JP6503983B2 - 錠剤供給装置、制御方法、及びそのプログラム - Google Patents

錠剤供給装置、制御方法、及びそのプログラム Download PDF

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Description

本発明は、錠剤供給装置、制御方法、及びそのプログラムに関し、特に、誤った薬が供給されることを低減可能にすると共に、錠剤の取出し動作が行われた後に錠剤シートをシート保持部にセットするユーザの煩雑な作業を軽減するための技術に関する。
従来、調剤業務において、PTPシートで提供されている錠剤(薬)の一包化を行うためには、人の手によってPTPシートから錠剤を1回分の錠剤数ずつ取り出し、分包機へセットする必要があり、作業が煩雑であった。
このような課題を解決するために、特許文献1では、錠剤シートから錠剤を除包し、錠剤を1回飲用分宛プラスチック製小瓶等の適宜容器に入れて投与する錠剤除包装置が提案されている。
特許文献1は、具体的には、錠剤シートから錠剤を取り出す錠剤除包装置を複数台用意し、複数台の錠剤除包装置で取り出された錠剤を、下方の集合部で集めて、小瓶等の容器に入れることが記載されている。
特開2004−194889号公報
一般に、処方箋(処方データ)ごとに、錠剤シートから錠剤を取り出して分包を行うことになる。
そのため、ユーザ(薬剤師)は、処方データに示される薬剤(錠剤)の錠剤シートを、例えば、図2に示す錠剤取出機構100の投入口201(シート保持部)に投入して、錠剤取出機構100が、その錠剤シートに対して処方データに示される数分の錠剤の取出し動作を行い、当該錠剤シートから錠剤を取り出す。そして、処方データに示される数分の錠剤を取り出すと、投入口201に既に投入されている残った錠剤シート(錠剤取出しを全く行っていない錠剤シート)を、次の別の処方データに基づく錠剤の取出し動作で、誤って使用しないために、全て搬送して1つの排出ポケット103に搬送させることが考えられる。この場合、排出ポケット103が1つしか無いため、全ての錠剤収容部に対して錠剤の取出し動作を行った錠剤シートと、錠剤の取出し動作が全く行われていない錠剤シートとが排出ポケット103に混在してしまう。
しかしながら、ユーザは、今回の処方データの入力を行う際に、次回の処方データの内容を既に知っている場合がある。すなわち、次回の処方データに基づく錠剤取出しでも、今回の処方データと同じ薬剤(錠剤)の錠剤シートを使用することを知っている場合がある。
そのような場合であっても、今回の処方データに示される数分の錠剤を取り出すと、投入口201に既に投入されている残った錠剤シート(錠剤取出しを全く行っていない錠剤シート)を、全て搬送して1つの排出ポケット103に搬送されてしまうため、ユーザは、全ての錠剤収容部に対して錠剤の取出し動作を行った錠剤シートが入った排出ポケット103から、錠剤の取出し動作が全く行われていない錠剤シートを探し出して、再度、投入口201に投入しなければならず、煩雑な作業を強いられてしまう。
また、ユーザは、今回の処方データの入力を行う際に、次回の処方データの内容を知らない場合には、次の別の処方データに基づく錠剤の取出し動作で誤って使用しないようにするために、今回の処方データに示される数分の錠剤を取り出した後に投入口201に残っている錠剤シート(錠剤取出しを全く行っていない錠剤シート)を全て搬送するようにした方が好ましい。
しかしながら、従来、搬送先が、排出ポケット103の1つしか無いため、ユーザは、全ての錠剤収容部に対して錠剤の取出し動作を行った錠剤シートが入った排出ポケット103から、錠剤の取出し動作が全く又は一部行われていない錠剤シートを探し出すという煩雑な作業を強いられてしまう。
本発明の目的は、誤った薬が供給されることを低減可能にすると共に、錠剤の取出し動作が行われた後に錠剤シートをシート保持部にセットするユーザの煩雑な作業を軽減する仕組みを提供することである。
本発明は、シート保持部に保持された錠剤シートの複数の錠剤収容部から順次錠剤を取り出して当該錠剤を包装装置に供給する錠剤供給装置であって、錠剤シートから錠剤の取り出し動作を行う錠剤数を含む処方データを記憶する記憶手段と、錠剤シートを保持するシート保持部と、前記錠剤シートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により前記シート保持部から錠剤の取り出し位置に搬送された錠剤シートから、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤を取り出す取り出し動作を行う錠剤取出し手段と、前記搬送手段により前記錠剤シートが排出される排出路と、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が前記錠剤取出し手段により取り出された後に前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出するかの指示を受け付ける受付手段と、を備え、前記搬送手段は、前記受付手段により、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出する指示を受け付けた場合には、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が前記錠剤取出し手段により取り出された後に、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出し、一方、前記受付手段により、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出しない指示を受け付けた場合には、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が前記錠剤取出し手段により取り出された後に、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出しないことを特徴とする。
また、本発明は、錠剤シートから錠剤の取り出し動作を行う錠剤数を含む処方データを記憶する記憶手段と、錠剤シートを保持するシート保持部とを備え、前記シート保持部に保持された錠剤シートの複数の錠剤収容部から順次錠剤を取り出して当該錠剤を包装装置に供給する錠剤供給装置における制御方法であって、搬送手段が、前記錠剤シートを搬送する搬送工程と、錠剤取出し手段が、前記搬送工程により前記シート保持部から錠剤の取り出し位置に搬送された錠剤シートから、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤を取り出す取り出し動作を行う錠剤取出し工程と、排出路が、前記搬送工程により前記錠剤シートが排出される排出工程と、受付手段が、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が前記錠剤取出し工程により取り出された後に前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出するかの指示を受け付ける受付工程を備え、前記搬送手段は、前記受付手段により、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出する指示を受け付けた場合には、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が前記錠剤取出し工程により取り出された後に、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出し、一方、前記受付工程により、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出しない指示を受け付けた場合には、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が前記錠剤取出し工程により取り出された後に、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出しないことを特徴とする。
また、本発明は、錠剤シートから錠剤の取り出し動作を行う錠剤数を含む処方データを記憶する記憶手段と、錠剤シートを保持するシート保持部と、前記錠剤シートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により前記シート保持部から錠剤の取り出し位置に搬送された錠剤シートから、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤を取り出す取り出し動作を行う錠剤取出し手段と、前記搬送手段により前記錠剤シートが排出される排出路と、を備え、シート保持部に保持された錠剤シートの複数の錠剤収容部から順次錠剤を取り出して当該錠剤を包装装置に供給する錠剤供給装置で読み取り実行可能なプログラムであって、前記錠剤供給装置を、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が前記錠剤取出し手段により取り出された後に前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出するかの指示を受け付ける受付手段して機能させ、前記搬送手段は、前記受付手段により、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出する指示を受け付けた場合には、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が前記錠剤取出し手段により取り出された後に、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出し、一方、前記受付手段により、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出しない指示を受け付けた場合には、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が前記錠剤取出し手段により取り出された後に、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出しないことを特徴とする。
本発明によれば、誤った薬が供給されることを低減可能にすると共に、錠剤の取出し動作が行われた後に錠剤シートをシート保持部にセットするユーザの煩雑な作業を軽減することができる。
錠剤取出機構100と搬送ポケット102と排出ポケット103とを備える錠剤供給装置101と、錠剤供給装置101から供給された錠剤を包装する包装装置104と、情報処理装置105とを含む分包システムを示す図である。 隣接して設けられた2つの錠剤取出機構100を前方斜めから見た斜視図である。 分包システムの正面から見たときの右側から見た錠剤取出機構100の内部構造(断面)を示す図である。 包装装置104内の分包機構512の内部構造を示す図である。 本発明に係る分包システムのハードウェア構成の一例を示す図である。 複数枚の錠剤シートが投入口201に投入され、投入口201に投入された錠剤シートのうち、一番下の錠剤シートが搬送されている様子を、錠剤取出機構100の上から見た図である。 錠剤供給装置101のメモリに記憶される処方データの一例を示す図である。 錠剤名で示される錠剤シート(薬剤名)ごとに、1枚の錠剤シートにおける全ての錠剤収容部数を示す値が登録された錠剤シートデータの一例を示す図である。 入力される処方データに基づき、投入口201に投入された錠剤シートを搬送して錠剤を取出し、当該搬送された錠剤シート、及び/又は投入口201に投入された錠剤シートの搬送先を、全ての錠剤収容部に対して錠剤の取出し動作を行った錠剤シートであるか否かに応じて、切り替える動作処理を示したフローチャートの一例を示す図である。 錠剤シートの排出方法選択画面の一例を示す図である。 図11は、下部ローラ301、及び/又は上部ローラにより搬送される錠剤シートの搬送先が排出ポケット103になるように、切替機構307の可動板309が動いていない、図9の処理の動作処理開始時の状態(初期の状態)を示す図である。 図12は、下部ローラ301、及び/又は上部ローラにより搬送される錠剤シートの搬送先が搬送ポケット102になるように、切替機構307が可動板309を回転させて移動した状態を示す図である。
以下、図面を用いて、本発明に係る分包システムについて説明する。
まず、図1について説明する。
図1は、錠剤取出機構100と搬送ポケット102と排出ポケット103とを備える錠剤供給装置101と、錠剤供給装置101から供給された錠剤を包装する包装装置104と、情報処理装置105とを含む分包システムを示す図である。
錠剤供給装置101は、投入口201に投入される錠剤シート202の複数の錠剤収容部から順次錠剤を取り出して当該錠剤を包装装置104に供給する。
投入口201は、本発明のシート保持部の適用例であり、錠剤シートを保持する。
100は、錠剤取出機構であり、錠剤シート(PTPシート)の収容部(単にポケットとも言う)に収容された錠剤を、当該収容部から取り出す錠剤取出し装置である。
錠剤取出機構100は、錠剤シートの収容部から錠剤を取り出す取り出し動作を行う錠剤取り出し手段の適用例である。
錠剤取出機構100は、1枚の錠剤シートの複数の収容部(錠剤収容部とも言う)にそれぞれ収容された錠剤を、1つずつ当該収容部から取り出す取出し動作を行い、錠剤を1個ずつ包装装置104に供給する。
ここで錠剤シートについて説明する。
錠剤シートは、一般的にPTPシートと呼ばれており、本明細書では、錠剤シートのことをPTPシートとも言う。
錠剤シート202は、錠剤を収容する錠剤収容部を有するシート本体の下面に、アルミニウム等からなる金属箔などを用いた封止シートを設けることによって錠剤が錠剤収容部に密封されたものである。
錠剤シート202は、錠剤シート部上に凸状の錠剤収容部が幅方向に間隔をおいて2列に並んだ形態である。各列をなす複数の錠剤収容部は錠剤シート202の長さ方向に沿って並んでいる。
なお、錠剤シート202としては、錠剤シート部上に錠剤収容部が2列に並んだ形態のものに限らず、錠剤収容部が錠剤シート202の長さ方向に1列に並んだ形態や、錠剤収容部が幅方向に間隔をおいて3列以上の複数列に並んだ形態も可能である。
図1の説明に戻る。
錠剤供給装置101には複数の錠剤取出機構100が収納されている。
錠剤取出機構100は、幅方向(左右方向)に6つが並べられ、この6つの錠剤取出機構100からなる組が上下に3段に配置されている。すなわち、錠剤取出機構100は、左右6列、上下3段に配列されている。
錠剤供給装置101は、図1には複数の錠剤取出機構100を備えているが、錠剤供給装置101が備える錠剤取出機構100の数は1つでもよい。
排出ポケット(廃棄ボックス)103は、錠剤取出機構100により錠剤シートから錠剤が取り出され、全ての錠剤が取り出された空の錠剤シートが搬送されるポケット(ボックス)である。
また、搬送ポケット102は、錠剤取出機構100により錠剤シートから錠剤が取り出されたものの、収容部に錠剤が未だ残っている錠剤シート(錠剤シートの一部の収容部が押下されていない錠剤シート)、又は、錠剤シートを積み重ねて投入される投入口201から搬送される全ての錠剤が収容部に残っている錠剤シート(錠剤シートの全ての収容部が押下されていない錠剤シート)が搬送されるポケット(ボックス)である。
包装装置104は、錠剤供給装置101から、錠剤供給装置101の供給経路を経て供給された錠剤を、一包ずつ包装(分包)する装置である。
次に、図2を用いて、錠剤取出機構100の内部構造について説明する。
図2は、隣接して設けられた2つの錠剤取出機構100を前方斜めから見た斜視図である。
201は、錠剤シート202を錠剤取出機構100に投入する投入口である。
ユーザは、投入口201に、複数枚の錠剤シートを積み重ねて設定する。そして、錠剤取出機構100は、投入口201に積み重ねて投入された複数の錠剤シートのうち、一番下に位置している錠剤シートを後方に搬送して、錠剤取出し動作を行い、錠剤シートから処方箋の処方データに示される数の錠剤のみを取り出す。このように、投入口201にセットされた一番下の錠剤シートが搬送されると、その搬送された錠剤シートの上に積み重なっていた錠剤シートが下に落ちて投入口201の一番下にセットされた当該錠剤シートが次の搬送対象となる。
次に、図3を用いて、錠剤取出機構100の内部構造について説明する。
図3は、分包システムの正面から見たときの右側から見た錠剤取出機構100の内部構造(断面)を示す図である。
図3は、錠剤シート202の投入口201に錠剤シートをセットし、錠剤シート除包位置(錠剤の取出位置)まで搬送を行った際の図である。
図3に示すように、投入口201に積み重ねて投入された錠剤シートは、一番下の錠剤シートから1枚ずつ搬送するため、下部ローラ301を備えている。
この下部ローラ301は、投入口201に投入された錠剤シートを進行方向に搬送するものであって、進行方向に互いに間隔をおいて設けられている。また、不図示の上部ローラも進行方向に互いに間隔をおいて設けられている。不図示の上部ローラは、検出機構304付近などに設けられており、投入口201に積み重ねて投入された錠剤シートのうち、一番下の錠剤シートから1枚ずつ搬送することを妨げない位置に設けられている。
下部ローラ301は、不図示のモーター等の駆動源(駆動部)による駆動により回転可能であり、錠剤シートの下面に当接して錠剤シート202に進行方向への力を加えることができる。
また、不図示の上部ローラも、不図示のモーター等の駆動源(駆動部)による駆動により回転可能であり、錠剤シートの上面に当接して錠剤シート202に進行方向への力を加えることができる。
上部ローラの幅方向の位置は、2列の錠剤収容部の間に相当する位置であるため、上部ローラは錠剤収容部に当接することはない。
下部ローラ301と上部ローラは、錠剤シートを上下から挟み込んで錠剤シートを進行方向に搬送できる。下部ローラ301と上部ローラは、錠剤シートを搬送する搬送手段の適用例である。
投入口201に投入された錠剤シート202は、下部ローラ301により搬送されると、検出機構304により、当該搬送された錠剤シートの錠剤収容部(ポケット)を検出する。
検出機構304は、搬送される錠剤シートの両端に発光部と受光部とを備えており、発光部により発光される光を受光部が受光する機構であって、搬送される錠剤シートの錠剤収容部が、その発光された光を遮ることで受光部が受光する光が減少し、錠剤シートの錠剤収容部を検出することができる機構である。
ここでは、検出機構304を、このような光センサーで検出するものとして説明しているが、錠剤収容部を接触センサーなどで検出することで、錠剤シートの錠剤収容部を検出することもできる。
すなわち、検出機構304は、搬送される錠剤シートの錠剤収容部を検出するものであれば、どのようなものであっても構わない。
検出機構304で、下部ローラ301で搬送される錠剤シート202の錠剤収容部が検出されると、錠剤取出機構100は、当該錠剤収容部を検出してから、所定距離搬送する。ここでの搬送も、下部ローラ301、及び/又は不図示の上部ローラにより行う。
そして、錠剤取出機構100は、検出機構304で錠剤シート202の錠剤収容部が検出されてから、所定距離、搬送されると、当該搬送の動作を停止する。このようにして、錠剤収容部が押圧される載置台の上の位置に、当該検出された錠剤収容部が位置するようにPTPシートが搬送される。
押し出し部302は、当該検出された錠剤収容部を上部から個々に1つずつ押し出す(押圧する)動作を行う部材である。すなわち、押し出し部302を上げ下げすることで、錠剤収容部に収容された錠剤を取り出す。
押し出し部302は、本発明の錠剤取出し手段の適用例であり、錠剤シートの錠剤収容部から錠剤を取り出す取り出し動作を行う。
すなわち、錠剤取出し手段は、搬送手段によりシート保持部から錠剤の取り出し位置に搬送された錠剤シートから、記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤を取り出す取り出し動作を行う。
ここで取り出された錠剤は、導入シュート303に落下する。
導入シュート303は、錠剤供給装置101から包装装置104に錠剤を供給する供給経路の一例である。
この導入シュート303には、光学センサー308(検出機構)を備えており、この光学センサー308により、導入シュート303を通過する錠剤を検出することができる。
光学センサー308は、発光部と受光部とを備えており、発光部により発光される光を受光部が受光する機構であって、錠剤シートから取り出され導入シュート303内を落下する錠剤がその発光された光を遮ることで受光部が受光する光が減少し、その減少を検出することで、落下した錠剤を検出することができる機構である。
ここでは、光学センサー308を用いる例を示しているが、導入シュート303内を落下する錠剤を検出することができるセンサであれば、他の種類のセンサでもよい。
錠剤取出機構100は、この光学センサー308で錠剤が落下したことを検出するまで、押し出し部302による押し出し動作を継続して続け、所定回数行っても、錠剤を検出できない場合には、次の錠剤収容部を対象に、押し出し部302による押し出し動作を行う。錠剤取出機構100は、光学センサー308で錠剤が落下したことを検出すると、次の錠剤収容部を対象に、押し出し部302による押し出し動作を行う。
そして、次の錠剤収容部を押し出し動作の対象にするために、下部ローラ301、及び不図示の上部ローラを回転させることにより、錠剤シートの搬送を行う。そして、検出機構304により、次に押し出し動作を行う対象となる錠剤収容部を検出する。これらの動作を繰り返し行うことにより、錠剤シートの各錠剤収容部の錠剤を処方データに示される数の分だけ、取り出すことが可能となる。
このようにして、錠剤取出機構100は、処方データに示される数の錠剤を、光学センサー308で検出できた場合には、処方データに示される数の錠剤を取り出したと判定することができる。
また、錠剤取出機構100は、検出機構304で、錠剤シートの搬送により次の錠剤収容部を検出することで、錠剤収容部間の距離を算出し特定することができるため、ここで特定された距離以上、検出機構304で錠剤収容部が検出されてから錠剤シートを搬送しても、次の錠剤収容部を検出することが出来なかったと判定された場合には、当該錠剤シートに、押し出し部302による押し出し動作がまだ行われていない錠剤収容部が無い(全ての錠剤収容部に対して錠剤の取出し動作を行った)と判定し、当該錠剤シートを、下部ローラ301、及び不図示の上部ローラを回転させることにより廃棄用排出経路305に搬送する。そして、そのとき、まだ、処方データに示される数の錠剤を取り出していないと判定された場合には、投入口201にセットされている次の錠剤シートを、下部ローラ301を回転させることにより搬送する。この動作を処方データに示される数の錠剤を取り出すまで繰り返すことで、処方データに示される数の錠剤を取り出すことができる。
本実施形態における廃棄用排出経路305、搬送経路306、排出ポケット103、搬送ポケット102は、本発明の排出路として機能する。
廃棄用排出経路305は、押し出し部302による押し出し動作がまだ行われていない錠剤収容部が無い(全ての錠剤収容部に対して錠剤の取出し動作が行われた)、空の錠剤シートを、排出ポケット103に搬送する経路である。すなわち、廃棄用排出経路305と、排出ポケット103とは導通している。
また、搬送経路306は、搬送ポケット102と導通している。
すなわち、搬送経路306は、錠剤取出機構100により錠剤シートから錠剤が取り出されたものの、収容部に錠剤が未だ残っている錠剤シート(錠剤シートの一部の収容部に対して錠剤の取出し動作が行われていない錠剤シート)、又は、錠剤シートを積み重ねて投入される投入口201から搬送される全ての錠剤が収容部に残っている錠剤シート(錠剤シートの全ての収容部に対して錠剤の取出し動作が行われていない錠剤シート)を搬送する経路である。
切替機構307は、搬送される錠剤シートを、廃棄用排出経路305に搬送するか、搬送経路306に搬送するかを切替える機構である。
錠剤取出機構100により錠剤の取出し動作の開始時(動作初期)は、図3、及び図11に示すように、下部ローラ301、又は上部ローラにより搬送される錠剤シートは、排出ポケット103に排出されるように、切替機構307の可動板309が位置している。
切替機構307の可動板309が、図3、及び図11に示すように、位置している状態では、押し出し部302による押し出し動作がまだ行われていない錠剤収容部が無い(全ての錠剤収容部に対して錠剤の取出し動作が行われた)、空の錠剤シートを、廃棄用排出経路305に搬送し、排出ポケット103に排出することができる。
また、切替機構307の可動板309が、図12に示すように、動くことで、錠剤取出機構100により錠剤シートから錠剤が取り出されたものの、収容部に錠剤が未だ残っている錠剤シート(錠剤シートの一部の収容部に対して錠剤の取出し動作が行われていない錠剤シート)、又は、錠剤シートを積み重ねて投入される投入口201から搬送される全ての錠剤が収容部に残っている錠剤シート(錠剤シートの全ての収容部に対して錠剤の取出し動作が行われていない錠剤シート)を、搬送経路306に搬送し、搬送ポケット102に排出することができる。
切替機構307は、図12に示すように、可動板309を動かすことで、搬送される錠剤シートが廃棄用排出経路305に搬送されないように、当該錠剤シートの搬送先を切り替えることができるものである。
図11、図12は、分包システムの正面から見たときの右側から見た錠剤取出機構100の内部構造(断面)を示す図である。
図11は、下部ローラ301、及び/又は上部ローラにより搬送される錠剤シートの搬送先が排出ポケット103になるように、切替機構307の可動板309が動いていない、図9の処理の動作処理開始時の状態(初期の状態)を示す図である。
図12は、下部ローラ301、及び/又は上部ローラにより搬送される錠剤シートの搬送先が搬送ポケット102になるように、切替機構307が可動板309を回転させて移動した状態を示す図である。
次に、図4を用いて、包装装置104内の分包機構512の内部構造について説明する。
図4は、包装装置104内の分包機構512の内部構造を示す図である。
メインホッパー401は、導入シュート303を介して供給される錠剤(患者が摂取する1回分の数の錠剤)を集積する部材である。
分包機構512は、メインホッパー401で集積された錠剤を包装シート(分包紙)の中に投入して、処方データに示される、患者が摂取する1回分の数の錠剤を分包する。
405は、包装シートが連なるロール紙(分包紙がロール状になっている紙)(紙ではなくフィルムでも良い)を包装機構403に送り出すロール紙送出機構である。
ここでは、分包紙となるロール紙を例に説明しているが、本実施の形態では、その素材は紙に限らず、プラスチックなどの素材(有機化合物)で構成されていてもよい。そのため、紙に限らず、プラスチックなどの素材で構成されていてもよいため、本実施の形態では、分包紙ではなく分包体とすることもできる。
包装機構403は、メインホッパー401内に集積された錠剤(1回分の錠剤)が包装シートの中に投入され、当該包装シートを加熱し溶着することにより、包装シートの中に投入された錠剤を、包装シートの中に封入する。
分断機構404は、連なるロール紙を1包毎の包装シート(1つの包み)に分断するための分断用ミシン目を包装シートに形成する機構である。
402は、包装シートに、日付、患者データ、エラー情報を印字するプリンタである。
以下に、図5を用いて、本発明に係る分包システムのハードウェア構成について説明する。
図5は、本発明に係る分包システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
図5に示すように、分包システムは、情報処理装置105と包装装置104と錠剤供給装置101とを含むシステムである。
情報処理装置105のCPU501と、包装装置104のCPU513と、錠剤供給装置101のCPU518とがそれぞれ連携して、包装装置104が制御する各装置(各機構、各部品)、及び、錠剤供給装置101が制御する各装置(各機構、各部品)の各種動作を制御している一例を示している。
また、情報処理装置105、包装装置104、錠剤供給装置101の何れかの装置の1つのCPUが、分包システムの全ての各装置、各機構、各部品を制御する構成でも構わない。
また、ここでは錠剤供給装置101にCPUが1つ設けられている状態を図示しているが、錠剤取出機構522(錠剤取出機構522は、本明細書の錠剤取出機構100と同一のものを示している。)ごとにCPUを設けてもよいし、錠剤取出機構522の段ごとにCPUを設けて、各種判定、各種処理を行ってもよい。
まず、情報処理装置105のハードウェア構成について説明する。
情報処理装置105のCPU501は、システムバスに接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御することができる。
また、ROM502あるいは外部メモリ507には、CPU501の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
RAM504は、CPU501の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
CPU501は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM504にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
また、CPU501は、キーボードや不図示のマウス等の入力装置506からの入力を制御する。
また、CPU501は、ディスプレイ505等の表示部への表示を制御することもできる。
また、CPU501は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピー(登録商標)ディスク或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)等の外部メモリ507へのアクセスを制御することもできる。
I/F503は、ネットワークを介して外部機器と接続・通信するものであり、本実施形態においては包装装置104のI/F508と相互に通信可能に接続されている。
次に、包装装置104のハードウェア構成について説明する。
包装装置104のCPU513は、バスに接続されている各デバイスを統括的に制御することができる。
ROM509にはCPU513の制御ブログラムや各種制御プログラムが記憶されている。
RAM510は、CPU513が動作するためのシステムワークメモリとして機能する。
CPU513は、タッチパネル式のディスプレイ515に対して表示制御したり、ディスプレイ515のタッチパネル機能を入力装置516としてユーザから情報の入力を受け付けたり、プリンタ511に印刷指示を出したりすることもできる。
さらに、CPU513は、図4で説明した分包機構512の各装置、各部品の動作を制御することができる。
また、CPU513は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピー(登録商標)ディスク或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)等の外部メモリ517へのアクセスを制御することもできる。
包装装置104と錠剤供給装置101とは、包装装置104のI/O514と錠剤供給装置101のI/O519とで相互に通信可能に接続されている。
次に、錠剤供給装置101のハードウェア構成について説明する。
錠剤供給装置101のCPU518は、バスに接続されている各デバイスを統括的に制御することができる。
ROM521にはCPU518の制御ブログラムや各種制御プログラムが記憶されている。
RAM520は、CPU518が動作するためのシステムワークメモリとして機能する。
CPU518は、さらに、切替機構307を含む錠剤取出機構522の各部品を制御し、錠剤の取出動作を制御したり、錠剤シート202を搬送する搬送機構523を制御したりすることもできる。
このようなハードウェア構成においては、本明細書に記載の通り、錠剤取出しを行うように制御することができる。
まず、包装装置104のCPU513が、錠剤供給装置101のCPU518に対して、錠剤の取出動作命令を送信する。
そして、当該取出動作命令を受信した錠剤供給装置101のCPU518が、当該取出動作命令に従って、錠剤取出機構522や搬送機構523を制御して、錠剤取出動作を行わせることができる。
また、錠剤供給装置101のCPU518は、包装装置104のCPU513に対して、錠剤取出動作の状況を示す動作情報を送信することもできる。
次に、図6を用いて、錠剤取出機構100の内部構造を説明する。
図6は、複数枚の錠剤シートが投入口201に投入され、投入口201に投入された錠剤シートのうち、一番下の錠剤シートが搬送されている様子を、錠剤取出機構100の上から見た図である。
錠剤取出機構100は、投入口201の左右に、シートガイド(錠剤投入口壁)601、602を備え、錠剤シートが投入口201に投入されると、錠剤取出機構100が備える不図示のモーター(駆動部)が駆動して、左右のシートガイドが投入口201の内側方向に移動する。これにより、ユーザにより投入口201に投入された錠剤シート202は、左右のシートガイドにより挟まれ、錠剤シート202の位置が整列される。
また、左右のシートガイドには、それぞれ、PTPシート検出センサ603、604が、投入口201の内側の面に設けられている。
PTPシート検出センサ603、604は、投入口201に投入された錠剤シート202が、左右のシートガイドにより挟まれたかを検出するセンサである。
PTPシート検出センサ603、604は、シートガイドと錠剤シートとが接触したことを検出する接触センサである。また、PTPシート検出センサ603、604は、シートガイドと錠剤シートとが接触したことを検出することが可能な周知の光学センサでもよい。
そして、左右のPTPシート検出センサ603、604により、投入口201に投入された錠剤シート202が、左右のシートガイドにより挟まれたかを検出すると、左右のシートガイドの移動を停止する。これにより、ユーザにより投入口201に投入された錠剤シート202の位置が整列される。
このシートガイドの移動に連動して、錠剤を押し出す押し出し部302も、シートガイドの移動方向に移動する。このようにして、左右の押し出し部(302A、302B)も移動するため、様々な錠剤シートの幅に柔軟に対応し、適切に錠剤シートの搬送、及び錠剤の取出し動作を行うことができる。
次に、図9を用いて、本実施形態における分包システムの動作処理について説明する。
図9は、入力される処方データに基づき、投入口201に投入された錠剤シートを搬送して錠剤を取出し、当該搬送された錠剤シート、及び/又は投入口201に投入された錠剤シートの搬送先を、全ての錠剤収容部に対して錠剤の取出し動作を行った錠剤シートであるか否かに応じて、切り替える動作処理を示したフローチャートの一例を示す図である。
図9に示す各ステップに示す処理・動作は、錠剤供給装置101のCPU518(制御部)が、錠剤供給装置101の各装置の動作を制御することにより実現される。
ここでは、錠剤供給装置101のCPU(制御部)により、図9に示す各ステップに示す処理・動作を行うこととして説明するが、情報処理装置105、又は包装装置104、錠剤取出機構100のCPU(制御部)が、分包システムの各装置の動作を制御することにより実現するようにしてもよい。
まず、錠剤供給装置101は、ディスプレイ等の表示部に表示された画面を介して、処方データの入力を受け付ける(ステップS901)。
そして、錠剤供給装置101は、入力を受け付けた処方データを外部メモリ524に記憶する。
ここで、外部メモリ524に記憶された処方データの一例を図7に示す。
図7は、錠剤供給装置101のメモリに記憶される処方データの一例を示す図である。
ステップS901では、錠剤供給装置101のディスプレイ等の表示部に表示された画面を介して、処方データの入力を受け付けると説明したが、情報処理装置105が処方データ(図7)の入力を受け付けて、包装装置104に、当該受け付けた処方データを送信し、包装装置104が当該処方データを受信し、包装装置104が当該受信した処方データを錠剤供給装置101に送信することで、錠剤供給装置101が当該送信された処方データを受け付けるようにしてもよい。
図7は、錠剤供給装置101の外部メモリ524に記憶された処方データの一例を示す図である。
図7に示す701は、ユニットNo.であり、錠剤供給装置101に設けられた錠剤取出機構を識別するための番号(情報)である。
図7に示す702は、服用パターンである。図7の例では、朝昼夕2錠ずつ服用することを表している。
図7に示す703は、全分包数である。すなわち、分包する数を示している。
図7に示す704は、今回の処方で、投入口201に投入されたPTPシートから錠剤を取り出す錠剤の数の総数を表す。図7の例では、朝昼夕2錠ずつ9包分錠剤を取り出すため、取出す錠剤数は(2錠×9包=)18錠となる。
図7に示す705は、錠剤名であり、薬品(錠剤シート)の名称(錠剤名)が登録される。図7の705は、錠剤シートの錠剤収容部に収容された錠剤の薬品を識別するための薬品識別情報である。
図8は、錠剤名で示される錠剤シート(薬剤名)ごとに、1枚の錠剤シートにおける全ての錠剤収容部数を示す値が登録された錠剤シートデータの一例を示す図である。
図8の801は、図7の705に対応し、図7の705と同一の錠剤名が記憶されており、この情報により、図7のテーブルと、図8のテーブルとが関連付けられている。
図8の802は、801に示される1枚の錠剤シート(薬剤名)のにおける全ての錠剤収容部数が登録されている。
図8の例では、錠剤Aの錠剤シート1枚には、錠剤収容部が全部で12個あることを示している。
図8に示す錠剤シートデータは、錠剤供給装置101の外部メモリ524に予め記憶されている。
図9の説明に戻る。
錠剤供給装置101は、ステップS901で、処方データの入力を受け付け、除包動作(錠剤取出し動作)の開始指示をユーザから受け付ける不図示の画面を表示する。
そして、錠剤供給装置101は、錠剤供給装置101の表示部に表示されている当該不図示の画面を介して、ユーザにより、除包動作の開始指示を受け付ける。
錠剤供給装置101は、ユーザにより、除包動作の開始指示を受け付けると、錠剤シートの排出方法選択画面(図10)を表示部に表示する(ステップS902)。
図10は、錠剤シートの排出方法選択画面の一例を示す図である。
図10に示す錠剤シートの排出方法選択画面は、投入口201に投入された錠剤シートを、処方データに示される数の錠剤が取り出した後に、自動排出するか否かを選択するための画面である。
錠剤シートの排出方法選択画面(図10)には、はいボタン1001と、いいえボタン1002とが表示されている。
そして、錠剤供給装置101は、錠剤シートの排出方法選択画面(図10)を介して、ユーザにより、はいボタン1001、及びいいえボタン1002のいずれかの選択を受け付ける(ステップS903)。
ステップS903は、本発明の受付手段の適用例であり、記憶手段に記憶された処方データに示される数の錠剤が、錠剤取り出し手段による取り出し動作により取り出された後に、投入口にある錠剤シートを排出するべく、搬送手段により搬送するか否かの指示を受け付ける。
錠剤供給装置101は、ステップS903で、はいボタン1001、及びいいえボタン1002のいずれかの選択を受け付けると、錠剤取出機構100(図5の錠剤取出機構522)に対して、除包動作(錠剤取出し動作)を行うための指示を行い(ステップS904)、その指示に従って、錠剤取出機構100は、錠剤シートに対する錠剤取出し動作を行う(ステップS905)。
錠剤供給装置101は、ステップ905において、投入口201に投入された錠剤シート202を、下部ローラ301を回転させることにより、搬送し、検出機構304により、当該搬送された錠剤シートの錠剤収容部(ポケット)を検出する。そして、錠剤供給装置101は、当該錠剤収容部を検出してから、所定距離さらに搬送して、当該搬送の動作を停止する。そして、錠剤供給装置101は、押し出し部302で、当該検出された錠剤収容部を上部から個々に1つずつ押し出す(押圧する)動作を行い、当該錠剤収容部に収容された錠剤を取り出し、光学センサー308(検出機構)にて、取り出された錠剤(落下物)を計測する。
そして、錠剤供給装置101は、今回の処方データにおける分包動作において、光学センサー308で検出された錠剤の数の合計値が、処方データ(図7)の全錠剤数(704)に達するかを判定し、達していないと判定された場合には、次の錠剤収容部を押し出し動作の対象にするために、下部ローラ301、及び不図示の上部ローラを回転させることにより、錠剤シートの搬送を行う。
そして、検出機構304により、次に押し出し動作を行う対象となる錠剤収容部を検出する。
このように、光学センサー308で検出された錠剤の数の合計値が、処方データ(図7)の全錠剤数(704)に達するまで、これらの動作を繰り返し行うことにより、錠剤シートの各錠剤収容部の錠剤を処方データに示される数(図7の704の数)の分だけ、取り出すことが可能となる。
また、ステップS905では、検出機構304で、錠剤シートの搬送により次の錠剤収容部を検出することで、錠剤収容部間の距離を算出し特定することができるため、ここで特定された距離以上、検出機構304で錠剤収容部が検出されてから錠剤シートを搬送しても、次の錠剤収容部を検出することが出来なかったと判定された場合には、当該錠剤シートに、押し出し部302による押し出し動作がまだ行われていない錠剤収容部が無い(全ての錠剤収容部に対して錠剤の取出し動作を行った)と判定し(ここでの判定処理は、本発明の錠剤判定手段の適用例である)、当該錠剤シートを、下部ローラ301、及び不図示の上部ローラを回転させることにより廃棄用排出経路305に搬送する。そして、そのとき、まだ、処方データに示される数の錠剤を取り出していないと判定された場合には、投入口201にセットされている次の錠剤シートを、下部ローラ301を回転させることにより搬送する。この動作を処方データに示される数の錠剤を取り出すまで繰り返すことで、処方データに示される数(図7の704の数)の錠剤を取り出すことができる。
また、ステップS905で処方データに示される数(図7の704の数)の錠剤を取り出した最後の取出し動作を行った錠剤シートは、錠剤取出機構100の搬送経路内に留まっているものとする。
ステップS905で、処方データに示される数(図7の704の数)の錠剤を取り出すと、錠剤供給装置101は、ステップS903で、錠剤シートの排出方法選択画面(図10)を介して、ユーザにより、はいボタン1001の選択を受け付けたか、それとも、いいえボタン1002の選択を受け付けたかを判定する(ステップS906)。
そして、いいえボタン1001の選択を受け付けたと判定された場合には(NO)、錠剤取出機構100の搬送経路内の錠剤シートに押し出し動作を行っていない錠剤収容部があるか否かを判定する(ステップS916)。
ここでは、錠剤供給装置101は、ステップS905で、1枚の錠剤シートごとに、錠剤の取出し動作を行った錠剤収容部の数を登録し、更新しているため、この登録・更新されている、錠剤取出機構100の搬送経路内にある錠剤シートに対して錠剤の取出し動作を行った錠剤収容部の数を参照し、その数値が、図8に示す錠剤数よりも少ないか否か(又は一致しているか否か)を判定することで、錠剤取出機構100の搬送経路内の錠剤シートに押し出し動作を行っていない錠剤収容部があるか否かを判定することができる。
つまり、錠剤取出機構100の搬送経路内にある錠剤シートに対して錠剤の取出し動作を行った錠剤収容部の数が、図8に示す錠剤数よりも少ない(又は一致していない)と判定された場合には、押し出し動作を行っていない錠剤収容部があると判定する(ステップS916:YES)。また、錠剤取出機構100の搬送経路内にある錠剤シートに対して錠剤の取出し動作を行った錠剤収容部の数が、図8に示す錠剤数よりも少なくない(一致している)と判定された場合には、押し出し動作を行っていない錠剤収容部は無い(全ての錠剤収容部に対して錠剤の取出し動作を行った)と判定する(ステップS916:NO)。
錠剤供給装置101は、押し出し動作を行っていない錠剤収容部があると判定された場合には(ステップS916:YES)、ステップS901で入力された処方データに係る分包処理を終了して、次の処方データの入力を待つ。
一方、錠剤供給装置101は、押し出し動作を行っていない錠剤収容部は無い(全ての錠剤収容部に対して錠剤の取出し動作を行った)と判定した場合には(ステップS916:NO)、処理をステップS917に移行して、錠剤取出機構100の搬送経路内にある錠剤シートを、下部ローラ301、又は上部ローラを回転して搬送する(ステップS917)。このとき、切替機構307の可動板309は、図11に示す状態であるため、ステップS917では、錠剤取出機構100の搬送経路内にある錠剤シートが、廃棄用排出経路305に排出され、排出ポケットに落下する。そして、錠剤供給装置101は、ステップS901で入力された処方データに係る分包処理を終了して、次の処方データの入力を待つ。
錠剤供給装置101は、ステップS906において、錠剤シートの排出方法選択画面(図10)で、ユーザにより、はいボタン1001の選択を受け付けたと判定された場合には(YES)、ステップS916と同様、錠剤取出機構100の搬送経路内の錠剤シートに押し出し動作を行っていない錠剤収容部があるか否かを判定する(ステップS907)。ステップS907は、ステップS916の処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。ステップS907、ステップS916の判定処理は、本発明の錠剤判定手段の適用例であり、錠剤取り出し手段による取り出し動作が全ての錠剤収容部に対して行われたか否かを判定する。
そして、錠剤供給装置101は、錠剤取出機構100の搬送経路内の錠剤シートに押し出し動作を行っていない錠剤収容部があると判定された場合には(ステップS907:YES)、処理をステップS908に移行し、一方、錠剤取出機構100の搬送経路内の錠剤シートに押し出し動作を行っていない錠剤収容部は無い(全ての錠剤収容部に対して錠剤の取出し動作を行った)と判定された場合には(ステップS907:NO)、処理をステップS912に移行する。
錠剤供給装置101は、ステップS912において、ステップS917と同様、錠剤取出機構100の搬送経路内にある錠剤シートを、下部ローラ301、又は上部ローラを回転して搬送する(ステップS912)。このとき、切替機構307の可動板309は、図11に示す状態であるため、ステップS912では、錠剤取出機構100の搬送経路内にある錠剤シートが、廃棄用排出経路305に排出され、排出ポケットに落下する。そして、錠剤供給装置101は、ステップS913において、投入口201に錠剤シートが残っているか否かを判定する。このステップS913の判定処理は、投入口201の左右のシートガイド601にそれぞれ設けられた左右のPTPシート検出センサ603、604が、左右のシートガイドにより、投入口201の錠剤シート202が挟まれていることを検出しているか否かを判定することにより、判定される。
すなわち、錠剤供給装置101は、左右のPTPシート検出センサ603、604により、投入口201の錠剤シート202を検出している場合には、投入口201に錠剤シートが残っていると判定し(ステップS913:YES)、一方、左右のPTPシート検出センサ603、604により、投入口201の錠剤シート202を検出していない場合には、投入口201に錠剤シートが残っていないと判定する(ステップS913:NO)。
錠剤供給装置101は、投入口201に錠剤シートが残っていないと判定された場合には(ステップS913:NO)、ステップS901で入力された処方データに係る分包処理を終了して、次の処方データの入力を待つ。
また、錠剤供給装置101は、投入口201に錠剤シートが残っていると判定された場合には(ステップS913:YES)、図12に示すように、搬送される錠剤シートが搬送ポケット102に搬送されるように、切替機構307が可動板309を回転させて移動し、搬送経路を廃棄用排出経路305から搬送経路306に切り替える(ステップS914)。
そして、錠剤供給装置101は、下部ローラ301、及び/又は上部ローラを回転して、投入口201に投入されている全ての錠剤シートを、1枚ごと順次、錠剤の取出し動作を行うことなく搬送して、搬送経路306に搬送する(ステップS915)。そして、ステップS901で入力された処方データに係る分包処理を終了して、次の処方データの入力を待つ。
次に、錠剤供給装置101は、錠剤取出機構100の搬送経路内の錠剤シートに押し出し動作を行っていない錠剤収容部があると判定された場合には(ステップS907:YES)、ステップS914と同様に、図12に示すように、搬送される錠剤シートが搬送ポケット102に搬送されるように、切替機構307が可動板309を回転させて移動し、搬送経路を廃棄用排出経路305から搬送経路306に切り替える(ステップS908)。ステップS908とステップS914の切り替えの処理は、本発明の切替手段の適用例である。
そして、錠剤供給装置101は、錠剤取出機構100の搬送経路内にある錠剤シートを、下部ローラ301、又は上部ローラを回転して搬送する(ステップS909)。このとき、切替機構307の可動板309は、図12に示す状態であるため、ステップS909では、錠剤取出機構100の搬送経路内にある錠剤シートが、廃棄用排出経路305ではなく搬送経路306に排出され、搬送ポケット102に落下する。そして、錠剤供給装置101は、ステップS910において、ステップS913の判定処理と同様に、投入口201に錠剤シートが残っているか否かを判定する。ステップS910における判定処理は、ステップS913の判定処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。ステップS910、及びステップS913の判定処理は、本発明の判定手段の適用例であり、投入口に錠剤シートがあるかを判定する。
そして、錠剤供給装置101は、投入口201に錠剤シートが残っていると判定された場合には(ステップS910:YES)、下部ローラ301、及び/又は上部ローラを回転して、投入口201に投入されている全ての錠剤シートを、1枚ごと順次、錠剤の取出し動作を行うことなく搬送して、搬送経路306に搬送する(ステップS911)。
このとき、既に、ステップS908で、図12に示すように、錠剤シートが搬送ポケット102に搬送されるように、切替機構307が可動板309を回転させて移動しているため(搬送経路が廃棄用排出経路305から搬送経路306に切り替わっているため)、投入口201に投入されている全ての錠剤シートを、1枚ごと順次、搬送することで、当該錠剤シートは搬送経路306に搬送される。そして、ステップS901で入力された処方データに係る分包処理を終了して、次の処方データの入力を待つ。
錠剤供給装置101は、投入口201に錠剤シートが残っていないと判定された場合には(ステップS910:NO)、ステップS901で入力された処方データに係る分包処理を終了して、次の処方データの入力を待つ。
錠剤供給装置101は、ステップS915の処理、及び、ステップS911の処理では、投入口201の左右のシートガイド601にそれぞれ設けられた左右のPTPシート検出センサ603、604が、左右のシートガイドにより、投入口201の錠剤シート202が挟まれていないことを検出するまで、投入口201に投入されている全ての錠剤シートを、1枚ごと順次、搬送する。
また、錠剤供給装置101は、ステップS915の処理、及び、ステップS911の処理が終了すると、ステップS914、ステップS908で搬送経路が廃棄用排出経路305から搬送経路306に切り替えられていた切替機構307の可動板309を、図12の状態から、図11の状態に戻して、搬送経路を搬送経路306から廃棄用排出経路305に戻す(切り替える)。そして、ステップS901で入力された処方データに係る分包処理を終了して、次の処方データの入力を待つ。
以上の実施例で説明した廃棄用排出経路305、搬送経路306は、それぞれ、搬送手段により錠剤シートが排出される排出路として機能する。
また、排出ポケット103、搬送ポケット102を、搬送手段により錠剤シートが排出される排出路とすることもできる。
また、ステップS902、及び、図10の画面は、本発明の受付手段の適用例であり、記憶手段に記憶された処方データ(図7)に含まれる錠剤数の錠剤が錠剤取出し手段により取り出された後にシート保持部に保持された錠剤シートを排出路に排出するかの指示を受け付ける。
また、図9の説明の通り、本発明の搬送手段は、受付手段により、シート保持部に保持された錠剤シートを排出路に排出する指示を受け付けた場合には、記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が錠剤取出し手段により取り出された後に、シート保持部に保持された錠剤シートを排出路に排出し、一方、受付手段により、シート保持部に保持された錠剤シートを排出路に排出しない指示を受け付けた場合には、記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が錠剤取出し手段により取り出された後に、シート保持部に保持された錠剤シートを排出路に排出しない。
また、ステップS913、S910は、シート保持部に錠剤シートが保持されているかを判定する判定手段の適用例である。
また、搬送手段は、受付手段により、シート保持部に保持された錠剤シートを排出路に排出する指示を受け付けたか否かに関わらず、判定手段によりシート保持部に錠剤シートが保持されていないと判定された場合には、シート保持部に保持された錠剤シートを排出路に排出しない。
また、搬送手段は、受付手段により、シート保持部に保持された錠剤シートを排出路に排出する指示を受け付けた場合には、記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が錠剤取出し手段により取り出された後に、搬送手段による搬送経路内に残っている錠剤シートを排出路に排出して、シート保持部に保持された錠剤シートを排出路に排出し、一方、受付手段により、シート保持部に保持された錠剤シートを排出路に排出しない指示を受け付けた場合には、記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が錠剤取出し手段により取り出された後に、搬送手段による搬送経路内に残っている錠剤シートであって、取り出し動作が行われていない錠剤収容部を含む錠剤シート、及び、シート保持部に保持された錠剤シートを排出路に排出しない。
また、搬送手段によりシート保持部から錠剤の取り出し位置に搬送された錠剤シートの全ての錠剤収容部に対して、錠剤取り出し手段による取り出し動作が行われたか否かを判定する錠剤判定手段(ステップS907、S916)を更に備え、
搬送手段は、受付手段により、シート保持部に保持された錠剤シートを排出路に排出する指示を受け付けた否かに関わらず、記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が錠剤取出し手段により取り出された後に搬送手段による搬送経路内に残っている錠剤シートの全ての錠剤収容部に対して錠剤取り出し手段による取り出し動作が行われたと錠剤判定手段により判定された場合には、当該搬送経路内に残っている錠剤シートを排出路に排出する。
また、上述の排出路は、第1の排出路(廃棄用排出経路305、排出ポケット103)と、第1の排出路とは異なる第2の排出路(搬送経路306、搬送ポケット102)とを含む。そして、搬送手段は、錠剤判定手段により、搬送手段により前記シート保持部から錠剤の取り出し位置に搬送された錠剤シートが、全ての錠剤収容部に対して前記取り出し動作が行われた錠剤シートであると判定された場合には、当該錠剤シートを第1の搬送路に排出し、一方、記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が錠剤取出し手段により取り出された後に前記シート保持部に保持された錠剤シートを排出する場合には、当該錠剤シートを第2の排出路に排出する。
ステップS907、S916の錠剤判定手段は、搬送手段によりシート保持部から錠剤の取り出し位置に搬送された錠剤シートが、全ての錠剤収容部に対して前記取り出し動作が行われた錠剤シートであるか、取り出し動作が行われない錠剤収容部を含む錠剤シートであるかを判定する。
そして、搬送手段は、錠剤判定手段により、搬送手段により前記シート保持部から錠剤の取り出し位置に搬送された錠剤シートが、取り出し動作が行われない錠剤収容部を含む錠剤シートであると判定された場合には、当該錠剤シートを第2の排出路に排出する。
また、切替機構307、ステップS914、ステップS908は、本発明の切替手段の適用例であり、錠剤判定手段により、搬送手段によりシート保持部から錠剤の取り出し位置に搬送された錠剤シートが、全ての錠剤収容部に対して取り出し動作が行われた錠剤シートであると判定された当該錠剤シートの搬送手段による排出先と、記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が錠剤取出し手段により取り出された後にシート保持部に保持された錠剤シートの搬送手段による排出先と、を切り替える。
以上の通り、ユーザによりはいボタン1001が選択された場合には、ステップS915、ステップS911で、未使用の投入口の錠剤シートを排出し、また、ユーザによりいいえボタン1002が選択された場合には、ステップS916、S917で、未使用の投入口の錠剤シートを排出しないので、複数の処方データを把握しているユーザによる煩雑な作業を軽減することができる。
また、錠剤の取出し動作が一部、又は全ての錠剤収容部に対して行われていない錠剤シートと、錠剤の取出し動作が全ての錠剤収容部に対して行われた錠剤シートとのそれぞれの搬送先を切り替えることが出来るため、錠剤の取出し動作が一部、又は全ての錠剤収容部に対して行われていない錠剤シートを探すユーザによる煩雑な作業を軽減することができる。
以上、本実施形態によれば、ユーザによる、誤った薬が供給されることを低減可能にすると共に、錠剤の取出し動作が行われた後に錠剤シートをシート保持部にセットするユーザの煩雑な作業を軽減することができる。
上述した本発明の実施形態を構成する各手段及び各ステップは、コンピュータのRAMやROM等に記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。装置が読み取り実行可能なこのプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、一又は複数の機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム又は装置に直接、又は遠隔から供給する。そして、そのシステム又は装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。更に、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
更に、その他の方法として、まず記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。そして、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
100 錠剤取出機構
101 錠剤供給装置
102 搬送ポケット
103 排出ポケット
104 包装装置
105 情報処理装置

Claims (10)

  1. シート保持部に保持された錠剤シートの複数の錠剤収容部から順次錠剤を取り出して当該錠剤を包装装置に供給する錠剤供給装置であって、
    錠剤シートから錠剤の取り出し動作を行う錠剤数を含む処方データを記憶する記憶手段と、
    錠剤シートを保持するシート保持部と、
    前記錠剤シートを搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により前記シート保持部から錠剤の取り出し位置に搬送された錠剤シートから、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤を取り出す取り出し動作を行う錠剤取出し手段と、
    前記搬送手段により前記錠剤シートが排出される排出路と、
    前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が前記錠剤取出し手段により取り出された後に前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出するかの指示を受け付ける受付手段と、
    を備え、
    前記搬送手段は、前記受付手段により、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出する指示を受け付けた場合には、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が前記錠剤取出し手段により取り出された後に、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出し、一方、前記受付手段により、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出しない指示を受け付けた場合には、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が前記錠剤取出し手段により取り出された後に、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出しないことを特徴とする錠剤供給装置。
  2. 前記搬送手段は、前記受付手段により、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出する指示を受け付けた場合には、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が前記錠剤取出し手段により取り出された後に、前記シート保持部に保持された錠剤シートを、前記錠剤取出し手段による錠剤取出し動作を行うことなく前記排出路に排出し、一方、前記受付手段により、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出しない指示を受け付けた場合には、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が前記錠剤取出し手段により取り出された後に、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出しないことを特徴とする請求項1に記載の錠剤供給装置。
  3. 前記シート保持部に錠剤シートが保持されているかを判定する判定手段を更に備え、
    前記搬送手段は、前記受付手段により、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出する指示を受け付けた場合に、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が前記錠剤取出し手段により取り出された後に前記判定手段により前記シート保持部に錠剤シートが保持されていると判定された場合には、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出し、一方、前記受付手段により、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出しない指示を受け付けた場合に、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が前記錠剤取出し手段により取り出された後に前記判定手段により前記シート保持部に錠剤シートが保持されていると判定された場合であっても、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出しないことを特徴とする請求項1又は2に記載の錠剤供給装置。
  4. 前記搬送手段は、前記受付手段により、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出する指示を受け付けたか否かに関わらず、前記判定手段により前記シート保持部に錠剤シートが保持されていないと判定された場合には、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出しないことを特徴とする請求項3に記載の錠剤供給装置。
  5. 前記搬送手段は、前記受付手段により、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出する指示を受け付けた場合には、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が前記錠剤取出し手段により取り出された後に、前記搬送手段による搬送経路内に残っている錠剤シートを前記排出路に排出して、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出し、一方、前記受付手段により、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出しない指示を受け付けた場合には、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が前記錠剤取出し手段により取り出された後に、前記搬送手段による搬送経路内に残っている錠剤シートであって、前記取り出し動作が行われていない錠剤収容部を含む錠剤シート、及び、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出しないことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の錠剤供給装置。
  6. 前記搬送手段により前記シート保持部から錠剤の取り出し位置に搬送された錠剤シートの全ての錠剤収容部に対して、前記錠剤取り出し手段による取り出し動作が行われたか否かを判定する錠剤判定手段を更に備え、
    前記搬送手段は、前記受付手段により、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出する指示を受け付けた否かに関わらず、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が前記錠剤取出し手段により取り出された後に前記搬送手段による搬送経路内に残っている錠剤シートの全ての錠剤収容部に対して前記錠剤取り出し手段による取り出し動作が行われたと前記錠剤判定手段により判定された場合には、当該搬送経路内に残っている錠剤シートを前記排出路に排出することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の錠剤供給装置。
  7. 前記排出路は、第1の排出路と、前記第1の排出路とは異なる第2の排出路とを含み、
    前記搬送手段により前記シート保持部から錠剤の取り出し位置に搬送された錠剤シートが、全ての錠剤収容部に対して前記取り出し動作が行われた錠剤シートであるかを判定する錠剤判定手段を更に備え、
    前記搬送手段は、前記錠剤判定手段により、前記搬送手段により前記シート保持部から錠剤の取り出し位置に搬送された錠剤シートが、全ての錠剤収容部に対して前記取り出し動作が行われた錠剤シートであると判定された場合には、当該錠剤シートを前記第1の排出路に排出し、一方、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が前記錠剤取出し手段により取り出された後に前記シート保持部に保持された錠剤シートを排出する場合には、当該錠剤シートを前記第2の排出路に排出することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の錠剤供給装置。
  8. 前記錠剤判定手段は、前記搬送手段により前記シート保持部から錠剤の取り出し位置に搬送された錠剤シートが、全ての錠剤収容部に対して前記取り出し動作が行われた錠剤シートであるか、前記取り出し動作が行われない錠剤収容部を含む錠剤シートであるかを判定し、
    前記搬送手段は、前記錠剤判定手段により、前記搬送手段により前記シート保持部から錠剤の取り出し位置に搬送された錠剤シートが、全ての錠剤収容部に対して前記取り出し動作が行われた錠剤シートであると判定された場合には、当該錠剤シートを前記第1の排出路に排出し、一方、前記錠剤判定手段により、前記搬送手段により前記シート保持部から錠剤の取り出し位置に搬送された錠剤シートが、前記取り出し動作が行われない錠剤収容部を含む錠剤シートであると判定された場合には、当該錠剤シートを前記第2の排出路に排出することを特徴とする請求項7に記載の錠剤供給装置。
  9. 錠剤シートから錠剤の取り出し動作を行う錠剤数を含む処方データを記憶する記憶手段と、錠剤シートを保持するシート保持部とを備え、前記シート保持部に保持された錠剤シートの複数の錠剤収容部から順次錠剤を取り出して当該錠剤を包装装置に供給する錠剤供給装置における制御方法であって、
    搬送手段が、前記錠剤シートを搬送する搬送工程と、
    錠剤取出し手段が、前記搬送工程により前記シート保持部から錠剤の取り出し位置に搬送された錠剤シートから、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤を取り出す取り出し動作を行う錠剤取出し工程と、
    排出路が、前記搬送工程により前記錠剤シートが排出される排出工程と、
    受付手段が、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が前記錠剤取出し工程により取り出された後に前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出するかの指示を受け付ける受付工程を備え、
    前記搬送手段は、前記受付手段により、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出する指示を受け付けた場合には、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が前記錠剤取出し工程により取り出された後に、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出し、一方、前記受付工程により、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出しない指示を受け付けた場合には、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が前記錠剤取出し工程により取り出された後に、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出しないことを特徴とする制御方法。
  10. 錠剤シートから錠剤の取り出し動作を行う錠剤数を含む処方データを記憶する記憶手段と、錠剤シートを保持するシート保持部と、前記錠剤シートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により前記シート保持部から錠剤の取り出し位置に搬送された錠剤シートから、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤を取り出す取り出し動作を行う錠剤取出し手段と、前記搬送手段により前記錠剤シートが排出される排出路と、を備え、シート保持部に保持された錠剤シートの複数の錠剤収容部から順次錠剤を取り出して当該錠剤を包装装置に供給する錠剤供給装置で読み取り実行可能なプログラムであって、
    前記錠剤供給装置を、
    前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が前記錠剤取出し手段により取り出された後に前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出するかの指示を受け付ける受付手段して機能させ、
    前記搬送手段は、前記受付手段により、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出する指示を受け付けた場合には、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が前記錠剤取出し手段により取り出された後に、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出し、一方、前記受付手段により、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出しない指示を受け付けた場合には、前記記憶手段に記憶された処方データに含まれる錠剤数の錠剤が前記錠剤取出し手段により取り出された後に、前記シート保持部に保持された錠剤シートを前記排出路に排出しないことを特徴とするプログラム。
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