JP4432763B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4432763B2
JP4432763B2 JP2004363406A JP2004363406A JP4432763B2 JP 4432763 B2 JP4432763 B2 JP 4432763B2 JP 2004363406 A JP2004363406 A JP 2004363406A JP 2004363406 A JP2004363406 A JP 2004363406A JP 4432763 B2 JP4432763 B2 JP 4432763B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document
reading
image
pixel
glass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004363406A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006174067A5 (ja
JP2006174067A (ja
Inventor
浩志 西川
典利 丸地
祐次 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP2004363406A priority Critical patent/JP4432763B2/ja
Publication of JP2006174067A publication Critical patent/JP2006174067A/ja
Publication of JP2006174067A5 publication Critical patent/JP2006174067A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4432763B2 publication Critical patent/JP4432763B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Systems Of Projection Type Copiers (AREA)
  • Image Input (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Description

本発明は、原稿台上を搬送中の原稿の画像を前記原稿台を介して読取る画像読取装置に関し、特に原稿台の汚れに起因する画質劣化を防止する技術の改良に関する。
複写機などに用いられる画像読取装置は、その読取方式の違いから、CCDセンサ等を備える画像読取部をプラテンガラス(原稿台)の読取位置に固定しておいて、自動原稿搬送装置により原稿を所定の速度で副走査方向に移動させて画像を読み取る、いわゆるシートスルー方式と、原稿を固定した状態で画像読取部を移動させて原稿画像を読み取る、いわゆるスキャナ移動方式に大別される。
スキャナ移動方式は、画像読取部を原稿の副走査方向長さ一杯に渡って移動させる構成のため、その移動スペースや移動機構が必要になるが、シートスルー方式は、そのような移動スペース等が不要であり、その分スキャナ移動方式に比べて小型化、低コスト化できるというメリットがある。
ところが、シートスルー方式の場合、塵や紙粉の混入などによりプラテンガラス上の読取位置に汚れがあると、この汚れがたとえ点状であったとしても、原稿を読み取る際にこの汚れを常時読み取るため、読み取って得られた画像データから再現された画像に副走査方向に連続するすじ状のノイズが発生するという問題がある。
そこで、特許文献1には、1枚の原稿ごとに、その読取中にプラテンガラスを原稿搬送方向に一定速度で移動させる構成のシートスルー方式の画像読取装置が開示されている。この構成によれば、プラテンガラス上に紙粉等のごみが付着したとしても、当該ごみは1枚の原稿の読取中に読取位置を1回だけ通過しその一瞬に読み取られるだけなので再現画像にノイズとして現れても小さくて済む。
特開2001−272829号公報
ところで、通常、画像読取装置では、A3、A4などサイズが異なる原稿の読取りや、文字画像を強調して再現する文字モード、写真画像の再現性を向上させる写真モードでの読取りなど種々の読取条件での読取りを行えるようになっている。
しかしながら、上記特許文献1の技術においては、読取条件がいかなる場合でも再現画像には同程度の大きさのノイズが現れることになる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、シートスルー方式の画像読取装置において、読取条件によっては従来よりもノイズの影響を減らして画質劣化を抑えることが可能な画像読取装置を提供することを目的としている。
本発明に係る画像読取装置は、透光性の原稿台と、原稿搬送方向における読取倍率がM1の場合には原稿搬送速度をVo1、前記読取倍率が前記M1よりも大きいM2の場合には前記原稿搬送速度を前記Vo1よりも遅いVo2にして原稿を前記原稿台に搬送する搬送手段と、前記原稿台上を搬送中の原稿の画像を前記原稿台を介して読み取る読取手段と、原稿読取中に前記原稿台を所定の方向に移動させる駆動手段と、前記読取倍率に基づき、前記読取倍率が前記M1の場合には前記原稿台の移動速度をVp1に、前記M2の場合には前記移動速度を前記Vp1よりも速いVp2に、前記駆動手段を制御して前記原稿台の移動速度を変化させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
ここで、Vo1≧2×Vo2の場合には、Vp2≧2×Vp1であることを特徴とする。
本発明に係る画像読取装置は、透光性の原稿台と、原稿を前記原稿台に一定の原稿搬送速度で搬送する搬送手段と、前記原稿台上を搬送中の原稿の画像を前記原稿台を介して読み取る読取手段と、前記読取手段によって読取られた原稿の読取データを副走査方向に電子的に変倍する電子変倍手段と、原稿読取中に前記原稿台を所定の方向に移動させる駆動手段と、前記電子変倍手段の倍率に基づき、前記倍率がM1の場合には前記原稿台の移動速度をVp1に、前記M1よりも大きいM2の場合には前記移動速度を前記Vp1よりも速いVp2に、前記駆動手段を制御して前記原稿台の移動速度を変化させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る画像読取装置は、透光性の原稿台と、原稿を前記原稿台に一定の原稿搬送速度で搬送する搬送手段と、前記原稿台上を搬送中の原稿の画像を前記原稿台を介して読み取る読取手段と、原稿読取中に前記原稿台を所定の方向に移動させる駆動手段と、前記読取手段によって読取られた原稿の読取データに対し、エッジ強調処理またはスムージング処理を実行する画像処理手段と、前記画像処理手段の画像処理に基づき、前記スムージング処理を実行する場合は前記原稿台の移動方向をVp1に、前記エッジ強調処理を実行する場合は前記移動速度を前記Vp1よりも速いVp2に、前記駆動手段を制御して前記原稿台の移動速度を変化させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
た、前記所定の方向は、原稿搬送方向に略平行な一定の方向であることを特徴とする。
さらに、記読取手段は、前記原稿の画像を原稿搬送方向に所定の間隔をおいて位置する複数の読取位置で1画素単位で読み取って、各読取位置ごとに対応した異なる色の成分信号を出力すると共に、前記読取手段の出力信号に基づき、各画素について、当該画素の各色の成分信号にエッジ成分が含まれるか否かを検出し、検出結果に基づいて前記原稿台の汚れによるノイズ成分の有無を検出する検出手段を備えることを特徴とする。
上記のように読取条件に基づき原稿台の移動速度を変化させる構成としているので、読取条件によって原稿台の移動速度をより速くでき、原稿台上の塵等の読取りに起因するノイズを減らして画質劣化を抑えることができる。
また、搬送方向長さがL1よりも短いL2の原稿を読取る場合には、原稿台の移動速度をL1の場合のVp1よりも速いVp2にする構成としているので、当該搬送方向長さが短い原稿について読取時のごみに起因するノイズ成分を低減することが可能になる。
さらに、混載原稿の場合には、最大サイズの原稿に応じて移動速度を決める構成としているので、混載原稿に含まれる全原稿のサイズを1枚ずつ検出するための機構を別途設ける必要がなく、構成の簡易化と共に小型化を図れる。
また、読取倍率がM1よりも大きいM2の場合には、原稿台の移動速度をM1の場合のVp1よりも速いVp2にする構成としているので、拡大での読取時にごみに起因するノイズ成分を低減することが可能になる。
さらに、第1の画像処理よりも先鋭化される第2の画像処理が施される場合には、原稿台の移動速度を第1の画像処理が施される場合のVp1よりも速いVp2にする構成としているので、先鋭化がなされても読取時のごみに起因するノイズ成分を低減することが可能になる。
また、原稿台を原稿搬送方向に略平行な一定の方向に移動させるいう簡易な構成でノイズ成分を低減することができる。
さらに、読取手段から出力される原稿画像の画素ごとの各色の成分信号にエッジ成分が含まれているか否かを検出するという簡易な方法でノイズ成分の有無を判定できる。ノイズ成分が含まれていることが判れば、その成分を公知の補正処理により補正(消去)することにより、さらなる画質劣化の防止を図れる。
以下、本発明に係る画像読取装置の実施の形態を、デジタル式カラー複写機に適用した場合を例にして説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、当該デジタル式カラー複写機(以下、単に「複写機」と言う。)10の概略構成を示す図である。
同図に示すように複写機10は、大きく分けて、原稿画像を読み取るイメージリーダ部12と、読み取った画像を記録シート上にプリントして再現するプリンタ部14とから構成される。
イメージリーダ部12は、固定光学系の一つであるシートスルー方式と移動光学系の一つであるスキャナ移動方式の両方で原稿画像の読み取りが可能なように構成されている。ここで、シートスルー方式は、光学系(読取位置)を静止(固定)させた状態で、原稿を移動させながら読み取る方式である。スキャナ移動方式は、原稿は静止させた状態で、原稿面からの反射光をCCDセンサに導くミラーを原稿に対して移動させ、原稿読み取り位置からCCDセンサまでの光路長を常に一定に維持した状態で読み取る方式である。
イメージリーダ部12は、シートスルー方式を実現するための自動原稿搬送装置16を備えている。
自動原稿搬送装置16は、原稿給紙トレイ18にセットされた原稿束から原稿を1枚ずつ分離してシートスルー用プラテンガラス(以下、単に「プラテンガラス」という。)50上を通過させた後、原稿排紙トレイ22に排出するものであり、原稿の搬送手段として機能するものである。ここでは、原稿サイズとして、最大A3から最小A7までの原稿の搬送を行えるようになっている。
原稿給紙トレイ18にセットされた原稿束における最上位の原稿は、ピックアップローラ24と捌きローラ26とによって原稿束から分離され、第1中間ローラ28を介してレジストローラ30まで搬送される。原稿は、ここで傾き(スキュー)が補正された後、当該レジストローラ30によってプラテンガラス50へと搬送される。プラテンガラス50を通過した原稿は、さらに第2中間ローラ32および第3中間ローラ34によって排出ローラ36へと搬送され、当該排出ローラ36によって、原稿排紙トレイ22へと排出される。上記した各ローラは、原稿搬送モータM1を動力源とし、図示しない動力伝達機構を介して回転駆動される。
原稿給紙トレイ18には、セットされた原稿の原稿サイズ(A3〜A7)を検出するための原稿検出センサ181,182が配設されている。原稿検出センサ181は、原稿の副走査方向(同図の左右方向)長さを検出するためのものであり、原稿サイズ検出センサ182は、原稿の主走査方向(同図の紙面垂直方向)長さを検出するためのものである。
原稿検出センサ181は、複数のセンサ(不図示)、ここでは発光素子と受光素子を有する反射型の光電センサが副走査方向に各原稿サイズに対応する所定位置に一列に配置されてなり、原稿検出センサ182は、複数の光電センサ(不図示)が主走査方向に各原稿サイズに対応する所定位置に一列に配置されてなる。各光電センサは、発光素子から上方に向けて発せられた光が原稿に当たって反射し、その反射光が受光素子で検出されると原稿有りを示す信号を、反射光が検出されなければ原稿無しを示す信号を制御部77に送る。制御部77は、各光電センサからの原稿の有無信号に基づいてセットされた原稿のサイズを検出する。具体的には、どの光電センサから原稿有り信号があったときには原稿が何サイズであるのかの対応情報を予め有しており、原稿の有無信号と当該対応情報とから原稿サイズを特定する。なお、本実施の形態では、原稿読取位置501(図3)における原稿の搬送速度は、原稿の大きさによらず一定になっている。
プラテンガラス50は、ガラス駆動部51により保持されている。
図2は、ガラス駆動部51の構成を示す斜視図である。
同図に示すように、ガラス駆動部51は、プラテンガラス50を原稿搬送方向(矢印D方向)またはその逆方向(矢印E方向)に移動させるためのものであり、プラテンガラス50を所定の方向に移動させる駆動手段として機能し、ガラスホルダー52、ガイド53、54、ガラス駆動モータ55、回転軸56、ギア561、562、57、58、ベルト59、ホームセンサ60および案内板61を備えている。
ガラスホルダー52は、プラテンガラス50を保持するものであり、原稿搬送方向上流側の辺には、ラック521、522が設けられている。ラック521、522の歯面には、ギア561、562が歯合されており、ギア561、562は、回転軸56に固定されている。
回転軸56は、図示しない軸受部材により回転自在に保持されており、その一方端にはギア57が固定されている。ギア57には、ギア58が歯合されている。
ギア58は、ベルト59を張架させるためのプーリ581と一体形成されたものであり、不図示の軸部材に回転自在に軸支されている。
ベルト59は、プーリ581とガラス駆動モータ55の回転軸に張架されている。
ガラス駆動モータ55は、ステッピングモータからなり、制御部77により回転駆動される。ガラス駆動モータ55の回転軸が矢印F方向に回転すると、その回転駆動力がベルト59、ギア58、57、軸56、ギア561、562に順次伝わってガラスホルダー52(プラテンガラス50)が矢印E方向に移動し、逆にガラス駆動モータ55の回転軸が矢印Fと反対方向に回転すると、ガラスホルダー52が矢印D方向に移動する構成になっている。
ガイド53、54は、ガラスホルダー52を矢印DおよびE方向(原稿搬送方向に平行な方向)に移動自在に保持するものであり、案内板61は、プラテンガラス50上を通過する原稿を原稿排紙トレイ22に導くためのものである。
ホームセンサ60は、反射型の光電センサであって、ガラスホルダー52がホーム位置(同図の位置)に位置しているか否かを検出するためのものである。具体的には、発光素子から発せられた光がガラスホルダー52の端部で反射し、その反射光が受光素子で検出されると、ガラスホルダー52がホーム位置に位置しており、反射光が検出されなければ、ガラスホルダー52がホーム位置から矢印E方向に移動しておりホーム位置に位置していないものとして、その検出信号を制御部77に送る。制御部77は、ホームセンサ60からの検出信号によりプラテンガラス50がホーム位置に位置しているか否を判断することができる。
プラテンガラス50は、制御部77により原稿読取中に矢印E方向(原稿搬送方向の逆方向)に駆動制御される。そして、プラテンガラス50の移動速度は、原稿サイズに応じて変えられる。具体的には、原稿の向きを縦方向(原稿の長辺が副走査方向に平行になる方向)にして搬送するときのその副走査方向長さが最も長いA3サイズの原稿を読取るときの移動速度を基本として、B4、A4、B5・・というように原稿サイズが小さく(副走査方向長さが短く)なるに連れて、当該原稿を読取るときのプラテンガラス50の移動速度を段階的に速い値に切換えるものである。これにより、小サイズの原稿については、プラテンガラス50の移動速度が大サイズの原稿を読取るときよりも速くなって、その分プラテンガラス50上のごみが読取位置をより速く通過するようになる。その結果、読取データの内、当該ごみの影響を受ける画素数が少なくなって画質劣化を抑えることができる。このプラテンガラス50の移動速度制御の処理の詳細については後述する。
図1に戻って、シートスルー方式で原稿を読み取る場合には、スキャナ38は、プラテンガラス50下方の破線で示す位置(シートスルーポジション)に移動される。プラテンガラス50上面を通過する原稿は、当該シートスルーポジションで静止しているスキャナ38のランプ40によって照射される。原稿面からの反射光は、第1ミラー42、第2ミラー44および第3ミラー46により光路変更され、集光レンズ48によってCCDセンサ49の受光面で結像される。
図3(a)は、シートスルー方式において原稿面からの反射光がCCDセンサ49に至るまでの光路を示した拡大図であり、図3(b)は、CCDセンサ49の受光面の様子を示した図である。CCDセンサ49は、原稿画像を読み取るための読取手段として機能するものであり、図3(b)に示すように縮小型のCCDセンサであって、3本のCCDラインセンサ49R,49G,49Bを備えた3ラインCCDセンサである。
CCDラインセンサ49Rは、原稿画像の赤(R)色成分を、CCDラインセンサ49Gは、緑(G)色成分を、CCDラインセンサ49Bは、青(B)色成分をそれぞれ読み取るためのセンサである。CCDラインセンサ49R,49G,49Bは、それぞれが主走査方向にM個のフォトダイオード等の受光素子が直線状に配列されてなり、副走査方向に49R,49G,49Bの順に1ライン間隔(ここでは、約42μm)をもって配列されている。
原稿面からの反射光の内、図3(a)の原稿読取位置501の位置Rにおける反射光がCCDラインセンサ49Rに入射し、位置Gにおける反射光がCCDラインセンサ49Gに入射し、位置Bにおける反射光がCCDラインセンサ49Bに入射するように集光レンズ48、CCDセンサ49等の配設位置が工夫されており、その意味で、位置Rは、原稿画像のR色成分を読み取るための読取位置、位置Gは、G色成分を読み取るための読取位置、位置Bは、B色成分を読み取るための読取位置といえる。ここでは、位置R,G,Bは、RG間、GB間がそれぞれ副走査方向に4ライン分(ここでは、約168μm)の間隔をおいた位置関係になっている。
図1に戻り、上記プラテンガラス50とは別に、自動原稿搬送装置16と対向する位置に原稿手置き用ガラス74が設けられている。
上述したように、シートスルースキャン方式で原稿を読み取る場合には、スキャナ38は、プラテンガラス50下方の破線で示すシートスルーポジションに移動され、この位置で自動原稿搬送装置16により搬送されてくる原稿を照射し、その原稿画像を読み取る。
一方、原稿を手置き用ガラス74に載置して読み取る場合には、自動原稿搬送装置16を上方に開放して、原稿を手置き用ガラス74上にセットする。この場合には、スキャナ38は、図1の矢印Aの方向に移動される。この際、第2ミラー44、第3ミラー46が対となって上記スキャナ38と同方向に、その移動速度の半分の速度で移動するようになっており、これにより原稿面から集光レンズ48までの距離(光路長)が常に一定に保たれて、原稿の反射光は、CCDセンサ49の受光面で結像される。なお、上記スキャナ38および第2ミラー44、第3ミラー46は、スキャンモータM2を動力源とし、図示しない動力伝達機構を介して走行駆動される。
CCDセンサ49は、原稿の反射光を受光すると、これをCCDラインセンサ49RにおいてR成分の画像信号(読取データR)に、49GにおいてG成分の画像信号(読取データG)に、49BにおいてB成分の画像信号(読取データB)にそれぞれ光電変換し、制御部77に送る。具体的には、CCDラインセンサ49R〜49Bそれぞれは、所定クロックに基づくタイミング信号によって駆動され、1ライン周期(主走査方向に1ライン分の画像を読み取るための周期)毎にM個の受光素子に蓄積された電荷を主走査方向の1ライン分の各画素のアナログの画像信号として出力するものである。これにより位置R,G,Bにおいて1ラインずつ、すなわち3ライン分の画像が同時に読み取られ、その動作が1ライン周期毎に繰り返し実行されて1枚の原稿の画像が読み取られることになる。
制御部77は、受信した読取データがプラテンガラス50上に付着した塵等の汚れの影響を受けているか否かを検出し、汚れの影響を受けていることが検出された場合には当該汚れがノイズとして出力画像に現れないようにするための補正処理を施す。この補正処理については、後述する。そして、補正処理されたデータに基づいてレーザダイオード駆動信号を生成し、レーザダイオード78を発光させる。
レーザダイオード78から射出されたレーザ光は、ポリゴンミラー80によって偏向されfθレンズ82を通過した後、折り返しミラー84、86によって光路変更されて、矢印Bの向きに回転する感光体ドラム88表面(感光面)を露光走査する。
感光体ドラム88の周囲には、イレーサランプ90、帯電チャージャ92、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各再現色別のトナー現像器94,96,98,100および転写チャージャ102が配されており、当該感光体ドラム88は、上記露光走査を受ける前に、イレーサランプ90による照射を受けて除電された後、帯電チャージャ92によって一様に帯電される。一様に帯電された感光面が露光されると、静電潜像が形成され、当該静電潜像は、上記いずれかのトナー現像器によってトナー像として顕像化される。
一方、給紙カセット104,106,108のいずれかからは、所望サイズの記録シートが給紙され、給紙された記録シートは、静電吸着チャージャ110の作用を受け、矢印C方向に回転する転写ドラム112に巻き付き(張り付き)、転写チャージャ102に臨む転写位置へと搬送され、当該転写チャージャ102の静電作用により感光体ドラム88上のトナー像が記録シートへと転写される。
以上の露光〜転写のプロセスが、シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの各色別に単一の記録シートに対して繰り返され、各色のトナー像が重ね合わされてカラー画像が再現される。
4色分のトナー像が転写された記録シートは、分離除電チャージャ114により、転写ドラム112への吸着力が解かれて、当該転写ドラム112から離脱し、定着装置116によって、トナー像の定着がなされた後、トレイ118に排出される。
なお、複写機10は、その上面の操作しやすい位置に操作パネル120(図4)を備えている。操作パネル120には、コピー枚数を設定するためのテンキー、コピー動作(原稿画像を読み取ってプリントする動作)を開始させるためのスタートキーなどのキー群の他、等倍、拡大コピー等の読取条件の入力を受付けるためのボタンおよび用紙切れや紙詰まりなどのメッセージを表示させるための液晶表示部が配されている。
図4は、制御部77の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、制御部77は、主な構成要素としてCPU771、画像処理部772、画像メモリ773、LD駆動部774、それぞれの制御に必要なプログラムを格納したROM775、プログラム実行時のワークエリアとなるRAM776およびガラス移動速度情報格納部777を備えている。
画像処理部772は、図5に示すように、主な構成要素としてサンプルホールド回路701,702,703と、A/D変換回路704,705,706と、シェーディング補正回路707,708,709と、出力遅延回路710,711と、汚れ検出/補正部712および色補正部713を備えている。
サンプルホールド回路701は、CCDラインセンサ49Rからの読取データRを所定のタイミングでサンプリングしてA/D変換回路704に送る。
A/D変換回路704は、サンプルホールド回路701からの読取データRを適正レベルに増幅した後、デジタルデータに変換してシェーディング補正回路707に送る。
シェーディング補正回路707は、A/D変換回路704からのデジタルデータに公知のシェーディング補正、すなわちCCDラインセンサ49Rの感度ばらつきや光学系の特性による光量ばらつき等を補正する処理を施して、出力遅延回路710に送る。
サンプルホールド回路702、A/D変換回路705、シェーディング補正回路708は、CCDラインセンサ49Gからの読取データGについて、サンプルホールド回路703、A/D変換回路706、シェーディング補正回路709は、CCDラインセンサ49Bからの読取データBについて、読取データRと同様の方法によりサンプルホールド、A/D変換、シェーディング補正を行うものである。
出力遅延回路710は、シェーディング補正回路707からの読取データRを1ライン(主走査ライン)単位で第1の時間だけ遅延させて汚れ検出/補正部712に送る。一方、出力遅延回路711は、シェーディング補正回路708からの読取データGを1ライン単位で第2の時間だけ遅延させて汚れ検出/補正部712に送る。ここで、第1の時間は、原稿の8ライン分の画像が読み取られるのに要する時間、第2の時間は、4ライン分の画像が読み取られるのに要する時間にそれぞれ相当する時間である。
第1の時間を8ライン分、第2の時間を4ライン分としているのは、原稿上の同一画素のR,G,B色の読取データを同時に汚れ検出/補正部712に入力させるためである。すなわち、原稿読取位置501での位置Bを基準としたとき、位置Gと位置Rは原稿搬送方向の上流側であって副走査方向に4ライン分,8ライン分の距離だけ離れた位置にある。したがって、原稿上の同一位置(同一ライン)について見ると、位置RにおけるR色の読取タイミングは、位置BにおけるB色の読取タイミングよりも第1の時間(8ライン相当分)だけ早く、位置GにおけるG色の読取タイミングは、B色の読取タイミングよりも第2の時間(4ライン相当分)だけ早いということになる。そのため読取データRを第1の時間、読取データGを第2の時間だけ遅延させると、同一ラインのR,G,B色の読取データが汚れ検出/補正部712に同時に入力されることになるものである。
汚れ検出/補正部712は、受信した読取データR,G,Bを一旦内部のメモリ7121の格納領域に格納し、画素毎に当該画素の読取データR,G,B(以下、「画素データ」ともいう。)がプラテンガラス50に付着した塵等の汚れによる影響を受けているか否かを検出する。
汚れ検出/補正部712は、汚れの影響を受けている画素が検出された場合には、その汚れを除去する補正処理を施して、補正後のデータを色補正部713に送る。具体的には、例えば汚れの影響を受けている画素の画素データを隣接する画素の画素データに置き換える処理等を実行する。
色補正部713は、汚れ検出/補正部712からの画素データに公知の黒生成(BP)、下色除去(UCR)等の処理を施し、シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの各再現色の濃度データに変換し、画像メモリ773に格納させる。
図4に戻って、画像メモリ773は、CPU771からアドレスを指示されて読出し要求を受けると、当該アドレスに格納されている各再現色のデータをLD駆動部774に送り、LD駆動部774は、このデータに基づきレーザダイオード78を変調駆動させる。
ガラス移動速度情報格納部777は、NVRAM等の不揮発性メモリからなり、プラテンガラス50の移動速度に関する情報(ガラス移動速度情報)が格納されている。
図6は、ガラス移動速度情報の内容をテーブル形式で例示した図である。
同図に示すように、ガラス移動速度情報は、原稿サイズと当該原稿サイズの原稿を読取るときのプラテンガラス50の移動速度(以下、「ガラス移動速度」という。)とを対応付けて示した情報であり、ここでは原稿がA3、B4、A4、B5およびA5以下の各サイズに対するガラス移動速度V1[5.0mm/s]〜V5[10.0mm/s]を示すデータが格納されている。なお、同図の原稿サイズ欄に括弧で示す数値、例えばA3サイズの場合の420[mm]は、原稿の副走査方向長さ(以下、「原稿長」という。)を示している。
ガラス移動速度をVp、プラテンガラス50の移動ストロークをLs、原稿搬送速度をVo、原稿長をLoとしたとき、当該Vpは次の(式1)で表される。
Vp=(Vo×Ls)/Lo・・・(式1)
本実施の形態では、Voを210[mm/s]、Lsを10[mm]としており、従って最大原稿サイズA3(Lo=420[mm])の場合には、上記(式1)よりVpが5.0[mm/s]になる。制御部77は、検出された原稿サイズからガラス移動速度V1〜V5を特定し、特定した移動速度に対応するガラス駆動モータ55の回転速度を示す情報をROM775から読み出して、読み出した回転速度でガラス駆動モータ55を回転駆動させる。
図4に戻って、CPU771は、ROM775の制御プログラムに基づいて、イメージリーダ部12、プリンタ部14などの各部の動作を制御し、円滑なコピー動作を実現する。また、操作パネル120を介してユーザによるキー入力等を受付けると共に、必要なメッセージ等を液晶表示部に表示させる。
さらに、ガラス駆動部51のガラス駆動モータ55の回転動作を制御して、1枚の原稿について、その読取中にガラスホルダー52(プラテンガラス50)を図2のホーム位置から矢印E方向に原稿サイズに応じたガラス移動速度Vpで移動させ、読取が終了すると矢印D方向に所定速度、ここでは最大のV5(10.0[mm/s])で移動させてホーム位置に戻すといった動作を実行させる。プラテンガラス50がホーム位置に戻ったか否かの判断は、ホームセンサ60からの検出信号を受信することで行う。
図7は、制御部77が実行する原稿読取処理の内容を示すフローチャートである。この原稿読取処理は、原稿束が原稿給紙トレイ18にセットされた状態で、操作パネル120のスタートキーがユーザ(操作者)により押下されたときに実行される処理であり、ここでは同一サイズの複数枚の原稿が原稿束としてセットされ、読取倍率として等倍(100%)での読取りが実行される場合の例を説明する。
同図に示すように、制御部77は、まずスキャナ38をシートスルーポジションに移動させた後(ステップS11)、スキャナ38のランプ40を点灯させる(ステップS12)。そして、変数nの値を「1」に設定して(ステップS13)、ガラス移動速度設定処理を実行する(ステップS14)。
図8は、ガラス移動速度設定処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、まず原稿サイズ検出を実行する(ステップS30)。この検出処理は、原稿検出センサ181,182からの原稿有無の信号に基づいて行う。この意味で、制御部77、原稿検出センサ181等は、原稿サイズを検出する検出手段として機能するものである。
検出された原稿サイズがA3サイズか否かを判断する(ステップS31)。A3サイズであることを判断すると(ステップS31で「YES」)、ガラス移動速度情報格納部777に格納されているガラス移動速度情報を参照して、当該A3に対するガラス移動速度VpとしてV1(5.0[mm/s])を設定し(ステップS32)、原稿読取処理のメインルーチンに戻る。当該設定としては、例えばV1を示すフラグを立てること等が行われる。
検出された原稿サイズがA3サイズではなくB4サイズであることを判断すると(ステップS31で「NO」、S33で「YES」)、ガラス移動速度情報を参照して、当該B4に対するガラス移動速度VpとしてV2(5.8[mm/s])を設定し(ステップS34)、原稿読取処理のメインルーチンに戻る。
同様に、検出された原稿サイズがA4サイズであることを判断すると(ステップS35で「YES」)、当該A4に対するガラス移動速度VpとしてV3(7.1[mm/s])を設定し(ステップS36)、検出された原稿サイズがB5サイズであることを判断すると(ステップS37で「YES」)、当該B5に対するガラス移動速度VpとしてV4(8.2[mm/s])を設定する(ステップS38)。
また、検出された原稿サイズがA5以下のサイズ(A5〜A7)であることを判断すると(ステップS37で「NO」)、当該A5以下のサイズに対するガラス移動速度VpとしてV5(10.0[mm/s])を設定する(ステップS39)。
上記したように、原稿搬送速度Voは、原稿サイズに関わらず一定なので、原稿サイズ(原稿長Lo)によって原稿が読取位置を通過する時間が決まることになり、その意味で原稿サイズは、搬送中の原稿が読取位置を通過する時間に関する情報を示すものとして捉えることができ、制御部77は、ステップS30、S31等の処理を実行する場合に、当該情報を取得する取得手段として機能するものである。なお、当該情報として、例えば原稿サイズを検出することに代えて、原稿長Loだけを取得したり、原稿長Loと原稿搬送速度Voから求められる当該原稿の読取位置の通過時間そのものを取得するとすることもできる。
図7に戻って、原稿束の第n枚目の原稿、ここでは第1枚目(最上位の原稿)を原稿給紙トレイ18から給送させる(ステップS15)。
給送された原稿の先端(搬送方向下流側端部)が原稿読取位置501に到達する直前に、プラテンガラス50の矢印E方向への移動を開始させる(ステップS16)。具体的には、原稿の先端がレジストローラ30を通過してからの経過時間をレジストローラ30近辺に配された検出センサ(不図示)を用いて計測し、その経過時間が所定時間(原稿の先端が原稿読取位置501まで移動するのに要する時間)に達すると、上記ガラス移動速度設定処理において設定されたガラス移動速度(V1〜V5のいずれか)に対応したガラス駆動モータ55の回転速度のデータをROM775から読み出し、読み出した回転速度に対応する駆動パルスをガラス駆動モータ55に送出して、プラテンガラス50の移動を開始させる。
これにより、例えばA3サイズの原稿の場合には、プラテンガラス50が5.0[mm/s]で矢印E方向に移動し、A5サイズの原稿の場合には、プラテンガラス50が10.0[mm/s]で移動することになる。
そして、ステップS17の画像処理(詳細は後述)を実行する。この画像処理は、原稿読取により得られた画像データに基づいて汚れの検出、補正等の処理を行った後、処理後のデータを画像メモリ773に格納する処理である。
原稿1ページ分の読取りが終了すると、プラテンガラス50をホーム位置に戻す処理を行う(ステップS18)。具体的には、1枚目の原稿の後端(原稿搬送方向上流側端部)がレジストローラ30を通過してからの経過時間を上記検出センサで測定し、その経過時間が所定時間(原稿の後端が原稿読取位置501を通過するのに要する時間)に達すると、プラテンガラス50をホーム位置にリターンさせる動作を開始させる。
原稿サイズがA3〜A5については、上記(式1)の関係から、プラテンガラス50は、1枚の原稿読取についてホーム位置から矢印E方向に約10[mm](最大幅)移動してリターンすることになる。なお、本実施の形態では、ガラス移動速度Vpの最大値を10.0[mm/s]としたため、原稿サイズがA5よりも小さいA6、A7等の場合には、プラテンガラス50は、原稿読取終了時点で最大幅まで移動しておらず、例えばA7の場合、約5[mm]だけ移動した後、リターンすることになる。
ガラス移動速度Vpの最大値を規定したのは、ガラスの高速移動による振動、騒音等の影響を考慮したものであるが、このような振動の影響を無視できれば、上記(式1)より例えばA6サイズの原稿(Lo=148[mm])について、Vpを14[mm/s]、A7サイズの原稿(Lo=105[mm])について、Vpを20[mm/s]として、プラテンガラス50を最大幅移動させるようにしても良い。この意味で、例えば原稿長L1の原稿の読取時のガラス移動速度をVp1、L2の原稿の読取時のガラス移動速度をVp2としたとき、L1≧2×L2の場合に、Vp2≧2×Vp1とすることができる。
続いて、原稿給紙トレイ18に原稿が残っているか否かを判断する(ステップS19)。読み取るべき原稿が残っていることを判断すると(ステップS19で「YES」)、現在のnの値に「1」をインクリメントして(ステップS20)、ステップS15に戻る。ここでは、nの値が「2」となって、2枚目の原稿について、ステップS15〜S18までの原稿の給送、読取等の処理を実行する。原稿給紙トレイ18にセットされている原稿が全て読み取られるまで、ステップS15〜S20の処理を繰り返し行い、読み取るべき原稿が存在しないことを判断すると(ステップS19で「NO」)、ランプ40を消灯させた後(ステップS21)、処理を終了する。
図9は、上記ステップS17の画像処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、原稿の先端が原稿読取位置501に到達するタイミングに合わせてCCDセンサ49を駆動し、CCDセンサ49により主走査ラインごとに読み取られた読取データR,G,Bを受信して、受信した読取データR,G,Bを画素単位で画像処理部772の内部メモリ7121に順次格納して行く(ステップS41、S42)。
図10は、原稿が原稿読取位置501を通過する様子を示すと共にプラテンガラス50が矢印E方向(原稿搬送方向の逆方向)に移動して行く様子を示す模式図である。
図10(a)は、ある時点(ここでは、T0時とする。)に原稿画像の第N番目(副走査方向に主走査ラインの番号を第1,第2・・・と規定したときの第N番目)の主走査ライン(第Nライン)が位置Rに位置しているときの様子を示した図である。同図のP0´は、原稿画像の、第Nラインの主走査方向に第m番目の画素P0に相当する画像部分を示している。また、P1´は、原稿画像の、第(N−8)番目のラインの主走査方向に第m番目の画素P1に相当する画像部分を示している。
さらに、Uは、プラテンガラス50上の、主走査方向において画像部分P0´と同位置に付着したごみ(1画素相当の大きさ)を示しており、T0時に当該ごみUが位置Bに位置している様子を示している。
以下、説明の都合上、同図のT0時から原稿が等倍時において副走査方向に1ライン相当分の距離だけ搬送されるごとにその時点での時間をT1時,T2時・・と現すことにする。また、読取られる原稿をA5サイズとして、ガラス移動速度Vpを10.0[mm/s]とした場合を例に説明する。さらに、「画素」というときは、特に断わらない限り、主走査方向に第m番目に相当する画素をいうものとする。
図10(b)は、画像部分P0´が位置Gに移動したときの様子を示す図である。T0時から見たとき原稿が4ライン相当分だけ移動した状態、すなわちT4時の状態を示した図である。プラテンガラス50(ごみU)は、原稿搬送速度Voの(10/210)の速度で移動するので、T4時には、位置Bから(4/21)ライン相当分の距離だけ位置G側に移動することになる。
図10(c)は、画像部分P0´が位置Bに移動したときの様子を示す図である。原稿がT0時から8ライン相当分の距離だけ移動したとき、すなわちT8時の状態を示した図である。
図10(d)は、ごみUが位置Gに移動したときの様子を示す図である。ごみUが位置Bから矢印E方向に4ライン相当分の距離だけ移動した状態、すなわちT84時の状態を示した図である。この時点では、原稿画像の第(N+80)ラインの画素P2に当たる画像部分P2´が位置Gに移動していることになる。
最後に、図10(e)は、ごみUが位置Rに移動したときの様子を示す図であり、ごみUが位置Bから矢印E方向に8ライン相当分の距離だけ移動した状態、すなわちT168時の状態を示した図である。この時点では、原稿画像の第(N+168)ラインの画素P3に当たる画像部分P3´が位置Rに移動していることになる。
図10から画像部分P1´について見ると、位置R,Gを通過するときにはごみUを介さずに(ごみUの影響を受けずに)読み取られるが、位置Bを通過するときにはごみUとすれ違うため一緒に読み取られてしまい、その結果、読取データBだけがごみUの影響を受けることになる。
同様に、画像部分P2´は、T84時に位置GにおいてごみUと擦れ違うため、読取データGだけがごみUの影響を受けることになる。また、画像部分P3´は、T168時に位置RにおいてごみUと擦れ違うため、読取データRだけがごみUの影響を受けることになる。
図11は、画像処理部772の内部メモリ7121に格納された各画素の読取データR,G,Bの内、画素P1〜P3の読取データについてどの色成分のデータがごみUの影響を受けているかを示した模式図である。
同図の「Dr」がR成分を示す読取データR,「Dg」がG成分を示す読取データG、「Db」がB成分を示す読取データBを示しており、「Uなし」がごみの影響を受けていないことを、「Uあり」がごみの影響を受けていることを示している。
原稿読取中には、原稿搬送速度とガラス移動速度が一定なので、同図に示すように、副走査方向に所定の距離(ここでは88ライン相当)だけ離れた3つの画素P1,P2,P3を見たとき、各画素について、R,G,Bの内の一の色成分だけがごみUの影響を受け、かつその影響を受ける色成分がごみUの読み取られ順、すなわち各読取位置に対応する色のプラテンガラス50の移動方向における並び順、ここではB,G,R色の順(画素P1についてB色、画素P2についてG色、画素P3についてR色の順)に現れることになる。
本実施の形態では、このようなごみの影響の出現パターンに基づいて各画素がごみUの影響を受けているか否かを検出する方法をとっている。
図9に戻って、制御部77は、ステップS43において汚れ検出/補正処理を実行する。
図12は、ステップS43の汚れ検出/補正処理の内容を示すフローチャートである。この処理は、画像処理部772の汚れ検出/補正部712において実行される。
同図に示すように、汚れ検出/補正部712は、まず検出対象とすべき画素を1ページ分の原稿画像の全画素の中から1画素特定する(ステップS51)。この特定方法としては、例えば主走査方向や副走査方向の並び順等から1画素ずつ特定して行く方法が考えられる。
そして、特定された画素(注目画素:以下、図11に示す画素P1を例に説明する。)がエッジ画素であるか否かを判定する(ステップS52)。
具体的には、画素P1と画素P1を取り囲む周辺画素(例えば、8個の画素)の全9個の画素(主走査方向の3画素×副走査方向の3画素)について、各画素のR成分の読取値Dr(読取データR)だけを用いて、画素P1がエッジ部に位置する画素(エッジ画素)であるか否かを判断する。エッジ画素であるか否かの判断は、公知の微分フィルタを用いてエッジが検出されるか否かにより行なうことができる。なお、上記エッジ画素の判断としては、例えば25個(5×5)の画素のデータを用いるとしても良い。
そして、各画素の読取値Dg(G成分)だけを用いて画素P1がエッジ画素であるか否かを判断する。続いて、各画素の読取値Db(B成分)だけを用いてエッジ画素であるか否かを判断する。そして、エッジ画素としての判定がB成分(B色)だけについてあったか否かを判断するものである。
次に、画素P1から副走査方向に所定ライン(ここでは88ライン)離れた位置の画素を参照画素として、当該参照画素、ここでは画素P2がエッジ画素であるか否かを判断する(ステップS53)。
この判断方法は、画素P1の場合と同様である。すなわち、画素P2と画素P2を取り囲む周辺画素(例えば、8個の画素)の9個の画素について、読取値Dr(R成分)だけを用いる場合、読取値Dg(G成分)だけを用いる場合、読取値Db(B成分)だけを用いる場合の3つの場合で画素P2がエッジ画素であるか否かを判断する。そして、エッジ画素としての判定がG成分(G色)だけについてあったか否かを判断する
続いて、画素P1から副走査方向に所定ライン(ここでは176ライン)離れた位置の画素を次の参照画素として、当該参照画素、ここでは画素P3がエッジ画素であるか否かを判断する(ステップS54)。この判断方法も画素P1の場合と同様である。すなわち、画素P3と画素P3を取り囲む周辺画素(例えば、8個の画素)の9個の画素について、読取値Dr(R成分)だけを用いる場合、読取値Dg(G成分)だけを用いる場合、読取値Db(B成分)だけを用いる場合の3つの場合で画素P3がエッジ画素であるか否かを判断する。そして、エッジ画素としての判定がR成分(R色)だけについてあったか否かを判断する。
画素P1がB色だけ、画素P2がG色だけ、画素P3がR色だけについてエッジ画素と判定された場合(以下、「所定条件が満たされた場合」ともいう。)には(ステップS55で「YES」)、画素P1〜P3がごみの影響を受けている蓋然性が高いと判断する(ステップS56)。逆に、所定条件が満たされなかったと判断した場合には(ステップS55で「NO」)、ステップS58に移って、画素P1〜P3がごみUの影響を受けていない蓋然性が高いと判断する。
このように所定条件が満たされた場合にだけごみUの影響を受けている蓋然性が高いとするのは、次の理由による。
すなわち、図11等で説明したように、本実施の形態では、原稿とプラテンガラス50を逆方向にそれぞれ一定速度で移動させる構成としているので、副走査方向に所定ライン数(ここでは88ライン)だけ離れた3つの画素P1,P2,P3を見たとき、1つのごみUによる影響は、画素P1についてB色のみ、画素P2についてG色のみ、画素P3についてR色のみに現れることになる。
例えば、画素P1が原稿画像の低濃度の画像部分を示す画素であり、その読取値DbにだけごみU(高濃度)の成分が含まれている(周辺画素の読取値にはごみの成分が含まれていない)場合を考えると、B色については画素P1の読取値が高濃度、周辺の各画素の読取値が低濃度を示すものとなって大きな差が生じエッジと検出される可能性が高くなる。一方でR,G色については、ごみUの成分が含まれていないから画素P1もその周辺画素も読取値が低濃度を示すものとなってその差が大変小さくなりエッジ検出される可能性が低くなる。
逆に、ごみUの影響を受けていない場合には、R,G,B色全てについて、画素P1もその周辺画素も読取値が低濃度を示しその差が小さくなってエッジ検出される可能性が低くなるはずである。したがって、画素P1がごみUの影響を受けている場合、B色だけについてエッジ画素と判定される可能性が極めて高くなると考えられる。
このことは画素P2、P3についても同様である。例えば、画素P2の読取値DgにだけごみUの成分が含まれている場合、G色については画素P2の読取値が高濃度、各周辺画素の読取値が低濃度を示すものとなって大きな差が生じエッジと検出される可能性が高くなる。一方でB,R色については、画素P2も周辺画素もその読取値が低濃度を示すものとなってその差が大変小さくなりエッジ検出される可能性が低くなる。逆に、ごみUの影響を受けていない場合には、R,G,B色全てについて、画素P2も周辺画素もその読取値が低濃度を示しその差が小さくなってエッジ検出される可能性が低くなることになる。したがって、画素P2がごみUの影響を受けている場合、G色だけについてエッジ画素と判定される可能性が極めて高くなると考えられる。
このようにごみUを読み取った場合、ごみUのB色の成分が画素P1の読取値Dbに,ごみUのG色の成分が画素P2の読取値Dgに、ごみUのR色の成分が画素P3の読取値Drにそれぞれ分散されるといったことを逆に考えれば、そのようなごみUの色成分の出現パターンが検出された場合には、画素P1についてB色、画素P2についてG色、画素P3についてR色についてその読取値にごみUの成分が含まれている可能性が高いということができる。そこで、本実施の形態では、上記所定条件が満たされた場合に、画素P1〜P3がごみUの影響を受けている蓋然性が高いと判断するようにしているのである。
上記では、読取られる原稿をA5サイズとした場合の例を説明したが、原稿サイズが異なるとガラス移動速度Vpが変わるため、ごみUが位置Bから位置G、位置Gから位置Rに移動する時間も変わることになり、それに応じて画素P1〜P3の副走査方向における所定ライン数も変わることになる。
例えば、原稿がA3の場合、プラテンガラス50(ごみU)は、原稿搬送速度Voの(5/210)の速度で移動するので、図10(d)において位置Gに到達する時間は、T168時となり、そのときに位置Gに位置している原稿画像の画素は、第(N+164)ライン上の画素になる。また、図10(e)において、位置Rに到達する時間は、T336時となり、そのときに位置Rに位置している原稿画像の画素は、第(N+336)ライン上の画素になる。そのため、図11、12において、画素P1とP2の副走査方向における所定ライン数は172ライン、画素P1とP3間の所定ライン数は344ラインに変わることになる。他のサイズについても同様に所定ライン数を予め求めておくことができる。
ステップS57では、ごみUの影響を受けていると判断された画素について、その読取値を補正する処理を実行する。具体的には、画素P1について読取値Db、画素P2について読取値Dg、画素P3について読取値DrにごみUの色成分が含まれている蓋然性が高いので、当該読取値をその周辺画素の同色の読取値に置き換える処理を実行する。なお、この補正の方法については、当該方法に限定されない。ごみUの影響を受けていると判断された特定画素とその周辺画素の読取値から当該特定画素のごみの成分を受けている読取値を補間により補正する方法、スムージングフィルタを用いて平滑化する方法等種々の公知の方法をとることができる。
ステップS59では、全画素について上記ステップS51〜S58の汚れ検出の処理を実行したか否かを判断する。
全画素について汚れ検出/補正処理を実行していないことを判断すると(ステップS59で「NO」)、ステップS51に戻って、別の画素を検出対象の画素として特定し、当該別の画素を注目画素としてごみUの影響を受けているか否かを判断する処理を実行する。ステップS59で全画素について汚れ検出等の処理が実行されたことが判断されるまで、ステップS51〜S58の処理を繰り返し実行し、全画素について当該処理が実行されたことを判断すると(ステップS59で「YES」)、画像処理のルーチンにリターンする。
上記では、1つのごみUがプラテンガラス50上に付着している場合の例を説明したが、R,G,B位置にそれぞれ別のごみが付着した場合でも、プラテンガラス50の移動により、各ごみについて当該ごみの色成分が3つの画素(P1,P2,P3)にそれぞれ分散されるので、上記同様に検出することが可能になる。
また、ごみUの大きさが数画素程度という比較的大きな場合、例えば位置Bについて見ると、ごみUが位置Bを通過する際に原稿画像の複数の画素がごみUと擦れ違い、B色についてごみUの影響を受ける画素が、P1を先頭に副走査方向に隣接する複数個の画素が繋がってなる画素列として現れる場合がある。このような場合でも、上記のステップS52で、各画素ごとに、当該画素がB色についてのみエッジ画素であるか否かの判定が行われることになるが、当該画素列の一方端の画素と他方端の画素とに挟まれる画素については副走査方向に隣接する画素が同様にごみUの影響を受けている画素になるためエッジ画素と判定され難くなる。その場合を考慮して、例えばエッジ画素と判定された2つの画素に挟まれる画素が存在する場合には、当該画素をB色成分についてごみUの影響を受けている画素とみなして扱うように処理することが考えられる。このことは、他のG色、R色の場合についても同様とすることができる。
図9に戻って、ステップS44では、汚れ検出/補正処理されたデータに色補正処理を施して1ページ目の原稿画像についてシアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの各再現色のデータを生成する。そして、生成されたデータを画像メモリ773に格納させた後(ステップS45)、原稿読取処理のメインルーチンに戻る。
以上説明したように、原稿読取中に原稿とプラテンガラス50を逆方向に移動させる構成において、本実施の形態では、搬送される原稿のサイズに応じてガラス移動速度Vpを切換える、具体的にはA4やA5等の小サイズの原稿の読取時のガラス移動速度をA3等の大サイズの場合よりも速くしている。従って、プラテンガラス50上にごみが付着したとしても、小サイズの原稿の場合には大サイズの原稿に比べて、そのごみが読取位置をより速く通過する、すなわち読取位置上に位置している時間がより短くなって、それだけごみ自体が画像として読取られ難くなる。例えば、ガラス移動速度Vpを2倍にすると、ごみが読取位置を通過する時間が半分に短縮される。原稿搬送速度が原稿サイズに拘らず一定のため、ごみが読取位置を通過する間(ごみの進行方向先端が読取位置にかかってから進行方向後端が読取位置を通り過ぎるまでに要する時間)に当該ごみと読取位置上ですれ違う原稿画像の画素数が減り、その結果、読取データを補正すべき画素が減ることになって画質劣化を抑えられる。
通常、シートスルー方式では小型化を図るため、プラテンガラス50の移動距離Lsを大きくとれない。そのため、従来のように読取条件に拘らずプラテンガラス50の動作が一様な構成では、ガラス移動速度Vpが最大原稿サイズ(A3サイズ)に合わせて固定的に決められてしまい(上記の例では、5.0[mm/s])、小サイズの原稿の読取りであっても、プラテンガラス50を最大サイズと同速度で移動せざるを得なかったが、本実施の形態の構成にすることで、小型化を実現しつつ、特定の読取条件、上記例では小サイズの原稿の読取りについてはガラス移動速度Vpをより速くして、それだけ画質劣化を抑えることができる。
また、プラテンガラス50上に付着したごみを読取った場合、ごみのR,G,Bの色成分が副走査方向に所定ライン数だけ離れた3つの画素P1,P2,P3に分散されるときのその分散に基づくごみの色成分の出現パターンからごみの色成分(ノイズ成分)を検出し、検出されたノイズ成分が現れないように補正するので、さらなる画質劣化の抑制が可能になる。
なお、上記では原稿検出センサ181,182を用いて原稿サイズを検出するとしたが、例えば操作パネル120からユーザが原稿サイズを設定入力する構成としても良い。この場合には、制御部77は、操作パネル120において入力された情報を原稿サイズ(または原稿長)として取得することができる。
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、原稿画像を等倍で読取る場合の例を説明したが、本実施の形態では、読取条件として読取倍率に応じてガラス移動速度Vpを変化させるようにしており、この点が第1の実施の形態と異なっている。以下、説明の都合上、第1の実施の形態と同じ内容についてはその説明を省略し、同じ構成要素については同符号を付すものとする。
本実施の形態では、ユーザが操作パネル120上において読取倍率として等倍(100%)または拡大(200%)を選択できるものとする。また、原稿搬送速度Voは、等倍時と拡大時で同一にしており、拡大の方法としては、読取データを主走査と副走査方向の両方についてメモリ上で公知の補間処理により電子的に倍率に応じた所定の画素数に増やす、いわゆる電子変倍による方法が用いられる。この電子変倍を用いて拡大を行う場合、副走査方向に見ると、ごみの影響を受ける画素がその倍率に応じた分だけ補間により増やされることになる。そこで、本実施の形態では、拡大時にプラテンガラス50を高速移動させるようにして、ごみの影響を受ける画素数を抑えるようにしている。
図13は、本実施の形態のガラス移動速度情報の内容をテーブル形式で例示した図である。
同図に示すように、ガラス移動速度情報は、読取倍率とガラス移動速度とを対応付けて示した情報であり、読取倍率が2倍になるとガラス移動速度Vpも等倍時の2倍になっている。これにより、拡大時においてごみの影響を受ける画素数の割合を等倍時と同程度の割合に抑えることが可能になり、ガラス移動速度Vpを等倍時と拡大時で同一にする構成よりもごみに起因するノイズ成分による画質劣化を抑えることができる。
図14は、本実施の形態におけるガラス移動速度設定処理の内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、まず読取倍率の入力受付けを行う(ステップS61)。
ユーザにより選択された読取倍率が等倍(100%)であることを判断すると(ステップS62で「YES」)、ガラス移動速度情報格納部777に格納されているガラス移動速度情報(図13)を参照して、100%に対するガラス移動速度としてV1を設定し(ステップS63)、原稿読取処理に戻る。
一方、読取倍率が等倍ではなく、拡大(200%)であることを判断すると(ステップS62で「NO」)、ガラス移動速度情報を参照して、200%に対するガラス移動速度としてV5を設定し(ステップS43)、原稿読取処理に戻る。この意味で、制御部77は、ステップS61等の処理を実行する場合に、読取倍率を示す情報を取得する取得手段として機能するものである。
なお、上記では拡大として200%の例を説明したが、これに限定されない。拡大時に等倍時よりもガラス移動速度Vpを速くすれば上記同様の効果を得られる。例えば、400%の場合には、ガラス移動速度Vpを等倍時の4倍にすることが考えられる。また、ある倍率M1に対し、M1よりも倍率が大きいM2としたときにガラス移動速度Vpを速くすれば同様の効果を得られることからすれば、例えばM1=70%、M2=85%の関係の場合にも適用可能である。
また、ノイズ成分に対しては上記の補正処理が施されることになるが、読取データ自体に含まれるノイズ成分が少ない方が好ましいことはいうまでもなく、拡大時にガラス移動速度Vpを等倍よりも速くすることは、画質向上に繋がることになる。
さらに、プラテンガラス50をより速く移動させれば、その分ごみの読取りを少なくできるというメリットがあるが、その一方で騒音等が増えることは否めず、その点から例えば等倍時のガラス移動速度Vpをユーザにごみと認識され難くなると想定される程度の速さに実験等から求めて設定すれば、等倍時には画質を劣化を感じさせない程度に維持したまま騒音等を抑えられ、拡大時には画質劣化を抑えることが可能になる。
本実施の形態では、電子変倍により拡大を行うとしたが、拡大の方法は、これに限定されない。例えば、原稿搬送速度Voを拡大時に等倍時よりも遅くすることで拡大を行うこともできる。具体的には、CCDセンサ49の読取時の所定クロック数を等倍時と拡大時で同じとした場合に、読取倍率が2倍になると原稿搬送速度Voを1/2にする。すなわち、拡大時に原稿搬送速度Voを等倍時の1/2にすることで副走査方向について単位時間当たりに読取れるライン数を等倍時の2倍に増やして2倍率を実現するものである。なお、主走査方向については上記補間と同様の処理が行われて拡大される。
このように原稿搬送速度Voを拡大時に遅くする構成にする場合でも、拡大時のガラス移動速度が等倍時よりも速くされる。これは、以下の理由による。
すなわち、拡大時に原稿搬送速度Voを遅くする構成をとる場合、ごみの読取画像の副走査方向における長さ自体は、ガラス移動速度Vpを等倍時と拡大時で同一にしても同じになって変わることはない。
しかしながら、拡大時には出力遅延回路710による遅延時間が等倍時よりも長く、例えば200%では2倍にされる。
従って、ごみの影響を受ける原稿画像の副走査方向における画素P1〜P2間隔、P2〜P3間隔(上記例では88ライン)は、その分だけ等倍時よりも長くなる、すなわち当該影響を受ける画素がより副走査方向に分散されて現れることになる。
ここで、ごみが位置Bを通過するときのことを考えると、当該ごみの一方端が位置Bにかかり他方端が位置Bを通り過ぎるまでに原稿画像上において当該ごみと一緒に読取られB色成分にごみの影響を受ける画像は、副走査方向に連続する複数の画素からなる画素列、例えば図11において、画素P1を先頭に副走査方向に複数個の画素が連続してなる画素列として現れることになる。このことは、位置G、位置Rについても同様である。以下、B色成分にごみの影響を受ける画素列を「画素列B」、同様にG色成分にごみの影響を受ける画素列を「画素列G」、R色成分にごみの影響を受ける画素列を「画素列R」という。
画素列B等の長さは、ごみの大きさ(副走査方向長さ)により変わり、例えばごみの副走査方向長さが10画素相当分のような大きなものとすると、1色の成分が影響を受ける画素だけでなく、B,G色の両方の成分に影響を受ける画素、B,G,R色成分全てに影響を受ける画素、G,R色成分に影響を受ける画素が現れることになる。このB,G色の両方の成分に影響を受ける画素は、画素列Bと画素列Gに含まれるから、画素列BとGが一部で重なるようになる。また、G,R色成分に影響を受ける画素は、画素列G、Rに含まれるから、画素列GとRが一部で重なるようになる。すなわち、画素列B,G,Rは、その一部が重なって副走査方向に繋がるようにして現れることが生じる。
上記したように、ごみの読取画像の長さ自体は、等倍でも拡大でも変わらないため、画素列B,G,Rのそれぞれの副走査方向長さも同様に等倍でも拡大でも変わることはない。ところが、拡大時の遅延時間が等倍時よりも長くなる関係から、ごみの色成分が分散されるときの画素間隔が広がることになる。
従って、画素列B,G,Rの長さ自体が変わらなくても、拡大時の分散により画素間隔が広くなる分だけ画素列Bを基準に画素列Gとの重なる部分が少なくなるように画素列Gが画素列Bから離れる方向にずれて現れるようになり、同様に画素列Rも画素列Gから離れる方向にずれて現れるようになる。このようになると、繋がった画素列B,G,Rを1つの列として見たとき、その一方端から他方端までの長さは、等倍時よりも拡大時の方が長くなることになり、すなわち読取画像において少なくとも1つの色成分についてごみの影響を受ける画素の数が多くなってしまう。
上記のように等倍時と拡大時でCCDセンサ49の読取時のクロック数を一定にした場合、ごみの色成分が分散される画素間隔は、原稿搬送速度Vo(遅延時間)とガラス移動速度Vpにより決められることになる。
そこで、拡大時に原稿搬送速度Voが等倍時よりも遅くなる、すなわち遅延時間が長くなる分だけ、逆にガラス移動速度Vpを等倍時よりも速くすれば、ごみの色成分が分散される画素間隔を等倍時と同程度に抑えられることになる。もって、1色でも色成分にごみの影響を受ける画素数を等倍時と同程度に抑えることが可能になり、拡大時のガラス移動速度Vpを等倍時と同速にする場合に比べて拡大時にごみに起因するノイズ成分を小さく抑えることができるものである。なお、本例では読取倍率に応じて原稿搬送速度Voを変化させる構成をとることから、読取倍率により読取位置を通過する時間が決まることになり、その意味で読取倍率は、搬送中の原稿が読取位置を通過する時間に関する情報を示すものとして捉えることができる。
また、電子変倍の場合と同様に、本例でもある倍率m1に対し、m1よりも倍率が大きいm2としたときにガラス移動速度Vpを速くすれば同様の効果を得られることからすれば、例えばm1=70%、m2=85%の関係の場合にも適用可能である。また、倍率と原稿搬送速度とが反比例の関係にあるので、例えば倍率M1のとき原稿搬送速度をVo1、ガラス移動速度をVp1、倍率M2(>M1)のとき原稿搬送速度をVo2、ガラス移動速度をVp2とすると、Vo1≧2×Vo2の場合にVp2≧2×Vp1の関係を有するとすることができる。
さらに、上記では、読取倍率をユーザの選択入力により取得するとしたが、これに限られない。読取倍率が判れば良く、例えば原稿のサイズと、使用される用紙サイズとから自動的に倍率を求めてこれを取得とすることもできる。
(第3の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、同一サイズの複数枚の原稿の束から原稿を1枚ずつ給送して読取る場合の例を説明したが、本実施の形態では、複数の異なるサイズの原稿が混在した原稿束から原稿を1枚ずつ給送して読取る混載モードの場合を例にしており、この点が第1の実施の形態と異なっている。なお、本実施の形態では、ユーザが、操作パネル120上において混載モードでの読取りを行うか否かを選択できるようになっている。
図15は、本実施の形態のガラス移動速度設定処理の内容を示すフローチャートである。同図に示すように、本ガラス移動速度設定処理は、第1の実施の形態のガラス移動速度設定処理に対しステップS71〜S73の処理が追加されている。
すなわち、まず混載モードが選択されたか否かを判断する(ステップS71)。ここで、混載モードが選択されていないことを判断すると(ステップS71で「NO」)、ステップS30以降の処理を行う。この場合の処理は、第1の実施の形態と同じとなる。
一方、混載モードが選択されていることを判断すると(ステップS71で「YES」)、原稿サイズ検出を行う(ステップS72)。この原稿サイズ検出は、基本的にステップS30の処理と同じである。そして、検出された原稿サイズを最大原稿サイズとして特定して(ステップS73)、ステップS31に移る。
ステップS31以降では、特定された最大原稿サイズがA3等であるか否かが判断されることになる。例えば、A3サイズであると判断されると、原稿束にA4サイズの原稿が1枚混在している場合であっても、そのA4サイズの原稿も含めてガラス移動速度VpはA3サイズの移動速度に設定される。これにより、例えば1枚の原稿毎にそのサイズを検出してプラテンガラス移動速度を切り換える構成とするよりも、装置の小型化、読取りに要する時間の短縮を図れる。
すなわち、混載原稿において1枚の原稿毎にそのサイズを検出しようとすると、例えば原稿検出センサを原稿搬送路途中に配し、搬送中の原稿の副走査方向長さをその通過時間の計測により検出して原稿サイズを求める等の構成が考えられる。この構成をとる場合、自動原稿搬送装置16において原稿の給紙位置から原稿読取位置501までの原稿搬送路長を最大原稿サイズよりも十分に長くとる必要が生じ装置が大型化すると共に、搬送路が長くなる分だけ搬送に時間がかかり原稿読取りに要する時間が長くなってしまうが、本実施の形態のように混載モードの場合に原稿サイズを最大原稿サイズとすることで、原稿搬送中にサイズ検出を行う構成をとる必要がなくなり小型化を図れると共に原稿読取りを速く行え、読取りに要する時間を短縮でき生産性向上に有利になるものである。
(第4の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、原稿サイズに応じて設定されたガラス移動速度Vpでプラテンガラス50を移動させるとしたが、本実施の形態では、設定されたガラス移動速度Vpを、読取後のデータに施されるべき画像処理、ここではエッジ強調またはスムージング処理に応じて補正するガラス移動速度補正処理を実行するとしており、この点が第1の実施の形態と異なっている。ここでは、ユーザが操作パネル120上で、エッジ強調が施される文字モードとスムージングが施される写真モードのいずれかを選択でき、選択されたモードに応じてエッジ強調またはスムージング処理が画像処理部772において実行されるようになっている。なお、エッジ強調とスムージングの処理方法としては、公知のものが用いられる。
図16は、ガラス移動速度補正処理の内容を示すフローチャートである。本ガラス移動速度補正処理は、ガラス移動速度設定処理(図8)においてガラス移動速度Vpが設定された後に実行される。具体的には、ステップS32の後、S34の後、S36の後、S38の後、S39の後である。
図16に示すように、施されるべき画像処理条件、ここでは文字モードまたは写真モードのユーザからの選択入力の受付けを操作パネル120を介して行う(ステップS81)。
文字モードが選択されたことを判断すると(ステップS82で「YES」)、ガラス移動速度Vpを現在の設定値のままにして(ステップS83)、ガラス移動速度設定処理に戻る。例えば、当該補正処理がステップS36の後に実行された場合には「V3」、ステップS39の後に実行された場合には「V5」のままとなる。
一方、文字モードではない、すなわち写真モードが選択されたことを判断すると(ステップS82で「NO」)、ガラス移動速度をV1に補正して(設定し直して)(ステップS84)、ガラス移動速度設定処理に戻る。
これにより、例えばA4、A5等の小サイズの原稿の場合、文字モードが選択されると、プラテンガラス50がA3サイズの原稿の場合よりも速く移動することになる(第1の実施の形態と同じ構成)。一方で、写真モードが選択されると、プラテンガラス50がA3サイズの原稿の場合と同速、すなわち文字モードのときよりも遅い速度で移動することになる。
このように文字モードでガラス移動速度Vpを速くすることで、ごみの影響を受ける画素数が少なくなり、エッジ強調により強調されても目立ち難くなる。また、写真モードでガラス移動速度Vpを遅くすることで、高速移動による振動に起因する色ずれ等を抑えることができ、中間調のカラー原稿等の読取りを良好に行うことができる。なお、ガラス移動速度Vpが遅くなるが、写真モードではごみに起因するノイズ成分がスムージングにより平滑化されるため劣化にまでは至り難い。
なお、上記では、写真モードでのガラス移動速度Vpを最低のV1としたが、これに限定されず、例えばV1≦(写真モードでの移動速度)<(文字モードでの移動速度)の関係を満たす値とすれば、文字モードよりも振動の影響を抑えることが可能になる。
また、ノイズ成分の強調を抑えるため文字モードではガラス移動速度Vpを速くし、写真モードではプラテンガラス50の高速移動による振動に起因する色ずれを抑えるためガラス移動速度Vpを遅くするという技術思想からすれば、本ガラス移動速度補正処理をガラス移動速度設定処理のサブルーチンとして用いる構成に限定されることはない。すなわち、原稿サイズに拘らず、文字モードが選択された場合にはガラス移動速度をVp1に、写真モードが選択された場合にはガラス移動速度をVp2(Vp2<Vp1)に切換える構成が考えられる。
なお、本発明は、画像読取装置に限られず、上記読取処理を実行する方法であるとしてもよい。さらに、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしてもよい。また、本発明に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PD、BD(Blu−ray Disc)などの光記録媒体、Smart Media(登録商標)などのフラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
また、本発明に係るプログラムは、上記に説明した処理をコンピュータに実行させるための全てのモジュールを含んでいる必要はなく、例えば通信プログラムやオペレーティングシステム(OS)に含まれるプログラムなど、別途情報処理装置にインストールすることができる各種汎用的なプログラムを利用して、本発明の各処理をコンピュータに実行させるようにしても良い。従って、上記した本発明の記録媒体に必ずしも上記全てのモジュールを記録している必要はないし、また必ずしも全てのモジュールを伝送する必要もない。さらに所定の処理を専用ハードウェアを利用して実行させるようにすることができる場合もある。
(変形例)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記第1の実施の形態では、プラテンガラス50を原稿搬送方向の逆方向に移動させるとしたが、例えば原稿搬送方向と同方向に移動させる構成にすることもできる。この場合も同様に、原稿サイズが小さくなるほどガラス移動速度Vpを速くすることで、プラテンガラス50上のごみの影響を受ける画素数を少なくでき、画質劣化を抑えることができる。
なお、プラテンガラス50を原稿搬送方向と同方向に移動させる構成とする場合、ごみUは、位置R、G、Bの順に通過することになるから、上記図11に示す画素P1は位置Rで、画素P2は位置Gで、画素P3は位置Bでそれぞれ読取られた画像部分に対応する画素ということになり、ごみUの色成分の出現パターンは、ごみUのR色の成分が画素P1の読取値Drに、ごみUのG色の成分が画素P2の読取値Dgに、ごみUのB色の成分が画素P3の読取値Dbにそれぞれ分散されることになる。したがって、画素P1についてR色、画素P2についてG色、画素P3についてB色だけについてエッジ画素と判定された場合を所定条件として、画素P1〜P3がごみUの影響を受けている蓋然性が高いと判断できる。
汚れ検出/補正処理では、画素P1(注目画素)とP2間、画素P1とP3間の副走査方向における所定ライン数が、その移動速度Vpに応じて変わることになる。具体的には、例えばガラス移動速度Vpが第1の実施の形態と同じ10.0[mm/s]であり、T0時に原稿画像の第Nラインの画像部分P1´とプラテンガラス50上に付着したごみUとが位置Rに位置しているとすると、当該所定の距離は次のようにして求めることができる。
すなわち、ごみUは、原稿搬送速度Voの(10/210)の速度でプラテンガラス50の移動方向と同方向に移動するので、ごみUが位置Rから位置Gに4ライン相当分移動した時点(T84時)では、位置Gに原稿画像の第80ラインの画像部分P2´が位置していることになる。さらに、ごみUが位置Gから位置Bに4ライン相当分移動した時点(T168時)では、位置Bに原稿画像の第160ラインの画像部分P3´が位置していることになる。これより画素P1〜P2間、P1〜P3間の副走査方向における所定ライン数は、それぞれ80ライン、160ラインということになる。他の原稿サイズの場合も同様の当該原稿に対するガラス移動速度Vpに応じて所定ライン数を予め求めておけば良い。
(2)上記第1の実施の形態では、汚れ検出/補正処理(ステップS43)において、読取られたプラテンガラス50上のごみの成分を検出し、その成分がノイズとして現れないように補正するとしたが、当該処理を実行しない構成をとることも可能である。
例えば、プラテンガラス50に付着すると想定されるごみが極めて小さいものに限られたり、ガラス移動速度Vpをある程度大きく取れる等のような場合には、原稿読取時にプラテンガラス50を移動させるだけでも当該ごみに起因するノイズによる画質劣化をユーザに認識できない程度まで抑えられることが十分に考えられるからである。ごみの検出と補正処理を実行しない分、CPUの処理負担を低減させることができる。
(3)上記第4の実施の形態では、読取条件としてエッジ強調とスムージング処理のいずれが読取データに施されるかに応じてガラス移動速度Vpを変化させるとしたが、エッジ強調の有無またはスムージングの有無でガラス移動速度Vpを切換えるとしても良い。具体的には、エッジ強調される場合にはVpを高速に、エッジ強調されない場合には低速にしたり、またスムージングされる場合にはVpを低速に、されない場合には高速に切換えるものである。さらに、読取られたごみの画像をより強調する(または平滑化する)処理であれば、この画像処理をエッジ強調(またはスムージング)の代わりに読取条件の1つにすることもできる。
(4)上記では、プラテンガラス50を原稿読取中に原稿搬送方向に略平行な一定の方向に移動する構成としたが、これに限られない。例えば、主走査方向成分をある程度含む、すなわち副走査方向に対しある角度だけ斜めの方向にプラテンガラス50を移動させる構成とすることも可能であろう。さらに、プラテンガラス(原稿台)としては、透光性を有するものであればガラスに限られず、例えば樹脂製としても良い。さらに、プラテンガラス50の移動機構としては、上記のラック・ピニオン機構に限られない。プラテンガラス50を原稿読取中に所定の方向に移動させることができれば良く、例えばいわゆるねじ送り機構を用いてプラテンガラス50を移動させる構成をとることも可能である。
(5)上記実施の形態では、本発明の画像読取装置を複写機に適用した場合の例を説明したが、スキャナ、ファクシミリ装置、MFP(Multiple Function Peripheral)等のカラーの原稿画像を読み取るシートスルー方式の画像読取装置一般に適用できる。
また、カラー画像を読み取るための読取手段としてCCDセンサ49を用いたが、搬送される原稿の画像を原稿搬送方向に所定間隔をおいて位置する複数の読取位置で読み取って、各読取位置ごとに対応する異なる色の成分信号を出力する機能を有する読取手段であれば良く、例えばCIS(コンタクト・イメージ・センサ)等を用いることもできる。さらに、R,G,Bの3色に限定されず、複数色とすることができる。この場合、各色ごとに当該色に対応する読取位置を設ける構成とすれば良い。さらに、カラー画像を読み取る構成に限られず、モノクロ画像を1つの読取位置で読取る読取手段を有する画像読取装置にも適用できる。この場合、上記汚れ検出/補正処理は実行されない。
なお、原稿搬送速度Vo、ガラス移動速度Vp、プラテンガラス50の移動ストロークLs、読取可能な原稿サイズ等の各値が上記のものに限定されないのはいうまでもなく、装置構成に応じた値が設計、実験等から決められる。また、上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしても良い。
本発明は、シートスルー方式の画像読取装置に広く適用することができる。
第1の実施の形態にかかるデジタル式カラー複写機10の概略構成を示す図である。 複写機10のガラス駆動部51の構成を示す斜視図である。 (a)は、シートスルー方式において原稿面からの反射光がCCDセンサ49に至るまでの光路を示した拡大図であり、(b)は、CCDセンサ49の受光面の様子を示した図である。 複写機10の制御部77の構成を示すブロック図である。 制御部77の画像処理部772の構成を示すブロック図である。 制御部77のガラス移動速度情報格納部777のガラス移動速度情報の内容例を示す図である。 原稿読取処理の内容を示すフローチャートである。 ガラス移動速度設定処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 画像処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 原稿が原稿読取位置501を通過する様子を示すと共にプラテンガラス50が原稿搬送方向の逆方向に移動して行く様子を示す模式図である。 画像処理部772の内部メモリ7121に各画素の読取データR,G,Bが格納されている状態を模式的に示した図である。 汚れ検出/補正処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 第2の実施の形態のガラス移動速度情報の内容例を示す図である。 ガラス移動速度設定処理の内容を示すフローチャートである。 第3の実施の形態のガラス移動速度設定処理の内容を示すフローチャートである。 第4の実施の形態のガラス移動速度補正処理の内容を示すフローチャートである。
符号の説明
12 イメージリーダ部
49 CCDセンサ
50 プラテンガラス(原稿台)
51 ガラス駆動部
77 制御部
120 操作パネル
181、182 原稿検出センサ
501 原稿読取位置
712 汚れ検出/補正部
771 CPU
772 画像処理部
777 ガラス移動速度情報格納部

Claims (6)

  1. 透光性の原稿台と、
    原稿搬送方向における読取倍率がM1の場合には原稿搬送速度をVo1、前記読取倍率が前記M1よりも大きいM2の場合には前記原稿搬送速度を前記Vo1よりも遅いVo2にして原稿を前記原稿台に搬送する搬送手段と、
    前記原稿台上を搬送中の原稿の画像を前記原稿台を介して読み取る読取手段と、
    原稿読取中に前記原稿台を所定の方向に移動させる駆動手段と、
    前記読取倍率に基づき、前記読取倍率が前記M1の場合には前記原稿台の移動速度をVp1に、前記M2の場合には前記移動速度を前記Vp1よりも速いVp2に、前記駆動手段を制御して前記原稿台の移動速度を変化させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. Vo1≧2×Vo2の場合には、Vp2≧2×Vp1であることを特徴とする請求項に記載の画像読取装置。
  3. 透光性の原稿台と、
    原稿を前記原稿台に一定の原稿搬送速度で搬送する搬送手段と、
    前記原稿台上を搬送中の原稿の画像を前記原稿台を介して読み取る読取手段と、
    前記読取手段によって読取られた原稿の読取データを副走査方向に電子的に変倍する電子変倍手段と、
    原稿読取中に前記原稿台を所定の方向に移動させる駆動手段と、
    前記電子変倍手段の倍率に基づき、前記倍率がM1の場合には前記原稿台の移動速度をVp1に、前記M1よりも大きいM2の場合には前記移動速度を前記Vp1よりも速いVp2に、前記駆動手段を制御して前記原稿台の移動速度を変化させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  4. 透光性の原稿台と、
    原稿を前記原稿台に一定の原稿搬送速度で搬送する搬送手段と、
    前記原稿台上を搬送中の原稿の画像を前記原稿台を介して読み取る読取手段と、
    原稿読取中に前記原稿台を所定の方向に移動させる駆動手段と、
    前記読取手段によって読取られた原稿の読取データに対し、エッジ強調処理またはスムージング処理を実行する画像処理手段と、
    前記画像処理手段の画像処理に基づき、前記スムージング処理を実行する場合は前記原稿台の移動方向をVp1に、前記エッジ強調処理を実行する場合は前記移動速度を前記Vp1よりも速いVp2に、前記駆動手段を制御して前記原稿台の移動速度を変化させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  5. 前記所定の方向は、原稿搬送方向に略平行な一定の方向であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  6. 前記読取手段は、
    前記原稿の画像を原稿搬送方向に所定の間隔をおいて位置する複数の読取位置で1画素単位で読み取って、各読取位置ごとに対応した異なる色の成分信号を出力すると共に、前記読取手段の出力信号に基づき、各画素について、当該画素の各色の成分信号にエッジ成分が含まれるか否かを検出し、検出結果に基づいて前記原稿台の汚れによるノイズ成分の有無を検出する検出手段を備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像読取装置。
JP2004363406A 2004-12-15 2004-12-15 画像読取装置 Expired - Fee Related JP4432763B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004363406A JP4432763B2 (ja) 2004-12-15 2004-12-15 画像読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004363406A JP4432763B2 (ja) 2004-12-15 2004-12-15 画像読取装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006174067A JP2006174067A (ja) 2006-06-29
JP2006174067A5 JP2006174067A5 (ja) 2009-03-26
JP4432763B2 true JP4432763B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=36674347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004363406A Expired - Fee Related JP4432763B2 (ja) 2004-12-15 2004-12-15 画像読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4432763B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006174067A (ja) 2006-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7813005B2 (en) Method and apparatus for processing image data
US10931844B2 (en) Image inspection apparatus and image forming apparatus
US8237997B2 (en) Image reader and image forming device
JP5079609B2 (ja) 画像読取装置、画像形成装置
JP2013225822A (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP3964300B2 (ja) 画像処理装置,画像形成装置および画像処理方法
JP4150858B2 (ja) 画像読取装置
JP4432763B2 (ja) 画像読取装置
JP4849144B2 (ja) 画像読取装置および筋状ノイズ補正方法
JP4780674B2 (ja) 変倍方法および画像処理装置
KR100572293B1 (ko) 화상 형성 장치
JP6043826B2 (ja) 画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置
JP5027831B2 (ja) 画像読取装置、画像形成装置、ノイズ混入要因検出方法
JP5011093B2 (ja) 画像処理装置とその制御方法
JP5775828B2 (ja) 画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2010183144A (ja) 原稿自動送り装置、画像読取装置
JP4285403B2 (ja) 画像読取装置
JP2012222422A (ja) 画像読取装置及び画像処理装置
JP6055859B2 (ja) 画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置
JP3934385B2 (ja) 画像処理装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP6055860B2 (ja) 画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置
JP5069705B2 (ja) 画像読取装置、画像形成装置
JP5851371B2 (ja) 画像形成装置及び画像読取方法
JP2006245825A (ja) 画像読取装置
JP2005086725A (ja) 画像読取装置および画像読取プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060922

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090804

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees