JP6354298B2 - 画像処理装置、画像読取装置、画像処理方法及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像読取装置、画像処理方法及び画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、画像読取装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関し、詳細には、読取画像の傾きを検出する画像処理装置、画像読取装置、画像処理方法及び画像処理プログラに関する。
近年、情報のデジタル化に伴って、原稿の画像をスキャナ等の画像読取装置で読み取って画像データを取得し、デジタルの画像データを管理することが行われるようになってきている。
ところが、画像読取装置で原稿の画像データを読み取る場合、自動原稿搬送装置を画像読取装置に取り付けて、原稿を複数枚順次搬送して読み取ると、原稿スキューによって読取画像が傾いた画像となることがある。
そこで、従来から、自動原稿搬送装置で搬送される原稿の傾きを機械的に補正することが行われている。
ところが、機械的に原稿の傾きを補正する機構を自動原稿搬送装置に組み込むと、機械音が大きく、近年の装置に要求される静音性を満たすことができなくなってきている。
そこで、近年では、読み取った画像データの傾きを検出して、画像処理によって傾きを補正することが行われるようになってきている。
そして、従来、原稿のサイズを検知する検知部と、原稿の読取位置に光を照射しその反射光から読取画像を読み取る画像読取部と、前記検知部が読み取った前記原稿のサイズに基づく範囲内で、前記読取画像から前記原稿に対応する原稿画像と前記原稿以外の領域に対応する背景画像との境界を読み取り、前記境界と前記原稿の搬送方向とのなす角度に基づいて前記読取画像中の前記原稿画像の傾きを補正する傾き補正手段とを有する画像読取装置が提案されている(特許文献1参照)。
すなわち、この従来技術は、原稿サイズを検出して、該原稿サイズの範囲内で、読取画像から原稿に対応する原稿画像と原稿以外の領域に対応する背景画像との境界を読み取って、傾き角度を検出している。
しかしながら、上記従来技術にあっては、原稿サイズを検出して原稿傾きを検出しているため、原稿傾き角度の検出精度を向上させる上で、改良の必要があった。
すなわち、原稿サイズの検知においては、ゴミや縦スジ以外の要因による原稿画像と原稿以外の領域に対する背景画像との境界の検出における検出誤りを防止することができず、原稿傾き角度の検出誤りが発生するおそれがあった。
そこで、本発明は、原稿傾きを正確に判定することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像処理装置は、原稿の画像を読み取ることで取得された読取画像データを受け取るデータ受取手段と、互いに異なる端部検出方式で前記読取画像データから前記原稿の端部を検出して方式別端部データを出力する複数の原稿端部検出手段と、前記各方式別端部データに基づいて前記読取画像データの傾きを個別に算出して方式別傾きデータを出力する方式別傾き算出手段と、前記方式別傾きデータに基づいて前記読取画像データの傾きを算出して傾きデータを出力する傾き算出手段と、を備えていることを特徴としている。
本発明によれば、原稿傾きを正確に判定することができる。
本発明の一実施例を適用した複合装置の外観斜視図。 複合装置のハードウェアのブロック構成図。 複合装置の要部機能ブロック図。 画像データ傾き検出・補正処理の説明図。 原稿端部検出処理の説明図。 画像データ傾き検出・補正処理を示すフローチャート。 輝度に基づく原稿端部検出処理の説明図。 輝度差に基づく原稿端部検出処理の説明図。 色差に基づく原稿端部検出処理の説明図。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
図1〜図9は、本発明の画像処理装置、画像読取装置、画像処理方法及び画像処理プログラムの一実施例を示す図であり、図1は、本発明の画像処理装置、画像読取装置、画像処理方法及び画像処理プログラムの一実施例を適用した複合装置1の外観斜視図である。
図1において、複合装置(画像読取装置)1は、本体筐体2の上部に、スキャナ部3が配設され、本体筐体2内に、プリンタ部4、給紙部5、排紙部6及びインクカートリッジ収納部7等が設けられている。
また、複合装置1は、本体筐体2の上部前面に、操作表示部8が設けられており、操作表示部8には、各種キー8aが設けられているとともに、ディスプレイ(報知手段)8bが設けられている。操作表示部8は、キー8aにより複合装置1の各種動作命令等が入力され、ディスプレイ8bは、キー8aから入力された内容や複合装置1からユーザへ通知する各種情報を表示する。
スキャナ部(画像読取手段)3としては、例えば、光電変換素子としてCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor )を用いたスキャナが用いられており、原稿を走査して、該原稿の画像を読み取るという画像読取処理を行う。
プリンタ部4は、例えば、インク吐出方式のプリンタが用いられており、各色のインクを吐出するノズルの形成されている記録ヘッドを備えている。プリンタ部4は、スキャナ部3の読み取った原稿の画像データやコンピュータ等の外部のホスト装置から有線または無線のネットワークを介して送信されてきた画像データに基づいて、給紙部5から送られてきた用紙に、ノズルからインクを吐出して画像を形成する。プリンタ部4は、画像形成済みの用紙を、排紙部6へ排出する。
給紙部5は、複数の給紙トレイを備えており、各給紙トレイには、それぞれサイズの異なる用紙、フィルム等の被記録媒体(以下、単に、用紙という。)を収納可能である。給紙部5は、指定された給紙トレイの用紙を、1枚ずつ、プリンタ部4へ搬送する。
インクカートリッジ収納部7は、各色のインクカートリッジを収納しており、インクカートリッジ内のインクをプリンタ部4の記録ヘッドのノズルへ供給する。
そして、複合装置1は、図2に示すようにブロック構成されており、コントローラ11、外部記憶部12及び上記スキャナ部3、プリンタ部4及び操作表示部8等を備えている。
コントローラ11は、CPU(Central Processing Unit )21、プログラムROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、NVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)24、ハードディスク(HDD)25、ネットワークI/F(インターフェイス)26、スキャナI/F27、プリンタI/F28、パネルI/F29及び外部I/F30等を備えていて、各部は、バス31で接続されている。
ネットワークI/F26には、LAN(Local Area Network)等のネットワークNWを介してコンピュータ等のホスト装置が接続されており、ネットワークI/F26は、ホスト装置から送信されてくる制御信号及び画像データ等を受け取る。また、ネットワークI/F26は、複合装置1からホスト装置に送信するステータス信号等の送り出しを行う。
プログラムROM22は、コントローラ11内でのデータの処理や管理及び周辺モジュールを制御するためのプログラム、具体的には、複合装置1としての基本処理プログラム及び本発明の原稿傾き検出処理を行う画像処理方法を実行する画像処理プログラム等の各種プログラムを格納しているとともに、これらの各プログラムを実行するのに必要な各種データを格納している。
CPU21は、プログラムROM22に格納されているプログラムに基づいて、RAM23をワークメモリとして利用しつつ、複合装置1の各部を制御して、印刷処理、転送処理等の画像処理を行うとともに、後述する本発明の画像処理方法を実行する。
RAM23は、CPU21のワークメモリとして利用されるとともに、各種画像処理を行うために、画像データをページ単位に管理して一時記憶するバッファ及びバッファに記憶されたデータを実際の印刷に適した描画データに変換して展開されるビットマップメモリ等として利用される。
NVRAM24は、複合装置1の電源が切られているときにも記憶内容を保持するメモリであり、複合装置1の電源がオフの際にも保持する必要のあるデータ、特に、後述する画像処理で必要な各種データがCPU21の制御下で格納される。
ハードディスク25は、スキャナ部3で読み取られた原稿の画像データ、ホスト装置から送られてきた画像データ等のデータをCPU21の制御下で蓄積し、また、読み出される。
スキャナI/F27には、上記スキャナ部3が接続されており、スキャナI/F27は、コントローラ11からスキャナ部3への制御信号及びスキャナ部3からコントローラ11へのステータス信号や読取原稿の画像データ等の授受を行う。
プリンタI/F28には、上記プリンタ部4が接続されており、プリンタI/F28は、コントローラ11からプリンタ部4への制御信号や描画データ及びプリンタ部4からコントローラ11へのステータス信号の授受を行う。
パネルI/F29には、上記操作表示部8が接続されており、パネルI/F29は、CPU21と操作表示部8との間の信号及びデータの授受を行う。
外部I/F30には、可搬性を有する外部記憶部12が着脱可能に装着され、外部記憶部12としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード(例えば、SDメモリカード等)、フロッピィディスク(登録商標)等が挿入される。外部I/F30は、CPU21の制御下で、外部記憶部12をドライブして、外部記憶部12に記憶されているデータの読み出し及び外部記憶部12へのデータの書き込みを行う。この外部I/F30は、外部記憶部12の外部I/F30への挿入及び取り出しを自動検出し、検出結果をCPU21に出力する。
そして、複合装置1は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Video Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の画像処理方法を実行する画像処理プログラムを読み込んでプログラムROM22、ハードディスク25等に導入することで、後述する原稿の画像を読み取ることで取得された読取画像データにおける原稿傾きを正確に検出する画像処理方法を実行する画像処理装置として構築されている。この画像処理プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
複合装置1は、上記画像処理プログラムが導入されて実行されることで、図3に示すような機能ブロックが構築される。すなわち、複合装置1は、画像処理プログラムが導入されることで、データ受取部40、データ蓄積部41、第1検出用データ生成部42a、第2検出用データ生成部42b、第3検出用データ生成部42c、第1原稿端部検出部43a、第2原稿端部検出部43b、第3原稿端部検出部43c、第1適合度選出部44a、第2適合度算出部44b、第3適合度算出部44c、第1原稿傾き算出部45a、第2原稿傾き算出部45b、第3原稿傾き算出部45c、第1重み係数算出部46a、第2重み係数算出部46b、第3重み係数算出部46c、最終原稿傾き算出部47及び傾き補正部48が構築される。複合装置1は、上記画像処理プログラムが導入されることで、上記各機能ブロックが、コントローラ11に構築され、コントローラ11は、画像処理装置として機能する。したがって、複合装置1は、画像読取部としてスキャナ部3を備え、画像処理装置(画像処理部)としてコントローラ11を備えた画像読取装置として機能している。
データ受取部(データ受取手段)40は、スキャナI/F27やネットワークI/F26等で構築され、スキャナ部3の読み取った読取画像データやホスト装置が読み取った読取画像データを受け取って、データ蓄積部41に蓄積する。
データ蓄積部41は、ハードディスク25等で構築されており、データ受取部40が受け取った読取画像データをページ毎に蓄積する。
検出用データ生成部(データ生成手段)42a〜42cは、それぞれデータ受取部40の受け取った読取画像データに対して、後述する原稿端部検出部43a〜43cにおける端部検出方式に対応した形式のデータ(方式別処理対象データ)を生成する。
いま、第1原稿端部検出部43aが、輝度データ(エッジ抽出レベル)に基づいて原稿端部を検出する端部検出方式であり、第2原稿端部検出部43bが、輝度差(濃度差)に基づいて原稿端部を検出する端部検出方式であるとする。また、第3原稿端部検出部43cが、色差に基づいて原稿端部を検出する端部検出方式であるとする。
上記端部検出方式であるものとしたとき、第1検出用データ生成部42aは、読取画像データから輝度データ、特に、エッジ抽出データを方式別処理対象データとして生成して、第1原稿端部検出部43a及び第1適合度算出部44aへ出力する。また、第2検出用データ生成部42bは、読取画像データから輝度差データを方式別処理対象データとして生成して、第2原稿端部検出部43b及び第2適合度算出部44bへ出力する。さらに、第3検出用データ生成部42cは、読取画像データから色差データを方式別処理対象データとして生成して、第3原稿端部検出部43c及び第3適合度算出部44cへ出力する。例えば、第3検出用データ生成部42cは、読取画像データがR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)データであると、このRGBデータをLab空間に変換したLabデータを生成し、Labデータを用いて色差データを生成する。
第1原稿端部検出部(原稿端部検出手段)43aは、第1検出用データ生成部42aの生成した輝度データに基づいて、読取画像データの端部位置、特に、上端2箇所の位置を検出し、検出した2箇所の端部位置データを第1原稿傾き算出部45aへ出力する。なお、第1原稿端部検出部43aは、上記説明では、読取画像データの所定距離離れた2箇所の上端を検出しているが、検出する位置は、上端に限るものではなく、また、2箇所に限るものでもない。
第1適合度算出部(適合度算出手段)44aは、第1原稿端部検出部43aのエッジ抽出データ(輝度データ)に基づく端部検出方式における原稿の端部検出に対する適合度を算出し、算出した適合度を第1重み係数算出部46aへ出力する。
第2原稿端部検出部(原稿端部検出手段)43bは、第2検出用データ生成部42bの生成した輝度差データに基づいて、読取画像データの端部位置、特に、上端2箇所の位置を検出し、検出した2箇所の端部位置データを第1原稿傾き算出部45bへ出力する。なお、第2原稿端部検出部43bは、上記説明では、読取画像データの所定距離離れた2箇所の上端を検出しているが、検出する位置は、上端に限るものではなく、また、2箇所に限るものでもない。
第2適合度算出部(適合度算出手段)44bは、第2原稿端部検出部43bの輝度差データに基づく端部検出方式における原稿の端部検出に対する適合度を算出し、算出した適合度を第2重み係数算出部46bへ出力する。
第3適合度算出部(適合度算出手段)44cは、第3原稿端部検出部43cの色差データに基づく端部検出方式における原稿の端部検出に対する適合度を算出し、算出した適合度を第3重み係数算出部46cへ出力する。
第3原稿端部検出部(原稿端部検出手段)43cは、第3検出用データ生成部42cの生成した色差データに基づいて、読取画像データの端部位置、特に、上端2箇所の位置を検出し、検出した2箇所の端部位置データを第1原稿傾き算出部45cへ出力する。なお、第3原稿端部検出部43cは、上記説明では、読取画像データの所定距離離れた2箇所の上端を検出しているが、検出する位置は、上端に限るものではなく、また、2箇所に限るものでもない。
第1原稿傾き算出部(方式別傾き算出手段)45aは、第1原稿端部検出部43aから入力される端部位置データに基づいて読取画像データの傾きを第1原稿傾きとして算出し、算出した第1原稿傾きを最終原稿傾き算出部47へ出力する。
第1重み係数算出部(重み係数算出手段)46aは、第1適合度算出部44aから入力される適合度から、第1原稿傾き算出部45aの算出する第1原稿傾きに対する重み付け係数を算出し、第1重み係数として最終原稿傾き算出部47へ出力する。
第2原稿傾き算出部(方式別傾き算出手段)45bは、第2原稿端部検出部43bから入力される端部位置データに基づいて読取画像データの傾きを第2原稿傾きとして算出し、算出した第2原稿傾きを最終原稿傾き算出部47へ出力する。
第2重み係数算出部(重み係数算出手段)46bは、第2適合度算出部44bから入力される適合度から、第2原稿傾き算出部45bの算出する第2原稿傾きに対する重み付け係数を算出し、第2重み係数として最終原稿傾き算出部47へ出力する。
第3原稿傾き算出部(方式別傾き算出手段)45cは、第3原稿端部検出部43cから入力される端部位置データに基づいて読取画像データの傾きを第3原稿傾きとして算出し、算出した第3原稿傾きを最終原稿傾き算出部47へ出力する。
第3重み係数算出部(重み係数算出手段)46cは、第3適合度算出部44cから入力される適合度から、第3原稿傾き算出部45cの算出する第3原稿傾きに対する重み付け係数を算出し、第3重み係数として最終原稿傾き算出部47へ出力する。
最終原稿傾き算出部(傾き算出手段)47は、上記第1原稿傾き、第1重み係数、第2原稿傾き、第2重み係数、第3原稿傾き及び第3重み係数に基づいて、読取画像データの傾きを最終原稿傾きとして算出し、算出した最終原稿傾きを傾き補正部48へ出力する。
傾き補正部(傾き補正手段)48は、最終原稿傾きに基づいて、読取画像データの傾きを補正する。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の複合装置1は、読取画像データの読み取り時の傾きをハードウェア的に検出することなく、正確に検出する。
すなわち、複合装置1は、読取画像データをデータ受取部40が受け取ると、データ蓄積部41に蓄積し、図4に示すように、蓄積した読取画像データの傾きを検出して、検出結果に基づいて傾き補正する。複合装置1は、スキャナ部3において、あるいは、ホスト装置のスキャナにおいて、図4(a)に示すように、原稿Gが、スキャン方向に対して、ある傾きを持ってスキャンされた(読み取られた)ものとする。複合装置1は、データ受取部40が、傾いて読み取られた原稿の読取画像データを受け取り、データ蓄積部41にページ毎に蓄積する。
複合装置1は、読取画像データが傾きを有しているため、図4(b)に示すように、データ蓄積部41に対して、読取画像データの画像領域である読取画像領域Grよりも大きな蓄積画像領域Arに該読取画像領域Grで示す読取画像データを蓄積することとなる。
複合装置1は、この蓄積画像領域Arに蓄積された読取画像データ(読取画像領域Gr)の傾きを検出し、図4(c)に示すように、検出した傾きに基づいて読取画像データ(読取画像領域Grを、蓄積画像領域Arに対して補正する。
複合装置1は、図4(d)に示すように、蓄積画像領域Arの読取画像領域Grの画像データを切り出して、印刷出力や転送出力等の出力を行う。
そして、複合装置1は、少ないデータ処理で、かつ、速やかに、読取画像データの傾きを検出するために、図5に示すように、読取画像領域Grの上端の蓄積画像領域Arの上端に対する傾きを検出することで、読取画像データの傾きを検出する。
すなわち、複合装置1は、例えば、読取画像領域Grの右上隅の位置から所定量(図5では、100mmの位置(検出位置A)と200mmの位置(検出位置B)の2箇所の位置において、副走査方向(図5の縦方向)における原稿画像の端部位置を検出する。そして、複合装置1は、少ないデータ処理で、かつ、速やかに、読取画像データの傾きを検出するために、蓄積画像領域Arの上端位置Cから副走査方向に検査下限位置Dまでを検査範囲として、原稿端部検出を行う。そして、複合装置1は、原稿端部を検出した位置を、蓄積画像領域Ar上の先端から読取画像領域Grの上端までの距離を、原稿端部位置データya、ybとして取得して、原稿傾きを算出する。したがって、検査範囲のみのデータ処理を行うことで、読取画像データの傾きを検出することができ、処理速度を速くすることができる。
具体的には、複合装置1は、図6に示すような傾き検出・補正を行う画像処理を実行する。すなわち、複合装置1は、図6に示すように、データ受取部40が、スキャナ部3やホスト装置から読取画像データを受け取る読取画像データ受取処理を行う(ステップS101)。
次に、複合装置1lは、受け取った読取画像データを、図4(b)に示したように、データ蓄積部41の蓄積画像領域Arに蓄積する読取画像データ蓄積処理を行う(ステップS102)。
複合装置1は、次に、検出用データ生成部42a〜42cが、第1原稿端部検出部43a〜43cによる原稿端部検出処理の処理方法に応じた検出用データを生成する(ステップS103)。
例えば、第1原稿端部検出部43aは、ソーベルフィルタ等のエッジ抽出フィルタで原稿の端部(エッジ部)を検出に基づいて原稿端部を検出する。そこで、第1原稿端部検出部43aに対応する第1検出用データ生成部42aは、読取画像データから検出用データとして、輝度データ、特に、エッジ抽出データを生成する。この輝度データは、読取画像データのRGBから生成するグレー情報やLabに色変換したLデータである。第2原稿端部検出部43bは、輝度差に基づいて原稿端部を検出するため、第2原稿端部検出部43bに対応する第2検出用データ生成部42bは、読取画像データから検出用データとして、輝度データを生成する。さらに、第3原稿端部検出部43cは、画像データの色差に基づいて原稿端部を検出するため、第13原稿端部検出部43cに対応する第3検出用データ生成部42cは、読取画像データから色差データを生成する。そして、各検出用データ生成部42a〜42cは、生成した検出用データを、対応する原稿端部検出部43a〜43cへ出力するとともに、対応する適合度算出部44a〜44cへ出力する。
次に、複合装置1は、原稿端部検出部43a〜43c、適合度算出部44a〜44c、原稿傾き算出部45a〜45c及び重み係数算出部46a〜46cが、原稿端部・傾き算出処理を行う(ステップS104)。なお、この原稿端部・傾き算出処理では、原稿端部を検出してその検出結果に基づいて原稿傾き角度を算出するとともに、その適合度に応じた重み係数の算出を行うが、その詳細については、後で説明する。
複合装置1は、最終原稿傾き算出部47が、原稿端部・傾き算出処理で算出した原稿傾きを、重み係数に基づいて調整して、最終的な原稿傾き角度を算出する最終原稿傾き算出処理を行う(ステップS105)。
複合装置1は、最終的な原稿傾き角度に基づいて、傾き補正部48が、読取画像データの傾きを補正して、必要な画像データを切り出す傾き補正処理を行う(ステップS106)。
そして、上記複合装置1は、上記原稿端部・傾き算出処理を、原稿端部検出部43a〜43c、適合度算出部44a〜44c、原稿傾き算出部45a〜45c及び重み係数算出部46a〜46cが、以下のように、実行する。
第1原稿端部検出部43aは、第1検出用データ生成部42aから入力される第1検出用データである輝度データ(エッジ抽出データ)に基づいて、図7に示すように、読取画像データにおける原稿端部位置を検出する。すなわち、原稿を読み取った読取画像データのうち、第1検出用データ生成部42aで生成された輝度データは、図7(a)に示すように、上記検出位置Aと検出位置Bにおける副走査方向においてデータ変化する。ここで、図7に示す対向板領域とは、スキャナ部3等の原稿読取部において、読取センサから見て原稿の背面に配設されている面状部材であり、例えば、コンタクトガラス上に原稿が設置される方式の場合の圧板、原稿が搬送される場合のガイド板等である。対向板は、通常、白色に施されているが、浮游ボミや汚れ等によって読取画像データに小さいデータ変化として現れる。そして、第1原稿端部検出部43aは、検出位置A及び検出位置Bに対応する読取画像データから生成された輝度データの変化を調べて、図7(b)に示すように、原稿端部の影の部分をエッジ成分として抽出する。第1原稿端部検出部43aは、例えば、このエッジ検出を、ソーベルフィルタ等のエッジ抽出フィルタ処理を行うことで、エッジ検出を行ない、そのデータに対して2値化処理してエッジ検出結果とする。さらに、第1原稿端部検出部43aは、2値化処理後のエッジ検出結果を、図7(c)に示すように、所定の閾値(例えば、「255」)と比較して、閾値(「255」)以下の部分をエッジ部分とし、「0」から「255」に変わるところの変化点を原稿端と判定する。第1原稿端部検出部43aは、検出位置Aと検出位置Bのそれぞれにおいて、画像の先頭からエッジ変化点までのライン数を、検出位置Aの原稿端部yaを、ya=100ライン目、検出位置Bの原稿端部ybを、yb=116ライン目としてカウントし、カウント結果を、原稿端部位置として第1原稿傾き算出部45aへ出力する。
そして、第1原稿傾き算出部45aは、第1原稿端部検出部43aからの検出位置Aと検出位置Bにおける原稿端部位置ya、yb及び(検出位置A−B間の画素数ABs)から次式(1)により算出する。いま、ya=100、yb=116、ABs=2362とすると、次式より、第1原稿傾きd1は、約0.39度となる。なお、本実施例では、読取解像度は、主走査方向及び副走査方向共に、600dpiとする。
第1原稿傾きd1=(ya−yb)/ABs
=d1=(100ー116)/2362=約0.39度・・・(1)
第1原稿傾き算出部45aは、算出した第1原稿傾きd1を最終原稿傾き算出部47へ出力する。
第1適合度算出部44aは、第1原稿端部検出部43aにおけるエッジ検出による原稿端部を検出する方法の適合度を、エッジのピーク位置のレベルと、予め設定されている基準とするエッジレベル(基準エッジレベル)との比として算出する。エッジ検出においては、このエッジのピークが高いほど精度よく原稿端を検出することができる。
そして、第1適合度算出部44aは、エッジのピークが小さい場合には、浮遊ごみや対向板の汚れ等を検知した可能性がある。そこで、本実施例では、例えば、図7(b)に示すように、基準エッジレベルを「88」として、検出位置Aの原稿端エッジのエッジレベルが、「98」であるので、第1適合度算出部44aは、適合度saを、sa=98/88=約1.11として算出する。第1適合度算出部44aは、同様に、検出位置Bの原稿端エッジのエッジレベルが「94」であるので、適合度sbを、sb=94/88=約1.07として算出する。
第1適合度算出部44aは、算出した適合度sa、sbを、第1重み係数算出部46aへ出力する。
第1重み係数算出部46aは、第1適合度算出部44aから入力される適合度を重み付け係数に変換して、最終原稿傾き算出部47へ出力する。具体的には、第1重み係数算出部46aは、検出位置Aと検出位置Bの適合度の単純平均、検出位置Aの適合度と検出位置Bの適合度のうち大きい方か、小さい方、あるいは、検出位置Aと検出位置Bの適合度に一定の倍数を乗算した平均を、重み係数K1として求める。
例えば、第1重み係数算出部46aは、単純平均では、K1=(sa+sb)/2、大小何れかでは、K1=max(sa、sb)、K1=min(sa、sb)、乗算平均では、K1=(sa*s+sb*s)/2である。なお、上記式において、max()は、最大値を選択する関数、min()は、最小値を選択する関数である。また、sa*s、sb*sにおける「s」は、倍率を示している。
いま、乗算平均の場合、saを「1.11」、sbを「1.07」、sを「1.4」とすると、重み係数K1は、K1=(1.11×1.4+1.07×1.4)/2=1.526となる。
第1重み係数算出部46aは、基準に比較して原稿地肌部との差が極端に大きい場合は、過度に重みがかからないようにするために、上限を設けて一定の値に重み係数を飽和させてもよい。
例えば、第1重み係数算出部46aは、上限の適合度が、「1.10」である場合、上記例の「1.11」を、「1.10」に置き換える処理を行う。
また、逆に、第1重み係数算出部46aは、適合度が極端に小さい場合は、誤った検出の可能性があるため、誤検知の影響を小さくするために、適合度に下限値を設けて、下限値を下回る場合、係数を「0」に設定する。例えば、第1重み係数算出部46aは、sa=1.11、sb=0.8で、下限値=0.9の場合、重み係数K1=0に設定する。
そして、第2原稿端部検出部43bは、第2検出用データ生成部42bの生成した輝度データから輝度差を求めて、読取画像データの端部位置、特に、上端2箇所の位置を検出し、検出した2箇所の端部位置データを第2原稿傾き算出部45bへ出力する。
第2原稿端部検出部43bは、第2検出用データ生成部42bから入力される第2検出用データである輝度データに基づいて、図8に示すように、読取画像データにおける原稿端部位置を検出する。すなわち、原稿を読み取った読取画像データのうち、第2検出用データ生成部42bで生成された輝度データは、図8(a)に示すように、上記検出位置Aと検出位置Bにおける副走査方向においてデータ変化する。第2原稿端部検出部43bは、原稿部分が読み取られる前の対向板の輝度データと、原稿地肌部の輝度データの変化点を、原稿端部として検出する。複合装置1は、第2原稿端部検出部43bにおける輝度差算出の基準となる対向板の輝度を、工場出荷時等のごみや汚れが付着していない状態でスキャンした(読み取った)データを、例えば、平均した値(平均値)を生成し、予め基準輝度として保管している。いま、図8(a)では、対向板輝度が、「253」としている。第2原稿端部検出部43bは、原稿領域の輝度については、後述する変化点以降の画素データを平均して算出する。
ここで、原稿領域部の輝度は、図8(a)の場合、検出位置Aで、「210」、検出位置Bで、「205」である。そして、第2原稿端部検出部43bは、変化点を、読取画像データの輝度情報を、変化点検出閾値(本実施例では、「230」としている。)で、2値化処理することで求める。
すなわち、第2原稿端部検出部43bは、図8(b)に示すように、上記2値化後の「0」から「255」に変化する変化点を原稿端として検出する。図8(b)の場合、第2原稿端部検出部43bは、検出位置Aについては、ya=105ライン目、検出位置Bについては、yb=120ライン目として検出して、第2原稿傾き算出部45bへ出力する。
第2原稿傾き算出部45bは、第2原稿傾きd2を、第2原稿端部検出部43bの検出した検出位置Aと検出位置Bにおける原稿端部位置ya、yb及び(検出位置A−B間の画素数ABs)から次式(2)により算出する。いま、ya=105、yb=120、ABs=2362とすると、次式より、第2原稿傾きd2は、約0.36度となる。
第2原稿傾きd2=(ya−yb)/ABs
=(105−120)/2362=約0.36度・・・(2)
第2原稿傾き算出部45bは、算出した第2原稿傾きd2を、最終原稿傾き算出部47へ出力する。
第2適合度算出部44bは、輝度差を用いた第2原稿端部検出部43bにおける原稿端部を検出する方法の適合度を、対向板領域と原稿領域の輝度差と、予め設定されている基準輝度差との比として算出する。輝度差を用いた原稿端部の検出においては、輝度差が大きいほど、精度よく原稿端部を検出することができ、対向板の輝度と原稿地肌部の輝度が同程度であると、輝度差が小さいため、原稿端部の誤検出を招くおそれがある。
そして、本実施例の第2適合度算出部44bは、例えば、基準輝度差を、「33」としたとき、検出位置Aの原稿地肌部の輝度差が、「43」であると、適合度saとして、sa=43/33=約1.3を算出する。同様に、第2適合度算出部44bは、検出位置Bの原稿地肌部の輝度差が、「48」であると、適合度sbとして、sb=48/33=約1.45を算出する。
第2適合度算出部44bは、算出した適合度sa、sbを、第2重み係数算出部46bへ出力する。
第2重み係数算出部46bは、第2適合度算出部44bから入力される適合度を重み付け係数に変換して、最終原稿傾き算出部47へ出力する。具体的には、第2重み係数算出部46bは、検出位置Aと検出位置Bの適合度の、単純平均、検出位置Aの適合度と検出位置Bの適合度のうち大きい方か、小さい方、あるいは、検出位置Aと検出位置Bの適合度に一定の倍数を乗算した平均を、重み係数K2として求める。
例えば、第2重み係数算出部46bは、単純平均では、K2=(sa+sb)/2、大小何れかでは、K2=max(sa、sb)、K2=min(sa、sb)、乗算平均では、K2=(sa*s+sb*s)/2である。
いま、乗算平均の場合、saを「1.30」、sbを「1.45」、sを「1.5」とすると、重み係数K2は、K2=(1.30×1.5+1.45×1.5)/2=2.0625となる。
また、第2重み係数算出部46bは、基準に比較して原稿地肌部との差が極端に大きい場合は、過度に重みがかからないようにするために、上限を設けて一定の値に重み係数を飽和させてもよい。
例えば、第2重み係数算出部46bは、上限の適合度が、「1.30」である場合、上記例の「1.45」を、「1.30」に置き換える処理を行う。
また、逆に、第2重み係数算出部46bは、適合度が極端に小さい場合は、誤った検出の可能性があるため、誤検知の影響を小さくするために、適合度に下限値を設けて、下限値を下回る場合、係数を「0」に設定する。例えば、第2重み係数算出部46bは、sa=0.85、sb=1.45で、下限値=0.9の場合、重み係数K2=0に設定する。
そして、第3原稿端部検出部43cは、第3検出用データ生成部42cの生成した色差データに基づいて、読取画像データの端部位置、特に、上端2箇所の位置を検出し、検出した2箇所の端部位置データを第3原稿傾き算出部45cへ出力する。
ここで、第3検出用データ生成部42cは、上述のように、読取画像データのRGBをLabに色変換して色差データを生成し、検出位置A、検出位置Bの色差データと色差データの変換点は、図9のように示される。
第3原稿端部検出部43cは、第3検出用データ生成部42cから入力される第3検出用データである色差データに基づいて、図9に示すように、読取画像データにおける原稿端部位置を検出する。すなわち、原稿を読み取った読取画像データのうち、第3検出用データ生成部42cで生成された色差データは、図9(a)に示すように、上記検出位置Aと検出位置Bにおける副走査方向においてデータ変化する。第3原稿端部検出部43cは、原稿部分が読み取られる前の対向板の色差データと、原稿地肌部の色差データの変化点を、原稿端部として検出する。複合装置1は、第3原稿端部検出部43cにおける色差算出の基準となる対向板の色情報を、工場出荷時等のごみや汚れが付着していない状態でスキャンした(読み取った)データを、例えば、平均した値(平均値)を生成し、予め基準輝度として保管している。いま、図9(a)では、対向板の色情報(RGBをLabに変換したデータ)が、L=92、a=2、b=−12である。また、第3原稿端部検出部43cは、原稿領域の色情報を、変化点以降の画素データを平均して算出する。
いま、第3原稿端部検出部43cは、検出位置Aの色情報を、L=88、a=−1、b=3としたとき、検出位置Aの原稿領域部の色差Δを、ΔE=√((92−88)^2+(2−(−1))^2+(−12−2)^2)=15と算出する。
また、第3原稿端部検出部43cは、検出位置Bの色情報を、L=87、a=−2、b=3としたとき、検出位置Bの原稿領域部の色差Δを、ΔE=√((92−87)^2+(2−(−2))^2+(−12−3)^2)=16と算出する。
そして、第3原稿端部検出部43cは、変化点を、読取画像データの色情報を、変化点検出閾値(本実施例では、「10」としている。)で、2値化処理することで求める。
すなわち、第3原稿端部検出部43cは、図9(b)に示すように、上記2値化後の「0」から「255」に変化する変化点を原稿端として検出する。図9(b)の場合、第3原稿端部検出部43cは、検出位置Aについては、ya=111ライン目、検出位置Bについては、yb=120ライン目として検出して、第3原稿傾き算出部45cへ出力する。
第3原稿傾き算出部45cは、第3原稿傾きd3を、第3原稿端部検出部43cの検出した検出位置Aと検出位置Bにおける原稿端部位置ya、yb及び(検出位置A−B間の画素数ABs)から次式(3)により算出する。いま、ya=111、yb=125、ABs=2362とすると、次式より、第3原稿傾きd3は、約0.34度となる。
第3原稿傾きd3=(ya−yb)/ABs
=(111−125)/2362=約0.34度・・・(3)
第3原稿傾き算出部45cは、算出した第3原稿傾きd3を、最終原稿傾き算出部47へ出力する。
第3適合度算出部44cは、色差を用いた第3原稿端部検出部43cにおける原稿端部を検出する方法の適合度を、対向板領域と原稿領域の色差と、予め設定されている基準色差との比として算出する。色差を用いた原稿端部の検出においては、色差が大きいほど、精度よく原稿端部を検出することができ、対向板の色情報と原稿地肌部の色情報が同程度であると、色差が小さいため、原稿端部の誤検出を招くおそれがある。
そして、本実施例の第3適合度算出部44cは、例えば、基準色差を、「13」としたとき、検出位置Aの原稿地肌部の色差が、「15」であると、適合度saとして、sa=15/13=約1.15を算出する。同様に、第3適合度算出部44cは、検出位置Bの原稿地肌部の色差が、「16」であると、適合度sbとして、sb=16/13=約1.23を算出する。
第3適合度算出部44cは、算出した適合度sa、sbを、第3重み係数算出部46cへ出力する。
第3重み係数算出部46cは、第3適合度算出部44cから入力される適合度を重み付け係数に変換して、最終原稿傾き算出部47へ出力する。具体的には、第3重み係数算出部46cは、検出位置Aと検出位置Bの適合度の、単純平均、検出位置Aの適合度と検出位置Bの適合度のうち大きい方か、小さい方、あるいは、検出位置Aと検出位置Bの適合度に一定の倍数を乗算した平均を、重み係数K3として求める。
例えば、第3重み係数算出部46cは、単純平均では、K3=(sa+sb)/2、大小何れかでは、K3=max(sa、sb)、K3=min(sa、sb)、乗算平均では、K3=(sa*s+sb*s)/2である。
いま、乗算平均の場合、saを「1.15」、sbを「1.23」、sを「1.5」とすると、重み係数K3は、K3=(1.15×1.5+1.23×1.5)/2=1.785となる。
また、第3重み係数算出部46cは、基準に比較して原稿地肌部との差が極端に大きい場合は、過度に重みがかからないようにするために、上限を設けて一定の値に重み係数を飽和させてもよい。
例えば、第3重み係数算出部46cは、上限の適合度が、「1.10」である場合、上記例の「1.23」を、「1.10」に置き換える処理を行う。
また、逆に、第3重み係数算出部46cは、適合度が極端に小さい場合は、誤った検出の可能性があるため、誤検知の影響を小さくするために、適合度に下限値を設けて、下限値を下回る場合、係数を「0」に設定する。例えば、第3重み係数算出部46cは、sa=1.2、sb=0.8で、下限値=0.9の場合、重み係数K3=0に設定する。
そして、最終原稿傾き算出部47は、原稿傾き算出部45a〜45cから入力される第1原稿傾きd1、第2原稿傾きd2、第3原稿傾きd3及び重み係数算出部46a〜46cから入力される重み係数K1、K2、K3に基づいて、最終的な原稿傾きdを算出する。
すなわち、最終原稿傾き算出部47は、次式(4)に示すように、第1原稿傾きd1に重み係数K1を乗算、第2原稿傾きd2に重み係数K2を乗算、さらに、第3原稿傾きd3に重み係数K3を乗算して、それらの乗算結果の総和を、全ての重み係数を加算した結果で除算することで、最終原稿傾きdを求める。
d=(d1*K1+d2*K2+d3*K3)/(K1+K2+K3)・・・(4)
そして、最終原稿傾き算出部47は、求めた最終原稿傾きdを、傾き補正部48に出力する。
傾き補正部48は、最終原稿傾きdに基づいて、読取画像データに対して、回転処理を施して、読取画像データの傾きを補正する。傾き補正部48は、例えば、図4(a)に示した読取画像データに対して、最終原稿傾きdだけ回転処理を施して、図4(d)に示したように、読取画像データの傾きを補正し、さらに、読取画像領域Grのみを切り出す処理を行う。
複合装置1は、上記傾き検出・補正処理を、具体的には、以下のように行う。いま、例えば、第1検出用データ生成部42aが生成した輝度データに対して、第1原稿傾き算出部45aが、第1原稿傾きd1=−16/2362(約0.39度)を、第1適合度算出部44aが、適合度sa=1.15、sb=1.23を、そして、第1重み係数算出部46aが、重み係数K1=1.09を算出する。第2検出用データ生成部42bが生成した輝度データに対して、第2原稿傾き算出部45bが、第2原稿傾きd2=−15/2362(約0.36度)を、第2適合度算出部44bが、適合度sa=1.30、sb=1.45を、第2重み係数算出部46bが、重み係数K2=1.375を算出する。そして、第3検出用データ生成部42cが生成した色差データに対して、第3原稿傾き算出部45cが、第3原稿傾きd3=−14/2362(約0.34度)を、第3適合度算出部44cが、適合度sa=1.15、sb=1.23を、第3重み係数算出部46cが、重み係数K3=1.19を算出する。
この場合、最終原稿傾き算出部47は、最終原稿傾きdを、式(4)により、以下のように算出する。
d=(−16/2362)×1.09+(−15/2362)×1.375+(−14/2362)×1.19/(1.09+1.375+1.19)=−0.00634(約0.36度)
また、上述のように加重平均を採用する場合、例えば、適合度が、「1.1」以下が含まれている検出結果を用いない加重平均では、以下のように処理する。
すなわち、上記例の場合、第1適合度算出部44aの算出した適合度sb=1.07は、「1.1」よりも小さいため、この適合度sbを含む第1原稿傾きd1を、最終原稿傾きdの算出対象から除外し、以下のように、最終原稿傾きdを、算出する。
d=(−15/2362)×1.375+(−14/2362)×1.19/(1.375+1.19)=−0.00615
そして、複合装置1は、この場合、算出した最終原稿傾きdに基づいて、読取画像データの傾き補正を傾き補正部48で行うが、最終原稿傾き算出部47は、この最終原稿傾きdを、メモリ、例えば、NVRAM24等に保管する。
複合装置1は、全ての検出方式の適合度が予め設定されている下限値以下であることを傾き破棄条件として設定し、今回の処理で適合度が該下限値以下であると、前の傾き検出・補正処理で算出した最終原稿傾きdを使用する。
例えば、最終原稿傾き算出部47は、予め傾き破棄条件=0.8で、次ページの傾き検出・補正処理での適合度が、以下のようであると、前回の傾き検出・補正処理で取得して保管されている前回の最終原稿傾きdを採用する。
第1適合度算出部44aの算出した適合度sa=0.75、sb=0.79
第2適合度算出部44bの算出した適合度sa=0.65、sb=0.78
第3適合度算出部44cの算出した適合度sa=0.3、sb=0.5
この場合、最終原稿傾き算出部47は、前回の最終原稿傾きdを、用いる場合に限るものではなく、例えば、予め設定されているデフォルトの最終原稿傾き(例えば、最終原稿傾き=0)を採用してもよい。
この場合、最終原稿傾き算出部47は、前回の最終原稿傾きを採用する旨、デフォルトの最終原稿傾きを採用する旨等の情報を操作表示部8のディスプレイ8bに表示する等の方法で通知するようにしてもよい。
このようにすると、ユーザに読取画像データの傾き補正に用いた傾き角度を明確にすることができ、ユーザの利用性を向上させることができる。
このように、本実施例の複合装置1は、原稿の画像を読み取ることで取得された読取画像データを受け取るデータ受取部(データ受取手段)40と、異なる端部検出方式、同じ端部検出方式の異なる検出条件で前記読取画像データから前記原稿の端部を検出して方式別端部データを出力する複数の原稿端部検出部(原稿端部検出手段)43a〜43cと、前記各方式別端部データに基づいて前記読取画像データの傾きを個別に算出して方式別傾きデータを出力する原稿傾き算出部(方式別傾き算出手段)45a〜45cと、前記方式別傾きデータに基づいて前記読取画像データの傾きを算出する最終原稿傾き算出部(傾き算出手段)47と、を備えている。
したがって、原稿傾き検出におけるゴミや縦スジ等の影響を抑制することができ、原稿傾きを正確に判定することができる。
また、本実施例の複合装置1は、原稿の画像を読み取ることで取得された読取画像データを受け取るデータ受取処理ステップと、異なる端部検出方式、同じ端部検出方式の異なる検出条件で前記読取画像データから前記原稿の端部を検出して方式別端部データを出力する複数の原稿端部検出処理ステップと、前記各方式別端部データに基づいて前記読取画像データの傾きを個別に算出して方式別傾きデータを出力する方式別傾き算出処理ステップと、前記方式別傾きデータに基づいて前記読取画像データの傾きを算出する傾き算出処理ステップと、を有する画像処理方法を実行している。
したがって、原稿傾き検出におけるゴミや縦スジ等の影響を抑制することができ、原稿傾きを正確に判定することができる。
さらに、本実施例の複合装置1は、CPU21等の制御プロセッサに、原稿の画像を読み取ることで取得された読取画像データを受け取るデータ受取処理と、異なる端部検出方式、同じ端部検出方式の異なる検出条件で前記読取画像データから前記原稿の端部を検出して方式別端部データを出力する複数の原稿端部検出処理と、前記各方式別端部データに基づいて前記読取画像データの傾きを個別に算出して方式別傾きデータを出力する方式別傾き算出処理と、前記方式別傾きデータに基づいて前記読取画像データの傾きを算出する傾き算出処理と、を実行させる画像処理プログラムを搭載している。
したがって、原稿傾き検出におけるゴミや縦スジ等の影響を抑制することができ、原稿傾きを正確に判定することができる。
また、本実施例の複合装置1は、前記傾きデータに基づいて前記読取画像データの傾きを補正する傾き補正部(傾き補正手段)48を、さらに備えている。
したがって、正確に検出した原稿傾きに基づいて、読取画像データの傾きを補正することができ、読取画像データを有効に利用することができる。
さらに、本実施例の複合装置1は、前記読取画像データから前記各原稿端部検出部(原稿端部検出手段)43a〜43cの前記端部検出方式または前記検出条件に適合した方式別処理対象データを生成する検出用データ生成部(データ生成手段)42a〜42cを、さらに備え、前記原稿端部検出部43a〜43cは、前記方式別処理対象データに基づいて前記原稿の端部を検出して前記方式別端部データを出力する。
したがって、読取画像データに対して種々の端部検出方式または検出条件よって適切に原稿端部を検出することができ、原稿傾き検出におけるゴミや縦スジ等の影響をより一層抑制して、原稿傾きをより一層正確に判定することができる。
また、本実施例の複合装置1は、前記各原稿端部検出部(原稿端部検出手段)43a〜43cの前記端部検出方式における前記原稿の端部検出に対する適合度を算出する適合度算出部(適合度算出手段)44a〜44cと、前記適合度から前記方式別傾きデータに対する方式別重み係数を算出する重み係数算出部(重み係数算出手段)46a〜46cと、をさらに備え、前記最終原稿傾き算出部(傾き算出手段)47は、前記各方式別傾きデータと前記方式別重み係数に基づいて前記読取画像データの傾きを算出する。
したがって、読取画像データに対して種々の端部検出方式または検出条件よってより一層適切に原稿端部を検出することができ、原稿傾き検出におけるゴミや縦スジ等の影響をより一層抑制して、原稿傾きをより一層正確に判定することができる。
さらに、本実施例の複合装置1は、前記原稿端部検出部(原稿端部検出手段)43a〜43cが、その1つの前記端部検出方式が、エッジ抽出レベルに基づいて前記原稿の端部を検出するエッジ抽出端部検出方式であり、前記適合度算出部(適合度算出手段)44a〜44cが、前記エッジ抽出端部検出方式における適合度として、所定の基準エッジレベルと前記読取画像データにおけるエッジ抽出レベルのピークレベルとの比を算出する。
したがって、エッジ抽出によって、原稿端部を正確に検出することができ、原稿傾き検出におけるゴミや縦スジ等の影響をより一層抑制して、原稿傾きをより一層正確に判定することができる。
また、本実施例の複合装置1は、前記原稿端部検出部(原稿端部検出手段)43a〜43cが、その1つの前記端部検出方式が、画像データの濃度差に基づいて前記原稿の端部を検出する濃度差端部検出方式であり、前記適合度算出部(適合度算出手段)44a〜44cが、前記濃度差端部検出方式における適合度として、所定の基準濃度差と前記原稿領域内外の濃度差との比を算出する。
したがって、濃度差によって、原稿端部を正確に検出することができ、原稿傾き検出におけるゴミや縦スジ等の影響をより一層抑制して、原稿傾きをより一層正確に判定することができる。
さらに、本実施例の複合装置1は、前記原稿端部検出部(原稿端部検出手段)43a〜43cが、その1つの前記端部検出方式が、画像データの色差に基づいて前記原稿の端部を検出する色差端部検出方式であり、前記適合度算出部(適合度算出手段)44a〜44cが、前記色差端部検出方式における適合度として、所定の基準色差と前記原稿領域内外の色差との比を算出する。
したがって、色差によって、原稿端部を正確に検出することができ、原稿傾き検出におけるゴミや縦スジ等の影響をより一層抑制して、原稿傾きをより一層正確に判定することができる。
また、本実施例の複合装置1は、前記重み係数算出部(重み係数算出手段)46a〜46cが、前記原稿端部検出部(原稿端部検出手段)43a〜43cの検出する前記原稿の端部位置における適合度の単純平均値、該適合度のうち最大値と最小値のいずれかの値、前記端部検出方式または前記検出条件に応じた寄与率をそれぞれ乗算した該適合率を平均した重み付け平均値のうち、いずれかを前記方式別重み係数として算出する。
したがって、各端部検出方式における検出結果を適切に調整して、原稿傾きの検出精度を向上させることができる。その結果、原稿傾き検出におけるゴミや縦スジ等の影響をより一層抑制することができ、原稿傾きをより一層正確に判定することができる。
さらに、本実施例の複合装置1は、前記重み係数算出部(重み係数算出手段)46a〜46cが、前記適合度の上限値と下限値を飽和させて該適合度を前記方式別重み係数として算出する。
したがって、異常な端部検出結果を適切に処理して、原稿傾きの検出精度を向上させることができる。その結果、原稿傾き検出におけるゴミや縦スジ等の影響をより一層抑制することができ、原稿傾きをより一層正確に判定することができる。
また、本実施例の複合装置1は、前記重み係数算出部(重み係数算出手段)46a〜46cが、前記適合度が予め設定されている設定下限値を下回ると、前回の原稿傾き、または、所定の設定原稿傾きを前記傾きとして指定する指定適合度を前記方式別重み係数として算出し、前記最終原稿傾き算出部(傾き算出手段)47が、前記重み係数算出部46a〜46cが前記方式別重み係数として前記指定適合度を指定していると、前記前回の原稿傾き、または、前記設定原稿傾きを、前記読取画像データの傾きとする前記傾きデータを出力する。
したがって、異常な端部検出結果を適切に処理して、原稿傾きの検出精度を向上させることができる。その結果、原稿傾き検出におけるゴミや縦スジ等の影響をより一層抑制することができ、原稿傾きをより一層正確に判定することができる。
さらに、本実施例の複合装置1は、情報を報知出力する操作表示部8のディスプレイ(報知手段)8bを、さらに備え、前記最終原稿傾き算出部(傾き算出手段)47が、前記前回の原稿傾き、または、前記設定原稿傾きを、前記読取画像データの傾きとする前記傾きデータを出力する場合には、前記ディスプレイ8bに、その旨を報知出力させる。
したがって、ユーザに読取画像データの傾き補正に用いた傾き角度を明確にすることができ、ユーザの利用性を向上させることができる。
また、本実施例の複合装置1は、原稿の上端を2箇所で検出するのに必要な範囲の読取画像データについてのみ原稿端部検出処理を行っている。
したがって、原稿端部検出処理を速やかにかつ安価に行うことができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1 複合装置
2 本体筐体
3 スキャナ部
4 プリンタ部
5 給紙部
6 排紙部
7 インクカートリッジ収納部
8 操作表示部
8a キー
8b ディスプレイ
21 CPU
22 プログラムROM
23 RAM
24 NVRAM
25 ハードディスク
26 ネットワークI/F
27 スキャナI/F
28 プリンタI/F
29 パネルI/F
30 外部I/F
31 バス
40 データ受取部
41 データ蓄積部
42a 第1検出用データ生成部
42b 第2検出用データ生成部
42c 第3検出用データ生成部
43a 第1原稿端部検出部
43b 第2原稿端部検出部
43c 第3原稿端部検出部
44a 第1適合度選出部
44b 第2適合度算出部
44c 第3適合度算出部
45a 第1原稿傾き算出部
45b 第2原稿傾き算出部
45c 第3原稿傾き算出部
46a 第1重み係数算出部
46b 第2重み係数算出部
46c 第3重み係数算出部
47 最終原稿傾き算出部
48 傾き補正部
特開2012−244507号公報

Claims (14)

  1. 原稿の画像を読み取ることで取得された読取画像データを受け取るデータ受取手段と、
    互いに異なる端部検出方式で前記読取画像データから前記原稿の端部を検出して方式別端部データを出力する複数の原稿端部検出手段と、
    前記各方式別端部データに基づいて前記読取画像データの傾きを個別に算出して方式別傾きデータを出力する方式別傾き算出手段と、
    前記方式別傾きデータに基づいて前記読取画像データの傾きを算出する傾き算出手段と、
    を備えていることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像処理装置は、
    前記傾きデータに基づいて前記読取画像データの傾きを補正する傾き補正手段を、
    さらに備えていることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記画像処理装置は、
    前記読取画像データから前記各原稿端部検出手段の前記端部検出方式に適合した方式別処理対象データを生成するデータ生成手段を、
    さらに備え、
    前記原稿端部検出手段は、
    前記方式別処理対象データに基づいて前記原稿の端部を検出して前記方式別端部データを出力することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記画像処理装置は、
    前記各原稿端部検出手段の前記端部検出方式における前記原稿の端部検出に対する適合度を算出する適合度算出手段と、
    前記適合度から前記方式別傾きデータに対する方式別重み係数を算出する重み係数算出手段と、
    をさらに備え、
    前記傾き算出手段は、
    前記各方式別傾きデータと前記方式別重み係数に基づいて前記読取画像データの傾きを算出することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記原稿端部検出手段は、
    その1つの前記端部検出方式が、エッジ抽出レベルに基づいて前記原稿の端部を検出するエッジ抽出端部検出方式であり、
    前記適合度算出手段は、
    前記エッジ抽出端部検出方式における適合度として、所定の基準エッジレベルと前記読取画像データにおけるエッジ抽出レベルのピークレベルとの比を算出することを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  6. 前記原稿端部検出手段は、
    その1つの前記端部検出方式が、画像データの濃度差に基づいて前記原稿の端部を検出する濃度差端部検出方式であり、
    前記適合度算出手段は、
    前記濃度差端部検出方式における適合度として、所定の基準濃度差と原稿領域内外の濃度差との比を算出することを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  7. 前記原稿端部検出手段は、
    その1つの前記端部検出方式が、画像データの色差に基づいて前記原稿の端部を検出する色差端部検出方式であり、
    前記適合度算出手段は、
    前記色差端部検出方式における適合度として、所定の基準色差と原稿領域内外の色差との比を算出することを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  8. 前記重み係数算出手段は、
    前記原稿端部検出手段の検出する前記原稿の端部位置における適合度の単純平均値、該適合度のうち最大値と最小値のいずれかの値、前記端部検出方式に応じた寄与率をそれぞれ乗算した適合率を平均した重み付け平均値のうち、いずれかを前記方式別重み係数として算出することを特徴とする請求項4から請求項7のいずれかに記載の画像処理装置。
  9. 前記重み係数算出手段は、
    前記適合度の上限値と下限値を飽和させて該適合度を前記方式別重み係数として算出することを特徴とする請求項4から請求項7のいずれかに記載の画像処理装置。
  10. 前記重み係数算出手段は、
    前記適合度が予め設定されている設定下限値を下回ると、前回の原稿傾き、または、所定の設定原稿傾きを前記傾きとして指定する指定適合度を前記方式別重み係数として算出し、
    前記傾き算出手段は、
    前記重み係数算出手段が前記方式別重み係数として前記指定適合度を指定していると、前記前回の原稿傾き、または、前記設定原稿傾きを、前記読取画像データの傾きとする前記傾きデータを出力することを特徴とする請求項4から請求項7のいずれかに記載の画像処理装置。
  11. 前記画像処理装置は、
    情報を報知出力する報知手段を、
    さらに備え、
    前記傾き算出手段は、
    前記前回の原稿傾き、または、前記設定原稿傾きを、前記読取画像データの傾きとする前記傾きデータを出力する場合には、前記報知手段に、その旨を報知出力させることを特徴とする請求項10記載の画像処理装置。
  12. 原稿の画像を画像読取手段で読み取って、該画像読取手段の読み取った原稿の読取画像データの傾きを検出して補正する画像処理部を備えた画像読取装置であって、
    前記画像処理部として、請求項1から請求項11のいずれかに記載の画像処理装置を備えていることを特徴とする画像読取装置。
  13. 原稿の画像を読み取ることで取得された読取画像データを受け取るデータ受取処理ステップと、
    互いに異なる端部検出方式で前記読取画像データから前記原稿の端部を検出して方式別端部データを出力する複数の原稿端部検出処理ステップと、
    前記各方式別端部データに基づいて前記読取画像データの傾きを個別に算出して方式別傾きデータを出力する方式別傾き算出処理ステップと、
    前記方式別傾きデータに基づいて前記読取画像データの傾きを算出する傾き算出処理ステップと、
    を有していることを特徴とする画像処理方法。
  14. 制御プロセッサに、
    原稿の画像を読み取ることで取得された読取画像データを受け取るデータ受取処理と、
    互いに異なる端部検出方式で前記読取画像データから前記原稿の端部を検出して方式別端部データを出力する複数の原稿端部検出処理と、
    前記各方式別端部データに基づいて前記読取画像データの傾きを個別に算出して方式別傾きデータを出力する方式別傾き算出処理と、
    前記方式別傾きデータに基づいて前記読取画像データの傾きを算出する傾き算出処理と、
    を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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