JPH09156886A - 物品吊下装置 - Google Patents

物品吊下装置

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JPH09156886A
JPH09156886A JP34472195A JP34472195A JPH09156886A JP H09156886 A JPH09156886 A JP H09156886A JP 34472195 A JP34472195 A JP 34472195A JP 34472195 A JP34472195 A JP 34472195A JP H09156886 A JPH09156886 A JP H09156886A
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wire
motor
sleeve
article
winding
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JP34472195A
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Hideo Arakawa
秀夫 荒川
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ARAKAWA GIKEN KOGYO KK
Original Assignee
ARAKAWA GIKEN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤグリッパを天井等の高所に設けた場合
でも物品の吊下高さの調節が容易に行える物品吊下装置
を提供する。 【解決手段】 天井板R上にケース10を取り付け、こ
のケース10内にリール体11、ブレーキ機構26とモ
ータ22を組み付けてなるドライブユニット20、電磁
アクチュエータ30、電源部40、駆動回路部50、制
御回路部60および受光ユニット80を収容するととも
に、ケース10の下部にワイヤグリッパ90を固定し、
リール体11に巻回保持されたワイヤWをワイヤグリッ
パ90を通して垂下させ、このワイヤWの端部に物品P
を吊り下げる。そして、物品Pの吊下高さを帰る場合
は、ワイヤレスリモコン2の遠隔操作により電磁アクチ
ュエータ30を通電してワイヤグリッパ90のスリーブ
92を上動させるとともにモータ22を通電してリール
体11を回転駆動し、ワイヤWを巻上あるいは巻下げる
ように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、絵画の額ぶち、
装飾品、広告用パネルあるいは照明器具等の物品の吊下
に用いられる物品吊下装置、詳しくは、物品吊下用のワ
イヤをワイヤグリッパにより天井等に止着可能とすると
ともに、このワイヤの巻上と巻下をモータによって行う
ように構成した物品吊下装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、上述した額ぶち等の物品の吊下
にはワイヤ等の索条が用いられ、このワイヤを天井等に
設けられたワイヤグリッパに通してワイヤグリッパによ
り天井に固定する。この種のワイヤグリッパは、本出願
人が特願昭7−154156号公報等で種々提案してい
るが、一般には、グリップケーシングに収容孔を貫通形
成し、この収容孔内に挿通孔が形成された中空筒状のス
リーブを摺動自在に収容し、このスリーブをスプリング
により付勢する。そして、グリップケーシングの収容孔
にはスプリング付勢方向側の端部にテーパ部を、スリー
ブにはスプリング付勢方向側の外周端にテーパ部を形成
し、また、スリーブにはテーパ部に開口する複数の透孔
を挿通孔から径方向に貫通形成して挿通孔にそれぞれボ
ールを収容する。
【0003】このようなワイヤグリッパは、通常、スプ
リングの付勢方向が鉛直下向き、すなわち、収容孔とス
リーブのテーパ部が下側に位置するように天井に取り付
けられ、スリーブの挿通孔にワイヤが挿通される。そし
て、ワイヤグリッパは、スプリングの弾性力によりスリ
ーブのテーパ部が収容孔のテーパ部と当接した状態でワ
イヤをボールによって挟着して物品を所定の吊下高さに
保持するが、スリーブがスプリングの弾性力に抗して変
位させられるとボールが透孔内に没入してワイヤが開放
されるため、この状態で吊下高さの調節を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たワイヤグリッパを用いた吊下構造では、吊下高さの調
節を行うには、天井等の高所に取り付けられたグリップ
ケーシング内のスリーブをスプリングの弾性力に抗して
変位させるという操作が必要で、吊下高さの調節作業が
困難であるという問題があった。この発明は、上記問題
に鑑みてなされたもので、ワイヤグリッパを天井等の高
所に設けた場合でも物品の吊下高さの調節が容易に行え
る物品吊下装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、この発明は、ケース体の下部にワイヤグリッパを
設け、ケース体の内部に懸吊ワイヤ巻取リールを回転駆
動するモータと、前記ワイヤグリッパのワイヤ挟持スリ
ーブを変位させるアクチュエータを備え、前記モータお
よびアクチュエータを遠隔操作器により無線操作制御す
るようにした。
【0006】上記ワイヤグリッパは本出願人が先に提案
した各種の構造のものが用いられ、これらの構造は周知
である。ケース体は天井等の高所に取り付けられ、この
ケース体内部に、リール体、アクチュエータ、モータが
収容され、また、ケース体の下部にワイヤグリッパのグ
リップケースが固定される。モータは直流モータ、交流
モータあるいはステップモータ等の種々のモータを使用
することができ、また、アクチュエータは電磁式のもの
やシリンダ等が用いられる。
【0007】遠隔操作器は、巻上を指示する巻上操作ボ
タンと巻下げを指示する巻下げ操作支持ボタンを少なく
とも有し、操作指示信号を赤外線等によって出力する。
ケース体内には、受信部、CPU等の制御部、電源部お
よび駆動部を有するコントローラが設けられる。このコ
ントローラとしては、遠隔操作器の巻上操作ボタンが操
作されている期間においてプランジャを駆動するととも
にモータを一方向に回転駆動し、また、巻下げ操作ボタ
ンが操作されている期間においてアクチュエータを駆動
するとともにモータを他方向に回転駆動するように制御
するもの等が用いられる。
【0008】そして、この発明の物品吊下装置は、前記
ワイヤの巻下げ時に、前記アクチュエータにより前記ス
リーブを前記スプリングの弾性力に抗して変位させると
ともに、前記モータを一方向に所定時間通電して前記リ
ール体をワイヤの巻上方向に所定回転数だけ回転させ、
この後、前記リ−ル体をワイヤの巻下げ方向に回転駆動
するように制御する(請求項2)。
【0009】また、この物品吊下装置は、前記アクチュ
エータを、ソレノイドにより駆動されるプランジャー
と、該プランジャーと前記ワイヤグリッパのワイヤ挟持
スリーブとを連結する連結アームから構成し、前記プラ
ンジャーと前記連結アームとの間に所定の遊びを形成す
るとともに、前記ワイヤに前記ワイヤ挟持スリーブより
先端側でストッパ金具を前記スリーブと当接可能に固着
し、該スリーブに前記ストッパ金具が当接することによ
る前記連結アームの変位で作動する巻上限検出スイッチ
を設け、該巻上限検出スイッチの作動で前記モータへの
通電を停止するように構成することができる(請求項
3)。上記遊びは連結アームに形成した長孔にプランジ
ャに設けられたピンを挿通させること等で形成される。
【0010】そして、この物品吊下装置は、前記リール
体に繰り出した懸吊ワイヤが逆巻きするのを防止する逆
巻き防止スイッチを前記巻上限スイッチと併せ、あるい
は単独で繰り出し経路に設け、該逆巻き防止スイッチに
より前記モータを停止する態様(請求項5)に構成する
ことができる。
【0011】さらに、この発明の物品吊下装置は、前記
モータにその非通電時に回転軸を拘束するブレーキ機構
を設ける態様(請求項4)に、また、前記モータと前記
リール体との間の動力伝達系に不可逆性の伝動機構を有
する減速機構を設ける態様に構成することができる。上
記ブレーキ機構はモータあるいはモータに組み込まれた
減速機構に内蔵のもの等が用いられ、また、不可逆性の
伝動機構としてはウォームギア機構等で代表されるもの
が用いられる。
【0012】
【作用】この発明のロードセルの物品吊下装置は、遠隔
操作器を操作することで、アクチュエータとモータが駆
動される。そして、物品の吊下高さを低くする場合は、
アクチュエータがワイヤグリッパのスリーブをスプリン
グの弾性力に抗して変位させ、この状態でモータがリー
ル体を回転駆動してワイヤを巻下げる。また、物品の吊
下高さを高くする場合は、アクチュエータによりワイヤ
グリッパのスリーブを駆動し、若しくは、スリーブを駆
動することなく、モータによりリール体を回転駆動して
ワイヤを巻き上げる。したがって、ワイヤグリッパが天
井等の高所に取り付けられている場合でも、物品の吊下
高さの調節が容易に行える。
【0013】そして、請求項2記載の発明の物品吊下装
置は、ワイヤを巻下げる場合、プランジャを駆動すると
ともにリール体をワイヤ巻上方向に回転させ、この後
に、リール体をワイヤ巻下げ回転させるため、プランジ
ャを円滑に駆動することができ、ワイヤを確実に巻下げ
ることができる。
【0014】また、請求項3の発明の物品吊下装置は、
ワイヤにワイヤグリッパのスリーブと当接可能に設けた
ストッパ金具でワイヤの巻上限位置を規定し、このスト
ッパ金具が当接することによるスリーブの上動で連結ア
ームが遊びにより大きく変位し、巻上限検出スイッチを
作動させてモータへの通電を停止するため、ワイヤの巻
上限位置の設定も簡単な構造で容易に行え、ワイヤの巻
上限位置の変更も容易である。すなわち、アクチュエー
タによりスリーブを駆動した時の連結アームの変位は小
さく、また、ストッパ金具がスリーブに当接したことに
よる連結アームの変位は遊びにより大きく、この連結ア
ームの大きな変位のみを巻上限検出スイッチにより検出
してモータへの通電を停止するため、スリーブ駆動用の
連結アームを共用した簡単な構造でワイヤの巻上限を規
定できる。
【0015】また、請求項4記載の発明の物品吊下装置
はモータの非通電時に回転を禁止するブレーキ機構を設
けるため(モータとリール体との間の動力伝達系にウォ
ームギア機構等の不可逆性の伝動機構を介在させるた
め)、ワイヤグリッパに異常が発生しても吊り下げた物
品が落下することを防止でき、フエールセイフが達成さ
れる。
【0016】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面を参
照して説明する。図1から図6はこの発明の一の実施の
形態にかかる物品吊下装置を示し、図1が使用状態を示
す模式図、図2が正面図、図3が平面図、図4が要部の
拡大断面図、図5および図6が回路図である。
【0017】図1において、Pは額ぶち等の吊下物品、
Wは吊下物品Pを吊り下げるワイヤ、1は装置本体、2
はリモコン(遠隔操作器)を示す。ワイヤWは、後述す
るリール体に相当長さが引出し可能に巻取保持され、先
端にフック9a付きのワイヤグリッパ9が止着され、こ
のワイヤグリッパ9のフック9aに物品Pが掛止され
る。なお、ワイヤWには基端側の所定の位置にストッパ
金具Sが固着される(図2,4参照)。なお、上記ワイ
ヤグリッパ9は後述するワイヤグリッパ(図4参照)と
同様にスリーブの変位でワイヤWを止着、あるいは開放
する。
【0018】図3に模式的に示すように、装置本体1
は、天井板R上面に固定されたケース10の下部に天井
板R下面に臨んでワイヤグリッパ90を設け、また、ケ
ース10内にリール体11、逆巻き防止スイッチ12、
巻上限検出スイッチ13、ドライブユニット20、電磁
アクチュエータ30、電源部40、駆動回路部50、制
御回路基板60および受光ユニット80を収容して構成
され、基板60に制御回路部(便宜上、基板と同一の番
号を用いる)が設けられる。なお、図3およびず5にお
いて、MUは手動操作用の巻上スイッチ、MDは手動操
作用の巻下げスイッチである。
【0019】図中明示しないが、リモコン2は、ワイヤ
巻上操作用のアップボタン2aおよびワイヤ巻下げ用の
ダウンボタン2bを有し、これらボタン2a,2bの操
作信号を周知の赤外線により受光ユニット80に出力す
る。受光ユニット80は、赤外線の受光部81を有し、
この受光部81をケース10の下面に臨ませて設けられ
る。この受光ユニット80は、後述する図5に示すよう
に、制御回路部60と接続され、受信した巻上あるいは
巻下げ操作信号を制御回路部60のCPUに出力する。
【0020】ワイヤグリッパ90は、図4に示すよう
に、収容孔91aを有するパイプ状のグリップケーシン
グ91をケース10に鉛直に固定し、このグリップケー
シング91の収容孔91a内にスリーブ92を摺動自在
に収容し、収容孔91a内に固定されたリテーナ94と
スリーブ92上端面との間にスプリング93を縮装し、
このスプリング93によりスリーブ92を下方に付勢し
て構成される。グリップケーシング91は収容孔91a
の下端部分に下方に向かって縮径するテーパ部91bが
形成される。
【0021】スリーブ92は、挿通孔92aが上下に貫
通形成されたパイプ形状を有し、挿通孔92aにワイヤ
Wが挿通される。このスリーブ92には、外周部の下側
部分に下方に向かって縮径するテーパ部92bが形成さ
れ、このテーパ部92bに開口する複数の透孔93cが
径方向に形成され、これら透孔93cにボール(拘束部
材)95が収容される。このスリーブ92は、上側部分
に連結アーム39が螺合するナット(符号を省略する)
により位置調節可能に結合し、この連結アーム39を介
して電磁アクチュエータ30と連結される。このワイヤ
グリッパ90は、スリーブ92がスプリング94に付勢
されてテーパ部92bをグリップケーシング91のテー
パ部91bに当接すると(図4の図示状態)ボール95
によりワイヤWを挟着し、また、スリーブ92がスプリ
ング93の弾性力に抗して上方に変位するとワイヤWの
移動を許容する。
【0022】リール体11は、ワイヤWの端部が止着部
材11a(図2参照)により止着され、相当長さのワイ
ヤWを巻回保持する。このリール体11は、ドライブユ
ニット20の出力軸21に固定され、ドライブユニット
20により駆動されてワイヤ巻上方向(図2中、反時計
方向)とワイヤ巻下げ方向に選択的に回転する。なお、
図2中、11bはワイヤ脱落防止用のプーリである。
【0023】ドライブユニット20は、交流モータ2
2、減速機構24およびブレーキ機構26を組み付けて
構成され、上述したように減速機構24の出力軸21に
リール体11が設けられる。後に詳述するように、交流
モータ22は駆動回路部50と接続されて駆動回路部5
0から給電され、また同様に、ブレーキ機構26はソレ
ノイド27を有し、このソレノイド27が駆動回路部5
0と接続されて給電される。
【0024】逆巻き防止スイッチ12は、検知子12a
と、該検知子12aの押圧により作動する常閉のコンタ
クタ12bを有し、コンタクタ12bが駆動回路部50
に組み込まれる(図5参照)。この逆巻き防止スイッチ
12は、図2に示すように、リール体11の下方に検知
子12aを上方に向けて設けられ、巻下げ限度まで巻下
げられたワイヤWと接触してコンタクタ12bが開成す
る。同様に、巻上限検出スイッチ13は、検知子13a
と、該検知子13aの押圧により作動する常閉のコンタ
クタ13bを有し、コンタクタ13bが駆動回路部50
に組み込まれる。この巻上限検出スイッチ13は、電磁
アクチュエータ30の下方に検知子13aを下方に向け
て配設され、連結アーム39の上動で連結アーム39と
当接してコンタクタ13bが開成する。なお、巻上限検
出スイッチ13は、通常状態で検知子13aが図2中の
2 位置まで突出し、検知子13aが図2中のL1 位置
まで押圧されるとコンタクタ13bが開成するが、検知
子13aは図2中のL3 位置まで変位することが可能で
ある。
【0025】電磁アクチュエータ30は、前述したケー
ス10にソレノイドケース31を固定し、このソレノイ
ドケース31内にソレノイド32(図5参照)を収納
し、また、ソレノイドケース31の下部にプランジャ3
3を上下動自在に取り付けて構成される。ソレノイド3
2は駆動回路部50に接続されて給電され、また、プラ
ンジャ33は下端の二股部に架設されたピン33aが連
結アーム39の長孔39aを遊挿し上下に遊びをもって
連結アーム39と連結する。
【0026】この電磁アクチュエータ30は、ソレノイ
ド31の非通電時にはプランジャ33が図2中のL3
示す実線位置に位置し、ソレノイド31が通電されると
プランジャ33が上動して連結アーム39を図2中のL
2 位置まで持ち上げ、また、スリーブ92にストッパ金
具Sが当接すると図中L1 に示す位置まで上動する。す
なわち、プランジャ33の上動時にはピン33aが連結
アーム39の長孔39aの上縁に当接して連結アーム3
9を図2中のL2 位置まで駆動するが、スリーブ92に
ストッパ金具Sが当接すると長孔39aをピン33aが
変位して連結アーム39がL1 位置まで変位する。
【0027】電源部40は、商用100V電源コンセン
トに接続可能なAC端子41、交流を直流に変換する整
流器42、直流12Vを直流5Vに降圧するレギュレー
タ43、ヒューズ44、電源スイッチ45等を有する。
この電源部40は、交流100V電力と直流12V電力
を駆動回路部50に給電し、また、直流5V電力を制御
回路基板60の制御回路部60と受光ユニット80等に
給電する。
【0028】駆動回路部50は、巻上駆動用リレー5
1、停止用リレー52、巻下げ駆動用リレー53、整流
器54およびコンデンサ55等を有する。図6の回路図
により明らかであるため詳細な説明は割愛するが、各リ
レー51,52,53はそれぞれ、制御回路部60と接
続されたソレノイドの通電により切換作動する2組の切
換スイッチを有する。この駆動回路部50は、巻上駆動
用リレー51のソレノイドが通電された場合、電磁アク
チュエータ30のソレノイド32を通電するとともにブ
レーキ機構26のソレノイド27を通電してブレーキを
解除し、また、モータ22を巻上方向に通電し、停止用
リレー52のソレノイドが通電された場合は、モータ2
2への通電とブレーキ機構26のソレノイド27への通
電を停止し、巻上駆動用リレー51のソレノイドと巻下
げ駆動用リレー53のソレノイドが通電された場合は、
電磁アクチュエータ30のソレノイド32を通電すると
ともにブレーキ機構26のソレノイド27を通電してブ
レーキを解除し、また、モータ22を巻下げ方向に通電
する。なお、図6の回路図において、リレー51,5
2,53の切換スイッチは黒く塗りつぶした端子が常時
接続する端子、白い端子が作動により接続する端子を示
す。
【0029】制御回路部60は、CPU61と遅延回路
62等を有し、また、前述した逆巻き防止スイッチ12
のコンタクタ12bと巻上限検出スイッチ13のコンタ
クタ13bが組み込まれる。この制御回路部60は、C
PU61に受光ユニット80が接続し、この受光ユニッ
ト80から巻上操作信号が入力すると、端子aにトラン
ジスタTR−2(図5参照)をオンとするハイレベル信
号を出力して巻上駆動用リレー51のソレノイドを通電
し(ライン)、また、巻下げ操作信号が入力すると、
端子bからハイレベル信号を出力して巻上駆動用リレー
51のソレノイドを通電した後に所定時間(例えば、
0.5秒程度)だけ停止用リレー52のソレノイドを通
電し(ライン)、次に、巻下げ駆動用リレー53のソ
レノイドを通電する(ライン)。そして、コンタクタ
12b,13bが開成するとモータ22への通電が停止
し、操作信号がオフになるとリレー51,52,53の
ソレノイドへの通電を停止する。
【0030】この実施の形態にあっては、リール体11
に巻回保持されたワイヤWをワイヤグリッパ90を経て
垂下させ、このワイヤWの端部に物品Pを吊り下げる。
そして、物品Pの吊下高さを上げる場合は、リモコン2
のアップボタン2aを押圧操作すると、ワイヤグリッパ
90のスリーブ92が電磁アクチュエータ30によって
上方に駆動されるとほぼ同時にモータ22が通電されて
リール体11を巻上方向に回転駆動するため、ワイヤW
がリール体11に巻き取られて物品Pが上昇する。そし
て、所望の位置に到達した時に、リモコン2のアップボ
タン2aを離すと、モータ22への通電および電磁アク
チュエータ30のソレノイド32への通電が停止され
る。
【0031】ここで、モータ22への通電および電磁ア
クチュエータ30のソレノイド32への通電が停止する
と、ブレーキ機構26のソレノイド27への通電も停止
されるため、ブレーキ機構26が作動してモータ22の
回転が禁止され、また、ワイヤグリッパ90はスリーブ
92がスプリング93により付勢されて下動し、ワイヤ
Wがワイヤグリッパ90により止着される。このため、
物品Pを確実に所定の高さに吊り下げることができる。
すなわち、ワイヤWはブレーキ機構26とワイヤグリッ
パ90の双方により止着されるため、フエールセーフが
達成され、物品Pの落下等が確実に防止される。
【0032】また、物品Pの吊下高さを下げる場合は、
リモコン2のダウンボタン2bを押圧操作すると、ワイ
ヤグリッパ90のスリーブ92が電磁アクチュエータ3
0により上方に駆動されるとほぼ同時にモータ22が通
電されてリール体11を巻上方向に回転駆動され、ほぼ
同時にモータ22は巻上方向に所定回転数だけ回転して
ワイヤWを所定の長さだけ巻き上げ、次いで、モータ2
2は一旦停止して巻下げ方向に回転する。このため、電
磁アクチュエータ30を大型化することなく、スリーブ
92を確実に上動させることができる。すなわち、ボー
ル95がワイヤWに食い込んでいる場合等には、スリー
ブ92を上動させるには大きな力が必要で電磁アクチュ
エータ30の大型化を招くが、ワイヤWを一旦巻き上げ
ることでスリーブ92を円滑に上動させることができ
る。
【0033】そして、リモコン2のダウンボタン2bを
離すことでモータ22等への通電が停止され、物品Pが
所望の吊下高さに停止する。ここで、前述したように、
モータ22はブレーキ機構26により回転が禁止され、
また、ワイヤグリッパ90がワイヤWを止着するため、
ワイヤWは確実に止着され、物品Pの落下等の不都合も
防止できる。
【0034】一方、ワイヤWの巻上時において物品Pが
ストッパ金具Sにより設定された高さに到達すると、ス
トッパ金具Sがワイヤグリッパ90のスリーブ92と当
接し、スリーブ92と連結した連結アーム39が上動し
て巻上限検出スイッチ13が作動する。このため、モー
タ22への通電が停止され、ワイヤWの巻き上げ過ぎを
防止でき、また、吊下高さの設定・変更もストッパ金具
Sの位置調整で容易に行える。
【0035】そして、この状態でリモコン2のダウンボ
タン2bを操作すると、モータ22が巻下げ方向にリー
ル体11を駆動して物品Pが下降する。すなわち、巻上
限検出スイッチ13が作動してもモータ22の通電が停
止されるのみでアクチュエータ30への通電は保持され
てスリーブ92が上動状態を維持するため、ワイヤWの
巻下げを円滑に支障なく行え、ワイヤWの巻下げが確実
に行える。
【0036】また、ワイヤWが限度一杯に巻下げられた
場合、図2に破線で示すように、ワイヤWが逆巻き防止
スイッチ12の検知子12aと当接してコンタクタ12
bが開成する。このため、モータ22への通電が停止さ
れ、ワイヤWがリール体11に逆に巻き取られる等の不
都合が防止できる。そして、この状態でリモコン2のア
ップボタン2aを操作すれば、前述したように、ワイヤ
Wはリール体11に支障なく巻き取られる。
【0037】次に、この発明の他の実施の態様を説明す
る。図7はこの発明の他の実施の態様にかかる駆動回路
部の回路図である。なお、上述した実施の態様と同一の
部分には同一の符号を付して、その図示と説明を省略す
る。この実施の形態は、リール体11を直流モータ2
2’により回転駆動し、この直流モータ22’を駆動回
路部50’と接続して通電する。駆動回路部50’は、
前述した実施の形態と同様に、リレー51,52,53
を有し、これらリレー51,52,53によりソレノイ
ド27,32への通電およびモータ22’への通電を制
御する。
【0038】この実施の形態にあっても、リモコン2の
アップボタン2aの操作により巻上駆動用リレー51が
通電され、電磁アクチュエータ30のソレノイド32が
通電されてスリーブ92が上動し、また、ブレーキ機構
26のソレノイド27が通電されてブレーキ機構26が
解除され、モータ22’が巻上方向に通電される。逆
に、リモコン2のダウンボタン2bが操作されると、巻
上駆動用リレー51が先ず通電され、次いで、停止用リ
レー52が所定時間だけ通電された後に巻下げ駆動用リ
レー53が通電される。したがって、上述した実施の形
態と同様に、ワイヤWの巻上と巻下げをリモコン2によ
り支障なく行える。
【0039】なお、上述した各実施の形態においては、
ブレーキ機構26が組み付けられたドライブユニット2
0を用いているが、ブレーキ機構26に代えてウォーム
ギア機構等の不可逆性の機構を減速機構24に組み付け
ることも可能であるが、これらブレーキ機構26やウォ
ームギア機構を用いることなく構成することも可能であ
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
物品吊下装置によれば、物品吊下用のワイヤをワイヤグ
リッパを経由させてリール体に巻回保持し、物品の吊下
高さの調節に際しては、遠隔操作器を操作してモータに
よりリール体を回転駆動し、また、ワイヤグリッパのス
リーブをアクチュエータにより駆動してワイヤを巻上、
巻下げするように構成したため、物品の吊下高さの調節
が容易に行える。
【0041】また、請求項2記載の発明にかかる物品吊
下装置は、ワイヤを巻下げる場合に、ワイヤを一旦巻き
上げた後に巻下げるように構成したため、ワイヤグリッ
パのスリーブの駆動が小型のアクチュエータにより確実
に行えるようになる。さらに、請求項3記載の発明にか
かる物品吊下装置は、ワイヤにストッパ金具をスリーブ
と当接可能に固着してワイヤの巻上限位置を規定すると
ともに、ワイヤグリッパのスリーブとアクチュエータの
プランジャとを連結アームを介して遊びをもたせて連結
し、ストッパ金具のスリーブへの当接による連結アーム
の変位を巻上限検出スイッチにより検出してモータへの
通電を停止するように構成したため、スリーブを駆動す
るための連結アームを共用してワイヤの巻上限位置でモ
ータへの通電を停止でき、簡単な構造でワイヤの巻上限
位置を規定することができる。
【0042】さらに、請求項4記載の発明にかかる物品
吊下装置はモータの非通電時に回転を禁止するブレーキ
機構を設けるため(ウォームギア機構等の不可逆性の機
構をリール体とモータとの間に介設するため)、ワイヤ
を確実に止着でき、フエールセーフが達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態にかかる物品吊下装
置の使用状態を示す模式図である。
【図2】同装置の正面図である。
【図3】同装置の模式平面図である。
【図4】同装置の要部を拡大した断面図である。
【図5】同装置の制御部の回路図である。
【図6】同装置の駆動部の回路図である。
【図7】この発明の他の実施の形態にかかる物品吊下装
置の駆動部の回路図である。
【符号の説明】
1 装置本体 2 リモコン(遠隔操作器) 2a アップボタン 2b ダウンボタン 10 ケース 11 リール体 12 逆巻き防止スイッチ 13 巻上限検出スイッチ 20 ドライブユニット 22 交流モータ 22’ 直流モータ 26 ブレーキ機構 30 電磁アクチュエータ 40 電源部 50 駆動回路部 60 制御回路部(回路基板) 90 ワイヤグリッパ 91 グリップケーシング 92 スリーブ 93 スプリング 94 リテーナ 95 ボール(拘束部材) P 吊下物品 R 天井板 S ストッパ金具 W ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B66D 5/16 B66D 5/16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース体の下部にワイヤグリッパを設
    け、ケース体の内部に懸吊ワイヤ巻取リールを回転駆動
    するモータと、前記ワイヤグリッパのワイヤ挟持スリー
    ブを変位させるアクチュエータを備え、前記モータおよ
    びアクチュエータを遠隔操作器により無線操作制御する
    ようにしたことを特徴とする物品吊下装置。
  2. 【請求項2】 前記ワイヤの巻下げ時には前記アクチュ
    エータにより前記ワイヤ挟持スリーブを変位させるとと
    もに、前記モータを一方向に所定時間通電して前記リー
    ル体をワイヤの巻上方向に所定回転数だけ回転させた
    後、前記モータを他方向に通電して前記リ−ル体をワイ
    ヤの巻下げ方向に回転させるように制御する請求項1記
    載の物品吊下装置。
  3. 【請求項3】 前記アクチュエータを、ソレノイドによ
    り駆動されるプランジャーと、該プランジャーと前記ワ
    イヤグリッパのワイヤ挟持スリーブとを連結する連結ア
    ームから構成し、前記プランジャーと前記連結アームと
    の間に所定の遊びを形成するとともに、前記ワイヤに前
    記ワイヤ挟持スリーブより先端側でストッパ金具を前記
    スリーブと当接可能に固着し、該スリーブに前記ストッ
    パ金具が当接することによる前記連結アームの変位で作
    動する巻上限検出スイッチを設け、該巻上限検出スイッ
    チの作動で前記モータへの通電を停止するようにした請
    求項1または請求項2記載の物品吊下装置。
  4. 【請求項4】 前記モータにその非通電時に回転軸を拘
    束するプランジャブレーキ機構を設けた請求項1、請求
    項2または請求項3記載の物品吊下装置。
  5. 【請求項5】 前記リール体に繰り出した懸吊ワイヤが
    逆巻きするのを防止する逆巻き防止スイッチを繰り出し
    経路に設け、該逆巻き防止スイッチにより前記モータを
    停止するようにした請求項1、請求項2または請求項3
    記載の物品吊下装置。
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