JP6271371B2 - シートシャッターのガイドレール構造 - Google Patents

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Description

本発明は所定以上の負荷がシート状のシャッターカーテンに作用した場合に、シート端部がガイドレールから外れるようにすると共に、ガイドレールから離脱したシャッターカーテン端部をガイドレール内に自動復帰させる機能を備えたガイドレール構造に関するものである。
シート状のシャッターカーテンは鋼製シャッターカーテン等に比べて強度が弱く、シャッターカーテンに耐風圧以上の力が加わると、シート、あるいは、時にはガイドレール、が破損してしまう惧れがあった。そこで、シャッターカーテンに所定以上の負荷が作用した場合にはシャッターカーテンの端部がガイドレールから抜け出るように構成すると共に、シャッターカーテンを上限まで上昇させることでガイドレールから抜け出したシャッターカーテン端部をガイドレール内に自動的に復帰させるシートシャッターが提案されている(特許文献1)。
図18に示すように、特許文献1に開示されたガイドレールは、ガイドレールの高さ方向の上方部位において、上側ガイドレール5´、下側ガイドレール5に分割されており、上側ガイドレール5´の上端には上部ガイド6´が設けてあり、上側ガイドレール5´の下端には自動復帰ガイド7´が設けてあり、下側ガイドレール5の上端には自動復帰ガイド7´の下方に位置して復帰補助ガイド8´が設けてある。所定の力がシャッターカーテン4に作用すると、シート端部のガイド要素40がガイドレール5の溝から抜け出るようになっており、ガイドレール5から抜け出たシート端部は、シャッターカーテン4を上昇させることで、自動復帰ガイド7´の下方の開口からガイドレール内に復帰するようになっている。
図18に示す構成において、シート状のシャッターカーテンに力が作用して、シート端部が中心部へ強く引っ張られると、上側ガイドレール5´や上部ガイド6´の溝部が拡開してシート端部が抜け出すおそれがあった。
図18に示す構成では、自動復帰ガイドの下端の開口は大きな寸法を備えていることから、風が強い場所等では、シャッターカーテンの閉鎖中にシートが暴れて、自動復帰ガイドから飛び出てしまうおそれがあった。自動復帰ガイドの開口の寸法が大きいとその分だけ埃等がたまり易く、また、自動復帰ガイドに位置してガイドレール組立体の枠13を切欠いているため、清掃がやり難いという不具合があった。
特開2008−133633
本発明は、シャッターカーテンに所定以上の負荷が作用してシャッターカーテンの端部がガイドレールから抜け出た場合に、離脱したシャッターカーテン端部をガイドレール内に自動復帰させる自動復帰ガイドを備えたガイドレール構造において、自動復帰ガイドより上方部位におけるシート端部の離脱を防止することを目的とするものである。
本発明の他の目的は、自動復帰ガイドの寸法をコンパクトにすることを可能とするガイドレール構造を提供し、もって、比較的大きい寸法の自動復帰ガイドに起因する不具合を解消することにある。
本発明が採用した技術手段は、
建物開口部に立設した左右のガイドレールと、シート端部に複数のガイド要素を備えたシート状のシャッターカーテンと、を有し、シャッターカーテンに所定以上の負荷が作用すると、前記ガイド要素がガイドレールから離脱するガイドレール構造において、
各ガイドレールの上端には、上側開口状の上部ガイドが設けてあり、
各ガイドレールには、前記上部ガイドの下方に位置して、シャッターカーテンの上昇で、ガイドレールから離脱したガイド要素をガイドレール内に導く下側開口状の自動復帰ガイドが設けてあり、
各ガイドレールには、前記下側開口状の自動復帰ガイドの下方に位置して、上側開口状の復帰補助ガイドが設けてあり、
前記上部ガイドの下方部位と前記自動復帰ガイドの上方部位は短尺の接続ガイドに対して連結されており、前記接続ガイドの上半部位は、前記上部ガイドの下方部位に嵌入され、前記接続ガイドの下半部位は、前記自動復帰ガイドの上方部位に嵌入されており、前記上部ガイドの下端と前記自動復帰ガイドの上端は近接ないし当接しており、
前記自動復帰ガイドの下端と前記復帰補助ガイドの上端は高さ方向に離間しており、前記自動復帰ガイドの下端と前記復帰補助ガイドの上端との間に、離脱したガイド要素を受け入れる空間が形成されている、
シートシャッターのガイドレール構造、である。
復帰補助ガイドの下端は、ガイドレール本体に連結されており、したがって、ガイドレール本体、復帰補助ガイド、自動復帰ガイド、接続ガイド、上部ガイドからガイドレールが構成されている。
接続ガイドは、ガイドレール本体とほぼ同一の断面形状を備えており、内部空間でシート端部のガイド要素が案内される。
1つの態様では、ガイドレール本体、復帰補助ガイド、自動復帰ガイド、接続ガイド、上部ガイドの底側は、共通のガイドレール固定部材に連結支持されている。
1つの態様では、前記上部ガイドは、対向状の側片と、底片と、シート端部を挿通させる溝部を形成する前片と、を備え、
前記自動復帰ガイドは、対向状の側片と、底片と、シート端部を挿通させる溝部を形成する前片と、を備え、
前記上部ガイドの側片及び底片の下方部位、前記自動復帰ガイドの側片及び底片の上方部を覆うように断面視コ字形状の補強部材が外嵌されている。
補強部材を外嵌することで、上部ガイドの側片、自動復帰ガイドの側片、接続ガイドの側片の拡開が規制され、溝部が拡がってガイド要素が抜け出ることを防止する。
1つの態様では、前記上部ガイドは、対向状の側片と、底片と、シート端部を挿通させる溝部を形成する前片と、を備え、
前記自動復帰ガイドは、対向状の側片と、底片と、シート端部を挿通させる溝部を形成する前片と、を備え、
前記上部ガイドの前片、前記自動復帰ガイドの前片において、前記溝部の縁部に位置して突部が一体形成されており、前記前片の変形による前記溝部の拡開が抑制されている。
1つの態様では、復帰補助ガイドも同様の構成を備えており、前記復帰補助ガイドは、対向状の側片と、底片と、シート端部を挿通させる溝部を形成する前片と、を備え、
前記復帰補助ガイドの前片において、前記溝部の縁部に位置して突部が一体形成されており、前記溝部の拡開が抑制されている。
1つの態様では、前記上部ガイド、前記自動復帰ガイド、前記復帰補助ガイドは、同形・同寸の同一部材である。
部品を共通化することで、在庫管理を容易に行うことができ、また、コスト(在庫費用や単価当たりの金型代等)を低減することができる。
1つの態様では、前記上部ガイド、前記自動復帰ガイド、前記復帰補助ガイドは、それぞれ、対向状の側片と、底片とを有し、当該底片において縦方向に分割された2つの半部から構成されている。
1つの態様では、上部ガイド、復帰補助ガイドの各半部の下方部位は接続ガイド、ガイドレール本体の上半部位に嵌合することで、半部同士の拡開が規制されており、自動復帰ガイドの各半部の上方部位は接続ガイドの下半部位に嵌合することで、半部同士の拡開が規制されている。
1つの態様では、分割された底片の一方の分割面に凸部、他方の分割面に凹部を形成することで、半部同士の位置合わせ・位置ずれを防止している。
後述する実施形態では、上部ガイド、自動復帰ガイド、復帰補助ガイドは、いずれも縦方向に分割された一対の半部から構成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、一部材から形成されたガイドであってもよい。
1つの態様では、前記ガイドレールは開口部の前後方向に揺動可能であり、上部ガイド、自動復帰ガイド、接続ガイド、復帰補助ガイドは一体として開口部の前後方向に揺動可能である。こうすることで、シャッターカーテン上昇時には、ガイドレールから外れたガイド要素が自動復帰ガイドに引っかかることなく、自動復帰ガイドの内部空間にスムーズに誘導案内され、シャッターカーテン下降時には、ガイド要素は自動復帰ガイドと復帰補助ガイドの間から外れることなく復帰補助ガイドの内部空間にスムーズに誘導案内される。
本発明では、前記上部ガイドの下方部位と前記自動復帰ガイドの上方部位は、前記上部ガイドの下端と前記自動復帰ガイドの上端は近接ないし当接するように、短尺の接続ガイドに対して連結することで、上部ガイドと自動復帰ガイドによって接続レールの溝部の拡開が規制され、また、前記接続ガイドの上半部位は、前記上部ガイドの下方部位に嵌入され、前記接続ガイドの下半部位は、前記自動復帰ガイドの上方部位に嵌入されており、嵌入状態によって前記上部ガイド、前記自動復帰ガイドの側片の拡開変形が規制され、溝部が拡開してガイド要素が抜け出ることを防止する。
さらに、補強部材を備えた態様、前片に一体形成した突部を備えた態様は、この効果を増大させる。
本発明では、前記自動復帰ガイドの下端と前記復帰補助ガイドの上端を高さ方向に離間させ、前記自動復帰ガイドの下端と前記復帰補助ガイドの上端との間に、離脱したガイド要素を受け入れる空間を形成するので、自動復帰ガイドの下側の開口寸法を小さくすることが可能となり、下側の開口寸法が大きい自動復帰ガイドに起因する不具合を解消することができる。
上図は、シートシャッターの全体概略正面図(全開状態を示している)、下図はシートシャッターの横断面図である。 図1上図を側方から見た図である。 図2におけるガイドレールの上方部位の部分拡大図である。 (A)は、図3におけるE矢視図であり、(B)は、D視の縦断面図である。 図3におけるA矢視の横断面図である。 図3におけるB矢視の横断面図である。 (A)は図3におけるC矢視の横断面図、(B)は図7(A)の作用説明図及びガイド要素の離脱を説明する図である。 図7(A)と類似の図であり、補強部材の他の実施形態を示す。 上部ガイドの一方の半部を示す部品図である。 上部ガイドの他方の半部を示す部品図である。 自動復帰ガイドの一方の半部を示す部品図である。 自動復帰ガイドの他方の半部を示す部品図である。 復帰補助ガイドの一方の半部を示す部品図である。 復帰補助ガイドの他方の半部を示す部品図である。 接続ガイドを示す部品図である。 補強部材を示す部品図である。 本発明に係るガイドレールの作用説明図である。 従来のガイドレールの作用説明図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1上図はシートシャッターの全体概略正面図(全開状態を示している)、図1下図はシートシャッターの横断面図、図2は図1上図を側方から見た図である。シートシャッターは、建物開口部左右両側に立設したガイドレール組立体1と、開口部上端部に設けたシャッターケース2と、シャッターケース2内に開口幅方向に延設された巻取シャフト3と、上端が巻取シャフト3に連結されたシャッターカーテン4とを備えている。
シャッターカーテン4の幅方向端部には、シートの高さ方向に複数のガイド要素40が連続状に設けてある。1つの態様では、このようなガイド要素40は、一対のファスナの一方のファスナ要素から構成することができる。ガイド要素を連続状に設けることは必須ではなく、高さ方向に間隔を存して複数のガイド要素を設けたものでもよい(特許文献1参照)。シャッターカーテン4の下端には、シート下端を折り返し溶着ないし縫着することで袋状部41が形成されており、袋状部41内にはボトムウェイト42が設けてある。
ガイドレール組立体1は、ガイドレール(ガイドレール本体5、上部ガイド6、自動復帰ガイド7、復帰補助ガイド8)と、ガイドレールの底側に装着されたガイドレール固定部材9と、ガイドレール本体5及びガイドレール固定部材9を収容する外レール10と、ガイドレール固定部材9及び外レール10の底側を支持するスプリング組立体11(頭部111を備えたボルト110、ナット112、スプリング113)及びガイドレール支持部材12と、を備えている(図7(A)参照)。
ガイドレールを構成するガイドレール本体5、上部ガイド6、自動復帰ガイド7、復帰補助ガイド8の内部空間は高さ方向に連通している。図3に示すように、ガイドレール本体5の溝部52、復帰補助ガイド8の溝部83、自動復帰ガイド7の溝部73、接続ガイド15の溝部152、上部ガイド6の溝部63から高さ方向に連続状のシート端部挿入部が形成されている。復帰補助ガイド8の溝部83の上方部位は上方に向かって拡開しており、自動復帰ガイド7の溝部73の下方部位は下方に向かって拡開しており、上部ガイド6の溝部63の上方部位は上方に向かって拡開している。上部ガイド6、自動復帰ガイド7、復帰補助ガイド8からガイドレール上方部位に位置するガイドユニットが形成されている。シャッターカーテン4の左右両端部のガイド要素40はガイドレール組立体1のガイドレールの内部空間に受け入れられており、開閉機による開閉駆動によって、シャッターカーテン4は、その左右両端部が上記ガイドレールに案内されながら上昇・下降して、巻取シャフト3に巻き取られ、あるいは巻取シャフト3より繰り出されるように構成されている。
ガイドレール本体5は上下方向に延出する樹脂製の長尺材であって、開口全高より短い寸法を備えている。図7(A)の断面視に示すように、ガイドレール本体5は、対向状の側壁50、51と、側壁50、51の一端側を対向して延出してなり、上下に延びる溝部52を有する前壁53と、側壁50、51の他端側を連結してなる後壁54と、後壁54に突成した係合突条55とから構成されている。ガイドレール本体5において、各壁50、51、53、54の内面で囲繞される内部空間によってガイド要素40が上下方向に案内される。ガイドレール本体5の内部空間にガイド要素40が受け入れられた状態で、シャッターカーテン4に所定の力が作用してシートが引っ張られると、溝部52が拡がってガイド要素40が内部空間から抜け出るようになっている。
ガイドレール本体5の上端には上側開口状の復帰補助ガイド8が接続されており、復帰補助ガイド8の上方に下側開口状の自動復帰ガイド7が位置しており、自動復帰ガイド7の下端と復帰補助ガイド8の上端との間に、ガイドレール本体5から離脱したシート端部及びガイド要素40をガイドレールに復帰させるための開口が形成されている。さらに、自動復帰ガイド7の上方に上側開口状の上部ガイド6が位置している。自動復帰ガイド7の上端部位と上部ガイド6の下端部位は短尺の接続ガイド15(図15参照)を介して連結されている。ガイドレール本体5、上部ガイド6、自動復帰ガイド7、復帰補助ガイド8の底側はガイドレール固定部材9に連結支持されている。上部ガイド6、自動復帰ガイド7、復帰補助ガイド8、接続ガイド15は、ガイドレール本体5と同様、いずれも樹脂製である。
本実施形態では、自動復帰ガイド7の下端の開口面積と復帰補助ガイド8の上端の開口面積は同じであり、自動復帰ガイド7の下端と復帰補助ガイド8の上端は高さ方向に離間しており、異なる高さレベルに位置している。こうすることで、自動復帰ガイド7の下端と復帰補助ガイド8の上端との間に離脱したガイド要素40を受け入れる空間Sが形成されている。図18に示す従来例では、自動復帰ガイド7´の下端と復帰補助ガイド8´の上端は同じ高さレベルに位置しており、自動復帰ガイド7´の下端の開口面積を復帰補助ガイド8´の下端の開口面積よりも大きくすることで離脱したガイド要素40を受け入れる開口を形成している。これに対して、本実施形態では、自動復帰ガイド7の下端と復帰補助ガイド8の上端間に所定高さの空間Sを形成することで、自動復帰ガイド7の開口寸法を殊更大きくすることなく、離脱したガイド要素40を受け入れることを可能としている。
図2、図3に示すように、自動復帰ガイド7の開口部前後方向の寸法は、上部ガイド6、復帰補助ガイド8の開口部前後方向の寸法と同じであり、ガイドレール組立体1の枠体13間の寸法よりも小さく、枠体13を切欠く必要がない。自動復帰ガイド7の開口の寸法を小さくしたことの利点は、図18に示す従来の自動復帰ガイド7´と比較することで明確になる。図18に示す構成では、自動復帰ガイド7´の下端の開口は大きな寸法を備えていることから、風が強い場所等では、シャッターカーテンの閉鎖中にシートが暴れて、自動復帰ガイド7´から飛び出てしまうおそれがあった。自動復帰ガイド7´の開口の寸法が大きいとその分だけ埃等がたまり易く、また、自動復帰ガイド7´に位置してガイドレール組立体の枠13を切欠いているため、清掃がやり難いという不具合があった。本実施形態に係る自動復帰ガイド7は、これらの不具合を解消することができる。
本実施形態では、上部ガイド6、自動復帰ガイド7、復帰補助ガイド8は同形・同寸の同一部材から構成されており、部品の共通化を図っている。図18に示す従来例では、3種類のガイドを用意する必要があり、在庫管理の負担があった。本実施形態では、1種類のガイドを用意すればよいので、在庫費用や単価当たりの金型代を低減することができ、また、自動復帰ガイド7を小型化できるので、材料費を低減することができる。さらに、本実施形態では、上部ガイド6、自動復帰ガイド7、復帰補助ガイド8は縦方向に分割した2部材から構成されている。なお、図2、図3において、上部ガイド6、自動復帰ガイド7、復帰補助ガイド8の底部分割面を示す垂直線は省略されている。以下に、上部ガイド6、自動復帰ガイド7、復帰補助ガイド8の構成について詳述する。
上部ガイド6について説明する。図3、図4に示すように、上部ガイド6の外形及び内部空間は上方に向かって概ね漸次拡開状に形成されている。上部ガイド6は、開口部前後方向に対向する側片60、61と、側片60、61の基端側を連結する底部62と、を有し、側片60、61の先端側にはシート端部を挿通させる溝部63を形成するように正面片64、65がそれぞれ一体形成されている。底部62には、ガイドレール固定部材9と連結するための係合突条66が形成されている。
図3に示すように、側片60は上側の傾斜部600と下側の垂直部601とからなり、側片61は上側の傾斜部610と下側の垂直部611とからなる。図4(A)、図9に示すように、正面片64は上側の傾斜部640と下側の垂直部641とからなり、図10に示すように、正面片65は上側の傾斜部650と下側の垂直部651とからなる。
上部ガイド6の上方部位は、開口高を超えてシャッターケース2内に延びていると共に、対向状の側片60、61の内面は上方に向かって漸次拡開状に延び、正面片64、65前の内面は上方に向かって開口部に突出する方向に漸次傾斜状に延びている。すなわち、上部ガイド6の内部空間は、上方に向かって、開口部の幅方向(開口部に突出する方向)及び開口部の前後方向に拡開しており、全開状態からシャッターカーテン4を降下させることでシャッターカーテン端部のガイド要素40(ガイドレール本体5から離脱した状態で上限位置まで上昇した場合であっても)を上端の開口から受け入れるようになっている。
対向状の側片60、61の外面の上半部位は上方に向かって漸次拡開状に延びており、外面の下半部位は垂直状に延びている。正面片64、65の外面の上半部位は上方に向かって開口部に突出する方向に漸次傾斜状に延びており、外面の下半部位は垂直状に延びている。正面片64、65の外面において、溝部63に臨む端縁には垂直部641、651に位置して突部642、652が一体形成されており、溝部63の縁部の肉厚を大きくすることで変形し難くなっている。
図9、図10に示すように、上部ガイド6は、底部62において縦方向に分割してなる2つの半部6A、6Bから構成されている。半部6Aは、一方の側片60と、縦方向に分割された一方の底部620と、一方の正面片64と、一方の係合突条66と、からなり、半部6Bは、他方の側片61と、縦方向に分割された他方の底部621と、他方の正面片65と、他方の係合突条66と、からなる。
各半部6A、6Bの形状は対称状であるが、底部62の分割面おいて、一方(半部6A)の分割面には高さ方向に間隔を存して3つの凹部6200が形成され、他方(半部6B)の分割面には高さ方向に間隔を存して3つの凸部6210が形成されている。半部6A、6Bの底部620、621の分割面同士を当接させた時に、凸部6210と凹部6200が嵌り合うことで、半部6A、6Bの位置決め及びズレ防止を行うようになっている。
自動復帰ガイド7について説明する。図3、図4に示すように、自動復帰ガイド7の外形及び内部空間は下方に向かって概ね漸次拡開状に形成されている。自動復帰ガイド7は、開口部前後方向に対向する側片70、71と、側片70、71の基端側を連結する底部72と、を有し、側片70、71の先端側にはシート端部を挿通させる溝部73を形成するように正面片74、75がそれぞれ一体形成されている。底部72には、ガイドレール固定部材9と連結するための係合突条76が形成されている。
図3に示すように、側片70は下側の傾斜部700と下側の垂直部701とからなり、側片71は下側の傾斜部710と上側の垂直部711とからなる。図4(A)、図11に示すように、正面片74は下側の傾斜部740と上側の垂直部741とからなり、図12に示すように、正面片75は下側の傾斜部750と上側の垂直部751とからなる。
対向状の側片70、71の内面は下方に向かって漸次拡開状に延びている。正面片74、75の内面は下方に向かって開口部に突出する方向に漸次傾斜状に延びている。すなわち、自動復帰ガイド7の内部空間は、下方に向かって、開口部の幅方向(開口部に突出する方向)及び開口部の前後方向に拡開しており、シャッターカーテン4が、シャッターカーテン端部のガイド要素40がガイドレール本体5から離脱した状態で上昇する時に、離脱したシャッターカーテン端部及びガイド要素40を下端の開口から自動復帰ガイド7の内部空間に受け入れるようになっている。
対向状の側片70、71の外面の下半部位は下方に向かって漸次拡開状に延びており、外面の上半部位は垂直状に延びている。正面片74、75の外面の下半部位は下方に向かって開口部に突出する方向に漸次傾斜状に延びており、外面の上半部位は垂直状に延びている。正面片74、75の外面において、溝部73に臨む端縁には垂直部741、751に位置して突部742、752が一体形成されており、溝部73の縁部の肉厚を大きくすることで変形し難くなっている。
図11、図12に示すように、自動復帰ガイド7は、底部72において縦方向に分割してなる2つの半部7A、7Bから構成されている。半部7Aは、一方の側片70と、縦方向に分割された一方の底部720と、一方の正面片74と、一方の係合突条76と、からなり、半部7Bは、他方の側片71と、縦方向に分割された他方の底部721と、他方の正面片75と、他方の係合突条76と、からなる。
各半部7A、7Bの形状は対称状であるが、底部72の分割面おいて、一方(半部7A)の分割面には高さ方向に間隔を存して3つの凸部7200が形成され、他方(半部7B)の分割面には高さ方向に間隔を存して3つの凹部7210が形成されている。半部7A、7Bの底部720、721の分割面同士を当接させた時に、凹部7210と凸部7200が嵌り合うことで、半部7A、7Bの位置決め及びズレ防止を行うようになっている。
復帰補助ガイド8について説明する。図3、図4に示すように、復帰補助ガイド8の外形及び内部空間は上方に向かって概ね漸次拡開状に形成されている。復帰補助ガイド8は、開口部前後方向に対向する側片80、81と、側片80、81の基端側を連結する底部82と、を有し、側片80、81の先端側にはシート端部を挿通させる溝部83を形成するように正面片84、85がそれぞれ一体形成されている。底部82には、ガイドレール固定部材9と連結するための係合突条86が形成されている。
図3に示すように、側片80は上側の傾斜部800と下側の垂直部801とからなり、側片81は上側の傾斜部810と下側の垂直部811とからなる。図4(A)、図13に示すように、正面片84は上側の傾斜部840と下側の垂直部841とからなり、図14に示すように、正面片85は上側の傾斜部850と下側の垂直部851とからなる。
対向状の側片80、81の内面は上方に向かって漸次拡開状に延びている。正面片84、85の内面は上方に向かって開口部に突出する方向に漸次傾斜状に延びている。すなわち、復帰補助ガイド8の内部空間は、上方に向かって、開口部の幅方向(開口部に突出する方向)及び開口部の前後方向に拡開しており、復帰補助ガイド8の上端と自動復帰ガイド7の下端との間に、離脱したシャッターカーテン4の端部及びガイド要素40を受け入れる開口(空間S)を形成するものでありながら、シャッターカーテン4の降下時にシャッターカーテン4の端部及びガイド要素40をスムーズにガイドレール本体5へと導くことができるようになっている。
対向状の側片80、81の外面の上半部位は上方に向かって漸次拡開状に延びており、外面の下半部位は垂直状に延びている。正面片84、85の外面の上半部位は上方に向かって開口部に突出する方向に漸次傾斜状に延びており、外面の下半部位は垂直状に延びている。正面片84、85の外面において、溝部83に臨む端縁には垂直部841、851に位置して突部842、852が一体形成されており、溝部83の縁部の肉厚を大きくすることで変形し難くなっている。
図13、図14に示すように、復帰補助ガイド8は、底部82において縦方向に分割してなる2つの半部8A、8Bから構成されている。半部8Aは、一方の側片80と、縦方向に分割された一方の底部820と、一方の正面片84と、一方の係合突条86と、からなり、半部8Bは、他方の側片81と、縦方向に分割された他方の底部821と、他方の正面片85と、他方の係合突条86と、からなる。
各半部8A、8Bの形状は対称状であるが、底部82の分割面おいて、一方(半部8A)の分割面には高さ方向に間隔を存して3つの凹部8200が形成され、他方(半部8B)の分割面には高さ方向に間隔を存して3つの凸部8210が形成されている。半部8A、8Bの底部820、821の分割面同士を当接させた時に、凸部8210と凹部8200が嵌り合うことで、半部8A、8Bの位置決め及びズレ防止を行うようになっている。
図4(B)に示すように、自動復帰ガイド7の上端部位と上部ガイド6の下端部位は短尺の接続ガイド15に対して連結されている。接続ガイド15は、上下方向に延出する樹脂製の短尺材であって、ガイドレール本体5と実質的に同じ断面形状を有している。図15に示すように、接続ガイド15は、対向状の側片150、151と、側片150、151の一端側を対向して延出してなり、上下に延びる溝部152を有する前片153と、側片150、151の他端側を連結してなる後片154と、後片154に突成したガイドレール固定部材9と連結するための係合突条155とから構成されている。接続ガイド15において、各片150、151、153、154の内面で囲繞される内部空間によってガイド要素40が上下方向に案内される。前片153の上方部位、下方部位はそれぞれ切欠かれており、接続ガイド15の側片150、151のみから形成される差し込み片156となっている。
上部ガイド6の半部6A、6Bの下端部位はそれぞれ、接続ガイド15の上半部位に嵌合可能となっている。図9、図10に示すように、上部ガイド6の半部6A、6Bの下方部位には、差し込み受部67が形成されており、差し込み受部67には係止片670、当接面671が形成されている。上部ガイド6の半部6Aの下方の差し込み受部67に、接続ガイド15の側片150の上半部位(上側の差し込み片156)を差し込み、差し込み片156が係止片670に係止し、側片150の上端が当接面671に当接するように差し込んで嵌合させる。上部ガイド6の半部6Bの下方の差し込み受部67に、接続ガイド15の側片150の上半部位(上側の差し込み片156)を差し込み、差し込み片156が係止片670に係止し、側片150の上端が当接面671に当接するように差し込んで嵌合させる。
自動復帰ガイド7の半部7A、7Bの上端部位はそれぞれ、接続ガイド15の下半部位に嵌合可能となっている。図11、図12に示すように、自動復帰ガイド7の半部7A、7Bの上方部位には、差し込み受部77が形成されており、差し込み受部77には係止片770、当接面771が形成されている。自動復帰ガイド7の半部7Aの上方の差し込み受部77に、接続ガイド15の側片150の下半部位(下側の差し込み片156)を差し込み、差し込み片156が係止片770に係止し、側片150の下端が当接面771に当接するように差し込んで嵌合する。自動復帰ガイド7の半部7Bの下方の差し込み受部77に、接続ガイド15の側片150の下半部位(下側の差し込み片156)を差し込み、差し込み片156が係止片770に係止し、側片150の下端が当接面771に当接するように差し込んで嵌合する。
上部ガイド6、自動復帰ガイド7を接続ガイド15に嵌合した状態では、各半部6A、6B、7A、7Bが拡開する方向の移動は規制されている。なお、上部ガイド6、自動復帰ガイド7と接続ガイド15とを嵌合させる具体的な構成は、図示のものに限定されない。自動復帰ガイド7、上部ガイド6を接続ガイド15に嵌合した状態では、自動復帰ガイド7の上端縁と上部ガイド6の下端縁は当接ないし近接しており、上部ガイド6の突部642と自動復帰ガイド7の突部742、上部ガイド6の突部652と自動復帰ガイド7の突部752は、それぞれ、高さ方向に連続状の突部を形成している(図3、図4(A))。
図3、図4(A)、図5に示すように、上部ガイド6の下方部位及び自動復帰ガイド7の上方部位を架け渡すように、上部ガイド6の側片60、61の下方の垂直部601、611と自動復帰ガイド7の側片70、71の垂直部701、711に亘って補強部材16が外嵌されている。補強部材16は、対向状の側片160、161(本実施形態では垂直状に延びる垂直片である)と底片162(本実施形態では垂直状に延びる垂直片である)から断面視コ字形状を備えており、側片160、161間に上部ガイド6の下方部位及び自動復帰ガイド7の上方部位を挟み込むように装着されている。補強部材16の側片160の内面は、上部ガイド6の側片60の垂直部601、自動復帰ガイド7の側片70の垂直部701に密着当接し、補強部材16の側片161の内面は、上部ガイド6の側片61の垂直部611、自動復帰ガイド7の側片71の垂直部711に密着当接している(図5に垂直部701、垂直部711を示す)。補強部材16の底片162はガイドレール固定部材9とガイドレール支持部材12の見込壁120の間に位置しており、スプリング組立体11のボルト110を挿通させている。
補強部材16を設けたことで、シート端部のガイド要素40を引っ張るような強い力が作用した場合であっても、上部ガイド6の側片60、61の下方部位(垂直部601、611)、自動復帰ガイド7の側片70、71の上方部位(垂直部701、711)、接続ガイド15の側片150、151の拡開が規制され、溝部63、73、152が開いてガイド要素40が抜け出すことを防止している。
図8は、補強部材16の他の実施形態を示す。図8の実施形態では、補強部材16の側片160、161の先端にそれぞれ折曲片1600、1610が一体形成されている。補強部材16の折曲片1600の内面は、上部ガイド6の前片64の垂直部641、自動復帰ガイド7の前片74の垂直部741に密着当接し、補強部材16の折曲片1610の内面は、上部ガイド6の前片65の垂直部651、自動復帰ガイド7の前片75の垂直部751に密着当接している(図8に垂直部741、垂直部751を示す)。
図8に示す形態では、上記側片の拡開規制に加えて、上部ガイド6の前片64、65の下方部位(垂直部641、651)、自動復帰ガイド7の前片74、75の上方部位(垂直部741、751)、接続ガイド15の前片153、153の拡開がより規制され、溝部63、73、152が開いてガイド要素40が抜け出すことを防止する。図8に示す補強部材16は、底片162を形成する断面視コ字状部材に、側片160、161を溶接して形成されているが、全体を一体で形成してもよい。
復帰補助ガイド8の下端部位は、ガイドレール本体5の上端部位に対して連結されている。復帰補助ガイド8の半部8A、8Bの下端部位はそれぞれ、ガイドレール本体5の上端部位に嵌合可能となっている。図13、図14に示すように、復帰補助ガイド8の半部8A、8Bの下方部位には、差し込み受部87が形成されており、差し込み受部87には係止片870、当接面871が形成されている。ガイドレール本体5の前壁53の上端部位は切欠かれており、ガイドレール本体5の側壁50、51のみから形成された差し込み片となっている。復帰補助ガイド8の半部8Aの下方の差し込み受部87に、ガイドレール本体5の側片50の上端部位を差し込んで係止片870に係止させ、側片50の上端が当接面871に当接するように差し込んで嵌合させる。復帰補助ガイド8の半部8Bの下方の差し込み受部87に、ガイドレール本体5の側片51の上端部位を差し込んで係止片870に係止させ、側片51の上端が当接面871に当接するように差し込んで嵌合させる。復帰補助ガイド8の下端部がガイドレール本体5の上端部位に嵌合された状態では、各半部8A、8Bが拡開する方向の移動は規制されている。
自動復帰ガイド7の底片72の下端部位722は、側片70、71の下端を超えて下方に突出しており、復帰補助ガイド8の底片82の上端部位822は、側片80、81の上端を超えて上方に突出している。下端部位722及び上端部位822の突出寸法は、自動復帰ガイド7の下端部位722の下縁と復帰補助ガイド8の上端部位822の上縁が当接した時に、自動復帰ガイド7の下端と復帰補助ガイド8の上端との間に離脱したガイド要素40を受け入れる空間Sが形成されることで、自動復帰ガイド7の下方部位と復帰補助ガイド8の上方部位との間にガイドレール本体5から離脱したシャッターカーテン端部及びガイド要素40を導いて復帰させるのに適切な開口が形成されるような寸法となっている。すなわち、下端部位722、上端部位822は位置決め要素である(図2、図4(B)参照)。
ガイドレール固定部材9は上下方向に延出する長尺材であって、開口高を超えてシャッターケース2内に延びている。一端側にガイドレール本体5の底側の係合突条55、復帰補助ガイド8の底側の係合突条86、自動復帰ガイド7の底側の係合突条76、上部ガイドの底側の係合突条66を受け入れ、他端側にスプリング組立体11を構成するボルト110の一端側の頭部を受け入れている。上部ガイド6を構成する半部6A、6B、自動復帰ガイド7を構成する半部7A、7B、復帰補助ガイド8を構成する半部8A、8Bの底側部位は、ガイドレール固定部材9に係合させた状態で、適宜、螺子によってガイドレール固定部材9に固定してもよい。図6には、復帰補助ガイド8の半部8A、8Bを固定する螺子88が示してある。
ガイドレール支持部材12は、上下方向に延出する長尺材であり、略開口高の高さ寸法を備えている。ガイドレール支持部材12の見込壁120には、スプリング組立体11のボルト110を挿通させる受孔が形成されており、受孔、スプリング組立体11を介して、ガイドレール本体5、復帰補助ガイド8、自動復帰ガイド7、上部ガイド6の底側が装着されたガイドレール固定部材9と、ガイドレール支持部材12とが連結されている。ガイドレール本体5及びガイドレール固定部材9を囲むように断面視コ字形状の外レール10が設けてある。外レール10は対向状の側壁100、101と側壁100、101の底側の底壁102とからなり、ガイドレール本体5の側壁50、51が必要以上に拡開することを規制している。ガイドレール支持部材12の見込壁120には、断面視略コ字状の枠13が、ガイドレール本体5、ガイドレール固定部材9、外レール10を室内外から挟むようにして設けてある。枠13にはシール材14が設けてある。
スプリング組立体11は、ボルト110と、ボルト110の一端側に設けた頭部111と、ボルト110の他端側に設けたナット112と、ボルト110に外装したスプリング113とから構成されている。見込壁120を貫通したボルト110の頭部111はガイドレール固定部材9に嵌合されている。ボルト110は見込壁120の受孔に対して遊びを持って挿通されている。受孔の径はボルト110の外径よりも大きく多少の余裕があり、かつスプリング113の外径よりも小さく設定されている。図示の態様では、コイルスプリングが図示されているが、ゴム等の弾性部材を用いてもよい。
ガイドレール本体5の底側に固定されたガイドレール固定部材9は、スプリング組立体11によってガイドレール支持部材12に支持されている。より具体的には、ガイドレール固定部材9は、上下方向に間隔を存して突設した複数のロッド(ボルト110)を介して遊びを持った状態で該受孔に支持されており、ガイドレール本体5(ガイドレール固定部材9)は開口幅方向(図7(B)のX方向)に移動自在であると共に開口部の前後方向(図7(B)のY方向)に揺動自在であり、シャッターカーテン4の動きに追従して可動である。このようにガイドレール本体5を可動とすることで、例えば、シャッターカーテン4に物がぶつかったり、風圧が作用してシャッターカーテン4が膨らむと、ガイド要素40を介してシャッターカーテン4が膨らんだ方向にガイドレール本体5が引っ張られ、ボルト110がガイドレール支持部材12の見込壁120の受孔を介して、図7(B)の状態からα方向やα´方向へ突出し、ガイドレール本体5に作用する力が解除されると、突出したボルト110がスプリング113のスプリング力で図7の状態に復帰するようになっている。なお、開口幅方向に移動自在かつ開口部の前後方向に揺動自在であるガイドレール本体5の構成は図示の構成のものに限定されるものではない。
復帰補助ガイド8はガイドレール本体5の上端部位に固定されているので、ガイドレール本体5と一体でシャッターカーテン4の動きに追従して可動である。また、上部ガイド6、自動復帰ガイド7、接続ガイド15からなるガイドユニットの底側には少なくとも1つのスプリング組立体11が設けてあり(図5参照)、自動復帰ガイド7、上部ガイド6もシャッターカーテン4の動きに追従して可動である。
ガイドレール本体5は所定の弾性を有する樹脂から形成されており、所定以上の力が加わることで、ガイドレール本体5が変形し、溝部52が拡開して、シャッターカーテン4の端部のガイド要素40がガイドレール本体5から抜け出るようになっている。本実施形態では、ガイドレール本体5の側壁50、51の過度の拡開は外レール10によって規制されており、主としてガイドレール本体5の前壁53の変形によって溝部52が拡開するようになっている(図7(B)参照)。
ガイドレール本体5の上方部位の復帰補助ガイド8、自動復帰ガイド7、上部ガイド6は、シャッターカーテン4の端部を受け入れる溝部83、73、63の縁部が突部842、852、742、752、642、652から肉厚に形成されており、前片84、85、74、75、64、65の変形による溝部83、73、63の拡開を抑制している。また、上部ガイド6の前片64、65の垂直部641、651、自動復帰ガイド7の前片74、75の垂直部741、751は、接続ガイド15の前片153に密着当接しており、接続ガイド15の溝部152の拡開を規制している。こうすることで、ガイドレール本体5の上方部位、すなわち、復帰補助ガイド8、自動復帰ガイド7、上部ガイド6、接続ガイド15の溝部83、73、63、152からシャッターカーテン4の端部のガイド要素40が抜け出ることを規制している。さらに、本実施形態では、上述のように、補強部材16を上部ガイド6の下方部位、自動復帰ガイド7の上方部位に亘って外嵌したことで、上部ガイド6、自動復帰ガイド7、接続ガイド15の溝部63、73、152の拡開をいっそう規制している。
このように構成されたシートシャッターにおいて、シャッター開閉時には、シャッターカーテン4の左右両端部に設けたガイド要素40がガイドレール本体5に案内されることで、シャッターカーテン4は上下方向に移動する。開口部全閉時に、シャッターカーテン4に面圧が作用すると、シャッターカーテン4の左右両端に設けたガイド要素40がガイドレール本体5の前壁53に当接することで、面圧に対抗するようになっている。
ガイドレール(ガイドレール本体5、上部ガイド6、自動復帰ガイド7、復帰補助ガイド8、接続ガイド15)は、スプリング組立体11を介して、開口幅方向に移動可能であると共に、開口部の前後方向に揺動可能である。したがって、シャッターカーテン4が風等を受けて撓んだ場合には、ガイドレールがシャッターカーテン4の動きに追従して可動となっている。
シャッターカーテン4に強風が作用したり、物がぶつかったりした場合等には、ガイドレール本体5が弾性を有する樹脂から形成されているため、ガイドレール本体5の変形によって溝部52が拡開して、シャッターカーテン4の端部のガイド要素40がガイドレール本体5の溝部52から抜け出るようになっている。したがって、シャッターカーテン4あるいはガイドレール本体5を壊すことがないようになっている。
シート端部のガイド要素40がガイドレール本体5から離脱した場合には、開閉機によるシャッターカーテン4の上昇で、離脱したガイド要素40は、自動復帰ガイド7の下端と復帰補助ガイド8の上端の間の空間Sを通って、自動復帰ガイド7の下側の開口から自動復帰ガイド7の内部空間に誘導案内され、ガイド要素40が自動復帰ガイド7の内部空間、接続ガイド15の内部空間、上部ガイド6の内部空間を通って上昇してガイドレール内に自動復帰する。シャッターカーテン4の上昇時に、離脱したシャッターカーテン端部のガイド要素40の一部がガイドレール内に復帰できなかったとしても、開口部全開状態からシャッターカーテン4を下降させることで、離脱しているガイド要素40は、上部ガイド6の上側の開口から上部ガイド6の内部空間に誘導案内され、ガイド要素40が上部ガイド5の内部空間、接続ガイド15の内部空間、自動復帰ガイド7の内部空間、復帰補助ガイド8の内部空間を通って下降して、ガイドレール本体5内に自動復帰する。
本実施形態では、上部ガイド6の下方部位と自動復帰ガイド7の上方部位は、上部ガイド6の下端と自動復帰ガイド7の上端は近接ないし当接するように、短尺の接続ガイド15に対して連結することで、接続ガイド15の側片150、151の高さ方向全体を覆うように上部ガイド6の下方部位と自動復帰ガイド7の上方部位が外嵌されており、上部ガイド6と自動復帰ガイド7によって接続レール15の溝部の拡開が規制されている(上側ガイドレール5´が露出している図18の構成と大きく異なる)。
また、接続ガイド15の上半部位は、上部ガイド6の下方部位に嵌入され、接続ガイド15の下半部位は、自動復帰ガイド7の上方部位に嵌入されており、嵌入状態によって上部ガイド6、自動復帰ガイド7の側片60、61、70、71の拡開変形が規制され、溝部63、73が拡開してガイド要素40が抜け出ることを防止する。
上部ガイド6の側片60、61及び底片62の下方部位、自動復帰ガイド7の側片70、71及び底片72の上方部を覆うように補強部材16が外嵌されているので、シート端部のガイド要素40を引っ張るような強い力が作用した場合であっても、上部ガイド6の側片60、61の下方部位(垂直部601、611)、自動復帰ガイド7の側片70、71の上方部位(垂直部701、711)、接続ガイド15の側片150、151の拡開が規制され、溝部63、73、152が開いてガイド要素40が抜け出すことを防止している。
上部ガイド6の前片64、65、自動復帰ガイド7の前片74、75において、溝部63、73の縁部に位置して突部642、652、742、752が一体形成されており、前片64、65、74、75の変形による溝部63、73の拡開が抑制されており、溝部63、73が拡開してガイド要素40が抜け出ることを防止する。復帰補助ガイド8の前片84、85において、溝部83の縁部に位置して突部842、852が一体形成されており、溝部83の拡開が抑制されており、溝部83が拡開してガイド要素40が抜け出ることを防止する。
1 ガイドレール組立体
4 シャッターカーテン
40 ガイド要素
5 ガイドレール本体
6 上部ガイド
7 自動復帰ガイド
8 復帰補助ガイド
15 接続ガイド
S 空間

Claims (5)

  1. 建物開口部に立設した左右のガイドレールと、シート端部に複数のガイド要素を備えたシート状のシャッターカーテンと、を有し、シャッターカーテンに所定以上の負荷が作用すると、前記ガイド要素がガイドレールから離脱するガイドレール構造において、
    各ガイドレールの上端には、上側開口状の上部ガイドが設けてあり、
    各ガイドレールには、前記上部ガイドの下方に位置して、シャッターカーテンの上昇で、ガイドレールから離脱したガイド要素をガイドレール内に導く下側開口状の自動復帰ガイドが設けてあり、
    各ガイドレールには、前記下側開口状の自動復帰ガイドの下方に位置して、上側開口状の復帰補助ガイドが設けてあり、
    前記上部ガイドの下方部位と前記自動復帰ガイドの上方部位は短尺の接続ガイドに対して連結されており、前記接続ガイドの上半部位は、前記上部ガイドの下方部位に嵌入され、前記接続ガイドの下半部位は、前記自動復帰ガイドの上方部位に嵌入されており、前記上部ガイドの下端と前記自動復帰ガイドの上端は近接ないし当接しており、
    前記自動復帰ガイドの下端と前記復帰補助ガイドの上端は高さ方向に離間しており、前記自動復帰ガイドの下端と前記復帰補助ガイドの上端との間に、離脱したガイド要素を受け入れる空間が形成されている、
    シートシャッターのガイドレール構造。
  2. 前記上部ガイドは、対向状の側片と、底片と、シート端部を挿通させる溝部を形成する前片と、を備え、
    前記自動復帰ガイドは、対向状の側片と、底片と、シート端部を挿通させる溝部を形成する前片と、を備え、
    前記上部ガイドの側片及び底片の下方部位、前記自動復帰ガイドの側片及び底片の上方部を覆うように断面視コ字形状の補強部材が外嵌されている、
    請求項1に記載のシートシャッターのガイドレール構造。
  3. 前記上部ガイドは、対向状の側片と、底片と、シート端部を挿通させる溝部を形成する前片と、を備え、
    前記自動復帰ガイドは、対向状の側片と、底片と、シート端部を挿通させる溝部を形成する前片と、を備え、
    前記上部ガイドの前片、前記自動復帰ガイドの前片において、前記溝部の縁部に位置して突部が一体形成されており、前記前片の変形による前記溝部の拡開が抑制されている、
    請求項1、2いずれか1項に記載のシートシャッターのガイドレール構造。
  4. 前記上部ガイド、前記自動復帰ガイド、前記復帰補助ガイドは、同形・同寸の同一部材である、
    請求項1〜3いずれか1項に記載のシートシャッターのガイドレール構造。
  5. 前記上部ガイド、前記自動復帰ガイド、前記復帰補助ガイドは、それぞれ、対向状の側片と、底片とを有し、当該底片において縦方向に分割された2つの半部から構成されている、
    請求項1〜4いずれか1項に記載のシートシャッターのガイドレール構造。
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