JP6058510B2 - モータ付きスプリングバランサー、自動懸垂装置 - Google Patents

モータ付きスプリングバランサー、自動懸垂装置 Download PDF

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Description

本発明は、工具等を懸垂するモータ付きスプリングバランサーと、該モータ付きスプリングバランサーを備えた自動懸垂装置に関するものである。
従来、工業製品の組立てを行う工場等において工具や作業用機器等を懸垂(吊り下げ保持)するために用いられる荷役機器として、スプリングバランサーがある。
スプリングバランサーは、一般に、工具等を吊り下げるためのワイヤロープを巻きつけた回転ドラムと、ワイヤロープを巻き上げるための回転力をドラムに付与するぜんまいばねとをケースに内蔵することで構成されており、ぜんまいばねによりワイヤロープを巻き取る張力と吊り下げる工具等の重さとのバランスをとることで、使用者が比較的軽い操作で工具等を任意の高さに移動できるようにして、その任意の位置で工具等を停止させるものである。
このようなスプリングバランサーにおいては、不使用時に工具を上方へ移動させたり、あるいは使用時にこれを降下させたりするためには、使用者が手動により工具を上げ下げしなければならず、特に重量物を吊り下げる場合などには操作が重くなるため作業者の作業能率の低下を招くおそれがあった。
そこで、回転ドラムを回転させるモータを備えることで、当該モータが回転ドラムを回転させて工具等を所望の位置にまで移動させることを可能としながら、モータと回転ドラムとの間にクラッチを介装することで、モータによる工具等の移動後にクラッチがモータと回転ドラムとを切り離し、使用者が手動で工具等の位置を微調整することを可能としたモータ付きスプリングバランサーがある(特許文献1参照)。
実開平1−164085号公報
しかしながら、特許文献1に係るモータ付きスプリングバランサーにおいては、モータ駆動による位置調整と手動による位置調整との切り替え時に、クラッチの連結と解放を行わなければならないため、動作をスムーズに行うことが困難であり、それによって作業者の作業能率が低下するおそれがある。
このような問題に鑑みて、本発明は、スムーズな動作を可能にして、使用者の作業能率の低下を防ぐモータ付きスプリングバランサーと、該モータ付きスプリングバランサーを備えた自動懸垂装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、テーパー状の外周面を有する回転ドラムと、
該回転ドラムの大径側から小径側に巻き取られるワイヤロープと、
該ワイヤロープを巻き取る方向に前記回転ドラムを付勢するぜんまいばねと、
前記回転ドラムを回転させるトルクを発生するモータと、を有するモータ付きスプリングバランサーにおいて、
前記モータはステッピングモータであり、
該ステッピングモータを駆動するドライバと、
該ドライバを制御して前記ワイヤロープ先端の位置決めを行うコントローラと、
前記ワイヤロープが巻取り限に達したことを検出して前記コントローラへ信号を発信するリミットスイッチと、を有し、
前記コントローラは、前記位置決めが完了した場合、又は、電源を入れた当初から前記リミットスイッチがオフになっている場合に、前記ドライバを介して前記ステッピングモータをフリーランの状態にすることを特徴とするモータ付きスプリングバランサーを提供する。
好ましくは、前記回転ドラム、前記ステッピングモータ、前記ドライバ、及び前記コントローラを収容する略直方体状の本体ケースを有する。
また、好ましくは、前記回転ドラムと前記ステッピングモータの回転中心となる中心線は、互いに平行で、前記本体ケースの対向するいずれか2つの平面に対して垂直で、該平面の対角線方向に並んでいる。
また、好ましくは、前記ステッピングモータから前記回転ドラムへの前記トルクの伝達は、歯車により行われる。
また、好ましくは、前記ワイヤロープが巻取り限に達したことを検出して前記コントローラへ信号を発信するリミットスイッチを有する。
また、好ましくは、前記ぜんまいばねの内径側端部が固定されたスピンドルと、
該スピンドルに外嵌固定され、径方向外方へ突出した複数の突部を備えたラチェットホイールと、
前記ラチェットホイールの回転規制とその解除を行う予巻ラチェットと、を有する。
また、好ましくは、前記予巻ラチェットは、前記突部と係合する一対の爪部を備えている。
また、好ましくは、前記ラチェットホイールと前記予巻ラチェットが前記本体ケース内に収容されている。
また、好ましくは、前記コントローラに接続され、前記コントローラが発した信号を前記本体ケースの外部へ出力する出力コネクタを有する。
また、好ましくは、前記コントローラに接続され、前記本体ケースの外部からの信号を前記コントローラへ入力する入力コネクタを有する。
また、好ましくは、前記コントローラに接続され、使用者の操作に応じて、前記コントローラへ前記ワイヤロープの巻出し量を示す信号を前記コントローラへ発信するボリュームを有する。
また、好ましくは、前記コントローラに接続され、使用者の操作に応じて、前記コントローラに前記ワイヤロープの巻出し及び巻取りの速度を示す信号を前記コントローラへ発信する切替スイッチを有する。
また、上記課題を解決するために本発明は、上述の複数のモータ付きスプリングバランサーと、
前記複数のモータ付きスプリングバランサーの前記コントローラのそれぞれと電気的に接続され、前記複数のモータ付きスプリングバランサーを制御する上位コントローラと、
作業対象物に付されたバーコードを読み取って前記上位コントローラに信号を発信するバーコードリーダと、を有し、
前記上位コントローラは、前記信号に応じて前記ステッピングモータを駆動させることを特徴とする自動懸垂装置を提供する。
また、上記課題を解決するために本発明は、上述の複数のモータ付きスプリングバランサーと、
前記複数のモータ付きスプリングバランサーの前記コントローラのそれぞれと電気的に接続され、前記複数のモータ付きスプリングバランサーを制御する上位コントローラと、
作業対象物の移動を検出して前記上位コントローラに信号を発信するセンサと、を有し、
前記上位コントローラは、前記信号に応じて前記ステッピングモータを駆動させることを特徴とする自動懸垂装置を提供する。
また、上記課題を解決するために本発明は、上述の複数のモータ付きスプリングバランサーと、
前記複数のモータ付きスプリングバランサーの前記コントローラのそれぞれと電気的に接続され、前記複数のモータ付きスプリングバランサーを制御する上位コントローラと、
それぞれ前記複数のモータ付きスプリングバランサーに対応して配置され、作業対象物の移動を検出して前記上位コントローラに信号を発信する複数のセンサと、を有し、
前記上位コントローラは、前記信号に応じて前記ステッピングモータを駆動させることを特徴とする自動懸垂装置を提供する。
また、上記課題を解決するために本発明は、前記モータ付きスプリングバランサーと、
作業対象物の移動を検出して前記コントローラに信号を発信するセンサと、を有し、
前記コントローラは、前記信号に応じて前記ステッピングモータを駆動させることを特徴とする自動懸垂装置を提供する。
本発明によれば、スムーズな動作を可能にして、使用者の作業能率の低下を防ぐモータ付きスプリングバランサーと、該モータ付きスプリングバランサーを備えた自動懸垂装置を提供することができる。
本願の実施形態に係るモータ付きスプリングバランサーの内部構造を正面側から見た平面図である。 本願の実施形態に係るモータ付きスプリングバランサーの内部構造を裏面側から見た平面図である。 本願の実施形態に係るモータ付きスプリングバランサーの正面図である。 本願の実施形態に係るモータ付きスプリングバランサーの図3に示すA−A切断面における断面図である。 本願の実施形態に係るモータ付きスプリングバランサーの外観図である。(a)は上面を示し、(b)は裏面を示し、(c)は下面を示し、(d)は左側面を示している。 本願の実施形態に係るモータ付きスプリングバランサーの各構成要素間の電気的な接続を示すブロック図である。 本願の実施形態に係るモータ付きスプリングバランサーの制御と動作の流れを示すフローチャートである。 本願の実施形態に係るモータ付きスプリングバランサーの第1応用例としての自動懸垂装置を示すブロック図である。 本願の実施形態に係るモータ付きスプリングバランサーの第2応用例としての自動懸垂装置を示すブロック図である。 本願の実施形態に係るモータ付きスプリングバランサーの第3応用例としての自動懸垂装置を示すブロック図である。
本願の実施形態に係るモータ付きスプリングバランサーについて図1ないし図7を参照しつつ説明する。
図1は、本願の実施形態に係るモータ付きスプリングバランサー1の内部構造を正面側から見た平面図である。本実施形態に係るモータ付きスプリングバランサー1の本体は、金属製の平板からなる略直方体状の本体ケース2によって覆われているが、図1においては、正面側の本体ケース2の部分を取り外した状態を示している。
本体ケース2の内部には、工具等を懸垂するワイヤロープ3と、ワイヤロープ3を巻き取る回転ドラム4と、回転ドラム4を回転させるためのトルクを発生するステッピングモータ5と、ステッピングモータ5の回転軸に取り付けられた小歯車6と、小歯車6からのトルクを大歯車8へ伝達する中歯車7と、中歯車7からのトルクを回転ドラム4に伝達する大歯車8と、ステッピングモータ5を駆動するドライバ9と、ドライバ9を制御するコントローラ10と、ワイヤロープ3が巻取り限に達したことを検出するリミットスイッチ11の一部と、が収容されている。
ワイヤロープ3は、本体ケース2の下部に設けられた貫通孔を通って本体ケース2の下方外側へ延び、リミットスイッチ11の当接部11aに形成された貫通孔を通り抜けて、さらに下方へ延びている。ワイヤロープ3の先端には、懸垂する工具等を取り付けるためのフック12がシンブル13を介して取り付けられている。シンブル13の根元側のワイヤロープ3にはリミットスイッチ11の当接部11aに当接する緩衝ゴム14が取り付けられている。緩衝ゴム14は、ワイヤロープ3が巻き取られて巻取り限に達したときに当接部11aとシンブル13とが衝突して破損するのを防ぐ。
回転ドラム4は表面側から裏面側に向かうにつれて径が小さくなるテーパー状の外周面を有しており、該外周面には径方向内方へ向かって凹んだ溝部4a(図1において不図示)が螺旋状に形成されている。回転ドラム4の大径側の溝部4aの部分には、ワイヤロープ3の端部が着脱可能に固定され、ワイヤロープ3は、溝部4aに沿って径の小さい側へ向かって巻き付けられている。ワイヤロープ3の端部が着脱可能に固定されているのは、使用によってワイヤロープ3が劣化した時などにワイヤロープ3を交換できるようにするためである。
回転ドラム4のテーパー状の外周面と、その大径側から小径側へ螺旋状に巻き付けられたワイヤロープ3との構成により、ワイヤロープ3の巻き出し量に関わらず、ワイヤロープ3によって懸垂される工具等の重さとぜんまいばね15によるワイヤロープ3の張力を、釣り合わせることができる。即ち、使用者の操作等によってワイヤロープ3が引き出されるに従い、ぜんまいばね15(図1において不図示)が弾性変形して巻数が増え、ぜんまいばね15が回転ドラム4に与えるトルクは大きくなるが、回転ドラム4の外周面が円すい面状をしていることにより、ワイヤロープ3から受ける反力が、徐々に回転ドラム4の大径側にかかるようになり、回転ドラム4に対し徐々に大きいトルクを与えることとなる。ワイヤロープ3が巻き取られる場合には、これとは逆に作用する。このように、ぜんまいばね15が回転ドラム4に与えるトルクの変化を、ワイヤロープ3からの反力がかかる位置(回転ドラム4の回転中心軸からの距離)を変化させることで相殺し、巻き出し量に関わらず略一定の張力を発生させるようにしている。
回転ドラム4は、テーパー状の外周面の大径側から小径側へ向かって凹んだ凹部4b(図1において不図示)を有しており、凹部4bの内部には、ぜんまいばね15が、回転ドラム4の円周方向と同じ円周方向に向けて収容されている。回転ドラム4の回転中心とぜんまいばね15の中心には、本体ケース2の表側部分と裏側部分に支持されたスピンドル16が挿通されている。回転ドラム4はスピンドル16に相対回転可能に取り付けられている。ぜんまいばね15の外側端部は回転ドラム4に取り外し可能に固定され、ぜんまいばね15の内側端部は、スピンドル16に取り外し可能に固定されている。ぜんまいばね15は、ワイヤロープ3を巻き取る向きに回転ドラム4を付勢する向きに取り付けられている。ぜんまいばね15を取り外し可能に固定しているのは、ぜんまいばね15の取り替えを可能にするためである。
回転ドラム4の上部には、ぜんまいばね15の寿命によりぜんまいばね15が切れた場合に、回転ドラム4の回転を止めて懸垂している工具等の落下を防ぐ安全装置17が設けられている。
ステッピングモータ5は、ドライバ9によって駆動し、小歯車6、中歯車7、及び大歯車8を介して、回転ドラム4を回転させ、ワイヤロープ3の巻取りと巻き出しを行う。ぜんまいばね15により生じるワイヤロープ3の張力と、工具等の重さにより生じるワイヤロープ3の張力は釣り合うため、ステッピングモータ5のトルクは人の力よりも弱いトルクで足り、また、ステッピングモータ5の脱調はトルクリミッタとしての機能を果たすため、本実施形態に係るモータ付きスプリングバランサー1は作業者にとって安全なものとなる。
歯車の代わりにタイミングベルトを用いた構成とすることも可能である。
小歯車6は、ステッピングモータ5の回転軸に外嵌し、ステッピングモータ5のトルクを中歯車7へ伝達する。
中歯車7は、正面側の本体ケース2に取り付けられた中心軸に回転可能に取り付けられており、小歯車6のトルクを大歯車8に伝達する。
大歯車8は、スピンドル16を回転中心軸とし、回転ドラム4の大径側を覆うように回転ドラム4に取り付けられたカバー29に固定されている。これにより、大歯車8は、ステッピングモータ5が発生させるトルクを中歯車7から回転ドラム4へ伝達する。
本実施形態に係るモータ付きスプリングバランサー1は、小歯車6、中歯車7、及び大歯車8の回転中心を本体ケース2を正面から見て略対角線上に配置することで、正面形状が略正方形の本体ケース2の中にコンパクトに収容することを可能としている。本体ケース2の正面形状を略正方形とすると、工場などにおけるモータ付きスプリングバランサー1の設置が容易になる。
図2は、本願の実施形態に係るモータ付きスプリングバランサー1の内部構造を裏面側から見た平面図である。回転ドラム4から突出したスピンドル16の部分にはラチェットホイール18が外嵌固定されている。スピンドル16は、本体部が本体ケース2に回転可能に取り付けられており、ラチェットホイール18の回転に伴って回転することができる。
ラチェットホイール18は金属製の平板から形成され、外周部に径方向に突出した突部18aを複数有しており、突部18aと予巻ラチェット19が係合している。予巻ラチェット19は、金属製の平板から形成されたレバー19aを備えており、レバー19aは、本体ケース2の下部に設けられたスリット2aを抜けて下方外側へ突出している。レバー19aを操作してラチェットホイール18と予巻ラチェット19の係合を解除することで、不図示の六角棒スパナを用いてスピンドル16を回転させることができるようになる。スピンドル16を回転させることで、ぜんまいばね15の予巻き量を増減させ、ぜんまいばね15が回転ドラム4を付勢することで生じるワイヤロープ3の張力の大きさを調整することができる。つまり、ワイヤロープ3によって懸垂する工具等が重い場合には、ぜんまいばね15の予巻き量を増やしてワイヤロープ3の張力を大きくし、ワイヤロープ3によって懸垂する工具等が軽い場合には、ぜんまいばね15の予巻き量を減らしてワイヤロープ3の張力を小さくすることができる。
予巻ラチェット19は、金属製の平板から形成され、ラチェットホイール18の突部18aと係合する一対の爪部19b、19cを有し、本体ケース2内側に取り付けられた揺動中心軸20を中心として揺動することができるように構成されている。爪部19b、19cは、ラチェットホイール18の回転に伴って交互に係合できる位置に配置されている。例えば、図2において、レバー19aを操作して予巻ラチェット19とラチェットホイール18との係合を解いてラチェットホイール18を時計周りに徐々に回転させると、爪部19bの下方にある突部18aが爪部19bに係合可能な位置に達する前に、爪部19cの上方にある突部18aが爪部19cに係合可能な位置に達する。このように、ラチェットホイール18の回転量に応じて予巻ラチェット19との係合が可能になる周期が半周期ずれるように爪部19bと爪部19cを配置することで、懸垂する工具等の重さに応じて予巻量の調整をより細かく行うことができるようにしている。
予巻ラチェット19は、揺動方向に延びる長孔19dを有しており、長孔19dには本体ケース2に固設された規制部材21が挿入されている。これにより、予巻ラチェット19は、所定の角度範囲を超えて揺動できないように規制されている。
ラチェットホイール18と予巻ラチェット19は、本体ケース2の内部に収容されており、モータ付きスプリングバランサー1の外形をより直方体に近づけコンパクトにしている。
図2に向かって左側の回転ドラム4の部分、即ち、ワイヤロープ3が回転ドラム4に接触している状態から非接触の状態に移行する回転ドラム4の部分には、本体ケース2に固定され、回転ドラム4のテーパー状の外周面に沿って傾斜して延びるガイド22が設けられている。ガイド22は、ワイヤロープ3の巻取り、巻き出しに際し、ワイヤーロープ3が回転ドラム4の外周面に形成された溝部4aから外れるのを防止する。
図3は本願の実施形態に係るモータ付きスプリングバランサー1の正面図である。
スプリングバランサー1の正面は本体ケース2によって覆われており、本体ケース2の正面には、ステッピングモータ5を駆動してワイヤロープ3を巻き出す際に、どれだけの距離を降下させるのかを設定するためのボリューム23と、ワイヤロープ3の巻取りと巻き出しの速度を設定するための切り替えスイッチ24と、所定の信号を出力する出力コネクタ25と、外部からの信号を入力する入力コネクタ26と、リミットスイッチ11が検出している時に点灯するランプ27を備えている。
ボリューム23はコントローラ10と電気的に接続されており、コントローラ10は、ボリューム23の回転角に応じて、ステッピングモータ5の必要な回転数を得るための信号をドライバ9へ発信する。
切替スイッチ24は、ワイヤロープ3の巻取りと巻出しの速度を低速又は高速に切り替えるものであり、コントローラ10と電気的に接続されている。コントローラ10は、切替スイッチ24の低速と高速のどちらが押されているかに応じてドライバ9へ発信する信号を切り替え、ステッピングモータ5の回転速度を切り替える。これにより、作業者は作業内容等に合わせて工具等の上下動のスピードを調整することができ、作業能率が向上する。
出力コネクタ25は、コントローラ10に電気的に接続されている。コントローラ10は、ステッピングモータ5にボリューム23の回転角に応じた回転数を回転させると、出力コネクタ25を通じて他のモータ付きスプリングバランサーや電子計算機に位置決め完了信号を出力することができる。また、コントローラ10は、リミットスイッチ11からワイヤロープ3の巻取りが巻取り限に達したことを示す信号を受信すると、出力コネクタ25を通じて原点位置信号を出力する。
入力コネクタ26は、コントローラ10と電気的に接続されている。コントローラ10は、不図示のペンダントスイッチや電子計算機等の外部からの信号を、入力コネクタ26を通して受信することができる。本願のモータ付きスプリングバランサーは、出力コネクタ25と入力コネクタ26とを備えることで、電子計算機や他のモータ付きスプリングバランサーと連携して使用状況に応じた柔軟な制御が可能である。
図5は、本願の実施形態に係るモータ付きスプリングバランサー1の外観図である。(a)は上面を示し、(b)は裏面を示し、(c)は下面を示し、(d)は左側面(正面から見て左側の面)を示している。(c)においてはワイヤロープ3、フック12、シンブル13、緩衝ゴム14の記載を省略している。右側面図は(d)に示す左側面図と同様であるため省略している。
本実施形態に係るモータ付きスプリングバランサー1の裏面、上面、左側面、及び右側面を構成する本体ケース2にはネジ孔28が複数設けられている。これにより、本実施形態に係るモータ付きスプリングバランサー1は、工場等において容易に設置することができる。
図5(c)、(d)から分かるように、レバー19aの先端は正面側に向かって直角に折れ曲がっている。
図6は、本願の実施形態に係るモータ付きスプリングバランサー1の各構成要素間の電気的な接続を示すブロック図である。
コントローラ10は、外部からの電源の供給を受け、ドライバ9に電源を供給するとともに、入力コネクタ26から入力される外部からの入力信号、リミットスイッチ11からの信号、ボリューム23からの設定位置信号に基づいてドライバ9に制御信号及びパルス信号を送信する。また、コントローラ10は、出力コネクタ25を通じて外部へ信号を発信する。図6及び図7においては、入力コネクタ26から入力される信号として使用者が操作するボタンからの信号を想定している。
ボタンから入力される信号としては、ワイヤロープ3を巻取り上限まで巻き取ることを指示する原点信号と、ボリューム23によって設定した降下位置までワイヤロープ3を巻き出すことを指示する設定位置信号とがある。
コントローラ10から出力コネクタ25を通じて外部へ発信される信号としては、ワイヤロープ3が巻取り上限まで巻き取られていることを示す原点位置信号と、ワイヤロープ3がボリューム23によって設定した降下位置まで巻き出されたことを示す位置決め完了信号とがある。
ドライバ9は、コントローラ10と電気的に接続されており、コントローラ10から電源の供給を受け、コントローラ10から制御信号、パルス信号を受信してステッピングモータ5にパルス信号を送信する。ステッピングモータ5は該パルス信号により駆動する。
図7は本願の実施形態に係るモータ付きスプリングバランサー1の制御と動作の流れを示すフローチャートである。
モータ付きスプリングバランサー1の電源が入れられると、コントローラ10はリミットスイッチ11からの信号の有無によって、リミットスイッチ11がオンになっているか否かを判断する。
リミットスイッチ11がオンになっている場合、即ち、ワイヤロープ3が巻取り限まで巻き取られている場合、コントローラ10はモータをロックする。また、コントローラ10は原点位置信号の出力を開始する。
原点位置信号が出力されている状態において、使用者が設定位置ボタンを押すと、設定位置信号が入力コネクタ26を通じてコントローラ10に送信される。この信号を受けたコントローラ10は、原点位置信号の出力をオフにするとともに、ドライバ9にステッピングモータ5を正転させてフック12を降下させる信号の送信を開始し、それを受信したドライバ9はステッピングモータ5へパルス信号を送信する。ステッピングモータ5は、ドライバ9から受信したパルス信号により正転し、ワイヤロープ3が巻き出されてフック12が下降する。
ドライバ9は、ボリューム23の回転角に応じてコントローラ10から送信された信号に従い、フック12を設定位置まで降下させるのに必要なパルス数のパルス信号を送信する。これにより、ステッピングモータ5はワイヤロープ3を設定位置まで巻き出したところで停止する。ステッピングモータ5を使用することで、精度の高い位置決めが可能となる。
ワイヤロープ3が設定位置まで巻き出されると、コントローラ10は、フック12がボリューム23によって設定された位置に達したことを示す位置決め完了信号の出力を開始する。
位置決めが完了した場合、又は、電源を入れた当初からリミットスイッチ11がオフになっていた場合、コントローラ10は、ドライバ9を介してステッピングモータ5をフリーランの状態とする。これにより、使用者は、モータ付きでないスプリングバランサーと同様に、懸垂した工具等の上下の位置を自由に調整することができるようになる。また、ステッピングモータを使用することで、クラッチを必要としない。したがって、製造コストを低下させ、不具合の発生確率を減らすことができる。また、クラッチのための圧縮空気の供給など、電力以外の動力の供給も不要となり、工場設備にかかるコストも低下させることができる。
工具の使用が終了する等して、使用者が原点ボタンを押すと、原点信号がコントローラ10に入力され、コントローラ10が、位置決め完了信号をオフにするとともに、ステッピングモータ5をロックし、ドライバ9へステッピングモータ5を逆転させる信号の送信を開始する。該信号を受信したドライバ9は、ステッピングモータ5を逆転させるパルス信号の送信を開始し、ステッピングモータ5は逆転を開始する。
これにより、フック12が上昇して緩衝ゴム14がリミットスイッチ11の当接部11aに当接すると、リミットスイッチ11がオンになり、そのことを示す信号のコントローラ10への送信が開始される。該信号を受信したコントローラ10は、ステッピングモータ5を逆転させるパルス信号の送信を停止し、ステッピングモータ5を停止させる。また、コントローラ10は原点位置信号の出力を開始する。
(第1応用例)
図8は、本願の実施形態に係るモータ付きスプリングバランサーの第1応用例としての自動懸垂装置を示すブロック図である。
本第1応用例は、本願の実施形態に係るモータ付きスプリングバランサーを複数台用いることで、作業内容に応じて適切な工具を作業者133へ適宜供給することを可能とした自動懸垂装置100に関するものである。自動懸垂装置100は、ライン生産方式の作業で用いることができ、図8においては、図面に向かって左側から右側へワーク(作業対象物)132が流れる場合を想定している。ワーク132としては、例えば、エンジンなどの自動車部品、家電製品等が考えられる。
自動懸垂装置100は、3台のモータ付きスプリングバランサー101a、101b、101cと、モータ付きスプリングバランサー101aないし101cに電気的に接続された上位コントローラ129と、上位コントローラ129に電気的に接続されたバーコードリーダ130と、を有している。
モータ付きスプリングバランサー101a、101b、101cには、互いに種類の異なる工具の例として、それぞれ、M6ねじ用ナットランナー、M8ネジ用ナットランナー、M10ねじ用ナットランナーが懸垂されている。
上位コントローラ129としては、電子計算機やプログラマブルロジックコントローラ(PLC:Programmable Logic Controller)等の制御装置を用いることができる。本発明のモータ付きスプリングバランサーは、モータとしてステッピングモータを用いていることから、デジタル制御回路との相性が良い。
上位コントローラ129は、モータ付きスプリングバランサー101aないし101cの出力コネクタ及び入力コネクタと接続されており、作業者133が操作する上述の「原点」ボタンや「設定位置」ボタンの代わりに、「原点」信号と「設定位置」信号をモータ付きスプリングバランサー101aないし101cへ発信する。また、上位コントローラ129は、モータ付きスプリングバランサー101aないし101cが発信する「位置決め完了」信号、「原点位置」信号を受信する。
上位コントローラ129が発した「原点」信号を受信したモータ付きスプリングバランサー101a、101b、101cは、ワイヤロープを巻き取り、原点に達すると「原点位置」信号を発信する。また、上位コントローラ129が発した「設定位置」信号を受信したモータ付きスプリングバランサー101a、101b、101cは、予め設定された位置までそれぞれワイヤロープを巻き出し、作業者133へナットランナーを供給し、それと同時に「位置決め完了」信号を発信する。
ナットランナーを供給するタイミングは、ワーク132の種類に対応したバーコードを付し、当該バーコードをバーコードリーダ130に読み取らせ、バーコードリーダー130からの信号に応じて、上位コントローラ129が判断する。つまり、上位コントローラ129は、ワーク132の種類ごとの作業者の作業に応じて、どのタイミングでモータ付きスプリングバランサー101a、101b、101cのうちのどれに「設定位置」信号を発信するかを予め設定することができ、その設定に従って「設定位置」信号を発信する。バーコードは、例えば、部品コードをバーコード化したものを用いることができる。
上位コントローラ129がライン上に流れているワーク132が何かを予め把握している場合には、バーコードリーダ130の代わりにライン上にワーク132が流れてきたことを検出するセンサ131を用いることができる。センサ131としては、光電センサ、近接センサ等を用いることができる。
上位コントローラ129には、ワーク132と作業の種類に応じて作業想定時間が予め設定されており、該作業想定時間が経過すると、上位コントローラ129が「原点」信号出力をオンにする。これにより、モータ付きスプリングバランサー101aないし101cは、作業者133の作業が終了した頃にナットランナーを原点まで巻き上げるようになる。なお、巻き上げのタイミングは、作業想定時間の設定に限らず、ナットランナーの締付完了信号、又は使用者によるボタンの操作等によって決めるものとしてもよい。
本第1応用例によれば、ワーク132に付されたバーコードに応じて、例えば、モータ付きスプリングバランサー101c、モータ付きスプリングバランサー101a、モータ付きスプリングバランサー101bの順に、ワイヤロープの巻き出しと、作業想定時間経過後の巻取りを行うことができる。また、ワーク132に付されたバーコードによっては、モータ付きスプリングバランサー101a、モータ付きスプリングバランサー101cの順に、ワイヤロープの巻き出しと、作業想定時間経過後の巻取りを行い、モータ付きスプリングバランサー101bは巻取りと巻き出しを行わないこともできる。
以上のように、第1応用例に係る自動懸垂装置100によれば、モータ付きスプリングバランサー101a、101b、101cは、作業者133が操作する「原点」ボタン及び「設定位置」ボタンの代わりに上位コントローラ129からの「原点」信号、「設定位置」信号を用いることで、作業者133の操作の手間を無くし、又は軽減し、作業能率を向上させることができる。
また、第1応用例に係る自動懸垂装置100は、ワーク132の種類に応じて作業に必要な工具を必要な順番で供給するため、作業者133が作業をし忘れたり、作業手順を間違えるといったポカよけとしての機能も発揮することができる。
(第2応用例)
図9は、本願の実施形態に係るモータ付きスプリングバランサーの第2応用例を示すブロック図である。
第2応用例に係る自動懸垂装置200は、第1応用例と同様に、ライン生産方式のライン上にある複数台のモータ付きスプリングバランサー201a、201b、201cを上位コントローラ229によって制御し、工具等を作業者233a、233b、233cに適宜供給するが、ライン上の作業者233a、233b、233cのそれぞれの作業エリアに1台ずつモータ付きスプリングバランサー201aないし201cを設置している点において第1応用例とは異なっている。
自動懸垂装置200は、3台のモータ付きスプリングバランサー201a、201b、201cと、モータ付きスプリングバランサー201aないし201cに電気的に接続された上位コントローラ229と、上位コントローラ229に電気的に接続されたセンサ231a、231b、231cと、を有している。センサ231aないし231cとしては、光電センサ、近接センサ等を用いることができる。
モータ付きスプリングバランサー201a、201b、201cには、作業者233a、233b、233cの作業内容に応じた工具が懸垂される。
上位コントローラ229としては、電子計算機やプログラマブルロジックコントローラ(PLC:Programmable Logic Controller)等の制御装置を用いることができる。
上位コントローラ229は、モータ付きスプリングバランサー201aないし201cの出力コネクタ及び入力コネクタと電気的に接続されており、作業者233aないし233cが操作する上述の「原点」ボタンや「設定位置」ボタンの代わりに、「原点」信号と「設定位置」信号をモータ付きスプリングバランサー201aないし201cへ発信する。また、上位コントローラ229は、モータ付きスプリングバランサー201aないし201cが発信する「位置決め完了」信号、「原点位置」信号を受信する。
上位コントローラ229が発した「原点」信号を受信したモータ付きスプリングバランサー201a、201b、201cは、ワイヤロープを巻き取り、原点に達すると「原点位置」信号を上位コントローラ229へ発信する。また、上位コントローラ229が発した「設定位置」信号を受信したモータ付きスプリングバランサー201a、201b、201cは、予め設定された位置までワイヤロープを巻き出し、作業者233a、233b、233cへ工具を供給し、それと同時に「位置決め完了」信号を発信する。
工具を供給するタイミングは、作業者233aないし233cのそれぞれの作業エリア内に設けられたセンサ231a、231b、231cがワーク232を検出すると、上位コントローラ229へ「ワーク検出」信号を発信し、当該信号を受信した上位コントローラ229は、所定のタイミングでモータ付きスプリングバランサー201a、201b、201cに「設定位置」信号を発信する。
上位コントローラ229には、作業内容に応じて作業想定時間が予め設定されており、当該作業想定時間が経過すると、上位コントローラ229が「原点」信号出力をオンにする。これにより、モータ付きスプリングバランサー201aないし201cは、作業者233の作業が終了した頃にナットランナーを原点まで巻き上げるようになる。なお、巻き上げのタイミングは、作業想定時間の設定に限られず、ナットランナーの締付完了信号、又は使用者によるボタン等の操作によって決めるものとしてもよい。
このように、第2応用例に係る自動懸垂装置200によれば、モータ付きスプリングバランサー201a、201b、201cは、作業者233a、233b、233cが操作する「原点」ボタン及び「設定位置」ボタンの代わりに上位コントローラ229からの「原点」信号、「設定位置」信号を用いることで、ラインの上流から下流へのワーク232の移動に応じて、順次モータ付きスプリングバランサー201aないし201cを作動することができ、作業者233a、233b、233cの操作の手間を無くして、作業者233aないし233cの作業能率を向上させることができる。
(第3応用例)
図10は、本願の実施形態に係るモータ付きスプリングバランサーの第3応用例を示すブロック図である。
本第3応用例に係る自動懸垂装置300a、300b、300cは、第2応用例と同様に、ライン上の複数の作業者333a、333b、333cのそれぞれの作業エリアに1台ずつ設置されているが、上位コントローラを有さず、それぞれが独立している点において第2応用例とは異なっている。
自動懸垂装置300a、300b、300cは、それぞれ、モータ付きスプリングバランサー301a、301b、301cと、モータ付きスプリングバランサー301a、301b、301cに電気的に接続されたセンサ331a、331b、331cと、を有している。センサ331a、331b、331cとしては、光電センサ、近接センサなどを用いることができる。
モータ付きスプリングバランサー301a、301b、301cには、作業者333a、333b、333cの作業内容に応じた工具が懸垂される。
センサ331a、331b、331cは、それぞれ、モータ付きスプリングバランサー301a、301b、301cの入力コネクタと電気的に接続されている。センサ331aないし331cは、ワーク332が所定の位置に達したことを検出し、「設定位置」信号をモータ付きスプリングバランサー301aないし301cへ発信する。
センサ331aないし331cが発した「設定位置」信号を受信したモータ付きスプリングバランサー301aないし301cは、それぞれ予め設定された位置までワイヤロープを巻き出し、作業者333aないし333cへ工具を供給する。
モータ付きスプリングバランサー301aないし301c内に備えられた不図示のコントローラには、予め作業内容に応じて作業想定時間が設定されており、該作業想定時間を経過すると、モータ付きスプリングバランサー301aないし301cはワイヤロープを巻き上げる。なお、巻き上げのタイミングは、作業想定時間の設定に限らず、工具から発信される信号、又は使用者によるボタン等の操作によって決めるものとしてもよい。
このように、本第3実施例に係る自動懸垂装置300aないし300cによれば、ワーク332の移動に応じて作業員333aないし333cに工具を供給することができ、作業員333aないし333cの操作の手間を無くして、作業能率を向上させることができる。
また、自動懸垂装置300aないし300cをライン上に並べて配置することで、ラインの上流から下流へのワーク332の移動に応じて、モータ付きスプリングバランサー301a、301b、301cを順次作動させることができる。
以上、本願発明を説明するために具体的な実施形態を示して説明したが、本願発明はこれに限られず、種々の変更・改良が可能である。例えば、各構成要素間の信号の送受信は無線により行うことが可能である。また、第1ないし第3応用例においては、モータ付きスプリングバランサーを3つ備えた自動懸垂装置を示したが、モータ付きスプリングバランサーの数は3つに限られず、作業内容等に合わせて設定することができる。
以上のように、本発明によれば、スムーズな動作を可能にして、使用者の作業能率の低下を防ぐモータ付きスプリングバランサーと自動懸垂装置を提供することができる。
1、1a、1b、1c、101a、101b、101c、201a、201b、201c、301a、301b、301c モータ付きスプリングバランサー
2 本体ケース
2a スリット
3 ワイヤロープ
4 回転ドラム
4a 溝部
4b 凹部
5 ステッピングモータ
6 小歯車
7 中歯車
8 大歯車
9 ドライバ
10 コントローラ
11 リミットスイッチ
11a 当接部
12 フック
13 シンブル
14 緩衝ゴム
15 ぜんまいばね
16 スピンドル
17 安全装置
18 ラチェットホイール
18a 突部
19 予巻ラチェット
19a レバー
19b、19c 爪部
19d 長孔
20 揺動中心軸
21 規制部材
22 ガイド
23 ボリューム
24 切替スイッチ
25 出力コネクタ
26 入力コネクタ
27 ランプ
28 ネジ孔
29 カバー
129、229 上位コントローラ
130 バーコードリーダ
131、231a、231b、231c、331a、331b、331c センサ
132、232、332 ワーク
133、233a、233b、233c、333a、333b、333c 作業者
100、200、300a、300b、300c 自動懸垂装置

Claims (15)

  1. テーパー状の外周面を有する回転ドラムと、
    該回転ドラムの大径側から小径側に巻き取られるワイヤロープと、
    該ワイヤロープを巻き取る方向に前記回転ドラムを付勢するぜんまいばねと、
    前記回転ドラムを回転させるトルクを発生するモータと、を有するモータ付きスプリングバランサーにおいて、
    前記モータはステッピングモータであり、
    該ステッピングモータを駆動するドライバと、
    該ドライバを制御して前記ワイヤロープ先端の位置決めを行うコントローラと、
    前記ワイヤロープが巻取り限に達したことを検出して前記コントローラへ信号を発信するリミットスイッチと、を有し、
    前記コントローラは、前記位置決めが完了した場合、又は、電源を入れた当初から前記リミットスイッチがオフになっている場合に、前記ドライバを介して前記ステッピングモータをフリーランの状態にすることを特徴とするモータ付きスプリングバランサー。
  2. 前記回転ドラム、前記ステッピングモータ、前記ドライバ、及び前記コントローラを収容する略直方体状の本体ケースを有することを特徴とする請求項1に記載のモータ付きスプリングバランサー。
  3. 前記回転ドラムと前記ステッピングモータの回転中心となる中心線は、互いに平行で、前記本体ケースの対向するいずれか2つの平面に対して垂直で、該平面の対角線方向に並んでいることを特徴とする請求項2に記載のモータ付きスプリングバランサー。
  4. 前記ステッピングモータから前記回転ドラムへの前記トルクの伝達は、歯車により行われることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のモータ付きスプリングバランサー。
  5. 前記ぜんまいばねの内径側端部が固定されたスピンドルと、
    該スピンドルに外嵌固定され、径方向外方へ突出した複数の突部を備えたラチェットホイールと、
    前記ラチェットホイールの回転規制とその解除を行う予巻ラチェットと、を有することを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載のモータ付きスプリングバランサー。
  6. 前記予巻ラチェットは、前記突部と係合する一対の爪部を備えていることを特徴とする請求項に記載のモータ付きスプリングバランサー。
  7. 前記ラチェットホイールと前記予巻ラチェットが前記本体ケース内に収容されていることを特徴とする請求項5又は6に記載のモータ付きスプリングバランサー。
  8. 前記コントローラに接続され、前記コントローラが発した信号を前記本体ケースの外部へ出力する出力コネクタを有することを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載のモータ付きスプリングバランサー。
  9. 前記コントローラに接続され、前記本体ケースの外部からの信号を前記コントローラへ入力する入力コネクタを有することを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載のモータ付きスプリングバランサー。
  10. 前記コントローラに接続され、使用者の操作に応じて、前記コントローラへ前記ワイヤロープの巻出し量を示す信号を前記コントローラへ発信するボリュームを有することを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載のモータ付きスプリングバランサー。
  11. 前記コントローラに接続され、使用者の操作に応じて、前記コントローラに前記ワイヤロープの巻出し及び巻取りの速度を示す信号を前記コントローラへ発信する切替スイッチを有することを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一項に記載のモータ付きスプリングバランサー。
  12. 請求項1ないし11のいずれか一項に記載された複数のモータ付きスプリングバランサーと、
    前記複数のモータ付きスプリングバランサーの前記コントローラのそれぞれと電気的に接続され、前記複数のモータ付きスプリングバランサーを制御する上位コントローラと、
    作業対象物に付されたバーコードを読み取って前記上位コントローラに信号を発信するバーコードリーダと、を有し、
    前記上位コントローラは、前記信号に応じて前記ステッピングモータを駆動させることを特徴とする自動懸垂装置。
  13. 請求項1ないし11のいずれか一項に記載された複数のモータ付きスプリングバランサーと、
    前記複数のモータ付きスプリングバランサーの前記コントローラのそれぞれと電気的に接続され、前記複数のモータ付きスプリングバランサーを制御する上位コントローラと、
    作業対象物の移動を検出して前記上位コントローラに信号を発信するセンサと、を有し、
    前記上位コントローラは、前記信号に応じて前記ステッピングモータを駆動させることを特徴とする自動懸垂装置。
  14. 請求項1ないし11のいずれか一項に記載された複数のモータ付きスプリングバランサーと、
    前記複数のモータ付きスプリングバランサーの前記コントローラのそれぞれと電気的に接続され、前記複数のモータ付きスプリングバランサーを制御する上位コントローラと、
    それぞれ前記複数のモータ付きスプリングバランサーに対応して配置され、作業対象物の移動を検出して前記上位コントローラに信号を発信する複数のセンサと、を有し、
    前記上位コントローラは、前記信号に応じて前記ステッピングモータを駆動させることを特徴とする自動懸垂装置。
  15. 請求項1ないし11のいずれか一項に記載のモータ付きスプリングバランサーと、
    作業対象物の移動を検出して前記コントローラに信号を発信するセンサと、を有し、
    前記コントローラは、前記信号に応じて前記ステッピングモータを駆動させることを特徴とする自動懸垂装置。
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