JP4611130B2 - 座席用ベースネット支持機構及び座席構造 - Google Patents

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Description

本発明は、クッション材を座部フレームに掛け渡して形成される座席構造に用いられる座席用ベースネット支持機構及び該座席用ベースネット支持機構を含んだ座席構造に関し、特に、航空機、列車、船舶、フォークリフト、自動車などの輸送機器用として適する座席用ベースネット支持機構及び該座席用ベースネット支持機構を含んだ座席構造に関する。
特許文献1〜5には、座部フレームに、立体編物(三次元ネット材)などのクッション材を掛け渡して形成される座席構造が開示されている。このように、クッション材を座部フレームに掛け渡して形成する場合、底付き防止、振動吸収特性や衝撃吸収特性を上げるため、立体編物や二次元の布帛などのベースネットを、上記クッション材の下方に、弾性部材を介して設けている。特許文献1〜5では、いずれも、トーションバーと、このトーションバーに連結され、該トーションバーを支点として回動可能に支持されるアームと、該アームに支持される支持フレームとを備えてなるトーションバーユニットを、座部の後部に配置し、ベースネットの後端を該支持フレームに連結することにより、ベースネットを弾性的に支持している。なお、ベースネットの前端は、座部フレームを構成する前部フレームに固定している。
特開2004−347577号公報 特開2003−182427号公報 特開2004−188164号公報 特開2004−141545号公報 WO2004/007238A1号公報
特許文献1〜5に開示された技術では、ベースネットをトーションバーにより弾性的に支持することによって、自動車用座席等のクッション材として従来一般に用いられているウレタン材と比較し、より薄手のものを使用し、ヒップポイント(H.P.)をウレタン材を使用したものより約10mm程度下げているにも拘わらず、使用者に異物感を与えることなく、上記のように振動吸収特性の向上等を図ることができる。しかしながら、上記した技術は、いずれも、トーションバーを座部の後部に設けて、ベースネットの前端は固定している。特に、トーションバーに連結されたアーム及び支持フレームを後方斜め上側に配置した構造のものは、振動吸収性には優れるが、後方斜め上方向にベースネットの後端を引っ張るため着座時に臀部ないしは骨盤が後方から押される感じを受け、ハンモック的な座り心地となる。そこで、20mm程度の厚みのウレタン材であって、フェルトをウレタンに含浸させるなどしてウレタン自体の面剛性を上げたものを臀部下に介在させるなどの対策を施すことで、ハンモック感をなくしたりしている。また、座部の前部に別のウレタン材を配設すると共に、ベースネットの下部に臀部の前方へのずれを防止するための補助ネットを配設することも行われているが、上記したトーションバーによる後方から押し上げるような力が作用することから、体圧分布に偏りのない支持面(連続感のある支持面)を確保するため、前部のウレタンと補助ネットとの間に、さらに他のネットや樹脂板などを介在させる必要もあった。また、前端が固定のため、ペダル操作時の脚部の力を受け、その反力が座部前端の当たり感として感じることになる。また、座部前部で使用されるウレタン材は、比較的硬めのバネ感を備えたものを使用するため、ストローク感に欠けたりする場合がある。
本発明は上記に鑑みなされたものであり、着座動作時におけるストローク感を高めることはもちろんのこと、一般の座席構造よりも約10mm程度低いヒップポイントを維持した上で、振動吸収特性をさらに向上させることができ、もって、掛け心地、座り心地、乗り心地のさらなる改善、また、立体編物とウレタン材といった異種材料を組み合わせることにより生じていた違和感の防止を図ることができる座席用ベースネット支持機構及び座席構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1記載の本発明では、座部フレームに掛け渡されて設けられる座部用クッション材の下方に配置されるベースネットを支持する座席用ベースネット支持機構であって、
トーションバーと、該トーションバーにより連結されるアームと、該アームに支持される支持フレームとを備え、座部の後部に、前記アームが、前記トーションバーを支点として前後に回動可能に設けられる第1トーションバーユニットと、
トーションバーと、該トーションバーにより連結されるアームと、該アームに支持される支持フレームとを備え、座部の前部に、前記アームが、前記トーションバーを支点として前後に回動可能に設けられる第2トーションバーユニットとを有し、
ベースネットが、前記第1トーションバーユニットの支持フレームと、前記第2トーションバーユニットの支持フレームとに掛け渡されて設けられており、
前記第1トーションバーユニットは、支点となる前記トーションバーが、前記アームを介して支持される前記支持フレームよりも上部に位置するように設けられていると共に、前記第2トーションバーユニットは、支点となる前記トーションバーが、前記アームを介して支持される前記支持フレームよりも下部に位置するように設けられていることを特徴とする座席用ベースネット支持機構を提供する。
請求項記載の本発明では、前記第1トーションバーユニットの支持フレームには、上方に突出する係合ブラケットが取り付けられており、前記ベースネットの後端は、該支持フレームの下側を通過して巻き掛けられ、該後端に設けた被係合部が、前記係合ブラケットに係合されて設けられていることを特徴とする請求項1記載の座席用ベースネットの支持機構を提供する。
請求項記載の本発明では、前記第2トーションバーユニットの支持フレームには、下方に突出する係合ブラケットが取り付けられており、前記ベースネットの前端は、該支持フレームの上側を通過して巻き掛けられ、該前端に設けた被係合部が、前記係合ブラケットに係合されて設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の座席用ベースネットの支持機構を提供する。
請求項記載の本発明では、前記第2トーションバーユニットは、アームの回動範囲が、無負荷時の状態に対し、トーションバーを中心とした角度で前後にそれぞれ40度以下に設定されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1に記載の座席用ベースネット支持機構を提供する。
請求項5記載の本発明では、座部フレームに掛け渡されて設けられる座部用クッション材と、前記座部用クッション材の下方に配置されるベースネットとを備えた座席構造であって、
トーションバーと、該トーションバーにより連結されるアームと、該アームに支持される支持フレームとを備え、座部の後部に、前記アームが、前記トーションバーを支点として前後に回動可能に設けられる第1トーションバーユニットと、
トーションバーと、該トーションバーにより連結されるアームと、該アームに支持される支持フレームとを備え、座部の前部に、前記アームが、前記トーションバーを支点として前後に回動可能に設けられる第2トーションバーユニットとを有し、
前記ベースネットが、前記第1トーションバーユニットの支持フレームと、前記第2トーションバーユニットの支持フレームとに掛け渡されて設けられており、
前記第1トーションバーユニットは、支点となる前記トーションバーが、前記アームを介して支持される前記支持フレームよりも上部に位置するように設けられていると共に、前記第2トーションバーユニットは、支点となる前記トーションバーが、前記アームを介して支持される前記支持フレームよりも下部に位置するように設けられていることを特徴とする座席構造を提供する。
請求項記載の本発明では、前記第1トーションバーユニットの支持フレームには、上方に突出する係合ブラケットが取り付けられており、前記ベースネットの後端は、該支持フレームの下側を通過して巻き掛けられ、該後端に設けた被係合部が、前記係合ブラケットに係合されて設けられていることを特徴とする請求項記載の座席構造を提供する。
請求項記載の本発明では、前記第2トーションバーユニットの支持フレームには、下方に突出する係合ブラケットが取り付けられており、前記ベースネットの前端は、該支持フレームの上側を通過して巻き掛けられ、該前端に設けた被係合部が、前記係合ブラケットに係合されて設けられていることを特徴とする請求項5又は6記載の座席構造を提供する。
請求項記載の本発明では、前記第2トーションバーユニットは、アームの回動範囲が、無負荷時の状態に対し、トーションバーを中心とした角度で前後にそれぞれ40度以下に設定されていることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1に記載の座席構造を提供する。
請求項記載の本発明では、衝撃入力時において、背部に、後方へ所定以上の荷重が付加された際、座部フレームのサイドフレームが弾性変形し、前記第1トーションバーユニットの支持フレームが、相対的に、下斜め前方へ変位し、前記ベースネットの張力が低下し、減衰比が増加することを特徴とする請求項5〜8のいずれか1に記載の座席構造を提供する。
請求項10記載の本発明では、前記第2トーションバーユニットのアームの後倒方向への回動範囲を規制するストッパ部材を備えると共に、衝撃入力時において、前記ベースネットが張力が低下した後、第2トーションバーユニットのアームが前記ストッパ部材に当接すると、該ストッパ部材が変形又は位置ずれし、該アームの規制位置をさらに後方に変化させ、前記ベースネットの張力をさらに低下させる構造であることを特徴とする請求項記載の座席構造を提供する。
請求項11記載の本発明では、前記第1トーションバーユニットと第2トーションバーユニットとの間であって、前記ベースネットの下部に、ベースネット共に荷重を支持する補助弾性機構が設けられていることを特徴とする請求項5〜10のいずれか1に記載の座席構造を提供する。
請求項12記載の本発明では、前記補助弾性機構が、ベースネットの下部に配置される補助ネットと、該補助ネットを座部フレームのサイドフレームに弾性的に支持するコイルスプリングとを備えて構成されることを特徴とする請求項11記載の座席構造を提供する。
請求項13記載の本発明では、前記補助弾性機構が、ベースネットの下部に配置され、区分された複数の膨出部を有するエアクッションを備えて形成されていることを特徴とする請求項11記載の座席構造を提供する。
本発明によれば、座部の後部に配置される第1トーションバーユニットのほかに、座部の前部に配置される第2トーションバーユニットを備え、ベースネットが、第1トーションバーユニットの支持フレームと第2トーションバーユニットの支持フレームとの間に張設された構造である。座部の前部に位置する第2トーションバーユニットのアーム及び支持フレームが、トーションバーを支点として前方へ回動し、この動作方向がペダル操作時における膝の運動方向と一致するため、着座動作時におけるストローク感が向上し、ペダル操作時などにおける座部前縁部の当たり感が軽減され、掛け心地、座り心地が改善される。また、第2トーションバーユニットの配置によって柔らかな掛け心地を達成しているにも拘わらず、従来と同様に、座部の後部に位置する第1トーションバーユニットによる硬めのしっかりしたバネ定数で、着座者の荷重を確実に受け、安定した座り心地が得られる。また、走行時に入力される振動に対しては、第1トーションバーユニットと第2トーションバーユニットの双方が機能するため、従来のものより固有振動数が低周波側に移行し、高い振動吸収特性が得られる。
座部後部の第1トーションバーユニットは、支点となるトーションバーが、アームを介して支持される支持フレームよりも上部に位置するように設けることが好ましく、座部前部の第2トーションバーユニットは、支点となるトーションバーが、アームを介して支持される支持フレームよりも下部に位置するように設けることが好ましい。また、ベースネットを構成する立体編物等は、第2トーションバーユニットの支持フレームに対してはその上側を通過させて該支持フレームに下方に突出させて設けた係合ブラケットに係合し、第1トーションバーユニットの支持フレームに対してはその下側を通過させて該支持フレームに上方に突出させて設けた係合ブラケットに係合することが好ましい。このような構成とすることにより、支点となるトーションバーが下方に位置する第2トーションバーユニットの支持フレーム及びアームの方が、支点となるトーションバーが上方に位置する第1トーションバーユニットの支持フレーム及びアームよりも、変位しやすくなる。さらには、座部の前部と後部とに配置する各トーションバーユニットのレイアウト及びそれらへのベースネットの巻き付け方により、より具体的には次のような効果を奏する。それは、トーションバーが下方に位置する第2トーションバーユニットと、トーションバーが上方に位置する第1トーションバーユニットとの間で、負荷の増減に対する感度の差が生じるということである。すなわち、第2トーションバーユニットのような配置関係の場合には、荷重(体重)がかかると、ベースネットが支持フレームに巻き付くように変位するため、荷重の水平方向成分が作用しやすく、荷重変動の際には、ベースネット自体が伸びようとするより、第2トーションバーユニットのトーションバー及びアーム(支持フレーム)の方が変位しやすい。これは、ベースネットの張力のバネ定数がトーションバーのそれより大きいことにより生じる。これに対し、第1トーションバーユニットでは、人が着座するとベースネットの下方への変動量が大きく、ベースネット自体が支持フレームからいわばはがれるような方向に大きく変位するため、ベースネット自体の伸びのわりに下方への変位が大きく、荷重(体重)が水平方向成分として作用しにくく、第1トーションバーユニットのトーションバー及びアーム(支持フレーム)は変位しにくい。
これらのことより、小さな荷重変動に対しては、第2トーションバーユニットが主として作用する。しかしながら、大きな荷重変動に対しては、第2トーションバーユニットだけでなく、第1トーションバーユニットの作用が追加され、2つのトーションバーが直列配列となり、1/2のバネ定数が作用する。言い換えると、第1トーションバーユニットと第2トーションバーユニットは、ベースネットを介して力の伝達効率が異なるように連結されており、共振点付近の大変位のときには2つのトーションバーが併せて機能する。この際には、直列結合のバネとして機能するため、各トーションバーの単独のバネ定数よりも、合成バネ定数が小さくなる。この結果、共振点の固有振動数の低下と張力構造体であるベースネットがゆるむことにより、減衰比が大きくなり、位相遅れが生じ共振峰が低下する。従って、入力振動の大きさにより、第1トーションバーユニット及び第2トーションバーユニットの各トーションバーのいずれかの弾性力が主として機能する場合、双方のトーションバーが機能する場合とで、バネ定数が刻々と変わるため、減衰比が変化し続けることになる。すなわち、共振点においては、バネ定数が1/2になるため、減衰比が√2倍になり、共振峰を押し下げる。一方、高周波の振動においては、座部前部に配置された第2トーションバーユニットのバネ定数kが作用し、位相遅れにより振動を吸収する。これは、2つのトーションバーユニットが共に機能した場合よりも、硬く減衰の小さなバネ作用となる。高周波振動に対しては、逆位相で振動を吸収するため、減衰比は小さい方が良い。第2トーションバーユニットのみが主として作用する際に減衰が小さい理由は、第2トーションバーユニットに係合されるベースネットの前端付近においては、上記のように、第2トーションバーユニットのアーム及び支持フレームの変位方向が膝の運動方向に一致するため、ベースネットの伸びが小さく、トーションバーの弾性力が効率よく作用するためである。これは、上下方向の振動が臀部や脚部に入力されると、関節を介しての脚部のリンクメカニズムにより、前後方向振動に変換されることによるものである。
以下、図面に示した実施形態に基づき、本発明をさらに詳細に説明する。図1及び図2は、本発明の一の実施形態に係る座席構造10を示す図である。この座席構造10は、座部フレーム20及び背部フレーム30を有して構成される。座部フレーム20は、所定間隔離間して配置されるサイドフレーム21,22を有すると共に、図示しない前部フレームを有し、座部用クッション材40が該サイドフレーム21,22等を覆うように、これらに掛け渡されて配設される。背部フレーム30は、所定間隔離間して配置されるサイドフレーム31,32を備えると共に、本実施形態では、ヘッドレスト部を形成するための上部フレーム33を有し、背部用クッション材50が該サイドフレーム31,32等を覆うように、これらに掛け渡されて配設される。
座部用クッション材40あるいは背部用クッション材50としては、二次元の布帛(編物、織物、ネット状のもの等)に薄いウレタン材を積層した構造のもの等を用いることもできるが、立体編物(三次元ネット材)を用いることが好ましい。立体編物は、薄型でも、高い復元力を有し、適度な弾力性を持ち、1点集中荷重では柔らかなバネ特性を発揮するが、所定の大きさの面接触では面剛性が高く硬いバネ特性を発揮する特性を備えている。例えば、人の突出している骨に相当する大きさである直径30mmの加圧板を用いた荷重−たわみ特性では、柔らかなバネ特性が作用し、直径98mmの加圧板を用いた荷重−たわみ特性では、面剛性が高く、線形性の高いバネ特性が作用するため、人の臀部筋肉に対して直径30mm、98mmの加圧板により測定した場合に近似した傾向のバネ特性を備えている。従って、この立体編物を座部用クッション材40又は背部用クッション材50として用いると、人の筋肉に近似した特性を備えた面剛性の高い層が配設されることになり、部分的な沈み込みによって生ずる違和感もなく外力を効果的に分散できる。
立体編物は、互いに離間して配置された一対のグランド編地と、該一対のグランド編地間を往復して両者を結合する多数の連結糸とを有する立体的な三次元構造となった編地である。一方のグランド編地は、例えば、単繊維を撚った糸から、ウェール方向及びコース方向のいずれの方向にも連続したフラットな編地組織(細目)によって形成され、他方のグランド編地は、例えば、短繊維を撚った糸から、ハニカム状(六角形)のメッシュを有する編み目構造に形成されている。もちろん、この編地組織は任意であり、細目組織やハニカム状以外の編地組織を採用することもできるし、両者とも細目組織を採用するなど、その組み合わせも任意である。連結糸は、一方のグランド編地と他方のグランド編地とが所定の間隔を保持するように、この一対のグランド編地間に編み込んだもので、立体編物に所定の剛性を付与する。グランド編地を形成するグランド糸の太さは、立体編物に必要な腰の強さを具備させることができると共に、編成作業が困難にならない範囲のものが選択される。
グランド糸又は連結糸の素材としては、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、レーヨン等の合成繊維や再生繊維、ウール、絹、綿等の天然繊維が挙げられるが、これらの素材は単独で用いてもよいし、これらを任意に併用することもできる。好ましくは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などに代表される熱可塑性ポリエステル樹脂類、ナイロン6、ナイロン66などに代表されるポリアミド樹脂類、ポリエチレン、ポリプロピレンなどに代表されるポリオレフィン樹脂類、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)あるいはこれらの樹脂を2種類以上混合した樹脂である。なお、ポリエステル系樹脂はリサイクル性に優れており好適である。また、グランド糸又は連結糸の糸形状は限定されるものではなく、丸断面糸でも異形断面糸等でもよい。
連結糸は、表層と裏層のグランド編地中にループ状の編み目を形成してもよく、挿入組織で表層と裏層のグランド編地に引っかけた構造でもよいが、少なくとも2本の連結糸が表層と裏層の編地を互いに逆方向に斜めに傾斜して、クロス状(X状)やトラス状に連結することが、立体編物の形態安定性を向上させる上で好ましい。
なお、立体編物は、相対する2列の針床を有する編機で編成することができる。このような編機として、ダブルラッセル編機、ダブル丸編機、Vベッドを有する横編機等がある。寸法安定性のよい立体編物を得る上で、ダブルラッセル編機を用いるのが好ましい。
座部用クッション材40の下部には、ベースネット60が配設される。ベースネット60は、座部フレーム20に対して弾性的に張設され、着座動作時のストローク感を向上させる機能、底付き防止機能、あるいは振動吸収機能等を果たす。ベースネット60を構成する素材は限定されるものではなく、二次元の布帛(編物、織物、ネット状のもの等)を用いることもできるし、上記した立体編物(三次元ネット材)を用いることもできる。
ベースネット60は、座部の後部に配置される第1トーションバーユニット70と座部の前部に配置される第2トーションバーユニット80とを備えた座席用ベースネット支持機構により支持される。なお、座部の後部とは、座部フレーム20を構成するサイドフレーム21,22の後端付近ないしは背部フレーム30を構成するサイドフレーム31,32の下端付近のことであり、座部の前部とは、座部フレーム20を構成するサイドフレーム21,22の前端付近のことである。
具体的には、第1トーションバーユニット70は、座部フレーム20のサイドフレーム21,22の後端付近に設けられる取り付け金具21a,22aに両端が支持されるトーションバー(以下、「後部トーションバー」)71と、後部トーションバー71の両端にそれぞれ連結されるアーム(以下、「後部アーム」)72,73と、2つの後部アーム72,73間に掛け渡され、上記後部トーションバー71と同様に、座部の幅方向に沿って設けられる支持フレーム(以下、「後部支持フレーム」)74とを備えて構成される。このように形成される結果、後部アーム72,73及び後部支持フレーム74は、後部トーションバー71を支点として前後方向に回動すると共に、回動によってねじられると、該後部トーションバー71の弾性力により初期位置に復帰しようとする。
第2トーションバーユニット80は、座部フレーム20のサイドフレーム21,22の前端付近に設けられる取り付け金具21b,22bに両端が支持されるトーションバー(以下、「前部トーションバー」)81と、前部トーションバー81の両端にそれぞれ連結されるアーム(以下、「前部アーム」)82,83と、2つの前部アーム82,83間に掛け渡され、上記前部トーションバー81と同様に、座部の幅方向に沿って設けられる支持フレーム(以下、「前部支持フレーム」)84とを備えて構成される。また、本実施形態では、前部アーム82,83は、支点となる前部トーションバー81の上方に突出するように設けられ、前部トーションバー81を支点として前後方向に回動し、回動によってねじられると該前部トーションバー81の弾性力により初期位置に復帰しようとする。
そして、ベースネット60は、その後端61が、第1トーションバーユニット70の後部支持フレーム74に連結され、前端62が、第2トーションバーユニット80の前部支持フレーム84に連結され、該ベースネット60に荷重がかかると、後部トーションバー71及び前部トーションバー81の各弾性力により、前後に引っ張られるように設けられている。
ここで、人が着座した際には、ベースネット60の上方から荷重がかかることになる。この荷重方向に対し、第1トーションバーユニット70は、上記のように、回転動作の支点となる後部トーションバー71が後部支持フレーム74よりも上部に位置し、第2トーションバーユニット80は、回転動作の支点となる前部トーションバー81が前部支持フレーム84よりも下部に位置するように設けられている。このため、人が着座動作を行ったり、ペダル操作を行ったり、あるいは振動が入力されたりすることにより荷重変動が生じた際には、前部トーションバー81に連結された前部アーム82,83の方が、後部トーションバー71に連結された後部アーム72,73よりも動きやすく設定されていることになる。このような設定とすることにより、前部アーム82,83の方が荷重変動に対して敏感となり、特に高周波振動の吸収能力が高くなる。もっとも、前部アーム82,83の方が感度が高くなるのは、上記のようなトーションバー、アーム、支持フレームのレイアウトの違いに基づくものである。すなわち、レイアウトの違いにより、本来的に前部アーム82,83の感度の方が高くなる。従って、仮に、前部アーム82,83と後部アーム72,73との長さが同じであると仮定すると、前部アーム82,83の感度が高くなりすぎ、前部アーム82,83のストッパとして機能する後述の枠型フレーム21d,22dにすぐに当接してしまい底付きを感じやすい。そこで、前部アーム82,83の長さは、後部アーム72,73の長さの90〜60%の範囲、さらには80〜70%の範囲に設定することが好ましい。
また、図2及び図5に示したように、第1トーションバーユニット70においては、後部支持フレーム74に上方に突出させて設けた係合ブラケット(後部係合ブラケット)75が設けられており、ベースネット60の後端61は、後部支持フレーム74の下側を通過させて後方へ引き出し、さらに後端61に設けた略U字状に形成したプレート部材からなる被係合部61aを後部係合ブラケット75に係合し、後部支持フレーム74の下側から巻き付けるように固定してしいる。第2トーションバーユニット80においては、前部支持フレーム84に下方に突出させて設けた係合ブラケット(前部係合ブラケット)85が設けられており、ベースネット60の前端62は、前部支持フレーム84の上側を通過させて前方へ引き出し、さらに前端に設けた略U字状のプレート部材から成る被係合部62aを前部係合ブラケット85に係合し、前部支持フレーム84の上側から巻き付けるように固定している。これにより、ベースネット60の上方から荷重がかかると、ベースネット60は、前部に配置された第2トーションバーユニット80の前部支持フレーム84に対しては巻き付くように変位し、後部に配置された第1トーションバーユニット70の後部支持フレーム74に対しては、該後部支持フレーム74からはがれるように変位する。後部支持フレーム74に対しては、ベースネット60の後端61付近は、上方からの荷重により、重力方向である後部支持フレーム74からはがれる方向に大きな分力が作用し、アーム72,73を回転させる水平方向の分力の作用が小さい。一方、人が着座した際の荷重は、座骨結節下を中心として作用するため、該座骨結節下に相当する位置からは、後部支持フレーム74よりも前部支持フレーム84の方が離れている。従って、人が着座した際には、前部支持フレーム84に対しては、該前部支持フレーム84を水平方向に引っ張る分力、すなわち、前部アーム82,83を後倒方向に回転させる分力が大きく作用する。この結果、後部アーム72,73と前部アーム82,83に作用する分力に大小が生じる。また、ペダルを踏み込んだ際には、図3に示したように、膝が伸びる方向に変位し、臀部が持ち上がる。この際、ベースネット60も、臀部に追随して上方に変位するため、第2トーションバーユニット80の前部アーム82,83は、膝の運動方向とほぼ同方向に回動しやすくなっている。
なお、上記特許文献1〜5において配設したトーションバーユニットの支持フレームでは、図7に参考に示したように、ベースネットの後端を、支持フレームの上側又は下側から巻き掛けた後、該後端をベースネットの前端方向に引き出し、該後端よりも前端方向に位置する部分に重ね合わせて両者を結合している。すなわち、ベースネットの後端付近を、支持フレームが挿入された状態で筒状となるようにして連結している。従って、無負荷時では、図7(a)に示された状態であるが、荷重がかかった際には、(b)に示したように、偶力が働き矢印方向に曲げモーメントが生じる。そのため、ベースネットが下方に変位する感覚を受け、違和感を生じる。また、荷重がかかった場合には、支持フレームに筒状に連結されているベースネットが、支持フレームの外周面に沿って回転し、摩擦が生じる。このため、ベースネットと支持フレームとの連結構造を従来と同様にした場合、まず、前部支持フレーム84側において従来構造を使用したとすると、荷重の一部がこの摩擦力によって受けられることになり、前部支持フレーム84及び前部アーム82,83を前部トーションバー81を中心に回転させる力を減殺し、感度を低下させる。また、後部支持フレーム74側において従来構造を使用したとすると、該後部支持フレーム74からベースネット60を引きはがす重力方向の力が小さくなり、後方斜め上方向にベースネット60の後端を引っ張るため臀部ないしは骨盤が後方から押すようなハンモック感が高まる。これらのことから、ベースネット60の後端62及び前端61の各支持フレーム74,84への連結は上記のように係合ブラケット75,85を設けて行うことが好ましい。
なお、図2においては、係合ブラケット75,85として、図6(a)に詳細に示したように、単なる板状のものを用いている。一方、図5では、図6(b)に詳細に示したように略コ字状の係合ブラケット75,85を取り付けている。係合ブラケット75,85としていずれも用いることが可能であるが、図6(a)に示した板状のものの場合、略U字状のプレート部材からなる被係合部62a(又は被係合部61a)に前端62(又は後端61)が縫製糸66により連結されているだけであるため、ベースネット60にかかる荷重を、被係合部62a(61a)と縫製糸66の強度により支持することになる。このため、ベースネット60として立体編物を用いた場合などにおいて、荷重により縫製糸66の連結位置が変位し、ベースネット60に意図しない伸びが生じ、また、耐久性の点でも課題がある。従って、図6(b)に示したように、略コ字状の係合ブラケット75,85を用い、縫製糸66により結合した被係合部62a(又は被係合部61a)と前端62(又は後端61)を、該略コ字状係合ブラケット75,85の内部に挿入して係合させる構造とすることが好ましい。これにより、荷重がかかった場合には、略コ字状の係合ブラケット75,85内に挿入されている部分が、回転方向に変位すると共に、被係合部62a(61a)の内面と略コ字状の係合ブラケット75,85の一方の壁部との間、及び挿入されている部分の上端付近の外面と略コ字状の係合ブラケット75,85の他方の壁部との間で摩擦が生じる。従って、ベースネット60にかかる荷重が、略コ字状の係合ブラケット75,85内に挿入されている部分の回転方向への変位による形の変化と上記摩擦に変換されることになるため、縫製糸66との連結部へ加わる力を減殺でき、ベースネット60の不要な伸びを抑制できる。
ベースネット60の下部には、ベースネット60と共に荷重を支持するための補助弾性機構が設けられている。本実施形態の補助弾性機構は、補助ネット90とコイルスプリング91を有して構成される。具体的には、補助ネット90は、ベースネット60の略中央部から前部付近に至るまでの大きさを有し、座部フレーム20のサイドフレーム21,22にコイルスプリング91を介して張設されている。補助ネット90としては、上記した二次元の布帛や立体編物等を用いることができる。この補助ネット90は、特に、後部トーションバー71と共に、人の荷重をしっかり支え、底付きを防止する機能を果たす。また、ベースネット60の略中央部から前部付近に相当する位置に設けられ、人が着座した際には、人の座骨結節下に相当する位置よりもやや前方になるため、着座時における臀部の前方へのずれを防止し、安定した着座姿勢を保つ機能も有する。
本実施形態によれば、第1トーションバーユニット70を構成する後部アーム72,73及び後部支持フレーム74と、その支点となっている後部トーションバー71との位置関係、及び、第2トーションバーユニット80を構成する前部アーム82,83及び前部支持フレーム84と、その支点となっている前部トーションバー81との位置関係が上記のように設定され、かつ、ベースネット60による分力が上記のように作用するため、座部用クッション材40を介してベースネット60に荷重がかかった際の動きやすさが異なる。着座動作時においては、主として、第2トーションバーユニット80の前部アーム82,83及び前部支持フレーム84が、前部トーションバー81を支点として、該前部トーションバー81の弾性力に抗して、後倒方向に動作する。すなわち、着座動作時には、効率よく前部アーム82,83がストロークし、変位量が大きい。このため、着座動作時に、主として大腿部裏側と臀部で感じるストローク感が高まり、掛け心地が向上する。また、上記のように前部アーム82,83が効率よくストロークすると共に、前部トーションバー81に対して、たえずベースネット60の張力が働く構造になるため、前部支持フレーム84を配置しているにも拘わらず、薄手の立体編物や30mm程度の薄いウレタン材等を座部用クッション材40として用いた場合でも、当たり感はない。第2トーションバーユニット80がこのように機能し、第1トーションバーユニット70の後部アーム72,73及び支持フレーム74よりも作動効率がよく、後部に配置した第1トーションバーユニット70による押し上げ力が小さいため、面剛性が高くなると共に、座骨結節下のベースネット60による臀部の支持がより均一になり、従来のように、連続感の不足を補うために配設していたネットや樹脂板などが不要となる。
着座動作が完了した静的な着座状態では、座骨結節下付近に最も高い荷重がかかるが、上記のように、第1トーションバーユニット70の後部アーム72,73の方が、第2トーションバーユニット80の前部アーム82,83よりも動きにくいため、第1トーションバーユニット70の後部トーションバー71の弾性力の作用により、底付きすることなく、人の荷重をしっかりと支えることができる。また、この際には、補助ネット90及びコイルスプリング91の弾性力も補助的に機能して、臀部の前方へのずれを抑制し、着座姿勢を安定させる。
走行時のおいて車体のフロアを介して入力される振動に対しては、第1トーションバーユニット70の後部トーションバー71、第2トーションバーユニット80の前部トーションバー81及び補助ネット90を支持するコイルスプリング91の各弾性力が相乗的に機能する。高周波の振動には、主として、前部トーションバー81の弾性力が機能すると共に、コイルスプリング91の弾性力が補助的に機能し、低周波の共振点回りの振動には、後部トーションバー71の弾性力と前部トーションバー81の弾性力が直列配列で機能し、バネ定数が低下すると共に、座部フレーム20に所定の張力で張られているベースネット60及び座部用クッション材を含んでなる張力構造体のゆるみにより、減衰比が増加し、減衰が生じる。また、コイルスプリング91の弾性力も補助的に機能する。後部トーションバー71と前部トーションバー81とは、ベースネット60を介して直列結合のバネ構造になっているため、いずれか一方が主として機能する場合と、双方が共に機能する場合とでは、バネ定数がkからk/2へと変わり、それに伴って減衰比が変動することになる。このように減衰比が刻々と変化することにより、特に、高周波領域の振動伝達特性が改善され、車体の種々の機械要素に揺らされている感覚を相殺し、不快感を和らげる。
また、衝撃が入力される時においては、図4に示したように、背部(シートバック)に対し、後方へ大きな荷重がかかり、座部のサイドフレームの後部付近が下方向に弾性変形する。この際には、ベースネット60の後端が係合されている後部支持フレーム74を備えた第1トーションバーユニット70が、後方斜め下方向に変位する。また、第2トーションバーユニット80のアーム82,83及び支持フレーム84は、脚部により押圧されて前倒していた状態から後倒方向へ復帰する。このため、一時的にベースネット60がゆるむことになり、減衰比が高くなって、衝撃力を緩和する。ここでさらに大きな衝撃力いわゆる交通事故のようなものを考える。この場合は、上記した座部のサイドフレームの弾性変形していた部分が、塑性変形していく。これにより、ベースネット60はさらに下方向に押し下げられる。すると、その力により、第2トーションバーユニット80の前部アーム82,83の後倒方向側に位置し、前部アーム82,83の回動範囲を規制するストッパに、該前部アーム82,83が当接し、さらに、そのストッパが変形又は位置ずれすることにより、前部アーム82,83の規制位置がさらに後方に移動し、ベースネット60がさらにゆるみ、そこでまた、減衰比が増加する。本実施形態の構造は、このようにして人への衝撃力を緩和する機能も有する。なお、図1において、前部アーム82,83は、枠型フレーム21d,22dによって取り囲まれて設けられているが、本実施形態においては、この枠型フレーム21d,22dのうち、前部アーム82,83の後倒方向側に位置する部分が、該前部アーム82,83の後倒方向側への回動範囲を規制するストッパとして機能し、また、前部アーム82,83の前倒方向側に位置する部分が、前倒方向側への回動範囲を規制するストッパとして機能する。また、前部アーム82,83は、上記ストッパに当接するまでの回動範囲が、前部トーションバー81を中心として前倒方向及び後倒方向のそれぞれに最大で40度、好ましくは、25度〜35度の範囲となるように設定する。これにより、上記のように所定以上の荷重がかかった際に、該ストッパに当接し、上記のような衝撃吸収作用を機能させることができる。
図8及び図9は、本発明の他の実施形態を示す図である。本実施形態では、座部後部に配置した第1トーションバーユニット70の後部トーションバー71を支持する取り付け金具21a,22aに、第1の調整用スプリング131,132の一端を係合し、各他端を、ベースネット60の後端両側付近に係合している。また、座部前部に配置した第2トーションバーユニット80の前部トーションバー81を支持する取り付け金具21b,22bに、第2の調整用スプリング133,134の一端を係合し、各他端を、ベースネット60の前端両側付近に係合している。その他の構造は、上記した図1及び図2に示した実施形態と全く同様である。
本実施形態では、このように第1及び第2の調整用スプリング131〜134を備えることにより、後部トーションバー71及び前部トーションバー81の弾性力に加え、該調整用スプリング131〜134の弾性力が機能する。この結果、図1及び図2に示した実施形態に示したものと比較し、バネ感の強い構造となり、人の荷重をよりしっかりと支持することができる。また、振動が入力された際には、後部トーションバー71及び前部トーションバー81と共に、これらの調整用スプリング131〜134も機能するため、簡易な構造で、バネ感や減衰性の調整を行うことができる。第1及び第2の調整用スプリング131〜134は、座部の前部のみに配置したり、後部のみに配置したりする構成とすることもできる。また、本実施形態では、第1及び第2の調整用スプリング131〜134をそれぞれ2本ずつ配設しているが、配設数は限定されるものではない。また、第1の調整用スプリング131,132の配設数と第2の調整用スプリング133,134の配設数とが異なっていても良い。
図10及び図11は、本発明のさらに他の実施形態を示す図である。本実施形態においては、座席用ベースネット支持機構を構成し、ベースネット60を支持する第1トーションバーユニット70及び第2トーションバーユニット80の構成は上記実施形態と全く同様である。従って、第1トーションバーユニット70と第2トーションバーユニット80とを備えてなる座席用ベースネット支持機構は、上記実施形態と同様に、掛け心地、座り心地を改善し、また、振動吸収特性を向上させる。
但し、本実施形態では、補助弾性機構として、上記実施形態のように補助ネット90とコイルスプリング91とからなるものではなく、補助ネット90に代えて、エアクッション100を備えてなる。このエアクッション100は、区分された複数(本実施形態では2つ)の膨出部101,102を有していると共に、この膨出部101,102の境界部において一体的に固定された可撓性プレート103を備え、該可撓性プレート103がベースネット60の裏面に固定され、ベースネット60の略中央部から前部付近に相当する位置に設けられる。膨出部101,102は立体編物を加工して略筒状に形成されており、その内部に空気の注入口を備えた空気袋101a,102aが配設されてなる。空気袋101a,102aに設けた空気の注入口にはポンプ(図示せず)が接続されており、空気の注入量を調整可能になっている。また、膨出部101,102の下部には、ベースネット60が下方向に動いた際に、該膨出部101,102が当接し、所定の弾性力を発揮するように、座部フレーム20に固定された補助プレート105を有している。
これにより、上記実施形態の補助弾性機構と同様、特に、後部トーションバー71と共に、人の荷重をしっかり支え、底付きを防止する機能を果たすと共に、人が着座した際には、人の座骨結節下に相当する位置よりもやや前方に設置されるため、着座時における臀部の前方へのずれを防止し、安定した着座姿勢を保つ機能を発揮する。なお、このエアクッション100は、変位の小さい高周波振動の場合には、補助プレート105に当接しないように設定することが好ましく、それにより、該補助プレート105を介しての振動の伝達を小さく押さえることができる。
なお、図10及び図11において、符号110は、ベースネット60の略中央部から後部付近に相当する位置において、ベースネット60から離間して下方に設けられた後部用補助ネットであり、符号111は、この後部用補助ネットを弾性的に支持するコイルスプリングである。これは、ベースネット60の略中央部から後部付近に相当する位置にかかる荷重が大きいため、大きな負荷が入力された場合の底付き感のさらなる抑制のために設けたものである。この後部用補助ネット110として、バネ定数の小さなものを用いれば、座部における減衰性が増し、逆に、バネ定数の大きなものを用いれば、座部におけるバネ感が増すことになることから、後部用補助ネット110により、座部全体の減衰性、バネ感を調整することも可能である。また、符号120は、背部用フレーム30に支持させた背部用ベースネット36の背面側において、骨盤から腰椎部に当接可能に設けたランバーサポートである。このランバーサポート120は、上記したエアクッション100と同様の構成のものを用いており、空気袋121a,122aが組み込まれる2つの膨出部121,122とこれに一体化された可撓性プレート123を備えている。可撓性プレート123を有しているため、膨出部が一つの従来公知のランバーサポートと比較し、可撓性プレートによって、より大きな曲率での当たり感として作用するため、線形性の高いバネ特性となっており、脊柱の曲率の変化に対しても第三腰椎と第四腰椎を中心にして、大きな力を必要としないで追従していくことが可能となる。これにより、腰椎部及び骨盤を違和感なく支持できる。また、線形性の高いバネ特性により、腰部への振動の伝達を小さくする機能も有する。つまり、このランバーサポート120は腰部の支持・調整機能だけでなく、線形バネ特性により高い振動吸収機能も備えている。また、空気袋121a,122aに対してポンプを接続せず、常時空気が出入りする構成とすることもでき、その場合には、空気袋121a,122a内でのエアフローによる減衰機能を利用できる。
図12及び図13は、本発明のさらに他の実施形態を示す図である。本実施形態では、図10及び図11に示したエアクッション100を、ベースネット60に端部を連結することにより設けた布材108によって被覆し、いわば、袋状の布材108内にエアクッション100を挿入した構造としている点に特徴がある。人が着座したり、振動が入力されたりした際には、張力の変化により、ベースネット60とこの布材108に囲まれた範囲(面積)が変化し、それらに接するエアクッション100の形状が変化し、該エアクッション100の弾性が機能する。図10及び図11に示した実施形態では、エアクッション100の弾性を機能させるために、その下方に補助プレート105を配設しているが、かかる布材108を配置することにより、座部フレーム20に該補助プレート105を設ける必要がなくなり、座部フレーム20の構造の簡略化、軽量化に資する。
なお、図1、図2、図8、図9では、背部の構造として、背部用フレーム30に、立体編物等の背部用クッション材50を張設したのみの構造を示しているのに対し、図10及び図11では、上記したように、背部用フレーム30に、コイルスプリング35を介して背部用ベースネット36を弾性的に配置し、それを被覆するように背部用クッション材50を配置している。また、背部用ベースネット36の背面側に、上記したランバーサポート120を設けている。本発明は、上記した座席用ベースネット支持機構を備えたことを特徴とするため、これらの図に示した背部の構造は、あくまで例示であり、背部の構造がこれらに限定されるものではないことはもちろんである。また、図10及び図11に示した実施形態においても、図8及び図9に示したような調整用スプリングを設けた構成とすることもできる。背部用ベースネット36がコイルスプリング35を介して支持されていることにより、背部用ベースネット36が、前後はもとより上下にも自由度が生じて動くことが可能であり、着座者の動きに対する背部用ベースネット36の追従性が高まる。すなわち、外部振動が入力されると、人体は臀部付近でほぼ前後方向に動き、上体ではほぼ上下方向に動きが生じるが、上記した第1トーションバーユニット70及び第2トーションバーユニット80の動きと、背部用ベースネット36の動きがこの人体の動きによくマッチし、高い振動吸収特性が発揮される。
(試験例)
図10及び図11に示した本発明の実施形態に係る座席構造(図14では、「ばね定数可変:前後トーションバー」と表示)について、振動伝達率を測定した。なお、使用した座席構造は、ベースネット60として、二次元の布材を使用し、座部用クッション材40として、立体編物を用い、座部フレーム20に伸び率5%未満で張設したものである。また、比較のため、図10及び図11に示した座席構造における第2トーションバーユニット80を備えず、座部フレーム20のサイドフレーム21,22の前端間に掛け渡した前部フレームにベースネット60の前部を係合固定したことを除き、他の構造は図10及び図11に示したものと同様にした座席構造、すなわち、座部の後部のみにトーションバーユニット(第1トーションバーユニット)を設けた座席構造(図14では、「ばね定数一定:後トーションバー」と表示)と、逆に、座部の前部のみにトーションバーユニット(第2トーションバーユニット)を設けた座席構造(図14では、「バネ定数一定:前トーションバー」と表示)と、トーションバーユニットを全く備えず、座部フレームに厚さ90mmの高密度高弾性のウレタンフォームを設置してなる従来公知の座席構造(図14では、「フルフォームウレタン」と表示)についても振動伝達率を測定した。
振動伝達率は、加振機のプラットフォーム上に上記した各座席構造を取り付けると共に、座部用クッション材の座骨結節下に相当する付近に加速度センサを取り付け、体重58kgの日本人男性を各座席構造に着座させ、片側振幅1mm(上下のピーク間振幅2mm)の正弦波で、加振周波数を180秒間で0.5Hzから15Hzまで変化させて加振して測定した。その結果を図14に示す。
まず、フルフォームウレタンは、共振点が5Hzを超えていると共に、共振点の振動伝達率が1.7Hzと低いため、8Hz以上の高周波帯の振動吸収特性において最も悪い値となっている。これに対し、座部の後部にトーションバーユニットを設置した構造(図14では、ばね定数一定:後トーションバー」と表示)は、フルフォームウレタンと比較し、共振点が若干低周波側へ移行し、共振点の振動伝達率が高くなり、バネ感が強くなっていることがわかる。この結果、フルフォームウレタンよりも、高周波帯の振動吸収特性が改善されていることがわかる。
また、座部の前部にトーションバーユニット(第2トーションバーユニット)を配置した座席構造(図14では、「ばね定数一定:前トーションバー」と表示)は、座部の後部にトーションバーユニットを設置した構造(図14では、ばね定数一定:後トーションバー」と表示)よりも、さらに共振点が低周波側に移行し、共振点における振動伝達率が高くなっている。これは、座部の前部に配置した第2トーションバーユニットの作動効率が、座部の後部に設けた場合よりも優れているためであり、ベースネット60自体の伸縮による減衰が小さくなり、バネ感が強くなっていることによるもので、その結果として、高周波帯の振動吸収特性がさらに改善されている。
一方、本発明の実施形態に係る「ばね定数可変:前後トーションバー」の座席構造は、前部トーションバー81と後部トーションバー71との直列結合により、共振点付近で作用するバネ定数がk/2となるため、減衰比が上がり、共振点における振動伝達率は、座部の前部にトーションバーユニットを配置した座席構造(図14では、「ばね定数一定:前トーションバー」)よりも低下し、前部トーションバーと後部トーションバーにより作られる共振特性の中間の特性を示す。その一方、高周波帯においては、敏感に反応する前部トーションバー81の特性が優位となり、座部の前部にトーションバーユニットを配置した座席構造(図14では、「ばね定数一定:前トーションバー」)とほぼ同様の振動吸収特性となる。すなわち、本発明の実施形態に係る座席構造は、座部の前部にトーションバーユニットを配置したのみの構造の高周波帯における優れた振動吸収特性を維持したまま、共振点の振動伝達率をそれよりも低下させることができ、図14で示した中で、最も優れた振動吸収特性を示した。
次に、本発明の実施形態に係る「ばね定数可変:前後トーションバー」の座席構造(図15及び図16では、「前後トーションバータイプ」と表示)と、従来公知のフルフォームウレタン(図15及び図16では、「フルフォームタイプ」と表示)について、座骨結節下と第3腰椎部の各圧力変動を比較した。座骨結節下の圧力変動は、共振点に近い5Hzを含め、3Hz〜10Hzまで1Hz毎に励振周波数を異ならせて測定し、その結果を図15に示した。また、第3腰椎部の圧力変動は、内臓共振点である6Hzで励振した場合及びバックスラップが生じる10Hzで励振した場合について比較し、図16に示した。いずれも1秒間における圧力変動値である。
図15より、本発明の実施形態に係る「ばね定数可変:前後トーションバー」の座席構造は、例えば、3Hzで61〜62g/cmの範囲、4Hzで62〜65g/cmの範囲、5Hzで50〜54g/cmの範囲、7Hzで74〜76g/cmの範囲、8Hzで68〜71g/cmの範囲で変動している。これに対し、従来公知のフルフォームウレタンの座席構造は、例えば、3Hzで101〜105g/cmの範囲、4Hzで99〜103g/cmの範囲、5Hzで83〜89g/cmの範囲、7Hzで106〜109g/cmの範囲、8Hzで105〜110g/cmの範囲で変動していた。すなわち、従来公知のフルフォームウレタンの場合には、9Hzと共振点付近の5Hzの80〜90g/cmの範囲が最も低く、他の周波数では、低周波、高周波共に約100g/cm以上という高い値を示しているのに対し、本発明の実施形態に係る座席構造の場合には、低周波から高周波まで、測定した全ての周波数において80g/cmを超えるデータはなく、本発明の実施形態に係る座席構造が、フルフォームウレタンの座席構造よりも、大幅に圧力値が低くなっている。また、本発明の実施形態に係る座席構造の方が、変動幅も小さく、波形の角も取れ、高周波のノイズ成分が大幅に減少している。すなわち、ほぼ一定周期のサイン波に変換され、路面の状態がよく知覚できる。これは、座部用クッション材を含むバネ下系質量の差(本発明のクッション材やそれを支持するフレーム方が、フルフォームウレタン及び該フルフォームウレタンを支持するのに必要なフレームよりも軽量)に起因するものであるが、本発明の実施形態に係る座席構造の方が、共振点付近であっても圧力値が小さく、圧力変動幅も小さく、かつ波形の角が取れているため、人が不快に感じる振動として伝達されておらず、乗り心地に優れていることがわかる。また、図16の第3腰椎部においても全く同様の傾向を示し、すなわち、6Hz及び10Hzのいずれにおいても、本発明の実施形態に係る座席構造の方が、圧力値が小さく、圧力変動幅も小さく、かつ波形の角が取れていた。従って、本発明の実施形態に係る座席構造は、従来のフルフォームウレタンの座席構造と比較し、優れた乗り心地を提供できると言える。
次に、本発明の実施形態に係る「ばね定数可変:前後トーションバー」の座席構造と「フルフォームウレタン」の座席構造について、これらを加振機のプラットフォーム上に取り付けると共に、被験者を着座させ、実際に道路を走行して採取した不規則な上下振動を含むランダム波で加振し、動的な疲労実験を行った。なお、被験者は、腰痛持ちでない健康な29才の日本人男性で、身長168cm、体重85kgであった。また、同じ被験者が、事務椅子に着座してコンピュータのキーボード操作やマウス操作などの軽作業を行った状態での疲労度(比較実験例1)と、フレームに張設した立体編物を座部用クッション材及び背部用クッション材として用いてなり、自動車用シートとして使用されている(株)デルタツーリング社製の座席構造において、背部用クッション材の表面に被験者の背中をつけてリラックスした姿勢で、加振せずに静的な着座状態で測定した疲労度(比較実験例2)と比較した。比較実験例1は、疲労が蓄積しやすい状態の典型例を示すものであり、比較実験例2は、疲労しにくい状態の典型例を示すものである。結果を図17に示す。
なお、疲労度(脈波筋疲労度)は、本出願人による特願2003−363902号において提案された手段により算出している。これは、光学式指尖脈波計により指尖容積脈波を測定し、得られた指尖容積脈波の時系列データの原波形の各周期のピーク値を検出し、得られた各ピーク値から、所定時間範囲ごとに上限側のピーク値と下限側のピーク値との差を算出し、この差をパワー値とし、パワー値の所定時間範囲における時間軸に対する傾きを、前記所定時間に対して所定のラップ率で所定回数スライド計算して求めるその傾きを求め、さらに該パワー値の傾きを絶対値処理して積分値を算出し、該積分値を疲労度としたものである。この積分値が疲労の官能評価と相関性が認められたことから、脈波筋疲労度として用いている。
図17から、フルフォームウレタンの場合よりも、本発明の実施形態に係るバネ定数可変の座席構造が、疲労が蓄積しにくいことが明確にわかる。フルフォームウレタンの場合には、疲労蓄積しやすい典型例である比較実験例1に類似の傾向を示したのに対し、本発明の実施形態に係るバネ定数可変の座席構造の場合には、疲労蓄積しにくい典型例である比較実験例2に類似の傾向を示しており、フルフォームウレタンでは、本発明の実施形態に係るバネ定数可変の座席構造の約2倍の速度で疲労が進行している。
次に、図17により得られた疲労曲線を利用して、最小二乗法により疲労曲線の傾きを時間軸に展開して示したのが図18である。この疲労曲線の傾きの曲線(以下、「ゆらぎ曲線」という)の変動から、疲労を休息により解消して元に戻ろうとするホメオスタシスと、いつも同じリズムを刻もうとする振動子とのせめぎ合い(ゆらぎ)が定量化される。ゆらぎ曲線の変動が大きいほど、シートに着座して生じる疲労に対して、疲労を回復させる方向に心身状態が変化しやすいことを示し、ゆらぎ曲線の変動が小さいほど、疲労に対する心身状態の対応度が劣ることを示す(自動車技術会春季学術講演会(2005年5月18日)、「指尖容積脈波のゆらぎを用いた疲労度評価法の開発」(落合直輝、藤田悦則、小倉由美、村田幸治、亀井勉、金子成彦)参照)。
図18から明らかなように、本発明の実施形態に係るバネ定数可変の座席構造は、疲労蓄積しにくい典型例である比較実験例2と同様に、ゆらぎ曲線の変動が大きく、疲労に対し、心身を対処しやすい状態で人を支持できる座席構造であることがわかる。一方、フルフォームウレタンの場合には、ゆらぎ曲線の変動が小さく、本発明の実施形態に係る座席構造と比較すると、人の疲労への対処能力機能を作用させにくい座席構造であると言える。なお、図18では、図17において疲労が蓄積しやすいことが明らかである比較実験例1のゆらぎ曲線の変動も大きい。これは、比較実験例1では、振動が加わらない静的な着座状態で測定しているため、加振状態で測定した本発明の実施形態に係る座席構造に着座している場合と比べても、疲労への対処能力が高くでているものであるが、本来的に高い疲労度を示す軽い運動(軽作業)を行っている状態で測定しているため、疲労の蓄積速度の点では、本発明の実施形態に係る座席構造よりもはるかに速くなっている。逆に言えば、本発明の実施形態に係る座席構造の場合には、加振により振動刺激が入力されているにも拘わらず、疲労の蓄積速度が遅く、かつ、静的着座状態に近似した高い疲労への対処能力を作用させることができる座席構造であると言える。
図19及び図20は、上記と同様に加振機上に設置した本発明の実施形態に係るバネ定数可変の座席構造に上記被験者を着座させ、簡易脳波計を装着して、θ波、α波、β波を採取したデータである。このうち、図19は測定開始時から30分経過時までを、図20は、測定開始後30分から60分経過時までのデータを示す。図21及び図22は、フルフォームウレタンの座席構造で、同様の実験を行った結果であり、同じく、図21は測定開始時から30分経過時までを、図22は、測定開始後30分から60分経過時までのデータを示す。
図21及び図22のフルフォームウレタンの座席構造の場合には、β波の分布率が上昇しており、変動も大きく、注意力散漫傾向であることがわかる。これに対し、図19及び図20の本発明の実施形態に係る座席構造では、β波の分布率が安定していると共に、その変動も小さく、リラックスして着座していることがわかる。
また、図19及び図20の本発明の実施形態に係る座席構造では、いずれの時間帯においても、θ波、α波、β波のうちのいずれかの脳波が採取されている。これに対し、図21及び図22のフルフォームウレタンの座席構造の場合には、図において符号a〜jで示したように、いずれの脳波も全く採取されない時間帯が存在する。これは、いわゆるアーティファクト(artifact)がでているため、すなわち、首、肩等の筋肉の緊張による筋電がノイズとなって脳波がそれに埋もれて採取できないためである。このことからも、フルフォームウレタンの座席構造は、体動を起こすために筋力を頻繁に使用し、筋肉の緊張状態を生じさせやすい、すなわち疲れを生じさせやすいシートであると言えるのに対し、本発明の実施形態に係る座席構造は、このようなアーティファクトは見られず、被験者がよりリラックスした状態で着座できることがわかる。
図1は、本発明の一の実施形態に係る座席構造を示す図である。 図2は、図1のA−A線矢視図である。 図3は、上記実施形態に係る座席構造のペダル操作時の作用を説明するための模式図である。 図4は、上記実施形態に係る座席構造の衝撃時の作用を説明するための模式図である。 図5は、上記実施形態におけるベースネットの係合の仕方を説明するための図である。 図6は、ベースネットの係合方法の好ましい例を示す図である。 図7は、従来のベースネットの係合方法を示す図である。 図8は、本発明の他の実施形態に係る座席構造を示す図である。 図9は、図8のA−A線矢視図である。 図10は、本発明のさらに他の実施形態に係る座席構造を示す図である。 図11は、図10のA−A線矢視図である。 図12は、本発明のさらに他の実施形態に係る座席構造を示す図である。 図13、図12のA−A線矢視図である。 図14は、試験例で測定した振動伝達率の結果を示す図である。 図15は、3Hz〜10Hzまで1Hz毎に励振周波数を異ならせて励振した際の、座部用クッション材の座骨結節下における圧力変動の比較データを示す図である。 図16は、6Hz及び10Hzで励振した際の、背部用クッション材の第3腰椎部相当部位における圧力変動の比較データを示す図である。 図17は、被験者の脈波筋疲労度を示すグラフである。 図18は、図17の疲労曲線から求めた疲労度のゆらぎを示すグラフである。 図19は、本発明の実施形態に係るバネ定数可変の座席構造に着座させた被験者の脳波であって、測定開始時から30分経過時までのデータを示すグラフである。 図20は、図19の続きである測定開始後30分から60分経過時までのデータを示すグラフである。 図21は、従来公知のフルフォームウレタンの座席構造に着座させた被験者の脳波であって、測定開始時から30分経過時までのデータを示すグラフである。 図22は、図21の続きである測定開始後30分から60分経過時までのデータを示すグラフである。
符号の説明
10 座席構造
20 座部フレーム
30 背部フレーム
40 座部用クッション材
50 背部用クッション材
60 ベースネット
70 第1トーションバーユニット
71 後部トーションバー
72,73 後部アーム
74 後部支持フレーム
80 第2トーションバーユニット
81 前部トーションバー
82,83 前部アーム
84 前部支持フレーム
90 補助ネット材
100 エアクッション

Claims (13)

  1. 座部フレームに掛け渡されて設けられる座部用クッション材の下方に配置されるベースネットを支持する座席用ベースネット支持機構であって、
    トーションバーと、該トーションバーにより連結されるアームと、該アームに支持される支持フレームとを備え、座部の後部に、前記アームが、前記トーションバーを支点として前後に回動可能に設けられる第1トーションバーユニットと、
    トーションバーと、該トーションバーにより連結されるアームと、該アームに支持される支持フレームとを備え、座部の前部に、前記アームが、前記トーションバーを支点として前後に回動可能に設けられる第2トーションバーユニットとを有し、
    ベースネットが、前記第1トーションバーユニットの支持フレームと、前記第2トーションバーユニットの支持フレームとに掛け渡されて設けられており、
    前記第1トーションバーユニットは、支点となる前記トーションバーが、前記アームを介して支持される前記支持フレームよりも上部に位置するように設けられていると共に、前記第2トーションバーユニットは、支点となる前記トーションバーが、前記アームを介して支持される前記支持フレームよりも下部に位置するように設けられていることを特徴とする座席用ベースネット支持機構。
  2. 前記第1トーションバーユニットの支持フレームには、上方に突出する係合ブラケットが取り付けられており、前記ベースネットの後端は、該支持フレームの下側を通過して巻き掛けられ、該後端に設けた被係合部が、前記係合ブラケットに係合されて設けられていることを特徴とする請求項1記載の座席用ベースネットの支持機構。
  3. 前記第2トーションバーユニットの支持フレームには、下方に突出する係合ブラケットが取り付けられており、前記ベースネットの前端は、該支持フレームの上側を通過して巻き掛けられ、該前端に設けた被係合部が、前記係合ブラケットに係合されて設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の座席用ベースネットの支持機構。
  4. 前記第2トーションバーユニットは、アームの回動範囲が、無負荷時の状態に対し、トーションバーを中心とした角度で前後にそれぞれ40度以下に設定されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1に記載の座席用ベースネット支持機構。
  5. 座部フレームに掛け渡されて設けられる座部用クッション材と、前記座部用クッション材の下方に配置されるベースネットとを備えた座席構造であって、
    トーションバーと、該トーションバーにより連結されるアームと、該アームに支持される支持フレームとを備え、座部の後部に、前記アームが、前記トーションバーを支点として前後に回動可能に設けられる第1トーションバーユニットと、
    トーションバーと、該トーションバーにより連結されるアームと、該アームに支持される支持フレームとを備え、座部の前部に、前記アームが、前記トーションバーを支点として前後に回動可能に設けられる第2トーションバーユニットとを有し、
    前記ベースネットが、前記第1トーションバーユニットの支持フレームと、前記第2トーションバーユニットの支持フレームとに掛け渡されて設けられており、
    前記第1トーションバーユニットは、支点となる前記トーションバーが、前記アームを介して支持される前記支持フレームよりも上部に位置するように設けられていると共に、前記第2トーションバーユニットは、支点となる前記トーションバーが、前記アームを介して支持される前記支持フレームよりも下部に位置するように設けられていることを特徴とする座席構造。
  6. 前記第1トーションバーユニットの支持フレームには、上方に突出する係合ブラケットが取り付けられており、前記ベースネットの後端は、該支持フレームの下側を通過して巻き掛けられ、該後端に設けた被係合部が、前記係合ブラケットに係合されて設けられていることを特徴とする請求項記載の座席構造。
  7. 前記第2トーションバーユニットの支持フレームには、下方に突出する係合ブラケットが取り付けられており、前記ベースネットの前端は、該支持フレームの上側を通過して巻き掛けられ、該前端に設けた被係合部が、前記係合ブラケットに係合されて設けられていることを特徴とする請求項5又は6記載の座席構造。
  8. 前記第2トーションバーユニットは、アームの回動範囲が、無負荷時の状態に対し、トーションバーを中心とした角度で前後にそれぞれ40度以下に設定されていることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1に記載の座席構造。
  9. 衝撃入力時において、背部に、後方へ所定以上の荷重が付加された際、座部フレームのサイドフレームが弾性変形し、前記第1トーションバーユニットの支持フレームが、相対的に、下斜め前方へ変位し、前記ベースネットの張力が低下し、減衰比が増加することを特徴とする請求項5〜8のいずれか1に記載の座席構造。
  10. 前記第2トーションバーユニットのアームの後倒方向への回動範囲を規制するストッパ部材を備えると共に、衝撃入力時において、前記ベースネットが張力が低下した後、第2トーションバーユニットのアームが前記ストッパ部材に当接すると、該ストッパ部材が変形又は位置ずれし、該アームの規制位置をさらに後方に変化させ、前記ベースネットの張力をさらに低下させる構造であることを特徴とする請求項記載の座席構造。
  11. 前記第1トーションバーユニットと第2トーションバーユニットとの間であって、前記ベースネットの下部に、ベースネット共に荷重を支持する補助弾性機構が設けられていることを特徴とする請求項5〜10のいずれか1に記載の座席構造。
  12. 前記補助弾性機構が、ベースネットの下部に配置される補助ネットと、該補助ネットを座部フレームのサイドフレームに弾性的に支持するコイルスプリングとを備えて構成されることを特徴とする請求項11記載の座席構造。
  13. 前記補助弾性機構が、ベースネットの下部に配置され、区分された複数の膨出部を有するエアクッションを備えて形成されていることを特徴とする請求項11記載の座席構造。
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