JP6519848B2 - 情報処理装置及びその制御方法、調剤装置及びその制御方法、プログラム - Google Patents

Description

本発明は、取出ユニットを有する調剤装置に用いられる情報処理装置に関するものである。

これまでの調剤業務では、錠剤シートで提供されている錠剤（薬）や散薬を一包化する際に、人の手によって錠剤シートから錠剤を取り出し、１回分ごとに錠剤を分包機へセットする必要があるため、作業が煩雑になるという問題があった。

特許文献１には、棚状に設けられた容器棚毎に、薬剤容器が装着された位置や薬剤情報を取得するために、装着された薬剤容器の識別手段を読み取る読取手段を備える錠剤の供給装置が開示されている。そして、登録されている対応関係と異なる位置に薬剤容器が装着された場合には、装着エラーを表示するように構成されている。

特許文献２には、棚状に設けられたカセットから錠剤シートを１枚ずつ払い出す払出装置が開示されている。そして、カセットの位置データやカセットの仕様データを、カセットに張り付けられたＩＣタグから読み取ることで、並べ替え後のカセットの配置情報を記憶部に対応づけて登録するように構成されている。

特開２０１０−１５５１１９号公報 特開２００８−１１４０３６号公報

特許文献１では、容器棚毎に装着された容器から薬品情報を読み取って、登録されている対応関係と異なる位置に薬剤容器が装着されているかを判断して、装着エラーを表示する。しかし、薬剤容器には正しい錠剤が収納されていることが前提であるため、取り出しユニットとその中にユーザがセットした実際の錠剤シートとが本当に一致しているかを調べることはできない。そのため、取り出しユニットに間違った錠剤シートをセットしてしまうと、間違った錠剤が調剤装置により調剤されてしまう可能性がある。

特許文献２には、棚毎に取り付けられたカセットの仕様を読み取って、並べ替え後のカセットの配置情報を対応付けする技術が開示されている。しかし、この特許文献２においても特許文献１と同様に、正しい錠剤シートがカセットにセットされていることが前提となっている。そのため、カセットとその中にユーザがセットした実際の錠剤シートとが本当に一致しているかを調べることはできない。そのため、特許文献１の場合と同様に、カセットに間違った錠剤シートをセットしてしまうと、間違った錠剤が調剤装置により調剤されてしまう可能性がある。

本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、処方データに登録された錠剤シートを取出ユニットへセットするときのセット間違いを防止できる情報処理装置を提供することである。

本発明に係わる情報処理装置は、錠剤シートが含む錠剤の種別を読み取る読取部を、取出ユニット毎にそれぞれ有する調剤装置と通信可能に接続される情報処理装置であって、錠剤が供給されるべき取出ユニットを、処方データに記憶する処方データ記憶手段と、前記読取部が設けられているそれぞれの取出ユニットとの対応関係を示す設定データにより、錠剤シートから読み取った読取部を有する取出ユニットと、前記処方データが記憶する供給されるべき取出ユニットが合っているか否かを判定する取出ユニット判定手段と、前記取出ユニットが合っていないと判定される場合には、錠剤の種別を読み取った取出ユニットは、前記処方データに記憶する前記錠剤が供給されるべき取出ユニットではない旨を通知する第１の通知手段と、を備えることを特徴とする。

本発明に係わる調剤装置は、錠剤シートが含む錠剤の種別を読み取る読取部を、それぞれ有する取出ユニットと、錠剤が供給されるべき取出ユニットを、処方データに記憶する処方データ記憶手段と、前記読取部が設けられているそれぞれの取出ユニットとの対応関係を示す設定データにより、錠剤シートから読み取った読取部を有する取出ユニットと、前記処方データが記憶する供給されるべき取出ユニットが合っているか否かを判定する取出ユニット判定手段と、前記取出ユニットが合っていないと判定される場合には、錠剤の種別を読み取った取出ユニットは、前記処方データに記憶する前記錠剤が供給されるべき取出ユニットではない旨を通知する通知手段と、を備えることを特徴とする。

本発明によれば、処方データに登録された錠剤シートを取出ユニットへセットするときのセット間違いを防止できる情報処理装置を提供することが可能となる。

包装装置と錠剤供給装置を示す図である。 錠剤シートの外観を示す図である。 錠剤供給装置を示す図である。 錠剤取出ユニットの内部構造を示す図である。 錠剤取出ユニットの内部構造を示す図である。 錠剤取出ユニットの内部構造を示す図である。 包装ユニットの内部構造を示す図である。 錠剤供給装置の内部を横（正面から見て右側）から見た図である。 錠剤供給システムのハードウェア構成を示すブロック図である。 ユーザが処方内容を情報処理装置に入力完了するまでの動作を示すフローチャートである。 ユーザが入力を行うための設定画面の一例を示す図である。 情報処理装置で作成された処方データの一例を示す図である。 ユーザが分包動作を開始させてから終了するまでの一連の動作を示すフローチャートである。 薬品マスタの一例を示す図である。 ユニット設定データの一例を示す図である。 錠剤シートの投入時のシート間違い通知画面の一例を示す図である。 錠剤シートの搬送中のシート間違い通知画面の一例を示す図である。 １枚目の錠剤シートの間違いを判定するフローチャートである。 錠剤取出ユニットの間違いの通知画面の一例を示す図である。 錠剤シートがセットされた向きを判定するフローチャートである。 錠剤シートのセットされた向きの間違いの通知画面の一例を示す図である。

以下、本発明の錠剤供給システムの一実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。

図１は、錠剤供給装置１０と、錠剤供給装置１０から供給された錠剤を包装する包装装置５を含む錠剤供給システム（分包システム）を示す図である。

図１において、錠剤取出ユニット１は、錠剤シート４９から錠剤を取り出すユニットである。錠剤シートは、一般的にＰＴＰシートと呼ばれており、錠剤シートのことをＰＴＰシートとも言う。

ここで、図２を用いて錠剤シート４９について説明しておく。図２（ａ）は錠剤シート４９を表面側から見た図であり、図２（ｂ）は錠剤シート４９を裏面側から見た図である。

錠剤シート４９は、錠剤を収容する錠剤収容部７４０１を有するシート本体７４０２の下面に、アルミニウム等からなる金属箔などを用いた封止シート７４０４を設けることによって錠剤が錠剤収容部７４０１に密封されたものである。また、錠剤シート４９の裏面の後端付近にバーコード情報７４０３（調剤包装単位コードに対応するもの）が印字されている。なお、錠剤シートの裏面側にバーコード情報７４０３が印字されていない錠剤シートもある。

図１の説明に戻って、錠剤供給装置１０には複数の錠剤取出ユニット１が収納されている。錠剤取出ユニット１は、本発明の錠剤取出し装置の適用例である。錠剤取出ユニット１は、幅方向（左右方向）に６つ並べられ、この６つの錠剤取出ユニット１からなる組が上下に３段に配置されている。すなわち、錠剤取出ユニット１は、左右６列、上下３段に配列されている。なお、本実施形態では、錠剤供給装置１０は複数の錠剤取出ユニット１を備えているが、錠剤取出ユニット１の数は１つでもよい。

包装装置５は、錠剤供給装置１０の錠剤取出ユニット１から供給された錠剤を包装する装置である。散薬投入部１０３には、分包される散薬が投入される。散薬投入部１０３に投入された散薬は、投薬１回分に分けて、分けられた１回分の散薬が後述するメインホッパー５０５に入れられ、１回分ずつに分包される。

錠剤供給装置１０は、１つまたは複数の錠剤取出ユニット１の他に、錠剤取出ユニット１で取り出された錠剤を供給する錠剤供給ユニット４００を備えている。錠剤供給装置１０は、錠剤取出ユニット１により錠剤シート（ＰＴＰシート）から錠剤を取り出して、錠剤供給ユニット４００の供給経路を経て、包装装置５に供給する。

錠剤供給装置１０と包装装置５を含む錠剤供給システムは、また情報処理装置３００を含んでいる。情報処理装置３００は、錠剤供給装置１０及び包装装置５の外部に設けられており、錠剤供給装置１０及び包装装置５と通信可能に接続されている。情報処理装置３００には、パーソナルコンピュータやタブレット端末が用いられ、主に錠剤取出ユニット１が取り出す錠剤シートに関する情報を、薬品マスタ（図２１参照）を用いて管理している。

図３は、錠剤供給装置１０を正面側から見て拡大して示した図である。図３において、投入口２０３は、錠剤シートを錠剤取出ユニット１に投入する部分である。また、ＬＣＤ操作パネル１０４は、処方データの入力、処理の選択を促す画面を表示する。

図４は、錠剤取出ユニット１の内部構造を示す斜視図である。なお、図４は、錠剤取出ユニット１が、２つ並んでいる状態を示している。

それぞれの錠剤取出ユニット１は、錠剤シート４９を搬送する搬送機構と、搬送機構により搬送された錠剤シート４９が載置される載置台と、載置台上の錠剤シート４９の錠剤収容部を押圧して錠剤を取り出す押出し機構とを有している。

錠剤シート４９は、既に図２を用いて説明したように、錠剤を収容する錠剤収容部７４０１を有するシート本体７４０２の下面に、アルミニウム等からなる金属箔などを用いた封止シート７４０４を設けることによって錠剤が錠剤収容部に密封されたものである。錠剤シート４９は、シート部上に凸状の錠剤収容部７４０１が幅方向に間隔をおいて２列に並んだ形態である。各列をなす複数の錠剤収容部７４０１は錠剤シート４９の長さ方向に沿って並んでいる。

なお、本実施形態では、シート部上に錠剤収容部が２列に並んだ形態の錠剤シートを扱う錠剤供給装置について説明している。しかし、錠剤シート４９としては、シート部上に錠剤収容部が２列に並んだ形態のものに限らず、錠剤収容部が錠剤シート４９の長さ方向に１列に並んだ形態や、錠剤収容部が幅方向に間隔をおいて３列以上の複数列に並んだ形態も可能であり、本発明はこのような形態の錠剤シートの場合でも適用可能である。

図５は、錠剤取出ユニット１の内部構造を示す断面図であり、錠剤シートの投入口２０３に錠剤シートをセットし、錠剤シートを除包位置（錠剤の取出位置）まで搬送した状態を示す図である。

錠剤取出ユニット１は、錠剤シートを搬送する錠剤シート搬送機構と、錠剤シートが載置される載置台１８と、錠剤シートから錠剤を取り出す錠剤取出機構（押出し機構）とを備えている。

錠剤シート搬送機構は、錠剤シート４９を進行方向に向け搬送するものであって、進行方向に互いに間隔をおいて設けられた下部ローラ３９と、進行方向に互いに間隔をおいて設けられた上部ローラとを備えている。

下部ローラ３９は、駆動源により回転駆動可能であり、錠剤シート４９の下面に当接して錠剤シート４９に進行方法への力を加えることができる。上部ローラは、駆動源により回転駆動可能であり、錠剤シート４９のシート部の上面に当接して錠剤シート４９に進行方向への力を加えることができる。上部ローラの幅方向の配置位置は、２列の錠剤収容部の間に相当する位置であるため、上部ローラは錠剤収容部７４０１に当接することはない。

このような構成により、下部ローラ３９と上部ローラは、錠剤シート４９のシート部を上下から挟み込んで錠剤シート４９を進行方向に搬送できる。また、下部ローラ３９と上部ローラは逆回転することにより、錠剤シート４９を進行方向とは逆の方向にも搬送できる。

導入シュート２４は、載置台の下側に設けられており、錠剤シート４９から取り出された錠剤を、後述する錠剤導入路４０１（図７参照）に導くものである。すなわち、導入シュート２４は、載置台の下側に排出口を有しており、錠剤シート４９から取り出された錠剤はその排出口を通り、後述する錠剤導入路４０１に落ちていく。なお、この導入シュート２４は、錠剤取出しホッパーとも言う。

押出し機構（錠剤取出機構）は、錠剤収容部の中央付近を押圧する内側押圧体８３と、中央付近よりも外側の部分を押圧する外側押圧体８４とを備えている。内側押圧体８３と外側押圧体８４とが独立して動作することで錠剤シートの錠剤収容部を押圧して、錠剤シートから錠剤を取り出す。

押出し機構は、内側押圧体８３よりも先に外側押圧体８４により錠剤収容部を押圧させる。内側押圧体８３の先端は、ほとんどの錠剤シート４９の錠剤収容部よりも面積が狭いので、内側押圧体８３は錠剤を取り出す場合（下降した場合）に、錠剤シートに開いた穴から先端が突き出る。

外側押圧体８４の先端は、ほとんどの錠剤シート４９の錠剤収容部よりも面積が広いので、錠剤を取り出す場合（下降した場合）に、錠剤シート４９に開いた穴から先端が突き出ない。つまり、錠剤シート４９の錠剤収容部を押し潰すためのものである。

錠剤取出機構（押出し機構）は、外側押圧体８４を昇降させる第１昇降機構と、内側押圧体８３を昇降させる第２昇降機構とを有する。

第１昇降機構は、外側押圧体８４が取り付けられた第１昇降体９３と、回転駆動して第１昇降体９３を昇降させるカム９４と、第１昇降体９３を上昇方向に付勢する付勢部材（ばね）とを備えている。

第１昇降体９３は、前後方向にわたって延在する柱状体であり、前端部に外側押圧体８４が取り付けられている。カム９４は、外側押圧体８４の昇降動作を考慮して設計された形状の板状体であり、駆動機構によって回転駆動する軸部に固定されている。

カム９４は、第１昇降体９３の上面側に設けられ、軸部の回転に伴って回転駆動され、第１昇降体９３を押圧することによって外側押圧体８４の高さ位置を調整する（外側押圧体８４の昇降動作を行う）ことができる。第１昇降機構は、カムの回転動作のタイミング、カムの形状、軸部に対するカムの固定位置などの設定によって、外側押圧体８４の昇降動作のタイミングや変位量を任意に設定できる。

第２昇降機構は、内側押圧体８３が取り付けられた第２昇降体９８と、回転駆動して第２昇降体９８を昇降させるカム９９と、第２昇降体９８を上昇方向に付勢する付勢部材（ばね）とを備えている。

第２昇降体９８は、前後方向にわたって延在する柱状体であり、前端部に内側押圧体８３が取り付けられている。カム９９は、第２昇降体９８の上面側に設けられ、軸部の回転に伴って回転駆動され、第２昇降体９８を押圧して内側押圧体８３の高さ位置を調整する（内側押圧体８３の昇降動作を行う）ことができる。第２昇降機構は、カム９９の回転動作のタイミング、カムの形状、軸部に対するカムの固定位置などの設定によって、内側押圧体８３の昇降動作のタイミングや変位量を任意に設定できる。

このため、カム９４とカム９９は、それぞれ第１昇降体と第２昇降体に対して互いに独立に動作可能であり、内側押圧体８３と外側押圧体８４は、互いに独立に昇降動作させることができる。

錠剤取出機構における２つのカムの回転動作のタイミング等は、錠剤位置検出機構の検出部からの信号に基づいて定めることができる。具体的には、検出された錠剤収容部の位置に合わせて内側押圧体８３と外側押圧体８４を動作させることができる。

錠剤取出ユニット１は、錠剤シートの錠剤収容部の押圧をする前に、押圧される錠剤収容部の長さと位置を検出する検出機構１７をさらに有している。錠剤供給装置は、検出機構１７により検出された錠剤収容部の長さに基づいて後述する所定の距離を算出する。

また、錠剤供給装置１０は、検出機構１７により検知された錠剤シートの錠剤収容部の位置に基づいて、押圧される位置までの搬送距離を算出する。搬送機構（下部ローラ３９、上部ローラ）は、この算出された搬送距離により載置台１８上の錠剤収容部が押圧される位置まで錠剤シートを搬送する。

なお、押出し機構は、後述する錠剤が取り出されたか否かを検知する検知機構により錠剤が取り出されたことが検知されない場合には、錠剤収容部の押圧を継続（リトライ）する。このとき、搬送機構は、錠剤収容部の押圧を継続する前に載置台１８上の押圧される位置から、前述した錠剤収容部の長さに基づいて算出された所定の距離だけ錠剤シート４９を前方または後方に搬送し、押出し機構が、錠剤収容部の押圧を継続（リトライ）する。

ここで、錠剤取出ユニット１は、押出し機構により載置台１８上の錠剤シート４９の錠剤収容部を押圧する速度を変更させる変更機構をさらに有している。そして、押出し機構は、より高速に変更された速度で錠剤収容部の押圧を継続（リトライ）する。

次に、図６は錠剤取出ユニット１の内部構造における図４に示されていない部分を示す図である。

図６において、シート検出センサ７５０１は小型のマイクロスイッチで構成されており、錠剤シート４９が投入口にセットされるとマイクロスイッチが外側へ押されることによりＯＮ信号を出力し、錠剤シート４９が投入口にセットされていることを検出する。

バーコードスキャナ７５０２は、投入口にセットされた錠剤シート４９の裏面に印字されているバーコード情報７４０３を読み取る位置に設置されている。

このように錠剤供給装置１０は、全ての錠剤取出ユニット１の錠剤シートが投入される投入口に、錠剤シート４９の種別を識別する錠剤シート情報を読み取る読取部（バーコードスキャナ７５０２）を装備している。

図７は、包装ユニット７０１の内部構造を示す図である。図７に示される包装ユニットにより、投薬１回分の錠剤が分包される。

図７において、包装ユニット７０１は、包装装置５内のユニットである。ロール紙送出機構７０２は、包装シートが連なるロール紙（分包紙がロール状になっている紙）を包装機構に送り出す。

包装機構７０３，７０４は、メインホッパー５０５内に集積された錠剤（１回分の錠剤）を包装シートの中に投入し、この包装シートを加熱し溶着することにより、包装シートの中に投入された錠剤を、包装シートの中に封入する。すなわち、包装機構７０３，７０４で、包装シートを加熱し溶着することにより、包装シートの中に投入された錠剤を、包装シートの中に封入する。

分断機構７０５は、連なるロール紙を１包毎の包装シート（１つの包み）に分断するための分断用ミシン目を形成する。プリンタ７０６は、包装シートに、日付、患者データ、エラー情報を印字する（印字機構）。

図８は、錠剤供給装置１０の内部を横（正面から見て右側）から見た図である。図８に示す点線の矢印１２０１は、錠剤取出ユニット１から取り出された錠剤の移動経路を示している。

４０１は錠剤導入路である。錠剤導入路４０１は、導入シュート２４と導通しており、錠剤シート４９から取り出され落下した錠剤を導入シュート２４から第１集積ホッパー４０２に中継する。

第１集積ホッパー４０２は、錠剤取出ユニット１により、錠剤シートから取り出された錠剤が導入シュート２４を落下して通り、そして、導入シュート２４から錠剤導入路４０１を通り、該錠剤が集積される部分である。すなわち、錠剤導入路４０１は、第１集積ホッパー４０２と直接、連通している。

第２集積ホッパー５０１は、第１集積ホッパー４０２で集積された錠剤をさらに集積する。すなわち、第２集積ホッパー５０１は、第１集積ホッパー４０２と連通している。そのため、第１集積ホッパー４０２に落ちてきた錠剤は、第２集積ホッパー５０１に落ちて集積される。

第１の送り出し機構５０２は、第２集積ホッパー５０１に集積された錠剤を第３集積ホッパー５０３に移動させる。第３集積ホッパー５０３は、第１の送り出し機構５０２により送り出（移動）された錠剤を集積する。

第２の送り出し機構５０４は、第３集積ホッパー５０３に集積された錠剤をメインホッパー５０５に移動させる。メインホッパー５０５は、第２の送り出し機構５０４により送り出（移動）された錠剤（１回分）を集積し、包装シート（分包紙）の中に集積した錠剤を投入する。

図９は、錠剤供給システムのハードウェア構成を示すブロック図である。この構成において、情報処理装置３００のＣＰＵ３０と、包装装置５のＣＰＵ５１と、錠剤供給装置１０のＣＰＵ１１とがそれぞれ連携して、包装装置５が制御する各装置（各ユニット）、及び錠剤供給装置１０が制御する各装置（各ユニット）の動作を制御している。ただし、１つのＣＰＵが、錠剤供給システムの全てのユニットを制御する構成でも構わない。また、ここでは錠剤供給装置１０にＣＰＵが１つ設けられている状態を図示しているが、錠剤取出ユニット１ごとにＣＰＵを設けてもよいし、錠剤取出ユニット１の段ごとにＣＰＵを設けてもよい。

まず情報処理装置３００のハードウェア構成について説明する。情報処理装置３００のＣＰＵ３０は、システムバスに接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ＲＯＭ３１あるいは外部メモリ３６には、ＣＰＵ３０の制御プログラムであるＢＩＯＳ（Ｂａｓｉｃ Ｉｎｐｕｔ／Ｏｕｔｐｕｔ Ｓｙｓｔｅｍ）やオペレーティングシステムプログラム（以下、ＯＳ）や、各サーバ或いは各ＰＣの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。ＲＡＭ３３は、ＣＰＵ３０の主メモリ、ワークエリア等として機能する。ＣＰＵ３０は、処理の実行に際して必要なプログラム等をＲＡＭ３３にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。

また、ＣＰＵ３０は、キーボードや不図示のマウス等の入力端末３５からの入力を制御する。ビデオコントローラ（ＶＣ）は、ディスプレイ３４等の表示器への表示を制御し、さらに、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク（ＨＤ）やフロッピー（登録商標）ディスク或いはＰＣＭＣＩＡカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ（登録商標）等の外部メモリ３６へのアクセスを制御する。

またＩ／Ｆ３２は、ネットワークを介して外部機器と接続・通信するものであり、本実施形態においては包装装置５のＩ／Ｆ５０と通信可能に接続されている。

次に、包装装置５のハードウェア構成について説明する。包装装置５のＣＰＵ５１は、バスに接続されている各デバイスを統括的に制御する。ＲＯＭ５２にはＣＰＵ５１の制御ブログラムや各種制御プログラムが記憶されている。ＲＡＭ５３は、ＣＰＵ５１が動作するためのシステムワークメモリとして機能する。ＣＰＵ５１は、タッチパネル式のディスプレイ５０１に対して表示制御したり、ディスプレイ５０１のタッチパネル機能を入力端末５０２としてユーザから情報の入力を受け付けたり、プリンタ７０６に印刷指示を出したりする。さらにＣＰＵ５１は、包装装置５の散薬投入部１０３から投入された散薬を１包に分包する際に動作させる散薬分包機構５５を制御したり、ユーザから手撒き投入部に手撒きされた錠剤を分包する際に動作させる手撒き投入機構５６を制御したりする。そして包装装置５と錠剤供給装置１０とは、包装装置５のＩ／Ｏ５４と錠剤供給装置１０のＩ／Ｏ１２とで通信可能に接続されている。

次に、錠剤供給装置１０のハードウェア構成について説明する。錠剤供給装置１０のＣＰＵ１１は、バスに接続されている各デバイスを統括的に制御する。ＲＯＭ１４にはＣＰＵ１１の制御ブログラムや各種制御プログラムが記憶されている。ＲＡＭ１３は、ＣＰＵ１１が動作するためのシステムワークメモリとして機能する。ＣＰＵ１１は、さらに錠剤取出機構１５における取出動作を制御したり、錠剤シート４９を搬送する錠剤シート搬送機構１６を制御したりすることもできる。

このようなハードウェア構成においては、以下のようにして錠剤取出が行われる。まず包装装置５のＣＰＵ５１が、錠剤供給装置１０のＣＰＵ１１に対して、錠剤の取出動作命令を送信する。そして、錠剤供給装置１０のＣＰＵ１１が、この取出動作命令に従って、錠剤取出機構１５や錠剤シート搬送機構１６を制御して錠剤取出動作を行わせる。また、錠剤供給装置１０のＣＰＵ１１は、包装装置５のＣＰＵ５１に対して、錠剤取出動作の状況を示す動作情報を送信する。

図１０は、ユーザが包装装置５または錠剤供給装置１０を動作させる処方データを情報処理装置３００に登録する動作を示すフローチャートである。

ステップＳ５００１では、ユーザは処方する内容を入力するために情報処理装置３００上に図示しない処方データの編集画面を表示させて、用法、包数等の処方内容を入力する。次に、ユーザは処方データの中で、錠剤取出ユニット１に関する設定を行うため、錠剤取出ユニット１の設定画面（図１１）を表示させる。

ステップＳ５００２では、情報処理装置３００は錠剤取出ユニット１の設定画面（図１１）を表示する。

ステップＳ５００３では、ユーザは設定画面上の実際の錠剤取出ユニット１と同じように配列された複数の錠剤取出ユニット１の中から、所望の錠剤取出ユニット７００２を１つ選択する。

ステップＳ５００４では、ユーザは次に、ステップＳ５００３で選択した錠剤取出ユニット１に対して、薬品の選択ボタン７００３を用いて、その錠剤取出ユニットから取り出す錠剤種別（薬品名）を選択する。

なお、錠剤種別（錠剤シートに関する情報）とは、錠剤シート４９を特定可能な情報または錠剤シート４９が収容する錠剤の種類であればよい。例えば錠剤シート４９の薬品名称や錠剤の薬品名称でもよく、錠剤シートの管理番号や錠剤の管理番号でもよい。なお、この時に錠剤シートに関する情報を受け付ける方法は、ユーザの操作により一覧の中から選択させてもよく、錠剤シートの管理番号や錠剤の管理番号を図示しないバーコード情報の読み取り機構等を用いて読み取らせてもよい。

ここで、図１１について説明しておく。図１１は情報処理装置３００に表示される設定画面を示す図である。この設定画面では使用する錠剤取出ユニット１から供給する処方データの設定を行うことができる。尚変形例として、設定画面は包装装置５本体の表示部１０４に表示されてもよい。

７００１はＯＫボタンであり、押下すると完了した処方編集を保存してメイン操作画面へ戻る。

７００２は錠剤取出ユニット毎に処方データを設定する欄である。設定画面上での錠剤取出ユニット１の配列は錠剤供給装置１０の錠剤取出ユニット１の配列と一致している。処方データを設定する各錠剤取出ユニットのボタンを押下することで設定を行うことができる。

この設定画面の例では錠剤取出ユニットの番号１と番号２が選択された状態である。また、選択された状態であれば、各ユニットのボタンの中には、設定された薬品名（錠剤Ａ等）や各服用時期の錠剤数（１−１−１等）も併せて表示される。

設定する欄には、各錠剤取出ユニットの配列に対応する各ボタンがあり、実際の錠剤取出ユニット１と対応して表示している。各錠剤取出ユニット１のボタンを選択すると、ピンク色に変わり、選択（分包動作時に動作させる）された状態に切り替わる。

７００３は薬品名の選択ボタンである。押下すると図示しない薬品名の選択画面に移行し、直近に押下した各錠剤取出ユニット１のボタンのユニット番号に対応づけた薬品名を薬品名の一覧から選択することになる。このようにして、各服用時期の錠剤数（１−１−１等）で１包化する錠剤種別も対応づけている。

図１０に戻って、ステップＳ５００５では、情報処理装置３００は、図１２に示すようにステップＳ５００３で選択された錠剤取出ユニット１の番号６００１と、この錠剤取出ユニットから取り出される錠剤種別６００２とを、処方データに一意に対応づけて登録する。さらに、ステップＳ５００４でバーコード読み取り機構により錠剤シート情報が読み取られた場合には、錠剤取出ユニット１から取り出される錠剤種別（錠剤Ａ等）に相当する錠剤シートの管理番号６００３とも一意に対応づけて登録してもよい。

ここで、図１２について説明しておく。図１２は、作成が完了した状態の処方データの一例である。

６００１は錠剤取出ユニットの番号である。複数の錠剤取出ユニット１の中からユーザにより選択された錠剤取出ユニットの番号である。このように処方データは、処方データの錠剤種別が供給される取出ユニットのユニット番号に対応付けて記憶されている。

６００２は薬品名（販売名）である。薬品名（販売名）は錠剤取出ユニットに対して設定された錠剤種別を特定可能な情報である。このように、錠剤取出ユニットから供給する錠剤種別として処方データを記憶する（処方データ記憶手段）。

６００３は調剤包装単位コードである。調剤包装単位コードは錠剤取出ユニットに対して設定された錠剤シート種別を特定可能な情報である。

図１０に戻って、ステップＳ５００６は、ユーザが他の錠剤取出ユニット１にセットしたい別の種類の錠剤シート４９があるかの分岐である。他の錠剤取出ユニット１にセットしたい錠剤シートがある場合にはＳ５００３に戻って、他の錠剤取出ユニット１の設定を継続する。他の錠剤取出ユニット１にセットしたい錠剤シート４９がない場合にはＳ５００７に進む。

ステップＳ５００７では、ユーザが錠剤取出ユニット１の設定に必要な操作を完了したことにより設定画面（図１１）にあるＯＫボタン７００１を押下する。

ステップＳ５００８は、Ｓ５００７のユーザ操作に従って、情報処理装置３００は設定画面（図１１）を閉じる。これにより処方データの登録作業が終了し、ここで設定した処方データが保存される。保存された処方データを用いて包装装置５または錠剤供給装置１０で作業開始する準備ができたことになる。設定画面（図１１）が閉じられると、図示しないメインの操作画面に戻る。

図１３は、ユーザが分包動作を開始させてから、分包動作が終了するまでの一連の動作を示すフローチャートである。

ユーザが設定された番号の錠剤取出ユニット１の投入口に必要数枚の錠剤シート４９を重ねてセットする。

ステップＳ５１０１では、ユーザが情報処理装置３００の操作画面上の分包開始ボタンを押下することより、包装装置５の分包動作を開始させる。このようにして、情報処理装置３００は錠剤供給装置１０による供給動作を開始する指示を受け付けている（開始指示受付手段）。

ステップＳ５１０２では、情報処理装置３００が包装装置５に対して開始コマンド（スタート指示）を送信する。

ステップＳ５１０３では、包装装置５が送信された開始コマンド及び処方データを受信して、処方データに従った分包動作を開始する。

ステップＳ５１０４では、情報処理装置３００が、投入口にセットされた錠剤シートの種別や、セットされた番号に間違いがないかを判定する。尚この間違いがないかを判定するステップの詳細な内容については図１８を用いて後述する。

ステップＳ５１０５では、各錠剤取出ユニット１が、まず図１８の１枚目投入チェック処理の後に１枚目の錠剤シートの取出動作を完了し、その次に図４に示すように複数枚積載されている２枚目以降の錠剤シート４９を順次、錠剤の投入口や錠剤の取出位置まで１枚ずつ順次搬送する。

このように、情報処理装置３００は各錠剤取出ユニット１に対して複数枚の錠剤シート４９を１枚毎に順次搬送するように指示し（錠剤シート搬送指示手段）、指示された各錠剤取出ユニット１は複数枚の錠剤シート４９を１枚毎に順次搬送する（錠剤シート搬送手段）。

ステップＳ５１０６では、情報処理装置３００が、錠剤シート４９の取出動作や、分包動作を全て完了したか否かを判定する。完了（はい）と判定した場合は錠剤シート４９の取出動作や分包動作を終了する。まだ完了していない（いいえ）と判定した場合はステップＳ５１０７に遷移する。

各錠剤取出ユニット１は、シート検出部７５０１により投入口に錠剤シート４９がセットされたことが検出されると、最下部にある錠剤シート４９の裏面のバーコード情報７４０３をバーコードスキャナ７５０２が読み取る（図６参照）。このようにして、情報処理装置３００は、順次搬送される錠剤シート毎にバーコードスキャナ７５０２によって読み取られた錠剤シート情報を取得する（錠剤シート情報取得手段）。

ステップＳ５１０７は情報処理装置３００が、投入口の最下部にある２枚目以降の錠剤シート４９の裏面のバーコード情報７４０３をバーコードスキャナ７５０２が読み取った場合に、バーコード情報７４０３を正常に受信できたか否かを判定する。２枚目以降も正常にバーコード情報７４０３が読み取れた（はい）と判定した場合はステップＳ５１０８及びＳ５１１５へそれぞれ遷移し、読み取れない（いいえ）と判定した場合はステップＳ５１１４に遷移する。

ステップＳ５１０８では、情報処理装置３００が、２枚目以降に順次受信したバーコード情報７４０３と処方データの調剤包装単位コード８００３が一致するかに基づいて、現在搬送中の錠剤シート種別が、処方データに設定されている錠剤シート種別と合っているか否かを判定する。

ここで、薬品マスタについて説明しておく。図１４は、情報処理装置３００が記憶している薬品マスタのデータベース内容を示す図である。薬品マスタのデータベースファイル内の１行ごとに錠剤データが記憶されている。

１つの薬品と対応づけて一意に対応する各種関連情報を持つことができ、各薬品に対して各種関連情報設定を登録することが出来る。１行は１つの薬品を表しており、複数行登録できる。

８００１は薬品（錠剤）の薬品名（販売名）である。新規に薬品（錠剤）を追加登録する場合には図示しない薬品マスタ登録画面で行うことができる。

８００２は薬品（錠剤）の調剤包装単位コードである。錠剤シート本体の裏面や、調剤業務用に販売されている、多数の錠剤シートが格納されている箱等に対応するバーコード情報が印字されており、調剤包装単位コードは、各錠剤シートや薬品名の種別が識別できる情報である。このように情報処理装置３００は、調剤包装単位コードとその錠剤シートが収容している薬品名（販売名）とが対応づけられている薬品マスタを記憶している。

薬品マスタは、錠剤シート情報（調剤包装単位コード）と錠剤シートが収容している錠剤種別（薬品名）とが対応づけられて記憶される（薬品マスタ記憶手段）。

錠剤シートの裏面側にバーコード情報７４０３が印字されていない錠剤シートもあるので、８００３は錠剤シートの裏面側にバーコード情報７４０３が印字されているか否かを識別するための印字フラグである。印字されている場合には有が入力され、印字されていない場合には空欄となる。このようにして、錠剤種別毎に、この錠剤種別が収容されている錠剤シート本体に錠剤シート情報が印字されているか否かの印字情報が記憶されている。

このようにして、取得した錠剤シート情報と、薬品マスタを用いて、取得した錠剤シート情報に対応する錠剤種別が処方データに記憶されている錠剤種別と合っているか否かを判定している（錠剤種別判定手段）。

図１３に戻って、ステップＳ５１０８で現在搬送中の錠剤シート種別が間違っている（はい）と判定した場合はステップＳ５１０９に遷移する。また、間違っていない（いいえ）と判定した場合は、正常に取出動作を実行し、ステップＳ５１０５に戻ってその次の錠剤シートの搬送動作を実行するループを繰り返す。

ステップＳ５１１５では、情報処理装置３００が、２枚目以降にバーコード情報を受信した読取部番号９００２（図１５参照）と処方データの錠剤取出ユニット番号６００１が一致するかに基づいて、錠剤シートを現在搬送している錠剤取出ユニット番号が、処方データに設定されている錠剤取出ユニット番号と合っているか否かを判定する。錠剤シートを現在搬送している取出ユニット番号が間違っている（はい）と判定した場合はステップＳ５１１６に遷移する。また、間違っていない（いいえ）と判定した場合は、正常に取出動作を実行し、ステップＳ５１０５に戻ってその次の錠剤シートの搬送動作を実行するループを繰り返す。

ここでユニット設定データについて説明しておく。図１５はユニット設定データであり、どの錠剤取出ユニット１に、どのバーコードスキャナ７５０２が設置されているかを管理するデータである。

９００１は錠剤取出ユニットの番号（Ｎｏ）である。複数（１８ユニット）の錠剤取出ユニットには、それぞれ連番（１〜１８）の番号が付与されている。

９００２はバーコードスキャナの番号（Ｎｏ）である。複数（１８ユニット）の錠剤取出ユニットの各投入口に配置されているバーコードスキャナには、それぞれ連番（１〜１８）の番号が付与されている。このように情報処理装置３００は、錠剤取出ユニット毎に固有な番号と各投入口のバーコードスキャナ毎に固有な番号とを一意に関連づけたユニット設定データを記憶している。

このようにユニット設定データには、バーコードスキャナがいずれの錠剤取出ユニットに配置されているかを識別する配置情報を複数の錠剤取出ユニット毎に関連付けたユニット情報を記憶する（ユニット情報記憶手段）。

図１３に戻って、ステップＳ５１０９では、情報処理装置３００から送信された一時停止指示により包装装置５および、バーコード情報を送信した各錠剤取出ユニット１の動作を一時停止させる。この一時停止により、ユーザは間違って搬送されている錠剤シートを適切な種別と差し替えることができる。

ステップＳ５１１６では、情報処理装置３００から送信された一時停止指示により包装装置５および錠剤取出ユニット１の動作を一時停止させる。この一時停止により、ユーザは間違ってセットした錠剤取出ユニット番号から錠剤シートを取り出して、正しい錠剤取出ユニット番号に再セットすることができる。

ステップＳ５１１０では、情報処理装置３００が、注意画面（図１６）を表示して、現在搬送中の錠剤シートに間違いがあることをユーザに通知する。

ここで、図１６について説明する。図１６は情報処理装置３００が現在搬送中の２枚目以降の錠剤シートに間違いがあると判断した場合に、現在搬送中の錠剤シートに間違いがあることをユーザに通知するための画面である。ステップＳ５１０８の錠剤種別判定により、合っていないと判定された場合には、搬送されている錠剤シートが間違っている旨を通知する（通知手段）。

なお、変形例として、現在搬送中の錠剤シートに間違いがあることを通知するための画面は包装装置５本体の表示部１０４に表示されてもよい。つまりステップＳ５１０８において、読み取った錠剤シート情報が作成済みの処方データと一致しない場合には画面で通知することができる。

なお、ここで現在搬送中の錠剤シートに間違いがあることを通知する方法としては、実施形態に示したように、画面に表示する方法で通知してもよく、音声案内により通知してもよく、点灯するＬＥＤを用いた表示体により通知してもよい。さらに、ここで現在搬送中の錠剤シートに間違いがあることを通知する場合には、対応する処方データに基づいて、７１０１に示すように正しい薬品名（販売名）を通知してもよい。

さらに、ここで現在搬送中の錠剤シートに間違いがあることを通知する場合には、対応する処方データに基づいて、７１０１に示すように現在搬送中の錠剤シートに間違いがある錠剤取出ユニットの番号を通知してもよい。

７１０２は再開ボタンである。ユーザが正しい錠剤シートに差し替えて、ユーザにより再開ボタンが押下された場合には、現在停止中である取出動作の再開コマンドを送信する。

図１３に戻って、ステップＳ５１１７は情報処理装置３００が、注意画面（図１７）を表示して、投入する錠剤取出ユニットが間違っていることをユーザに通知するステップである。

ここで、図１７について説明する。図１７は情報処理装置３００が実際の錠剤シートを投入する錠剤取出ユニットに間違いがあると判断した場合に、投入する錠剤取出ユニットが間違っていることをユーザに通知するための画面である。

このようにステップＳ５１１５のユニット番号判定により、合っていないと判定された場合には、投入口に投入された錠剤シートが間違ったユニット番号に投入されている旨を通知する。

なお、変形例として、投入する錠剤取出ユニット１が間違っていることを通知するための画面は包装装置５本体の表示部１０４に表示されてもよい。つまりＳ５１１５において、実際の錠剤シートが投入された錠剤取出ユニットの番号が作成済みの処方データと一致しない場合には画面で通知することができる。

さらに、ここで投入する錠剤取出ユニットが間違っていることを通知する場合には、対応する処方データに基づいて、７３０１に示すように錠剤取出ユニットの番号を通知してもよい。

７３０２は再開ボタンである。ユーザが正しい錠剤取出ユニットの番号に錠剤シートを差し替えて、ユーザにより再開ボタンが押下された場合には、現在停止中である取出動作の再開コマンドを送信する。

このように、ステップＳ５１１５で合っていないと判定された場合には、搬送されている錠剤シートが間違ったユニット番号で搬送されている旨を通知する。

ステップＳ５１１１では、注意画面（図１６）または注意画面（図１７）の再開ボタンをユーザが押下する。

ステップＳ５１１２では、情報処理装置３００が、一時停止させていた動作の再開指示を包装装置５および各錠剤取出ユニット１に送信する。

ステップＳ５１１３では、各錠剤取出ユニット１は、情報処理装置３００から送信された再開指示により、正常に取出動作を実行し、ステップＳ５１０５に戻ってその次の錠剤シートの搬送動作を実行するループを繰り返す。

ステップＳ５１１４では、情報処理装置３００が、セットされた錠剤シートが裏面にバーコード情報が印字されているタイプの錠剤シートであるかを判定するステップである。なお、この印字されているタイプを判定するステップの詳細な内容については図２７を用いて説明する。その後、ステップＳ５１０５に戻ってその次の錠剤シートの搬送動作を実行するループを繰り返す。

次に、図１８は、図１３のステップＳ５１０４における錠剤シートの１枚目をチェックする動作を示すフローチャートである。

各錠剤取出ユニット１では、シート検出部７５０１により錠剤シート４９が投入口にセットされたことが検出されると、最下部にある錠剤シートの裏面のバーコード情報７４０３をバーコードスキャナ７５０２が読み取る。

このようにして、情報処理装置３００は、投入された錠剤シート４９から読取部によって読み取られた錠剤シート情報を取得する（錠剤シート情報取得手段）。

ステップＳ５２０１では、情報処理装置３００が、バーコードスキャナ７５０２により取得されたバーコード情報７４０３を受信することによって、投入口に錠剤シート４９がセットされたか否かを判定する。セットされた（はい）と判定した場合はステップＳ５２０２へ遷移し、セットされていない（いいえ）と判定した場合はステップＳ５２０１を繰り返す。

ステップＳ５２０２では、情報処理装置３００が、最下部にある錠剤シートの裏面のバーコード情報７４０３をバーコードスキャナ７５０２が読み取った場合に、バーコード情報７４０３を正常に受信できたか否かを判定する。このようにして、錠剤シート情報を取得する場合に、バーコードスキャナ７５０２を介して錠剤シート情報の読み取りに成功したかを判定している（読取判定手段）。

投入口で正常にバーコード情報７４０３が読み取れた（はい）と判定した場合はステップＳ５２０３及びＳ５２０４へ遷移し、読み取れない（いいえ）と判定した場合はステップＳ５２１４に遷移する。

ステップＳ５２０３では、情報処理装置３００が、受信したバーコード情報７４０３と処方データの調剤包装単位コード８００２（図１４参照）が一致するかに基づいて、投入口に実際に投入された錠剤シート種別が、処方データに設定されている錠剤シート種別と合っているか否かを判定する。

このようにして、取得した錠剤シート情報と、薬品マスタ（図１４参照）を用いて、取得した錠剤シート情報に対応する錠剤種別が処方データに記憶されている錠剤種別と合っているか否かを判定している（錠剤種別判定手段）。

投入口に実際に投入された錠剤シート種別が間違っている（はい）と判定した場合はステップＳ５２０５に遷移し、間違っていない（いいえ）と判定した場合はステップＳ５１０５に遷移しする。ステップＳ５１０５では、投入口にセットされた１枚目の錠剤シートの取出動作をするために、図４に示すように投入口に複数枚積載されている１枚目の錠剤シートを錠剤の取出位置まで搬送する。

ステップＳ５２０４では、情報処理装置３００が、バーコード情報を受信した読取部番号９００２（図１５参照）と処方データの錠剤取出ユニット番号６００１（図１２参照）が一致するかに基づいて、錠剤シートが実際に投入された錠剤取出ユニット番号が、処方データに設定されている錠剤取出ユニット番号と合っているか否かを判定する。このように、バーコードスキャナ７５０２を用いて、配置情報を取得している（配置情報取得手段）。そして、取得した配置情報と、ユニット情報を用いて、取得した配置情報に対応するユニット番号が処方データに記憶されているユニット番号と合っているか否かを判定している（ユニット番号判定手段）。

実際に投入された錠剤取出ユニット番号が間違っている（はい）と判定した場合はステップＳ５２０６に遷移し、間違っていない（いいえ）と判定した場合はステップＳ５１０５に遷移する。ステップＳ５１０５では、投入口にセットされた１枚目の錠剤シートの取出動作をするために、図４に示すように投入口に複数枚積載されている１枚目の錠剤シートを錠剤の取出位置まで搬送する。

ステップＳ５２０５では、情報処理装置３００から送信された一時停止指示により包装装置５および錠剤取出ユニット１の動作を一時停止させる。この一時停止により、ユーザは間違った錠剤シートを適切な種別と差し替えることができる。

このように、錠剤供給装置１０により錠剤取出ユニットからの錠剤シートの供給動作が開始された後に、Ｓ５２０３で錠剤シートが合っていないと判定された場合には、開始済みである錠剤取出ユニット１からの供給動作を一時停止する指示を錠剤供給装置１０に送信している（一時停止指示送信手段）。

ステップＳ５２０６では、情報処理装置３００から送信された一時停止指示により包装装置５および錠剤取出ユニット１の動作を一時停止させる。この一時停止により、ユーザは間違ってセットした錠剤取出ユニット番号から錠剤シートを取り出して、正しい錠剤取出ユニット番号に再セットすることができる。

ステップＳ５２０７では、情報処理装置３００が、注意画面（図１９）を表示して、投入された錠剤シートに間違いがあることをユーザに通知するステップである。注意画面（図２６）が通知されると、ユーザは間違った錠剤シートを適切な種別と差し替える。

なお、ここで情報処理装置３００は、錠剤供給装置により錠剤取出ユニット１からの供給動作が開始される前に、ステップＳ５２０３で錠剤シートが合っていないと判定された場合には、図示しない開始指示ボタンからは開始する指示の受け付けができないように、開始指示ボタンをさらに変更してもよい（開始指示変更手段）。

ここで、図１９について説明する。図１９は情報処理装置３００が投入口２０３に投入された実物の錠剤シートに間違いがあると判断した場合に、投入された錠剤シートに間違いがあることをユーザに通知するための画面である。

このようにＳ５２０３の錠剤種別判定により、合っていないと判定された場合には、投入口に投入された錠剤シートが間違って投入されている旨を、情報処理装置３００が通知する（通知手段）。

なお、変形例として、投入された錠剤シートに間違いがあることを通知するための画面は包装装置５本体の表示部１０４に表示されてもよい。つまりＳ５２０３において、読み取った錠剤シート情報が作成済みの処方データと一致しない場合には画面で通知することができる。なお、ここで投入された錠剤シートに間違いがあることを通知する方法としては、実施形態に示したように、画面に表示する方法で通知してもよく、音声案内により通知してもよく、点灯するＬＥＤを用いた表示体により通知してもよい。

さらに、ここで投入された錠剤シートに間違いがあることを通知する場合には、対応する処方データに基づいて、７２０１に示すように正しい薬品名（販売名）を通知してもよい。

さらに、ここで投入された錠剤シートに間違いがあることを通知する場合には、対応する処方データに基づいて、７２０１に示すように投入された錠剤シートに間違いがある錠剤取出ユニットの番号を通知してもよい。

７２０２は再開ボタンである。ユーザが正しい錠剤シートに差し替えて、ユーザにより再開ボタンが押下された場合には、現在停止中である取出動作の再開コマンドを送信する。

図１８に戻って、ステップＳ５２０８では、情報処理装置３００が、注意画面（図１７）を表示して、投入する錠剤取出ユニットが間違っていることをユーザに通知する。注意画面（図１７）が通知されると、ユーザは間違ってセットした錠剤取出ユニット番号から錠剤シートを取り出して、正しい錠剤取出ユニット番号に再セットする。

ステップＳ５２０９は、注意画面（図１９）または注意画面（図１７）の再開ボタンをユーザが押下するステップである。

このように、Ｓ５２０７で通知した表示画面を介して、情報処理装置３００は一時停止された供給動作を再開する指示を受け付けている（再開指示受付手段）。

ステップＳ５２１０では、情報処理装置３００が、一時停止させていた動作の再開指示を包装装置５および錠剤取出ユニット１に送信する。

ステップＳ５２１１では、情報処理装置３００から送信された再開指示によりステップＳ５１０５に遷移して、各錠剤取出ユニット１は、投入口にセットされた１枚目の錠剤シートの取出動作をするために、図４に示すように投入口に複数枚積載されている１枚目の錠剤シート１を錠剤の取出位置まで搬送する。

ステップＳ５２１４では、情報処理装置３００が、セットされた錠剤シート４９がその裏面にバーコード情報が印字されているタイプの錠剤シートであるか否かを判定する。尚この印字されているタイプを判定するステップの詳細については図２０を用いて後述する。その後、ステップＳ５１０５に遷移して１枚目の錠剤シート４９の取出動作を実行する。

次に錠剤供給システムを扱う場合のユーザの操作について説明する。

まず初めに、ユーザは情報処理装置３００上で処方の入力を行う。例として、１日３回、毎食後に服用する薬品を１４日分（計４２包）処方する内容である。ユーザは、錠剤取出ユニットの設定画面（図１１）を表示させて、「錠剤Ａ」が供給される錠剤取出ユニット（Ｎｏ１）のボタンをクリックして選択状態にする。続けて、錠剤取出ユニット（Ｎｏ１）には薬品名「錠剤Ａ」を設定する。ユーザによる処方内容の入力が終わり、処方内容を確定するためにＯＫボタンをクリックする。

次に、ユーザが間違えて薬品名「錠剤Ａ」の錠剤シートを錠剤取出ユニット（Ｎｏ２）の投入口に５枚セットしたとする。そして、ユーザは処方データを選択し、分包開始ボタンを押下する。次に、実際に錠剤シート４９が置かれた箇所のバーコードスキャナ７５０２が錠剤シートの裏面に印字されているバーコード情報７４０３を読み取って、情報処理装置３００に送信する。次に、情報処理装置３００が、受信したバーコード情報と処方データ中の錠剤取出ユニット（Ｎｏ２）に対応する調剤包装単位コード８００２（図１４参照）とを比較する。

次に、情報処理装置３００が、投入する錠剤取出ユニットに間違いがあるかを判断する。投入する錠剤取出ユニットに間違いがある場合には、ユーザに画面（図１７）を通知する。ここでは、錠剤取出ユニット（Ｎｏ１）に入れるべき「錠剤Ａ」を、間違えて錠剤取出ユニット（Ｎｏ２）に入れたため、図１７のような画面でユーザに通知する。

ユーザは図１７のような画面を見て、錠剤取出ユニット（Ｎｏ２）の投入口から薬品名「錠剤Ａ」の錠剤シート５枚を取り除き、錠剤取出ユニット（Ｎｏ１）の投入口に手動でセットし直して、再開動作指示を行う。

次にユーザの操作の別の例について説明する。

まず初めに、ユーザは情報処理装置３００上で処方の入力を行う。例として、１日３回、毎食後に服用する薬品を１４日分（計４２包）処方する内容である。次に、錠剤取出ユニットの設定画面（図１１）を表示させて、「錠剤Ａ」が供給される錠剤取出ユニット（Ｎｏ１）のボタンをクリックして選択状態にする。続けて、錠剤取出ユニット（Ｎｏ１）には薬品名「錠剤Ａ」を設定する。ユーザによる処方内容の入力が終わり、処方内容を確定するためにＯＫボタンクリックする。

次に、ユーザが間違えて薬品名「錠剤Ｃ」の錠剤シートを錠剤取出ユニット（Ｎｏ１）の投入口に５枚セットしたとする。そして、ユーザは処方データを選択し、分包開始ボタンを押下する。次に、実際に錠剤シートが置かれた箇所のバーコードスキャナ７５０２が錠剤シートの裏面に印字されているバーコード情報７４０３を読み取って、情報処理装置３００に送信する。次に、情報処理装置３００が、受信したバーコード情報と処方データ中の対応する調剤包装単位コード８００２（図１４参照）とを比較する。

次に、情報処理装置３００が、投入口２０３に投入された実物の錠剤シートに間違いがあるかを判断する。投入された錠剤シートに間違いがある場合には、ユーザに画面（図１９）を通知する。ここでは、錠剤取出ユニット（Ｎｏ１）には「錠剤Ａ」を入れるべきところを、間違えて「錠剤Ｃ」を入れたため、図１９のような画面でユーザに通知する。

ユーザは図１９のような画面を見て、錠剤取出ユニット（Ｎｏ１）の投入口から薬品名「錠剤Ｃ」の錠剤シート５枚を取り除き、薬品名「錠剤Ａ」の錠剤シート５枚を手動でセットし直して、再開動作指示を行う。

次に、図２０は、図１３のステップＳ５１１４、図１８のステップＳ５２１４におけるセットされた錠剤シートがその裏面にバーコード情報が印字されているタイプの錠剤シートであるか否かを判定する動作を示すフローチャートである。

ステップＳ５３０１では、情報処理装置３００が、Ｓ５１０７あるいはＳ５２０２でバーコード情報の読み取りができなかった錠剤シート情報に対応づけられているバーコードの印字フラグ８００３（図１４参照）の有無を、薬品マスタを参照して確認する。これにより、投入口にセットされた錠剤シートの向きが間違った向きにセットされているかを判定する。

このようにして、Ｓ５１０７あるいはＳ５２０２で読み取り失敗したと判定された場合には、読取部を介して錠剤シート情報が取得可能かを、処方データに記憶されている錠剤種別の印字情報に基づいて判定している（取得可能判定手段）。

ステップＳ５３０２では、情報処理装置３００から送信された一時停止指示により包装装置５および各錠剤取出ユニット１の動作を一時停止させる。この一時停止により、ユーザは間違った錠剤シート４９の向きを適切な向きに差し替えることができる。

ステップＳ５３０３では、情報処理装置３００が、注意画面（図２１）を表示して、セットされた錠剤シートの向きに間違いがあることをユーザに通知する。注意画面（図２１）が通知されると、ユーザは間違った錠剤シートの向きを適切な向きに差し替える。

ここで、図２１について説明する。図２１は情報処理装置３００が、裏面に印字されているはずの錠剤シートのバーコード情報が上手く読み取れなかったと判断した場合に、錠剤シート裏面のバーコード情報の読み取り位置が間違っていることをユーザに通知するための画面である。

このようにステップＳ５３０１の取得可能判定により、上手く読み取れなかったと判定された場合には、投入口にセットされた錠剤シートの向きが間違った向きにセットされている旨を、情報処理装置３００が通知する（通知手段）。

さらに、ここでセットされた錠剤シートの向きに間違いがあることを通知する場合には、対応する処方データに基づいて、７６０１に示すようにセットされた錠錠剤取出ユニットの番号を通知してもよい。

７６０２は再開ボタンである。ユーザが正しい錠剤シートの向きに差し替えて、再開ボタンを押下した場合には、現在停止中である取出動作の再開コマンドを送信する。

図２０に戻って、ステップＳ５３０４では、注意画面（図２１）の再開ボタンをユーザが押下する。ステップＳ５３０５では情報処理装置３００が、一時停止させていた動作の再開指示を包装装置５および錠剤取出ユニット１に送信する。

ステップＳ５３０６では、各錠剤取出ユニット１は、情報処理装置３００から送信された再開指示によりステップＳ５１０５に遷移して、投入口にセットされた錠剤シートの取出動作をするために、図４に示すように投入口に複数枚積載されている錠剤シートを錠剤の取出位置まで搬送する。

以上説明したように、本実施形態によれば、錠剤取出ユニット１にセットされた錠剤シートまたは搬送中の錠剤シートに印字されたバーコード情報を読み取って、先に処方データに登録された錠剤（錠剤シート）と比較し、処方データと異なる錠剤シートが投入口にセットされた場合あるいは搬送されている場合に、ユーザに錠剤シートが間違っていることを警告する。これにより、間違った錠剤が処方されてしまうことを防止できる。

また、上記の実施形態では、錠剤取出ユニット１により錠剤を取り出して包装する場合について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、錠剤シートを錠剤シートのままで払い出す調剤装置にも適用できる。その場合には、図５、図６に示した錠剤取出ユニットにおいて、錠剤シートのバーコードを読み出す機能を残して、錠剤シートから錠剤を押し出して取り出す機構を省けばよい。

なお、上記実施形態を実現するために、情報処理装置３００が実行するプログラムは、外部メモリ３６に記録されており、必要に応じてＲＡＭ３３にロードされることによりＣＰＵ３０によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられるデータファイル及びデータテーブル等も、外部メモリ３６または記憶部に格納されている。

上記実施形態を実現するために、包装装置５が実行するプログラムは、ＲＯＭ５２に記録されており、必要に応じてＲＡＭ５３にロードされることによりＣＰＵ５１によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられるデータファイル及びデータテーブル等も、ＲＯＭ５２または記憶部に格納されている。

本実施形態を実現するために、錠剤供給装置１０が実行するプログラムは、ＲＯＭ１４に記録されており、必要に応じてＲＡＭ１３にロードされることによりＣＰＵ１１によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられるデータファイル及びデータテーブル等も、ＲＯＭ１４または記憶部に格納されている。

また、本実施形態におけるプログラムは、図１７、図２０、図２５のフローチャートの処理を情報処理装置３００及び包装装置５及び錠剤供給装置１０が実行可能なプログラムであり、記憶媒体にプログラムとして記憶している。

（本発明の他の実施形態）
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、包装装置５や錠剤供給装置１０に単独で供給し、包装装置５や錠剤供給装置１０内の制御コンピュータ（またはＣＰＵやＭＰＵ）によって、記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。

プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク，ハードディスク，光ディスク，光磁気ディスク，ＣＤ−ＲＯＭ，ＣＤ−Ｒ，ＤＶＤ−ＲＯＭ，磁気テープ，不揮発性のメモリカード，ＲＯＭ，ＥＥＰＲＯＭ，シリコンディスク等を用いることができる。

また、読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているＯＳ（オペレーティングシステム）等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって、前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるＣＰＵ等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。

このように、本発明は、複数の装置から構成されるシステムに適用しても、１つの装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。

さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ，データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。

なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。

１：錠剤取出ユニット、５：包装装置、１０：錠剤供給装置、４９：錠剤シート、７４０１：錠剤収容部、７４０３：バーコード情報、７５０２：バーコードスキャナ

Claims (12)

1. 錠剤シートが含む錠剤の種別を読み取る読取部を、取出ユニット毎にそれぞれ有する調剤装置と通信可能に接続される情報処理装置であって、
   錠剤が供給されるべき取出ユニットを、処方データに記憶する処方データ記憶手段と、
   前記読取部が設けられているそれぞれの取出ユニットとの対応関係を示す設定データにより、錠剤シートから読み取った読取部を有する取出ユニットと、前記処方データが記憶する供給されるべき取出ユニットが合っているか否かを判定する取出ユニット判定手段と、
   前記取出ユニットが合っていないと判定される場合には、錠剤の種別を読み取った取出ユニットは、前記処方データに記憶する前記錠剤が供給されるべき取出ユニットではない旨を通知する第１の通知手段と、
   を備えることを特徴とする情報処理装置。
2. 前記処方データ記憶手段には更に、前記錠剤が供給されるべき取出ユニットに、当該取出ユニットから供給される錠剤の種別を対応させて処方データに記憶し、
   前記読取部で読み取られた錠剤シートが含む錠剤の種別と、前記処方データが記憶する前記取出ユニットから供給される錠剤の種別が一致しているかを判定する錠剤種別判定手段と、
   前記錠剤の種別が一致していないと判定された場合には、前記読取部で読み取られた錠剤シートが含む錠剤の種別は、前記処方データが記憶する取出ユニットから供給される錠剤の種別ではない旨を通知する第２の通知手段と、
   をさらに備えることを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
3. 錠剤シートを１枚毎に搬送する搬送手段を更に備え、
   前記搬送手段が錠剤シートを１枚毎に搬送して錠剤シートが含む錠剤の種別を当該錠剤シートから読み取ることで、前記取出ユニット判定手段が、前記読取部が設けられているそれぞれの取出ユニットとの対応関係を示す設定データにより、錠剤の種別を読み取った読取部を有する取出ユニットと、前記処方データが記憶する供給されるべき取出ユニットが合っているか否かを１枚毎に判定することを特徴とする請求項１または２に記載の情報処理装置。
4. 錠剤シートを１枚毎に搬送する搬送手段を更に備え、
   前記搬送手段が錠剤シートを１枚毎に搬送して錠剤シートが含む錠剤の種別を当該錠剤シートから読み取ることで、前記錠剤種別判定手段が、前記読取部で読み取られた錠剤シートが含む錠剤の種別と、前記処方データが記憶する前記取出ユニットから供給される錠剤の種別が一致しているかを１枚毎に判定することを特徴とする請求項２に記載の情報処理装置。
5. 錠剤の種別毎に、当該錠剤の種別が収容されている錠剤シート本体に錠剤シートの種類を識別するための錠剤シート情報が印字されているか否かの印字情報を記憶する薬品マスタ記憶手段と、
   前記読取部を介して前記錠剤シート情報が取得可能かを、前記記憶されている前記印字情報に基づいて判定する取得可能判定手段と、
   をさらに備えることを特徴とする請求項１乃至４のいずれか１項に記載の情報処理装置。
6. 前記調剤装置により前記取出ユニットからの供給動作が開始された後に、前記取出ユニット判定手段により合っていないと判定された場合には、開始済みである前記取出ユニットからの前記供給動作を一時停止する指示を前記調剤装置に送信する一時停止指示送信手段と、
   前記第１の通知手段が通知した表示画面を介して、前記一時停止された供給動作を再開する指示を受け付ける再開指示受付手段と、
   をさらに備えることを特徴とする請求項１乃至５のいずれか1項に記載の情報処理装置。
7. 前記調剤装置による供給動作を開始する指示を受け付ける開始指示受付手段と、
   前記調剤装置により前記取出ユニットからの前記供給動作が開始される前に、前記取出ユニット判定手段により合っていないと判定された場合には、前記開始指示受付手段を介して、前記開始する指示の受け付けができないように変更する開始指示変更手段と、
   をさらに備えることを特徴とする請求項１乃至６のいずれか１項に記載の情報処理装置。
8. 錠剤が供給されるべき取出ユニットを、処方データに記憶する処方データ記憶手段を備え、錠剤シートが含む錠剤の種別を読み取る読取部を、取出ユニット毎にそれぞれ有する調剤装置と通信可能に接続される情報処理装置を制御する方法であって、
   前記読取部が設けられているそれぞれの取出ユニットとの対応関係を示す設定データにより、錠剤シートから読み取った読取部を有する取出ユニットと、前記処方データが記憶する供給されるべき取出ユニットが合っているか否かを判定する取出ユニット判定工程と、
   前記取出ユニットが合っていないと判定される場合には、錠剤の種別を読み取った取出ユニットは、前記処方データに記憶する前記錠剤が供給されるべき取出ユニットではない旨を通知する通知工程と、
   を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
9. 請求項８に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
10. 錠剤シートが含む錠剤の種別を読み取る読取部を、それぞれ有する取出ユニットと、
    錠剤が供給されるべき取出ユニットを、処方データに記憶する処方データ記憶手段と、
    前記読取部が設けられているそれぞれの取出ユニットとの対応関係を示す設定データにより、錠剤シートから読み取った読取部を有する取出ユニットと、前記処方データが記憶する供給されるべき取出ユニットが合っているか否かを判定する取出ユニット判定手段と、
    前記取出ユニットが合っていないと判定される場合には、錠剤の種別を読み取った取出ユニットは、前記処方データに記憶する前記錠剤が供給されるべき取出ユニットではない旨を通知する通知手段と、
    を備えることを特徴とする調剤装置。
11. 錠剤が供給されるべき取出ユニットを、処方データに記憶する処方データ記憶手段を備え、錠剤シートが含む錠剤の種別を識別する錠剤シート情報を読み取る読取部を、それぞれ有する取出ユニットを備える調剤装置を制御する方法であって、
    前記読取部が設けられているそれぞれの取出ユニットとの対応関係を示す設定データにより、錠剤シートから読み取った読取部を有する取出ユニットと、前記処方データが記憶する供給されるべき取出ユニットが合っているか否かを判定する取出ユニット判定工程と、
    前記取出ユニットが合っていないと判定される場合には、錠剤の種別を読み取った取出ユニットは、前記処方データに記憶する前記錠剤が供給されるべき取出ユニットではない旨を通知する通知工程と、
    を有することを特徴とする調剤装置の制御方法。
12. 請求項１１に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

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