JP4028757B2 - 車両用シートのリフター構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用シートに関し、さらに詳しくは、車両用シートに着座した人の体重に応じて高さを調整するリフター構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用シートに設けられる従来のリフター構造は、シートに着座した人(着座者)の体重とコイルスプリングの反力により操作力が決定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、コイルスプリングによる荷重−たわみ特性は常に一定で、操作力は着座した人の体重に左右される。すなわち、体重の軽い人は下端に向かって押し下げる時の操作力が大きくて、体重の重い人は逆に上端に向かって押し上げるときの操作力が大きく、着座した人の個人差(体重、腕力等)に対応したものではなかった。
【0004】
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、着座した人の体重に応じて平衡状態を作ることにより、着座した人の個人差を吸収して操作力を軽減することができる車両用シートのリフター構造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、車両用シートの高さを調整するリフター構造であって、車体フロアに上下動自在に取り付けられる枠体と、車体フロアに回動自在に取り付けられるとともに第1及び第2のリンク機構を介して前記枠体に連結されたトーションバーと、前記第1のリンク機構に連結された調整手段と、前記第2のリンク機構に連結された操作手段とを備え、前記調整手段を操作することにより前記第1のリンク機構を介して前記トーションバーの一端に捩りを加えて体重調整を行う一方、前記操作手段を操作することにより前記第2のリンク機構を介して前記トーションバーの他端に捩りを加えて前記枠体の上昇時あるいは下降時の前記操作手段の操作力を均衡化するようにしたことを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に記載の発明は、前記操作手段を操作することにより前記第2のリンク機構を介して前記枠体の前端部の高さ調整を行うとともに、第3のリンク機構を介して前記枠体の後端部の高さ調整を行うようにしたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1乃至図7は、本発明にかかる車両用シートのリフタ−構造Lを示しており、車両の幅方向に離間して設けられた一対のシートスライド装置2に取り付けられている。シートスライド装置2の各々は、車体フロアに取り付けられる下部スライダ4と、下部スライダ4に摺動自在に取り付けられた上部スライダ6とを有し、本発明にかかるリフタ−構造Lは上部スライダ6に取り付けられる。
【0008】
リフター構造Lは、上方から見て略矩形の枠体8を有し、枠体8は、左右一対のサイドフレーム10と、サイドフレーム10の前端部に両端が接合された前部フレーム12と、サイドフレーム10の後端部に両端が接合された後部フレーム(ロッド)14とで構成されている。なお、図1乃至図4は、枠体8が最上端位置にある場合のリフター構造Lを示しており、図5乃至図7は、枠体8が最下端位置にある場合のリフター構造Lを示している。
【0009】
上部スライダ6の各々にはL字状に折曲されたブラケット16が接合されており、ブラケット16にはトーションバー18の両端が回動自在に取り付けられている。また、ブラケット16の内側のトーションバー18には、菱形状の前部リフターリンク20の長軸方向の一端が固定されており、リフターリンク20の短軸方向の一端には、前部リフターリンク20及び後述する後部リフターリンクを連結する連結リンク22の前端が枢着されている。さらに、リフターリンク20の短軸方向の他端は、サイドフレーム10に枢着されている。
【0010】
また、一方(右側)の前部リフターリンク20の長軸方向の他端には第1のレバーリンク24の一端が枢着されており、第1のレバーリンク24の他端は第2のレバーリンク26の一端に枢着されている。また、第2のレバーリンク26の他端は、一方(右側)のサイドフレーム10に回動自在に取り付けられた連結軸28の内端に固定され、連結軸28の外端にはリフターレバー30の一端が固定されている。
【0011】
連結リンク22の後端は、略三角形状の後部リフターリンク32の一端に枢着されており、後部リフターリンク32の別の一端はピン33を介して上部スライダ6に接合されたブラケット34に枢着されている。後部リフターリンク32のさらに別の一端はピン35を介してサイドフレーム10に枢着されており、ピン33及びピン35には、サイドフレーム10の外側に位置するリンク37の両端が枢着されている。
【0012】
また、トーションバー18の一端(左側端部)には第1のリンク36の一端が固定され、第1のリンク36の他端は第2のリンク38の一端に枢着されている。さらに、第2のリンク38の他端は第3のリンク40の一端に枢着されるとともに、第3のリンク40の他端は回転軸42の一端に固定されている。回転軸42のこの一端はさらに、上部スライダ6に接合されたL字状のブラケット44に回動自在に取り付けられており、回転軸42の他端は、左右一対の上部スライダ6に両端が接合された連結部材46に螺着されたL字状のブラケット48に回動自在に取り付けられている。
【0013】
さらに、回転軸42には左右一対の平行リンク50の一端が固定されており、平行リンク50の他端には調整ねじ52と螺合する調整ナット54の両端が枢着されている。また、調整ねじ52の前端には調整ノブ56が取り付けられており、調整ねじ52の後端は連結部材46に回動自在に取り付けられている。
【0014】
上述した構成の本発明にかかるリフター構造Lの作用を以下説明する。
リフター構造Lに取り付けられたシート(図示せず)に着座した後、体重調整を行う場合、シートの前端部下方に設けられた調整ノブ56を回転させると、調整ノブ56と一体的に調整ねじ52が回転し、調整ねじ52と螺合する調整ナット54が車両前後方向に移動する。調整ナット54が車両前後方向に移動すると、平行リンク50を介して回転軸42が回転するので、第3、第2及び第1のリンク40,38,36を介してトーションバー18が捩れ、捩れ量に応じた枠体8の持ち上げ力が発生して体重調整が行われる。
【0015】
次に、体重差に応じて変化するリフター構造Lの操作力を、体重の軽い人が着座した場合を例にとり説明する。
【0016】
シートに着座した人の体重が軽い場合、枠体8は図1乃至図4に示される最上端位置に近い位置にあり、トーションバー18の捩れ量が少ない。したがって、枠体8の持ち上げ力も比較的小さく、最下端位置に向かって押し下げる時の操作力は大きい。
【0017】
ここで、リフターレバー30の前端部を所定量押し下げると、連結軸28が矢印Aの方向に回転し、第2及び第1のレバーリンク26,24を介して右側に位置する前部リフターリンク20が矢印Bの方向に回転する。右側の前部リフターリンク20の回転は、トーションバー18を介して左側に位置する前部リフターリンク20にも伝達され、左右一対の前部リフターリンク20が同一方向に回転する。
【0018】
その結果、連結リンク22の前端が上昇する一方、連結リンク22の前端と反対側の前部リフターリンク20の短軸側端部が下降するので、この短軸側端部に連結されたサイドフレーム8の前端部が所定量下降する。この時、トーションバー18は、サイドフレーム8の下降量に応じて枠体8の持ち上げ力を増大させる方向の捩れが加わり、最下端位置に向かって押し下げる時の操作力と最上端位置に向かって押し上げる時の操作力とが均衡化する。
【0019】
なお、連結リンク22の前端は上昇するに伴い、後方に移動するので、連結リンク22の後端も後方に移動し、後部リフターリンク32は矢印Cの方向に回転する。その結果、ピン35が連結されたサイドフレーム10の後端も下降し、枠体8が全体として所定量下降して、図1乃至図4に示される最上端位置と図5乃至図7に示される最下端位置との略中間位置に保持される。
【0020】
一方、体重の軽い人が着座した場合、枠体8は図5乃至図7に示される最下端位置に近い位置にあり、トーションバー18の捩れ量は大きい。したがって、枠体8の持ち上げ力も比較的大きく、最上端位置に向かって押し上げる時の操作力は大きい。
【0021】
この場合、リフターレバー30の前端部を所定量押し上げると、関連する部材は上述した動作とは逆の動作を行い、枠体8は全体として所定量上昇して最上端位置と最下端位置との略中間位置に保持される。
【0022】
上述した実施の形態においては、調整ノブ56を適宜回転して互いに螺合する調整ねじ52及び調整ナット54を操作することにより平行リンク50、回転軸42等のリンク機構を介してトーションバー18の一端に捩りを加え、捩り量を調整して体重調整を行っている。また、リフターレバー30を適宜回転して連結軸28、複数のレバーリンク24,26等のリンク機構を介してトーションバー18の他端に捩りを加えるとともに、リフタレバー30の操作力を前部リフターリンク20、連結リンク22等のリンク機構を介して枠体8に伝達することにより、トーションバー18のばね力を変化させると同時に枠体8の高さ調整を行って、シートに着座した人の個人差を吸収している。
【0023】
なお、上述した実施の形態において、枠体8を取り付けるためのブラケット等をシートスライド装置2の上部スライダ6に取り付けるようにしたが、車体フロアに直接取り付けるようにすることもできる。
【0024】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、調整手段を操作することによりトーションバーの一端に捩りを加えて体重調整を行う一方、操作手段を操作することによりトーションバーの他端に捩りを加えて枠体の上昇時あるいは下降時の操作手段の操作力を均衡化するようにしたので、着座した人の個人差を吸収して操作力を軽減することができる。
【0025】
また、請求項2に記載の発明によれば、操作手段を操作することにより枠体の前端部及び後端部の高さ調整を行うようにしたので、リフター構造の操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるリフター構造の斜視図であり、枠体が最上端位置にある場合を示している。
【図2】 図1のリフター構造の側面図である。
【図3】 図1のリフター構造の正面図である。
【図4】 図1のリフター構造の平面図である。
【図5】 本発明にかかるリフター構造の別の斜視図であり、枠体が最下端位置にある場合を示している。
【図6】 図5のリフター構造の側面図である。
【図7】 図5のリフター構造の正面図である。
【符号の説明】
2 シートスライド装置、 4 下部スライダ、 6 上部スライダ、
8 枠体、 10 サイドフレーム、 12 前部フレーム、
14 後部フレーム、 18 トーションバー、 20 前部リフターリンク、
22 連結リンク、 24,26 レバーリンク、 28 連結軸、
30 リフターレバー、 32 後部リフターリンク、 33,35 ピン、
36,38,40 リンク、 42 回転軸、 46 連結部材、
50 平行リンク、 52 調整ねじ、 54 調整ナット、
56 調整ノブ、 L リフター構造。
Claims (2)
- 車両用シートの高さを調整するリフター構造であって、
車体フロアに上下動自在に取り付けられる枠体と、車体フロアに回動自在に取り付けられるとともに第1及び第2のリンク機構を介して前記枠体に連結されたトーションバーと、前記第1のリンク機構に連結された調整手段と、前記第2のリンク機構に連結された操作手段とを備え、前記調整手段を操作することにより前記第1のリンク機構を介して前記トーションバーの一端に捩りを加えて体重調整を行う一方、前記操作手段を操作することにより前記第2のリンク機構を介して前記トーションバーの他端に捩りを加えて前記枠体の上昇時あるいは下降時の前記操作手段の操作力を均衡化するようにしたことを特徴とする車両用シートのリフター構造。 - 前記操作手段を操作することにより前記第2のリンク機構を介して前記枠体の前端部の高さ調整を行うとともに、第3のリンク機構を介して前記枠体の後端部の高さ調整を行うようにした請求項1に記載の車両用シートのリフター構造。
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