JPH0141569Y2 - - Google Patents

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JPH0141569Y2
JPH0141569Y2 JP1985143696U JP14369685U JPH0141569Y2 JP H0141569 Y2 JPH0141569 Y2 JP H0141569Y2 JP 1985143696 U JP1985143696 U JP 1985143696U JP 14369685 U JP14369685 U JP 14369685U JP H0141569 Y2 JPH0141569 Y2 JP H0141569Y2
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socket
shaft
engagement
engaging
grip
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  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は例えば調整ボルトとロツクナツトの調
整ないし緊締作業を簡便に行なえるようにしたド
ライバーに関する。
(従来の技術) 例えば自動車に装備されるパーキングブレーキ
レバーの操作力を調整する場合、ブレーキケーブ
ル調整ボルトの緊締量を加減調整し、その適正な
操作力値でロツクナツトを締め付け、当該調整位
置を保持させることによつて行なわれるが、この
調整操作に際しては、通常ドライバーとスパナま
たは2個のスパナを使用して行なつていた。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、このような従来の調整操作では2個ま
たは2種類の工具を要する上に、それらの工具を
調整または緊締操作毎にいちいち持ち換えなけれ
ばならないため、この種の作業が煩雑かつ手間が
掛つて能率が悪いという問題があつた。しかも、
ロツクナツトを締め付ける場合は、一方の工具に
よつて調整ボルトを回り止めし、他方の工具でロ
ツクナツトを緊締する両手操作となるため、作業
性が悪く、その際通常のスパナを使用したのでは
広い旋回スペースを要することとなつて、作業ス
ペースの確保が難しいという問題があつた。特に
このような問題は、この種の作業を自動車の生産
ラインで行なう場合、作業速度や作業能率の点で
障害になる。
本考案はこのような従来の問題を除去し、調整
ボルトないし調整ネジとそのロツクナツトを緊締
する際、二個または二種類の工具を要することな
く単一の工具で足り、かつこれを片手操作によつ
て簡易かつ迅速に行なえるようにしたドライバー
を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) このため、本考案のドライバーは、グリツプに
基端部を固定し、かつその先端部にボルト等ネジ
類の頭部と係合可能な係合部を設けたセンターシ
ヤフトと、該シヤフトの外周面と摺動可能に嵌合
し、かつその先端部にナツトと係合可能な係合孔
を有するとともに、その基端部と上記グリツプと
の間に介挿したスプリングを介して、外側へ付勢
した管状のソケツトを有するドライバーにおい
て、上記グリツプの内部にラチエツトシヤフトを
埋設し、該シヤフトにソケツトの基端部を挿入可
能な凹孔を設け、該凹孔の内周面に係合爪を突設
するとともに、ソケツトの基端部周面に上記係合
爪と係合可能な係合爪を設け、これら係合爪を常
時は係合させ、かつソケツトの後退動時にそれら
の係合を解除可能にする一方、上記センターシヤ
フトの先端部に係合軸部を設け、該軸部に前記係
合部と一体のスライドブロツクを摺動可能に係合
し、かつ該ブロツクをその内部に配設したスプリ
ングを介して外側へ付勢するとともに、上記ソケ
ツトの内周面に、スライドブロツクを摺動可能に
収容し、かつ前記係合孔よりも小径でネジ類の頭
部外径よりも大径なスライドスペースと、上記係
合軸部と係合可能な係合孔を形成して、スライド
ブロツクと一体の係合部を常時は上記スライドス
ペースの内方へ位置付けて、ドライバー単体に調
整ボルトとロツクナツトの回動機能を併有させ、
これらの機能を簡単に切り換え可能にし、この種
の作業を簡易かつ迅速に行なえるようにしたこと
を特徴としている。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面により説明する
と、第1図乃至第7図において1は例えば合成樹
脂からなる筒状のグリツプで、その内部にはラチ
エツトシヤフト2が一体に埋め込まれている。ラ
チエツトシヤフト2の一端はグリツプ1の端面か
ら若干突出しており、その突出端部には凹孔3が
開口されていて、その内周面の略中間部にスプラ
インを形成する複数の係合爪4が突設されてい
る。凹孔3の奥部には、センターシヤフト5の一
端がピン6を介して一体的に固定され、その他端
に矩形断面の係合軸部5aと、該軸部5aより大
径断面のコネクシヨンブロツク7が設けられてい
る。
センターシヤフト5の外側には中空のソケツト
8が摺動可能に装着され、その一端の外周面には
スプラインを形成する複数の係合爪9が突設され
ていて、前記係合爪4と係脱可能にされており、
その中間部の内周面に係合軸部5aと係合不能な
嵌合面8aを設けている。ソケツト8はグリツプ
1の外側に突出する長尺の拡径部8bを有し、そ
の内部に形成したスライドスペース8dの内径も
基端部より大径に形成されていて、この拡径部8
bの先端内周面にナツト10、実施例の場合には
ロツクナツトと係合可能な例えば六角形の係合孔
11を設けている。このソケツト8の基端と前記
凹孔3の奥部との間には、ワツシヤ12を介して
スプリング13が介挿され、常時はその復元力に
よつてソケツト8が外側に付勢され、係合爪4,
9の係合関係を維持している。
スライドスペース8dの内部には筒状のスライ
ドブロツク14が収容され、このブロツク14
は、後端部に第5図に示すような矩形の係合孔1
4aを有し、この係合孔14aを介してセンター
シヤフト5の係合軸部5aに摺動可能に装着され
ていて、前記コネクシヨンブロツク7とは係脱可
能に嵌合し、その抜け止めが図られている。スラ
イドブロツク14の外端部にはビツトブロツク1
5が固定され、その外端面に係合部16が形成さ
れていて、これがロツクナツト10に回り止めさ
れる調整ボルト17および調整ネジ等のネジ類の
頭部に形成した凹溝18と嵌合可能にされてい
る。
この場合、実施例では係合部16として第4図
示のような直線的な突条を設け、マイナスネジと
同型式の頭部構造を有する調整ボルト17に対応
させている。したがつて、調整ボルト17の頭部
構造がプラスネジと同型式のときは、係合部16
を第6図aに示すように十文字状の突条に形成
し、調整ボルト17が六角ボルトと同型式のとき
は、第6図bに示すようにボルト17の頭部と係
合可能な六角形状に、それぞれ形成されることと
なる。
そして、ビツトブロツク15とコネクシヨンブ
ロツク7との間にはスプリング19が介挿され、
その復元力を介してスライドブロツク14を外側
へ付勢させ、常時はセンターシヤフト5とスライ
ドブロツク14を一体に保持させている。この
他、図中20はロツクナツト10が着座する座面
である。
第8図乃至第14図は本考案の他の実施例を示
し、前述の実施例と対応する構成部分には同一の
符号を用いている。このうち、第8図および第9
図に示す本考案の第二実施例では、グリツプ1の
内部にラチエツトシヤフト2を回転可能に収容
し、ラチエツトシヤフト2の後端部周面に複数の
噛合爪21を設け、一方、噛合爪21を取り囲む
グリツプ1内部には空室22を設け、この空室2
2に臨むグリツプ1周面に開口溝23を形成し、
該開口溝23の対向面に略円弧状のガイド溝2
4,24を形成して、このガイド溝24,24に
係合突起25,25を係入させ、スライドカム2
6をグリツプ1の軸回りに摺動可能に装着してい
る。
スライドカム26は曲板状の小片からなり、そ
の内周面の両側には略円弧面状の係合面27,2
8が形成され、この内周面の中央に幅広な凹溝2
9が形成されている。また、前記空室22内には
ピン30,30を介して、一対の係合爪31,3
2が回動可能に軸支され、その一端が前記スライ
ドカム26の係合面27,28と凹溝29とに係
合可能にされ、かつその他端が噛合爪21と係脱
可能に支持されていて、常時はこれらの他端とグ
リツプ1の内周面との間に介挿したスプリング3
3によつて内側へ付勢され、噛合爪21との係合
を形成するようにされている。
そして、この実施例ではドライバー操作に伴な
いグリツプ1を握持しながら、その回転方向と同
方向にスライドカム26を移動させ、該カム26
の操作の容易かつ確実化を図る一方、スライドカ
ム26の移動によつて、係合爪31,32と噛合
爪21との係合を選択的に行なわせ、グリツプ1
の回動力を何れか一方の係合爪31,32を介し
て噛合爪21に伝え、ラチエツトシヤフト2を回
転させるようにした点を特徴としている。第9図
a,bはドライバーの各操作時の中途状況を示し
ているが、実際の使用に際しては各図ともスライ
ドカム26がグリツプ1の回転方向に若干回動
し、凹溝29の他面が各係合爪31,32の先端
と係合した状態で、実質的なドライバー操作が行
なわれる。
第10図乃至第14図に示す第三実施例では、
センターシヤフト5を断面六角形の鋼材で構成
し、その先端にビツトブロツク15を直接装着す
る一方、センターシヤフト5の後端部に、円形断
面の縮径部5bと矩形断面のシヤンク部5cを設
け、このシヤンク部5cをホルダ33の取付孔3
4に差し込み、かつピン35で抜け止めを行なつ
て、ホルダ33と一体に回転するようにされてい
る。上記縮径部5bの周面には、センターシヤフ
ト5と略同径のカラー36が取り付けられ、該カ
ラー36の周面に二つのスラストベアリング3
7,37を装着している。これらのスラストベア
リング37の間にはスプリング38が介挿され、
その復元力を介して前方に位置するベアリング3
7を前方へ付勢させ、ソケツト8の後端面に当接
させている。
前記ホルダ33の先端部には、ピン39を介し
てリング状のカラー40が固定され、該カラー4
0の内側にソケツト8の後端が差し込まれ、その
抜け止めを止め輪41を介して行なつている。ソ
ケツト8の後端部にはセンターシヤフト5と係脱
可能な係合口8cが設けられ、該係合口8cは常
時はセンターシヤフト5と係合して、センターシ
ヤフト5に伝達される動力をソケツト8に伝え、
係合孔11によるロツクナツト10の締め付けを
可能にし、一方、ソケツト8の押し込み時には係
合口8cをカラー36上に移動させて、センター
シヤフト5との係合を解除し、ソケツト8の回転
を停止させるとともに、係合部16による調整ボ
ルト17の締め付けを可能にしている。
すなわち、この実施例では前記取付孔34をモ
ータまたはエアードライバー等の駆動軸42に差
し込み、これを動力を駆使して機械的にロツクナ
ツト10および調整ボルト17を締め付け、この
種作業の合理化を図るようにした点を特徴として
いる。
(作用) このように構成したドライバーは常時は、スプ
リング13の復元力によつてソケツト8が前方へ
付勢され、その後端部に設けた係合爪9がラチエ
ツトシヤフト2の係合爪4と噛合していて、第1
図に示す状態を維持し、グリツプ1に与えられる
回動力を係合爪4,9を介して、ソケツト8に伝
達可能にしている。また、センターシヤフト5の
先端部に装着されたスライドブロツク14は、ス
プリング19の復元力によつてビツトブロツク1
5と共に前方へ付勢され、第1図に示すようにそ
の係合部16がソケツト8内の中間位置に置かれ
ている。したがつて、このドライバーの保管に当
たつて、上記係合部16が隣接の工具と当接した
り擦過して損傷することはない。
そこで、このドライバーを使用して調整ボルト
17およびロツクナツト10を締め付け、あるい
は緩める場合は、例えばドライバーのグリツプ1
を保持して、ソケツト8の先端を目的のロツクナ
ツト10および調整ボルト17位置に近付け、か
つこれらにソケツト8を差し込んで、第1図に示
すようにソケツト8の内部にロツクナツト10と
調整ボルト17を収容し、その先端を座面20に
当てがつて置く。
この場合、係合部16はソケツト8の中間部に
位置しているから、調整ボルト17がソケツト8
内に容易に収容され、かつその際凹溝18が係合
部16と当接して、双方の係合箇所が損傷したり
することもない。
次にこの状況の下でグリツプ1を前方へ押し込
む。このようにすると、グリツプ1と一体のラチ
エツトシヤフト2がスプリング13の復元力に抗
して、第1図上右方へ変位し、該シヤフト2に設
けた係合爪4がソケツト8の係合爪9から離反動
して、第7図に示すようにそれらの係合状態が解
除される。したがつて、このような状況の下では
グリツプ1の回動力はソケツト8に伝えられない
から、係合孔11によつてロツクナツト10を回
動することはできない。
一方、グリツプ1の押し込み操作によつて、ラ
チエツトシヤフト2に固定されたセンターシヤフ
ト5がラチエツトシヤフト2と同動して第1図上
右方へ変位し、その先端に装着されたスライドブ
ロツク14とビツトブロツク15がこれに追従し
て、調整ボルト17に接近する。そして、グリツ
プ1を更に押し込むと、ビツトブロツク15の前
端面に突設した係合部16が調整ボルト17頭部
の凹溝18内に挿入され、その反力によつてセン
ターシヤフト5の先端とビツトブロツク15との
間に介挿されたスプリング19が押し縮められ、
第7図に示すような状況を形成する。
この場合、前述のように調整ボルト17をソケ
ツト8内に収容し、該ソケツト8内で係合部16
と凹溝18とを係合させているから、両者の係合
が確実に行なわれ、しかも同軸上での正確な係合
姿勢が形成されるから、後述の回動操作に際して
トルクの伝達が確実かつ安定して行なわれ、また
その際の係合部16と凹溝18との損傷や偏摩耗
を防止する。
そして、この状況の下でグリツプ1を適宜方向
へ回動すると、その回動力はグリツプ1からラチ
エツトシヤフト2を経由して、該シヤフト2に固
定されたセンターシヤフト5から、その係合軸部
5aおよび該軸部5aに係合したスライドブロツ
ク14の係合孔14aを経て、スライドブロツク
14に固定されたビツトブロツク15に伝達さ
れ、その係合部16を介して調整ボルト17に伝
えられる。したがつて、グリツプ1の回動量を適
宜加減することによつて、調整ボルト17の螺合
量を適正に調節することができることとなる。
この場合、調整ボルト17を例えば座面20側
へねじ込む際、ナツト10が共回りして座面20
と当接し、上記ボルト17の調整操作の円滑性を
阻害したり困難にさせたりする恐れがある。
しかし、上述のようにソケツト8がセンターシ
ヤフト5との係合を解除して、グリツプ1からの
トルクの伝達を遮断され、ナツト10に対する積
極的な回動を阻止されている上に、スプリング1
3が前述のように押し縮められて、ソケツト8に
対する付勢力を増勢し、これを上記ソケツト8に
作用させている。
したがつて、ソケツト8によるナツト10の共
回りが積極的に防止されるとともに、上記付勢力
が係合孔11と係合下のナツト10に作用して、
調整ボルト17との共回りが確実に防止され、上
記事態の発生を防止する。
調整ボルト17の調節後は、グリツプ1の回動
操作と押し込み操作を停止する。このようにする
と、グリツプ1がスプリング13の復元力によつ
て後方へ押し戻され、該グリツプ1と一体的なラ
チエツトシヤフト2とセンターシヤフト5が第7
図上左方へ変位して、ラチエツトシヤフト2に設
けた係合爪4がソケツト8に設けた係合爪9と係
合し、原状を回復する。また、センターシヤフト
5の上記変位によつて、コネクシヨンブロツク7
がスライドブロツク14の段部と係合し、かつこ
れを同動させて、スライドブロツク14と一体の
ビツトブロツク15を調整ボルト17から離反さ
せ、第1図に示す原状を回復させる。
そこで、このような状況の下でグリツプ1を適
宜方向へ回動すると、その回動力はグリツプ1か
らラチエツトシヤフト2を経て、ラチエツトシヤ
フト2およびソケツト8に形成した係合爪4,9
を経由し、ソケツト8の係合孔11からロツクナ
ツト10に伝えられる。したがつて、グリツプ1
の回動量を適宜加減することによつて、ロツクナ
ツト10を適正に締め付けることができることと
なる。
この場合、グリツプ1の回動操作に伴なつてセ
ンターシヤフト5が同動し、その係合軸部5aと
これに係合する係合孔14aを介して、スライド
ブロツク14とビツトブロツク15が一体に回動
することとなるが、ビツトブロツク15は調整ボ
ルト17の調整後、前述のように前記ボルト17
から離反しているから、ビツトブロツク15の回
動によつて調整ボルト17が回動され、その調整
量が変動したり、係合部16が凹溝18と接触し
て、それらが損傷若しくは摩耗したりすることは
ない。
一方、前述の場合には調整ボルト17の調整量
をロツクナツト10で固定させているが、この反
対にロツクナツト10を調整用とし、調整ボルト
17をロツクボルトとして用いた場合にも、本考
案のドライバーを適用することができる。すなわ
ち、この場合には第1図の状況の下で最初にロツ
クナツト10を回動操作し、適宜その回動量を調
整した後、グリツプ1を押し込んで第7図示の状
態を形成する。
この状況の下でグリツプ1を回動操作すると、
前述のようにグリツプ1の回動力がセンターシヤ
フト5からスライドブロツク14、係合部16を
経て調整ボルト17に伝達され、該ボルト17を
例えば緊締させることができ、その緊締時には頭
部の座面がロツクナツト10の端面に接触し、か
つ該面に強力な面圧力を作用させて、ロツクナツ
ト10を調整ボルト17の頭部と座面20との間
で挟圧し、その緩み止めを行なう。
このように本考案ではナツト10およびボルト
17が調整用およびロツク用であつても適用する
ことができ、またそれらの回動操作時には異種の
工具を一切要せず単一の工具で足り、またその際
ドライバーの持ち換えを要することなく、単にグ
リツプ1の押し込み操作を加減するだけで片手操
作が可能になるから、この種の作業性が改善さ
れ、これを簡易かつ迅速に行なうことができ、し
かもナツト10の締め付けに当つては小径のソケ
ツト8を軸回りに回動すればよいから、従来のよ
うにスパナ操作に伴なう周辺スペースの確保を要
しないものとなる。
(考案の効果) 本考案のドライバーは以上のように、先端にボ
ルトと係合可能な係合部を一体的に設けたセンタ
ーシヤフトと、このセンターシヤフトを内部に摺
動かつ係脱可能に収容するとともに、前記センタ
ーシヤフトと一体または独立して回動し、かつ先
端にナツトと係合可能な係合孔を有するソケツト
を具備し、ドライバー単体に調整ボルトとロツク
ナツトの回動機能を併有させたから、この種の作
業を単一の工具で行なうことができ、従来のよう
な異種または2個以上の工具を要していた不具合
を解決できる効果がある。
また、本考案では調整ボルトとロツクナツトを
回動する際、センターシヤフトとソケツトを相対
動させ、それらを係脱させることによつてそれら
の回動を一体または独立させているから、その切
換操作を簡便に行なうことができ、従来のように
工具の持ち換えに伴なう作業の煩雑を解消するこ
とができる。しかも、本考案ではソケツトの係合
孔によつてロツクナツトを回動し得るようにした
から、従来のようにこの操作にスパナを用いてい
た場合の周辺スペースの確保を要しない利点があ
る。
更に本考案では、ソケツトの内周面を係合孔よ
りも小径で、ボルト等ネジ類の頭部外径よりも大
径なスライドスペースを形成し、該スペースにス
ライドブロツクを摺動可能に収容し、かつ該ブロ
ツクと一体の係合部を常時は上記スライドスペー
スの内方へ位置付けたから、ネジ類を容易にソケ
ツト内に収容でき、かつその際ネジ類と係合部と
の擦過を防止して、それらの損傷を未然に防止で
きる。
また、ネジ類と係合部との係合姿勢を同軸上で
確実に形成できるから、係合部からネジ類へのト
ルクの伝達を確実かつ安定して行なうことがで
き、しかもその際のネジ類と係合部との係合箇所
の損傷や偏摩耗を防止できる効果がある。
また、本考案では上記グリツプの内部にラチエ
ツトシヤフトを埋設し、該シヤフトにソケツトの
基端部を挿入可能な凹孔を設け、該凹孔の内周面
に係合爪を突設するとともに、ソケツトの基端部
周面に上記係合爪と係合可能な係合爪を設け、こ
れら係合爪を常時は係合させ、かつソケツトの後
退動時にそれらの係合を解除可能にする一方、上
記センターシヤフトの先端部に係合軸部を設け、
該軸部をソケツトの内周面に形成した係合孔に係
合させたから、ソケツトの常態時にはグリツプの
トルクをソケツトに伝達し得、またソケツトの後
退時には、ソケツトに対するトルクの伝達を解除
し、代わりにセンターシヤフトにトルクを伝達で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第一実施例を示す断面図で常
態時を示しており、第2図は第1図のA−A′線
に沿う断面図、第3図は第1図のB−B′線に沿
う断面図、第4図はビツトブロツクの一例を示す
側面図、第5図は第1図のC−C′線に沿う断面
図、第6図a,bはビツトブロツクの他の形態を
示す側面図、第7図は本考案の使用状態を示す断
面図、第8図は本考案の第二実施例を示す断面
図、第9図a,bは第8図のD−D′線に沿う断
面図で、右および左回転操作状況を示している、
第10図は本考案の第三実施例を示す断面図、第
11図は第10図の右側面図、第12図は第三実
施例の要部を拡大して示す断面図、第13図およ
び第14図は第12図のE−E′線およびF−F′線
に沿う断面図である。 1……グリツプ、2……ラチエツトシヤフト、
3……凹孔、4,9……係合爪、5……センター
シヤフト、5a……係合軸部、8……ソケツト、
8d……スライドスペース、10……ナツト、1
1,14a……係合孔、13,19……スプリン
グ、14……スライドブロツク、16……係合
部、17……ボルト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. グリツプに基端部を固定し、かつその先端部に
    ボルト等ネジ類の頭部と係合可能な係合部を設け
    たセンターシヤフトと、該シヤフトの外周面と摺
    動可能に嵌合し、かつその先端部にナツトと係合
    可能な係合孔を有するとともに、その基端部と上
    記グリツプとの間に介挿したスプリングを介し
    て、外側へ付勢した管状のソケツトを有するドラ
    イバーにおいて、上記グリツプの内部にラチエツ
    トシヤフトを埋設し、該シヤフトにソケツトの基
    端部を挿入可能な凹孔を設け、該凹孔の内周面に
    係合爪を突設するとともに、ソケツトの基端部周
    面に上記係合爪と係合可能な係合爪を設け、これ
    ら係合爪を常時は係合させ、かつソケツトの後退
    動時にそれらの係合を解除可能にする一方、上記
    センターシヤフトの先端部に係合軸部を設け、該
    軸部に前記係合部と一体のスライドブロツクを摺
    動可能に係合し、かつ該ブロツクをその内部に配
    設したスプリングを介して外側へ付勢するととも
    に、上記ソケツトの内周面に、スライドブロツク
    を摺動可能に収容し、かつ前記係合孔よりも小径
    でネジ類の頭部外径よりも大径なスライドスペー
    スと、上記係合軸部と係合可能な係合孔を形成し
    て、スライドブロツクと一体の係合部を常時は上
    記スライドスペースの内方へ位置付けたことを特
    徴とするドライバー。
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