以下、本発明の錠剤供給システムの一実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、錠剤供給装置10と、錠剤供給装置10から供給された錠剤を包装する分包装置5を含む錠剤供給システム(分包システム、薬剤包装システムともいう)を示す図である。
錠剤供給装置10は、処方編集画面(図12)において設定された処方データ(薬品情報を含む処方データ)または、情報処理装置300よりも上流側の調剤コントローラ(図示しない)から受信した処方データに従って錠剤を供給する装置である。また、情報処理装置300は錠剤供給装置と通信可能に接続されている。
図1において、錠剤取出ユニット1は、錠剤シート49から錠剤を取り出すユニットである。錠剤シートは、一般的にPTPシートと呼ばれており、錠剤シートのことをPTPシートとも言う。
錠剤シート49は、錠剤を収容する錠剤収容部を有するシート本体の下面に、アルミニウム等からなる金属箔などを用いた封止シートを設けることによって錠剤が錠剤収容部に密封されたものである。
錠剤供給装置10には複数の錠剤取出ユニット1が収納されている。錠剤取出ユニット1は、本発明の錠剤取出し装置の適用例である。錠剤取出ユニット1は、幅方向(左右方向)に6つ並べられ、この6つの錠剤取出ユニット1からなる組が上下に3段に配置されている。すなわち、錠剤取出ユニット1は、左右6列、上下3段に配列されている。なお、本実施形態では、錠剤供給装置10は複数の錠剤取出ユニット1を備えているが、錠剤取出ユニット1の数は1つでもよい。
分包装置5は、錠剤供給装置10の錠剤取出ユニット1から供給された錠剤を包装する装置である。散薬投入部103には、分包される散薬が投入される部である。散薬投入部103に投入された散薬は、投薬1回分に分けて、分けられた1回分の散薬が後述するメインホッパー505に入れられ、1回分ずつに分包される。
錠剤供給装置10は、1つまたは複数の錠剤取出ユニット1の他に、錠剤取出ユニット1で取り出された錠剤を供給する錠剤供給ユニット400を備えている。錠剤供給装置10は、錠剤取出ユニット1により錠剤シート(PTPシート)から取り出された錠剤を、錠剤供給ユニット400の供給経路を経て、分包装置5に供給する。
錠剤供給装置10と分包装置5を含む錠剤供給システムは、また情報処理装置300を含んでいる。情報処理装置300は、錠剤供給装置10及び分包装置5の外部に設けられており、錠剤供給装置10及び分包装置5と通信可能に接続されている。情報処理装置300には、パーソナルコンピュータやタブレット端末が用いられ、主に錠剤取出ユニット1が取り出す錠剤シートに関する情報や、薬品マスタを管理している。
また、LCD操作パネル(表示部104)には、ユーザからの操作を受け付けること可能な表示部であり、処方データの入力、処理の選択を促す処方画面等を表示することができる。
図2は、錠剤供給装置10を正面側から見て拡大して示した図である。
図2において、投入口203は、錠剤シートを錠剤取出ユニット1に投入する部分である。
図2に示す102は、1つの錠剤取出ユニット1(錠剤取出し装置)を示している。
図3は、錠剤取出ユニット1の内部構造を示す斜視図である。なお、図3は、錠剤取出ユニット1が、2つ並んでいる状態を示している。
それぞれの錠剤取出ユニット1は、錠剤シート49を搬送する搬送機構と、搬送機構により搬送された錠剤シート49が載置される載置台と、載置台上の錠剤シート49の錠剤収容部を押圧して錠剤を取り出す押出し機構とを有している。
錠剤シート49は、シート部上に凸状の錠剤収容部が幅方向に間隔をおいて2列に並んだ形態である。各列をなす複数の錠剤収容部は錠剤シート49の長さ方向に沿って並んでいる。
なお、本実施形態では、シート部上に錠剤収容部が2列に並んだ形態の錠剤シートを扱う錠剤供給装置について説明している。しかし、錠剤シート49としては、シート部上に錠剤収容部が2列に並んだ形態のものに限らず、錠剤収容部が錠剤シート49の長さ方向に1列に並んだ形態や、錠剤収容部が幅方向に間隔をおいて3列以上の複数列に並んだ形態も可能であり、本発明はこのような形態の錠剤シートの場合でも適用可能である。
図4は、錠剤取出ユニット1の内部構造を示す断面図であり、錠剤シートの投入口203に錠剤シートをセットし、錠剤シートを除包位置(錠剤の取出位置)まで搬送した状態を示す図である。
錠剤取出ユニット1は、錠剤シートを搬送する錠剤シート搬送機構と、錠剤シートが載置される載置台18と、錠剤シートから錠剤を取り出す錠剤取出機構(押出し機構)とを備えている。
錠剤シート搬送機構(搬送手段)は、錠剤シート49を進行方向に向け搬送するものであって、進行方向に互いに間隔をおいて設けられた下部ローラ39と、進行方向に互いに間隔をおいて設けられた上部ローラとを備えている。
下部ローラ39は、駆動源により回転駆動可能であり、錠剤シート49の下面に当接して錠剤シート49に進行方法への力を加えることができる。上部ローラは、駆動源により回転駆動可能であり、錠剤シート49のシート部の上面に当接して錠剤シート49に進行方向への力を加えることができる。上部ローラの幅方向の配置位置は、2列の錠剤収容部の間に相当する位置であるため、上部ローラは錠剤収容部に当接することはない。
このような構成により、下部ローラ39と上部ローラは、錠剤シート49のシート部を上下から挟み込んで錠剤シート49を進行方向に搬送できる。また、下部ローラ39と上部ローラは逆回転することにより、錠剤シート49を進行方向とは逆の方向にも搬送できる。
導入シュート24は、載置台の下側に設けられており、錠剤シート49から取り出された錠剤を、後述する錠剤導入路401に導くものである。すなわち、導入シュート24は、載置台の下側に排出口を有しており、錠剤シート49から取り出された錠剤はその排出口を通り、後述する錠剤導入路401に落ちていく。なお、この導入シュート24は、錠剤取出しホッパーとも言う。
押出し機構(錠剤取出機構)は、錠剤収容部の中央付近を押圧する内側押圧体83と、中央付近よりも外側の部分を押圧する外側押圧体84とを備えている。内側押圧体83と外側押圧体84とが独立して動作することで錠剤シートの錠剤収容部を押圧して、錠剤シートから錠剤を取り出す。
押出し機構は、内側押圧体83よりも先に外側押圧体84により錠剤収容部を押圧させる。内側押圧体83の先端は、ほとんどの錠剤シート49の錠剤収容部よりも面積が狭いので、内側押圧体83は錠剤を取り出す場合(下降した場合)に、錠剤シートに開いた穴から先端が突き出る。
外側押圧体84の先端は、ほとんどの錠剤シート49の錠剤収容部よりも面積が広いので、錠剤を取り出す場合(下降した場合)に、錠剤シート49に開いた穴から先端が突き出ない。つまり、錠剤シート49の錠剤収容部を押し潰すためのものである。
錠剤取出機構(押出し機構)は、外側押圧体84を昇降させる第1昇降機構と、内側押圧体83を昇降させる第2昇降機構とを有する。
第1昇降機構は、外側押圧体84が取り付けられた第1昇降体93と、回転駆動して第1昇降体93を昇降させるカム94と、第1昇降体93を上昇方向に付勢する付勢部材(ばね)とを備えている。
第1昇降体93は、前後方向にわたって延在する柱状体であり、前端部に外側押圧体84が取り付けられている。カム94は、外側押圧体84の昇降動作を考慮して設計された形状の板状体であり、駆動機構によって回転駆動する軸部に固定されている。
カム94は、第1昇降体93の上面側に設けられ、軸部の回転に伴って回転駆動され、第1昇降体93を押圧することによって外側押圧体84の高さ位置を調整する(外側押圧体84の昇降動作を行う)ことができる。第1昇降機構は、カムの回転動作のタイミング、カムの形状、軸部に対するカムの固定位置などの設定によって、外側押圧体84の昇降動作のタイミングや変位量を任意に設定できる。
第2昇降機構は、内側押圧体83が取り付けられた第2昇降体98と、回転駆動して第2昇降体98を昇降させるカム99と、第2昇降体98を上昇方向に付勢する付勢部材(ばね)とを備えている。
第2昇降体98は、前後方向にわたって延在する柱状体であり、前端部に内側押圧体83が取り付けられている。カム99は、第2昇降体98の上面側に設けられ、軸部の回転に伴って回転駆動され、第2昇降体98を押圧して内側押圧体83の高さ位置を調整する(内側押圧体83の昇降動作を行う)ことができる。第2昇降機構は、カム99の回転動作のタイミング、カムの形状、軸部に対するカムの固定位置などの設定によって、内側押圧体83の昇降動作のタイミングや変位量を任意に設定できる。
このため、カム94とカム99は、それぞれ第1昇降体と第2昇降体に対して互いに独立に動作可能であり、内側押圧体83と外側押圧体84は、互いに独立に昇降動作させることができる。
錠剤取出機構における2つのカムの回転動作のタイミング等は、錠剤位置検出機構の検出部からの信号に基づいて定めることができる。具体的には、検出された錠剤収容部の位置に合わせて内側押圧体83と外側押圧体84を動作させることができる。
錠剤取出ユニット1は、錠剤シートの錠剤収容部の押圧をする前に、押圧される錠剤収容部の長さと位置を検出する検出機構17をさらに有している。錠剤供給装置は、検出機構17により検出された錠剤収容部の長さに基づいて後述する所定の距離を算出する。
また、錠剤供給装置10は、検出機構17により検知された錠剤シートの錠剤収容部の位置に基づいて、押圧される位置までの搬送距離を算出する。搬送機構(下部ローラ39、上部ローラ)は、この算出された搬送距離により載置台18上の錠剤収容部が押圧される位置まで錠剤シートを搬送する。
なお、押出し機構は、後述する錠剤が取り出されたか否かを検知する検知機構により錠剤が取り出されたことが検知されない場合には、錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)する。このとき、搬送機構は、錠剤収容部の押圧を継続する前に載置台18上の押圧される位置から、前述した錠剤収容部の長さに基づいて算出された所定の距離だけ錠剤シート49を前方または後方に搬送し、押出し機構が、錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)する。
ここで、錠剤取出ユニット1は、押出し機構により載置台18上の錠剤シート49の錠剤収容部を押圧する速度を変更させる変更機構をさらに有している。そして、押出し機構は、より高速に変更された速度で錠剤収容部の押圧を継続(リトライ)する。
次に、図5は錠剤取出ユニット1の内部構造における図4に示されていない部分を示す図である。
図5において、シート検出センサ7501は小型のマイクロスイッチで構成されており、錠剤シート49が投入口にセットされるとマイクロスイッチが外側へ押されることによりON信号を出力し、錠剤シート49が投入口にセットされていることを検出する。
バーコードスキャナ7502は、投入口にセットされた錠剤シート49の裏面に印字されているバーコード情報を読み取る位置に設置されている。
このように錠剤供給装置10は、全ての錠剤取出ユニット1の錠剤シートが投入される投入口に、錠剤シート49の薬剤の種別を識別する錠剤シート情報(バーコード情報)を読み取る読取部(バーコードスキャナ7502)を装備している。
図6は、包装ユニット701の内部構造を示す図である。図6に示される包装ユニットにより、投薬1回分の錠剤が分包される。
図6において、包装ユニット701は、分包装置5内のユニットである。ロール紙送出機構702は、包装シートが連なるロール紙(分包紙がロール状になっている紙)を包装機構に送り出す。
包装機構703,704は、メインホッパー505内に集積された錠剤(1回分の錠剤)を包装シートの中に投入し、この包装シートを加熱し溶着することにより、包装シートの中に投入された錠剤を、包装シートの中に封入する。すなわち、包装機構703,704で、包装シートを加熱し溶着することにより、包装シートの中に投入された錠剤を、包装シートの中に封入する。
分断機構705は、連なるロール紙を1包毎の包装シート(1つの包み)に分断するための分断用ミシン目を形成する。
プリンタ706は、包装シートに、日付、患者データ、エラー情報を印字する(印字機構)。
図7は、錠剤供給装置10の内部を横(正面から見て右側)から見た図である。図7に示す1201の点線の矢印は、錠剤取出ユニット1から取り出された錠剤の移動経路を示している。
401は錠剤導入路である。錠剤導入路401は、導入シュート24と導通しており、錠剤シート49から取り出され落下した錠剤を導入シュート24から第1集積ホッパー402に中継する。
第1集積ホッパー402は、錠剤取出ユニット1により、錠剤シートから取り出された錠剤が導入シュート24を落下して通り、そして、導入シュート24から錠剤導入路401を通り、該錠剤が集積される部分である。すなわち、錠剤導入路401は、第1集積ホッパー402と直接、連通している。
第2集積ホッパー501は、第1集積ホッパー402で集積された錠剤をさらに集積する。すなわち、第2集積ホッパー501は、第1集積ホッパー402と連通している。そのため、第1集積ホッパー402に落ちてきた錠剤は、第2集積ホッパー501に落ちて集積される。
第1の送り出し機構502は、第2集積ホッパー501に集積された錠剤を第3集積ホッパー503に移動させる。第3集積ホッパー503は、第1の送り出し機構502により送り出(移動)された錠剤を集積する。
不図示の第2の送り出し機構は、第3集積ホッパー503に集積された錠剤をメインホッパー505に移動させる。メインホッパー505は、第2の送り出し機構504により送り出(移動)された錠剤(1回分)を集積し、包装シート(分包紙)の中に集積した錠剤を投入する。
図8は、錠剤供給システムのハードウェア構成を示すブロック図である。この構成において、情報処理装置300のCPU30と、分包装置5のCPU51と、錠剤供給装置10のCPU11とがそれぞれ連携して、分包装置5が制御する各装置(各ユニット)、及び錠剤供給装置10が制御する各装置(各ユニット)の動作を制御している。ただし、1つのCPUが、錠剤供給システムの全てのユニットを制御する構成でも構わない。また、ここでは錠剤供給装置10にCPUが1つ設けられている状態を図示しているが、錠剤取出ユニット1ごとにCPUを設けてもよいし、錠剤取出ユニット1の段ごとにCPUを設けてもよい。
まず情報処理装置300のハードウェア構成について説明する。情報処理装置300のCPU30は、システムバスに接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM31あるいは外部メモリ36には、CPU30の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM33は、CPU30の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU30は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM33にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
また、CPU30は、キーボードや不図示のマウス等の入力端末35からの入力を制御する。ビデオコントローラ(VC)は、ディスプレイ34等の表示器への表示を制御し、さらに、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピー(登録商標)ディスク或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)等の外部メモリ36へのアクセスを制御する。
またI/F32は、ネットワークを介して外部機器と接続・通信するものであり、本実施形態においては分包装置5のI/F50と通信可能に接続されている。
次に、分包装置5のハードウェア構成について説明する。分包装置5のCPU51は、バスに接続されている各デバイスを統括的に制御する。ROM52にはCPU51の制御ブログラムや各種制御プログラムが記憶されている。RAM53は、CPU51が動作するためのシステムワークメモリとして機能する。CPU51は、タッチパネル式のディスプレイ(図8の501)に対して表示制御したり、ディスプレイ(図8の501)のタッチパネル機能を入力端末(図8の502)としてユーザから情報の入力を受け付けたり、プリンタ706に印刷指示を出したりする。さらにCPU51は、分包装置5の散薬投入部103から投入された散薬を1包に分包する際に動作させる散薬分包機構55を制御したり、ユーザから手撒き投入部に手撒きされた錠剤を分包する際に動作させる手撒き投入機構56を制御したりする。そして分包装置5と錠剤供給装置10とは、分包装置5のI/O54と錠剤供給装置10のI/O12とで通信可能に接続されている。
次に、錠剤供給装置10のハードウェア構成について説明する。錠剤供給装置10のCPU11は、バスに接続されている各デバイスを統括的に制御する。ROM14にはCPU11の制御ブログラムや各種制御プログラムが記憶されている。RAM13は、CPU11が動作するためのシステムワークメモリとして機能する。CPU11は、さらに錠剤取出機構15における取出動作を制御したり、錠剤シート49を搬送する錠剤シート搬送機構16を制御したりすることもできる。
このようなハードウェア構成においては、以下のようにして錠剤取出が行われる。まず分包装置5のCPU51が、錠剤供給装置10のCPU11に対して、錠剤の取出動作命令を送信する。そして、錠剤供給装置10のCPU11が、この取出動作命令に従って、錠剤取出機構15や錠剤シート搬送機構16を制御して錠剤取出動作を行わせる。
また、錠剤供給装置10のCPU11は、分包装置5のCPU51に対して、錠剤取出動作の状態の情報や錠剤が取り出されたか否かの結果を示す結果情報を送信する。
そして、分包装置5のCPU51は、錠剤供給装置10から受信した各情報に従って、次に実行する処理、動作を決定し、当該決定された処理、動作を行うよう、錠剤供給装置10のCPU11に対して指示する。
なお、上記実施形態を実現するために、情報処理装置300が実行するプログラムは、外部メモリ36に記録されており、必要に応じてRAM33にロードされることによりCPU30によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられるデータファイル及びデータテーブル等も、外部メモリ36または記憶部に格納されている。
上記実施形態を実現するために、分包装置5が実行するプログラムは、ROM52に記録されており、必要に応じてRAM53にロードされることによりCPU51によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられるデータファイル及びデータテーブル等も、ROM52または記憶部に格納されている。
本実施形態を実現するために、錠剤供給装置10が実行するプログラムは、ROM14に記録されており、必要に応じてRAM13にロードされることによりCPU11によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられるデータファイル及びデータテーブル等も、ROM14または記憶部に格納されている。
また、本実施形態におけるプログラムは、図14、図15等の後述するフローチャートの処理を情報処理装置300及び分包装置5及び錠剤供給装置10が実行可能なプログラムであり、記憶媒体にプログラムとして記憶している。
(本システムの変形例)
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、分包装置5や錠剤供給装置10に単独で供給し、分包装置5や錠剤供給装置10内の制御コンピュータ(またはCPUやMPU)によって、記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
また、読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって、前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
このように、本発明は、複数の装置から構成されるシステムに適用しても、1つの装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
図9はS101で情報処理装置が表示する処方画面1302中の処方タブ1303での設定内容を表わした図である。
さらに図9は、さらに処方タブ中の基本タブ1312での設定内容を示す図である。
尚変形例として、処方画面1302は、分包装置5本体の表示部104に表示されてもよい。
1301(F1予約)は、基本タブ1312で入力した処方設定を予約リスト1314の中に追加登録するボタンである。
1302は処方画面である。処方タブ1303または予約タブ1304をクリックすることにより、処方画面内での表示内容を切り替えることができる。
1303は、処方タブである。処方タブ1303をクリックすると図9のような基本タブ1312等が表示される。
1304は、予約タブである。予約タブ1304をクリックすると図12のような予約タブに表示内容が切り替わる。
1305は、分包動作の開始を指示するボタンである。スタートボタン1305(開始ボタン)をクリックすると予約リスト1314内に既に登録されている予約データの中で、予約リスト内の最上位にある予約データの内容だけを選んで錠剤シートのセット位置のガイダンス表示をさせることができる。
1306は、スタートボタン1305(開始ボタン)によって分包動作の開始を指示した後に、その分包動作を一時停止するボタンである。
1307は、患者単位で異なる処方データ毎に、処方する薬品名(錠剤名)が手動入力で設定されて、その薬品名の設定後に一覧で表示する項目である。
1308は、薬品名(錠剤名)1307に設定された薬品名毎に対応する服用パターンが手動入力で設定されて、その服用パターンの設定後に一覧で表示する項目である。この項目で、1−1−1の場合は、朝1錠、昼1錠、夕1錠が設定されたケースである。この項目(21)の場合は、21包の分包数で、各包1錠ずつ、合計21錠の○○錠剤をユニット番号1で使用するように設定されたケースである。
1309は、薬品名(錠剤名)1307に設定された薬品名毎に対応する錠剤取出ユニットのユニット番号が手動で設定されて、そのユニット番号の設定後に一覧で表示する項目である。この項目で、No1の場合は、ユニット番号の1番が設定されたケースである。
このようにして、錠剤シートをセットすべき錠剤取出ユニットの箇所が設定された第1のセット情報には、錠剤シートがセットされる錠剤取出ユニット番号毎(錠剤取出ユニット毎)に、各錠剤取出ユニット番号からそれぞれ供給される薬品名(錠剤種別)もさらに対応づけて記憶されていることになる。
1310は、患者単位で異なる処方データ毎に、患者名が手動で入力されて、表示する項目である。図9は、患者名がテスト太郎の処方データが入力されたケースの画面である。
1311は、Dropタブである。Dropタブ1311をクリックすると図10のようなDropタブに表示内容が切り替わる。
図10はS103で情報処理装置が表示する処方画面1302中の処方タブ1303での設定内容を表わした図である。
さらに図10は、処方タブ中のDropタブ1311での設定内容を示す図である。
この処方画面内でユーザによって設定された項目は、情報処理装置に記憶されている処方データのデータベースにも自動で登録される。
このようにDropタブ1311で入力が完了することで、情報処理装置は錠剤シートをセットすべき錠剤取出ユニットの箇所(番号)が設定された第1のセット情報を、処方データ毎に対応づけて記憶している「セット情報記憶手段」。
5702は、薬品名(錠剤名)1307で表示されたように、薬品名毎に対応する錠剤取出ユニットのユニット番号(錠剤の取り出しを行う錠剤取り出しユニットを識別する識別情報)をユーザが手動入力で設定する項目である。
すなわち、5702は、錠剤の取り出しを行う錠剤取り出しユニットを示すボタンである。
図10は、錠剤の取り出しを行う錠剤取り出しユニットのユニット番号として、1番が選択、設定されたケースを示す図である。
図10では、表示されている錠剤取出ユニットの数は8ユニットの場合を例にしているが、18ユニットであってもよい。さらに処方画面上で表示される錠剤取出ユニットの配列は、実際の錠剤供給装置10の錠剤取出ユニット1の配列と同じように配列されている。処方データ毎に対応づける錠剤取出ユニットのボタン5702を押下することで、薬品名ごとに、錠剤の取り出し動作を行う錠剤取り出しユニットの設定を行うことができる。
この図10の処方画面の例では、錠剤取出ユニットのユニット番号1が選択された状態である。また、選択後の状態であれば、各ユニットのボタン上に薬品名(○○錠剤)や各服用時期の錠剤数(1−1−1)や、合計の錠剤数(21錠)も併せて表示される。錠剤取出ユニット1ボタンを選択すると、ピンク色に変わり、選択された状態(分包動作時に使用)に切り替わる。
5703は、薬品名(錠剤名)1307で表示されたように、薬品マスタ(図示しない)等から、処方する薬品名(錠剤名)を選択して、ユーザが手動入力で薬品名(錠剤名)を設定する項目である。
5704は、服用パターン1308で表示されたように、ユーザが服用パターンを手動で設定する項目である。
図11はS109で情報処理装置が表示するお知らせ画面1201での表示内容を表わした図である。
お知らせ画面1201では、ステップS107の判定結果により一括セットが可能であると判定した場合に、患者名が異なる予約データではあるが、複数の予約データが一度でユニットにセットできることをユーザに通知することができる。
このように、情報処理装置は、お知らせ画面1201では複数の予約データに該当する錠剤シートを一括で(まとめて)セットできる旨をユーザに認識させるべく通知する(一括セット通知手段)。
はいボタン1203は、一括セットが有効設定(設定する)になるようにユーザが選択するボタンである。
いいえボタン1202は、一括セットが無効設定(設定しない)になるようにユーザが選択するボタンである。
図12の上図はS113で情報処理装置が表示する処方画面1302中の予約タブ1304での設定内容を表わした図である。
予約タブで予約リスト1314に登録されることによって、セット情報が設定されている処方データを錠剤供給装置において連続して動作するように、複数の処方データを指定することができる「処方データ指定手段」。
1314(状態)は予約リストである。予約ボタン1301の押下によって、押下された順番に従って予約番号が自動で付与されて、処方データが予約データとしてリストに並べられる。このように予約リスト1314の中には上から複数個の予約データが順番に登録されていく。登録されると予約リスト1314の中にある全て処方データは予約状態となる。また予約状態にできる処方データは、図12に示したように2つの処方データに限られるものではなく、3つ以上の処方データも予約状態にできることは言うまでもない。
1315(患者)は、各予約データに紐づいた患者名が表示される欄である。図12では、テスト太郎の処方データと、テスト花子の処方データが予約されていることがわかる。
図12に示す予約タブでの処方データの設定内容を表した(処方データ編集)画面は、ユーザにより、予約1の処方データ、予約2の処方データの予約が設定されている画面である。
そして、図12に示す処方データ入力画面の予約1の処方データは、ユーザA(顧客:患者)の処方データの一例である。
また、図12に示す処方データ入力画面の予約2の処方データは、ユーザAとは異なるユーザB(顧客:患者)の処方データの一例である。
図12に示す処方データ入力画面の予約1の処方データには、予約No(図12の1320)、ユニットNo(図12の1322)、服用パターン、全分包数、全錠剤数、錠剤名(薬剤名)等の項目から構成されている。予約No(図12の1320)を選択した場合に、1317に、各予約データに紐づいた処方データの詳細な設定内容として表示されている。
図12の例の予約1の処方データの場合、予約Noは1、ユニットNoは1、服用パターンは1−1−1、全分包数は21包、全錠剤数は各包1錠ずつ、合計21錠、錠剤名は1307に設定された薬品名(錠剤名)である。
予約Noは、分包の動作処理を行う順番(優先順位)を示しており、値が小さい方が、値が大きい方よりも優先して実行される。
そのため、図12の例では、予約1の処方データに従って、分包の動作処理を行った後に、予約2の処方データに従って、分包の動作処理を行うことを示している。
また、図12の1322は、ユニットNo(錠剤取出し装置102を識別する番号)である。
また、図12の予約1の処方データの例では、服用パターンは、1−1−1である。これは、朝昼夕1錠ずつ服用することを表す。分包される数(全分包数)は、21包である。分包される錠剤の全ての数(全錠剤数)は、各包1錠ずつ、合計21錠である。
図12の例では、朝昼夕1錠ずつ21包分錠剤を取出す為、取出す全錠剤数は21錠となる。また、錠剤名には、錠剤や薬剤を含む薬品の名称や、当該薬品のPTPシートの名称が登録される。
情報処理装置300は、ユーザの操作により入力を受け付けた、この図12に示す予約1の処方データ、予約2の処方データを、分包装置5に送信する。
そして、分包装置5は、当該処方データ(予約1、予約2)を受信すると、当該処方データ(予約1、予約2)を錠剤供給装置10に送信する。
1317は、各予約データに紐づいた処方データの詳細な設定内容が表示される欄である。図12では、テスト太郎の処方データの詳細な設定内容が表示されていることがわかる。
図12の(下図)は、ステップS107で一括セット判定処理するために必要な予約データの設定内容の具体例1(一括セットが可能な場合)である。
1320(予約No)は、予約リスト1314と同じものであり、この具体例1では予約1と予約2の2つの予約データが登録されている。
1321(患者ID)は、患者名1310(1315)と同じものである。この具体例1ではテスト太郎とテスト花子の2つの予約データが登録されている。
1322(ユニット1〜ユニット8)は、薬品名1307毎に対応する錠剤取出ユニットのユニット番号1309と同じものである。この具体例1ではテスト太郎にはユニット番号1に○○錠剤をセットする処方データが予約データとして登録されており、テスト花子にはユニット番号2にAA錠をセットする処方データが予約データとして登録されていることになる。
図13の上図はS116で情報処理装置が表示するガイダンス画面1401中でのガイダンス内容(具体例1)を表わした図である。ガイダンス画面は、複数(例えば8カ所)の錠剤取出ユニットの中から、ユーザがセットする錠剤シートの箇所や錠剤名(または錠剤シート名)をユーザに指導するガイダンス情報を表示するものである。
ガイダンス画面は、セット情報が設定されている処方データの動作を錠剤供給装置において開始する前に、複数の錠剤取出ユニットの中から開始する処方データに該当する錠剤シートをセットすべき錠剤取出ユニットの箇所をガイダンスしている「ガイダンス手段」の好適な一例であり、音声ガイダンスや、LEDの点灯等で錠剤シートをセットすべき錠剤取出ユニットの箇所をガイダンスしてもよい。
このようにガイダンス画面は、セット情報が設定されている処方データに該当する錠剤シートをセットすべき錠剤取出ユニットの箇所を、セット情報に基づいて複数の錠剤取出ユニットの中から識別可能なセット画面を表示している「セット画面表示手段」として機能している。
図13に示すセット画面を表示することで、S107において一括セット可能であると判定し、かつ、指定されている複数の処方データに該当する錠剤シートの箇所を、1つのセット画面の中でまとめて表示することができる。
1402は、ガイダンス画面での指導内容に関するメッセージが表示されるエリアである。例えば、S107での一括セット判定処理で一括セットが可能であると判定された場合には、図13の具体例1のように、一括でセットすることが可能であることがメッセージとして表示され、一括でセットした後に、スタートボタン1403を押下するように指導するメッセージが表示される。
1403は分包動作の開始を指示する開始ボタンである。スタートボタン1403(開始ボタン)をクリックすると、ガイダンス画面内で一括セットが可能であると判定された複数の処方データが連続して分包動作を開始する。
1404は、スタートボタン1403(開始ボタン)の押下後に2番目に分包動作を開始する予約2に関する処方データで使用されるユニット番号である。ユニット番号2には錠剤シートのセット箇所であるユニット番号の2番に関する情報(予約名、処方名、錠剤名(薬剤名)、服用パターン、合計の錠剤数等)が表示されている一例を示している。
1405は、スタートボタン1403(開始ボタン)の押下後に1番目に分包動作の開始をする予約1に関する処方データで使用されるユニット番号である、ユニット番号1には錠剤シートのセット箇所であるユニット番号の1番に関する情報(予約名、処方名、錠剤名(薬剤名)、服用パターン、合計の錠剤数等)が表示されている具体例1を示している。
1404と1405のようなガイダンスの具体例1によって、スタートボタン1403(開始ボタン)の押下前に、予約1に関する処方データと予約2に関する処方データでそれぞれ使用されるユニット番号1番と2番にユーザは一度で2回分の錠剤シート(○○錠剤21錠分とAA錠剤42錠分)を予めセットすることができる。
図13の(下図)は、S107で一括セット判定処理されて、その結果をガイダンス表示する際に、一括セットが可能であると判定された予約データの第2のセット情報のある具体例1を示したものである。この第2のセット情報に従って上記のガイダンス例がガイダンス画面で表示されている。
1420(セットNo)は、一括セットができる全ての予約データをまとめたものであり、この例では予約1と予約2のペアが登録されている。
1421(患者ID)は、一括セットができる全ての患者名をまとめたものであり、この例ではテスト太郎とテスト花子のペアが登録されている。
1422(ユニット1〜ユニット8)は、一括セットができる全ての錠剤取出ユニットのユニット番号をまとめたものであり。この例では、各ユニットには、テスト太郎とテスト花子の両方を一度にセットされるユニット番号とその錠剤名が登録されている。
図14は、本発明での全体の処理を示すフローチャートを示した図である。
なお、図14に示すフローチャートの一部は、情報処理装置300のCPU30、分包装置5のCPU51、錠剤供給装置10のCPU11が実行指示することによって各ステップの処理が行われる。
また、変形例として、情報処理装置のCPUが実行する全ステップを代わりに錠剤供給装置のCPUで実行してもよく、情報処理装置のCPUが実行する全ステップを代わりに分包装置のCPUで実行してもよい。
ステップS100は、情報処理装置がユーザの操作に従って処方画面(図9)を表示するステップである。
ステップS101は、情報処理装置がユーザの操作に従って基本タブ(図9の1312)を表示するステップである。
ステップS102は、ユーザが基本タブ(図9)内で処方データの基本項目(患者名1310、服用開始日、印字レイアウト、用法、分包モード、包数、分包パターン等)を入力するステップである。
ステップS103は、情報処理装置がユーザの操作に従ってDropタブ(図10)を表示するステップである。
ステップS104は、ユーザがドロップタブ(図10)内で処方データのユニット項目(ユニット番号(5702のボタンの上部に表示されている番号)、薬品名5703、服用パターン5704等)を入力するステップである。
ステップS105は、S102及びS104で入力した処方データの設定内容を予約リスト1314一覧の中に追加登録するために、ユーザが予約ボタン1301をクリックして、追加登録するステップである。
ステップS106は、情報処理装置が予約リスト1314一覧の中に複数個の予約データが追加登録されているか否かを判断するステップである。複数個(2個以上)の予約データが追加登録されている(YES)と判断した場合は、S107に進む。また、複数個(2個以上)の予約データは追加登録されていない(NO)と判断した場合は、S101に戻り繰り返す。
ステップS107は、情報処理装置が一括セットの判定処理を実行するステップである。詳細は図15で説明する。ここでは、予約リスト1314で指定されている複数の処方データ毎の第1のセット情報に基づいて、この複数の処方データに該当する錠剤シートを複数の錠剤取出ユニットに一括セット可能であるか否かを判定している「一括セット判定手段」。
ステップS108は、情報処理装置がS107での判定結果を取得して、一括セットが可能であるか否かを判断するステップである。ここで取得した判定結果から一括セットが可能である(YES)と判断した場合には、S109に進む。また、一括セットが可能でない(NO)と判断した場合には、S113に進む。
ステップS109は、情報処理装置が自動でお知らせ画面(図11)を表示するステップである。
ステップS110は、ユーザがお知らせ画面(図10)内ではい1203またはいいえ1202のいずれか1個を選択して押下するステップである。ここでは、ユーザがお知らせ画面(図10)内ではい1203が押下された場合として以降のステップを進める。もし、いいえ1202が押下された場合は以降のステップには進まない。
ステップS111は、情報処理装置がS107での判定結果を取得して、予約リスト1314一覧の中に複数個の予約データの中で、予約データを一部並び替えて一括セットするか否かを判断するステップである。ここで取得した判定結果から予約データを一部並び替えて一括セットする(YES)と判断した場合には、S1112に進む。また、予約データを一部並び替えて一括セットしない(NO)と判断した場合には、S113に進む。
ステップS112は、情報処理装置が、S111で取得した判定結果に従って、S113で表示する際の予約データを一括セットできる順序になるようにうまく並び替えるステップである。これは具体例4(図18)で示したように、予約3を繰り上げて、最上位から2番目の位置に表示されるように並び替えるステップである。
ステップS113は、情報処理装置が、S111で取得したS107での判定結果に従って自動で予約タブ(図12)の表示内容を更新する(予約データを並び替える)ステップである。予約データを一括セットする順序に並び替えない場合には、S105において追加登録された順序のままで予約リストが表示される。
ステップS114は、ユーザが処方画面(図12)内でスタートボタン1305押下するステップである。
ステップS115は、情報処理装置がS107での判定結果(第2のセット情報)を取得して、さらにS111で取得したS107での判定結果に従って、S116においてどのようなガイダンス手順を行うべきかを決定する。
ステップS116は、情報処理装置が自動でガイダンス画面(図13)の表示に、処方画面から切り替えるステップである。この時にステップS115で決定した適切なガイダンス手順が表示される。ステップS107で一括セット可能であると判断された複数の予約データは、ユーザが一度にまとめて錠剤シートをセットできるようにガイダンスされて、またステップS107で一括セットが不可能であると判断された複数の予約データは、ユーザが複数回(各予約データの分包動作を開始する直前)に分けて錠剤シートをセットできるようにガイダンスされる。
ステップS117は、ユーザが現在表示されているガイダンス画面(図13)内に表示されているガイダンス手順に従って、錠剤取出ユニットの適正なユニット番号に、ユニット番号毎に指導された錠剤シートの種別を手でセットするステップである。
ステップS118は、ユーザが、錠剤シートを手でセットした後、ガイダンス画面(図13)内でスタートボタン1403押下するステップである。
ステップS119は、情報処理装置が分包動作と供給動作の開始要求を取得するステップである
ステップS120は、情報処理装置が錠剤の分包動作と供給動作の開始コマンドと、その開始コマンドを実行するために予約リスト1314の中に登録されている全ての予約データを分包装置5と錠剤供給装置10に送信するステップである。
ステップS121は、分包装置5と錠剤供給装置10が1つ目の予約データから最後の予約データが終わるまで順次分包動作と供給動作を開始する。ステップS121の処理の詳細については、後述する図19で説明する。
ステップS122は、分包装置5または錠剤供給装置10が、ガイダンス手順を全て情報処理装置が表示したか否かを判断し、まだ全てのガイダンス手順を表示していないと判断した場合には、S116に戻って次のガイダンス手順であるガイダンス画面(図13)を再表示する。全てのガイダンス手順を表示したと判断した場合には、分包動作と供給動作を終了する。
ステップS122は、
全ての予約データについて、ステップS116でガイダンス画面を表示したか否かを判定し、全ての予約データについて、ステップS116でガイダンス画面を表示したと判定された場合には、処理を終了し、全ての予約データについて、ステップS116でガイダンス画面を表示していないと判定された場合には、処理をステップS116に戻して、当該まだ表示されていない次の優先順位の予約データを処理対象にし、当該予約データについてのガイダンス画面を表示する。
図15は、本発明での一括セットの判定処理の詳細を示すフローチャートを示した図である。
なお、図15に示すフローチャートは、情報処理装置のCPU30が実行指示することによって各ステップの処理が行われる。
ステップS201は、情報処理装置が登録済みの予約リスト1314から予約1の処方データと予約2の処方データを取得するステップである。
ステップS202は、情報処理装置が登録済みの予約リスト1314から取得した予約1の処方データと、予約2の処方データの各第1のセット情報(何番の錠剤取出ユニットを使用するかの情報)に基づいて、予約1と予約2において使用する錠剤取出ユニットの箇所が重複しているか否かを判断するステップである。重複している(YES)と判断した場合にはS204に進み、重複していない(NO)と判断した場合にはS203に進む。
つまり予約リスト1314に指定されている複数の処方データ毎の第1のセット情報を比較して、同じ箇所の錠剤取出ユニットに重複しているセット情報がある否かを判定している「重複ユニット判定手段」。ここで重複している第1のセット情報がないと判定した場合に、S107では複数の錠剤取出ユニットに一括セット可能であると判定することになる。
ステップS203は、情報処理装置が予約1の処方データと予約2の処方データでは一括で錠剤シートをセット可能と判断して、その判定結果1(予約1と予約2はまとめてガイダンスする第2のセット情報)を記憶する。その後S108に進む。
ステップS204は、情報処理装置が登録済みの予約リスト1314からより取得した予約1の処方データと、予約2の処方データの各錠剤名情報(何番の錠剤取出ユニットではどの錠剤シートを使用するかの情報)に基づいて、予約1と予約2において、重複している錠剤取出ユニットで使用する錠剤シートは同じタイプのものか否かを判断するステップである。同一でない(NO)と判断した場合にはS206に進み、同一である(YES)と判断した場合にはS205に進む。
つまりS202で重複している第1のセット情報があると判定した場合に、記憶している錠剤種別に基づいて、重複している錠剤取出ユニットでの錠剤種別が同じであるか否かを判定する「錠剤種別判定手段」。同じであると判定した場合に、S107では複数の錠剤取出ユニットに一括セット可能であると判定する。
すなわち、S204では、予約1と予約2の予約データ(セット情報)(処方データ)において、重複している同一の錠剤取り出しユニットに対して、同一の薬剤(同一の錠剤)(同一のPTPシート)が設定されているか否かを判定しており、重複している同一の錠剤取り出しユニットに対して、同一の薬剤(同一の錠剤)(同一のPTPシート)が設定されていると判定された場合には、処理をステップS205に移行する。一方、重複している同一の錠剤取り出しユニットに対して、同一の薬剤(同一の錠剤)(同一のPTPシート)が設定されていないと判定されている場合には、処理をステップS206に移行する。
ステップS205は、情報処理装置が予約1の処方データと予約2の処方データでは一括で錠剤シートをセット可能と判断して、その判定結果1(予約1と予約2はまとめてガイダンスする第2のセット情報)を記憶する。その後S108に進む。
ステップS206は、情報処理装置が登録済みの予約リスト1314には予約3の予約データがあるか否かを判断する。予約3の予約データがある(YES)と判断した場合にはS208に進み、予約3の予約データがない(NO)と判断した場合にはS207に進む。
ステップS207は、情報処理装置が予約1の処方データと予約2の処方データでは一括で錠剤シートをセット不可能と判断して、その判定結果2(予約1と予約2はそれぞれ個別にガイダンスする第2のセット情報)を記憶する。その後S108に進む。
ステップS208は、情報処理装置が登録済みの予約リスト1314から予約1の処方データと予約3の処方データを取得するステップである。
このステップまでに一括セット可能ではない(不可能である)と判定した場合には、一括セット可能ではないと判定された複数の処方データとは異なり、第1のセット情報が設定されている別の処方データを、予約リスト1314の中から1つ選択する「処方データ選択手段」。
ステップS209は、情報処理装置が登録済みの予約リスト1314から既に取得した予約1の処方データと、予約3の処方データの各第1のセット情報(何番の錠剤取出ユニットを使用するかの情報)に基づいて、予約1と予約3において使用する錠剤取出ユニットの箇所が重複しているか否かを判断するステップである。重複している(YES)と判断した場合にはS211に進み、重複していない(NO)と判断した場合にはS210に進む。
このステップまでに一括セット可能ではないと判定された何れかの処方データの第1のセット情報と、選択された処方データの第1のセット情報に基づいて、一括セット可能ではないと判定された処方データは選択された処方データとは複数の錠剤取出ユニットに一括セット可能であるか否かを再判定する「一括セット再判定手段」ことになる。
ステップS209で一括セット可能であると再判定した場合には、一括セット可能ではないと判定された何れかの処方データに該当する錠剤シートと、選択された処方データに該当する錠剤シートとが一括セットできるように、S115でまとめてガイダンスする。
ステップS210は、情報処理装置が予約1の処方データと予約3の処方データでは一括で錠剤シートをセットできると判断して、その判定結果3(予約1と予約3はまとめてガイダンスする第2のセット情報)を記憶する。さらに、予約1と予約3は予約リスト1314上では元々並んでいないので、S112での並び替えの対象となる。その後S108に進む。
ステップS211は、情報処理装置が登録済みの予約リスト1314からより取得した予約1の処方データと、予約3の処方データの各錠剤種別情報(何番の錠剤取出ユニットではどの錠剤シートを使用するかの情報)に基づいて、予約1と予約3において、重複している錠剤取出ユニットで使用する錠剤シートは同じタイプのものか否かを判断するステップである。同一でない(NO)と判断した場合にはS213に進み、同一である(YES)と判断した場合にはS212に進む。
すなわち、S211では、予約1と予約3の予約データ(セット情報)(処方データ)において、重複している同一の錠剤取り出しユニットに対して、同一の薬剤(同一の錠剤)(同一のPTPシート)が設定されているか否かを判定しており、重複している同一の錠剤取り出しユニットに対して、同一の薬剤(同一の錠剤)(同一のPTPシート)が設定されていると判定された場合には、処理をステップS212に移行する。一方、重複している同一の錠剤取り出しユニットに対して、同一の薬剤(同一の錠剤)(同一のPTPシート)が設定されていないと判定されている場合には、処理をステップS213に移行する。
ステップS212は、情報処理装置が予約1の処方データと予約3の処方データでは一括で錠剤シートをセットできると判断して、その判定結果3(予約1と予約3はまとめてガイダンスする第2のセット情報)を記憶する。さらに、予約1と予約3は予約リスト1314上では元々並んでいないので、S112での並び替えの対象となる。その後S108に進む。
ステップS213は、情報処理装置が登録済みの予約リスト1314から予約2の処方データと予約3の処方データを取得するステップである。
ステップS214は、情報処理装置が登録済みの予約リスト1314から取得した予約2の処方データと、予約3の処方データの各セット情報(何番の錠剤取出ユニットを使用するかの情報)に基づいて、予約2と予約3において使用する錠剤取出ユニットの箇所が重複しているか否かを判断するステップである。重複している(YES)と判断した場合にはS216に進み、重複していない(NO)と判断した場合にはS215に進む。
ステップS215は、情報処理装置が予約1の処方データと予約3の処方データでは一括で錠剤シートをセットできると判断して、その判定結果4(予約2と予約3はまとめてガイダンスする第2のセット情報)を記憶する。その後S108に進む。
ステップS216は、情報処理装置が登録済みの予約リスト1314からより取得した予約2の処方データと、予約3の処方データの各錠剤種別情報(何番の錠剤取出ユニットではどの錠剤シートを使用するかの情報)に基づいて、予約2と予約3において、重複している錠剤取出ユニットで使用する錠剤シートは同じタイプのものか否かを判断するステップである。同一でない(NO)と判断した場合にはS218に進み、同一である(YES)と判断した場合にはS217に進む。
すなわち、S216では、予約2と予約3の予約データ(セット情報)(処方データ)において、重複している同一の錠剤取り出しユニットに対して、同一の薬剤(同一の錠剤)(同一のPTPシート)が設定されているか否かを判定しており、重複している同一の錠剤取り出しユニットに対して、同一の薬剤(同一の錠剤)(同一のPTPシート)が設定されていると判定された場合には、処理をステップS217に移行する。一方、重複している同一の錠剤取り出しユニットに対して、同一の薬剤(同一の錠剤)(同一のPTPシート)が設定されていないと判定されている場合には、処理をステップS218に移行する。
ステップS217は、情報処理装置が予約2の処方データと予約3の処方データでは一括で錠剤シートをセットできると判断して、その判定結果4(予約2と予約3はまとめてガイダンスする第2のセット情報)を記憶する。その後S108に進む。
ステップS217は、情報処理装置が一括セットを判定する予約データが全て終了したかいなかを判定するステップである。全て終了した(YES)と判定した場合にはS219に進み、全て終了していない(NO)と判定した場合には、さらに多数の予約データ(処方データ)で判定処理を繰り返す。
ステップS219は、情報処理装置が予約1の処方データと予約2の処方データでは一括で錠剤シートをセットできないと判断して、その判定結果5(予約1と予約2と予約3はそれぞれ個別にガイダンスする第2のセット情報)を記憶する。その後S108に進む。
S203、S205、S210、S212、S215、S217は、それぞれ、錠剤シートの一括セットが可能と判定された場合に実行される処理である。また、S207、S219は、それぞれ、錠剤シートの一括セットが可能ではないと判定された場合に実行される処理である。
図16の(上図)は、ステップS107で一括セット判定処理するために必要な予約データの登録内容の、ある具体例2(一括セットが可能な場合)を示したものである。
1322(ユニット1〜ユニット8)は、薬品名1307毎に対応する錠剤取出ユニットのユニット番号1309と同じものである。この例ではテスト太郎にはユニット番号1に○○錠剤をセットする処方データ(○○錠剤が21錠必要)が予約データとして登録されており、テスト花子にはユニット番号1に○○錠剤をセットする処方データ(○○錠剤が42錠必要)が予約データとして登録されていることになる。
図16の中図はS116で情報処理装置が表示するガイダンス画面1401中でのガイダンス内容の具体例2を表わした図である。
1405のようなガイダンス例によって、スタートボタン1403の押下前に、予約1に関する処方データと予約2に関する処方データでそれぞれ使用されるユニット番号1にユーザは一度に2回分で必要な錠剤シート(63錠分)を予めセットすることができる。
図16の(下図)は、ステップS107で一括セット判定処理されて、その結果をガイダンス表示する際に、一括セットが可能であると判定された予約データの第2のセット情報の、ある具体例2を示したものである。このセット情報に従って上記のガイダンス例がガイダンス画面で表示されている。
1422(ユニット1〜ユニット8)は、一括セットができる全ての錠剤取出ユニットのユニット番号をまとめたものであり。この例では、ユニット番号1には、テスト太郎とテスト花子の両方を一度にセットされる錠剤名が登録されている(設定手段)。
図17の(上図)は、ステップS107で一括セット判定処理するために必要な予約データの登録内容の、ある具体例3(一括セットが不可能な場合)を示したものである。
1322(ユニット1〜ユニット8)は、薬品名1307毎に対応する錠剤取出ユニットのユニット番号1309と同じものである。この例ではテスト太郎にはユニット番号1に○○錠剤をセットする処方データが予約データとして登録されており、テスト花子にはユニット番号1にAA錠をセットする処方データが予約データとして登録されていることになる。
図17の中図はS116で情報処理装置が表示するガイダンス画面1401中でのガイダンス内容の具体例3を表わした図である。
この場合一括セットが出来ないので、各予約データ毎にセットが必要な箇所が表示される。
図17の(下図)は、ステップS107で一括セット判定処理されて、その結果をガイダンス表示する際に、一括セットが不可能であると判定された予約データの第2のセット情報の、ある具体例3を示したものである。このセット情報に従って上記のガイダンス例がガイダンス画面で表示されている。
1422(ユニット1〜ユニット8)は、テスト太郎とテスト花子は一括セットができないので、テスト太郎とテスト花子のガイダンス手順がそれぞれ個別にされるように登録されている。
図18の(上図)は、ステップS107で一括セット判定処理するために必要な予約データの登録内容の、ある具体例4(一括セットが可能でかつ並び替えが必要な場合)を示したものである。
1322(ユニット1〜ユニット8)は、薬品名1307毎に対応する錠剤取出ユニットのユニット番号1309と同じものである。この例ではテスト太郎にはユニット番号1に○○錠剤をセットする処方データが予約データとして登録されており、テスト花子にはユニット番号1にAA錠をセットする処方データが予約データとして登録されており、テスト三郎にはユニット番号2にBBカプセルをセットする処方データが予約データとして登録されている。
図18の(下図)は、ステップS107で一括セット判定処理されて、その結果をガイダンス表示する際に、一括セットが可能であると判定された予約データの第2のセット情報の、ある具体例4を示したものである。このセット情報に従って上記のガイダンス例がガイダンス画面で表示されている。
1422(ユニット1〜ユニット8)は、一括セットができる全ての錠剤取出ユニットのユニット番号をまとめたものであり。この例では、各ユニットには、テスト太郎とテスト三郎の両方を一度にセットされるユニット番号とその錠剤名が登録されている。
ここで、図19を用いて、図14のステップS121の処理の詳細について説明する。
図19は、処方データに従って、錠剤シートの錠剤収容部から錠剤を取出して、排出部(排出路100)に錠剤シートを排出する一連の処理の一例を示すフローチャートである。
図19に示す各ステップに示す処理・動作は、分包システムのCPU(制御部)が分包システムの各装置の動作を制御することにより実現される。
ここでは、錠剤供給装置10のCPU(制御部)が、図19に示す各ステップに示す処理・動作を実現することとして説明する。
まず、情報処理装置300は、図9に示す処方データ入力画面を、ディスプレイ34に表示する。そして、情報処理装置300は、ユーザの操作により、図9に示す予約処方データ入力画面を介して、予約1の処方データ、予約2の処方データの入力を受け付けられ、その後、図12に示す予約タブで処方データの設定内容が設定される。
それでは、図12を例にして、各ステップを説明する。
錠剤供給装置10は、図12に示す予約1と予約2の処方データを受信することにより、複数の処方データの入力を受け付ける(ステップS1901)(受付手段)。そして、錠剤供給装置10は、受け付けた複数の処方データ(図12に示す予約1、予約2)を外部メモリ等の記憶部に記憶する。
そして、錠剤供給装置10は、ユーザにより、終了指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS1902)。そして、終了指示を受け付けたと判定された場合には、処理を終了する。
一方、終了指示を受け付けていないと判定された場合には、処理をステップS1903に移行して、ユーザからの分包処理の開始指示の受け付けを待つ。
錠剤供給装置10は、ステップS1903において、ユーザからの分包処理の開始指示を受け付けると、図12に示す予約1の処方データ、予約2の処方データの順番で、分包処理を開始する。
ここでは、図12に示す予約1の処方データ、予約2の処方データの順番で開始すると説明したが、ここで、ユーザにより選択された処方データに従った分包処理を優先して実行することもできる。
錠剤供給装置10は、ユーザからの分包処理の開始指示を受け付けると(ステップS1903)、投入口203に投入された錠剤シートを、搬送手段により、当該錠剤シートの収容部を、押出し機構(錠剤取出機構)により押し出せる位置に搬送する(ステップS1904)。
そして、錠剤供給装置10は、押出し機構(錠剤取出機構)により錠剤収容部を押圧して錠剤を取り出す動作を行う(ステップS1905)。
そして、錠剤供給装置10は、錠剤の取出し動作を行うと、ステップS1906に処理を移行する。
ステップS1906では、現在処理対象の処方データと、錠剤取出し動作回数とに基づき、処方データに示される数(例えば、図12の予約1の処方データの場合であれば、21(全錠剤数))の錠剤を取り出したか否かを判定し、取り出したと判定した場合には、処理をステップS1907に移行する。一方、処方分の錠剤を取り出していないと判定された場合には、処理をステップS1904に移行して、再度、錠剤シートを次の錠剤収容部まで搬送して、錠剤の取出し動作を行う。
ステップS1906では、現在処理対象の処方データと、錠剤取出し動作回数とに基づき、処方データに示される数(例えば、図12の予約1の処方データの場合であれば、21(全錠剤数))の錠剤を取り出したか否かを判定すると説明したが、次に説明する別の方法でもよい。
たとえば、導入シュート24に、錠剤シートから取り出された錠剤を検出する検出手段(例えば、光センサなど)を備え、現在処理対象の処方データに示される数だけ、当該検出手段で錠剤を検出できたかを判定することで、現在処理対象の処方データに示される数(例えば、図12の予約1の処方データの場合であれば、21(全錠剤数))の錠剤を取り出したか否かを判定することもできる。
次に、錠剤供給装置10は、ステップS1906で、現在処理対象の処方データに示される数(例えば、図12の予約1の処方データの場合であれば、21(全錠剤数))の錠剤を取り出したと判定された場合には、処理をステップS1907に移行する。
錠剤供給装置10は、未だ、分包の動作処理(S1904、S1905の動作処理を含む)を行っていない処方データがあるかを判定し、未だ、分包の動作処理(S1904、S1905の動作処理を含む)を行っていない処方データがあると判定された場合には、当該処方データに示される錠剤名(薬品名)が、前回分包の動作処理(S1904、S1905の動作処理を含む)を行った錠剤シートの薬品(錠剤名)と異なる薬品であるか否かを判定する(ステップS1907)。
ステップS1907は、錠剤取出し手段による錠剤の取出し動作を行う次の処方データに、前回の処方データと同じ錠剤シートの薬品(薬剤)を示す情報が含まれているか否かを判定する本発明の判定手段の適用例である。
ここで、ステップS1907の処理を具体的に説明する。錠剤供給装置10は、図16のように、錠剤取出ユニットにより錠剤の取出し動作を行う次の処方データに、前回当該錠剤取出ユニットにより錠剤の取出し動作を行った処方データに含まれる錠剤シートの薬品を示す情報と同じ錠剤シートの薬品を示す情報が含まれているか否かを判定する。
図16の場合、予約1と予約2で同じ錠剤取出ユニット(「ユニット1」)から「○○錠剤」を取り出すため、ステップS1907において、NO(前回分包の動作処理を行った錠剤シートの薬品(薬剤)と同じ薬品(薬剤)である)であると判定される。
ステップS1907において、未だ、分包の動作処理(S1904、S1905の動作処理を含む)を行っていない処方データに示される錠剤名(薬品)が、直近の前回分包の動作処理(S1904、S1905の動作処理を含む)を行った錠剤シートの薬品(錠剤名)と同じ薬品である(図12に示す予約1の処方データと予約2の処方データの錠剤名と一致)と判定された場合に(ステップS1907:NO)、錠剤供給装置10は、ステップS1908、S1909の動作処理を行うことなく、処理をステップS1902に戻す。すなわち、この場合は、錠剤取出し装置102(錠剤取出し手段)の搬送経路(投入口203と排出路100との間の錠剤シートの搬送経路)に錠剤シートを残したままとする。
ステップS1907において、未だ、分包の動作処理(S1904、S1905の動作処理を含む)を行っていない処方データに示される錠剤名(薬品)が、直近の前回分包の動作処理(S1904、S1905の動作処理を含む)を行った錠剤シートの薬品(錠剤名)と異なる薬品である(図12に示す予約1の処方データと予約2の処方データの錠剤名が異なる)と判定された場合に(ステップS1907:YES)、錠剤供給装置10は、現在、錠剤取出し装置102の搬送経路(投入口203と排出路100との間の錠剤シートの搬送経路)にある錠剤シートを、搬送手段による搬送により、排出路100に搬送する(ステップS1908)。
そして、錠剤供給装置10は、錠剤取出し装置102の搬送経路内の錠剤シートを排出路100に搬送すると、投入口203にセットされている全ての錠剤シートを1枚ずつ、搬送手段による搬送により、錠剤取出し装置102の搬送経路(投入口203と排出路100との間の錠剤シートの搬送経路)に搬送し、さらに、搬送手段による搬送により、排出路100に搬送する(ステップS1909)。そして、錠剤供給装置10は、処理をステップS1902に移行する。
ステップS1907でNOと判定され、または、ステップS1909の動作処理後に、処理をステップS1902に移行する場合には、未処理の処方データを処理対象にして、ステップS1902移行の処理を繰り返し実行する。
このように、本実施形態における錠剤供給装置10は、上述した図19のように処理を行うため、例えば、図12の予約1の処方データの錠剤名が錠剤Aで、図12の予約2の処方データの錠剤名が仮に錠剤Bの場合には、ステップS1908、ステップS1909の処理を実行することとなる。
一方、図16に示すように、図16の予約1の処方データの錠剤名が仮に錠剤Aで、図16の予約2の錠剤名が仮に錠剤Aの場合には、ステップS1908、ステップS1909の処理を行わないため、図16に示す予約1の処方データに従って、錠剤の取出し動作を行った後、ステップS1908、ステップS1909の処理を行うことなく、引き続き、図16の予約2の処方データに従って、錠剤の取出し動作を行う。
従来の錠剤供給装置10は、1つの処方データに従って錠剤の取り出し動作を終了すると、錠剤取出ユニットに錠剤シートがまだ残っていた場合には必ず排出していた。
これは、錠剤取出ユニットに錠剤シートを残したままにすると、当該錠剤シートを取り出すのをユーザが忘れて、次の処方データの錠剤の取り出し指示を行ってしまい、その結果、次の処方データと関係のない錠剤(取り出し忘れた錠剤シートに封入されていた錠剤)が分包紙に包装されてしまうのを防ぐためである。
しかしながら、図16の予約1と予約2のように前後の処方データで同じ錠剤取出ユニットから同じ錠剤を取り出すのであれば、上述したような問題が起こる可能性は低いため、予約1の処方データに従って錠剤の取り出し動作を終了した後に、錠剤取出ユニットに錠剤シートが残っていたとしても錠剤シートを排出しないことにより、予約2の処方データに従って、ユーザが同じ錠剤取出ユニットに同じ錠剤シートを再度セットしなおす手間を省くことが可能となり、ユーザが、処方データごとに、錠剤シートを投入口にセットする負荷を軽減することができる。
更に、図16の中図の1405のようなガイダンス例に従い、予約1の処方データに従って錠剤の取り出し動作を開始する前に、予約2で必要となる数分の錠剤シートを予め錠剤取出ユニットにセットしておくことで、予約1の処方データに従って錠剤の取り出し動作を終了した後に、予約2の分の錠剤シートが足りずに不足分を錠剤取出ユニットにセットしなければならなくなるということを防ぐことが可能となる。
ステップS1907は、ステップS1906の判定結果に従って、錠剤取出し手段により、前回の処方データに従って、当該前回の処方データに示される数の錠剤を取り出した後の錠剤シートを、搬送手段により、排出路に搬送するか否かを決定する決定手段の適用例である。
次に、図14の例では、S110で、いいえが押下された場合には、処理を終了すると説明したが、いいえが押下された場合には、PTPシートを一括セットしないように処理、動作する例について、図21を用いて説明する。
図21は、図14の変形例であるため、図14と同一の処理については、省略、又は同一の符号を付し、また、同一ではない処理については、新たな符号を付している。
そのため、図14で既に説明した処理(図14と同一符号の処理)については、説明を省略する。
図21は、図14の変形例を示すフローチャートの一例である。
情報処理装置300は、ステップS108において、ステップS107の一括セット判定処理の結果、複数の処方データ(予約データ)で錠剤の取り出しが指定されている錠剤シートを一括して投入口にセットできるか否か(連続して錠剤取り出しを行うことが可能か否か)を判定する。
情報処理装置300は、ステップS107の一括セット判定処理で、一括セットが可能と判定された場合には、処理をステップS109に移行し、一方、一括セットが可能ではないと判定された場合には、処理をステップS113に移行する。
そして、情報処理装置300は、S108において、一括して投入口にセットできると判定された場合には(Y)、S109に処理を移行して、図11に示すお知らせ画面を表示する。一方、情報処理装置300は、S108において、一括して投入口にセットできないと判定された場合には(N)、処理をステップS113に移行する。
情報処理装置300は、ユーザにより、図11に示すお知らせ画面のはいボタン1203が押下されたか、いいえボタン1202が押下されたかを判定する(ステップS2101)。
情報処理装置300は、ユーザにより、図11に示すお知らせ画面のはいボタン1203が押下されたと判定された場合には、処理をステップS111に移行し、一方、いいえボタン1202が押下されたと判定された場合には、処理をステップS113に移行する。
ステップS111、S112は、既に、図14で説明しているため、ここでの説明は省略する。
情報処理装置300は、ステップS113において、予約タブ(図12)を表示する。ここで表示される予約タブ(図12)には、図14と同様に、S112の予約リストの予約順の並び替え処理を行っている場合には、予約順が並び替えられた予約リストを表示し、S112の予約リストの予約順の並び替え処理を行っていない場合には、予約順が並び替えられていない予約リストを表示する。
そして、情報処理装置300は、ユーザによる、図12の処方編集画面のスタートボタン1305の押下を受け付ける(ステップS2102)。
そして、情報処理装置300は、ステップS108で、錠剤シートを一括して投入口にセットできると判定され、かつ、ステップS2101で、はいボタン1203がユーザにより押下されたと判定されたか否かを判定し(ステップS2103)、ステップS108で、錠剤シートを一括して投入口にセットできると判定され、かつ、ステップS2101で、はいボタン1203がユーザにより押下されたと判定されたと判定された場合には(ステップS2103)、処理をステップS116に移行する。
また、情報処理装置300は、ステップS2103において、ステップS108で、錠剤シートを一括して投入口にセットできないと判定された、又は、ステップS2101で、いいえボタン1202がユーザにより押下されたと判定されたと、判定された場合には、処理をステップ2104に移行する。
ステップS116では、既に、図14で説明の通り、情報処理装置300は、複数の予約データをまとめたガイダンス画面(図13、又は図16)を表示部に表示する。
ステップS116で表示される画面には、患者名、取り出す錠剤数、錠剤の種別(錠剤シート、又は薬剤の種別(薬剤名))を、錠剤取り出しユニットごとに表示されるため、ユーザは、どの錠剤シートを、どこの錠剤取り出しユニットの投入口に、何枚、まとめてセット(投入)すればよいかを容易に把握することができる。したがって、ユーザは、そのガイダンス画面を確認しながら、錠剤シートを、錠剤取り出しユニットの投入口に、セットできるため、連続分包時に、誤った薬剤を誤ったユニットに投入することを減らすことができる。
また、情報処理装置300は、ステップS2104では、錠剤シートを一括してセットしないため、まだ、錠剤の取り出しが行われていない予約データのうち、最も優先度の高い1つの予約データについてのガイダンス画面(図17)を表示する。図17のガイダンス画面の表示については、既に説明しているため、ここでは、説明を省略する。
情報処理装置300は、ステップS116、又はステップS2104で表示されたガイダンス画面に表示されているスタートボタン1403の押下をユーザにより受け付ける(ステップS2105)。
そして、情報処理装置300は、S116、又はS2104で表示された1又は複数の予約データ(処方データ)のセット情報(セットNo.、患者ID(患者名)、錠剤数(取り出しを行う錠剤の錠剤数)(図9の例では21錠)、錠剤名(薬剤名)(PTPシートの名称))と、錠剤取り出しの開始指示とを分包装置に送信する(S120)。
次に、図14、図21のステップS121の詳細処理の他の実施例について、図20を用いて説明する。
図20は、図14、図21のステップS121の詳細処理の一例を示すフローチャートである。
図20に示す各ステップに示す処理・動作は、分包システムのCPU(制御部)が分包システムの各装置の動作を制御することにより実現される。
ここでは、錠剤供給装置10のCPU(制御部)が、図20に示す各ステップに示す処理・動作を実現することとして説明する。
分包装置5は、情報処理装置300から、錠剤取り出しの開始指示と、当該ガイダンス画面に表示されている1又は複数の処方データごとのセット情報(セットNo.、患者ID(患者名)、錠剤数(取り出しを行う錠剤の錠剤数)(図9の例では21錠)、錠剤名(薬剤名)(PTPシートの名称))と、を受信すると、その錠剤取り出しの開始指示と、当該ガイダンス画面に表示されている1又は複数の処方データごとのセット情報(セットNo.、患者ID(患者名)、錠剤数(取り出しを行う錠剤の錠剤数)(図9の例では21錠)、錠剤名(薬剤名)(PTPシートの名称))とを、錠剤供給装置に送信する。
そして、錠剤供給装置は、分包装置5から、錠剤取り出しの開始指示と、当該ガイダンス画面に表示されている1又は複数の処方データ(予約データ)ごとのセット情報(セットNo.、患者ID(患者名)、錠剤数(取り出しを行う錠剤の錠剤数)(図9の例では21錠)、錠剤名(薬剤名)(PTPシートの名称))とを、ステップS2002において、受信する。
一括セットする場合には、例えば、図12の下図の予約1、予約2のテーブル(図12の1320、1321、1322の予約1、予約2のレコードのテーブル)が、ここで受信するセット情報の例である。
また、一括セットしない場合には、例えば、図12の下図の予約1のテーブル(図12の1320、1321、1322の予約1のみレコードのテーブル)が、ここで受信するセット情報の例である。
図12の例では、錠剤数(取り出しを行う錠剤の錠剤数)が記載されていないが、図12の1320の「○○錠剤」が記載されているセルに、ユニット1の錠剤取り出しユニットから取り出す錠剤の錠剤数(取り出しを行う錠剤の錠剤数)が記録され、図12の1320の「AA錠剤」が記載されているセルに、ユニット番号2の錠剤取り出しユニットから取り出す錠剤の錠剤数(取り出しを行う錠剤の錠剤数)が記録されているものとする。
そして、錠剤供給装置10は、ステップS2002において開始指示を受信すると、ステップS2002で受信したセット情報に含まれる、優先順位の高い、まだ錠剤の取り出しを行っていない予約データ(レコード)を、処理対象にする。
そして、錠剤供給装置10は、セット情報に含まれるユニット番号で示される錠剤取り出しユニットの投入口にセットされている錠剤シートを、錠剤取り出し位置に搬送して(ステップS2003)、錠剤の取り出し動作を行う(ステップS2004)。ここでの動作は、S1904と同様の動作である。
そして、錠剤供給装置10は、現在処理対象の1つの予約データ(レコード)(処方データ)に示されている錠剤数分の錠剤を取り出したか否かを判定する(ステップS2005)。ここでの判定方法は、ステップS1906で説明した判定方法と同様である。
そして、錠剤供給装置10は、現在処理対象の1つの予約データ(レコード)(処方データ)に示されている錠剤数分の錠剤を取り出したと判定された場合には(YES)、処理をステップS2006に移行する。一方、錠剤供給装置10は、現在処理対象の1つの予約データ(レコード)(処方データ)に示されている錠剤数分の錠剤を取り出していないと判定された場合には(NO)、処理をステップS2003に移行する。ステップS2005は、S1906と同様である。
次に、錠剤供給装置10は、PTPシートを一括で投入口にセットして複数の処方データ分を連続して分包するか、PTPシートを処方データごとに個別に投入口にセットして処方データごとに個別に分包するか、を判定する(ステップS2006)。
ステップS2006の判定処理は、ステップS2005において、現在処理対象の1つの予約データ(レコード)(処方データ)に示されている錠剤数分の錠剤を取り出したと判定された場合に、次に優先順位の高い予約データ(レコード)(処方データ)をS2002で受信したか否かを判定することにより、判定することができる。
すなわち、錠剤供給装置10は、ステップS2005において、現在処理対象の1つの予約データ(レコード)(処方データ)に示されている錠剤数分の錠剤を取り出したと判定された場合に、次に優先順位の高い予約データ(レコード)(処方データ)をS2002で受信したと判定された場合には(S2006:連続分包)、連続分包を行うと判定し、当該次に優先順位の高い予約データ(レコード)(処方データ)を処理対象にして、処理をステップS2003に移行する。
また、錠剤供給装置10は、ステップS2005において、現在処理対象の1つの予約データ(レコード)(処方データ)に示されている錠剤数分の錠剤を取り出したと判定された場合に、次に優先順位の高い予約データ(レコード)(処方データ)をS2002で受信していないと判定された場合には(S2006:個別分包)、処理をステップS2007に移行する。
ステップS2007は、ステップS1908と同一の処理であり、ステップS2008は、ステップS1909と同一の処理であるため、ここでは説明を省略する。
そして、錠剤供給装置10は、ステップS2008の処理を実行すると、処理をステップS2001に戻す。ステップS2001は、ステップS1902と同一であるため、ここでは説明を省略する。
以上、本実施形態によれば、ユーザは、複数の処方データ分の錠剤シートをまとめて投入口にセットしてよいのかが分かるようになるため、錠剤シートの投入口へのセット回数を減らすことができ、錠剤シートを錠剤取り出しユニットにセットするユーザの煩雑な作業を軽減可能にすることができる。
上述した本発明の実施形態を構成する各手段及び各ステップは、コンピュータのRAMやROM等に記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。装置が読み取り実行可能なこのプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、一又は複数の機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム又は装置に直接、又は遠隔から供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。更に、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
更に、その他の方法として、まず記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。そして、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。