以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
以下、図面を用いて、本発明の錠剤供給システム(図1)について説明する。
図1は、供給された錠剤や散薬といった薬剤を包装紙に包装する包装装置5(薬剤包装装置)と錠剤を錠剤シートから取り出して包装装置5(以下、分包装置とも称する)に供給したり、錠剤を錠剤カセット203の錠剤出口から取り出して包装装置5に供給する錠剤供給装置10(以下、錠剤取出装置とも称する)と、手撒き投入部200(以下、手撒き供給機構とも称する)と、散薬投入部201を含む錠剤供給システム(以下、錠剤取出システムとも称する)を示す図である。錠剤供給装置10には、複数の錠剤取出ユニット202が搭載されており、この錠剤取出ユニット202により錠剤シートから錠剤が取り出される。さらに、錠剤供給装置10には、複数の錠剤カセット203が搭載されており、この錠剤カセットの錠剤出口から錠剤が取り出される。このような錠剤取出ユニット202や錠剤カセット203は、情報処理装置300や包装装置5に設けられたタッチパネル式のディスプレイ等から分包条件を入力されることで、錠剤の取出動作を行うことができる。さらに、情報処理装置300は上位システム301(レセコンなど)と通信可能に接続されており、処方箋データを受信できる。
錠剤供給装置10には複数の錠剤取出ユニット202(錠剤取出部)が収納されており、錠剤取出ユニット202により錠剤シート(PTPシート)から錠剤を取り出して、供給経路を経て、包装装置5に供給される。本実施例では、錠剤取出ユニット202は、幅方向(左右方向)に6つが並べられ、この6つの錠剤取出ユニット202からなる組が上下に2段に配置されている。すなわち、錠剤取出ユニット202は、左右6列、上下2段に配列されている。このように錠剤供給装置10は錠剤取出ユニット202を複数備えているが、錠剤取出ユニット202の数は1つでもよい。
さらに、錠剤供給装置10には図示しない複数の錠剤フィーダに、異なる種類の錠剤をそれぞれ収容した複数の錠剤カセット203を載置し、錠剤カセット内の錠剤は、錠剤フィーダを作動させることで錠剤カセットの錠剤出口より取り出されて、供給経路を経て、包装装置5に供給される。本実施例では、錠剤カセット203は、幅方向(左右方向)に10個が並べられ、この10個の錠剤カセット203からなる組が上下に3段に配置されている。すなわち、錠剤カセット203は、左右10列、上下3段に配列されている。このように錠剤供給装置10は錠剤カセット203を複数備えているが、錠剤カセット203の数は1つでもよい。
包装装置5の包装ユニット50は、投薬1回分ごとに分けて包装する機構であり、包装する薬剤の種類としては、錠剤取出ユニット202や錠剤カセット203で取り出された錠剤や手撒き投入部200に投入された錠剤や散薬投入部201に投入された散薬等の少なくとも1つを包装することができる。つまり包装装置5は、錠剤供給装置10から供給された錠剤と手撒き投入部200から供給された錠剤と散薬投入部201に投入された散薬を1つの分包として包装することもできるし、別々に分包することもできる。
散薬投入部201は、包装装置5の包装ユニット50で分包する散薬を投入する部分であり、散薬投入部201に投入された散薬は、投薬1回分ごとに分けられ、これがメインホッパー505に投入されることで、1回分ずつに分包される。
手撒き投入部200は、ユーザによって手撒きされた錠剤が投入され、手撒き投入部200から投入された錠剤も、包装装置5に供給され分包されることになる。
300は、情報処理装置であり、錠剤供給装置10、包装装置5と通信インターフェースで接続している。情報処理装置300には、ユーザから処方内容の入力を受けつけ、入力された処方内容の情報を錠剤供給装置10、包装装置5に送信したり、錠剤供給装置10、包装装置5に分包動作を実行する指示をしたりするためのソフトウェアがインストールされている。
次に、図2を用いて、錠剤取出ユニット202の内部構造について説明する。図2は、錠剤取出ユニット202の内部構造を示す図である。なお、図2は、錠剤取出ユニット202が2つ並んで配置されている例を示している。
錠剤取出ユニット202は、錠剤収容部510が重力方向に関して上側に来るような状態で複数の錠剤シート51を積層させて投入可能な投入口204(錠剤シート保持部)と、後述する錠剤シート51を搬送する搬送機構16と、後述する搬送機構16により搬送された錠剤シート51が載置される載置台と、載置台上の錠剤シート51の錠剤収容部の側から押圧して錠剤を取り出す押出し機構とを有している。すなわち載置台上が除包位置(取出位置)として用いられる。
錠剤シート51は、錠剤を収容する錠剤収容部510を有するシート本体の下面に、アルミニウム等からなる金属箔などを用いた封止シートを設けることによって錠剤が錠剤収容部に密封されている。さらに錠剤シート51は、シート部上に凸状の錠剤収容部が幅方向に間隔をおいて2列に並んだ形態である。各列をなす複数の錠剤収容部は錠剤シート51の長さ方向に沿って並んでいる。
なお、錠剤シート51としては、シート部上に錠剤収容部が2列に並んだ形態のものに限らず、錠剤収容部が錠剤シート51の長さ方向に1列に並んだ形態や、錠剤収容部が幅方向に間隔をおいて3列以上の複数列に並んだ形態も可能であり、錠剤シートは錠剤の種類によって、シートの幅や長さ、錠剤の数などが異なっており、様々なものが流通している。
錠剤取出ユニットは、本発明の錠剤取出し手段の適用例であり、錠剤シートの錠剤収容部から錠剤を取り出す動作を行う。
ここで、図3を用いて、錠剤取出ユニット202の内部構造について説明する。図3は、錠剤取出ユニット202の内部構造(断面)を示す図であり、錠剤取出ユニット202を右側面から見た図である。具体的には投入口204にセットされた錠剤シートを、錠剤の除包位置(錠剤の取出位置)まで搬送を行った際の図である。
錠剤取出ユニット202は、錠剤シートが載置される載置台18を備えている。39は、下部ローラである。下部ローラ39は、進行方向に沿って互いに間隔をおいて複数設けられている。
また、下部ローラ39は、駆動源(不図示)により回転駆動可能であり、錠剤シート部の重力方向に関して下面側に当接して錠剤シート51に進行方法への力を加えることができる。
24は、導入シュートである。導入シュート24は、載置台の下面側に設けられており、錠剤シート51から取り出された錠剤を、後述する錠剤導入路601に導くものである。すなわち、導入シュート24は、載置台の下面側に排出口を有しており、錠剤シート51から取り出された錠剤はその排出口を通り、後述する錠剤導入路601に落ちていく。なお、この導入シュート24は、錠剤取出ホッパーとも言う。
錠剤取出ユニット202は、載置台18上に錠剤シート51を搭載した状態で、押出し機構で錠剤を押し出すことで錠剤の取出動作を行う。また、錠剤取出ユニット202は、載置台18上の錠剤シート51の錠剤収容部を押圧する速度を変更させる変更機構をさらに有している。
そして錠剤取出ユニットの所定の動作で錠剤が取り出せなかった場合には、押出し機構の押出し速度を通常の速度より高速に変更して錠剤収容部の押圧を行い、取出動作の継続(リトライ)を行う。またリトライの際には、錠剤収容部の押圧を再度行う前に1度目の載置台18上の押圧位置から所定の距離だけ搬送手段で錠剤シート51を搬送させ、この状態で押出し機構を用いて錠剤収容部を押圧する。このような状態でリトライ動作を行うことにより、1度の取出動作で錠剤が取り出されなかったとしても、確実に錠剤を取り出すことができる。
次に、押出し機構の詳細について説明する。押出し機構は、錠剤収容部の中央付近を押圧する内側押圧体83と、内側押圧体83を取り囲むように設けられ、中央付近よりも外側の部分を押圧する外側押圧体84とを含んで設けられている。この内側押圧体83と外側押圧体84とが独立して動作することでPTPシートの錠剤収容部を押圧し、PTPシートから錠剤を取り出す。具体的には押出し機構は、内側押圧体83よりも先に外側押圧体84により錠剤収容部を押圧する。
内側押圧体83の先端は、錠剤取出ユニットに搭載されることが想定されるほとんどの錠剤シート51の錠剤収容部よりも面積が狭くなるように設けられている。そのため、内側押圧体83を、錠剤を取り出すために下降させると、錠剤シートの錠剤収容部の面よりも重力方向に関して下側に至るまで先端が到達し、錠剤シート51の金属箔に開いた穴から先端が下側に突き出ることになる。
一方、外側押圧体84の先端は、錠剤取出ユニットに搭載されることが想定されるほとんどの錠剤シート51の錠剤収容部よりも面積が広いので、錠剤を取り出すために下降させても、錠剤シート51の金属箔に開いた穴から先端が突き出ることはない。すなわち、外側押圧体84を用いて最初に錠剤シート51の錠剤収容部を押し潰し、その後内側押圧体83で錠剤を確実に押し出すというように用いられる。
また、押出し機構は、外側押圧体84を昇降させる第1昇降機構と、内側押圧体83を昇降させる第2昇降機構も有しており、これらを動作させることにより、押圧体で錠剤を押し出すことができる。
第1昇降機構は、外側押圧体84が取り付けられた第1昇降体93と、回転駆動して第1昇降体93を昇降させるカム94と、第1昇降体93を上昇方向に付勢する付勢部材(ばね)とを備えている。
第1昇降体93は、前後方向にわたって延在する柱状体であり、前端部に外側押圧体84が取り付けられている。カム94は、外側押圧体84の昇降動作を考慮して設計された形状の板状体であり、駆動機構によって回転駆動する軸部に固定されている。
カム94は、第1昇降体93の上面側に設けられ、軸部の回転に伴って回転駆動し、第1昇降体93を押圧することによって高さ位置を調整し、これによって外側押圧体84の高さ位置を調整する(外側押圧体84の昇降動作を行う)ことができる。第1昇降機構は、カムの回転動作のタイミング、カムの形状、軸部に対するカムの固定位置などの設定によって、外側押圧体84の昇降動作のタイミングや変位量を任意に設定できる。
第2昇降機構は、内側押圧体83が取り付けられた第2昇降体98と、回転駆動して第2昇降体98を昇降させるカム99と、第2昇降体98を上昇方向に付勢する付勢部材(ばね)とを備えている。
第2昇降体98は、前後方向にわたって延在する柱状体であり、前端部に内側押圧体83が取り付けられている。カム99は、第2昇降体98の上面側に設けられ、軸部の回転に伴って回転駆動し、第2昇降体98を押圧して高さ位置を調整し、これによって内側押圧体83の高さ位置を調整する(内側押圧体83の昇降動作を行う)ことができる。第2昇降機構は、カム99の回転動作のタイミング、カムの形状、軸部に対するカムの固定位置などの設定によって、内側押圧体83の昇降動作のタイミングや変位量を任意に設定できる。
このため、カム94とカム99は、それぞれ第1昇降体と第2昇降体に対して互いに独立に動作可能であり、内側押圧体83と外側押圧体84は、互いに独立に昇降動作させることができる。
押出し機構における2つのカムの回転動作のタイミング等は、錠剤位置検出機構の検出部からの信号に基づいて定めることができる。具体的には、検出された錠剤収容部の位置に合わせて内側押圧体83と外側押圧体84を動作させることができる。
錠剤取出ユニット202は、PTPシートの錠剤収容部の押圧をする前に、押圧される錠剤収容部の長さや押圧される錠剤収容部の位置を検知することができる検出機構17をさらに有している。そして錠剤供給装置は、検出した錠剤収容部の長さや錠剤収容部の位置に応じて押圧に最適な搬送方向に関する位置を算出し、当該位置とするために必要な搬送距離を算出することもできる。つまり搬送機構16(下部ローラ39、上部ローラ)は、搬送距離により載置台18上の錠剤収容部が押圧するために必要な最適位置に錠剤シートを搬送することができる。
次に、図4、図5について、説明する。図4は、錠剤供給装置10の内部構造を示す図である。図5は錠剤供給装置10の右側面図である。
401は第1集積ホッパーである。第1集積ホッパー401には、錠剤取出ユニット202により、錠剤シートから取り出された錠剤が導入シュート24を落下して通り、そして、導入シュート24から錠剤導入路511(ここでいう錠剤導入路は、例えば、特開2014−223290の「錠剤導入路401」と同様の機構である)を通り、該錠剤が集積される部である。すなわち、錠剤導入路は、第1集積ホッパー401と直接、導通している。
また、第1集積ホッパー401には、錠剤カセット203から取り出された錠剤が、錠剤カセット203から錠剤導入路511に通ずる上部錠剤導入路512を通り、該錠剤が集積される。
402は、第2集積ホッパーである。第2集積ホッパー402は、第1集積ホッパー401で集積された錠剤をさらに集積する。すなわち、第2集積ホッパー402は、第1集積ホッパー401と導通している。そのため、第1集積ホッパー401に落ちてきた錠剤50は、第2集積ホッパー402に落ちて集積される。
404は、第1の送り出し機構である。第1の送り出し機構404は、第2集積ホッパーに集積された錠剤50を第3の集積ホッパーに移動させる。403は、第3集積ホッパーである。第3集積ホッパー403は、第1の送り出し機構404により送り出(移動)された錠剤を集積する。405は、第2の送り出し機構である。第2の送り出し機構405は、第3集積ホッパーに集積された錠剤をメインホッパー505に移動させる。
505は、メインホッパーである。メインホッパー505は、第2の送り出し機構405により送り出(移動)された錠剤(1回分)を集積し、包装シート(分包紙)の中に集積した錠剤を投入する。
次に、図6を用いて、包装ユニット501の内部構造について説明する。図6は、包装ユニット501の内部構造を示す図である。
包装ユニット501は、包装装置5内のユニットである。502は、包装シートが連なるロール紙(分包紙がロール状になっている紙)を包装機構に送り出すロール紙送出機構である。503は、メインホッパー505内に集積された錠剤(1回分の錠剤)が包装シートの中に投入され、当該包装シートを加熱し溶着することにより、包装シートの中に投入された錠剤を、包装シートの中に封入する(包装機構)。そして504では、メインホッパー505内に集積された錠剤が包装シートの中に投入され、当該包装シートを加熱し溶着することにより、包装シートの中に投入された錠剤を、包装シートの中に封入する(包装機構)。すなわち、包装機構503と、包装機構504とで、包装シートを加熱し溶着することにより、包装シートの中に投入された錠剤を、包装シートの中に封入する。
505は、連なるロール紙を1包毎の包装シートに分断するための分断用ミシン目を包装シートに形成する分断機構である。506はプリンタであり、包装シートに、日付、患者データ、エラー情報を印字することができる(印字機構)。
このような図6に示す包装ユニットにより、投薬1回分の錠剤または散薬を包装シートに分包することができる。なお包装シートとしては、表面に熱溶着可能な樹脂材をコーティングした紙のみならず、中身を視認することができる透明なフィルム材を用いることもできる。
図7は錠剤シート51の斜視図である。
図7の51は新品の錠剤シートで、図6の51(a)は一部使用した後、使用部分を切り取り錠剤収容部が一部欠損している錠剤シートの一例である。
このように一部が欠損している錠剤シート51(a)は、新品の錠剤シート51に比べ、幅が著しく狭かったり、長さが極端に短かったりする。一部欠損している錠剤シートを錠剤取出ユニット202に投入して錠剤を取り出そうとすると、新品の錠剤シートに比べ錠剤シートの幅が狭かったり、長さが短いがゆえに錠剤取出ユニットの中でシート詰まりを起こすことがあり、その結果、分包の効率化が損なわれることがある。
またシート詰まりを防ぐ為に、一部欠損している錠剤シート51(a)を錠剤取出ユニット202に投入せずに、ユーザが一部欠損している錠剤シート51(a)から手で錠剤を取り出して手撒き投入部200に錠剤を投入することも出来るが、誤投入を行ってしまうと調剤過誤の原因となってしまったり、機械で分包を行う場合に比べて調剤業務の効率が落ちてしまう。
そこで、操作パネルおよび制御コンピュータ内で処方箋データを受け付けた際、処方箋データ内の処方錠剤数に端数があり、処方箋データ内に登録されている錠剤が入った錠剤カセット203が錠剤供給装置10に載置されている場合は、操作パネルおよび制御コンピュータは、錠剤取出ユニットに新品の錠剤シート51(=欠損部分のない錠剤シート)をセットさせ、錠剤シート51から錠剤を取り出すように割り当て、登録する。
つまり、端数分を錠剤シート51から取り出さないようにすることで(第2実施例では、端数が発生するときには、端数分だけ取り出すのではなく、錠剤シートで収容する全ての錠剤を取り出すことで)、先に述べたような一部が欠損している錠剤シート51(a)が発生しないようにする。割り当て処理は下記フローとなる。
なお端数とは、分包に使用する錠剤シートが1枚10錠入っている場合、10の倍数では無い数と定義する。例えば、処方する錠剤数が42錠の場合、端数は2である。処方する錠剤数が56錠の場合、端数は6である。
図8は全体の流れを表したフローである。情報処理装置300の外部メモリ36には、図11の薬品マスタの内容が保存されているとする。図8に示す各ステップに示す処理・動作は、上位システム301のCPU、情報処理装置300のCPU30、包装装置5のCPU51、錠剤供給装置10のCPU11が実行指示することによって行われる。
薬局では、薬剤の一包化作業をするにあたり、患者の処方箋内容を入力して処方箋データを作成する。通常、処方箋データは上位システム301で作成され、情報処理装置300へ送信される(ステップS802)。また、情報処理装置300で処方箋データを直接入力してもよい。ここでは、例として、患者名:テスト太郎、用法:分2朝夕食後7日分(14包)、○錠(朝夕食後服用)、△カプセル(朝夕食後服用)、□錠(朝夕食後服用)、●錠(朝食後のみ服用)、とする。
ステップS801では、上位システム301は、上位システム301上で入力された処方箋データを情報処理装置300に送信する。
ステップS802では、情報処理装置300は、ステップS801で上位システム301から送信された処方箋データを受信する。受信処方箋データの例は図10の1001に示す(図10の薬品名1008と合計数1009)。
ステップS802は、本発明の取得手段の適用例であり、調剤する錠剤の錠剤数を取得する。
また、ステップS802は、記調剤する錠剤の前記錠剤種別情報を取得する取得手段の適用例である。
図10の1001は情報処理装置300内で記憶する処方箋データ(登録薬品名を示す薬品名1008、錠剤の合計数を示す合計数1009)に端数1010と錠剤カセット203のカセットNo1011と錠剤取出ユニット202の取出ユニットNo1012と手撒き投入部200にセットする手撒き錠剤があるかを示す手撒き錠剤1013を関連付けて記憶した処方データテーブルを表している。図10の1002以降は、図8と図9のフローに従った処方箋データの推移を表した図である。
図10は、本発明の管理手段の適用例であり、錠剤を収容する錠剤シート1枚に収容される錠剤数を管理する。
また、図10は、前記錠剤カセットが収容する錠剤の種別を示す錠剤種別情報を当該錠剤カセットと対応付けて管理する管理手段の適用例である。
ステップS803では、情報処理装置300は、ステップS802で受信した処方箋データ内の各薬品に対してカセットNo等の情報を割り当てる。詳細は図9で説明する。
ステップS804では、情報処理装置300は、ステップS802で受信した処方箋データを包装装置5へ送信するとともに包装装置5に包装動作開始指示を行なう。ステップS804の包装開始指示前に、ユーザにより包装装置5および錠剤供給装置10の錠剤取出ユニット202に薬剤をセットされる。
ステップS805では、包装装置5および錠剤供給装置10は、ユーザによる包装開始時事を受けステップS804で情報処理装置300から送信された処方箋データを受信し、受信した処方箋データに従い、分包動作を行う。
ステップS806では、包装装置5および錠剤供給装置10は、包装動作が完了したかを判断する。分包完了した場合(ステップS912:YES)は終了ステップへ処理を移行する。それ以外(未完了の場合)(ステップS912:NO)は継続して分包動作が完了するまで動作を続行させる。
図9は情報処理装置300により実行される割り当て処理のフローであり、図8のステップS803の詳細フローである。
ステップS901では、情報処理装置300は、処方箋データに登録されている全薬品の端数を求める。端数は、1品目で必要な合計の錠剤数と、薬品マスタに登録されている錠剤数より、合計錠剤数を錠剤数で除算した余りとなる。例えば「○錠」の場合、図11の薬品マスタより〇錠のシート錠剤数1102の10を読み取り、さらに処方で必要な「○錠」だけの合計錠剤数が14であるとすると、合計錠剤数14を錠剤数10で除算した余りが4と求めることが出来る。
図11は情報処理装置300内に保存されている薬品マスタを示す。薬品マスタは、No、薬品名1101、PTPシート1枚あたりのシート錠剤数1102、錠剤カセット203の装置NoであるカセットNo1103、で構成されている。さらに薬品マスタは、保存の他に読み出し、更新を行うことが出来る。更新方法は、情報処理装置300に表示されるマスタ編集画面で行うことが出来る事とする。
ステップS902では、情報処理装置300は、処方箋データに登録されている全薬品について、薬品マスタよりカセットNo1011を取得し、処方箋データに設定する。この場合の処方箋データは1003となる。まず、登録薬品名を示す薬品名1008の「○錠」について、ステップを実行する。この場合、処方箋データは、1004となる。次に「△カプセル」を処理すると、1005の内容となる。薬品名1008の「□錠」を処理すると、1006の内容となる。最後に薬品名1008の「●錠」を処理すると、1007の内容となる。また、割り当て処理が完了したら、情報処理装置300の画面上に割り当てた内容の処方箋データを通知してもよい。また、あらかじめカセットに薬剤が対応付いている場合は、ステップS902の処理は行なわない。
ステップS903では、情報処理装置300は、薬品に端数1010が1以上の値が設定されているかを判断する。情報処理装置300は、端数1010が1以上の場合(ステップS903:YES(端数あり))は、ステップS904へ移行し、それ以外の場合(ステップS903:NO(端数なし))はステップS905へ移行する。
ステップS904では、情報処理装置300は、端数1010が1以上と判定された薬品にカセットNo1103が設定されているかを判断する。情報処理装置300は、薬品にカセットNo1103が設定されている場合(ステップS904:YES(登録あり))は、ステップS905へ移行し、それ以外の場合(ステップS904:NO(登録なし))は、ステップS908へ移行する。
ステップS905では、情報処理装置300は、薬品を錠剤取出しユニット202に割り当てるかを判断する。例えば、ある薬品のPTPシートの錠剤数が10錠であり、さらに処方の合計錠剤数が14錠とした場合、端数は4錠と算出し、合計錠剤数分をカセットから取り出せない場合には、(ステップS905:YES)、ステップS906へ移行する。合計錠剤数をカセットから取り出せる場合には(ステップS905:NO)、ステップS907へ移行する。
ステップS906では、情報処理装置300は、錠剤取出ユニット202で空いているユニットNoを割り当てる。
ステップS907では、情報処理装置300は、処方箋データ内のすべての薬品に割り当て処理が完了したかを判断する。情報処理装置300は、割当てが完了した場合には(ステップS907:YES(完了))、ステップS804へ移行する。それ以外の場合には(ステップS907:NO(未完了))、ステップS903へ移行する。
ステップS907は、本発明における、前記剰余が発生する場合に、前記取得手段で取得した錠剤種別情報と一致する錠剤種別情報が前記管理手段により管理されているかを判定し、前記設定手段は、前記判定手段により、前記取得手段で取得した錠剤種別情報と一致する錠剤種別情報が前記管理手段により管理されていると判定された場合に、当該一致する錠剤種別情報と対応付けて当該管理手段で管理される錠剤カセットから、前記剰余の数分の錠剤を取り出すように設定する適用例である。
ステップS908では、情報処理装置300は、処方データの薬品の端数分について手撒き投入部200から供給するように設定する。以上で、図9の説明を終了する。
ステップS908は、本発明における、前記判定手段により、前記取得手段で取得した錠剤種別情報と一致する錠剤種別情報が前記管理手段により管理されていないと判定された場合に、前記手撒き供給機構から前記剰余の数分の錠剤を取り出すように設定する設定手段の適用例である。
次に、図12を用いて、錠剤供給システムのハードウェア構成について説明する。
図12は、錠剤供給システムのハードウェア構成を示すブロック図である。この構成において、情報処理装置300のCPU30と、包装装置5のCPU51と、錠剤供給装置10のCPU11とがそれぞれ連携して、包装装置5が制御する各装置(各ユニット)、及び錠剤供給装置10が制御する各装置(各ユニット)の動作を制御している。ただし、1つのCPUが、錠剤供給システムの全てのユニットを制御する構成でも構わない。また、ここでは錠剤供給装置10にCPUが1つ設けられている状態を図示しているが、錠剤取出ユニット202ごとにCPUを設けてもよいし、錠剤取出ユニット202の段ごとにCPUを設けてもよい。
まず情報処理装置300のハードウェア構成について説明する。情報処理装置300のCPU30は、システムバスに接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM31あるいは外部メモリ36には、CPU30の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM33は、CPU30の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU30は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM33にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
また、CPU30は、キーボードや不図示のマウス等の入力端末35からの入力を制御する。ビデオコントローラ(VC)は、ディスプレイ34等の表示器への表示を制御し、さらに、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピー(登録商標)ディスク或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)等の外部メモリ36へのアクセスを制御する。
またI/F32は、ネットワークを介して外部機器と接続・通信するものであり、本実施形態においては包装装置5のI/F50と通信可能に接続されている。
次に、包装装置5のハードウェア構成について説明する。包装装置5のCPU51は、バスに接続されている各デバイスを統括的に制御する。ROM52にはCPU51の制御ブログラムや各種制御プログラムが記憶されている。RAM53は、CPU51が動作するためのシステムワークメモリとして機能する。CPU51は、タッチパネル式のディスプレイ5011に対して表示制御したり、ディスプレイ5011のタッチパネル機能を入力端末5022としてユーザから情報の入力を受け付けたり、プリンタ706に印刷指示を出したりする。さらにCPU51は、包装装置5の散薬投入部201から投入された散薬を1包に分包する際に動作させる散薬分包機構55を制御したり、ユーザから手撒き投入部に手撒きされた錠剤を分包する際に動作させる手撒き投入機構56を制御したりする。そして包装装置5と錠剤供給装置10とは、包装装置5のI/O54と錠剤供給装置10のI/O12とで通信可能に接続されている。
次に、錠剤供給装置10のハードウェア構成について説明する。錠剤供給装置10のCPU11は、バスに接続されている各デバイスを統括的に制御する。ROM14にはCPU11の制御ブログラムや各種制御プログラムが記憶されている。RAM13は、CPU11が動作するためのシステムワークメモリとして機能する。CPU11は、さらに錠剤取出機構15における取出動作を制御したり、錠剤シート51を搬送する錠剤シートの搬送機構16を制御したりすることもできる。
このようなハードウェア構成においては、以下のようにして錠剤取出が行われる。まず包装装置5のCPU51が、錠剤供給装置10のCPU11に対して、錠剤の取出動作命令を送信する。そして、錠剤供給装置10のCPU11が、この取出動作命令に従って、錠剤取出機構15や錠剤シートの搬送機構16を制御して錠剤取出動作を行わせる。また、錠剤供給装置10のCPU11は、包装装置5のCPU51に対して、錠剤取出動作の状況を示す動作情報を送信する。
また、上記の実施形態では、錠剤取出ユニット202により錠剤を取り出して包装する場合について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、錠剤シートを錠剤シートのままで払い出す調剤装置にも適用できる。その場合には、図4、図5に示した錠剤取出ユニットにおいて、錠剤シートのバーコードを読み出す機能を残して、錠剤シートから錠剤を押し出して取り出す機構を省けばよい。
なお、上記実施形態を実現するために、情報処理装置300が実行するプログラムは、外部メモリ36に記録されており、必要に応じてRAM33にロードされることによりCPU30によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられるデータファイル及びデータテーブル等も、外部メモリ36または記憶部に格納されている。
上記実施形態を実現するために、包装装置5が実行するプログラムは、ROM52に記録されており、必要に応じてRAM53にロードされることによりCPU51によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられるデータファイル及びデータテーブル等も、ROM52または記憶部に格納されている。
本実施形態を実現するために、錠剤供給装置10が実行するプログラムは、ROM14に記録されており、必要に応じてRAM13にロードされることによりCPU11によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられるデータファイル及びデータテーブル等も、ROM14または記憶部に格納されている。
また、本実施形態におけるプログラムは、図8、図9のフローチャートの処理を情報処理装置300及び包装装置5及び錠剤供給装置10が実行可能なプログラムであり、記憶媒体にプログラムとして記憶している。
以上が第1実施形態の説明である。次に本発明の第2の実施形態について説明する。
第2実施形態では、処方分の薬品の取出しが終了したことにより、錠剤シートに錠剤が余った場合に、余った分の錠剤は錠剤シートから除包し、カセットに自動で移す形態について説明する。ただし、カセットに同じ錠剤のカセットがなければ、錠剤を取り出すことなく錠剤シートを排出する。第2実施形態では、図1の示す構成は、錠剤カセット203が下段で錠剤取出ユニット202が上段の構成となる。そして、錠剤取出ユニット202により錠剤シートから取り出された錠剤を錠剤カセット203に落下するように排出経路を制御する。
第2実施形態の説明を、図13のフローチャートを用いて説明する。第2実施形態は包装装置5および錠剤供給装置10のCPUが各ステップの処理を実行する例で説明するが、情報処理装置300から包装装置5および錠剤供給装置10に対して各ステップの処理の実行指示を行なってもよい。
ステップS1301では、包装装置5および錠剤供給装置10は、処方データを取得する。
ステップS1302では、包装装置5および錠剤供給装置10は、錠剤取出しユニット202によって、処方データ分の錠剤の取出し動作を実行する。
ステップS1303では、包装装置5および錠剤供給装置10は、処方データ分の錠剤が取り出し済みかどうかを判定する。
包装装置5および錠剤供給装置10は、処方分の錠剤が取り出し済みの場合には(ステップS1303:YES)、ステップS1304へ移行する。
包装装置5および錠剤供給装置10は、処方分の錠剤が取り出し済みでない場合には(ステップS1303:NO)、ステップS1302へ移行し、引き続き錠剤取出し動作を行う。
ステップS1304では、包装装置5および錠剤供給装置10は、半端な錠剤シートが発生したかどうかを判定する。半端な錠剤シートが発生したかどうかを判定する方法としては、検出機構17で検出するようにしてもいいし、薬剤マスタから何錠シートを使用するかの情報と処方データから何錠取り出すかの情報を取得して判定してもいい。例えば、検出機構17を使用して判定する場合は、錠剤収容部の位置を検知することができるので、錠剤が入っている錠剤収容部があれば、半端な錠剤シートが発生したと判定できる。
ステップS1304は、本発明における、前記錠剤取出し手段により、当該錠剤シートの錠剤収容部から、分包するために必要な所定数の錠剤を取り出したときに、当該錠剤取出し手段による取り出し動作が行われていない錠剤収容部と前記錠剤取出し手段による取り出し動作が行われた錠剤収容部とが共存する錠剤シートが発生するかを判定する判定手段の適用例である。
また、薬剤マスタと処方データから判定する場合は、例えば「○錠」の場合、図11の薬品マスタより〇錠のシート錠剤数1102の10を読み取り、さらに処方で必要な「○錠」だけの合計錠剤数が14であるとすると、合計錠剤数14を錠剤数10の錠剤シート2枚で取出すので、取出した後の錠剤シートには6個の錠剤が入った半端な錠剤シートは発生したと判定できる。
包装装置5および錠剤供給装置10は、半端な錠剤シートが発生した場合には(ステップS1304:YES)、ステップS1305へ移行する。
包装装置5および錠剤供給装置10は、半端な錠剤シートが発生していない場合には(ステップS1304:NO)、処理を終了する。
ステップS1305では、包装装置5および錠剤供給装置10は、カセットへ錠剤シートに封入されている錠剤を払い出す。
ステップS1305は、本発明における、前記判定手段により、前記錠剤取出し手段による取り出し動作が行われていない錠剤収容部と前記錠剤取出し手段による取り出し動作が行われた錠剤収容部とが共存する錠剤シートが発生すると判定された場合に、分包するために必要な所定数の錠剤が取り出されて分包された後に、当該錠剤シートの前記錠剤取出し手段による取り出し動作が行われていない錠剤収容部から前記錠剤取出し手段により錠剤を取り出し、当該錠剤を、前記所定数の錠剤とは区別して集積するように制御する制御手段の適用例である。
ステップS1306では、包装装置5および錠剤供給装置10は、カセットへ払い出し錠剤数や錠剤名を記憶(図15)する。また、記憶するのは錠剤名や錠剤数以外の錠剤情報も一緒に記憶されてもよい。
ここで、図15について説明する。
図15は、包装装置5および錠剤供給装置10のカセットに入っている錠剤数や錠剤名が記憶されているデータテーブルである。ステップS1306で記憶されるデータテーブルである。
1501は、カセットNOである。カセットに紐付けられている番号である。
1502は、カセットに入っている薬品名である。
1503は、カセットに入っている錠剤数(=ステップS1305で払い出された錠剤数)である。
図15に示すデータテーブルでは、カセットNO1に、○錠が6錠入っていることが示されている。
次に図14を用いて、割当処理について説明する。ここでは図9のフローと同じステップの説明は省略して、違うところを中心に説明する。また、図9では情報処理装置300で実行するとしたが、包装装置5および錠剤供給装置10で実行してもよい。図14では、包装装置5および錠剤供給装置10で実行するステップを記載する。
ステップS1401は、ステップS901と同じ処理である。
包装装置5および錠剤供給装置10は、端数を設定する際にステップS1402の処理を行う。ステップS1402では、包装装置5および錠剤供給装置10は、端数分をカセットから錠剤を取出せるかを判定する。
包装装置5および錠剤供給装置10は、端数分をカセットから取り出せる場合には(ステップS1402:YES)、カセットNOを割り当てる(ステップS1403)。ステップS1403は、本発明における、前記取得手段で取得した錠剤数を、前記管理手段で管理する当該錠剤を収容する錠剤シート1枚に収容される錠剤数で除算したときに剰余が発生する場合に、当該錠剤カセットから、前記剰余の数分の錠剤を取り出すように設定する設定手段の適用例である。
包装装置5および錠剤供給装置10は、端数分をカセットから取り出せない場合には(ステップS1402:NO)、錠剤取出ユニット202で空いているユニットNoを割り当てる(ステップS1404)。
ステップS1403は、ステップS902と同じ処理である。
ステップS1404は、ステップS906と同じ処理である。
ステップS1405は、ステップS907と同じ処理である。
また、図14では、端数をカセットと錠剤シートのどちらから取り出すかを設定する際に、先にカセットから端数分を取出るかを判定して、取出せなかったら錠剤取出しユニットからの取り出しにするとしたが、端数分なくても、カセットに入っている数だけ最初にカセットから取り出して、取り出せなかった錠剤数分を錠剤シートから取出すようにしてもよい。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
第2の実施形態では、余った分の錠剤を錠剤シートから除包しカセットに自動で移すとしたが、第3の実施形態では、余った分の錠剤を錠剤シートから除包しカセットに移すのは、ユーザが手動で行う。具体的には、錠剤供給装置10は、ステップS1304で、半端なシートが発生すると判定すると、余った分の錠剤を全て取り出し、包装装置5は、それら余りの錠剤を全て1つの包に包装し、ユーザはその1包化された錠剤を、可変カセット(どの種類の薬剤でも投入可能なカセット)に手動で移す。その際、カセットに移した錠剤名や錠剤数を情報処理装置300上で、カセットNoと対応付けて登録しておくようにすることもできる。
なお、余りの錠剤が包装された包には、その包に入っている薬剤が余りであることを示す情報と、何の薬剤が何錠入っているかの情報を包装装置5により印字する。これにより、その後、ユーザが情報処理装置300上で、カセットに移した錠剤名や錠剤数を入力する際の手間を低減する事が可能となる。
以上で、第3の実施形態の説明を終了する。
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
以上、本発明によると、錠剤取出し手段による取り出し動作が行われていない錠剤収容部と錠剤取出し手段による取り出し動作が行われた錠剤収容部とが共存する錠剤シートの取り出し動作が行われていない錠剤収容部から錠剤取出し手段により錠剤を取り出し、当該錠剤を、分包するために必要な所定数の錠剤とは区別して集積するように制御することで、手撒き供給部にユーザが錠剤を手撒きする手間を削減することが出来る。
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、包装装置5や錠剤供給装置10に単独で供給し、包装装置5や錠剤供給装置10内の制御コンピュータ(またはCPUやMPU)によって、記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる
。
また、読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって、前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
このように、本発明は、複数の装置から構成されるシステムに適用しても、1つの装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。