JPH08199913A - 浴室用引き戸の防水構造 - Google Patents

浴室用引き戸の防水構造

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JPH08199913A
JPH08199913A JP1083395A JP1083395A JPH08199913A JP H08199913 A JPH08199913 A JP H08199913A JP 1083395 A JP1083395 A JP 1083395A JP 1083395 A JP1083395 A JP 1083395A JP H08199913 A JPH08199913 A JP H08199913A
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Nobuyuki Ashiki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定障子取付けガイドの下端と脱衣室側下枠
部との隙間から脱衣室側への水の流出、固定障子取付け
ガイドの上端と固定障子との隙間から脱衣室側への水の
流出、更に固定障子と移動障子の召合せ部の下方から脱
衣室側への水の流出を夫々確実に防止する。 【構成】 脱衣室側下枠部9aの上面に固定障子取付け
ガイド22を取付ける。脱衣室側下枠部9aの上面の固
定障子取付けガイド22より浴室10側にずれた位置
に、固定障子取付けガイド22の長さ方向の全長に亘っ
て水切り用凸部40を上方に突曲させる。固定障子取付
けガイド22より脱衣室11側にずれた位置に、固定障
子取付けガイド22の上端22aよりも高さの高い水切
り用リブ50を設ける。固定障子1の前端部に、下端面
60cに脱衣室側下枠部9aの水切り用凸部40と嵌合
する凹所60dを有する水切りブロック60が固定され
る。水切りブロック60の下端面60cは脱衣室側下枠
部90の上面部分9gに沿ってレール溝28まで達して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴室用引き戸の防水構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば図10及び図11に示
すように、浴室出入口13の開口枠4に固定障子1と、
固定障子1よりも浴室10側に位置する2枚の移動障子
2とから成る三枚引き戸において、開口枠4の下枠9を
脱衣室11側寄りに位置する脱衣室側下枠部9aと浴室
10側寄りに位置する浴室側下枠部9bとで構成し、こ
の脱衣室側下枠部9aの上面に固定障子1の下部を支持
する固定障子取付けガイド22を固定すると共に、浴室
側下枠部9bを移動障子2の移動方向と直交する方向に
隙間Gをあけて配置された2つの簀の子9cで構成した
ものが知られている。そして、簀の子9c間の隙間Gに
より浴室10内の排水溝16に連通するレール溝28が
形成され、上部が開口枠4の上枠8に走行自在に吊り下
げられた移動障子2の下部に突出する下ランナー17が
レール溝28に走行自在に嵌め込まれると共に、浴室出
入口13から脱衣室11側へ流出しようとする水がレー
ル溝28内へ排水される構造となっている。
【0003】ここで、浴室10内の簀の子2Aと下枠9
側の簀の子2とを面一とし、さらに簀の子2と脱衣室1
1側の床面とを略面一とすることにより、例えば高齢者
やハンディキャップ者の入浴動作時に浴室出入口13に
上方に突出する障害物がなくなり、入浴動作の安全を確
保できるものであり、また下枠9側の簀の子9c間のレ
ール溝28を浴室10の排水溝16に連通させることに
より、下枠9を浴室10側の床面及び脱衣室11側の床
面と面一とした構造でありながら、脱衣室11側の床面
へ流出しようとする水をレール溝28から浴室10の排
水溝16内に排水させることができ、従って、入浴動作
の安全を図りつつ、脱衣室11側の床面への水の流出を
防止できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる従来
例では、移動障子2の下方に進入した水はレール溝28
から浴室10内の排水溝16に排水されるが、例えばシ
ャワー散水時のように水がレール溝28を越えて固定障
子1の下方へ飛散したり、或いは固定障子1と移動障子
2の召合せ部7のパッキン80よりも下方へ飛散したよ
うな場合は、固定障子取付けガイド22よりも浴室10
側に位置する脱衣室側下枠部9aの上面部分は平坦に形
成されているため、固定障子1の下方に水が進入する
と、図12の矢印W1 で示すように、水がレール溝28
に流れ落ちずにそのまま固定障子取付けガイド22の下
端と脱衣室側下枠部9aとの隙間S1 から脱衣室11側
に流出したり、或いは図12の矢印W2 で示すように、
固定障子取付けガイド22の上端と固定障子1との隙間
2 から脱衣室11側に流出したり、或いは図11の矢
印W3 で示すように、固定障子1と移動障子2の召合せ
部7の下方の隙間S3 から脱衣室11側に流出するおそ
れがあり、いずれの場合も脱衣室11側の床に水が漏れ
出るという問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、固定障子取付けガ
イドの下端と脱衣室側下枠部との隙間から脱衣室側への
水の流出、固定障子取付けガイドの上端と固定障子との
隙間から脱衣室側への水の流出、更に固定障子と移動障
子の召合せ部の下方から脱衣室側への水の流出を夫々確
実に防止できる浴室用引き戸の防水構造を提供するにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、浴室出入口3の開口枠4に固定障子1と、
固定障子1よりも浴室10側に位置する移動障子2とが
夫々配設され、開口枠4の下枠9は脱衣室11側寄りに
位置する脱衣室側下枠部9aと浴室10側寄りに位置す
る浴室側下枠部9bとで構成され、脱衣室側下枠部9a
の上面に固定障子1の下部を支持する固定障子取付けガ
イド22が取付けられると共に、浴室側下枠部9bの上
面に浴室10内の排水溝16に連通し且つ上部が開口枠
4の上枠8に走行自在に吊り下げられた移動障子2の下
部に突出する下ランナー17が走行自在に嵌め込まれる
レール溝28が形成され、上記脱衣室側下枠部9aの上
面における固定障子取付けガイド22より浴室10側に
ずれた位置に、固定障子取付けガイド22の長さ方向の
全長に亘って固定障子取付けガイド22の上端22aよ
り高さの低い水切り用凸部40が上方に突曲されて成る
ものである。
【0007】また、固定障子取付けガイド22より脱衣
室11側にずれた位置に、固定障子取付けガイド22の
長さ方向の全長に亘って固定障子取付けガイド22の上
端22aよりも高さの高い水切り用リブ50が固定障子
取付けガイド22と一体形成されて成るのが好ましい。
また、固定障子1の前端部に、下端面60cに脱衣室側
下枠部9aの水切り用凸部40と嵌合する凹所60dを
有する水切りブロック60が固定され、水切りブロック
60の下端面60cは脱衣室側下枠部90の上面部分9
gに接触してレール溝28まで達しているのが好まし
い。
【0008】さらに、水切り用凸部40からレール溝2
8まで達する脱衣室側下枠部9aの上面部分9gにレー
ル溝28側に行く程低くなる水勾配Mを形成して成るの
が好ましい。
【0009】
【作用】本発明によれば、脱衣室側下枠部9aの上面に
固定障子1の下部を支持する固定障子取付けガイド22
を取付けると共に、浴室側下枠部9bの上面に浴室10
内の排水溝16に連通し且つ移動障子2の下部に突出す
る下ランナー17が走行自在に嵌め込まれるレール溝2
8を形成し、脱衣室側下枠部9aの上面における固定障
子取付けガイド22より浴室10側にずれた位置に水切
り用凸部40を上方に突曲させたことにより、例えばシ
ャワー散水時に水がレール溝28を越えて固定障子1の
下方へ飛散した場合でも、その進入水は脱衣室側下枠部
9aの上面に突曲させた水切り用凸部40により水切り
されて残らずレール溝28内に排水される。従って、固
定障子取付けガイド22の下端と脱衣室側下枠部9aと
の隙間S1 から脱衣室11側に水が流出するのを防止で
きる。しかも、水切り用凸部40を固定障子取付けガイ
ド22の長さ方向の全長に亘って形成したことにより、
固定障子取付けガイド22の全長に亘って水の進入を確
実に防止できると共に、水切り用凸部40の高さを固定
障子取付けガイド22の上端22aより低く形成したこ
とにより、たとえ脱衣室側下枠部9aの上面の一部に水
切り用凸部40を上方に向けて突曲させた構造であって
も、固定障子取付けガイド22による固定障子1のガイ
ド機能が損なわれることがなく、固定障子1を固定障子
取付けガイド22にて確実に固定できるようになる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本実施例では、図1、図3に示すように、1枚の
固定障子1と2枚の移動障子2とを有する三枚引き戸が
配設される浴室出入口3の開口枠4を例示しており、浴
室出入口3全体の約3分の1が固定障子1(袖パネル)
で閉塞され、残りの部分が2枚の移動障子2(中障子)
で開閉自在とされている。尚、図3中の6は召合せ部7
のクレセント、80はパッキンである。
【0011】浴室出入口3の開口枠4は、上枠8と下枠
9と左右の縦枠90とから成り、上枠8は、図2に示す
ように、脱衣室11側寄りに位置する脱衣室側上枠部8
aと浴室10側寄りに位置する浴室側上枠部8bとで構
成され、脱衣室側上枠部8aの下面に図1に示す固定障
子1の上部を挿入する挿入ガイド12が取付けられると
共に、浴室側上枠部8bの下面に2本の上レール50が
間隔をあけて並設され、各上レール50に移動障子2の
上部に取付けられた上ランナー(図示せず)が走行自在
に吊り下げ支持されている。
【0012】一方、開口枠4の下枠9は、図1及び図2
に示すように、浴室10側寄りに位置する浴室側下枠部
9bと、脱衣室11側寄りに位置する脱衣室側下枠部9
aとで構成される。先ず、浴室側下枠部9bは、浴室1
0内の排水溝16の上部外周に洗い場床パンの床面より
も低くなった段差上に載置される一対の簀の子9cから
成る。一対の簀の子9cは、移動障子2の移動方向と直
交する方向に間隔Gをあけて配設されると共に、両簀の
子9cは浴室10内の簀の子本体9c′と共に連結材9
dを介して互いに固定されており、連結材9dによって
簀の子9c間に一定の間隔Gが確保されている。この間
隔Gは浴室10内の排水溝16に連通しており、移動障
子2の下端より突出する下ランナー17のレール溝28
として機能する以外に、浴室出入口3から脱衣室11側
の床面へ流出しようとする水を排水溝16内に導く排水
路として機能するものである。
【0013】一方、脱衣室側下枠部9aは、図6に示す
ように、脱衣室11側の床面と略面一の状態で浴室出入
口3の床部18に固定される水平部9eと、レール溝2
8の脱衣室11側の一側壁を構成する垂直部9fとから
成る。脱衣室側下枠部9aの水平部9eには、断面逆U
字状の水切り用凸部40が上方に突曲されている。この
水切り用凸部40は、図7に示す固定障子取付けガイド
22の下端と脱衣室側下枠部9aの上面との隙間S1
ら脱衣室11側への水の流出を防止するためのものであ
って、水平片22aと左右の立上り片22bとから成る
固定障子取付けガイド22の立上り片22bの上端より
低い高さで固定障子取付けガイド22の長さ方向(図7
の紙面に対して垂直方向)の全長に亘って突曲されてお
り、本実施例では、脱衣室側下枠部9aの折曲加工によ
って水切り用凸部40が脱衣室側下枠部9aと一体形成
されている。また、水切り用凸部40からレール溝28
まで達する脱衣室側下枠部9aの上面部分9gにはレー
ル溝28側に行く程低くなる水勾配Mが形成されてお
り、水切り用凸部40で水切りされた水がレール溝28
にスムーズに排水される構造となっている。
【0014】ここで、脱衣室側下枠部9aには取付け用
孔19(図1)が形成されると共に、固定障子取付けガ
イド22の取付け用孔19に対応する位置には取付け用
孔20が形成され、取付ネジ(図示せず)を固定障子取
付けガイド22の取付け用孔20から脱衣室側下枠部9
aの取付け用孔19を介して浴室出入口3の床部にねじ
込むことにより、固定障子取付けガイド22は脱衣室側
下枠部9aと共に浴室出入口3の床部に取付けられるも
のである。
【0015】また、固定障子取付けガイド22の脱衣室
11側の端部には、図7及び図8に示すように、水切り
用リブ50が一体形成されている。この水切り用リブ5
0は、固定障子取付けガイド22より脱衣室11側にず
れた位置で、固定障子取付けガイド22の長さ方向の全
長に亘って固定障子取付けガイド22の上端22aより
も上方に突出した形状を有しており、固定障子取付けガ
イド22の上端22aと固定障子1との隙間S2 から進
入する水を水切り用リブ50にて水切りして脱衣室11
側への水の流出が阻止されるようになっている。
【0016】さらに、固定障子1の前端部には図3、図
9に示すT字状の水切りブロック60が脱衣室側下枠部
9aの上面より上方に突出するように取付けられてい
る。このT字状の水切りブロック60は、脱衣室側下枠
部9aと固定障子取付けガイド22との隙間に挿入固定
される固定片60aと、固定障子1の前端部よりも前方
Fの位置で上下方向に突出する垂直板状の水切り片60
bとを備えている。この水切り片60bの下端面60c
には脱衣室側下枠部9aの水切り用凸部40と嵌合する
凹所60dが形成されると共に、水切りブロック60の
下端面60cは脱衣室側下枠部90の上面部分9gに接
触してレール溝28まで達する長さを有している。これ
により、移動障子2と固定障子1の召合せ部7の下方の
隙間S3 に水が進入した場合でも、その進入水は水切り
片60bにて水切りされるものである。また水切り片6
0bの浴室10側の一側面には、上下方向に細長く延び
たモヘア取付け用の凹所60eが形成され、この凹所6
0eに取付けられるモヘア62が固定障子1と隣合う移
動障子1の下部側面に摺接できるようになっており、召
合せ部7の下方に進入する水が水切り片60bとモヘア
62の両方で水切りされる構造となっている。一方、水
切りブロック60の固定片60aには、前記水切り用凸
部40及び脱衣室側下枠部9aの取付け用孔19,20
に対応する取付け用孔21(図9)が形成されており、
固定障子取付けガイド22と脱衣室側下枠部9aとの隙
間に固定片60aを挿入して、取付ネジを各取付け用孔
19〜21を挿通して浴室出入口3の床部18に共締め
することによって、水切りブロック60を固定障子1の
前端部に一体に固定できるようになっている。
【0017】しかして、脱衣室側下枠部9aの上面にお
ける固定障子取付けガイド22より浴室側にずれた位置
に水切り用凸部40を上方に突曲させたことにより、例
えばシャワー散水時に水がレール溝28を越えて固定障
子1の下方へ飛散した場合でも、その進入水は脱衣室側
下枠部9aの上面に突曲させた水切り用凸部40により
水切りされてレール溝28内に排水されるので、固定障
子取付けガイド22の下端と脱衣室側下枠部9aとの隙
間S1 から図7の矢印W1 に沿って脱衣室11側に水が
流出するのを防止できる。しかも、水切り用凸部40を
固定障子取付けガイド22の長さ方向の全長に亘って形
成したことにより、固定障子取付けガイド22の全長に
亘って水の進入を確実に防止できると共に、水切り用凸
部40の高さを固定障子取付けガイド22の上端22a
より低く形成したことにより、たとえ脱衣室側下枠部9
aの上面の一部に水切り用凸部40を上方に向けて突曲
させた構造であっても、固定障子取付けガイド22によ
る固定障子1のガイド機能が損なわれることがなく、固
定障子1を固定障子取付けガイド22にて確実に固定で
きる。従って、固定障子取付けガイド22の下端から脱
衣室側への水の流出を水切り用凸部40により確実に防
止できるものである。
【0018】また、固定障子取付けガイド22より脱衣
室11側にずれた位置に、固定障子取付けガイド22の
長さ方向の全長に亘って固定障子取付けガイド22の上
端22aよりも高さの高い水切り用リブ50を固定障子
取付けガイド22に一体形成したから、仮りに固定障子
1の下部における固定障子取付けガイド22の上端22
aと固定障子1との隙間S2 に水が進入しても、その進
入水は固定障子取付けガイド22よりも脱衣室側にずれ
て位置し且つ固定障子取付けガイド22よりも高さの高
い水切り用リブ50によって水切りされる。また、この
水切り用リブ50は固定障子取付けガイド22の長さ方
向の全長に亘って形成されているので、固定障子取付け
ガイド22の立上り片22bの上端と固定障子1との隙
間S2 から図7の矢印W2 に沿って脱衣室11側へ水が
流出するのを防止できる。しかも、この水切り用リブ5
0は固定障子取付けガイド22より脱衣室11側にずれ
た位置に配置されているので、たとえ固定障子取付けガ
イド22の上端22aよりも高い水切り用リブ50を突
出させた構造であっても、固定障子取付けガイド22に
よる固定障子1のガイド機能が損なわれることがなく、
固定障子1を固定障子取付けガイド22にて確実に固定
でき、そのうえ、水切り用リブ50は固定障子取付けガ
イド22と一体形成されているので、部品数の増加を防
止でき、構造の簡素化を図ることができるものである。
【0019】さらに、固定障子1の前端部には水切りブ
ロック60が取付けられ、水切りブロック60の水切り
片60bの下端面60cを脱衣室側下枠部9aの水切り
用凸部40を跨いでレール溝28まで延ばしたことによ
り、仮りに移動障子2と固定障子1の召合せ部7の下方
の隙間S3 に水が進入した場合でも、その進入水は水切
りブロック60の水切り片60bにて水切りされ、図3
の矢印W3 に沿って脱衣室11側に流出するのを防止で
きる。しかも、この水切りブロック60の下端面60c
に水切り用凸部40と嵌合する凹所60dを形成したこ
とにより、脱衣室側下枠部9aの上面に水切り用凸部4
0を突曲させた構造であっても、水切り用凸部40から
レール溝28に亘る脱衣室側下枠部9aの上面部分9g
を水切りブロック60の水切り片60bにて確実に水切
りできるようになる。そのうえ、水切り片60bの浴室
10側の一側面に移動障子1の下部に摺接するモヘア6
2を装着したから、召合せ部7の下方に進入する水が水
切りブロック60の水切り片60bとモヘア62の両方
で水切りされる形となり、水切りブロック60による水
切り機能をさらに向上させることができる。
【0020】また、水切り用凸部40からレール溝28
まで達する脱衣室側下枠部9aの上面部分9gにレール
溝28側に行く程低くなる水勾配Mを形成したから、上
記水切り用凸部40或いは水切りブロック60で水切り
された水が脱衣室側下枠部9aの水勾配Mに沿ってスム
ーズにレール溝28に導かれ、水切り用凸部40或いは
水切りブロック60の手前側で水が溜まる心配がなく、
水切り機能が十分に発揮されるものである。
【0021】その結果、固定障子取付けガイド22の下
端と脱衣室側下枠部9aとの隙間S 1 から脱衣室11側
への水の流出、固定障子取付けガイド22の上端22a
と固定障子1との隙間S2 から脱衣室11側への水の流
出、更に固定障子1と移動障子2の召合せ部7の下方の
隙間S3 から脱衣室11側への水の流出を夫々確実に防
止でき、防水性に優れた浴室用引き戸を提供することが
できる。
【0022】また本実施例では、水切りブロック60の
固定片60aが固定障子取付けガイド22と脱衣室側下
枠部9aとの間に挿入されて固定されているので水切り
ブロック60が固定障子1の前端部から外れる心配がな
く、しかも水切りブロック60は固定障子1の前端部1
aよりも前方Fに大きく突出していないので、入浴動作
時に水切り片60bに足を引掛けることもなく、入浴動
作の安全を確保できると同時に、固定障子1を移動させ
る際には水切りブロック60を取り外すことにより、固
定障子1が容易にスライド可能になるという利点もあ
る。
【0023】尚、上記実施例では三枚引き戸を例示した
が、これに限定されるものではなく、固定障子1を備え
た引き戸に広く適用され得る。
【0024】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、浴室
出入口の開口枠に固定障子と、固定障子よりも浴室側に
位置する移動障子とが夫々配設され、開口枠の下枠は脱
衣室側寄りに位置する脱衣室側下枠部と浴室側寄りに位
置する浴室側下枠部とで構成され、脱衣室側下枠部の上
面に固定障子の下部を支持する固定障子取付けガイドが
取付けられると共に、浴室側下枠部の上面に浴室内の排
水溝に連通し且つ上部が開口枠の上枠に走行自在に吊り
下げられた移動障子の下部に突出する下ランナーが走行
自在に嵌め込まれるレール溝が形成され、上記脱衣室側
下枠部の上面における固定障子取付けガイドより浴室側
にずれた位置に、固定障子取付けガイドの長さ方向の全
長に亘って固定障子取付けガイドの上端より高さの低い
水切り用凸部が上方に突曲されて成るから、例えばシャ
ワー散水時に固定障子の下方に水が進入した場合でも、
その進入水は脱衣室側下枠部の上面部分に突曲した水切
り用凸部により水切りされ、固定障子の下部における固
定障子取付けガイドの下端と脱衣室側下枠部との隙間か
ら脱衣室側へ水が流出するのを防止できる。しかも、こ
の水切り用凸部は固定障子取付けガイドの長さ方向の全
長に亘って形成されているので、固定障子取付けガイド
の下端全長に亘って水の進入を確実に防止できると共
に、水切り用凸部の高さは固定障子取付けガイドの上端
より低く形成されているので、たとえ脱衣室側下枠部の
上面の一部に水切り用凸部を上方に向けて突曲させた構
造であっても、固定障子取付けガイドによる固定障子の
ガイド機能が損なわれることがなく、固定障子を固定障
子取付けガイドにて確実に固定できる。従って、固定障
子取付けガイドの下端から脱衣室側への水の流出を水切
り用凸部により確実に防止できるものである。
【0025】請求項2の発明は、請求項1の固定障子取
付けガイドより脱衣室側にずれた位置に、固定障子取付
けガイドの長さ方向の全長に亘って固定障子取付けガイ
ドの上端よりも高さの高い水切り用リブが固定障子取付
けガイドと一体形成されて成るから、請求項1記載の効
果に加えて、固定障子の下部における固定障子取付けガ
イドの上端と固定障子との隙間に水が進入しても、その
進入水は固定障子取付けガイドよりも脱衣室側にずれて
位置し且つ固定障子取付けガイドよりも高さの高い水切
り用リブによって水切りされ、脱衣室側に水が流出する
のが防がれる。また、この水切り用リブは固定障子取付
けガイドの長さ方向の全長に亘って形成されているの
で、固定障子取付けガイドの上端全長に亘って脱衣室側
への水の流出を防止でき、固定障子取付けガイドの上端
から脱衣室側への水の流出を確実に防止できるものであ
る。さらに、水切り用リブは固定障子取付けガイドより
脱衣室側にずれた位置に配置されているので、たとえ固
定障子取付けガイドの上端よりも高い水切り用リブを突
出させた構造であっても、固定障子取付けガイドによる
固定障子のガイド機能が損なわれることがなく、固定障
子を固定障子取付けガイドにて確実に固定でき、そのう
え、水切り用リブは固定障子取付けガイドと一体形成さ
れているので、部品数の増加を防止でき、構造の簡素化
を図ることができるものである。
【0026】請求項3の発明は、請求項1の固定障子の
前端部に、下端面に脱衣室側下枠部の水切り用凸部と嵌
合する凹所を有する水切りブロックが固定され、水切り
ブロックの下端面は脱衣室側下枠部の上面部分に接触し
てレール溝まで達しているから、請求項1記載の効果に
加えて、移動障子と固定障子の召合せ部の下方に水が進
入した場合でも、その進入水は水切りブロックによって
水切りされると共に、脱衣室側下枠部の上面に水切り用
凸部を突曲させた構造であっても、水切りブロックの下
端面の凹所を水切り用凸部に嵌合させたことにより、脱
衣室側への水の流出を水切りブロックにより確実に防止
できるものである。
【0027】請求項4の発明は、請求項1又は請求項3
の水切り用凸部からレール溝まで達する脱衣室側下枠部
の上面部分にレール溝側に行く程低くなる水勾配を形成
して成るから、請求項1又は請求項3記載の効果に加え
て、水切り用凸部或いは水切りブロックで水切りされた
水が脱衣室側下枠部の水勾配に沿ってスムーズにレール
溝に導かれるので、水切り用凸部或いは水切りブロック
の手前側で水が溜まる心配がなく、水切り機能が十分に
発揮されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の浴室出入口付近の側面断面
図である。
【図2】同上の引き戸を省略した図5のA−A線に沿う
側面断面図である。
【図3】同上の浴室出入口付近の平面断面図である。
【図4】同上の引き戸を省略した図5のB−B線に沿う
平面断面図である。
【図5】同上の開口枠の正面図である。
【図6】同上の脱衣室側下枠部の側面図である。
【図7】同上の水切り用凸部及び水切り用リブによる水
切りを説明する概略側面図である。
【図8】同上の水切りブロックによる水切りを説明する
概略平面図である。
【図9】(a)〜(c)は同上の水切りブロックの平面
図、正面図及び側面図である。
【図10】従来の浴室出入口の平面断面図である。
【図11】従来の浴室出入口の側面断面図である。
【図12】従来の水の流出を説明する概略側面図であ
る。
【符号の説明】
1 固定障子 2 移動障子 3 浴室出入口 4 開口枠 8 上枠 9 下枠 9a 脱衣室側下枠部 9b 浴室側下枠部 10 浴室 11 脱衣室 16 排水溝 17 下ランナー 22 固定障子取付けガイド 28 レール溝 40 水切り用凸部 50 水切り用リブ 60 水切りブロック M 水勾配

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室出入口の開口枠に固定障子と、固定
    障子よりも浴室側に位置する移動障子とが夫々配設さ
    れ、開口枠の下枠は脱衣室側寄りに位置する脱衣室側下
    枠部と浴室側寄りに位置する浴室側下枠部とで構成さ
    れ、脱衣室側下枠部の上面に固定障子の下部を支持する
    固定障子取付けガイドが取付けられると共に、浴室側下
    枠部の上面に浴室内の排水溝に連通し且つ上部が開口枠
    の上枠に走行自在に吊り下げられた移動障子の下部に突
    出する下ランナーが走行自在に嵌め込まれるレール溝が
    形成され、上記脱衣室側下枠部の上面における固定障子
    取付けガイドより浴室側にずれた位置に、固定障子取付
    けガイドの長さ方向の全長に亘って固定障子取付けガイ
    ドの上端より高さの低い水切り用凸部が上方に突曲され
    て成る浴室用引き戸の防水構造。
  2. 【請求項2】 固定障子取付けガイドより脱衣室側にず
    れた位置に、固定障子取付けガイドの長さ方向の全長に
    亘って固定障子取付けガイドの上端よりも高さの高い水
    切り用リブが固定障子取付けガイドと一体形成されて成
    ることを特徴とする請求項1記載の浴室用引き戸の防水
    構造。
  3. 【請求項3】 固定障子の前端部に、下端面に脱衣室側
    下枠部の水切り用凸部と嵌合する凹所を有する水切りブ
    ロックが固定され、水切りブロックの下端面は脱衣室側
    下枠部の上面部分に接触してレール溝まで達しているこ
    とを特徴とする請求項1記載の浴室用引き戸の防水構
    造。
  4. 【請求項4】 水切り用凸部からレール溝まで達する脱
    衣室側下枠部の上面部分にレール溝側に行く程低くなる
    水勾配を形成して成ることを特徴とする請求項1又は請
    求項3記載の浴室用引き戸の防水構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109616991A (zh) * 2018-12-22 2019-04-12 祥兴电气有限公司 一种电缆分接箱
CN114263418A (zh) * 2021-12-29 2022-04-01 苏州禧屋住宅科技股份有限公司 一种防水门

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CN109616991A (zh) * 2018-12-22 2019-04-12 祥兴电气有限公司 一种电缆分接箱
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