JP6347455B2 - スラスト軸受の排油装置、及びこれを備えるターボチャージャ - Google Patents

スラスト軸受の排油装置、及びこれを備えるターボチャージャ Download PDF

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Description

本開示は、スラスト軸受の排油装置、及びこれを備えるターボチャージャに関する。
従来、エンジンの出力を向上させる技術として、ターボチャージャによって吸気を圧縮し、この圧縮した吸気をエンジンに供給する方法(過給)が知られており、自動車用エンジン等において広く用いられている。通常、ターボチャージャは、回転軸と、回転軸の一端側に設けられるタービンホイールと、回転軸の他端側に設けられるコンプレッサホイールとを備えている。そして、排気ガスの排気エネルギーがタービンホイールに作用して回転軸が高速回転することで、回転軸の他端側に設けられたコンプレッサホイールが吸気を圧縮するように構成されている。
ターボチャージャの回転軸には、回転軸を軸方向に移動せしめる力(スラスト力)が作用する。このため、ターボチャージャには、回転軸を軸方向に支持するためのスラスト軸受装置が備えられている。かかるスラスト軸受装置の一例として、例えば特許文献1に示されているスラスト軸受装置が挙げられる。
特許文献1のスラスト軸受装置は、その図1及び図2に示されるように、回転軸と共に回転可能なように回転軸の外周に装着されるカラー部材(スラストブッシュ10)と、カラー部材によって形成される環状溝に内周縁部が係合するスラスト軸受(スラストディスク11)と、を備えている。スラスト軸受は、その外周縁部がハウジングに固定されており、回転軸と共に回転するカラー部材と内周縁部において摺接することで、回転軸に作用するスラスト力を受けるように構成されている。
カラー部材と摺接するスラスト軸受の摺接部には、潤滑油が供給される。また、スラスト軸受の一端面側には、スラスト軸受の一端面との間で排油空間(第1室20)を画定するオイルディレクタ(デフレクタ18)が配置されている。この排油空間は、スラスト軸受の摺接部の周囲を取り囲むように形成される。そして、回転軸の回転に伴って摺接部から飛散する潤滑油を集め、排油空間の下方に形成されている排油口(オイル排出口24)から外部に排出する役割を果たしている。
特開平11−2136
高速回転時等において潤滑油の流量が多くなると、排油空間へ流入する潤滑油量が増加し、排油口からの潤滑油の排出が円滑に行われずに潤滑油が排油空間内に充満する虞がある。排油空間内に潤滑油が充満すると、潤滑油の気液境界面がカラー部材と接触し、撹拌損失が発生してターボチャージャの性能低下をもたらす虞がある。
この点、特許文献1のスラスト軸受装置では、排油口の面積中心を回転軸の回転中心を通過する垂直軸線よりも回転方向の上流側となるように位置させることで、排油口からの潤滑油の排出を促進するように構成されている。しかしながら、この特許文献1のスラスト軸受装置においても、排油口からの潤滑油の排出が円滑に行われずに、排油空間内に潤滑油が充満してしまう場合があった。
本発明の少なくとも一つの実施形態は、このような従来技術の状況の基になされた発明であって、その目的とするところは、スラスト軸受に供給された潤滑油の排出を円滑に行うことの出来るスラスト軸受の排油装置、及びこれを備えるターボチャージャを提供することにある。
(1)本発明の少なくとも一つの実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置は、
回転軸と、
前記回転軸と共に回転可能なように前記回転軸の外周に装着されるカラー部材であって、円筒状のカラー本体部および前記カラー本体部よりも大径に形成されたフランジ部を有するカラー部材と、
前記回転軸が挿通される挿通孔を有し、前記カラー部材の前記フランジ部の一端面と摺接することで、前記挿通孔に挿通された状態で回転する前記回転軸を軸方向に支持するスラスト軸受と、
前記フランジ部の一端面と摺接する前記スラスト軸受の摺接部に対して潤滑油を供給するための供給油路と、
前記スラスト軸受の一端面側に設けられ、前記スラスト軸受の摺接部から漏れ出た前記潤滑油が流れる排油空間を前記スラスト軸受との間に画定する排油空間形成部材と、を備え、
前記排油空間は、
前記スラスト軸受の一端面と前記排油空間形成部材の一端面との間に画定される、前記カラー部材の前記フランジ部を取り囲む排油流路と、
前記排油流路の下方に形成される、前記排油流路を流れる前記潤滑油を前記排油空間の外部に排出するための排油口と、を含むとともに、
前記排油空間は、前記回転軸の回転方向の上流側から下流側に向かって前記排油流路を流れる前記潤滑油の流れ方向に沿って、前記排油流路を流れる前記潤滑油を、前記排油口を介して前記排油空間の外部に導くように構成される。
上記(1)に記載のスラスト軸受の排油装置では、回転軸と共に回転するカラー部材と摺接するスラスト軸受と、スラスト軸受の一端面側に設けられる排油空間形成部材との間に、スラスト軸受の摺接部から漏れ出た潤滑油が流れる排油空間が画定される。そして、排油空間は、回転軸の回転方向の上流側から下流側に向かって排油流路を流れる潤滑油の流れ方向に沿って、排油流路を流れる潤滑油を、排油口を介して排油空間の外部に導くように構成される。
このようなスラスト軸受の排油装置によれば、スラスト軸受に供給された潤滑油の排油空間からの排出が円滑に行われるため、排油空間内に潤滑油が充満することがない。このため、潤滑油の気液境界面がカラー部材と接触して撹拌損失が発生する虞を低減することが出来る。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載のスラスト軸受の排油装置において、上記排油空間形成部材は、回転軸に装着されたカラー部材のカラー本体部が挿通される中央孔と、中央孔の外周側においてカラー部材のフランジ部の他端面と摺接する内周縁部と、内周縁部の外周側においてスラスト軸受の一端面との間で隙間を存して形成される中間部と、中間部の外周側においてスラスト軸受の一端面と当接する外周縁部と、からなる本体部を少なくとも含む。排油口は、本体部の下端における外周縁部が形成されていない部分によって形成される。外周縁部は、排油口よりも回転方向の上流側の所定位置から排油口にかけて、所定位置における接線方向に沿って延在する直線部を有する。そして、この直線部によって、排油流路を流れる潤滑油を、流れ方向に沿って排油口を介して排油空間の外部に導くように構成されている。
排油流路を流れる潤滑油は、回転軸の回転に伴う遠心力によって、主として排油流路の外周縁に沿って流れる。したがって、上記(2)に記載の実施形態によれば、排油流路の外周縁を形成する外周縁部において、排油口よりも回転方向の上流側の所定位置から排油口にかけて、所定位置における接線方向に沿って延在する直線部が形成されることで、排油流路を流れる潤滑油を直線部に沿って排油口まで円滑に導くことが出来る。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)に記載のスラスト軸受の排油装置において、排油空間形成部材の他端面側に設けられた、排油空間形成部材及びスラスト軸受を回転軸の外周側に保持するように構成されたリテーナをさらに備える。そして、リテーナは、排油口の下方においてスラスト軸受側に向かって斜め下方に延在する傾斜面を有する。
上記(3)に記載の実施形態によれば、排油口から下方に排出された潤滑油が、リテーナの傾斜面を流れて軸受ハウジングの外部に導かれるようになっている。このため、排油空間形成部材に排油口から排出される潤滑油を軸受ハウジングの外部に導くための舌部などを形成する必要がなく、排油空間形成部材及びスラスト軸受の形状をシンプルに構成することが出来る。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)から(3)の何れかに記載のスラスト軸受の排油装置において、上記排油空間形成部材は、回転軸に装着されたカラー部材のカラー本体部が挿通される中央孔と、中央孔の外周側においてカラー部材のフランジ部の他端面と摺接する内周縁部と、内周縁部の外周側においてスラスト軸受の一端面との間で隙間を存して形成される中間部と、中間部の外周側においてスラスト軸受の一端面と当接する外周縁部と、からなる本体部と、本体部の下端からスラスト軸受側に向かって斜め下方に延在する舌部と、を含む。排油口は、本体部の下端における外周縁部が形成されていない部分によって形成される。舌部は、正面視において外周縁部の下流縁側から上流縁側に向かって下向きに傾斜して形成されている。そして、この舌部によって、排油流路を流れる潤滑油を、流れ方向に沿って排油口を介して排油空間の外部に導くように構成されている。
上記実施形態における排油空間形成部材は、スラスト軸受との間で排油空間を画定する本体部と、この本体部の下端からスラスト軸受側に向かって斜め下方に延在する舌部を含む。そして、この舌部により、排油口から排出される潤滑油を軸受ハウジングの外部に導くように構成されている。しかしながら、排油空間形成部材が舌部を含む場合、排油流路から流出した潤滑油が排油口から排出されずに、回転軸の遠心力の作用により、舌部表面を流れて再び排油流路に戻って来る虞がある。
したがって、上記(4)に記載の実施形態によれば、舌部が、その正面視において、外周縁部の下流縁側から上流縁側に向かって下向きに傾斜して形成されているため、排油口から排出されないで排油流路に再び戻って来る潤滑油量を減少させることが出来る。
(5)幾つかの実施形態では、上記(2)から(4)の何れか一項に記載のスラスト軸受の排油装置において、上記排油空間形成部材の中間部は、中間部の他の部分よりも、スラスト軸受の一端面との間の隙間が大きくなるように構成される凹部を有する。そして、排油流路は、凹部54aによって形成される周方向に延在する排油溝54dを含む。
上記(5)に記載の実施形態では、排油流路が、凹部によって形成される周方向に延在する排油溝を含むように構成される。排油溝を流れる潤滑油は、カラー部材と接触することなく排油流路を流れて排油口から排油空間の外部に排出される。このため、本実施形態によれば、排油溝が形成されていない場合と比べて、排油流路を流れる潤滑油の気液境界面をより外周側に形成させることが出来るため、回転軸と共に回転するカラー部材との間で撹拌損失が発生する虞が低下する。
(6)幾つかの実施形態では、上記(5)に記載のスラスト軸受の排油装置において、排油空間形成部材は、排油流路において周方向に間隔を空けて複数配置される、排油流路を流れる潤滑油を排油溝に案内するための案内板をさらに含む。
上記(6)に記載の実施形態によれば、排油流路を流れる潤滑油が案内板によって排油溝に案内される。これにより、排油溝を流れる潤滑油量がより一層増加するため、回転軸と共に回転するカラー部材との間で撹拌損失が発生する虞が低下する。
(7)幾つかの実施形態では、上記(6)に記載のスラスト軸受の排油装置において、 上記案内板は、排油空間形成部材の周端部から径方向内側に向かって延在する。そして案内板の前端縁は、案内板の後端縁よりもスラスト軸受側に位置するとともに、前端縁と周端部との交点は、後端縁と周端部との交点よりも、流れ方向の上流側に位置するように構成される。
上記(7)に記載の実施形態によれば、排油流路を流れる潤滑油を排油流路の流れ方向に沿わせながら円滑に排油溝に案内することが出来る。これにより、排油溝を流れる潤滑油量がより一層増加するため、回転軸と共に回転するカラー部材との間で撹拌損失が発生する虞が低下する。
(8)幾つかの実施形態では、上記(2)から(7)の何れかに記載のスラスト軸受の排油装置において、上記排油空間形成部材には、排油流路と連通する第2の排油口が開口し、排油流路を流れる潤滑油が、第2の排油口を介して排油空間の外部に排出されるように構成される。
上記(8)に記載の実施形態によれば、排油流路を流れる潤滑油が第2の排油口からも排出される。これにより、排油流路を流れる潤滑油量を減少させることが出来るため、排油空間内に潤滑油が充満することがなく、回転軸と共に回転するカラー部材との間で撹拌損失が発生する虞が低減される。
(9)幾つかの実施形態では、上記(8)に記載のスラスト軸受の排油装置において、上記第2の排油口は、排油空間形成部材の上部において、排油流路を流れる潤滑油の流れ方向に対向するように開口する。
上記(9)に記載の実施形態によれば、排油流路を流れる潤滑油が第2の排油口に集まり易いため、第2の排油口から排出される潤滑油量が増加する。これにより、排油流路を流れる潤滑油量をより一層減少させることが出来る。このため、排油空間内に潤滑油が充満することがなく、回転軸と共に回転するカラー部材との間で撹拌損失が発生する虞が低減される。
(10)幾つかの実施形態では、上記(2)から(9)の何れかに記載のスラスト軸受の排油装置において、スラスト軸受の一端面には、フランジ部の外周端面よりも外周側の位置に、周方向に延在する溝部が形成されている。そして、スラスト軸受の一端面の内、溝部よりも外周側に位置する外側一端面が、溝部よりも内周側に位置する内側一端面よりも、排油空間形成部材側に突出している。
上記(10)に記載の実施形態によれば、スラスト軸受の摺接部から外周側に漏れ出た潤滑油が、スラスト軸受の一端面に形成された溝部に案内される。溝部を流れる潤滑油は、カラー部材と接触することなく、排油流路を流れて排油口から排出される。このため、本実施形態によれば、スラスト軸受の一端面に溝部が形成されていない場合と比べて、排油流路を流れる潤滑油の気液境界面をより外周側に形成させることが出来る。このため、カラー部材との間で撹拌損失が発生する虞が低下する。
(11)幾つかの実施形態では、上記(2)から(10)の何れかに記載のスラスト軸受の排油装置において、上記排油口が、回転軸の回転中心を通過して上下方向に延在する中心線よりも回転方向の上流側の領域に形成される。
上述したように、排油空間形成部材が舌部を含む場合、排油流路から流出した潤滑油が排油口から排出されずに、回転軸の遠心力の作用により、舌部表面を流れて再び排油流路に戻って来る虞がある。
したがって、上記(11)に記載の実施形態によれば、排油口が中心線よりも回転方向の上流側の領域にのみ形成されるため、排油口から排出されないで排油流路に再び戻って来る潤滑油量を減少させることが出来る。
(12)幾つかの実施形態では、上記(2)から(10)の何れかに記載のスラスト軸受の排油装置において、上記排油空間形成部材は、回転軸に装着されたカラー部材のカラー本体部が挿通される中央孔と、中央孔の外周側においてカラー部材のフランジ部の他端面と摺接する内周縁部と、内周縁部の外周側においてスラスト軸受の一端面との間で隙間を存して形成される中間部と、中間部の外周側においてスラスト軸受の一端面と当接する外周縁部と、からなる本体部と、本体部の下端からスラスト軸受側に向かって斜め下方に延在する舌部と、を含む。
そして、上記排油口は、本体部の下端における外周縁部が形成されていない部分によって形成される。そして、舌部が中心線よりも回転方向の下流側の領域における排油口を閉塞するように折り曲げられてなる屈曲部分を有する。
上記(12)に記載の実施形態によれば、舌部が、中心線よりも回転方向の下流側の領域の排油口を閉塞するように舌部が折り曲げられてなる屈曲部分を有する。このため、排油口から排出されないで排油流路に再び戻って来る潤滑油量を減少させることが出来る。
(13)幾つかの実施形態では、上記(2)から(12)の何れかに記載のスラスト軸受の排油装置において、上記排油流路は、外周縁部の上流縁から下流端に向かって、回転方向に向かって流路断面が大きくなるように形成されている。
排油流路を流れる潤滑油は、回転方向の下流側に向かうにつれて、その流量が増加する。このため、潤滑油量に対して流路断面が小さいと、潤滑油の気液境界面が内周側に形成されてカラー部材と接触する虞がある。
したがって、上記(13)に記載の実施形態によれば、潤滑油量が増加する排油流路下流側の流路断面が大きくなるように形成されるため、排油流路下流側において潤滑油の気液境界面がカラー部材と接触するのを防ぐことが出来る。
(14)幾つかの実施形態では、上記(1)から(13)の何れかに記載のスラスト軸受の排油装置において、上記排油空間形成部材は、板金製のオイルディフレクタからなる。
上記(14)に記載の実施形態によれば、板金製のオイルディフレクタによって、排油空間形成部材が構成される。このため、例えば鋳造性のインサート部材などによって排油空間形成部材を構成する場合と比べて加工が容易である。
(15)また、本発明の少なくとも一つの実施形態にかかるターボチャージャは、
回転軸の一端側に設けられるタービンインペラと、
回転軸の他端側に設けられるコンプレッサインペラと、
上記(1)から(14)の何れかに記載のスラスト軸受装置と、を備える。
上記(15)に記載の実施形態によれば、スラスト軸受に供給された潤滑油の排出を円滑に行うことの出来るスラスト軸受の排油装置を備えるターボチャージャを提供することが出来る。
本発明の少なくとも一つの実施形態によれば、スラスト軸受に供給された潤滑油の排出を円滑に行うことの出来るスラスト軸受の排油装置、及びこれを備えるターボチャージャを提供することが出来る。
本発明の一実施形態にかかるターボチャージャにおいて、その回転軸の軸線方向に沿った断面を示した断面図である。 図1におけるa部付近の拡大図であって、本発明の一実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置を示した断面図である。 図2に示したスラスト軸受の排油装置の分解斜視図である。 図2に示したスラスト軸受の排油装置の排油空間を示した概略図である。 図1におけるa部付近の拡大図であって、本発明の一実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置を示した断面図である。 図5に示したスラスト軸受の排油装置の分解斜視図である。 図5に示したスラスト軸受の排油装置の排油空間を示した概略図である。 図5に示したスラスト軸受の排油装置を示した断面図である。 図1におけるa部付近の拡大図であって、本発明の一実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置を示した断面図である。 図9に示したスラスト軸受の排油装置における案内板を示した斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置の排油空間を示した概略図である。 図1におけるa部付近の拡大図であって、本発明の一実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置を示した断面図である。 本発明の一実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置の排油空間を示した概略図である。 本発明の一実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置の排油空間を示した概略図である。 図1におけるa部付近の拡大図であって、本発明の一実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置を示した断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
また、以下の説明において、同じ構成には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する場合がある。
図1は、本発明の一実施形態にかかるターボチャージャにおいて、その回転軸の軸線方向に沿った断面を示した断面図である。
本発明の一実施形態にかかるターボチャージャは、特に限定されないが、例えば自動車用エンジン等に搭載されるターボチャージャである。
本実施形態のターボチャージャ100は、図1に示したように、回転軸2の一端側に設けられたタービンインペラ103を収容するタービンハウジング102、回転軸2の他端側に設けられたコンプレッサインペラ105を収容するコンプレッサハウジング104、及び回転軸2を回転可能に支持するラジアル軸受110と、回転軸2のスラスト力を支持するスラスト軸受4とを収容する軸受ハウジング106、の3つのハウジングからなる。
タービンハウジング102の外周部には、渦巻き状のタービンスクロール流路113が形成されている。そして、タービンスクロール流路113の中心部分にはタービンインペラ103が配置されている。タービンインペラ103は、円錐体の頭部を底面に平行な面で切り取った截頭円錐状のタービンハブ103aと、タービンハブ103aの周面から径方向の突出して設けられる複数のタービン翼103bとからなる。タービンインペラ103のタービンハブ103aは、回転軸2の一端部と例えば溶接によって接合されている。そして、タービンスクロール流路113を流れてタービンインペラ103に作用した排気ガスは、回転軸2の軸方向に開口する排ガス流出口111からタービンハウジング102の外部へと排出される。
コンプレッサハウジング104の外周部には渦巻き状のコンプレッサスクロール流路117が形成されている。そして、コンプレッサスクロール流路117の中心部分にはコンプレッサインペラ105が配置されている。コンプレッサインペラ105は、円錐体の頭部を底面に平行な面で切り取った截頭円錐状のコンプレッサハブ105aと、コンプレッサハブ105aの周面から径方向の突出して設けられる複数のコンプレッサ翼105bとからなる。コンプレッサインペラ105のコンプレッサハブ105aの中心部には、回転軸2の他端側が嵌挿される嵌挿孔(不図示)が形成されている。コンプレッサインペラ105は、この嵌挿孔に回転軸2の一端側が嵌挿された後、コンプレッサハブ105aの先端からナット116を締め付けることで、回転軸2の他端部に固定されている。そして、回転軸2の軸方向に開口する吸気流入口115を流れ、コンプレッサインペラ105によって圧縮された吸気ガスが、コンプレッサスクロール流路117を流れて不図示のエンジンへと供給される。
軸受ハウジング106は、タービンハウジング102とコンプレッサハウジング104との間に配置され、一端側がタービンハウジング102に連結され、他端側がコンプレッサハウジング104に連結されている。軸受ハウジング106の内部には、回転軸2を軸方向に挿通可能とする内部空間が形成されており、この内部空間に上述したラジアル軸受110、スラスト軸受4が収容されている。また軸受ハウジング106の上部には、上述したラジアル軸受110、及びスラスト軸受4に対して潤滑油を供給するための入口油路112が形成されている。入口油路112から軸受ハウジング106の内部に導入された潤滑油は、ラジアル軸受110、及びスラスト軸受4を潤滑した後、軸受ハウジング106の下部に形成されている出口油路114から軸受ハウジング106の外部に排出される。
かかるターボチャージャ100において、図1に示すa部には、スラスト軸受4に供給された潤滑油を出口油路114へと排出するためのスラスト軸受の排油装置1が構成されている。
図2は、図1におけるa部付近の拡大図であって、本発明の一実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置を示した断面図である。図3は、図2に示したスラスト軸受の排油装置の分解斜視図である。図4は、図2に示したスラスト軸受の排油装置の排油空間を示した概略図である。図5は、図1におけるa部付近の拡大図であって、本発明の一実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置を示した断面図である。図6は、図5に示したスラスト軸受の排油装置の分解斜視図である。図7は、図5に示したスラスト軸受の排油装置の排油空間を示した概略図である。図8は、図5に示したスラスト軸受の排油装置を示した断面図である。図9は、図1におけるa部付近の拡大図であって、本発明の一実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置を示した断面図である。図10は、図9に示したスラスト軸受の排油装置における案内板を示した斜視図である。図11は、本発明の一実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置の排油空間を示した概略図である。図12は、図1におけるa部付近の拡大図であって、本発明の一実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置を示した断面図である。図13は、本発明の一実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置の排油空間を示した概略図である。図14は、本発明の一実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置の排油空間を示した概略図である。図15は、図1におけるa部付近の拡大図であって、本発明の一実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置を示した断面図である。
本発明の少なくとも一つの実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置1は、図2〜図15に示したように、回転軸2と、コンプレッサ側スラストカラー(カラー部材)3と、スラスト軸受4と、排油空間形成部材5と、を備えている。
コンプレッサ側スラストカラー3は、図2、5、9、12、15に示したように、円筒状のカラー本体部31およびカラー本体部31よりも大径に形成されたフランジ部32を有している。そして、回転軸2と共に回転可能なように回転軸2の外周に装着される。
図示した実施形態では、コンプレッサ側スラストカラー3よりもタービン側の回転軸2の外周面に、タービン側スラストカラー9が装着されている。タービン側スラストカラー9は、円筒状のカラー本体部91およびカラー本体部91よりも大径に形成されたフランジ部92を有している。そして、タービン側スラストカラー9のカラー本体部91の先端面が、コンプレッサ側スラストカラー3のフランジ部32の一端面32aと当接している。
スラスト軸受4は、図2、3、5、6、9、12、15に示したように、回転軸2が挿通される挿通孔41を有する環状のプレート状部材である。そして、回転軸2にコンプレッサインペラ105側からタービンインペラ103側に軸方向力が作用した時に、コンプレッサ側スラストカラー3のフランジ部32の一端面32aと摺接することで、挿通孔41に挿通された状態で回転する回転軸2を軸方向に支持するように構成されている。
図示した実施形態では、スラスト軸受4の内周側には、上述したタービン側スラストカラー9のカラー本体部91が位置している。すなわち、スラスト軸受4の挿通孔41には、 回転軸2と、回転軸2の外周に装着されているタービン側スラストカラー9のカラー本体部91とが挿通されている。スラスト軸受4の外周端部は、後述するように、軸受ハウジング106に固定されている。そして、スラスト軸受4の内周面と、タービン側スラストカラー9のカラー本体部91の外周面とが、回転軸2の回転に伴って摺接するように構成されている。また、回転軸2にタービンインペラ103からコンプレッサインペラ105側に軸方向力が作用した時には、タービン側スラストカラー9のフランジ部92とスラスト軸受4の他端面4bにおける内周部とが摺接することで、挿通孔41に挿通された状態で回転する回転軸2を軸方向に支持するように構成されている。
また、スラスト軸受4の内部には、コンプレッサ側スラストカラー3のフランジ部32の一端面32aと摺接するスラスト軸受4の摺接部42に対して潤滑油を供給するための供給油路43が形成されている。供給油路43は、スラスト軸受4の他端面4bに入口側開口が形成され、スラスト軸受4の内周面に出口側開口が形成されている。そして、出口側開口から供給された潤滑油が、スラスト軸受4の内周面とタービン側スラストカラー9のカラー本体部91の外周面との間、及びスラスト軸受4の摺接部42とコンプレッサ側スラストカラー3のフランジ部32の一端面32aとの間に供給されるように構成されている。
排油空間形成部材5は、図2、5、9、12、15に示したように、スラスト軸受4の一端面4a側に設けられている。そして、スラスト軸受4の摺接部42から漏れ出た潤滑油が流れる排油空間6をスラスト軸受4との間に画定する。
排油空間6は、図4、7、11、13、14に示したように、排油流路6Aと、排油口6Bとを含む。排油流路6Aは、スラスト軸受4の一端面4aと排油空間形成部材5の一端面5aとの間に画定され、コンプレッサ側スラストカラー3のフランジ部32を取り囲むように形成される。排油口6Bは、排油流路6Aの下方に形成され、排油流路6Aを流れる潤滑油を排油空間6の外部に排出するように構成される。排油空間6から排出された潤滑油は、図1に示した軸受ハウジング106の下部に形成されている出口油路114から軸受ハウジング106の外部に排出される。そして排油空間6は、図4及び図6に示したように、回転軸2の回転方向Rの上流側から下流側に向かって排油流路6Aを流れる潤滑油の流れ方向fに沿って、排油流路6Aを流れる潤滑油を、排油口6Bを介して排油空間6の外部に導くように構成される。
このような本発明の少なくとも一実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置1によれば、スラスト軸受4に供給された潤滑油の排油空間6からの排出が円滑に行われるため、排油空間6内に潤滑油が充満することがない。このため、潤滑油の気液境界面がコンプレッサ側スラストカラー3(カラー部材)と接触して撹拌損失が発生する虞を低減することが出来る。
幾つかの実施形態では、図2〜図4に示したように、排油空間形成部材5は、中央孔51と、内周縁部52と、中間部54と、外周縁部53と、からなる環状の本体部5Aを含んでなり、後述する実施形態のように、舌部5Bは形成されていない。中央孔51には、回転軸2に装着されたコンプレッサ側スラストカラー3のカラー本体部31が挿通される。内周縁部52は、中央孔51の外周側においてコンプレッサ側スラストカラー3のフランジ部32の他端面32bと摺接する。中間部54は、内周縁部52の外周側においてスラスト軸受4の一端面4aとの間で隙間を存して形成される。外周縁部53は、中間部54の外周側においてスラスト軸受4の一端面4aと当接する。排油口6Bは、本体部5Aの下端57における外周縁部53が形成されていない部分によって形成される。外周縁部53は、排油口6Bよりも回転方向Rの上流側の所定位置a(図4参照)から排油口6Bにかけて、所定位置aにおける接線方向に沿って延在する直線部53aを有する。そして、この直線部53aにより、排油流路6Aを流れる潤滑油を、潤滑油の流れ方向fに沿って排油口6Bを介して排油空間6の外部に導くように構成されている。
また、図示した実施形態では、スラスト軸受4の平面形状は、円形の下部を直線状に切断したようなシンプルな形状を有している。これに対して、後述する図6に示した実施形態のスラスト軸受4では、舌部5Bとの間で排油口6Bを画定するように、凹状の切欠部44が形成されている。
排油流路6Aを流れる潤滑油は、回転軸2の回転に伴う遠心力によって、主として排油流路6Aの外周縁61に沿って流れる。したがって、このような実施形態によれば、排油流路6Aの外周縁61を形成する外周縁部53において、排油口6Bよりも回転方向Rの上流側の所定位置aから排油口6Bにかけて、所定位置aにおける接線方向に沿って延在する直線部53aが形成されることで、排油流路6Aを流れる潤滑油を直線部53aに沿って排油口6Bまで円滑に導くことが出来る。
幾つかの実施形態では、図2に示したように、排油空間形成部材5の他端面5b側に設けられた、排油空間形成部材5及びスラスト軸受4を回転軸2の外周側に保持するように構成されたリテーナ7をさらに備える。そして、リテーナ7は、排油口6Bの下方においてスラスト軸受4側に向かって斜め下方に延在する傾斜面7aを有する。
図示した実施形態では、排油空間形成部材5は、板金製の環状部材であるオイルディフレクタ5からなる。またリテーナ7も環状部材であり、その外周部にはスラスト軸受4側に突出した突出部71が形成されている。突出部71の内、上述した傾斜面7aが形成されている部分を除いた、スラスト軸受4及び排油空間形成部材5と当接する部分には、先端面71aが形成されている。そして、先端面71aにより、オイルディフレクタ5の外周縁部53及びスラスト軸受4の外周端部を軸受ハウジング106の内周凸部106Aの一端面106aに押し付けることで、スラスト軸受4及び排油空間形成部材5を回転軸2の外周側に保持している。また、突出部71の後端面71bは、軸受ハウジング106の内周溝に嵌合された環状の移動規制部材73と当接している。そして、この移動規制部材73により、リテーナ7がスラスト軸受4側に押し付けられている。
このような実施形態によれば、排油口6Bから下方に排出された潤滑油が、リテーナ7の傾斜面7aを流れて軸受ハウジング106の外部に導かれるようになっている。このため、排油空間形成部材5に排油口6Bから排出される潤滑油を軸受ハウジング106の外部に導くための舌部5Bなどを形成する必要がなく、排油空間形成部材5及びスラスト軸受4の形状をシンプルに構成することが出来る。
幾つかの実施形態では、図5〜図8に示したように、排油空間形成部材5は、中央孔51と、内周縁部52と、中間部54と、外周縁部53と、からなる環状の本体部5Aと、 本体部5Aの下端57からスラスト軸受4側に向かって斜め下方に延在するプレート状の舌部5Bとを含む。中央孔51には、回転軸2に装着されたコンプレッサ側スラストカラー3のカラー本体部31が挿通される。内周縁部52は、中央孔51の外周側においてコンプレッサ側スラストカラー3のフランジ部32の他端面32bと摺接する。中間部54は、内周縁部52の外周側においてスラスト軸受4の一端面4aとの間で隙間を存して形成される。外周縁部53は、中間部54の外周側においてスラスト軸受4の一端面4aと当接する。排油口6Bは、本体部5Aの下端57における外周縁部53が形成されていない部分によって形成される。舌部5Bは、排油空間6を軸方向から視認した正面視において、外周縁部53の下流縁53b側から上流縁53c側に向かって下向きに傾斜して形成されている。すなわち、図8に示したように、スラスト軸受4と舌部5Bとの垂直方向距離として定義される排油口6Bの高さHが、外周縁部53の下流縁53b側から上流縁53c側に向かって次第に高くなるように形成されている(H3<H2<H1)。そして、この舌部5Bにより、排油流路6Aを流れる潤滑油を、排油流路6Aを流れる潤滑油の流れ方向fに沿って排油口6Bを介して排油空間6の外部に導くように構成されている。
また、図示した実施形態では、スラスト軸受4の下部には、凹状の切欠部44が形成されている。そして、この切欠部44とその下方に位置する舌部5Bとの間に、排油口6Bが画定される。
このような実施形態における排油空間形成部材5は、上述したように、スラスト軸受4との間で排油空間6を画定する本体部5Aと、この本体部5Aの下端からスラスト軸受4側に向かって斜め下方に延在する舌部5Bを含む。そして、この舌部5Bにより、排油口6Bから排出される潤滑油を軸受ハウジング106の出口油路114に導くように構成されている。しかしながら、排油空間形成部材5が舌部5Bを含む場合、排油流路6Aから流出した潤滑油が排油口6Bから排出されずに、回転軸2の遠心力の作用により、舌部5Bの表面を流れて再び排油流路6Aに戻って来る虞がある。
したがって、このような実施形態によれば、舌部5Bが、その正面視において、外周縁部53の下流縁53b側から上流縁53c側に向かって下向きに傾斜して形成されているため、排油口6Bから排出されないで排油流路6Aに再び戻って来る潤滑油量を減少させることが出来る。
幾つかの実施形態では、図9及び図10に示したように、排油空間形成部材5の中間部54は、中間部54の他の部分よりも、スラスト軸受4の一端面4aとの間の隙間が大きくなるように構成される凹部54aを有する。そして、排油流路6Aは、上述した凹部54aによって形成される周方向に延在する排油溝54d(図9(b)を参照)を含む。
図示した実施形態では、凹部54aは、外周縁部53の内周側の位置において、スラスト軸受4の一端面4aに対して垂直に延在する周端部56と連なるように形成される。また中間部54は、凹部54aの他に、凹部54aの内周側に位置する平坦部54bと、平坦部54bの内周側に位置する窪み部54cとを有している。これら凹部54a、平坦部54b、窪み部54cの内、スラスト軸受4の一端面4aとの間の隙間は、凹部54aにおける隙間が一番大きくなっている。
このように、排油溝54dを中間部54における最も外周側に形成することで、回転軸2の遠心力の作用により排油流路6Aの外周縁61を沿って流れる潤滑油を排油溝54dに導き易くなる。
このような実施形態では、上述した排油流路6Aが、凹部54aによって形成される周方向に延在する排油溝54dを含むように構成される。排油溝54dを流れる潤滑油は、コンプレッサ側スラストカラー3のフランジ部32と接触することなく排油流路6Aを流れ、排油口6Bから排油空間6の外部に排出される。このため、本実施形態によれば、排油溝54dが形成されていない場合と比べて、排油流路6Aを流れる潤滑油の気液境界面をより外周側に形成させることが出来る。このため、回転軸2と共に回転するコンプレッサ側スラストカラー3との間で撹拌損失が発生する虞が低下する。
幾つかの実施形態では、図9及び図10に示したように、排油空間形成部材5は、排油流路6Aにおいて周方向に間隔を空けて複数配置される、排油流路6Aを流れる潤滑油を排油溝54dに案内するための案内板55をさらに含む。
このような実施形態によれば、排油流路6Aを流れる潤滑油が案内板55によって排油溝54dに案内される。これにより、排油溝54dを流れる潤滑油量がより一層増加するため、回転軸2と共に回転するコンプレッサ側スラストカラー3との間で撹拌損失が発生する虞が低下する。
幾つかの実施形態では、図10に示したように、案内板55は、排油空間形成部材5の周端部56から径方向内側に向かって延在する。案内板55の前端縁55aは、案内板55の後端縁55bよりもスラスト軸受4側に位置するとともに、前端縁55aと周端部56との交点55c1は、後端縁55bと周端部56との交点55c2よりも、流れ方向fの上流側に位置するように構成される。
このような実施形態によれば、排油流路6Aを流れる潤滑油を排油流路6Aの流れ方向fに沿わせながら円滑に排油溝54dに案内することが出来る。これにより、排油溝54dを流れる潤滑油量がより一層増加するため、回転軸2と共に回転するコンプレッサ側スラストカラー3との間で撹拌損失が発生する虞が低下する。
幾つかの実施形態では、図11に示したように、排油空間形成部材5には、排油流路6Aと連通する第2の排油口6Cが開口する。すなわち、この第2の排油口6Cが形成される部分では、上述した外周縁部53が形成されていない。そして、排油流路6Aを流れる潤滑油が、第2の排油口6Cを介して排油空間6の外部に排出されるように構成される。
このような実施形態によれば、排油流路6Aを流れる潤滑油が第2の排油口6Cからも排出される。これにより、排油流路6Aを流れる潤滑油量を減少させることが出来るため、排油空間6内に潤滑油が充満することがなく、回転軸2と共に回転するコンプレッサ側スラストカラー3との間で撹拌損失が発生する虞が低減される。
幾つかの実施形態では、図11に示したように、第2の排油口6Cは、排油空間形成部材5の上部において、排油流路6Aを流れる潤滑油の流れ方向fに対向するように開口する。
図示した実施形態では、第2の排油口6Cの上辺部53eが、排油流路6Aの最上部であるb点から、b点における接線方向に沿って延在している。
このような実施形態によれば、排油流路6Aを流れる潤滑油が第2の排油口6Cに集まり易いため、第2の排油口6Cから排出される潤滑油量が増加する。これにより、排油流路6Aを流れる潤滑油量をより一層減少させることが出来る。このため、排油空間6内に潤滑油が充満することがなく、回転軸2と共に回転するコンプレッサ側スラストカラー3との間で撹拌損失が発生する虞が低減される。
幾つかの実施形態では、図12に示したように、スラスト軸受4の一端面4aには、フランジ部32の外周端面32cよりも外周側の位置に、周方向に延在する溝部44が形成されている。そして、スラスト軸受4の一端面4aの内、溝部44よりも外周側に位置する外側一端面4a1が、溝部44よりも内周側に位置する内側一端面4a2よりも、排油空間形成部材5側に突出している。スラスト軸受4の摺接部42は、この内側一端面4a2における、フランジ部32の一端面32aと摺接する部分である。
このような実施形態によれば、スラスト軸受4の摺接部42から外周側に漏れ出た潤滑油が、スラスト軸受4の一端面4aに形成される溝部44に案内される。溝部44を流れる潤滑油は、コンプレッサ側スラストカラー3と接触することなく、排油流路6Aを流れて排油口6Bから排出される。このため、本実施形態によれば、スラスト軸受4の一端面4aに溝部44が形成されていない場合と比べて、排油流路6Aを流れる潤滑油の気液境界面をより外周側に形成させることが出来る。このため、コンプレッサ側スラストカラー3との間で撹拌損失が発生する虞が低下する。
幾つかの実施形態では、図13に示したように、排油口6Bが、回転軸2の回転中心Oを通過して上下方向に延在する中心線CLよりも回転方向Rの上流側の領域に形成される。
ここで、「上下方向」とは、本実施形態のスラスト軸受の排油装置1が軸受ハウジング106の内部に組み込まれた際において、軸受ハウジング106の出口油路114が下側に位置するように軸受ハウジング106を配置した時における上下方向(鉛直方向)を指すものとする。
上述したように、排油空間形成部材5が舌部5Bを含む場合、排油流路6Aから流出した潤滑油が排油口6Bから排出されずに、回転軸2の遠心力の作用により、舌部5Bの表面を流れて再び排油流路6Aに戻って来る虞がある。
したがって、このような実施形態によれば、排油口6Bが中心線CLよりも回転方向Rの上流側の領域にのみ形成されるため、排油口6Bから排出されないで排油流路6Aに再び戻って来る潤滑油量を減少させることが出来る。
幾つかの実施形態では、排油空間形成部材5は、中央孔51と、内周縁部52と、中間部54と、外周縁部53と、からなる環状の本体部5Aと、本体部5Aの下端57からスラスト軸受4側に向かって斜め下方に延在するプレート状の舌部5Bとを含む。排油口6Bは、本体部5Aの下端57における外周縁部53が形成されていない部分によって形成される。そして、図14に示したように、排油口6Bが、回転軸2の回転中心Oを通過して上下方向に延在する中心線CLよりも回転方向Rの上流側の領域に形成されるか、又は、舌部5Bが、中心線CLよりも回転方向Rの下流側の領域における排油口6Bを閉塞するように折り曲げられてなる屈曲部分5B1を有する。
このような実施形態によれば、舌部5Bが、中心線CLよりも回転方向Rの下流側の領域の排油口6Bを閉塞するように舌部5Bが折り曲げられてなる屈曲部分5B1を有する。このため、排油口6Bから排出されないで排油流路6Aに再び戻って来る潤滑油量を減少させることが出来る。
幾つかの実施形態では、図4、7、11に示したように、排油流路6Aは、外周縁部53の上流縁53cから下流縁53bに向かって、回転方向Rに向かって流路断面が大きくなるように形成されている。
図示した実施形態では、排油流路6Aの流路幅は、上流から下流に向かってa<b<cの順で大きくなるように形成されている。
排油流路6Aを流れる潤滑油は、回転方向Rの下流側に向かうにつれて、その流量が増加する。このため、潤滑油量に対して流路断面が小さいと、潤滑油の気液境界面が内周側に形成されてコンプレッサ側スラストカラー3と接触する虞がある。
したがって、このような実施形態によれば、潤滑油量が増加する排油流路6Aの下流側の流路断面が大きくなるように形成されるため、排油流路6Aの下流側において潤滑油の気液境界面がコンプレッサ側スラストカラー3と接触するのを防ぐことが出来る。
以上、本発明の好ましい形態について説明したが、本発明は上記の形態に限定されるものではない。例えば上述した実施形態を組み合わせても良く、本発明の目的を逸脱しない範囲での種々の変更が可能である。
例えば、上述した図12に示した実施形態において、排油空間形成部材5は、板金製のオイルディフレクタ5から形成されていた。また、オイルディフレクタ5及びスラスト軸受4は、リテーナ7によって軸受ハウジング106に固定されていた。
これに対して、図15に示したように、排油空間形成部材5をインサート部材8で形成し、オイルディフレクタ5及びリテーナ7を省略することも出来る。このインサート部材8は、鋳造または鍛造によって製造された環状の一体部材である。そして、移動規制部材73によってスラスト軸受4側に押し付けられることで、スラスト軸受4を軸受ハウジング106に固定している。
すなわち、本発明の少なくとも一つの実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置1を、
回転軸2と、
回転軸2と共に回転可能なように回転軸2の外周に装着されるカラー部材3(コンプレッサ側スラストカラー3)であって、円筒状のカラー本体部31およびカラー本体部31よりも大径に形成されたフランジ部32を有するカラー部材3と、
回転軸2が挿通される挿通孔41を有し、カラー部材3のフランジ部32の一端面32aと摺接することで、挿通孔41に挿通された状態で回転する回転軸2を軸方向に支持するスラスト軸受4と、
フランジ部32の一端面32aと摺接するスラスト軸受4の摺接部42に対して潤滑油を供給するための供給油路43と、
スラスト軸受4の一端面4a側に設けられ、スラスト軸受4の摺接部42から漏れ出た潤滑油が流れる排油空間6をスラスト軸受4との間に画定する排油空間形成部材5と、を備え、
排油空間形成部材5は、スラスト軸受4を回転軸2の外周側に保持するように構成されたインサート部材8からなり、
排油空間6は、
スラスト軸受4の一端面4aにおいてフランジ部32の外周端面32cよりも外周側の位置に形成される溝部44とインサート部材8の一端面8aとの間に画定される、カラー部材3のフランジ部32を取り囲む排油流路6Aと、
排油流路6Aの下方に形成される、排油流路6Aを流れる潤滑油を排油空間6の外部に排出するための排油口6Bと、を含むとともに、
スラスト軸受4の一端面4aの内、溝部44よりも外周側に位置する外側一端面4a1が、溝部44よりも内周側に位置する内側一端面4a2よりも、インサート部材8側に突出している
ように構成してもよい。
このようなスラスト軸受の排油装置1によれば、スラスト軸受4の摺接部42から外周側に漏れ出た潤滑油が、スラスト軸受4の一端面4aに形成された溝部44に案内される。この溝部44を流れる潤滑油は、カラー部材3と接触することなく、排油口6Bから排出される。このため、本実施形態によれば、溝部44が形成されていない場合と比べて、排油流路6Aを流れる潤滑油の気液境界面をより外周側に形成させることが出来るため、コンプレッサ側スラストカラー3との間で撹拌損失が発生する虞が低下する。
また、本実施形態では、排油空間形成部材5が、スラスト軸受4を回転軸2の外周側に保持するように構成されたインサート部材8からなる。すなわち、本実施形態では、オイルディフレクタ5及びリテーナ7を省略することが出来る。したがって、オイルディフレクタ5とリテーナ7の2つの部材を有するスラスト軸受の排油装置1と比べて、部品点数を省略することが出来る。
また、図9及び図10に示した実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置1は、図2から図4に示した実施形態が備える構成、及び図5から図8に示した実施形態が備える構成の全てを含んでいなくてもよいものである。
すなわち、本発明の少なくとも一つの実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置1を、
回転軸2と、
回転軸2と共に回転可能なように回転軸2の外周に装着されるカラー部材3(コンプレッサ側スラストカラー3)であって、円筒状のカラー本体部31およびカラー本体部31よりも大径に形成されたフランジ部32を有するカラー部材3と、
回転軸2が挿通される挿通孔41を有し、カラー部材3のフランジ部32の一端面32aと摺接することで、挿通孔41に挿通された状態で回転する回転軸2を軸方向に支持するスラスト軸受4と、
フランジ部32の一端面32aと摺接するスラスト軸受4の摺接部42に対して潤滑油を供給するための供給油路43と、
スラスト軸受4の一端面4a側に設けられ、スラスト軸受4の摺接部42から漏れ出た潤滑油が流れる排油空間6をスラスト軸受4との間に画定する排油空間形成部材5と、を備え、
排油空間6は、
スラスト軸受4の一端面4aと排油空間形成部材5の一端面5aとの間に画定される、カラー部材3のフランジ部32を取り囲む排油流路6Aと、
排油流路6Aの下方に形成される、排油流路6Aを流れる潤滑油を排油空間6の外部に排出するための排油口6Bと、を含むとともに、
排油空間形成部材5は、
回転軸2に装着されたカラー部材3のカラー本体部31が挿通される中央孔51と、
中央孔51の外周側においてカラー部材3のフランジ部32の他端面32bと摺接する内周縁部52と、
内周縁部52の外周側においてスラスト軸受4の一端面4aとの間で隙間を存して形成される中間部54と、
中間部54の外周側においてスラスト軸受4の一端面4aと当接する外周縁部53と、からなる本体部5Aを少なくとも含み、
排油口6Bは、本体部5Aの下端57における外周縁部53が形成されていない部分によって形成され、
排油空間形成部材5の中間部54は、中間部54の他の部分よりも、スラスト軸受4の一端面4aとの間の隙間が大きくなるように構成される凹部54aを有し、排油流路6Aは、凹部54aによって形成される周方向に延在する排油溝54dを含む
ように構成してもよい。
また、図11に示した実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置1は、図2から図4に示した実施形態が備える構成、及び図5から図8に示した実施形態が備える構成の全てを含んでいなくてもよいものである。
すなわち、本発明の少なくとも一つの実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置1を、
回転軸2と、
回転軸2と共に回転可能なように回転軸2の外周に装着されるカラー部材3(コンプレッサ側スラストカラー3)であって、円筒状のカラー本体部31およびカラー本体部31よりも大径に形成されたフランジ部32を有するカラー部材3と、
回転軸2が挿通される挿通孔41を有し、カラー部材3のフランジ部32の一端面32aと摺接することで、挿通孔41に挿通された状態で回転する回転軸2を軸方向に支持するスラスト軸受4と、
フランジ部32の一端面32aと摺接するスラスト軸受4の摺接部42に対して潤滑油を供給するための供給油路43と、
スラスト軸受4の一端面4a側に設けられ、スラスト軸受4の摺接部42から漏れ出た潤滑油が流れる排油空間6をスラスト軸受4との間に画定する排油空間形成部材5と、を備え、
排油空間6は、
スラスト軸受4の一端面4aと排油空間形成部材5の一端面5aとの間に画定される、カラー部材3のフランジ部32を取り囲む排油流路6Aと、
排油流路6Aの下方に形成される、排油流路6Aを流れる潤滑油を排油空間6の外部に排出するための排油口6Bと、を含むとともに、
排油空間形成部材5には、排油流路6Aと連通する第2の排油口6Cが開口し、排油流路6Aを流れる潤滑油が、第2の排油口6Cを介して排油空間6の外部に排出される
ように構成してもよい。
また、図12に示した実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置1は、図2から図4に示した実施形態が備える構成、及び図5から図8に示した実施形態が備える構成の全てを含んでいなくてもよいものである。
すなわち、本発明の少なくとも一つの実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置1を、
回転軸2と、
回転軸2と共に回転可能なように回転軸2の外周に装着されるカラー部材3(コンプレッサ側スラストカラー3)であって、円筒状のカラー本体部31およびカラー本体部31よりも大径に形成されたフランジ部32を有するカラー部材3と、
回転軸2が挿通される挿通孔41を有し、カラー部材3のフランジ部32の一端面32aと摺接することで、挿通孔41に挿通された状態で回転する回転軸2を軸方向に支持するスラスト軸受4と、
フランジ部32の一端面32aと摺接するスラスト軸受4の摺接部42に対して潤滑油を供給するための供給油路43と、
スラスト軸受4の一端面4a側に設けられ、スラスト軸受4の摺接部42から漏れ出た潤滑油が流れる排油空間6をスラスト軸受4との間に画定する排油空間形成部材5と、を備え、
排油空間6は、
スラスト軸受4の一端面4aと排油空間形成部材5の一端面5aとの間に画定される、カラー部材3のフランジ部32を取り囲む排油流路6Aと、
排油流路6Aの下方に形成される、排油流路6Aを流れる潤滑油を排油空間6の外部に排出するための排油口6Bと、を含むとともに、
スラスト軸受4の一端面4aには、フランジ部32の外周端面32cよりも外周側の位置に、周方向に延在する溝部44が形成されているとともに、
スラスト軸受4の一端面4aの内、溝部44よりも外周側に位置する外側一端面4a1が、溝部44よりも内周側に位置する内側一端面4a2よりも、排油空間形成部材5側に突出している、
ように構成してもよい。
また、図13に示した実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置1は、図2から図4に示した実施形態が備える構成、及び図5から図8に示した実施形態が備える構成の全てを含んでいなくてもよいものである。
すなわち、本発明の少なくとも一つの実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置1を、
回転軸2と、
回転軸2と共に回転可能なように回転軸2の外周に装着されるカラー部材3(コンプレッサ側スラストカラー3)であって、円筒状のカラー本体部31およびカラー本体部31よりも大径に形成されたフランジ部32を有するカラー部材3と、
回転軸2が挿通される挿通孔41を有し、カラー部材3のフランジ部32の一端面32aと摺接することで、挿通孔41に挿通された状態で回転する回転軸2を軸方向に支持するスラスト軸受4と、
フランジ部32の一端面32aと摺接するスラスト軸受4の摺接部42に対して潤滑油を供給するための供給油路43と、
スラスト軸受4の一端面4a側に設けられ、スラスト軸受4の摺接部42から漏れ出た潤滑油が流れる排油空間6をスラスト軸受4との間に画定する排油空間形成部材5と、を備え、
排油空間6は、
スラスト軸受4の一端面4aと排油空間形成部材5の一端面5aとの間に画定される、カラー部材3のフランジ部32を取り囲む排油流路6Aと、
排油流路6Aの下方に形成される、排油流路6Aを流れる潤滑油を排油空間6の外部に排出するための排油口6Bと、を含むとともに、
排油口6Bが、回転軸の回転中心Oを通過して上下方向に延在する中心線CLよりも回転方向Rの上流側の領域に形成される、
ように構成してもよい。
また、図14に示した実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置1は、図2から図4に示した実施形態が備える構成、及び図5から図8に示した実施形態が備える構成の全てを含んでいなくてもよいものである。
すなわち、本発明の少なくとも一つの実施形態にかかるスラスト軸受の排油装置1を、
回転軸2と、
回転軸2と共に回転可能なように回転軸2の外周に装着されるカラー部材3(コンプレッサ側スラストカラー3)であって、円筒状のカラー本体部31およびカラー本体部31よりも大径に形成されたフランジ部32を有するカラー部材3と、
回転軸2が挿通される挿通孔41を有し、カラー部材3のフランジ部32の一端面32aと摺接することで、挿通孔41に挿通された状態で回転する回転軸2を軸方向に支持するスラスト軸受4と、
フランジ部32の一端面32aと摺接するスラスト軸受4の摺接部42に対して潤滑油を供給するための供給油路43と、
スラスト軸受4の一端面4a側に設けられ、スラスト軸受4の摺接部42から漏れ出た潤滑油が流れる排油空間6をスラスト軸受4との間に画定する排油空間形成部材5と、を備え、
排油空間6は、
スラスト軸受4の一端面4aと排油空間形成部材5の一端面5aとの間に画定される、カラー部材3のフランジ部32を取り囲む排油流路6Aと、
排油流路6Aの下方に形成される、排油流路6Aを流れる潤滑油を排油空間6の外部に排出するための排油口6Bと、を含むとともに、
排油空間形成部材5は、
回転軸2に装着されたカラー部材3のカラー本体部31が挿通される中央孔51と、
中央孔51の外周側においてカラー部材3のフランジ部32の他端面32bと摺接する内周縁部52と、
内周縁部52の外周側においてスラスト軸受4の一端面4aとの間で隙間を存して形成される中間部54と、
中間部54の外周側においてスラスト軸受4の一端面4aと当接する外周縁部53と、からなる本体部5Aと、
本体部5Aの下端57からスラスト軸受4側に向かって斜め下方に延在する舌部5Bと、を含み、
排油口6Bは、本体部5Aの下端57における外周縁部53が形成されていない部分によって形成され、
舌部5Bが、中心線CLよりも回転方向Rの下流側の領域における排油口6Bを閉塞するように折り曲げられてなる屈曲部分5B1を有する
ように構成してもよい。
1 スラスト軸受の排油装置
2 回転軸
3 コンプレッサ側スラストカラー(カラー部材)
31 カラー本体部
32 フランジ部
4 スラスト軸受
4a 一端面
4b 他端面
41 挿通孔
42 摺接部
43 供給油路
44 切欠部
44 溝部
5 オイルディフレクタ(排油空間形成部材)
5a 一端面
5b 他端面
5A 本体部
5B 舌部
51 中央孔
52 周縁部
52 内周縁部
53 外周縁部
53a 直線部
53b 下流縁
53c 上流縁
54 中間部
54a 凹部
54b 平坦部
54c 窪み部
54d 排油溝
55 案内板
55a 前端縁
55b 後端縁
56 周端部
57 下端
6 排油空間
6A 排油流路
6B 排油口
6C 第2の排油口
61 外周縁
7 リテーナ
7a 傾斜面
71 突出部
71a 先端面
71b 後端面
73 移動規制部材
8 インサート部材
9 タービン側スラストカラー
91 カラー本体部
92 フランジ部
100 ターボチャージャ
102 タービンハウジング
103 タービンインペラ
103a タービンハブ
103b タービン翼
104 コンプレッサハウジング
105 コンプレッサインペラ
105a コンプレッサハブ
105b コンプレッサ翼
106 軸受ハウジング
106A 内周凸部
110 ラジアル軸受
111 排ガス流出口
112 入口油路
113 タービンスクロール流路
114 出口油路
115 吸気流入口
116 ナット
117 コンプレッサスクロール流路

Claims (18)

  1. 回転軸(2)と、
    前記回転軸(2)と共に回転可能なように前記回転軸(2)の外周に装着されるカラー部材(3)であって、円筒状のカラー本体部(31)および前記カラー本体部(31)よりも大径に形成されたフランジ部(32)を有するカラー部材(3)と、
    前記回転軸(2)が挿通される挿通孔(41)を有し、前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)の一端面(32a)と摺接することで、前記挿通孔(41)に挿通された状態で回転する前記回転軸(2)を軸方向に支持するスラスト軸受(4)と、
    前記フランジ部(32)の一端面(32a)と摺接する前記スラスト軸受(4)の摺接部(42)に対して潤滑油を供給するための供給油路(43)と、
    前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)側に設けられ、前記スラスト軸受(4)の摺接部(42)から漏れ出た前記潤滑油が流れる排油空間(6)を前記スラスト軸受(4)との間に画定する排油空間形成部材(5)と、を備え、
    前記排油空間(6)は、
    前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)と前記排油空間形成部材(5)の一端面(5a)との間に画定される、前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)を取り囲む排油流路(6A)と、
    前記排油流路(6A)の下方に形成される、前記排油流路(6A)を流れる前記潤滑油を前記排油空間(6)の外部に排出するための排油口(6B)と、を含むとともに、
    前記排油空間形成部材(5)は、
    前記回転軸(2)に装着された前記カラー部材(3)の前記カラー本体部(31)が挿通される中央孔(51)と、
    前記中央孔(51)の外周側において前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)の他端面(32b)と摺接する内周縁部(52)と、
    前記内周縁部(52)の外周側において前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)との間で隙間を存して形成される中間部(54)と、
    前記中間部(54)の外周側において前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)と当接する外周縁部(53)と、からなる本体部(5A)を少なくとも含み、
    前記排油口(6B)は、前記本体部(5A)の下端(57)における前記外周縁部(53)が形成されていない部分によって形成され、
    前記外周縁部(53)は、前記排油口(6B)よりも前記回転方向(R)の上流側の所定位置(a)から前記排油口(6B)にかけて、前記所定位置(a)における接線方向に沿って前記排油流路(6A)を流れる前記潤滑油の流れ方向(f)の下流側に向かって延在する直線部(53a)と、前記所定位置(a)から前記排油口(6B)にかけて、周方向に沿って前記排油流路(6A)を流れる前記潤滑油の流れ方向(f)の上流側に向かって延在する曲線部と、を有する、
    スラスト軸受の排油装置。
  2. 回転軸(2)と、
    前記回転軸(2)と共に回転可能なように前記回転軸(2)の外周に装着されるカラー部材(3)であって、円筒状のカラー本体部(31)および前記カラー本体部(31)よりも大径に形成されたフランジ部(32)を有するカラー部材(3)と、
    前記回転軸(2)が挿通される挿通孔(41)を有し、前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)の一端面(32a)と摺接することで、前記挿通孔(41)に挿通された状態で回転する前記回転軸(2)を軸方向に支持するスラスト軸受(4)と、
    前記フランジ部(32)の一端面(32a)と摺接する前記スラスト軸受(4)の摺接部(42)に対して潤滑油を供給するための供給油路(43)と、
    前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)側に設けられ、前記スラスト軸受(4)の摺接部(42)から漏れ出た前記潤滑油が流れる排油空間(6)を前記スラスト軸受(4)との間に画定する排油空間形成部材(5)と、を備え、
    前記排油空間(6)は、
    前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)と前記排油空間形成部材(5)の一端面(5a)との間に画定される、前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)を取り囲む排油流路(6A)と、
    前記排油流路(6A)の下方に形成される、前記排油流路(6A)を流れる前記潤滑油を前記排油空間(6)の外部に排出するための排油口(6B)と、を含むとともに、
    前記排油空間形成部材(5)は、
    前記回転軸(2)に装着された前記カラー部材(3)の前記カラー本体部(31)が挿通される中央孔(51)と、
    前記中央孔(51)の外周側において前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)の他端面(32b)と摺接する内周縁部(52)と、
    前記内周縁部(52)の外周側において前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)との間で隙間を存して形成される中間部(54)と、
    前記中間部(54)の外周側において前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)と当接する外周縁部(53)と、からなる本体部(5A)を少なくとも含み、
    前記排油口(6B)は、前記本体部(5A)の下端(57)における前記外周縁部(53)が形成されていない部分によって形成され、
    前記外周縁部(53)は、前記排油口(6B)よりも前記回転方向(R)の上流側の所定位置(a)から前記排油口(6B)にかけて、前記所定位置(a)における接線方向に沿って延在する直線部(53a)を有し、
    前記排油空間形成部材(5)の前記中間部(54)は、前記中間部(54)の他の部分よりも、前記スラスト軸受(4)の前記一端面(4a)との間の前記隙間が大きくなるように構成される凹部(54a)を有し、
    前記排油流路(6A)は、前記凹部(54a)によって形成される周方向に延在する排油溝(54d)を含み、
    前記排油空間形成部材(5)は、前記排油流路(6A)において周方向に間隔を空けて複数配置される、前記排油流路(6A)を流れる前記潤滑油を前記排油溝(54d)に案内するための案内板(55)をさらに含む
    スラスト軸受の排油装置。
  3. 回転軸(2)と、
    前記回転軸(2)と共に回転可能なように前記回転軸(2)の外周に装着されるカラー部材(3)であって、円筒状のカラー本体部(31)および前記カラー本体部(31)よりも大径に形成されたフランジ部(32)を有するカラー部材(3)と、
    前記回転軸(2)が挿通される挿通孔(41)を有し、前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)の一端面(32a)と摺接することで、前記挿通孔(41)に挿通された状態で回転する前記回転軸(2)を軸方向に支持するスラスト軸受(4)と、
    前記フランジ部(32)の一端面(32a)と摺接する前記スラスト軸受(4)の摺接部(42)に対して潤滑油を供給するための供給油路(43)と、
    前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)側に設けられ、前記スラスト軸受(4)の摺接部(42)から漏れ出た前記潤滑油が流れる排油空間(6)を前記スラスト軸受(4)との間に画定する排油空間形成部材(5)と、を備え、
    前記排油空間(6)は、
    前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)と前記排油空間形成部材(5)の一端面(5a)との間に画定される、前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)を取り囲む排油流路(6A)と、
    前記排油流路(6A)の下方に形成される、前記排油流路(6A)を流れる前記潤滑油を前記排油空間(6)の外部に排出するための排油口(6B)と、を含むとともに、
    前記排油空間形成部材(5)は、
    前記回転軸(2)に装着された前記カラー部材(3)の前記カラー本体部(31)が挿通される中央孔(51)と、
    前記中央孔(51)の外周側において前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)の他端面(32b)と摺接する内周縁部(52)と、
    前記内周縁部(52)の外周側において前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)との間で隙間を存して形成される中間部(54)と、
    前記中間部(54)の外周側において前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)と当接する外周縁部(53)と、からなる本体部(5A)を少なくとも含み、
    前記排油口(6B)は、前記本体部(5A)の下端(57)における前記外周縁部(53)が形成されていない部分によって形成され、
    前記外周縁部(53)は、前記排油口(6B)よりも前記回転方向(R)の上流側の所定位置(a)から前記排油口(6B)にかけて、前記所定位置(a)における接線方向に沿って延在する直線部(53a)を有し、
    前記排油空間形成部材(5)には、前記排油流路(6A)と連通する第2の排油口(6C)が開口し、前記排油流路(6A)を流れる前記潤滑油が、前記第2の排油口(6C)を介して排油空間(6)の外部に排出されるように構成されるとともに、
    前記第2の排油口の上辺部が、前記排油流路の最上部である点(b)から、前記点(b)における接線方向に沿って延在している
    スラスト軸受の排油装置。
  4. 回転軸(2)と、
    前記回転軸(2)と共に回転可能なように前記回転軸(2)の外周に装着されるカラー部材(3)であって、円筒状のカラー本体部(31)および前記カラー本体部(31)よりも大径に形成されたフランジ部(32)を有するカラー部材(3)と、
    前記回転軸(2)が挿通される挿通孔(41)を有し、前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)の一端面(32a)と摺接することで、前記挿通孔(41)に挿通された状態で回転する前記回転軸(2)を軸方向に支持するスラスト軸受(4)と、
    前記フランジ部(32)の一端面(32a)と摺接する前記スラスト軸受(4)の摺接部(42)に対して潤滑油を供給するための供給油路(43)と、
    前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)側に設けられ、前記スラスト軸受(4)の摺接部(42)から漏れ出た前記潤滑油が流れる排油空間(6)を前記スラスト軸受(4)との間に画定する排油空間形成部材(5)と、を備え、
    前記排油空間(6)は、
    前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)と前記排油空間形成部材(5)の一端面(5a)との間に画定される、前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)を取り囲む排油流路(6A)と、
    前記排油流路(6A)の下方に形成される、前記排油流路(6A)を流れる前記潤滑油を前記排油空間(6)の外部に排出するための排油口(6B)と、を含むとともに、
    前記排油空間形成部材(5)は、
    前記回転軸(2)に装着された前記カラー部材(3)の前記カラー本体部(31)が挿通される中央孔(51)と、
    前記中央孔(51)の外周側において前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)の他端面(32b)と摺接する内周縁部(52)と、
    前記内周縁部(52)の外周側において前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)との間で隙間を存して形成される中間部(54)と、
    前記中間部(54)の外周側において前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)と当接する外周縁部(53)と、からなる本体部(5A)を少なくとも含み、
    前記排油口(6B)は、前記本体部(5A)の下端(57)における前記外周縁部(53)が形成されていない部分によって形成され、
    前記外周縁部(53)は、前記排油口(6B)よりも前記回転方向(R)の上流側の所定位置(a)から前記排油口(6B)にかけて、前記所定位置(a)における接線方向に沿って延在する直線部(53a)を有し、
    前記排油口(6B)が、前記回転軸の回転中心(O)を通過して上下方向に延在する中心線(CL)よりも前記回転方向(R)の上流側の領域に形成される
    スラスト軸受の排油装置。
  5. 回転軸(2)と、
    前記回転軸(2)と共に回転可能なように前記回転軸(2)の外周に装着されるカラー部材(3)であって、円筒状のカラー本体部(31)および前記カラー本体部(31)よりも大径に形成されたフランジ部(32)を有するカラー部材(3)と、
    前記回転軸(2)が挿通される挿通孔(41)を有し、前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)の一端面(32a)と摺接することで、前記挿通孔(41)に挿通された状態で回転する前記回転軸(2)を軸方向に支持するスラスト軸受(4)と、
    前記フランジ部(32)の一端面(32a)と摺接する前記スラスト軸受(4)の摺接部(42)に対して潤滑油を供給するための供給油路(43)と、
    前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)側に設けられ、前記スラスト軸受(4)の摺接部(42)から漏れ出た前記潤滑油が流れる排油空間(6)を前記スラスト軸受(4)との間に画定する排油空間形成部材(5)と、を備え、
    前記排油空間(6)は、
    前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)と前記排油空間形成部材(5)の一端面(5a)との間に画定される、前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)を取り囲む排油流路(6A)と、
    前記排油流路(6A)の下方に形成される、前記排油流路(6A)を流れる前記潤滑油を前記排油空間(6)の外部に排出するための排油口(6B)と、を含むとともに、
    前記排油空間形成部材(5)は、
    前記回転軸(2)に装着された前記カラー部材(3)の前記カラー本体部(31)が挿通される中央孔(51)と、
    前記中央孔(51)の外周側において前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)の他端面(32b)と摺接する内周縁部(52)と、
    前記内周縁部(52)の外周側において前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)との間で隙間を存して形成される中間部(54)と、
    前記中間部(54)の外周側において前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)と当接する外周縁部(53)と、からなる本体部(5A)と、
    前記本体部(5A)の下端(57)から前記スラスト軸受(4)側に向かって斜め下方に延在する舌部(5B)と、を含み、
    前記排油口(6B)は、前記本体部(5A)の下端(57)における前記外周縁部(53)が形成されていない部分によって形成され、
    前記外周縁部(53)は、前記排油口(6B)よりも前記回転方向(R)の上流側の所定位置(a)から前記排油口(6B)にかけて、前記所定位置(a)における接線方向に沿って延在する直線部(53a)を有し、
    前記舌部(5B)が、前記排油口(6B)が、前記回転軸の回転中心(O)を通過して上下方向に延在する中心線(CL)よりも前記回転方向(R)の下流側の領域における前記排油口(6B)を閉塞するように折り曲げられてなる屈曲部分(5B1)を有する
    スラスト軸受の排油装置。
  6. 回転軸(2)と、
    前記回転軸(2)と共に回転可能なように前記回転軸(2)の外周に装着されるカラー部材(3)であって、円筒状のカラー本体部(31)および前記カラー本体部(31)よりも大径に形成されたフランジ部(32)を有するカラー部材(3)と、
    前記回転軸(2)が挿通される挿通孔(41)を有し、前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)の一端面(32a)と摺接することで、前記挿通孔(41)に挿通された状態で回転する前記回転軸(2)を軸方向に支持するスラスト軸受(4)と、
    前記フランジ部(32)の一端面(32a)と摺接する前記スラスト軸受(4)の摺接部(42)に対して潤滑油を供給するための供給油路(43)と、
    前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)側に設けられ、前記スラスト軸受(4)の摺接部(42)から漏れ出た前記潤滑油が流れる排油空間(6)を前記スラスト軸受(4)との間に画定する排油空間形成部材(5)と、を備え、
    前記排油空間(6)は、
    前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)と前記排油空間形成部材(5)の一端面(5a)との間に画定される、前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)を取り囲む排油流路(6A)と、
    前記排油流路(6A)の下方に形成される、前記排油流路(6A)を流れる前記潤滑油を前記排油空間(6)の外部に排出するための排油口(6B)と、を含むとともに、
    前記排油空間形成部材(5)は、
    前記回転軸(2)に装着された前記カラー部材(3)の前記カラー本体部(31)が挿通される中央孔(51)と、
    前記中央孔(51)の外周側において前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)の他端面(32b)と摺接する内周縁部(52)と、
    前記内周縁部(52)の外周側において前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)との間で隙間を存して形成される中間部(54)と、
    前記中間部(54)の外周側において前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)と当接する外周縁部(53)と、からなる本体部(5A)を少なくとも含み、
    前記排油口(6B)は、前記本体部(5A)の下端(57)における前記外周縁部(53)が形成されていない部分によって形成され、
    前記外周縁部(53)は、前記排油口(6B)よりも前記回転方向(R)の上流側の所定位置(a)から前記排油口(6B)にかけて、前記所定位置(a)における接線方向に沿って延在する直線部(53a)を有し、
    前記排油流路(6A)は、前記外周縁部(53)の上流縁(53c)から下流端(53b)に向かって、前記回転方向(R)に向かって流路断面が大きくなるように形成されている
    スラスト軸受の排油装置。
  7. 前記排油空間形成部材(5)の他端面(5b)側に設けられた、前記排油空間形成部材(5)及び前記スラスト軸受(4)を前記回転軸(2)の外周側に保持するように構成されたリテーナ(7)をさらに備え、
    前記リテーナ(7)は、前記排油口(6B)の下方において前記スラスト軸受(4)側に向かって斜め下方に延在する傾斜面(7a)を有する
    請求項1から6の何れか1項に記載のスラスト軸受の排油装置。
  8. 回転軸(2)と、
    前記回転軸(2)と共に回転可能なように前記回転軸(2)の外周に装着されるカラー部材(3)であって、円筒状のカラー本体部(31)および前記カラー本体部(31)よりも大径に形成されたフランジ部(32)を有するカラー部材(3)と、
    前記回転軸(2)が挿通される挿通孔(41)を有し、前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)の一端面(32a)と摺接することで、前記挿通孔(41)に挿通された状態で回転する前記回転軸(2)を軸方向に支持するスラスト軸受(4)と、
    前記フランジ部(32)の一端面(32a)と摺接する前記スラスト軸受(4)の摺接部(42)に対して潤滑油を供給するための供給油路(43)と、
    前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)側に設けられ、前記スラスト軸受(4)の摺接部(42)から漏れ出た前記潤滑油が流れる排油空間(6)を前記スラスト軸受(4)との間に画定する排油空間形成部材(5)と、を備え、
    前記排油空間(6)は、
    前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)と前記排油空間形成部材(5)の一端面(5a)との間に画定される、前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)を取り囲む排油流路(6A)と、
    前記排油流路(6A)の下方に形成される、前記排油流路(6A)を流れる前記潤滑油を前記排油空間(6)の外部に排出するための排油口(6B)と、を含むとともに、
    前記排油空間形成部材(5)は、
    前記回転軸(2)に装着された前記カラー部材(3)の前記カラー本体部(31)が挿通される中央孔(51)と、
    前記中央孔(51)の外周側において前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)の他端面(32b)と摺接する内周縁部(52)と、
    前記内周縁部(52)の外周側において前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)との間で隙間を存して形成される中間部(54)と、
    前記中間部(54)の外周側において前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)と当接する外周縁部(53)と、からなる本体部(5A)と、
    前記本体部(5A)の下端(57)から前記スラスト軸受(4)側に向かって斜め下方に延在する舌部(5B)と、を含み、
    前記排油口(6B)は、前記本体部(5A)の下端(57)における前記外周縁部(53)が形成されていない部分によって形成され、
    前記舌部(5B)は、正面視において前記外周縁部(53)の下流縁(53b)側から上流縁(53c)側に向かって下向きに傾斜して形成されており、
    前記排油空間形成部材(5)の前記中間部(54)は、前記中間部(54)の他の部分よりも、前記スラスト軸受(4)の前記一端面(4a)との間の前記隙間が大きくなるように構成される凹部(54a)を有し、
    前記排油流路(6A)は、前記凹部(54a)によって形成される周方向に延在する排油溝(54d)を含み、
    前記排油空間形成部材(5)は、前記排油流路(6A)において周方向に間隔を空けて複数配置される、前記排油流路(6A)を流れる前記潤滑油を前記排油溝(54d)に案内するための案内板(55)をさらに含む
    スラスト軸受の排油装置。
  9. 回転軸(2)と、
    前記回転軸(2)と共に回転可能なように前記回転軸(2)の外周に装着されるカラー部材(3)であって、円筒状のカラー本体部(31)および前記カラー本体部(31)よりも大径に形成されたフランジ部(32)を有するカラー部材(3)と、
    前記回転軸(2)が挿通される挿通孔(41)を有し、前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)の一端面(32a)と摺接することで、前記挿通孔(41)に挿通された状態で回転する前記回転軸(2)を軸方向に支持するスラスト軸受(4)と、
    前記フランジ部(32)の一端面(32a)と摺接する前記スラスト軸受(4)の摺接部(42)に対して潤滑油を供給するための供給油路(43)と、
    前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)側に設けられ、前記スラスト軸受(4)の摺接部(42)から漏れ出た前記潤滑油が流れる排油空間(6)を前記スラスト軸受(4)との間に画定する排油空間形成部材(5)と、を備え、
    前記排油空間(6)は、
    前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)と前記排油空間形成部材(5)の一端面(5a)との間に画定される、前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)を取り囲む排油流路(6A)と、
    前記排油流路(6A)の下方に形成される、前記排油流路(6A)を流れる前記潤滑油を前記排油空間(6)の外部に排出するための排油口(6B)と、を含むとともに、
    前記排油空間形成部材(5)は、
    前記回転軸(2)に装着された前記カラー部材(3)の前記カラー本体部(31)が挿通される中央孔(51)と、
    前記中央孔(51)の外周側において前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)の他端面(32b)と摺接する内周縁部(52)と、
    前記内周縁部(52)の外周側において前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)との間で隙間を存して形成される中間部(54)と、
    前記中間部(54)の外周側において前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)と当接する外周縁部(53)と、からなる本体部(5A)と、
    前記本体部(5A)の下端(57)から前記スラスト軸受(4)側に向かって斜め下方に延在する舌部(5B)と、を含み、
    前記排油口(6B)は、前記本体部(5A)の下端(57)における前記外周縁部(53)が形成されていない部分によって形成され、
    前記舌部(5B)は、正面視において前記外周縁部(53)の下流縁(53b)側から上流縁(53c)側に向かって下向きに傾斜して形成されており、
    前記排油空間形成部材(5)には、前記排油流路(6A)と連通する第2の排油口(6C)が開口し、前記排油流路(6A)を流れる前記潤滑油が、前記第2の排油口(6C)を介して排油空間(6)の外部に排出されるように構成されるとともに、
    前記第2の排油口の上辺部が、前記排油流路の最上部である点(b)から、前記点(b)における接線方向に沿って延在している
    スラスト軸受の排油装置。
  10. 回転軸(2)と、
    前記回転軸(2)と共に回転可能なように前記回転軸(2)の外周に装着されるカラー部材(3)であって、円筒状のカラー本体部(31)および前記カラー本体部(31)よりも大径に形成されたフランジ部(32)を有するカラー部材(3)と、
    前記回転軸(2)が挿通される挿通孔(41)を有し、前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)の一端面(32a)と摺接することで、前記挿通孔(41)に挿通された状態で回転する前記回転軸(2)を軸方向に支持するスラスト軸受(4)と、
    前記フランジ部(32)の一端面(32a)と摺接する前記スラスト軸受(4)の摺接部(42)に対して潤滑油を供給するための供給油路(43)と、
    前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)側に設けられ、前記スラスト軸受(4)の摺接部(42)から漏れ出た前記潤滑油が流れる排油空間(6)を前記スラスト軸受(4)との間に画定する排油空間形成部材(5)と、を備え、
    前記排油空間(6)は、
    前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)と前記排油空間形成部材(5)の一端面(5a)との間に画定される、前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)を取り囲む排油流路(6A)と、
    前記排油流路(6A)の下方に形成される、前記排油流路(6A)を流れる前記潤滑油を前記排油空間(6)の外部に排出するための排油口(6B)と、を含むとともに、
    前記排油空間形成部材(5)は、
    前記回転軸(2)に装着された前記カラー部材(3)の前記カラー本体部(31)が挿通される中央孔(51)と、
    前記中央孔(51)の外周側において前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)の他端面(32b)と摺接する内周縁部(52)と、
    前記内周縁部(52)の外周側において前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)との間で隙間を存して形成される中間部(54)と、
    前記中間部(54)の外周側において前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)と当接する外周縁部(53)と、からなる本体部(5A)と、
    前記本体部(5A)の下端(57)から前記スラスト軸受(4)側に向かって斜め下方に延在する舌部(5B)と、を含み、
    前記排油口(6B)は、前記本体部(5A)の下端(57)における前記外周縁部(53)が形成されていない部分によって形成され、
    前記舌部(5B)は、正面視において前記外周縁部(53)の下流縁(53b)側から上流縁(53c)側に向かって下向きに傾斜して形成されており、
    前記排油口(6B)が、前記回転軸の回転中心(O)を通過して上下方向に延在する中心線(CL)よりも前記回転方向(R)の上流側の領域に形成される
    スラスト軸受の排油装置。
  11. 回転軸(2)と、
    前記回転軸(2)と共に回転可能なように前記回転軸(2)の外周に装着されるカラー部材(3)であって、円筒状のカラー本体部(31)および前記カラー本体部(31)よりも大径に形成されたフランジ部(32)を有するカラー部材(3)と、
    前記回転軸(2)が挿通される挿通孔(41)を有し、前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)の一端面(32a)と摺接することで、前記挿通孔(41)に挿通された状態で回転する前記回転軸(2)を軸方向に支持するスラスト軸受(4)と、
    前記フランジ部(32)の一端面(32a)と摺接する前記スラスト軸受(4)の摺接部(42)に対して潤滑油を供給するための供給油路(43)と、
    前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)側に設けられ、前記スラスト軸受(4)の摺接部(42)から漏れ出た前記潤滑油が流れる排油空間(6)を前記スラスト軸受(4)との間に画定する排油空間形成部材(5)と、を備え、
    前記排油空間(6)は、
    前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)と前記排油空間形成部材(5)の一端面(5a)との間に画定される、前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)を取り囲む排油流路(6A)と、
    前記排油流路(6A)の下方に形成される、前記排油流路(6A)を流れる前記潤滑油を前記排油空間(6)の外部に排出するための排油口(6B)と、を含むとともに、
    前記排油空間形成部材(5)は、
    前記回転軸(2)に装着された前記カラー部材(3)の前記カラー本体部(31)が挿通される中央孔(51)と、
    前記中央孔(51)の外周側において前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)の他端面(32b)と摺接する内周縁部(52)と、
    前記内周縁部(52)の外周側において前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)との間で隙間を存して形成される中間部(54)と、
    前記中間部(54)の外周側において前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)と当接する外周縁部(53)と、からなる本体部(5A)と、
    前記本体部(5A)の下端(57)から前記スラスト軸受(4)側に向かって斜め下方に延在する舌部(5B)と、を含み、
    前記排油口(6B)は、前記本体部(5A)の下端(57)における前記外周縁部(53)が形成されていない部分によって形成され、
    前記舌部(5B)は、正面視において前記外周縁部(53)の下流縁(53b)側から上流縁(53c)側に向かって下向きに傾斜して形成されており、
    前記舌部(5B)が、前記排油口(6B)が、前記回転軸の回転中心(O)を通過して上下方向に延在する中心線(CL)よりも前記回転方向(R)の下流側の領域における前記排油口(6B)を閉塞するように折り曲げられてなる屈曲部分(5B1)を有する
    スラスト軸受の排油装置。
  12. 回転軸(2)と、
    前記回転軸(2)と共に回転可能なように前記回転軸(2)の外周に装着されるカラー部材(3)であって、円筒状のカラー本体部(31)および前記カラー本体部(31)よりも大径に形成されたフランジ部(32)を有するカラー部材(3)と、
    前記回転軸(2)が挿通される挿通孔(41)を有し、前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)の一端面(32a)と摺接することで、前記挿通孔(41)に挿通された状態で回転する前記回転軸(2)を軸方向に支持するスラスト軸受(4)と、
    前記フランジ部(32)の一端面(32a)と摺接する前記スラスト軸受(4)の摺接部(42)に対して潤滑油を供給するための供給油路(43)と、
    前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)側に設けられ、前記スラスト軸受(4)の摺接部(42)から漏れ出た前記潤滑油が流れる排油空間(6)を前記スラスト軸受(4)との間に画定する排油空間形成部材(5)と、を備え、
    前記排油空間(6)は、
    前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)と前記排油空間形成部材(5)の一端面(5a)との間に画定される、前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)を取り囲む排油流路(6A)と、
    前記排油流路(6A)の下方に形成される、前記排油流路(6A)を流れる前記潤滑油を前記排油空間(6)の外部に排出するための排油口(6B)と、を含むとともに、
    前記排油空間形成部材(5)は、
    前記回転軸(2)に装着された前記カラー部材(3)の前記カラー本体部(31)が挿通される中央孔(51)と、
    前記中央孔(51)の外周側において前記カラー部材(3)の前記フランジ部(32)の他端面(32b)と摺接する内周縁部(52)と、
    前記内周縁部(52)の外周側において前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)との間で隙間を存して形成される中間部(54)と、
    前記中間部(54)の外周側において前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)と当接する外周縁部(53)と、からなる本体部(5A)と、
    前記本体部(5A)の下端(57)から前記スラスト軸受(4)側に向かって斜め下方に延在する舌部(5B)と、を含み、
    前記排油口(6B)は、前記本体部(5A)の下端(57)における前記外周縁部(53)が形成されていない部分によって形成され、
    前記舌部(5B)は、正面視において前記外周縁部(53)の下流縁(53b)側から上流縁(53c)側に向かって下向きに傾斜して形成されており、
    前記排油流路(6A)は、前記外周縁部(53)の上流縁(53c)から下流端(53b)に向かって、前記回転方向(R)に向かって流路断面が大きくなるように形成されている
    スラスト軸受の排油装置。
  13. 前記案内板(55)は、前記排油空間形成部材(5)の周端部(56)から径方向内側に向かって延在し、
    前記案内板(55)の前端縁(55a)は、前記案内板(55)の後端縁(55b)よりも前記スラスト軸受(4)側に位置し、
    前記前端縁(55a)と前記周端部(56)との交点(55c1)は、前記後端縁(55b)と前記周端部(56)との交点(55c2)よりも、前記流れ方向(f)の上流側に位置する
    請求項2又は8に記載のスラスト軸受の排油装置。
  14. 前記排油空間形成部材(5)には、前記排油流路(6A)と連通する第2の排油口(6C)が開口し、前記排油流路(6A)を流れる前記潤滑油が、前記第2の排油口(6C)を介して排油空間(6)の外部に排出されるように構成される
    請求項1から13の何れか一項に記載のスラスト軸受の排油装置。
  15. 前記第2の排油口(6C)は、前記排油空間形成部材(5)の上部において、前記排油流路(6A)を流れる前記潤滑油の流れ方向(f)に対向するように開口する
    請求項14に記載のスラスト軸受の排油装置。
  16. 前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)には、前記フランジ部(32)の外周端面(32c)よりも外周側の位置に、周方向に延在する溝部(44)が形成されているとともに、
    前記スラスト軸受(4)の一端面(4a)の内、前記溝部(44)よりも外周側に位置する外側一端面(4a1)が、前記溝部(44)よりも内周側に位置する内側一端面(4a2)よりも、前記排油空間形成部材(5)側に突出している
    請求項1から15の何れか一項に記載のスラスト軸受の排油装置。
  17. 前記排油空間形成部材(5)は、板金製のオイルディフレクタ(5)からなる
    請求項1から16の何れか一項に記載のスラスト軸受の排油装置。
  18. 前記回転軸(2)の一端側に設けられるタービンインペラ(103)と、
    前記回転軸(2)の他端側に設けられるコンプレッサインペラ(105)と、
    請求項1から17の何れか一項に記載のスラスト軸受の排油装置と、を備える
    ターボチャージャ。
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