JPH07172779A - レバー式巻上牽引機 - Google Patents

レバー式巻上牽引機

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JPH07172779A
JPH07172779A JP5301911A JP30191193A JPH07172779A JP H07172779 A JPH07172779 A JP H07172779A JP 5301911 A JP5301911 A JP 5301911A JP 30191193 A JP30191193 A JP 30191193A JP H07172779 A JPH07172779 A JP H07172779A
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handle
lever
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Yasuo Wada
保雄 和田
Yoshitaka Inoue
義孝 井上
Yoshiaki Okamoto
圭晃 岡本
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Elephant Chain Block Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊転制御時に熟練を要することなく簡単にロ
ードシーブ3を遊転状態に保持し、チェンの迅速な引張
り作業が行えながら、操作ハンドル18が遊転制御状態
にあることを外部から容易に確認して誤操作をなくすよ
うにする。 【構成】 駆動部材8に遊転制御面35を設け、駆動軸
5の軸端部には、駆動部材8と近接する第1位置と離反
する第2位置とにわたり軸方向移動のみ可能で、第2位
置への操作時遊転制御面35に係合して、駆動部材8を
メカニカルブレーキ13の非作動位置に保持する操作ハ
ンドル18を備えると共に、操作レバー16のボス部1
6aに突出筒16bを、又、操作ハンドル18には突出
筒16bを覆う筒状覆い部18aを設けて、突出筒16
bに操作ハンドル18の第2位置への操作時覆い部18
aの移動で表出する遊転表示部37を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレバー式巻上牽引機、詳
しくは、ロードシーブと、従動部材をもち前記ロードシ
ーブを駆動する駆動軸と、該駆動軸に螺着する駆動部材
と、この駆動部材と前記従動部材との間に設けるメカニ
カルブレーキと、前記駆動部材を正逆方向に駆動する操
作レバーとを備えたレバー式巻上牽引機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種巻上牽引機として、ロード
シーブをフリー回転可能とし、該ロードシーブに掛回さ
れたロードチエンを引出したり引戻したりして長さ調整
可能とする遊転制御機構を備えたものは種々提供されて
いるが、本願出願人は、斯かる遊転制御機構を備えた巻
上牽引機として、先に次のようなものを提案した(特願
平3−241372号)。その主旨は、駆動軸の軸端部
にストッパを設けて、このストッパと操作レバーに連動
する駆動軸に螺着された駆動部材との間に操作ハンドル
を、前記駆動部材に近接してロードシーブの定常運転を
行う第1位置と、同駆動部材から離反してロードシーブ
の遊転制御を行う第2位置とにわたり軸方向移動可能
で、かつ、前記駆動軸に対し相対回転不能に介装させる
と共に、前記操作ハンドルとストッパとの間に、前記操
作ハンドルを駆動部材の方向に付勢する弾性押圧部材を
介装させたものである。
【0003】そして、前記ロードシーブの遊転制御時、
つまり、該ロードシーブをフリー回転可能として、前記
ロードチエンを引出したり引戻したりして長さ調整を行
うときには、作業者が前記操作ハンドルを第1位置から
第2位置側へと引出し、前記駆動部材の回転を阻止した
状態で、前記操作ハンドルを回転させることにより前記
駆動軸を回転させ、この回転で駆動軸に螺着する駆動部
材をメカニカルブレーキに対し螺退させ、この螺退でメ
カニカルブレーキを非作動位置に保持することにより、
前記ロードシーブの遊転制御を可能とし、かつ、この状
態で前記操作ハンドルを駆動部材に前記弾性押圧部材の
押圧力で弾接させることにより、前述した遊転制御状態
を保持てきるようにしている。一方、前記ロードシーブ
の定常運転を行う場合で荷揚げ作業時には、前記操作ハ
ンドルを第2位置から第1位置側に移動させて、前記操
作レバーで前記駆動部材を正転方向に回転させることに
より、この駆動部材を駆動軸に沿ってメカニカルブレー
キ側に螺進させ、この螺進で前記メカニカルブレーキを
作動させて、前記操作レバーの操作力を前記ロードシー
ブに伝え、該ロードシーブに掛回したロードチエンを介
して荷揚げ作業が行われる。また、定常運転時で荷下し
作業を行う場合には、前記操作レバーで駆動部材を逆転
方向に回転させることにより、この駆動部材を前記駆動
軸に沿ってメカニカルブレーキに対し螺退させ、この螺
退により前記メカニカルブレーキの制動を中止させ、荷
物の負荷で前記ロードシーブ及び駆動軸を前記駆動部材
がメカニカルブレーキを作動させるまでの範囲で逆転さ
せ、斯かる操作を繰り返すことにより荷下し作業が行わ
れるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】所が、以上の巻上牽引
機では、前記ロードシーブの遊転制御時に、前記操作ハ
ンドルを前記第1位置から第2位置へと引出し、この第
2位置において前記操作ハンドルを前記弾性押圧部材の
付勢力で駆動部材に弾接させ、該駆動部材の駆動軸に対
する相対回転を抑制して前述した遊転制御状態を保持す
るようにしているため、この遊転制御により前記ロード
チエンの引出し又は引戻しを行う場合、該ロードチエン
に作用させる引張り力の入力範囲を拡大できて、熟練を
要することなく遊転操作を簡単に行える反面、次のよう
な問題が発生したのである。即ち、前記操作ハンドル
は、定常運転が行われる第1位置と遊転制御が行われる
第2位置との範囲で軸方向移動されるのであるが、この
第2位置への移動は、前記駆動部材による前記メカニカ
ルブレーキに対する押圧力を解除して、該メカニカルブ
レーキを非作動位置に保持可能な小さな範囲で行われる
ことから、前記操作ハンドルが第1及び第2位置の何れ
に位置されているかを外部から容易には判断することが
できず、このため、ややもすると作業者が誤って、前記
操作ハンドルを定常運転が行われる第1位置に位置させ
たままで遊転操作を行ったり、また、遊転制御が行われ
る第2位置に保持させたままで前記ロードチエンの巻上
げや巻戻しを行ったりして混乱を招くなどの不都合が生
じたのである。
【0005】本発明の目的は、操作ハンドルを引出すだ
けの簡単な操作で遊転制御が行えて操作性をより簡便に
でき、しかも、前記操作ハンドルが定常運転が行われる
第1位置又は遊転制御が行われる第2位置の何れに位置
されているかを外部から容易に判断することができて、
作業者の誤操作をなくすことができるレバー式巻上牽引
機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本発明は、ロードシーブ3と、従動部材7をもち
前記ロードシーブ3を駆動する駆動軸5と、この駆動軸
5に螺着する駆動部材8と、この駆動部材8と前記従動
部材7との間に設けるメカニカルブレーキ13と、前記
駆動部材8を正逆方向に駆動する操作レバー16とを備
えたレバー式巻上牽引機において、前記駆動部材8は遊
転制御面35を備え、前記駆動軸5の軸端部には、前記
駆動部材8と近接する第1位置と離反する第2位置とに
わたり軸方向移動のみ可能で、第2位置への操作時前記
遊転制御面35に係合して、前記駆動部材8を前記メカ
ニカルブレーキ13の非作動位置に保持する操作ハンド
ル18を備えると共に、前記操作レバー16のボス部1
6aに、前記操作ハンドル18に向かって突出する突出
筒16bを設け、前記操作ハンドル18に前記突出筒1
6bを覆う筒状覆い部18aを設けて、前記突出筒16
bに前記操作ハンドル18の第2位置への操作時前記覆
い部18aの移動で表出する遊転表示部37を設けたの
である。
【0007】
【作用】以上の構成によれば、前記ロードシーブ3の定
常運転を行う場合には、前記操作ハンドル18を前記駆
動部材8に対し近接する第1位置に移動させた状態で、
前記操作レバー16を正逆方向に回転操作することによ
り、前記ロードシーブ3が正逆方向に回転されて、この
ロードシーブ3に掛回されたロードチエンにより荷揚げ
及び荷下し作業が行われ、また、前記操作ハンドル18
を前記駆動部材8から離反する第2位置側に移動させ、
この駆動部材8の遊転制御面35に前記操作ハンドル1
8を係合させて前記メカニカルブレーキ13を非作動位
置に保持することにより、前記ロードシーブ3がフリー
回転可能な遊転状態に保持されるのであり、従って、斯
かる遊転状態に保持することによって、前記ロードチエ
ンの引張り力の入力範囲を拡げられ、熟練を要すること
なく、該ロードチエンを迅速に引出したり引戻したりし
て、その長さ調整を行うことができるのである。そし
て、以上のように、前記操作ハンドル18を第2位置に
移動させて遊転制御を行うときには、この操作ハンドル
18の移動操作により該ハンドル18に設けた筒状覆い
部18aが追従移動され、これに伴い前記操作レバー1
3の突出筒16bに設けた遊転表示部37が外部表出さ
れ、従って、前記操作ハンドル18が第2位置側に位置
されていて前記ロードシーブ3が遊転制御状態にあるこ
とを外部から容易に判断することができ、また、前記遊
転表示部37が前記ハンドル18の筒状覆い部18aで
覆われていて外部から見えないときには、前記操作ハン
ドル18が第1位置側にあって前記ロードシーブ3が定
常運転状態にあることを容易に判断できるのであり、こ
のため、作業者の誤操作をなくすことができるのであ
る。
【0008】
【実施例】図1に示したレバー式巻上牽引機は、所定間
隔を置いて対向状に配設された第1及び第2側板1,2
間に、ロードシーブ3をもった筒軸4を回転自由に支持
して、該筒軸4内に、後記する操作レバー側から回転動
力が伝達される駆動軸5を相対回転可能に支持すると共
に、この駆動軸5の前記第2側板2から突出される外側
端部と前記ロードシーブ3との間に、複数の減速ギヤか
ら成る減速歯車機構6を介装させて、該減速歯車機構6
で前記駆動軸5の回転動力を、前記ロードシーブ3側に
減速して伝達するようにしている。
【0009】また、前記第1側板1から突出される前記
駆動軸5の外部側にはフランジをもったハブから成る従
動部材7を螺着し、該従動部材7の外方側で前記駆動軸
5上に、外周に歯部8aをもつ駆動部材8を螺着すると
共に、この駆動部材8と前記従動部材7との間に、一対
の制動板9,10と制動用爪車11とをそれぞれ介装さ
せ、かつ、前記第1側板1に、前記制動用爪車11と噛
合する制動用爪12を設けて、これら制動用爪車11及
び各制動板9,10からメカニカルブレーキ13を構成
している。
【0010】更に、前記メカニカルブレーキ13の外周
部を被覆するブレーキカバー13aの外側部で前記駆動
部材8の径方向外方側には、該駆動部材8の外周部に設
けた前記歯部8aに噛合可能な送り側爪及び戻し側爪を
備えた送り爪片14をもち、該送り爪片14の送り側爪
及び戻し側爪を前記歯部8aに選択的に係脱操作する操
作部15を備えた操作レバー16を設けている。
【0011】しかして、以上のように構成したレバー式
巻上牽引機において、前記駆動軸5の軸端部にストッパ
ー17を設けて、このストッパー17と前記駆動部材8
との間に、前記駆動軸5に対し相対回転不能とした操作
ハンドル18を、前記駆動部材8に近接してロードシー
ブ3の定常運転を行う第1位置と、駆動部材8から離反
してロードシーブ3の遊転制御を行う第2位置とにわた
って軸方向移動可能に介装すると共に、前記駆動部材8
には遊転制御面35を設けて、前記操作ハンドル18の
第2位置への操作時、該ハンドル18を前記遊転制御面
35に係合させることにより、前記駆動部材8を前記メ
カニカルブレーキ13から離反させて、該メカニカルブ
レーキ13を非作動位置に保持するようになす一方、前
記操作レバー13のボス部16aに、前記操作ハンドル
18に向かって突出する突出筒16bを設け、また、前
記操作ハンドル18には前記突出筒16bを覆う筒状覆
い部18aを設けて、前記突出筒16bに前記操作ハン
ドル18の第2位置への操作時に前記覆い部18aの移
動で表出する遊転表示部37を設けたのである。
【0012】更に詳記すると、前記操作ハンドル18と
ストッパー17との間には、前記ハンドル18を駆動部
材8の方向に付勢し、かつ、一対のばね足19a,19
bをもち、一方のばね足19aを前記ストッパー17に
係止し、他方のばね足19bを駆動部材8に係止して、
この駆動部材8をブレ−キ弛緩方向に付勢する主として
コイルばねから成る遊転用ばね19を設けると共に、前
記ハンドル18と駆動部材8との間には、該駆動部材8
の駆動軸5に対する相対回転範囲を規制し、前記ハンド
ル18の駆動部材8に対する離反方向への移動つまり前
記第2位置への移動で規制解除可能とした規制手段を設
けるのである。
【0013】即ち、図1に示した実施例では、前記駆動
軸5に第1及び第2ねじ部20,21とセレーション部
23とを設け、第1ねじ部20に前記従動部材7を、ま
た、第2ねじ部21に前記駆動部材8を螺着して、前記
従動部材7と前記駆動部材8との間にはコイルスプリン
グ24を介装して該コイルスプリング24により前記駆
動軸5に対する前記従動部材7の軸方向移動を拘束する
と共に、前記駆動部材8を、該駆動部材8の前記駆動軸
5に対する正転により図1左方向へ螺進するようにして
おり、また、前記駆動部材8の外方側における前記セレ
ーション部23に1対のスリーブ25、26を嵌合する
と共に、第1スリーブ25に鍔25aを設け、第2スリ
ーブ26の外方側における前記セレーション部23の端
部に前記ストッパー17をセレーション結合により取付
け、ナット27の締め付けにより該ストッパー17を前
記各スリーブ25、26を介して前記駆動軸5に固定し
ている。
【0014】また、前記第2スリーブ26に前記操作ハ
ンドル18のボス部28に設けた嵌合孔28aを嵌合し
て、前記操作ハンドル18を前記駆動軸5の軸方向移動
可能で、かつ、回転可能にした状態で前記ストッパー1
7と駆動部材8との間に介装すると共に、図2に示した
ように、前記操作ハンドル18の内周面には凸条29を
設ける一方、前記ストッパー17の外周部には、図3に
示したように、前記凸条29が係合する係合凹溝30を
設けて、前記操作ハンドル18の凸条29を、前記スト
ッパー17の係合凹溝30に係合させ、この係合により
前記操作ハンドル18を前記駆動軸5に対し相対回転不
能にするのである。
【0015】また、前記遊転用ばね19は、前記操作ハ
ンドル18のボス部28の外側面と前記ストッパー17
の前記ボス28に対向する内側面との間に介入させると
共に、前記ストッパー17と駆動部材8とには、図3及
び図6に示したように、前記ばね19のばね足19a,
19bを係止する係止孔41,42を設け、また、前記
操作ハンドル18には前記駆動部材8の係止孔42に係
止する前記ばね足19bの途中を貫通させるための円弧
状の長孔43を設け、この長孔43を介して前記ばね足
19bを前記駆動部材8の係止孔42に係止している。
【0016】そして、前記ばね19の各ばね足19a,
19bを係止孔41,42に係止して前記ばね19と前
記ストッパー17と操作ハンドル18との間にセットす
るとき、前記駆動軸5のセレーション部23に組込む前
記ストッパー17を、該ストッパー17の係止孔41に
係止するばね足19aが前記駆動部材8の係止孔42に
係止するばね足19bに対し周方向に変位し、前記駆動
部材8をブレ−キ弛緩方向即ち、図4の点線矢印方向
に、前記ばね19のばね反力が作用するように捩じって
前記セレーション部23に結合するのであって、斯くす
ることにより前記駆動部材8は、前記ばね19によりブ
レ−キ弛緩方向に付勢されることになり、後記する遊転
操作時、メカニカルブレ−キ13を弛緩させ得るのであ
る。また、前記ストッパー17と操作ハンドル18との
間に介入する前記ばね19のコイル部は、前記ストッパ
ー17のナット27による駆動軸5への固定時、前記ス
トッパー17の内側と、前記操作ハンドル18のボス部
28の外側面とに接触するのであって、この接触で前記
コイル部が軸方向に撓み、前記操作ハンドル18は前記
第1スリーブ25の鍔25aに押圧されるように、つま
り、前記ストッパー17から離反させる方向、即ち、前
記駆動部材8側に付勢されるのである。
【0017】尚、前記ストッパー17に設ける前記係止
孔41は、図3に示したように、前記ストッパー17の
周方向に沿って複数個設け、これら係止孔41の一つを
選択して前記ばね19のばね足19aを係止するのであ
って、この係止孔41の選択により前記ばね19の捩り
ばね反力を調整できるようになっている。
【0018】更に、前記操作ハンドル18のボス部28
の背面側における半径方向端部には、前記駆動部材8側
へ突出する係合突起31を図4に仮想線で示したように
対称状に二つ設けると共に、前記駆動部材8における前
記操作ハンドル18のボス部28に対向する側には、図
1及び図4に示したように1対の突出部32を対称状に
設けて、これら突出部32に、前記駆動部材8が駆動軸
5に対して相対回転するとき、前記係合突起31が係合
して該駆動部材8の駆動軸5に対する相対回転範囲を規
制し前記規制手段を構成する第1及び第2規制面33,
34を設けると共に、この第2規制面34と連続し、前
記操作ハンドル18を前記駆動部材8に対し離反する第
2位置へ移動させて、前記駆動部材8を前記ばね19の
捩り方向の付勢力で駆動軸5に対して相対回転すると
き、前記ばね19の軸方向の付勢力で前記係合突起31
の突出先端面を接触させ、前記メカニカルブレーキ13
を非作動位置に保持する前記遊転制御面35を設けるの
であり、また、前記突出部32には、前記遊転制御面3
5から立ち上がり、前記係合突起31の先端面が前記遊
転制御面35に接触した状態で前記駆動部材8が駆動軸
5に対して相対回転するとき、前記係合突起31の回転
方向前方側と係合する第3規制面36を設けるのであ
る。
【0019】そして、前記操作レバー16のボス部16
aに設ける前記突出筒16bを、前記遊転制御面35が
形成される突出部32と前記操作ハンドル18から突出
される各係合突起31との外周囲を覆うように、該ハン
ドル18側に向かって一体状に突出形成し、斯かる突出
筒16bの外周面に、遊転制御状態を表示する文字や記
号などを直接印刷したり又は同文字などが印刷されたシ
ール材を貼着するなどして前記遊転表示部37を形成す
るのであり、一方、前記ハンドル18に設ける前記筒状
覆い部18aは、前記突出筒16bの外周囲に位置さ
れ、該突出筒16bとオーバーラップするように、前記
ハンドル18の外周部位に前記操作レバー16側に向け
て一体状に突出形成するのであって、前記ハンドル18
を第2位置側に移動させて遊転制御を行うとき、このハ
ンドル18の移動操作に伴う前記覆い部18aの追従移
動により、前記突出筒16bに設けた遊転表示部37を
外部に表出させ、この外部表出により前記操作ハンドル
18が第2位置側に位置されていて前記ロードシーブ3
が遊転制御状態にあることを外部から判断可能となすの
である。
【0020】尚、図1において44は、前記送り爪片1
4の送り側爪が駆動部材8の歯部8aに係合する送り位
置(正転駆動位置)と、戻し側爪が前記歯部8aに係合
する戻し位置(逆転駆動位置)及び前記送り側爪と戻し
側爪との何れもが前記歯部8aに係合しない中立位置と
の3位置に保持する爪保持機構で、押体45とばね46
とにより構成している。
【0021】また、以上の構成では、前記駆動軸5上に
第1及び第2ねじ部20、21を設けて、前記従動部材
7と駆動部材8とを螺着したが、これは駆動軸の加工性
や強度の面を考慮したものであって、前記第1ねじ部2
0はセレーションでもよい。また、前記第1ねじ部20
を設けて前記従動部材7を螺着する場合、前記コイルス
プリング24により前記従動部材7の螺進を拘束するよ
うにしたが、前記第2ねじ部21にEリングを設けて、
該Eリングと前記従動部材7との間に前記コイルスプリ
ング24を設けてもよい。また、前記第1ねじ部20の
ねじ溝に米国ナイロック社製の大きな弾性反発力をも
ち、摩擦接合力をもったナイロン樹脂をコーティングし
て、前記従動部材7の螺進をその戻り止め効果で拘束し
てもよい。更に、前記従動部材7をねじ止めやコッター
ピンの打ち込みにより前記駆動軸5に固定してもよいの
であって、前記スプリング24は必要なものでない。
【0022】次に、以上のように構成したレバー式巻上
牽引装置の作用について説明する。先ず、荷揚げ作業を
行う場合には、前記操作ハンドル18を前記駆動部材8
に対し近接する第1位置に移動させ、前記操作レバー1
6に設けた操作部15の操作で前記送り爪片14の送り
側爪を前記駆動部材8の歯部8aに係合させて、前記レ
バー16の揺動操作を行うことにより、前記駆動部材8
が正転方向に回転されるのであり、そして、この正回転
時には、前記駆動部材8が、図1左側方向、即ち、前記
従動部材7側に螺進し、前記メカニカルブレーキ13が
作動して、前記駆動部材8の回転動力が前記駆動軸5か
ら前記減速歯車機構6及び筒軸4を介して前記ロードシ
ーブ3側に伝達され、該ロードシーブ3の回転に伴い、
該ロードシーブ3に掛回したチェンに接続した荷物など
の荷揚作業が行われる。
【0023】また、荷下作業を行う場合には、前記操作
ハンドル18を前記第1位置に移動させた状態で、前記
操作部15における送り爪片14の戻し側爪を前記駆動
部材8の前記歯部8aに係合させて、前記レバー16を
揺動操作することにより、前記駆動部材8が逆転方向に
回転されるのであって、このとき前記係合突起31は、
図4の仮想線で示した位置、即ち、第1規制面33と第
2規制面34との間に位置しているから、前記駆動部材
8は駆動軸5に対して第1規制面33と第2規制面34
との間で相対回転して、前記従動部材7に対して後退で
き、前記従動部材7の後退により、前記メカニカルブレ
ーキ13の制動作動が中止されて、前記駆動軸5が駆動
部材8の逆転量だけ逆回転することができ、安全に荷下
作業が行われる。
【0024】次に、前記ロードシーブ3を遊転状態にし
て、該ロードシーブ3に掛回したチェンの負荷側への自
由な伸長や短縮を行う場合について説明する。
【0025】この場合、前記送り爪片14は中立位置に
位置させるのであって、この状態で前記操作ハンドル1
8を前記ばね19の軸方向付勢力に抗して前記ストッパ
ー17側、即ち、駆動部材8に対し離反する第2位置へ
と引出す。この引出しにより、前記操作ハンドル18に
設けた前記突起31が前記第1及び第2規制面33,3
4に対し規制されない規制解除位置に移動するのであ
り、この規制解除と、前記送り爪片14の中立位置への
切換えとにより前記駆動部材8は、前記ばね19の捩り
方向の付勢力でブレ−キ弛緩方向(図4点線矢印方向)
に回転し、図5に示した状態になる。
【0026】従って、前記ばね19のばね力を、前記送
り爪片14を中立位置とした駆動部材8をブレ−キ弛緩
位置に回転させ得るばね力とすることにより、前記操作
ハンドル18を第2位置に引出すだけで前記駆動部材8
を回転させて前記従動部材7から離れる方向に螺退さ
せ、前記メカニルブレ−キ13による制動作用を解除し
て、前記ロードシーブ3を遊転状態にできるのである。
しかも、このとき、前記突起31は図4点線で示した位
置から図5点線で示した位置に移動して前記駆動部材8
の遊転制御面35に対向するのであって、この状態で前
記操作ハンドル18の引出し操作を解放すると、前記ば
ね19の軸方向の付勢力で前記操作ハンドル18が駆動
部材8の方向に押圧され、前記突起31の突出先端面が
図7に示したように前記駆動部材8に設けた前記突出部
32の遊転制御面35に弾接するのであり、この弾接に
よる摩擦抵抗により前記ロードシーブ3の遊転状態が保
持されるのである。従って、このように遊転状態を保持
できるから前記チェンを引張り、負荷側チェンの迅速な
伸長や短縮を行う遊転制御時、前記チェンの引張り力の
入力範囲は、従来例に比較して広くできるのであって、
熟練を要することなく負荷側チェンの伸長及び短縮調整
ができるのである。
【0027】また、前記駆動部材8に設けた前記突出部
32には前記第3規制面36を設けて、前記突出部32
の遊転制御面35に前記係合突起31の突出先端面が弾
接した状態で前記駆動部材8が前記ばね19の捩り付勢
力により駆動軸5に対して相対回転するとき、前記係合
突起31の回転方向前部を、前記第3規制面36により
それ以上の回転を規制するようにしているから、前記駆
動部材8のばね19による回転の回転角度を制限するこ
とができ、前記駆動部材8と従動部材7との間隔を、前
記ロードシーブ3が遊転するのに必要な間隔より必要以
上に広がらないようにできる。
【0028】更に、以上のように遊転制御をしている状
態で前記チェンの引張り力を強くし、前記ロードシーブ
3に逆転方向の強い力を作用させるときは、前記係合突
起31の突出先端面と前記遊転制御面35と弾接がスリ
ップして解除され、前記係合突起31が第1規制面33
と第2規制面34との間に戻って、前記したように、前
記メカニカルブレーキ13の制動作動が行われたり、中
止されたりできる状態に戻るのである。即ち、遊転状態
において前記ロードシーブ3に逆転方向の強い力が作用
すると、前記駆動部材8は前記駆動軸5に螺着され、か
つ、その回転慣性力は前記駆動軸5に比較して大きいか
ら、前記遊転制御面35が前記ばね19の捩り付勢力に
打勝って係合突起31に対し滑り前記駆動部材8は前記
操作ハンドル18の回転に対して少し遅れて回転を始め
ることになり、この結果、前記係合突起31の突出先端
面と前記遊転制御面35と弾接が解除されて、前記係合
突起31が第1規制面33と第2規制面34との間に戻
ることになるのである。
【0029】また、以上の遊転制御によりロードチェン
の長さを調節して、このロードチェンを緊張させた後、
荷揚げしたり牽引したりする場合には前記送り爪片14
を中立位置から送り位置に切換え、送り側爪を前記駆動
部材8の歯部8aに係合させて、前記操作レバ−16を
操作することにより前記メカニカルブレ−キ13を作動
状態に容易に復帰させられる。即ち、前記送り側爪を前
記駆動部材8の歯部8aに係合させた状態で操作レバ−
16を操作すると、前記駆動軸5は前記ロードチェンの
緊張で回転抵抗が与えられるから、前記駆動部材8が正
転方向、つまり送り方向に回転して螺退し、前記メカニ
カルブレ−キ13が作動するのであって、このメカニカ
ルブレ−キ13を介して前記ロードシーブ3を駆動回転
させ、荷揚げしたり、牽引したりすることができるので
ある。
【0030】また、この荷揚げ又は牽引時、前記操作ハ
ンドル18を引出して遊転操作をしようとしても、前記
送り爪片14の送り側爪が駆動部材8の歯部8aに噛合
っている以上、遊転制御状態にはならない。
【0031】更に荷揚げ又は牽引時、前記送り爪片14
を中立位置に切換えて操作ハンドル18を引出して遊転
操作する場合、前記駆動部材8が前記ばね19の捩り方
向の付勢力で回転しブレ−キが弛緩することがあって
も、ロードシーブ3に作用する逆転方向の負荷が大きい
ときには、前記ロードチェンを強く引張った場合と同
様、メカニカルブレ−キ13が作動することになる。
尚、前記操作ハンドル18の内側端部に係止用フランジ
部を設けると共に、前記送り爪片14の操作部15に送
り位置及び戻し位置への操作時、前記フランジ部が係合
し、前記操作ハンドル18の引出し操作を不能にし、中
立位置への操作時のみ引出し操作を可能にする誤操作防
止片を設けるのが好ましい。
【0032】以上のように、前記送り爪片14を中立位
置に切換えて操作ハンドル18を引だすだけの簡単な操
作で、前記駆動部材8を回動させてメカニカルブレ−キ
13による制動作用を解除し、前記ロードシーブ3を遊
転状態に制御できるから、遊転操作を簡便にできるし、
また、不慣れな操作者でも誤動作なく遊転操作を行える
のであって、その操作性を向上できるし、また、前記ば
ね19の軸方向付勢で遊転状態を保持できるから、遊転
制御時においてロードチェンを引張って負荷側長さを調
整するとき、その引張り力の入力範囲を広げられ、従っ
て、遊転制御時のチェン長さ調整も熟練を要することな
く行えるのである。
【0033】さらに、以上のような遊転制御時に、前記
操作ハンドル18を第2位置に移動させたときには、こ
の操作ハンドル18の移動操作に伴い前記筒状覆い部1
8aが追従移動され、これにより図7で示すように前記
操作レバー13の突出筒16bに設けた遊転表示部37
が外部表出されるのであり、従って、前記操作ハンドル
18が第2位置側に位置されていて前記ロードシーブ3
が遊転制御状態にあることを外部から容易に判断するこ
とができ、また、前記遊転表示部37が前記ハンドル1
8の筒状覆い部18aで覆われていて外部から見えない
ときには、前記操作ハンドル18が第1位置側にあって
前記ロードシーブ3が荷揚げ荷下しが行われる定常運転
状態にあることを容易に判断できるのであり、このた
め、作業者の誤操作をなくすことができるのである。
【0034】また、以上説明した実施例は、前記係合突
起31を操作ハンドル18に設け、遊転制御面35を駆
動部材8に設けたが、逆でもよいし、また、前記第1ス
リーブ25に鍔25aを設け、この鍔25aにより前記
操作ハンドル18に作用する前記ばね19の軸方向付勢
力を受止めるようにし、通常の使用時前記駆動部材8に
前記軸方向付勢力が作用しないようにしたが、前記鍔2
5aをなくしてもよい。
【0035】次に、図8乃至図14に示した第2実施例
を説明する。この第2実施例は、前記操作ハンドル18
を前記駆動部材8に対し近接する第1位置の方向に付勢
する遊転用第1ばね49と、前記駆動部材8をブレ−キ
弛緩方向に付勢する遊転用第2ばね50とを別個に設
け、前記第1ばね49を前記操作ハンドル18とストッ
パー17との間に介装し、前記第2ばね50を前記駆動
部材8と操作ハンドル18との間に介装し、前記操作ハ
ンドル18を第2位置に操作したとき、前記駆動部材8
をブレ−キ弛緩方向に付勢するように構成したものであ
る。
【0036】更に詳記すると、前記第2ばね50は第1
実施例の遊転用ばね19と同様、1対のばね足50a,
50bをもつコイルばねから構成すると共に、前記スリ
ーブ25をなくして該スリーブ25を挿嵌していた前記
駆動部材8の凹陥部に前記第2ばね50のコイル部を、
前記操作ハンドル18の第1位置では軸方向反力が得ら
れるように内装するのである。そして、前記駆動部材8
に設ける前記突出部32には、図11乃至図13に示し
たように前記第2ばね50の各ばね足50a及び50b
を係止する凹部から成る第1係止部51及び第2係止部
52を設け、前記第1係止部51の凹部深さを深くして
前記第1ばね足50aを前記駆動部材8の外側端面に沿
わせて引出して係止すると共に、前記第2係止部52の
凹部深さは、前記第1係止部51より浅くし、この凹部
を形成する凹部壁面のうち前記駆動部材8のブレ−キ弛
緩方向に位置する凹部壁面52aを、そのブレ−キ弛緩
方向の回転で前記第2ばね50bの係止が解除されるよ
うに傾斜状として、この第2係止部52に前記第2ばね
足50bを前記コイル部に捩り反力が生ずるように係止
するのであって、この第2係止部52により第2ばね足
50bが係止されることにより前記第2ばね50による
駆動部材8のブレ−キ弛緩方向への付勢は中断されるこ
とになる。
【0037】また、前記第2ばね足50bは、前記第2
係止部52による係止部位を越えて径方向外方に延長さ
れ、前記操作ハンドル18に設ける前記係合突起31に
係止可能となっており、従って、前記操作ハンドル18
を第2位置に引出したとき、前記第2ばね50の軸方向
反力により前記第2ばね足50bは軸方向外方に復帰移
動すると同時に、捩り反力で前記第2係止部52から離
脱し、前記係合突起31に係止されることになる。
【0038】つまり、前記第2係止部52による係止が
解除されて前記操作ハンドル18の係止突起31に係止
されると、この操作ハンドル18を基に前記駆動部材8
が第2ばね50の捩り反力でブレ−キ弛緩方向に付勢さ
れることになる。
【0039】尚、前記第2ばね足50bの第2係止部5
2への係止時、前記第2ばね足50bの延長部と係合突
起31との間には図11のように隙間が生ずるのであっ
て、巻下げ又は牽引解除時には、このばね足50bを撓
ませることなくメカニカルブレ−キ13の作動解除が可
能となる。
【0040】そして、以上のような第2実施例において
も、第1実施例の場合と同様に、前記操作レバー13の
ボス部16aに、前記操作ハンドル18に向かって突出
する突出筒16bを設けると共に、前記操作ハンドル1
8に前記突出筒16bを覆う筒状覆い部18aを設け
て、前記突出筒16bに前記操作ハンドル18の第2位
置への操作時に前記覆い部18aの移動で表出する遊転
表示部37を設けるのであって、前記ハンドル18を第
2位置側に移動させて遊転制御を行うとき、このハンド
ル18の移動操作に伴う前記覆い部18aの追従移動に
より前記遊転表示部37を外部に表出させ、この外部表
出により前記操作ハンドル18が第2位置側に位置され
ていて前記ロードシーブ3が遊転制御状態にあることを
外部から判断できるようになすのである。
【0041】以上のような第2実施例によれば、第1実
施例と同様操作ハンドル18を第2位置に引出すだけの
簡単な操作で遊転制御ができる利点が得られながら、前
記操作ハンドル18が第2位置に引出されない限り、前
記操作レバ−16の送り爪14を中立位置に切換えて
も、前記駆動部材8にはブレ−キ弛緩方向への付勢力が
作用しないのであるから、前記メカニカルブレ−キ13
が不用意に弛緩されることはない利点を有することにな
る。
【0042】即ち、第2実施例による遊転作用は第1実
施例と同様、操作レバ−16の送り爪14を中立位置に
切換えて操作ハンドル18を第2位置に引出すだけで前
記第2ばね50の捩り作用で前記駆動部材8をブレ−キ
弛緩方向に回転させ、前記メカニカルブレ−キ13を弛
緩することができるし、また、第2位置において前記係
合突起31が前記遊転制御面35に第1ばね49の軸方
向付勢力で弾接し、遊転保持ができるのであり、その上
に前記第1ばね49とは別に前記第2ばね50を設け、
操作ハンドル18が第1位置に位置するときには前記駆
動部材8に設ける前記第2係止部52で係止し、駆動部
材8のブレ−キ弛緩方向への付勢を中断するようにした
から、前記送り爪14を中立位置に切換えても前記操作
ハンドル18を第2位置に引出さない限り前記駆動部材
8がブレ−キ弛緩方向に回転することはない利点を有す
ることになる。
【0043】さらに、以上のような遊転制御時に、前記
操作ハンドル18を第2位置に移動させたときには、実
施例1の場合と同様に、この操作ハンドル18に伴う前
記筒状覆い部18aの追従移動により、図14で示すよ
うに前記操作レバー13の突出筒16bに設けた遊転表
示部37が外部表出されるのであり、従って、前記操作
ハンドル18が第2位置側に位置されていて前記ロード
シーブ3が遊転制御状態にあることを外部から容易に判
断することができるし、また、前記操作ハンドル18が
第1位置側にあって前記ロードシーブ3が荷揚げ荷下し
が行われる定常運転状態にあることを容易に判断するこ
とができる。
【0044】尚、図8及び図13,14において53は
前記第2ばね50を受止めるばね受座金である。
【0045】又、第2実施例において前記第2ばね50
の第2ばね足50bを、前記操作ハンドル18の係合突
起31に係合可能としたが、前記操作ハンドル18のボ
ス部28に、長孔状の係止孔を設けてもよい。前記係合
突起31を利用して前記第2ばね足50bを係合するよ
うに構成すれば、長孔状の係止孔をわざわざ設ける必要
がないから、それだけ構造簡単にできる。
【0046】更に、第2実施例のように、第1ばね49
と第2ばね50とを別個に形成する場合、前記第2ばね
50は、図15に示すように、同一平面で螺旋状に捻じ
られた捩り部50cと、この捩り部50cの両端に位置
する第1及び第2ばね足50d,50eとにより形成
し、前記第1ばね足50dを前記捩り部50cに対し軸
方向に直角状に屈曲させて、前記駆動部材8の第1規制
面33に係合させるのであり、また、前記第2ばね足5
0eは、前記捩り部50cに対し径方向に屈曲させて前
記操作ハンドル18の係合突起31に係合させるのであ
る。
【0047】この場合、前記第2ばね足50cは前記操
作ハンドル18の位置如何に拘らず、つまり第2位置に
位置する場合は勿論、第1位置に位置する場合でも前記
係合突起31に係合させるのであって、前記駆動部材8
は、前記第2ばね50の捩り方向付勢力が常時作用する
ことになる。また、前記ばね足を前記駆動部材8に直接
係止する以外、駆動部材8と一体的に回転可能とする別
部材を介して間接的に係止してもよい。
【0048】次に、図16に示した第3実施例について
説明する。この第3実施例は、以上のような遊転制御機
構を備えると共に、前記駆動部材8に定格負荷を調整可
能とした過負荷防止機構60を設けたものである。この
過負荷防止機構60は、前記駆動軸5における従動部材
7の外方側にメカニカルブレーキ押え70を螺着し、該
ブレーキ押え70上に前記駆動部材8を一方向回転機構
71を介して回転可能に支持すると共に、前記ブレーキ
押え70と駆動部材8との間に、前記過負荷防止機構6
0として、一対の摩擦板61,62と押え板63及び弾
性部材64と、これら各者の外方側に位置され、前記ブ
レーキ押え70のねじ部に螺合された調整部材65とを
介装させるのである。そして、前記整部材65を前記ブ
レーキ押え70のねじ部に沿って螺回し、前記弾性部材
64による前記各摩擦板61,62の前記ブレーキ押え
70や駆動部材8に対する摩擦抵抗を調整することによ
り定格負荷を調整して、この定格負荷以上の荷物の巻上
げ時には、前記各摩擦板61,62を前記ブレーキ押え
70や駆動部材8に対しスリップさせて巻上げをできな
いようにしたのである。
【0049】そして、以上のような第3実施例において
も、前述した場合と同様に、前記操作レバー13のボス
部16aに、前記操作ハンドル18に向かって突出する
突出筒16bを設けると共に、前記操作ハンドル18に
前記突出筒16bを覆う筒状覆い部18aを設けて、前
記突出筒16bに前記操作ハンドル18の第2位置への
操作時に前記覆い部18aの移動で表出する遊転表示部
37を設けるのであって、前記ハンドル18を第2位置
側に移動させて遊転制御を行うとき、このハンドル18
の移動操作に伴う前記覆い部18aの追従移動により前
記遊転表示部37を外部に表出させ、この外部表出によ
り前記操作ハンドル18が第2位置側に位置されていて
前記ロードシーブ3が遊転制御状態にあることを外部か
ら判断できるようになすのである。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかるレバ
ー式巻上牽引機では、駆動部材8に遊転制御面35を設
け、駆動軸5の軸端部には、前記駆動部材8と近接する
第1位置と離反する第2位置とにわたり軸方向移動のみ
可能で、第2位置への操作時前記遊転制御面35に係合
して、前記駆動部材8をメカニカルブレーキ13の非作
動位置に保持する操作ハンドル18を備えると共に、操
作レバー16のボス部16aに、前記操作ハンドル18
に向かって突出する突出筒16bを設け、前記操作ハン
ドル18に前記突出筒16bを覆う筒状覆い部18aを
設けて、前記突出筒16bに前記操作ハンドル18の第
2位置への操作時前記覆い部18aの移動で表出する遊
転表示部37を設けたから、前記操作ハンドル18を第
2位置側に移動させ、この駆動部材8の遊転制御面35
に前記操作ハンドル18を係合させて前記メカニカルブ
レーキ13を非作動位置に保持することにより、前記ロ
ードシーブ3をフリー回転可能とする遊転状態に保持で
きるのであり、従って、斯かる遊転状態に保持すること
によって、前記ロードシーブ3に掛回されたロードチエ
ンの引張り力の入力範囲を拡げられ、熟練を要すること
なく、該ロードチエンを迅速に引出したり引戻したりし
て、その長さ調整を簡単に行うことができるのである。
しかも、以上のように、前記操作ハンドル18を第2位
置に移動させて遊転制御を行うときには、この操作ハン
ドル18の移動操作により該ハンドル18に設けた筒状
覆い部18aが追従移動され、これに伴い前記操作レバ
ー13の突出筒16bに設けた遊転表示部37が外部表
出されることから、前記操作ハンドル18が第2位置側
に位置されていて前記ロードシーブ3が遊転制御状態に
あることを外部から容易に判断することができ、また、
前記遊転表示部37が前記ハンドル18の筒状覆い部1
8aで覆われていて外部から見えないときには、前記操
作ハンドル18が第1位置側にあって前記ロードシーブ
3が定常運転状態にあることを容易に判断できるのであ
り、このため、作業者の誤操作をなくすことができるの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるレバー式巻上牽引機の第1実
施例を示す縦断面図。
【図2】 操作ハンドルの正面図。
【図3】 ストッパーの正面図。
【図4】 駆動部材と操作ハンドルに設ける係合突起及
び遊転用ばねとの通常使用時の位置関係を示す正面図。
【図5】 遊転制御時の位置関係を示す図4に対応した
正面図。
【図6】 図4におけるA−A線断面図。
【図7】 同レバー式巻上牽引機の遊転制御状態を示す
縦断面図。
【図8】 第2実施例を示す縦断面図。
【図9】 操作ハンドルの正面図。
【図10】 ストッパーの正面図。
【図11】 駆動部材と操作ハンドルに設ける係合突起
及び遊転用第2ばねとの通常使用時の位置関係を示す正
面図。
【図12】 遊転制御時の位置関係を示す図11に対応
した正面図。
【図13】 要部の分解斜視図。
【図14】 同レバー式巻上牽引機の遊転制御状態を示
す縦断面図。
【図15】 第2ばねの他例を示す斜視図。
【図16】 第3実施例を示す縦断面図。
【符号の説明】
3 ロードシーブ 5
駆動軸 7 従動部材 8
駆動部材 13 メカニカルブレーキ 16
操作レバ− 16a ボス部 16b
突出筒 18 操作ハンドル 18a
覆い部 35 遊転制御面 37
遊転表示部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロードシーブ(3)と、従動部材(7)
    をもち前記ロードシーブ(3)を駆動する駆動軸(5)
    と、この駆動軸(5)に螺着する駆動部材(8)と、こ
    の駆動部材(8)と前記従動部材(7)との間に設ける
    メカニカルブレーキ(13)と、前記駆動部材(8)を
    正逆方向に駆動する操作レバー(16)とを備えたレバ
    ー式巻上牽引機において、 前記駆動部材(8)は遊転制御面(35)を備え、前記
    駆動軸(5)の軸端部には、前記駆動部材(8)と近接
    する第1位置と離反する第2位置とにわたり軸方向移動
    のみ可能で、第2位置への操作時前記遊転制御面(3
    5)に係合して、前記駆動部材(8)を前記メカニカル
    ブレーキ(13)の非作動位置に保持する操作ハンドル
    (18)を備えると共に、 前記操作レバー(16)のボス部(16a)に、前記操
    作ハンドル(18)に向かって突出する突出筒(16
    b)を設け、前記操作ハンドル(18)に前記突出筒
    (16b)を覆う筒状覆い部(18a)を設けて、前記
    突出筒(16b)に前記操作ハンドル(18)の第2位
    置への操作時前記覆い部(18a)の移動で表出する遊
    転表示部(37)を設けていることを特徴とするレバー
    式巻上牽引機。
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