JP2614195B2 - レバー式巻上牽引機 - Google Patents

レバー式巻上牽引機

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JP2614195B2
JP2614195B2 JP24165094A JP24165094A JP2614195B2 JP 2614195 B2 JP2614195 B2 JP 2614195B2 JP 24165094 A JP24165094 A JP 24165094A JP 24165094 A JP24165094 A JP 24165094A JP 2614195 B2 JP2614195 B2 JP 2614195B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレバー式巻上牽引機、詳
しくは送り爪をもった操作レバーを備え、この操作レバ
ーの往復操作でメカニカルブレ−キを介してロードシー
ブを駆動し、荷物の巻上げや牽引を行うようにしたレバ
ー式巻上牽引機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、操作レバーを備えたレバー式巻上
牽引機は、例えば実開平3−107490号公報に示さ
れているように駆動軸に、外周に歯部をもった駆動部材
が螺着され、また前記操作レバーには前記駆動部材の歯
部に切換可能に係合する送り爪を設け、この送り爪の送
り側爪部を前記歯部に係合させて前記操作レバーを往復
操作することにより、前記駆動部材を螺進させて、メカ
ニカルブレ−キを作動させ、このメカニカルブレ−キを
介して前記操作レバーの往復操作による駆動力を前記駆
動軸からロードシーブに伝え、このロードシーブを駆動
して荷物を巻上げたり、牽引したりし、また、前記送り
爪の戻し側爪部を前記駆動部材の歯部に係合させて前記
操作レバーを往復操作することにより前記駆動部材を螺
退させ、この螺退により前記メカニカルブレ−キの作動
を解除してロードシーブを前記駆動部材の螺退量だけ逆
回転させ、荷下ししたり、牽引解除したりするようにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】所が、以上のように構
成されるレバー式巻上牽引機において、前記駆動部材
は、前記操作レバーに設ける送り爪の送り側爪部と戻し
側爪部との一方を、前記駆動部材の外周に設ける歯部に
係合させ、前記操作レバーの往復操作により正逆回転さ
せられるようになっており、そして、この正回転で前記
駆動部材を螺進させてメカニカルブレ−キを作動させ、
前記操作レバーの往復操作による駆動力を前記駆動軸か
らロードシーブに伝え、該ロードシーブを駆動回転する
ようになっているため、前記ロードシーブに負荷が作用
している場合、前記駆動部材は螺進状態となってメカニ
カルブレ−キが作動することになり、従って、この状態
で前記操作レバーを往復操作しても、その往動で駆動力
を伝達でき、復動で駆動部材を追従させることなく往動
始端位置まで復帰させられるのであるが、前記ロードシ
ーブに負荷が作用していない無負荷時において、前記操
作レバーを往復操作して、前記ロードシーブを巻上・牽
引方向に作動させようとする場合、前記ロードシーブに
負荷が作用しないから、前記レバーの往動時、メカニカ
ルブレ−キが作動しても、その復動時、前記駆動部材の
歯部に係合する送り爪の噛合抵抗が前記駆動部材の逆回
転抵抗に打ち勝って、前記レバーの復動に追従して逆回
転して、メカニカルブレ−キが解除されることになり、
このため前記操作レバーを往復動させても前記駆動部材
が螺進・螺退を繰り返すだけとなって前記メカニカルブ
レ−キが作動しない不具合が生ずる。
【0004】そこで従来では、前記した無負荷時での操
作レバーによる巻上・牽引時、前記ロードシーブ又は該
ロードシーブに掛設されるロードチェンに負荷をあたえ
ながら操作レバーを往復操作させたり、操作レバーの復
動時、前記駆動部材に外部から手動で外力を加えたりし
て、前記操作レバーの復動操作に駆動部材が追従して逆
回転しないようにしているのである。
【0005】所が、何れの場合でも、操作レバーの往復
操作とは別に、前記ロードシーブ又はロードチェンに負
荷を与えたり、駆動部材に外力を加えたりする操作が必
要となり、特に一人作業においては、片手でレバー操作
しながら、片手で外力を加える操作と、巻上牽引機本体
を保持する操作とを行なわなければならず、このため、
無負荷時での巻上牽引操作が煩雑となる欠点があった。
【0006】本発明の目的は、無負荷状態での操作レバ
ーによる巻上・牽引操作時、外力を加えなくとも前記操
作レバーの往復操作によりメカニカルブレ−キを有効に
作動させて、簡単な操作でロードシーブの巻上・牽引方
向の駆動回転が行えるようにしたレバー式巻上牽引機を
提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め請求項1記載の発明は、ロードシーブ3と、従動部材
7をもち前記ロードシーブ3を駆動する駆動軸5と、外
周部に歯部8aをもち、前記駆動軸5に螺着する駆動部
材8と、この駆動部材8と前記従動部材7との間に設け
るメカニカルブレ−キ13と前記歯部8aに切換可能に
係合する送り爪14をもち、往復操作で前記駆動部材8
を正逆方向に駆動する操作レバー16とを備えたレバー
式巻上牽引機において、前記駆動軸5の軸端部に設ける
ストッパー17と、このストッパー17と駆動部材8と
の間に介装され、軸方向移動可能で、前記駆動軸5に対
し相対回転不能に設ける操作ハンドル18と、この操作
ハンドル18を前記駆動部材8に対し近接する方向に付
勢するばね19とを備え、前記操作ハンドル18の駆動
部材対向面に、前記駆動部材8に向かって突出する係合
突起31を設け、前記駆動部材8の操作ハンドル側対向
面に前記突起31が係合する係合段部37を設けると共
に、前記突起31における駆動部材8の駆動正回転方向
前方側に、前記突起31の先端側から基端側に向かって
駆動部材8の駆動正回転後方外側に傾斜する傾斜面31
aを設け、前記メカニカルブレ−キ13の作動時、前記
傾斜面31aが前記係合段部37に前記ばね19の付勢
力で弾接させたのである。
【0008】また、請求項2記載の発明は、駆動部材8
の操作ハンドル対向面に、操作ハンドル18の駆動部材
8に対する相対回転操作時、前記操作ハンドル18に設
ける係合突起31の軸方向端面が係合し、ばね19の付
勢力で弾接する遊転制御面35をもった突出部32を設
け、この突出部32の駆動回転方向後端部に係合段部3
7を設けたのであり、また、請求項3記載の発明は駆動
部材8と操作ハンドル18との間に、前記駆動部材8を
メカニカルブレ−キ13のブレ−キ弛緩方向に付勢する
遊転制御用ばね50を介装したのである。
【0009】また、請求項4記載の発明は、前記遊転制
御用ばね50を、両端部にばね足50b,50cをもっ
たリング状に形成すると共に、前記駆動部材8と操作ハ
ンドル18との間に、前記遊転制御用ばね50と係合
し、該遊転制御用ばね50の傾倒及び移動を規制する規
制手段を設けたのである。
【0010】また、請求項5記載の発明は、両端側にば
ね足50b,50cをもったばね本体50aの両端部
を、前記第1及び第2ばね足50b,50cがばね本体
50aに対し平面と直交する一方側位置と他方側位置と
に変位するように傾斜させたのである。
【0011】また、請求項6記載の発明は、ストッパー
17を駆動軸5に多数の凹凸条17a,23aによる結
合構造で結合させると共に、前記ストッパー17と操作
ハンドル18との対向面間に凹部30と、この凹部30
に嵌合する凸部29とを設けて、これら凹凸部29,3
0のうち、少なくとも一方を周方向に等間隔で複数設け
て、そのピッチ角を、前記ストッパー17と駆動軸5と
の間に設ける凹凸条17a,23aのピッチ角及びその
整数倍角と異なるピッチ角としたのである。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明では、メカニカルブレ−キ
13の作動時、前記操作ハンドル18に設ける係合突起
31の傾斜面31aに、駆動部材8に設ける係合段部3
7を前記ばね19の付勢力で弾接させたから、ロードシ
ーブ3に負荷が作用しない無負荷時でも、前記駆動部材
8に、その回転抵抗が与えられると同時に、ブレ−キ締
付方向の力が与えられ、このため操作レバー16の往復
操作による前記ロードシーブ3の巻上牽引時、前記操作
レバー16に設けられ、前記駆動部材8の歯部8aに係
合する送り爪14の噛合抵抗により前記駆動部材8が、
操作レバー16の復動作操作に追従して逆回転するのを
防止でき、この結果、無負荷時でも、前記レバー16の
操作によりメカニカルブレ−キ13を常に作動させら
れ、このメカニカルブレ−キ13を介してロードシーブ
3の巻上・牽引方向の駆動回転が可能となるのである。
【0013】従って、無負荷状態でロードシーブ3を巻
上牽引方向に駆動操作する場合、従来のようにロードシ
ーブに負荷を与えたり駆動部材に外力を加えたりする煩
雑な操作を不要にでき、無負荷状態での巻上牽引操作を
簡単にできるのである。
【0014】また、請求項2記載の発明では、駆動部材
8に前記操作ハンドル18に設ける係合突起31の端面
が係合し、前記ばね19の付勢力で弾接する遊転制御面
35をもった突出部32を設けたから、前記操作ハンド
ル18の操作による前記突起31の遊転制御面35への
弾接により遊転状態を保持できるのであり、この遊転状
態の保持により遊転制御時におけるロードチェンの引張
り力の入力範囲を広げられ、この結果、熟練を要するこ
となくロードチェンの長さの調整が行えるのであり、ま
た、前記突出部32の駆動回転方向後端部に係合段部3
7を設け、メカニカルブレ−キ13の作動時この係合段
部37を前記突起31の傾斜面31aに弾接するように
したから、この弾接により、前記突出部32を利用した
簡単な構成で無負荷時でも前記操作レバーの往復操作に
よる巻上牽引操作が可能となる。
【0015】また、請求項3記載の発明では、前記駆動
部材8と操作ハンドル18との間に前記遊転制御用ばね
50を介装したから、前記操作ハンドル18を駆動部材
8から離反する外方位置に引出すだけの簡単な操作で、
前記駆動部材8を前記遊転制御用ばね50の作用で回転
させてメカニカルブレ−キ13を弛緩できるのであり、
従って、不慣れな操作者が遊転操作する場合でも、遊転
操作を容易にでき、その操作性を向上でき、また、誤操
作をなくし、誤操作による遊転制御が不能となる不都合
も解消できるのである。
【0016】また、請求項4記載の発明では、遊転制御
用ばね50をリング状に形成したから、駆動部材8と操
作ハンドル18との間の間隔を小さくでき、しかも、遊
転制御用ばね50の傾倒及び移動を規制する規制手段を
設けたから、手荒な扱いなどにより巻上牽引機に衝撃が
加わり、操作ハンドル18がばね19に抗して移動する
ことがあっても、また、巻上牽引機が、該巻上牽引機を
装着した装着物とともに振動し、前記操作ハンドル18
がばね19に抗して移動することがあっても、前記遊転
制御用ばね50における第1ばね足50bの駆動部材8
との係合及び第2ばね足50cの操作ハンドル18との
係合が離脱するのを防止でき、遊転可能な状態に有効に
維持することができるのであり、また、操作ハンドル1
8を駆動部材8から離反する外方位置に引出して遊転状
態にした状態で巻上牽引機に衝撃が加わったりした場合
でも、前記第1ばね足50bの駆動部材8との係合及び
第2ばね足50cの操作ハンドル18との係合が離脱す
るのを防止できるから、遊転解除が可能な状態に有効に
維持できるのである。
【0017】また、前記リング状遊転制御用ばね50の
傾倒を規制した状態で操作ハンドル18を組付けること
ができるので、この操作ハンドル18の組付け時、前記
第1ばね足50bの駆動部材8との係合及び第2ばね足
50cの操作ハンドル18との係合が外れた状態で操作
ハンドル18が組付けられるのを防止でき、組付けミス
をなくすることができる。
【0018】また、請求項5記載の発明では、駆動部材
8と操作ハンドル18との間でばね本体50aの傾斜部
を非傾斜状に弾性変形させてばね本体50aを扁平状に
できるから、駆動部材8と操作ハンドル18との間の間
隔を小さくでき、しかも、前記したように操作ハンドル
18がばね19に抗して不測に移動した場合、及び操作
ハンドル18を駆動部材8から離反する外方位置に引出
して遊転状態にした場合には、ばね本体50aの傾斜部
が弾性復元して、第1ばね足50bの駆動部材8との係
合及び第2ばね足50cの操作ハンドル18との係合が
離脱するのを防止できるから、前記規制手段を設けるこ
となく遊転可能な状態に有効に維持することができると
共に、遊転解除が可能な状態に有効に維持することがで
きるのである。
【0019】また、前記ばね本体50aの両端側傾斜部
を軸方向に弾性変形させながら操作ハンドル18を組付
けることができるので、換言すると、第1及び第2ばね
足50b,50cを駆動部材8と操作ハンドル18とに
押し付けながら操作ハンドル18を組付けることができ
るので、この操作ハンドル18の組付け時、前記第1ば
ね足50bの駆動部材8との係合及び第2ばね足50c
の操作ハンドル18との係合が外れた状態で操作ハンド
ル18が組付けられるのを防止でき、組付けミスをなく
することができる。
【0020】また、請求項6記載の発明では、前記スト
ッパー17と操作ハンドル18との対向面間に設ける凹
凸部29,30の少なくとも一方を、周方向に等間隔で
複数設け、そのピッチ角を、前記ストッパー17を前記
駆動軸5に結合する凹凸条17a,23aのピツチ角及
びその整数倍角と異なるピッチ角としたから、前記操作
ハンドル18に設ける前記係合突起31の傾斜面31a
が前記駆動部材8に設ける係合段部37に弾接すると
き、この係合段部37に対する傾斜面31aの弾接位置
を、前記ストッパー17に対する前記操作ハンドル18
の周方向の位置を調節するだけで、つまり、前記凹凸部
29,30の嵌合位置を変えるだけの簡単な操作で適正
位置、換言すると前記傾斜面31aにおける前記突起3
1の頂部近くに精度よく位置させることができるし、ま
た、前記メカニカルブレ−キ13におけるライニング板
の摩耗が生じ、前記弾接位置が狂っても、この弾接位置
の調整を容易にできるのである。
【0021】
【実施例】図1に示した実施例は過負荷防止装置をもた
ないレバー式巻上牽引機であって、所定間隔を置いて対
向状に配設された第1及び第2側板1,2間に、ロード
シーブ3をもつ筒軸4を回転自由に支持して、該筒軸4
内に、後記する操作レバー側から回転動力が伝達される
駆動軸5を相対回転可能に支持すると共に、この駆動軸
5の前記第2側板2から突出される外側端部と前記ロー
ドシーブ3との間に、複数の減速ギヤから成る減速歯車
機構6を介装させて、該減速歯車機構6で前記駆動軸5
の回転動力を、前記ロードシーブ3側に減速して伝達す
るようにしている。
【0022】また、前記第1側板1から突出される前記
駆動軸5の外部側にはフランジをもったハブから成る従
動部材7を螺着し、該従動部材7の外方側で前記駆動軸
5上に、外周に歯部8aをもつ駆動部材8を螺着すると
共に、この駆動部材8と前記従動部材7との間に、一対
の制動板9,10と制動用爪車11とをそれぞれ介装さ
せ、かつ、前記第1側板1に、前記制動用爪車11と噛
合する制動用爪12を設けて、これら制動用爪車11及
び各制動板9,10からメカニカルブレ−キ13を構成
している。
【0023】更に、前記メカニカルブレ−キ13の外周
部を被覆するブレ−キカバ−13aの外側部で前記駆動
部材8の径方向外方側には、該駆動部材8の外周部に設
けた前記歯部8aに噛合可能な送り側爪部及び戻し側爪
部を備えた送り爪14をもち、該送り爪14の送り側爪
部及び戻し側爪部を前記歯部8aに選択的に係脱操作す
る操作部15を備えた操作レバー16を設けている。
【0024】そして、前記駆動軸5の軸端部にはストッ
パー17を設けて、このストッパー17と駆動部材8と
の間に、前記駆動軸5に対し相対回転不能とした操作ハ
ンドル18を前記駆動部材8に近接する第1位置と離反
する第2位置とにわたって軸方向移動可能に介装して、
該操作ハンドル18とストッパー17との間に、前記ハ
ンドル18を駆動部材8の方向に付勢する主としてコイ
ルばねから成るばね19を設けると共に、前記ハンドル
18と駆動部材8との間に、該駆動部材8の駆動軸5に
対する相対回転範囲を規制し、前記ハンドル18の駆動
部材8に対する離反方向への移動つまり前記第2位置へ
の移動で規制解除可能とした規制手段を設けている。
【0025】即ち、図1に示した実施例では、前記駆動
軸5に第1及び第2ねじ部20,21と、これらねじ部
20,21よりも小径で多数の凹凸条をもつセレーショ
ン部23とを設け、第1ねじ部20に前記従動部材7
を、また、第2ねじ部21に前記駆動部材8を螺着し
て、前記従動部材7と前記駆動部材8との間にはコイル
スプリング24を介装して該コイルスプリング24によ
り前記駆動軸5に対する前記従動部材7の軸方向移動を
拘束すると共に、前記駆動部材8を、該駆動部材8の前
記駆動軸5に対する正転により図1左方向へ螺進するよ
うにしており、また、前記駆動部材8の外方側における
前記セレーション部23にスリーブ25を遊嵌合して、
このスリーブ25の外方側における前記セレーション部
23の端部にストッパー17を多数の凹凸条による結合
構造により結合し、ナット27の締付けにより前記スリ
ーブ25を前記ねじ部21の一端側段部21aに押圧
し、このスリーブ25を介して前記ストッパー17を前
記駆動軸5に固定している。
【0026】また、前記操作ハンドル18のボス部28
に設けた嵌合孔28aを前記スリーブ25の外周に嵌合
して、前記操作ハンドル18を前記駆動軸5の軸方向に
移動可能で、かつ、回転可能にした状態で前記ストッパ
ー17と駆動部材8との間に介装すると共に、前記操作
ハンドル18の内周面には一対の凸部29を設ける一
方、前記ストッパー17の外周部には、前記凸部29が
係合する一対の凹部30を設けて、前記操作ハンドル1
8の凸部29を、前記ストッパー17の凹部30に係合
させ、この係合により前記操作ハンドル18を前記駆動
軸5に対し相対回転不能にするのである。
【0027】また、前記ばね19は、前記操作ハンドル
18のボス部28の外側面と前記ストッパー17の前記
ボス28に対向する内側面との間に介入させ、このばね
19の付勢力で前記操作ハンドル18が前記駆動部材8
の方向に押圧されるのである。
【0028】更に、前記操作ハンドル18のボス部28
の背面側における半径方向端部には、前記駆動部材8側
へ突出する係合突起31を図4に点線で示したように対
称状に二つ設けると共に、前記駆動部材8における前記
操作ハンドル18のボス部28に対向する側には、図4
に示したように一対の突出部32を対称状に設けて、こ
れら突出部32に、前記駆動部材8が駆動軸5に対して
相対回転するとき、前記係合突起31が係合して該駆動
部材8の駆動軸5に対する相対回転範囲を規制し前記規
制手段を構成する第1及び第2規制面33,34を設
け、これら規制面33,34のうち、前記突出部32の
駆動正回転方向後端部に位置する第2規制面34の端部
に前記係合突起31が係合する係合段部37を設けると
共に、図2及び図3に示したように、前記突起31にお
ける駆動部材8の駆動正回転前方側に、前記突起31の
先端側から基端側に向かって駆動部材8の駆動正回転後
方外方に傾斜する傾斜面31aを設け、前記メカニカル
ブレ−キ13の作動時、つまり前記駆動部材8が螺進し
てメカニカルブレ−キ13が作動する状態において前記
傾斜面31aが前記係合段部37に前記ばね19の軸方
向付勢力で弾接するように成すのである。
【0029】また、図面に示した実施例では、図1及び
図7に示したように、前記駆動部材8と操作ハンドル1
8との間に、前記駆動部材8をメカニカルブレ−キ13
のブレ−キ弛緩方向に付勢する遊転制御用ばね50を介
装すると共に、前記突出部32には、第2規制面34と
連続し、前記操作ハンドル18を前記駆動部材8に対し
離反する第2位置へ移動させて、前記駆動部材8を前記
遊転制御用ばね50の捩り方向の付勢力で駆動軸5に対
して相対回転させ、前記メカニカルブレ−キ13を弛緩
したとき、前記ばね19の軸方向の付勢で前記係合突起
31の突出先端面を接触させ、この接触により、駆動部
材8に回転抵抗を与えて遊転保持する遊転制御面35を
設け、更に、前記突出部32に、前記遊転制御面35か
ら立ち上がり、前記係合突起31の先端面が前記遊転制
御面35に接触した状態で前記駆動部材8が駆動軸5に
対して相対回転するとき前記係合突起31の回転方向前
方側と係合する第3規制面36を設けている。
【0030】尚、図1において44は、前記送り爪14
の送り側爪部が駆動部材8の歯部8aに係合する送り位
置(正転駆動位置)と、戻し側爪部が前記歯部8aに係
合する戻し位置(逆転駆動位置)及び前記送り側爪部と
戻し側爪部との何れもが前記歯部8aに係合しない中立
位置との3位置に保持する爪保持機構で、押体45とば
ね46とにより構成しており、前記操作レバー16の外
面には、前記送り爪14の操作部15の操作位置を指示
する例えば「送り」「戻し」及び「中立」又は「遊転」
などの文字を表示している。
【0031】また、以上の構成で前記駆動軸5上に第1
及び第2ねじ部20,21を設けて、前記従動部材7と
駆動部材8とを螺着したが、駆動軸の加工性や強度の面
を考慮したものであって、前記第1ねじ部20はセレー
ションでもよい。また、前記第1ねじ部20を設けて前
記従動部材7を螺着する場合、前記コイルスプリング2
4により前記従動部材7の螺進を拘束するようにした
が、前記第2ねじ部21にEリングを設けて、該Eリン
グと前記従動部材7との間に前記コイルスプリング24
を設けてもよい。また、前記第1ねじ部20のねじ溝に
米国ナイロック社製の大きな弾性反発力をもち、摩擦接
合力をもったナイロン樹脂をコーティングして、前記従
動部材7の螺進をその戻り止め効果で拘束してもよい。
更に、前記従動部材7をねじ止めやコッターピンの打ち
込みにより前記駆動軸5に固定してもよいのであって、
前記スプリング24は必要なものでない。
【0032】次に、以上のように構成したレバー式巻上
牽引装置の作用について説明する。先ず、荷揚作業を行
う場合には、前記操作レバー16に設けた操作部15の
操作で前記送り爪14の送り側爪部を前記駆動部材8の
歯部8aに係合させて、前記レバー16を往復操作しこ
の往復操作により前記駆動部材8を正転方向に駆動回転
させて行うのであって、このとき、前記ロードシーブ3
に負荷が作用していれば、前記駆動部材8が、図1左側
方向、即ち、前記従動部材7側へ螺進し、かつ、この螺
進状態が維持されて前記メカニカルブレ−キ13が作動
することになる。また一方、前記ロードシーブ3に負荷
が作用しない場合、従来例では、前記レバー16の復動
時、前記歯部8aに係合する送り側爪部の噛合抵抗が前
記駆動部材8の逆回転抵抗より大きいと、前記駆動部材
8は前記レバー16の復動に追従して逆回転することに
なり、前記レバー16を往復操作を繰り返しても前記メ
カニカルブレ−キ13が作動しないことになる。しかし
ながら、本発明では前記レバー16の往動による駆動部
材8の回転でメカニカルブレ−キ13が作動するとき、
前記係合段部37が前記操作ハンドル18の係合突起3
1における傾斜面31aに弾接して、この弾接で前記駆
動部材8にばね19の軸方向付勢力が作用し、前記駆動
部材8が軸方向内方(ロードシーブ側)に押しつけられ
ることになり、前記駆動部材8の逆回転に抵抗が与えら
れると同時に、前記傾斜面31aに係合段部37が弾接
するから、前記ばね19の付勢力により前記駆動部材8
には、ブレ−キ締付方向に回転させる分力が作用し、前
記駆動部材8に前記送り爪14による噛合抵抗より大き
い逆回転抵抗が与えられることになるのである。
【0033】従って、前記ロードシーブ3に負荷が作用
しない無負荷状態であっても、前記レバー16の往動操
作による駆動部材8の螺進後、復動操作しても前記駆動
部材8は逆回転して螺退することはなく、この結果、前
記駆動部材8の螺進が維持され、前記メカニカルブレ−
キ13が作動するのである。
【0034】しかして、前記メカニカルブレ−キ13の
作動により、前記操作レバー16の往動操作による駆動
部材8の回転動力が前記駆動軸5から前記減速歯車機構
6及び筒軸4を介して前記ロードシーブ3側に伝達さ
れ、該ロードシーブ3の回転に伴い、該ロードシーブ3
に掛回したチェンに接続した荷物などの荷揚作業が行わ
れる。
【0035】また、荷下作業を行う場合には、前記操作
部15における送り爪14の戻し側爪部を前記駆動部材
8の前記歯部8aに係合させて、前記レバー16を揺動
操作することにより、前記駆動部材8が逆転方向に回転
されるのであって、この逆回転により前記駆動部材8が
従動部材7に対して螺退し、この螺退により、前記メカ
ニカルブレ−キ13の制動作動が中止されて、前記駆動
軸5が駆動部材8の逆転量だけ逆回転することができ、
安全に荷下作業が行われる。
【0036】次に、前記ロードシーブ3を遊転状態にし
て、該ロードシーブ3に掛回したチェンの負荷側への自
由な伸長や短縮を行う場合について説明する。この場
合、前記送り爪14を中立位置に位置させるのであっ
て、この状態で前記操作ハンドル18を前記ばね19の
軸方向付勢力に抗して前記ストッパー17側、即ち、駆
動部材8に対し離反する第2位置へ引出す。この引出し
により、前記操作ハンドル18に設けた前記突起31が
前記第1及び第2規制面33,34に対し規制されない
規制解除位置に移動するのであり、この規制解除と、前
記送り爪14の中立位置への切換えとにより前記駆動部
材8は、前記遊転制御用ばね50の捩り方向の付勢力で
ブレ−キ弛緩方向(図4点線矢印方向)に回転し、図5
に示した状態になる。
【0037】従って、前記ばね50のばね力を、前記駆
動部材8をブレ−キ弛緩位置に回転させ得るばね力とす
ることにより、前記操作ハンドル18を第2位置に引き
出すだけで前記駆動部材8を回転させて前記従動部材7
から離れる方向に螺退させ、前記メカニカルブレ−キ1
3による制動作用を解除し、前記ロードシーブ3を遊転
状態にできるのである。しかも、このとき、前記突起3
1は図4点線で示した位置から図5点線で示した位置に
移動して前記駆動部材8の遊転制御面35に対向するの
であって、この状態で前記操作ハンドル18の引き出し
操作を開放すると、前記ばね19の軸方向の付勢力で前
記操作ハンドル18が駆動部材8の方向に押圧され、前
記突起31の突出先端面が図6に示したように前記駆動
部材8に設けた前記突出部32の遊転制御面35に弾接
するのであり、この弾接による摩擦抵抗により前記ロー
ドシーブ3の遊転状態が保持されるのである。従って、
このように遊転状態を保持できるから前記チェンを引張
り、負荷側チェンの迅速な伸長や短縮を行う遊転時、前
記チェンの引張り力の入力範囲は、従来例に比較して広
くできるのであって、熟練を要することなく負荷側チェ
ンのチェンの伸長及び短縮調整ができるのである。
【0038】更に、以上のように遊転制御をしている状
態で前記チェンの引張り力を強くし、前記ロードシーブ
3に逆転方向の強い力を作用させるときは、前記係合突
起31の突出先端面と前記遊転制御面35との弾接がス
リップして解除され、前記係合突起31が第1規制面3
3と第2規制面34との間に戻って、前記したように、
前記メカニカルブレ−キ13の制動作動が行われたり、
中止されたりできる状態に戻るのである。即ち、遊転状
態において前記ロードシーブ3に逆転方向の強い力が作
用すると、前記駆動部材8は前記駆動軸5に螺着され、
かつ、その回転慣性力は前記駆動軸5に比較して大きい
から、前記遊転制御面35が前記ばね19の捩り付勢力
に打勝って係合突起31に対し滑り前記駆動部材8は前
記操作ハンドル18の回転に対して少し遅れて回転を始
めることになり、この結果、前記係合突起31の突出先
端面と前記遊転制御面35との弾接が解除されて、前記
係合突起31が前記第1規制面33と前記第2規制面3
4との間に戻ることになるのである。
【0039】又、以上の遊転制御によりロードチェンの
長さを調節して、このロードチェンを緊張させた後、荷
揚げしたり牽引したりする場合には前記送り爪14を中
立位置から送り位置に切換え、送り側爪部を前記駆動部
材8の歯部8aに係合させて、前記操作レバー16を操
作することにより前記メカニカルブレ−キ13を作動状
態に容易に復帰させられる。即ち、前記送り側爪部を前
記駆動部材8の歯部8aに係合させた状態で操作レバー
16を操作すると、前記駆動軸5は前記ロードチェンの
緊張で回転抵抗を与えられるから、前記駆動部材8が正
転方向、つまり送り方向に回転して螺退し、前記メカニ
カルブレ−キ13が作動するのであって、このメカニカ
ルブレ−キ13を介して前記ロードシーブ13が駆動回
転させ、荷揚げしたり、牽引したりすることができるの
である。
【0040】また、以上の実施例において、前記操作ハ
ンドル18及びストッパー17の組付けは、前記駆動部
材8を駆動軸5に螺着して、メカニカルブレ−キ13が
作動する状態に締込み、先に組付ける操作レバ−16の
送り爪14の送り側爪部を前記駆動部材8の歯部8aに
係合させた後、前記スリーブ25を前記駆動軸5のセレ
ーション部23に嵌合し、前記スリーブ25に、操作ハ
ンドル18におけるボス部28の嵌合孔28aを挿嵌
し、このハンドル18の係合突起31における前記傾斜
面31aが、前記駆動部材8の係合段部37に、前記傾
斜面31aにおける前記突起31の頂部近くに弾接する
ように位置させ、この状態を維持して前記ストッパー1
7を、該ストッパー17の凹部30が、前記操作ハンド
ル18の凸部29に合致するように調整しながら前記セ
レーション部23に嵌合し、然る後前記ナット27の締
込みにより、前記ストッパー17を駆動軸5に固定する
ことにより行うのである。
【0041】所で、以上の構成において、前記セレーシ
ョン部23の凹凸条及びこの凹凸条に嵌合するストッパ
ー17の凹凸条のピッチ角を小さくすれば前記ストッパ
ー17の凹部30を、前記した弾接位置に保持される操
作ハンドル18の凸部29に合致させて嵌合するとき、
前記ストッパー17の凹凸条がセレーション部23の凹
凸条に対しずれていても、そのずれ量は、前記各凹凸条
の1ピッチ角が最大であるから、前記突起31における
傾斜面31aの係合段部37との弾接位置のずれは多く
ないのであるが、前記凹凸条のピッチ角を例えば15〜
20度とした場合、即ち図8に示したように、前記スト
ッパー17の凹凸条17a,及びセレーション部23の
凹凸条23aの数を18としてそのピッチ角を20度し
た場合には、最大20度に応じた弾接位置のずれが生ず
ることになる。
【0042】従って、このずれにより前記ばね19によ
る駆動部材8のブレ−キ締付方向への分力が小さくな
り、前記駆動部材8に送り爪14による噛合抵抗より大
きい逆回転抵抗が与えられない場合も生ずるのである
が、前記ストッパー17と操作ハンドル18とに設ける
凹凸部29,30のうち、少なくとも一方を周方向に等
間隔で複数設け、そのピッチ角を、前記ストッパー17
と駆動軸5のセレーション部23とに設ける凹凸条17
a,23aのピッチ角及びその整数倍角と異なるピッチ
角とすることにより前記弾接位置のずれを容易に解消で
きる。
【0043】即ち、図8に示した実施例では、前記スト
ッパー17とセレーション部23とに設ける凹凸条17
a,23aのピッチ角Θ1 を20度としたものにおい
て、前記操作ハンドル18に180度位相をずらせた一
対の凸部29を設ける共に、前記ストッパー17に、前
記凸部29が嵌合する凹部30を、45度のピッチ角Θ
2 で周方向に8個設けたものである。
【0044】従って、前記ストッパー17を駆動軸5の
セレーション部23に対し、前記凹凸条17a,23a
の2ピッチ角2Θ1 、即ち40度位置変更した状態で、
前記凹凸部29,30の嵌合位置を1ピッチ角Θ2
ち、45度ずらせることで、前記ストッパー17に対す
る操作ハンドル18の周方向位置を5度ずらせることが
でき、また、前記凹凸条17a,23aの位置変更を4
ピッチ角4Θ1 即ち、80度に対し凹凸部29,30の
位置変更を2ピッチ角2Θ2 即ち、90度とすることで
10度、また、6ピッチ角6Θ2 、即ち、120度に対
し3ピッチ角3Θ2 、即ち、135度とすることで15
度ずらせることができるのであって、前記ストッパー1
7に対する操作ハンドル18の周方向位置を0度から5
度、10度及び15度の3段階に調節することができ
る。
【0045】尚、前記ストッパー17とセレーション部
23との凹凸条17a,23aは、前記した20度のピ
ッチ角に特定されるものでなく、その他例えば15度に
設定することも可能であって、前記凹凸条17a,23
aのピッチ角を15度とする場合には、前記ストッパー
17に設ける凹部30のピッチ角は15度のピッチ角は
勿論、その整数倍角にならないピッチ角、例えば36度
に設定するのである。
【0046】この場合、前記ストッパ17に対する操作
ハンドル18の周方向位置は、0度から3度、6度、9
度及び12度の4段階に調節できることになる。また、
図8に示した実施例では、前記ストッパー17の凹部3
0を前記凹凸条のピッチ角及びその整数倍角と異なるピ
ッチ角で複数設けたが、前記操作ハンドル18の凸部2
9を前記凹凸条のピッチ角及びその整数倍角と異なるピ
ッチ角で複数設けてもよい。
【0047】更に、前記操作ハンドル18に凸部29
を、前記ストッパー17に凹部30を設けたが逆でもよ
い。
【0048】また、以上のように構成する場合における
前記操作ハンドル18及びストッパー17の組付けは前
記した組付法と変わりないが、前記操作ハンドル18
を、該ハンドル18の係合突起31における前記傾斜面
31aの頂部近くが、前記駆動部材8の係合段部37に
弾接するように位置させ、そしてこの状態を維持して、
前記ストッパー17を、前記駆動軸5のセレーション部
23に前記操作ハンドル18の凸部29に最も近接して
いる前記ストッパー17の凹部30を、前記凸部29に
嵌合させて組付けるのである。
【0049】この場合、前記凸部29に対する凹部30
の位置がずれていれば、前記ストッパー17をその凹凸
条17aの2ピッチ角ごと回転して調節し、最も近接し
ている状態に嵌合させて組付けるのである。このため、
前記操作ハンドル18の駆動部材8に対する位置、つま
り係合段部37に対する傾斜面31aの弾接位置は、頂
部近くの最適位置又はその近くに設定できるのであっ
て、前記弾接位置の位置決めを精度よく、また、簡単に
行えるのであって、組付作業性を向上できるのである。
【0050】また、前記メカニカルブレ−キ13におけ
る前記制動板9,10等が使用により摩耗した場合で
も、前記した組付手順の通り、前記操作ハンドル18の
位置を適正な弾接位置にした状態で前記ストッパー17
の操作ハンドル18に対する位置を変更することにより
容易に調整できるのであって、この再調整も簡単に行え
るのである。
【0051】以上説明した実施例は、前記ばね19によ
り操作ハンドル18を軸方向に付勢すると共に遊転制御
用ばね50により駆動部材8をブレ−キ弛緩方向に付勢
するようにしたが、前記遊転制御用ばね50を省略し、
前記ばね19により操作ハンドル18を軸方向に付勢さ
せるようにするだけでもよい。
【0052】また、前記遊転制御用ばね50を用いる場
合、コイルばねでもよいが、図1及び図7に示したよう
に、扁平状のリングばねを用いるのが駆動部材8と操作
ハンドル18との間の間隔を小さくできる点で好まし
い。
【0053】即ち、図1及び図7に示した前記遊転制御
用ばね50は、同一平面でうず巻リング状に捩られたば
ね本体50aと、このばね本体50aの小径側端に位置
する第1ばね足50bと、大径側端に位置する第2ばね
足50cとにより形成し、前記第1ばね足50bをばね
本体50aに対し軸方向、換言すると前記平面と直交す
る一方側に直角状に屈曲させて前記駆動部材8の第1規
制面33に係合させ、第2ばね足50cを前記ばね本体
50aに対し径方向外方に屈曲させて前記操作ハンドル
18の係合突起31における前方側面、即ち、駆動部材
8の駆動正回転.方向前方側面に係合させるのである。
【0054】また、前記駆動部材8と操作ハンドル18
との間にまたがって配設する前記スリーブ25の外周面
に、前記ばね本体50aの小径側湾曲部50dに係合
し、遊転制御用ばね50の傾倒及び軸方向移動を規制す
る環状の規制溝51を設けるのである。尚、前記小径側
湾曲部50dは、前記スリーブ25の外径よりも僅かに
大径に形成して、この小径側湾曲部50dを前記スリー
ブ25の外周に挿通できるようにすると共に、この挿通
後、前記ばね50をスリーブ25に対し半径方向に少し
移動させることにより図9に示すように小径側湾曲部5
0dが前記規制溝51に係合するようにしている。
【0055】以上のように駆動軸5に固定するスリーブ
25に規制溝51を設けて、遊転制御用ばね50の傾倒
及び軸方向移動を規制することにより、手荒な扱いなど
により巻上牽引機に衝撃が加わり、操作ハンドル18が
ばね19に抗して第2位置方向に移動することがあって
も、また、巻上牽引機が、該巻上牽引機を装着した装着
物とともに振動し、前記操作ハンドル18がばね19に
抗して第2位置方向に移動することがあっても、前記遊
転制御用ばね50における第1ばね足50bの前記第1
規制面33との係合及び第2ばね足50cの前記係合突
起31との係合が離脱するのを防止できるから、遊転可
能な状態に有効に維持できるのであり、また、操作ハン
ドル18を第2位置に引出して遊転状態にした状態で巻
上牽引機に衝撃が加わったりした場合でも、第1ばね足
50bの前記第1規制面33との係合及び第2ばね足5
0cの前記係合突起31との係合が離脱するのを防止で
きるから、遊転解除が可能な状態に有効に維持できるの
である。
【0056】また、前記規制溝51で遊転制御用ばね5
0の傾倒を規制した状態で操作ハンドル18を組付ける
ことができるので、この操作ハンドル18の組付け時、
前記第1ばね足50bの第1規制面33との係合及び第
2ばね足50cの係合突起31との係合が外れた状態で
操作ハンドル18が組付けられるのを防止でき、組付け
ミスをなくすることができるのである。
【0057】尚、前記遊転制御用ばね50の傾倒及び移
動を規制する規制手段として、前記したようにスリーブ
25に規制溝51を設ける他、前記スリーブ25をなく
し、前記駆動軸5のセレーション部23に前記規制溝5
1を設けてもよいし、また、図1における前記セレーシ
ョン部23の軸方向長さを短く形成して、このセレーシ
ョン部23と前記ねじ部21との間の軸部に前記規制溝
51を設けてもよいし、また、図10に示すように前記
小径側湾曲部50dをほゞ円形に形成すると共に、前記
駆動部材8の突出部32又は前記操作ハンドル18の前
記係合突起31側面に、前記小径側湾曲部50dに係合
する規制溝51をもった複数個の規制片52を突設して
前記遊転制御用ばね50の傾倒及び移動を規制するよう
にしてもよい。
【0058】また、遊転制御用ばね50における第1ば
ね足50bの第1規制面33との係合及び第2ばね足5
0cの係合突起31との係合が離脱するのを防止する手
段として、前記したように規制手段を設ける代りに、図
11,図12に示すように前記ばね本体50aの第1及
び第2ばね足側両端部を、第1及び第2ばね足50b,
50cがばね本体50aに対し一方側位置と他方側位置
とに変位するように傾斜させて、遊転制御用ばね50を
駆動部材8と操作ハンドル18との間に組込んだとき、
前記傾斜部50d,50eを、前記駆動部材8と操作ハ
ンドル18との間で非傾斜状に弾性変形させ、図13の
ようにばね本体50aを扁平状にし、前記操作ハンドル
18がばね19に抗して不測に移動した場合には、図1
2のように前記傾斜部50d,50eが弾性復元して、
第1及び第2ばね足50b,50cをばね本体50aに
対し一方側位置と他方側位置とに変位させるようにして
もよい。斯く構成した場合においても、駆動部材8と操
作ハンドル18との間の間隔を小さくできて、しかも、
操作ハンドル18がばね19に抗して不測に移動した場
合、及び操作ハンドル18を第2位置に引出して遊転状
態にしている場合に、前記第1ばね足50bの第1規制
面33との係合及び第2ばね足50cの係合突起31と
の係合が離脱するのを防止できるのであり、また、操作
ハンドル18の組付け時、該操作ハンドル18により前
記ばね本体50aの傾斜部50d,50eを軸方向に弾
性変形させながら、換言すると、第1及び第2ばね足5
0b,50cを駆動部材8と操作ハンドル18とに押し
付けながら操作ハンドル18を組付けることができるの
で、この操作ハンドル18の組付け時、前記第1ばね足
50bの第1規制面33との係合及び第2ばね足50c
の係合突起31との係合が外れた状態で操作ハンドル1
8が組付けられるのを防止でき、組付けミスをなくする
ことができるのである。
【0059】また、以上の実施例は前記駆動部材8を単
一部材により形成して前記駆動軸5に螺着したが、前記
駆動部材8を、前記駆動軸5に螺着するブレ−キ押体
と、このブレ−キ押体の筒部に回転可能に支持され、外
周に歯部を設ける回転体とにより構成してもよい。この
場合、前記ブレ−キ押体と回転体との間にライニング板
を設けると共に回転体の外側におけるブレ−キ押体にラ
イニング板及び皿ばねを支持し、かつ荷重設定調節体を
螺着して過負荷防止機構を構成するのである。
【0060】斯くの如く過負荷防止機構を組込む場合、
前記荷重設定調節体を前記突出部32と同様の形状とし
て、この調節体に、前記第1及び第2規制面33,34
を設けると共に遊転制御面35を設け、前記第2規制面
34の端部に前記係合段部37を形成するのである。
【0061】また、この実施例において駆動部材は、前
記ブレ−キ押体及び荷重設定調節体を含む過負荷防止機
構の全体を意味するものであって、前記係合段部37を
設けるのは、前記荷重設定調節体に限定されることな
く、前記ブレ−キ押体又は該ブレ−キ押体に固定の部材
に設けてもよいし、また、前記駆動部材をブレ−キ弛緩
方向に付勢する遊転制御用ばねを設ける場合、このばね
のばね足は前記荷重設定調節体に係止してもよいが、ブ
レ−キ押体又は該ブレ−キ押体に固定の部材に係止して
もよい。また、遊転制御用ばねを設ける際、図1及び図
7に示した扁平状ばねを用いるのが好ましい。
【0062】更に本発明では、駆動部材8に遊転制御面
35を設け、係合突起31をこの遊転制御面35に弾接
させ得るようにし、遊転状態を保持できるようにするこ
とは好ましいが、斯くすることは必須でない。
【0063】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、メカニカルブ
レ−キ13の作動時前記操作ハンドル18に設ける係合
突起31の傾斜面31aに駆動部材8に設ける係合段部
37を前記ばね19の付勢力で弾接させたから、ロード
シーブ3に負荷が作用しない無負荷時でも、前記駆動部
材8に、その回転抵抗が与えられると同時に、ブレ−キ
締付方向の力が与えられ、このため操作レバー16の往
復操作による前記ロードシーブ3の巻上牽引時、前記操
作レバー16に設けられ、前記駆動部材8の歯部8a係
合する送り爪14の噛合抵抗により前記駆動部材8が、
操作レバー16の復動作操作に追従して逆回転するのを
防止でき、この結果、無負荷時でも、前記レバー16の
操作によりメカニカルブレ−キ13を常に作動させら
れ、このメカニカルブレ−キ13を介してロードシーブ
3の巻上・牽引方向の駆動回転が可能となるのである。
【0064】従って、無負荷状態でロードシーブ3を巻
上牽引方向に駆動操作する場合、従来のようにロードシ
ーブに負荷を与えたり駆動部材に外力を加えたりする煩
雑な操作を不要にでき、無負荷状態での巻上牽引操作を
簡単にできるのである。
【0065】また、請求項2記載の発明では、駆動部材
8に前記操作ハンドル18に設ける係合突起31の端面
が係合し、前記ばね19の付勢力で弾接する遊転制御面
35をもった突出部32を設けたから、前記操作ハンド
ル18の操作による前記突起31の遊転制御面35への
弾接により遊転状態を保持できるのであり、この遊転状
態の保持により遊転制御時におけるロードチェンの引張
り力の入力範囲を広げられ、この結果、熟練を要するこ
となくロードチェンの長さの調整が行えるのであり、ま
た、前記突出部32の駆動回転方向後端部に係合段部3
7を設け、メカニカルブレ−キ13の作動時この係合段
部37を前記突起31の傾斜面31aに弾接するように
したから、この弾接により、前記突出部32を利用した
簡単な構成で無負荷時でも前記操作レバーの往復操作に
よる巻上牽引操作が可能となる。
【0066】また、請求項3記載の発明では、前記駆動
部材8と操作ハンドル18との間に前記遊転制御用ばね
50を介装したから、前記操作ハンドル18を駆動部材
8から離反する外方位置に引出すだけの簡単な操作で、
前記駆動部材8を前記遊転制御用ばね50の作用で回転
させてメカニカルブレ−キ13を弛緩できるのであり、
従って、不慣れな操作者が遊転操作する場合でも、遊転
操作を容易にでき、その操作性を向上でき、また、誤操
作をなくし、誤操作による遊転制御が不能となる不都合
も解消できるのである。
【0067】また、請求項4記載の発明では、遊転制御
用ばね50をリング状に形成したから、駆動部材8と操
作ハンドル18との間の間隔を小さくでき、しかも、遊
転制御用ばね50の傾倒及び移動を規制する規制手段を
設けたから、手荒な扱いなどにより巻上牽引機に衝撃が
加わり、操作ハンドル18がばね19に抗して移動する
ことがあっても、また、巻上牽引機が、該巻上牽引機を
装着した装着物とともに振動し、前記操作ハンドル18
がばね19に抗して移動することがあっても、前記遊転
制御用ばね50における第1ばね足50bの駆動部材8
との係合及び第2ばね足50cの操作ハンドル18との
係合が離脱するのを防止でき、遊転可能な状態に有効に
維持することができるのであり、また、操作ハンドル1
8を駆動部材8から離反する外方位置に引出して遊転状
態にした状態で巻上牽引機に衝撃が加わったりした場合
でも、前記第1ばね足50bの駆動部材8との係合及び
第2ばね足50cの操作ハンドル18との係合が離脱す
るのを防止できるから、遊転解除が可能な状態に有効に
維持できるのである。
【0068】また、前記リング状遊転制御用ばね50の
傾倒を規制した状態で操作ハンドル18を組付けること
ができるので、この操作ハンドル18の組付け時、前記
第1ばね足50bの駆動部材8との係合及び第2ばね足
50cの操作ハンドル18との係合が外れた状態で操作
ハンドル18が組付けられるのを防止でき、組付けミス
をなくすることができる。
【0069】また、請求項5記載の発明では、駆動部材
8と操作ハンドル18との間でばね本体50aの傾斜部
を非傾斜状に弾性変形させてばね本体50aを扁平状に
できるから、駆動部材8と操作ハンドル18との間の間
隔を小さくできるのであり、しかも、前記したように操
作ハンドル18がばね19に抗して不測に移動した場
合、及び操作ハンドル18を駆動部材8から離反する外
方位置に引出して遊転状態にした場合には、ばね本体5
0aの傾斜部が弾性復元して、第1ばね足50bの駆動
部材8との係合及び第2ばね足50cの操作ハンドル1
8との係合が離脱するのを防止できるから、前記規制手
段を設けることなく遊転可能な状態に有効に維持するこ
とができると共に、遊転解除が可能な状態に有効に維持
することができるのである。
【0070】また、前記ばね本体50aの両端側傾斜部
を軸方向に弾性変形させながら操作ハンドル18を組付
けることができるので、換言すると、第1及び第2ばね
足50b,50cを駆動部材8と操作ハンドル18とに
押し付けながら操作ハンドル18を組付けることができ
るので、この操作ハンドル18の組付け時、前記第1ば
ね足50bの駆動部材8との係合及び第2ばね足50c
の操作ハンドル18との係合が外れた状態で操作ハンド
ル18が組付けられるのを防止でき、組付けミスをなく
することができる。
【0071】また、請求項6記載の発明では、前記スト
ッパー17と操作ハンドル18との対向面間に設ける凹
凸部29,30の少なくとも一方を、周方向に等間隔で
複数設け、そのピッチ角を、前記ストッパー17を前記
駆動軸5に結合する凹凸条17a,23aのピツチ角及
びその整数倍角と異なるピッチ角したから、前記操作ハ
ンドル18に設ける前記係合突起31の傾斜面31aが
前記駆動部材8に設ける係合段部37に弾接するとき、
この係合段部37に対する傾斜面31aの弾接位置を、
前記ストッパー17に対する前記操作ハンドル18の周
方向の位置を調節するだけで、つまり、前記凹凸部2
9,30の嵌合位置を変えるだけの簡単な操作で適正位
置、換言すると前記傾斜面31aにおける前記突起31
の頂部近くに精度よく位置させることができるし、ま
た、前記メカニカルブレ−キ13におけるライニング板
の摩耗が生じ、前記弾接位置が狂っても、この弾接位置
の調整を容易にできるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明レバー式巻上牽引機の一実施例を示す
縦断面図。
【図2】 操作ハンドルの軸方向内側からみた斜視図。
【図3】 操作ハンドルと駆動部材との関係を示す側面
図。
【図4】 駆動部材の係合段部と操作ハンドルの係合突
起との通常使用時の位置関係を示す正面図。
【図5】 遊転制御時の位置関係を示す図4に対応した
正面図。
【図6】 図1に対応した遊転制御状態の縦断面図。
【図7】 要部の分解斜視図。
【図8】 操作ハンドルとストッパーとの関係を示す説
明図。
【図9】 遊転制御用ばねと規制手段との関係を示す部
分側面図。
【図10】 遊転制御用ばねの傾倒及び移動を規制する
規制手段の別の実施例を示す側面図。
【図11】 遊転制御用ばねのみの斜視図。
【図12】 同ばねのみの側面図。
【図13】 同ばねが駆動部材と操作ハンドルとの間に
組込まれたときに弾性変形した状態の側面図。
【符号の説明】
3 ロードシーブ 5
駆動軸 7 従動部材 8
駆動部材 8a 歯部 13
メカニカルブレ−キ 14 送り爪 16
操作レバー 17 ストッパー 17a
凹凸条 18 操作ハンドル 23a
凹凸条 19 ばね 29
凸部 30 凹部 31
係合突起 31a 傾斜面 32
突出部 35 遊転制御面 37
係合段部 50 遊転制御用ばね 50a 第1ばね足 50b 第2ばね足
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 栄吉 大阪府大阪狭山市岩室2丁目180番地 象印チェンブロック株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−7695(JP,A) 特開 平4−361989(JP,A) 特開 平7−165393(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロードシーブ(3)と、従動部材(7)
    をもち前記ロードシーブ(3)を駆動する駆動軸(5)
    と、外周部に歯部(8a)をもち、前記駆動軸(5)に
    螺着する駆動部材(8)と、この駆動部材(8)と前記
    従動部材(7)との間に設けるメカニカルブレ−キ(1
    3)と前記歯部(8a)に切換可能に係合する送り爪
    (14)をもち、往復操作で前記駆動部材(8)を正逆
    方向に駆動する操作レバー(16)とを備えたレバー式
    巻上牽引機において、前記駆動軸(5)の軸端部に設け
    るストッパー(17)と、このストッパー(17)と駆
    動部材(8)との間に介装され、軸方向移動可能で、前
    記駆動軸(5)に対し相対回転不能に設ける操作ハンド
    ル(18)と、この操作ハンドル(18)を前記駆動部
    材(8)に対し近接する方向に付勢するばね(19)と
    を備え、前記操作ハンドル(18)の駆動部材対向面
    に、前記駆動部材(8)に向かって突出する係合突起
    (31)を設け、前記駆動部材(8)の操作ハンドル側
    対向面に前記突起(31)が係合する係合段部(37)
    を設けると共に、前記突起(31)における駆動部材
    (8)の駆動正回転方向前方側に、前記突起(31)の
    先端側から基端側に向かって駆動部材(8)の駆動正回
    転後方外側に傾斜する傾斜面(31a)を設け、前記メ
    カニカルブレ−キ(13)の作動時、前記傾斜面(31
    a)を前記係合段部(37)に前記ばね(19)の付勢
    力で弾接させていることを特徴とするレバー式巻上牽引
    機。
  2. 【請求項2】 駆動部材(8)の操作ハンドル対向面
    に、操作ハンドル(18)の駆動部材(8)に対する相
    対回転操作時、前記操作ハンドル(18)に設ける係合
    突起(31)の軸方向端面が係合し、ばね(19)の付
    勢力で弾接する遊転制御面(35)をもった突出部(3
    2)を設け、この突出部(32)の駆動回転方向後端部
    に係合段部(37)を設けている請求項1記載のレバー
    式巻上牽引機。
  3. 【請求項3】 駆動部材(8)と操作ハンドル(18)
    との間に、前記駆動部材(8)をメカニカルブレ−キ
    (13)のブレ−キ弛緩方向に付勢する遊転制御用ばね
    (50)を介装している請求項1又は2記載のレバー式
    巻上牽引機。
  4. 【請求項4】 遊転制御用ばね(50)は、一端部に駆
    動部材(8)と係合する第1ばね足(50b)をもち、
    他端部に操作ハンドル(18)と係合する第2ばね足
    (50c)をもったリング状に形成すると共に、前記駆
    動部材(8)と操作ハンドル(18)との間に、前記遊
    転制御用ばね(50)と係合し、該遊転制御用ばね(5
    0)の傾倒及び移動を規制する規制手段を設けている請
    求項3記載のレバー式巻上牽引機。
  5. 【請求項5】 遊転制御用ばね(50)は、ほゞ同一平
    面でリング状に捩られたばね本体(50a)と、該ばね
    本体(50a)の一端側で屈曲し、駆動部材(8)と係
    合する第1ばね足(50b)と、他端側で屈曲し、操作
    ハンドル(18)と係合する第2ばね足(50c)とを
    備え、前記ばね本体(50a)の第1及び第2ばね足側
    両端部を、前記第1及び第2ばね足(50b)(50
    c)がばね本体(50a)に対し前記平面と直交する一
    方側位置と他方側位置とに変位するように傾斜させてい
    る請求項3記載のレバー式巻上牽引機。
  6. 【請求項6】 ストッパー(17)を駆動軸(5)に多
    数の凹凸条(17a)(23a)による結合構造で結合
    させると共に、前記ストッパー(17)と操作ハンドル
    (18)との対向面間に凹部(30)と、この凹部(3
    0)に係合する凸部(29)とを設けて、これら凹凸部
    (29)(30)のうち、少なくとも一方を周方向に等
    間隔で複数設けて、そのピッチ角を、前記ストッパー
    (17)と駆動軸(5)との間に設ける凹凸条(17
    a)(23a)のピッチ角及びその整数倍角と異なるピ
    ッチ角としている請求項1記載のレバ−式巻上牽引機。
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