JPH0732554Y2 - 電動式チェンブロック - Google Patents

電動式チェンブロック

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JPH0732554Y2
JPH0732554Y2 JP1989120040U JP12004089U JPH0732554Y2 JP H0732554 Y2 JPH0732554 Y2 JP H0732554Y2 JP 1989120040 U JP1989120040 U JP 1989120040U JP 12004089 U JP12004089 U JP 12004089U JP H0732554 Y2 JPH0732554 Y2 JP H0732554Y2
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magnet
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勝 藤川
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象印チェンブロック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、電動式チェンブロックにおけるメカニカルブ
レーキの滑り防止機構に関する。
(従来の技術) 従来、実開昭63-40198号公報に開示され且つ第5図に示
すように、モータ軸(M)とロードシーブ(L)とを結
ぶ動力伝達系の途中に、ロードシーブ駆動軸(D)にス
プライン結合により共回りされるハブ(H)と、逆転防
止爪により巻下げ方向の自由回転が阻止される爪車
(T)と、これらハブ(H)と爪車(T)との間を摩擦
係合させる摩擦板(P)を備えたメカニカルブレーキ
(B)を介装し、荷の宙吊り状態で、ロードシーブ
(L)が荷重により巻下げ側に回転しようとしても、ハ
ブ(H)の回転拘束により荷の落下を防止するようにし
ている。
尚、(V)(W)は皿バネ、(G)は減速歯車である。
又、(K)は、モータ軸(M)側からの巻下げ回転時、
ボール(E)をカム溝(C)から出っ張らせて摩擦板
(P)での摩擦係合を解き放ち、ロードシーブ(L)を
巻下げ方向に回転させるカム機構である。
(考案が解決しようとする課題) しかし、以上のように摩擦板(P)を設け、摩擦係合に
よりメカニカルブレーキ(B)を構成するものでは、荷
を宙吊りしたままで長時間放置するような場合、その摩
擦係合部で序々に滑りが生じて、ハブ(H)と爪車
(T)との係止が緩み、ロードシーブ(L)が巻下げ方
向に回転されて荷が序々に下がる恐れがある。
特に、通常この種メカニカルブレーキ(B)は、モータ
軸(M)とロードシーブ(L)とを結ぶ伝達機構の途中
に介装され、潤滑油が満たされたギアケース内に置かれ
るため、摩擦面に油がまわってその係止機能が低下し、
上記滑り現象が懸念される。
本考案の目的は、荷の宙吊り状態で、メカニカルブレー
キが滑ることのない電動式チェンブロックを提供するこ
とにある。
(課題を解決するための手段) そこで、本考案は、この目的を達成するために、ロード
シーブ(45)を駆動する電動モータ(2)と、摩擦係合
部をもつメカニカルブレーキ(6)とを備えた電動式チ
ェンブロックにおいて、モータ軸(3)の軸端部外周側
に位置するフレームに、磁石(8)を固定すると共に、
前記モータ軸(3)に、前記磁石(8)に近接する外面
を外周囲に部分的に備え、この近接外面を前記モータ
(2)の運転停止時に前記磁石(8)に臨ませて前記モ
ータ軸(3)の回転を拘束する磁性材料から成る回転拘
束体(9)を取付けることにした。
そして、前記電動モータ(2)が、永久磁石で構成する
ステータ(21)をもつ他励式直流モータである場合は、
このステータ(21)の端部に延長する延長部に、前記磁
石(8)を形成することにした。
(作用) 荷を宙吊にして電動モータ(2)の運転を停止し、メカ
ニカルブレーキ(6)が作動した状態のとき、回転拘束
体(9)は、その部分的な近接外面を磁石(8)に臨ま
せて、該磁石(8)に吸引され、これにより、モータ軸
(3)の回転が拘束されるため、メカニカルブレーキ
(6)の摩擦係合部での滑りを止めることができる。
そして、磁石(8)を電動モータ(2)のステータ(2
1)を利用して形成する場合は、その構造を簡単にでき
る。
(実施例) 第1図に示すものは、本体ハウジング(1)の一側に電
動モータ(2)を備え、そのモータ軸(3)を第1〜第
4ギア(41〜44)をもつ歯車減速機構を介してロードシ
ーブ(45)に連動すると共に、この動力伝達系の途中
に、過負荷防止機構(5)とメカニカルブレーキ(6)
とを設けたものである。
前記電動モータ(2)は、永久磁石で構成するステータ
(21)をもつ他励式直流モータであり、ロータ(22)に
前記モータ軸(3)を結合し、このモータ軸(3)を、
軸受(23,24)で軸支すると共にカプラ(25)を介して
駆動軸(30)に結合している。尚、(26)はモータフレ
ーム、(27)はブラシ機構である。又、このモータ
(2)は、電装品ボックス(11)に内蔵する制御回路に
より、正逆転制御及び速度制御が行われる。
前記歯車減速機構は、潤滑油を満たしたギアケース(1
0)の内部に配設され、その第1ギア(41)は、前記駆
動軸(30)の軸端部に設けられ、第2ギア(42)は、中
間軸(7)のネジ部(70)に螺合する第1ハブ(71)に
回転自由に支持される。又、第3ギア(43)は中間軸
(7)の端部に形成され、第4ギア(44)はロードシー
ブ(45)に一体化した筒軸(45a)に嵌合される。
そして、第2ギア(42)の一側を、円環形摩擦板(51)
を介して、第1ハブ(71)のフランジ(71a)に対向配
置すると共に、該第2ギア(42)の他側に、円環形摩擦
板(52)を介して、第1ハブ(71)のボス部(71b)に
スプライン結合され且つ皿ばね(53)で押圧される押板
(54)を配設して、皿ばね(53)で設定する摩擦伝達力
により、第2ギア(42)に伝えられる回転動力を第1ハ
ブ(71)から中間軸(7)に伝達し、又、ロードシーブ
(45)に作用する負荷が摩擦伝達力を越えるとスリップ
するようにして、前記過負荷防止機構(5)を構成して
いる。
又、第3ギア(43)と第1ハブ(71)との間には、前記
ネジ部(70)に螺合する第2ハブ(72)を配置し、該第
2ハブ(72)のボス部(72b)に、第2図に明示するよ
うに逆転防止爪(61)により巻下げ方向の自由回転が阻
止される爪車(62)を回転自由に支持して、該爪車(6
2)と、前記各ハブのフランジ(71a)(72a)との間
に、摩擦係合部を構成する円環形の摩擦板(63)(64)
を介装し、前記メカニカルブレーキ(6)を構成してい
る。
以上の構成で、メカニカルブレーキ(6)の滑り防止の
ため、モータ軸(3)の軸端部外周側に位置する前記フ
レーム(26)に、磁石(8)を固定すると共に、前記モ
ータ軸(3)に、前記モータ(2)の運転停止時に前記
磁石(8)に吸引されてモータ軸(3)の回転を拘束す
る回転拘束体(9)を取付ける。
具体的には、前記磁石(8)は、第3図に明示するよう
に、ギャップを挟んでN極とS極とが対立する180°変
位した一対の磁石片(81)(82)を備え、これら磁石片
(81)(82)は、前記電動モータ(2)の各ステータ
(21)(21)を構成する永久磁石の端部に延長する延長
部に形成している。この磁石(8)は、ステータ(21)
とは独立して設けても差し支えないが、このように、ス
テータ(21)を利用する場合には、その構造を簡単にで
きる。
又、前記回転拘束体(9)は、小さなギャップを挟んで
前記各磁石片(81)(82)の円弧形磁極面に臨む円形部
(91)(91)と、その端部を結び、前記各磁石片(81)
(82)の円弧形磁極面に対し大きなギャップが空けられ
る直線部(92)(92)とをもつ鉄等の材料から成り、N
極からS極に向かう前記各磁石片(81)(82)間のギャ
ップ磁束が最も通り易くなる位置、つまり各円形部(9
1)(91)が各磁石片(81)(82)に対面する図示の位
置に吸引されて静止するようになっている。この回転拘
束体(9)は第3図に示した例の他に、第4図に示すよ
うに、2つの扇形(93)(93)を基部でつなげた形でも
よく、要は、円周上に磁束の通り易い部分と通り難い部
分とが設けられる形ならばよい。
以上の構成で、巻上げを行う場合は、電動モータ(2)
の正転により、第1ギア(41)から第2ギア(42)に伝
達された回転動力は、中間軸(7)に伝わり、第3ギア
(43)及び第4ギア(44)を介してロードシーブ(45)
を巻上げ方向に回転させる。このとき、爪車(62)は逆
転防止爪(61)に対し滑り方向に回転されている。
そして、任意の高さで電動モータ(2)の運転を停止す
れば、前記爪(61)の爪車(62)への係合により、中間
軸(7)の回転は阻止されてメカニカルブレーキ(6)
が作動した状態となる。同時に、モータ軸(3)に取付
けた回転拘束体(9)は、磁石片(81)(82)に吸引さ
れて第3図又は第4図に示した位置に静止され、モータ
軸(3)の回転は拘束される。この回転拘束力は、モー
タ軸(3)つまり歯車減速機構の前段に位置される高速
側に付与されるものであるため、該歯車減速機構を構成
する第1ギア(41)と第2ギア(42)との間のギア比を
乗じた大きな制動力を前記中間軸(7)に与えることが
できる。従って、メカニカルブレーキ(6)の摩擦係合
部となる前記各摩擦板(63)(64)での滑りを止めるこ
とができ、時間経過に伴う荷の落下を防止することがで
きる。
尚、巻下げの場合は、モータ(2)の逆転により、第1
ハブ(71)をネジ部(70)に沿って第2ハブ(72)から
離間する側に螺進させ、爪車(62)による中間軸(7)
の回転拘束を解いてロードシーブ(45)の下降を許容さ
せると共に、この中間軸(7)の回転により、再び第1
ハブ(71)をネジ部(70)に沿って第2ハブ(72)に近
接する側に戻して中間軸(7)の回転を拘束するという
具合に、メカニカルブレーキ(6)の締結解除を繰り返
し行うことにより、モータ軸(3)の回転速度に近い安
全な速度で巻下げを行うようにしている。
(考案の効果) 以上本考案によれば、荷が宙吊り状態にあるとき、メカ
ニカルブレーキ(6)の摩擦係合部での滑りを止めるこ
とができ、時間経過に伴い荷が落下するのを防止するこ
とができる。
そして、磁石(8)を電動モータ(2)のステータ(2
1)を利用して形成する場合は、その構造を簡単にで
き、コストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案チェンブロックの側断面図、第2図はそ
のII-II断面図、第3図は同III-III断面図、第4図は他
の実施例を示す要部断面図、第5図は従来例の断面図で
ある。 (2)……電動モータ (3)……モータ軸 (6)……メカニカルブレーキ (8)……磁石 (9)……回転拘束体 (21)……ステータ (45)……ロードシーブ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロードシーブ(45)を駆動する電動モータ
    (2)と、摩擦係合部をもつメカニカルブレーキ(6)
    とを備えた電動式チェンブロックにおいて、モータ軸
    (3)の軸端部外周側に位置するフレームに、磁石
    (8)を固定すると共に、前記モータ軸(3)に、前記
    磁石(8)に近接する外面を外周囲に部分的に備え、こ
    の近接外面を前記モータ(2)の運転停止時に前記磁石
    (8)に臨ませて前記モータ軸(3)の回転を拘束する
    磁性材料から成る回転拘束体(9)を取付けたことを特
    徴とする電動式チェンブロック。
  2. 【請求項2】前記電動モータ(2)が、永久磁石で構成
    するステータ(21)をもつ他励式直流モータであり、こ
    のステータ(21)の端部に延長する延長部に、前記磁石
    (8)を形成している請求項1記載の電動式チェンブロ
    ック。
JP1989120040U 1989-10-12 1989-10-12 電動式チェンブロック Expired - Fee Related JPH0732554Y2 (ja)

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JP1989120040U JPH0732554Y2 (ja) 1989-10-12 1989-10-12 電動式チェンブロック

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JP1989120040U JPH0732554Y2 (ja) 1989-10-12 1989-10-12 電動式チェンブロック

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JPH0359990U JPH0359990U (ja) 1991-06-12
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JPS6059791U (ja) * 1983-09-29 1985-04-25 三菱電機株式会社 渦電流ブレ−キ

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JPH0359990U (ja) 1991-06-12

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