JP6103717B2 - 移送ワイヤの繰り出し装置及び繰り出し方法 - Google Patents

移送ワイヤの繰り出し装置及び繰り出し方法 Download PDF

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本発明は、移送ワイヤを用いて橋桁等の重量物を、ジャッキ式吊り上げ機械で吊り上げ等の移送をする場合において、前記移送ワイヤを、重量物の位置まで速やかに繰り出すための移送ワイヤの繰り出し装置及び繰り出し方法に関するものである。
図8に示すように、従来から橋桁12は、橋脚10の上端に架け渡したメインケーブル11に一定間隔でハンガー14を吊り下げ、このハンガー14に桁ブロック(重量物)13を順次継ぎ足して構築する方法が知られている(特許文献1)。この橋桁12は、メインケーブル11に据え付けた2台のワイヤ巻き上げ機15からそれぞれワイヤ18を繰り出して台船17で運ばれてきた桁ブロック13を吊り上げ、ハンガー14の下端部に取り付けつつ既設の橋桁12に連結して構築する。吊り上げた桁ブロック13の連結が終了すると、台船17で再度桁ブロック13を運ぶ。また、メインケーブル11の上のワイヤ巻き上げ機15を次の吊り上げ位置に移動し、移送ワイヤを再度繰り出して同様の作業を順次繰り返す。
特公平7−54448号公報
このような橋桁12の構築において、桁ブロック13の橋桁12への連結が終了すると、台船17は、桁ブロック13を建造する製作ヤードまで引き返し、桁ブロック13を積み込んで再びワイヤ巻き上げ機15の下まで運搬してくる。次の桁ブロック13の連結のためにワイヤ巻き上げ機15は、メインケーブル11で次の吊り上げ位置まで移動する。このとき、台船17の停止する位置が船舶の水上航路21である場合には、水上航路21の交通に支障をきたすので、できるだけ早くワイヤ18を台船17の位置まで繰り出して桁ブロック13を吊り上げることが要求される。
上記巻き上げ機15には、一般に、歯車などを利用して回転させるドラムにワイヤロープなどを巻きつけて物の上げ下げや運搬などを行う機械であって、別名ウインチと呼ばれるものが使用される。
ウインチは、ドラムに巻かれたワイヤを、電動モータ等の動力に歯車を介してドラムを減速回転させ、ワイヤを巻き取りまたは巻き出し、その先端に接続された重量物を移動させる汎用機械である。通常、能力5t〜10tのものが使用されるので、前述のような橋桁ブロック等100t超が対象となれば、1台当りの荷重を減らすために、台数を増やし、複数の動滑車を用いた煩雑な段取り作業となるばかりか余分な作業スペースも必要となり非効率であった。
そこで、ダブルツイン(登録商標)ジャッキなどのジャッキ式吊り上げ機械が用いられている。ジャッキ式吊り上げ機械は、種類も豊富で、PC鋼より線等の吊り材を介してジャッキの伸縮により重量物を直引きするものであるから、小型でありながら大きな重量物の移送が可能であり、現場条件にもよるがウインチより有効である場合が多い。
ところが、ジャッキ式吊り上げ機械において、吊り材にPC鋼より線を使用する場合、吊り上げ移送作業に伴いジャッキ先端から出てくる無張力であるが太くて堅いPC鋼より線を効率よく整理・整頓する方法がなく、場合によっては、1回の吊り上げ移送作業毎に切断廃棄していた。
また、ジャッキ式吊り上げ機械は、ドラムが正逆回転するウインチとは異なり、ジャッキの伸び方向の機能優先で設計されているので、移送ワイヤを繰り出すときには、縮み方向の動きとなり、特に、図8で示すような50〜100mもの長い繰り出しには、長時間を要し、水上航路21の交通に支障をきたすという問題があった。
本発明は、移送ワイヤを用いて橋桁等の重量物を、ジャッキ式吊り上げ機械で吊り上げ等の移送をするために、前記移送ワイヤを重量物の位置まで迅速、かつ、安全に繰り出し、移送作業を能率よく行うものを提供することを目的とする。
本発明は、移送ワイヤ26を用いて重量物13を、ジャッキ式吊り上げ機械22で吊り上げ等の移送をするために、前記移送ワイヤ26を重量物13の位置まで迅速に繰り出す移送ワイヤの繰り出し装置において、前記移送ワイヤ26の先端部に、重り25を連結し、この重り25に、前記移送ワイヤ26を所定速度で繰り出すためにウインチ27のウインチワイヤ29を連結し、前記移送ワイヤ26における重り25までのいずれかの位置に前記移送ワイヤ26の逸送を防止するブレーキ機構32を設けたことを特徴とする。
ジャッキ式吊り上げ機械は、ダブルツイン(登録商標)ジャッキなどの主としてセンターホールジャッキからなり、移送するためのワイヤは、PC鋼より線からなるものが主流である。
また、重り25は、移送ワイヤ26の先端に設けた重量物13を連結するためのアンカーブロック31a及び/又は吊り桁31bからなり、この移送ワイヤ26の繰り出しは、重り25の自重で行うようにしたことを特徴とする。
本発明の方法は、移送ワイヤ26を用いて重量物13を、ジャッキ式吊り上げ機械22で吊り上げ等の移送をするために、前記移送ワイヤ26を重量物13の位置まで繰り出す移送ワイヤの繰り出し方法において、前記移送ワイヤ26の先端部に重り25を連結する工程と、前記移送ワイヤ26を所定速度で繰り出すために、前記重り25にウインチ27のウインチワイヤ29を連結する工程と、前記移送ワイヤ26に臨ませて前記移送ワイヤ26における重り25までのいずれかの位置に設けたブレーキ機構32のブレーキ圧力を、前記移送ワイヤ26の逸走を防止するために制御する工程とからなることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、移送ワイヤを用いて重量物を、ジャッキ式吊り上げ機械で吊り上げ移送をするために、前記移送ワイヤを重量物の位置まで迅速に繰り出す移送ワイヤの繰り出し装置において、前記移送ワイヤの先端部に、重りを連結し、この重りに、前記移送ワイヤを所定速度で繰り出すためにウインチのウインチワイヤを連結し、前記移送ワイヤにおける重りまでのいずれかの位置に前記移送ワイヤの逸送を防止するブレーキ機構を設けたので、ジャッキ式吊り上げ機械から移送ワイヤを重量物の位置まで繰り出すのに短時間で行うことができ、橋桁の構築などに利用すると、水上航路の交通に支障をきたすことはない。また、移送ワイヤと重りの自重で移送ワイヤを繰り出すため繰り出し装置を必要とせず、さらに、移送ワイヤが繰り出されるに従いウインチに係る荷重が漸増しても、ブレーキ機構が作動して移送ワイヤの逸送を防止することができる。
請求項2記載の発明によれば、重りは、移送ワイヤの先端に設けた重量物を連結するためのアンカーブロック及び/又は吊り桁からなるので、重りの取り付け、取り外しなどの工程を必要とせず、移送ワイヤの迅速で安全な繰り出しが可能となる。
請求項3記載の発明によれば、移送ワイヤは、PC鋼より線からなり、このPC鋼より線の繰り出しは、アンカーブロック及び/又は吊り桁からなる重りの自重で行うようにしたので、太くて堅いワイヤでも安全に繰り出し作業をすることができる。
請求項4記載の発明によれば、移送ワイヤを用いて重量物を、ジャッキ式吊り上げ機械で吊り上げ移送をするために、前記移送ワイヤを重量物の位置まで繰り出す移送ワイヤの繰り出し方法において、前記移送ワイヤの先端部に重りを連結する工程と、前記移送ワイヤを所定速度で繰り出すために、前記重りにウインチのウインチワイヤを連結する工程と、前記移送ワイヤに臨ませて前記移送ワイヤにおける重りまでのいずれかの位置に設けたブレーキ機構のブレーキ圧力を、前記移送ワイヤの逸走を防止するために制御する工程とからなるので、繰り出された移送ワイヤの自重が増加してもウインチで設定された所定の速度で、移送ワイヤを繰り出すことができる。
本発明による移送ワイヤの繰り出し装置及び繰り出し方法をを実施するためのジャッキ式吊り上げ機械22とリール23をアーチ部材20の上に据え付けた状態の側面図である。 図1におけるジャッキ式吊り上げ機械22とリール23をアーチ橋16に据え付けた平面図である。 図2の正面図である。 図1におけるジャッキ式吊り上げ機械22とリール23の側面図である。 図1及び図2におけるジャッキ式吊り上げ機械22の一部を切り欠いた側面図である。 図4におけるジャッキ式吊り上げ機械22の一部を切り欠いた正面図と油圧回路及び電気回路のブロック図である。 (a)は、ブレーキ機構32の一部切り欠いた斜視図、(b)は、ブレーキ機構32におけるブレーキ盤40の斜視図である。 従来の橋桁12の構築状態を示す説明図である。
本発明は、移送ワイヤ26を用いて重量物13を、ジャッキ式吊り上げ機械22で吊り上げ等の移送をするために、前記移送ワイヤ26を重量物13の位置まで迅速に繰り出す移送ワイヤの繰り出し装置において、前記移送ワイヤ26の先端部に、重り25を連結し、この重り25に、前記移送ワイヤ26を所定速度で繰り出すためにウインチ27のウインチワイヤ29を連結し、前記移送ワイヤ26における重り25までのいずれかの位置に前記移送ワイヤ26の逸送を防止するブレーキ機構32を設ける。重り25は、移送ワイヤ26の先端に設けた重量物13を連結するためのアンカーブロック及び/又は吊り桁からなり、移送ワイヤ26は、一例としてPC鋼より線からなり、このPC鋼より線26の繰り出しは、重り25の自重で行うようにする。
また、本発明の方法は、移送ワイヤ26を用いて重量物13を、ジャッキ式吊り上げ機械22で吊り上げ等の移送をするために、前記移送ワイヤ26を重量物13の位置まで繰り出す移送ワイヤの繰り出し方法において、前記移送ワイヤ26の先端部に重り25を連結する工程と、前記移送ワイヤ26を所定速度で繰り出すために、前記重り25にウインチ27のウインチワイヤ29を連結する工程と、前記移送ワイヤ26に臨ませて前記移送ワイヤ26における重り25までのいずれかの位置に設けたブレーキ機構32のブレーキ圧力を、前記移送ワイヤ26の逸走を防止するために制御する工程とからなる。
以下、本発明の実施例1を図面に基づき説明する。
本発明による移送ワイヤの繰り出し装置及び繰り出し方法の実施例1を、図1、図2及び図3に示すアーチ橋16に応用した例に基づき説明する。
これらの図において、アーチ橋16のアーチ部材20には、所定間隔でハンガー14が吊り下げられ、両岸から桁ブロック(重量物)13を順次連結して橋桁12を構築するものとする。前記アーチ部材20は、図1及び図2に示すように、中央部でやや狭くなるような間隔で左右2本設けられ、これらの左右のアーチ部材20の上には、所定間隔で架台24が固着され、この架台24の上にジャッキ式吊り上げ機械22とリール23が据え付けられる。前記4台1組のジャッキ式吊り上げ機22からそれぞれ大口径(例えば、28.6φ)のPC鋼より線からなる移送ワイヤ26が1本ずつ繰り出される場合を例として説明する。ただし、本発明における移送ワイヤ26は、PC鋼より線からなるものに限られず、太さ、材質、より線の有無などに限定されない通常のワイヤを対象としている。
これらの移送ワイヤ26の下端部のアンカー31には吊り桁(重りとしても作用する)25が連結され、この吊り桁25によって桁ブロック13が吊り上げられる。前記桁ブロック13は、図示しない製作ヤードで組み立てられ、台船17でアーチ橋16の下まで運ばれてくる。
前記リール23は、以下の例では、内巻きタイプを使用し、移送ワイヤ26を巻き取るときは巻き取りリールとして作用し、繰り出すときは繰り出しリールとして作用するものとした。しかし、このリール23は、外巻きタイプであってもよいし、また、リールに巻き取られていない状態の移送ワイヤ26を繰り出す場合であってもよい。
前記ジャッキ式吊り上げ機械22を中心とした全体の段取りを説明すると、図1及び図2に示すように、左右のアーチ部材20の上に架台24が設けられ、この架台24の両側部のそれぞれの台座36に、ブレーキ機構32を介してジャッキ式吊り上げ機械22が設けられ、このジャッキ式吊り上げ機械22の傍に回動可能なリール23が据え付けられている。前記ジャッキ式吊り上げ機械22によって引き上げられたり繰り出されたりした移送ワイヤ26は、その一例として下端部のアンカー31が直接桁ブロック側のアンカーブロック31aに連結されるか、吊り桁31bを介して連結され、桁ブロック13が吊り上げられる。これらのアンカーブロック31a及び/又は吊り桁31bは、重り25となってこの重り25の自重で移送ワイヤ26を繰り出す作用をする。
前記ジャッキ式吊り上げ機械22とリール23の間で引き出されたり、繰り出されたりする移送ワイヤ26は、大口径(例えば、28.6φ)のPC鋼より線からなるような場合、図4に示すように、湾曲用ガイド管33aで湾曲にされ、誘導用ガイド管33bでリール23に案内される。
前記架台24の台座36には、図1に示すようにウインチ27が設置され、このウインチ27のウインチワイヤ29が滑車28を介して前記アンカー31に連結され、移送ワイヤ26が下方に所定速度で繰り出すときに重り25と移送ワイヤ26の荷重を保持する。重り25としてのアンカーブロック31aと吊り桁31bのうちいずれか一方だけを使用するか、両方を使用するかは、ウインチ47が移送ワイヤ26を所定速度で繰り出すときの適正な荷重となるかどうかにより選択される。
このウインチ27には、ウインチワイヤ29の引き出し量を検出して出力するエンコーダ等を内蔵している。
前記ジャッキ式吊り上げ機械22とブレーキ機構32の詳細を、図5、図6及び図7に基づき説明する。
前記台座36の上に据え付けられた前記ブレーキ機構32は、移送ワイヤ26の逸走を防止するためのもので、このブレーキ機構32の上の上部支持体59には、ダブルツイン(登録商標)ジャッキなどからなる公知のジャッキ式吊り上げ機械22が取り付けられている。また、前記移送ワイヤ26における重り25までの位置に臨ませて、この移送ワイヤ26の移動距離を検出するエンコーダ48が取り付けられている。
前記ブレーキ機構32は、図7(a)(b)に示すように、底板35と左右の反力板43とで4角形の枠組みがなされ、両側の反力板43の間には、2枚のブレーキ盤40、40と、さらに一方ブレーキ盤40と反力板43との間にブレーキ用ジャッキ42が配置されている。前記2枚のブレーキ盤40,40の互いに向き合った面の略中央に前記移送ワイヤ26の半径よりやや浅いブレーキ溝41が垂直に形成されている。これらのブレーキ溝41の両端部には、端部に向かって径の大きくなるガイド溝が形成されている。前記ブレーキ溝41は、前記移送ワイヤ26を挾持するためのものであり、また、ブレーキ溝41の内面には、移送ワイヤ26を確実に挾持し、滑りによる逸走を防止するため、ねじ山のような凹凸を形成してもよい。
このように構成されたブレーキ機構32の上部支持体59には、前記移送ワイヤ26を挿通する貫通孔が穿設されている。
図5及び図6において、前記上部支持体59には、180度の間隔をおいて2個の第1ジャッキ38aのシリンダ側が固定的に取付けられ、また、これらと90度の間隔をおいた交差する位置に2個の第2ジャッキ38bのラム側が固定的に取付けられている。前記第1ジャッキ38aのラム側に連結する第1連結枠37aの中央には、1本の移送ワイヤ26を挾持する3つ割りされた円錐形状のウエッジを主体とする上部チャック39aが設けられて、ラム駆動ジャッキとして動作する。また、前記第2ジャッキ38bのシリンダ側を連結する第2連結枠37bの中央には、前記1本の移送ワイヤ26を挾持する下部チャック39bが設けられて、シリンダ駆動ジャッキとして動作する。
次に、図6において、電動ポンプユニット44は、油圧制御盤45に連結され、この油圧制御盤45には、ジャッキ用圧力変換器46とブレーキ用圧力変換器47が接続されている。前記ジャッキ用圧力変換器46には、2台の前記第1ジャッキ38a、38aと、2台の第2ジャッキ38b、38bが連結され、前記ブレーキ用圧力変換器47には、前記ブレーキ用ジャッキ42に連結されている。前記エンコーダ48と前記ブレーキ用圧力変換器47は、プログラマブルコントローラ50に接続され、さらに、このプログラマブルコントローラ50は、操作盤51を介して前記油圧制御盤45に接続されている。
前記台座36に、ブレーキ機構32、ジャッキ式吊り上げ機械22、リール23、ガイド管33等が取り付けられて1つの吊り上げ機械となるが、全てを含めた装置の設置スペース及び段取り手間は、現場条件にもよるが、ウインチ式に比べて有利である。
以上のような構成による作用を説明する。
アーチ橋16への据え付けに先立って、工場からドラムに外巻きされて入荷した移送ワイヤ26を一度バラして人力でリール23に押し込んでゆく。
移送ワイヤ26を巻き付けたリール23とジャッキ式吊り上げ機械22は、図3に示すように、ケーブルクレーン19に吊り下げられてアーチ部材20の所定の位置に架台24を介在して取り付けられる。このジャッキ式吊り上げ機械22は、4台を1組としてアーチ部材20の上に据え付けられる。それぞれの移送ワイヤ26の下端部は、アンカー31に連結されており、これらのアンカー31には、桁ブロック13を吊り上げるための吊り桁31bとアンカーブロック31aが設けられている。この吊り桁31b及び/又はアンカーブロック31aは、移送ワイヤ26を繰り出すときの後述する重り25として作用する。
また、前記アンカー31には、前記移送ワイヤ26の他に、ウインチワイヤ29が連結され、前記台座36の上に据え付けたインバータ付きウインチ27に滑車28を介して連結されている。
アーチ部材20の所定の位置に据え付けられたジャッキ式吊り上げ機械22を挿通して移送ワイヤ26を下方へ繰り出すが、その方法は、移送ワイヤ26の先端にアンカー31を介して取り付けられたアンカーブロック31a及び/又は吊り桁31bを重り25とし作用させ、ウインチ27で吊り下げ保持しながら所定の速度で繰り出すことにより行う。
ウインチ27で重り25の荷重を保持しつつ所定速度で下降させれば、それに連結された移送ワイヤ26も下方に繰り出される。このとき、重り25の荷重は一定だが、繰り出された移送ワイヤ26の自重が降下に従い付加される。この漸増荷重分をブレーキ機構32に負担させることにより、リール23の逸走回転及び/又はリール23からの移送ワイヤ26の飛び出しのリスクを回避する。制御としては、ウインチ27の負担する荷重が一定に保たれるように漸増する移送ワイヤ26の自重を正確にブレーキ機構32で負担すべく本装置を荷重制御することが基本となる。
具体的には、エンコーダ48により計測したジャッキ式吊り上げ機械22から重り25(アンカーブロック31a及び/又は吊り桁31b)までの移送ワイヤ26の移動距離をプログラマブルコントローラ50に入力、演算し、予め設定されていたウインチワイヤ49の繰り出しスピードと比較し、前者(重り25の移動スピード)が遅い場合に限り、ブレーキ機構32の負担する荷重が減少する方向に油圧制御盤45を経由してブレーキ機構32の圧抜きを行う。
次に、桁ブロック13の吊り上げについて説明する。
移送ワイヤ26を可能な限り早い所定の速度で台船17の位置まで繰り出して、吊り桁25に桁ブロック13を連結する。連結したら、ブレーキ機構32を解放し、4台のジャッキ式吊り上げ機械22で桁ブロック13を吊り上げる。
前記実施例では、重量物13を垂直に吊り上げる場合を例としたが、これに限られるものではなく、斜め上向きに傾斜したレールなどの移送面にジャッキ式吊り上げ機械を固定し、移送面上に滑り装置を介して重量物を載せ、この重量物に連結した移送ワイヤをジャッキ式吊り上げ機械22で斜め上方に移送する場合において、重量物の位置まで、移送ワイヤを重り25とともに繰り出すなどの場合であっても本発明は利用できる。
前記実施例では、ブレーキ機構32は、架台24の両側部のそれぞれの台座36の上であって、ジャッキ式吊り上げ機械22の下に密着して取り付けたが、ブレーキ機構32は、ジャッキ式吊り上げ機械22の解放時に作動するものであるから、ジャッキ式吊り上げ機械22の上のリール23との間であってもよいし、ジャッキ式吊り上げ機械22の下に密着しておらず、距離を置いて取り付けてもよい。要するに、重り25の上で移送ワイヤ26がばたつくのを防止する位置であればよい。
10…橋脚、11…メインケーブル、12…橋桁、13…桁ブロック(重量物)、14…ハンガー、15…ワイヤ巻き上げ機、16…アーチ橋、17…台船、18…ワイヤ、19…ケーブルクレーン、20…アーチ部材、21…水上航路、22…ジャッキ式吊り上げ機(移送装置)、23…リール、24…架台、25…重り、26…移送ワイヤ、27…ウインチ、28…滑車、29…ウインチワイヤ、31…アンカー、31a…アンカーブロック、31b…吊り桁、32…ブレーキ機構、33…ガイド管、34…回転軸、36…台座、38…ジャッキ、39…チャック、40…ブレーキ盤、41…ブレーキ溝、42…ブレーキ用ジャッキ、43…反力板、44…電動ポンプユニット、45…油圧制御盤、46…ジャッキ用圧力変換器、47…ブレーキ用側圧力変換器、48…エンコーダ、50…プログラマブルコントローラ、51…操作盤、52…受け台。

Claims (4)

  1. 移送ワイヤを用いて重量物を、ジャッキ式吊り上げ機械で吊り上げ移送をするために、前記移送ワイヤを重量物の位置まで迅速に繰り出す移送ワイヤの繰り出し装置において、前記移送ワイヤの先端部に、重りを連結し、この重りに、前記移送ワイヤを所定速度で繰り出すためにウインチのウインチワイヤを連結し、前記移送ワイヤにおける重りまでのいずれかの位置に前記移送ワイヤの逸送を防止するブレーキ機構を設けたことを特徴とする移送ワイヤの繰り出し装置。
  2. 重りは、移送ワイヤの先端に設けた重量物を連結するためのアンカーブロック及び/又は吊り桁からなることを特徴とする請求項1記載の移送ワイヤの繰り出し装置。
  3. 移送ワイヤは、PC鋼より線からなり、このPC鋼より線の繰り出しは、アンカーブロック及び/又は吊り桁の自重で行うようにしたことを特徴とする請求項2記載の移送ワイヤの繰り出し装置。
  4. 移送ワイヤを用いて重量物を、ジャッキ式吊り上げ機械で吊り上げ移送をするために、前記移送ワイヤを重量物の位置まで繰り出す移送ワイヤの繰り出し方法において、前記移送ワイヤの先端部に重りを連結する工程と、前記移送ワイヤを所定速度で繰り出すために、前記重りにウインチのウインチワイヤを連結する工程と、前記移送ワイヤに臨ませて前記移送ワイヤにおける重りまでのいずれかの位置に設けたブレーキ機構のブレーキ圧力を、前記移送ワイヤの逸走を防止するために制御する工程とからなることを特徴とする移送ワイヤの繰り出し方法。
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