JP6344974B2 - 着色片面粘着テープ - Google Patents

着色片面粘着テープ Download PDF

Info

Publication number
JP6344974B2
JP6344974B2 JP2014109451A JP2014109451A JP6344974B2 JP 6344974 B2 JP6344974 B2 JP 6344974B2 JP 2014109451 A JP2014109451 A JP 2014109451A JP 2014109451 A JP2014109451 A JP 2014109451A JP 6344974 B2 JP6344974 B2 JP 6344974B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
colored
adhesive tape
pressure
protective film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014109451A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015224284A (ja
Inventor
智 土居
智 土居
幸弘 増田
幸弘 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2014109451A priority Critical patent/JP6344974B2/ja
Publication of JP2015224284A publication Critical patent/JP2015224284A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6344974B2 publication Critical patent/JP6344974B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

本発明は、携帯情報端末の製造等においてフェライトシート又はグラファイトシートを固定及び被覆するために好適に用いられ、薄くても貼り合わせ時にシワになりにくく、最終的に外側表面となる面への指紋又は異物の付着を防止できる着色片面粘着テープに関する。
電子マネー、自動改札等の普及に伴い、携帯電話、スマートフォン、タブレット等の携帯情報端末には、読取機又は書込機にかざすだけで通信できる、非接触通信(NFC:Near Field Communication)機能が搭載されるようになっている。
NFCでは、読取機又は書込機側と携帯情報端末側との双方にアンテナコイルを設け、双方のアンテナコイル間に生じる電磁誘導により通信を行う。このとき、渦電流が生じることにより通信性能が大きく低下することがあるため、フェライトシート等の透磁率を有する磁性シートを携帯情報端末の部品の内部又は外面に貼り付け、渦電流の影響を抑えることが検討されている。
フェライトシートを携帯情報端末の部品の内部又は外面に貼り付ける場合、脆いフェライトシートを固定し、その表面を被覆保護するために、片面粘着テープが用いられている(例えば、特許文献1及び2)。特にフェライトシートを部品の外面(例えば、電池カバーの内側表面)に貼り付ける場合、片面粘着テープは携帯情報端末の使用者の目に触れるため、外観の向上等のために携帯情報端末の色に合わせて黒色、白色、赤色等に着色されることが多い。
また、近年、携帯情報端末の小型化、薄化又は軽量化、或いは、低消費電力化へのニーズの増大に従って、携帯情報端末の発熱を抑えるためにグラファイトシート等の放熱シートが用いられている。グラファイトシートを携帯情報端末の部品の内部又は外面に貼り付ける場合にも、着色片面粘着テープが用いられている。
これらの用途では、着色片面粘着テープを極めて薄くすることが望まれている。しかしながら、着色片面粘着テープを薄くすると、粘着剤層を保護する離型フィルムを剥がして貼り合わせる際にシワになりやすいことが問題であった。
また、薄い着色片面粘着テープは手作業で貼り合わせられることが多いため、粘着剤層とは反対側の外側表面に作業者の指紋が付着することがあり、外観が損なわれることが問題であった。
また、フェライトシートを固定及び被覆する場合には、フェライトシートを製造する工程中でフェライト粉末が生じ、このフェライト粉末が周囲に舞い、フェライト粉末と着色片面粘着テープの外側表面とが擦れて着色片面粘着テープの外側表面に傷が生じることが知られている。特に着色片面粘着テープが黒色である場合、この傷が白っぽい傷として目立ち、著しく外観が損なわれることが問題であった。
特開2013−56968号公報 特開2013−112695号公報
本発明は、携帯情報端末の製造等においてフェライトシート又はグラファイトシートを固定及び被覆するために好適に用いられ、薄くても貼り合わせ時にシワになりにくく、最終的に外側表面となる面への指紋又は異物の付着を防止できる着色片面粘着テープを提供することを目的とする。
本発明は、厚み1〜4μmの支持層の一方の面に粘着剤層が、他方の面に着色層と、該着色層を保護する表面保護フィルムとが設けられており、前記支持層、前記粘着剤層及び前記着色層の厚みの合計が3〜10μmであり、前記表面保護フィルムの剥離力(A)と、前記粘着剤層のSUS板に対する180°方向の剥離粘着力(B)との比率(A/B)が0.6以下である着色片面粘着テープである。
以下、本発明を詳述する。
着色片面粘着テープを薄くする方法として、例えば、粘着剤層を薄くする方法が考えられる。しかしながら、粘着剤層を薄くすると粘着性が低下してしまうため、充分な粘着性を確保しながら着色片面粘着テープを薄くするためには、粘着剤層以外の層を薄くする方法が好ましい。このため、着色片面粘着テープの外側表面への指紋又はフェライト粉末等の異物の付着を防止する方法として、外側表面に汚染防止コーティング層等を更に設ける方法を採用することは好ましくない。
本発明者らは、着色片面粘着テープを、支持層の一方の面に粘着剤層が、他方の面に着色層と、該着色層を保護する表面保護フィルムとが設けられた構成とし、上記表面保護フィルムの剥離力(A)と、上記粘着剤層のSUS板に対する180°方向の剥離粘着力(B)との比率(A/B)を特定範囲に調整することにより、薄くても貼り合わせ時にシワになりにくく、最終的に外側表面となる面への指紋又は異物の付着を防止できる着色片面粘着テープが得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、このような着色片面粘着テープは、上記表面保護フィルムにより支持されているため、貼り合わせ時にはシワになりにくく、また、上記表面保護フィルムにより被覆保護されているため、上記表面保護フィルムを剥がした後に最終的に外側表面となる面(例えば、上記着色層の表面)への指紋又は異物の付着を防止することができる。そして、着色片面粘着テープを貼り合わせた後で上記表面保護フィルムを剥がすことにより、最終的に被着体の上には上記表面保護フィルムが除去された薄い着色片面粘着テープのみが残ることになる。
本発明の着色片面粘着テープにおいては、厚み1〜4μmの支持層の一方の面に粘着剤層が、他方の面に着色層と、該着色層を保護する表面保護フィルムとが設けられている。
このような構成を有することにより、本発明の着色片面粘着テープは、薄くても貼り合わせ時にシワになりにくく、最終的に外側表面となる面への指紋又は異物の付着を防止できるものとなる。
即ち、本発明の着色片面粘着テープは、上記表面保護フィルムにより支持されているため、貼り合わせ時にはシワになりにくく、また、上記表面保護フィルムにより被覆保護されているため、上記表面保護フィルムを剥がした後に最終的に外側表面となる面(例えば、上記着色層の表面)への指紋又は異物の付着を防止することができる。そして、本発明の着色片面粘着テープを貼り合わせた後で上記表面保護フィルムを剥がすことにより、最終的に被着体の上には上記表面保護フィルムが除去された薄い着色片面粘着テープが残ることになる。
上記支持層を構成する樹脂は特に限定されないが、重量平均分子量5000〜70000及び/又はガラス転移温度(Tg)50〜150℃の樹脂が好ましい。このような樹脂として、例えば、結晶性ポリエステル樹脂、非結晶性ウレタン樹脂、非結晶性ポリエステル樹脂、非結晶性ポリエステルウレタン樹脂等が挙げられる。なかでも、結晶性ポリエステル樹脂が好ましい。
なお、重量平均分子量は、GPC(Gel Permeation Chromatography:ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)法によりポリスチレン換算分子量として測定された値であり、ガラス転移温度(Tg)は、DSC(Differential scanning calorimetry:示差走査熱量測定)法により測定された値である。
上記結晶性ポリエステル樹脂は特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。なかでも、腰が強く、弾性回復性が優れていることから、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。
上記非結晶性ウレタン樹脂は特に限定されず、例えば、脂肪族ジイソシアネートと脂肪族ジオールとを反応させたウレタン樹脂や、多官能イソシアネートと脂肪族ジオールとを反応させたウレタン樹脂等が挙げられる。
上記脂肪族ジイソシアネートとして、例えば、ジメチレンジイソシアネート、ジエチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。
上記脂肪族ジオールとして、例えば、エチレンジオール、プロピレンジオール等のポリエチレングリコールが挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記非結晶性ポリエステル樹脂は特に限定されず、例えば、脂肪族ジカルボン酸又は脂肪族ジカルボン酸のメチルエステル等と脂肪族ジオールとを反応させたポリエステル樹脂が挙げられる。
上記脂肪族ジカルボン酸として、例えば、フタル酸、アジピン酸等が挙げられる。上記脂肪族ジカルボン酸のメチルエステルとして、例えば、フタル酸ジメチル、アジピン酸ジメチル等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。
上記支持層の厚みは、下限が1μm、上限が4μmである。上記厚みが1μm未満であると、上記支持層の強度が低下し、貼り合わせ時に着色片面粘着テープがシワになりやすい。上記厚みが4μmを超えると、着色片面粘着テープが厚くなり、携帯情報端末用途に適さなくなる。上記厚みの好ましい下限は1.2μm、好ましい上限は3.5μmであり、より好ましい下限は1.5μm、より好ましい上限は3μmである。
上記粘着剤層を構成する粘着剤は特に限定されず、例えば、アクリル樹脂粘着剤、ウレタン樹脂粘着剤、合成ゴム粘着剤、ポリエステル樹脂粘着剤等が挙げられる。
上記粘着剤層は、架橋剤により架橋されていてもよい。
上記架橋剤は特に限定されず、上記粘着剤に合わせて適宜選択される。上記粘着剤がアクリル樹脂粘着剤の場合、上記架橋剤として、例えば、イソシアネート架橋剤、エポキシ架橋剤等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。
上記イソシアネート架橋剤の市販品として、例えば、コロネートL55E(日本ポリウレタン社製)等が挙げられる。
上記架橋剤の含有量は特に限定されないが、上記粘着剤100重量部に対する好ましい下限が0.3重量部、好ましい上限が5重量部であり、より好ましい下限が0.5重量部、より好ましい上限が3重量部である。
上記粘着剤層の厚みは特に限定されないが、好ましい下限は1μm、好ましい上限は4μmである。上記厚みが1μm未満であると、上記粘着剤層の粘着性が低下し、携帯情報端末用途に適さないことがある。上記厚みが4μmを超えると、着色片面粘着テープが厚くなり、携帯情報端末用途に適さないことがある。上記厚みのより好ましい下限は1.5μm、より好ましい上限は3.5μmである。
上記着色層は、携帯情報端末の色に合わせて黒色、白色、赤色(マゼンダ色)等に着色されれば特に限定されないが、黒色であることが好ましい。
上記着色層が黒色である場合、黒色材料は特に限定されず、例えば、カーボンブラック等の従来公知の顔料、染料等が挙げられる。上記着色層が白色である場合、白色材料は特に限定されず、例えば、二酸化チタン、硫酸バリウム、亜鉛華、鉛白等の従来公知の顔料、染料等が挙げられる。上記着色層がマゼンダ色である場合、マゼンダ色の材料は特に限定されず、例えば、C.I.ピグメントレッド1、C.I.ピグメントバイオレット3、C.I.バットレッド1等の従来公知の顔料、染料等が挙げられる。
上記着色層におけるこれらの着色材料の含有量は特に限定されないが、バインダー樹脂100重量部に対する好ましい下限が50重量部、好ましい上限が150重量部であり、より好ましい下限は75重量部、より好ましい上限は125重量部である。
上記着色層は、更に、バインダー樹脂を含有することが好ましい。
上記バインダー樹脂として、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルウレタン樹脂等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。なかでも、柔軟性が優れていることから、ウレタン樹脂が好ましい。
上記着色層は、硬化剤により硬化されていることが好ましい。
上記硬化剤は特に限定されず、上記バインダー樹脂に合わせて適宜選択される。上記バインダー樹脂がウレタン樹脂の場合、上記硬化剤として、例えば、イソシアネート硬化剤等が挙げられる。なお、ウレタン樹脂に水酸基又はイソシアネート基が存在する場合は、硬化剤としてアミン硬化剤を用いてもよい。これらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。
上記イソシアネート硬化剤の市販品として、例えば、ラミックBハードナー(大日精化社製)等が挙げられる。
上記硬化剤の含有量は特に限定されないが、硬化剤中のイソシアネート基と、バインダー樹脂中の水酸基等の反応性基とが当量比で0.5〜2.0となる範囲内であることが実用上好ましい。
上記着色層は、必要に応じて、更に、透明樹脂(メジウム)、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等の添加剤を含有してもよい。
上記透明樹脂(メジウム)の市販品として、例えば、ラミックF220メジウム(大日精化社製)等が挙げられる。
上記着色層を形成する方法は特に限定されず、例えば、着色材料、バインダー樹脂及び溶剤を含有するインクに、必要に応じて硬化剤、希釈剤等を混合して着色層形成用樹脂溶液を調製し、この着色層形成用樹脂溶液を塗工した後、加熱により乾燥硬化を行う方法等が挙げられる。
上記インクのうち、黒色インクの市販品として、例えば、SKK墨(大日精化社製)等が挙げられる。
上記希釈剤としては、例えば、酢酸エチル、イソプロピルアルコール等が挙げられ、市販品として、例えば、ラミックNo.2溶剤(大日精化社製)等が挙げられる。
上記着色層の厚みは特に限定されないが、好ましい下限は0.5μm、好ましい上限は3mである。上記厚みが0.5μm未満であると、着色が薄くなり被着体が透けてしまうことがある。上記厚みが3μmを超えると、着色片面粘着テープが厚くなり、携帯情報端末用途に適さないことがある。上記厚みのより好ましい下限は1μm、より好ましい上限は2μmである。
本発明の着色片面粘着テープは、上記支持層、上記粘着剤層及び上記着色層の厚みの合計の下限が3μm、上限が10μmである。
このような厚みの合計を有することにより、本発明の着色片面粘着テープは、携帯情報端末用途に適する薄い着色片面粘着テープとなる。上記厚みの合計の好ましい下限は4μm、好ましい上限は9μmであり、より好ましい下限は5μm、より好ましい上限は8μmである。
上記表面保護フィルムは、本発明の着色片面粘着テープを支持し、上記着色層を被覆保護するものであり、本発明の着色片面粘着テープを貼り合わせた後には除去されるものである。
上記表面保護フィルムは特に限定されず、例えば、二軸延伸ポリプロプレン(OPP)、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂フィルム基材上に粘着剤層が形成されたフィルムが挙げられる。なかでも、上記樹脂フィルム基材としては、被着体との貼り合せ時にシワになりにくいよう剛性が求められることから、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。
上記粘着剤層を構成する粘着剤は特に限定されず、例えば、天然ゴム粘着剤、合成ゴム粘着剤、アクリル樹脂粘着剤、ウレタン樹脂粘着剤、シリコーン樹脂粘着剤等が挙げられる。
上記表面保護フィルムの市販品として、例えば、プロテクトテープ6312B−60(厚み60μm、積水化学工業社製)、E−212(厚み60μm、スミロン社製)等が挙げられる。
上記表面保護フィルムの厚みは特に限定されないが、好ましい下限は25μm、好ましい上限は100μmである。上記厚みが25μm未満であると、上記表面保護フィルムが着色片面粘着テープを充分に支持できず、貼り合わせ時に着色片面粘着テープがシワになることがある。上記厚みが100μmを超えると、材料コストが高くなり、汎用性が乏しくなることがある。上記厚みのより好ましい下限は30μm、より好ましい上限は80μmである。
本発明の着色片面粘着テープにおいては、上記着色層と上記表面保護フィルムとの間に、粒子を含有する層が積層されていることが好ましい。以下、粒子を含有する層を、マット層という。上記マット層が上記着色層の外側にあることにより、着色片面粘着テープの表面にフェライト粉末等の異物が付着して傷が生じたとしても、傷が目立たず、良好な外観が得られる。なお、上記マット層は、上記着色層上に直接積層されていてもよいし、上記着色層との間に他の層を介して積層されていてもよい。
上記粒子として、例えば、有機粒子及び無機粒子が挙げられる。傷を目立たせない観点からは、有機粒子が好ましい。また、硬度及び耐熱性の観点からは、無機粒子が好ましい。
上記有機粒子は特に限定されず、例えば、ポリメチルメタクリレート粒子等のアクリル樹脂粒子、ポリスチレン粒子、ポリカーボネート粒子、ウレタン樹脂ビーズ、エポキシ樹脂ビーズ、ポリエステル樹脂ビーズ、ポリエステルウレタン樹脂ビーズ等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。なかでも、柔軟性が優れていることから、ウレタン樹脂ビーズが好ましい。
上記無機粒子は特に限定されず、例えば、二酸化ケイ素、二酸化チタン、硫酸バリウム、シリカ、炭酸カルシウム等からなる粒子が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されてもよい。なかでも、粒度調整の容易さ、及び、入手の容易さから、シリカ粒子が好ましい。
上記粒子の平均粒子径は特に限定されないが、好ましい下限は0.5μm、好ましい上限は12μmである。上記平均粒子径が0.5μm未満であると、着色片面粘着テープの表面にフェライト粉末等の異物が付着して傷が生じた場合には傷が目立ちやすくなることがある。上記平均粒子径が12μmを超えると、上記マット層を形成する際の印刷性又は塗工性が低下することがある。上記平均粒子径のより好ましい下限は0.7μm、より好ましい上限は10μmである。
なお、ここでいう平均粒子径とは、レーザー回折法によって粒子径分布を測定し、直径を算術平均した値である。
上記粒子の含有量は特に限定されないが、上記バインダー樹脂100重量部に対する好ましい下限が10重量部、好ましい上限が60重量部である。上記含有量が上記範囲を外れると、着色片面粘着テープの表面にフェライト粉末等の異物が付着して傷が生じた場合には傷が目立ちやすくなることがある。上記粒子の含有量のより好ましい下限は20重量部、より好ましい上限は50重量部である。
上記マット層は、上記着色層に含まれるものと同様のバインダー樹脂及び硬化剤を含有することが好ましい。上記マット層は、必要に応じて、上記着色層に含まれるものと同様の透明樹脂(メジウム)、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等の添加剤を含有してもよい。
上記マット層を形成する方法は特に限定されず、例えば、粒子、バインダー樹脂及び溶剤を含有するマット剤に、必要に応じて硬化剤、希釈剤等を混合してマット層形成用樹脂溶液を調製し、このマット層形成用樹脂溶液を塗工した後、加熱により乾燥硬化を行う方法等が挙げられる。
上記マット剤の市販品として、例えば、SKKマットOPニス(ウレタン樹脂、シリカ粒子及び有機溶剤を含有するマット剤、シリカ粒子は固形分に対して50重量%程度含有、大日精化社製)等が挙げられる。
上記希釈剤としては、例えば、酢酸エチル、イソプロピルアルコール等が挙げられ、市販品として、例えば、ラミックNo.2溶剤(大日精化社製)等が挙げられる。
上記マット層の厚みは特に限定されないが、好ましい下限は0.5μm、好ましい上限は2μmである。上記厚みが0.5μm未満であると、着色片面粘着テープの表面にフェライト粉末等の異物が付着して傷が生じた場合には傷が目立ちやすくなることがある。上記厚みが2μmを超えると、着色片面粘着テープが厚くなり、携帯情報端末用途に適さないことがある。上記厚みのより好ましい下限は0.8μm、より好ましい上限は1.8μmである。
本発明の着色片面粘着テープにおいては、上記表面保護フィルムの剥離力(A)と、上記粘着剤層のSUS板に対する180°方向の剥離粘着力(以下、単に「SUS180°剥離粘着力」ともいう)(B)との比率(A/B)が0.6以下である。なお、上記表面保護フィルムの剥離力(A)とは、例えば、上記着色層上に上記表面保護フィルムが設けられている場合は上記着色層に対する剥離力を、上記マット層上に上記表面保護フィルムが設けられている場合は上記マット層に対する剥離力を意味する。
上記比率A/Bが0.6以下であることにより、本発明の着色片面粘着テープを貼り合わせた後で上記表面保護フィルムを剥がすことにより、最終的に被着体の上には上記表面保護フィルムが除去された薄い着色片面粘着テープのみが残ることになる。上記比率A/Bが0.6を超えると、着色片面粘着テープを貼り合わせた後で上記表面保護フィルムを剥がそうとすると、被着体から上記粘着剤層が剥がれてしまう。上記比率A/Bは0.5以下であることが好ましく、0.3以下であることがより好ましい。
上記比率A/Bの下限は特に限定されないが、0.01以上が好ましく、0.03以上がより好ましい。
本発明の着色片面粘着テープは、上記粘着剤層上に離型フィルムが設けられていることが好ましく、この場合、上記離型フィルムの剥離力(C)と、上記表面保護フィルムの剥離力(A)との比率(C/A)が0.7以下であることが好ましい。なお、上記離型フィルムの剥離力(C)とは、上記粘着剤層に対する剥離力を意味する。
上記離型フィルムは、使用時まで上記粘着剤層を保護するためのものである。上記比率C/Aが0.7以下であることにより、本発明の着色片面粘着テープは、使用時に上記粘着剤層から上記離型フィルムを剥がすことができる。上記比率C/Aが0.7を超えると、使用時に上記離型フィルムを剥がそうとすると、上記離型フィルムの代わりに上記表面保護フィルムが剥がれてしまうことがある。上記比率C/Aは0.65以下であることがより好ましい。
上記比率C/Aの下限は特に限定されないが、0.01以上が好ましく、0.03以上がより好ましい。
上記比率A/B及び上記比率C/Aを上記範囲に調整する方法としては、各フィルムの材料及び厚みの選択により、各フィルムの剥離力を調整する方法、上記粘着剤の種類及び上記粘着剤層の厚みの選択により、上記粘着剤層の粘着力を調整する方法、これら剥離力と粘着力との両方を調整する方法等が好ましい。
上記表面保護フィルムの剥離力(A)は、具体的には、好ましい下限が0.1N/25mm、好ましい上限が2.5N/25mmであり、より好ましい下限が0.15N/25mm、より好ましい上限が1.5N/25mmである。
上記SUS板180°剥離粘着力(B)は、具体的には、好ましい下限が2.5N/25mm、より好ましい下限が3N/25mmである。
上記離型フィルムの剥離力(C)は、具体的には、好ましい下限が0.01N/25mm、好ましい上限が0.5N/25mmであり、より好ましい下限が0.02N/25mm、より好ましい上限が0.2N/25mmである。
なお、表面保護フィルム又は離型フィルムの剥離力、及び、SUS板180°剥離粘着力は、引張試験機(例えば、島津製作所社製のオートグラフ万能試験機AGS−X)を用いて、JIS Z 0237の粘着力試験方法に準拠して測定できる。
本発明の着色片面粘着テープを製造する方法は特に限定されず、例えば、以下の方法が挙げられる。
まず、上記支持層上にキャスティング法等により上記着色層を形成し、積層体(着色支持層)を得る。このとき、必要に応じて、上記着色層上に更にキャスティング法等により上記マット層を形成してもよい。また、別途、上記離型フィルム上にキャスティング法等により上記粘着剤層を形成する。次いで、上記着色支持層の支持層の表面(上記着色層が形成されていない面)に、上記離型フィルム上に形成した上記粘着剤層を貼り合わせる。その後、上記着色層又は必要に応じて形成されている上記マット層の表面に上記表面保護フィルムを貼り合わせる。
上記キャスティング法として、具体的には例えば、グラビア法、ロールコート法等を用いて各樹脂溶液を塗工した後、加熱する方法が挙げられる。
また、上記表面保護フィルム上にキャスティング法等により上記着色層、上記支持層、上記粘着剤層を順次形成してもよい。上記支持層は薄いため、上記支持層に直接キャスティング法等を行うとシワになりやすく生産性に劣るが、本発明の着色片面粘着テープにおいては、上記表面保護フィルム上にキャスティング法等により上記着色層、上記支持層を順次形成することができるため、生産性が向上する。
本発明の着色片面粘着テープは、携帯情報端末の製造等においてフェライトシート又はグラファイトシートを固定及び被覆するために好適に用いられる。
図1は、本発明の着色片面粘着テープを用いてフェライトシート又はグラファイトシートを固定及び被覆する方法の一例を模式的に示した断面図である。
図1(a)に示した本発明の着色片面粘着テープ1においては、支持層2の一方の面に粘着剤層3が、他方の面に着色層4と、マット層5と、表面保護フィルム6とが設けられている。更に、粘着剤層3上に離型フィルム7が設けられている。
図1に示した方法では、まず、図1(b)に示したように使用時に粘着剤層3から離型フィルム7を剥がし、次いで、図1(c)に示したように本発明の着色片面粘着テープ1をフェライトシート又はグラファイトシート8に貼り合わせる。その後、図1(d)に示したように表面保護フィルム6を剥がすことにより、最終的に被着体であるフェライトシート又はグラファイトシート8の上には表面保護フィルム6が除去された薄い着色片面粘着テープのみが残ることになる。
上記フェライトシートは特に限定されず、例えば、Ni系フェライト粉末、Mg系フェライト粉末、Mn系フェライト粉末、Ba系フェライト粉末、Sr系フェライト粉末等からなる厚み10〜300μm程度のシートが挙げられる。
上記グラファイトシートは、面方向に高い熱伝導性を有し、面方向の熱伝導性と厚み方向の熱伝導性とに大きな異方性があるため、スポットで熱が高くなる携帯情報端末等において有効に熱を拡散することができる。
上記グラファイトシートは特に限定されず、例えば、天然黒鉛粉末をシート化して得られた天然グラファイトシート、高分子フィルムを熱処理して得られた人工グラファイトシート等が挙げられる。なかでも、薄型で面方向に高い熱伝導性を有するため、高分子フィルムを熱処理して得られた人工グラファイトシートが好ましい。
上記高分子フィルムとして、例えば、ポリイミド、ポリアミド、ポリオキサジアゾール、ポリベンゾチアゾール、ポリベンゾビスチアゾール、ポリベンゾオキサゾール、ポリベンゾビスオキサゾール、ポリパラフェニレンビニレン、ポリベンゾイミダゾール、ポリベンゾビスイミダゾール、ポリチアゾール等からなるフィルムが挙げられる。なかでも、ポリイミドフィルムが好ましい。
上記ポリイミドフィルムは、他の高分子フィルムよりも炭化及び黒鉛化が進行しやすいため、熱拡散率、熱伝導率及び電気伝導度が低温で均一に高くなりやすく、かつ、熱拡散率、熱伝導率及び電気伝導度そのものも高くなりやすい。また、厚みが薄い場合に加え、厚い場合においても熱伝導性の高いグラファイトが得られる。また、得られるグラファイトが結晶性に優れ、耐熱性、折り曲げ性に優れ、着色片面粘着テープと貼り合わせた場合に、表面から黒鉛が落ちにくいグラファイトシートが得られやすい。
上記高分子フィルムを熱処理する際には、まず、上記高分子フィルムを減圧下又は不活性ガス中で予備加熱処理して炭素化する。この炭素化は通常1000℃程度の温度で行い、例えば10℃/分の速度で昇温した場合、1000℃程度の温度領域で30分程度の温度保持を行うことが好ましい。次いで、グラファイト化工程は、減圧下又は不活性ガス中で行われる。不活性ガスとしては、アルゴン、ヘリウムが適当である。
上記高分子フィルムを熱処理する際、その熱処理温度としては、最低でも2000℃以上が必要であり、最終的には2400℃以上、より好ましくは2600℃以上、更に好ましくは2800℃以上となることが好ましい。このような熱処理温度にすることにより、熱伝導性に優れたグラファイトを得ることができる。熱処理温度が高いほど良質のグラファイトへの転化が可能であるが、経済性の観点からはできるだけ低温で良質のグラファイトに転化できることが好ましい。2500℃以上の超高温を得るには、通常はグラファイトヒーターに直接電流を流して、そのジュ−ル熱を利用した加熱が行なわれる。
上記グラファイトシートは、面方向の熱伝導度が200W/mK以上であり、厚み方向の熱伝導度が20W/mK以下であることが好ましい。
上記グラファイトシートの市販品として、例えば、グラフィニティー(カネカ社製)、PGSシート(パナソニック社製)等が挙げられる。
本発明によれば、携帯情報端末の製造等においてフェライトシート又はグラファイトシートを固定及び被覆するために好適に用いられ、薄くても貼り合わせ時にシワになりにくく、最終的に外側表面となる面への指紋又は異物の付着を防止できる着色片面粘着テープを提供することができる。
本発明の着色片面粘着テープを用いてフェライトシート又はグラファイトシートを固定及び被覆する方法の一例を模式的に示した断面図である。
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されない。
(実施例1〜9、比較例1〜3)
(1)マット層形成用樹脂溶液及び着色層形成用樹脂溶液の調製
下記に示す材料(a)〜(d)を表1に示す溶液重量比組成となるようにそれぞれ混合し、マット層形成用樹脂溶液及び着色層形成用樹脂溶液をそれぞれ調製した。
なお、表1には、それぞれの層形成用樹脂溶液の重量割合と、後述する操作により得られた乾燥後の層の重量割合とを示した。表1における「液/液比」と表記されている重量割合は、混合する各液体の重量を基準とした重量割合を意味する。表1における「固/固比」と表記されている重量割合は、各成分の固形分重量を基準とした重量割合を意味する。なお、固形の材料である場合は、その重量である。
(a)マット剤
SKKマットOPニス(ウレタン樹脂、シリカ粒子及び有機溶剤を含有するマット剤、大日精化社製)
SKKハイマットOPニス(ウレタン樹脂、シリカ粒子及び有機溶剤を含有するマット剤、大日精化社製)
(b)黒色インク
SKK墨(黒色インク、大日精化社製)
(c)硬化剤
ラミックBハードナー(イソシアネート硬化剤、大日精化社製)
(d)希釈剤
ラミックNo.2溶剤(大日精化社製)
(2)支持層
支持層としてルミラー4AF53(ポリエチレンテレフタレートフィルム、厚み3.5μm、東レ社製)又はルミラー2F51N(ポリエチレンテレフタレートフィルム、厚み2.0μm、東レ社製)を使用した。
(3)粘着剤層材料
TS粘着剤(アクリル樹脂粘着剤、サイデン化学社製)100重量部にコロネートL55E(イソシアネート架橋剤、日本ポリウレタン社製)1重量部を混合し、粘着剤層形成用樹脂溶液を調製した。
(4)表面保護フィルム
表面保護フィルムとして、下記片面テープA、或いは、プロテクトテープ6312B−60(厚み60μm、積水化学工業社製、表中「♯6312B−60」と示す)、プロテクトテープ6328B−60(厚み60μm、積水化学工業社製、表中「♯6328B−60」と示す)、E−212(厚み60μm、スミロン社製、表中「♯212」と示す)又はE−200(厚み65μm、スミロン社製、表中「♯200」と示す)のいずれかを使用した。
片面テープA:
SK1498B(アクリル粘着剤、綜研化学社製)100重量部にコロネートL55E(イソシアネート架橋剤、日本ポリウレタン社製)0.9重量部を混合して粘着剤塗布液を得た。次いで、E5100−50(ポリエチレンテレフタレートフィルム、厚み50μm、片面コロナ処理品、東洋紡社製)のコロナ処理面に乾燥後の粘着剤層の厚みが5μmになるようにロールコータで粘着剤塗布液を塗布した。105℃、2分間の乾燥後、得られた粘着剤層の表面にSi離型フィルムSP3000−38(離型フィルム、厚み38μm、東洋クロス社製)を貼り付け、片面テープA(厚み55μm)を得た。なお、得られた片面テープAは、40℃、48時間養生した後、使用した。
(5)離型フィルム
離型フィルムとしてSP3000−38(厚み38μm、東洋クロス社製)、SP4020−38(厚み38μm、東洋クロス社製)又はPET38x1 X08(厚み38μm、ニッパ社製)を使用した。
(6)着色支持層の作製
表2又は3に示す支持層上に、着色層形成用樹脂溶液をグラビアコータを用いて塗工した後、80℃で10秒間乾燥して、表2又は3に示す厚みの着色層を形成した。次いで、着色層上に、マット層形成用樹脂溶液をグラビアコータを用いて塗工した後、80℃で10秒間乾燥して、表2又は3に示す厚みのマット層を形成した。これにより、支持層/着色層/マット層が積層された積層体(着色支持層)を得た。
(7)着色片面粘着テープの作製
表2又は3に示す離型フィルム上に、粘着剤層形成用樹脂溶液をロールコータを用いて塗工した後、90℃で2分間加熱して、表2又は3に示す厚みの粘着剤層を形成した。次いで、着色支持層の支持層の表面(着色層が形成されていない面)に、離型フィルム上に形成した粘着剤層を貼り合わせた。その後、マット層の表面に、表2又は3に示す表面保護フィルムを貼り合わせ、圧力0.4MPaの加圧ロールを通過させ、着色片面粘着テープを得た。
(8)表面保護フィルムの剥離力(A)の測定
着色片面粘着テープを25mm幅の短冊状に裁断して試験片を作製し、離型フィルムを剥離除去して粘着剤層を露出させた。次いで、試験片を鋼板(SUS304)に貼り合わせた。その後、表面保護フィルムの端部を引張試験機で掴み、JIS Z 0237に準じて、剥離速度300mm/分で180°方向の引張試験を行い、剥離力(N/25mm)を測定した。
(9)SUS板180°剥離粘着力(B)の測定
上記(7)で表面保護フィルムを貼り合わせる前の積層体のマット層の表面に、両面テープ3805(テープ厚み50μm、積水化学工業社製)を貼り付け、更に、厚み25μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを貼り付け、引張試験機の掴みしろ部分を備えた積層体を作製した。
この積層体を25mm幅の短冊状に裁断して試験片を作製し、離型フィルムを剥離除去して粘着剤層を露出させた。次いで、試験片を鋼板(SUS304)に対して、試験片の粘着剤層がSUS板(SUS304)に対向した状態となるように載せた後、試験片上に300mm/分の速度で2kgのゴムローラを一往復させることにより、試験片とSUS板とを貼り付けさせ、その後、23℃で30分静置して測定サンプルを作製した。
この測定サンプルの掴みしろ部分を引張試験機で掴み、JIS Z 0237に準じて、剥離速度300mm/分で180°方向の引張試験を行い、粘着力(N/25mm)を測定した。
(10)離型フィルムの剥離力(C)の測定
着色片面粘着テープを25mm幅の短冊状に裁断して試験片を作製し、表面保護フィルム側を、両面テープ3805(テープ厚み50μm、積水化学工業社製)を用いて鋼板(SUS304)に貼り合わせた。次いで、離型フィルムの端部を引張試験機で掴み、JIS Z 0237に準じて、剥離速度300mm/分で180°方向の引張試験を行い、剥離力(N/25mm)を測定した。
得られた測定値から、比率A/B、及び、比率C/Aを算出した。
<評価>
実施例、比較例で得られた着色片面粘着テープについて、以下の評価を行った。結果を表2又は3に示した。
(1)離型フィルムの剥離性
着色片面粘着テープの粘着剤層から離型フィルムを剥がしたとき、離型フィルムのみがスムーズに剥がれた場合を◎、表面保護フィルムに少し浮きが見られた場合を○、離型フィルムの代わりに表面保護フィルムが剥がれてしまった場合を×として評価した。
(2)被着体への貼り合わせ性
着色片面粘着テープの粘着剤層から離型フィルムを剥がして、ポリカーボネート板に2kgのゴムローラで貼り合わせ、ポリカーボネート板側から貼り合わせ面を観察したとき、空気の巻き込みもシワも見られなかった場合を◎、シワは見られなかったが、若干の空気の巻き込みが見られた場合を○、シワが生じた場合を×として評価した。
(3)表面保護フィルムの剥離性
着色片面粘着テープの粘着剤層から離型フィルムを剥がして、ポリカーボネート板に2kgのゴムローラで貼り合わせた後、表面保護フィルムを剥がしたとき、表面保護フィルムのみがスムーズに剥がれた場合を◎、被着体からの剥がれは見られなかったが、表面保護フィルムの剥離跡が粘着面に見られた場合を○、被着体から粘着剤層が剥がれてしまった場合を×として評価した。
(4)指紋又は汚れの付着
着色片面粘着テープの表面保護フィルム面を人の親指で強く押し付けた後、表面保護フィルムを剥がし、外側表面となったマット層の表面に指紋又は表面保護フィルムからの汚れがないかを目視確認し、指紋も汚れも全く見られなかった場合を◎、指紋は見られなかったが、表面保護フィルムの粘着成分による汚れが見られた場合を○、指紋が見られた場合を×として評価した。
Figure 0006344974
Figure 0006344974
Figure 0006344974
本発明によれば、携帯情報端末の製造等においてフェライトシート又はグラファイトシートを固定及び被覆するために好適に用いられ、薄くても貼り合わせ時にシワになりにくく、最終的に外側表面となる面への指紋又は異物の付着を防止できる着色片面粘着テープを提供することができる。
1 本発明の着色片面粘着テープ
2 支持層
3 粘着剤層
4 着色層
5 マット層
6 表面保護フィルム
7 離型フィルム
8 フェライトシート又はグラファイトシート

Claims (6)

  1. 厚み1〜4μmの支持層の一方の面に粘着剤層が、他方の面に着色層と、該着色層を保護する表面保護フィルムとが設けられており、
    前記支持層、前記粘着剤層及び前記着色層の厚みの合計が3〜10μmであり、
    前記表面保護フィルムの剥離力(A)と、前記粘着剤層のSUS板に対する180°方向の剥離粘着力(B)との比率(A/B)が0.6以下であり、
    前記粘着剤層上に離型フィルムが設けられており、前記離型フィルムの剥離力(C)と、前記表面保護フィルムの剥離力(A)との比率(C/A)が0.7以下である
    ことを特徴とする着色片面粘着テープ。
  2. 前記表面保護フィルムの剥離力(A)と、前記粘着剤層のSUS板に対する180°方向の剥離粘着力(B)との比率(A/B)が0.21以下であることを特徴とする請求項1記載の着色片面粘着テープ。
  3. 表面保護フィルムの剥離力(A)は、0.1〜2.5N/25mmであることを特徴とする請求項1又は2記載の着色片面粘着テープ。
  4. 離型フィルムの剥離力(C)は、0.01〜0.5N/25mmであることを特徴とする請求項1、2又は3記載の着色片面粘着テープ。
  5. 着色層は、黒色であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の着色片面粘着テープ。
  6. フェライトシート又はグラファイトシートを被覆するために用いられることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の着色片面粘着テープ。
JP2014109451A 2014-05-27 2014-05-27 着色片面粘着テープ Active JP6344974B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014109451A JP6344974B2 (ja) 2014-05-27 2014-05-27 着色片面粘着テープ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014109451A JP6344974B2 (ja) 2014-05-27 2014-05-27 着色片面粘着テープ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015224284A JP2015224284A (ja) 2015-12-14
JP6344974B2 true JP6344974B2 (ja) 2018-06-20

Family

ID=54841307

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014109451A Active JP6344974B2 (ja) 2014-05-27 2014-05-27 着色片面粘着テープ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6344974B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6579949B2 (ja) * 2015-12-24 2019-09-25 日東電工株式会社 グラファイトシート用粘着シート
JP6894673B2 (ja) * 2015-12-24 2021-06-30 日東電工株式会社 片面接着性粘着シート
JP6789013B2 (ja) * 2016-07-04 2020-11-25 日東電工株式会社 粘着シート
JP6101396B1 (ja) * 2016-12-28 2017-03-22 リンテック株式会社 着色粘着フィルム
JP6101395B1 (ja) * 2016-12-28 2017-03-22 リンテック株式会社 着色粘着フィルム
JP6224284B1 (ja) * 2017-03-08 2017-11-01 リンテック株式会社 粘着フィルム
JP6193521B1 (ja) * 2017-03-15 2017-09-06 リンテック株式会社 プロテクトテープ付粘着フィルム
CN112272249B (zh) * 2020-10-28 2022-02-11 业泓科技(成都)有限公司 屏下指纹识别装置及其制备方法、电子设备

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4686960B2 (ja) * 2003-06-30 2011-05-25 綜研化学株式会社 表面保護フィルム用粘着剤および表面保護フィルム
JP4684686B2 (ja) * 2005-03-07 2011-05-18 日本合成化学工業株式会社 再剥離型水性粘着剤組成物および化粧シート
JP4923825B2 (ja) * 2006-07-31 2012-04-25 住友化学株式会社 艶消しアクリル系樹脂フィルム
JP5110113B2 (ja) * 2009-03-31 2012-12-26 Dic株式会社 放熱シート用粘着テープ及び放熱シート
JP2012041389A (ja) * 2010-08-13 2012-03-01 Nissha Printing Co Ltd マット層形成用インキ、マット剥離シート及びマット転写シート
JP5891663B2 (ja) * 2011-09-07 2016-03-23 Dic株式会社 着色粘着テープ
JP5970821B2 (ja) * 2012-01-13 2016-08-17 Dic株式会社 着色フィルム及び着色粘着テープ
JP5903984B2 (ja) * 2012-03-29 2016-04-13 Dic株式会社 着色粘着テープおよびグラファイト複合シート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015224284A (ja) 2015-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6344974B2 (ja) 着色片面粘着テープ
JP2016216570A (ja) 表面保護フィルムにより保護された着色片面粘着テープ
JP5363836B2 (ja) 電池用粘着テープ、及びこの電池用粘着テープを用いた電池
EP0738216B1 (en) Graphics transfer article
CN104837942B (zh) 保护膜形成用膜
JPS58145490A (ja) マ−キング用材料
CN107400469A (zh) 背面研磨带
CA2418954A1 (en) A laser-cuttable multi-layer sheet material
JP2009286864A (ja) ラミネート用粘着フィルムおよびレーザーマーキングラベル
JP6598343B1 (ja) グラフィックシート、その製造方法及びその使用方法
TW201725949A (zh) 覆蓋層膜
US8685191B2 (en) Transfer method using thermal transfer film
CN207619318U (zh) 粘着膜
CN111902507A (zh) 晶圆级背面胶带及其制造方法
TWI630106B (zh) 離模片材
JP6212402B2 (ja) フェライトシート用黒色片面粘着テープ
KR101973518B1 (ko) 휴대폰 데코레이션 필름의 제조방법
KR20150113834A (ko) 점착 시트
CN106414639B (zh) 粘合片
JP6662303B2 (ja) 積層体及び加飾成形体
KR102494615B1 (ko) 점착 테이프
JP2012116128A (ja) 二次加工用化粧シートおよびそれを用いた化粧材の製造方法
JPH1180685A (ja) 印刷用粘着シート及びラベル
JP2000160116A (ja) 装飾用粘着シート
JP5231056B2 (ja) マーキングフィルム及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180424

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180522

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6344974

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250