JPH112136A - 過給機のオイル漏れ防止装置 - Google Patents

過給機のオイル漏れ防止装置

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JPH112136A
JPH112136A JP9157067A JP15706797A JPH112136A JP H112136 A JPH112136 A JP H112136A JP 9157067 A JP9157067 A JP 9157067A JP 15706797 A JP15706797 A JP 15706797A JP H112136 A JPH112136 A JP H112136A
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JP
Japan
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oil
discharge port
deflector
retainer
chamber
Prior art date
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Withdrawn
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JP9157067A
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English (en)
Inventor
Masaharu Ito
昌晴 伊藤
Kenji Kimura
憲治 木村
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Toyota Motor Corp
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH112136A publication Critical patent/JPH112136A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2360/00Engines or pumps
    • F16C2360/23Gas turbine engines
    • F16C2360/24Turbochargers

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  • Supercharger (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は過給機のオイル漏れ防止装置に関
し、軸受部を給油後のオイル流によるその排出口の閉塞
及びそれに伴うオイル漏れを防止することを目的とす
る。 【解決手段】 デフレクタ18はスラストベアリングとリ
テーナ12との間に配置され、デフレクタ18の内周開口18
-1にカラー16が挿通されている。リテーナ12の内周部に
シールリング15が保持され、シールリング15はリテーナ
16に形成される環状溝内に位置する。スラストベアリン
グに給油後のオイルは一部はデフレクタ18とカラー16と
の隙間を通過して、リテーナ12とデフレクタ18との間の
シール室21に導入され、シール15を潤滑し、デフレクタ
18下端の舌片18-1の部分に形成される排出口24より排出
される。排出口24の面積中心は回転軸5の中心を通過す
る垂直軸線L2に対して回転方向上流側にずれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は過給機のオイル漏
れ防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】排気過給機(ターボチャージャ)におい
てインペラ側から回転軸にスラストが加わる。スラスト
を受けるため、回転軸上にスラストブッシュを回転可能
に設けると共に、このスラストブッシュに形成される環
状溝に内周縁部が係合されるスラストディスクをハウジ
ングに対して固定しスラスト軸受を構成している。この
スラスト軸受の潤滑オイルの供給のためハウジングの給
油孔をスラスト面に開口させている。また、オイルのシ
ールのためスラスト軸受に近接してその外側の回転軸上
にカラーを設け、リテーナに取り付けられるシールリン
グをカラーの環状溝に装着している。シールリングへ直
接オイルが流入しないように、スラストベアリングとリ
テーナとの間に内周がカラーまで延びるようにデフレク
タを設け、ラビリンスを構成し、スラストベアリングの
給油後一部のオイルがデフレクタとカラーとの隙間を通
過してシール室へ流入する。
【0003】デフレクタの下端にはシール室の排出口を
形成するべくハウジングの中心側に曲折するように舌片
が設けられ、この舌片はスラストベアリングを潤滑後排
出口に向け落下するオイルの流れとシール室へ流入後排
出口に向け落下するオイルの流れとの干渉を防止するた
め設けられている。そして、排出口の形態としては回転
軸の直下で左右対称の配置となっている(図4参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】高回転運転時等におい
て潤滑オイル量が多くなるとシール室内へのオイル流入
量が多くなりオイルがカーテン状になって排出口に向か
って集中的に落下し、この落下する大量のオイルによっ
て排出口が閉塞されうる。排出口がオイルによって閉塞
されると、シールリングにリテーナを介して隣接したイ
ンペラの背面部の圧力よりもシール室内の圧力が高くな
るおそれがある。この圧力差によってシール室内のオイ
ルがシールリングとカラーの隙間などを介してインペラ
の側に大量に漏洩するおそれがある。
【0005】この発明はこのようなインペラ側への潤滑
オイルの漏洩を防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するため請求項1に記載の技術手段を採用する。この
技術手段によれば、左右対称に落下するオイルの流れに
対して回転方向の上流側の部分が空気抜きとなるため、
シール室の閉塞が防止され、圧力差は通常に維持され、
その結果インペラ側へのオイルの漏洩を防止することが
できる。
【0007】請求項2の技術手段によれば、従来の形状
を変更せずに、デフレクタの組み付け角度を変更するの
みで課題を解決できる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1 はこの発明の実施であるター
ボ型過給機の一般的構造を示しており、1はコンプレッ
サハウジング、2はタービンハウジング、3はベアリン
グハウジングであり、ベアリングハウジング3を挟んで
コンプレッサハウジング1とタービンハウジング2とは
ボルト等の締結手段によって連結されている。回転軸5
はベアリング4によってベアリングハウジング3内に回
転可能に軸支されている。回転軸5の一端にはコンプレ
ッサハウジング1に納まるようにインペラ6がナット9
により取り付けられ、他端にはタービンハウジング2内
に納まるようにタービン7が連結される。
【0009】回転軸5のコンプレッサ側にはスラストブ
ッシュ10が回転軸5と共に回転するように取り付けら
れる。スラストディスク11はベアリングハウジング3
に回転しないようにピン(図示しない)により固定され
る。スラストブッシュ10とスラストディスク11とで
スラストベアリングが構成される。スラストディスク1
1はリテーナ12を介してスナップリング13により軸
方向に固定される。
【0010】ベアリングハウジング3は図示しない給油
源(オイルポンプ)に接続されるオイル供給口3−1を
備えており、オイル供給口3−1はオイル通路3−2に
連通している。オイル通路3−2は給油孔3−3を介し
てベアリング4に開口していると共にスラストディスク
11に開口しており、これらの部分への給油が行なわれ
る。ベアリングハウジング3の下部にオイル回収室14
が形成され、各部を潤滑後のオイルはオイル回収室14
によって回収され、再循環される。
【0011】次に、オイルシールのための構造について
説明すると、カラー16はインペラ6とスラストブッシ
ュ10との間において回転軸5上に挿入されている。カ
ラー16はその外周に環状溝16-1(図2)を形成してお
り、一方リテーナ12の内周面にシールリング15が取
り付けられ、このシールリング15はカラー16の環状
溝16-1内に位置している。
【0012】デフレクタ18はリテーナ12とスラスト
ディスク11との間を延びており、その外周においてリ
テーナ12とスラストディスク11の対向端面間に保持
されている。そのため、リテーナ12とスラストディス
ク11との間の空間はスラストベアリング側の第1室2
0とシール側の第2室(シール室)21とに分離され
る。デフレクタ18の中心開口部18-1はカラー16の外
周面と幾分の隙間を残して対向している。この隙間を介
して、第1室20と第2室21とは連通される。デフレ
クタ18はその下端において斜めの下方に延びるオイル
案内用の舌片18-1を備え、リテーナ12との間にオイル
排出口24を形成する。
【0013】この発明によれば、図3に示すように、オ
イル排出口24はその面積中心(面積中心を通過する垂
直軸線をL1 にて示す)が回転軸5の中心を通過する垂
直軸線L2 に対して回転軸5の回転方向(矢印F)にお
ける幾分上流側にずれている。即ち、排出口24は回転
中心を通過する垂直軸線L2 に対して排出口24の面積
を2等分する垂直軸線L1 が回転上流側となるよう、デ
フレクタ18の舌片18-1を回転方向上流側へ傾斜して回
転下流方向に下向きに傾けて構成する。この構成により
後述のように旋回流によるオイル滞留部と逆側の回転上
流側に排出口24の空気を逃す開口が形成され、高回転
時にも排出口24を閉塞することがない。さらにデフレ
クタ18の舌片下面をつたうオイルが重力により回転下
流方向に流れるため、カーテン状の流れによる排出口の
閉塞が起こらない。図4は従来技術における配置を示し
ており、オイル排出口24aはその面積中心が回転軸5
の中心を通過する垂直軸線L上に位置する配置となって
いた。
【0014】次に、この発明の作動を説明すると、給油
口3-1 より通路3-2 に導入されたオイルは一部が給油孔
3-3 よりベアリング4に給油される。残りのオイルはス
ラストディスク11及びスラストブッシュ10のスラス
ト面に給油され、一部はそのままオイル回収室14に向
け落下される。残りのオイルは第1室20にも伝わり、
第1室20がオイルで充満するとデフレクタ18の内周
面とカラー16との隙間を介してデフレクタ18とリテ
ーナ12との間の第2室(シール室)21に流入され
る。第2室21に流入されたオイルは矢印F(図3)の
方向に回転するカラー16のつば部16-2によって矢印G
のように半径方向に飛ばされ、この半径方向に飛ばされ
たオイルは重力によって、排出口24に向け落下され
る。排出口24を形成するデフレクタ18の下端は舌片
18-1を形成しており、排出口24に落下してきたシール
室21内のオイルの流れがベアリングを給油後落下して
きた第1室20におけるオイルの流れと干渉することな
く円滑に排出することが可能である。
【0015】第2室21において潤滑オイル量が多くな
るとオイルがカーテン状になって排出口24に向かって
左右対称に集中的に落下し、この落下する大量のオイル
によって排出口24が左右対称の構成であるとするとそ
の閉塞が起こりうるが、この発明ではオイル排出口24
はその面積中心が回転方向上流側にずれているため、面
積の大きい回転上流側の部分aに空気抜きのための開口
が確保されるため、排出口24の閉塞を防止することが
できる。また、排出口の面積中心を上流側に変位させる
ことにより、特に高速回転時においてカラー16の回転
が引き起こすシール室21内の旋回流が排出口24から
排出されるオイルを誘引し、回転中心の垂直軸線下流に
オイル滞留部を形成しても、排出口の閉塞は起こらな
い。
【0016】排出口24の位置は少なくとも過給機の運
転が停止し、オイルが供給されていないときには第2室
21内のオイルが排出されるようにリテーナ12の最下
部に排出口がある構造とする必要がある。図4に示す従
来の構成では排出口24aが回転軸5の直下に左右対称
に形成されているため半径方向に矢印Gのように飛散さ
れた後左右対称に落下してくるオイルの流れによって排
出口24aが閉塞され、インペラ6の背面部の圧力より
もシール室内の圧力が高くなり、この圧力差によってシ
ール室21内のオイルがシールリング15とカラー16
のクリアランスの部分等を介してインペラ6の側に大量
に漏洩するおそれがあったのである。
【0017】尚、この発明のように排出口24を回転方
向上流に変位するように配置する代わりに従来技術にお
いて排出口24aの幅を大きくとることによりオイルの
流れによるシール室21の閉塞を回避しようとしても、
舌片18-1の幅がその分大きくなるため、第1室20から
のオイル排出が制限され、その分第2室21に流入され
るオイル量が増大され、排出口24aを幅広とした効果
が相殺され、排出口の閉塞によるオイル漏れが発生する
おそれは解消しえない。即ち、排出口の大きさを維持し
つつその閉塞を防止する必要がある、本発明はこの要求
を充足しうるのである。
【0018】図5〜図7は本発明における排出口の他の
形態を示している。図3に示す第1実施例では排出口2
4自体の形状は左右対称とし、取り付け状態において面
積中心を回転上流側に位置させているが、図5及び図6
の実施例では排出口の形状自体を左右非対称としてい
る。また、図7の実施例では開口自体の形状は左右対称
であるが、舌片18-1により形成される開口24の上縁は湾
曲させている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は排気過給機の断面図である。
【図2】図2は図1のシール部分の拡大図である。
【図3】図3は図2のIII-III 線に沿って表わされる矢
視図である。
【図4】図4は従来の過給機における図3と同様な図で
ある。
【図5】図5は変形例を示す図である。
【図6】図6は別の変形例を示す図である。
【図7】図7は更に別の変形例を示す図である。
【符号の説明】
3…ベアリングハウジング 5…回転軸 6…インペラ 10…スラストブッシュ 11…スラストディスク 12…リテーナ 16…カラー 18…デフレクタ 18-1…舌片 20…第1室 21…第2室 24…オイル排出口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過給機において、潤滑必要部位の潤滑後
    のオイルを排出するオイル排出口の面積中心を過給機の
    回転中心を通過する垂直軸線よりも回転上流側となるよ
    うに位置させたことを特徴とする過給機のオイル漏れ防
    止装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発明において、排出口
    は面積中心に対して左右対称の形状をなし、過給機のハ
    ウジング取り付けた状態において、その面積中心が過給
    機の回転中心を通過する垂直軸線よりも回転上流側に位
    置することを特徴とする過給機のオイル漏れ防止装置。
JP9157067A 1997-06-13 1997-06-13 過給機のオイル漏れ防止装置 Withdrawn JPH112136A (ja)

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Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040907