JP2601016Y2 - ラチェットレンチ及び締付工具 - Google Patents

ラチェットレンチ及び締付工具

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JP2601016Y2
JP2601016Y2 JP1993018538U JP1853893U JP2601016Y2 JP 2601016 Y2 JP2601016 Y2 JP 2601016Y2 JP 1993018538 U JP1993018538 U JP 1993018538U JP 1853893 U JP1853893 U JP 1853893U JP 2601016 Y2 JP2601016 Y2 JP 2601016Y2
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teeth
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光 宮野
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旭金属工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ラチェットレンチ、及
びボルトとナットとを、あるいは二つのナットを同時に
係合して締緩する締付工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ラチェットレンチとしては、図8に示す
ようなものが従来から広く知られている。このラチェッ
トレンチは、後方側に操作把持部a2を有する長尺状の
レンチ本体aと、レンチ本体aの先端側に回動自在に取
り付けられボルト等に係合する係合部bとを備え、又、
係合部bに複数の歯からなる歯部b1を設けるととも
に、レンチ本体aにその歯部b1に係合するラチェット
爪a1を設けたものとし、レンチ本体aの操作把持部a
2を回動操作してレンチ本体aの先端側を正回転させる
ことにより係合部bの歯部b1とラチェット爪a1とが
係止して係合部bがレンチ本体aに伴い正回転する一
方、レンチ本体aの操作把持部a2を逆回転させること
によりラチェット爪a1が係合部bの歯部b1を滑って
レンチ本体aのみが回転するようにしたものである。こ
うすることにより、レンチ本体aを正、逆回転を繰り返
し行うことで、ボルト等に係合した係合部bを逆回転さ
せることなく正回転のみ行わせることができ、例えばボ
ルトの締め付けを容易に行えるようにしたものである。
しかしながら、このものにおいては、係合部材bへのレ
ンチ本体aの回転力の伝達を、係合部材bの歯部b1の
一歯とラチェット爪a1とによって行われているため、
レンチ本体aの回転力が大きい場合には、ラチェット部
b1のラチェット歯が破損したり、あるいは、ラチェッ
ト爪a1が折れる場合があるという課題がある。
【0003】一方、ボルトとナットとを、あるいは二つ
のナットを互いに締め付ける、あるいは緩める際、一方
側のみを回転させても他方もそれに伴って共に回ってし
まう。そのため、従来、双方にスパナ部材を係合し、二
つのスパナ部材を互いに反対方向に回転させることによ
り行われている。しかし、二つのスパナ部材を一人の人
間が同時に操作するのはめんどうなものであり、特に強
い締め付けトルクによって締め付ける必要のある場合や
強く締め付けられたものを緩める場合には困難なものと
なる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、以上の実情
に鑑み提案されたものでその目的とするところは、レン
チ本体の回転力が大きい場合にも係合部材の歯の破損、
あるいは、ラチェット爪の折れる恐れの少ないラチェッ
トレンチを提供する。又、本考案は、ボルトとナットと
を、又は二つのナットを同時に容易に締緩できる締付工
具を提供する。
【0005】
【課題を解決すための手段】本考案は、以下の特徴を有
するラチェットレンチを提供することにより上記課題を
解決する。本考案のラチェットレンチは、レンチ本体1
0と、レンチ本体10に回動自在に係合される筒状の係
合部材11と、ラチェット爪部材12とを備えてなる。
レンチ本体10は、ラチェット爪部材12を収納し得る
ラチェット爪配設部14を備える。係合部材11は、内
周部にボルト,ナット等の締付部材に係合し得る係合部
11aを有し、外周部に全周に渡って形成された複数の
歯からなる歯部11bを有する。ラチェット爪部材12
は、ラチェット爪16と、ラチェット爪16を付勢する
付勢手段17と、ラチェット爪16と別体からなる案内
部材18とを備える。ラチェット爪16は、係合部材1
1の歯部11bにおける複数の歯各々と歯合し得る複数
の歯からなるラチェット歯16aを備える。そして、こ
のラチェット爪16は、レンチ本体10のラチェット爪
配設部14内に移動可能に配設される。付勢手段17
は、ラチェット爪16のラチェット歯16aを係合部材
11の歯部11b側に常時付勢するものである。案内部
材18は、レンチ本体10のラチェット爪配設部14内
に配設されることにより、係合部材11と案内部材18
との間にラチェット爪16を係合部材11と案内部材1
8とで挾持し得る挾持部19が形成される。更に、この
案内部材18の一端側には、ラチェット爪16又はレン
チ本体10と当接して相対的に摺動する平滑面18aが
備えられる。又、案内部材18の他端側には、レンチ本
体10又はラチェット爪16と当接して相対的に回動す
る球状部18bが備えられる。そして、この案内部材1
8における平滑面18aと球状部18bとを介して、レ
ンチ本体10の一方向への回動に伴い、ラチェット爪1
6のラチェット歯16aの歯各々がレンチ本体10の歯
部11bに歯合して挾持部19に挾持され、レンチ本体
10の他方向への回動に伴い、ラチェット爪16のラチ
ェット歯16aの歯各々とレンチ本体10の歯部11b
との歯合が外れるものである。
【0006】本考案は、以下の特徴を有する締付工具を
提供することにより上記課題を解決する。本考案の締付
工具は、先端側にボルトの頭部やナット等の締付部材S
に係合する係合部11aを有する二つのスパナ部材10
0、101と、これらのスパナ部材100、101を操
作する操作部材3とを備えてなる。操作部材3は、操作
本体31と、この操作本体31に対し可動する可動部材
32とを備える。少なくとも一方のスパナ部材100、
101には、ラチェット爪配設部14を有するレンチ本
体10と、筒状の係合部材11と、ラチェット爪16
と、ラチェット爪16を係合部材11側に常時付勢する
付勢手段17と、ラチェット爪16と別体からなる案内
部材18とが備えられる。係合部材11は、内周部に係
合部11aを有し、外周部に全周に渡って刻設された複
数の歯からなる歯部11bを有し、レンチ本体10の先
端部に回動自在に配設される。ラチェット爪16は、係
合部材11の歯部11bにおける複数の歯各々と歯合し
得る複数の歯からなるラチェット歯16aを備え、レン
チ本体10のラチェット爪配設部14内に移動可能に配
設される。案内部材18は、レンチ本体10のラチェッ
ト爪配設部14内に配設されることにより、係合部材1
1と案内部材18との間にラチェット爪16を係合部材
11と案内部材18とで挾持し得る挾持部19が形成さ
れる。更に、この案内部材18の一端側には、ラチェッ
ト爪16又はレンチ本体10と当接して相対的に摺動す
る平滑面18aが備えられ、案内部材18の他端側に
は、レンチ本体10又はラチェット爪16と当接して相
対的に回動する球状部18bが備えられることにより、
案内部材18における球状部18bと平滑面18aとを
介して、レンチ本体10の一方向への回動に伴い、ラチ
ェット爪16のラチェット歯16aの歯各々がレンチ本
体10の歯部11bに歯合して挾持部19に挾持され、
レンチ本体10の他方向への回動に伴い、ラチェット爪
16のラチェット歯16aの歯各々とレンチ本体10の
歯部11bとの歯合が外れるようになされる。そして、
これらのスパナ部材100、101各々の基端部が、操
作本体31と可動部材32とに夫々回動自在に取付けら
れることにより締付部材Sに係合した両スパナ部材10
0、101が可動部材32の可動に伴い互いに反対方向
の回転力が付与されるようになされたものである。
【0007】
【作用】本考案のラチェットレンチにおいては、ラチェ
ット爪16と別体から構成した平滑面18aと球状部1
8bとを有する案内部材18を備えたものとする。例え
ばラチェット爪16と案内部材18とが一体に形成され
ている場合には、ラチェット歯16aが案内部材18に
相当する部分を軸に回転運動するだけのため、ラチェッ
ト爪16と係合部材11との配設位置やラチェット歯1
6aあるいは歯部11bのピッチ等に製作誤差等がある
とラチェット歯16aの一部だけが歯部11bに歯合
し、ラチェット歯16a全体を歯合させることができな
い場合が発生する。しかしながら、本考案では、ラチェ
ット爪16と別体から構成した平滑面18aと球状部1
8bとを有する案内部材18を備えているため、例えば
図3に示すようにレンチ本体10を一方向(図3のX方
向)に回動させれば、ラチェット爪16が案内部材18
の平滑面18aを滑るとともに、ラチェット爪16の係
合部材11方向への移動に伴い案内部材18が自転し、
これにより、略ラチェット歯16a全体を係合部材11
の歯部11bに押し付けることができ、係合部材11の
歯部11bに略同時に歯合させることができる。
【0008】又、本考案の締付工具においては、二つの
スパナ部材の内、少なくとも一方のスパナ部材に、筒状
の係合部材と、複数の歯からなるラチェット歯を有する
ラチェット歯と、案内部材とを備えたものとし、そし
て、これらのスパナ部材各々の基端部を、操作本体と可
動部材とに夫々回動自在に取付け、可動部材の可動に伴
い締付部材に係合した両スパナ部材の係合部各々に互い
に反対方向の回転力が付与できるものとする。これによ
り、例えばボルトにナットを螺合させる場合、各々に両
スパナ部材の係合部各々を係合し、可動部材を可動させ
れば係合部各々によってボルトとナットとを互いに反対
方向に回転させることができ、共回りすることなくボル
トにナットを容易に締め付けることができる。又、その
際、ラチェット、16と別体からなる平滑面18aと球
状部18bとを有する案内部材18を備えているため、
例えばレンチ本体10を一方向(図3のX方向)に回動
させれば、ラチェット爪16が案内部材18の平滑面1
8aを滑るとともに、ラチェット爪16の係合部材11
方向への移動に伴い案内部材18が自転し、略ラチェッ
ト歯16a全体を係合部材11の歯部11bに押し付け
て略同時に歯合させることができ、歯の破損等を確実に
防止できる。
【0009】
【実施例】以下、図面を基に本考案の一実施例を具体的
に説明する。図1は、本考案のラチェットレンチの一実
施例の平面図である。
【0010】本考案のラチェットレンチ1は、図1に示
すように本体部1aと、この本体部1aの手前側に取り
付けられた長尺状の操作把持部1bとからなる。
【0011】本体部1aは、図2、図3に示すようにレ
ンチ本体10と、このレンチ本体10に回動自在に取り
付けられる係合部材11と、ラチェット爪部材12とを
備えてなる。
【0012】レンチ本体10は、係合部材11を嵌合す
るための係合部材嵌合孔13と、この係合部材嵌合孔1
3の周部における手前側にラチェット爪配設部14とし
ての空間部を有しており、このラチェット爪配設部14
にラチェット爪部材12を収納できるようになされてい
る。
【0013】係合部材11は、スパナ本体1aと別体の
筒状体のものから構成され、内周に正12角形に形成さ
れた係合部11aを備え、ボルトの頭部やナット等の締
付部材に係合できるようにされている。又、図2に示す
ように外周の上下中央部には、全周に渡って歯部11b
が備えられている。この実施例における係合部材11
は、外周の直径が約30mm程度の大きさのものからな
り、そして、その外周に合計72個の歯が刻設されるこ
とによって歯部11bが形成されている。そして、この
係合部材11は、スパナ本体1aの係合部材嵌合孔13
に、スパナ本体1aの下方側から嵌合された後、スパナ
本体1aの上方側に突出した部分に止め輪4を嵌め入れ
ることによってスパナ本体1aに回転自在に係合されて
いる。従って、この係合部材11は、スパナ本体1aに
容易に着脱でき、種々の大きさの係合部11aのものを
締付部材の大きさに応じて適宜選択して交換できる。
【0014】ラチェット爪部材12は、図3に示すよう
に左部と右部とに対をなして配設される二つからなり、
左部のものは締付部材を締め付ける際に使用される締付
用としてのものであり、右部のものは緩め用としてのも
のである。これら各々は、ラチェット爪16と、このラ
チェット爪16を係合部材11方向に付勢する爪付勢用
コイルバネ17と、鋼球18とから構成されている。こ
の鋼球18は、ラチェット爪16を所定方向に案内する
案内部材としてのもので、鋼球18の先端の一部をカッ
トすることによって形成した平滑面18aと球状部18
bとを有し、この平滑面18aに沿ってラチェット爪1
6が滑ることにより所定方向に案内する。そして、鋼球
18の球状部18bがスパナ本体1aのラチェット爪配
設部14に設けられた鋼球嵌合孔14aに回転自在に嵌
め入れられることによって、係合部材11の歯部11b
と鋼球18の平滑面18aとの間に一方向側にいくにつ
れ(図示の左側の鋼球18では右側にいくにつれ、右側
の鋼球18では左側にいくにつれ)その間隔の狭くなる
挾持部19が形成されている。
【0015】一方、ラチェット爪16は、係合部材11
の対向面にラチェット歯16aが刻設されている。この
ラチェット歯16aは、複数の歯から構成されており、
係合部材11の歯部11bにおける複数の歯と同時に歯
合できるようになされている。又、ラチェット爪16の
後端面は、平滑面に形成されている。そして、これらの
二つの爪部材16、16は、スパナ本体1aのラチェッ
ト爪配設部14の左部と右部とに夫々、その後端面が鋼
球18、18各々の平滑面18a、18aに当接するよ
うにしてラチェット爪配設部14内を略左右方向に移動
可能に配設されている。尚、図1中の9は、ラチェット
爪配設部14の上方を覆うカバーを示し、カバーによっ
てラチェット爪配設部14にセットされた上記ラチェッ
ト爪16、16等のラチェット爪部材12が落ちないよ
うになされている。
【0016】そして、これら一対のラチェット爪部材1
2、12は、スパナ本体1aに回動自在に取付けられた
長尺状の切替え操作片5によって選択的に機能する。詳
しくは、図2、図3に示すように切替え操作片5の基端
部には、円筒状の軸部51が設けられ、又、この軸部5
1にはボール52と、ボール52を径外方向に付勢する
コイルバネ53とが備えており、そして、この軸部51
がスパナ本体1aに穿設した切替え操作片用孔14bに
嵌挿されることによって回動自在に取り付けられるとと
もに、その切替え操作片用孔14bの内周に穿設された
二つのボール嵌合凹部14c、14dに嵌まり込むこと
によって所定位置で係止できるようになされている。一
方、操作片5の先端部は、下方に突設される突片54を
有し、この突片54が二つのラチェット爪16、16間
におけるラチェット爪配設部14内に突出され切替え操
作片5の回動に伴いラチェット爪16を爪付勢用コイル
バネ17に抗して係合部材11の径外方向に押し退け、
その状態で維持させる。例えば、この図3に示すように
切替え操作片5の突片54を右側に回動し、軸部51の
ボール52を切替え操作片用孔14bの右側のボール嵌
合凹部14dに入れることにより、右側のラチェット爪
16が切替え操作片5の突片54によって右側に押し退
けられた状態となる。従って、この場合は、左方側のラ
チェット爪16のみがスパナ本体1aの回動操作に伴っ
て係合部材11の歯部11bに歯合しうることになる。
【0017】尚、ラチェット爪部材12、12の切替え
は、上記切替え操作片5によるものに限らず、他の切替
え手段によって行っても良く、適宜変更できる。又、こ
の実施例では、左部と右部に夫々、ラチェット爪部材1
2、12を配設し、切替え操作片5によって切替え可能
になされているが、左部又は右部の一方にのみにラチェ
ット爪部材12を配設するようにしても良い。従って、
その場合は、切替え操作片5も不要である。
【0018】次に、このラチェット爪部材12によるラ
チェット機構について説明する。先ず、ボルト等の締付
部材を締め付けるには、切替え操作片5を回動操作して
図3に示すように左側の締付用のラチェット爪16のみ
が作動する状態とする。そして、締付部材を係合部11
aによって係合した後、スパナ本体1aの操作把持部1
bを左方向(図示のX方向)に回転させると鋼球18が
スパナ本体1aに伴ってX方向に移動しようとする力が
かかるため、その力によって平滑面18aがラチェット
爪16の後端面を滑り、その結果、ラチェット爪16を
挾持部19に案内する。又、その際、鋼球18は、ラチ
ェット爪16の後端面によって、僅かながら鋼球嵌合孔
14a内を図示のV方向に自転して平滑面18aが係合
部材11側に向く。そして、ラチェット爪16は挾持部
19に入るとそれ以上右方に行けなくなり、係合部材1
1と平滑面18aとに挾持され、鋼球18に伴って移動
する。従って、このラチェット爪16に歯合した係合部
材11もラチェット爪16によってスパナ本体1aの回
転に伴い回転し、締付部材を右回転(図示のX1方向)
させることができる。その際、ラチェット爪16のラチ
ェット歯16aと係合部材11の歯部11bとの歯合
が、複数の歯同士が噛み合うことにより行われているた
め、大きいトルクがかかった場合にもラチェット歯16
aや歯部11bに損傷をきたすことがない。よって、例
えば図8に示した従来品のように一つのラチェット爪が
係合部材の歯部に噛み合うことにより行われる場合に発
生するラチェット爪の折れ損や歯部の破損が防止でき
る。又、従来品では、係合部材の歯部における各歯の歯
丈が小さいとラチェット爪が滑ってしまう。しかしなが
ら、本考案のように複数の歯同士が噛み合うことにより
歯合が行われ、しかも、ラチェット爪16を挾持部19
において挾持するため、スパナ本体1aの回転力の増加
に比例してラチェット爪16を係合部材11の径内方向
に押圧することができ、歯同士の滑りの恐れが少なくな
る。又、これにより、各歯の歯丈を小さく形成しておく
ことができる。従って、係合部材11の肉厚tを厚くす
ることができ、係合部材41の破損の恐れの少ないもの
にでき、この点でも有利である。
【0019】又、スパナ本体1aの操作把持部1bを右
方向(図示のY方向)に回転させると左側のラチェット
爪16は、締付部材Sによる回転抵抗を受けている係合
部材11の歯部11bに歯合しているために動こうとし
ないが、鋼球18は、スパナ本体1aの動きに伴いY方
向へ移動するとともに、その平滑面18aがラチェット
爪16の後端面に当接しているためにラチェット爪配設
部14の鋼球嵌合孔14a内を図示のZ方向に自転す
る。従って、ラチェット爪16は、この鋼球18のY方
向への動きにより後端面が鋼球18の平滑面18aを滑
る。又、これと同時に、鋼球18自身のZ方向の回転力
を後端面に受ける結果、点線で示すようにラチェット爪
16は、係合部材11の径外方向に移動し、ラチェット
爪配設部14内の左内側面側に押し退き、係合部材11
とラチェット爪16との歯合が外れる。よって、スパナ
本体1aの右方向(図示のY方向)への回転により係合
部材11はその回転力が伝達されることがなく静止状態
を保ち、スパナ本体1aが係合部材11に対し空転す
る。
【0020】そして、スパナ本体1aの回転を止めると
ラチェット爪配設部14の左内側面側に押し退いていた
ラチェット爪16が、爪付勢用コイルバネ17の付勢力
によって係合部材11の歯部11bに押し付けられる。
これにより、ラチェット爪16のラチェット歯16aと
係合部材11の歯部11bとが歯合状態になる。その
際、ラチェット爪16が鋼球18と一体に形成されてい
る場合には、ラチェット歯16aが鋼球18に相当する
部分を軸に回転運動するため、ラチェット爪16と係合
部材11との配設位置やラチェット歯16aあるいは歯
部11bのピッチ等に製作誤差等があるとラチェット歯
16aの一部だけが歯部11bに歯合し、ラチェット歯
16a全体を歯合させることができない場合が発生す
る。しかしながら、この考案のようにラチェット爪16
と鋼球18とを別体のものから構成することによってラ
チェット爪16が爪付勢用コイルバネ17によって鋼球
18の平滑面18aを滑るとともに、ラチェット爪16
の係合部材11方向への移動に伴い鋼球18が図3のV
方向に自転することによって略ラチェット歯16a全体
が係合部材11の歯部11bに押し付けられ、係合部材
11の歯部11bに略同時に歯合することができる。
【0021】一方、締付部材を緩める場合は、切替え操
作片5の突片54を左側に回動操作することによって右
側のラチェット爪16を作動可能状態にするとともに、
左側のラチェット爪16を作動不能状態にする。そし
て、スパナ本体1aの操作把持部1bを右方向(図示の
Y方向)に回転させと、右側のラチェット爪16が挾持
部19で挾持されて固定し、締付部材を左回転(図示の
Y1方向)させることができる。一方、スパナ本体1a
の操作把持部1bを左方向(図示のX方向)に回転させ
と、右側のラチェット爪16が、上述した左側のラチェ
ット爪16と同様に機能し、ラチェット爪16と係合部
材11との歯合が外れて空転する。
【0022】尚、案内部材としての鋼球18は、上記態
様のものに限らず、例えば図4に示すように鋼球18
に、上記のものと同様な平滑面18aを形成するととも
に、ラチェット爪16の後端面に、鋼球18の球状部1
8bに嵌合しうる球状凹部16bを形成し、一方、スパ
ナ本体1aのラチェット爪配設部14に平滑状の傾斜面
14eを形成したものとし、そして、鋼球18の平滑面
18aを、傾斜面14eに当接するように配設するよう
にしても良い。この場合の鋼球18は、スパナ本体1a
の回動に伴い傾斜面14eを摺動し、一方、ラチェット
爪16は、鋼球18の動きに伴い傾斜面14eに沿って
移動するとともに、鋼球18の外周を滑る。
【0023】又、この実施例では、一つのスパナ部材1
に左部と右部に夫々、ラチェット爪部材12、12を配
設し、切替え操作片5によって切替え可能になされてい
るが、左部又は右部の一方にのみラチェット爪部材12
を配設するようにしても良く、適宜変更できる。又、そ
の場合は、切替え操作片5は不要である。
【0024】次に、本考案の締付工具について説明す
る。この締付工具は、図5、図6に示すように上部スパ
ナ部材100と、下部スパナ部材101と、これらのス
パナ部材100、101を操作する操作部材3とを備え
てなる。
【0025】上部スパナ部材100及び下部スパナ部材
101は、上記のラチェットレンチ1の本体部1aに相
当する部分が使用されたものであり、上述したラチェッ
ト機構を有する。操作部材3は、この実施例では、シリ
ンダー本体31と、このシリンダー本体31に対し軸方
向に摺動するロッド32とから構成される油圧シリンダ
ーが使用され、シリンダー本体31に油圧がかけられる
とロッド32がシリンダー本体31の先端側に突出する
ようになされている。
【0026】シリンダー本体31は、操作部材3におけ
る操作本体としてのものであり、先端部に筒状ケーシン
グ33が備えられている。この筒状ケーシング33は、
ロッド32の可動範囲以上の長さのものから構成される
とともに、上面に軸方向に沿う長溝34が設けられてい
る。そして、この筒状ケーシング33の後端がシリンダ
ー本体31の先端部に、シリンダー本体31の軸方向に
伸ばされるようにして固定されている。又、この筒状ケ
ーシング33の先端部側の下面には、図7に示すように
円筒状の下部スパナ固定部材35が付設されている。こ
の下部スパナ固定部材35は、下部スパナ部材101を
取り付けるためのもので、周面に軸方向に沿って複数の
係止用溝35a…35aを有し、基端が筒状ケーシング
33に固定され、先端側が下方に突設されている。
【0027】そして、この下部スパナ固定部材35に下
部スパナ部材101の取付け用孔15が嵌挿されボルト
を介することによって下部スパナ部材101が回動自在
に取り付けられる。詳しくは、図6に示すようにボルト
7は、軸先端にボール71と、このボール71を先端側
に付勢するコイルバネ72とを備えている。そして、下
部スパナ部材101の後部に穿設した取付け用孔15
を、下部スパナ部材101の上面が下になるようにして
下部スパナ固定部材35の外周に嵌挿した後、ボルト7
を、下部スパナ部材101に設けたネジ孔に螺合させる
ことによってボール71が適宜位置の係止用溝35aに
嵌まり込み、これにより、下部スパナ部材101がスパ
ナ固定部材35に係止されるとともに、ボール71が係
止用溝35aを転がることによって回動する。尚、ボル
ト7のボール71を嵌め込む係止用溝35a…35aを
適宜選択することにより下部スパナ部材101の係止位
置を上下に調整できる。
【0028】一方、ロッド32は、可動部材としてのも
のであり、図7に示すように先端に円筒状の上部スパナ
固定部材36を備えている。この上部スパナ固定部材3
6は、上部スパナ部材100を取り付けるためのもの
で、基端がロッド32に固定され、先端側が上記筒状ケ
ーシング33の長溝34から上方に突設され、ロッド3
2の可動に伴い長溝34に沿って左右方向(図5のX−
Y方向)に移動する。又、上部スパナ固定部材36の先
端部には、上部スパナの厚さと略同寸法の長さに形成さ
れた上部スパナ嵌挿部36aが備えられている。そし
て、図6に示すように上部スパナ部材100の取付け用
孔15を、上部スパナ部材100の上面が上になるよう
にして上部スパナ嵌挿部36aに嵌挿した後、上部スパ
ナ固定部材36の上面に設けたネジ孔36bに係止用ボ
ルト8を螺合することによって上部スパナ部材100が
上部スパナ固定部材36に回動自在に取り付けられる。
従って、上部スパナ部材100と下部スパナ部材101
とは、操作部材3に取り付けられた状態では、互いに上
下逆さまに配設される。
【0029】そして、この実施例では、ロッド32は、
上部スパナ固定部材36が上記筒状ケーシング33の下
部スパナ固定部材34の上方位置までシリンダー本体3
1から突出するようになされ、その突出状態の平面視に
おいては両スパナ部材1、2が上下一対をなして重な合
うようになされている。
【0030】尚、操作部材3は、本実施例のように押し
用の油圧シリンダーを使用するものに限らず、例えば引
き用の油圧シリンダーを使用しても良い。この場合は、
上記スパナ部材100、101をシリンダー本体31,
ロッド32各々の先端に取り付ければ良い。又、操作本
体と可動部材とは、油圧シリンダーによるものに限ら
ず、可動部材を操作本体に対し機械的又は電機的に可動
するものから構成しても良く、適宜変更できる。
【0031】次に、この締付工具の作動について説明す
る。この締付工具によって、例えば図5、図6に示すよ
うなフランジFのボルトS1とナットS2とを互いに締
め付けるには、先ず、ボルトS1とナットS2とを予め
手で仮締めしておく。又、両スパナ部材1、2の切替え
操作片5は、図3に示すように突片54を操作し締付用
のラチェット爪16が機能するようにセットしておく。
そして、シリンダー本体31に取り付けた下部スパナ部
材101を、下方側のボルトS1の頭部に下方側から係
合させ、上部スパナ部材100をナットS2に係合させ
るとともに、上部スパナ部材100の取付け用孔15を
ロッド32の上部スパナ固定部材36に嵌挿した後、係
止用ボルト8を螺合することによって上部スパナ部材1
00をロッド32に取り付ける。これにより、セットが
完了する。
【0032】そして、この状態からロッド32を作動さ
せ、左右方向に往復動させる。ロッド32が左方へ突出
するとそれに伴い上部スパナ部材100の基端部が左方
側(図示のX方向)に可動させられ、その結果、上部ス
パナ部材100は、係合部材11を軸にしてX方向に回
動する。その回動に際し、上部スパナ部材100のラチ
ェット爪16によって係合部材11が共に回転する。こ
れにより、ナットS2を右回転させ、締め付けることが
できる。その際、ボルトS1に係合した下部スパナ部材
101は、静止状態を保つため、ボルトS1がナットS
2にひきずられて共回りするようなことが防止される。
又、上記上部スパナ部材100を可動させる際、ロッド
32は、ロッド32の可動方向と、上部スパナ部材10
0における係合部材11の軸芯と取付け用孔15の軸芯
とを結ぶ線p(図5に示す)とのなす角度が直角乃至直
角に近い角度の範囲を可動するため、最小限の力で上部
スパナ部材100を回動することができ、従って、油圧
シリンダーの小さいものを使用でき、装置全体を小型化
できる。
【0033】一方、左方へ突出したロッド32が引き込
まれるとそれに伴い上部スパナ部材100の基端部が右
方側(図示のY方向)に可動させられ、その結果、上部
スパナ部材100は、係合部材11を軸にしてY方向に
回動する。その回動に際し、上部スパナ部材100のラ
チェット爪16が係合部材11の歯部11bから外れ、
係合部材11は回転せずに静止状態に維持される。これ
により、上部スパナ部材100が回動してもナットS2
が回転するようなことがない。
【0034】そして、再度、ロッド32が左方へ突出す
ると上記のように上部スパナ部材100の基端部が左方
側に可動し、ナットS2を更に締め付けることができ
る。その際、例えば、図8に示した従来品では空転によ
って一旦両者の歯合が外れた後、再度歯合する場合、係
合部材11の歯ピッチが大きいため、ラチェット爪40
と係合部材11の歯との間に遊びができてしまい、効率
が悪くなる。しかし、本考案では、ラチェット爪16の
ラチェット歯16a及び係合部材11の歯部11b各々
の各歯が歯ピッチが小さいため、歯合する際の遊びがほ
とんどなく、効率良く係合部材11を回転させることが
できる。
【0035】以上のように構成することにより、ボルト
とナット、ナット同士、あるいはフランジボルト等を容
易に且つ確実に締め付けることができる。
【0036】尚、本実施例の締付工具では、上部スパナ
部材100と下部スパナ部材101との双方を、ラチェ
ット機構を有するものから構成しているが、例えば一方
のみにラチェット機構を有するものとし、他方のものを
ラチェット機構を有しないレンチから構成するようにし
ても良い。
【0037】
【考案の効果】以上、実施例で述べたように本考案のラ
チェットレンチは、ラチェット爪16と別体から構成し
た平滑面18aと球状部18bとを有する案内部材18
によって、略ラチェット歯16a全体を係合部材11の
歯部11bに押し付けて略同時に歯合させることがで
き、歯の破損等を確実に防止できるとともに、容易に低
コストで製作し得るものにできる。又、本考案の締付工
具においては、例えばボルトにナットを螺合させる場
合、各々に両スパナ部材の係合部各々を係合し、可動部
材を可動させれば係合部各々によってボルトとナットと
を互いに反対方向に回転させることができ、共回りする
ことなくボルトにナットを容易に締め付けることができ
る。又、その際、ラチェット爪16と別体から構成した
平滑面18aと球状部18bとを有する案内部材18に
よって、略ラチェット歯16a全体を係合部材11の歯
部11bに押し付けることができ、係合部材11の歯部
11bに略同時に歯合させることができ、歯の破損等を
確実に防止できるとともに、容易に低コストで製作し得
るものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のラチェットレンチの一実施例の平面図
である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】ラチェットレンチの内部機構を示す要部拡大説
明図である。
【図4】ラチェット爪部材の他の実施例を示す説明図で
ある。
【図5】本考案の締付工具の一実施例の平面図である
【図6】図5の側面図である。
【図7】操作部材の側面図である。
【図8】ラチェットレンチの従来例の一部を断面にした
平面図である。
【符号の説明】
1 ラチェットレンチ 3 操作部材 5 切替え操作片 10 スパナ本体 11 係合部材 11a 係合部 11b 歯部 12 ラチェット爪部材 14 ラチェット爪配設部 16 ラチェット爪 17 爪付勢用コイルバネ 18 鋼球 18a 平滑面 31 シリンダー本体 32 ロッド 33 筒状ケーシング 34 長溝 100 上部スパナ部材 101 下部スパナ部材 S 締付部材

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】レンチ本体(10)と、レンチ本体(1
    0)に回動自在に係合される筒状の係合部材(11)
    と、ラチェット爪部材(12)とを備えてなり、レンチ
    本体(10)が、ラチェット爪部材(12)を収納し得
    るラチェット爪配設部(14)を備え、 係合部材(11)が、内周部にボルト,ナット等の締付
    部材に係合し得る係合部(11a)を有し、外周部に全
    周に渡って形成された複数の歯からなる歯部(11b)
    を有し、 ラチェット爪部材(12)が、ラチェット爪(16)
    と、ラチェット爪(16)を付勢する付勢手段(17)
    と、ラチェット爪(16)と別体からなる案内部材(1
    8)とを備え、 ラチェット爪(16)が、係合部材(11)の歯部(1
    1b)における複数の歯各々と歯合し得る複数の歯から
    なるラチェット歯(16a)を備え、このラチェット爪
    (16)が、レンチ本体(10)のラチェット爪配設部
    (14)内に移動可能に配設され、 付勢手段(17)が、ラチェット爪(16)のラチェッ
    ト歯(16a)を係合部材(11)の歯部(11b)側
    に常時付勢するものであり、 案内部材(18)が、レンチ本体(10)のラチェット
    爪配設部(14)内に配設されることにより、係合部材
    (11)と案内部材(18)との間にラチェット爪(1
    6)を係合部材(11)と案内部材(18)とで挾持し
    得る挾持部(19)が形成され、更に、この案内部材
    (18)の一端側には、ラチェット爪(16)又はレン
    チ本体(10)と当接して相対的に摺動する平滑面(1
    8a)が備えられ、案内部材(18)の他端側には、レ
    ンチ本体(10)又はラチェット爪(16)と当接して
    相対的に回動する球状部(18b)が備えられ、 この案内部材(18)における球状部(18b)と平滑
    面(18a)とを介して、レンチ本体(10)の一方向
    への回動に伴い、ラチェット爪(16)のラチェット歯
    (16a)の歯各々がレンチ本体(10)の歯部(11
    b)に歯合して挾持部(19)に挾持され、レンチ本体
    (10)の他方向への回動に伴い、ラチェット爪(1
    6)のラチェット歯(16a)の歯各々とレンチ本体
    (10)の歯部(11b)との歯合が外れるものである
    ことを特徴とするラチェットレンチ。
  2. 【請求項2】先端側にボルトの頭部やナット等の締付部
    材(S)に係合する係合部(11a)を有する二つのス
    パナ部材(100)(101)と、これらのスパナ部材
    (100)(101)を操作する操作部材(3)とを備
    えてなり、 操作部材(3)が、操作本体(31)と、この操作本体
    (31)に対し可動する可動部材(32)とを備え、 少なくとも一方のスパナ部材(100)(101)に
    は、ラチェット爪配設部(14)を有するレンチ本体
    (10)と、筒状の係合部材(11)と、ラチェット爪
    (16)と、ラチェット爪(16)を係合部材(11)
    側に常時付勢する付勢手段(17)と、ラチェット爪
    (16)と別体からなる案内部材(18)とが備えら
    れ、 係合部材(11)が、内周部に係合部(11a)を有
    し、外周部に全周に渡って刻設された複数の歯からなる
    歯部(11b)を有し、レンチ本体(10)の先端部に
    回動自在に配設され、 ラチェット爪(16)が、係合部材(11)の歯部(1
    1b)における複数の歯各々と歯合し得る複数の歯から
    なるラチェット歯(16a)を備え、レンチ本体(1
    0)のラチェット爪配設部(14)内に移動可能に配設
    され、 案内部材(18)が、レンチ本体(10)のラチェット
    爪配設部(14)内に配設されることにより、係合部材
    (11)と案内部材(18)との間にラチェット爪(1
    6)を係合部材(11)と案内部材(18)とで挾持し
    得る挾持部(19)が形成され、更に、この案内部材
    (18)の一端側には、ラチェット爪(16)又はレン
    チ本体(10)と当接して相対的に摺動する平滑面(1
    8a)が備えられ、案内部材(18)の他端側には、レ
    ンチ本体(10)又はラチェット爪(16)と当接して
    相対的に回動する球状部(18b)が備えられ、案内部
    材(18)における球状部(18b)と平滑面(18
    a)とを介して、レンチ本体(10)の一方向への回動
    に伴い、ラチェット爪(16)のラチェット歯(16
    a)の歯各々がレンチ本体(10)の歯部(11b)に
    歯合して挾持部(19)に挾持され、レンチ本体(1
    0)の他方向への回動に伴い、ラチェット爪(16)の
    ラチェット歯(16a)の歯各々とレンチ本体(10)
    の歯部(11b)との歯合が外れるようになされ、 これらのスパナ部材(100)(101)各々の基端部
    が、操作本体(31)と可動部材(32)とに夫々回動
    自在に取付けられることにより締付部材(S)に係合し
    た両スパナ部材(100)(101)が可動部材(3
    2)の可動に伴い互いに反対方向の回転力が付与される
    ようになされたものであることを特徴とする締付工具。
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