JPH10234556A - 物品吊下装置 - Google Patents

物品吊下装置

Info

Publication number
JPH10234556A
JPH10234556A JP6016997A JP6016997A JPH10234556A JP H10234556 A JPH10234556 A JP H10234556A JP 6016997 A JP6016997 A JP 6016997A JP 6016997 A JP6016997 A JP 6016997A JP H10234556 A JPH10234556 A JP H10234556A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
article
rail member
suspension
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6016997A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Arakawa
秀夫 荒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ARAKAWA GIKEN KOGYO KK
Original Assignee
ARAKAWA GIKEN KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ARAKAWA GIKEN KOGYO KK filed Critical ARAKAWA GIKEN KOGYO KK
Priority to JP6016997A priority Critical patent/JPH10234556A/ja
Publication of JPH10234556A publication Critical patent/JPH10234556A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supports Or Holders For Household Use (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化と軽量化が図れ、かつ、物品を所望の
姿勢で安定的に吊り下げることができ、また、吊下状態
の美観に優れた物品吊下装置を提供する。 【解決手段】 リール体11に巻回されたワイヤを巻
上、巻下可能なモータ22およびワイヤグリップ90等
を有する複数の吊下ユニット1A,1Bを天井や床面あ
るいは壁面等に離間して配置し、これら吊下ユニット1
A,1Bから繰り出された2本のワイヤWA,WBをレ
ール部材100に止着し、レール部材100に長手方向
位置調節可能なフックを用いて物品Pを掛止させ、リモ
コン2により各吊下ユニット1A,1Bのモータ22等
を遠隔操作して物品Pの吊上高さを調節できるように構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、絵画や広告用パ
ネル等の長さ寸法が大きな物品の吊下に適した物品吊下
装置、詳しくは、複数のワイヤにより長尺のレール部材
を吊り下げて該レール部材に物品を掛止させるととも
に、各ワイヤの巻上と巻下をそれぞれ別個のモータによ
りリールを駆動して行い、これらモータを遠隔操作可能
とした物品吊下装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、額縁等の物品の吊下にはワイヤ
等の索条が用いられ、このワイヤを天井等に設けられた
ワイヤグリッパに通し、ワイヤグリッパによりワイヤを
止着して物品を吊り下げる。この種のワイヤグリッパ
は、本出願人が特願平7−154156号等で提案して
いるが、一般には、グリップケーシングに収容孔を貫通
形成し、この収容孔内にワイヤ挿通孔が形成された中空
筒状のスリーブを摺動自在に収容し、このスリーブをス
プリングにより付勢する。そして、グリップケーシング
の収容孔にはスプリング付勢方向側の端部に内周テーパ
部を、また、スリーブには内周テーパ部に密着可能な外
周テーパ部および外周テーパ部に開口する複数の透孔を
ワイヤ挿通孔から径方向に貫通形成し、これらワイヤ挿
通孔にそれぞれボールをワイヤの挟着可能に収容する。
【0003】このようなワイヤグリッパは、通常、スプ
リングの付勢方向が鉛直下向き、すなわち、収容孔の内
周テーパ部とスリーブの外周テーパ部が下側に位置する
ように天井に取り付けられ、スリーブのワイヤ挿通孔に
ワイヤが挿通される。そして、ワイヤグリッパは、スプ
リングの弾性力によりスリーブの外周テーパ部が収容孔
の内周テーパ部と当接した状態でワイヤをボールにより
挟着して物品を所定の吊下高さに保持し、吊下高さの調
節に際しては、スリーブをスプリングの弾性力に抗し変
位させてボールを透孔内に没入させ、ワイヤを開放す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たワイヤグリッパにあっては、吊下高さの調節を行うに
は天井等の高所に設けられたワイヤグリッパのグリップ
ケーシング内のスリーブをスプリングの弾性力に抗して
変位させるという高所作業が必要であり、吊下高さの調
節が困難という問題があった。
【0005】そこで、本出願人にあっては、吊下高さの
調節が容易に行える吊下装置を特願平7−344721
号で提案した。この特願平7−344721号の明細書
および図面には、ワイヤを巻回するリール、該リールを
回転駆動するモータ、前記前記リールから引き出された
ワイヤをワイヤ挟持スリーブの変位で止着するワイヤグ
リッパ、該ワイヤグリッパのワイヤ挟持スリーブを駆動
するアクチュエータ、該アクチュエータおよび前記モー
タを遠隔制御する遠隔制御器を備え、天井裏等に配設さ
れる吊下装置が記載される。
【0006】ところが、上述した特願平7−34472
1号の吊下装置にあっては、1本のワイヤで物品を吊り
下げるため、物品を安定的に吊り下げることができず、
吊り下げた物品がワイヤ廻りに回転する等の不都合が生
じた。そこで、本出願人は、図18に示すように、両軸
モータMの一方の回転軸にプーリPAを固設するとも
に、モータMの他方の回転軸を延長軸SEで延長し、こ
の延長軸SEの端部にプーリPBを設け、プーリPA,
PBからワイヤグリッパGA,GBを経て引き出した2
本のワイヤWA,WBにより物品を吊り下げる吊下装置
(便宜上、先行技術と称する)を開発した。なお、図
中、BEは延長軸SEの軸受、Cは遠隔制御器や電源を
含むコントローラである。
【0007】しかしながら、上述した先行技術にかかる
吊下装置にあっては、延長軸SEやその軸受BE等の機
械部品が不可欠であるため、大型化と重量増大を招き、
取扱が煩雑であるのみならず、天井裏への設置に天井の
補強等が求められるという不都合があった。また、先行
技術にかかる吊下装置にあっては、ワイヤWA,WBの
巻上や巻下に伴い各プーリPA,PBのワイヤ巻回状態
が変化するため、プーリPA,PBのワイヤ巻径が一致
せず、ワイヤWAとワイヤWBの吊下高さが一定せず、
吊り下げた物品が傾くという問題もあった。
【0008】さらに、上述の先行技術にかかる吊下装置
は、ワイヤWA,WB間の間隔が一定であるため、吊り
下げる物品を長さ寸法の異なる物品に変更した場合は、
ワイヤWA,WBが傾斜し、吊り下げた物品が不安定に
なるのみならず、吊下状態の美観が損なわれるという問
題もある。この発明は、上記問題に鑑みなされたもの
で、小型化と軽量化が図れ、かつ、物品を所望の姿勢で
吊り下げることができ、また、吊下状態の美観に優れた
物品吊下装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、複数の吊下ユニットを備え、これら吊
下ユニットから引き出されたワイヤの端部をそれぞれレ
ール部材に離間して止着し、該レール部材に掛止具を用
いて物品を掛止する物品吊下装置であって、前記吊下ユ
ニットが、ワイヤを巻回するリール、該リールを回転駆
動するモータ、前記前記リールから引き出されたワイヤ
をワイヤ挟持スリーブの変位で止着するワイヤグリッ
パ、該ワイヤグリッパのワイヤ挟持スリーブを駆動する
アクチュエータ、該アクチュエータおよび前記モータを
遠隔制御する遠隔制御器を備えるとともに、前記掛止具
または前記ワイヤの端部の少なくとも一方を前記レール
部材にその長手方向位置調節可能に係止させた。
【0010】そして、この発明にかかる物品吊下装置
は、前記遠隔制御器が複数の吊下ユニットに共通であっ
て、1つの遠隔制御器により複数の吊下ユニットを遠隔
制御可能とする態様(請求項2)に、さらに、前記掛止
具として前記レール部材に長手方向位置調節可能に取り
付けられたフック、または、前記レール部材に長手方向
位置調節可能に取り付けられ、前記物品に止着したワイ
ヤを開放可能に止着するワイヤグリッパを用いる態様
(請求項3)に構成することができる。
【0011】
【作用】この発明にかかる物品吊下装置は、複数の吊下
ユニットのプーリから引き出された複数のワイヤをレー
ル部材に止着させ、各プーリをそれぞれ別個のモータに
より駆動する。このため、延長軸等の機械部品が不要で
あり、大型化の防止と重量の増大を防止でき、また、吊
下姿勢の調整も容易に行え、物品が傾いて吊り下げられ
ることもなくなる。そして、レール部材にはワイヤの端
部または掛止具が位置調節可能に取り付けられるため、
吊り下げる物品の寸法が異なる場合でも、掛止具等の位
置調節で対処でき、物品を安定的に、また、美観を損な
うことなく吊り下げられる。
【0012】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面を参
照して説明する。図1から図13はこの発明の一の実施
の形態にかかる物品吊下装置を示し、図1が全体の模式
正面図、図2が一部拡大正面図、図3が一部の拡大断面
図、図4が要部の平面図、図5が機構部分の正面図、図
6がワイヤグリッパの断面図、図7が他の一部の側断面
図、図8,9が制御系の回路図、図10、図11、図1
2および図13が他の態様を示す図である。
【0013】図1において、1A,1Bは吊下ユニット
であり、これら吊下ユニット1A,1Bはそれぞれユニ
ット本体10A,10Bと受光器80A,80Bとを備
え、また、各吊下ユニット1A,1Bに共通して1台の
リモコン2が備えられる。ユニット本体10A,10B
は、天井裏の天井板7上に離間して配置され、受光器8
0A,80Bと接続する。なお、以下の説明では、各吊
下ユニット1A,1Bは必要に応じて添え字A,Bの無
い番号で代表して説明し、また、各吊下ユニット1A,
1Bに付随する構成部分に付いては必要に応じ添え字
A,Bの無い番号で代表して説明する。
【0014】受光器80A,80Bはそれぞれ、リモコ
ン2が発する赤外線を受光可能な受光部を有し、ユニッ
ト本体10の後述する制御回路部に接続される。これら
受光器80A,80Bは、天井板7に所定の間隔離間し
て取付金具89により設けられる。取付金具89は、図
3に示すように、一端側にフランジ部89aが、他端外
周にオネジ部89bが形成された筒状をなし、天井板7
を貫通してオネジ部89bに螺合するナット88により
天井板7に締着される。この取付金具89には、上部開
口から受光器80が嵌装され、受光器80の受光部が下
部開口に臨む。これら受光器80A,80Bの配置間隔
は、1台のリモコン2が発する赤外線を受光可能に定め
られる。
【0015】なお、図中明示しないが、リモコン2は、
ワイヤ巻上操作用のアップボタン、ワイヤ巻下用のダウ
ンボタン等をそれぞれ同時駆動用と個別駆動駆動用に2
種類有し、これらボタンの操作で所定の赤外線を発光す
る。そして、リモコン2の赤外線を受光した受光器80
はそれぞれ、受光した赤外線に応じて巻上あるいは巻下
指令信号をユニット本体10の制御回路部に出力する。
ただし、受光器80A,80Bの間隔が広い場合等は各
吊下ユニット1A,1Bにそれぞれ専用のリモコン2
A,2Bを用意し、これらリモコン2A,2Bを用いて
各吊下ユニット1A,1Bを個別的に操作することも可
能である。
【0016】図2に示すように、ユニット本体10は、
吊りボルト71にブラケット72により固定されたケー
シング70を有し、このケーシング70の下部からワイ
ヤWが垂下し、また、図4に示すように、ケーシング7
0内にワイヤグリッパ90、リール体11、逆巻防止ス
イッチ12、巻上限検出スイッチ13、ドライブユニッ
ト20、電磁アクチュエータ30、電源部40、駆動回
路部50および制御回路部60等を収容する。なお、M
Uは手動操作用の巻上スイッチ、MDは手動操作用の巻
下スイッチである。
【0017】ワイヤWは、一端部がリール体11に止着
されて相当長さが巻回保持され(図5参照)、ワイヤグ
リッパ90を経てケーシング70外へ引き出される。そ
して、ユニット本体10Aから引き出されたワイヤAは
他端部がレール部材100の一側に、また、ユニット本
体10Bから引き出されたワイヤWBはレール部材10
0の他側に位置調節可能に止着される。なお、Sはワイ
ヤWの基端側の所定位置に固設されたストッパ金具であ
る。
【0018】レール部材100は、図7に示すように、
長尺の棒状部材であって、上下にそれぞれ略全長にわた
って摺動溝141a,141bが形成される。このレー
ル部材100には、上側の摺動溝141a内にワイヤW
の端部に止着された止着金具142aが摺動自在に嵌合
し、下側の摺動溝141bにフック144が位置調節可
能に取り付けられる。フック144は、先端に引掛部1
44aを、基端に摺動溝141b内に摺動自在に嵌合す
る摺動部144bを有し、引掛部144aに絵画や広告
パネル等の物品Pが掛止される。なお、図中明示しない
が、止着金具142aや摺動部144bにはねじ等がレ
ール部材100に係止可能に貫通螺合し、このねじを用
いて止着金具142aやフック144は適宜の位置に固
定される。
【0019】ワイヤグリッパ90は、図6に示すよう
に、収容孔91aを有するパイプ状のグリップケーシン
グ91をケーシング70(あるいは天井板7)に鉛直に
固定し、このグリップケーシング91の収容孔91a内
にスリーブ92を摺動自在に収容し、収容孔91a内に
固定されたリテーナ94とスリーブ92上端面との間に
スプリング93を縮装し、このスプリング93によりス
リーブ92を下方に付勢して構成される。グリップケー
シング91には、収容孔91aの下端部分に下方に向か
って縮径するテーパ部91bがスリーブ92と係合可能
に形成される。
【0020】スリーブ92は、挿通孔92aが上下に貫
通形成されたパイプ形状を有し、挿通孔92aにワイヤ
Wが挿通される。このスリーブ92には、外周部の下側
部分に下方に向かって縮径するテーパ部92bが形成さ
れ、このテーパ部92bに開口する複数の透孔(符号を
省略する)が径方向に貫通形成され、これら透孔にそれ
ぞれボール95が収容される。このスリーブ92は、外
周上側部分にナット96が螺合して該ナット96により
連結アーム39が連結し、この連結アーム39を介して
電磁アクチュエータ30と連結される。
【0021】上述したワイヤグリッパ90は、本出願人
が先に提出した特許出願等の明細書(特に、特願平7−
344721号参照)等に記載されるように、スリーブ
92の変位でワイヤWを拘束、開放する。すなわち、ス
リーブ92がスプリング94により付勢されてテーパ部
92bをグリップケーシング91のテーパ部91bに当
接すると(図6の図示状態)ボール95によりワイヤW
を挟着し、また、スリーブ92がスプリング93の弾性
力に抗して上方に変位するとワイヤWを開放してワイヤ
Wの移動を許容する。
【0022】リール体11は、図4,5に示すように、
ドライブユニット20の出力軸21に固定され、ドライ
ブユニット20により駆動されてワイヤ巻取方向(巻上
方向、図4中の反時計方向)とワイヤ繰出方向(巻下方
向)に回転する。このリール体11には止着具11aを
用いてワイヤWの端部が止着される。なお、図5中、1
1bはワイヤ脱落防止用のプーリである。
【0023】ドライブユニット20は、図4に示すよう
に、交流モータ22、減速機構24およびブレーキ機構
26を組み付けて構成され、上述したように減速機構2
4の出力軸21にリール体11が固設される。後に述べ
るように、交流モータ22は駆動回路部50と接続され
て駆動回路部50から給電され、また、ブレーキ機構2
6はソレノイド27を有し、このソレノイド27が駆動
回路部50と接続されて給電される。減速機構24は周
知の歯車機構あるいはウォームギア機構等の不可逆性の
機構等から構成される。
【0024】逆巻防止スイッチ12は、検知子12a
と、該検知子12aの押圧により作動する常閉のコンタ
クタ12bを有し、コンタクタ12bが駆動回路部50
に組み込まれる(図9参照)。この逆巻防止スイッチ1
2は、図5に示すように、リール体11の下方に検知子
12aを上方に向けて設けられ、ワイヤWが巻下限まで
巻下げられるとワイヤWと接触してコンタクタ12bが
開成する。
【0025】同様に、巻上限度検出スイッチ13は、検
知子13aと、該検知子13aの押圧により作動する常
閉のコンタクタ13bを有し、コンタクタ13bが駆動
回路部50に組み込まれる。この巻上限度検出スイッチ
13は、電磁アクチュエータ30の下方に検知子13a
を下方に向けて配設され、連結アーム39の上動で検知
子13aが連結アーム39と当接してコンタクタ13b
が開成する。なお、巻上限度検出スイッチ13は、通常
状態で検知子13aが図5中のL2位置まで突出し、検
知子13aが図5中のL1位置まで押圧されるとコンタ
クタ13bが開成するが、検知子13aは図5中のL3
位置まで変位することが可能である。
【0026】電磁アクチュエータ30は、前述したケー
シング70にソレノイドケース31を固定し、このソレ
ノイドケース31内にソレノイド32(図9参照)を収
容し、また、ソレノイドケース31の下部にプランジャ
33を上下動自在に取り付けて構成される。ソレノイド
32は駆動回路部50に接続されて給電され、また、プ
ランジャ33は下端の二股部に架設されたピン33aが
連結アーム39の長孔39aを遊挿し、上下に遊びを持
って連結アーム39と連結する。
【0027】この電磁アクチュエータ30は、ソレノイ
ド32の非通電時にはプランジャ33が図5中のL3に
示す実線位置に位置し、ソレノイド32が通電されると
プランジャ33が上動して連結アーム39を図5中のL
2に示す位置まで持ち上げ、また、スリーブ92にスト
ッパ金具Sが当接すると図5中L1位置まで上動する。
すなわち、プランジャ33の上動時にはピン33aが連
結アーム39の長孔39aの上縁に当接して連結アーム
39を図5中のL2位置まで駆動するが、スリーブ92
にストッパ金具Sが当接すると長孔39a内をピン33
aが変位して連結アーム39がL1位置まで変位する。
【0028】電源部40は、商用100V電源コンセン
トに接続可能なAC端子41、交流を直流に変換する整
流器42、直流12Vを直流5Vに降圧するレギュレー
タ43、ヒューズ44、電源スイッチ45などを有す
る。この電源部40は、交流100V電力と直流12V
電力を駆動回路部50に給電し、また、直流5V電力を
制御回路部60と受光器80等に給電する。
【0029】駆動回路部50は、図4,9に示すよう
に、巻上駆動用リレー51、停止用リレー52、巻下駆
動用リレー53、整流器54およびコンデンサ55等を
有し、各リレー51,52,53がそれぞれ制御回路部
60と接続されたソレノイドの通電により切換作動する
2組の切換スイッチを有する。なお、図9の回路図にお
いて、リレー51,52,53の切り返す一致は黒く塗
りつぶした端子が常時接続する端子、白い端子が作動に
より接続する端子を示す。
【0030】詳細な説明は割愛するが、この駆動回路部
50は、巻上駆動用リレー51のソレノイドが通電され
た場合、電磁アクチュエータ30のソレノイド32を通
電するとともにブレーキ機構26のソレノイド27を通
電してブレーキを解除し、また、モータ22を巻上方向
に通電し、一方、停止用リレー52のソレノイドが通電
された場合は、モータ22への通電とブレーキ機構26
のソレノイド27への通電を停止し、さらに、巻上駆動
用リレー51のソレノイドと巻下駆動用リレー53のソ
レノイドが通電された場合は、電磁アクチュエータ30
のソレノイド32を通電するとともにブレーキ機構26
のソレノイドを通電してブレーキを解除し、また、モー
タ22を巻下方向に通電する。
【0031】制御回路部60は、図8に示すように、C
PU61と遅延回路62等を有し、また、前述した逆巻
防止スイッチ12のコンタクタ12bと巻上限度検出ス
イッチ13のコンタクタ13bが組み込まれる。この制
御回路部60は、CPU61に受光器80が接続し、こ
の受光器80から巻上指令信号が入力すると、端子aに
トランジスタTR−2をオンとするハイレベル信号を出
力して巻上駆動用リレー51のソレノイドを通電し(ラ
イン)、また、巻下指令信号が入力すると、端子bか
らハイレベル信号を出力して巻上駆動用リレー51のソ
レノイドを通電した後に所定時間だけ停止用リレー52
のソレノイドを通電し(ライン)、次に、巻下駆動用
リレー53のソレノイドを通電する(ライン)。そし
て、コンタクタ12b,13bが開成するとモータ22
への通電が停止し、指令信号がオフになるとリレー5
1,52,53のソレノイドへの通電を停止する。
【0032】なお、上述した受光器80は図10に示す
ようにユニット本体10のケーシング70内に組み込
み、天井板7の対応する位置に孔7aを形成することも
可能であり、図11に示すように2つのユニット本体1
0A,10Bに1つの受光器80を設けて共用化、すな
わち、1つの受光器80で2つの吊下ユニット1A,1
Bを制御可能とすることも可能である。ただし、後者の
図11の態様では、受光部を2つ設ける等して各吊下ユ
ニット1A,1Bを個別的に制御できるように構成す
る。
【0033】また、上述した実施の形態では、各吊下ユ
ニット1A,1Bの受光器80A,80Bを1つのリモ
コン2で操作可能な範囲(間隔)に設置するが、各受光
器80A,80Bの配置間隔を広げて各吊下ユニット1
A,1Bをそれぞれ別個のリモコン2A,2Bにより操
作することも可能である。
【0034】さらに、レール部材100は図7の構造に
限定されるものではなく、種々の構造が採用でき、例え
ば、図12に示すように構成することも可能である。す
なわち、レール部材100を下部に摺動溝119aを有
する断面矩形の中空部材から構成し、レール部材100
の上部に各吊下ユニット1A,1Bから繰り出されたワ
イヤWA,WBを止着金具108を用いて止着するとと
もに、取付具としてフランジ107a付きのワイヤグリ
ッパ107を複数用い、レール部材100内にフランジ
107aを摺動自在に嵌合させてワイヤグリッパ107
を位置調節可能に取り付け、ワイヤグリッパ107に止
着されたワイヤ109を用いて物品Pを吊り下げること
も可能である。
【0035】またさらに、上述した実施の形態では、レ
ール部材100に1つの物品Pを吊り下げるが、図13
に示すように2つの物品PA,PBを、さらに、3以上
の物品Pを吊り下げることも可能である。
【0036】この実施の形態にあっては、各吊下ユニッ
ト1A,1Bのリール体11に巻回保持されたワイヤW
A,WBをレール部材100の上部に長手方向に離間し
て止着し、レール部材100に長手方向位置調節可能な
フック144で物品Pを吊り下げる。このため、長大な
物品Pも安定的に吊り下げることができ、また、寸法の
異なる物品Pを吊り下げる場合もフック144の位置を
調節して安定的に美観を損なうことなく吊り下げること
ができ、さらに、先行技術における延長軸等の機械部品
が不要であるため全体の軽量化と小型化が図れる。
【0037】そして、物品Pの吊上高さを上げる場合
は、リモコン2の同時駆動用のアップボタンを押圧操作
すると、各吊下ユニット1A,1Bはワイヤグリッパ9
0のスリーブ92が電磁アクチュエータ30により上方
に駆動されるとほぼ同時にモータ22が通電されてリー
ル体11を巻上方向に回転駆動し、ワイヤWA,WBが
巻き取られてレール部材100とともに物品Pが上昇す
る。この後、所望の位置に到達した時に、リモコン2の
アップボタンを離すと、各吊下ユニット1A,1Bのモ
ータ22への通電および電磁アクチュエータ30のソレ
ノイド32への通電が停止される。
【0038】一方、この巻上時において限度を超えてア
ップボタンを押し続けると、ストッパ金具Sがワイヤグ
リップ90のスリーブ92と当接し、スリーブ92と連
結した連結アーム39が上動して巻上限度検出スイッチ
13が作動する。このため、モータ22への通電が停止
され、ワイヤWの巻き上げ過ぎが防止できる。
【0039】また、物品Pの吊下高さを下げる場合は、
リモコン2の同時駆動用のダウンボタンを押圧操作する
と、各吊下ユニット1A,1Bはワイヤグリッパ90の
スリーブ92が電磁アクチュエータ30により上方に駆
動されるとほぼ同時にモータ22が通電されてリール体
11が巻上方向に回転駆動され、ほぼ同時に、モータ2
2は巻上方向に所定回転数だけ回転してワイヤWを所定
の長さだけ巻き上げ、次いで、モータ22は一旦停止し
て巻下方向に回転する。この後、所望の位置に到達した
時にリモコン2のダウンボタンを離すとモータ22への
通電が停止される。
【0040】そして、このワイヤWの巻下時において限
度を超えてワイヤWが巻下げられると、ワイヤWが逆巻
防止スイッチ12の検知子12aと当接してコンタクタ
12bが開成し、モータ22への通電が停止される。こ
のため、ワイヤWがリール体11に逆に巻き取られる等
の不都合が防止できる。そして、この状態でリモコン2
のアップボタンを操作すれば、前述したようにワイヤW
はリール体11に支承無く巻き取られる。
【0041】一方、各ワイヤWA,WBのリール体11
A,11Bへの巻取径が常に一致するとは限らないた
め、レール部材100が傾斜する場合がある。この場合
は、リモコン2の個別駆動用のアップボタンあるいはダ
ウンボタンを押圧操作して各吊下ユニット1A,1Bの
吊下高さを個別に調整し、傾斜等を矯正する。したがっ
て、物品Pの吊下姿勢を常に最適な状態に保持できる。
【0042】図14および図15はこの発明の他の実施
の形態にかかる物品吊下装置を示し、図14が正面図、
図15が側面図である。なお、この実施の形態および後
述する他の実施の形態においては、前述した実施の形態
と同一の部分には同一の番号を付して説明と図示を省略
する。
【0043】この実施の形態は、ユニット本体10A,
10Bを床面に離間して設置し、これらユニット本体1
0A,10Bのケーシング70A,70B上部にそれぞ
れ受光器80A,80Bを設けるとともに、天井面に各
ユニット本体10A,10Bの真上位置で滑車111
A,111Bを取り付け、各ユニット本体10A,10
Bから繰り出されたワイヤWA,WBを滑車111A,
111Bに掛装させてレール部材100に止着する。
【0044】ワイヤWA,WBにはそれぞれ中間部にジ
ョイント112A,112Bが介設され、また、レール
部材100には前述したフック144等を用いて広告用
の展示パネル等の物品Pが掛止される。図示と詳細な説
明は省略するが、ジョイント112は、前述したワイヤ
グリッパ90と同様の構造のワイヤグリッパを有し、ワ
イヤWを中間部で切り離し可能に接続する。
【0045】この実施の形態にあっても、各吊下ユニッ
ト1A,1Bから繰り出されたワイヤWA,WBをレー
ル部材100に止着し、このレール部材100に物品P
を掛止する。そして、各吊下ユニット1A,1Bを1台
のリモコン2で同時に、あるいは、図示するように2台
のリモコン2A,2Bで個別に操作して物品Pの吊下高
さを調節する。このため、全体の軽量化と小型化が図
れ、また、寸法の異なる種々の物品Pを安定的に美観を
損なうことなく吊り下げることができる。
【0046】図16および図17はこの発明のまた他の
実施の形態を示し、図16が正面図、図17が側面図で
ある。この実施の形態は、各吊下ユニット1A,1Bの
ユニット本体10A,10Bを壁面に取り付ける。その
他の構成は、前述した図1等の実施の形態と同様であ
る。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
物品吊下装置によれば、ワイヤの繰出長さを遠隔操作可
能な複数の吊下ユニットを天井や床面あるいは壁面等に
離間して配置し、これら吊下ユニットから繰り出された
ワイヤをレール部材に止着し、レール部材に長手方向位
置調節可能な取付具を用いて物品を掛止させるため、寸
法の大きな物品、寸法の異なる物品も装置全体の大型
化、重量化を招くことなく、また、安定的かつ美観を損
なうことなく吊り下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態に係る物品吊下装置
の正面図である。
【図2】図1の一部拡大図である。
【図3】図2の一部拡大図である。
【図4】同物品吊下装置のユニット本体を示すブロック
図である。
【図5】同物品吊下装置の機構部分を示す模式図であ
る。
【図6】同物品吊下装置に用いるワイヤグリッパの断面
図である。
【図7】同物品吊下装置に用いるレール部材の断面図で
ある。
【図8】同物品吊下装置の制御回路部の回路図である。
【図9】同物品吊下装置の駆動回路部の回路図である。
【図10】同物品吊下装置の吊下ユニットのユニット本
体の他の態様を示す正面図である。
【図11】同物品吊下装置の吊下ユニットのまた他の態
様を示す正面図である。
【図12】同物品吊下装置のレール部材の他の態様を示
す拡大断面図図である。
【図13】同物品吊下装置の物品吊下の他の態様を示す
図である。
【図14】この発明の他の実施の形態にかかる物品吊下
装置の正面図である。
【図15】同物品吊下装置の側面図である。
【図16】この発明のまた他の実施の形態にかかる物品
吊下装置の正面図である。
【図17】同物品吊下装置の側面図である。
【図18】先行技術にかかる物品吊下装置の一部を拡大
した模式正面図である。
【符号の説明】 1 吊下ユニット 2 リモコン 10 ユニット本体 11 リール体 20 ドライブユニット 22 交流モータ 30 電磁アクチュエータ 40 電源部 50 駆動回路部 60 制御回路部 70 ケーシング 80 受光器 90 ワイヤグリッパ 100 レール部材 107 ワイヤグリッパ(掛止具) 108 止着金具 144 フック(掛止具)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の吊下ユニットを備え、これら吊下
    ユニットから引き出されたワイヤの端部をそれぞれレー
    ル部材に離間して止着し、該レール部材に掛止具を用い
    て物品を掛止する物品吊下装置であって、 前記吊下ユニットが、ワイヤを巻回するリール、該リー
    ルを回転駆動するモータ、前記前記リールから引き出さ
    れたワイヤをワイヤ挟持スリーブの変位で止着するワイ
    ヤグリッパ、該ワイヤグリッパのワイヤ挟持スリーブを
    駆動するアクチュエータ、該アクチュエータおよび前記
    モータを遠隔制御する遠隔制御器を備えるとともに、 前記掛止具または前記ワイヤの端部の少なくとも一方を
    前記レール部材にその長手方向位置調節可能に係止させ
    たことを特徴とする物品吊下装置。
  2. 【請求項2】 前記遠隔制御器が複数の吊下ユニットに
    共通であって、1つの遠隔制御器により複数の吊下ユニ
    ットを遠隔制御可能とした請求項1に記載の物品吊下装
    置。
  3. 【請求項3】 前記掛止具が前記レール部材に長手方向
    位置調節可能に取り付けられたフック、または、前記物
    品に止着したワイヤを開放可能に止着するワイヤグリッ
    パである請求項1または請求項2に記載の物品吊下装
    置。
JP6016997A 1997-02-28 1997-02-28 物品吊下装置 Pending JPH10234556A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6016997A JPH10234556A (ja) 1997-02-28 1997-02-28 物品吊下装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6016997A JPH10234556A (ja) 1997-02-28 1997-02-28 物品吊下装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10234556A true JPH10234556A (ja) 1998-09-08

Family

ID=13134403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6016997A Pending JPH10234556A (ja) 1997-02-28 1997-02-28 物品吊下装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10234556A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005352074A (ja) * 2004-06-09 2005-12-22 Pioneer Electronic Corp 表示装置の架台

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005352074A (ja) * 2004-06-09 2005-12-22 Pioneer Electronic Corp 表示装置の架台

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2883060B2 (ja) 昇降装置
US20080029674A1 (en) Self-leveling sign hanger
US20060253977A1 (en) Winch for raising and lowering persons
CN111295356B (zh) 用于高位安装设备的升降装置
JPH10234556A (ja) 物品吊下装置
JPH09156886A (ja) 物品吊下装置
US20100012813A1 (en) Automatic hanging item leveler
US6367757B1 (en) Hanging device
AU2018360879B2 (en) Display hanging system, apparatus and method
JPH10182076A (ja) 屋内昇降装置
WO2001034513A2 (en) Hoist
JPH06153364A (ja) 自動昇降式コンセント
JPH0544343A (ja) 建物躯体の外壁部材取付け方法
JP3231939B2 (ja) ワインダのワイヤ抜け止め装置
JPH0912282A (ja) 電動昇降装置
JP3032430U (ja) ポスター類吊下げ装置
KR960000663Y1 (ko) 유선마이크 승강장치
JP3037193U (ja) ポスター類吊下げ装置
JPH0524773A (ja) 油圧エレベータのプランジヤ連結方法
JP4218507B2 (ja) 昇降装置
JP3068873U (ja) 自己巻上型昇降装置付蛍光灯器具
JPH06135692A (ja) 自動車等重量物体に装着される牽引装置
EP1536869B1 (en) Hoisting device and hoisting element
WO2019123863A1 (ja) 荷物保持用のハンドユニット及びアシスト器具
JP2000063071A (ja) ロール吊具