JP6348014B2 - 掘削機 - Google Patents

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Description

本発明は、ベースマシンに立設したリーダに沿って昇降可能に設けたオーガを、前記リーダに設置したウインチからのワイヤで吊り下げ、前記ウインチを駆動して前記オーガを昇降させる掘削機に関するものである。
従来、特許文献1に記載の杭打機においては、リーダガイドパイプに昇降可能に装着された掘削機であるオーガが、ベースマシンのウインチから繰り出されたワイヤにより吊り下げられている。オーガが、スクリュロッドまたはケーシングを保持しつつ回転すると共に、ウインチがワイヤを巻き出すことにより、オーガ等の自重により、スクリュロッド等が地中に進入し、杭打ち作業が行われる。
地盤が固くてさらに、大きな圧入力を必要とする場合には、特許文献2に記載の杭打機のように、リーダに設けられたラックと、オーガに設けられたピニオンにより杭に対して圧入力を付加している。
しかし、ラックとピニオンは歯車であるため、製作精度を必要とする。そして、リーダが長くなりラックが長くなると、製作コストが高くなる問題があった。また、コストを下げるために、製作精度を落とすと、リーダの接続部において、オーガが移動するときに動きがスムーズでなくなり、騒音等を発生する問題があった。
また、リーダの全長にラックを配置するため、リーダの重量が増加し、重心位置が高くなるため、杭打機の安定性の点で不利となる問題があった。
また、オーガにピニオン駆動用の油圧モータを配置する必要があり、そのための油圧配管を長く伸ばして保持する必要があり、油圧配管の保護等に余分の設備を必要とする問題があった。
上記問題点を解決するために、特許文献3に記載の杭打機においては、リーダに沿って昇降するオーガを、圧入用ウインチに卷回されている圧入ワイヤーロープを介して強制的に下降させることにより杭を圧入し、杭打ち終了後には、上昇用ウインチに卷回されている上昇ワイヤーロープを介してオーガを上昇させることを繰り返して杭打ち作業を行っている。
これにより、ラックを使用することなく、杭打ち作業を行うことができるため、製作コストの低減等が実現できる。
特開2014-047576号公報 特公平6-78617号公報 特開2010-150776号公報
しかしながら、特許文献3に記載の杭打機には、次のような問題があった。圧入用ウインチと上昇用ウインチの2つのウインチを必要とするため、設置スペースを必要とすると共に、コストアップする問題があった。
また、2つのウインチで、一方が巻き取りを行い、他方が繰り出しを行うのであるが、圧入作業中に岩盤に突き当たると急に下降スピードが変化する場合がある。そのような場合に、他方のウインチを追従して制御することは、困難であった。また、そのような制御を行おうとすると、コストアップとなる問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、下降・圧入と上昇とを1つのウインチで行うことのできる掘削機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の掘削機は、次のような構成を有している。
(1)ベースマシンに立設したリーダに沿って昇降可能に設けたオーガを、前記リーダに設置したウインチからのワイヤーロープで吊り下げ、前記ウインチを駆動して前記オーガを昇降させる掘削機において、前記オーガを上昇させるための上昇用ワイヤーロープの一端が、前記ウインチのドラムの一端に固定されていること、前記オーガを下降させるための下降用ワイヤーロープの一端が、前記ウインチのドラムの他端に固定されていること、前記下降用ワイヤーロープが、前記リーダの外側に懸架されていること、を特徴とする。
(2)(1)に記載する掘削機において、前記ドラムの表面にらせん状の溝が形成されていること、前記オーガが下降するときに、前記ドラムから、前記上昇用ワイヤーロープが外へ繰り出される位置と、前記下降用ワイヤーロープが巻き取られる位置が、前記らせん状の溝の同じ位置又は1〜2列の空き列を設けた溝で180度異なる箇所であること、を特徴とする。
(3)(1)または(2)に記載する掘削機において、前記リーダの断面外形が円形状であること、前記ウインチのドラムから出た前記下降用ワイヤーロープが懸架される第1ガイドシーブと第2ガイドシーブを有すること、前記第1ガイドシーブと前記第2ガイドシーブとの間に懸架された前記下降用ワイヤーロープが、前記リーダの接線近傍を通過すること、を特徴とする。
(4)(1)乃至(3)に記載する掘削機のいずれか1つにおいて、前記上昇用ワイヤーロープの他端は、テンションシリンダを介して、前記リーダに固定されていること、前記上昇用ワイヤーロープは、前記オーガに設けられた動滑車に懸架されていること、を特徴とする。
(5)(1)乃至(4)に記載する掘削機のいずれか1つにおいて、前記下降用ワイヤーロープの他端は、前記リーダに固定されていること、前記下降用ワイヤーロープは、前記オーガに設けられた一対の動滑車に懸架されていること、前記一対の動滑車は、前記オーガの軸線に対して線対称の位置に配置されていること、を特徴とする。
本発明の掘削機の作用・効果を説明する。
(1)ベースマシンに立設したリーダに沿って昇降可能に設けたオーガを、前記リーダに設置したウインチからのワイヤで吊り下げ、前記ウインチを駆動して前記オーガを昇降させる掘削機において、前記オーガを上昇させるための上昇用ワイヤの一端が、前記ウインチのドラムの一端に固定されていること、前記オーガを下降させるための下降用ワイヤの一端が、前記ウインチのドラムの他端に固定されていること、前記下降用ワイヤが、前記リーダの外側に懸架されていること、を特徴とするので、オーガの下降・圧入と上昇を1つのウインチで行うことができるため、設置スペースを小さくできると共に、コストダウンを実現することができる。
また、下降用ワイヤーロープが、リーダの外側に懸架されているので、ワイヤーロープを交換するのに必要な時間を短くすることができる。ワイヤーロープは、所定の時間経過する毎に定期交換しているが、ワイヤーロープをリーダの中に通した場合、ワイヤーロープ交換に時間がかかる問題があるが、本発明の掘削機では、ワイヤーロープの交換を短い時間で行うことができる。
また、下降用ワイヤーロープが、リーダの外側に懸架されているので、ガイドシーブの外径を大きくすることができるため、ワイヤーロープの直径に対するガイドシーブの外径を適正な比率とすることができる。
(2)(1)に記載する掘削機において、前記ドラムの表面にらせん状の溝が形成されていること、前記オーガが下降するときに、前記ドラムから、前記上昇用ワイヤーロープが外へ繰り出される位置と、前記下降用ワイヤーロープが巻き取られる位置が、前記らせん状の溝の同じ位置又は1〜2列の空き列を設けた溝で180度異なる箇所であること、を特徴とするので、上昇用ワイヤーロープが繰り出される位置と、下降用ワイヤーロープが巻き取られる位置が、近いため、ドラムの回転により、上昇用ワイヤーロープが繰り出される長さと、下降用ワイヤーロープが巻き取られる長さがほぼ等しいため、オーガをスムーズに下降させることができる。
(3)(1)または(2)に記載する掘削機において、前記リーダの断面外形が円形状であること、前記ウインチのドラムから出た前記下降用ワイヤーロープが懸架される第1ガイドシーブと第2ガイドシーブを有すること、前記第1ガイドシーブと前記第2ガイドシーブとの間に懸架された前記下降用ワイヤーロープが、前記リーダの接線近傍を通過すること、を特徴とするので、第1ガイドシーブをリーダの近くに配置することができるため、下降用ワイヤーロープによりリーダに加わる回転モーメントを低減することができる。
(4)(1)乃至(3)に記載する掘削機のいずれか1つにおいて、前記上昇用ワイヤーロープの他端は、テンションシリンダを介して、前記リーダに固定されていること、前記上昇用ワイヤーロープは、前記オーガに設けられた動滑車に懸架されていること、を特徴とするので、下降・圧入作業時にオーガの下降スピードが変化しても、ワイヤーロープの弛みを吸収することができ、掘削作業を効率的に行うことができる。
(5)(1)乃至(4)に記載する掘削機のいずれか1つにおいて、前記下降用ワイヤーロープの他端は、前記リーダに固定されていること、前記下降用ワイヤーロープは、前記オーガに設けられた一対の動滑車に懸架されていること、前記一対の動滑車は、前記オーガの軸線に対して線対称の位置に配置されていること、を特徴とするので、圧入作業の時に、オーガに保持されたスクリュロッド等に対して、均一な圧入力を付与することができ、掘削作業を正確かつ安定して行うことができる。
本発明の掘削機1の全体構成を示す図である。 図1のオーガ5を上昇させた状態を示す図である。 掘削機1のワイヤーロープ20、30の懸架されている状態を示す図である。 図1における昇降ドラム11の状態を示す図である。 図2における昇降ドラム11の状態を示す図である。 図4における昇降ドラム11のA矢視図である。 昇降フレームの構造を示す図である。 図7のAA断面図である。 トップシーブの構造を示す平面図である。 図9の側面図である。 第1ガイドシーブ21、中間ガイドシーブ31の構造を示す図である。
本発明の掘削機1の一実施の形態について、図面を参照しながら、詳細に説明する。図1及び図2に掘削機1の全体構成を側面図で示す。図1は、オーガ5によりスクリュロッド6を圧入・下降させている状態を示し、図2は、掘削作業が終了して、オーガ5によりスクリュロッド6を引き抜いた状態を示す。
ベースマシン3が、移動手段であるクローラ2の上に回転可能に載置されている。ベースマシン3には、リーダ4が立設されている。リーダ4は、バックステー7により支えられている。本実施例のリーダ4は、長さが36mの長尺タイプである。
リーダ4には、昇降可能に昇降フレーム8が設けられている。昇降フレーム8には、オーガ5が固設されている。リーダ4の最下端部に、昇降ドラム11が回転可能に保持されている。昇降ドラム11は、後述する油圧モータ51により正逆転方向に切り換えて回転駆動される。昇降ドラム11と油圧モータ51により昇降ウインチが構成されている。
図3に、各種ワイヤーロープのワイヤ掛け状態を模式的に示す。
昇降ドラム11の軸方向の一端部に昇降フレーム8を介してオーガ5を吊り下げるための上昇用ワイヤーロープ30の一端が固定されている。昇降ドラム11の軸方向の他端部には、昇降フレーム8を介してオーガ5を下降させるための下降用ワイヤーロープ20の一端が固定されている。
昇降ドラム11から外に出た上昇用ワイヤーロープ30は、中間ガイドシーブ31に懸架され、第1トップシーブ32、第2トップシーブ33を介して、昇降フレーム8に設けられた動滑車34に懸架されている。動滑車34を出た上昇用ワイヤーロープ30は、第3トップシーブ35、第4トップシーブ36を介して、油圧シリンダであり、シリンダ本体がリーダ4に固設されているテンションシリンダ37のロッドの先端に固定されている。
昇降ドラム11から外に出た下降用ワイヤーロープ20は、第1ガイドシーブ21に懸架され、第2ガイドシーブ22を介して、昇降フレーム8に設けられた一対の動滑車23、24に懸架されている。一対の動滑車23、24を出た下降用ワイヤーロープ20の端部は、リーダ4に固定されている。
ここで、上昇用ワイヤーロープと下降用ワイヤーロープは、直径30mmである。
一方、パケット吊り用のワイヤーロープ40は、直径が20mmであり、サブドラム41に卷回されていて、ガイドシーブ42、ガイドシーブ43を介して、第5トップシーブ44、第6トップシーブ45を懸架して、先端にフックが取り付けられて吊り下げられて使用される。
また、ペンダントロープ49、50の一端が、リーダ4の連結部4a、4bに連結されている。起伏ワイヤーロープ48は、複数のミドルシーブ48a、48cとガントリシーブ48b、48dの間で複数回卷回され、ガイドシーブ47を介して、起伏ドラム46に卷回されている。
次に、昇降ウインチについて説明する。図4に昇降ウインチの構成を示す。図4の昇降ドラム11におけるワイヤーロープの状態は、図1のオーガ5がスクリュロッド6を圧入・下降させている状態である。図5は、掘削作業が終了して、図2のオーガ5がスクリュロッド6を引き抜いた状態である。
昇降ドラム11は、リーダ4から張り出されたブラケット4gに、回転可能に保持され、中心軸が油圧モータ51の駆動軸と連結されている。
図4において、下降用ワイヤーロープ20の一端は、昇降ドラム11の左側のフランジ11cに形成された開口から外に出され、締結ブラケット11bと左側のフランジ11cとで挟持され固定されている。同様に、上昇用ワイヤーロープ30の一端は、昇降ドラム11の右側のフランジ11dに形成された開口から外に出され、締結ブラケット11aと右側のフランジ11dとで挟持され固定されている。
昇降ドラムの外周には、らせん状の溝が形成されており、その溝に下降用ワイヤーロープ20と上昇用ワイヤーロープ30が隙間なく巻き付けられている。図4の昇降ドラム11のみをA方向から見たA矢視図を図6に示す。下降用ワイヤーロープ20は、位置20aで、図6のドラムの上側面から上方向に張り出されている。上昇用ワイヤーロープ30は、位置30aで、ドラムの下側面から上方向に張り出されている。
すなわち、オーガ5が下降するときには、昇降ドラム11から、上昇用ワイヤーロープが外へ繰り出される位置30aと、下降用ワイヤーロープ20が巻き取られる位置20aが、らせん状の溝の同じ位置の溝で180度異なる箇所となっている。
図4に示すように、昇降ドラム11の配置されているリーダ4の外周には、第2ガイドシーブ22が回転可能に保持されている。
次に、昇降フレーム8の構造を説明する。図7に、昇降フレーム8をオーガ5側から見た正面図を示す。図8に、図7のAA断面図を示す。
図7に示すように、昇降フレーム8のフレーム本体53には、2つのガイドブラケット54が固設されている。図8に示すように、フレーム本体53には、一対の半円状のガイド受け55、56が、開口部を対向させて、固設されている。ガイド受け55、56には、リーダ4に沿って固設された一対のガイドパイプ4c、4dが係合されている。このガイドパイプ4c、4dに係合するガイド受け55、56にガイドされることより、昇降フレーム8は、リーダ4に沿って直線的に移動可能である。
図7に示すように、フレーム本体53には、上昇用ワイヤーロープ30が懸架される動滑車34が回転可能に保持されている。また、下降用ワイヤーロープ20が懸架される一対の動滑車23、24が回転可能に保持されている。一対の動滑車は、オーガ5の軸線に対して線対称の位置に配置されている。ここで、フレーム本体53の動滑車34の中心を通る中心線は、オーガ5の軸線と、一致している。
次に、リーダ4の最上端に配置され固定されているトップシーブについて説明する。図9にトップシーブを上から見た平面図を示す。また、図10に、トップシーブの側面図を示す。
フレーム本体13には、第1トップシーブ32と第2トップシーブ33が、同じ一対のブラケットの間に、回転可能に挟持され保持されている。また、第3トップシーブ35と第4トップシーブ36が、同じ一対のブラケットの間に、回転可能に挟持され保持されている。また、第5トップシーブ44と第6トップシーブ45が、同じ一対のブラケットの間に、回転可能に挟持され保持されている。
図3に示すように、昇降ドラム11を出た上昇用ワイヤーロープ30が、中間ガイドシーブ31を介して、第1トップシーブ32と第2トップシーブ33に懸架され、180度方向転換されて動滑車34に懸架される。動滑車34を出た上昇用ワイヤーロープ30は、第3トップシーブ35、第4トップシーブ36に懸架され、180度方向転換されてリーダ4にシリンダ本体が固設されたテンションシリンダ37のロッド37aの先端に連結される。
テンションシリンダ37のストロークは、1500mmである。上昇用ワイヤーロープ30を交換するときには、テンションシリンダ37を伸ばした状態で、ロッド37aを1500mm出した状態で、ロッド37aの先端に上昇用ワイヤーロープの一端を連結する。そして、テンションシリンダ37を縮めて、上昇用ワイヤーロープ30に所定のテンションが掛かるようにしている。また、通常の掘削機の使用時には、常に上昇用ワイヤーロープ30に所定のテンションが掛かるようにしている。
次に、中間位置にあるガイドシーブの構造を説明する。図11にガイドシーブを平面図で示す。
図3及び図11に示すように、上昇用ワイヤーロープ30を外側に押し出して、昇降ドラム11に巻き付けられる巻き付け角を確保するための中間ガイドシーブ31が、リーダ4に固設されたブラケット55に回転可能に保持されている。また、下降用ワイヤーロープ20の方向を転換するための第1ガイドシーブ21が、ブラケット55に回転可能に保持されている。
図11には、第2ガイドシーブ22の位置を点線で示している。第1ガイドシーブ21を出た下降用ワイヤーロープ20は、リーダ4の外径が円形状であるため、リーダ4の近傍を通過することができる。一点鎖線4mで示すように、リーダ4が四角柱の場合と比較して、リーダ4の近傍を通過することができ、第1ガイドシーブ21をリーダ4の近くに配置できるのである。そして、第1ガイドシーブ21をリーダ4の近くに配置することにより、下降用ワイヤーロープ20が、第1ガイドシーブ21を介してリーダ4に与える回転モーメントを低減することができる。
次に、掘削機1の作用について説明する。
図1に示すように、オーガ5にスクリュロッド6を装着した状態で、オーガ5を駆動して、スクリュロッド6に回転力を付与する。同時に、油圧モータ51(図1中図示しない)を駆動して、昇降ドラム11が下降用ワイヤーロープ20を巻き取る方向に回転力を付与する。
すなわち、図4、図6に示すように、同じ溝の180度異なった位置から、下降用ワイヤーロープ20と上昇用ワイヤーロープ30が昇降ドラム11から離脱して外へ出ている。ここで、昇降ドラム11が、下降用ワイヤーロープ20を巻き取る方向に回転すると、同時に、上昇用ワイヤーロープ30が昇降ドラム11から巻き出される。同じ溝の180度異なった位置から出た下降用ワイヤーロープ20と上昇用ワイヤーロープ30とが同時に、巻き取りと巻出しが行われるため、基本的動作では、両ワイヤーロープ20、30が弛むことはない。
ただし、長時間の施工により上昇用ワイヤーロープ30と下降用ワイヤーロープ20が伸びることで、上昇時には下降用ワイヤーロープ20が、下降時には上昇用ワイヤーロープ30が、それぞれ弛む可能性がある。そのような場合には、テンションシリンダ37のロッド37aが少しシリンダ内に移動して、上昇用ワイヤーロープ30と下降用ワイヤーロープ20が弛まないようにしている。
スクリュロッド6には、下降する力と回転力が同時に付与されるため、スクリュロッド6は、地中に進入する。オーガ5が地表に近づくと、オーガ5の回転、及び昇降ドラム11が停止される。
そして再び、オーガ5にスクリュロッド6を装着した状態で、オーガ5を駆動して、スクリュロッド6に回転力を付与する。同時に、油圧モータ51を駆動して、昇降ドラム11が下降用ワイヤーロープ20を巻き取る方向に回転力を付与する。
これらの作業を繰り返すことにより、所定長さのスクリュロッド6が打ち込まれると、昇降ドラム11を回転させて、上昇用ワイヤーロープ30を巻き上げて図2の状態まで、オーガ5を上昇させる。これにより、スクリュロッド6全体を地上まで引き出すことができる。
以上詳細に説明したように、本実施例の掘削機1によれば、ベースマシン3に立設したリーダ4に沿って昇降可能に設けたオーガ5を、リーダ4に設置した昇降ウインチ(昇降ドラム11と油圧モータ51)からの上昇用ワイヤーロープ30で吊り下げ、昇降ウインチ(昇降ドラム11と油圧モータ51)を駆動してオーガ5を昇降させる掘削機1において、オーガ5を上昇させるための上昇用ワイヤーロープ30の一端が、昇降ドラム11の一端に固定されていること、オーガ5を下降させるための下降用ワイヤーロープ20の一端が、昇降ドラム11の他端に固定されていること、下降用ワイヤーロープ20が、リーダ4の外側に懸架されていること、を特徴とするので、オーガ5の下降・圧入と上昇を1つの昇降ウインチ(昇降ドラム11と油圧モータ51)で行うことができるため、設置スペースを小さくできると共に、コストダウンを実現することができる。
また、下降用ワイヤーロープ20が、リーダ4の外側に懸架されているので、下降用ワイヤーロープ20を交換するのに必要な時間を短くすることができる。下降用ワイヤーロープ20は、所定の時間経過する毎に定期交換しているが、下降用ワイヤーロープ20をリーダ4の中に収納した場合、下降用ワイヤーロープ20の交換に時間がかかる問題があるが、本実施例の掘削機1では、下降用ワイヤーロープ20の交換を短い時間で行うことができる。
また、下降用ワイヤーロープ20が、リーダ4の外側に懸架されているので、第1ガイドシーブ21の外径を大きくすることができるため、ワイヤーロープの直径に対するガイドシーブの外径を適正な比率とすることができる。
また、昇降ドラム11の表面にらせん状の溝が形成されていること、オーガ5が下降するときに、昇降ドラム11から、上昇用ワイヤーロープ30が外へ繰り出される位置30aと、下降用ワイヤーロープ20が巻き取られる位置20aが、らせん状の溝の同じ位置の溝で180度異なる箇所であること、を特徴とするので、上昇用ワイヤーロープ30が繰り出される位置と、下降用ワイヤーロープ20が巻き取られる位置が、近いため、昇降ドラム11の回転により、上昇用ワイヤーロープ30が繰り出される長さと、下降用ワイヤーロープ20が巻き取られる長さがほぼ等しいため、オーガ5をスムーズに下降させることができる。
また、常に、昇降ドラム11の全ての溝にワイヤーロープ20、30が装着された状態となるため、ワイヤーロープ20、30を巻き取るときに、ワイヤーロープ20、30が別の溝に装着される恐れがなく、昇降ドラム11による巻き取り動作を安定して行うことができる。
また、リーダ4の断面外形が円形状であること、昇降ドラム11から出た下降用ワイヤーロープ20が懸架される第1ガイドシーブ21と第2ガイドシーブ22を有すること、第1ガイドシーブ21と第2ガイドシーブ22との間に懸架された下降用ワイヤーロープ20が、リーダ4の接線近傍(リーダ4が四角柱の場合の範囲4m内)を通過すること、を特徴とするので、第1ガイドシーブ21をリーダ4の近くに配置することができるため、下降用ワイヤーロープ20によりリーダ4に加わる回転モーメントを低減することができる。
また、上昇用ワイヤーロープ30の他端は、テンションシリンダ37を介して、リーダ4に固定されていること、上昇用ワイヤーロープ30は、オーガ5に設けられた動滑車34に懸架されていること、を特徴とするので、下降・圧入作業時にオーガ5の下降スピードが変化しても、上昇用ワイヤーロープ30を弛まないようにするため、オーガ5の姿勢を安定させることができ、掘削作業を効率的に行うことができる。
また、下降用ワイヤーロープ20の他端は、リーダ4に固定されていること、下降用ワイヤーロープ20は、オーガ5に設けられた一対の動滑車23、24に懸架されていること、一対の動滑車23、24は、オーガ5の軸線に対して線対称の位置に配置されていること、を特徴とするので、圧入作業の時に、オーガ5に保持されたスクリュロッド6に対して、均一な圧入力を付与することができ、掘削作業を正確かつ安定して行うことができる。
本発明の掘削機1については、上記実施例に限定されることなく、色々な応用が可能である。
例えば、本実施の形態では、全長36mのリーダ4について説明したが、他の長さのリーダ4を用いても同様である。その場合には、上昇用ワイヤーロープ30、下降用ワイヤーロープ20も交換する。
1 掘削機
4 リーダ
5 オーガ
6 スクリュロッド
8 昇降フレーム
11 昇降ドラム
20 下降用ワイヤーロープ
21 第1ガイドシーブ
22 第2ガイドシーブ
23、24 動滑車
30 上昇用ワイヤーロープ
34 動滑車
37 テンションシリンダ
51 油圧モータ

Claims (4)

  1. ベースマシンに立設したリーダに沿って昇降可能に設けたオーガを、前記リーダに設置したウインチからのワイヤーロープで吊り下げ、前記ウインチを駆動して前記オーガを昇降させる掘削機において、
    前記オーガを上昇させるための上昇用ワイヤーロープの一端が、前記ウインチのドラムの一端に固定されていること、
    前記オーガを下降させるための下降用ワイヤーロープの一端が、前記ウインチのドラムの他端に固定されていること、
    前記下降用ワイヤーロープが、前記リーダの外側に懸架されていること、
    前記リーダの断面外形が円形状であること、
    前記ウインチのドラムから出た前記下降用ワイヤーロープが懸架される第1ガイドシーブと第2ガイドシーブを有すること、
    前記第1ガイドシーブと前記第2ガイドシーブとの間に懸架された前記下降用ワイヤーロープが、前記リーダの接線近傍を通過すること、
    前記第2ガイドシーブは、周方向の全周にわたりガイド溝が形成され、
    前記第2ガイドシーブの中心軸を通る面の前記リーダの断面視において、前記ガイド溝の一方が、前記リーダ外周円近傍に配置されていること、
    を特徴とする掘削機。
  2. 請求項1に記載する掘削機において、
    前記ドラムの表面にらせん状の溝が形成されていること、
    前記オーガが下降するときに、前記ドラムから、前記上昇用ワイヤーロープが外へ繰り出される位置と、前記下降用ワイヤーロープが巻き取られる位置が、前記らせん状の溝の同じ位置又は1〜2列の空き列を設けた溝で180度異なる箇所であること、
    を特徴とする掘削機。
  3. 請求項1または請求項2に記載する掘削機おいて、
    前記上昇用ワイヤーロープの他端は、テンションシリンダを介して、前記リーダに固定されていること、
    前記上昇用ワイヤーロープは、前記オーガに設けられた動滑車に懸架されていること、
    を特徴とする掘削機。
  4. 請求項1乃至請求項に記載する掘削機のいずれか1つにおいて、
    前記下降用ワイヤーロープの他端は、前記リーダに固定されていること、
    前記下降用ワイヤーロープは、前記オーガに設けられた一対の動滑車に懸架されていること、
    前記一対の動滑車は、前記オーガの軸線に対して線対称の位置に配置されていること、
    を特徴とする掘削機。
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