JP6346354B2 - 浴室構造及び浴室構造の使用方法 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明の第1の態様は、浴槽設置部と洗い場部とを備え、略矩形の形状をした少なくとも2つの防水パンが端縁同士で連結され、前記各防水パンの上方に形成された空間どうしが、前記各防水パンの端縁同士が連結されている連結部を跨いで連通し、介護者が各空間間を移動可能であり、前記防水パンの一辺を構成する端縁にはそれぞれ上方へ向けて突出壁部が形成され、これら突出壁部が連結されている。
本発明の第3の態様は、前記対向配置されている前記突出壁部を覆うように断面逆U字形に形成されたカバーを備えている。
すなわち、本願の請求項1に係る浴室構造によれば、防水パン上の浴室空間内に少なくとも2つの浴槽が設置されるので、同時に少なくとも2人の要介護者の入浴が可能であると共に、各要介護者を共通の介護者が介護することができ、介護者の人員配置上の効率を高めることができるという効果を奏する。
図1から図7は、本発明の第1の実施形態を示す図である。
図1から図3は、本発明に係る浴室構造1を示しており、この浴室構造1は、一般的なユニットバスの構成要素を用いて、2名の要介護者が同時に入浴できるよう構成されたものである。
浴室構造1は、上記の一般的なユニットバスの構成要素から必要とされる要素を選択し、かつ、一部の要素について部分的な変更を加えて組み立てられたものである。
2つの防水パン2、2は互いに連結され、その上面の一部には浴槽3、3が設置されている。
各防水パン2、2の端縁15a、15b同士が連結されている部分(以下「連結部P」という)を除く端縁上には壁パネル5A〜5Cが立設され、これら壁パネル5A〜5Cの上端間に図3に示すように天井パネル7が設けられている。
浴槽設置部2aは、図2、図3に示すように、浴槽3を設置する部分が周縁部より窪んだ盆形状に形成されたものである。
これらの防水パン2の浴槽設置部2a上には、図3に示すように台座17、17を介して浴槽3が設置されている。
壁パネル5A〜5Cは、防水パン2、浴槽3と組み合わされてユニットバスを構成するものが使用されるので、図1に示すように、壁パネル5A、5Cの幅寸法は1つの防水パン2の幅寸法と一致し、壁パネルBの幅寸法は防水パン2の奥行き寸法と一致している。
これらの壁パネル5A〜5Cは、壁パネル5A、5Aが防水パン2の奥側の各端縁上に立設され、壁パネル5B、5Bが防水パン2、2の左右両端の端縁上に立設され、壁パネル5C、5Cが防水パン2、2の前側の端縁上に立設されている。
また、天井パネル7は、図2、図3に示すように、各壁パネル5A〜5Cの上端間に設けられている。
カーテン22は、各防水パン2、2の洗い場部2b、2bの上方空間を仕切るもので、開閉自在である。
図5は、図4のY−Y線から視た縦断面図であり、これら図4、図5に防水パン2、2の連結部Pの詳細が示されている。
連結部材35は、一定間隔を隔てて水平方向に延在する2つの水平壁部36、36と、これら水平壁部36、36の内端から下方へ延出する側壁部37、37と、これら側壁部37、37間に架設された底壁部38とを備えている。
連結部材35の下方には、突出壁部31a(31b)の長手方向に延在させて連結部材35を下方から受けるフレーム45が配置されている。
このフレーム45は、アジャスタボルト51によって床面14上に支持されている。
トラップ構造体60は、浴室内の排水を開口部39から排水配管61に導く経路において、排水の逆流や臭気の侵入を防ぐ目的で設置されたものである。
この蓋部材71は、図6に示すように、その係合壁75、75を先端壁部34a、34bの上面に載置することにより溝部70内に設置されている。
上記の浴室構造1は、浴槽3、3を2つ備えているので、同時に2人の要介護者の入浴が可能であり、かつ、各浴槽3、3の位置する空間23a、23b間がカーテン22を配した連結部Pの奥行き方向2分の1の前側において連通しているので、1人の介護者がカーテン22を移動させ両空間23a、23bを連通させた状態で移動することによって2人の要介護者の介護を行うことが出来る。
この場合、介護者は、カーテン22を開閉操作することによって各空間23a、23b間を移動することが出来る。
かくして、浴室内の排水経路Rに上記のトラップ構造体60のトラップ部65が介装されることにより、排水の逆流、浴室内への臭気の侵入等が防止できる。
この実施形態が上述した第1の実施形態と異なる点は、防水パン2、2の連結部P2の構成である。
図9は、図1のP0部分における防水パン2、2の連結部に対応する連結部P3の拡大縦断面図である。
この実施形態は、防水パン2、2の連結部に排水を行うための構造を備えていない点で上記の第2の実施形態と同一である。
レール81上には、引き戸82が走行自在に設けられている。引き戸82は、図1に示すカーテン22の代わりに設けられたものであって、その下桟83に設けられた車輪84がレール81上を走行し上桟がガイド部材(いずれも図示せず)に案内されることによって空間23a、23bを開閉するものである。
この実施形態は、図1に示す実施形態において一方の浴槽4に入浴者の移動装置を設けたものである。
昇降装置90は、駆動機構(図示せず)を備えて浴槽4に固定される基枠91と、この基枠91に固定された支持プレート92及び手摺り93と、支持プレート92上を移動可能な座部94とを備えてなるものであり、要介護者が座部94に座った状態で、駆動機構を動作させることにより要介護者が浴槽4の湯の内外へ移動できるように構成されたものである。
上述した図1から図5に示す実施形態は、防水パン2、2、端縁15a、15bに形成される突出壁部31a、31bが下方に突出するよう形成されたものである。
すなわち、この実施形態においては、図11に示すように、防水パン2、2の端縁15a、15bには、それぞれ上方へ向けて突出壁部100a、100bが形成されている。
Claims (4)
- 浴槽設置部と洗い場部とを備え、略矩形の形状をした少なくとも2つの防水パンが端縁同士で連結され、
前記各防水パンの上方に形成された空間どうしが、前記各防水パンの端縁同士が連結されている連結部を跨いで連通し、介護者が各空間間を移動可能であり、
前記防水パンの一辺を構成する端縁にはそれぞれ上方へ向けて突出壁部が形成され、これら突出壁部が連結されている浴室構造。 - 前記各防水パンに形成された前記突出壁部が対向配置されている請求項1に記載の浴室構造。
- 前記対向配置されている前記突出壁部を覆うように断面逆U字形に形成されたカバーを備えている請求項2に記載の浴室構造。
- 浴槽設置部と洗い場部とを備えた略矩形の形状をした防水パンと、前記防水パンの端縁上に立設された壁パネルと、前記壁パネルの上端間に設置された天井パネルとから浴室空間を構成してなるユニットバスが少なくとも2つ隣接配置された状態で、前記防水パンの端縁同士が連結され、
前記隣接するユニットバスの前記浴室空間どうしの間が連通し、介護者が両浴室空間を移動可能となっており、
前記浴室空間内外に出入りするための出入口が前記各ユニットバスに備えられ、
前記各防水パンの前記各浴槽設置部にそれぞれ浴槽が設置されている浴室構造を用いて、前記介護者が要介護者の入浴時の介護をする浴室構造の使用方法であって、
共通の前記介護者が、前記隣接するユニットバスの前記浴室空間どうしの間を移動することで、前記両浴室空間の前記各要介護者を介護する浴室構造の使用方法。
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