JP2014044144A - 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】 レーザ光がカンチレバーの照射面に照射されるように容易に調整することができる走査型プローブ顕微鏡を提供する。
【解決手段】 試料載置台32と、光源部30と、カンチレバー21と、変位測定部31と、カンチレバー21が着脱可能なカンチレバー支持部20と、カンチレバー21の照射面に検出光を照射するために観察される光学顕微鏡33とを備える走査型プローブ顕微鏡1であって、光源部30とカンチレバー支持部20と変位測定部31と光学顕微鏡33とは、お互いの位置関係を維持したまま、試料を測定するための測定位置と、試料を交換するための準備位置とに試料載置台32に対して移動可能となっており、光源部30とカンチレバー支持部20と変位測定部31と光学顕微鏡33とが準備位置に配置されたときには、カンチレバー21の下方にカンチレバー21から所定距離内に補助照射面34が配置されるようにする。
【選択図】図2

Description

本発明は、走査型プローブ顕微鏡に関し、特にカンチレバーの背面を照射面として利用する光学式変位検出系を備える走査型プローブ顕微鏡に関する。
走査型プローブ顕微鏡として、プローブ(カンチレバー)と試料(金属、半導体、生物、有機分子、絶縁物等の非導電物質等)の表面との間に働く原子間力を測定することによって、試料の表面の形状を観察することができる原子間力顕微鏡(AFM)が知られている。図5は、走査型プローブ顕微鏡を示す概略構成図である。
走査型プローブ顕微鏡101は、筐体10と、走査型プローブ顕微鏡101全体を制御する制御部(図示せず)とを備える。筐体10内部には、カンチレバー21が着脱可能なカンチレバー支持部20と、レーザ光(検出光)を出射する光源部30と、カンチレバー21の変位を測定する変位測定部31と、試料が載置される試料載置台32とが配置されている。また、筐体10上部には、光学顕微鏡33が配置されている(例えば、特許文献1参照)。
カンチレバー21は、例えば長さ100μm、幅30μm、厚さ0.8μmの板状体であり、先端部の下面に下方に向かって突出する先鋭な探針21aが形成されている。そして、カンチレバー21の先端部の上面(背面)が、光源部30からのレーザ光が照射されるための照射面となる。また、カンチレバー21の他端部は、カンチレバー支持部20の下端面に固定具(図示せず)で固定されるようになっている。固定具は、ねじやばね機構等の任意の固定手段を用いることができる。よって、測定者は、試料や測定目的に応じて複数種のカンチレバー21の中から選択して取り付けて使用できるようになっている。
カンチレバー支持部20は、筐体10の右部に取り付けられており、支持部本体22と支持レバー(図示せず)と固定具(図示せず)とを備える。そして、支持部本体22が支持レバーによって筐体10に対してX方向とY方向とZ方向とに移動可能となっている。これにより、測定者は、支持部本体22の下端面の所定位置にカンチレバー21を固定具で取り付けるとともに、支持レバーを用いて筐体10に対してX方向とY方向とZ方向とに支持部本体22を移動させることで、カンチレバー21の位置を調整することができるようになっている。
光源部30は、筐体10の右上部に取り付けられており、レーザ光を出射するレーザ素子30aと、レーザ素子30aを移動させる駆動機構(図示せず)とを備える。そして、レーザ素子30aが駆動機構によって筐体10に対して移動可能となっている。レーザ素子30aから出射されるレーザ光は、略左下方に向かって出射されており、その出射方向に垂直となる面では例えば直径50μmの円形状となっている。これにより、測定者は、駆動機構を用いて筐体10に対してレーザ素子30aを移動させることで、レーザ光が照射される位置(スポット)を調整することができるようになっている。
変位測定部31は、筐体10の左上部に取り付けられており、カンチレバー21の背面で反射されたレーザ光を検出する光検出器31aを備える。よって、カンチレバー21の背面からの反射光(レーザ光)の反射方向がカンチレバー21のたわみ(変位)によって変化することを利用して、試料表面の形状を検出する。
試料載置台32は、筐体10の下部に取り付けられており、例えば平面視で直径15mmの円形状である載置面32aと、載置面32aの下部に取り付けられたピエゾスキャナ(走査手段)32bとを備える。そして、載置面32aがピエゾスキャナ32bによって筐体10に対してX方向とY方向とZ方向とに移動可能となっている。これにより、測定者は、載置面32aに試料を載置するとともに、ピエゾスキャナ32bを用いて筐体10に対してX方向とY方向とZ方向とに載置面32aを移動させることで、測定前に試料の表面の初期位置を調整することができ、さらに測定中に試料の表面の測定位置をX方向とY方向とZ方向とに走査することができるようになっている。
ところで、このような走査型プローブ顕微鏡101では、カンチレバー21は支持部本体22に対して取り付け・取り外し自在となっている。よって、カンチレバー21を交換した後には、レーザ光がカンチレバー21の照射面に照射されるように、カンチレバー21の位置を調整することが必要である。一般的にカンチレバー21の長手方向の長さは0.1mmから0.2mm程度であるので、0.1mm以下のレベルでカンチレバー21の位置を調整しなければならない。そのために、走査型プローブ顕微鏡101は光学顕微鏡33を備えている。
ここで、走査型プローブ顕微鏡101において、レーザ光がカンチレバー21の照射面に照射されるように調整する光軸調整方法について説明する。図6は、光学顕微鏡33で観察される画像の一例である。
まず、測定者は、載置面32aに試料を載置する。次に、測定者は、カンチレバー21の照射面が光学顕微鏡33の四角形の観察画像の中心の位置にセットされるように、光学顕微鏡33の観察画像を観察しながら支持レバーを用いて支持部本体22を移動させることで、カンチレバー21の位置を調整する。次に、測定者は、レーザ光がカンチレバー21の照射面に照射されるように、光学顕微鏡33の観察画像を観察しながら光源部30の駆動機構を用いてレーザ素子30aを移動させることで、レーザ光が照射されるスポットを調整する。
特開2000−329772号公報
しかし、交換前のカンチレバー21において、レーザ光のスポットはカンチレバー21の照射面にセットされているので、交換後のカンチレバー21の照射面からずれてしまうが、カンチレバー21が存在する場所以外は空間であって、レーザ光が照射されるものは存在せず、交換後にレーザ光がどこを照射しているかを知ることができなかった。
もしくは、レーザ光が試料の表面に照射されても、光学顕微鏡33の観察画像のピントはカンチレバー21の照射面の高さに合っているため、測定者は光学顕微鏡33の観察画像を観察しても、現在レーザ光がどこを照射しているかを知ることができなかった。
よって、測定者は、経験と勘とに基づいて光源部30の駆動機構を用いてレーザ素子30aを移動させていた。すなわち、経験の浅い測定者は、操作において非常に多くの時間と労力を要するという問題点があった。
そこで、出願人は、レーザ光がカンチレバー21の照射面に照射されるように調整する光軸調整方法について検討した。光軸調整を行う際、カンチレバー21が存在する場所以外は空間であって、現在レーザ光がどこを照射しているかを知ることができないため、カンチレバー21の下方に光学顕微鏡33の観察画像のピントが合う補助照射面を形成するようにすることを見出した。また、走査型プローブ顕微鏡101に補助照射面を形成する場所がないため、光源部30とカンチレバー支持部20と変位測定部31と光学顕微鏡33とが、お互いの位置関係を維持したまま、試料を測定するための測定位置と、試料を交換するための準備位置とに試料載置台32に対して移動可能となっている走査型プローブ顕微鏡を用いることにした。つまり、光源部30とカンチレバー支持部20と変位測定部31と光学顕微鏡33とが準備位置に配置されたときには、カンチレバー21の下方に補助照射面が配置されるようにすることも見出した。
すなわち、本発明の走査型プローブ顕微鏡は、検出光を出射する光源部と、前記検出光が照射されるための照射面を有するカンチレバーと、前記カンチレバーの照射面で反射した検出光を検出して、前記カンチレバーの変位を測定する変位測定部と、前記カンチレバーが着脱可能なカンチレバー支持部と、前記カンチレバーの照射面に検出光を照射するために観察される光学顕微鏡とを備える走査型プローブ顕微鏡であって、前記光源部と前記カンチレバー支持部と前記変位測定部と前記光学顕微鏡とは、お互いの位置関係を維持したまま、試料を測定するための測定位置と、前記試料を交換するための準備位置とに移動可能となっており、前記光源部と前記カンチレバー支持部と前記変位測定部と前記光学顕微鏡とが準備位置に配置されたときには、前記カンチレバーの下方に前記カンチレバーから所定距離内に補助照射面が配置されているようにしている。
ここで、「カンチレバーから所定距離内に配置される」とは、光学顕微鏡の観察画像のピントがカンチレバーの照射面の高さに合っていても、光学顕微鏡の観察画像で観察することができる距離のことをいい、例えばカンチレバーから1mm以内となる。
本発明の走査型プローブ顕微鏡によれば、まず、測定者は、光源部とカンチレバー支持部と変位測定部と光学顕微鏡とを準備位置に移動させる。次に、測定者は、試料載置台の載置面に試料を載置する。また、測定者等は、カンチレバーの照射面が光学顕微鏡の観察画像の中心の位置にセットされるように、光学顕微鏡の観察画像を利用してカンチレバーの位置を調整する。次に、測定者等は、レーザ光がカンチレバーの照射面に照射されるように、光学顕微鏡の観察画像を利用してレーザ光が照射されるスポットを調整する。このとき、レーザ光が照射される補助照射面が存在するので、測定者等は、現在レーザ光がどこを照射しているかを知ることができる。最後に、測定者は、光源部とカンチレバー支持部と変位測定部と光学顕微鏡とを測定位置に移動させる。
以上のように、本発明の走査型プローブ顕微鏡によれば、レーザ光がカンチレバーの照射面に照射されるように容易に調整することができる。
(その他の課題を解決するための手段および効果)
また、本発明の走査型プローブ顕微鏡は、検出光を出射する光源部と、前記検出光が照射されるための照射面を有するカンチレバーと、前記カンチレバーの照射面で反射した検出光を検出して、前記カンチレバーの変位を測定する変位測定部と、前記カンチレバーが着脱可能なカンチレバー支持部と、前記カンチレバーの照射面に検出光を照射するために観察される光学顕微鏡とを備える走査型プローブ顕微鏡であって、移動可能な試料載置台と、前記カンチレバーの下方に前記カンチレバーから所定距離内に移動可能な補助照射面とを備えるようにしている。
本発明の走査型プローブ顕微鏡によれば、まず、測定者は、試料載置台を準備位置に移動させるとともに、補助照射面をカンチレバーの下方にカンチレバーから所定距離内に移動させる。次に、測定者は、試料載置台の載置面に試料を載置する。また、測定者等は、カンチレバーの照射面が光学顕微鏡の観察画像の中心の位置にセットされるように、光学顕微鏡の観察画像を利用してカンチレバーの位置を調整する。次に、測定者等は、レーザ光がカンチレバーの照射面に照射されるように、光学顕微鏡の観察画像を利用してレーザ光が照射されるスポットを調整する。このとき、レーザ光が照射される補助照射面が存在するので、測定者等は、現在レーザ光がどこを照射しているかを知ることができる。最後に、測定者は、試料載置台を測定位置に移動させるとともに、補助照射面を移動させる。
以上のように、本発明の走査型プローブ顕微鏡によれば、レーザ光がカンチレバーの照射面に照射されるように容易に調整することができる。
また、本発明の走査型プローブ顕微鏡は、複数種のカンチレバーのそれぞれの形状情報を記憶する記憶部と、前記光学顕微鏡から観察画像を取得する制御部とを備え、前記制御部は、前記観察画像と前記形状情報とに基づいて前記カンチレバー支持部に取り付けられたカンチレバーの種類を判定するようにしてもよい。
さらに、本発明の走査型プローブ顕微鏡は、前記制御部は、前記観察画像に基づいて前記光源部から照射される検出光の位置と、前記カンチレバーの照射面との位置関係を算出するようにしてもよい。
以上のように、本発明の走査型プローブ顕微鏡によれば、光源部から照射される検出光の位置とカンチレバーの照射面との位置関係が算出されるので、レーザ光がカンチレバーの照射面に照射されるように容易に調整することができる。
本発明の走査型プローブ顕微鏡の測定時の構成を示す概略図。 走査型プローブ顕微鏡の準備時の構成を示す概略図。 光軸調整方法について説明するためのフローチャート。 光学顕微鏡で観察される画像の一例。 走査型プローブ顕微鏡を示す概略構成図。 光学顕微鏡で観察される画像の一例。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下に説明するような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれることはいうまでもない。
図1は、本発明の一実施形態である走査型プローブ顕微鏡の測定時の構成を示す概略図であり、図2は、走査型プローブ顕微鏡の準備時の構成を示す概略図である。なお、走査型プローブ顕微鏡101と同様のものについては、同じ符号を付している。
走査型プローブ顕微鏡1は、上部筐体11と、ベース筐体12と、走査型プローブ顕微鏡1全体を制御する制御部40とを備える。上部筐体11内部には、カンチレバー21が着脱可能なカンチレバー支持部20と、レーザ光(検出光)を出射する光源部30と、カンチレバー21の変位を測定する変位測定部31とが配置されている。また、上部筐体11上部には、光学顕微鏡33が配置されている。一方、ベース筐体12内部には、試料が載置される試料載置台32と、補助照射面34とが配置されている。
上部筐体11は、ベース筐体12に対して測定位置と準備位置とに移動機構35によって移動可能となっている。すなわち、上部筐体11に取り付けられたカンチレバー支持部20と光源部30と変位測定部31とが、ベース筐体12に取り付けられた試料載置台32に対して移動可能となっている。これにより、ベース筐体12が測定位置にあるときには、カンチレバー支持部20のカンチレバー21の下方には、試料載置台32が配置されることになる(図1参照)。
一方、ベース筐体12が準備位置にあるときには、カンチレバー支持部20のカンチレバー21の下方には、補助照射面34が配置されることになる(図2参照)。補助照射面34は、例えば平面視で直径15mmの円形状となっており、カンチレバー21の下方にカンチレバー21から所定距離(例えば1mm)に配置される。これにより、光学顕微鏡33の観察画像のピントがカンチレバー21の照射面の高さに合っていても、光学顕微鏡33の観察画像で補助照射面34も観察することができる。よって、現在レーザ光がどこを照射しているかを知ることができる。なお、補助照射面34を照明するための照明装置が、補助照射面34の上方又は下方に配置されていてもよい。
制御部40は、CPU41とメモリ42と表示装置43と入力装置44とを備える。また、CPU41が処理する機能をブロック化して説明すると、光学顕微鏡33から観察画像を取得する観察画像取得部41aと、カンチレバー21の種類を判定する判定部41bと、光源部30から照射されるレーザ光の位置とカンチレバー21の照射面との位置関係を算出する算出部41cと、光検出器31aからの信号を取得する測定部41dとを有する。さらに、メモリ42には、複数種のカンチレバー21のそれぞれの形状情報(サイズ)が予め記憶されている。
判定部41bは、観察画像取得部41aで取得された観察画像と、メモリ42に記憶された形状情報とに基づいて、カンチレバー支持部20に取り付けられたカンチレバー21の種類を判定して判定情報を作成する制御を行う。
算出部41cは、観察画像取得部41aで取得された観察画像と、判定部41bで作成された判定情報とに基づいて、光源部30から照射されるレーザ光の位置とカンチレバー21の照射面との位置関係を算出して、レーザ光がカンチレバー21の照射面に照射されるために必要となるレーザ素子30aの移動方向と移動量とを表示装置43に表示する制御を行う。
ここで、走査型プローブ顕微鏡1において、レーザ光がカンチレバー21の照射面に照射されるように調整する光軸調整方法について説明する。図3は、光軸調整方法について説明するためのフローチャートである。また、図4は、光学顕微鏡33で観察される画像の一例である。
まず、ステップS101の処理において、測定者は、上部筐体11を準備位置に移動させる。
次に、ステップS102の処理において、測定者は、載置面32aに試料を載置する。このとき、載置面32aに試料を載置することができるように、載置面32aの上方から上部筐体11が取り除かれている。
また、ステップS103の処理において、測定者は、カンチレバー21の照射面が光学顕微鏡33の四角形の観察画像の中心の位置にセットされるように、光学顕微鏡33の観察画像を観察しながら支持レバーを用いて支持部本体22を移動させることで、カンチレバー21の位置を調整する。
次に、ステップS104の処理において、観察画像取得部41aは、光学顕微鏡33から観察画像を取得する。このとき、レーザ光が照射される補助照射面34が存在するので、観察画像取得部41aは、現在レーザ光がどこを照射しているかを知ることができる。
次に、ステップS105の処理において、判定部41bは、観察画像取得部41aで取得された観察画像と、メモリ42に記憶された形状情報とに基づいて、カンチレバー支持部20に取り付けられたカンチレバー21の種類を判定する。
ステップS105の処理において判定部41bがカンチレバー21の種類を判定できたときには、ステップS106の処理において、判定部41bは判定情報を作成する。一方、ステップS105の処理において判定部41bがカンチレバー21の種類を判定できなかったときには、ステップS107の処理において、判定部41bはカンチレバー21の種類が判定できなかったことを表示装置43に表示し、測定者自身が入力装置44を用いてカンチレバー21の種類を入力して、判定情報を作成する。
次に、ステップS106の処理又はステップS107の処理が終了したときには、ステップS108の処理において、算出部41cは、観察画像取得部41aで取得された観察画像と、判定情報とに基づいて、光源部30から照射されるレーザ光の位置とカンチレバー21の照射面との位置関係を算出することができるか否かを判定する。光源部30から照射されるレーザ光の位置とカンチレバー21の照射面との位置関係を算出することができると判定したときには、ステップS109の処理において、算出部41cは、レーザ光がカンチレバー21の照射面に照射されるために必要となるレーザ素子30aの移動方向と移動量とを表示装置43に表示する。
一方、光源部30から照射されるレーザ光の位置とカンチレバー21の照射面との位置関係を算出することがでないと判定したときには、ステップS104の処理に戻る。
次に、ステップS110の処理において、測定者は、表示装置43に表示されたレーザ素子30aの移動方向と移動量とを参考にして光学顕微鏡33の観察画像を観察しながら、レーザ光がカンチレバー21の照射面に照射されるように、光源部30の駆動機構を用いてレーザ素子30aを移動させることで、レーザ光が照射されるスポットを調整する。
次に、ステップS111の処理において、測定者は、上部筐体11を測定位置に移動させる。すなわち、光源部30とカンチレバー支持部20と変位測定部31と光学顕微鏡33とを測定位置に移動させる。このとき、光源部30とカンチレバー支持部20と変位測定部31と光学顕微鏡33とは、お互いの位置関係を維持したまま移動するので、上部筐体11が測定位置に移動しても、レーザ光はカンチレバー21の照射面に照射されることになる。
以上のように、本発明の走査型プローブ顕微鏡1によれば、レーザ光がカンチレバー21の照射面に照射されるように容易に調整することができる。
<他の実施形態>
(1)上述した走査型プローブ顕微鏡1では、カンチレバー21の種類を判定する判定部41bを備える構成を示したが、判定部を備えないような構成としてもよい。
(2)上述した走査型プローブ顕微鏡1では、上部筐体11は、ベース筐体12に対して測定位置と準備位置とに移動機構35によって移動可能となっている構成を示したが、上部筐体11は固定されており、補助照射面34と試料載置台32(ベース筐体12)が移動可能となっているような構成としてもよい。
本発明は、試料表面の観察に適した走査型プローブ顕微鏡等に使用することができる。
1 走査型プローブ顕微鏡
20 カンチレバー支持部
21 カンチレバー
30 光源部
31 変位測定部
32 試料載置台
32a 載置面
33 光学顕微鏡
34 補助照射面

Claims (4)

  1. 検出光を出射する光源部と、
    前記検出光が照射されるための照射面を有するカンチレバーと、
    前記カンチレバーの照射面で反射した検出光を検出して、前記カンチレバーの変位を測定する変位測定部と、
    前記カンチレバーが着脱可能なカンチレバー支持部と、
    前記カンチレバーの照射面に検出光を照射するために観察される光学顕微鏡とを備える走査型プローブ顕微鏡であって、
    前記光源部と前記カンチレバー支持部と前記変位測定部と前記光学顕微鏡とは、お互いの位置関係を維持したまま、試料を測定するための測定位置と、前記試料を交換するための準備位置とに移動可能となっており、
    前記光源部と前記カンチレバー支持部と前記変位測定部と前記光学顕微鏡とが準備位置に配置されたときには、前記カンチレバーの下方に前記カンチレバーから所定距離内に補助照射面が配置されていることを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
  2. 検出光を出射する光源部と、
    前記検出光が照射されるための照射面を有するカンチレバーと、
    前記カンチレバーの照射面で反射した検出光を検出して、前記カンチレバーの変位を測定する変位測定部と、
    前記カンチレバーが着脱可能なカンチレバー支持部と、
    前記カンチレバーの照射面に検出光を照射するために観察される光学顕微鏡とを備える走査型プローブ顕微鏡であって、
    移動可能な試料載置台と、
    前記カンチレバーの下方に前記カンチレバーから所定距離内に移動可能な補助照射面とを備えることを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
  3. 複数種のカンチレバーのそれぞれの形状情報を記憶する記憶部と、
    前記光学顕微鏡から観察画像を取得する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記観察画像と前記形状情報とに基づいて前記カンチレバー支持部に取り付けられたカンチレバーの種類を判定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の走査型プローブ顕微鏡。
  4. 前記制御部は、前記観察画像に基づいて前記光源部から照射される検出光の位置と、前記カンチレバーの照射面との位置関係を算出することを特徴とする請求項3に記載の走査型プローブ顕微鏡。
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