JP2010226313A - 画像読取装置および筋状ノイズ補正方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】副走査方向において異なる位置に配されたラインセンサ171R、172Rから出力された画像データD1、D2について、ノイズ画素判定部725で同一画素に対する濃度相関性の有無を判定する。濃度相関性がないと判定された画素について画像データD1、D2のそれぞれにおける垂直エッジ度を求めて、これらを垂直変化レベル比較部7264で比較し、当該エッジ度が所定値以上低い方の画像データを出力したラインセンサの読取領域内にゴミが存すると判定する。この判定が不能な場合には、水平変化レベル比較部7270で、当該画素について各画像データD1、D2における水平エッジ度を比較し、その結果に基づきノイズの発生したラインセンサを判定する。
【選択図】図6
Description
このようなシートスルー方式の原稿読取方法は、原稿をプラテンガラス上に載置してスキャナを当該原稿面に沿って移動させながら画像を読み取る方法よりも読み取り速度を向上させることができる等の利点がある反面、読取位置のプラテンガラスに紙粉などのゴミが存すると、原稿の副走査方向に沿って筋状のノイズが生じるという問題がある。
上記判断結果に基づき、筋状ノイズの発生している領域の画素について、筋状ノイズが発生していない方のイメージセンサの出力を採用することにより、ノイズを含まない画像データを出力するように構成している。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、特に原稿の画像部分について筋状ノイズの発生したイメージセンサをより正確に判定し、当該筋状ノイズを的確に補正することができる画像読取装置および筋状ノイズの補正方法を提供することを目的とする。
一般に筋状ノイズは、その濃度が副走査方向にほぼ一定であるので、第2の判定手段により、同一の画素について、第1〜第Nの画像データのそれぞれの副走査方向における濃度変化の程度を示す値を第1〜第Nの垂直方向濃度変化レベルとして取得して、それらを比較する第1の濃度変化レベル比較処理を実行し、当該複数の垂直方向濃度変化レベルのうち最大のものから第1の差分以上の垂直方向濃度変化レベルがある場合に、当該第1の差分以上の垂直方向濃度変化レベルに係る画像データを出力したイメージセンサを、読み取り領域内にノイズ惹起物が存するノイズ発生イメージセンサと判定することができる。
ここで、「ノイズ惹起物」とは、紙粉や塵埃などのゴミを含み、筋状ノイズの発生原因となるものを意味している。また、「読取り領域」は、画像読取位置におけるプラテンガラス表面だけでなく、その裏面や反射ミラー表面、イメージセンサの表面などおよそ原稿面からイメージセンサの受光素子に至るまでのイメージセンサで撮像される範囲を意味する。
また、前記第2の判定手段は、前記濃度相関性がないと判定された画素について、ノイズ発生イメージセンサの判定をすることができないときに、副走査方向における1ライン前の画素であって主走査方向に同じアドレスの画素についてなされたノイズ発生イメージセンサの判定結果を採用するようにしてもよい。
ここで、前記第2の判定手段は、濃度相関性がないと判定された第1の画素について、第1の濃度変化レベル比較処理によっては、ノイズ発生イメージセンサの判定をすることができないときに、副走査方向における1ライン前の画素であって主走査方向に同じアドレスを有する第2の画素についてなされた第1の濃度変化レベル比較処理に基づくノイズ発生イメージセンサの判定結果を採用し、前記第2の画素についても第1の濃度変化レベル比較処理に基づくノイズ発生イメージセンサの判定ができていなかった場合には、前記第1の画素について第2の濃度変化レベル比較処理に基づくノイズ発生イメージセンサの判定を行い、前記第1の画素について第2の濃度変化レベル比較処理によっても、ノイズ発生イメージセンサの判定をすることができないときに、前記第2の画素についてなされた第2の濃度変化レベル比較処理に基づくノイズ発生イメージセンサの判定結果を採用するようにしてもよい。
前記濃度相関性がある画素は、筋状ノイズの領域外の画素であり、もはやノイズ発生イメージセンサの判定は存在しないからである。
また、前記第2の判定手段は、前記各画像データの濃度変化の程度を示す値を取得すべき方向における画素のエッジ度を取得するエッジ度取得手段を備え、前記各画像データの濃度変化の程度を示す値は、当該画素について取得されたエッジ度に関する値であるとしてもよい。
また、本発明に係る筋状ノイズの補正方法は、原稿を副走査方向に移動させながら画像読取手段により当該原稿の画像データを取得する画像読取装置において、画像読取手段として副走査方向において異なる位置に配された第1〜第N(Nは2以上の整数)のN個のイメージセンサを有しており、そのうち筋状ノイズの発生しているイメージセンサを判定し、それ以外の一のイメージセンサから出力された画像データを選択することにより、筋状ノイズの補正をする方法であって、前記第1〜第Nのイメージセンサで読み取った第1〜第Nの画像データのうち、同一画素に対応するものを比較して、それらの濃度相関性の有無を判定する第1の判定ステップと、前記濃度相関性がないと判定された画素の、その副走査方向において隣接する画素に対する濃度変化の程度を示す値を、前記第1〜第Nの画像データについて取得して第1〜第Nの垂直方向濃度変化レベルとする第1の濃度変化レベル取得ステップと、前記取得された第1〜第Nの垂直方向濃度変化レベルを比較する第1の濃度変化レベル比較処理を実行し、当該複数の垂直方向濃度変化レベルのうち最大のものから第1の差分以上の垂直方向濃度変化レベルがある場合に、当該第1の差分以上の垂直方向濃度変化レベルに係る画像データを出力したイメージセンサを、読み取り領域内にノイズ惹起物が存するノイズ発生イメージセンサと判定する第2の判定ステップとを備えたことを特徴としている。
<実施の形態1>
(1)複合機の構成
図1は、実施の形態1に係る複合機1の構成を示す外観斜視図である。
同図に示すように、本実施の形態では、画像読取部10は、固定光学系の一つであるシートスルー方式と移動光学系の一つであるスキャナ移動方式の両方で原稿画像の読取が可能なように構成されている。
ADF40は、シートスルー方式の読取り実行の際、原稿給紙トレイ401にセットされた原稿束(不図示)は、ピックアップローラ403と捌きローラ404とにより原稿束から1枚ずつ分離され、レジストローラ405まで搬送される。なお、原稿給紙トレイ401における408は、原稿給紙トレイ401上の原稿の有無を検出するための原稿検出センサであり、公知の反射型光電センサなどからなる。
上記原稿読取位置Qを通過した原稿は、さらに、読取後ローラ406および排出ローラ407を介して原稿排紙トレイ402上に排出される。
なお、本実施の形態では、イメージセンサ部17は、副走査方向に平行に配されカラー用のラインセンサユニット171及び172から構成されており(図5参照)、この2つラインセンサユニット171,172で読み取って得た画像データに基づき、副走査方向に生じる筋状のノイズ(以下、単に「筋ノイズ」という。)の補正が実行される。詳しくは後述する。
この場合には、スキャナユニット11は、図1の矢印Xの方向に移動される。この際、ミラー14および15が対となって上記スキャナユニット11と同方向に、その移動速度の半分の速度で移動するようになっており、これにより原稿面から結像レンズ16までの距離(光路長)が常に一定に保たれて、原稿の反射光は、イメージセンサ部17の受光面で結像される。なお、上記スキャナユニット11およびミラー14、15は、スキャンモータM2を動力源とし、ベルトやワイヤ等から成る図示しない動力伝達機構を介して走行駆動される。
図1に戻り、プリンタ部20は、公知の電子写真式のカラープリンタであって、上記CMYKの画像データに基づいて感光体ドラムを露光走査して静電潜像を形成し、各静電潜像をトナーで現像した後、当該トナー像を用紙上に多重転写して画像を形成する。
給紙部30は、プリンタ部20の下方に設けられ、複数サイズの記録シートを収納し、その中から指定されたサイズの記録シートを1枚ずつ取り出して、プリンタ部20へ供給する。
また、画像読取部10の前面の操作しやすい位置に操作パネル60が設置されている。この操作パネル60には、コピー枚数を設定するためのテンキー、コピーを開始させるためのスタートキーなどのハードキー群の他、原稿の読取モードや後処理の内容の指示などの入力を受付けるための設定画面や用紙切れ、紙詰まりなどのメッセージを表示させるための液晶表示部が配されている。この液晶表示部の画面にはタッチパネルが実装されており、表示されたソフトキーにタッチすることにより所定の入力が可能なように構成される。
図3は、制御部70の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、制御部70は、CPU(Central Processing Unit)71、画像補正処理部72、画像メモリ73、各部の制御に必要なプログラムなどが格納されたROM(Read Only Memory)74、プログラム実行時のワークエリアとなるRAM(Random Access Memory)75、通信インターフェース(I/F)部76などを有する。
通信I/F部76は、LANカード、LANボードといったLAN(Local Area Network)に接続するためのインターフェースであり、外部の端末からのプリントジョブのデータなどを受信する。
(3)画像補正処理部72の構成
図4は、制御部70における上記画像補正処理部72の基本構成を示すブロック図である。
各ラインセンサユニット171、172は、それぞれRGB専用の3本のCCDラインセンサ171R〜171B、172R〜172Bを平行に配設してなり、それぞれの色成分の画像信号を出力する。
当該駆動パルスによりラインセンサユニット171,172の各ラインセンサが駆動されて、RGB毎の画像信号が出力される。出力された各色の画像信号は、CDS(相関2重サンプリング回路)721a,721bによってサンプリングされた後に、AD変換部722a、722bにおいてAD変換され、デジタルデータが出力される。
シェーディング補正されたR,G,Bのデジタルデータは、ライン間補正部724a,724bにおいて、原稿の同一の主走査ライン上のR,G,Bの画像データが出力されるようにライン間の位置ずれ補正が実行される。
この時間t1は、ラインセンサ171Rとラインセンサ172Bとの副走査方向の距離と、集光レンズ16の縮小倍率と、ADF40による原稿搬送速度により容易に求められる。
次段のノイズセンサ判定部726では、ノイズ画素判定部725を介してRGBの濃度データを受信していくが、受信した画素のデータが、ノイズ画素である旨の信号を受信した場合において、そのノイズ画素が、ラインセンサ171と172のどちらのセンサによるものであるかを判定する。
筋ノイズは、特に副走査方向にほぼ均一な濃度となって現れるので、当該ノイズ画素の周辺画素に対して、ラインセンサ171と172の画像データの濃度変化レベルを比較し、当該変化レベルが少ない画像データを出力したラインセンサの方をノイズセンサと推定できるからである。この詳細については後述する。
ノイズ補正部727は、ノイズ画素が発生していない場合にはラインセンサ171からの出力を選択し、ノイズ画素が発生した場合には、上記ノイズセンサ判定部726の判定結果に基づき、当該画素の濃度データとしてノイズセンサではないと判定されたラインセンサの出力を選択することにより筋ノイズ補正を実行する。
(4)ノイズセンサ判定部726の構成
図6は、上記ノイズセンサ判定部726の構成を示すブロック図である。なお、本図では、説明の便宜上ラインセンサ171Rと172Rから出力されたRの画像データに基づくノイズセンサの判定について説明するが、ラインセンサ171Gと172Gから出力されたG成分の画像データ、およびラインセンサ171Bと172Bから出力されたB成分の画像データについても全く同じ内容である。
なお、セレクター727Rは、図4のノイズ補正部727内に含まれ、R成分の画像データの補正を担当する構成要素である。
ラインセンサ171R、172RからのR成分の画像データは、ローパスフィルタ7261、7266により、画像データに存するランダムな高周波成分が除去された後、ノイズ画素判定部725にて、同じ画素についてラインセンサ171R、172Rの画像データの濃度相関性を示すパラメータを取得し、濃度相関性のないものについて筋ノイズが発生している領域の画素(ノイズ画素)と判定する。その判定結果をノイズ画素信号S1(「0」と「1」の2値信号。ノイズ画素と判定されたものを「1」、そうでないものを「0」とする。)を判定部7265に出力する。以下、ラインセンサ171R、172Rから出力される画像データを、それぞれ画像データD1,D2と呼ぶ。
図7(a)は、垂直エッジ度算出部7262の構成を示すブロック図である。
同図に示すように垂直エッジ度算出部7262は、垂直エッジ検出部7262aと、コアリング部7262bと、絶対値変換部7262cとからなる。
絶対値変換部7262cにおいて、そのコアリング処理後の画素のエッジ度を絶対値化してその値を当該垂直方向における濃度変化レベルLv1として、垂直変化レベル比較部7264に出力する。
ここで、シートスルー用プラテンガラス12上の一方のラインセンサの検出領域にゴミが存在して筋ノイズが発生する場合は、その筋ノイズの濃度は副走査方向にほとんど変化しないと考えられるので、上記のようにラインセンサ171、172から出力される画像データについて副走査方向の濃度変化レベルを求めて比較することによりノイズセンサの判定が可能になる。
このように、ノイズ画素について、垂直方向における濃度変化レベルが小さい方の画像データを出力したラインセンサをノイズセンサと判定することにより、特に階調性を有する画像や網点画像部分は、濃度変化レベルが大きいので、濃度変化レベルの小さな筋ノイズ部分との区別が明確であり、確実にノイズセンサの判定を行うことができる。
上述のように垂直方向の濃度変化レベルLv1とLv2を比較して、その差が少ないときには、判定不能として「0」が出力されるが、このような判定結果は、原稿の無地の部分に筋ノイズが発生する場合に発生しやすい。たとえば、白い無地の部分に黒筋が発生したような場合、ノイズが発生しているラインセンサと、発生していないラインセンサのどちらから出力された画像データについても副走査方向における濃度変化があまり発生しないため、ノイズセンサの判定は困難となる。
すなわち、ラインセンサ171、172から出力された画像データD1,D2について、水平エッジ度算出部7263、7268において、その水平方向における濃度変化レベルLh1、Lh2を算出し、これを水平変化レベル比較部7270で比較する。
水平変化レベル比較部7270は、入力された水平方向の濃度変化レベルLh1、Lh2の差分を取り、その差分が所定の値ΔDh未満の場合には、やはり、誤差の範囲内であると判断し、この場合はノイズセンサの判定が不能として「0」の濃度変化レベル比較信号S3を判定部7265に出力する。このΔDhの値も、実験などにより予め求められ、ROM74内に格納されている。
このように水平方向の濃度変化レベルの場合に、垂直方向の場合と異なり、その濃度変化レベルが大きい方の画像データを出力したラインセンサをノイズセンサであると判断しているのは、筋ノイズは副走査方向に発生するため、当該副走査方向において濃度変化レベルの変化はほとんど生じないが、主走査方向に沿って濃度変化レベルを取得すべく走査すると、筋ノイズに交差するので、当該筋ノイズのエッジが検出され、ここで大きく濃度が変化するからである。
同図に示すように、ノイズ画素信号S1は、筋ノイズ101の主走査方向の幅W1だけ、「1」(Hi)が出力される。
主走査ラインA上で濃度変化レベルの変化を検出したとき、ゴミのないラインセンサ171からの画像データD1については、背景が白いため、濃度の変化はなく、水平方向濃度変化レベルLh1は、ほぼ「0」のままだが、ラインセンサ172からの画像データについての水平方向濃度変化レベルLh2は、筋ノイズ101のエッジ部A1、A2のところで大きく変化しているため、これによりノイズセンサの判定が可能となる。
上述のように、水平方向における濃度変化レベルの比較によるノイズセンサの判定は、特に、無地の原稿部分に筋ノイズが発生している場合に有効であるが、その部分が完全に無地ではなく、何らかの画像があり、これと筋ノイズが一部重なっている場合には、判定不能となるおそれがある。
今、主走査方向ラインB上の画素に対する濃度変化レベルを考えると、ノイズ画素判定部725は、濃度相関関係がない画素についてノイズ画素と判定するので、点画像102と筋ノイズ101が重なっている部分は、実際にはノイズ画素と判定されず、図10の点B1とB2間の幅w2の範囲がノイズ画素と判定されることになる(ノイズ画素判定信号S1の信号の変化図参照)。
上述のように水平変化レベル比較部7270では、濃度変化レベル変化の高い方のラインセンサをノイズセンサと判定するように構成しているので、位置B1の画素においては、濃度変化レベルの高いラインセンサ171がノイズセンサとして誤判定されてしまう結果となる。
判定部7265には、ノイズ画素判定部725からのノイズ画素判定信号S1、垂直変化レベル比較部7264の垂直比較信号S2、水平変化レベル比較部7270の水平比較信号S3が入力されており、次のような規則に基づき、センサ判定信号S4をセレクター727Rに出力する。
(ii)ノイズ画素判別信号S1が「1」である場合には、垂直・水平比較信号S2、S3のうち、まず垂直比較信号S2を優先的に採用し、これが「0」の場合のみ水平比較信号S3を採用してセレクター727Rに出力する。
セレクター727Rは、上記判定部7265から出力されたセンサ判定信号S4に基づき、現在判定対象となっている画素について、ラインセンサ171、172の出力を選択して後段の色補正部728に送出する。
以上のような処理が、他のG、B成分の画像データについても実行され、色補正部728で所定の補正処理を施された後、画像メモリ部73に各色ごとに格納される。
以上の画像補正処理部72、特に、ノイズ画素判定部725、ノイズセンサ判定部726、ノイズ補正部727で実行される筋ノイズ補正処理の内容を図11〜図13のフローチャートに基づき簡単に説明する。なお、本フローチャートにおいてもR成分の画像データD1、D2に基づく処理について述べるが、G,B成分の画像データについても全く同様に処理される。
まず、原稿1頁毎の画素の位置を示すアドレス(i、j)(i:主走査ライン番号、j:各主走査ラインにおける走査開始位置からの画素のカウント番号)において「i」「j」をともに「1」に設定する(ステップS1)。
このようにするのは、上述のようにゴミに起因するノイズ以外の微少な電気的ノイズにより誤判定が生じないようにするためである。
図12は、当該ノイズ画素判定処理の内容を示すフローチャートである。
まず、画素Pijについて、その代表濃度D1ijとD2ijとを比較し(ステップS31)、その差分が所定値ΔDr以上である場合には、当該画素Pijがノイズ画素であると判定し(ステップS32:YES、ステップS33)、そうでない場合には、非ノイズ画素であると判定し(ステップS32:NO、ステップS34)、図11のフローチャートにリターンする。
図13は、当該ノイズセンサ判定処理の内容を示すフローチャートである。
まず、画素Pijについて、ラインセンサ171Rの出力に係る濃度データD1の垂直方向の濃度変化レベルLV1ijとラインセンサ172Rの出力に係る濃度データの垂直方向の濃度変化レベルLV2ijとを取得し(ステップS51)、それらを比較してΔDv以上の差があれば(ステップS52:YES)、その大小を判定する(ステップS53)。
ステップS52において、LV1ijとLV2ijとの差がΔDv未満である場合には(ステップS52:NO)、垂直方向の濃度変化レベルによるノイズセンサの判定を断念して、ステップS56に移り、画素Pijについて、ラインセンサ171の出力に係る濃度データの水平方向の濃度変化レベルLh1ijとラインセンサ172出力に係る濃度データの水平方向の濃度変化レベルLh2ijをそれぞれ1ラインに渡って取得する。
図10に示すように一方の水平方向における濃度変化レベルのピークが1つしかないような場合には(ステップS57:NO)、ステップS58,S59の水平方向の濃度変化レベルに基づくノイズセンサの判定をスキップし、基本となるラインセンサ171の出力を採用すべく、ラインセンサ172がノイズセンサであると判定する(ステップS55)。
ここで、Lh1ij<Lh2ijであれば、ラインセンサ172にノイズがあると判定し(ステップS59:YES、ステップS55)、Lh1ij<Lh2ijでなければ、ラインセンサ171にノイズがあると判定する(ステップS59:NO、ステップS60)。
以上によりノイズセンサ判定処理を終了して図11のフローチャートにリターンして、当該判定結果に基づきノイズ補正を実行する(ステップS6)。
ステップS4においてノイズ画素でないと判定された場合にはステップS5、S6のノイズ補正処理を行わない。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上記実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(1)1ライン前のノイズ画素に対する判定結果の利用
(1−1)上記実施の形態のノイズセンサ判定部726におけるノイズセンサの判定処理においては、まず、ラインセンサ171R、172Rの副走査方向における濃度変化レベルを比較し、それで判定不能な場合には、主走査方向における濃度変化レベルを比較し、それでも判定が困難な場合には、基本となるラインセンサ(上記ではラインセンサ171)の出力を選択するようにしているが、本変形例では、これらの判定不能の場合において、前のラインの判定結果を利用して、より正確に筋ノイズ補正を図るようにしている。
図14は、本変形例における基本的な処理手順を示す図である。
(i)第1段階
ラインセンサ171R、172Rから出力された画像データD1、D2について、垂直濃度変化レベルに基づくノイズセンサ判定を行う。
上記の方法でノイズセンサの判定が不能な場合には、所定の条件の下に、副走査方向における1ライン前の主走査方向における位置が同じ位置の画素(1つ前の主走査方向ラインの画素において当該主走査方向のアドレスが同じ画素。以下では、単に「前ライン画素」という。)についての垂直濃度変化レベルに基づくノイズセンサ判定結果を参照し、これを使用する。ここでの所定条件は、当該副走査方向における前ライン画素もノイズ画素であることを意味する。
上記第2段階において、前ライン画素についてもノイズセンサの判定不能であるか、もしくは前ライン画素がノイズ画素でない場合には、水平濃度変化レベルに基づくノイズセンサ判定を行う。
(iv)第4段階
上記第3段階の判定でもノイズセンサを特定できない場合は、所定の条件の下に、前ライン画素についての水平濃度変化レベルに基づくノイズセンサ判定結果を使用する。ここでの所定条件も、前ライン画素がノイズ画素であることを意味する。
G、Bの色成分の画像データについても同様なノイズセンサ判定処理が実行される。
(1−3)回路構成
以下、上記ノイズセンサ判定処理を実行するためのノイズセンサ判定部の回路構成を説明するが、この構成は、図6のノイズセンサ判定部726と大部分同じであり、判定部7265の該当する部分の構成のみが異なるだけなので、この点を中心に説明する。
同図に示すように判定部100は、ラッチ回路を基本としており、2個のラッチセレクター111、121、6個のセレクター112、114、116、122、124、125、2個のラッチメモリ113,123および加算機115などからなる。
以下、上記処理手順にそって各構成要素の動作を説明する。
垂直変化レベル比較部7264から出力された垂直方向における濃度変化レベル比較信号S2は、ラッチセレクター111、セレクター114ならびにセレクター124、125に入力される。
当該濃度変化レベル比較信号S2が、「1」もしくは「2」の場合、セレクター114、124、125からは、全て「0」が出力されるため、信号S2を除き、加算器115に入力される信号S11〜S13は全て「0」となり、結局、加算器115は、濃度変化レベル比較信号S2の出力「1」、「2」をセレクター116に出力することになる。
反対に、信号S1もしくは加算器115の出力のいずれか一方が「0」の場合には、「2」をノイズ補正部727に送出して、基本となるラインセンサ171の出力をノイズ補正部727から出力させる。
したがって、判定対象となる画素が、ノイズ画素であって(S1=1)、濃度変化レベル比較信号S2が「1」又は「2」の場合には、M>0となるので、ラッチセレクター111は、セレクター112に「1」を出力する。
ラッチメモリ113は、たとえば、1ライン分の濃度変化レベル比較信号S2を格納するだけの容量のメモリを有し、判定対象となっている画素の主走査方向におけるメモリアドレスに上記加算器115からの出力を上書きして格納する。これにより、判定対象となる画素について、ノイズ画素判別信号S1と、濃度変化レベル比較信号S2が共に「0」でない場合には、当該画素に対応する判定結果が、ラッチメモリ113の対応するメモリアドレスにラッチされて更新されることになる。
一方、セレクター114は、入力されている濃度変化レベル比較信号S2が「0」の場合のみラッチメモリ113にラッチされ読み出された信号S14を選択して、加算器115に出力する。
この信号S14は、現在判定対象となっている画素の前ライン画素のノイズセンサ判定結果(信号S13)を示す。そして、ノイズ画素判別信号S1が「1」であって、かつ濃度変化レベル比較信号S2が「0」の場合には、ラッチメモリ113から読み出された信号S14が信号S11として、加算器115に入力され、これが「0」でない場合には、そのままセレクター112を介してラッチメモリ113に格納されるので、結局、前ライン画素のノイズセンサ判定結果が継続して加算器115に出力されることになる。
判定対象画素がノイズ画素(S1=1)であって、かつ濃度変化レベル比較信号S2が、「0」でない場合には、その判定結果がそのまま採用される。
判定対象画素および前ライン画素が共にノイズ画素であって、かつ、濃度変化レベル比較信号S2が「0」である場合には、前ライン画素のノイズセンサ判定結果が連続して出力される。
この場合には、ラッチメモリ113は、「0」を保持しており、セレクター114に制御信号として入力される濃度変化レベル比較信号S2が「0」であるため、セレクター114からの出力信号S11も「0」となり、垂直方向における濃度変化レベルによっては、もはやノイズセンサの特定は難しい。この場合には第3段階の水平方向における濃度変化レベルに基づきノイズセンサを特定する。
<第4段階>
(濃度変化レベル比較信号S2、濃度変化レベル比較信号S3および信号S14全てが「0」の場合)
濃度変化レベル比較信号S2、信号S14が「0」のためセレクター125からは、濃度変化レベル比較信号S3の値「0」がそのまま信号S12として出力される。
(1−4)フローチャート
図16は、本変形例に係るノイズセンサ判定部726で実行されるノイズセンサ判定処理の内容を示すフローチャートである。
濃度変化レベル比較信号S2が「1」または「2」であって、判定不能ではない場合には(ステップS102:NO)、それらをノイズセンサ判定の結果として、そのまま図11のフローチャートにリターンする。
濃度変化レベル比較信号S3が「1」または「2」であって、判定不能ではない場合には(ステップS106:NO)、それらをノイズセンサ判定の結果として、図11のフローチャートにリターンする。
本変形例のように、連続する筋ノイズの領域内においては、ノイズセンサも同一と考えられるので、特定の画素について、ラインセンサの判定が不能であっても、前ライン画素がノイズ画素であって、かつ、有効な判定がなされておれば、それを流用することによってさらに的確なノイズセンサ判定を行える。
もっとも、筋ノイズは副走査方向に生じるので、ノイズ画素が副走査方向に連続している限りは、垂直濃度変化レベルに基づくノイズセンサ判定結果の信頼性の方が、水平濃度変化レベルに基づく判定結果の信頼性よりも高いと考えられ、第1段階の次に第2段階の判定処理を優先的に適用するのが望ましい。
(2−1)上記実施の形態では、判定対象となる画素を注目画素として、図7(b)、図8(b)に示すような3×3のラプラシアンフィルタを使用して、濃度変化レベルを算出したが、フィルタのサイズはこの大きさに限られず、5×5、8×8などでも構わない。
反対に、少なくとも判定対象となっている画素と、主走査方向、副走査方向に隣接する画素との濃度との差分から濃度勾配を求めて、これを濃度変化レベルとすることも可能である。
(2−2)その他、濃度変化レベルを指標するものとして、エッジ度の程度ではなく、最大コントラスト値を用いても構わない。このような場合でも画素間の濃度変化を知ることができ、筋ノイズの発生を知り得るからである。
(3)上記実施の形態では、カラー原稿を読取ることができるようにカラー用のラインセンサユニット171、172を使用したが、モノクロ用の画像読取部であっても、2個のブラック用のラインセンサを副走査方向に異なる位置に配設し、それらの出力に係る画像データに基づき上記と同様にして筋ノイズの補正が可能である。
たとえば、ラインセンサユニットが、副走査方向に3組ある場合には、各第1〜第3の同一色成分のラインセンサで読み取った、同一画素に対する第1〜第3の画像データを比較して各画像データ間の濃度相関性の有無を判定して、ノイズ画素判定を実行する。
さらに、ノイズ画素と判定された画素について、各第1〜第3の画像データの副走査方向における周辺画素に対する濃度変化のレベルを取得してそれらを比較し、当該副走査方向における濃度変化レベルの最小のものと最大のものとの間に、所定の差分(ΔDv)以上の差がある場合に、当該濃度変化レベルのうち最大のものから当該差分以上の濃度変化レベルに係る画像データを出力したイメージセンサを、読み取り領域内にノイズ惹起物が存するノイズセンサと判定するようにすればよい。
(a)複数の非ノイズセンサの中に、予め決定されている基本のラインセンサユニットがある場合には、そのイメージセンサユニット内のラインセンサの出力を選択する。
また、副走査方向における濃度変化レベルによっては、非ノイズセンサの判定が不能であれば、前記濃度相関性がないと判定された画素について、各第1〜第3の画像データの主走査方向における濃度変化のレベルを比較して、当該主走査方向における濃度変化レベルの最小のものと最大のものとの間に、所定の差分(ΔDh)以上の差がある場合に、当該濃度変化レベルのうち最小のものから上記の差分以上大きな濃度変化レベルに係る画像データを出力したラインセンサをノイズセンサと判定するようにすればよい。
(c)主走査方向における濃度変化レベルの一番小さな画像データを出力したラインセンサの出力を採用する。
上記方法により決定された非ノイズセンサの出力をノイズ画素の画像データとして選択して出力することにより、筋ノイズの除去された画像データを取得することができる。
<その他>
(1)上記画像補正処理部72による補正処理の内容は、CPU71で実行されるプログラムに関する発明として捉えることが可能である。
10 画像読取部
12 シートスルー用プラテンガラス
19 基準白板
17 イメージセンサ部
20 プリンタ部
30 給紙部
40 ADF
50 フィニッシャ
60 操作パネル
70 制御部
72 画像補正処理部
81 ごみ
100 判定部
111、121 ラッチセレクター
112、114、116、122、124,125 セレクター
113、123 ラッチメモリ
171、172 ラインセンサ
115 加算器
725 ノイズ画素判定部
726 ノイズセンサ判定部
727 ノイズ補正部
727R セレクター
728 色補正部
7261、7266 ローパスフィルタ
7262、7267 垂直エッジ度算出部
7263,7268 水平エッジ度算出部
7264 垂直変化レベル比較部
7265 判定部
7269 水平エッジ位置比較部
7270 水平変化レベル比較部
Claims (15)
- 原稿を副走査方向に移動させながら、画像読取手段により当該原稿の画像データを取得する画像読取装置であって、
前記画像読取手段は、副走査方向において異なる位置に配された第1〜第N(Nは2以上の整数)のN個のイメージセンサを有し、
第1〜第Nのイメージセンサで読み取った第1〜第Nの画像データのうち、同一画素に対応するものを比較して、それらの濃度相関性の有無を判定する第1の判定手段と、
前記濃度相関性がないと判定された画素の、その副走査方向において隣接する画素に対する濃度変化の程度を示す値を、前記第1〜第Nの画像データについて取得して第1〜第Nの垂直方向濃度変化レベルとする第1の濃度変化レベル取得手段と、
前記取得された第1〜第Nの垂直方向濃度変化レベルを比較する第1の濃度変化レベル比較処理を実行し、当該複数の垂直方向濃度変化レベルのうち最大のものから第1の差分以上の垂直方向濃度変化レベルがある場合に、当該第1の差分以上の垂直方向濃度変化レベルに係る画像データを出力したイメージセンサを、読み取り領域内にノイズ惹起物が存するノイズ発生イメージセンサと判定する第2の判定手段と
を備えたことを特徴とする画像読取装置。 - 前記濃度相関性がないと判定された画素について、その主走査方向において隣接する画素に対する濃度変化の程度を示す値を、前記第1〜第Nの画像データに基づき取得して第1〜第Nの水平方向濃度変化レベルとする第2の濃度変化レベル取得手段を備え、
前記第2の判定手段は、
前記第1の濃度変化レベル比較処理によっては、ノイズ発生イメージセンサを判定できない場合に、前記取得された第1〜第Nの水平方向濃度変化レベルを比較する第2の濃度変化レベル比較処理を実行し、当該複数の水平方向濃度変化レベルのうち最小のものから第2の差分以上大きな水平方向濃度変化レベルがある場合に、当該第2の差分以上大きな水平方向濃度変化レベルに係る画像データを出力したイメージセンサを、読み取り領域内にノイズ惹起物が存するノイズ発生イメージセンサと判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。 - 前記第2の判定手段は、
前記濃度相関性がないと判定された画素が主走査方向に連続して並ぶ領域の両端の位置に対応して発生する主走査方向における濃度変化レベルの2つのピークが、一のイメージセンサから出力される画像データ上で検出されない場合には、前記第2の濃度変化レベル比較処理に基づくノイズ発生イメージセンサの判定を破棄することを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。 - 前記第2の判定手段によりノイズ発生イメージセンサと判定されたイメージセンサを除いた他の特定の1つのイメージセンサの出力を当該画素の画像データとして選択して出力する選択手段を
備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像読取装置。 - 前記第2の判定手段は、
前記濃度相関性がないと判定された画素について、ノイズ発生イメージセンサの判定をすることができないときに、副走査方向における1ライン前の画素であって主走査方向に同じアドレスの画素についてなされたノイズ発生イメージセンサの判定結果を採用することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像読取装置。 - 前記第2の判定手段は、
濃度相関性がないと判定された第1の画素について、第1の濃度変化レベル比較処理によっては、ノイズ発生イメージセンサの判定をすることができないときに、副走査方向における1ライン前の画素であって主走査方向に同じアドレスを有する第2の画素についてなされた第1の濃度変化レベル比較処理に基づくノイズ発生イメージセンサの判定結果を採用し、
前記第2の画素についても第1の濃度変化レベル比較処理に基づくノイズ発生イメージセンサの判定ができていなかった場合には、前記第1の画素について第2の濃度変化レベル比較処理に基づくノイズ発生イメージセンサの判定を行い、
前記第1の画素について第2の濃度変化レベル比較処理によっても、ノイズ発生イメージセンサの判定をすることができないときに、前記第2の画素についてなされた第2の濃度変化レベル比較処理に基づくノイズ発生イメージセンサの判定結果を採用する
ことを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の画像読取装置。 - 前記濃度相関性がないと判定された画素について、前記第2の判定手段の判定結果を当該画素の主走査方向のアドレスに対応させて記憶する記憶手段と、
特定の画素について第2の判定手段から判定結果が出されたときに、前記記憶手段における当該特定の画素の主走査方向におけるアドレスに対応して格納されている判定結果を更新する更新手段と、
を備え、
前記第2の判定手段は、
前記第1の濃度変化レベル比較処理によっては、ノイズ発生イメージセンサを判定できない場合に、前記更新手段による更新を禁止して、前記記憶手段の対応するアドレスに格納されている判定結果を読み出して出力する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像読取装置。 - 前記濃度相関性がないと判定された画素について、前記第2の判定手段の判定結果を当該画素の主走査方向のアドレスに対応させて記憶する記憶手段と、
特定の画素について第2の判定手段から判定結果が出されたときに、前記記憶手段における当該特定の画素の主走査方向におけるアドレスに対応して格納されている判定結果を更新する更新手段と、
を備え、
前記第2の判定手段は、
前記第2の濃度変化レベル比較処理によっては、ノイズ発生イメージセンサを判定できない場合に、前記更新手段による更新を禁止して、前記記憶手段の対応するアドレスに格納されている判定結果を読み出して出力する
ことを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の画像読取装置。 - 前記第1の判定手段により、特定の画素について前記濃度相関性があると判定された場合に、前記記憶手段の当該特定の画素に対応するアドレスに記憶されている判定結果を、所定の初期値にリセットするリセット手段を
備えていることを特徴とする請求項7または8に記載の画像読取装置。 - 前記第2の判定手段は、ノイズ発生イメージセンサを判定できない場合には、あらかじめ決定された一のイメージセンサを、ノイズ発生イメージセンサとみなすことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の画像読取装置。
- 前記第2の判定手段は、前記各画像データの濃度変化の程度を示す値を取得すべき方向における画素のエッジ度を取得するエッジ度取得手段を備え、
前記各画像データの濃度変化の程度を示す値は、当該画素について取得されたエッジ度に関する値であることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の画像読取装置。 - 前記第2の判定手段は、前記各画像データの濃度変化の程度を示す値を取得すべき方向における最大コントラスト値を取得する最大コントラスト値取得手段を備え、
前記各画像データの濃度変化の程度を示す値は、当該画素について取得された最大コントラスト値であることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の画像読取装置。 - 原稿を副走査方向に移動させながら画像読取手段により当該原稿の画像データを取得する画像読取装置において、画像読取手段として副走査方向において異なる位置に配された第1〜第N(Nは2以上の整数)のN個のイメージセンサを有しており、そのうち筋状ノイズの発生しているイメージセンサを判定し、それ以外の一のイメージセンサから出力された画像データを選択することにより、筋状ノイズの補正をする方法であって、
前記筋状ノイズの発生しているイメージセンサを判定は、
前記第1〜第Nのイメージセンサで読み取った第1〜第Nの画像データのうち、同一画素に対応するものを比較して、それらの濃度相関性の有無を判定する第1の判定ステップと、
前記濃度相関性がないと判定された画素の、その副走査方向において隣接する画素に対する濃度変化の程度を示す値を、前記第1〜第Nの画像データについて取得して第1〜第Nの垂直方向濃度変化レベルとする第1の濃度変化レベル取得ステップと、
前記取得された第1〜第Nの垂直方向濃度変化レベルを比較する第1の濃度変化レベル比較処理を実行し、当該複数の垂直方向濃度変化レベルのうち最大のものから第1の差分以上の垂直方向濃度変化レベルがある場合に、当該第1の差分以上の垂直方向濃度変化レベルに係る画像データを出力したイメージセンサを、読み取り領域内にノイズ惹起物が存するノイズ発生イメージセンサと判定する第2の判定ステップと
を備えたことを特徴とする筋状ノイズ補正方法。 - 前記濃度相関性がないと判定された画素について、その主走査方向において隣接する画素に対する濃度変化の程度を示す値を、前記第1〜第Nの画像データに基づき取得して第1〜第Nの水平方向濃度変化レベルとする第2の濃度変化レベル取得ステップを備え、
前記第2の判定ステップは、
前記第1の濃度変化レベル比較処理によっては、ノイズ発生イメージセンサを判定できない場合に、前記取得された第1〜第Nの水平方向濃度変化レベルを比較する第2の濃度変化レベル比較処理を実行し、当該複数の水平方向濃度変化レベルのうち最小のものから第2の差分以上大きな水平方向濃度変化レベルがある場合に、当該第2の差分以上大きな水平方向濃度変化レベルに係る画像データを出力したイメージセンサを、読み取り領域内にノイズ惹起物が存するノイズ発生イメージセンサと判定する
ことを特徴とする請求項13に記載の筋状ノイズ補正方法。 - 前記第2の判定ステップは、
前記濃度相関性がないと判定された画素が主走査方向に連続して並ぶ領域の両端の位置に対応して発生する主走査方向における濃度変化レベルの2つのピークが、一のイメージセンサから出力される画像データ上で検出されない場合には、前記第2の濃度変化レベル比較処理に基づくノイズ発生イメージセンサの判定を破棄することを特徴とする請求項14に記載の筋状ノイズ補正方法。
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