JP6341073B2 - ボイラシステム - Google Patents
ボイラシステム Download PDFInfo
- Publication number
- JP6341073B2 JP6341073B2 JP2014240080A JP2014240080A JP6341073B2 JP 6341073 B2 JP6341073 B2 JP 6341073B2 JP 2014240080 A JP2014240080 A JP 2014240080A JP 2014240080 A JP2014240080 A JP 2014240080A JP 6341073 B2 JP6341073 B2 JP 6341073B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- control
- steam amount
- boiler
- unit
- steam
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)
Description
このようなボイラシステムにおいては、その圧力位置によって必要蒸気量が一意的に定まる、いわゆる比例分配制御方式を採用している(例えば、特許文献1参照)。
なお、ボイラが手動運転になる要因としては、例えば、台数制御装置とボイラとの間で通信不良が発生し、台数制御装置からボイラに対する台数制御信号が不通になった場合、台数制御装置に障害が発生し、台数制御装置が正常に動作できなくなった場合、ヘッダ圧力が下がり過ぎて、バックアップ用に設けられた圧力スイッチが働き、全台のボイラに手動運転指令が出る場合、及びヘッダ圧力を測定する蒸気圧センサに障害が発生し、全台のボイラに手動運転指令が出る場合等が挙げられる。
これは、ボイラ燃焼中は配管内において圧損が発生することにより、ヘッダ圧力がボイラ圧力よりも低くなるため、手動運転ボイラのボイラ圧力設定において、ボイラ圧力を実際の圧損以上に高めに設定する傾向があることによる。このような場合、全台のボイラを手動運転している状態では、ヘッダ圧力が目標圧力よりも高めに推移することとなる。
本発明は、ボイラ群を手動運転している状態で、ボイラ群を自動運転に復帰した場合に、自動運転復帰直後にヘッダ圧力が設定圧力範囲の下限値を下回ることなく、設定圧力範囲に収まるように収束させて、圧力の安定性を向上できるボイラシステムを提供することを目的とする。
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態に係るボイラシステム1について説明する。図1は、ボイラシステム1の概略を示す図である。
ボイラ群2は、負荷機器としての蒸気使用設備18に供給する蒸気を生成する。
ボイラシステム1において要求される負荷(要求負荷)は、蒸気使用設備18における蒸気消費量である。台数制御時においては、この蒸気消費量に対応して生じる蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧の変動を、蒸気圧センサ7が測定する蒸気ヘッダ6の内部の蒸気圧(物理量)に基づいて算出し、ボイラ群2を構成する各ボイラ20の燃焼量を制御する。
なお、燃焼量を連続的に制御するとは、後述のローカル制御部における演算や信号がデジタル方式とされて段階的に取り扱われる場合(例えば、連続制御ボイラの出力(燃焼量)が1%刻みで制御される場合)であっても、事実上連続的に出力を制御可能な場合を含む。
台数制御装置3は、蒸気圧センサ7からの蒸気圧力信号に基づいて、要求負荷に応じたボイラ群2の必要燃焼量、及び必要燃焼量に対応する各ボイラ20の燃焼状態を算出し、各ボイラ20(ローカル制御部22)に台数制御信号を送信する。この台数制御装置3は、図1に示すように、制御部4と、記憶部5と、を備える。
制御部4の詳細な構成については後述する。
また、記憶部5は、後述する全台待機部41の機能のキャンセル終了に係る設定条件として、第1時間及び第2時間を記憶する。
図3に示すように、制御部4は、全台待機部41と、制御対象切換部42と、全台待機機能制御部43と、必要蒸気量算出部44と、最初の補正必要蒸気量設定部45と、補正必要蒸気量算出部46と、出力制御部47と、を含んで構成される。
全台待機部41は、蒸気圧センサ7により測定されるヘッダ圧力値が制御上限圧力値を超える場合、燃焼しているすべてのボイラ20の燃焼を停止する。
また、全台待機部41は、ヘッダ圧力が制御上限圧力値を超える値から下降している場合において、設定圧力範囲の上限圧力値以上であるときは、依然としてすべてのボイラ20の燃焼を停止したままとすることができる。
すなわち、全台待機部41は、後述する全台待機機能制御部43により、その機能のキャンセルが終了され、その機能を有効にされた場合に、蒸気圧センサ7により測定されるヘッダ圧力値が、設定圧力範囲の上限圧力値以上であるときは、すべてのボイラ20の燃焼を停止したままとすることができる。
制御対象切換部42は、例えば、運転員の指示又は外部入力信号に基づいて、ボイラ群2を制御部4の制御対象外である手動運転状態から、制御部4の制御による自動運転状態に切り換える。
全台待機機能制御部43は、制御対象切換部42によりボイラ群2が手動運転状態から自動運転状態に切り換えられた場合に、ヘッダ圧力値が制御上限圧力値を超えているときに、全台待機部41の機能をキャンセルする。
なお、全台待機機能制御部43は、制御対象切換部42によりボイラ群2が手動運転状態から自動運転状態に切り換えられた場合において、全台待機部41の機能をキャンセルするようにしてもよい。
そうすることで、ボイラ群2を手動運転している状態で、ボイラ群2が手動運転から自動運転に切り替わった直後の全台待機を回避することができる。
より具体的には、例えば1秒毎にヘッダ圧力値の変化値を算出し、1秒ごとのヘッダ圧力値の変化値が第1時間(例えば5秒間)増加している場合、ヘッダ圧力値が上昇し続けていると判断し、全台待機部41の機能を有効にする。
そうすることで、ヘッダ圧力値が制御上限圧力値を超えて上昇し続けている場合に、全台待機部41の機能が有効となり、燃焼しているすべてのボイラ20の燃焼が停止され、ヘッダ圧力を減少させることができる。
なお、第1時間は5秒に限定されない。必要に応じて、適宜、設定することができる。
こうすることで、仮に、第2時間を経過しても、ヘッダ圧力値が設定圧力範囲の上限圧力値以上となる場合には、全台待機部41の機能が有効となり、全台待機部41は、燃焼しているすべてのボイラ20の燃焼を停止することができる。
必要蒸気量算出部44は、制御周期毎に、ヘッダ圧力値と設定圧力範囲の上限圧力値との差分である圧力偏差に基づいて、必要蒸気量MVnを算出する。ここで、添字nは、制御周期毎に行われる繰り返し演算の演算回数(n回目:n=1,2,…,Nの正の整数値)を示す。
より具体的には、必要蒸気量算出部44は、制御周期毎に、ヘッダ圧力値PVの圧力偏差PD1(設定圧力範囲の上限圧力値Pmaxとヘッダ圧力値PVとの差分)を、設定圧力範囲の上限圧力値と下限圧力値との差分である制御幅P1で除算した比率PR1に基づいて、要求負荷に応じたボイラで発生すべき蒸気量(以下、「必要蒸気量MVn」ともいう)を式1により算出する。
必要蒸気量MVn=最大蒸気量JG×PR1 ・・・ (式1)
ここで、最大蒸気量JGとは、ボイラ群2を構成するボイラ20それぞれに予め設定された最大燃焼状態における蒸気量(最大蒸気量)の合計である。
最初の補正必要蒸気量設定部45は、制御対象切換部42によりボイラ群2が手動運転状態から自動運転状態に切り換えられ、当該切り換え時点におけるヘッダ圧力値が制御上限圧力値を超えている場合、初回(n=1)の制御周期における必要蒸気量MV1として、切り換え時点直後の燃焼しているすべてのボイラ20により出力されている出力蒸気量の合計値である、補正必要蒸気量MV1´を設定する。
補正必要蒸気量算出部46は、最初の補正必要蒸気量設定部45により設定された初回(n=1)の制御周期における補正必要蒸気量MV1´を起点として、次回以降(n≧2)の制御周期毎に、今回必要蒸気量MVnとして、前回補正必要蒸気量MVn−1´の値よりも減少させた値である今回補正必要蒸気量MVn´を算出する。
MVn´=MVn−1´−ΔMV ・・・ (式2)
出力制御部47について、最初に、通常時の制御機能(以下、「通常制御」ともいう)について説明する。
<通常制御>
通常時において、出力制御部47は、制御周期毎に必要蒸気量算出部44により算出された必要蒸気量MVnと制御周期毎に算出した出力蒸気量JTとの偏差量及びヘッダ圧力値の変動状態に基づいて、それぞれのボイラ20の燃焼状態を制御する。
具体的には、例えば、次のように行われる。
今回制御周期のヘッダ圧力が前回制御周期に測定したヘッダ圧力値と比較して下降している場合であって、
今回必要蒸気量MVn>今回出力蒸気量JT
を満たす場合、出力制御部47は、燃焼量不足と判断して、差分蒸気量(今回必要蒸気量MVn−今回出力蒸気量JT)の蒸気量に該当する燃焼量を増加させるように、燃焼位置又は燃焼率を変更する。
出力制御部47は、差分蒸気量に最も近い燃焼位置を優先的に選択するものとし、該当する燃焼位置が複数ある場合には、予め設定された優先順位に基づいて選択することができる。
なお、今回制御周期のヘッダ圧力が前回制御周期に測定したヘッダ圧力値と比較して下降している場合であって、
今回必要蒸気量MVn≦今回出力蒸気量JT
を満たす場合は、出力制御部45は、現状の燃焼状態を維持することができる。
今回制御周期のヘッダ圧力が前回制御周期に測定したヘッダ圧力値と比較して上昇している場合であって、
今回必要蒸気量MVn<今回出力蒸気量JT
を満たす場合、出力制御部47は、燃焼量過剰と判断して、(今回出力蒸気量JT−今回必要蒸気量MVn)の蒸気量に該当する燃焼量を減少させるように、燃焼位置又は燃焼率を変更する。
この際、出力制御部47は、差分蒸気量に最も近い燃焼位置を優先的に選択するものとし、該当する燃焼位置が複数ある場合には、予め設定された優先順位に基づいて選択することができる。
なお、ヘッダ圧力が前回制御周期に測定したヘッダ圧力値と比較して上昇している場合であって、
今回必要蒸気量MVn≧今回出力蒸気量JT
を満たす場合は、出力制御部47は、現状の燃焼状態を継続することができる。
出力制御部47は、制御対象切換部42によりボイラ群2が手動運転状態から自動運転状態に切り換えられ、当該切り換え時点におけるヘッダ圧力値が制御上限圧力値を超えている場合、最初の補正必要蒸気量設定部45により設定された最初の補正必要蒸気量MV1´を発生させて、その後、制御周期毎に、補正必要蒸気量算出部46により算出された今回補正必要蒸気量MVn´を発生させるように複数のボイラ20の燃焼状態を制御する。
具体的には、例えば、次のように行われる。
こうすることで、初回(n=1)の制御周期において、
今回必要蒸気量MVn=今回出力蒸気量JT
を満たし、出力制御部47は、現状の燃焼状態を継続する。
具体的には、制御周期毎に、出力制御部45は、蒸気量の減少分が(今回出力蒸気量JT−今回必要蒸気量MVn)の蒸気量に該当する燃焼量を減少させるように、燃焼状態を変更する。
なお、ボイラ20が段階値制御ボイラの場合、出力制御部47は、差分蒸気量に最も近い燃焼位置を優先的に選択するものとし、該当する燃焼位置が複数ある場合には、予め設定された優先順位に基づいて選択することができる。
その後、ステップST7に移る。
その後、ステップST11に移る。
より具体的には、ステップ15において、ヘッダ圧力値が仮に依然として設定圧力範囲の上限圧力値を超えている場合、全台待機部41は、即時に全台待機指示を出力する。
その後、ヘッダ圧力値が設定圧力範囲の上限圧力値を下回る時点において、ボイラに対して燃焼指示が出され、必要蒸気量算出部44は、今回必要蒸気量MVnを算出し、出力制御部47は、必要蒸気量算出部44が算出した今回必要蒸気量MVnに基づいてボイラ20の燃焼状態(燃焼量)を制御する。
前述したとおり、従来の台数制御を実施した場合、図6に示すように、ボイラ群が手動運転から自動運転に復帰した時点(t1)のヘッダ圧力値が、全台待機となる制限上限圧力値を超えていた場合、全台待機部41は、即時に全台待機指示を出力する。
そうすることで、ボイラ群2は、全台待機となり、ヘッダ圧力が急激に低下する。
その後、ヘッダ圧力値が設定圧力範囲の上限値を下回ると(t2)、ボイラに対して燃焼指示がなされる。
しかしながら、一旦待機状態となったボイラが給蒸を開始するまでの遅延(T)があるため、後の時点t3(=t2+T)において、ヘッダ圧力は設定圧力範囲の下限値を下回る。
このように、従来の台数制御を実施した場合、圧力安定性が低下してしまう事象が発生する。
これに対して、第1実施形態に係る台数制御を実施した場合、図7に示すように、ボイラ群2が手動運転から自動運転に復帰した時点(t1)のヘッダ圧力値が、全台待機となる制限上限圧力値を超えているときは、全台待機機能制御部43は、全台待機部41の機能をキャンセルする。
最初の補正必要蒸気量設定部45は、初回(n=1)の制御周期における必要蒸気量MV1として、切り換え時点直後の燃焼しているすべてのボイラ20により出力されている出力蒸気量の合計値である、補正必要蒸気量MV1´を設定する。
その後、補正必要蒸気量設定部46は、次回以降(n≧2)の制御周期毎に、今回補正必要蒸気量MVn´を、補正された前回必要蒸気量MVn−1´から、例えば予め設定した第1必要蒸気量変化分ΔMVを減算して算出する。
そうすることで、補正必要蒸気量算出部46は、必要蒸気量を、切り換え時点直後の燃焼しているすべてのボイラ20により出力されている出力蒸気量の合計値(MV1´)から始めて、その値を減少させるように算出し、出力制御部47は、出力蒸気量を減少させるように動作する。
そして、t3以降、出力制御部47は、必要蒸気量算出部44により算出された必要蒸気量MVnに基づいて、ボイラ20の燃焼状態を制御する通常制御に戻る。
こうすることで、手動運転から自動運転に復帰した直後の全台待機を回避するとともに、自動運転復帰後に蒸気ヘッダ圧力を設定圧力範囲の下限値を下回ることなく、設定圧力範囲に収まるように収束させて、圧力の安定性を向上することができる。
第1実施形態に係る制御を実施した場合において、補正時間経過までに、補正必要蒸気量MVn´が必要蒸気量MVnを下回るときについて、図8を参照して説明する。
図8に示すように、ボイラ群2が手動運転から自動運転に復帰した時点(t1)のヘッダ圧力値が、全台待機となる制限上限圧力値を超えていた場合、全台待機機能制御部43は、全台待機部41の機能をキャンセルする。
最初の補正必要蒸気量設定部45は、初回(n=1)の制御周期における必要蒸気量MV1として、切り換え時点直後の燃焼しているすべてのボイラ20により出力されている出力蒸気量の合計値である、補正必要蒸気量MV1´を設定する。
その後、補正必要蒸気量設定部46は、次回以降(n≧2)の制御周期毎に、今回補正必要蒸気量MVn´を、補正された前回必要蒸気量MVn−1´から、例えば予め設定した第1必要蒸気量変化分ΔMVを減算して算出する。
そうすることで、補正必要蒸気量算出部46は、必要蒸気量を、切り換え時点直後の燃焼しているすべてのボイラ20により出力されている出力蒸気量の合計値(MV1´)から始めて、その値を減少させるように算出し、出力制御部47は、出力蒸気量を減少させるように動作する。
そして、t3以降、出力制御部47は、必要蒸気量算出部44により算出された必要蒸気量MVnに基づいて、ボイラ20の燃焼状態を制御する通常制御に戻る。
こうすることで、手動運転から自動運転に復帰した直後の全台待機を回避するとともに、蒸気ヘッダ圧力を設定圧力範囲の下限値を下回ることなく、設定圧力範囲に収まるように収束させて、圧力の安定性を向上することができる。
第1実施形態のボイラシステム1においては、ボイラ群2が手動運転から自動運転に復帰した場合、全台待機機能制御部43は、全台待機部41の機能をキャンセルする。その際、最初の補正必要蒸気量設定部45は、今回必要蒸気量MVnの値を、切り換え時点直後の燃焼しているすべてのボイラ20により出力されている出力蒸気量の合計値により置き換える。
補正必要蒸気量算出部46は、必要蒸気量を、切り換え時点直後の燃焼しているすべてのボイラ20により出力されている出力蒸気量の合計値から始めて、その値を減少させるように算出し、出力制御部47は、出力蒸気量を減少させるように補正する。
その後、全台待機部41の機能のキャンセルを開始してから補正時間Tを経過した時点又は、補正必要蒸気量MVn´が必要蒸気量MVn以下の値となる時点において、全台待機機能制御部43は、全台待機部41の機能のキャンセルを終了するとともに、補正必要蒸気量算出部46は補正を終了する。
その後、出力制御部47は、必要蒸気量算出部44により算出された必要蒸気量MVnに基づいて、ボイラ20の燃焼状態を制御する通常制御に戻る。
例えば、第1実施形態では、ボイラ20を段階値制御ボイラとした場合、複数のボイラ20を燃焼停止位置、低燃焼位置、中燃焼位置、及び高燃焼位置の4位置を有する4位置ボイラにより、構成するとしたが、ボイラ20は、4位置に限らず、任意のN位置の燃焼位置を有することとしてもよい。
また、ボイラ20を段階値制御ボイラに換えて連続制御ボイラとすることができる。
2 ボイラ群
3 台数制御装置
4 制御部
5 記憶部
6 蒸気ヘッダ(蒸気集合部)
7 蒸気圧センサ(蒸気圧測定手段)
18 蒸気使用設備(負荷機器)
20 ボイラ
41 全台待機部
42 制御対象切換部
43 全台待機機能制御部
44 必要蒸気量算出部
45 最初の補正必要蒸気量設定部
46 補正必要蒸気量算出部
47 出力制御部
Claims (4)
- 複数のボイラからなり、負荷機器に蒸気を供給するボイラ群と、
前記ボイラ群により生成された蒸気が集合する蒸気ヘッダと、
前記蒸気ヘッダの内部の蒸気圧であるヘッダ圧力値を測定する蒸気圧測定手段と、
要求負荷に応じて前記蒸気圧測定手段により測定される蒸気圧力値が、予め設定された設定圧力範囲に収まるように前記ボイラ群の燃焼状態を制御する制御部と、
を備えるボイラシステムであって、
前記制御部は、
前記設定圧力範囲の上限圧力値以上の値である制御上限圧力値を予め設定し、前記蒸気圧測定手段により測定される前記ヘッダ圧力値が前記制御上限圧力値を超える場合、燃焼しているすべての前記ボイラの燃焼を停止する全台待機部と、
前記ボイラ群を前記制御部の制御対象外である手動運転状態から、前記制御部の制御に復旧し、自動運転状態に切り換える制御対象切換部と、
前記制御対象切換部により前記ボイラ群が前記手動運転状態から前記自動運転状態に切り換えられた場合、前記全台待機部の機能をキャンセルする全台待機機能制御部と、
制御周期毎に、前記ヘッダ圧力値と前記設定圧力範囲の上限圧力値との差分である圧力偏差に基づいて、必要蒸気量MVnを算出する必要蒸気量算出部と、
前記制御対象切換部により前記ボイラ群が前記手動運転状態から前記自動運転状態に切り換えられ、当該切り換え時点における前記ヘッダ圧力値が前記制御上限圧力値を超えている場合、初回(n=1)の制御周期における必要蒸気量MV1として、前記切り換え時点直後の燃焼しているすべての前記ボイラにより出力されている出力蒸気量の合計値である、補正必要蒸気量MV1´を設定する、最初の補正必要蒸気量設定部と、
前記最初の補正必要蒸気量設定部により設定された初回(n=1)の制御周期における補正必要蒸気量MV1´を起点として、次回以降(n≧2)の制御周期毎に、今回必要蒸気量MVnとして、前回補正必要蒸気量MVn−1´の値よりも減少させた値である今回補正必要蒸気量MVn´を算出する補正必要蒸気量算出部と、
前記制御対象切換部により前記ボイラ群が前記手動運転状態から前記自動運転状態に切り換えられ、当該切り換え時点における前記ヘッダ圧力値が前記制御上限圧力値を超えている場合、前記最初の補正必要蒸気量設定部により設定された最初の補正必要蒸気量MV1´を発生させて、その後、制御周期毎に、前記補正必要蒸気量算出部により算出された今回補正必要蒸気量MVn´を発生させるように前記複数のボイラの燃焼状態を制御するように前記複数のボイラの燃焼状態を制御する出力制御部と、
を備える、ボイラシステム。 - 前記全台待機機能制御部は、前記全台待機部の機能のキャンセルを開始してから第1時間経過するまで、前記ヘッダ圧力値が上昇し続けている場合、前記全台待機部の機能のキャンセルを終了し、当該全台待機部の機能を有効にする、請求項1に記載のボイラシステム。
- 前記補正必要蒸気量算出部は、次回以降(n≧2)の制御周期毎に、今回補正必要蒸気量MVn´を、補正された前回必要蒸気量MVn−1´から予め設定した第1必要蒸気量変化分を減算して算出する、請求項1又は請求項2に記載のボイラシステム。
- 前記出力制御部は、前記全台待機部の機能のキャンセルを開始してから第2時間を経過した場合、又は前記補正必要蒸気量算出部により算出した今回補正必要蒸気量MVn´が、前記必要蒸気量算出部により算出した今回必要蒸気量MVn以下の値となった場合、前記必要蒸気量算出部により算出された今回必要蒸気量MVnを発生させるように前記複数のボイラの燃焼状態を制御する、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のボイラシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014240080A JP6341073B2 (ja) | 2014-11-27 | 2014-11-27 | ボイラシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014240080A JP6341073B2 (ja) | 2014-11-27 | 2014-11-27 | ボイラシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016102597A JP2016102597A (ja) | 2016-06-02 |
JP6341073B2 true JP6341073B2 (ja) | 2018-06-13 |
Family
ID=56087962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014240080A Active JP6341073B2 (ja) | 2014-11-27 | 2014-11-27 | ボイラシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6341073B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106838866A (zh) * | 2016-12-27 | 2017-06-13 | 重庆智神科技有限公司 | 一种锅炉控制器的手动操作备用设备 |
KR102108015B1 (ko) * | 2018-11-30 | 2020-05-08 | 두산중공업 주식회사 | 보일러 운전을 제어하기 위한 시스템 및 방법 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS582501A (ja) * | 1981-06-26 | 1983-01-08 | 株式会社東芝 | ボイラ−の計算機制御方法 |
JPH0718527B2 (ja) * | 1989-12-15 | 1995-03-06 | 川重冷熱工業株式会社 | ボイラの制御方法 |
JP5272837B2 (ja) * | 2009-03-23 | 2013-08-28 | 三浦工業株式会社 | 制御プログラム、制御システム及びボイラシステム |
JP5803703B2 (ja) * | 2012-01-31 | 2015-11-04 | 三浦工業株式会社 | ボイラシステム |
JP2014159886A (ja) * | 2013-02-19 | 2014-09-04 | Miura Co Ltd | ボイラシステム |
JP6102475B2 (ja) * | 2013-05-01 | 2017-03-29 | 三浦工業株式会社 | ボイラシステム |
-
2014
- 2014-11-27 JP JP2014240080A patent/JP6341073B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016102597A (ja) | 2016-06-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5200752B2 (ja) | ボイラの制御方法及びこの制御方法を用いたボイラシステム | |
KR101433084B1 (ko) | 캐스케이드 보일러 시스템의 제어방법 | |
US9388977B2 (en) | Boiler system | |
JP6102475B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP6341073B2 (ja) | ボイラシステム | |
KR101518979B1 (ko) | 보일러 시스템 | |
JP2017026292A (ja) | ボイラシステム | |
WO2014033968A1 (ja) | ボイラシステム | |
JP6550999B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP6248764B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP6142667B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP6341072B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP5370918B2 (ja) | ボイラ制御システム | |
JP5523412B2 (ja) | ガスタービンの燃料制御装置 | |
JP6528494B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP2022156440A (ja) | ボイラシステム | |
JP7314715B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP6213302B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP5672314B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP6119253B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP6776767B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP6314502B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP6330417B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP6255942B2 (ja) | ボイラシステム | |
JP2017026259A (ja) | ボイラシステム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170908 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180411 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180417 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180430 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6341073 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |