JP5570058B2 - 座席構造 - Google Patents

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Description

本発明は座席構造に関し、特に、自動車、航空機、列車などの輸送機器用シートとして適する座席構造に関する。
本出願人は、座席構造の軽量化を図るため、クッションフレームやバックフレームに三次元立体編物や二次元ネット材を張って設けた張力構造体をクッション材とした座席構造を種々提案している。特許文献1〜3では、シートクッション部にトーションバーを介してベースネットを張設して所定のクッション特性を付与したものであり、三次元立体編物のほか、薄手のウレタン材をクッション材として用いることができ、従来の所定厚みのウレタン材をクッションパンやSバネ上に載置したものいわゆる「置き構造」のタイプと比較して、軽量化を図りつつ、振動吸収特性、エネルギー吸収特性の向上を図ったものである。また、特許文献4では、バックフレームに張ったクッション材に対し、追突等によって所定以上の荷重がかかると、サイドフレームが内倒れし、それにより、クッション材の張力が低下して、衝撃力を効果的に減衰できる構造を備えている。これによれば、簡易な構成で人体を受け止めて衝撃力を減衰させることができる。また、サイドフレームの内倒れ変形によるエネルギーの吸収効果もある。
特開2004−188164号公報 特開2006−345952号公報 特開2006−345953号公報 特開2003−182427号公報
特許文献1〜4の座席構造は、軽量であってかつ振動吸収特性やエネルギー吸収特性に優れていることは上記したとおりであるが、特に、衝撃力は、トーションバーによって張設されたベースネットの伸びによって減衰される。しかし、この際、前突又は後突に対して、人体がシートバック部に沿ってせり上がる方向や前方に飛び出る方向への動きが大きいと、ベースネットの伸びによる減衰力が発揮されにくい。また、所定以上の衝撃力を受けた際のフレーム変形によるエネルギー吸収性能は、溶接部、穴部、ボルト連結部等の断面係数が急変した箇所の破壊を誘発し、また、サイドフレームの内倒れによりトーションバー支持部の座標点の移動により、さらに減衰効果を持たせることにより、衝撃力が分散されて行われるようになっている。しかし、衝撃力が多方向に分散されると、変形の仕方が一定になりにくく、乗員の挙動についても不安定要素が残る可能性がある。例えば、衝撃を受けてフレームが大きく不規則に変形しすぎると、その後の人体の脱出が困難になる。また、後突や前突によりリクライナ部の機能が損なわれると、シートバック部を元の位置に戻すことが困難になるが、事故等によって所定の衝撃を受けた際には、車両を路肩等に避難させる必要もあるため、できるだけリクライナ部のダメージが小さく済むことが望まれる。また、前突により、座部前部の変形が大きくなりすぎると、所定以上の速度で衝突が生じた場合には座部の骨格が腰砕けの様相を呈し、乗員に与える被害が増大する可能性がある。
本発明は上記に鑑みなされたものであり、衝撃を受けた際に力を偶力に変換して高い衝撃吸収特性を発揮できる一方で、フレームが変形した場合であっても、人体の脱出性を確保でき、リクライナ部の機能をできるだけ維持することができる座席構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の座席構造は、シートクッション部と前記シートクッション部に対してリクライナ部を介して連結されたシートバック部とを備えてなる座席構造であって、前記シートクッション部は、一対のサイドフレームと、前記一対のサイドフレームの前部間に掛け渡される第1トーションバーにより弾性的に支持される前部フレームと、前記一対のサイドフレームの後部間に掛け渡される第2トーションバーに弾性的に支持される後部フレームと、前記前部フレーム及び後部フレーム間に掛け渡されるクッション用ベースネットとを有してなり、前記前部フレームが、無負荷時において前記第1トーションバーの配設位置に対して上方に突出する方向に延びる第1アーム部を有し、前記後部フレームが、無負荷時において前記第2トーションバーの配設位置に対して上方に突出する方向に延びる第2アーム部を有しており、かつ、前記第1アーム部の長さが前記第2アーム部の長さよりも長いことを特徴とする。
前記シートバック部は、一対のサイドフレームと、前記一対のサイドフレーム間に掛け渡されるバック用ベースネットとを有してなり、前記シートクッション部の一対のサイドフレームが一対のスライドアジャスタにそれぞれ支持され、後部が上方に膨出し、その後部が前記シートバック部におけるサイドフレームの下部と前記リクライナ部を介して連結されており、前記シートクッション部は、さらに、前記一対のサイドフレームにおける前部寄りの部位間に掛け渡される前部スタビライザーと、前記各サイドフレームの前部寄りの部位間の内側に前記各スライドアジャスタに少なくとも一部を固着して併設され、それぞれ前記前部スタビライザーを支持する第1ブラケットと、前記各リクライナ部付近に位置する上部プレートと、該上部プレートから下方に延びる下部プレートとが一体に形成され、前記下部プレートが前記一対のサイドフレームの後部間に掛け渡される後部補強フレームに隣接した位置となるように併設された第2ブラケットとを有してなることが好ましい。
前記各第1ブラケットは、それぞれ、下端が前記各スライドアジャスタに固着され、上端が隣接する前記シートクッション部の各サイドフレームとの間に所定の間隙を有するようにして前記前部スタビライザーに固着されていることが好ましい。前記第2ブラケットは、隣接する各サイドフレームに部分的に固着されていることが好ましい。前記シートクッション部において、前記第2トーションバーより前方であって、前記一対のサイドフレームの長手方向中間よりも後方寄りの部位間に、後部スタビライザーが掛け渡されていることが好ましい。前記後部スタビライザーが、前記一対のサイドフレームにおけるシートベルト取付部付近間に掛け渡して配設されていることが好ましい。前記シートクッション部の各サイドフレームは、それぞれ、2枚の薄板を対向させてヘミング加工により一体化した閉断面構造で形成されていることが好ましい。前記シートクッション部の各サイドフレームの周縁が熱処理されていることが好ましい。前記前部スタビライザー及び前記後部スタビライザーは、それらの各端部が前記薄板から閉断面構造に形成されたサイドフレームを貫通して連結されていることが好ましい。前記第1ブラケット及び第2ブラケットが、高張力鋼から形成されていることが好ましい 前記第1ブラケット及び第2ブラケットを形成する高張力鋼の降伏応力が600MPa以上であることが好ましい。
前記シートバック部は、前記一対のサイドフレームの上下方向中央部よりも下方位置に幅方向に掛け渡される面状バネ部材と、前記面状バネ部材に少なくとも一部が係合され、該面状バネ部材よりも前方に突出した断面凸形状のブロック部材とを有し、衝撃力を受けて人体が前記シートバック部における前記一対のサイドフレーム間に侵入していくと、前記ブロック部材と前記面状バネ部材との係合度合いが低下する構成であることが好ましい。前記ブロック部材は、前記面状バネ部材に、100mm以上の間隔をおいて2個取り付けられていることが好ましい。前記面状バネ部材はSバネであることが好ましい。前記ブロック部材が略楕円形に形成され、その円弧部と前記Sバネの円弧部とを一致させて両者をかしめにより係合していることが好ましい。前記面状バネ部材及びブロック部材の前面を被覆する前面被覆部を有する骨盤支持部材をさらに有し、前記前面被覆部が後方に押圧されると、前記骨盤支持部材が後方に回動して、前記ブロック部材と前記面状バネ部材との係合度合いが低下する構成であることが好ましい。
前記シートクッション部は、前記クッション用ベースネット上に、クッション用表層クッション材が複数に分割されて設けられ、このクッション用表層クッション材の上面を表皮材により被覆すると共に、複数に分割された隣接するクッション用表層クッション材間で、前記表皮材が前記クッション用ベースネットに縫製により連結されていることが好ましい。
本発明は、シートクッション部において、クッション用ベースネットが、それぞれトーションバーにより弾性的に支持された前部フレーム及び後部フレーム間に支持されていると共に、この前部フレーム及び後部フレームは、いずれも、第1及び第2アーム部を介してトーションバーに支持されている。また、前部フレームの第1アーム部は後部フレームの第2アーム部よりも長さが長い構造である。従って、前突及び後突による衝撃を受けて、前部フレーム及び後部フレームが前方又は後方に回動する際に、下方向への力が働きやすい。すなわち、前突時においては、第1アーム部及び前部フレームが前方に回動し、アーム長が短いが無負荷時において略垂直な姿勢となっている第2アーム部及び後部フレームが前方に回動することにより、セントロードが後方上方向に移動する。すると、衝撃を受けた際の人体はこれとは逆に前方下方へと移動していく。それにより、前部フレームが衝撃を受けた際の前方への人体の飛び出しを抑制し、衝撃吸収特性が向上する。また、後突時には、上記と逆に作用し、セントロードが前方上方向に移動していくため、人体はこれとは逆に後方下方へと移動していき、シートバック部に沿った上方へのせり上がりを抑制でき、衝撃吸収特性が向上する。
また、本発明は、シートクッション部を、一対のサイドフレームにおける前部間に掛け渡される前部スタビライザーを有する構造とし、サイドフレームに併設された第1ブラケットが各スライドアジャスタに固着されて、前部スタビライザーを支持する構造とすることが好ましい。さらには、リクライナ部に隣接して第2ブラケットを有する構造とすることが好ましい。
前突による衝撃力を受けた際には、上記したように、前部フレーム及び後部フレームが前下方へと回動しようとする。しかし、衝撃力が加わると、サイドフレームは溶接部や穴部等のウイークポイントから中央付近が外側に膨出し、上縁付近が内側に倒れるように変形するなどして、前部フレーム及び後部フレームが前下方に円滑に運動できない場合が生じる。これに対し、本発明では、荷重伝達経路として機能する前部スタビライザーを有し、この前部スタビライザーを支持する第1ブラケットがスライドアジャスタに固着されているために、力がスライドアジャスタに逃がされる。また、強度の高い部分同士を結んだ仮想四角形が、左右のサイドフレームを介して第1ブラケット及び前部スタビライザーを結んで形成される仮想四角形、第2ブラケット及び後部補強フレームを結んで形成される仮想四角形等が、クッションフレームに複数形成されるように設計してあるため、サイドフレームの変形が抑制される。なお、仮想四角形は、トラス構造とは異なり、それが1つだけではせん断変形が生じやすく、つぶれた平行四辺形になりやすい。しかし、その変形しやすい仮想四角形が複数存在することにより、各々が変位の大きい変形をしようとしても、複数の仮想四角形が相互に干渉し合うことにより、変形が小さくなる。すなわち、衝撃を受けた際、クッションフレームが複数の仮想四角形を有する構造とすることにより、せん断変形を誘発し、さらに、各荷重点に偶力及び圧縮・引っ張り力が作用し、各ジョイント部で力が散逸される構造となっている。そして、この作用、効果をより効果的に発揮させるために、前部スタビライザー及び後部スタビライザーは、薄板から形成されたサイドフレームに貫通されてジョイントされていることが好ましい。大荷重入力時には、各スタビライザー(あるいは、スタビライザー回りのブッシュ等)と薄板の貫通孔との間に回転方向のずれ(動き)が生じるため、それにより衝撃力が効果的に散逸される。また、荷重伝達経路が、乗員の運動方向である前後運動と上下方向の運動により、前部フレーム及び後部フレームを介して前下方すなわちスライドアジャスタに対して略垂直方向に力を伝えることになる。前部フレーム及び後部フレーム間に掛け渡されたクッション用ベースネット並びにこのクッション用ベースネット上に配置されるクッション材は、下方に押圧されることにより、伸びが生じ減衰比が高くなる。従って、本発明によれば、クッション用ベースネット等の働きによる減衰力を十分機能させることができ、従来よりもシートクッション部における衝撃を受けた際の減衰比を高くすることができる。
図1は、本発明の一の実施形態に係る座席構造を示した正面図である。 図2は、図1のC−C線断面図である。 図3は、図1の側面図である。 図4(a)は、図3のA−A線断面図とその部分詳細図であり、(b)は動きを説明するための図である。 図5は、図3のB−B線断面図である。 図6(a)は、バックフレーム及びクッションフレームを示した側面図であり、(b)は(a)のB−B線断面図である。 図7は、図1の一部を示した分解斜視図である。 図8は、バック用ベースネット及びクッション用ベースネット等をバックフレーム及びクッションフレームに取り付けた状態を示した背面側から見た斜視図である。 図9は、上記実施形態に係るバックフレーム及びクッションフレームのうち、トーションバー及び前部フレーム、後部フレームを主として示した一部省略の斜視図である。 図10は、上記実施形態に係るバックフレーム及びクッションフレームのうち、トーションバー及び前部フレーム、後部フレームを主として示した一部省略の側面図である。 図11は、上記実施形態に係るバックフレーム及びクッションフレームのうち、トーションバー及び前部フレーム、後部フレームを省略して示した斜視図である。 図12(a)は、上記実施形態に係るバックフレーム及びクッションフレームのうち、トーションバー及び前部フレーム、後部フレームを省略して示した側面図であり、図12(b)は、(a)のA−A線断面図である。 図13は、上記実施形態に係るバックフレーム及びクッションフレームのうち、トーションバー及び前部フレーム、後部フレームを省略して示した正面図である。 図14は、上記実施形態に係る座席構造の作用を説明するための図である。 図15は、上記実施形態に係る座席構造の前突の際の作用を説明するための図である。 図16は、上記実施形態に係る座席構造の後突の際の作用を説明するための図である。 図17(a),(b)は、衝突実験において変形前後のシートクッション部におけるサイドフレームを示した図である。 図18は、衝突実験の結果を示したグラフであり、面積はエネルギー吸収量を示すものである。 図19は、他の例に係る骨盤支持部材、Sバネ及び楕円型支持ブロックを採用した座席構造のクッションフレーム及びバックフレームを示した斜視図である。 図20は、図19の分解斜視図である。 図21は、図19から骨盤支持部材を除いた状態の斜視図である。 図22は、図21の正面図である。
以下、図面に示した実施の形態に基づき本発明をさらに詳細に説明する。まず、図1〜図18に基づき、本発明の一の実施形態に係る自動車用の座席構造1を説明する。これらの図に示したように、本実施形態の座席構造1は、シートクッション部10と、このシートクッション部10に対して傾動可能に設けられるシートバック部20とを有して構成される。
シートクッション部10を構成するクッションフレーム100は、所定間隔をおいて配置される一対のサイドフレーム110,120と、該サイドフレーム110,120の前縁側に配置される前部フレーム130と、後縁側に配置される後部フレーム140とを備えてなる。
前部フレーム130は、水平部131と、この水平部131の両サイド付近で略直交する方向に屈曲された第1アーム部132,132とを有する略コ字状に形成されてなる。第1アーム部132,132の基端部が、サイドフレーム110,120の前縁部付近間に掛け渡された第1トーションバー150にそれぞれ連結される。これにより、第1アーム部132,132及び両者間に位置する水平部131が前後方向に回動する際に第1トーションバー150の弾性力が作用する。なお、本実施形態では、前部フレーム130を、水平部131と第1アーム部132,132とが一体となった構成としているが、前部フレーム130を水平部131のみから構成し、これとは別体のパイプ材や棒部材を第1アーム部132,132として、第1トーションバー150に支持させた構成とすることももちろん可能である。
後部フレーム140は、上記した前部フレーム130と同様に、水平部141と、この水平部141の両サイド付近で略直交する方向に屈曲された第2アーム部142,142とを有する略コ字状に形成されてなる。第2アーム部142,142の基端部が、サイドフレーム110,120の後縁部付近間に掛け渡された第2トーションバー160にそれぞれ連結される。これにより、第2アーム部142,142及び両者間に位置する水平部141が前後方向に回動する際に第2トーションバー160の弾性力が作用する。なお、本実施形態では、後部フレーム140も、上記の前部フレーム130と同様に、水平部141と第2アーム部142,142とが一体となった構成としているが、後部フレーム140を水平部141のみから構成し、これとは別体のパイプ材や棒部材を第2アーム部142,142として、第2トーションバー160に支持させた構成とすることももちろん可能である。
ここで、前部フレーム130と後部フレーム140は、第1アーム部131及び第2アーム部142が、第1トーションバー150及び第2トーションバー160の各配設位置に対し、無負荷時において上方に突出する方向に延びる姿勢で設けておく。この場合、第2アーム部142は、水平面に対して略直角に、具体的には、70度〜90度の範囲となるように設定することが好ましく、第1アーム部131が第2アーム部141よりも長さが長くなるように形成することが好ましい。これは、衝撃力を緩和させ、さらにエネルギー吸収性を向上させるためであるが、その作用、効果の詳細については後述する。
クッションフレーム100の上記した前部フレーム130の水平部131と後部フレーム140の水平部141との間にクッション用ベースネット170が掛け渡される。クッション用ベースネット170は、二次元の布帛、二次元の布帛に薄いウレタン材をラミネートしたもの、あるいは、本出願人が特開2003−182427号公報等において開示した三次元立体編物等を用いることができる。
クッション用ベースネット170は、1枚ものを、前部フレーム130の水平部131と後部フレーム140の水平部141との間にループ状に掛け回して、端縁部同士を連結して配置される。ループ状に掛け回すことにより、クッション用ベースネット170は、上層部171と下層部172との2層構造となり、両者の間に間隙173が生じることになる。クッション用ベースネット170の端縁部同士の連結方法は任意であり、縫製手段により連結することもできるが、スライドファスナ等の係合部材(図示せず)を介して係合し、係合部材が、前部フレーム130又は後部フレーム140に接する位置になるように配置することが好ましい。このようにすることで、スライドファスナ等の係合部材と、前部フレーム130又は後部フレーム140との間の摩擦力が高くなり、ループ状に掛け回したクッション用ベースネット170の、前部フレーム130及び後部フレーム140に対する相対的な位置ずれを抑制できる。また、通常使用時以上の衝撃力が入力されたときには、スライドファスナに生じている摩擦力以上の力がクッション用ベースネット170にかかり、ループ状のクッション用ベースネット170に回転力やずれ力が生じ、ここでもエネルギーが散逸される。
クッション用ベースネット170上には、クッション用表層クッション材180が設けられる。クッション用表層クッション材180は、三次元立体編物、ビーズ発泡体、ウレタン材、あるいは、これらの積層体等を用いることができる。本実施形態では、図2及び図5に示したように、三次元立体編物(あるいはスラブウレタン)183と、ビーズ発泡体184とからなるものを用いており、これらを表皮材181により被覆している。なお、ビーズ発泡体184は、例えば、前部184a、後部184b及び各サイド部184c,184dに4分割されていることが好ましい。このように分割されている場合には、ビーズ発泡体184の後部184bのみをウレタンから形成することもできる。また、後部184bに相当する部分を有していない構造とすることもできる。すなわち、クッション用ベースネット170上にビーズ発泡体184を積層し、さらにその上に三次元立体編物183を積層し、さらに表皮材181で被覆した構造である。そして、分割されたビーズ発泡体184の前部184aと後部184bとの境界、あるいは、それらと各サイド部184c,184dとの境界において、表皮材181がクッション用ベースネット170に縫製により固定されていることが好ましい。なお、本実施形態では、図5に示したように、表皮材181を引き布184eを介してクッション用ベースネット170に連結している。その一方、ビーズ発泡体184を構成する前部184a、後部184b及び各サイド部184c,184dとクッション用ベースネット170との間は固着されておらず、ビーズ発泡体184は、クッション用ベースネット170上に載った状態となっていることが好ましい。これにより、表皮材181に包まれたような状態で、ビーズ発泡体184の前部184a、後部184b及び各サイド部の4つの部分がクッション用ベースネット170に対して相対的に変位可能となり、その変位がエネルギー吸収に役立つ。なお、ビーズ発泡体184はこのように4分割することが好ましいが、これに限定されるものではない。
このようにビーズ発泡体184をこのように複数に分割して、表皮材181で被覆し、分割されたビーズ発泡体184の前部184a,184bの境界等でクッション用ベースネット170と縫合して連結することにより、表皮材181は、剛性の高いクッション用ベースネット170によって所定の表面形状を保持する。それにより、通常の使用状態では、それらが大きな変位・変形をしないが、衝撃力のような大入力のときには、前部184a,184bの境界等での変形や、上記したビーズ発泡体184の前部184a、後部184b及び各サイド部のクッション用ベースネット170に対する相対的に変位により、エネルギー吸収がなされる。
なお、三次元立体編物183は、例えば、特開2002−331603号公報、特開2003−182427号公報等に開示されているように、互いに離間して配置された一対のグランド編地と、該一対のグランド編地間を往復して両者を結合する多数の連結糸とを有する立体的な三次元構造となった編地である。ビーズ発泡体184としては、例えば、ポリスチレン、ポリプロピレン及びポリエチレンのいずれか少なくとも一つを含む樹脂のビーズ法による発泡成形体が用いることができる。
ここで、本実施形態では、乗員とシートの2つの重心をプラスした統合重心部近傍のクッションフレーム100の強度を高めるために、図9に示したように、第2トーションバー160よりも前方であって、サイドフレーム110,120の長手方向中間よりも後方寄りの部位に、好ましくは、シートベルト取付部付近間に、スライドアジャスタ111,121に力を伝えるため、サイドフレーム110,120両者間に掛け渡した補強パイプ(後部スタビライザー)125を配設している。後部スタビライザー125を有することにより、衝撃を受けた際のサイドフレーム110,120の外方へ開く方向への変形が抑制されると共に、力を下方の剛体であるスライドアジャスタ111,121に、面に対して垂直方向に伝達し、サイドフレーム110,120に伝わる力を減少させ、必要以上の内倒れも抑制される(図13参照)。
また、一対のサイドフレーム110,120における前部寄りの部位間には補強パイプ(前部スタビライザー)126が掛け渡されている。この前部スタビライザー126は、図11及び図12に示したように、力をスライドアジャスタ111,121に伝える第1ブラケット112,122を介して、スライドアジャスタ111,121上に設定され、前突により、乗員が前方に移動し始めたときの最初の力を散逸、緩衝し、下方に力を伝達させる。サイドフレーム110,120は、いずれもスライドアジャスタ111,121に支持されており、前部スタビライザー126は、図11及び図12に示したように、第1ブラケット112,122により支持されている。具体的には、第1ブラケット112,122は、サイドフレーム110,120の内側に併設され、下端がスライドアジャスタ111,121に固着され、上端ほど各サイドフレーム110,120から内方に離間するように傾斜され、該上端が前部スタビライザー126に固着されている。前部スタビライザー126も、後部スタビライザー125と同様に、衝撃を受けた際のサイドフレーム110,120の外方へ開く方向への変形や必要以上の内倒れを抑制するが、これに加えて、第1ブラケット112,122を有するため、前部スタビライザー126の中央部に注力される荷重をサイドフレーム110,120、第1ブラケット112,122、スライドアジャスタ111,121で構成される仮想四角形と偶力によって散逸させ、さらに、上記した前部フレーム130が前下方へ運動することによる力を、該第1ブラケット112,122を介して剛体であるスライドアジャスタ111,121に確実に伝えるように作用し、この作用によってもサイドフレーム110,120の必要以上の内倒れが抑制される。
また、サイドフレーム110,120は、本実施形態では、後部113,123が上方に膨出しており、この後部113,123がシートバック部20のサイドフレーム210,220の下部にリクライナ部190,191を介して連結されているが、リクライナ部190,191に隣接して第2ブラケット114,124が設けられている。第2ブラケット114,124は、図11に示したように、サイドフレーム110,120の後部113,123の内面側に配置される。各リクライナ部190,191付近に位置する上部プレート114a,124aと、該上部プレート114a,124aから下方に延びる下部プレート114b,124bとが一体に形成されている。そして、下部プレート114b,124bは、サイドフレーム110,120の後部113,123の下側間に掛け渡される後部補強フレーム195に隣接した位置となるように併設されている。好ましくは、下部プレート114b,124bは後部補強フレーム195に溶接等により一体化される。また、第2ブラケット114,124は、それぞれ隣接するサイドフレーム110,120に対して対向面の全面ではなく、部分的に溶接により固着されていることが好ましい。サイドフレーム110,120を薄板から形成した場合、全面溶着すると単なる補強材としての役目となる。すると、衝撃力を受けた際に、第2ブラケット114,124と一体となっているサイドフレーム110,120の部分とが一体的に引っ張り変形し、変位及び偶力、せん断変形、座屈などによってエネルギーを散逸させることが難しい。しかし、部分的に溶接することにより拘束点が点あるいは線になり、構造体に自由度が生まれる。これが構造体の塑性変形や弾性変形を誘発し、偶力の発生する部位を増すことで、引っ張り、圧縮によって力を相殺し、人が侵入する空間を作ると共に拘束し、かつ、強度、耐久性とのバランスを図ることができる。
これにより、第2ブラケット114,124、それに隣接するサイドフレーム110,120の部分、並びに、後部補強フレーム195が強度部材となり、サイドフレーム110,120の必要以上の変形を抑制する機能を果たす。なお、サイドフレーム110,120の変形をさらに抑制するためには、上記した第1ブラケット112,122及び第2ブラケット114,124は降伏応力が600MPa以上の高張力鋼から形成し、各ブラケット自体の変形を小さくすることが好ましい。
また、サイドフレーム110,120は、2枚の薄板を用い、周縁部を対向方向に折り曲げて形成している。これは、サイドフレーム110,120の軽量化を図るためであるが、薄板であるにも拘わらず所定の強度を保つために、2枚の薄板を対向させた上で、ヘミング加工により一体化した閉断面構造で形成することが好ましい(図12(b)参照)。また、所定の強度を保つために、高応力部位となる各サイドフレーム110,120の周縁を熱処理によって高張力を持たせることが好ましい。このような熱処理を施すことにより、図14に示したように、サイドフレーム110,120においても高張力部位を結ぶ仮想四角形ができることになり、所定以上の衝撃力を受けた際には、仮想四角形の変形により、偶力、せん断変形、座屈などを発生させエネルギーを散逸させることができる。
上記のような構成とすることにより、各サイドフレーム110,120は、衝撃を受けた際に、図13の想像線で示したような外方又は内方への必要以上の変形をせず、後部113,123が後方に回動するように変形することになる(図17(a),(b)参照)。
ここで、前部スタビライザー126及び後部スタビライザー125は、各端部が、図5及び図6(b)に示したように、閉断面構造の各サイドフレーム110,120を貫通し、いわばピンジョイントのように連結されている。具体的には、前部スタビライザー126の各端部は、図5に示したように、各サイドフレーム110,120を貫通し、その端縁が各サイドフレーム110,120の外面で溶接されて連結されている。後部スタビライザー125の各端部は、図6(b)に示したように、各サイドフレーム110,120を貫通し、ブッシュ125aを介して連結されている。このように、各スタビライザー125,126をサイドフレーム110,120に貫通して設けることにより、大荷重入力時には、各スタビライザー110,120と薄板からなる各サイドフレーム110,120の貫通孔との間に回転方向のずれ(動き)が生じ、それにより衝撃力が散逸されることになる。
シートバック部20を構成するバックフレーム200は、図9〜図10に示したように、所定間隔をおいて配置される一対のサイドフレーム210,220と、該サイドフレーム210,220の上部間に配置される第1上部フレーム230,第2上部フレーム240と、該サイドフレーム210,220の下部間に配置される下部フレーム250とを備えてなる。そして、クッションフレーム100のサイドフレーム110,120の後部113,123に、バックフレーム200のサイドフレーム210,220の下部がリクライナ部190,191を介して連結され、バックフレーム200はクッションフレーム100に対して前後に傾動可能に設けられる。
バックフレーム200の各サイドフレーム210,220は、所定の幅を備えた板状部材から形成され、その幅方向がほぼ前後方向に沿う向きで配置される。具体的には、図9〜図10に示したように、その幅は、上側から下側に向かうに従って次第に幅が広くなる形状を備えており、クッションフレーム100に対するバックフレーム200の傾きを略90度とした状態で側面から見た際に、前縁部210a,220aは、上側から下側に向かうに従って前方に突出する方向に傾斜するラインに沿っており、後縁部210b,220bはほぼ垂直なラインに沿った形状となっている。また、前縁部210a,220a及び後縁部210b,220bとも、中途に大きな凹凸のない略直線状のラインとなっている。
第1上部フレーム230は、外側に向かって下方向に若干傾斜した横方向フレーム部231と、該横方向フレーム部231の各端部から下方に延びて一対のサイドフレーム210,220の各前縁上端部にそれぞれ連結された縦方向フレーム部232とを有する構造である。そして、横方向フレーム部231の略中央部に略逆U字状に屈曲されたヘッドレスト支持部233が一体に形成されている。
第2上部フレーム240は、外側に向かって下方向に若干傾斜した横方向フレーム部241と、該横方向フレーム部241の各端部から下方に延びて一対のサイドフレーム210,220の各後縁上端部にそれぞれ連結された縦方向フレーム部242とを有する構造である。
ここで、本実施形態では、サイドフレーム210,220間であって、第1上部フレーム230と第2上部フレーム240の各横方向フレーム部231,241から、サイドフレーム210,220の後縁下端部間に掛け渡された下部フレーム250までの間には、他のフレームが配置されていない陥入空間260となっている。
下部フレーム250よりもやや上方位置において、すなわち、着座者の骨盤上部から腰部付近に対応する位置において、サイドフレーム210,220の前縁側付近には、面状バネ部材としてのSバネ251が掛け渡されている(図7参照)。Sバネ251は、着座者の骨盤から腰部付近に当接し、前後方向へのストローク感を出す。Sバネ251は、幅方向中央部が前方又は後方に膨出したアーチ形状に設けられていることが好ましい。前方に膨出するアーチ形状に形成されていると、ストローク感を感じさせやすくでき、荷重変動に対する幅が拡がる一方、後方に膨出するアーチ形状に形成されていると、人の背に沿ったフィット感が向上し、ストローク用のスペースを小さくでき、体側の支持位置の変化により荷重変動に対応する。着座者の好みの問題もあるため、いずれにするかは、例えば、本実施形態の座席構造を設置する自動車等の乗物のタイプ(セダンタイプ、スポーツタイプなど)により選択することができる。Sバネ251を設けると、上端縁側押圧されると下端縁側を中心として後方に回動し、骨盤を、斜め下から斜め上方向にバネによる反力で支持できる。また、左右方向に慣性力が入力された際には、相対的に小さなバネ定数により、反力の小さいストロークが生じ、回転運動を生じながら骨盤をしっかりと支えてくれる。なお、斜め下から斜め上に支持圧を作用させやすくし、Sバネ251のねじり力による支持力を得ることにより、脚部支持の反力をSバネ251の曲げ、引っ張り、ねじりの総和とするため、Sバネ251は、図7に示した骨盤支持部材252と一体に設けることが好ましい。但し、後突時に人が侵入するスペースは、左右のリクライナ間に掛け渡された連結ロッド295を支点として、骨盤支持部材252の上線を作用点にして確保される。
骨盤支持部材252は、図2及び図7に示したように、ビーズ発泡体を側面視で略L字状に加工して形成され、Sバネ251よりも狭い幅で形成され前面被覆部252aを有し、その上部は反り返り部252bとなっている。前面被覆部252aは、Sバネ251の前面を被覆する。Sバネ251の前面を被覆するようになっていればよく、前面被覆部251の前面に前面被覆部252aの裏面を接着等の接合手段により一体化してもよいが、本実施形態では、前面被覆部252aの厚みの範囲内に、Sバネ251が埋設されるように一体成形されている。反り返り部252bは、着座者の腰部に対応する位置まで前面被覆部252aから上方に延びると共に、上端縁が若干後方に反った形状に形成されている。この反り返り部252bを有することにより、着座者が後方へ荷重をかけた際に、反り返り部252bを後方斜め下方向に回転させようとする力が加わるため、その反力として着座者の骨盤から腰部にかけての部位を斜め下から斜め上方向に押圧する。
また、骨盤支持部材252をSバネ251と一体的に設けることで、骨盤支持部材252がSバネ251の弾性により、後述のバック用ベースネット270の下端付近を前方に張り出させ、所望の外形形状を得るのに役立つ。
バックフレーム200のサイドフレーム210,220、第1及び第2上部フレーム230,240には、バック用ベースネット270が支持されている。バック用ベースネット270は、図2〜図8に示したように、バックフレーム200の正面側を被覆する正面被覆部271を有すると共に、背面側の被覆する背面被覆部272と、サイドフレーム210,220を被覆する側面被覆部273,274を有している。
正面被覆部271は、第1上部フレーム230と第2上部フレーム240の各横方向フレーム部231,241から下部フレーム250に対応する位置に至るまでの大きさを有している。背面被覆部272は、図2に示したように、サイドフレーム210,220の各後縁側において、上下方向中央付近に至るまで設けられている。背面被覆部272は、正面被覆部271と一体に形成された袋状になっており、正面被覆部271と背面被覆部272との上縁部の境界にはスリット275が形成され、そのスリット275からヘッドレスト支持部233が突出するようにして被覆されている(図7参照)。
側面被覆部273,274は、正面被覆部271の両側部に一体に設けられており、その下端縁273a,274aが、各サイドフレーム210,220の前縁側から後縁側に外側を通過して掛け回された後、さらに各サイドフレーム210,220の内側を通過して前縁側に引き出されるようにして固定されている(図8参照)。
バック用ベースネット270をこのようにして張設することで、着座者の体側に対応するサイドフレーム210,220寄りの部分は前後への撓みの小さな部位となり、バック用ベースネット270のセンターラインに沿った体幹の脊柱に対応した部分が、前後に撓み易くなる。これにより、コーナリングの際に左右方向に慣性力が作用すると、体幹の脊柱を中心とした回転運動が生じやすくなる。回転運動が生じた際に、センターラインに沿った部分が前後に撓むと、Sバネ251の支持圧が上昇する。この上昇した支持圧により、着座者とシートバック部20との間に生じる摩擦力と回転による回動力により、体が左右方向にずれるのを防止する。
シートバック部20は、さらに、バック用ベースネット270よりも狭い幅で形成され、下部が、着座者の少なくとも腰部付近に対応する部位に位置するようにバック用ベースネット270に固定あるいは仮固定されるバック用固定パッド280を備えている(図4及び図7参照)。バック用固定パッド280は、例えば、三次元立体編物、ウレタン材、ビーズ発泡体等から所定の厚みで形成される。具体的には、図4に示したように、バック用固定パッド280の表面を被覆するバック用表皮材300とバック用ベースネット270とのセンターラインの部位同士が縫製されると共に、バック用表皮材300とバック用ベースネット270の正面被覆部271の両側縁同士も縫製され、センターラインを中心とした左右のバック用表皮材300とバック用ベースネット270との間に仮固定配設される。なお、軽量化のためには、バック用固定パッド280をビーズ発泡体から形成することもできる。
バック用固定バッド280の周囲には、各サイドフレーム210,220を、バック用ベースネット270を介して被覆するようにバック用可動パッド290が配設される。バック用可動パッド290は、着座者の肩胛骨に対応する一対の肩胛骨支持部291,292を有すると共に、該肩胛骨支持部291,292同士が連結され、各肩胛骨支持部291,292から下方に延びるサイド被覆部293,294を有する正面から見て略U字状に形成されている。なお、サイド被覆部293,294は、サイドフレーム210,220の正面側、側面側及び背面側を被覆できるように、断面略コ字状に形成されている。そして、上記のようにバック用ベースネット270で被覆されたバックフレーム200に、肩胛骨支持部291,292が上側に位置するようにして、肩胛骨支持部291,292間からヘッドレスト支持部233を上方に突出させ、断面略コ字状の各サイド被覆部293,294で各サイドフレーム210,220を覆うようにして配置する。また、バック用表皮材300は、バック用可動パッド290(サイド被覆部293,294)の外面を覆うが、バック用可動パッド290の動きは許容するように被覆される。これにより、バック用可動パッド290のうちの少なくともサイド被覆部293,294は、人の動きに追随して、バック用ベースネット270とは、相対的に独立した動きを示すことになる。
バック用可動パッド290を有することにより、着座者の肩胛骨が肩胛骨支持部291,292に当接する。肩胛骨支持部291,292が位置するのは、バック用ベースネット270におけるサイドフレーム210,220寄りの部位であるため、センターラインの沿った部位よりも前後方向への撓みの少ない部分である。従って、着座者の肩胛骨が接すると、肩胛骨支持部291,292は所定の支持圧を発揮する。その結果、肩胛骨と肩胛骨支持部291,292との間は、前後に撓み易いバック用ベースネット270のセンターラインに対応する部位と比較して、高い摩擦力が生じるため、左右方向の慣性力が働いた際に、肩胛骨支持部291,292の左右方向へのずれが抑制され、骨盤を入力点として脊柱を中心とした回転運動が生じやすくなる。その一方、バック用可動パッド290は、各サイド被覆部293,294によって各サイドフレーム210,220を覆って配置しているだけであり、上記のように、人の動きに追随して、かつSバネ251による弾性力が作用してバック用ベースネット270から独立して動くことができるようになっている。人の肩胛骨、骨盤あるいは腰部は、よく動く部位であり、これに対して例えば肩胛骨支持部291,292が固定配置されていたのでは、肩胛骨の可動範囲が規制されて窮屈感が生じ、円滑な呼吸運動の妨げとなる。しかしながら、このようにバック用可動パッド290をバック用ベースネット270に対して可動に配置すれば、肩胛骨の動きに従ってバック用可動パッド290が動き、それにより体動が妨げられないため、窮屈感が生じたり、呼吸運動が妨げられたりすることがない。また、バックフレーム200及びクッションフレーム100のフレーム自体の剛性を高めたとしても、バック用可動パッド290が動きやすいため、それにより、路面から入力される上下方向の振動エネルギーや衝撃エネルギーを吸収することができる。さらに、後突により、乗員の体がバックフレーム200の陥入空間260内に侵入しようとしたときにも、その動きを邪魔しない。
本実施形態によれば、無負荷時においては、図2に示したように、第1アーム部132は斜め前上方に、第2アーム部142はほぼ直上に向かって延びている。この状態で、人が着座した際には、後部フレーム140の方が長さの短い第2アーム部142を介して支持されているため、前部フレーム130よりも力の伝達効率がよく、そのためよく動き、第2アーム部142は前方に回動する。従って、相対的に前部フレーム130の位置がより高くなり、ヒップポイントの位置が安定する。すなわち、前部フレーム130は大腿部中央付近から膝上付近までの間を下方から押し上げるようになり、堰を作る。これにより、安定した着座姿勢を達成できる。そして、通常の走行時において振動が入力された場合、クッション用ベースネット170を支持する前部フレーム130及び後部フレーム140は、トーションバー150,160により前後方向に弾性的に変位し、振動を吸収する。
前突による衝撃力を受けた際には、前部フレーム130の第1アーム部132及び後部フレーム140の第2アーム部142は図15に示したセントロードのように動き、前下方へと回動するため、下方向分力が作用する。そして、ヒップポイントが前部フレーム130に接近する方向に向かうように変位し、大腿部中央付近から膝上付近までの間が前部フレーム130を押圧し、やがて第1アーム部132の回動限界に至ると、第1トーションバー150とベースネット170で構成される緩衝機構により加速度が減少していき、さらに前部フレーム130及び第1アーム部132が座屈変形し、衝撃力を吸収しつつ人体の前方への飛び出しを抑制する。後突による衝撃力を受けた際には、前部フレーム130の第1アーム部132及び後部フレーム140の第2アーム部142は図16に示したセントロードのように動き、すなわち前突とは逆方向に作用する。第2アーム部142が第1アーム部132より短いが、作用的に効率がよくなるように、第2アーム部142を無負荷時において略垂直な姿勢に設定しているため、並びに、人体の後方への移動はシートバック部20とシートクッション部10によって作られるVゾーンの中で、バックフレーム200内に入り込んでいくように生じるため、軌跡が制約される。この制約された重心移動により第2アーム部142に力が作用すると、第2アーム部142が後方に回動していく際に下方向への分力が作用する。これにより、前部フレーム130及び後部フレーム140はいずれも後下方へと回動し、シートバック部20に沿って人体がせり上がるような動きが抑制される。これにより、クッション用ベースネット170の伸びが作用し、衝撃力が減衰される。
また、本実施形態において、後突により衝撃力を受けた場合には、シートバック部20のサイドフレーム210,220に連結されるリクライナ部190,191の中心軸部が変形のトリガーになってシートバック部20が後方に変形する。この変形により衝撃力は吸収されるが、シートバック部が倒れすぎる場合(変形しすぎる場合)には、人体の脱出性が損なわれる。また、場合によってはリクライナ部の機能も損なわれ、その後、シートバック部を元に戻すことが困難となる。しかし、本実施形態では、第2ブラケット114,124を上部プレート114a,124aと下部プレート114b,124bとの一体構造として、上部プレート114a,124aをリクライナ部190,191に併設し、下部プレート114b,124bを後部補強フレーム195に併設している。上部プレート114a,124aがリクライナ部190,191に併設されていることによりリクライナ部190,191の変形が抑制され、衝撃力はリクライナ部190,191から上部プレート114a,124aを経て下部プレート114b,124bに伝わり、さらに、下部プレート114b,124bに併設された後部補強フレーム195へと伝わる。つまり、この第2ブラケット114,124及び後部補強フレーム195によって力を受けることができる(図14参照)。これにより、リクライナ部190,191は、周辺の変形容易部のエネルギー吸収性に助けられ、その機能部が保護されると共に、シートバック部20を後方に変形させる力が小さくなる。その一方、シートクッション部10のサイドフレーム110,120の開き変形は抑制されるため(図13参照)、クッション用ベースネット170を支持する前部フレーム130及び後部フレーム140は後下方へと円滑に変位する。その結果、人体は、シートバック部20を後方から後下方向へ押圧するように押しつけられる。シートバック部20を後方から後下方向へと押しつけられると、シートバック部20に張設されるバック用ベースネット170を後方へ押圧して伸びが生じ減衰比が上がっていく。従って、本発明では、シートバック部20のバック用ベースネット170等の働きによる減衰力も十分機能させることができる。
本実施形態の座席構造1(頑強骨格)と、本実施形態の座席構造1で採用した、第1ブラケット112,122、第2ブラケット114,124、前部スタビライザー126、後部スタビライザー125、後部補強フレーム195を設けていない座席構造(柔軟骨格)について、衝突実験を行った。なお、本実施形態の座席構造1(頑強骨格)は、前後・左右の固有振動差がほとんどなくいずれも約50Hz近傍あるいはそれ以上であり、柔軟骨格の座席構造は固有振動数が20〜50Hzの間であったが、前後及び左右間で固有振動差のある構造であった。また、本実施形態の座席構造1(頑強骨格)と柔軟骨格の座席構造とは、トーションバーを含むその他の構造は同じである。その結果を図17及び図18に示す。
図17(a)は、本実施形態の座席構造1のサイドフレーム110,120の後部113,123の衝突による変形挙動を示したものである。図17(a)に示したように、所定荷重までは、後部113,123の後方への変形量が小さく高い反力を発揮するが、所定荷重を過ぎると反力は低下し、後方への変形量が大きくなってやがて座屈する。このような挙動は、変形量の違いはあるものの、前部スタビライザー126や後部スタビライザー125等を設けていない「柔軟骨格」の座席構造でも同様であった。図18には、その反力を示したが、本実施形態の座席構造1(頑強骨格)は、柔軟骨格の座席構造の2倍以上の強度を備えていた。但し、「柔軟骨格」のエネルギー吸収性能及び反力は、それ自体、十分、自動車用シートの骨格構造として機能に値する性能をしている。従って、本実施形態の座席構造1は、変形方向及び変形量が共に抑制されるため、人の侵入する空間を確保し、人に作用している加速度を小さくするのに適している。ここで、本実施形態の座席構造1は、上記したように、サイドフレーム110,120等を薄板から構成した薄板構造体であるにも拘わらず、固有振動数の高い頑強骨格として形成されている。これは、上記したように、閉断面構造である薄板のパイプからなる前部スタビライザー126及び後部スタビライザー125をサイドフレーム110,120に対してピンジョイントで連結したことと、サイドフレーム110,120をヘミング加工により閉断面構造とし、さらに、サイドフレーム110,120に熱処理を施しているためである。これにより、本実施形態の座席構造1は頑強骨格であるにも拘わらず、所定以上の衝撃力が加わった際には、ピンジョイント部分における相対的な動きにより力が散逸し、薄板からなるサイドフレーム110,120に大きな変形を生じさせずにエネルギーを吸収することができる。
図19〜図22は、他の例に係る骨盤支持部材252等を用いた座席構造を示した図である。この座席構造は頑強骨格で骨格自体の変形量が少なく、人の侵入する空間を確保するのに適している。骨盤支持部材252は、断面略L字状に形成されていると共に、図20に示したように略L字状の骨盤支持部材252の角部付近には、幅方向に外面溝部252mが形成されており、この外面溝部252mよりも後方部位は肉厚の厚い膨出部252nとなっている。膨出部252nの内面側に、下部フレーム250に係合する溝部252pが形成されている。
図19〜図22に示した骨盤支持部材252は、外面溝部252mがリクライナ間の連結ロッド295の後部側に沿うように配置される。また、外面溝部252mが連結ロッド295の後部側に沿うように配置したにも拘わらず、上記した膨出部252nを有しているため、座席構造1の製造ラインにおいて、搬送用のキャリアの爪を連結ロッド295の下方に差し込んで搬送する際には、この膨出部252nが連結ロッド295の破損防止用弾性部材として機能する。
また、前面被覆部252aの裏面には、面状バネ部材としてのSバネ251が設けられる。Sバネ251は、両端部はシートバック部200の各サイドフレーム210,220の内面に係止される。また、各端部寄りに、ブロック部材としての金属製の楕円型支持ブロック251a,251aが2個設けられている。楕円型支持ブロック251a,251aは、円弧部がSバネ251の円弧部に沿うように配置されており、楕円型支持ブロック251a,251aをSバネ251にかしめにより係合している。楕円型支持ブロック251a,251aは、骨盤支持部材252方向に突出した断面凸形状であるため、楕円型支持ブロック251a,251aは点ないし線で骨盤支持部材252の裏面に接している。楕円型支持ブロック251a,251aは、相互間の間隔が100mm以上となるように、好ましくは、150〜250mmの範囲となるように設けられる。
大きな衝撃力が入力され、人体がバックフレーム200の陥入空間260内に入り込もうとする際には、骨盤支持部材252の上部の反り返り部252bが押圧され、連結ロッド295を中心に後方に回動する。そして、楕円型支持ブロック251a,251aが100mm以上のピッチでかしめによりSバネ251に設けられているため、人体が侵入していくと、楕円型支持ブロック251a,251aに回転力が作用し、かしめ部に引っ張り力が作用する。これは、Sバネ251と楕円型支持ブロック251a,251aとの動きが異なるためであるが、この作用により、楕円型支持ブロック251a,251aとの係合度合いが低下し(「係合度合いが低下する」とは、両者間の結合力が低下すること、つまり、円弧部同士がずれてかしめ部にゆるみが生じたり、係合が解除されてかしめ部が外れたりすること等のことである)、さらに空間が広がり、骨盤支持部材252が後下方向に追いやられ、それにより、人体が陥入空間260内に侵入しやすいスペースが作られる。さらに大きな衝撃力が入力された場合には、楕円型支持ブロック251a,251aがSバネ251とかしめにより係合されているものであるため、ついにはこのかしめ部が外れる。それにより、楕円型支持ブロック251a,251aは、Sバネ251から脱落する。すると、楕円型支持ブロック251a,251aが凸形状であるため、該楕円型支持ブロック251a,251aが脱落したことにより、該凸形状に相当する高さ分、空間がさらに広がり、骨盤支持部材252はさらに後下方向に変位する。これにより衝撃力がさらに緩和される。また、楕円型支持ブロック251a,251aが脱落すると、Sバネ251のバネ特性により衝撃力がさらに緩和され、バックフレーム200の陥入空間内260に人体が侵入しやすくなる。このようにして衝撃力が減衰される。なお、衝撃力が加わらない通常の使用状態では、人体のバックフレーム200の陥入空間260内への侵入量が小さく、Sバネ251と楕円型支持ブロック251a,251aとは同じよう変位して主にせん断力がかしめ部に作用するため、かしめ部がゆるむようなことはない。
このように図19〜図22に示した骨盤支持部材252、Sバネ251及び楕円型支持ブロック251a,251aによれば、図1〜図7に示した骨盤支持部材252よりも緩衝機能を高めることができる。
1 座席構造
10 シートクッション部
100 クッションフレーム
110,120 サイドフレーム
130 前部フレーム
131 水平部
132 第1アーム部
140 後部フレーム
141 水平部
142 第2アーム部
150 第1トーションバー
160 第2トーションバー
170 クッション用ベースネット
180 クッション用表層クッション材
183 三次元立体編物
184 ビーズ発泡体
20 シートバック部
200 バックフレーム
210,220 サイドフレーム
230 第1上部フレーム
240 第2上部フレーム
250 下部フレーム
251 Sバネ
252 骨盤支持部材
260 陥入空間
270 バック用ベースネット
280 バック用固定パッド
290 バック用可動パッド
291,292 肩胛骨支持部
300 バック用表皮材

Claims (17)

  1. シートクッション部と前記シートクッション部に対してリクライナ部を介して連結されたシートバック部とを備えてなる座席構造であって、
    前記シートクッション部は、
    一対のサイドフレームと、
    前記一対のサイドフレームの前部間に掛け渡される第1トーションバーにより弾性的に支持される前部フレームと、
    前記一対のサイドフレームの後部間に掛け渡される第2トーションバーに弾性的に支持される後部フレームと、
    前記前部フレーム及び後部フレーム間に掛け渡されるクッション用ベースネットと
    を有してなり、
    前記前部フレームが、無負荷時において前記第1トーションバーの配設位置に対して上方に突出する方向に延びる第1アーム部を有し、前記後部フレームが、無負荷時において前記第2トーションバーの配設位置に対して上方に突出する方向に延びる第2アーム部を有しており、かつ、前記第1アーム部の長さが前記第2アーム部の長さよりも長いことを特徴とする座席構造。
  2. 前記シートバック部は、一対のサイドフレームと、前記一対のサイドフレーム間に掛け渡されるバック用ベースネットとを有してなり、
    前記シートクッション部の一対のサイドフレームが一対のスライドアジャスタにそれぞれ支持され、後部が上方に膨出し、その後部が前記シートバック部におけるサイドフレームの下部と前記リクライナ部を介して連結されており、
    前記シートクッション部は、さらに、
    前記一対のサイドフレームにおける前部寄りの部位間に掛け渡される前部スタビライザーと、
    前記各サイドフレームの前部寄りの部位間の内側に前記各スライドアジャスタに少なくとも一部を固着して併設され、それぞれ前記前部スタビライザーを支持する第1ブラケットと、
    前記各リクライナ部付近に位置する上部プレートと、該上部プレートから下方に延びる下部プレートとが一体に形成され、前記下部プレートが前記一対のサイドフレームの後部間に掛け渡される後部補強フレームに隣接した位置となるように併設された第2ブラケットと
    を有してなる請求項1記載の座席構造。
  3. 前記各第1ブラケットは、それぞれ、下端が前記各スライドアジャスタに固着され、上端が隣接する前記シートクッション部の各サイドフレームとの間に所定の間隙を有するようにして前記前部スタビライザーに固着されている請求項2記載の座席構造。
  4. 前記第2ブラケットは、隣接する各サイドフレームに部分的に固着されている請求項2又は3記載の座席構造。
  5. 前記シートクッション部において、前記第2トーションバーより前方であって、前記一対のサイドフレームの長手方向中間よりも後方寄りの部位間に、後部スタビライザーが掛け渡されている請求項2〜4のいずれか1に記載の座席構造。
  6. 前記後部スタビライザーが、前記一対のサイドフレームにおけるシートベルト取付部付近間に掛け渡して配設されている請求項5記載の座席構造。
  7. 前記シートクッション部の各サイドフレームは、それぞれ、2枚の薄板を対向させてヘミング加工により一体化した閉断面構造で形成されている請求項5又は6記載の座席構造。
  8. 前記シートクッション部の各サイドフレームの周縁が熱処理されている請求項7記載の座席構造。
  9. 前記前部スタビライザー及び前記後部スタビライザーは、それらの各端部が前記薄板から閉断面構造に形成されたサイドフレームを貫通して連結されている請求項7又は8記載の座席構造。
  10. 前記第1ブラケット及び第2ブラケットが、高張力鋼から形成されている請求項2〜9のいずれか1に記載の座席構造。
  11. 前記第1ブラケット及び第2ブラケットを形成する高張力鋼の降伏応力が600MPa以上である請求項10記載の座席構造。
  12. 前記シートバック部は、前記一対のサイドフレームの上下方向中央部よりも下方位置に幅方向に掛け渡される面状バネ部材と、前記面状バネ部材に少なくとも一部が係合され、該面状バネ部材よりも前方に突出した断面凸形状のブロック部材とを有し、
    衝撃力を受けて人体が前記シートバック部における前記一対のサイドフレーム間に侵入していくと、前記ブロック部材と前記面状バネ部材との係合度合いが低下する構成である請求項〜11のいずれか1に記載の座席構造。
  13. 前記ブロック部材は、前記面状バネ部材に、100mm以上の間隔をおいて2個取り付けられている請求項12記載の座席構造。
  14. 前記面状バネ部材はSバネである請求項12又は13記載の座席構造。
  15. 前記ブロック部材が略楕円形に形成され、その円弧部と前記Sバネの円弧部とを一致させて両者をかしめにより係合している請求項14記載の座席構造。
  16. 前記面状バネ部材及びブロック部材の前面を被覆する前面被覆部を有する骨盤支持部材をさらに有し、前記前面被覆部が後方に押圧されると、前記骨盤支持部材が後方に回動して、前記ブロック部材と前記面状バネ部材との係合度合いが低下する構成である請求項12〜15のいずれか1に記載の座席構造。
  17. 前記シートクッション部は、前記クッション用ベースネット上に、クッション用表層クッション材が複数に分割されて設けられ、このクッション用表層クッション材の上面を表皮材により被覆すると共に、複数に分割された隣接するクッション用表層クッション材間で、前記表皮材が前記クッション用ベースネットに縫製により連結されている請求項1〜16のいずれか1に記載の座席構造。
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