JP6688526B2 - シャッター装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シャッターカーテンが、このシャッターカーテンの幅方向両端部がスライド自在に挿入されているガイドレールにより案内されて開閉移動するシャッター装置に係り、例えば、窓用シャッター装置等の各種のシャッター装置に利用できるものである。
下記の特許文献1には、左右両端部がガイドレールの内部にスライド自在に挿入されていて開閉移動するシャッターカーテンが、風圧等によりシャッターカーテンの厚さ方向に湾曲変形しても、シャッターカーテンの幅方向の端部がガイドレールから抜け出すことを防止できる技術が開示されており、この技術は、シャッターカーテンの幅方向の端部に、このシャッターカーテンの厚さ方向に突出した突出部を設け、この突出部よりもシャッターカーテンの幅方向内側にこのシャッターカーテンの厚さ方向に窪んだ窪み部を設け、ガイドレールの内面に、シャッターカーテンがこのシャッターカーテンの厚さ方向に湾曲変形したときに窪み部に嵌合することによって突出部が係止する突起部を設けるというものであり、シャッターカーテンに設けられている突出部と窪み部は、特許文献1では、シャッターカーテンの幅方向の端部に取り付けられたフック部材に形成されている。
特開平11−207545号公報(0028段落及び0032段落、図1〜図3)
上述の技術によると、シャッターカーテンが風圧等によりシャッターカーテンの厚さ方向に湾曲変形した際に、シャッターカーテンの幅方向の端部に設けられた突出部が、ガイドレールの内面に設けられた突起部に係止することにより、シャッターカーテンの幅方向の端部がガイドレールから抜け出すことを防止できるが、風圧等が低下又は消滅したときには、シャッターカーテンは湾曲変形から通常の平面形状に戻ろうとするため、この戻りを円滑に行わせることもできるようになる工夫が求められる。
本発明の目的は、湾曲変形したシャッターカーテンが通常の平面形状に戻ることを円滑に行わせることができるようになるシャッター装置を提供するところにある。
本発明に係るシャッター装置は、左右両端部がガイドレールの内部にスライド自在に挿入されていて開閉移動するシャッターカーテンの幅方向の端部に、このシャッターカーテンの厚さ方向に突出した突出部が設けられ、この突出部よりも前記シャッターカーテンの幅方向内側にこのシャッターカーテンの厚さ方向に窪んだ窪み部が設けられ、前記ガイドレールの内面に、前記シャッターカーテンがこのシャッターカーテンの厚さ方向に湾曲変形したときに前記窪み部に嵌合することにより前記突出部が係止する突起部が設けられているシャッター装置において、前記突出部は第1突出部であり、前記窪み部よりも前記シャッターカーテンの幅方向内側にこのシャッターカーテンの厚さ方向に突出した第2突出部が設けられ、前記第1突出部が前記ガイドレールにこのガイドレールの内部に突出して設けられた前記突起部に係止しているときに前記第2突出部と前記シャッターカーテンの幅方向に対向している対向部が前記ガイドレールに設けられ、この対向部が、前記シャッターカーテンの幅方向外側へ延びるにしたがいこのシャッターカーテンの厚さ方向内側へ延びる傾斜面となっていることを特徴とするものである。
本発明に係るシャッター装置では、シャッターカーテンの第1突出部がガイドレールの突起部に係止しているときにシャッターカーテンの第2突出部がシャッターカーテンの幅方向に対向する対向部がガイドレールに設けられており、この対向部が、シャッターカーテンの幅方向外側へ延びるにしたがいこのシャッターカーテンの厚さ方向内側へ延びる傾斜面となっているため、湾曲変形したシャッターカーテンが通常の平面形状に戻るときには、この傾斜面によりシャッターカーテンの第2突出部が案内されることになり、このため、シャッターカーテンの湾曲変形から通常の平面形状への戻りを円滑に行わせることができる。
以上の本発明において、第1突出部と窪み部と第2突出部のそれぞれを、シャッターカーテンの厚さ方向片側だけに設けるとともに、突起部と傾斜面のそれぞれを、シャッターカーテンの厚さ方向片側と対面する前記ガイドレールの片側の箇所だけに設けてもよいが、第1突出部と窪み部と第2突出部のそれぞれを、シャッターカーテンの厚さ方向両側に設けるとともに、突起部と傾斜面のそれぞれを、シャッターカーテンの厚さ方向両側と対面するガイドレールの両方の箇所に設けることが好ましい。
これによると、シャッターカーテンがシャッターカーテンの厚さ方向のどちらの側へ湾曲変形しても、シャッターカーテンを円滑に平面形状に戻すことができる。
また、前記第1突出部と前記窪み部と前記第2突出部のうち、少なくとも1個をシャッターカーテンに直接設けてもよいが、シャッターカーテンの幅方向の端部に端部部材を取り付け、この端部部材に第1突出部と窪み部と第2突出部のそれぞれを形成してもよい。
これによると、シャッターカーテンに第1突出部と窪み部と第2突出部を設けることを、シャッターカーテン自体に特別の加工を行うことなく、容易に実施できることになる。
なお、端部部材は任意の材料で形成されたものでよく、例えば、硬質の合成樹脂製でもよく、プレス加工等された金属製でもよい。
また、前記傾斜面は、ガイドレールに各種の態様によって設けることができる。
その第1番目の例は、前記傾斜面を、ガイドレールに設けられている前記突起部におけるシャッターカーテンの幅方向内側の側面とすることである。
このように傾斜面を、ガイドレールに設けられている突起部におけるシャッターカーテンの幅方向内側の側面とする場合には、この突起部は、モヘアをガイドレールの内部に配置するためのモヘアポケット用突起部であってもよい。
また、第2番目の例は、前記突起部をガイドレールに設けられた第1突起部とし、ガイドレールには、この第1突起部よりも前記シャッターカーテンの幅方向内側の箇所と対応する箇所において、第2突起部をガイドレールの内部に突出して設け、この第2突起部におけるシャッターカーテンの幅方向内側の側面を前記傾斜面とすることである。
以上の本発明に係るシャッター装置のシャッターカーテンは、任意のカーテン構成部材により構成されたものでよく、このカーテン構成部材は、スラットでもよく、シートでもよく、パネルでもよく、リンク部材で連結されたパイプ材でもよく、また、シャッターカーテンは、種類や材質が異なる複数のカーテン構成部材の複合により形成されたものでもよい。
また、本発明は任意の用途のシャッター装置に適用することができ、このシャッター装の置は、窓用シャッター装置でもよく、出入口用シャッター装置でもよく、火災発生等の非常時に防災区画を形成するための防災用シャッター装置でもよい。
さらに、本発明のシャッター装置は、任意の形態によりシャッターカーテンを開閉移動させるものでよく、シャッターカーテンを巻き取り、繰り出す巻取軸の回転によりシャッターカーテンが開閉移動するものでもよく、収納部に折り畳まれて収納されるシャッターカーテンをチェーンやワイヤー等の引き上げ部材により開閉移動させるものでもよい。
本発明によると、湾曲変形したシャッターカーテンが通常の平面形状に戻ることを円滑に行わせることができるようになるという効果を得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係るシャッター装置である窓用シャッター装置の全体を示す正面図である。 図2は、図1のS2−S2線断面図である。 図3は、図1のS3−S3線断面図である。 図4は、シャッターカーテンのカーテン構成部材であって、端部部材が取り付けられているスラットの一部拡大正面図である。 図5は、端部部材が取り付けられているスラットと、このスラットの上下に連設されているスラットとの連結状態を示す側面図である。 図6は、シャッターカーテンが湾曲変形したときを示す図3と同様の図である。 図7は、シャッターカーテンが図6とは反対側へ湾曲変形したときを示す図3と同様の図である。 図8は、ガイドレールに設けられる突起部についての別実施形態を示す図3と同様の図である。 図9は、ガイドレールに設けられる突起部についてのさらに別実施形態を示す図3と同様の図である。 図10は、図9の実施形態において、シャッターカーテンが湾曲変形したときを示す図3と同様の図である。 図11は、図9の実施形態において、シャッターカーテンが図10とは反対側へ湾曲変形したときを示す図3と同様の図である。
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1には、本実施形態に係るシャッター装置の全体正面図が示されており、このシャッター装置は、住宅の窓用シャッター装置である。この窓用シャッター装置のシャッターカーテン1の左右両端部は、窓2の左右の枠材に結合されたガイドレール3の内部にスライド自在に挿入されており、また、窓2の上部には、シャッターケース4が取り付けられている。このシャッターケース4の内部には、住宅の構造材に結合されている左右のブラケット5に回転自在に支持された巻取軸6が水平に収納されており、この巻取軸6にシャッターカーテン1の上端が連結されている。巻取軸6には、この巻取軸6を正逆回転及び回転停止させる駆動装置となっている図示しない開閉機が接続されており、この開閉機の正逆駆動及び駆動停止により、シャッターカーテン1は、巻取軸6による巻き取り、繰り出しによって左右のガイドレール3に案内されて上下に開閉移動し、また、停止する。
なお、このように本実施形態に係る窓用シャッター装置は、シャッターカーテン1の開閉移動が開閉機からの駆動力により行われる電動式シャッター装置となっているが、この窓用シャッター装置は、シャッターカーテン1の開閉移動が人為操作で行われる手動式シャッター装置でもよい。
図1に示されているように、本実施形態に係るシャッターカーテン1は、このシャッターカーテン1の下端に設けられた座板7や、シャッターカーテン1の上端部を巻取軸6に連結するための吊り元部材を除く主要部分が、左右方向が長さ方向となっているスラット8により形成されたものとなっており、カーテン構成部材であるこのスラット8は、シャッターカーテン1の開閉移動方向である上下方向に多数個が連設されている。同じ形状及び同じ寸法で形成されているこれらのスラット8のうち、所定のスラット8Aには、このスラット8Aの長さ方向の両端部において、端部部材20が取り付けられており、この端部部材20は、上下に連設されているスラット8の所定個数ごとに設けられている。
図2は、端部部材20が取り付けられていないスラット8について示す図1のS2−S2線断面図であり、図3は、端部部材20が取り付けられているスラット8Aについて示す図1のS3−S3線断面図である。また、図4は、端部部材20が取り付けられているスラット8Aの一部拡大の正面図である。図5には、上下に連設されている複数個のスラット8の連結状態がスラット8Aを含めて示されている。
図4及び図5に示されているように、それぞれ板金で形成されているスラット8の上下両端部には、カール部9が設けられており、図5に示されているように、上側のスラット8のカール部9のうち、下端部のカール部9Bと、下側のスラット8のカール部9のうち、上端部のカール部9Aとを係合させることにより、互いに上下に隣接している2個のスラット8同士が連結されている。そして、カール部9A,9Bは、シャッターカーテン1の幅方向であるスラット8の長さ方向に同一断面形状が連続するものとなっているため、互いに上下に隣接している2個のスラット8同士のうち、一方のスラット8は他方のスラット8に対してシャッターカーテン1の幅方向に移動可能となっている。
なお、図4に示されているように、それぞれのスラット8には、スラット8の下端部近くに形成された小開口部10に隣接してストップ部11が設けられており、このストップ部11は、図5に示されているように、板金製のスラット8の一部をカール部9Bの内側方向へ膨出変形させることにより形成されたものであり、これらの小開口部10とストップ部11は、スラット8の長さ方向の両端部に設けられている。また、図4に示されているように、スラット8の長さ方向についての上端部のカール部9Aの長さ寸法は、スラット8の長さ方向についての下端部のカール部9Bの長さ寸法よりも短くなっている。このため、上述のように互いに上下に隣接している2個のスラット8同士のうち、一方のスラット8が他方のスラット8に対してシャッターカーテン1の幅方向に移動した際に、過度に移動することは、上端部のカール部9Aの端面とストップ部11とが当接することにより防止され、これらのカール部9Aとストップ部11とが当接するまで、一方のスラット8は他方のスラット8に対して移動可能である。
スラット8Aの長さ方向の両端部に取り付けられていて図2に示されている端部部材20の水平断面形状は、図3に示されており、また、端部部材20の正面形状と側面形状は、図4と図5に示されている。硬質の合成樹脂製品である端部部材20は、止着具であるリベット21によりスラット8Aの長さ方向の端部に結合されているベース部22と、このベース部22とスラット8Aの長さ方向に連続していて、スラット8Aの長さ方向の端面からスラット8Aの長さ方向に露出している露出部23とからなる。
露出部23には、図3に示されているように、シャッターカーテン1の厚さ方向でもある端部部材20の厚さ方向の両側において、シャッターカーテン1の厚さ方向に突出した第1突出部31,41が設けられており、これらの第1突出部31,41は、端部部材20を含めたシャッターカーテン1の幅方向の端部に設けられているとともに、端部部材20の長さ方向の外端部に設けられている。そして、第1突出部31,41よりもシャッターカーテン1の幅方向内側には、シャッターカーテン1の厚さ方向に窪んだ窪み部32,42が設けられている。そして、これらの窪み部32,42よりもシャッターカーテン1の幅方向内側には、シャッターカーテン1の厚さ方向に突出した第2突出部33,43が設けられている。
すなわち、本実施形態では、端部部材20の厚さ方向の一方の片側において、第1突出部31と窪み部32と第2突出部33が、この順番によりシャッターカーテン1の幅方向内側へと形成されており、端部部材20の厚さ方向の他方の片側においても、第1突出部41と窪み部42と第2突出部43が、この順番によりシャッターカーテン1の幅方向内側へと形成されている。
以上の第1突出部31,41と窪み部32,42と第2突出部33,43は、図5から分かるように、シャッターカーテン1の開閉移動方向でもあって、端部部材20の幅方向でもある上下方向に連続して形成されているため、端部部材20の上下面20A,20Bまで第1突出部31,41と窪み部32,42と第2突出部33,43は達している。
図2及び図3には、前述したガイドレール3の内部構造が示されている。このガイドレール3の内部は、端部部材20を含むシャッターカーテン1の幅方向の端部が上下にスライド自在に挿入される開口部付きの空間部Sとなっており、この空間部Sにおける開口部側の端部には、シャッターカーテン1の厚さ方向に間隔をあけて互いに対向している2個の突起部12が設けられ、ガイドレール3の内面に設けられていて、シャッターカーテン1の厚さ方向両側と対面するガイドレール3の両方の箇所に設けられているこれらの突起部12は、ガイドレール3の内部に突出している。本実施形態の突起部12は、シャッターカーテン1とガイドレール3とが直接接触することを防止したり、シャッターカーテン1とガイドレール3との間の気密性を確保するためのモヘア13をガイドレール3の内部に配置するためのモヘアポケット用突起部であり、ガイドレール3の全長又は略全長に渡る長さとなっている突起部12の内部のポケット部にモヘア13の基部13Aが挿入されている。
また、それぞれの突起部12におけるシャッターカーテン1の幅方向内側の側面は傾斜面14となっており、これらの傾斜面14は、シャッターカーテン1の幅方向外側へ延びるにしたがいこのシャッターカーテン1の厚さ方向内側へ延びる面となっている。このような傾斜面14は、ガイドレール3の全長又は略全長に渡って形成されている。
そして、突起部12と傾斜面14のそれぞれは、シャッターカーテン1の厚さ方向両側と対面するガイドレール3の両方の箇所に設けられている。
また、本実施形態では、図3に示されているように、シャッターカーテンの厚さ方向における端部部材20の厚さ寸法T1が、スラット8Aの厚さ寸法T2と同じ又はこの厚さ寸法T2よりも小さくなっているとともに、端部部材20の厚さ方向の両端部は、スラット8Aの厚さ方向両端についてのシャッターカーテン1の幅方向への延長線N1、N2からシャッターカーテンの厚さ方向外側へ突出していない。
なお、スラット8Aの厚さ寸法T2とは、カール部9を含むスラット8Aの厚さ寸法の最大値である。また、図3の実施形態では、端部部材20をスラット8Aに結合するための止着具となっているリベット21のうち、頭部がスラット8Aの表面から若干突出しているが、このようにリベット21の頭部をスラット8Aの表面から若干突出させてもよいが、リベット21の頭部をスラット8Aの表面から突出させず、これにより、リベット21の頭部を含めても、シャッターカーテンの厚さ方向における端部部材20の厚さ寸法T1を、スラット8Aの厚さ寸法T2と同じ又はこの厚さ寸法T2よりも小さくするとともに、端部部材20の厚さ方向の両端部を、スラット8Aの厚さ方向両端についてのシャッターカーテン1の幅方向への延長線N1、N2からシャッターカーテンの厚さ方向外側へ突出させないことが好ましい。
また、図3で示されている実施形態では、端部部材20の厚さ寸法T1が、スラット8Aの厚さ寸法T2と同じ又はこの厚さ寸法T2よりも小さくなっているため、窪み部32,42は、スラット8Aの厚さ内に設けられていることになる。
図6は、図1に示されているようにシャッターカーテン1が半開き状態又は全閉状態になっているときに、シャッターカーテン1が風圧等により住宅の室内側へ湾曲変形したときを示している。このときには、ガイドレール3の突起部12が端部部材20の窪み部32に嵌合することにより、端部部材20の第1突出部31が、ガイドレール3の突起部12のうち、シャッターカーテン1の幅方向外側の側面12Aに係止し、これにより、端部部材20を含むシャッターカーテン1の幅方向の端部がガイドレール3の内部の空間部Sから抜け出すことが阻止される。
また、このときには、端部部材20の第2突出部33は、ガイドレール3の突起部12のうち、シャッターカーテン1の幅方向内側の側面となっている傾斜面14とシャッターカーテン1の幅方向に対向しており、このように第2突出部33と対向するガイドレール3の対向部となっている傾斜面14は、前述したように、シャッターカーテン1の幅方向外側へ延びるにしたがいこのシャッターカーテン1の厚さ方向内側へ延びる面となっているため、上述の風圧等の減少や消滅により、シャッターカーテン1が湾曲変形から通常の平面形状に戻るときには、端部部材20の第2突出部33が傾斜面14によって案内されることにより、端部部材20を含むシャッターカーテン1の幅方向の端部がガイドレール3の内部の空間部Sの元の位置に容易に戻ることになる。
図7は、シャッターカーテン1が風圧等により図6とは逆に住宅の室外側へ湾曲変形したときを示している。このときには、ガイドレール3の突起部12が端部部材20の窪み部42に嵌合することにより、端部部材20の第1突出部41が、ガイドレール3の突起部12のうち、シャッターカーテン1の幅方向外側の側面12Aに係止し、これにより、端部部材20を含むシャッターカーテン1の幅方向の端部がガイドレール3の内部の空間部Sから抜け出すことが阻止される。
また、シャッターカーテン1が湾曲変形から通常の平面形状に戻るときには、端部部材20の第2突出部43が、ガイドレール3の突起部12のうち、シャッターカーテン1の幅方向内側の側面となっている傾斜面14によって案内されるため、図6の場合と同様に、端部部材20を含むシャッターカーテン1の幅方向の端部がガイドレール3の内部の空間部Sの元の位置に容易に戻ることになる。
したがって、本実施形態によると、シャッターカーテン1が、このシャッターカーテン1の厚さ方向のどちらの側に湾曲変形しても有効に対処することができ、また、このシャッターカーテン1がこれらの湾曲変形から平面形状に戻るときにも、この戻り変形を容易に行わせることができる。
そして、本実施形態によると、前述したように、シャッターカーテンの厚さ方向における端部部材20の厚さ寸法T1は、スラット8Aの厚さ寸法T2と同じ又はこの厚さ寸法よりも小さくなっており、また、端部部材20厚さ方向の両端部は、スラット8Aの厚さ方向両端についての左右方向であるシャッターカーテン1の幅方向への延長線N1,N2からシャッターカーテン1の厚さ方向外側へ突出していないため、シャッターカーテン1を巻き取り、繰り出すための水平部材となっている図1の巻取軸6の水平精度の誤差等のために、シャッターカーテン1が巻取軸6に横ずれして巻き取られ、あるいは、図4及び図5で説明したように、カール部9Aとストップ部11とが当接するまで、互いにシャッターカーテンの構成部材となっている一方のスラット8が他方のスラット8に対して移動したために、端部部材20が、巻取軸6に巻き取られているシャッターカーテン1のうち、巻径内側のシャッターカーテン1の幅方向の端部と巻取軸6の直径方向に対面することになっても、この端部部材20がシャッターカーテンの幅方向の端部と接触することを避けることができる。これにより、巻取軸6に巻き取られたシャッターカーテン1の巻径に影響が生ずることを防止することができる。
図8及び図9は、ガイドレール3の内面に設けられる突起部についての別実施形態を示す。これらの別実施形態は、ガイドレール3にモヘアが設けられない場合の実施形態である。
図8の実施形態では、図2、図3、図6及び図7で示されているモヘアポケット用突起部12と外形寸法が同じになっている中実の突起部15をガイドレール3の内面に設けている。この実施形態では、突起部15の側面15Aが、前述の実施形態の突起部12の側面12Aと同様に、端部部材20の第1突出部31,41が係止するガイドレール3の箇所となり、この側面15Aとはシャッターカーテン1の幅方向反対側の側面が、前述の実施形態の傾斜面14と同様の傾斜面24となっている。
図9の実施形態では、第1突起部16と第2突起部17とがシャッターカーテン1の幅方向に間隔をあけてガイドレール3の内面に設けられている。この実施形態では、第1突起部16が、図10及び図11に示されているように、前述の図6及び図7で示した実施形態の突起部12の側面12Aと同様に、端部部材20の第1突出部31,41が係止するガイドレール3の箇所となっている。すなわち、第1突起部16は、シャッターカーテン1が湾曲変形したときに、端部部材20の第1突出部31,41を係止させるためにガイドレール3に設けられた突起部となっている。
また、第2突起部17は、第1突起部16よりもシャッターカーテン1の幅方向内側の箇所と対応する箇所において、ガイドレール3の内部に突出して設けられた突起部となっており、この第2突起部17におけるシャッターカーテン1の幅方向内側の側面が、前述の図6及び図7で示した実施形態の傾斜面14と同様の傾斜面34となっているため、図10及び図11に示されているように、端部部材20の第2突出部33,43がこの傾斜面34に案内されることにより、シャッターカーテン1は湾曲変形から平面形状に容易に戻ることができる。
本発明は、シャッターカーテンの開閉移動がガイドレールで案内される窓用シャッター装置を含む各種のシャッター装置に利用することができる。
1 シャッターカーテン
3 ガイドレール
6 巻取軸
8 スラット
8A 端部部材が取り付けられているスラット
12 突起部であるモヘアポケット用突起部
13 モヘア
14,24,34 傾斜面
15 突起部
16 第1突起部
17 第2突起部
20 端部部材
31,41 突出部である第1突出部
32,42 窪み部
33,43第2突出部

Claims (6)

  1. 左右両端部がガイドレールの内部にスライド自在に挿入されていて開閉移動するシャッターカーテンの幅方向の端部に、このシャッターカーテンの厚さ方向に突出した突出部が設けられ、この突出部よりも前記シャッターカーテンの幅方向内側にこのシャッターカーテンの厚さ方向に窪んだ窪み部が設けられ、前記ガイドレールの内面に、前記シャッターカーテンがこのシャッターカーテンの厚さ方向に湾曲変形したときに前記窪み部に嵌合することにより前記突出部が係止する突起部が設けられているシャッター装置において、
    前記突出部は第1突出部であり、前記窪み部よりも前記シャッターカーテンの幅方向内側にこのシャッターカーテンの厚さ方向に突出した第2突出部が設けられ、前記第1突出部が前記ガイドレールにこのガイドレールの内部に突出して設けられた前記突起部に係止しているときに前記第2突出部と前記シャッターカーテンの幅方向に対向している対向部が前記ガイドレールに設けられ、この対向部が、前記シャッターカーテンの幅方向外側へ延びるにしたがいこのシャッターカーテンの厚さ方向内側へ延びる傾斜面となっており、
    前記シャッターカーテンの幅方向の端部に端部部材が取り付けられ、この端部部材に前記第1突出部と前記窪み部と前記第2突出部のそれぞれが形成されており、
    前記突起部は、前記端部部材を含む前記シャッターカーテンの幅方向の端部がスライド自在に挿入されている前記ガイドレールの内部の開口部付き空間部における前記開口部側の端部に設けられているとともに、前記突起部における前記シャッターカーテンの幅方向内側の側面が前記傾斜面となっており、
    前記シャッターカーテンは、長さ方向が左右方向となっていて前記シャッターカーテンの開閉移動方向に連設されている複数個のスラットを含んで形成され、これらのスラットには、長さ方向の端部に前記端部部材が取り付けられているスラットがあり、この端部部材は、前記スラットの長さ方向の端部に止着具により結合されているベース部と、このベース部と前記スラットの長さ方向に連続し、前記スラットの長さ方向の端面から前記スラットの長さ方向に露出している露出部とからなり、この露出部に第1突出部と前記窪み部と前記第2突出部が設けられており、
    前記スラットは板金で形成されており、前記端部部材の前記ベース部と前記露出部とのうち、前記スラットの長さ方向の端部に前記止着具で結合されている前記ベース部は、前記露出部に対して前記シャッターカーテンの厚さ方向中心部から前記シャッターカーテンの厚さ方向にずれていることを特徴とするシャッター装置。
  2. 左右両端部がガイドレールの内部にスライド自在に挿入されていて開閉移動するシャッターカーテンの幅方向の端部に、このシャッターカーテンの厚さ方向に突出した突出部が設けられ、この突出部よりも前記シャッターカーテンの幅方向内側にこのシャッターカーテンの厚さ方向に窪んだ窪み部が設けられ、前記ガイドレールの内面に、前記シャッターカーテンがこのシャッターカーテンの厚さ方向に湾曲変形したときに前記窪み部に嵌合することにより前記突出部が係止する突起部が設けられているシャッター装置において、
    前記突出部は第1突出部であり、前記窪み部よりも前記シャッターカーテンの幅方向内側にこのシャッターカーテンの厚さ方向に突出した第2突出部が設けられ、前記第1突出部が前記ガイドレールにこのガイドレールの内部に突出して設けられた前記突起部に係止しているときに前記第2突出部と前記シャッターカーテンの幅方向に対向している対向部が前記ガイドレールに設けられ、この対向部が、前記シャッターカーテンの幅方向外側へ延びるにしたがいこのシャッターカーテンの厚さ方向内側へ延びる傾斜面となっており、
    前記シャッターカーテンの幅方向の端部に端部部材が取り付けられ、この端部部材に前記第1突出部と前記窪み部と前記第2突出部のそれぞれが形成されており、
    前記突起部は、前記端部部材を含む前記シャッターカーテンの幅方向の端部がスライド自在に挿入されている前記ガイドレールの内部の開口部付き空間部における前記開口部側の端部に設けられているとともに、前記突起部における前記シャッターカーテンの幅方向内側の側面が前記傾斜面となっており、
    前記端部部材に形成されている前記第1突出部と前記窪み部と前記第2突出部のそれぞれは、前記シャッターカーテンの厚さ方向となっている前記端部部材の厚さ方向の両側に設けられているとともに、前記シャッターカーテンは、長さ方向が左右方向となっていて前記シャッターカーテンの開閉移動方向に連設されている複数個のスラットを含んで形成され、これらのスラットには、長さ方向の端部に前記端部部材が取り付けられているスラットがあり、この端部部材は、前記スラットの長さ方向の端部に止着具により結合されているベース部と、このベース部と前記スラットの長さ方向に連続し、前記スラットの長さ方向の端面から前記スラットの長さ方向に露出している露出部とからなり、この露出部に第1突出部と前記窪み部と前記第2突出部が設けられており、前記スラットは板金で形成されており、前記端部部材の前記ベース部と前記露出部のうち、前記スラットの長さ方向の端部に前記止着具で結合されている前記ベース部が、前記端部部材の厚さ方向の両側に設けられている2個の前記第2突出部のうち、一方の第2突出部と連続して設けられていることにより、前記ベース部は、前記露出部に対して前記シャッターカーテンの厚さ方向中心部から前記シャッターカーテンの厚さ方向にずれていることを特徴とするシャッター装置。
  3. 左右両端部がガイドレールの内部にスライド自在に挿入されていて開閉移動するシャッターカーテンの幅方向の端部に、このシャッターカーテンの厚さ方向に突出した突出部が設けられ、この突出部よりも前記シャッターカーテンの幅方向内側にこのシャッターカーテンの厚さ方向に窪んだ窪み部が設けられ、前記ガイドレールの内面に、前記シャッターカーテンがこのシャッターカーテンの厚さ方向に湾曲変形したときに前記窪み部に嵌合することにより前記突出部が係止する突起部が設けられているシャッター装置において、
    前記突出部は第1突出部であり、前記窪み部よりも前記シャッターカーテンの幅方向内側にこのシャッターカーテンの厚さ方向に突出した第2突出部が設けられ、前記第1突出部が前記ガイドレールにこのガイドレールの内部に突出して設けられた前記突起部に係止しているときに前記第2突出部と前記シャッターカーテンの幅方向に対向している対向部が前記ガイドレールに設けられ、この対向部が、前記シャッターカーテンの幅方向外側へ延びるにしたがいこのシャッターカーテンの厚さ方向内側へ延びる傾斜面となっており、
    前記シャッターカーテンの幅方向の端部に端部部材が取り付けられ、この端部部材に前記第1突出部と前記窪み部と前記第2突出部のそれぞれが形成されており、
    前記突起部は、前記端部部材を含む前記シャッターカーテンの幅方向の端部がスライド自在に挿入されている前記ガイドレールの内部の開口部付き空間部における前記開口部側の端部に設けられているとともに、前記突起部における前記シャッターカーテンの幅方向内側の側面が前記傾斜面となっており、
    前記第1突出部と前記窪み部と前記第2突出部は、前記シャッターカーテンの開閉移動方向となっている上下方向に連続して前記端部部材に形成されていて、この端部部材の上下面まで達していることを特徴とするシャッター装置。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載のシャッター装置において、前記端部部材は硬質の合成樹脂製品であることを特徴とするシャッター装置。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載のシャッター装置において、前記突起部は、モヘアを前記ガイドレールの内部に配置するためのモヘアポケット用突起部であることを特徴とするシャッター装置。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載のシャッター装置において、前記突起部は前記ガイドレールに設けられた第1突起部であり、前記ガイドレールには、前記第1突起部よりも前記シャッターカーテンの幅方向内側の箇所と対応する箇所において、第2突起部が前記ガイドレールの内部に突出して設けられ、この第2突起部における前記シャッターカーテンの幅方向内側の側面が前記傾斜面となっていることを特徴とするシャッター装置。

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