JP6453624B2 - シャッター用ガイドレールの構造 - Google Patents

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Description

本発明は、シャッター用ガイドレールの構造に関する。
従来のシートシャッターは、カーテンガイド溝を有し、該カーテンガイド溝の溝幅を拡げる方向に弾性変形可能な左右一対のサイドレールと、これらのサイドレール間をそれぞれのカーテンガイド溝に沿って昇降開閉するシート状のカーテンと、このカーテンの両側縁部にそれぞれ一連に設けられて前記サイドレールの内側面に摺動自在に係合するチャック状をなしたカーテン抜け止め用の複数の係合子と、前記カーテンを昇降駆動する駆動装置とを備えた構成となっている(特許文献1,2等参照)。サイドレールは、シャッター開閉用の開口部両側に立設された左右一対のレールユニットに組み込まれる。このレールユニットは、断面コ字形状をなすレール本体と、このレール本体に水平方向へ首振り可能に取り付けられた上記のサイドレールと、このサイドレールをカーテン緊張方向に付勢する緩衝用のスプリングと、レール本体を覆うレールカバーとからなる。
このように構成されるシートシャッターは、全閉状態のカーテンが風圧等による一次元方向、二次元方向、三次元方向の少なくとも1つの方向からの外力を受けて撓むと、その撓み方向にサイドレールがスプリングを圧縮しながら水平方向に首振り動作し、風圧等によるカーテンの撓みに追従するようになされている。
特開2006−348485号公報 特開2008−169589号公報
しかしながら、上記した従来のシートシャッターは、例えば冷凍庫の開口部に設けられている場合、首振り動作の際に、レール本体の底部からサイドレールが浮いて隙間が生じると、冷気と暖気(外気)とが、その隙間を通って行き来し、温度差による結露が生じることがある。このため、首振り構造のサイドレールであっても、高い気密性によって冷気漏れが抑制でき、結露を生じにくくできる構造の開発が要請されている。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、首振り構造のガイドレールにおいて、気密性を向上させることのできるシャッター用ガイドレールの構造を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載のシャッター用ガイドレールの構造は、建物壁面に設けられた開口部15を開閉するシャッターカーテン11と、
前記シャッターカーテン11の開閉方向に沿うカーテン縁部29を内方に配置して前記開口部15の開口縁部31に固定される断面コ字状の一対のガイドレール17と、
前記シャッターカーテン11の開閉方向に沿って延在し前記カーテン縁部29に摺動自在に係合して前記シャッターカーテン11の開閉を案内するサイドガイド19と、
を具備し、
前記サイドガイド19は、前記シャッターカーテン11が外圧を受けることで前記ガイドレール17との間の隙間が変化するように構成されており、
前記サイドガイド19の延在方向に沿って帯状に形成されて前記サイドガイド19に固定され幅方向の一側縁部63が前記ガイドレール17の一方のコ字状開口片部35に固定されるとともに他側縁部65が前記ガイドレール17の他方のコ字状開口片部37に固定されるシート状のシール部材73を具備する。
前記シール部材73は、前記一側縁部と前記一方のコ字状開口片部との間、または前記他側縁部と前記他方のコ字状開口片部との間の少なくとも一方が、固定側シート部75と、分離側シート部77とによって分離可能に接合されていることを特徴とする。
このシャッター用ガイドレールの構造では、全閉状態のシャッターカーテン11が風圧等による一次元方向、二次元方向、三次元方向の少なくとも1つの方向からの外力を受けて撓むと、その撓み方向に首振り動作し、風圧等によるシャッターカーテン11の撓みに追従する。この際、サイドガイド19は、固定状態にあるガイドレール17に対して上記の首振り方向に変位する。サイドガイド19は、断面コ字状に形成されたガイドレール17の内方で変位することになる。つまり、サイドガイド19は、ガイドレール17の内壁面、底壁面との距離が種々に変化し、ガイドレール17との間に形成されている隙間がこれに伴って種々に変化する。この際、サイドガイド19に固定されているシール部材25は、一側縁部63及び他側縁部65が、ガイドレール17の一方のコ字状開口片部35と、他方のコ字状開口片部37に固定されているので、常に隙間を遮蔽しながら変形する。これにより、サイドガイド19がシャッターカーテン11の撓みに追従し、ガイドレール17との隙間が種々に変化しても、例えば冷凍庫内の冷気が、サイドガイド19とガイドレール17との間を通って、外部へ漏れる、或いは外部の暖気が侵入するのを避けたり抑制したりすることができる。
なお、前記ガイドレール17とサイドガイド19との間には、一端が前記サイドガイド19に固定され他端が前記ガイドレール17を貫通して抜け止めボルト49が固定されることで開口部15側への抜けが規制されるパイプ軸21と、前記パイプ軸21に外挿されバネ一端59が前記ガイドレール17の開口部反対面に当接するとともにバネ他端61が前記抜け止めボルト49の頭部53に当接して前記サイドガイド19を前記ガイドレール17の内方に引き込む方向に付勢するバネ部材23と、を具備する構成としてもよく、このような構成とすることで、全閉状態のシャッターカーテン11が風圧等による外力を受けて撓むと、その撓み方向にガイドレール17がバネ部材23を圧縮しながら水平方向に首振り動作し、風圧等によるシャッターカーテン11の撓みに追従して、そして、サイドガイド19は、固定状態にあるガイドレール17に対して上記の首振り方向に変位することとなる。これにより、サイドガイド19に固定されているシール部材73(図7)は、一側縁部63及び他側縁部65が、ガイドレール17の一方のコ字状開口片部35と、他方のコ字状開口片部37に固定されているので、サイドガイド19がシャッターカーテン11の撓みに追従し、ガイドレール17との隙間が種々に変化しても、常に隙間を遮蔽しながら変形して、例えば冷気が、サイドガイド19とガイドレール17との間を通って、外部へ漏れる、或いは外部の暖気が侵入するのを避けたり抑制したりすることができる。 このシャッター用ガイドレールの構造では、シール部材73は、一側縁部63または他側縁部65と、コ字状開口片部35,37との間の少なくとも一方が、固定側シート部75と分離側シート部77とによって分離可能となる。固定側シート部75と分離側シート部77が分離されることで、シール部材73はガイドレール17との接続が解除され、サイドガイド19が容易にガイドレール17から取り外し可能となる。
本発明の請求項2記載のシャッター用ガイドレールの構造は、請求項1記載のシャッター用ガイドレールの構造であって、
前記シール部材25の前記一側縁部63及び前記他側縁部65が、前記ガイドレール17の前記一方のコ字状開口片部35及び前記他方のコ字状開口片部37を、開口部15側から覆って固定されることを特徴とする。
このシャッター用ガイドレールの構造では、シール部材25の一側縁部63及び他側縁部65がガイドレール17の一方のコ字状開口片部35及び他方のコ字状開口片部37を巻き込むようにして覆う。これにより、シール部材25は、建物開口部15側から、及びガイドレール17の開口側であるレール内面を表出させず、ガイドレール17との接合部において、接触面積が増大する。また、シール部材25は、巻き込むようにして一側縁部63及び他側縁部65を覆う際、U字やコ字状に屈曲され、折り返されるようになるので、高い強度での固定が可能となる。
本発明の請求項3記載のシャッター用ガイドレールの構造は、請求項2記載のシャッター用ガイドレールの構造であって、
前記シール部材25の前記一側縁部63及び前記他側縁部65が、前記ガイドレール17の外側に配置される他部材(31,43)によって挟まれて固定されることを特徴とする。
このシャッター用ガイドレールの構造では、シール部材25は、ガイドレール17のコ字状開口片部35,37を巻き込むようにして覆った後、屈曲先端縁が、他部材(31,43)によってガイドレール17とで挟持される。これにより、ガイドレール17と他部材(31,43)とはシール部材25が介在されて直接的な接触状態とならず、熱の伝達を抑えることができ、また、シール部材25の屈曲先端縁を見栄え良く仕舞うことが可能となる。
本発明の請求項4記載のシャッター用ガイドレールの構造は、請求項3記載のシャッター用ガイドレールの構造であって、前記他部材(31,43)との挟持部分において、前記シール部材25の前記一側縁部63及び前記他側縁部65と、前記ガイドレール17とが接着剤によって固定されることを特徴とする。
このシャッター用ガイドレールの構造では、シール部材25の一側縁部63及び他側縁部65を、ガイドレール17の延在方向に沿って接着剤によって気密シールすることができる。これにより、シール部材25とガイドレール17との間を隙間無く確実に固定することが可能となる。すなわち、接着剤が固定手段の他、パッキンとしても作用するようになる。
本発明の請求項5記載のシャッター用ガイドレールの構造は、請求項1,2,3,4のいずれか1つに記載のシャッター用ガイドレールの構造であって、
前記シール部材73は、前記一側縁部63と前記一方のコ字状開口片部35との間、または前記他側縁部65と前記他方のコ字状開口片部37との間の少なくとも一方が、固定側シート部75と、分離側シート部77とが、面ファスナー79によって分離可能に接合されていることを特徴とする。
このシャッター用ガイドレールの構造では、シール部材73は、一側縁部63または他側縁部65と、コ字状開口片部35,37との間の少なくとも一方が、固定側シート部75と分離側シート部77とによって分離可能となる。固定側シート部75と分離側シート部77が、面ファスナー79によって分離されることで、シール部材73はガイドレール17との接続が解除され、サイドガイド19が容易にガイドレール17から取り外し可能となる。
本発明に係る請求項1記載のシャッター用ガイドレールの構造によれば、首振り構造のガイドレールとサイドガイドとにおいて、シール部材が介設されることで隙間を生じさせず、気密性を向上させることができる。
また、シール部材が分離可能な構造となることで、シャッターカーテンやサイドガイド等のメンテナンス性を向上させることができる。
本発明に係る請求項2記載のシャッター用ガイドレールの構造によれば、シール部材の一側縁部と他側縁部とを、ガイドレールに気密に固定できる。
本発明に係る請求項3記載のシャッター用ガイドレールの構造によれば、シール部材の一側縁部と他側縁部とを、隣接の他部材を利用してガイドレールに固定でき、また、シール部材が介在することになるので熱の伝達を抑えることができ、結露を防ぐことができる。
本発明に係る請求項4記載のシャッター用ガイドレールの構造によれば、シール部材の一側縁部及び他側縁部と、ガイドレールとが接着剤によって固定されることで、より気密性を高めることができる。
本発明に係る請求項5記載のシャッター用ガイドレールの構造によれば、シール部材が面ファスナーによる分離可能な構造となることで、シャッターカーテンやサイドガイド等のメンテナンス性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係るシャッター用ガイドレールの構造を備えるシャッターの外観斜視図である。 図1のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 シャッター用ガイドレールの構造の分解平面図である。 シャッター用ガイドレールの構造の組立過程の分解平面図である。 シャッター用ガイドレールの構造の動作説明図である。 変形例に係るシャッター用ガイドレールの構造の断面図である。 変形例に係るシャッター用ガイドレールの構造のメンテナンス時の分解平面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係るシャッター用ガイドレールの構造を備えるシャッターの外観斜視図、図2は図1のA−A断面図、図3は図2のB−B断面図、図4はシャッター用ガイドレールの構造の分解平面図である。
本実施形態に係るシャッター用ガイドレールの構造は、シャッターカーテンであるシートカーテン11を開閉するシートシャッター装置13に適用する場合を例に説明する。この他、シャッター用ガイドレールの構造は、スラットカーテンを開閉するシャッターに適用することもできる。また、本実施形態では、シャッター用ガイドレールの構造が冷凍庫の開口部15に適用される場合を例に説明する。この他、シャッター用ガイドレールの構造は、建築物の出入口や窓等の開口部に適用が可能となる。さらに、シャッター用ガイドレールの構造は、本実施形態において、開閉方向を上下方向として説明するが、横引きシャッターに適用される場合は、開閉方向が水平方向であってもよい。
シャッター用ガイドレールの構造は、シートカーテン11と、ガイドレール17と、サイドガイド19と、パイプ軸21と、バネ部材23と、シール部材25と、を主要な構成として有する。
開口部15の上縁、所謂まぐさ部分には、シートシャッター装置13のシャッターカーテン収納部27が取り付けられる。シャッターカーテン収納部27には、電動開閉機(図示略)により回転される巻取部材が、巻取軸を中心に正逆回転自在に収容される。シャッターカーテン収納部27は、下面にカーテン出入口部を有する。開口部15には、カーテン出入口部を挟んで、左右一対のガイドレール17が垂直となって互いに平行に固定される。
シャッターカーテンは、上記のように、シートカーテン11である。シートカーテン11は、巻取部材に巻装され、カーテン両端縁が挟入空間に配置されることで一対のガイドレール17に開閉移動が案内されて開口部15を開閉する。
シートカーテン11は、布製のスクリーン、あるいは塩化ビニールやウレタン等の軟性樹脂シート、さらには布スクリーンを樹脂やゴムまたはゴム状物質で被覆して形成されたシート等を用いることができる。また、防火や防煙等の防災目的に使用する場合には、例えば、シリカクロスまたはガラスクロス、あるいはこれらに難燃,耐火被覆材としての耐火塗料や防水被覆材を吹き付け若しくは塗布しまたは含浸させたもの等を好適に用いることができる。さらに、シートカーテン11は、ワイヤーメッシュ等の補強用の金属あるいは樹脂線材等と組み合わされたものであってもよい。また、シートカーテン11は、一般的には不透明なものが多く用いられるが、採光性や透視性を備えさせるために、透光性を有する窓を適宜設けたり、透光性を有する材質で形成したりするものでもよい。
ガイドレール17は、シートカーテン11の開閉方向に沿うカーテン縁部29を内方に配置して開口部15の左右の開口縁部31における壁面32に固定される。ガイドレール17は、シートカーテン11の開閉方向に直交する断面形状が、底壁部33と、この底壁部33を挟んで平行に曲げられた一方のコ字状開口片部35及び他方のコ字状開口片部37とによって、断面コ字状に形成される。本実施形態ではガイドレール17は、他方のコ字状開口片部37の先端にL字状の固定縁部39がさらに延設される。固定縁部39は、他部材である開口縁部31の建物躯体側の壁面32に当接する。なお、本明細書において、ガイドレール17の開口部15と反対側は、背面側とする。底壁部33の背面側には、L字状の固定ブラケット41が固定される。固定ブラケット41は、ガイドレール17を開口縁部31の壁面32に固定する。これら、ガイドレール17と、固定ブラケット41とは、L字状のレールカバー43によって、背面側が覆われる。
サイドガイド19は、樹脂材料よりなる。サイドガイド19は、シートカーテン11の開閉方向に沿って延在して長尺に形成され、左右それぞれのガイドレール17の内方に配置される。サイドガイド19は、シートカーテン11の左右のカーテン縁部29に摺動自在に係合して、シートカーテン11の開閉を案内する。カーテン縁部29とサイドガイド19との係合は、例えば、ファスナーの務歯列12を用いることができる。務歯列12は、複数の係合子群、あるいは螺旋形状の線状係合体によって構成することができる。務歯列12をカーテン縁部29に採用することにより、薄厚のシートカーテン11に、高強度の抜止部を、容易且つ安価に連続形成できる。
パイプ軸21は、一端がサイドガイド19に固定される。より具体的には、サイドガイド19には、サイドガイド19の長手方向に亘って延在する長尺の取付ブラケット45が固定される。取付ブラケット45には、長手方向に所定間隔でスタッドボルト47がサイドガイド19と反対側に突設される。パイプ軸21は、一端がこの取付ブラケット45に螺着固定される。パイプ軸21は、他端がガイドレール17を貫通し、その貫通先端に抜け止めボルト49が固定される。パイプ軸21は、ガイドレール17の底壁部33に穿設される貫通穴51を摺動自在に貫通する。パイプ軸21は、抜け止めボルト49が取り付けられることで、開口部側への抜けが規制される。
バネ部材23は、例えばコイルバネよりなり、ガイドレール17の底壁部33と、抜け止めボルト49の頭部53との間に配設される。より具体的には、貫通穴51を貫通したパイプ軸21には、平座金55、バネ部材23、平座金55、バネ座金57が順次に外挿され、貫通先端に螺合された抜け止めボルト49の頭部53によってこれら外挿部材の離脱が規制されている。このようにして、バネ部材23は、バネ一端59がガイドレール17の開口部反対面に当接するとともに、バネ他端61が抜け止めボルト49の頭部53に当接し、サイドガイド19をガイドレール17の内方に引き込む方向に付勢している。なお、バネ部材23は、コイルバネに限らずバネ素材であればよく、また、バネに替えて例えばゴム等の弾性部材を用いてもよく、また、サイドガイド19はパイプ軸21及び抜け止めボルト49に替えて他の固定部材でガイドレール17に固定されていてもよく、結果として、サイドガイド19が風圧等の外圧によるシートカーテン11の撓みに追従し、ガイドレール17との間の隙間が変化するようにできればその構成は任意である。
シール部材25は、サイドガイド19の延在方向に沿って帯状に形成されており、例えばゴムや伸縮性のあるプラスチック等の金属に比較して熱伝導率の低い部材で形成されていることが好ましい。シール部材25は、サイドガイド19に固定される。より具体的には、シール部材25は、取付ブラケット45に突設されたスタッドボルト47が貫通し、そのスタッドボルト47がパイプ軸21に螺着することで、サイドガイド19とパイプ軸21とに挟持固定される。シール部材25とパイプ軸21との間には、シール部材25に対するパイプ軸21の固定面積を大きくするための平座金56が挟み入れられる。なお、取付ブラケット45とシール部材25との接合面は、接着剤や両面テープによって気密シールされることが好ましい。これにより、例えば冷凍庫内の冷気が、サイドガイド19とシール部材25との間を通り抜けることを防止できる。
シール部材25は、幅方向の一側縁部63が、ガイドレール17のコ字状開口片部35に固定される。また、シール部材25は、幅方向の他側縁部65が、ガイドレール17のコ字状開口片部37に固定される。
シール部材25は、一側縁部63及び他側縁部65が、ガイドレール17の一方のコ字状開口片部35及び他方のコ字状開口片部37を、建物躯体の開口部15側から覆い、ガイドレール17の開口を覆って、ガイドレール17の内側面を表出しないように固定される。
また、本実施形態において、シール部材25は、一側縁部63及び他側縁部65が、ガイドレール17の外側に配置される他部材であるレールカバー43と、開口縁部31の壁面32と、によって挟まれて固定される。
また、本実施形態において、シール部材25は、他部材であるレールカバー43と開口縁部31の壁面32との挟持部分において、一側縁部63及び他側縁部65と、ガイドレール17とが接着剤によって固定されている。
次に、シャッター用ガイドレールの構造の組立手順を説明する。
図5はシャッター用ガイドレールの構造の組立過程の分解平面図である。
シャッター用ガイドレールの構造では、組立に際し、先ず、取付ブラケット45に両面テープを貼り付け、取付ブラケット45のスタッドボルト47を、シール部材25の挿通穴67に挿通して、サイドガイド19とシール部材25とを固定する。シール部材25を貫通したスタッドボルト47には、平座金56を通した後、パイプ軸21を螺着する。
ガイドレール17には、予め固定ブラケット41をビス等によって固定する。なお、このガイドレール17と固定ブラケット41との固定部分には、短幅な帯状の断熱性を有するシール材42が挟着され、介設固定する。シール部材25から突出するパイプ軸21を、ガイドレール17の底壁部33の貫通穴51に挿通する。貫通穴51を貫通したパイプ軸21に、平座金55、バネ部材23、平座金55、バネ座金57を順次外挿し、最後に抜け止めボルト49を螺着する。サイドガイド19の組み付けられたガイドレール17を、固定ブラケット41によって開口縁部31に固定する。この際、シール部材25の他側縁部65をガイドレール17と開口縁部31の壁面32とで挟持固定する。最後に、シール部材25の一側縁部63をガイドレール17のコ字状開口片部35とレールカバー43とで挟み、レールカバー43を固定ブラケット41にビス等により固定することで、組立を完了する。
次に、上記した構成の作用を説明する。
図6はシャッター用ガイドレールの構造の動作説明図である。
本実施形態に係るシャッター用ガイドレールの構造では、全閉状態のシートカーテン11が風圧等による一次元方向、二次元方向、三次元方向の少なくとも1つの方向からの外力を受けることで撓む。その撓み方向にガイドレール17は、開閉時位置69から揺動時位置71まで、揺動角θで揺動する。すなわち、サイドガイド19は、バネ部材23を圧縮しながら水平方向に首振り動作し、風圧等によるシートカーテン11の撓みに追従する。
この際、サイドガイド19は、固定状態にあるガイドレール17に対して上記の首振り方向に変位する。サイドガイド19は、断面コ字状に形成されたガイドレール17の内方で変位することになる。つまり、サイドガイド19は、ガイドレール17の内壁面、底壁面との距離が種々に変化し、ガイドレール17との間に形成されている隙間がこれに伴って種々に変化する。この際、サイドガイド19に固定されているシール部材25は、一側縁部63及び他側縁部65が、ガイドレール17の一方のコ字状開口片部35と、他方のコ字状開口片部37に固定されているので、常に隙間を遮蔽しながら変形する。これにより、サイドガイド19がシートカーテン11の撓みに追従し、隙間が種々に変化しても、例えば冷凍庫内の冷気が、サイドガイド19とガイドレール17との間を通って、外部へ漏れる、或いは外気が冷凍庫内に侵入するのを避けたり抑制したりすることができる。
また、シャッター用ガイドレールの構造では、シール部材25の一側縁部63及び他側縁部65がガイドレール17のコ字状開口片部35及びコ字状開口片部37を巻き込むようにして覆う。これにより、シール部材25は、ガイドレール17との接合部において、接触面積が増大する。また、シール部材25は、巻き込むようにして一側縁部63及び他側縁部65を覆う際、U字やコ字状に屈曲されるので、高い強度での固定が可能となる。その結果、シール部材25の一側縁部63と他側縁部65とを、ガイドレール17に気密に固定できる。
また、シャッター用ガイドレールの構造では、シール部材25は、ガイドレール17のコ字状開口片部35,37を巻き込むようにして覆った後、屈曲先端縁が、開口縁部31の壁面32、レールカバー43によってガイドレール17とで挟持される。これにより、シール部材25の屈曲先端縁を見栄え良く仕舞うことが可能となる。その結果、シール部材25の一側縁部63と他側縁部65とを、隣接の他部材である開口縁部31の壁面32とレールカバー43を利用してガイドレール17に固定できる。そして、シール部材25が介在状態となることで、シール部材25が、金属に比較して断熱性を有する、すなわち熱伝導率の低い部材で形成されていれば、レール本体が金属製であっても、外気と内気の熱の伝わりを抑えることとなり、シャッターカーテン11を挟んでの内外での温度差による結露などを減少させることができる。
さらに、シャッター用ガイドレールの構造では、シール部材25の一側縁部63及び他側縁部65を、ガイドレール17の延在方向に沿って接着剤によって気密シールすることができる。これにより、シール部材25とガイドレール17との間を隙間無く確実に固定することが可能となる。すなわち、接着剤が固定手段の他、パッキンとしても作用するようになる。その結果、シール部材25の一側縁部63及び他側縁部65と、ガイドレール17とが接着剤によって固定されることで、より気密性を高めることができる。
次に、上記実施形態の変形例を説明する。
図7は変形例に係るシャッター用ガイドレールの構造の断面図、図8は変形例に係るシャッター用ガイドレールの構造のメンテナンス時の分解平面図である。
この変形例に係るシャッター用ガイドレールの構造は、シール部材73は、一側縁部63と一方のコ字状開口片部35との間、または他側縁部65と他方のコ字状開口片部37との間の少なくとも一方が、固定側シート部75と、分離側シート部77とによって分離可能に接合されている。分離可能な接合構造は、例えば面ファスナー79や剥離可能な粘着シートなどを用いて実現することができる。
また、固定側シート部75と、分離側シート部77とは、例えば、柔らかい樹脂素材と、やや硬い樹脂素材とによって別途に製作することができる。例えば、サイドガイド19の振れに追従する分離側シート部77は柔軟素材を使用し、固定される固定側シート部75は支持のための硬い素材を使用することができる。また、同一の素材を用いる場合には、厚さを異なるものとすることにより、剛性を変えることが可能となる。
この変形例に係るシャッター用ガイドレールの構造では、シール部材73は、一側縁部63または他側縁部65と、コ字状開口片部35,37との間の少なくとも一方が、固定側シート部75と分離側シート部77とによって分離可能となる。固定側シート部75と分離側シート部77が分離されることで、シール部材73はガイドレール17との接続を解除することができ、サイドガイド19が容易にガイドレール17から取り外し可能となる。その結果、シートカーテン11やサイドガイド19等のメンテナンス性を向上させることができる。
また、この変形例に係るシャッター用ガイドレールの構造では、シール部材73の一方だけを分離可能としてもよい。この場合、例えば、レールカバー43が取り外せる構造であるから、それと反対の縁部である建物躯体側を分割構造とする。レールカバー43とガイドレール17はシール部材73の分離側シート部77を挟持するのみの構成とする。これにより、サイドガイド19を脱着する際には、建物躯体側の一方の固定側シート部75と分離側シート部77を分離することで、サイドガイド19をガイドレール17から取り外すことが可能となる。
従って、本実施形態に係るシャッター用ガイドレールの構造によれば、首振り構造のガイドレール17において、シャッターカーテン11を挟む内外の気密性を向上させることができ、また、熱伝導率の低い部材で形成されたシール部材25の側縁部63,65をガイドレール17と他部材(31,43)とに挟持することで、熱の伝わりを低減させることができる。
11…シャッターカーテン(シートカーテン)
15…開口部
17…ガイドレール
19…サイドガイド
25…シール部材
29…カーテン縁部
31…他部材(開口縁部)
35…コ字状開口片部(一方のコ字状開口片部)
37…コ字状開口片部(他方のコ字状開口片部)
43…他部材(レールカバー)
63…一側縁部
65…他側縁部
75…固定側シート部
77…分離側シート部

Claims (5)

  1. 建物壁面に設けられた開口部を開閉するシャッターカーテンと、
    前記シャッターカーテンの開閉方向に沿うカーテン縁部を内方に配置して前記開口部の開口縁部に固定される断面コ字状の一対のガイドレールと、
    前記シャッターカーテンの開閉方向に沿って延在し前記カーテン縁部に摺動自在に係合して前記シャッターカーテンの開閉を案内するサイドガイドと、
    を具備し、
    前記サイドガイドは、前記シャッターカーテンが外圧を受けることで前記ガイドレールとの間の隙間が変化するように構成されており、
    前記サイドガイドの延在方向に沿って帯状に形成されて前記サイドガイドに固定され幅方向の一側縁部が前記ガイドレールの一方のコ字状開口片部に固定されるとともに他側縁部が前記ガイドレールの他方のコ字状開口片部に固定されるシート状のシール部材を具備し
    前記シール部材は、前記一側縁部と前記一方のコ字状開口片部との間、または前記他側縁部と前記他方のコ字状開口片部との間の少なくとも一方が、固定側シート部と、分離側シート部とによって分離可能に接合されていることを特徴とするシャッター用ガイドレールの構造。
  2. 請求項1記載のシャッター用ガイドレールの構造であって、
    前記シール部材の前記一側縁部及び前記他側縁部が、前記ガイドレールの前記一方のコ字状開口片部及び前記他方のコ字状開口片部を、開口部側から覆って固定されることを特徴とするシャッター用ガイドレールの構造。
  3. 請求項2記載のシャッター用ガイドレールの構造であって、
    前記シール部材の前記一側縁部及び前記他側縁部が、前記ガイドレールの外側に配置される他部材によって挟まれて固定されることを特徴とするシャッター用ガイドレールの構造。
  4. 請求項3記載のシャッター用ガイドレールの構造であって、
    前記他部材との挟持部分において、前記シール部材の前記一側縁部及び前記他側縁部と、前記ガイドレールとが接着剤によって固定されることを特徴とするシャッター用ガイドレールの構造。
  5. 請求項1,2,3,4のいずれか1つに記載のシャッター用ガイドレールの構造であって、
    前記シール部材は、前記一側縁部と前記一方のコ字状開口片部との間、または前記他側縁部と前記他方のコ字状開口片部との間の少なくとも一方が、固定側シート部と、分離側シート部とが、面ファスナーによって分離可能に接合されていることを特徴とするシャッター用ガイドレールの構造。
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