JP5717492B2 - 吊り下げ装置 - Google Patents
吊り下げ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5717492B2 JP5717492B2 JP2011065931A JP2011065931A JP5717492B2 JP 5717492 B2 JP5717492 B2 JP 5717492B2 JP 2011065931 A JP2011065931 A JP 2011065931A JP 2011065931 A JP2011065931 A JP 2011065931A JP 5717492 B2 JP5717492 B2 JP 5717492B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- input
- drum
- unit
- suspension device
- rotation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
- Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)
Description
例えば、吊り下げ装置の一例としてホイスト装置が挙げられる。
(2)電動機や、電源、操作スイッチなどを備えるために、製造費用や設置費用、電気代、維持費用などのコストが高くなっていた。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、電動機を備えなくとも、電動機を備えるホイスト装置の特徴である重量物の上下動および任意位置での停止を可能とする吊り下げ装置を提供することにある。
すなわち、入力部へ第二の入力が入力されると、伝達部が、第二の入力によって案内部から離間して、第二の入力を案内部に伝達せず、物体の上下方向の移動を許容する。つまり、重量物が上下動可能な状態となる。このとき、物体の重量と付勢部による付勢力とが均衡するまで物体が案内部に案内されて上下動する。
請求項4に係る吊り下げ装置は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の吊り下げ装置において、前記伝達部は、前記第一の入力を所定の比率で減速して前記案内部に伝達する入力減速部を有することを特徴とする。
請求項5に係る吊り下げ装置は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の吊り下げ装置において、前記物体の上昇速度が大きくなると制動力を発揮して減速させる遠心式ブレーキを備えることを特徴とする。
[1.吊り下げ装置1の構成の説明]
図1に示すように、本実施形態の吊り下げ装置1は、ケース10内にて、固定軸20の軸回りに回転可能なドラム30にワイヤーロープ40を巻回するとともにぜんまいばね50(図1では省略、図2参照)でバランス用回転力を与え、ワイヤーロープ40の端部41に吊り下げた自動車用ドアなどの物体(以下、自動車用ドアS、図3および図4で図示)を任意の位置に停止できるように構成されている。また、吊り下げ装置1は、外部入力をドラム30に伝達する構成である外部入力機構60を内蔵している(図3および図4参照)。
[1.1.ケース10の構成の説明]
ケース10は、ケース本体11、蓋部12、フック14、などで構成される。このうちケース本体11は、その一部が開口する箱形状に形成されている。一方、蓋部12は、その一部が開口するとともにその内部に空間が形成された箱形状に形成され、ケース本体11の開口部を塞ぐことが可能である。なお、蓋部12はビス(図示省略)によってケース本体11に固定されている。
また、ケース10の上部には、吊り下げ装置1の落下防止用の補助孔15がケース本体11および蓋12を貫通するよう形成されている。
また、図2に示すように、ケース本体11の底部11fの中央部には、円柱状の固定軸20がケース本体11の底部11fに対して垂直な姿勢で取り付けられている。
また、ケース10の内部では、固定軸20の中央部20dにドラム30が回転可能に支持されている。具体的には、ドラム30は略円錐台形状に形成され、蓋部12の円錐台形に形成された部分に沿うようにケース10の内部に収納され、固定軸20の中央部20dに回転可能に取り付けられている。
また、ドラム30の周面30aは、ぜんまいばね50のばね定数に相応した傾斜になっており、ワイヤーロープ40が繰り出されてぜんまい50のばね力が強くなったとき、ワイヤーロープ40の巻回されている箇所の半径が大きくなって、自動車用ドアSのどの昇降位置においても、ぜんまいばね50のばね力によるドラム30に対するトルクと、自動車用ドアSの重力によるドラム30に対するトルクとがバランスするようになっている。
また、ケース10の内部では、固定軸20の後端付近に外部入力機構60が取り付けられている。
なお、入力軸61を回転させる方法として、例えば入力軸61の先端に、ケース10の外部でプーリ(図示省略)を取り付け、プーリに係合させたボールチェーン(図示省略)などを操作することが考えられる。このようにすれば、小さな力で入力軸61を回転させることができる。また、このようにボールチェーンを採用することで、作業者の手の届かない高所への取り付けが可能となる。
入力軸側歯車62は、入力軸61に取り付けられ、入力軸61と一体回転するようになっている。
遊星歯車65は、太陽歯車64に噛合され、太陽歯車64の廻りに公転可能に支持されている。また、遊星歯車65には、公知のワンウェイクラッチが内蔵されており、反時計回りには回転するが時計回りには回転しないようになっている。
次に、吊り下げ装置1の動作について説明する。
(1)吊り下げ装置1の設置
図1に示す吊り下げ装置1を使用するには、吊り下げ装置1をフック14や天井や壁などに吊り下げる。このとき、落下防止用の補助孔15を用いて、天井や壁などにワイヤーなどで取り付けておくとよい。
続いて、吊り下げ装置1に自動車用ドアSを吊り下げる。具体的には、自動車用ドアSに専用の取付金具(図示省略)を用いて自動車用ドアSをワイヤーロープ40の端部41に取り付けて吊り下げると、自動車用ドアSの自重によってワイヤーロープ40が引かれ、ワイヤーロープ40が引き出される引出方向へドラム30が回転する。ドラム30が引出方向に回転すると、これに伴ってぜんまいばね50が巻き締まっていく(ぜんまいばね50については図2を参照)。そして、自動車用ドアSの自重によるドラム30の引出方向への回転力と、ぜんまいばね50のばね力とがバランスすると、ドラム30の引出方向への回転が停止する。
なお、遊星歯車65にはワンウェイクラッチが内蔵されており、遊星歯車65が時計回りに回転しないようになっているため、減速歯車66が反時計回りへ回転せず、ドラム側歯車63およびドラム30も時計回りへ回転しない。このため、遊星歯車65が減速歯車66に噛み合っている間は、ワイヤーロープ40がドラム30に巻き取られず、ワイヤーロープ40の下端の取付金具41に取り付けられた自動車用ドアSが急に上昇することはない。
ここで、自動車用ドアSを現在の位置に停止させておくには、遊星歯車65が減速歯車66に噛合されていれば、入力軸61の反時計回りへの回転を停止することで、自動車用ドアSを現在の位置に停止させておくことができる。
また、ワイヤーロープ40の端部41に取付金具を用いて取り付けられた自動車用ドアSを上昇させることが可能な状態にするためには、ぜんまいばね50のばね力が自動車用ドアSの重量よりも大きい状態であることが前提となるが、入力軸61の先端に取り付けられたボールチェーンを操作して入力軸61を時計回りに回転させると、入力軸61に取り付けられた入力軸側歯車62が入力軸61とともに時計回りに回転するとともに、入力軸側歯車62に噛合する太陽歯車64が反時計回りに回転し、太陽歯車64に噛合する遊星歯車65が太陽歯車64の廻りを反時計回りに公転して減速歯車66から離間し(図4参照)、減速歯車66との噛合が解消される。すると、減速歯車66が反時計回りへ回転可能となり、ドラム側歯車63およびドラム30も時計回りへ回転可能となるので、ぜんまいばね50の付勢力によってドラム30が時計回りに回転して、ワイヤーロープ40がドラム30に巻き取られ、ワイヤーロープ40の端部41に取付金具を用いて取り付けられた自動車用ドアSが上昇することが可能となる。
自動車用ドアSを下方に移動させるには、自動車用ドアSに手が届く場合には、吊り下げられた自動車用ドアSを下方へ引き下げればよい。
(6)自動車用ドアSの取り外し
自動車用ドアSを取り外すと、遊星歯車65が減速歯車66に噛合していない場合には、ぜんまいばね50による付勢力によってドラム30が巻取方向へ急激に回転することになるが、上述の減速歯車66に内蔵される遠心式ブレーキ66aの作用により、減速歯車66の回転数が大きくなると制動力を発揮して減速歯車66の回転速度を減速させるので(図4参照)、ワイヤーロープ40がドラム30に巻き取られる回転速度が制限される。
[3.実施形態の効果]
(1)このように本実施形態の吊り下げ装置1によれば、吊り下げた自動車用ドアSの上下動および任意位置での停止が可能であるので、電動機を備えなくとも、電動機を備えるホイスト装置の特徴である重量物の上下動および任意位置での停止を可能とすることができる。
(4)また、本実施形態の吊り下げ装置1によれば、外部入力機構60においてドラム側歯車63の歯数が入力軸側歯車62の歯数に対して所定の比率で大きく設定されているので、入力軸61および入力軸側歯車62の回転に対する減速効果を発揮することができ、小さい入力で自動車用ドアSを下降させることができ、利用者の負担を更に軽減することができる。
Claims (5)
- 物体を吊り下げて上下方向に案内可能な案内部と、
前記物体を上昇させる付勢力を前記案内部に入力する付勢部と、
を備える吊り下げ装置であって、
第一の入力および第二の入力を入力可能な入力部と、
前記入力部への前記第一の入力によって前記案内部に係合して前記物体の上昇を阻止するとともに前記第一の入力を前記物体を下降させる力として前記案内部に伝達し、一方、前記入力部への前記第二の入力によって前記案内部から離間して前記第二の入力を前記案内部に伝達せず前記物体の上下方向の移動を許容する伝達部と、
を特徴とする吊り下げ装置。 - 請求項1に記載の吊り下げ装置において、
前記案内部は、前記物体を吊り下げ可能なロープが巻回され、前記ロープを引き出す前記引出方向および前記ロープを巻き取る巻取方向へ回転可能なドラムを有し、
前記付勢部は、前記巻取方向へ前記ドラムを付勢して回転させることで前記物体を上昇させる付勢力を発揮し、
前記伝達部は、前記入力部への前記第一の入力によって前記ドラムに係合して前記ドラムの前記巻取方向への回転を阻止するとともに前記第一の入力を前記ドラムを前記引出方向へ回転させる力として前記ドラムに伝達し、前記入力部への前記第二の入力によって前記ドラムから離間して前記第一の入力を前記ドラムに伝達せず前記ドラムの前記引出方向への回転および前記巻取方向への回転を許容すること
を特徴とする吊り下げ装置。 - 請求項1または請求項2の何れか1項に記載の吊り下げ装置において、
前記入力部は、回転可能であり、前記第一の入力が一方の方向への回転として入力されるとともに前記第二の入力が他方の方向への回転として入力されること
を特徴とする吊り下げ装置。 - 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の吊り下げ装置において、
前記伝達部は、
前記第一の入力を所定の比率で減速して前記案内部に伝達する入力減速部を有すること
を特徴とする吊り下げ装置。 - 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の吊り下げ装置において、
前記物体の上昇速度が大きくなると制動力を発揮して減速させる遠心式ブレーキを備えることを特徴とする吊り下げ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011065931A JP5717492B2 (ja) | 2011-03-24 | 2011-03-24 | 吊り下げ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011065931A JP5717492B2 (ja) | 2011-03-24 | 2011-03-24 | 吊り下げ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012201441A JP2012201441A (ja) | 2012-10-22 |
JP5717492B2 true JP5717492B2 (ja) | 2015-05-13 |
Family
ID=47182826
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011065931A Active JP5717492B2 (ja) | 2011-03-24 | 2011-03-24 | 吊り下げ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5717492B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102490637B1 (ko) * | 2021-11-04 | 2023-01-19 | 맹수영 | 무선전동식 스마트 안전체인블럭 |
KR102490638B1 (ko) * | 2021-10-21 | 2023-01-19 | 맹수영 | 무선전동식 안전체인블럭 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6058510B2 (ja) * | 2013-09-12 | 2017-01-11 | 遠藤工業株式会社 | モータ付きスプリングバランサー、自動懸垂装置 |
JP6348014B2 (ja) * | 2014-08-01 | 2018-06-27 | 日本車輌製造株式会社 | 掘削機 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5613354Y2 (ja) * | 1975-05-13 | 1981-03-27 | ||
JPS5461753A (en) * | 1977-10-26 | 1979-05-18 | Mitsuru Nakayama | Hoist |
AT364776B (de) * | 1980-02-04 | 1981-11-10 | Doppelmayr & Sohn | Ein- und ausziehvorrichtung fuer schleppseile von schleppliften |
JPS6163983U (ja) * | 1984-04-19 | 1986-05-01 | ||
JPH0543835Y2 (ja) * | 1989-06-16 | 1993-11-05 | ||
US5074483A (en) * | 1990-08-03 | 1991-12-24 | Wang Wen Chang | Recoil windlass |
JPH0569075U (ja) * | 1992-02-27 | 1993-09-17 | 章 渡邊 | 物上げ装置 |
DE19747393C2 (de) * | 1997-10-27 | 1999-11-04 | Siemens Ag | Gewichtsausgleichsvorrichtung, insbesondere für ein medizintechnisches Gerät |
JP2006103860A (ja) * | 2004-10-04 | 2006-04-20 | Sony Corp | スプリングバランサー |
JP2010006516A (ja) * | 2008-06-25 | 2010-01-14 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 昇降装置 |
JP5307483B2 (ja) * | 2008-09-03 | 2013-10-02 | 中発販売株式会社 | 作業工具吊り下げ装置 |
-
2011
- 2011-03-24 JP JP2011065931A patent/JP5717492B2/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102490638B1 (ko) * | 2021-10-21 | 2023-01-19 | 맹수영 | 무선전동식 안전체인블럭 |
KR102490637B1 (ko) * | 2021-11-04 | 2023-01-19 | 맹수영 | 무선전동식 스마트 안전체인블럭 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012201441A (ja) | 2012-10-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5717492B2 (ja) | 吊り下げ装置 | |
ES2197280T3 (es) | Instalacion de ascensor con una unidad de accionamiento dispuesta en la caja de ascensor. | |
US8844867B2 (en) | Baggage compartment for an aircraft and aircraft having the baggage compartment | |
JP5861252B2 (ja) | エレベータ巻上機の非常救出装置 | |
KR100964740B1 (ko) | 수문용 권양장치 | |
JP5311567B2 (ja) | 擂潰装置 | |
CN208564408U (zh) | 窗帘拉绳收线装置 | |
CN215061909U (zh) | 一种用于吊灯升降调节的安装结构 | |
KR20100136188A (ko) | 철도차량 윈드쉴드용 선블라인드 장치 | |
JP2014062360A (ja) | 開閉体開閉駆動装置及びウインドレギュレータ | |
EP2876076A1 (en) | Electric hoist | |
CN109642450B (zh) | 遮阳帘悬架装置 | |
EP1702877B1 (en) | Elevator system | |
KR101011728B1 (ko) | 크레인형 전동식 인양기의 구동장치 | |
KR102199659B1 (ko) | 전자브레이크가 없는 무대장치용 리프트 구동장치 | |
CN202321892U (zh) | 盘车装置 | |
JP2013163960A (ja) | 高速開閉機の自重降下装置 | |
JP7388819B2 (ja) | クレーンのフックブロック及びフックブロックを備えたクレーン | |
JPH09278357A (ja) | シーブブロックおよびシーブブロックの旋回制御方法 | |
JP3037193U (ja) | ポスター類吊下げ装置 | |
CN216303116U (zh) | 一种塔式起重机自卸配重装置 | |
JP2013023335A (ja) | エレベータ巻上げ機の人力駆動装置 | |
JP3795668B2 (ja) | ワイヤ式ウインドレギュレータ | |
JP2000026077A (ja) | 電動巻上機 | |
JP2016217090A (ja) | 窓ガラス昇降装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140129 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141218 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141224 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150130 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150224 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150317 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5717492 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |