JP3025852U - ラチェット機構 - Google Patents

ラチェット機構

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Publication number
JP3025852U
JP3025852U JP1995009530U JP953095U JP3025852U JP 3025852 U JP3025852 U JP 3025852U JP 1995009530 U JP1995009530 U JP 1995009530U JP 953095 U JP953095 U JP 953095U JP 3025852 U JP3025852 U JP 3025852U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
handle
torque
tooth
claw
spring
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1995009530U
Other languages
English (en)
Inventor
良衞 白木
聡 加藤
Original Assignee
中発販売株式会社
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Publication date
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Priority to JP1995009530U priority Critical patent/JP3025852U/ja
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Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ぜんまいばね等を利用した巻き取り機において
ラチェット機構の前爪と後爪の二つの爪を持った弥次郎
兵衛型の爪を採用することにより、トルクの増減調節を
安全且つ早く確実に行うことを可能とする。 【解決手段】トルク調節のきくラチェット機構を装備し
た巻き取り機Aにおいてハンドル1を反時計方向に回せ
ばドラム12を被っているケース13の上部に回転可能
な方法で取り付けられている爪2の部分が歯に沿って動
き、爪2の一部が一歯移動する。上述の運動を繰り返し
一歯ずつ爪2の部が移動する。ハンドル1はシャフト1
0を介しばね11の内端に連結されている為、ハンドル
1を反時計方向に回せばばね11の内端を巻き締め、ト
ルクを増すことが出来る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
建設機械、一般工場等の設備等で全舞ばね等を利用した巻き取り機(リール) において、トルクを調節する必要が生じた時に安全且つ早く確実にトルク調節を 可能とすることを目的とする。
【0002】
【従来の技術】
従来からのトルク調節のついた巻き取り機(リール)は第7図に図示する如く 、歯車21と1つの爪22の噛み合わせで構成されている。この時爪22は捩じ りバネ23で常に歯車21に押し付けられている。従って、トルクを増す場合は 、歯車を反時計方向に回せば爪22が歯に沿って動く為、カチッカチッと一歯ず つトルクを増すことが出来、又トルクを減少させる時は、歯車を手でブレーキさ せながら爪の背を手で押すと歯車が時計方向に回転し始めトルクが減少する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが前記ラチェット機構はトルクを減少させる為に爪の背を手で押すと爪 が歯車から離れ、歯車の回転の規制が解かれる為しっかりと歯車を手でブレーキ させていないと一気に歯車が回転し、全舞ばね内端に無理な負荷がかかり、場合 によっては全舞ばねが逆転し全舞ばね内端が変形又は、破損を起こす事が有る上 に、安全上からも手を怪我する恐れがあり問題が有った。
【0004】 そこで本考案は、爪を歯車から解除した時上述のごとく歯車が一気に回転し全 舞ばねの変形、破損及び手の怪我発生という前記従来の問題を解決することを技 術的課題とするものである。
【0005】
【課題を解決する為の手段】
上記課題解決の為の技術的手段は、前後に爪を要した弥次郎兵衛型の爪を配設 し歯車が一気に回転しない構成にすることである。
【0006】
【作用】
上記構成のラチェット機構によれば、トルクを減少させる時ハンドルを手の平 で軽く押しながら、爪の背を押すと爪が図3の様にハンドルの歯から浮き上がる と同時にハンドルが時計方向に回るが、前後に爪を装備した弥次郎兵衛型の爪の 為、ハンドルの歯がもう一方の爪と衝撃しながら停止し、一気にハンドルが回転 することを防ぐ事になる。
【0007】
【実施例】
次に、図面を参照しながら本考案の一実施例について説明する。 図1は、本考案のラチェット機構を装着した巻き取り機(リール)Aを略体的に 示した外観図である。図2〜9はラチェット機構の作動説明図である。図1に示 す様に、ハンドル1(下部に歯1aを装備している)はシャフト10に挿入固着 される一方シャフト10は全舞ばね11の内端に連結されており、外端はドラム 12に止着されている。従ってハンドル1を左右に回せば全舞ばね11はシャフ ト10を介して巻き締め、巻き戻しが可能となる。図1ではハンドル1を反時計 方向に回せば全舞ばね11の内端が巻き締まり全舞ばね11に弾性エネルギーが 加えられ、結果としてトルクが増す。反対にハンドル1を時計方向に回転すれば 全舞ばね11の弾性エネルギーが徐々に放出されトルクが減少する様になってい る。
【0008】 爪2はドラムを被っているケース13の上部に回転可能な方法で取り付けられ ている。又、爪2は捩じりバネ3で常に爪2b部分が歯車に押し付けられる様に 設計されている。
【0009】 従って、トルクを増やす場合は、ハンドル1を反時計方向に回せば爪2の2b 部分が常に捩じりバネ3によりハンドル1の歯1b部に押し付けられる為、爪2 の2b部分が図3に示すようにハンドル1の歯1b部から1cに沿って動き歯端 1c部に爪2の2bが乗り越えた時図4に示す位置に爪2の2b部分が来る。即 ち、爪2の2b部がハンドル1の歯1b部から1c部に(一歯ずつ)移動する。 どんどんハンドル1を反時計方向に回せば上述の運動を繰り返しカチッカチッと 一歯ずつ爪2の2b部が移動する。
【0010】 ハンドル1はシャフト10を介し全舞ばね11の内端に連結されている為、ハ ンドル1を反時計方向に回せば全舞ばね11の内端を巻き締める事になり、更に ハンドル1を反時計方向に回せば全舞ばねがどんどん巻き締められる事になり、 トルクを増すことが出来る事となる。
【0011】 一方、トルクを減らす場合は、ハンドル1を手の平で軽く握りながら爪2の背 2a部分を押すとハンドル1の歯1bから爪2の2b部が浮き上がりハンドル1 は全舞ばね11の弾性エネルギーにより時計方向に回り始める。しかし爪2には 前爪2bの他に後爪2cがある為、爪2の背2a部分を押すと前爪2bが浮き上 がるのに反し後爪2cは軸4を支点として回転し、逐にはハンドル1の歯1cと 1d間に接触する為、ハンドル1の回転は後爪2cに当たった所で止まる事にな る。即ち、ハンドル1の歯1c部が図6に示すように後爪2c部へ移動する事に なる。
【0012】 ここで、爪2の背2a部を押すのを止めれば捩じりバネ3により後爪2cが浮 き上がると同時に反対に前爪2bがハンドル1の歯1aの方向に動き押し付けら れる。この時ハンドル1は歯1a部が前爪2bに当たる所迄更に回転する事にな る。
【0013】 これを繰り返せばハンドル1は一歯ずつ時計方向に回転し続ける。前述の通り ハンドル1はシャフト10を介し全舞ばね11の内端に連結されている為、ハン ドル1を時計方向に回せば全舞ばね11の内端を巻き戻す事になり、全舞ばね1 1の弾性エネルギーが放出されどんどんトルクが減少する事になる。又、ハンド ル1の溝部にはOリング14が挿入されておりケース13に常に押し付けられて いるため、ハンドル1が回転するときこのOリング14がケース13と摺動接触 しブレーキの役目を果たす事になる。即ち、爪2の背2a部の“押す、離す、” を繰り返せば、軽くハンドル1を握っているだけでOリング14のブレーキによ りハンドル1が一気に回転すること無く一歯ずつ安全に且つ確実にトルクを減ら すことができることとなる。
【0014】
【考案の効果】
以上の様に本考案によれば、トルクを増す時だけ爪と歯車が作用する従来のラ チェット機構とは違って、前後に爪を要した弥次郎兵衛型の爪を配設している為 トルクを減少する時も、この弥次郎兵衛型の前爪と後爪とが交互に作用する事に より、歯車を一歯ずつ回転させることができることになっている。従って、歯車 が一気に回転し手を損傷したり、全舞ばねを変形、破損させることなく安全に且 つ確実にトルク調節ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】、ラチェット機構を装着した巻き取り機(リー
ル)を略体的に示した外観図(断面図)である。
【図2、図3、図4、図5、図6】ラチェット機構の作
動説明図である。
【図7、図8、図9】従来型のラチェット機構の作動説
明図である。
【符号の説明】
A 巻き取り機(リール) 1 ハンドル 1a 歯 1b 歯 1c 歯 1d 歯 2 爪 2a 爪の背 2b 前爪 2c 後爪 3 捩じりバネ 4 軸 10 シャフト 11 全舞ばね 12 ドラム 13 ケース 14 Oリング 21 歯車 22 爪 23 捩じりバネ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後に爪を要した弥次郎兵衛型爪の背を
    押したり、離したりする度にハンドルの歯が一歯ずつ回
    転しトルクの減少を可能としたラチェット機構
JP1995009530U 1995-08-07 1995-08-07 ラチェット機構 Expired - Lifetime JP3025852U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1995009530U JP3025852U (ja) 1995-08-07 1995-08-07 ラチェット機構

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JP1995009530U JP3025852U (ja) 1995-08-07 1995-08-07 ラチェット機構

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JP3025852U true JP3025852U (ja) 1996-06-25

Family

ID=43161033

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1995009530U Expired - Lifetime JP3025852U (ja) 1995-08-07 1995-08-07 ラチェット機構

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015054762A (ja) * 2013-09-12 2015-03-23 遠藤工業株式会社 モータ付きスプリングバランサー、自動懸垂装置

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