JP6323272B2 - 試料保持具およびそれを備える分析装置 - Google Patents

試料保持具およびそれを備える分析装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6323272B2
JP6323272B2 JP2014185135A JP2014185135A JP6323272B2 JP 6323272 B2 JP6323272 B2 JP 6323272B2 JP 2014185135 A JP2014185135 A JP 2014185135A JP 2014185135 A JP2014185135 A JP 2014185135A JP 6323272 B2 JP6323272 B2 JP 6323272B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample holder
sample
height
unit
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014185135A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016057222A (ja
Inventor
克浩 西原
克浩 西原
大介 桑野
大介 桑野
勇亮 小東
勇亮 小東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2014185135A priority Critical patent/JP6323272B2/ja
Publication of JP2016057222A publication Critical patent/JP2016057222A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6323272B2 publication Critical patent/JP6323272B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Description

本発明は、試料保持具およびそれを備える分析装置に係り、特に顕微分析用の試料保持具およびそれを備える分析装置に関する。
鋼材が腐食環境下に曝されると、鋼材上において、その環境に応じた種々の腐食反応が生じ、その結果、鋼材表面に腐食生成物が形成される。そして、上記の腐食環境が、腐食生成物の構造および組成(元素、官能基、分子構造、結晶成分、非晶質成分等)に影響を及ぼし、さらに上記の腐食生成物形成後の腐食反応の進行は、腐食生成物の構造および組成に影響を受けることとなる。
そのため、腐食反応後の鋼材表面に形成された腐食生成物について、構造および組成の解析を行うことによって、腐食環境が腐食生成物の構造および組成に及ぼす影響、ならびに上記の腐食生成物の構造および組成が、その後の腐食反応の進行に及ぼす影響を明確化または推定することができるようになる。
腐食生成物の構造および組成を分析する方法として、例えば、フーリエ変換赤外分光法(FT−IR)が挙げられる。特に、数mmから数cmオーダーの広範囲にわたる領域の分析には、顕微FT−IRによるマッピング分析が用いられる。しかしながら、顕微FT−IRは、測定試料の表面に顕微鏡の焦点位置を合わせなければ、IRスペクトルを精度良く測定することができない。そのため、数mmから数cmオーダーの全領域にわたって顕微鏡の焦点が大きくずれないよう、顕微鏡ステージに対する測定試料の角度を調整しなければならない。顕微FT−IRは、焦点深度(焦点を合わせることができる距離の範囲)が小さいため、厳密な角度調整が要求される。
例えば、特許文献1には、ステージおよび顕微分析用試料を汚すことなく、顕微分析用試料をその保持位置に所望の姿勢で容易に保持できる顕微分析用試料ホルダが開示されている。
特開平7−128598号公報
特許文献1に開示の顕微分析用試料ホルダでは、一対の移動部材を用いて試料を挟持するため、脆い試料が測定対象の場合、破損してしまうおそれがある。また、例えば、試料断面において、試料とその表面に形成された腐食生成物との界面に沿った広範囲のマッピング分析を行いたい場合、高さ方向の姿勢を調整できるだけでなく、測定試料を顕微鏡視野において観察軸周りに回転させる機構が必要となる。しかしながら、特許文献1の顕微分析用試料ホルダでは、試料を観察軸周りに回転させたい場合、その都度試料をホルダから外す必要があり正確な位置決めが困難であるという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決し、高さ方向の傾斜角度の調整と観察軸周りの回転とを、互いに独立して高精度かつ容易に行うことが可能な試料保持具およびそれを備える分析装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、下記の試料保持具およびそれを備える分析装置を要旨とする。
(1)顕微鏡の視野内に試料を保持する試料保持具であって、
顕微鏡ステージに着脱可能に装着される本体部と、
試料を載せる載置部と、
該載置部を支持し、該本体部に対する該載置部の傾斜角度を調整する角度調整部と、
該本体部に支持され、該角度調整部を上下方向に案内するガイド部とを備え、
該ガイド部は、該載置部の周方向の回転が可能な状態で、径方向の移動を規制する、試料保持具。
(2)前記角度調整部が、それぞれの上下方向の位置を相対的に変化させることが可能な3つ以上の高さ調整子を含み、
前記ガイド部が、該高さ調整子を個別に支持するように、該3つ以上の高さ調整子に対応して設けられる3つ以上の案内子を含む、上記(1)に記載の試料保持具。
(3)前記案内子に上下方向の移動が可能な状態で支持され、前記高さ調整子と共に前記載置部を挟持することで、前記載置部の周方向の回転および上下方向の移動を不能にさせる1つ以上の固定子を含む固定部をさらに備える、上記(2)に記載の試料保持具。
(4)前記3つ以上の案内子のうちの2つ以上が、前記本体部に着脱自在に取り付けられた棒ネジであり、かつ、該棒ネジに支持される前記高さ調整子が高さ調整用ナットである、上記(2)に記載の試料保持具。
(5)前記3つ以上の案内子のうちの2つ以上が、前記本体部に着脱自在に取り付けられた棒ネジであり、該棒ネジに支持される前記高さ調整子が高さ調整用ナットであり、かつ、該棒ネジに支持される前記固定子が、前記載置部の固定用ナットである、上記(3)に記載の試料保持具。
(6)前記棒ネジのピッチが0.4mm以下である、上記(4)または(5)に記載の試料保持具。
(7)試料表面の顕微分析を行う分析装置であって、上記(1)から(6)までのいずれかに記載の試料保持具を備える、分析装置。
本発明に係る試料保持具によれば、測定試料の傾斜角度の調整および観察軸周りの回転を、互いに独立して高精度かつ容易に行うことが可能である。したがって、本発明に係る試料保持具およびそれを備える分析装置は、数mmから数cmオーダーの広範囲にわたる領域のマッピング分析を実施するのに好適に用いることができる。
本発明に係る試料保持具を備えた分析装置の構成を示すブロック図である。 本発明に係る試料保持具の一例を模式的に示した図である。(a)平面図、(b)a−a線端面図。 本発明に係る試料保持具の他の一例を模式的に示した図である。 本発明に係る試料保持具の他の一例を模式的に示した図である。 本発明に係る試料保持具の他の一例を模式的に示した図である。 本発明に係る試料保持具の他の一例を模式的に示した図である。(a)平面図、(b)a−a線端面図、(c)b−b線端面図。 本発明に係る試料保持具の他の一例を模式的に示した図である。(a)平面図、(b)a−a線端面図。 本発明に係る試料保持具の他の一例を模式的に示した図である。(a)平面図、(b)a−a線端面図。 本発明に係る試料保持具の他の一例を模式的に示した図である。(a)平面図、(b)a−a線端面図。 本発明に係る試料保持具の他の一例を模式的に示した図である。(a)平面図、(b)a−a線端面図。
図1は、本発明に係る試料保持具を備えた分析装置の構成を示すブロック図である。本発明の分析装置100は、試料表面の顕微分析を行うためのものであって、例えば、図1に示すように、試料保持具10と、顕微鏡ステージ20と、駆動部30と、レンズ40と、ミラー50と、観察部60と、分析部70と、制御部80とを備える構成とすることができる。
試料保持具10は、試料1を保持するためのものであり、様々な材質および形状の試料を保持することが可能である。そして、試料保持具10は、顕微鏡ステージ20に装着される。顕微鏡ステージ20は、駆動部30によってX−Y−Z方向(3次元方向)に移動させることが可能である。これによって、試料表面の任意の領域における撮像および分析を行うことができる。
観察部60は、試料表面から反射された可視光を観察するためのものであり、例えばCCDカメラを用いて撮影することができる。さらに、分析部70は、可視光および赤外光等を発する光源と試料表面から反射された赤外光を解析する分光器を含む。この際、光源から照射される光を集光するためのレンズ40、ならびに当該照射光および試料表面から反射される光を反射するためのミラー50を設けることが好ましい。
さらに、制御部80は、駆動部30、観察部60および分析部70に接続され、これらの制御を行う。駆動部30を制御することによって、顕微鏡ステージを所望の位置に移動させると共に、観察部60で得られる像および分析部70で得られる分析データを取り込み、解析することができる。
上記の構成を備えた分析装置は、例えば、試料表面の顕微鏡写真の取得またはFT−IRを用いたマッピング分析を行うのに好適に用いることができる。
以下に、本発明に係る試料保持具について、より詳しく説明する。
図2は、本発明に係る試料保持具の一例を模式的に示した図であり、図2(a)は平面図であり、図2(b)は図2(a)におけるa−a線端面図である。本発明の試料保持具は、顕微鏡の視野内に試料1を保持するためのものであり、図示しない顕微鏡ステージに着脱可能に装着される本体部2と、試料1を載せる載置部3と、載置部3を支持し、本体部2に対する載置部3の傾斜角度を調整する角度調整部4と、本体部2に支持され、角度調整部4を上下方向に案内するガイド部5とを備える。そして、ガイド部5は、載置部3の周方向の回転が可能な状態で、径方向の移動を不能にするよう規制するものである。
図2に示す構成においては、本体部2の形状はリング状であり、載置部3の形状は、中空円板状である。また、角度調整部4は、それぞれの上下方向の位置を相対的に変化させることが可能な3つの高さ調整子14を含んでおり、ガイド部5は、高さ調整子14を個別に支持するように、3つの高さ調整子14に対応して設けられた3つの案内子15を含んでいる。
図2に示されるように、3つの案内子15は、載置部3の回転軸を中心とする円周上に配置されている。そして、3つの案内子15の外周面と、円板状の載置部3の外周面が接することにより、載置部3は、周方向の回転が可能な状態で、径方向の移動が規制されている。なお、本発明において、載置部3の径方向の移動は完全に不能である必要はなく、載置部3が角度調整部4の上から脱落しない範囲内で径方向にわずかに動くことは許容されるものとする。
また、図2に示す構成では、高さ調整子14を高さ調整用ナットとし、かつ、案内子15を棒ネジとすることによって、高さ調整子14を案内子15によって上下方向の移動が可能な状態で支持している。本体部2に取り付けられた棒ネジに高さ調整用ナットを嵌め、当該ナットを回転させることで上下に移動させることができる。
前述のように、特に顕微FT−IR等を用いた顕微分析においては、厳密な角度調整が要求されるため、高さ調整用ナットの高さは精密に変化させられることが望ましい。高さ調整用ナットの高さは、棒ネジのピッチを小さくすればするほど精密に上下させることが可能になるため、棒ネジのピッチは0.4mm以下とすることが望ましい。また、棒ネジおよびナットを用いた構成で高さの調整を行う場合、ネジ部分が最も消耗しやすいため、棒ネジは本体部に着脱自在に取り付け可能であることが望ましい。
図2を用いて、本発明の試料保持具の使用方法の一例を説明する。まず、試料保持具を図示しない顕微鏡ステージ上に設置し、顕微鏡視野内で試料1を保持する。その後、載置部3を観察軸周りに回転させ、図示しない顕微鏡で試料1を観察しながら観察軸周りの角度を調整する。続いて、3つの高さ調整子14の高さをそれぞれ調整することで、本体部2に対する載置部3の傾斜角度を調整し、顕微鏡視野において、試料表面の任意の3個所以上で焦点が合うようにする。上記の位置決めが終了した後、試料表面に対して、マッピング分析等の顕微分析を行う。
上記の方法を用いれば、測定試料の傾斜角度の調整および観察軸周りの回転を、顕微鏡で観察しながら、容易に行うことが可能であり、数mmから数cmオーダーの広範囲にわたる領域の高精度なマッピング分析を実施することができるようになる。また、案内子および高さ調整子にピッチの小さい棒ネジおよびそれに対応する高さ調整用ナットを用いれば、試料の傾斜角度の調整を極めて精密に行うことができる。
仮に、ネジ穴が本体部または載置部等に切られていると、当該ネジ穴がすり減った場合、本体部または載置部等を交換する必要が生じ、コストが嵩む結果となる。しかしながら、棒ネジおよび高さ調整用ナットを採用した上記の構成においては、主に消耗するのは着脱自在な棒ネジまたはナットであるため、交換が容易であり費用も抑えることが可能となる。
図3〜5は、本発明に係る試料保持具の他の一例を模式的に示した図である。図2に示す構成においては、載置部3は360°回転自在である。それに対して、図3に示す構成では、外周面に凸部3aを設けている。また、図4および5に示す構成では、載置部3は回転軸を中心とする円周上に設けられた溝部3bを有し、案内子15は、溝部3bに挿入されるよう配置されている。上記の構成にすることで、載置部の周方向の回転の可動域を一定の範囲に規制し、無用な回転を防止することができる。
さらに、図4および5に示すように、載置部3に溝部3bを設ける構造とすることで、各案内子15によって、載置部3が径方向の外側だけでなく内側に動くことも抑制できるため、載置部3の回転が安定し、角度調整部4の上から脱落することをより確実に防止することができるようになる。
高さ調整子14の数については、3つ以上であれば制限はなく、図5に示すように、例えば8つ設けても良い。しかしながら、4つ以上の高さ調整子14で平板状の載置部3を支持しようとすると、全ての高さ調整子14が同一平面上に並べられるように高さを調整する必要が生じ、かえって調整が困難になる。そのため、高さ調整子14の数は、図2〜4に示すように、3つとするのが好ましい。
図6は、本発明に係る試料保持具の他の一例を模式的に示した図である。図6(a)は平面図であり、図6(b)は図6(a)におけるa−a線端面図であり、図6(c)は図6(a)におけるb−b線端面図である。図6に示す構成においては、高さ調整子14は、上下方向に移動可能な状態で案内子15に支持されている高さ調整子14aと、案内子15と一体となって成形された高さ調整子14bとの2種類の構造を有している。
図6に示すように、3つの高さ調整子14のうち、1つが移動不能であっても、2つが上下方向に移動可能であれば、高さ調整子14のそれぞれの上下方向の位置を相対的に変化させることが可能となるため、本体部2に対する載置部3の傾斜角度を自在に調整することが可能となる。
上記の構成において、上下方向の移動可能な高さ調整子14aを高さ調整用ナットとし、かつ、高さ調整用ナットを支持する案内子15を棒ネジとする構成を用いることができる。本体部2に取り付けられた棒ネジに高さ調整用ナットを嵌め、当該ナットを回転させることで上下に移動させることができる。
また、ガイド部5は、載置部3の径方向の移動を規制する機能は有するが、高さ調整子14を支持しない規制子17を含んでいても良い。
上述のように、本発明に係る試料保持具は、ガイド部5によって、載置部3の周方向の回転が可能な状態で、径方向の移動を規制すると共に、角度調整部4によって本体部2に対する載置部3の傾斜角度を自在に調整可能な状態にある。しかしながら、位置決めが完了した後、実際の分析を行う際に、載置部3の高さまたは観察軸周りの角度が変化してしまうと分析精度の低下等を招くおそれがある。
上記のような事態を防止するため、図7に示すように、本発明に係る試料保持具は、案内子15に上下方向の移動が可能な状態で支持される、1つ以上の固定子16を含む固定部6をさらに備えても良い。固定子16と高さ調整子14とで載置部3を挟持することによって、載置部3の周方向の回転および上下方向の移動を不能にし、分析中により安定的に試料を保持することが可能になる。
また、案内子および高さ調整子に棒ネジおよびそれに対応する高さ調整用ナットを用いる構成においては、固定子16も固定用ナットとして、棒ネジに嵌めることで、高さ調整用ナットと独立して上下に移動させることができ、かつ、両ナットによって、載置部3を挟持することが可能になる。
また、図8は、本発明に係る試料保持具の他の一例を模式的に示した図であり、図8(a)は平面図であり、図8(b)は図8(a)におけるa−a線端面図である。図8を用いて、固定部を備える本発明の試料保持具の使用方法の一例を説明する。図8に示す構成では、3つの高さ調整子14のうちの2つが、上下方向に移動可能な状態で案内子15に支持されており、残りの1つは、案内子15と一体となって成形されている。そして、3つの案内子15の全てに固定子16が支持されている。
まず、試料保持具を図示しない顕微鏡ステージ上に設置し、顕微鏡視野内で試料1を保持する。全ての固定子16を上方に移動させ載置部3との間に十分な隙間を設けた状態で、載置部3を観察軸周りに回転させ、図示しない顕微鏡で試料1を観察しながら観察軸周りの角度を調整する。続いて、上下方向に移動可能な2つの高さ調整子14の高さを調整することとで、本体部2に対する載置部3の角度を調整し、顕微鏡視野において、試料表面の任意の3個所以上で焦点が合うようにする。上記の位置決めが終了した時点で固定子16を下方に移動させ、高さ調整子14と共に載置部3を挟持し、載置部3の位置を固定する。この状態で、試料表面に対して、マッピング分析等の顕微分析を行う。
なお、図2〜8においては本体部2の形状はリング状としているが、顕微鏡ステージに装着可能であれば特に制限はなく、円板状または板状等であっても良い。また、載置部3の形状についても特に制限されず、図2〜8に示すように、中空円板状としても良いし、図9に示すように中央部が下にくぼんだ形状としても良いし、または、図10に示すように中央部が上に出っ張った形状としても良い。図9に示す形状の載置部3は、肉厚の試料1を載せるのに好適に用いることができ、一方、図10に示す形状の載置部3は、大型の薄片試料1を載せるのに好適に用いることができる。
載置部3に載せた試料1は、分析中にずれないよう固定することが望ましい。試料1を載置部3に固定する方法については、特に制限はなく、両面テープ、接着剤、固定金具等を用いて固定すれば良い。なお、両面テープまたは接着剤を用いて試料1を固定する場合、図2〜10に示されるように、載置部3の中央部に貫通孔を設けておけば、分析後に試料を剥がすことが容易になる。一方、固定金具で試料を固定する場合、載置部3は円板状であっても良い。
以上により、図1〜10を用いて本発明に係る試料保持具および分析装置の説明を行ったが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
本発明に係る試料保持具によれば、測定試料の傾斜角度の調整および観察軸周りの回転を、互いに独立して高精度かつ容易に行うことが可能である。したがって、本発明に係る試料保持具およびそれを備える分析装置は、数mmから数cmオーダーの広範囲にわたる領域のマッピング分析を実施するのに好適に用いることができる。
1.試料
2.本体部
3.載置部
3a 凸部
3b 溝部
4.角度調整部
5.ガイド部
6.固定部
10.試料保持具
14.高さ調整子
14a 上下方向移動可能な高さ調整子
14b 上下方向移動不能な高さ調整子
15.案内子
16.固定子
17.規制子
20.顕微鏡ステージ
30.駆動部
40.レンズ
50.ミラー
60.観察部
70.分析部
80.制御部
100.分析装置

Claims (7)

  1. 顕微鏡の視野内に試料を保持する試料保持具であって、
    顕微鏡ステージに着脱可能に装着される本体部と、
    試料を載せる載置部と、
    該載置部を支持し、該本体部に対する該載置部の傾斜角度を調整する角度調整部と、
    該本体部に支持され、該角度調整部を上下方向に案内するガイド部とを備え、
    該ガイド部は、該載置部の周方向の回転が可能な状態で、径方向の移動を規制する、試料保持具。
  2. 前記角度調整部が、それぞれの上下方向の位置を相対的に変化させることが可能な3つ以上の高さ調整子を含み、
    前記ガイド部が、該高さ調整子を個別に支持するように、該3つ以上の高さ調整子に対応して設けられる3つ以上の案内子を含む、請求項1に記載の試料保持具。
  3. 前記案内子に上下方向の移動が可能な状態で支持され、前記高さ調整子と共に前記載置部を挟持することで、前記載置部の周方向の回転および上下方向の移動を不能にさせる1つ以上の固定子を含む固定部をさらに備える、請求項2に記載の試料保持具。
  4. 前記3つ以上の案内子のうちの2つ以上が、前記本体部に着脱自在に取り付けられた棒ネジであり、かつ、該棒ネジに支持される前記高さ調整子が高さ調整用ナットである、請求項2に記載の試料保持具。
  5. 前記3つ以上の案内子のうちの2つ以上が、前記本体部に着脱自在に取り付けられた棒ネジであり、該棒ネジに支持される前記高さ調整子が高さ調整用ナットであり、かつ、該棒ネジに支持される前記固定子が、前記載置部の固定用ナットである、請求項3に記載の試料保持具。
  6. 前記棒ネジのピッチが0.4mm以下である、請求項4または請求項5に記載の試料保持具。
  7. 試料表面の顕微分析を行う分析装置であって、請求項1から請求項6までのいずれかに記載の試料保持具を備える、分析装置。
JP2014185135A 2014-09-11 2014-09-11 試料保持具およびそれを備える分析装置 Active JP6323272B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014185135A JP6323272B2 (ja) 2014-09-11 2014-09-11 試料保持具およびそれを備える分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014185135A JP6323272B2 (ja) 2014-09-11 2014-09-11 試料保持具およびそれを備える分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016057222A JP2016057222A (ja) 2016-04-21
JP6323272B2 true JP6323272B2 (ja) 2018-05-16

Family

ID=55758297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014185135A Active JP6323272B2 (ja) 2014-09-11 2014-09-11 試料保持具およびそれを備える分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6323272B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106769826B (zh) * 2017-01-18 2023-12-15 天津大学 一种用于金相观察时调节试样角度的装置
CN107991512B (zh) * 2017-11-09 2021-03-26 Tcl华星光电技术有限公司 基于原子力显微镜的检测平台
JP7095547B2 (ja) * 2018-10-15 2022-07-05 日本製鉄株式会社 試料保持具およびそれを備える分析装置
CN109342477A (zh) * 2018-11-05 2019-02-15 广州市怡文环境科技股份有限公司 一种用于txrf分析仪的自适应样品台反馈系统及控制方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4589741A (en) * 1984-12-21 1986-05-20 Clegg John E Universal revolving microscope stage
JP2006293223A (ja) * 2005-04-14 2006-10-26 Olympus Corp ステージ傾き調整装置及び顕微鏡ステージ
JP2007214089A (ja) * 2006-02-13 2007-08-23 Fujifilm Corp 走査電子顕微鏡用試料台およびその角度調整方法
JP2010134192A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Nikon Corp 傾斜ステージとこれを有する顕微鏡
JP5959268B2 (ja) * 2012-03-29 2016-08-02 オリンパス株式会社 標本ホルダおよび倒立顕微鏡システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016057222A (ja) 2016-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6323272B2 (ja) 試料保持具およびそれを備える分析装置
JP2015109460A5 (ja)
JP2008093682A (ja) レーザ発光装置の位置調整方法
JP2014042944A (ja) スリッタ装置
JP2011161886A (ja) スクライブ装置
JP5851318B2 (ja) 試料保持装置および試料解析装置
TWI555599B (zh) 在雷射劃刻裝置中執行光束特徵化之方法,及可執行此方法之雷射劃刻裝置
JP2014044144A (ja) 走査型プローブ顕微鏡
US9720220B2 (en) Tomography accessory device for microscopes
JP2015215615A (ja) アライメント調節装置
JP2019158973A (ja) 試料保持具およびそれを備える分析装置
JP7095547B2 (ja) 試料保持具およびそれを備える分析装置
JP2010112776A (ja) 試料ホルダー
KR101018699B1 (ko) 원통형 광학부품의 중심축 자동 조심형 고정 기구
JP2004309213A (ja) 位置調整機構を有するレーザ墨出し装置
JP2017001155A (ja) ワーク保持機構、加工装置、及びワークの加工方法
JP2007018944A (ja) 荷電粒子装置用試料台
US7826070B2 (en) Scanning optical system adjusting device and scanning optical system adjusting method
JP2010264461A (ja) レーザ加工方法、レーザ加工装置及びソーラパネル製造方法
JP2019015567A (ja) レンズ偏芯測定治具およびレンズ偏芯測定装置
JP6599094B2 (ja) 光学装置
JP2009122017A (ja) ラマン分光分析用冶具
CN213779895U (zh) 一种检测相机及检测设备
JP2005221471A (ja) レンズ偏芯測定用治具及びこれを用いたレンズ偏芯測定装置並びにその測定方法
US9798101B1 (en) Lens assembly method and systems

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180313

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180326

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6323272

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350