JP3090193B2 - 荷物落下防止装置付ホイスト - Google Patents

荷物落下防止装置付ホイスト

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JP3090193B2 JP08317854A JP31785496A JP3090193B2 JP 3090193 B2 JP3090193 B2 JP 3090193B2 JP 08317854 A JP08317854 A JP 08317854A JP 31785496 A JP31785496 A JP 31785496A JP 3090193 B2 JP3090193 B2 JP 3090193B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は荷物落下防止装置付
ホイストに関する。
【0002】
【従来の技術】ホイストには予め定められた定格荷動以
上の荷物を持ち上げることができないようにするための
過負荷防止装置が取付けられている。この過負荷防止装
置は例えば特公昭57−25475号公報に記載されて
いるように通常、駆動源に連結された駆動軸と荷物吊下
用ロードシーブに連結された従動軸間に配置された過負
荷防止用摩擦係合クラッチからなる。例えば定格荷重が
100kgであるとすると100kg以上の荷物を持ち上げ
ようとしたときには過負荷防止用摩擦係合クラッチが滑
り、それによって100kg以上の荷物を持ち上げられな
いようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのホイ
ストでは定格荷重ぎりぎりの荷物を持ち上げた場合、何
らかの理由によりロードシーブに加わる荷重が定格荷重
をわずかに越え、それによって過負荷防止用摩擦係合ク
ラッチが滑り始めたとすると摩擦係合クラッチの動摩擦
係数は静摩擦係数よりも小さいために摩擦係合クラッチ
は滑り続け、斯くしてホイストにより持ち上げられた荷
物が落下するという問題を生ずる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明によれば、駆動源に連結された駆動軸と荷物
吊下用ロードシーブに連結された従動軸とを具備し、駆
動軸と従動軸とを過負荷防止用摩擦係合クラッチを介し
て連結したホイストにおいて、従動軸又は常時従動軸と
共に回転する回転部材に従動軸がいずれの方向に回転し
ても摩擦制動力を与える摩擦制動手段を設けている。こ
のような摩擦制動手段を設けるとロードシーブに加わる
荷重が定格荷重よりもかなり大きくならないと過負荷防
止用摩擦クラッチは滑り出さず、斯くして持ち上げられ
た荷物が落下することがなくなる。
【0005】
【発明の実施の形態】第1実施例を示す図1から図3を
参照すると、1は電動ホイスト、2は電動モータ3の出
力軸4に連結された駆動軸、5は駆動軸2と平行に延び
る従動軸、6は駆動軸2周りにおいて回転可能に取付け
られたロードシーブを夫々示し、ロードシーブ6周りに
掛けられたチェーン7によって荷物8が吊下せしめられ
る。
【0006】駆動軸2は過負荷防止用摩擦係合クラッチ
9を介して従動軸5に連結されており、駆動軸2の回転
運動はこの摩擦係合クラッチ9を介して従動軸5に伝達
される。一方、従動軸5には外歯10が形成されてお
り、この外歯10と噛合する歯車11がロードシーブ6
に固定される。従って従動軸5の回転運動は歯車11を
介してロードシーブ6に伝達される。即ち、電動モータ
3の回転運動は駆動軸2、摩擦係合クラッチ9、従動軸
5および歯車11を介してロードシーブ6に伝達される
ことになる。
【0007】図2に示されるように摩擦係合クラッチ9
は従動軸5周りに挿入された軸受12により回転可能に
支承された従動歯車13と、従動歯車13の両側に夫々
摩擦板14を介して配置されたクラッチ板15と、各ク
ラッチ板15の外側に夫々配置された皿ばね16からな
り、各皿ばね16のばね力によって各クラッチ板15は
対応する摩擦板14を介して従動歯車13の両側面上に
圧接される。従動歯車13は駆動軸2に形成された外歯
17と噛合しており、各クラッチ板15は従動軸5上に
形成されたスプライン18に噛合している。従って駆動
軸2の回転運動は従動歯車13、摩擦板14およびクラ
ッチ板15を介して従動軸5に伝達される。
【0008】一方、一対のクラッチ板15の下方には摩
擦制動手段19が設けられる。第1実施例においてはこ
の摩擦制動手段19は図2および図3に示される如く従
動歯車13の外周部の両側において各クラッチ板15の
外周端面に向けて延びる断面U字形のブレーキ本体20
と、各クラッチ板15の外周端面とブレーキ本体20の
先端面間に挿入された摩擦板21と、ブレーキ本体20
を各クラッチ板15の外周端面に向けて押圧する圧縮ば
ね22からなる。従ってブレーキ本体20は圧縮ばね2
2のばね力により摩擦板21を介してクラッチ板15の
外周端面上に圧接され、従ってこの摩擦制動手段19は
従動軸5がいずれの方向に回転しても各クラッチ板15
に対して摩擦制動力を付与する。
【0009】図1から図3に示されるホイスト1の定格
荷重が例えば100kgであるとする。この場合荷物8の
重量が100kgを越えており、この荷物8を持ち上げる
べく電動モータ3が駆動されたときには摩擦係合クラッ
チ9の各クラッチ板15が従動歯車13に対し滑り、そ
れによって荷物8が持ち上がらないようにしなければな
らない。一方、駆動軸2により従動軸5を回転せしめる
場合には摩擦制動手段19は負荷として作用し、この負
荷が例えば荷重に換算して10kgだったとする。
【0010】この場合、100kgの荷物8を持ち上げよ
うとしたときに摩擦係合クラッチ9が滑るようにするた
めには摩擦係合クラッチ9の係合解除荷重が荷物8の荷
重100kgと摩擦制動手段19による荷重10kgの和で
ある110kgとなるように皿ばね16によるクラッチ係
合力を調整しなければならない。即ち、駆動軸2により
従動歯車13を駆動するときには摩擦制動手段19によ
る負荷と荷物8の荷重との双方に打ち勝つだけの力が必
要とされるので110kgの荷重が加わったときに摩擦係
合クラッチ9の係合が解除されて滑り出すようにクラッ
チ係合力を設定しなければならないことになる。このよ
うにクラッチ係合力を設定しておくと100kgを越える
荷物8を持ち上げる場合には摩擦係合クラッチ9が滑り
出し、斯くして定格荷重以上の荷物8を持ち上げること
ができなくなる。
【0011】次に定格荷重ぎりぎりの荷物8、上述の例
で言うと100kgぎりぎりの荷物8を持ち上げ、吊下げ
た状態に保持している場合を考える。この場合、摩擦係
合クラッチ9の係合を解除するためには110kgの荷重
が必要であり、更に摩擦制動手段19による制動力に抗
して従動軸5を回転させるには10kgの荷重が必要とな
る。即ち、110kg+10kg=120kgの荷重がロード
シーブ6に作用しないとロードシーブ6は回転しないこ
とになる。従って定格荷重よりもかなり大きな荷重がロ
ードシーブ6に加わらない限りロードシーブ6は回転す
ることがないので荷物8が落下するのを阻止することが
できることになる。
【0012】このように摩擦制動手段19を設けると摩
擦制動手段19の負荷の2倍に相当する荷重だけ荷物8
の落下荷重を定格荷重に対して増大することができる。
このように落下荷重を定格荷重に対して増大させるため
にはクラッチ板15に対してではなく従動軸5に対して
制動力を与えるようにしてもよく、また常時従動軸5と
共に回転するクラッチ板15以外の回転部材に制動力を
与えるようにしてもよい。
【0013】図4に第2実施例を示す。この第2実施例
では摩擦制動手段19が環状の摩擦板23を介して一方
のクラッチ板15の側面上に配置された環状のブレーキ
本体24と、ブレーキ本体24の側面上に等角度間隔で
配置された3個の圧縮ばね25からなり、これら圧縮ば
ね25によってブレーキ本体24は摩擦板23を介しク
ラッチ板15の側面上に圧接せしめられる。この第2実
施例においても摩擦制動手段19によってクラッチ板1
5に制動力が付与され、斯くして第1実施例と同様に摩
擦制動手段19の負荷の2倍に相当する荷重だけ荷物の
落下荷重を定格荷重に対して増大することができる。
【0014】なお、図1に示す電気モータ3は駆動が停
止されたときに出力軸4を停止状態に保持するためのブ
レーキ装置を具えている。また、本発明は電動モータ3
ではなく手動により回転力を付与する手動式ホイストに
も適用することができる。
【0015】
【発明の効果】ホイストにより吊下された荷物が落下す
るのを阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホイストの一部を断面で示した全体図である。
【図2】第1図の一部拡大側面断面図である。
【図3】図2に示される摩擦制動手段の側面図である。
【図4】別の実施例を示す側面断面図である。
【符号の説明】
2…駆動軸 3…電動モータ 5…従動軸 6…ロードシーブ 9…過負荷防止用摩擦係合クラッチ 19…摩擦制動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66D 1/58,3/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源に連結された駆動軸と荷物吊下用
    ロードシーブに連結された従動軸とを具備し、該駆動軸
    と従動軸とを過負荷防止用摩擦係合クラッチを介して連
    結したホイストにおいて、該従動軸又は常時従動軸と共
    に回転する回転部材に従動軸がいずれの方向に回転して
    も摩擦制動力を与える摩擦制動手段を設けた荷物落下防
    止装置付ホイスト。
JP08317854A 1996-11-28 1996-11-28 荷物落下防止装置付ホイスト Expired - Fee Related JP3090193B2 (ja)

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