JP6364375B2 - クロマトグラフ分離用ハイブリッド材料 - Google Patents

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    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J20/00Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof
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Description

液体クロマトグラフィー(LC)用充填材料は通常2つのタイプ、すなわち有機材料(例えば、ポリジビニルベンゼン)及びシリカを代表とする無機材料に分類される。多くの有機材料は強アルカリ性及び強酸性移動相に対して化学的に安定であり、よって移動相pHを自由に選択できる。しかしながら、有機クロマトグラフ材料からは通常効率の低いカラムが生じ、特に低分子量アナライトの場合そうである。多くの有機クロマトグラフ材料は典型的なクロマトグラフシリカの機械的強度に乏しいだけではなく、移動相の組成が変化したときには収縮したり、膨潤したりする。
シリカは高速液体クロマトグラフィー(HPLC)において最も広く使用されている材料である。最も一般的な用途は、有機官能基(例えば、オクタデシル(C18)、オクチル(C8)、フェニル、アミノ、シアノ等)で表面誘導化されているシリカを使用している。HPLC用固定相として、これらの充填材料により高効率を有し、収縮や膨潤の形跡を示さないカラムが得られる。
追加の機械的強度、向上したカラム効率及びクロマトグラフ選択性を与える代替材料に対する要望が残っている。
本発明は、例えばクロマトグラフ分離のための新規クロマトグラフ材料、その製造方法、及び前記クロマトグラフ材料を含む分離デバイスを提供する。包囲材料が多孔質ハイブリッドコア材料上で縮合している本発明の無機/有機ハイブリッド材料が製造されると、各種ハイブリッド充填材料のファミリーを単一コアハイブリッド材料から製造することができる。包囲材料の疎水性、イオン交換容量、表面電荷またはシラノール活性の差が小分子、炭水化物、抗体、全タンパク質、ペプチド及び/またはDNAのユニークなクロマトグラフ分離のために使用され得る。加えて、所与のクロマトグラフ用途のために適切な官能基(例えば、ペンダントアルキルアミン、アルコール、カルボン酸、アルケンまたはシアノ基)を有するポリオルガノシロキサン(POS)を選択することにより、粒子の表面近くに合成上有用なペンダント基を有する新規ハイブリッド材料が製造され得る。
よって、1つの態様において、本発明は、無機/有機ハイブリッド包囲材料及び無機/有機ハイブリッドコアからなる無機/有機ハイブリッド材料を提供する。
或る態様において、無機/有機ハイブリッド包囲材料及び無機/有機ハイブリッドコアは異なる材料から構成されている。他の態様において、無機/有機ハイブリッド包囲材料及び無機/有機ハイブリッドコアは同一材料から構成されている。
さらに他の態様において、無機/有機ハイブリッド包囲材料は、クロマトグラフ選択性、カラム化学的安定性、カラム効率及び機械的強度からなる群から選択される1つ以上の特性を向上させる材料から構成されている。同様に、他の態様において、無機/有機ハイブリッドコアは、クロマトグラフ選択性、カラム化学的安定性、カラム効率及び機械的強度からなる群から選択される1つ以上の特性を向上させる材料から構成されている。
他の態様において、無機/有機包囲材料は、クロマトグラフ分離を向上させるために親水性/親油性バランス(HLB)、表面電荷(例えば、等電点またはシラノールpKa)及び/または表面官能性を変化させる材料から構成されている。
もっと他の態様において、無機/有機ハイブリッド包囲材料は独立して、ハイブリッドコアの表面上での1つ以上のポリマー有機官能性金属前駆体及び/またはポリマー金属酸化物前駆体の縮合、或いはハイブリッドコアの表面に対する部分的に縮合されているポリマー有機官能性金属前駆体、2つ以上のポリマー有機官能性金属前駆体の混合物、または1つ以上のポリマー有機官能性金属前駆体とポリマー金属酸化物前駆体の混合物の適用から誘導される。
或る態様において、無機/有機ハイブリッド包囲材料の無機部分は、アルミナ、シリカ、チタニア、酸化セリウムまたは酸化ジルコニウム、及びセラミック材料からなる群から独立して選択される。
もっと他の態様において、無機/有機ハイブリッド包囲材料は独立して、
ハイブリッドコアの表面上での1つ以上の有機官能性シラン及び/またはテトラアルコキシシランの縮合、或いは
ハイブリッドコアの表面に対する部分的に縮合されている有機官能性シラン、2つ以上の有機官能性シランの混合物、または1つ以上の有機官能性シランとテトラアルコキシシラン(すなわち、テトラエトキシシラン、テトラメトキシシラン)の混合物の適用
から誘導される。
幾つかの態様において、無機/有機ハイブリッド包囲材料は独立して多孔質でも無孔質でもよい。更に、無機/有機ハイブリッド包囲材料の細孔構造は独立して秩序細孔構造を有していても有していなくてもよい。或る態様において、無機/有機ハイブリッド包囲材料はクロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリー(CEPG)を有していてもよい。
他の態様において、無機/有機ハイブリッド包囲材料は独立して0〜100モル% ハイブリッド材料からなり得る。特定態様において、無機/有機ハイブリッド包囲材料の無機部分は独立して約0モル%〜約25モル%以下の範囲の量で存在し得、無機/有機ハイブリッド包囲材料の細孔は実質的に無秩序である。同様に、無機/有機ハイブリッド包囲材料の無機部分は独立して約25モル%〜約50モル%以下の範囲の量で存在し得、無機/有機ハイブリッド包囲材料の細孔は実質的に無秩序であり、無機/有機ハイブリッド包囲材料は独立してクロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリー(CEPG)を有している。
幾つかの態様において、無機/有機ハイブリッド包囲材料は、式I:
(SiO/[R((R)(RSiO] (I)
[式中、
R及びRは各々独立してC−C18アルコキシ、C−C18アルキル、C−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリール、C−C18アリールオキシまたはC−C18ヘテロアリールであり;
はC−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリール、C−C18ヘテロアリールであるかまたは存在せず、各Rは2個以上のケイ素原子に結合しており;
p及びqは各々独立して0.0〜3.0であり;
tは0.5、1.0または1.5であり;
dは0〜約30であり;
mは1〜20の整数であり;
R、R及びRは場合により置換されており、
ただし
(1)Rが存在しないときには、m=1、t=(4−(p+q))/2(ここで、0<p+q≦3)であり、及び
(2)Rが存在するときには、m=2〜20、t=(3−(p+q))/2(ここで、p+q≦2)である]
を有する材料からなり得る。
他の態様において、無機/有機ハイブリッド包囲材料は、式II:
(SiO/[(R)(RSiO] (II)
[式中、
R及びRは各々独立してC−C18アルコキシ、C−C18アルキル、C−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリール、C−C18アリールオキシまたはC−C18ヘテロアリールであり;
dは0〜約30であり;
p及びqは各々独立して0.0〜3.0であり、ただしp+q=1のときにはt=1.5、p+q=2のときにはt=1、またはp+q=3のときにはt=0.5である]
を有する材料からなり得る。
もっと他の態様において、無機/有機ハイブリッド包囲材料は、式III:
(SiO/[R((RSiO] (III)
[式中、
はC−C18アルコキシ、C−C18アルキル、C−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリール、C−C18アリールオキシまたはC−C18ヘテロアリールであり;
はC−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリール、C−C18ヘテロアリールであるかまたは存在せず、各Rは2個以上のケイ素原子に結合しており;
dは0〜約30であり;
rは0、1または2であり、ただしr=0のときにはt=1.5、r=1のときにはt=1、またはr=2のときにはt=0.5であり;
mは1〜20の整数である]
を有する材料からなり得る。
さらなる態様において、無機/有機ハイブリッド包囲材料は、式IV:
(A)(B)(C) (IV)
[式中、
反復単位A、B及びCの順序はランダム、ブロック、またはランダムとブロックの組合せであり得;
Aは有機結合を介して1つ以上の反復単位AまたはBに共有結合している有機反復単位であり;
Bは無機シロキサン結合を介して1つ以上の反復単位BまたはCに結合しており、更に有機結合を介して1つ以上の反復単位AまたはBに結合していてもよいオルガノシロキサン反復単位であり;
Cは無機結合を介して1つ以上の反復単位BまたはCに結合している無機反復単位であり;
x及びyは正数であり、zは負でない数であり、x+y+z=1である]
を有する材料からなり得る。或る実施形態において、z=0のときには0.002≦x/y≦210、z≠0のときには0.0003≦y/z≦500及び0.002≦x/(y+z)≦210である。
もっとさらなる他の態様において、無機/有機ハイブリッド包囲材料は、式V:
(A)(B)(B (C) (V)
[式中、
反復単位A、B、B及びCの順序はランダム、ブロック、またはランダムとブロックの組合せであり得;
Aは有機結合を介して1つ以上の反復単位AまたはBに共有結合している有機反復単位であり;
Bは無機シロキサン結合を介して1つ以上の反復単位B、BまたはCに結合しており、更に有機結合を介して1つ以上の反復単位AまたはBに結合していてもよいオルガノシロキサン反復単位であり;
は無機シロキサン結合を介して1つ以上の反復単位B、BまたはCに結合しているオルガノシロキサン反復単位であり、Bは反応性(すなわち、重合可能な)有機成分を持たず、更に重合後脱保護され得る保護官能基を有していてもよいオルガノシロキサン反復単位であり;
Cは無機結合を介して1つ以上の反復単位B、BまたはCに結合している無機反復単位であり;
x及びyは正数であり、zは負でない数であり、x+y+z=1である]
を有する材料からなり得る。或る実施形態において、z=0のときには0.002≦x/(y+y)≦210、z≠0のときには0.0003≦(y+y)/z≦500及び0.002≦x/(y+y+z)≦210である。
幾つかの態様において、ハイブリッドコアのハイブリッド含量は1〜100モル% ハイブリッドまたは4〜100モル% ハイブリッドの範囲である。或る態様において、ハイブリッドコアの構造は独立してコポリマー構造を有していても有していなくてもよい。同様に、ハイブリッドコアの細孔構造は独立して秩序細孔構造を有していても有していなくてもよい。或る態様において、ハイブリッドコアは多孔質でも無孔質でもよい。
或る態様において、ハイブリッドコアは、式I:
(SiO/[R((R)(RSiO] (I)
[式中、
R及びRは各々独立してC−C18アルコキシ、C−C18アルキル、C−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリール、C−C18アリールオキシまたはC−C18ヘテロアリールであり;
はC−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリール、C−C18ヘテロアリールであるかまたは存在せず、各Rは2個以上のケイ素原子に結合しており;
p及びqは各々独立して0.0〜3.0であり;
tは0.5、1.0または1.5であり;
dは0〜約30であり;
mは1〜20の整数であり;
R、R及びRは場合により置換されており、
ただし
(1)Rが存在しないときには、m=1、t=(4−(p+q))/2(ここで、0<p+q≦3)であり、及び
(2)Rが存在するときには、m=2〜20、t=(3−(p+q))/2(ここで、p+q≦2)である]
を有する。
他の態様において、ハイブリッドコアは、式II:
(SiO/[(R)(RSiO] (II)
[式中、
R及びRは各々独立してC−C18アルコキシ、C−C18アルキル、C−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリール、C−C18アリールオキシまたはC−C18ヘテロアリールであり;
dは0〜約30であり;
p及びqは各々独立して0.0〜3.0であり、ただしp+q=1のときにはt=1.5、p+q=2のときにはt=1、またはp+q=3のときにはt=0.5である]
を有する。
もっと他の態様において、ハイブリッドコアは、式III:
(SiO/[R((RSiO] (III)
[式中、
はC−C18アルコキシ、C−C18アルキル、C−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリール、C−C18アリールオキシまたはC−C18ヘテロアリールであり;
はC−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリール、C−C18ヘテロアリールであるかまたは存在せず、各Rは2個以上のケイ素原子に結合しており;
dは0〜約30であり;
rは0、1または2であり、ただしr=0のときにはt=1.5、r=1のときにはt=1、またはr=2のときにはt=0.5であり;
mは1〜20の整数である]
を有する。
もっとさらに他の態様において、ハイブリッドコアは、式IV:
(A)(B)(C) (IV)
[式中、
反復単位A、B及びCの順序はランダム、ブロック、またはランダムとブロックの組合せであり得;
Aは有機結合を介して1つ以上の反復単位AまたはBに共有結合している有機反復単位であり;
Bは無機シロキサン結合を介して1つ以上の反復単位BまたはCに結合しており、更に有機結合を介して1つ以上の反復単位AまたはBに結合していてもよいオルガノシロキサン反復単位であり;
Cは無機結合を介して1つ以上の反復単位BまたはCに結合している無機反復単位であり;
x及びyは正数であり、zは負でない数であり、x+y+z=1である]
を有する。或る実施形態において、z=0のときには0.002≦x/y≦210、z≠0のときには0.0003≦y/z≦500及び0.002≦x/(y+z)≦210である。
さらに他の態様において、ハイブリッドコアは、式V:
(A)(B)(B (C) (V)
[式中、
反復単位A、B、B及びCの順序はランダム、ブロック、またはランダムとブロックの組合せであり得;
Aは有機結合を介して1つ以上の反復単位AまたはBに共有結合している有機反復単位であり;
Bは無機シロキサン結合を介して1つ以上の反復単位B、BまたはCに結合しており、更に有機結合を介して1つ以上の反復単位AまたはBに結合していてもよいオルガノシロキサン反復単位であり;
は無機シロキサン結合を介して1つ以上の反復単位B、BまたはCに結合しているオルガノシロキサン反復単位であり、Bは反応性(すなわち、重合可能な)有機成分を持たず、更に重合後脱保護され得る保護官能基を有していてもよいオルガノシロキサン反復単位であり;
Cは無機結合を介して1つ以上の反復単位B、BまたはCに結合している無機反復単位であり;
x及びyは正数であり、zは負でない数であり、x+y+z=1である]
を有する。或る実施形態において、z=0のときには0.002≦x/(y+y)≦210、z≠0のときには0.0003≦(y+y)/z≦500及び0.002≦x/(y+y+z)≦210である。
或る態様において、本発明は、ハイブリッドコア及び/または無機/有機包囲材料が以下の式IV、VまたはVI:
(A)(B)(C) (式IV)
[式中、
反復単位A、B及びCの順序はランダム、ブロック、またはランダムとブロックの組合せであり得;
Aは有機結合を介して1つ以上の反復単位AまたはBに共有結合している有機反復単位であり;
Bは無機シロキサン結合を介して1つ以上の反復単位BまたはCに結合しており、更に有機結合を介して1つ以上の反復単位AまたはBに結合していてもよいオルガノシロキサン反復単位であり;
Cは無機結合を介して1つ以上の反復単位BまたはCに結合している無機反復単位であり;
x及びyは正数であり、zは負でない数であり、x+y+z=1であり、或る実施形態においてz=0のときには0.002≦x/y≦210、z≠0のときには0.0003≦y/z≦500及び0.002≦x/(y+z)≦210である]、
(A)(B)(B (C) (式V)
[式中、
反復単位A、B、B及びCの順序はランダム、ブロック、またはランダムとブロックの組合せであり得;
Aは有機結合を介して1つ以上の反復単位AまたはBに共有結合している有機反復単位であり;
Bは無機シロキサン結合を介して1つ以上の反復単位B、BまたはCに結合しており、更に有機結合を介して1つ以上の反復単位AまたはBに結合していてもよいオルガノシロキサン反復単位であり;
は無機シロキサン結合を介して1つ以上の反復単位B、BまたはCに結合しているオルガノシロキサン反復単位であり、Bは反応性(すなわち、重合可能な)有機成分を持たず、更に重合後脱保護され得る保護官能基を有していてもよいオルガノシロキサン反復単位であり;
Cは無機結合を介して1つ以上の反復単位B、BまたはCに結合している無機反復単位であり;
x及びyは正数であり、zは負でない数であり、x+y+z=1であり、或る実施形態においてz=0のときには0.002≦x/(y+y)≦210、z≠0のときには0.0003≦(y+y)/z≦500及び0.002≦x/(y+y+z)≦210である]、または
[A][B] (式VI)
[式中、
x及びyは整数であり;
Aは
SiO/(R SiOまたはSiO/[R(R SiO
(ここで、
及びRは独立して置換もしくは未置換のC−Cアルキル基、または置換もしくは未置換のアリール基であり、
は2個以上のケイ素原子を架橋する置換もしくは未置換のC−Cアルキル、アルケニル、アルキニルまたはアリーレン基であり、
p及びqは0、1または2であり、ただしp+q=1または2、p+q=1のときにはt=1.5、p+q=2のときにはt=1であり、
rは0または1であり、ただしr=0のときにはt=1.5、r=1のときにはt=1であり、
mは2以上の整数であり、
nは0.01〜100の数である)
であり;
Bは
SiO/(R SiO
(ここで、
はヒドロキシ、フッ素、アルコキシ、アリールオキシ、置換シロキサン、タンパク質、ペプチド、炭水化物、核酸またはその組合せであり、
はRでも、Rでも、Rでもなく、
vは1または2であり、ただしv=1のときにはt=1.5、v=2のときにはt=1であり、
nは0.01〜100の数である)
である]
を有する秩序ドメインを含む多孔質ハイブリッド無機/有機材料であり、
式VIを有する材料は内部領域及び外表面を有し、前記材料の内部領域はAで表される組成を有し、前記材料の外表面はA及びBで表される組成を有し、前記外部組成は組成の約1〜約99%の組成のBであり、残りはAからなる無機/有機ハイブリッド材料を提供する。
幾つかの態様において、本発明は、ハイブリッドコアがモノリス、粒子、球状粒子または薄膜状粒子である無機/有機ハイブリッド材料を提供する。
他の態様において、本発明は、ポリマーコーティングにより表面改質されている無機/有機ハイブリッド材料を提供する。或る態様において、無機/有機ハイブリッド材料は、式
(R’)Si−R”
(式中、ZはCl、Br、I、C−Cアルコキシ、ジアルキルアミノまたはトリフルオロメタンスルホネートであり;
a及びbは各々0〜3の整数であり、ただしa+b=3であり;
R’はC−C直鎖、環状または分岐状アルキル基であり;
R”は官能基化基である)
を有する表面改質剤で表面改質されている。
或る態様において、本発明は、更にナノ粒子をハイブリッドコア及び/または無機/有機ハイブリッド包囲材料内に分散されて含む無機/有機ハイブリッド材料を提供する。他の態様において、ナノ粒子は2個以上のナノ粒子の混合物であってもよく、結晶質でも非晶質でもよい。もっと他の態様において、ナノ粒子は炭化ケイ素、アルミニウム、ダイヤモンド、セリウム、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、ジルコニウム、バリウム、セリウム、コバルト、銅、ユウロピウム、ガドリウム、鉄、ニッケル、サマリウム、ケイ素、銀、チタン、亜鉛、ホウ素、その酸化物及びその窒化物であり得る。
別の態様において、本発明は、ハイブリッド粒子コア及び無機/有機包囲材料からなる無機/有機ハイブリッド粒子を提供し、前記粒子は、式
(Y(CHSiO1.5(O1.5SiCHCHSiO1.5(SiO
(式中、
各Yは独立して−OH、−NH、−NR、−NRR’、SH、S(O)0−2R、S(O)0−2、C−C18アルコキシ、C−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリール、C−C18アリールオキシまたはC−C18ヘテロアリールアリール、C−C18アルコキシ、C−C18アルキル、C−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリール、C−C18アリールオキシまたはC−C18ヘテロアリールであり;
各R及びR’は独立してC−C18アルコキシ、C−C18アルキル、C−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリール、C−C18アリールオキシまたはC−C18ヘテロアリールであり;
nは0〜18であり;
x、y及びzは独立して約0.0〜約1.0であり、y+zは1.0−xであり、yはzの約3.0〜約5.0倍である)
を有する。
或る態様において、Yは−OHであり、nは3である。他の態様において、xは1.0である。もっと他の態様において、Yは−OHであり、nは3であり、xは1.0である。もっと他の態様において、nは3〜12または3〜8である。
別の態様において、本発明は無機/有機ハイブリッドコア及び無機/有機ハイブリッド包囲材料からなる無機/有機ハイブリッド材料の製造方法を提供し、その方法は、
ハイブリッドコア材料を用意するステップ;及び
ハイブリッドコアの表面上で1つ以上のポリマー有機官能性金属前駆体及び/またはポリマー金属酸化物前駆体を縮合させるステップ;
を含む。
もっと別の態様において、本発明は、無機/有機ハイブリッドコア及び無機/有機ハイブリッド包囲材料からなる無機/有機ハイブリッド材料の製造方法を提供し、その方法は、
ハイブリッドコア材料を用意するステップ;
ハイブリッドコアの表面に対して部分的に縮合されているポリマー有機官能性金属前駆体、2つ以上のポリマー有機官能性金属前駆体の混合物、または1つ以上のポリマー有機官能性金属前駆体とポリマー金属酸化物の混合物を適用するステップ;及び
更に表面を縮合させるステップ;
を含む。
別の態様において、本発明は、無機/有機ハイブリッドコア及び無機/有機ハイブリッド包囲材料からなる無機/有機ハイブリッド材料の製造方法を提供し、その方法は、
ハイブリッドコア材料を用意するステップ;及び
ハイブリッドコアの表面上で1つ以上のポリマー有機官能性金属前駆体及び/またはポリマー金属酸化物前駆体を縮合させるステップ;
を含む。
さらに別の態様において、本発明は、無機/有機ハイブリッドコア及び無機/有機ハイブリッド包囲材料からなる無機/有機ハイブリッド材料の製造方法を提供し、その方法は、
ハイブリッドコア材料を用意するステップ;
ハイブリッドコアの表面に対して部分的に縮合されているポリマー有機官能性金属前駆体、2つ以上のポリマー有機官能性金属前駆体の混合物、または1つ以上のポリマー有機官能性金属前駆体とポリマー金属酸化物の混合物を適用するステップ;及び
更に表面を縮合させるステップ;
を含む。
或る態様において、ハイブリッド材料の製造方法において使用されるハイブリッドコア材料は、
a)オルガノアルコキシシラン及びテトラアルコキシシランからなる群から選択される1つ以上のモノマーをオルガノアルコキシシラン、テトラアルコキシシラン、金属酸化物前駆体及びセラミック前駆体からなる群から選択される1つ以上のモノマーと加水分解的に縮合させて、ポリオルガノアルコキシシロキサンを製造するステップ;
b)更にポリオルガノアルコキシシロキサンを縮合させて、球状多孔質粒子を形成するステップ;及び
c)生じた粒子に熱水処理を施し、これにより多孔質無機/有機ハイブリッドコア材料を製造するステップ;
により得られ得る。
他の態様において、ハイブリッド材料の製造方法において使用されるハイブリッドコア材料は、
a)アルケニル官能基化オルガノシランをテトラアルコキシシランと加水分解的に縮合さるステップ;
b)ステップ(a)の生成物を有機オレフィンモノマーと共重合させるステップ;及び
c)更に、ステップ(b)の生成物を縮合させて、球状多孔質粒子を形成するステップ;
により得られ得る。
もっと他の態様において、ハイブリッド材料の製造方法において使用されるハイブリッドコア材料は、
(a)有機オレフィンモノマーをアルケニル官能基化オルガノシランと共重合させるステップ;
(b)ステップ(a)の生成物を光学的に不活性なポロゲンの存在下でテトラアルコキシシランと加水分解的に縮合させるステップ;及び
(c)更に、ステップ(b)の生成物を縮合させて、球状多孔質粒子を形成するステップ;
により得られる。
他の態様において、本発明は、本発明の無機/有機ハイブリッド材料を含む固定相を有する分離デバイスを提供する。或る態様において、分離デバイスはクロマトグラフカラム、薄層プレート、濾過膜、試料クリーンアップデバイス、固体支持体、マイクロチップ分離デバイスまたはマイクロタイタープレートであり得る。もっと他の態様において、分離デバイスは固相抽出、高速液体クロマトグラフィー、超高速液体クロマトグラフィー、コンビナトリアルケミストリー、合成、バイオアッセイまたは質量分析のために有用であり得る。
別の態様において、本発明は、
a)充填材料を受け入れるための円筒状内部を有するカラム、及び
b)本発明の無機/有機ハイブリッド材料からなる充填クロマトグラフ床
を含むクロマトグラフカラム
を提供する。
マルチポイントN収着分析からの生成物8b、9bと未改質ハイブリッドコアの脱着細孔直径比較。
本発明は、例えばクロマトグラフ分離のための新規クロマトグラフ材料、その製造方法、及び前記クロマトグラフ材料を含む分離デバイスを提供する。包囲材料が多孔質ハイブリッドコア材料上で縮合している本発明の材料が製造されると、各種ハイブリッド充填材料のファミリーを単一コアハイブリッド材料から製造することができる。包囲材料の疎水性、イオン交換容量、表面電荷またはシラノール活性の差が小分子、炭水化物、抗体、全タンパク質、ペプチド及び/またはDNAのユニークなクロマトグラフ分離のために使用され得る。加えて、所与のクロマトグラフ用途のために適切な官能基(例えば、ペンダントアルキルアミン、アルコール、カルボン酸、アルケンまたはシアノ基)を有するポリオルガノシロキサン(POS)を選択することにより、粒子の表面近くに合成上有用なペンダント基を有する新規ハイブリッド材料が製造され得る。
以下の定義を参照することにより本発明をより十分に説明する。
定義
「ハイブリッド」は、有機官能性が内部、すなわち「骨格」無機構造及びハイブリッド材料表面の両方に対して不可欠な無機物を主成分とする構造物を含む。ハイブリッド材料の無機部分は、例えばアルミナ、シリカ、チタン、セリウムまたは酸化ジルコニウム、或いはセラミック材料であり得る。好ましい実施形態において、ハイブリッド材料の無機部分はシリカである。先に言及したように、ハイブリッド材料の例は米国特許Nos.4,017,528、6,528,167、6,686,035及び7,175,913に示されている。
「ハイブリッドコア」には、本発明の無機/有機ハイブリッド包囲材料を含む無機/有機ハイブリッド材料の内部部分を形成する粒子、モノリスまたは別の適当な構造の形態の本明細書中に定義されているハイブリッド材料が含まれる。
「無機/有機ハイブリッド包囲材料」には、ハイブリッドコアを包囲する本明細書中に定義されているハイブリッド材料が含まれる。無機/有機ハイブリッド包囲材料がハイブリッドコアを全体的に包囲し、よってハイブリッドコアを包んでいても、またはハイブリッドコアを部分的にのみ包囲し、よってハイブリッドコアの表面域の1つ以上の位置でハイブリッドコアの表面が露出されて残っていてもよい。無機/有機ハイブリッド包囲材料は、ばらばらまたは異なる転移が認識され得るようにハイブリッドコア上に配置、結合またはアニールしても、或いはハイブリッドコアの表面とブレンドして材料の階調が生ずるようにハイブリッドコアに結合させてもよい。別個の内部コア表面に結合させない。或る実施形態において、無機/有機ハイブリッド包囲材料はハイブリッドコアの材料と同一であっても異なっていてもよい。無機/有機ハイブリッド包囲材料及び無機/有機ハイブリッドコアが同一材料から構成されている実施形態を含めた或る実施形態において、包囲材料は異なる物理的または物理化学的特性を発揮し得、前記特性にはミクロ細孔容積、ミクロ細孔表面積、平均細孔直径、炭素含量または加水分解pH安定性が含まれるが、これらに限定されない。
用語「脂環式基」には3個以上の炭素原子を有する閉環構造が含まれる。脂環式基には、飽和環状炭化水素であるシクロパラフィンまたはナフテレン、2つ以上の二重結合を有する不飽和であるシクロオレフィン、及び三重結合を有するシクロアセチレンが含まれる。これらは芳香族基を含まない。シクロパラフィンの例には、シクロプロパン、シクロヘキサン及びシクロペンタンが含まれる。シクロオレフィンの例には、シクロペンタジエン及びシクロオクタテトラエンが含まれる。脂環式基には縮合環構造及び置換されている脂環式基(例えば、アルキル置換されている脂環式基)も含まれる。脂環式の例において、置換基は更に低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキシ、低級アルキルチオ、低級アルキルアミノ、低級アルキルカルボキシル、ニトロ、ヒドロキシル、−CF、−CN等を含み得る。
用語「脂肪族基」には、典型的には1〜22個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖を特徴とする有機化合物が含まれる。脂肪族基には、アルキル基、アルケニル基及びアルキニル基が含まれる。複合構造の場合、鎖は分岐状であっても架橋されていてもよい。アルキル基には、直鎖アルキル基及び分岐鎖アルキル基を含めた1個以上の炭素原子を有する飽和炭化水素が含まれる。前記炭化水素部分が1個以上の炭素上で例えばハロゲン、ヒドロキシル、チオール、アミノ、アルコキシ、アルキルカルボキシ、アルキルチオまたはニトロ基で置換されていてもよい。炭素数が他の方法で特定されていない限り、本明細書中で使用されている「低級脂肪族」は、1〜6個の炭素原子を有する上に定義した脂肪族基(例えば、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル)を意味する。前記低級脂肪族基、例えば低級アルキル基の代表例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、2−クロロプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、2−アミノブチル、イソブチル、tert−ブチル、3−チオペンチル等である。本明細書中で使用されている用語「ニトロ」は−NOを意味する。用語「ハロゲン」は−F、−Cl、−Brまたは−Iを指す。用語「チオール」はSHを意味する。用語「ヒドロキシル」は−OHを意味する。よって、本明細書中で使用されている用語「アルキルアミノ」は、上に定義したアルキル基に結合してアミノ基を有する基を意味する。適当なアルキルアミノ基には、1〜約12個の炭素原子、好ましくは1〜約6個の炭素原子を有する基が含まれる。用語「アルキルチオ」は、上に定義したアルキル基に結合してスルフヒドリル基を有する基を指す。適当なアルキルチオ基には、1〜約12個の炭素原子、好ましくは1〜約6個の炭素原子を有する基が含まれる。本明細書中で使用されている用語「アルキルカルボキシル」は、上に定義したアルキル基に結合してカルボキシル基を有する基を意味する。本明細書中で使用されている用語「アルコキシ」は、上に定義したアルキル基に結合して酸素原子を有する基を意味する。代表的なアルコキシ基には、1〜約12個の炭素原子、好ましくは1〜約6個の炭素原子を有する基、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、tert−ブトキシ等が含まれる。用語「アルケニル」及び「アルキニル」は、アルキルに類似しているが、それぞれ少なくとも1つの二重結合または三重結合を含む不飽和脂肪族基を指す。適当なアルケニル及びアルキニル基には、2〜約12個の炭素原子、好ましくは1〜約6個の炭素原子を有する基が含まれる。
用語「アルキル」には、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、シクロアルキル(脂環式)基、アルキル置換シクロアルキル基及びシクロアルキル置換されているアルキル基を含めた飽和脂肪族基が含まれる。或る実施形態において、直鎖または分岐鎖アルキルはその骨格中に30個以下の炭素原子(例えば、直鎖の場合にはC〜C30、分岐鎖の場合にはC〜C30)を有する。或る実施形態において、直鎖または分岐鎖アルキルはその骨格中に20個以下の炭素原子(例えば、直鎖の場合にはC〜C20、分岐鎖の場合にはC〜C20)、より好ましくは18個以下の炭素原子を有する。同様に、好ましいシクロアルキルはその環構造中に4〜10個の炭素原子、より好ましくはその環構造中に4〜7個の炭素原子を有する。用語「低級アルキル」は、鎖中に1〜6個の炭素を有するアルキル基及び環構造中に3〜6個の炭素を有するシクロアルキルを指す。
更に、明細書及び特許請求の範囲を通して使用されている用語「アルキル」(「低級アルキル」を含む)には「未置換アルキル」及び「置換アルキル」が含まれ、後者は炭化水素骨格の1個以上の炭素上の水素に代えて置換基を有するアルキル部分を指す。前記置換基には、例えばハロゲン、ヒドロキシル、アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、カルボキシレート、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルチオカルボニル、アルコキシル、ホスフェート、ホスホナト、ホスフィナト、シアノ、(アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ及びアルキルアリールアミノを含めた)アミノ、(アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、カルバモイル及びウレイドを含めた)アシルアミノ、アミジノ、イミノ、スルフヒドリル、アルキルチオ、アリールチオ、チオカルボキシレート、スルフェート、スルホナト、スルファモイル、スルホンアミド、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、アジド、ヘテロシクリル、アルアルキル、または芳香族またはヘテロ芳香族部分が含まれ得る。当業者は、適切ならば炭化水素鎖上で置換されている部分がそれ自体置換されていてもよいことを理解している。シクロアルキルは更に、例えば上記した置換基で置換されていてもよい。「アルアルキル」部分は、例えば1〜3つの別々のまたは縮合した環及び6〜約18個の炭素環原子を有するアリールで置換されているアルキル(例えば、フェニルメチル(ベンジル))である。
本明細書中で使用されている用語「アミノ」は、式−NRaRb(式中、Ra及びRbは各々独立して水素、アルキル、アリールまたはヘテロシクリルであるか、またはRa及びRbはこれらが結合している窒素原子と一緒になって環中に3〜8個の原子を有する環状部分を形成する)を有する未置換または置換部分を指す。よって、用語「アミノ」には、特に断らない限り環状アミノ部分(例えば、ピペリジニルまたはピロリジニル基)が含まれる。「アミノ置換されているアミノ基」は、Ra及びRbの少なくとも1つが更にアミノ基で置換されているアミノ基を指す。
用語「芳香族基」には、1つ以上の環を含有する不飽和環状炭化水素が含まれる。芳香族基には、0〜4個のヘテロ原子を含み得る5及び6員の単環基(例えば、ベンゼン、ピロール、フラン、チオフェン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、トリアゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリダジン及びピリミジン等)が含まれる。芳香族環が1つ以上の環位置で例えばハロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキシ、低級アルキルチオ、低級アルキルアミノ、低級アルキルカルボキシル、ニトロ、ヒドロキシル、−CF、−CN等で置換されていてもよい。
用語「アリール」には、0〜4個のヘテロ原子を含み得る5及び6員の単環芳香族基(例えば、未置換または置換のベンゼン、ピロール、フラン、チオフェン、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、トリアゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリダジン及びピリミジン等)が含まれる。アリール基には、多環式縮合芳香族基(例えば、ナフチル、キノリル、インドリル等)も含まれる。芳香族環が1つ以上の環位置で前記置換基(例えば、アルキル基について上記した置換基)で置換されていてもよい。適当なアリール基には、未置換及び置換のフェニル基が含まれる。本明細書中で使用されている用語「アリールオキシ」は、上に定義したアリール基に結合して酸素原子を有する基を意味する。本明細書中で使用されている用語「アルアルコキシ」は、上に定義したアルアルキル基に結合して酸素原子を有する基を意味する。適当なアルアルコキシ基は1〜3つの別々のまたは縮合した環及び6〜約18個の炭素環原子を有する(例えば、O−ベンジル)。
用語「作成したて」及び「出来たて」は互換可能に使用され、ゲル化プロセス後であって、熱水処理前に得られた粒子を指す。
用語「セラミック前駆体」は、セラミック材料を形成する任意の化合物を含むと意図される。
用語「キラル部分」は、キラルまたは立体選択合成することができる任意の官能基を含むと意図される。キラル部分には、少なくとも1つのキラル中心を有する置換基、天然または非天然アミノ酸、ペプチド及びタンパク質、誘導体化セルロース、マクロ環状抗生物質、シクロデキストリン、クラウンエーテル及び金属複合体が含まれるが、これらに限定されない。
言語「クロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリー」には、例えば当業界で他のクロマトグラフ媒体と区別されるように材料のクロマトグラフ分離能力を向上させることが判明した本明細書に開示されている材料の細孔構成のジオメトリーが含まれる。例えば、ジオメトリーは形成、選択または構成され得、材料のクロマトグラフ分離能力が例えば当業界で公知であるかまたは慣用されているジオメトリーと比較して向上したかどうかを調べるために各種の特性及び/または因子が使用され得る。これらの因子の例には、高い分離効率、より長いカラム寿命及びより高い物質移動特性(例えば、低い帯域拡張及び良好なピーク形状により立証される)が含まれる。これらの特性は当業界で認識されている技術を用いて測定または観察され得る。例えば、本発明の多孔質無機/有機ハイブリッド粒子のクロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリーは、例えば物質移動率を低下させて、効率を低下させるので望ましくない「インク壜」または「シェル形状の」細孔ジオメトリーまたは形態が存在しないことにより従来の粒子と区別される。
クロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリーは、ミクロ細孔を少ししか含まないハイブリッド材料で見られる。少ない量のミクロ細孔は、約<34Åの直径を有する細孔のすべてが材料の比表面積に対して約110m/g未満を寄与するときにハイブリッド材料で得られる。そのように低いミクロ細孔表面積(MSA)を有するハイブリッド材料は、高い分離効率及び(例えば、狭い帯域拡張及び良好なピーク形状により立証される)良好な物質移動特性を含めたクロマトグラフィー向上を与える。ミクロ細孔表面積(MSA)は、BJH方法を用いて等温線の吸着legからマルチポイント窒素収着分析により測定して直径34Å以下の細孔中の表面積として定義される。本明細書中で使用されている頭字語「MSA」及び「MPA」は「ミクロ細孔表面積」を指すべく互換可能に使用されている。
用語「官能基化基」には、クロマトグラフ固定相に或るクロマトグラフィー機能性を付与する有機官能基が含まれる。
用語「ヘテロ環式基」には、環中の1個以上の原子が炭素以外の元素(例えば、窒素、硫黄または酸素)である閉環構造が含まれる。ヘテロ環式基は飽和であっても不飽和であってもよく、ピロールやフランのようなヘテロ環式基は芳香族特性を有し得る。これらにはキノリンやイソキノリンのような縮合環構造が含まれる。ヘテロ環式基の他の例にはピリジン及びプリンが含まれる。ヘテロ環式基の1個以上の構成原子が例えばハロゲン、低級アルキル、低級アルケニル、低級アルコキシ、低級アルキルチオ、低級アルキルアミノ、低級アルキルカルボキシル、ニトロ、ヒドロキシル、−CF、−CN等で置換されていてもよい。適当なヘテロ芳香族及びヘテロ脂環式基は通常3〜約8員/環を有し及び1個以上のN、OまたはS原子を有する1〜3つの別々のまたは縮合した環を有しており、例えばクマリニル、キノリニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジル、フリル、ピロリル、チエニル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、モルホリノ及びピロリジニルである。
用語「金属酸化物前駆体」は、金属を含有し、金属酸化物(例えば、アルミナ、シリカ、酸化チタン、酸化ジルコニウム)を生ずる任意の化合物を含むと意図される。
用語「モノリス」は、個々の粒子の形状及びモルホロジーが維持されている床フォーメーションに充填されてなる個々の粒子の集合を含むと意図される。粒子を一緒に粒子を結合する材料を用いて充填することが有利である。当業界で公知の多数の結合材、例えばジビニルベンゼン、メタクリレート、ウレタン、アルケン、アルキン、アミン、アミド、イソシアネートまたはエポキシ基の線状または架橋ポリマー、並びにオルガノアルコキシシラン、テトラアルコキシシラン、ポリオルガノアルコキシシロキサン、ポリエトキシシロキサン及びセラミック前駆体の縮合反応物が使用され得る。或る実施形態において、用語「モノリス」には、米国特許No.7,250,214に詳記されているハイブリッドモノリス;0〜99モル%のシリカ(例えば、SiO)を含有する1つ以上のモノマーの縮合から作成されるハイブリッドモノリス;合着した多孔質無機/有機粒子から作成されるハイブリッドモノリス;クロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリーを有するハイブリッドモノリス;クロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリーを持たないハイブリッドモノリス;秩序細孔構造を有するハイブリッドモノリス;非周期性細孔構造を有するハイブリッドモノリス;非結晶質または非晶質分子秩序を有するハイブリッドモノリス;結晶質ドメインまたは領域を有するハイブリッドモノリス;多種多様のマクロ細孔及びメソ細孔特性を有するハイブリッドモノリス;及び多種多様のアスペクト比を有するハイブリッドモノリスのような他の方法により作成されるハイブリッドモノリスも含まれる。或る実施形態において、用語「モノリス」には、G.Guiochon/J.Chromatogr.,A 1168(2007)101−168に記載されているような無機モノリスも含まれる。
用語「ナノ粒子」は、少なくとも1つの約100nm未満、例えば約100nm(0.1mm)未満の直径または粒子厚さを有し、結晶質または非結晶質であり得る微視的粒子/グレイン、または粉末/ナノ粉末の微視的メンバーである。ナノ粒子は慣用のバルク材料の特性とは異なり、しばしば優れている特性を有しており、例えば特により高い強度、硬度、延性、焼結性及びより高い反応性を有している。かなりの科学的研究がナノ材料の特性の決定に集中し続けており、そのうちの一部はコロイド沈殿、機械的粉砕及び気相核生成及び成長を含めた多数の方法により(主に、ナノサイズの粉末として)合成されている。熱心な考察がナノ相材料の最近の開発を実証しており、参照により本明細書に組み入れる:Gleiter,H.(1989)“Nano−crystalline materials”,Prog.Mater.Sci.,33:223−315及びSiegel,R.W.(1993)“Synthesis and properties of nano−phase materials”,Mater.Sci.Eng.,A168:189−197。或る実施形態において、ナノ粒子は以下の酸化物または窒化物からなる:炭化ケイ素、アルミニウム、ダイヤモンド、セリウム、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、ジルコニウム、バリウム、セリウム、コバルト、銅、ユウロピウム、ガドリウム、鉄、ニッケル、サマリウム、ケイ素、銀、チタン、亜鉛、ホウ素及びその混合物。或る実施形態において、本発明のナノ粒子はダイヤモンド、酸化ジルコニウム(非晶質、単斜晶系、正方晶系及び立方晶系)、酸化チタン(非晶質、アナターゼ、ブルッカイト及びルチル型)、アルミニウム(非晶質、アルファ及びガンマ型)及び窒化ホウ素(立方晶系)から選択される。特定実施形態において、本発明のナノ粒子は、ナノダイヤモンド、炭化ケイ素、二酸化チタン(アナターゼ)、立方晶窒化ホウ素及びその組合せから選択される。更に、特定実施形態において、ナノ粒子は結晶質または非晶質であり得る。特定実施形態において、ナノ粒子の直径は100mm以下、例えば50mm以下、例えば20mm以下である。
更に、本発明のコンポジット内に分散されていると特徴づけられているナノ粒子は外因的に添加されるナノ粒子を指すと意図されると理解されるべきである。このことは、その場で形成することができる想定されるナノ粒子と十分な類似性を含むナノ粒子またはフォーメーションと対照的であり、例えば粒子のようなマクロ分子構造は内因的に作成される粒子の凝集体からなり得る。
用語「実質的に無秩序である」はX線粉末回折分析に基づいて細孔秩序がないことを指す。具体的には、「実質的に無秩序である」はX線回折パターンで少なくとも1nmのd値(またはd間隔)に対応する回折角度にピークがないとして定義される。
「表面改質剤」は、(典型的には)クロマトグラフ固定相に或るクロマトグラフィー機能性を付与する有機官能基を含む。多孔質無機/有機ハイブリッド粒子は有機基及びシラノール基の両方を有し、これらが更に表面改質剤で置換または誘導体化されていてもよい。
用語「表面改質されている」は、更に表面改質剤で置換されていてもまたは誘導体化されていてもよい有機基及びシラノール基の両方を有する本発明のコンポジット材料を記載するために本明細書中で使用されている。「表面改質剤」は、(典型的には)クロマトグラフ固定相に或るクロマトグラフィー機能性を付与する有機官能基を含む。本明細書中に開示されている表面改質剤は、ベース材料に対して表面改質剤の化学特性を付与すべく例えば誘導体化またはコーティングした後架橋することによりベース材料に結合される。1つの実施形態において、ハイブリッド材料(例えば、粒子)の有機基は反応して、表面改質剤と有機共有結合を形成する。前記改質剤は、有機及びポリマー化学において公知の多数のメカニズムを介して材料の有機基に対して有機共有結合を形成し得る。前記メカニズムには求核、求電子、付加環化、フリーラジカル、カルベン、ニトレン及びカルボカチオン反応が含まれるが、これらに限定されない。有機共有結合は、有機化学の一般的元素(これらには、水素、ホウ素、炭素、窒素、酸素、ケイ素、リン、硫黄及びハロゲンが含まれるが、これらに限定されない)間の共有結合の形成を含むと定義される。加えて、炭素−ケイ素及び炭素−酸素−ケイ素結合は有機共有結合として定義され、ケイ素−酸素−ケイ素結合は有機共有結合として定義されない。各種の合成変換が文献から公知である。例えば、March,J.Advanced Organic Chemistry,第3版,Wiley,New York,1985を参照されたい。
無機/有機ハイブリッド材料
本発明は、無機/有機ハイブリッドコア及び無機/有機包囲材料からなる無機/有機ハイブリッド材料を提供する。
包囲材料の組成は、向上したクロマトグラフ選択性、向上したカラム化学的安定性、向上したカラム効率及び/または向上した機械的強度を与えるように当業者により変更され得る。また、包囲材料の組成により、クロマトグラフ分離を向上させるために親水性/親油性バランス(HLB)、表面電荷(例えば、等電点またはシラノールpKa)及び/または表面機能性を変化させ得る。更に、幾つかの実施形態において、包囲材料の組成により更に表面改質するために利用可能な表面官能性も与えられ得る。
包囲材料は独立してハイブリッドコアの表面上での1つ以上のポリマー有機官能性金属前駆体及び/またはポリマー金属酸化物前駆体の縮合、或いは
ハイブリッドコアの表面への部分的に縮合されているポリマー有機官能性金属前駆体、2つ以上のポリマー有機官能性金属前駆体の混合物、または1つ以上のポリマー有機官能性金属前駆体とポリマー金属酸化物前駆体の混合物の適用
から誘導され得る。
或る態様において、包囲材料の無機部分はアルミナ、シリカ、チタニア、酸化セリウム、または酸化ジルコニウム、及びセラミック材料からなる群から独立して選択される。
或いは、包囲材料は独立して
ハイブリッドコアの表面上での1つ以上の有機官能性シラン及び/またはテトラアルコキシシランの縮合、或いは
ハイブリッドコアの表面への部分的に縮合されている有機官能性シラン、2つ以上の有機官能性シランの混合物、または1つ以上の有機官能性シランとテトラアルコキシシラン(すなわち、テトラエトキシシラン、テトラメトキシシラン)の混合物の適用
から誘導される。
包囲材料は独立して多孔質でも無孔質でもよい。更に、包囲材料の細孔構造は独立して秩序細孔構造を有していても有していなくてもよい。或る態様において、包囲材料はクロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリー(CEPG)を有していてもよい。
他の態様において、包囲材料は独立して約0〜100モル% ハイブリッド材料を含み得る。包囲材料の無機部分は独立してアルミナ、シリカ、酸化チタン、酸化セリウム、酸化ジルコニウムまたはセラミック材料、またはその混合物であり得る。
特定態様において、包囲材料の無機部分は独立して約0モル%〜約25モル%以下の範囲の量で存在し得、包囲材料の細孔は実質的に無秩序である。また、包囲材料の無機部分は独立して約25モル%〜約50モル%以下の範囲の量で存在し得、包囲材料の細孔は実質的に無秩序であり、包囲材料は独立してクロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリー(CEPG)を有している。或る実施形態において、包囲材料の無機部分は独立して約50モル%〜約75モル%以下の範囲の量で存在し得、包囲材料の細孔は実質的に無秩序であり、包囲材料は独立してクロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリー(CEPG)を有している。もっと他の実施形態において、包囲材料の無機部分は独立して約75モル%〜約100モル%以下の範囲の量で存在し得、包囲材料の細孔は実質的に無秩序であり、包囲材料は独立してクロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリー(CEPG)を有している。
幾つかの態様において、包囲材料は、式I:
(SiO/[R((R)(RSiO] (I)
[式中、
R及びRは各々独立してC−C18アルコキシ、C−C18アルキル、C−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリール、C−C18アリールオキシまたはC−C18ヘテロアリールであり;
はC−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリール、C−C18ヘテロアリールであるかまたは存在せず、各Rは2個以上のケイ素原子に結合しており;
p及びqは各々独立して0.0〜3.0であり;
tは0.5、1.0または1.5であり;
dは0〜約30であり;
mは1〜20の整数であり;
R、R及びRは場合により置換されており、
ただし
(1)Rが存在しないときには、m=1、t=(4−(p+q))/2(ここで、0<p+q≦3)であり、及び
(2)Rが存在するときには、m=2〜20、t=(3−(p+q))/2(ここで、p+q≦2)である]
を有する材料からなり得る。
他の態様において、包囲材料は、式II:
(SiO/[(R)(RSiO] (II)
[式中、
R及びRは各々独立してC−C18アルコキシ、C−C18アルキル、C−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリール、C−C18アリールオキシまたはC−C18ヘテロアリールであり;
dは0〜約30であり;
p及びqは各々独立して0.0〜3.0であり、ただしp+q=1のときにはt=1.5、p+q=2のときにはt=1、またはp+q=3のときにはt=0.5である]
を有する材料からなり得る。
もっと他の態様において、包囲材料は、式III:
(SiO/[R((RSiO] (III)
[式中、
はC−C18アルコキシ、C−C18アルキル、C−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリール、C−C18アリールオキシまたはC−C18ヘテロアリールであり;
はC−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリール、C−C18ヘテロアリールであるかまたは存在せず、各Rは2個以上のケイ素原子に結合しており;
dは0〜約30であり;
rは0、1または2であり、ただしr=0のときにはt=1.5、r=1のときにはt=1、またはr=2のときにはt=0.5であり;
mは1〜20の整数である]
を有する材料からなり得る。
さらなる態様において、包囲材料は、式IV:
(A)(B)(C) (IV)
[式中、
反復単位A、B及びCの順序はランダム、ブロック、またはランダムとブロックの組合せであり得;
Aは有機結合を介して1つ以上の反復単位AまたはBに共有結合している有機反復単位であり;
Bは無機シロキサン結合を介して1つ以上の反復単位BまたはCに結合しており、更に有機結合を介して1つ以上の反復単位AまたはBに結合していてもよいオルガノシロキサン反復単位であり;
Cは無機結合を介して1つ以上の反復単位BまたはCに結合している無機反復単位であり;
x及びyは正数であり、zは負でない数であり、x+y+z=1である]
を有する材料からなり得る。或る実施形態において、z=0のときには0.002≦x/y≦210、z≠0のときには0.0003≦y/z≦500及び0.002≦x/(y+z)≦210である。
もっと他の態様において、包囲材料は、式V:
(A)(B)(B (C) (V)
[式中、
反復単位A、B、B及びCの順序はランダム、ブロック、またはランダムとブロックの組合せであり得;
Aは有機結合を介して1つ以上の反復単位AまたはBに共有結合している有機反復単位であり;
Bは無機シロキサン結合を介して1つ以上の反復単位B、BまたはCに結合しており、更に有機結合を介して1つ以上の反復単位AまたはBに結合していてもよいオルガノシロキサン反復単位であり;
は無機シロキサン結合を介して1つ以上の反復単位B、BまたはCに結合しているオルガノシロキサン反復単位であり、Bは反応性(すなわち、重合可能な)有機成分を持たず、更に重合後脱保護され得る保護官能基を有していてもよいオルガノシロキサン反復単位であり;
Cは無機結合を介して1つ以上の反復単位B、BまたはCに結合している無機反復単位であり;
x及びyは正数であり、zは負でない数であり、x+y+y+z=1である]
を有する材料からなり得る。或る実施形態において、z=0のときには0.002≦x/(y+y)≦210、z≠0のときには0.0003≦(y+y)/z≦500及び0.002≦x/(y+y+z)≦210である。
或る態様において、上に挙げた式中のRは存在していても、存在していなくてもよい。
或る態様において、上に挙げた式中のRはヒドロキシルで置換されているC−C18アルキル基である。もっと他の態様において、上に挙げた式中のRはヒドロキシプロピルである。もっと他の態様において、ヒドロキシ置換アルキル基は更にイソシアネートにより官能基化されている。さらに他の態様において、イソシアネートはオクタデシルイソシアネート、ドデシルイソシアネート、ペンタフルオロフェニルイソシアネート、4−シアノフェニルイソシアネート、3−シアノフェニルイソシアネート、2−シアノフェニルイソシアネート、フェニルイソシアネート、ベンジルイソシアネート、フェネチルイソシアネートまたはジフェニルエチルイソシアネートである。
別の態様において、本発明は、包囲材料が更に1個のナノ粒子または2個以上のナノ粒子の混合物をハイブリッドコア内に分散されて含む本明細書中に記載されている材料を提供する。
或る実施形態において、ナノ粒子はナノコンポジットの<20重量%、ナノコンポジットの<10重量%、またはナノコンポジットの<5重量%で存在する。
他の実施形態において、ナノ粒子は結晶質または非晶質であり、炭化ケイ素、アルミニウム、ダイヤモンド、セリウム、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、ジルコニウム、バリウム、セリウム、コバルト、銅、ユウロピウム、ガドリウム、鉄、ニッケル、サマリウム、ケイ素、銀、チタン、亜鉛、ホウ素、その酸化物またはその窒化物であり得る。特定実施形態において、ナノ粒子はナノダイヤモンド、炭化ケイ素、二酸化チタン、立方晶窒化ホウ素からなる群から選択される1つ以上の部分を含む物質である。
他の実施形態において、ナノ粒子の直径は200μm以下、100μm以下、50μm以下または20μm以下であり得る。
ハイブリッドコア
本発明の新規な無機/有機ハイブリッド材料は、無機/有機ハイブリッド包囲材料及び多孔質または無孔質無機/有機ハイブリッドコアからなる。ハイブリッドコアはコポリマー構造を有していても有していなくてもよく、(多孔質ならば)秩序細孔構造を有していても有していなくてもよい。
よって、1つの態様において、本発明は、ハイブリッドコアの無機部分が約0モル%〜約100モル%以下の範囲の量で存在し、コアの細孔が実質的に無秩序である無機/有機ハイブリッドコアを含む。他の実施形態において、ハイブリッドコアの無機部分は約0モル%〜約75モル%以下の量で存在する。もっと他の実施形態において、ハイブリッドコアの無機部分は約0モル%〜約50モル%以下の量で存在する。さらに他の実施形態において、ハイブリッドコアの無機部分は約0モル%〜約25モル%以下の量で存在する。
本発明の上記態様の各種実施形態において、ハイブリッドコアの無機部分の量は約0モル%〜約1モル%以下、約0モル%〜約2モル%以下、約0モル%〜約3モル%以下、約0モル%〜約4モル%以下、約0モル%〜約5モル%以下、約0モル%〜約6モル%以下、約0モル%〜約7モル%、約0モル%〜約8モル%以下、約0モル%〜約9モル%以下、約0モル%〜約10モル%以下、約0モル%〜約11モル%以下、約0モル%〜約12モル%以下、約0モル%〜約13モル%以下、約0モル%〜約14モル%以下、約0モル%〜約15モル%以下、約0モル%〜約16モル%以下、約0モル%〜約17モル%以下、約0モル%〜約18モル%以下、約0モル%〜約19モル%以下、約0モル%〜約20モル%以下、約0モル%〜約21モル%以下、約0モル%〜約22モル%以下、約0モル%〜約23モル%以下、約0モル%〜約24モル%以下、及び約0モル%〜約25モル%以下の範囲である。
別の態様において、本発明は、ハイブリッドコアの無機部分が約0モル%〜約100モル%以下の範囲の量で存在し、ハイブリッドコアの細孔は実質的に無秩序であり、ハイブリッドコアはクロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリー(CEPG)を有している無機/有機ハイブリッドコアを提供する。別の実施形態において、ハイブリッドコアの無機部分は約25モル%〜約50モル%以下の範囲の量で存在し、ハイブリッドコアの細孔は実質的に無秩序であり、ハイブリッドコアはクロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリー(CEPG)を有している。他の実施形態において、ハイブリッドコアの無機部分は約50モル%〜約75モル%以下の範囲の量で存在し、ハイブリッドコアの細孔は実質的に無秩序であり、ハイブリッドコアはクロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリー(CEPG)を有している。さらに他の実施形態において、ハイブリッドコアの無機部分は約75モル%〜約100モル%以下の範囲の量で存在し、ハイブリッドコアの細孔は実質的に無秩序であり、ハイブリッドコアはクロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリー(CEPG)を有している。
本発明の上記態様の各種実施形態において、ハイブリッドコアの無機部分の量は約25モル%〜約26モル%以下、約25モル%〜約27モル%以下、約25モル%〜約28モル%以下、約25モル%〜約29モル%以下、約25モル%〜約30モル%以下、約25モル%〜約31モル%以下、約25モル%〜約32モル%以下、約25モル%〜約33モル%以下、約25モル%〜約34モル%以下、約25モル%〜約35モル%以下、約25モル%〜約36モル%以下、約25モル%〜約37モル%以下、約25モル%〜約38モル%以下、約25モル%〜約39モル%以下、約25モル%〜約40モル%以下、約25モル%〜約41モル%以下、約25モル%〜約42モル%以下、約25モル%〜約43モル%以下、約25モル%〜約44モル%以下、約25モル%〜約45モル%以下、約25モル%〜約46モル%以下、約25モル%〜約47モル%以下、約25モル%〜約48モル%以下、約25モル%〜約49モル%以下、約25モル%〜約50モル%以下、約25モル%〜約100モル%以下、約50モル%〜約100モル%以下、約50モル%〜約75モル%以下、及び約75モル%〜約100モル%以下の範囲である。
ハイブリッドコアの無機部分はアルミナ、シリカ(SiO)、酸化チタン、酸化ジルコニウムまたはセラミック材料であり得る。無機部分がSiOである本発明のハイブリッド材料が特に有利である。或る実施形態において、コア材料はハイブリッドコアでなくてもよいが、無機部分のみから構成されている全体的に無機のコアであってもよい。
1つの実施形態において、有機含量は約1〜約40%炭素である。別の実施形態において、有機含量は約5〜約35%炭素である。さらに別の実施形態において、本発明は、有機含量が約25〜約40%炭素である多孔質無機/有機ハイブリッド粒子を提供する。更なる実施形態において、有機含量は約25〜約35%炭素である。更なる実施形態において、有機含量は約5〜約15%炭素である。
1つの実施形態において、本発明のハイブリッド材料は、式I:
(SiO/[R((R)(RSiO] (I)
[式中、
R及びRは各々独立してC−C18アルコキシ、C−C18アルキル、C−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリール、C−C18アリールオキシまたはC−C18ヘテロアリールであり;
はC−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリール、C−C18ヘテロアリールであるかまたは存在せず、各Rは2個以上のケイ素原子に結合しており;
p及びqは各々独立して0.0〜3.0であり;
tは0.5、1.0または1.5であり;
dは0〜約30であり;
mは1〜20の整数であり;
R、R及びRは場合により置換されており、
ただし
(1)Rが存在しないときには、m=1、t=(4−(p+q))/2(ここで、0<p+q≦3)であり、及び
(2)Rが存在するときには、m=2〜20、t=(3−(p+q))/2(ここで、p+q≦2)である]
を有するハイブリッドコアを含む。
或る実施形態において、Rは存在せず、p+q=1のときにはt=1.5、またはp+q=2のときにはt=1である。他の実施形態において、Rは存在し、p=0、qは0または1であり、q=0のときにはt=1.5、またはq=1のときにはt=1である。
或る実施形態において、Rは存在しない。他の実施形態において、Rは存在する。Rが存在する式Iを有する実施形態において、本発明は、式I(式中、pは0であり、qは0であり、tは1.5であり、mは2であり、RはC−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリールまたはC−C18ヘテロアリールであり、各Rは2個以上のケイ素原子に結合している)を有するハイブリッドコアを含む。更なる実施形態において、dは0である。別の実施形態において、dは0.11である。もっと別の実施形態において、dは0.33である。或る実施形態において、dは0.83である。
が存在する式Iを有する他の実施形態において、本発明は、式I(式中、dは0であり、qは0であり、RはC−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリールまたはC−C18ヘテロアリールであり、各Rは2個以上のケイ素原子に結合している)を有するハイブリッドコアを含む。更なる実施形態において、pは0、1または2である。別の更なる実施形態において、tは1.0または1.5である。別の実施形態において、mは1または2である。
が存在する式Iを有するハイブリッドコアの或る好ましい実施形態を下表に示す(生成物番号は下記実施例において使用されている番号を指す)。
Figure 0006364375
Figure 0006364375
別の実施形態において、本発明のハイブリッド材料は、式II:
(SiO/[(R)(RSiO] (II)
[式中、
R及びRは各々独立してC−C18アルコキシ、C−C18アルキル、C−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリール、C−C18アリールオキシまたはC−C18ヘテロアリールであり;
dは0〜約30であり;
p及びqは各々独立して0.0〜3.0であり、ただしp+q=1のときにはt=1.5、p+q=2のときにはt=1、またはp+q=3のときにはt=0.5である]
を有するハイブリッドコアを含む。
さらに別の実施形態において、本発明のハイブリッド材料は、式III:
(SiO/[R((RSiO] (III)
[式中、
はC−C18アルコキシ、C−C18アルキル、C−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリール、C−C18アリールオキシまたはC−C18ヘテロアリールであり;
はC−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリール、C−C18ヘテロアリールであるかまたは存在せず、各Rは2個以上のケイ素原子に結合しており;
dは0〜約30であり;
rは0、1または2であり、ただしr=0のときにはt=1.5、r=1のときにはt=1、またはr=2のときにはt=0.5であり;
mは1〜20の整数である]
を有するハイブリッドコアを含む。
各種実施形態において、本発明は、式I及びII(式中、RはC−C18アルコキシ、C−C18アルキルまたはC−C18アルキルである)を有するハイブリッドコアを含む。各種実施形態において、本発明は、式I、II及びIII(式中、RはC−C18アルコキシ、C−C18アルキルまたはC−C18アルキルである)を有するハイブリッドコアを含む。各種実施形態において、本発明は、式I及びIII(式中、RはC−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリールまたはC−C18ヘテロアリールである)を有するハイブリッドコアを含む。
さらに別の実施形態において、本発明のハイブリッド材料は、式IV:
(A)(B)(C) (IV)
[式中、
反復単位A、B及びCの順序はランダム、ブロック、またはランダムとブロックの組合せであり得;
Aは有機結合を介して1つ以上の反復単位AまたはBに共有結合している有機反復単位であり;
Bは無機シロキサン結合を介して1つ以上の反復単位BまたはCに結合しており、更に有機結合を介して1つ以上の反復単位AまたはBに結合していてもよいオルガノシロキサン反復単位であり;
Cは無機結合を介して1つ以上の反復単位BまたはCに結合している無機反復単位であり;
x及びyは正数であり、zは負でない数であり、x+y+z=1である]
を有するハイブリッドコアを含む。或る実施形態において、z=0のときには0.002≦x/y≦210、z≠0のときには0.0003≦y/z≦500及び0.002≦x/(y+z)≦210である。
関連実施形態において、本発明のハイブリッド材料は、式V:
(A)(B)(B (C) (V)
[式中、
反復単位A、B、B及びCの順序はランダム、ブロック、またはランダムとブロックの組合せであり得;
Aは有機結合を介して1つ以上の反復単位AまたはBに共有結合している有機反復単位であり;
Bは無機シロキサン結合を介して1つ以上の反復単位B、BまたはCに結合しており、更に有機結合を介して1つ以上の反復単位AまたはBに結合していてもよいオルガノシロキサン反復単位であり;
は無機シロキサン結合を介して1つ以上の反復単位B、BまたはCに結合しているオルガノシロキサン反復単位であり、Bは反応性(すなわち、重合可能な)有機成分を持たず、更に重合後脱保護され得る保護官能基を有していてもよいオルガノシロキサン反復単位であり;
Cは無機結合を介して1つ以上の反復単位B、BまたはCに結合している無機反復単位であり;
x及びyは正数であり、zは負でない数であり、x+y+z=1である]
を有するハイブリッドコアを含み得る。或る実施形態において、z=0のときには0.002≦x/(y+y)≦210、z≠0のときには0.0003≦(y+y)/z≦500及び0.002≦x/(y+y+z)≦210である。
特定実施形態において、z=0のときには0.002≦x/(y+y)≦210であり、z≠0のときには0.0003≦(y+y)/z≦500及び0.002≦x/(y+y+z)≦210である。
反復単位Aは、重合(例えば、フリーラジカル媒介重合)を受けることができる1つ以上の重合可能部分を有する各種の有機モノマー試薬から誘導され得る。モノマーは多数の方法及びメカニズムによりオリゴマー化または重合され得、その中には連鎖付加及びステップ縮合方法、ラジカル、アニオン、カチオン、開環、基転移、メタセシス及び光化学メカニズムが含まれるが、これらに限定されない。
Aは以下の1つであり得る:
Figure 0006364375
上記式中、各Rは独立してHまたはC−C10アルキル基(例えば、メチル、エチルまたはプロピル)であり;mは1〜約20の整数であり;nは0〜10の整数であり;Qは水素、N(C1−6アルキル)、N(C1−6アルキル)(C1−6アルキル−SO)またはC(C1−6ヒドロキシアルキル)である。
反復単位Bは、重合(例えば、フリーラジカル媒介(有機)及び加水分解(無機)重合)を受けることができる2つ以上の異なる重合可能部分を有する幾つかの混合有機−無機モノマー試薬から誘導され得る。Bモノマーは多数の方法及びメカニズムによりオリゴマー化または重合され得、その中には連鎖付加及びステップ縮合方法、ラジカル、アニオン、カチオン、開環、基転移、メタセシス及び光化学メカニズムが含まれるが、これらに限定されない。
Bは以下の1つでもあり得る:
Figure 0006364375
反復単位Cは−SiO−であり得、テトラエトキシシラン(TEOS)またはテトラメトキシシラン(TMOS)のようなアルコキシシランから誘導され得る。
1つの実施形態において、Aは置換エチレン基であり、Bはオキシシリル置換アルキル基であり、Cはオキシシリル基、例えば
Figure 0006364375
である。
式IVを有する多孔質ハイブリッドコアの特定実施形態は、
Figure 0006364375
(式中、
はH、F、Cl、Br、I、低級アルキル(例えば、CHまたはCHCH)であり;
及びRは各々独立してH、F、Cl、Br、I、アルカン、置換アルカン、アルケン、置換アルケン、アリール、置換アリール、シアノ、エーテル、置換エーテル、組み込まれている極性基であり;
及びRは各々独立してH、F、Cl、Br、I、アルカン、置換アルカン、アルケン、置換アルケン、アリール、置換アリール、エーテル、置換エーテル、シアノ、アミノ、置換アミノ、ジオール、ニトロ、スルホン酸、カチオンまたはアニオン交換基であり;
0≦a≦2x、0≦b≦4及び0≦c≦4であり、ただしa=1のときb+c≦4である;
1≦d≦20であり;
0.0003≦y/z≦500及び0.002≦x/(y+z)≦210である)
である。
もっと別の実施形態において、ハイブリッドコアは球状である。更なる実施形態において、球状コアは非結晶質または非晶質分子秩序を有する。更なる実施形態において、球状コアは非周期性細孔構造を有する。
他の実施形態において、無機/有機ハイブリッドコアは約40〜1100m/gの表面積を有する。或る例において、ハイブリッドコアは約80〜500m/gの表面積を有する。他の例において、粒子は約800〜1100m/gの表面積を有する。
1つの実施形態において、無機/有機ハイブリッドコアは約0.2〜1.5cm/gのミクロ細孔容積を有する。或る例において、ハイブリッドコアは約0.6〜1.3cm/gのミクロ細孔容積を有する。
別の実施形態において、無機/有機ハイブリッドコアは約110m/g未満のミクロ細孔表面積を有する。或る例において、ハイブリッドコアは約105m/g未満のミクロ細孔表面積を有する。他の例において、ハイブリッドコアは約80m/g未満のミクロ細孔表面積を有する。もっと他の例において、ハイブリッドコアは約50m/g未満のミクロ細孔表面積を有する。
1つの実施形態において、多孔質無機/有機ハイブリッドコアは約20〜1000Åの平均細孔直径を有する。更なる実施形態において、ハイブリッドコアは約30〜300Åの平均細孔直径を有する。別の実施形態において、ハイブリッドコアは約60〜200Åの平均細孔直径を有する。更なる実施形態において、粒子は約80〜140Åの平均細孔直径を有する。
別の実施形態において、ハイブリッドコアは約0.1μm〜約300μmの平均サイズを有する。更なる実施形態において、ハイブリッドコアは約0.1μm〜約30μmの平均サイズを有する。
或る実施形態において、ハイブリッドコアは約1〜約14のpHで加水分解的に安定である。1つの実施形態において、ハイブリッドコアは約10〜約14のpHで加水分解的に安定である。別の実施形態において、ハイブリッドコアは約1〜約5のpHで加水分解的に安定である。
1つの実施形態において、本発明は、コアが
Figure 0006364375
(式中、R、R及びRは先に定義されている通りであり;XはC−C18アルコキシまたはC−C18アルキルであり;nは1〜8である)
からなる群から選択される1つ以上のモノマーを加水分解的に縮合させることにより形成される本明細書中に記載されている無機/有機ハイブリッドコアを含む。
更なる実施形態において、モノマーは、1,2−ビス(トリエトキシシリル)エタン:
Figure 0006364375
である。
別の更なる実施形態において、モノマーは、1,2−ビス(メチルジエトキシシリル)エタン:
Figure 0006364375
または1,8−ビス(トリエトキシシリル)オクタン:
Figure 0006364375
である。
他の実施形態において、本明細書中に記載されている多孔質無機/有機ハイブリッドコアは、式
(R’)Si−R”
(式中、
ZはCl、Br、I、C−Cアルコキシ、ジアルキルアミノまたはトリフルオロメタンスルホネートであり;
a及びbは各々0〜3の整数であり、ただしa+b=3であり;
R’はC−C直鎖、環状または分岐状アルキル基であり;
R”は官能基化基である)
を有する表面改質剤で表面改質されている。
別の実施形態において、ハイブリッドコアはポリマーコーティングにより表面改質されている。
或る実施形態において、R’はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル及びシクロヘキシルからなる群から選択される。他の実施形態において、Rはアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シアノ、アミノ、ジオール、ニトロ、エステル、カチオンまたはアニオン交換基、組み込まれている極性官能基を含むアルキルまたはアリール基、及びキラル部分からなる群から選択される。
1つの実施形態において、R”はC−C30アルキル基である。更なる実施形態において、R”はキラル部分を含む。別の更なる実施形態において、R”はC−C20アルキル基である。
或る実施形態において、表面改質剤はオクチルトリクロロシラン、オクタデシルトリクロロシラン、オクチルジメチルクロロシラン及びオクタデシルジメチルクロロシランからなる群から選択される。好ましくは、表面改質剤はオクチルトリクロロシラン及びオクタデシルトリクロロシランからなる群から選択される。
別の実施形態において、ハイブリッドコアは有機基とシラノール基改質の組合せにより表面改質されている。
もっと別の実施形態において、ハイブリッドコアは有機基改質とポリマーコーティングの組合せにより表面改質されている。更なる実施形態において、有機基はキラル部分を含む。
さらに別の実施形態において、ハイブリッドコアはシラノール基改質とポリマーコーティングの組合せにより表面改質されている。
他の実施形態において、ハイブリッドコアは粒子の有機基と改質試薬との間に有機共有結合を形成することにより表面改質されている。
もっと他の実施形態において、ハイブリッドコアは有機基改質とシラノール基改質とポリマーコーティングの組合せにより表面改質されている。
別の実施形態において、ハイブリッドコアはシラノール基改質により表面改質されている。
別の態様において、多孔質無機/有機ハイブリッドコアは、材料が本明細書中に記載されている粒子の組合せからなるクロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリーを有している。
或る実施形態において、多孔質無機/有機ハイブリッドコアはモノリスである。
別の態様において、本発明は、ハイブリッドコアが更に1個のナノ粒子または2個以上のナノ粒子の混合物をハイブリッドコア内に分散されて含む本明細書中に記載されている材料を提供する。
或る実施形態において、ナノ粒子はナノコンポジットの<20重量%、ナノコンポジットの<10重量%、またはナノコンポジットの<5重量%で存在する。
他の実施形態において、ナノ粒子は結晶質または非晶質であり、炭化ケイ素、アルミニウム、ダイヤモンド、セリウム、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、ジルコニウム、バリウム、セリウム、コバルト、銅、ユウロピウム、ガドリウム、鉄、ニッケル、サマリウム、ケイ素、銀、チタン、亜鉛、ホウ素、その酸化物またはその窒化物であり得る。特定実施形態において、ナノ粒粒子はナノダイヤモンド、炭化ケイ素、二酸化チタン、立方晶窒化ホウ素からなる群から選択される1つ以上の部分を含む物質である。
他の実施形態において、ナノ粒子の直径は200nm以下、100nm以下、50nm以下または20nm以下であり得る。
表面改質
本発明の新規の無機/有機ハイブリッド材料が更に表面改質されていてもよい。
よって、1つの実施形態において、本明細書中に記載されている材料は、式Z(R’)Si−R”(式中、ZはCl、Br、I、C−Cアルコキシ、ジアルキルアミノまたはトリフルオロメタンスルホネートであり;a及びbは各々0〜3の整数であり、ただしa+b=3であり;R’はC−C直鎖、環状または分岐状アルキル基であり、R”は官能基化基である)を有する表面改質剤で表面改質され得る。
別の実施形態において、材料はポリマーコーティングにより表面改質されている。
或る実施形態において、R’はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシル及びシクロヘキシルからなる群から選択される。他の実施形態において、Rはアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シアノ、アミノ、ジオール、ニトロ、エステル、カチオンまたはアニオン交換基、組み込まれている極性官能基を含むアルキルまたはアリール基、及びキラル部分からなる群から選択される。
1つの実施形態において、R”はC−C30アルキル基である。更なる実施形態において、R”はキラル部分を含む。別の更なる実施形態において、R”はC−C20アルキル基である。
或る実施形態において、表面改質剤はオクチルトリクロロシラン、オクタデシルトリクロロシラン、オクチルジメチルクロロシラン及びオクタデシルジメチルクロロシランからなる群から選択される。幾つかの実施形態において、表面改質剤はオクチルトリクロロシラン及びオクタデシルトリクロロシランからなる群から選択される。他の実施形態において、表面改質剤はイソシアネートまたは1,1’−カルボニルジイミダゾール(特にハイブリッド基が(CHOH基を含有するとき)からなる群から選択される。
別の実施形態において、材料は有機基とシラノール基改質の組合せにより表面改質されている。
もっと別の実施形態において、材料は有機基改質とポリマーコーティングの組合せにより表面改質されている。更なる実施形態において、有機基はキラル部分を含む。
さらに別の実施形態において、材料はシラノール基改質とポリマーコーティングの組合せにより表面改質されている。
他の実施形態において、材料は粒子の有機基と改質試薬との間に有機共有結合を形成することにより表面改質されている。
もっと他の実施形態において、材料は有機基改質とシラノール基改質とポリマーコーティングの組合せにより表面改質されている。
別の実施形態において、材料はシラノール基改質により表面改質されている。
或る実施形態において、表面改質されている層は多孔質でも無孔質でもよい。
分離デバイス及びキット
別の態様は、本明細書中に記載されている無機/有機ハイブリッド材料を含む固定相を有する各種分離デバイスを提供する。分離デバイスには、例えばクロマトグラフカラム、薄層プレート、濾過膜、試料クリーンアップデバイス及びマイクロタイタープレートが含まれる。分離デバイスは各種分離技術のために使用され得、その中には順相分離、逆相分離、HILIC分離、SFC分離、アフィニティー分離及びSEC分離が含まれるが、これらに限定されない。
無機/有機ハイブリッド材料は、向上した安定性のために前記デバイスに対して長い寿命を与える。よって、特定態様において、本発明は、
a)充填材料を受け入れるための円筒状内部を有するカラム、及び
b)本明細書中に記載されている無機/有機ハイブリッド材料からなる充填クロマトグラフ床
を含み、長い寿命を有するクロマトグラフカラムを提供する。
本発明は、本明細書中に記載されている無機/有機ハイブリッド材料及び使用説明書を含むキットをも提供する。1つの実施形態において、使用説明書はクロマトグラフカラム、薄層プレート、濾過膜、試料クリーンアップデバイス及びマイクロタイタープレートのような分離デバイス用である。
本発明の材料の合成
本発明は、本明細書中に記載されている無機/有機ハイブリッド材料の製造方法をも提供する。
1つの実施形態において、本発明は、本明細書中に記載されている無機/有機ハイブリッド材料の製造方法を提供し、その方法は、
ハイブリッドコア材料を用意するステップ;及び
ハイブリッドコアの表面上で1つ以上のポリマー有機官能性金属前駆体及び/またはポリマー金属酸化物前駆体を縮合させるステップ;
を含む。
別の実施形態において、本発明は、本明細書中に記載されている無機/有機ハイブリッド材料の製造方法を提供し、その方法は、
ハイブリッドコア材料を用意するステップ;
ハイブリッドコアの表面に対して部分的に縮合されているポリマー有機官能性金属前駆体、2つ以上のポリマー有機官能性金属前駆体の混合物、または1つ以上のポリマー有機官能性金属前駆体とポリマー金属酸化物の混合物を適用するステップ;及び
更に表面を縮合させるステップ;
を含む。
或る実施形態において、本明細書中に記載されている無機/有機ハイブリッド材料の製造方法は、更にハイブリッド材料に熱水処理を施すステップを含む。
別の実施形態において、本発明は、本明細書中に記載されている無機/有機ハイブリッド材料の製造方法を提供し、その方法は、
ハイブリッドコア材料を用意するステップ;及び
ハイブリッドコアの表面上で1つ以上のポリマー有機官能性金属前駆体及び/またはポリマー金属酸化物前駆体を縮合させるステップ;
を含む。
別の実施形態において、本発明は、本明細書中に記載されている無機/有機ハイブリッド材料の製造方法を提供し、その方法は、
ハイブリッドコア材料を用意するステップ;
ハイブリッドコアの表面に対して部分的に縮合されているポリマー有機官能性金属前駆体、2つ以上のポリマー有機官能性金属前駆体の混合物、または1つ以上のポリマー有機官能性金属前駆体とポリマー金属酸化物の混合物を適用するステップ;及び
更に表面を縮合させるステップ;
を含む。
或る実施形態において、本明細書中に記載されている無機/有機ハイブリッド材料の製造方法は、更にハイブリッド材料に熱水処理を施すステップを含む。
特定実施形態において、本発明は、本明細書中に記載されている無機/有機ハイブリッド材料の製造方法を提供し、前記材料のハイブリッドコアは、
a)オルガノアルコキシシラン及びテトラアルコキシシランからなる群から選択される1つ以上のモノマーをオルガノアルコキシシラン、テトラアルコキシシラン、金属酸化物前駆体及びセラミック前駆体からなる群から選択される1つ以上のモノマーと加水分解的に縮合させて、ポリオルガノアルコキシシロキサンを製造するステップ;
b)更にポリオルガノアルコキシシロキサンを縮合させて、球状多孔質粒子を形成するステップ;及び
c)生じた粒子に熱水処理を施すテップ;
により得られる。
前記方法の実施形態において、無機部分を約0モル%〜約25モル%以下の範囲の量で含み、粒子の細孔が実質的に無秩序であるハイブリッドコアを製造するとき、1つ以上のモノマーの加水分解縮合はテトラアルコキシシランを除く。前記方法の幾つかの実施形態において、無機部分は約0モル%〜約100モル%以下、25モル%〜約50モル%、約50モル%〜約75モル%、または約75モル%〜約100モル%の範囲の量で存在し、粒子の細孔は実質的に無秩序であり、1つ以上のモノマーの加水分解縮合はテトラアルコキシシランを除く。
1つの実施形態において、ハイブリッドコアの金属酸化物前駆体は、チタン、ジルコニウムまたはアルミニウムの酸化物、水酸化物、エトキシド、メトキシド、プロポキシド、イソプロポキシド、ブトキシド、sec−ブトキシド、tert−ブトキシド、イソブトキシド、フェノキシド、エチルヘキシルオキシド、2−メチル−2−ブトキシド、ノニルオキシド、イソオクチルオキシド、グリコール酸塩、炭酸塩、硝酸塩、塩化物及びその混合物からなる群から選択される。好ましくは、金属酸化物前駆体はメチルチタントリイソプロポキシド、メチルチタントリフェノキシド、チタンアリルアセトアセテートトリイソプロポキシド、チタンメタクリレートトリイソプロポキシド、チタンメタクリルオキシエチルアセトアセテートトリイソプロポキシド、ペンタメチルシクロペンタジエニルチタントリメトキシド、ペンタメチルシクロペンタジエニルチタントリクロリド及びジルコニウムメタクリルオキシエチルアセトアセテートトリ−n−プロポキシドである。
別の態様において、本発明は、本発明の材料の製造方法を提供し、前記材料のハイブリッドコアは、
a)オルガノアルコキシシラン及びテトラアルコキシシランからなる群から選択される1つ以上のモノマーを加水分解的に縮合させて、ポリオルガノアルコキシシロキサンを製造するステップ;
b)更にポリオルガノアルコキシシロキサンを縮合させて、球状多孔質粒子を形成するステップ;及び
c)生じた粒子に熱水処理を施し、これにより多孔質無機/有機ハイブリッドコア材料を製造するステップ;
により得られる。
或る実施形態において、本発明は、SiOを約0モル%〜約25モル%以下の範囲の量で含み、粒子の細孔は実質的に無秩序であり、1つ以上のモノマーはテトラアルコキシシランを除くハイブリッドコアの製造方法を提供する。前記方法の幾つかの実施形態において、SiOは約0モル%〜約100モル%以下、25モル%〜約50モル%、約50モル%〜約75モル%、または約75モル%〜約100モル%の範囲の量で存在し、粒子の細孔は実質的に無秩序であり、1つ以上のモノマーはテトラアルコキシシランを除く。
もっと別の態様において、本発明は、本発明の材料の製造方法を提供し、SiOを約0モル%〜約100モル%以下の範囲の量で含み、粒子の細孔が実質的に無秩序であるハイブリッドコアは、
a)オルガノアルコキシシラン及びテトラアルコキシシランからなる群から選択される1つ以上のモノマーを加水分解的に縮合させて、ポリオルガノアルコキシシロキサンを製造するステップ;
b)更にポリオルガノアルコキシシロキサンを縮合させて、球状多孔質粒子を形成するステップ;及び
c)生じた粒子に熱水処理を施し、これにより本発明の多孔質無機/有機ハイブリッドコア材料を製造するステップ;
により得られる。
或る実施形態において、縮合ステップはポリオルガノアルコキシシロキサンの水性乳濁液を塩基で処理して、球状コアを形成することを含む。
別の実施形態において、本発明は、更に球状多孔質粒子を酸で処理することを含む上記した多孔質無機/有機ハイブリッドコアの製造方法を提供する。
もっと別の実施形態において、本発明は、更にポリオルガノアルコキシシロキサンの水性乳濁液を塩基の1つ以上の追加アリコートで処理して球状粒子を形成することを含む上記した多孔質無機/有機ハイブリッドコアの製造方法を提供する。更なる実施形態において、本発明は、更に球状多孔質粒子を酸で処理することを含む方法を提供する。
或る実施形態において、本発明はハイブリッドコアがクロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリー(CEPG)を有している方法を提供する。
1つの実施形態において、前記方法は上記した式I、IIまたはIIを有する多孔質無機/有機ハイブリッドコアを製造する。
或る実施形態において、本発明は、更にポリオルガノアルコキシシロキサンの水性懸濁液を調製し、塩基触媒の存在下でゲル化して、多孔質無機/有機ハイブリッドコアを製造することを含む方法を提供する。
ハイブリッドコアの製造方法の或る実施形態において、ステップa)またはステップb)は酸触媒または塩基触媒を用いる。1つの実施形態において、ステップa)は酸触媒を用いる。別の実施形態において、ステップb)は塩基触媒を用いる。更なる実施形態において、塩基触媒を用いる反応は水中油型乳化反応である。
よって、有利な実施形態において、ハイブリッドコアを製造するステップb)は更にポリオルガノアルコキシシロキサンの水性懸濁液を塩基で処理することを含む。更に有利な実施形態において、塩基で処理した後、ステップb)で生じた粒子を酸で処理する。代替の有利な実施形態において、ステップb)においてポリオルガノアルコキシシロキサンの水性乳濁液を塩基で処理した後、塩基の1つ以上の追加アリコートで処理し、次いで生じた粒子を酸で処理する。
本発明の方法で使用するために適当な酸には、塩酸、臭化水素酸、フッ化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、ギ酸、酢酸、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸及びリン酸が含まれる。本発明の方法で使用するために適当な塩基には、アルキルアミン、水酸化アンモニウム、I族及びII族金属の水酸化物、I族金属の炭酸塩及び炭酸水素塩、並びにI族及びII族金属のアルコキシド塩が含まれる。アルキルアミンには、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等が含まれる。トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミンが好ましいアルキルアミンである。
或る実施形態において、ハイブリッドコアを製造するステップa)及びb)は、水、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、tert−ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ヘキサフルオロイソプロパノール、シクロヘキサン、石油エーテル、ジエチルエーテル、ジアルキルエーテル、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、酢酸エチル、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、1−メチル−2−ピロリジノン、ジクロロメタン、クロロホルム及びその組合せからなる群から選択される溶媒中で実施する。
もっと別の態様において、本発明は、式IVまたは式Vを有するハイブリッドコアが製造されている本明細書中に記載されている無機/有機ハイブリッド材料の製造方法を提供し、その方法は、
(a)アルケニル官能基化オルガノシランをテトラアルコキシシランと加水分解的に縮合させるステップ;
(b)ステップ(a)の生成物を有機オレフィンモノマーと共重合させるステップ;及び
(c)更に、ステップ(b)の生成物を縮合させて、球状多孔質粒子を形成するステップ;
を含む。
もっと別の態様において、本発明は、上記した式IVまたは式Vを有するハイブリッドコアが製造されている本発明の材料の製造方法を提供し、その方法は、
(a)有機オレフィンモノマーをアルケニル官能基化オルガノシランと共重合させるステップ;
(b)ステップ(a)の生成物を光学的に不活性なポロゲンの存在下でテトラアルコキシシランと加水分解的に縮合させるステップ;及び
(c)更に、ステップ(b)の生成物を縮合させて、球状多孔質粒子を形成するステップ;
を含む。
或る実施形態において、共重合ステップはフリーラジカルにより開始し、加水分解的に縮合させるステップは酸または塩基触媒を用いる。
1つの実施形態において、本発明は、更に生じたハイブリッドコアに熱水処理を施すことを含む上記方法を提供する。
或る実施形態において、ステップb)またはステップc)において製造される球状ハイブリッドコアをステップb)またはステップc)で製造される球状多孔質粒子の粒度分布とは異なる粒度分布を生ずるように分粒する。
他の実施形態において、球状ハイブリッドコアは非結晶質または非晶質分子秩序を有する。更なる実施形態において、球状ハイブリッドコアは非周期性細孔構造を有する。
或る実施形態において、本発明は、ハイブリッドコアが約40〜1100m/gの表面積を有する本発明の材料のハイブリッドコアの製造方法を提供する。更なる実施形態において、ハイブリッドコアは約80〜500m/gの表面積を有する。別の更なる実施形態において、ハイブリッドコアは約800〜1100m/gの表面積を有する。
1つの実施形態において、本発明は、ハイブリッドコアが約0.2〜1.5cm/gの細孔容積を有する本発明の材料のハイブリッドコアの製造方法を提供する。更なる実施形態において、ハイブリッドコアは約0.6〜1.3cm/gの細孔容積を有する。
別の実施形態において、本発明は、ハイブリッドコアが約110m/g未満のミクロ細孔表面積を有する本発明の材料のハイブリッドコアの製造方法を提供する。更なる実施形態において、ハイブリッドコアは約105m/g未満のミクロ細孔表面積を有する。別の実施形態において、ハイブリッドコアは約80m/g未満のミクロ細孔表面積を有する。更なる実施形態において、ハイブリッドコアは約50m/g未満のミクロ細孔表面積を有する。
別の実施形態において、本発明は、ハイブリッドコアが約20〜500Åの平均細孔直径を有する本発明の材料のハイブリッドコアの製造方法を提供する。更なる実施形態において、ハイブリッドコアは約30〜180Åの平均細孔直径を有する。
或る例において、材料のハイブリッドコアは約60〜200Åの平均細孔直径を有している。好ましくは、ハイブリッドコアは約80〜140Åの平均細孔直径を有している。
他の例において、材料のハイブリッドコアは約0.1μm〜約300μm、好ましくは、約0.1μm〜約30μmの平均サイズを有している。
別の実施形態において、本発明は、ハイブリッドコアが約1〜約14のpHで加水分解的に安定である本発明の材料のハイブリッドコアの製造方法を提供する。或る例において、ハイブリッドコアは約10〜約14のpHで加水分解的に安定である。他の例において、粒子は約1〜約5のpHで加水分解的に安定である。
1つの実施形態において、本発明は、有機含量が約25〜約40%炭素である本発明の材料のハイブリッドコアの製造方法を提供する。更なる実施形態において、有機含量は約25〜約35%炭素である。1つの実施形態において、有機含量は約1〜約40%炭素である。別の実施形態において、有機含量は約5〜約35%炭素である。さらに別の実施形態において、本発明は、有機含量が約25〜約40%炭素である多孔質無機/有機ハイブリッド粒子を提供する。更なる実施形態において、有機含量は約25〜約35%炭素である。更なる実施形態において、有機含量は約5〜約15%炭素である。
或る例において、本発明は、RがC−C18アルコキシ、C−C18アルキルまたはC−C18アルキルである本発明の材料のハイブリッドコアの製造方法を提供する。
別の実施形態において、RはC−C18アルコキシ、C−C18アルキルまたはC−C18アルキルである。
他の実施形態において、RはC−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリールまたはC−C18ヘテロアリールである。
1つの実施形態において、本発明は、式I(式中、pは0であり、qは0であり、tは1.5であり、mは2であり、RはC−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリールまたはC−C18ヘテロアリールであり、各Rは2個以上のケイ素原子に結合している)を有するハイブリッドコアの製造方法を提供する。更なる実施形態において、dは0である。別の更なる実施形態において、dは0.11である。もっと別の更なる実施形態において、dは0.33である。さらに別の更なる実施形態において、dは0.83である。
別の実施形態において、本発明は、式I(式中、dは0であり、qは0であり、RはC−C18アルキル、C−C18アルケニル、C−C18アルキニル、C−C18シクロアルキル、C−C18ヘテロシクロアルキル、C−C18アリールまたはC−C18ヘテロアリールであり、各Rは2個以上のケイ素原子に結合している)を有するハイブリッドコアの製造方法を提供する。更なる実施形態において、pは0、1または2である。別の実施形態において、tは1.0または1.5である。別の実施形態において、mは1または2である。
1つの実施形態において、本発明は、1つ以上のモノマーが
Figure 0006364375
(式中、R、R及びRは先に定義されている通りであり;XはC−C18アルコキシまたはC−C18アルキルであり;nは1〜8である)
からなる群から選択される本発明のハイブリッドコアの製造方法を提供する。
或る実施形態において、モノマーは1,2−ビス(トリエトキシシリル)エタン:
Figure 0006364375
である。
他の実施形態において、モノマーは1,2−ビス(メチルジエトキシシリル)エタン:
Figure 0006364375
または1,8−ビス(トリエトキシシリル)オクタン:
Figure 0006364375
である。
ステップb)から生じたできたての球状多孔質粒子の粒度分布とは異なる粒度分布が生ずるようにステップb)から生じたできたてのハイブリッドコアを分粒することが有利である。多数の公知の分粒技術を使用し得る。分粒技術は、例えばW.Gerhartzら(編集者),Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry,第5版,Volume B2:Unit Operations I,VCH Verlagsgesellschaft mbH(ドイツ国ヴァインハイム,1988)に記載されている。有利には、粒子を約0.5μm〜約300μm、より有利には約1μm〜約20μmの直径範囲に分粒する。
本発明の材料のハイブリッドコアは上記方法により製造され得る。式IV及びVを有するハイブリッドコアの合成についての更なる詳細は、例えばWO2004/041398−A2中に見つけることができる。上記した式I〜IIIを有する多孔質無機/有機ハイブリッド粒子の合成の或る実施形態を以下に更に記載する。
好ましい実施形態において、ハイブリッドコアの多孔質球状粒子は4ステップ方法により製造され得る。第1ステップでは、酸触媒の存在下で共加水分解することによりポリオルガノアルコキシシロキサン(POS)を形成すべくオルガノアルコキシシランをそれ自体、或いは1つ以上のオルガノアルコキシシランまたは0〜49モル%のテトラアルコキシシラン(例えば、テトラエトキシシラン(TEOS))とプレ重合し得る。このアプローチにおいて使用され得るオルガノアルコキシシランのリストには、ビス(トリエトキシシリル)エタン、ビス(トリエトキシルシリル)オクタン、ビス(メチルジエトキシシリル)エタン、ビス(トリエトキシシリル)エタン、ビス(トリメトキシシリルエチル)ベンゼン、エチルトリエトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、メルカプトプロピルトリエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ヘキシルトリエトキシシラン、クロロプロピルトリエトキシシラン、フェニルエチルトリメトキシシラン、オクタデシルトリメトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン及び3−シアノブチルトリエトキシシランが含まれるが、これらに限定されない。プロト脱シリル化、脱保護または分解により反応することが判明している反応性オルガノアルコキシシランを使用することもハイブリッド粒子に多孔性を導入するのに有用であり得る。ハイブリッドコアに多孔性を導入すべくプロト脱シリル化、脱保護または分解し得るオルガノアルコキシシランのリストには、フェニルトリエトキシシラン、メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、アセチルオキシエチルトリメトキシシラン、クロロエチルトリエトキシシラン及びフルオロトリエトキシシランが含まれるが、これらに限定されない。
第2ステップでは、POSを界面活性剤または界面活性剤の組合せの存在下で水性媒体中に懸濁させ、多孔質球状ハイブリッドコアにゲル化する。ゲル化のプロセスは、塩基触媒の1回添加または塩基触媒の複数回添加、塩基と酸触媒の組合せ、塩基触媒の複数回添加後酸触媒の添加を用いることによりコントロールされ得る。
第3ステップでは、ハイブリッドコアの細孔構造を熱水処理により調節して、特定の目的のみに使用され得る中間体ハイブリッド生成物を製造するか、または更に以下のように処理してもよい。方法の上記3ステップにより、従来技術に記載されているものよりも粒子真球度、モルホロジー、細孔容積及び細孔サイズをよりうまくコントロールし得、よってクロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリーが得られる。
本発明の1つの実施形態において、ハイブリッドコア及び/または材料の表面有機基をその後のステップで粒子の有機基と改質試薬の間に有機共有結合を形成することにより誘導体化または改質してもよい。或いは、例えばオルガノトリハロシラン(例えば、オクタデシルトリクロロシラン)またはハロポリオルガノシラン(例えば、オクタデシルジメチルクロロシラン)と反応させることによりハイブリッドコア及び/または包囲材料の表面シラノール基をシロキサン官能基に誘導体化または改質する。或いは、ハイブリッドコア及び/または包囲材料の表面有機基及びシラノール基の両方を誘導体化または改質する。次いで、こうして作成した材料の表面をゲル化中に組み込まれる有機基(例えば、アルキル)及び誘導体化プロセス中に添加した有機基により被覆する。全有機基による表面被覆率は慣用されているシリカを主成分とする充填材料よりも高く、従ってハイブリッド粒子中の残っているシラノール基の表面濃度はより小さい。LC用固定相として使用される生じた材料は、シリカを主成分とする充填材料よりも基本分析のために優れたピーク形状及びアルカリ性移動相に対してより良好な安定性を示す。
プレ重合ステップが酸触媒の存在下で2つ以上の成分の混合物の共加水分解を含む場合、オルガノアルコキシシラン(例えば、オルガノトリアルコキシシラン)の含量は、例えば約0.03〜約1.0モル/モル、より好ましくは約0.2〜約0.5モル/モルのテトラアルコキシシランの範囲で変更可能である。加水分解のために使用される水の量は、例えば1.10〜1.35モル/モルのシランの範囲で変更可能である。均質溶液の形態のシラン、水及びエタノール混合物を攪拌し、アルゴン流下で還流加熱する。プレ重合してポリオルガノアルコキシシロキサン(POS)(例えば、ポリアルキルアルコキシシロキサン)を形成するのに十分な時間還流した後、溶媒及び副生成物(主に、エタノール)を反応混合物から留去させる。その後、残渣を不活性ガス(例えば、窒素、アルゴン等)の雰囲気下、高温(例えば、45〜85℃の範囲)である時間(例えば、0.5〜48時間)加熱する。揮発性物質を除去するために、残渣を更に大気圧または減圧(例えば、10−2〜10−3トール)下95〜120℃で例えば1〜3時間加熱する。
第2ステップでは、55℃で攪拌することによりPOSを水及びアルコール(例えば、エタノールまたはブタノール)を含有する溶液中に細かいビーズの形態で懸濁させる。溶液中のアルコールの容量%は10〜20%の範囲で変更される。界面活性剤(例えば、トリトン(登録商標)X−100、トリトン(登録商標)X−165、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、ドデシル硫酸アンモニアまたはTRISドデシル硫酸塩)を懸濁液中に懸濁剤として添加する。界面活性剤はPOSビーズと水性相の間の疎水性/親水性界面で配向し、POSビーズを安定化させることができると考えられる。界面活性剤は、ゲル化ステップ中にPOSビーズの表面上の水及び塩基触媒の濃度が親水性基により高められ、これにより表面から中心に向かってPOSビーズのゲル化を誘導すると考えられる。POSビーズの表面構造を調節するために界面活性剤を使用すると、ゲル化プロセスを通してPOSビーズの形状が安定化し、不規則な形状(例えば、「シェル形状」)及び不均質なモルホロジーを有する粒子の形成が最小限にされるかまたは抑制される。
POS単独ではなく、POS及びポロゲンを含有する溶液を水性相中に懸濁させることもできる。水性相に溶解しないポロゲンはゲル化ステップ中POSビーズ中に留まり、ポロゲンとして機能する。ポロゲンには、例えばトルエン及びメシチレンが含まれる。POS/トルエン溶液中のトルエンの相対量をコントロールすることにより、最終ハイブリッド粒子の細孔容積がより正確にコントロールされ得る。こうすると、より大きい細孔容積(0.25〜1.5cm/g)を有するハイブリッド粒子が製造され得る。
POS懸濁液中に塩基触媒(例えば、水酸化アンモニウム)を添加することによりゲル化ステップを開始する。その後、反応混合物を攪拌すると、反応が完了する。水酸化アンモニウム及び水酸化ナトリウムが好ましい。粒子を単離し、水で洗浄する。縮合は、粒子を水性酸懸濁液中に還流下で1〜4日間再分散させることにより促進され得る。塩酸の使用が好ましい。こうして製造したできたてのハイブリッドコア及び/または包囲材料を濾過し、アンモニウムイオンを含有しない水及びメタノールで洗浄した後、乾燥する。
1つの実施形態において、作成したてのハイブリッドコア及び/または包囲材料の細孔構造を熱水処理により調節し、こうすると窒素(N)収着分析により確認して細孔の開口及び細孔直径が広がる。熱水処理は、作成したてのハイブリッド材料及び塩基を水中に含む溶液を含有するスラリーを調製し、スラリーをオートクレーブ中で高温(例えば、100〜200℃)で10〜30時間加熱することにより実施する。アルキルアミン(例えば、トリメチルアミン(TEA)またはトリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン)の使用または水酸化ナトリウムの使用が有利である。こうして処理したハイブリッド材料を冷却し、濾過し、水及びメタノールで洗浄した後、減圧下80℃で16時間乾燥する。
或る実施形態において、熱水処理後、ハイブリッドコア及び/または材料の表面を各種物質を用いて改質する。こうした「表面改質剤」は、(典型的には)クロマトグラフ固定相に或るクロマトグラフ機能性を付与する有機官能基を含む。多孔質無機/有機ハイブリッド粒子は有機基及びシラノール基の両方を有し、これらは更に表面改質剤で置換または誘導体化され得る。
熱水処理したハイブリッドコア及び/または包囲材料の表面は、粒子の有機基に対して反応性の試薬と反応させることにより誘導体化され得る有機基を含有している。例えば、粒子上のビニル基を各種のオレフィン反応性試薬、例えば臭素(Br)、水素(H)、フリーラジカル、成長するポリマーラジカル中心、ジエン等と反応させてもよい。別の例では、粒子上のヒドロキシル基を各種のアルコール反応性試薬、例えばイソシアネート、カルボン酸、カルボン酸クロリド、及び下記する反応性オルガノシランと反応させてもよい。このタイプの反応は文献から公知である。例えば、March,J.Advanced Organic Chemistry,第3版,Wiley、New York,1985;Odian,G.,The Principles of Polymerization,第2版,Wiley,New York、1981を参照されたい。
加えて、熱水処理したハイブリッドコア及び/または包囲材料の表面も、反応性オルガノシランとの反応により誘導体化され得るシラノール基を含有し得る。ハイブリッドコア及び/または包囲材料の表面誘導体化は標準方法に従って、例えば有機溶媒中還流条件下でオクタデシルトリクロロシランまたはオクタデシルジメチルクロロシランと反応させることにより実施される。この反応のために典型的には有機溶媒(例えば、トルエン)を使用する。反応を触媒するために反応混合物に有機塩基(例えば、ピリジンまたはイミダゾール)を添加する。次いで、この反応の生成物を水、トルエン及びアセトンで洗浄し、減圧下80〜100℃で16時間乾燥する。生じたハイブリッド粒子を更に上記した類似手順を用いることにより短鎖シラン(例えば、トリメチルクロロシラン)と反応させて、残りのシラノール基をエンドキャップしてもよい。
本明細書中に開示されているような表面改質剤を例えば誘導体化またはコーティングした後架橋することによりベース材料に結合させ、これにより表面改質剤の化学特性がベース材料に付与される。1つの実施形態において、ハイブリッドコア及び/または包囲材料の有機基を反応させて、表面改質剤と有機共有結合を形成する。前記改質剤は、有機及びポリマー化学において公知の多数のメカニズムを介して粒子の有機基に対して有機共有結合を形成し得る。前記メカニズムには求核、求電子、付加環化、フリーラジカル、カルベン、ニトレン及びカルボカチオン反応が含まれるが、これらに限定されない。有機共有結合は、有機化学の共通元素(これらには、水素、ホウ素、炭素、窒素、酸素、ケイ素、リン、硫黄及びハロゲンが含まれるが、これらに限定されない)間の共有結合の形成を含むと定義される。加えて、炭素−ケイ素及び炭素−酸素−ケイ素結合は有機共有結合として定義されるが、ケイ素−酸素−ケイ素結合は有機共有結合として定義されない。
用語「官能基化基」には、クロマトグラフ固定相に対して或るクロマトグラフィー機能性を付与する有機官能基が含まれ、この例にはオクタデシル(C18)またはフェニルが含まれる。前記官能基化基はベース材料中に直接、またはベース材料に対して表面改質剤の化学特性を付与すべく例えば誘導体化またはコーティングした後、架橋することによりベース材料に結合される本明細書中に開示されているような表面改質剤中に存在させる。
或る実施形態において、シラノール基は表面改質されている。他の実施形態において、有機基は表面改質されている。もっと他の実施形態において、ハイブリッドコア及び/または包囲材料の有機基及びシラノール基の両方が表面改質または誘導体化されている。別の実施形態において、粒子はポリマーコーティングにより表面改質されている。或る実施形態において、ポリマーコーティングによる表面改質はシラノール基改質、有機基改質、またはシラノールと有機基改質の両方と一緒に使用される。
より一般的には、ハイブリッドコア及び/または包囲材料の表面は、式Z(R’)Si−R”(式中、ZはCl、Br、I、C−Cアルコキシ、ジアルキルアミノ(例えば、ジメチルアミノ)またはトリフルオロメタンスルホネートであり;a及びbは各々0〜3の整数であり、ただしa+b=3であり;R’はC−C直鎖、環状または分岐状アルキル基であり、R”は官能基化基である)を有する化合物を含めた表面改質剤で処理することにより改質され得る。或る例において、粒子はポリマーコーティングにより表面改質されている。
R’には、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシルまたはシクロヘキシルが含まれる。好ましくは、R’はメチルである。
官能基化基R”には、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、シアノ、アミノ、ジオール、ニトロ、エステル、カチオンまたはアニオン交換基、組み込まれている極性官能基を含有するアルキルまたはアリール基、或いはキラル部分が含まれる。適当なR”官能基化基の例には、キラル部分、C−C20を含めたC−C30アルキル、例えばオクチル(C)、オクタデシル(C18)及びトリアコンチル(C30);アルカアリール、例えばC−C−フェニル;シアノアルキル基、例えばシアノプロピル;ジオール基、例えばプロピルジオール;アミノ基、例えばアミノプロピル;及び組み込まれている極性官能基(例えば、米国特許No.5,374,755に開示されているようなカルバメート官能基)を含むアルキルまたはアリール基、並びにキラル部分が含まれる。前記基には、一般式:
Figure 0006364375
(式中、1、m、o、r及びsは0または1であり、nは0、1、2または3であり、pは0、1、2、3または4であり、qは0〜19の整数であり、Rは水素、アルキル、シアノ及びフェニルからなる群から選択され、Z、R’、a及びbは上に定義した通りである)
を有するものが含まれる。好ましくは、カルバメート官能基は以下に示す一般構造:
Figure 0006364375
(式中、Rは例えばシアノアルキル、t−ブチル、ブチル、オクチル、ドデシル、テトラデシル、オクタデシルまたはベンジルであり得る)
を有する。有利には、Rはオクチル、ドデシルまたはオクタデシルである。
キラル分離のような或る用途では、官能基化基としてキラル部分を加えることが特に有利である。
ポリマーコーティングは文献から公知であり、通常支持体に対してポリマー層を化学結合することなく表面上へ物理吸着させたモノマーを重合または重縮合させること(タイプI)、支持体に対してポリマー層を化学結合させて、表面上に物理吸着させたモノマーを重合または重縮合させること(タイプII)、支持体へ物理吸着させたプレポリマーを固定化すること(タイプIII)、及び支持体の表面に対して予め合成したポリマーを化学吸着させること(タイプIV)により得られ得る。例えば、参照により本明細書に組み入れるHansonら,J.Chromat.,A656(1993)369−380を参照されたい。先に述べたように、ハイブリッド材料のポリマーでのコーティングは本明細書中に記載されている各種表面改質と一緒に使用され得る。
よって、或る実施形態において、表面改質剤はオクチルトリクロロシラン、オクタデシルトリクロロシラン、オクチルジメチルクロロシラン及びオクタデシルジメチルクロロシランからなる群から選択される。更なる実施形態において、表面改質剤はオクチルトリクロロシラン及びオクタデシルトリクロロシランからなる群から選択される。
別の実施形態において、ハイブリッドコア及び/または包囲材料は有機基とシラノール基改質の組合せにより表面改質されている。
他の実施形態において、ハイブリッドコア及び/または包囲材料は有機基改質とポリマーコーティングの組合せにより表面改質されている。
他の実施形態において、ハイブリッドコア及び/または包囲材料はシラノール基改質とポリマーコーティングの組合せにより表面改質されている。
別の実施形態において、ハイブリッドコア及び/または包囲材料はハイブリッドコア及び/または包囲材料の有機基と改質試薬の間に有機共有結合を形成することにより表面改質されている。
或る実施形態において、ハイブリッドコア及び/または包囲材料は有機基改質とシラノール基改質とポリマーコーティングの組合せにより表面改質されている。
1つの実施形態において、ハイブリッドコア及び/または包囲材料はシラノール基改質により表面改質されている。
別の実施形態において、本発明は、ハイブリッドコア及び/または包囲材料がポロゲンを更に配合することにより改質されている方法を提供する。更なる実施形態において、ポロゲンはシクロヘキサノール、トルエン、メシチレン、2−エチルヘキサン酸、ジブチルフタレート、1−メチル−2−ピロリジノン、1−ドデカノール及びトリトンX−45からなる群から選択される。或る実施形態において、ポロゲンはトルエンまたはメシチレンである。
1つの実施形態において、本発明は、ハイブリッドコア及び/または包囲材料が界面活性剤または安定化剤を配合することにより更に改質されている方法を提供する。或る実施形態において、界面活性剤はトリトンX−45、トリトンX100、トリトンX305、TLS、プルロニックF−87、プルロニックP−105、プルロニックP−123、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、ドデシル硫酸アンモニア、TRISドデシル硫酸塩またはトリトンX−165である。或る実施形態において、界面活性剤はドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、ドデシル硫酸アンモニアまたはTRISドデシル硫酸塩である。
上記したハイブリッドコア及び/または包囲材料の合成の或る実施形態を以下の実施例により更に説明する。
実施例
本発明は、多孔質無機/有機ハイブリッド粒子の製造及びその使用を記載している以下の非限定的実施例により更に説明され得る。
(材料)
すべての試薬は、特に断らない限り受け取ったまま使用した。当業者は以下の供給材料及び供給業者の均等物が存在し、よって以下にリストされている供給業者は限定として解釈されるべきでないことを認識している。
(キャラクタリゼーション)
当業者は以下の計器及び供給業者の均等物が存在し、よって以下にリストされている供給業者は限定として解釈されるべきでないことを認識している。
%C値は燃焼分析(CE−440元素分析機;マサチューセッツ州ノースチェルムスフォードに所在のExeter Analytical Inc.)により、またはクーロメトテリー炭素分析機(モジュールCM5300,CM5014,イリノイ州ジョリエットに所在のUIC Inc.)により測定した。これらの材料の比表面積(SSA)、比細孔容積(SPV)及び平均細孔直径(APD)はマルチポイントN2収着方法(Micromeritics ASAP 2400,ジョージア州ノークロスに所在のMicromeritics Instruments Inc.)を用いて測定した。SSAはBET方法を用いて計算し、SPVはP/P>0.98について測定した単一ポイントであり、APDはBJH方法を用いて等温線のデソープションlegから計算した。ミクロ細孔表面積(MSA)は、比表面積(SSA)から差し引いた細孔<34Åについての累積吸着細孔直径データとして測定した。メジアンメソ細孔直径(MPD)及びメソ細孔容積(MPV)は水銀ポロシメーター(Micromeritics AutoPore IV,ジョージア州ノークロスに所在のMicromeritics)を用いて測定した。骨格密度はMicromeritics AccuPyc 1330ヘリウム比重壜(V2.04N,ジョージア州ノークロス)を用いて測定した。走査型電子顕微鏡(SEM)画像分析はJEOL JSM−5600計器(日本国東京)を用いて7kVで実施した。高分解能SEM画像分析は、Focused Ion Beam (FIB/SEM)計器(Helios 600 Nanolab,オレゴン州ヒルズボロに所在のFEI Company)を用いて20kVで実施した。粒度はBeckman Coulter Multisizer 3アナライザー(30−μmアパーチャー,70,000カウント;フロリダ州マイアミ)を用いて測定した。粒子直径(dp)は体積基準の粒度分布に基づく50%累積直径として測定した。分布の幅は90%累積体積直径を10%累積体積直径で割った値(90/10比で示す)として測定する。これらの材料の粘度はブルックフィールドデジタル粘度計モデルDV−II(マサチューセッツ州ミドルボロ)を用いて測定した。FT−IRスペクトルはBruker Optics Tensor 27(ドイツ国エットリンゲン)を用いて得た。多核(13C,29Si)CP−MAS NMRスペクトルはBruker Instruments Avance−300分光計(7mmダブルブロードバンドプローブ)を用いて得た。スピン速度は典型的には5.0〜6.5kHzであり、待ち時間は5secであり、交差分極接触時間は6msecであった。報告されている13C及び29Si CP−MAS NMRスペクトルシフトは外部標準としてアダマンタン(13C CP−MAS NMR,δ 38.55)及びヘキサメチルシクロトリシロキサン(29Si CP−MAS NMR,δ−9.62)を用いてテトラメチルシランに対して報告した。各種ケイ素環境の集団をDMFitソフトウェアを用いてスペクトルデコンボリューションにより評価した[Massiot,D.;Fayon,F.;Capron,M.;King,L;LeCalve,S.;Alonso,B.;Durand,J.−O.;Bujoli,B.;Gan,Z.;Hoatson,G.,Magn.Reson.Chem.,2002,40,70−76]。
ポリオルガノシロキサンの合成
1つ以上のテトラアルコキシシランまたはオルガノアルコキシシラン(いずれも、ペンシルベニア州モリスビルに所在のGelest Inc.またはペンシルベニア州ブリストルに所在のUnited Chemical Technologies,INC.から)、またはジルコニウムn−プロポキシド(プロパノール中70%,ペンシルベニア州モリスビルに所在のGelest Inc.,反応1nで使用した172.5g溶液)をフラスコにおいてエタノール(無水,ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)及び水性塩酸溶液(ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich)と混合した。反応1a〜1r、1u〜1yは0.1N HClを使用し、反応1s及び1tは0.01N HClを使用し、反応1zは0.1M 酢酸(J.T.Baker)を使用した。メタクリルオキシプロピル基の重合を防止するためにヒドロキノン(ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich)も反応物1o(8.4mg)及び反応物1p(17.6mg)に添加した。生成物1yは文献プロトコル(K.Ungerら,Colloid & Polymer Science,vol.253,p.658−664(1975)に記載されている)に従って製造した。生じた溶液をアルゴンまたは窒素雰囲気中で16時間攪拌し、還流した。フラスコからアルコールを大気圧下での蒸留により除去した。アルゴンまたは窒素の掃引雰囲気中で95〜120℃で1〜2時間加熱することにより残留アルコール及び揮発性物質を除去した。生じたポリオルガノアルコキシシロキサンは透明な粘性液体であった。生成物ポリオルガノアルコキシシロキサン(POS)を作成するために使用したオルガノアルコキシシランの化学式を表1にリストする。生成物1a〜1xを製造するために使用した出発材料の特定量を表2にリストする。構造分析はNMR分光法を用いて実施した。
Figure 0006364375
Figure 0006364375
Figure 0006364375
Figure 0006364375
ハイブリッド粒子のハイブリッド無機/有機材料包囲
(米国特許6,686,035に記載されている方法に従って製造した)式(O1.5SiCHCHSiO1.5)(SiOを有する5μm BEH多孔質ハイブリッド粒子(20g,マサチューセッツ州ミルフォードに所在のWaters Corporation;6.5%C;SSA=190m/g;SPV=0.80m/g;APD=155Å)をエタノール(無水,ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker;5mL/g)中に含む懸濁液に実施例1からのPOS 1aを添加した。溶媒を回転式蒸発器を用いて減圧下でゆっくり0.5〜4時間かけて除去した。粒子を0.5μm濾紙を用いて単離し、エタノール(無水,ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)を用いて繰り返し洗浄した。次いで、材料をエタノール(3mL/g,無水,ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)、脱イオン水(7mL/g)及び30% 水酸化アンモニウム(20g;ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)を含む懸濁液中で50℃に20時間加熱した。次いで、反応物を冷却し、生成物を濾過し、水及びメタノール(ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)で順次洗浄した。次いで、生成物を減圧下80℃で16時間乾燥した。これらの生成物を製造するために使用した出発材料の特定量を表3にリストする。これらの材料の%C値、比表面積(SSA)、比細孔容積(SPV)及び平均細孔直径(APD)を表3にリストする。
Figure 0006364375
ハイブリッド粒子のハイブリッド無機/有機材料包囲
(米国特許6,686,035に記載されている方法に従って製造した)式(O1.5SiCHCHSiO1.5)(SiOを有する5μm BEH多孔質ハイブリッド粒子(20g,マサチューセッツ州ミルフォードに所在のWaters Corporation;6.5%C;SSA=190m/g;SPV=0.80m/g;APD=155Å)を乾燥トルエン(ニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific;5mL/g)中に含む懸濁液に実施例1からのPOS 1a及び水を添加した。残留水を除去するためにディーン・スタークトラップを使用してこの反応物を80℃で1時間、110℃で20時間加熱した。反応物を室温まで冷却し、粒子を0.5μm濾紙を用いて単離し、エタノール(無水,ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)を用いて繰り返し洗浄した。次いで、材料をエタノール(3mL/g,無水,ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)、脱イオン水(7mL/g)及び30% 水酸化アンモニウム(20g;ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)を含む懸濁液中で50℃に4時間加熱した。次いで、反応物を冷却し、生成物を濾過し、水及びメタノール(ニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific)で順次洗浄した。次いで、生成物を減圧下80℃で16時間乾燥した。これらの生成物を製造するために使用した出発材料の特定量を表4にリストする。%C値、比表面積(SSA)、比細孔容積(SPV)、平均細孔直径(APD)及びSPVの変化(ΔSPV)を表4にリストする。
このアプローチにより、炭素含量の増加(1.0〜1.8%C)及びSPVの減少(0.10cm/g平均変化)が観察された。SEM分析は出発粒子と同等の粒子モルホロジー及び表面特徴を示した。(コールターカウンターによる)粒度分析は出発粒子と同等の粒度及び分布を示した。このことから、この材料包囲方法で多孔性が低下したのは多孔性粒子フレームワークが充填されたためであり、表面デブリの導入または二次無孔質粒子分布のためではないことが示唆される。APDの減少からも、この材料包囲方法が細孔フレームワークの充填であることが示される。SSAの僅かな上昇は包囲材料の多孔性が小さいことを示し得る。
Figure 0006364375
ハイブリッド粒子のハイブリッド無機/有機材料包囲
(米国特許6,686,035に記載されている方法に従って製造した)式(O1.5SiCHCHSiO1.5)(SiOを有する3.5μm BEH多孔質ハイブリッド粒子(マサチューセッツ州ミルフォードに所在のWaters Corporation;6.5%C;SSA=185m/g;SPV=0.76cm/g;APD=146Å)を乾燥トルエン(ニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific;4a〜4bの場合5mL/g;4e〜4iの場合10mL/g)中に含む懸濁液に実施例1からのPOS 1a及び水を添加した。この反応物を80℃で1時間、110℃で20時間加熱した。反応4a及び4cでは残留水を除去するためのディーン・スタークトラップの使用を採用しなかったが、他の反応ではディーン・スタークトラップを使用した。反応物を室温まで冷却し、粒子を0.5μm濾紙を用いて単離し、エタノール(無水、ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)を用いて繰り返し洗浄した。次いで、材料をエタノール(3mL/g,無水,ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)、脱イオン水(7mL/g)及び30% 水酸化アンモニウム(20g;ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)を含む懸濁液中で50℃に4時間加熱した。次いで、反応物を冷却し、生成物を濾過し、水及びメタノール(ニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific)で順次洗浄した。次いで、生成物を減圧下80℃で16時間乾燥した。これらの生成物を製造するために使用した出発材料の特定量を表5にリストする。%C値、比表面積(SSA)、比細孔容積(SPV)、平均細孔直径(APD)及びSPVの変化(ΔSSA)を表5にリストする。
この材料包囲アプローチにより、炭素含量の増加(1.0〜2.6%C)及びSPVの減少(0.12〜0.44cm/g)が達成された。SEM分析は出発粒子と同等の粒子モルホロジー及び表面特徴を確認した。(コールターカウンターによる)粒度分析は出発粒子と同等の粒度及び分布を示した。このことから、この材料包囲方法で多孔性が低下したのは多孔質粒子フレームワークが充填されたためであり、表面デブリの導入または二次無孔質粒子分布のためではないことが示唆される。
Figure 0006364375
ハイブリッド包囲されているハイブリッド粒子の熱水処理
包囲されているハイブリッド粒子の細孔構造を調節するための手段とて、実施例3及び4からの粒子を0.3M トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS,ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich Chemical)の水溶液と5mL/gのスラリー濃度で混合した。生じたスラリーのpHを酢酸(ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)を用いて9.8に調節した。次いで、スラリーをステンレス鋼製オートクレーブ中に閉じ込め、155℃に20時間加熱した。オートクレーブを室温まで冷却した後、生成物を0.5μm濾紙を用いて単離し、水及びメタノール(ジョージア州スワニーに所在のFisher Scientific)で洗浄した。次いで、粒子を真空下80℃で16時間乾燥した。これらの材料の具体的キャラクタリゼーションデータを表6にリストする。実施例3及び4からの前駆体材料と比較した生成物の%Cの変化(Δ%C)、SSAの変化(ΔSSA)及びAPDの変化(ΔAPD)を表6にリストする。
この組の実験から、包囲されているハイブリッド粒子の熱水処理がこれらの材料の細孔属性を調節するために使用され得ることが判明した。実施例3及び4からの前駆体材料と比較して、すべての生成物がSSAの著しい減少、APDの増加及びSPVまたは(SEMにより調べた)粒子モルホロジーの有意な変化なしを示した。熱水処理の使用がAPDの増加に成功したと結論づけられた。これらの生成物のAPDは市販されているHPLC充填材料に匹敵する範囲内であった。これらの生成物の%Cの減少は、一部は表面アルコキシドが除去され、包囲材料のメタクリルオキシプロピル基が部分的に加水分解されたためである。この加水分解により、NMR及びFT−IR分光法により確認されたようにヒドロキシプロピル基(例えば、HO(CHSiO1.5)が形成される。
Figure 0006364375
ハイブリッド粒子の二次ハイブリッド無機/有機材料包囲
実施例5からの多孔質ハイブリッド粒子を乾燥トルエン(ニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific;10mL/g)中に含む懸濁液に実施例1からのPOS 1a及び水を添加した。残留水を除去するためにディーン・スタークトラップを使用してこの反応物を80℃で1時間、110℃で20時間加熱した。反応物を室温まで冷却し、粒子を0.5μm濾紙を用いて濾過し、エタノール(無水,ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)で繰り返し洗浄した。次いで、材料をエタノール(3mL/g,無水,ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)、脱イオン水(7mL/g)及び30% 水酸化アンモニウム(20g;ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)を含む懸濁液中で50℃に4時間加熱した。次いで、反応物を冷却し、生成物を濾過し、水及びメタノール(ニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific)で順次洗浄した。次いで、生成物を減圧下80℃で16時間乾燥した。これらの生成物を製造するために使用した出発材料の特定量を表7にリストする。%C値、比表面積(SSA)、比細孔容積(SPV)、平均細孔直径(APD)及びSPVの変化(ΔSPV)を表7にリストする。
この組の実験から、これらの材料の細孔特性を更に変化させるために反復材料包囲を使用し得ることが判明した。この材料包囲アプローチにより、炭素含量の増加(0.7%C)及びSPVの減少(0.13cm/g)が達成された。これらの生成物を実施例3及び4で使用した未改質BEH粒子と比較すると、我々は炭素含量の大きな増加(1.00〜1.36%C)を観察し、この反復方法によりSPVの減少(0.23〜0.24cm/g)が達成された。SEM分析は前駆体材料と同等の粒子モルホロジー及び表面特徴を確認した。
Figure 0006364375
ハイブリッド無機/有機包囲されているハイブリッド粒子の熱水処理
実施例6からのハイブリッド粒子を0.3M トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS,ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich Chemical)の水溶液と5mL/gのスラリー濃度で混合した。生じたスラリーのpHを酢酸(ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)を用いて9.8に調節した。次いで、スラリーをステンレス鋼製オートクレーブ中に閉じ込め、155℃に20時間加熱した。オートクレーブを室温まで冷却した後、生成物を0.5μm濾紙を用いて単離し、水及びメタノール(ジョージア州スワニーに所在のFisher Scientific)で洗浄した。次いで、粒子を真空下80℃で16時間乾燥した。これらの材料の具体的キャラクタリゼーションデータを表8にリストする。実施例6からの前駆体材料と比較した生成物の%Cの変化(Δ%C)、SSAの変化(ΔSSA)及びAPDの変化(ΔAPD)を表8にリストする。
この組の実験から、反復包囲したハイブリッド粒子の熱水処理が前駆体材料と比較してSSAを減少させ、APDを増加させ、SPVまたは(SEMにより調べた)粒子モルホロジーを有意に変化させないために使用され得ることが判明した。これらの生成物の%Cが減少したのは、一部には前駆体材料の表面アルコキシドが除去され、包囲材料のメタクリルオキシプロピル基が部分的に加水分解されたためである。この加水分解により、NMR及びFT−IR分光法で確認されたようにヒドロキシプロピル基(例えば、HO(CHSiO1.5)が形成される。
Figure 0006364375
ハイブリッド粒子のハイブリッド無機/有機材料包囲
(米国特許6,686,035に記載されている方法に従って製造した)式(O1.5SiCHCHSiO1.5)(SiOを有する3.0〜3.5μm BEH多孔質ハイブリッド粒子(20g,マサチューセッツ州ミルフォードに所在のWaters Corporation;6.5%C;SSA=185〜191m/g;SPV=0.76〜0.82cm/g;APD=146〜153Å)をトルエン(ニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific;10mL/g)中に含む懸濁液に実施例1からのPOS(16.42g)及び脱イオン水(0.8mL)を添加した。反応8u、8v及び8adは4.8μm BEH多孔質粒子を使用した。反応8p及び8qは8.2mLの脱イオン水を使用した。反応8s及び8tは2倍高いスケールで、反応8w及び8xは10倍高いスケールで、反応8yは25倍高いスケールで実施した。メタクリルオキシプロピル基の重合を防止するために反応物8n及び8oにヒドロキノン(30ppm,ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich)を添加した。残留水を除去するためにディーン・スタークトラップを使用して反応物を80℃で1時間、110℃で20時間で加熱した。反応物を室温まで冷却し、粒子を0.5μm濾紙を用いて単離し、エタノール(無水,ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)で繰り返し洗浄した。次いで、材料をエタノール(3mL/g,無水,ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)、脱イオン水(7mL/g)及び30% 水酸化アンモニウム(20g;ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)を含む懸濁液中で50℃に4時間加熱した。次いで、反応物を冷却し、生成物を濾過し、水及びメタノール(ニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific)で順次洗浄した。次いで、生成物を減圧下80℃で16時間乾燥した。これらの材料の%C値、比表面積(SSA)、比細孔容積(SPV)及び平均細孔直径(APD)を表9にリストする。生成物の%Cの変化(Δ%C)及びSPVの変化(ΔSPV)を表9にリストする。
この組の実験から、ハイブリッド包囲されている材料を作成するために多種多様のPOSを使用し得ることが判明した。この一連の包囲されている材料は疎水性及び表面活性の点で異なる。例えば、包囲されている生成物8dのオクタデシル基及び包囲されている生成物8iの部分的にフッ素化されている基により、未改質BEH粒子に比して疎水性を向上させ得る。ジルコニウム含有生成物8mは高い表面活性を発揮し得、これは幾つかのクロマトグラフ分離のために有利であり得る。ペルフルオロフェニル含有の包囲されている生成物8tの疎水性及び強い電子求引性は高い疎水性及び改質された表面シラノール活性を発揮し得る。生成物8bで判明したように、式(O1.5SiCHCHSiO1.5)(SiOを有するPOSを使用すると、未改質粒子と同じサンプル化学組成を有するハイブリッド包囲されている粒子が生じ、これにより粒子細孔特性のみを変化させることができる。
炭素含量は包囲材料の組成に応じて変動した。例えば、生成物8bは炭素含量の変化を示さなかった。このことは、包囲材料及びベース粒子が同じ化学組成を有しているので予想された。BEH材料よりも低い炭素含量を有している生成物8tの包囲材料により、包囲されている生成物の炭素含量が低下した。高い反応スケールでのこの方法の再現性を調べる目的で生成物8u〜8yを反復実験にかけた。これらの生成物は良好な再現性を有しており、%C、SSA、SPV及びAPDデータの相対標準偏差は4.5%未満であった。
この材料包囲アプローチにより、SPVの減少(−0.04〜−0.25cm/g)も達成された。SEM分析は出発粒子と同等の粒子モルホロジー及び表面特徴を確認した。(コールターカウンターによる)粒度分析は出発粒子と同等の粒度及び分布を示した。
Figure 0006364375
Figure 0006364375
ハイブリッド被覆されているハイブリッド粒子の熱水処理
実施例8からのハイブリッド粒子を0.3M トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS,ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich Chemical)の水溶液と5mL/gのスラリー濃度で混合した。生じたスラリーのpHを酢酸(ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)を用いて9.8に調節した。次いで、スラリーをステンレス鋼製オートクレーブ中に閉じ込め、155℃に20時間加熱した。オートクレーブを室温まで冷却した後、生成物を0.5μm濾紙を用いて単離し、水及びメタノール(ジョージア州スワニーに所在のFisher Scientific)で洗浄した。次いで、粒子を真空下80℃で16時間乾燥した。これらの材料の具体的キャラクタリゼーションデータを表10にリストする。
この組の実験から、前駆体材料と比較してSSAを減少させ、APDを増加させ、SPVまたは(SEMにより調べた)粒子モルホロジーを有意に変化させないように包囲されているハイブリッド粒子の熱水処理を使用できることが判明した。%Cの点での殆どの調節は小さい(<0.35%C)が、これらの生成物の幾つかで%Cが大きく減少したのは一部には前駆体材料の表面アルコキシドが除去され、包囲材料の幾つかの特定有機官能性基が化学改質されたためである。例えば、生成物9j、9n、9o、9r及び9sの場合、部分エステル加水分解により、ヒドロキシプロピル基(例えば、HO(CHSiO1.5)が形成される。生成物9k、9p及び9qの場合、tert−ブトキシカルボニル基の脱保護により、NMR分光法により確認されるようにアミノプロピル基(例えば、NH(CHSiO1.5))が形成される。
包囲されているハイブリッド粒子の熱水処理により得られる細孔構造の調節は窒素脱着データ(BJH dWd/log(D)細孔容積データ)で観察され得る。それぞれ材料包囲・熱水処理生成物8b及び9bについて図1に示すように、この方法により平均細孔直径が顕著に変化する。この方法の結果として、細孔サイズ分布の幅が未改質BEHハイブリッド粒子に比して減少した。生成物9u〜9yの反復実験は良好な再現性を立証し、%C、SSA、SPV及びAPDについての相対標準偏差は4.5%未満であった。
Figure 0006364375
ハイブリッド粒子のシリカを主成分とする材料包囲
(米国特許6,686,035に記載されている方法に従って製造した)式(O1.5SiCHCHSiO1.5)(SiOを有する3.5μm BEH多孔質ハイブリッド粒子(マサチューセッツ州ミルフォードに所在のWaters Corporation;6.5%C;SSA=185m/g;SPV=0.76cm/g;APD=146A)を乾燥トルエン(ニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific;10mL/g)中に含む懸濁液に実施例1からのPOS 1y及び脱イオン水を添加した。残留水を除去するためにディーン・スタークトラップを使用してこの反応物を80℃で1時間、110℃で20時間加熱した。反応物を室温まで冷却し、粒子を0.5μm濾紙を用いて単離し、エタノール(無水,ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)で繰り返し洗浄した。次いで、材料をエタノール(3mL/g,無水,ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)、脱イオン水(7mL/g)及び30% 水酸化アンモニウム(20g;ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)を含む懸濁液中で50℃に4時間加熱した。次いで、反応物を冷却し、生成物を濾過し、水及びメタノール(ニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific)で順次洗浄した。次いで、生成物を減圧下80℃で16時間乾燥した。これらの生成物を製造するために使用した出発材料の特定量を表11にリストする。これらの材料の%C値、比表面積(SSA)、比細孔容積(SPV)及び平均細孔直径(APD)を表11にリストする。生成物の%Cの変化(Δ%C)及びSPVの変化(ΔSPV)を表11にリストする。
この組の実験から、シリカ包囲されているハイブリッド材料を作成するためにテトラアルコキシシランを主成分とするPOSを使用し得ることが判明した。これにより、粒子表面特性(例えば、シラノール活性及び親水性)を調節することができる。これらのハイブリッド材料のシリカ材料包囲の結果として炭素含量、SSA、SPV及びAPDが減少した。これは、包囲材料(例えば、SiO)中の炭素が欠乏しているためである。SEM分析は出発粒子と同等の粒子モルホロジー及び表面特徴を確認した。(コールターカウンターによる)粒度分析は出発粒子と同等の粒度及び分布を示した。
Figure 0006364375
シリカ被覆されているハイブリッド粒子の熱水処理
実施例10からのハイブリッド粒子を0.3M トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS,ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich Chemical)の水溶液と5mL/gのスラリー濃度で混合した。生じたスラリーのpHを酢酸(ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)を用いて9.8に調節した。次いで、スラリーをステンレス鋼製オートクレーブ中に閉じ込め、155℃に20時間加熱した。オートクレーブを室温まで冷却した後、生成物を0.5μm濾紙を用いて単離し、水及びメタノール(ジョージア州スワニーに所在のFisher Scientific)で洗浄した。次いで、粒子を真空下80℃で16時間乾燥した。これらの材料の具体的キャラクタリゼーションデータを表12にリストする。
この組の実験から、前駆体材料と比較してSSAを減少させ、APDを増加させ、%C、SPVまたは(SEMにより調べた)粒子モルホロジーを有意に変化させないためにシリカ包囲されているハイブリッド粒子の熱水処理を使用し得ることが判明した。
Figure 0006364375
ナノ粒子のポリオルガノシロキサンへの添加
実施例1のPOS 1cにダイヤモンドナノ粒子(テキサス州ヒューストンに所在のNanostructured & Ammorphous Materials,Inc.,4〜25nm)または炭化ケイ素ナノ粒子(ミズーリ州セントルイスに所在のSigma−Aldrich,<100nm)を添加して、0.1〜0.2wt%分散液を生成した。分散は回転子/固定子ミキサー(ニューヨーク州ホーポージに所在のMega Sheer,Charles Ross & Son Co.)を用いて実施した。次いで、凝集物を減らすために生成物を遠心した(マサチューセッツ州ミルフォードに所在のThermo EXD,4×1Lボトル遠心管)。これらの生成物を製造するために使用した出発材料の特定量を表13にリストする。
Figure 0006364375
ハイブリッド粒子のナノ粒子ハイブリッドコンポジット材料包囲
(米国特許6,686,035に記載されている方法に従って製造した)式(O1.5SiCHCHSiO1.5)(SiOを有する3.5μm BEH多孔質ハイブリッド粒子(20g,マサチューセッツ州ミルフォードに所在のWaters Corporation;6.5%C;SSA=185m/g;SPV=0.76cm/g;APD=146Å)をトルエン(ニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific;10mL/g)中に含む懸濁液に実施例12からのPOS(16.42g)及び脱イオン水(0.8g)を添加した。残留水を除去するためにディーン・スタークトラップを使用してこの反応物を80℃で1時間、110℃で20時間加熱した。反応物を室温まで冷却し、粒子を0.5μm濾紙を用いて単離し、エタノール(無水,ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)を用いて繰り返し洗浄した。次いで、材料をエタノール(3mL/g,無水,ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)、脱イオン水(7mL/g)及び30% 水酸化アンモニウム(20g;ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)を含む懸濁液中で50℃に4時間加熱した。次いで、反応物を冷却し、生成物を濾過し、水及びメタノール(ニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific)で順次洗浄した。次いで、生成物を減圧下80℃で16時間乾燥した。これらの材料の%C値、比表面積(SSA)、比細孔容積(SPV)、平均細孔直径(APD)及びSPVの変化(ΔSPV)を表14にリストする。
この組の実験から、コンポジット包囲材料を作成するためにナノ粒子含有POSを使用し得ることが判明した。こうして、粒子特性(例えば、表面酸性、熱及び機械的特性)を調節することができる。このコンポジット材料包囲アプローチにより、SPVの減少(0.11cm/g)が達成された。SEM分析は出発粒子と同等の粒子モルホロジー及び表面特性を確認した。(コールターカウンターによる)粒度分析は、出発粒子と同等の粒度及び分布を示した。このことから、この材料包囲方法で多孔性が減少したのは多孔質粒子フレームワークが充填されたためであり、表面デブリまたは二次無孔質粒子が導入されたためではないことが示唆される。
Figure 0006364375
ナノ粒子ハイブリッドコンポジット包囲されているハイブリッド粒子の熱水処理
実施例13bからのハイブリッド粒子を0.3M トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS,ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich Chemical)の水溶液と5mL/gのスラリー濃度で混合した。生じたスラリーのpHを酢酸(ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)を用いて9.8に調節した。次いで、スラリーをステンレス鋼製オートクレーブ中に閉じ込め、155℃に20時間加熱した。オートクレーブを室温まで冷却した後、生成物を0.5μm濾紙を用いて単離し、水及びメタノール(ジョージア州スワニーに所在のFisher Scientific)で洗浄した。次いで、粒子を真空下80℃で16時間乾燥した。生じた生成物14aは6.49%C、132m/gの比表面積(SSA)、0.64cm/gの比細孔容積及び167Åの平均細孔直径(APD)を有していた。コンポジット包囲されているハイブリッド材料を熱水処理すると、前駆体材料と比較してSPVまたは(SEMにより調べた)粒子モルホロジーを有意に変化させることなくSSAは減少し、APDは増加した。
より広い細孔のハイブリッド粒子のハイブリッド無機/有機材料包囲
タイプA(3.5μm;6.3%C;SSA=38m/g;SPV=0.67cm/g;APD=600Å;MPV=0.67cm/g;MPD=513Å)、タイプB(3.5μm;6.6%C;SSA=83m/g;SPV=0.65cm/g;APD=287Å;MPV=0.61cm/g;MPD=243Å)またはタイプC(5μm;6.44%C;SSA=95〜100m/g;SPV=0.81〜0.83cm/g;APD=289〜324Å;MPV=0.77〜0.83cm/g;MPD=252〜265Å)と称される(米国特許6,686,035に記載されている方法に従って製造した)式(O1.5SiCHCHSiO1.5)(SiOを有するより広い細孔のBEH多孔質ハイブリッド粒子をトルエン(ニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific;10mL/g)中に含む懸濁液に実施例1からのPOS及び脱イオン水を添加した。反応物を80℃で1時間、110℃で20時間加熱した。反応15a及び15bの場合には残留水を除去するためにディーン・スタークトラップを使用した。反応物を室温まで冷却し、粒子を0.5μm濾紙を用いて単離し、エタノール(無水,ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)で繰り返し洗浄した。次いで、材料をエタノール(3mL/g,無水,ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)、脱イオン水(7mL/g)及び30% 水酸化アンモニウム(20g;ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)を含む懸濁液中で50℃に4時間加熱した。次いで、反応物を冷却し、生成物を濾過し、水及びメタノール(ニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific)で順次洗浄した。次いで、生成物を減圧下80℃で16時間乾燥した。これらの材料の%C値及び比表面積(SSA)を表15にリストする。水銀ポロシメーターにより測定したメジアンメソ細孔直径(MPD)及びメソ細孔容積(MPV)を表15にリストする。未改質ハイブリッド粒子に比した生成物のSPVの変化(ΔSPV)及びMPVの変化(ΔMPV)を表15にリストする。
この組の実験から、包囲されているより広い細孔直径を有するハイブリッド材料を作成するためにハイブリッドPOSを使用し得ることが判明した。これにより、粒子表面特性及び機械的特性を調節することができる。細孔容積が減少すると、多孔質ネットワークの機械的強度を向上させることができる。このコンポジット材料包囲アプローチにより、MPVの減少(0.06〜0.16cm/g)が達成された。SEM分析は出発粒子と同等の粒子モルホロジー及び表面特徴を確認した。(コールターカウンターによる)粒度分析は出発粒子と同等の粒度及び分布を示した。
Figure 0006364375
より広い細孔の粒子を有するハイブリッド包囲材料の熱水処理
実施例15からのハイブリッド粒子を0.3M トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS,ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich Chemical)の水溶液と5mL/gのスラリー濃度で混合した。生じたスラリーのpHを酢酸(ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)を用いて9.8に調節した。次いで、スラリーをステンレス鋼製オートクレーブ中に閉じ込め、155℃に20時間加熱した。オートクレーブを室温まで冷却した後、生成物を0.5μm濾紙を用いて単離し、水及びメタノール(ジョージア州スワニーに所在のFisher Scientific)で洗浄した。次いで、粒子を真空下80℃で16時間乾燥した。これらの材料の具体的キャラクタリゼーションデータを表16にリストする。広い細孔のハイブリッド材料を有する包囲材料を熱水処理すると、前駆体材料と比較して%Cまたは(SEMにより調べた)粒子モルホロジーを有意に変化させることなくSSAは減少し、MPDは増加した。生成物16aの高分解能SEMはこの方法により非常に多孔質の細孔ネットワークが維持されることを示している。
Figure 0006364375
包囲材料を有するハイブリッド粒子の酸処理
実施例5、9及び11に従って製造した多孔質粒子を1M 塩酸溶液(ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich)中に98℃で20時間分散させた。粒子を0.5μm濾紙を用いて単離し、中性pHまで水で洗浄した後、アセトン(HPLCグレード,ニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific)で洗浄した。粒子を真空下80℃で16時間乾燥した。これらの材料の具体的キャラクタリゼーションデータを表17にリストする。
前駆体材料に比してSSA、SPVまたはAPDは有意に変化しなかったが、未改質BEHハイブリッド粒子に比してSSAの顕著な減少(13〜63m/g減少)及びSPVの顕著な減少(0.05〜0.23cm/g減少)が生じた。
生成物17k及び17lを除いて、前駆体材料に比して%Cの有意な変化は生じなかった。これら2つの生成物の場合、%Cの損失(0.41〜0.75%C減少)により残りのtert−ブトキシカルボニル基が脱保護され、よってアミノプロピル基(例えば、NH(CHSiO1.5)が形成され得る。未改質BEHハイブリッドに比した%Cの変化は包囲材料の化学式により増加したり、変化したりした。これらの材料のミクロ細孔表面積(MSA)はいずれもクロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリーを有するクロマトグラフ材料の要件の範囲内である。生成物17t〜17xの反復実験は%C、SSA、SPV及びAPDの相対標準偏差は5%未満で良好な再現性を立証している。
Figure 0006364375
Figure 0006364375
包囲材料を有するハイブリッド粒子のイソシアネートとの反応
実施例17からの包囲材料を有するヒドロキシプロピル含有ハイブリッド粒子をアルゴンブランケット下、乾燥トルエン(5mL/g,J.T.Baker)中、オクタデシルイソシアネート(ODIC,Aldrich Chemical)、ドデシルイソシアネート(DIC,Aldrich Chemical)、ペンタフルオロフェニルイソシアネート(PFPIC,Aldrich Chemical)、1−アダマンチルイソシアネート(AIC,Aldrich Chemical)、4−シアノフェニルイソシアネート(4CPIC,Aldrich Chemical)、3−シアノフェニルイソシアネート(3CPIC,Aldrich Chemical)、4−ビフェニルイルイソシアネート(BPIC,Aldrich Chemical)、2,2−ジフェニルエチルイソシアネート(DPEIC,Aldrich Chemical)、3,5−ジメトキシフェニルイソシアネート(DMPIC,Aldrich Chemical)、4−ヨードフェニルイソシアネート(IPIC,Aldrich Chemical)、4−(クロロメチル)フェニルイソシアネート(CMPIC,Aldrich Chemical)、(S)−(−)−2−イソシアナト−3−フェニルプロピオン酸メチル(MIP,ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich)、フェニルイソシアネート(PIC,Aldrich Chemical)、ベンジルイソシアネート(BIC,Aldrich Chemical)またはフェネチルイソシアネート(PEIC,Aldrich Chemical)で改質した。懸濁液を16時間還流(110℃)加熱した後、<30℃まで冷却した。生成物18gは還流キシレン(30mL/g,J.T.Baker)中で製造した。粒子をフィルター装置に移し、トルエン及びアセトンで徹底的に洗浄した。次いで、材料をアセトンと1% トリフルオロ酢酸(ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich)溶液の1:1 v/v 混合物中で50℃で1時間(10mL/g粒子,加水分解タイプA)、アセトンと100mM 炭酸水素アンモニウム(pH8,ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich)の60:40 v/v 混合物中で20時間(加水分解タイプB)、またはアセトンと100mM 炭酸水素アンモニウム(pH10,ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich)の60:40 v/v 混合物中で20時間(加水分解タイプC)加熱した。生成物18rは1時間加熱した。次いで、反応物を冷却し、生成物を濾過し、アセトン及びトルエン(70℃で加熱)で順次洗浄した。次いで、生成物を減圧下70℃で16時間乾燥した。反応データを表18にリストする。カルバメート基の表面被覆率を元素分析により測定した表面改質の前後の粒子%Cの差から求めた。
Figure 0006364375
Figure 0006364375
包囲材料を有するハイブリッド粒子のイソシアネートでの二次表面改質
実施例18の材料を更に実施例18と同様の反応条件下で乾燥トルエン(5mL/g,J.T.Baker)中、オクタデシルイソシアネート(ODIC,Aldrich Chemical)、t−ブチルイソシアネート(TBIC,Aldrich Chemical)またはn−ブチルイソシアネート(NBIC,Aldrich Chemical)で改質した。反応データを表19にリストする。カルバメート基の追加表面被覆率を元素分析により測定した表面改質の前後の粒子%Cの差から求めた。
Figure 0006364375
包囲材料を有するハイブリッド粒子のクロロシランでの改質
実施例18及び19の材料を更に還流トルエン(5mL/g)中、イミダゾール(ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich)を用いて、トリメチルクロロシラン(TMCS,ペンシルベニア州モリスビルに所在のGelest Inc.)、トリエチルクロロシラン(TECS,ペンシルベニア州モリスビルに所在のGelest Inc.)、トリイソプロピルクロロシラン(TIPCS,ペンシルベニア州モリスビルに所在のGelest Inc.)、ヘキシルジメチルクロロシラン(TDMCS,ペンシルベニア州モリスビルに所在のGelest Inc.)、tert−ブチルジメチルクロロシラン(TBDMCS,ペンシルベニア州モリスビルに所在のGelest Inc.)、1−(tert−ブチルジメチルシリル)イミダゾール(TBDMSI、TCI America)またはtert−ブチルジフェニルクロロシラン(TBDPCS,ペンシルベニア州モリスビルに所在のGelest Inc.)で4時間改質した。次いで、反応物を冷却し、生成物を濾過し、水、トルエン、1:1 v/v アセトン/水及びアセトン(溶媒はすべてJ.T.Baker製)で順次洗浄した後、減圧下80℃で16時間乾燥した。生成物20fは20時間実施した。生成物20f、20i、20j、20k及び201をその後類似の条件下でTMCSと反応させた。反応データを表20にリストする。
Figure 0006364375
Figure 0006364375
包囲材料を有するハイブリッド粒子のクロロシランでの初期表面改質
実施例17からのサンプルを還流トルエン(HPLCグレード,ニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific)中、イミダゾール(ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich)を用いてオクタデシルトリクロロシラン(OTCS,ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich)またはオクタデシルジメチルクロロシラン(ODMCS,ペンシルベニア州モリスビルに所在のGelest Inc.)で4時間改質した。次いで、反応物を冷却し、生成物を濾過し、トルエン、1:1 v/v アセトン/水及びアセトン(溶媒はすべてJ.T.Baker製)で順次洗浄した。生成物21aの場合には、材料を次いでアセトン/水性0.12M 酢酸アンモニウム溶液(ミズーリ州セントルイスに所在のSigma Chemical Co.)中で2時間還流した。次いで、反応物を冷却し、生成物を濾過し、トルエン、1:1 v/v アセトン/水及びアセトン(溶媒はすべてJ.T.Baker製)で順次洗浄した。次いで、生成物を減圧下80℃で16時間乾燥した。反応データを表21にリストする。C18基の表面被覆率を元素分析により測定した表面改質の前後の粒子%Cの差から求めた。
Figure 0006364375
包囲材料を有するハイブリッド粒子のクロロシランでの二次表面改質
実施例21aのC18結合ハイブリッド材料(14g)の表面を更に還流トルエン(75mL)中、イミダゾール(1.50g,ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich)を用いてトリエチルクロロシラン(2.76g,TECS,ペンシルベニア州モリスビルに所在のGelest Inc.)で4時間改質した。次いで、反応物を冷却し、生成物を濾過し、水、トルエン、1:1 v/v アセトン/水及びアセトン(溶媒はすべてJ.T.Baker製)で順次洗浄した後、減圧下80℃で16時間乾燥した。次いで、材料をヘキサメチルジシラザン(HMDS,ペンシルベニア州モリスビルに所在のGelest Inc.)と混合すると、スラリー(1.0g粒子あたり1.1g HMDSの濃度)が生じた。次いで、生じたスラリーをステンレス鋼製オートクレーブ中に閉じ込め、200℃で18時間加熱した。オートクレーブを室温まで冷却した後、生成物を濾紙を用いて単離し、水、トルエン、1:1 v/v アセトン/水及びアセトン(溶媒はすべてJ.T.Baker製)で順次洗浄した後、減圧下80℃で16時間乾燥した。生成物(22a)は14.04%Cを有していた。
包囲材料を有するハイブリッド粒子のクロロシランでの二次表面改質
実施例17及び21からの包囲材料を有するハイブリッド粒子の表面を還流トルエン中、イミダゾール(ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich)を用いてトリメチルクロロシラン(TMCS,ペンシルベニア州モリスビルに所在のGelest Inc.)で4時間改質した。次いで、反応物を冷却し、生成物を濾過し、水、トルエン、1:1 v/v アセトン/水及びアセトン(溶媒はすべてJ.T.Baker製)で順次洗浄した後、減圧下80℃で16時間乾燥した。反応データを表22にリストする。
Figure 0006364375
ハイブリッド粒子の1μm未満粒子含有ハイブリッド無機/有機材料包囲
(米国特許6,686,035に記載されている方法に従って製造した)式(O1.5SiCHCHSiO1.5)(SiOを有する3.5μm BEH多孔質ハイブリッド粒子(20g,マサチューセッツ州ミルフォードに所在のWaters Corporation;6.5%C;SSA=188m/g;SPV=0.78cm/g;APD=150Å)をトルエン(ニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific;10mL/g)中に含む懸濁液に実施例1からのPOS 1c内<0.5μm BEH多孔質ハイブリッド粒子及び水の分散液(0.82mL)を添加した。実施例24a及び24bの場合には、POS 1c内<0.5μm BEH多孔質ハイブリッド粒子(SEMにより調べた粒度)の分散は一晩攪拌することにより達成した。実施例24cの場合には、分散にはエタノールでまず希釈した後、エタノールを真空蒸留する必要があった。この材料包囲反応物を80℃で1時間、110℃で20時間加熱した。反応物を室温まで冷却し、粒子を0.5μm濾紙を用いて単離し、エタノール(無水,ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)を用いて繰り返し洗浄した。次いで、材料をエタノール(3mL/g,無水,ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)、脱イオン水(7mL/g)及び30% 水酸化アンモニウム(20g;ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)を含む懸濁液中で50℃に4時間加熱した。次いで、反応物を冷却し、生成物を濾過し、水及びメタノール(ニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific)で順次洗浄した。次いで、生成物を減圧下80℃で16時間乾燥した。これらの生成物を製造するために使用した出発材料の特定量を表23にリストする。これらの材料の%C値、比表面積(SSA)、比細孔容積(SPV)、平均細孔直径(APD)及びSPVの変化(ΔSPV)を表23にリストする。SEM分析は3.5μm粒子上に表面<0.5μm微粒子が存在することを示した。
Figure 0006364375
ハイブリッド粒子に対するアセトキシプロピル結合
(米国特許6,686,035に記載されている方法に従って製造した)式(O1.5SiCHCHSiO1.5)(SiOを有するBEH多孔質ハイブリッド粒子(タイプA,マサチューセッツ州ミルフォードに所在のWaters Corporation;6.5%C;SSA=190m/g;SPV=0.80cm/g;APD=155Å)または3μmの広い細孔のBEH多孔質粒子(タイプB,マサチューセッツ州ミルフォードに所在のWaters Corporation;6.5%C;SSA=88m/g;SPV=0.68cm/g;APD=285Å)をトルエン(HPLCグレード,ニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific)中に含む懸濁液を還流トルエン(HPLCグレード,ニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific)中、3−アセトキシプロピルトリクロロシラン(ATPTCS,ニューヨーク州スコティアに所在のSilar Laboratories)、イミダゾール(ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich)及び脱イオン水で20時間改質した。反応25aは5μm粒子を使用し、反応25g及び25hは3.5μm粒子を使用した。次いで、反応物を冷却し、材料を濾過し、トルエン、1:1 v/v アセトン/水及びアセトン(溶媒はすべてニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific製)で順次洗浄した。次いで、材料をアセトン/水性0.12M 酢酸アンモニウム溶液(ミズーリ州セントルイスに所在のSigma Chemical Co.)中で2時間還流した。次いで、反応物を冷却し、生成物を濾過し、トルエン、1:1 v/v アセトン/水及びアセトン(溶媒はすべてJ.T.Baker製)で順次洗浄した。次いで、生成物を減圧下80℃で16時間乾燥した。次いで、材料を1M 塩酸溶液(ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich)中に98〜100℃で20時間分散すると、NMR分光法により確認されたようにヒドロキシプロピル基(例えば、HO(CHSiO1.5)が生じた。粒子を0.5μm濾紙を用いて単離し、中性pHまで水で洗浄した後、アセトン(HPLCグレード,ニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific)で洗浄した。粒子を真空下80℃で16時間乾燥した。反応データを表24にリストする。生成物25hも実験9の手順に従って熱水処理し、実験17の手順に従って酸処理した。ヒドロキシプロピル基の表面被覆率を元素分析により測定した表面改質の前後の粒子%Cの差から求めた。
Figure 0006364375
結合したハイブリッド粒子のイソシアネートとの反応
実施例25aからの粒子(20g)をアルゴンブランケット下、乾燥トルエン(100mL,ニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific)中オクタデシルイソシアネート(9.99g,Aldrich Chemical)で改質した。懸濁液を16時間還流(110℃)加熱した後、<30℃まで冷却した。粒子をフィルター装置に移し、トルエン及びアセトンで徹底的に洗浄した。次いで、材料をアセトンと1% トリフルオロ酢酸(ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich)溶液の1:1 v/v 混合物(100mL)中で50℃で1時間加熱した。次いで、反応物を冷却し、生成物を濾過し、アセトン及びトルエン(70℃で加熱)で順次洗浄した。次いで、材料を減圧下70℃で16時間乾燥した、この材料の炭素含量は13.32%Cであり、元素分析により測定した表面改質の前後の粒子%Cの差から求めたカルバメート基の表面被覆率は1.73μmol/mであった。これらの粒子の表面を還流トルエン中、イミダゾール(ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich)を用いてトリメチルクロロシラン(TMCS,ペンシルベニア州モリスビルに所在のGelest Inc.)で4時間改質した。次いで、反応物を冷却し、生成物を濾過し、水、トルエン、1:1 v/v アセトン/水及びアセトン(溶媒はすべてJ.T.Baker製)で順次洗浄した後、減圧下80℃で16時間乾燥した。生成物(26a)の最終炭素含量は14.24%Cであった。
包囲材料を有する多孔質ハイブリッド粒子のクロマトグラフ評価
実施例18、20、23及び26からの多孔質粒子のサンプルを表25にリストされている中性、極性及び塩基性化合物の混合物を分離するために使用した。2.1×100mm クロマトグラフカラムにスラリー充填技術を用いて充填した。クロマトグラフシステムはACQUITY UPLC(登録商標)システム及びACQUITY UPLC(登録商標)チューナブルUV検出器から構成した。データ収集及び分析のためにEmpower 2クロマトグラフィーデータソフトウェァ(Build 2154)を使用した。移動相条件は20mM KHPO/KHPO(pH7.00±0.02)/メタノール(36/65 v/v)、流速:0.25mL/分、温度:23.4℃、検出:254nmであった。
これらの包囲材料を有する多孔質ハイブリッド粒子が中性、極性及び塩基性化合物の分離において十分な保持及び分離度を与えることが明らかであり得る。保持比はアナライトの保持時間をアセナフテンの保持時間で割った値である。従って、1未満の値はアセナフテンよりも少ない保持を示し、1より大きい値はアセナフテンよりも多い保持を示す(保持比はHPLCの分野で公知のパラメーターである)。
Figure 0006364375
包囲材料を有する多孔質ハイブリッド粒子のピーク形状評価
実施例18、20、23及び26からの多孔質粒子のサンプルを実施例25の移動相及び試験条件を用いてUSPピークテーリングファクターについて評価した。結果を表26に示す。ピークテーリングファクターはHPLCの分野で公知のパラメーターである(より低い値は少ないテーリングに相当する)。これらの包囲材料を有する多孔質ハイブリッド粒子のピークテーリングファクターが市販されているC18カラムと匹敵する塩基性化合物テーリングファクターを有していることが明らかである。
Figure 0006364375
包囲材料を有する多孔質ハイブリッド粒子のクロマトグラフ評価
実施例9及び17からの多孔質粒子のサンプルを表27にリストされている中性、極性及び塩基性化合物の混合物を分離するために使用した。2.1×100mmクロマトグラフカラムにスラリー充填技術を用いて充填した。クロマトグラフシステムはACQUITY UPLC(登録商標)システム及びACQUITY UPLC(登録商標)チューナブルUV検出器から構成した。データ収集及び分析のためにEmpower 2クロマトグラフィーデータソフトウェァ(Build 2154)を使用した。移動相条件は100mM ギ酸アンモニウム(pH3.00±0.02)/アセトニトリル(10/90 v/v)、流速:0.5mL/分、温度:23.4℃、検出:254nmであった。
これらの多孔質ハイブリッド粒子が親水性相互作用クロマトグラフィー(HILIC)試験条件下で極性化合物の分離において十分な保持及び分離度を与えることが明らかであり得る。保持比はアナライトの保持時間をチミンの保持時間で割った値である。従って、1未満の値はチミンよりも少ない保持を示し、1より大きい値はアセナフテンよりも多い保持を示す(保持比はHPLCの分野で公知のパラメーターである)。包囲材料を有するt−Boc保護されているアミノプロピルハイブリッド粒子9qはこれらの試験条件下ですべてのアナライトに対して短い保持時間を示した。このことは、t−Boc基の高い疎水性のためであると予想される。脱保護されたアミノプロピル包囲ハイブリッド粒子17lにより保持性は有意に増加した。
Figure 0006364375
包囲材料を有する多孔質ハイブリッド粒子のピーク形状評価
実施例9及び17からの多孔質粒子のサンプルを実施例27の移動相及び試験条件を用いてUSPピークテーリングファクターについて評価した。結果を表28に示す。ピークテーリングファクターはHPLCの分野で公知のパラメーターである(より低い値は少ないテーリングに相当する)。包囲材料を有する多孔質ハイブリッド粒子が市販されている親水性相互作用クロマトグラフ(HILIC)カラムと匹敵する塩基性化合物テーリングファクターを有していることが明らかである。
Figure 0006364375
低pHクロマトグラフ安定性試験
実施例18、20及び26からの表面誘導体化ハイブリッド多孔質粒子並びに類似のアルキルシリル基を有するシリカを主成分とする特定の市販カラム(C18タイプ)を以下の手順を用いて酸性移動相中での安定性について評価した。カラムは材料を2.1×50mmスチール製カラムにスラリー充填して作成し、以下の計器構成で試験した:溶媒デリバリー、サンプル注入(部分ループ注入を用いて5μLループに対して1μL)、UV検出(500nLフローセル,吸光度:254nm)及び60℃でのカラム加熱のためにWaters ACQUITY UPLC(商標)システムを使用した。分析条件は、1)試験アナライトのメチルパラベン(100μg/mL−サンプル)の保持時間を測定した;2)移動相条件は1.4mL/分の流速及び60℃のカラム温度で0.5% 水性TFAであった;及び3)同一無勾配試験条件下での61回の反復注入に対して20分のラン時間を使用した;であった。メチルパラベンの最終注入についての第3回注入時に得た保持に対する保持時間の変化%を報告する。結果を表29に示す。
包囲材料を有するハイブリッド粒子を含むカラムの多くの寿命はシリカを主成分とする材料を含む市販カラムと同様の化学的安定性を有していた(各注入毎のオリジナル保持のロス%が低いことは向上した化学的安定性に相当する)ことが明らかである。
Figure 0006364375
加水分解安定性試験
実施例17、18、20、22及び26からの多孔質ハイブリッド粒子を充填したカラム及び幾つかの比較カラムの加水分解安定性を以下の手順に従って評価した。カラム(3×30mm)を1:1 アセトニトリル/水で平衡化(210分間)した後、初期クロマトグラフ性能をウラシル及びデカノフェノン(1:1 アセトニトリル/水;0.43mL/分)を用いて試験した。次いで、カラムを50℃で加熱し、水中0.02N NaOHの溶液(pH12.3,0.85mL/分で60分間)で攻撃した後、10:90 メタノール/水及びメタノールを順次フラッシュした。カラムをアセトニトリルで平衡化(50分間)した後、ウラシル及びデカノフェノン(1:1 アセトニトリル/水または30:70 メタノール/水中0.1% ギ酸,0.43mL/分)を用いて試験することによりクロマトグラフ性能を定期的に再評価した。このプロセスを繰り返し、カラムが破損するまでカラムの性能をモニターした。カラム破損は、プレート数が初期値の50%に低下したときまたは試験システムが高いカラム圧のためにシャットダウンしたときの時間として定義される。最終的に報告された元のカラム効率のロスを含めたこれらの試験の結果を表30に示す。比較カラムAは、C1837SiClで表面改質した後エンドキャッピンクされている市販されている式(O1.5SiCHCHSiO1.5)(SiOを有する5μm多孔質ハイブリッド粒子であった。比較カラムB(3つの別々のカラムで反復した)は、CH(CH11NHCO(CHSi(CHClで表面改質した後エンドキャッピンクされている式(O1.5SiCHCHSiO1.5)(SiOを有する3.5μm多孔質ハイブリッド粒子であった。比較カラムCは、有機官能性シランで表面改質した後C18表面改質されている市販されている3μmシリカ−コア粒子であつた。比較カラムDは、C1837SiClで表面改質した後エンドキャッピンクされている市販されている式(CHSiO1.5)(SiOを有する5μm多孔質ハイブリッド粒子であった。比較カラムEは、C1837Si(CHClで改質した後エンドキャッピンクされている市販されている5μm多孔質シリカ粒子であった。
比較カラムA及びB(実質的にシリカ含量に富むハイブリッド処方物を主成分とする)は、これらの試験条件下で0.02N NaOHに22〜52時間暴露させると破損した。ハイブリッドカラムEは、0.02N NaOHに暴露させると3時間以内に破損した。比較カラムC及びE(シリカベース粒子を主成分とする)は、これらの試験条件下で0.02N NaOHに暴露させると3〜5時間で破損した。HPLCの分野では、シリカを主成分とするカラムをアルカリ性溶液に暴露したときに高いカラム圧力をもたらすカラム破損がシリカ粒子が溶解してカラム床が崩壊した結果であり得ることは公知である。比較カラムBの場合、この充填床の崩壊はカラム解離及びカラム入口での10mmボイドの測定により確認された。
実施例17、20及び22からの多孔質ハイブリッド充填材料の耐久性はこれらの試験条件下で比較カラムC、D及びEよりも向上しており、比較カラムA及びBに匹敵していると結論づけられ得る。
Figure 0006364375
包囲材料を有する包囲多孔質ハイブリッド粒子と市販のC18カラムの選択性比較
実施例18及び20からの特定生成物についてのクロマトグラフ選択性の差をpH7及びpH3試験条件下(2.1×100mmカラム)で評価した。システム条件は実験27に詳記されているのと同じであった。移動相条件は、20mM KHPO/KHPO(pH7.00±0.02)/メタノール(36/65 v/v)、または15.4mM ギ酸アンモニウム(pH3.0)/アセトニトリル(65/35 v/v)、流速:0.25mL/分、温度:23℃、検出:254nmであった。pH7試験分子にはウラシル、プロパノロール、ブチルパラベン、ナフタレン、ジプロピルフタレート、アセナフテン及びアミトリプチリンを含めた。pH3試験分子にはウラシル、ピレンスルホン酸、デシプラミン、アミトリプチリン、ブチルパラベン及びトルエンを含めた。保持時間の相関係数(R)をpH7及びpH3試験条件下で市販C18カラム(XBridge C18,Waters Corporation)を用いて得た。選択性値は表31に示すように100(1−R0.5により計算した。より低いR及びより高い選択性値はこれらの試験条件下で選択性の差が大きいことを示す。ハイブリッド粒子を実施例18及び20で使用した条件下で表面改質するとこれらの試験条件下で異なるクロマトグラフィー選択性を与えると結論づけることができる。
Figure 0006364375
包囲材料を有するクロロメチルフェニル含有多孔質ハイブリッド粒子のピペラジンとの反応
実験18からのクロロメチルフェニル含有粒子18wを更に還流トルエン(110℃,HPLCグレード,ニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific)中、ピペラジン(ベルギー国ゲールに所在のAcros)で20時間改質した。次いで、反応物を冷却し、材料を濾過し、トルエン、1:1 v/v アセトン/水及びアセトン(溶媒はすべてJ.T.Baker製)で順次洗浄した。次いで、生成物を減圧下80℃で16時間乾燥させた。反応データを表32にリストする。ピペラジニル基(例えば、O1.5Si(CHOC(O)NHCCHN(CHCHNH)の表面被覆率を元素分析により測定した表面改質の前後の粒子%Cの差から求めた。
Figure 0006364375
包囲材料を有するプロパノール含有多孔質ハイブリッド粒子の1,1’−カルボニルジイミダゾールを用いた反応
実施例17からのプロパノール含有ハイブリッド粒子をトルエン(Tol,5mL/g,ニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific)中室温で2時間、またはジメチルホルムアミド(DMF,5mL/g,Aldrich)中室温で20時間1,1’−カルボニルジイミダゾール(CDI,スイス国ブックスに所在のFluka)で改質した。トルエン中で実施した反応物をフィルター装置に移し、トルエンで徹底的に洗浄した後、トルエン中に再分散させた。次いで、オクタデシルアミン(ODA,Fluka)、オクチルアミン(OA,Aldrich)、4−アミノフェノール(AP,Aldrich)、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン(TRIS,Aldrich,60℃でDMF中に溶解)またはペンタフルオロフェニルアミン(PFPA,Aldrich)を添加し、反応物を更に20時間攪拌した。具体的反応条件を表33に示す。生成物を濾過し、アセトン、トルエン、水及び/またはDMFで順次洗浄した。次いで、材料を減圧下70℃で16時間乾燥した。生成物35b及び35cを更にアセトンと1% トリフルオロ酢酸(ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich)溶液の1:1 v/v 混合物(10mL/g粒子)中50℃で1時間加熱し、生成物35f及び35gは更にアセトンと100mM 炭酸水素アンモニウム(pH8,ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich)の60:40 v/v 混合物中50℃で20時間加熱した。次いで、反応物を冷却し、生成物を濾過し、アセトン及びトルエン(70℃で加熱)で順次洗浄した。次いで、生成物を減圧下70℃で16時間乾燥した。生成物データを表33にリストする。生成物35dに対してこの方法を繰り返すことにより生成物35eを得た。カルバメート基の表面被覆率は元素分析により測定した表面改質の前後の粒子%Cの差から求めた。
Figure 0006364375
包囲材料を有するハイブリッドモノリス
(米国特許No.7,250,214に記載されている方法に従って製造した)式(O1.5SiCHCHSiO1.5)(SiOを有するハイブリッド無機/有機モノリスをトルエン(J.T.Baker,20mL/g)中に浸漬し、脱酸素化し、共沸蒸留により吸収した水を除去するためにアルゴン雰囲気下で3.5時間還流する。室温まで冷却した後、実施例1からのPOS 1c(0.8〜1.6g/g)及び脱イオン水(0.04〜0.2mL/g)を添加する。残留水を除去するためにディーン・スタークトラップを使用して反応物を80℃で1時間、110℃で20時間加熱する。或いは、反応物から残留水を除去するためにディーン・スタークトラップを使用しない。反応物を室温まで冷却し、モノリスをエタノール(無水,ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)を用いて繰り返し洗浄する。
次いで、材料をエタノール(3mL/g,無水,ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)、脱イオン水(7mL/g)及び30% 水酸化アンモニウム(20g;ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)を含む懸濁液中で50℃で4時間加熱する。次いで、反応物を収集し、生成物を水及びメタノール(ニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific)で順次洗浄する。生成物を減圧下80℃で16時間乾燥する。
ハイブリッド無機/有機モノリスのこの材料包囲は、実施例1からの種々のハイブリッド無機/有機POS(Ia〜Ix)、実施例12からのナノ粒子含有POS、または実施例24に詳記した1μm未満の粒子含有POSを用いて実施し得る。包囲材料を有するシリカハイブリッドモノリスは実施例1からのPOS 1yを用いても製造され得る。ハイブリッド無機/有機モノリスのこの材料包囲は溶媒及び試薬の加圧流下反応器中でまたはクロマトグラフデバイス(例えば、ミクロボアチューブ、抽出カートリッジ、毛細管)内で実施され得、或いはストップ−フロー条件下で実施され得る。この材料包囲は、米国特許No.7,250,214に詳記されている他のハイブリッドモノリス、0〜99モル%のシリカ(例えば、SiO)を含有する1つ以上のモノマーの縮合から製造したハイブリッドモノリス、(米国特許No.7,250,214にも詳記されている)合着した多孔質無機/有機粒子から製造したハイブリッドモノリス、クロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリーを有するハイブリッドモノリス、クロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリーを有さないハイブリッドモノリス、秩序細孔構造を有するハイブリッドモノリス、非周期性細孔構造を有するハイブリッドモノリス、非結晶質または非晶質分子秩序を有するハイブリッドモノリス、結晶質ドメインまたは領域を有するハイブリッドモノリス、多種多様のマクロ細孔及びメソ細孔特性を有するハイブリッドモノリス、及び多種多様のアスペクト比のハイブリッドモノリスを含めた種々のハイブリッドモノリスを用いて実施され得る。
包囲材料を有する多孔質ハイブリッド粒子を用いたハイブリッドモノリスの形成
実施例8〜11及び実施例13〜24からの包囲材料を有するハイブリッド無機/有機粒子を5μmシンメトリーシリカ(Waters Corporation,0〜50重量%)と混合して、総質量を6gとする。混合物を適切な溶媒(例えば、イソプロパノール/テトラヒドロフラン混合物)中に5分間分散させた後、スラリーを高圧液体充填ポンプを用いる下降スラリー技術を使用して2.1×50mm HPLCカラムに充填する。カラム充填が完了したら、圧力を開放し、末端に取り付けたカラムをクロマトグラフポンプステーション(Waters 590 HPLCポンプまたは同等物)に移し、カラムに乾燥トルエン(J.T.Baker,0.2mL/分)をパージし、次いで予めトルエンで希釈した実施例1からのPOS 1c(粒子混合物1gあたり0.8g)及び水(粒子混合物1gあたり0.04mL)の溶液をポンプ輸送する(0.2mL/分)。これらの反応は、モノリスの形成を助けるために短時間(1時間未満)または長時間(72時間未満)の流動時間を使用し得る。カラム圧力を切断する前30分間下げる。カラムを化学ドラフトチャンバの空気流中にキャップをせずに5〜18時間放置し、65℃の対流オーブンに28時間移した後、室温まで冷却する。これらのハイブリッドモノリスの分析(SSA、SPV、APD、%C、SEM、水銀ポロシメーター)はカラムから押し出され、室温で最低8時間真空乾燥させたサンプルに対して実施する。
このハイブリッド無機/有機粒子のモノリス形成を実施例1からの種々のハイブリッド無機/有機POS(1a〜1x)、実施例12からナノ粒子含有POS、または実施例24に詳記されている1μm未満の粒子を含有するPOSを用いて実施する。このモノリスのマクロ細孔容積を増加させるために、カラムに水性水酸化ナトリウムまたはトリメチルアミンの溶液をパージすることによりシリカテンプレートを除去してもよい。或いは、シリカ粒子を適切に分粒したポリスチレンラテックスで置換してもよい。この代替モノリス系のために、ポリスチレンラテックスを膨潤も溶解もさせない溶媒(例えば、極性プロトン性溶媒、或いは場合により追加の水を存在させた実施例1からのPOSのポンプ輸送)を使用しなければならない。合着したハイブリッド粒子モノリスが形成されたら、ポリスチレン粒子は熱的に、またはカラムにトルエンをパージすることにより除去され得る。ポリスチレンの熱的除去は不活性雰囲気パージ(窒素またはアルゴン)を用いるかまたは真空を使用して促進され得る。
包囲されているハイブリッドモノリスの熱水処理
実施例36または37からのモノリスを0.3M トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS,ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich Chemical)の水溶液と5mL/gの濃度で混合し、pHを酢酸(ニュージャージー州フィリップスバーグに所在のJ.T.Baker)を用いて9.8に調節する。モノリスをステンレス鋼製オートクレーブ中に閉じ込め、155℃に20時間加熱する。オートクレーブを室温まで冷却した後、生成物を水及びメタノール(ジョージア州スワニーに所在のFisher Scientific)で洗浄し、真空下80℃で16時間乾燥する。このようにして製造した生成物はクロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリーを有している。
包囲されているハイブリッドモノリスの表面改質
実施例36、37または38からのモノリスを1モル塩酸溶液(ウィスコンシン州ミルウォーキーに所在のAldrich)を用いて98℃で20時間処理する。冷却後、生成物を中性pHまで水で洗浄した後、アセトン(HPLCグレード,ニュージャージー州フェアローンに所在のFisher Scientific)で洗浄する。モノリスを真空下80℃で16時間乾燥する。これらの包囲されているハイブリッドモノリスの表面シラノール基は、実施例20〜22に記載されているのと類似方法でクロロシランと反応させることにより改質され得る。表面ヒドロキシプロピル基を含有するハイブリッドモノリスは、実施例18〜19に記載されているのと類似方法でイソシアネートと反応させることにより改質され得る。合成上関連するハイブリッド基の他の変換は米国特許No.7,250,214に報告されている。製造した包囲材料を有する表面改質されているハイブリッドモノリスのクロマトグラフカラムにおけるクロマトグラフィー評価は実施例27〜30に詳記されているのと類似方法で実施され得る。化学安定性試験も実施例31〜32に詳記されているように実施され得る。
結合ハイブリッド粒子のイソシアネートとの反応
生成物25g及び25hを実施例26の手順に従ってオクタデシルイソシアネートと反応させた後、トリメチルクロロシランでエンドキャップした。生成物データを表34に示す。
Figure 0006364375
結合ハイブリッド粒子のイソシアネートとの反応
生成物25a〜hを実施例26の一般的手順に従って4−シアノフェニルイソシアネート、3−シアノフェニルイソシアネートまたは2−シアノフェニルイソシアネートと反応させる。実施例18からの加水分解タイプA、BまたはCを実施する。このようにして製造した生成物はエンドキャップを施しても、または更に変換させることなく使用してもよい。
文献の組み入れ
本明細書中で引用されている全ての特許文献及び他の参考文献の全内容は参照により明白に本明細書に組み入れる。
均等物
当業者は、本明細書に記載されている具体的手順に対して多数の均等物を認識したり、またはルーチンの実験のみを用いて確認することができる。これらの均等物は本発明の範囲内であると見なされ、以下の特許請求の範囲により包含される。

Claims (84)

  1. 無機/有機ハイブリッド包囲材料及び無機/有機ハイブリッドコアからなる無機/有機ハイブリッド材料であって、無機/有機ハイブリッド包囲材料及び無機/有機ハイブリッドコアは異なる材料から構成されており、
    前記無機/有機包囲材料は、
    式IV:
    (A)(B)(C) (IV)
    [式中、
    反復単位A、B及びCの順序はランダム、ブロック、またはランダムとブロックの組合せであり得;
    Aは有機結合を介して1つ以上の反復単位AまたはBに共有結合している有機反復単位であり、Aは、
    Figure 0006364375
    から成る群から選択され;
    Bは無機シロキサン結合を介して1つ以上の反復単位BまたはCに結合しており、更に有機結合を介して1つ以上の反復単位AまたはBに結合していてもよいオルガノシロキサン反復単位であり、Bは、
    Figure 0006364375
    (上記式中、各Rは独立してHまたはC−C10アルキル基であり;mは1〜20の整数であり;nは0〜10の整数であり;Qは水素、N(C1−6アルキル)、N(C1−6アルキル)(C1−6アルキル−SO)またはC(C1−6ヒドロキシアルキル)である。)
    から成る群から選択され;
    Cは無機結合を介して1つ以上の反復単位BまたはCに結合している無機反復単位であり、Cは、
    Figure 0006364375
    であり;
    x及びyは正数であり、zは負でない数であり、z=0のときには0.002≦x/y≦210、z≠0のときには0.0003≦y/z≦500及び0.002≦x/(y+z)≦210である]、
    からなる群から選択される構造式を有する材料を含む
    ことを特徴とする、無機/有機ハイブリッド材料。
  2. 無機/有機ハイブリッド包囲材料及び無機/有機ハイブリッドコアからなる無機/有機ハイブリッド材料であって、無機/有機ハイブリッド包囲材料及び無機/有機ハイブリッドコアは異なる材料から構成されており、
    前記無機/有機ハイブリッドコアは、
    式IV:
    (A)(B)(C) (IV)
    [式中、
    反復単位A、B及びCの順序はランダム、ブロック、またはランダムとブロックの組合せであり得;
    Aは有機結合を介して1つ以上の反復単位AまたはBに共有結合している有機反復単位であり;Aは、
    Figure 0006364375
    から成る群から選択され;
    Bは無機シロキサン結合を介して1つ以上の反復単位BまたはCに結合しており、更に有機結合を介して1つ以上の反復単位AまたはBに結合していてもよいオルガノシロキサン反復単位であり;Bは、
    Figure 0006364375
    (上記式中、各Rは独立してHまたはC−C10アルキル基であり;mは1〜20の整数であり;nは0〜10の整数であり;Qは水素、N(C1−6アルキル)、N(C1−6アルキル)(C1−6アルキル−SO)またはC(C1−6ヒドロキシアルキル)である。)
    から成る群から選択され;
    Cは無機結合を介して1つ以上の反復単位BまたはCに結合している無機反復単位であり;Cは、
    Figure 0006364375
    であり;
    x及びyは正数であり、zは負でない数であり、z=0のときには0.002≦x/y≦210、z≠0のときには0.0003≦y/z≦500及び0.002≦x/(y+z)≦210である]、
    からなる群から選択される構造式を有する材料を含む
    ことを特徴とする、無機/有機ハイブリッド材料。
  3. 無機/有機ハイブリッド包囲材料及び無機/有機ハイブリッドコアからなる無機/有機ハイブリッド材料であって、無機/有機ハイブリッド包囲材料及び無機/有機ハイブリッドコアは異なる材料から構成されており、
    前記無機/有機ハイブリッドコア及び/または前記無機/有機包囲材料は以下の式IV:
    (A)(B)(C) (式IV)
    [式中、
    反復単位A、B及びCの順序はランダム、ブロック、またはランダムとブロックの組合せであり得;
    Aは有機結合を介して1つ以上の反復単位AまたはBに共有結合している有機反復単位であり;Aは、
    Figure 0006364375
    から成る群から選択され;
    Bは無機シロキサン結合を介して1つ以上の反復単位BまたはCに結合しており、更に有機結合を介して1つ以上の反復単位AまたはBに結合していてもよいオルガノシロキサン反復単位であり;Bは、
    Figure 0006364375
    (上記式中、各Rは独立してHまたはC−C10アルキル基であり;mは1〜20の整数であり;nは0〜10の整数であり;Qは水素、N(C1−6アルキル)、N(C1−6アルキル)(C1−6アルキル−SO)またはC(C1−6ヒドロキシアルキル)である。)
    から成る群から選択され;
    Cは無機結合を介して1つ以上の反復単位BまたはCに結合している無機反復単位であり;Cは、
    Figure 0006364375
    であり;
    x及びyは正数であり、zは負でない数であり、z=0のときには0.002≦x/y≦210、z≠0のときには0.0003≦y/z≦500及び0.002≦x/(y+z)≦210である]、
    を有する秩序ドメインを含む多孔質ハイブリッド無機/有機材料である
    ことを特徴とする、無機/有機ハイブリッド材料。
  4. 無機/有機ハイブリッド包囲材料はクロマトグラフ選択性、カラム化学的安定性、カラム効率及び機械的強度からなる群から選択される1つ以上の特性を向上させる材料から構成されている請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  5. 無機/有機ハイブリッドコアはクロマトグラフ選択性、カラム化学的安定性、カラム効率及び機械的強度からなる群から選択される1つ以上の特性を向上させる材料から構成されている請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  6. 多孔質無機/有機包囲材料はクロマトグラフ分離において利点を与える材料から構成されている請求項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  7. 無機/有機ハイブリッドコアはクロマトグラフ分離において利点を与える材料から構成されている請求項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  8. 無機/有機包囲材料はクロマトグラフ分離を向上させるために親水性/親油性バランス(HLB)、等電点、シラノールpKa及び/または表面機能性を変化させる材料から構成されている請求項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  9. 無機/有機包囲材料は、ハイブリッドコアの表面上での1つ以上のポリマー有機官能性金属前駆体及び/またはポリマー金属酸化物前駆体の縮合、或いはハイブリッドコアの表面への部分的に縮合されているポリマー有機官能性金属前駆体、2つ以上のポリマー有機官能性金属前駆体の混合物、または1つ以上のポリマー有機官能性金属前駆体とポリマー金属酸化物前駆体の混合物の適用から誘導される請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  10. 無機/有機包囲材料の無機部分はアルミナ、シリカ、チタニア、酸化セリウムまたは酸化ジルコニウム、及びセラミック材料からなる群から選択される請求項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  11. 無機/有機包囲材料の無機部分はシリカである請求項10に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  12. 無機/有機包囲材料は、ハイブリッドコアの表面上での1つ以上の有機官能性シラン及び/またはテトラアルコキシシランの縮合、或いはハイブリッドコアの表面への部分的に縮合されている有機官能性シラン、2つ以上の有機官能性シランの混合物、または1つ以上の有機官能性シランとテトラアルコキシシランの混合物の適用から誘導される請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  13. 無機/有機包囲材料のハイブリッド含量は1モル%〜100モル%未満ハイブリッドの範囲である請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  14. 無機/有機包囲材料の無機部分はアルミナ、シリカ、酸化チタン、酸化ジルコニウム及びセラミック材料から独立して選択される請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  15. 無機/有機包囲材料の無機部分はシリカである請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  16. 無機/有機包囲材料の構造はコポリマー構造からなる請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  17. 無機/有機包囲材料の細孔構造は秩序細孔構造からなる請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  18. 無機/有機包囲材料の無機部分は0モル%超過〜25モル%以下の範囲の量で存在し、無機/有機包囲材料の細孔は実質的に無秩序である請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  19. 無機/有機包囲材料の無機部分は25モル%〜50モル%以下の範囲の量で存在し、無機/有機包囲材料の細孔は実質的に無秩序であり、無機/有機包囲材料は、34Å未満の直径を有する細孔が110m/g未満の前記材料の比表面積に寄与する、クロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリー(CEPG)を有している請求項1から3のいずれか一項に記載のハイブリッド材料。
  20. 無機/有機包囲材料の無機部分はアルミナ、シリカ、酸化チタン、酸化セリウム、酸化ジルコニウム及びセラミック材料からなる群から独立して選択される請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  21. SiOを0モル%〜25モル%以下の範囲の量で含み、無機/有機包囲材料の細孔は実質的に無秩序である請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  22. SiOを25モル%〜50モル%以下の範囲の量で含み、無機/有機包囲材料の細孔は実質的に無秩序であり、材料は、34Å未満の直径を有する細孔が110m/g未満の前記材料の比表面積に寄与する、クロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリー(CEPG)を有している請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  23. 無機/有機包囲材料は、34Å未満の直径を有する細孔が110m/g未満の前記材料の比表面積に寄与する、クロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリー(CEPG)を有している請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  24. 無機/有機包囲材料は秩序細孔構造を有し、34Å未満の直径を有する細孔が110m/g未満の前記材料の比表面積に寄与する、クロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリー(CEPG)を有している多孔質である請求項1から3のいずれか一項に記載のハイブリッド材料。
  25. 無機/有機ハイブリッドコアのハイブリッド含量は4モル%〜100モル%未満ハイブリッドの範囲である請求項13に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  26. 無機/有機ハイブリッドコアの構造は独立してコポリマー構造を持つかまたは持たないように選択される請求項13に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  27. 無機/有機ハイブリッドコアの細孔構造は独立して秩序細孔構造を持つかまたは持たないように選択される請求項13に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  28. 無機/有機ハイブリッドコアは無孔質である請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  29. 前記無機/有機ハイブリッドコアは多孔質である請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  30. 無機/有機ハイブリッドコアの無機部分は0モル%超過〜25モル%以下の範囲の量で存在し、前記無機/有機ハイブリッドコアの細孔は実質的に無秩序である請求項29に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  31. 無機/有機ハイブリッドコアの無機部分は25モル%〜50モル%以下の範囲の量で存在し、前記無機/有機ハイブリッドコアの細孔は実質的に無秩序であり、ハイブリッドコアは、34Å未満の直径を有する細孔が110m/g未満の前記コアの比表面積に寄与する、クロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリー(CEPG)を有している請求項29に記載のハイブリッド材料。
  32. 無機/有機ハイブリッドコアの無機部分はアルミナ、シリカ、酸化チタン、酸化ジルコニウム及びセラミック材料からなる群から選択される請求項30または31に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  33. SiOを0モル%〜25モル%以下の範囲の量で含み、無機/有機ハイブリッドコアの細孔は実質的に無秩序である請求項29に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  34. SiOを25モル%〜50モル%以下の範囲の量で含み、無機/有機ハイブリッドコアの細孔は実質的に無秩序であり、粒子は、34Å未満の直径を有する細孔が110m/g未満の前記粒子の比表面積に寄与する、クロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリー(CEPG)を有している請求項29に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  35. 無機/有機ハイブリッドコアは、34Å未満の直径を有する細孔が110m/g未満の前記コアの比表面積に寄与する、クロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリー(CEPG)を有している請求項30または31に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  36. 式IVを有する前記材料で観察された最大回折ピークは非晶質材料と関連する原子距離秩序から生ずる回折ピークを排除する2θ位置を示す請求項3に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  37. 排除された回折ピークは20°〜23°2θの範囲である請求項36に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  38. 式IVを有する無機/有機ハイブリッド材料の前記無機部分はアルミナ、シリカ、チタニア、酸化セリウムまたは酸化ジルコニウム、及びセラミック材料からなる群から選択される請求項3に記載の前記無機/有機ハイブリッド材料。
  39. 無機/有機ハイブリッド材料の前記無機部分はシリカである請求項38に記載の前記無機/有機ハイブリッド材料。
  40. 無機/有機材料の秩序ドメインの質量%は1%〜100%の範囲である請求項3に記載の前記無機/有機ハイブリッド材料。
  41. 無機/有機ハイブリッドコアは多孔質であり、無機/有機ハイブリッドコアの細孔は実質的に無秩序であり、前記無機/有機ハイブリッドコアは、34Å未満の直径を有する細孔が110m/g未満の前記コアの比表面積に寄与する、クロマトグラフィー向上性細孔ジオメトリー(CEPG)を有している請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  42. 無機/有機ハイブリッドコアはモノリスである請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  43. ハイブリッドコアは粒子である請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  44. 粒子は球状である請求項43に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  45. 球状粒子は非結晶質または非晶質分子秩序を有する請求項44に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  46. 球状粒子は非周期性細孔構造を有する請求項44に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  47. 無機/有機ハイブリッド材料は40〜1100m/gの表面積を有している請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  48. 無機/有機ハイブリッド材料は80〜500m/gの表面積を有している請求項47に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  49. 無機/有機ハイブリッド材料は800〜1100m/gの表面積を有している請求項47に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  50. ハイブリッドコア材料は0.2〜1.5cm/gのミクロ細孔容積を有している請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  51. 無機/有機ハイブリッド材料は0.6〜1.3cm/gのミクロ細孔容積を有している請求項50に記載のハイブリッド材料。
  52. 無機/有機ハイブリッド材料は110m/g未満のミクロ細孔表面積を有している請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  53. 無機/有機ハイブリッド材料は105m/g未満のミクロ細孔表面積を有している請求項52に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  54. 無機/有機ハイブリッド材料は80m/g未満のミクロ細孔表面積を有している請求項52に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  55. 無機/有機ハイブリッド材料は50m/g未満のミクロ細孔表面積を有している請求項52に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  56. 無機/有機ハイブリッド材料は20〜1000Åの平均細孔直径を有している請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  57. 無機/有機ハイブリッド材料は30〜300Åの平均細孔直径を有している請求項56に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  58. 無機/有機ハイブリッド材料は60〜200Åの平均細孔直径を有している請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  59. 無機/有機ハイブリッド材料は80〜140Åの平均細孔直径を有している請求項58に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  60. 無機/有機ハイブリッド材料は0.1μm〜300μmの平均サイズを有している請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  61. 無機/有機ハイブリッド材料は0.1μm〜30μmの平均サイズを有している請求項58に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  62. 無機/有機ハイブリッド材料は1〜14のpHで加水分解的に安定である請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  63. 無機/有機ハイブリッド材料は10〜14のpHで加水分解的に安定である請求項62に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  64. 無機/有機ハイブリッド材料は1〜5のpHで加水分解的に安定である請求項62に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  65. 有機含量は10〜40%炭素である請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  66. 有機含量は25〜40%炭素である請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  67. 有機含量は15〜35%炭素である請求項1から3のいずれか一項に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  68. 有機含量は25〜35%炭素である請求項66に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  69. RはC−C18アルコキシ、C−C18アルキルまたはC−C18アルキルである請求項3に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  70. 更に、ナノ粒子が材料内に分散されて含む請求項1から3のいずれか一項に記載の多孔質無機/有機ハイブリッド材料。
  71. ナノ粒子は2個以上のナノ粒子の混合物である請求項70に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  72. ナノ粒子はナノコンポジットの<20重量%で存在する請求項70に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  73. ナノ粒子はナノコンポジットの<5重量%で存在する請求項70に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  74. ナノ粒子は結晶質または非晶質である請求項70に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  75. ナノ粒子は炭化ケイ素、アルミニウム、ダイヤモンド、セリウム、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、ジルコニウム、バリウム、セリウム、コバルト、銅、ユウロピウム、ガドリウム、鉄、ニッケル、サマリウム、ケイ素、銀、チタン、亜鉛、ホウ素、その酸化物及びその窒化物からなる群から選択される1つ以上の部分を含む物質である請求項70または71に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  76. ナノ粒子はナノダイヤモンド、炭化ケイ素、二酸化チタン、立方晶窒化ホウ素からなる群から選択される1つ以上の部分を含む物質である請求項75に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  77. ナノ粒子の直径は200μm以下である請求項70または71に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  78. ナノ粒子の直径は100μm以下である請求項70または71に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  79. ナノ粒子の直径は50μm以下である請求項70または71に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  80. ナノ粒子の直径は20μm以下である請求項70または71に記載の無機/有機ハイブリッド材料。
  81. 請求項1から80のいずれか1項に記載の無機/有機ハイブリッド材料からなる固定相を有する分離デバイス。
  82. 前記デバイスはクロマトグラフカラム、薄層プレート、濾過膜、試料クリーンアップデバイス、固体支持体、マイクロチップ分離デバイス及びマイクロタイタープレートからなる群から選択される請求項81に記載の分離デバイス。
  83. 分離デバイスは固相抽出、高速液体クロマトグラフィー、超高速液体クロマトグラフィー、コンビナトリアルケミストリー、合成、バイオアッセイ、質量分析、順相分離、逆相分離、HILIC分離、SFC分離、アフィニティー分離及びSEC分離からなる群から選択される用途のために有用である請求項81に記載の分離デバイス。
  84. a)充填材料を受け入れるための円筒状内部を有するカラム、及び
    b)請求項1から80のいずれか1項に記載の無機/有機ハイブリッド材料からなる充填クロマトグラフ床
    を含むクロマトグラフカラム。
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