JPH0537889U - 電動巻上装置におけるラチエツト機構 - Google Patents

電動巻上装置におけるラチエツト機構

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JPH0537889U
JPH0537889U JP10680091U JP10680091U JPH0537889U JP H0537889 U JPH0537889 U JP H0537889U JP 10680091 U JP10680091 U JP 10680091U JP 10680091 U JP10680091 U JP 10680091U JP H0537889 U JPH0537889 U JP H0537889U
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JP10680091U
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Inventor
健太郎 橋上
Original Assignee
株式会社二葉製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スリップ可能なメカニカルブレーキを備えた
ラチェット機構を設けた電動巻上装置において、所定ト
ルク以上の負荷が作用した際に発生する衝撃音を防止す
ると共に、ラチェットホイールの歯及びラチェット爪の
噛合部における摩耗を防止する。 【構成】 メカニカルブレーキを備えたラチェット機構
を構成するラチェットホイールの歯底部及びラチェット
爪の歯先部を相互にアール部を介して噛合せしめた構成
である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電動巻上装置におけるラチェット機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、過去に、モータにより減速軸を介してロードシーブを回転せしめ 、前記減速軸にスリップ可能なクラッチ機構を備えたラチェット機構を設けた電 動巻上装置を提案した。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記電動巻上装置におけるラチェット機構は、図8に示すように、ラチェット ホイール24の歯底部及びラチェット爪27の歯先部が何れも鋭角状に加工され ており、このような鋭い歯底部と歯先部が相互に噛合する関係にある。
【0004】 このようなラチェット機構は、従来の電動巻上装置のようにスリップ可能なメ カニカルブレーキを備えていないものについては何も問題はないが、本出願人が 提案するようなスリップ可能なメカニカルブレーキを備えた電動巻上装置におい ては、後述するように、スリップ時にラチェットホイール24の歯底部とラチェ ット爪27の歯先部が強く衝突し、大きな衝撃音を発生する。その結果、オペレ ータに精神的なショックを与える問題があると共に、前記歯底部と歯先部の早期 摩耗を招来するという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を解決した電動巻上装置を提供するものであり、その手段 として構成したところは、モータにより減速軸を介してロードシーブを回転せし め、前記減速軸にスリップ可能なメカニカルブレーキを備えたラチェット機構を 設けた電動巻上装置において:前記ラチェット機構を構成するラチェットホイー ルの歯底部及びラチェット爪の歯先部を相互にアール部を介して噛合せしめて成 る点にある。
【0006】
【実施例】
以下図面に基づき本考案の1実施例を詳述する。
【0007】 (電磁ブレーキの構成) 図1及び図2に示すように、モータ1のロータ軸2には、モータエンド側にデ ィスク3がスプライン結合されている。このディスク3の外周には更にブレーキ ディスク4がスプライン結合されており、該ブレーキディスク4の両側面にはブ レーキライニング5、5が設けられている。一方のブレーキライニング5には固 定板6が臨み、他方のブレーキライング5には可動板7が臨んでおり、可動板7 は常時はスプリング8により前記ブレーキライニング5に圧接されている。従っ て、この状態でブレーキディスク4は両側面のブレーキライニング5、5を固定 板6及び可動板7により挟持され、ロータ軸2を摩擦制動する。
【0008】 前記可動板7の後方には、ギャップを介してブレーキコイル9が配設されてお り、該ブレーキコイル9はモータ1と電気的に接続されている。即ち、モータ1 に電流が流れると同時にブレーキコイル9にも電流が流れる。従って、モータ1 の回転時にはブレーキコイル9が前記可動板7を吸引し、前述したギャップに相 当して可動板7をスプリング8に抗して後退させるので、ブレーキディスク4に 制動力は作用しない。
【0009】 而して、モータ1の回転時には可動板7が図2の矢印X1方向に移動してロー タ軸2を非制動状態とし、モータ1の停止時には可動板7が矢印X2方向に移動 してロータ軸2を制動状態とする電磁ブレーキ10が構成される。
【0010】 前記モータ1は、一定速のモータでも、2速形のモータでも良いが、後述の安 定した摩擦トルクを設定するためには、スタート時は低速運転、吊荷が空間に上 昇してからは高速運転で操作できる2速形モータを採用することにより、設定ト ルクが決めやすく、また使用状態からしても作業性が良い。
【0011】 (伝動機構の構成) 図1及び図3に示すように、前記ロータ軸2は、接続カラー11を介してピニ オン軸12に連結されている。このピニオン軸12は、ギヤボックス13内に延 長された軸部にピニオン14を有する。前記ギヤボックス13内にはピニオン軸 12と平行な減速軸15が軸架されている。この減速軸15には伝動ギヤ16が 設けられており、該伝動ギヤ16は前記ピニオン14に噛合し、後述するクラッ チ機構42を介して、ピニオン軸12の回転を伝動ギヤ16により減速軸15に 伝達する。
【0012】 前記減速軸15の軸端部には減速ピニオン17が設けられており、該減速ピニ オン17は減速ギヤ18に噛合する。減速ギヤ18は筒状のロードシーブ19の 外周にスプライン結合されており、該ロードシーブ19は、前記ピニオン軸12 の外側に同軸状に配置されると共に、該ピニオン軸12とは独立して回転自在で ある。従って、減速軸15の回転は減速ピニオン17及び減速ギヤ18を介して ロードシーブ19に伝達される。ロードシーブ19にはロードチェーン20が巻 掛けされており、以上の伝動機構により、モータ1によりロードシーブ19を駆 動回転しロードチェーン20を巻上げる。
【0013】 (メカニカルブレーキの構成) 前記減速軸15の外周には雄ネジ21が形成され、該雄ネジ21には第一作動 部材22と第二作動部材23がそれぞれ内周の雌ネジを介して螺合されている。 第一作動部材22は減速軸12の減速ピニオン17に隣接して設けられ、外周に 第一ブレーキ板22aを構成する。第二作動部材23は、筒部23bと、該筒部 23bの外周から前記第一ブレーキ板22aに近隣して延設された第二ブレーキ 板23aとを形成している。
【0014】 前記第一ブレーキ板22a及び第二ブレーキ板23aの間に位置して、筒部2 3bの外周にはラチェット機構が配置され、このラチェット機構は、ラチェット ホイール24とラチェット爪27から構成されている。
【0015】 前記ラチェットホイール24の両側面にはブレーキライニング25、25が設 けられている。このラチェットホイール24は、内周部に摺動カラー26を圧入 一体化しており、該摺動カラー26は前記筒部23bの外周上に摺動自在に外挿 されている。ラチェットホイール24に噛合されるラチェット爪27はギヤボッ クス13に軸支28され、常時スプリング29により該ラチェット爪27をラチ ェットホイール24に噛合するように付勢されている。
【0016】 而して、図4に示すように、ラチェットホイール24の歯底部24a及びラチ ェット爪27の歯先部27aは、何れも角を有しない滑らかなアール部を構成し 、相互にこのようなアール部を介して噛合されている。
【0017】 モータ1によりピニオン軸12を駆動回転し、減速軸15を正転せしめること により、減速ピニオン17及び減速ギヤ18を介してロードシーブ19を正転さ せる巻上げ時において、静止した減速軸15に対して伝動ギヤ16を正転方向に 回転させる場合、伝動ギヤ16と減速軸15の相対的関係は、正転する伝動ギヤ 16に対して減速軸15が「相対的に逆転する」場合であり、この場合は、雄ネ ジ21を介して第一作動部材22及び第二作動部材23はネジが締まる方向、即 ち、図3の矢印Y1方向に移動される。ラチェットホイール24は第一ブレーキ 板22a及び第二ブレーキ板23aにより挟持一体化され、第一ブレーキ板22 aを減速ピニオン17に圧接し、減速軸15を同行回転させる。ラチェットホイ ール24はラチェット爪27に対し自由回転可能な方向に回転され、該爪27を ラチェット歯を乗り越えさせつつ、図4の矢印Z1方向に回転する。
【0018】 一方、伝動ギヤ16を静止した状態で、減速軸15を逆転させる場合、又は、 伝動ギヤ16を逆転させるが、その逆転速度よりも速い速度で減速軸15を逆転 させる場合、何れも伝動ギヤ16に対して減速軸15が「相対的に逆転する」関 係にあるから、前記と同様に、雄ネジ21によりラチェットホイール24が第一 ブレーキ板22a及び第二ブレーキ板23aと一体化されるが、ラチェットホイ ール24はラチェット爪27により逆転を阻止される。即ち、ラチェットホイー ル24はラチェット爪27に噛合しており、図4の矢印Z2のように回転不能な 状態にある。従って、回転不能に固定されたラチェットホイール24に対して減 速軸15は、第一ブレーキ板22a及び第二ブレーキ板23aの一対のブレーキ ライニング25、25に対する摩擦抵抗による制動力を受けることになり、これ によりメカニカルブレーキ30が構成される。
【0019】 尚、減速軸15を静止した状態で伝動ギヤ16を逆転させる場合、又は減速軸 15が逆転するが、該逆転速度よりも高速で伝動ギヤ16が逆転する場合は、上 述したような「相対的に逆転する」関係とは反対に「相対的に正転する」関係と されるので、第一作動部材22及び第二作動部材23は雄ネジ21に対して弛む 方向、即ち図3の矢印Y2方向に移動し、ラチェットホイール24の挟着状態を 解くので、ラチェットホイール24は筒部23b上を空転する。
【0020】 (クラッチ機構の構成) 図3に示すように、上述した伝動ギヤ16は、内周に摺動カラー31を圧入一 体化しており、該摺動カラー31を第二作動部材23の筒部23bの外周上に摺 動自在に外挿している。伝動ギヤ16の両側面にはブレーキライニング32、3 2が設けられており、一方のブレーキライニング32は前記第二ブレーキ板23 aに隣接せしめられている。他方のブレーキライニング32に隣接して前記筒部 23bには押さえ板33が外挿され、該押さえ板33に更に隣接して皿バネ34 が設けられている。
【0021】 皿バネ34は筒部23bに螺合された軸ナット35により固定される。即ち、 軸ナット35を筒部23bに螺進させることにより皿バネ34を押圧し、これに より伝動ギヤ16を第二ブレーキ板23aと押さえ板33により挟持せしめる。 挟持力は、前記軸ナット35の螺進量による皿バネ34の弾発力により定められ るが、伝動ギヤ16が適正負荷で空回りしない摩擦トルクに設定される。トルク 設定を行うとき、クラッチ機構部一式を組立てた後、伝動ギヤ16を固定した状 態で、第二ブレーキ板23aの側部位置に設けられた段差部43にトルクレンチ をセットし、設定トルク値を決められるようにしてある。因に、段差部43は、 図5に示している。また軸ナット35の回転による摩擦トルク調整は、ギヤボッ クス13の外部から操作できるようにしておくことが好ましい。尚、前記軸ナッ ト35は爪付座金36により遊転を防止されている。また、前記押さえ板33は 第二作動部材23に対して一体的に結合されており、例えば、図5に示すように 第二作動部材23の筒部23bの外周面に等角度で溝部37を形成する一方、図 6に示すように押さえ板33の軸孔に前記溝部に適合する突出部38を形成し、 両者の嵌合により一体的結合を構成する。
【0022】 更に、伝動ギヤ16の逆転時における第二作動部材23のストッパとして、減 速軸15の軸端部に凹部39を設け、図7(A)に示すような半割カラー40を 前記凹部39を挟んで対向せしめ、一対の半割カラー40を外周側から丸カラー 41により拘束している。これにより、第二作動部材23の矢印Y2方向への移 動量を制御し、無負荷時の巻下回転に際してのメカニカルブレーキ30の弛み過 ぎや、負荷時の巻下回転に際してロードチェーン20のエンドストッパ突き当た り時におけるメカニカルブレーキ30の弛み過ぎを防止できる。
【0023】 而して、前記皿バネ34により摩擦トルクを調整し設定された伝動ギヤ16に よりクラッチ機構42が構成される。
【0024】 次に前記実施例に基づく作用を説明する。
【0025】 (適正負荷における巻上げ) モータ1を正転方向に駆動回転することによりロータ軸2及びピニオン軸12 が回転される。ピニオン軸12の回転は伝動ギヤ16により第二作動部材23に 伝達される。第二作動部材23が正転すると、上述したように、該第二作動部材 23は減速軸15上を雄ネジ21に沿って矢印Y1方向に移動し、該第二作動部 材23の第二ブレーキ板23aとラチェットホイール24と第一ブレーキ板22 aとを締めつけ一体化し、第一作動部材22を減速ピニオン17に圧着すること により該減速軸15を回転せしめ、減速ギヤ18を介してロードシーブ19を巻 上げ方向に回転駆動する。
【0026】 尚、前記ラチェットホイール24は、ラチェット爪27を乗り越えつつ図4の 矢印Z1方向に回転する。
【0027】 (適正負荷における停止) モータ1を停止した状態で、吊り荷によりロードシーブ19は逆転(巻下げ回 転)しようとする。ロードシーブ19の逆転は、減速ギヤ18及び減速ピニオン 17を介して減速軸15に伝達されるが、ラチェットホイール24はラチェット 爪27により逆転を阻止されているので、減速軸15は逆転しない。即ち、この 減速軸15の逆転方向に対しては、上述したように、第一作動部材22及び第二 作動部材23が何れも雄ネジ21を締めつける方向に作用し、矢印Y1方向に螺 進し締着されるので、ラチェットホイール24は減速軸15に対して空回りしな い。従って、減速軸15と、第一、第二作動部材22、23と、ラチェットホイ ール24と、ラチェット爪27とが一体化された関係にあり、ラチェットホイー ル24の両側面のブレーキライニング25の摩擦制動トルクにより吊り荷の下降 を防止する。
【0028】 (適正負荷における巻下げ) モータ1を逆転してロータ軸2及びピニオン軸12を逆転すると、伝動ギヤ1 6が逆転される結果、減速軸15に対して第二作動部材23が雄ネジ21を弛め る方向、即ち、矢印Y2方向に移動する。このためメカニカルブレーキ30の制 動力が弱められ、ラチェットホイール24は第一、第二作動部材22、23に対 して相対的に空回りする。一方、下降する吊り荷の重力によりロードシーブ19 も逆転され、この逆転は減速ギヤ18及び減速ピニオン17を介して減速軸15 に伝達される。
【0029】 ところで、伝動ギヤ16の逆転に対して、吊り荷の負荷による減速軸15の逆 転が速くなろうとすると、上述したように、減速軸15の雄ネジ21に対して、 第一、第二作動部材22、23が矢印Y1方向に締着されることになり、ラチェ ットホイール24の両側面のブレーキライニング25、25に圧接して制動トル クを生じ、減速軸15の逆転を減速する。
【0030】 このため、減速軸15は伝動ギヤ16よりも速く逆転することはなく、吊り荷 を加速させることなくモータ1の逆転に応じて等速で巻下げ下降させることがで きる。
【0031】 (衝撃負荷、過大負荷作用時における巻上げ) クラッチ機構42により、伝動ギヤ16は、適正負荷内では空転しないように トルク設定がなされている。この状態で、衝撃負荷や過大負荷が作用すると、伝 動ギヤ16は、皿バネ34に抗して押さえ板33の側面上をスリップすることに なり、該伝動ギヤ16を空転させ、吊り荷を巻上げない。
【0032】 このため、電動巻上装置には適正負荷以上の負荷が作用することはなく、衝撃 負荷、過大負荷による破損を防止することができる。
【0033】 (無負荷時における運転) メカニカルブレーキ30は作動しないが、モータ1や歯車機構の惰性回転は、 電磁ブレーキ10により制動され停止する。
【0034】 (ラチェット機構の作用) 前述したように、所定トルク以下における巻上運転においては、メカニカルブ レーキ30が一体となり、ラチェットホイール24を図4の矢印Z1方向に回転 せしめ、このときラチェットホイール24はラチェット爪27を乗り越えながら 回転する。一方、所定トルク以下における停止時においては、ラチェットホイー ル24は第一、第二作動部材22、23に締着された状態でラチェット爪27に 噛合し、逆転を防止する。
【0035】 ところで、電動巻上装置で負荷を巻上げるとき、スタート時は無負荷の状態で あり、その後に負荷のトルクが巻上装置に伝達される。そこで、負荷が規定重量 をオーバーしていると、巻上装置にも所定トルク以上のトルクが作用する。そこ で、所定トルク以上のトルクが作用すると、クラッチ機構42及び/又はメカニ カルブレーキ30においてスリップが起こるが、このスリップが生じるとラチェ ットホイール24とラチェット爪27の位置関係如何により衝撃音を発生する虞 れがある。
【0036】 即ち、図4(A)のように、ラチェットホイール24の歯底部24aとラチェ ット爪27の歯先部27aが相互に完全に噛合した状態であれば、スリップによ っても衝撃音を生じることはない。然しながら、図4(B)のように、ラチェッ トホイール24の歯の中間位置にラチェット爪27の歯先部27aが位置してい る状態の場合、この状態からスリップが生じると、ラチェットホイール24の最 も近い歯底部24aがラチェット爪27の歯先部27aにガツンと噛合する。こ のスリップが生じるまでは、負荷はメカニカルブレーキ30により担持されてい たものであるから、スリップの勢いは相当に強く、前記瞬時の噛合は極めて強い 衝撃を伴い、大きな衝撃音を発生する。
【0037】 この点に関して、図8に示したような従来における鋭いラチェット歯及び爪に よる衝突が生じると、その衝撃音が大であるばかりか、ラチェット爪27の歯先 部の摩耗が激しく、歯先部が折損することさえある。これに対して、本考案によ れば、前述のように、ラチェットホイール24の歯底部24aとラチェット爪2 7の歯先部27aは相互に滑らかなアール部を介して噛合する関係にあるから、 前記スリップ時においても、ラチェット爪27の歯先部27aが歯底部27aに スムースに侵入し、大なる衝撃を伴わないので、衝撃音をほとんど発生せず、し かも、摩耗や折損の危険もほとんどない。
【0038】
【考案の効果】
本考案によれば、モータにより減速軸を介してロードシーブを回転せしめ、前 記減速軸にスリップ可能なメカニカルブレーキを備えたラチェット機構を設けた 電動巻上装置において、メカニカルブレーキのスリップにより生じるラチェット ホイール24とラチェット爪27の衝撃的噛合に際し、歯底部24a及び歯先部 27aが滑らかなアール部を介して噛合する関係にあるから、衝撃の吸収を可能 とし、衝撃音を軽減することができ、摩耗を防止することができるという効果が ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例を示す切欠断面図である。
【図2】図1の左半部を拡大して示す断面図である。
【図3】図1の右半部を拡大して示す断面図である。
【図4】本考案の実施例に係るラチェットホイール及び
ラチェット爪を示す側面図である。
【図5】第二作動部材を示す正面図と側面図である。
【図6】押さえ板を示す正面図と側面図である。
【図7】半割カラーと丸カラーを示し、(A)は半割カ
ラーの正面図と側面図、(B)は丸カラーの正面図と側
面図である。
【図8】従来のラチェットホイール及びラチェット爪を
示す側面図である。
【符号の説明】
1 モータ 2 ロータ軸 10 電磁ブレーキ 12 ピニオン軸 13 ギヤボックス 14 ピニオン 15 減速軸 16 伝動ギヤ 17 減速ピニオン 18 減速ギヤ 19 ロードシーブ 20 ロードチェーン 21 雄ネジ 22 第一作動部材 22a 第一ブレーキ板 23 第二作動部材 23a 第二ブレーキ板 23b 筒部 24 ラチェットホイール 24a 歯底部 27 ラチェット爪 27a 歯先部 30 メカニカルブレーキ 33 押さえ板 34 皿バネ 35 軸ナット 40 半割カラー 41 丸カラー 42 クラッチ機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータにより減速軸を介してロードシー
    ブを回転せしめ、前記減速軸にスリップ可能なメカニカ
    ルブレーキを備えたラチェット機構を設けた電動巻上装
    置において:前記ラチェット機構を構成するラチェット
    ホイールの歯底部及びラチェット爪の歯先部を相互にア
    ール部を介して噛合せしめて成ることを特徴とする電動
    巻上装置におけるラチェット機構。
JP10680091U 1991-10-23 1991-10-23 電動巻上装置におけるラチエツト機構 Pending JPH0537889U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011140370A (ja) * 2010-01-06 2011-07-21 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 巻上機の駆動制御装置

Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH025673A (ja) * 1988-06-24 1990-01-10 Fuji Xerox Co Ltd 通信装置

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