JP5959268B2 - 標本ホルダおよび倒立顕微鏡システム - Google Patents

標本ホルダおよび倒立顕微鏡システム Download PDF

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Description

本発明は、観察対象物を収容する容器を顕微鏡のステージに保持する標本ホルダに関する。
従来、生体組織の一部や細胞(以下、細胞等という)を培養する培養容器として、ディッシュやフラスコ状の容器が知られている。ディッシュとは、透明な樹脂材料によって形成され、全体として略円筒形をなす容器及び蓋からなる培養器具である。容器の底面には開口が設けられており、この開口を塞ぐように、外底面にカバーガラスが接着されている。このような培養容器はガラスボトムディッシュとも呼ばれる。細胞等を培養する際には、通常、細胞等を収容したディッシュをインキュベータ内に保管し、必要なときにディッシュをインキュベータから取り出し、顕微鏡のステージにディッシュごと載置して観察を行う。観察の終了後、ディッシュは速やかにインキュベータ内に戻される。
一般に、顕微鏡のステージには、標本載置面が顕微鏡の観察光軸と垂直な平面内で互いに直交する2方向(X方向、Y方向)に移動可能となるような直動ガイドが設けられており、ステージに設けられた操作ハンドルを操作することにより、ステージ上に載置された標本を2次元的に移動させることができる。
ところで、培養実験においては、複数のディッシュが取り扱われることが多い。このため、実験者は、培地作業やインキュベータへの出し入れの際に個々のディッシュを混同しないように、ディッシュ本体の側面やディッシュの蓋に油性マーカーで文字や記号を記入して識別を行っていた。或いは、市販の付箋やテープをディッシュに貼着して識別を行うこともあった。
培養容器の取り違えの防止に関する技術として、例えば、特許文献1には、皿と蓋との間にヒンジを設け、皿に対して蓋を開閉可能に一体化させたシャーレが開示されている。また、特許文献2には、容器本体の側部から延出させた板状の識別表示体を設けた培養容器が開示されている。
一方、細胞等の成長を一定期間にわたって観察する際には、同一の細胞等を継続的に観察する必要がある。しかしながら、顕微鏡のステージとインキュベータとの間でディッシュを行き来させると、ディッシュ内における観察対象の細胞等がわからなくなってしまうので、顕微鏡のステージを操作して、観察対象の細胞等をディッシュ内から探さなくてはならなかった。特に、細胞等の形態が大きく変わってしまうと、観察対象の細胞等を見つけることが困難であった。また、ディッシュの外形は一般に円筒形状をなしていると共に、市販されている複数種類のディッシュ間では各部の寸法が異なるため、ステージにディッシュを載置した際に、所望の観察対象の位置を再現することが困難であった。
このため、近年では、ディッシュをディッシュ用ホルダに固定し、ディッシュ用ホルダとステージとの間で位置決めを行うことにより、ステージに対するディッシュの位置を再現することが提案されている。
例えば、特許文献3には、培養容器を規制する培養容器規制体に、培養容器を載置するホルダに対する培養容器の相対位置を位置決めする容器位置決め部と、ホルダに対して培養容器規制体を位置決めする規制体側位置決め部とを形成することで、様々な種類の培養容器を位置決めする技術が開示されている。
また、特許文献4には、容器トレーに容器が載置される載置板と、容器が載置されるべき載置領域の周囲に設置された弾性体と、付勢機構とを設けることで、容器の位置及び姿勢をずれ難くする技術が開示されている。
特開2004−350504号公報 特開2011−193741号公報 特開2007−330143号公報 特開2011−197040号公報
しかしながら、ディッシュの取り違えを防止するため、ディッシュ本体の側面に文字等を直接記入するのは、記入面が湾曲していることから困難であった。また、ディッシュの蓋に文字等を記入する場合、蓋を取り外した際にディッシュ本体との組み合わせを取り違えてしまうという問題があった。さらに、付箋やテープといった粘着物は、湿度の高いインキュベータにディッシュを入れたり、培養液等をこぼしてしまった場合に剥がれてしまうおそれがあった。
また、ディッシュをディッシュ用ホルダで固定する場合においても、従来提案されているディッシュ用ホルダには文字や記号等を記入可能なスペースが用意されていなかった。さらに、ディッシュ用ホルダの空きスペースに文字等を記入しようとしても、ディッシュ用ホルダの外観色は一般的に黒色が多いため、ディッシュを識別するために使用できるペンの色が、白色又は白色に近い色に限定されてしまい、使い勝手が良くなかった。
さらに、特許文献1のように、ディッシュと蓋とを一体化させたり、特許文献2のように、ディッシュ自体に記入スペースを設ける場合、ディッシュが特殊な形状になってしまう。このため、取扱いがかえって面倒になったり、ステージに対して位置決めするための一般的なディッシュ用ホルダを使用できなくなってしまっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、顕微鏡のステージに対して着脱可能な標本ホルダであって、該標本ホルダが保持するディッシュを確実に識別することができ、且つ簡素な構成の標本ホルダを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る標本ホルダは、顕微鏡に備えられたステージに直接又は間接的に着脱可能な標本ホルダにおいて、円形の開口部と、観察対象を収容する容器を保持する内底面を有する円筒部と、該円筒部の周囲に設けられた同心円形のフランジ部と、からなる保持部を備え、前記フランジ部に、位置決め用の第1の切欠き部と、固定用の第2の切欠き部と、前記容器を識別する情報を表示可能な識別部材を保持する識別部材保持領域が設けられていることを特徴とする。
上記標本ホルダにおいて、前記識別部材保持領域は、前記識別部材に挿通可能なピン部材を挿入可能な開口を含むことを特徴とする。
上記標本ホルダにおいて、前記識別部材保持領域は、前記識別部材を挿入可能なスリットを含むことを特徴とする。
上記標本ホルダにおいて、前記スリットに、前記識別部材の脱落を防止するストッパが設けられていることを特徴とする。
上記標本ホルダは、前記識別部材保持領域に一部を固定されたクリップ部材をさらに備え、前記識別部材は、前記識別部材保持領域と前記クリップ部材とによって挟持されることを特徴とする。
上記標本ホルダにおいて、前記識別部材保持領域は、前記識別部材に挿通可能なピン部材を刺し込み可能な弾性部材を含むことを特徴とする。
上記標本ホルダにおいて、前記弾性部材は、プラスチック又はゴムからなることを特徴とする。
上記標本ホルダにおいて、前記フランジ部の上面に、汎用的な筆記用具による書き込みが可能であって、且つ書き込んだ内容の識別が可能な表面状態とされた識別領域が設けられていることを特徴とする。
上記標本ホルダにおいて、前記識別領域は、可視光の反射率が前記ステージにおける可視光の反射率よりも高くなるように表面処理を施した領域であることを特徴とする。
上記標本ホルダにおいて、前記表面処理は、白色の塗装処理と、白色を呈する部材の貼付と、白アルマイト処理との内のいずれかであることを特徴とする。
上記標本ホルダにおいて、前記識別領域は、金属反射を呈することを特徴とする。
上記標本ホルダにおいて、前記標本ホルダは、前記ステージに対して着脱可能な形で位置決めされる板状の固定部材を介して前記ステージに保持され、前記固定部材は、前記円筒部が挿入される円形の位置決め開口部と、位置決め用の位置決めピン状部材と、固定用のネジ部材と、を有し、前記標本ホルダは、前記第1の切欠き部と前記位置決めピン状部材の当て付けと、前記円筒部の外面と前記位置決め開口部の内面との接触によって前記固定部材に位置決めされることを特徴とする。
上記標本ホルダにおいて、前記標本ホルダは、前記円筒部に配置される前記容器を固定するための、容器固定部材を有することを特徴とする。
上記標本ホルダにおいて、前記容器固定部材は、前記容器の接する先端が尖り先形状であることを特徴とする。
本発明に係る標本ホルダは、顕微鏡に備えられたステージに直接又は間接的に着脱可能な標本ホルダにおいて、観察対象を収容する容器を保持する保持部を備え、前記保持部の周囲に、前記容器を識別する情報を表示可能な識別部材を当該標本ホルダに機械的に保持する識別部材保持領域が設けられ、前記識別部材保持領域は、前記識別部材を挿入可能であって、前記識別部材の脱落を防止するストッパが設けられているスリットを含むことを特徴とする。
本発明に係る倒立顕微鏡システムは、上記のいずれか一つに記載の標本ホルダを有することを特徴とする。
本発明によれば、観察対象を収容する容器を保持する保持部の周囲に、容器を識別する情報を表示可能な識別部材を当該標本ホルダに機械的に保持する識別部材保持領域を設けるので、標本ホルダが保持するディッシュを確実に識別することができることができ、且つ簡素な構成の標本ホルダを実現することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る標本ステージの外観を示す斜視図である。 図2は、図1に示す標本ホルダの上面図である。 図3は、図2のA−A断面図である。 図4は、図2に示す標本ホルダにディッシュを装着した状態を示す上面図である。 図5は、図4のB−B断面図である。 図6は、図1に示す固定板の上面図である。 図7は、図6のC−C断面図である。 図8は、図4に示す標本ホルダを図6に示す固定板に嵌合させた状態を示す上面図である。 図9は、図8のD−D断面図である。 図10は、図4に示す標本ホルダを図6に示す固定板に嵌合させた状態を示す上面図である。 図11は、図10に示す標本ホルダに識別部材を取り付けた状態を示す上面図である。 図12は、図11のE−E断面図である。 図13は、本発明の実施の形態2に係る標本ホルダを示す上面図である。 図14は、図13に示す標本ホルダの一部を示す拡大図である。 図15は、図4に示す標本ホルダに識別部材を取り付けた状態を示す上面図である。 図16は、図15のF−F断面図である。 図17は、本発明の実施の形態3に係る標本ホルダの一部を示す断面図である。 図18は、本発明の実施の形態4に係る標本ホルダを示す上面図である。 図19は、本発明の実施の形態5に係る標本ホルダを示す上面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、これら実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、各図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。図面は模式的なものであり、各部の寸法の関係や比率は、現実と異なることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれる。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る標本ステージの構造を示す斜視図である。
図1に示すように、実施の形態1に係る標本ステージ1は、ステージ本体2と、生体標本を収容するディッシュ3を保持する標本ホルダ10とを備える。標本ホルダ10は、固定板20を介してステージ本体2に対して着脱可能に固定されている。また、標本ホルダ10には、ディッシュ3を識別する情報を表示可能な識別部材4が設けられている。ここで、ディッシュ3は、例えばペトリディッシュ等と呼ばれる市販の培養容器であり、生体組織や細胞等を収容する円柱状の本体容器3aと、該本体容器3aよりも径が一回り大きく、本体容器の上方から被せられる蓋3bとを含む。
ステージ本体2は、下板101、中板102、上板103、及びハンドルユニット104を備える。中板102は、例えばボールガイド又はローラガイドにより、下板101に対してX軸方向に直進運動自在に支持されている。また、上板103は、ボールガイド又はローラガイドにより、中板102に対してY軸方向に直進運動自在に支持されている。
ハンドルユニット104は、ハンドル105及び106を含む2軸同軸型のハンドル機構である。ハンドル105を回転させると、ラックピニオン機構により下板101に対して中板102がX軸方向に沿って移動する。また、ハンドル106を回転させると、同機構により中板102に対して上板103がY軸方向に沿って移動する。
上板103には、固定板20が着脱可能に配置される開口107が形成されている。開口107は、例えば略長方形の一部を切り欠いた形状をなしている。切り欠き部107aは、標本ホルダ10を固定板20に装着する際や、固定板20をステージ本体2の開口107に対して挿脱する際に用いられる。また、開口107の内壁107b及び107cは、固定板20の側面を当接させて位置決めするための当て付け基準面となっている。さらに、上板103上には、開口107に配置された固定板20を固定するための固定機構108が設けられている。
固定機構108は、内部にねじりコイルバネ等の弾性部材が設けられ、軸108bを回転中心として所定の方向(図1においては反時計回り)に所定の角度の範囲(例えば30度)で回転可能な腕108aを有する。腕108aは、固定板20が開口107内に載置された際に、該固定板20の1つの角部(丸角20a)と接触可能な位置及び高さに設けられている。腕108aは、丸角20aを矢印の方向(紙面の右斜め上方向)に付勢して、固定板20の隣り合う2つの側面を内壁107b及び107cにそれぞれ当接させる。これにより、ステージ本体2に対して固定板20が位置決めされる。
下板101の1辺には目盛り110が設けられており、中板102の対応する辺には指標111が設けられている。また、中板102の他の1辺には目盛り112が設けられており、上板103の対応する辺には指標113が設けられている。これらの目盛り110、112及び指標111、113により、下板101に対する上板103のX方向及びY方向における座標(即ち、観察視野の位置座標)を読み取ることができる。
このような標本ステージ1は、下板101に設けられた固定部109を顕微鏡に締結することにより、顕微鏡に取り付けられる。なお、標本ステージ1が取り付けられる顕微鏡の種類は、倒立顕微鏡、正立顕微鏡のいずれであっても良いし、照明方式についても特に限定されない。
図2は、図1に示す標本ホルダ10の上面図であり、図3は、図2のA−A断面図である。また、図4は、標本ホルダ10にディッシュ3を装着した状態を示す上面図であり、図5は、図4のB−B断面図である。
標本ホルダ10は、ディッシュ3を保持する保持部である円筒部11と、円筒部11の周囲に設けられたフランジ部12とを備える。
円筒部11は、全体として軸Pを中心とする中空の円柱状をなしている。円筒部11の内底面11aは、ディッシュ3が載置されるディッシュ載置部となっているである。また、内底面(ディッシュ載置部)11aには、顕微鏡(図示せず)において照明光及び観察光を透過させるため、軸Pを中心軸とする円形の開口13が設けられている。
円筒部11の内周側には段差が設けられている。図5に示すように、段部11bの下側は、ディッシュ3の本体容器3aを収納して固定する部分である。下側の内周面11cには、本体容器3aを固定するネジ18を挿通させる貫通孔17が3箇所に、均一の間隔(例えば、120度間隔)で設けられている。また、段部11bの上側の径は、ディッシュ3を標本ホルダ10に保持した状態で蓋が開閉可能となるよう、下側の内周面11dの径よりも大きくなっている。
円筒部11の外周面11eは、円筒部11を固定板20に設けられた開口21(後述)に嵌合される嵌合面となっている。
フランジ部12の上面の少なくとも1箇所(図2においては2箇所)には、ピン穴14が設けられている。また、フランジ部12の外周上には、円弧形状の固定用切り欠き15及び当て付け用切り欠き16が設けられている。
ピン穴14は、ディッシュ3を識別するための識別部材を該標本ホルダ10に取り付ける際に用いられる識別部材保持領域である。
固定用切り欠き15は、標本ホルダ10を固定板20に装着する際に用いられる固定部であり、円筒部11を挟んで対向する2箇所に設けられている。
当て付け用切り欠き16は、固定板20に対する標本ホルダ10の円周方向における位置決めに用いられる。
各貫通孔17には、軸Pに先端(尖り先)18aを向けたネジ18が螺合されている。ネジ18の後端には六角穴18bが設けられており、六角レンチを用いて、ネジ18の先端の内周面11cからの突出量(半径方向における位置)を調整することができる。
標本ホルダ10にディッシュ3を固定する際には、ネジ18を内周面11cから退避させ、ディッシュ3をディッシュ載置部11aのほぼ中央に載置する。続いて、ディッシュ3(蓋3b)を上方から押さえ付けた状態で、六角レンチを用いてネジ18を3方向から順に、均等に締めていく。この締め付けは、3つのネジ18の尖り先18aが容器本体3aの外周面に当接したところで一旦停止する。そして、この状態から、3つのネジ18を六角レンチで、例えば約90度ずつ回転させる。それにより、ネジ18の尖り先18aが容器本体3aの外周面に食い込み、ディッシュ3が標本ホルダ10に固定される。なお、ネジ18を締める際にディッシュ3を上方から押さえるのは、ディッシュ3の本体容器3aは上部が広がった逆テーパー状をなしていることが多いので、ネジ18の付勢によりディッシュ3がディッシュ載置部11aから浮き上がるのを防ぐためである。
ここで、ディッシュ3と標本ホルダ10との寸法の関係について説明する。
ディッシュ3の寸法は、典型的には、容器本体3aの底面の直径d1が35mm〜38mm程度、容器本体3aの底面から蓋3bの下面までの高さh1が約4mm以上となっている。これに対して、標本ホルダ10においては、ディッシュ載置部11aの直径d2が41mm程度、ディッシュ載置面11aの底面から段部11bまでの高さh2が3.6mm程度、ネジ18の外径d3が3mm程度となっている。
このように、ディッシュ載置部11aの直径d2を容器本体3aの底面の直径d1よりも大きくすることにより、容器本体3aの寸法に幅がある場合であっても、3箇所に設けられたネジ18の突出量を調節することにより、標本ホルダ10に保持できるようになる。なお、直径d1に対して直径d2の値が近過ぎると、ネジ18の飛び出し量が少なくなり過ぎる。一方、直径d1に対して直径d2の値が大きすぎると、ネジ18の飛び出し量が大きくなり過ぎて不安定になる。このため、直径d1とd2との関係は、d1+1mm≦d2≦d1+5mm程度にすると良い。
また、上記のように、ディッシュ載置面11aの底面から段部11bまでの高さh2(h2>d3)を容器本体3aの底面から蓋3bの下面までの高さh1よりも低くしておくことにより、容器本体3aをディッシュ載置面11aに固定した状態で、蓋3bを着脱できるようになる。
なお、ディッシュ3として、所謂60mmディッシュ(底面の直径が約60mmのディッシュ)や100mmディッシュ(同約100mmのディッシュ)を用いる場合にも、上述した直径d1、d2の関係や高さh1、h2の関係を適用することができる。
図6は、図1に示す固定板20の上面図であり、図7は、図6のC−C断面図である。図6及び図7に示すように、固定板20は、全体として長方形状をなす板状の部材であり、軸Qを中心軸とする円形の開口21が設けられている。開口21は、標本ホルダ10の円筒部11を嵌合させる領域であり、開口21の内周面22は、円筒部11の外周面と接する嵌合面となっている。
固定板20の開口21を挟んで対向する2箇所には、ツマミネジ24を螺合させるネジ穴23が設けられている。これらのネジ穴23の位置は、標本ホルダ10の2箇所の固定用切り欠き15の位置に対応している。
開口21の近傍には、固定板20の表面から突出する位置決めピン25が配置されている。位置決めピン25は、標本ホルダ10の当て付け用切り欠き16が当て付けられる基準部材であり、固定板20に対して圧入又は螺合により取り付けられている。位置決めピン25の位置は、2つのツマミネジ24に対して2つの固定用切り欠き15の中心をそれぞれ合わせた際に、当て付け用切り欠き16の一端面16aと接するように決定されている。
また、位置決めピン25の近傍には、標本ホルダ10を固定板20に固定する際の標本ホルダ10の回転方向を示す矢印表示26が設けられている。
固定板20の対向する2つの辺(図6においては、2つの長辺)には、切り欠き27が1箇所ずつ設けられている。切り欠き27は、標本ホルダ10を固定板20に装着する際や、固定板20をステージ本体2の開口107に対して挿脱する際の保持部として用いられる。
なお、本実施の形態1においては、ステージ本体2の開口107に固定板20を載置し、固定機構108を用いて固定することにより、固定板20をステージ本体2に装着するが、固定機構108を用いずに、固定板20をステージ本体2に締結しても良い。この場合、固定板20の複数箇所(例えば4隅)に、締結用ネジを挿通させる貫通孔を設けると良い。
次に、固定板20への標本ホルダ10の取り付け方法を、図8〜図10を参照しながら説明する。図8及び図10は、標本ホルダ10を固定板20に嵌合させた状態を示す上面図であり、図9は、図8のD−D断面図である。
まず、フランジ部12の2つの固定用切り欠き15をツマミネジ24の位置に合わせて、円筒部11を固定板20の開口21に挿入し、フランジ部12の下面を固定板20の上面に当て付ける。このとき、図8に示すように、位置決めピン25は当て付け用切り欠き16の一端面16aに接した状態になる。また、図9に示すように、円筒部11の外周面11eが開口21の内周面と接することにより、固定板20に対する標本ホルダ10の2次元面内における位置が決定される。
続いて、図10に示すように、標本ホルダ10を矢印表示26の方向(時計回り)に回転させ、切り欠き16の他端面16bを位置決めピン25に当て付ける。この際、固定板20の切り欠き27に指を入れてフランジ部12を挟むようにすると操作し易い。これにより、固定板20に対する標本ホルダ10の方位が決定される。また、これにより、固定用切り欠き15周辺のフランジ部12がツマミ部24aの下に入り込む。この状態でツマミネジ24を締めることにより、フランジ部12の一部が固定板20とツマミネジ24とに挟持され、標本ホルダ10が固定板20に固定される。
このようにして標本ホルダ10が装着された固定板20をステージ本体2の開口107に載置することにより、ステージ本体2に対するディッシュ3の位置及び向きが決定される。なお、ステージ本体2に固定板20を載置した後で、固定板20に標本ホルダ10を装着するようにしても良い。
ディッシュ3内の細胞等を観察する際には、ハンドルユニット104(図1参照)を操作して、ディッシュ3内の所望の領域を顕微鏡の観察視野に合わせる。この際、ステージ本体2に設けられた指標111、113が指す目盛り110、112の値(位置座標)を読み取り、後述する識別部材4に記録しておいても良い。
なお、固定板20から標本ホルダ10を取り外す際には、ツマミネジ24を緩めて標本ホルダ10を矢印表示26とは反対方向に回転させ、当て付け用切り欠き16の一端面16aを位置決めピン25に当て付ける。その状態で、標本ホルダ10を上方に引き上げれば良い。なお、標本ホルダ10は、固定板20をステージ本体2に載置した状態で固定板20から取り外しても良いし、固定板20ごとステージ本体2から退避させた後で、固定板20から標本ホルダ10を取り外しても良い。
次に、標本ホルダ10への識別部材4の取り付け方法を説明する。図11は、標本ホルダ10に識別部材4を取り付けた状態を示す上面図であり、図12は、図11のE−E断面図である。
識別部材4は、例えば、樹脂フィルムや紙等の薄板状の部材であり、ペンやマーカー等により文字や記号を記入できる領域が設けられている。好ましくは、識別部材4として、樹脂フィルムの付箋のように、撥水処理が施された部材を用いると良い。一方、ピン19としては、識別部材4に挿通可能、且つピン穴14に挿入可能な部材が用いられる。具体的には、コルクボードや木の壁等に突き刺し可能な汎用の画鋲(押しピン)等を用いることができる。
識別部材4を標本ホルダ10に取り付ける際には、ピン19の先端で識別部材4を刺して挿通させ、さらにピン19をピン穴14に挿入する。それにより、識別部材4がピン穴14の位置に固定される。なお、図11及び図12は、一方のピン穴14のみに識別部材4を固定した状態を示している。
以上説明したように、実施の形態1によれば、ピン穴14及びピン19により識別部材4を機械的に保持するので、識別部材4を標本ホルダ10に容易且つ確実に取り付けることができる。このため、ディッシュ3内の細胞等を顕微鏡で観察した際に、位置座標や、ディッシュ3内の細胞等に関する情報や、観察条件等の情報をその場で識別部材4に書き込み、標本ホルダ10に取り付ければ、ディッシュ3の取り違いやこれらの情報の紛失を防ぐことができる。
また、実施の形態1によれば、識別部材4をピン19によりピン穴14に固定するので、培地作業を行ったり、ディッシュ3をチャンバ等に保管する場合であっても、識別部材4が標本ホルダ10から外れ難い。例えば、培養溶液等の液体を識別部材4にこぼしてしまったり、ディッシュ3を湿度の高いインキュベータ内に保管する場合であっても、識別部材4の脱落を防ぐことができる。従って、同じディッシュ3を繰り返し顕微鏡で観察する場合にも、識別部材4に書き込まれた位置座標等をもとにハンドルユニット104を操作することにより、ディッシュ3内の観察視野を容易に再現することが可能となる。
また、実施の形態1によれば、ディッシュ3を識別する識別部を、付箋やピンといった汎用の文房具により安価に構成することができる。従って、複数のディッシュを扱う一連の実験を容易且つ安価に行うことが可能となる。
また、実施の形態1によれば、標本ホルダ10の固定板20に対する位置及び方位を、穴及び軸による嵌合並びに切り欠き及びピンによる当て付けにより、容易且つ確実に決定することができる。従って、このような標本ホルダ10にディッシュ3を装着しておくことにより、顕微鏡におけるディッシュ3の観察視野を容易に再現することが可能となる。特に、本実施の形態1によれば、ディッシュ3内の細胞等の成長を継続的に観察するために、ディッシュ3をインキュベータと顕微鏡との間で行き来させる場合であっても、一連作業を自動化した高価な装置を用いることなく、ディッシュ3内の同一の観察視野を正確に再現することが可能となる。
なお、実施の形態1においては、固定板20を介して標本ホルダ10をステージ本体2に装着したが、標本ホルダ10を直接ステージ本体2に装着する構造としても良い。この場合、ステージ本体2に標本ホルダ10を固定するための固定部材や位置決め部材を設けると良い。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について参照しながら説明する。図13は、本発明の実施の形態2に係る標本ホルダの構造を示す上面図であり、図14は、図13の一部を示す拡大図である。また、図15は、図14に示す標本ホルダに識別部材4を取り付けた状態を示す上面図であり、図16は、図15のF−F断面図である。
図13に示すように、実施の形態2に係る標本ホルダ30は、図11に示すピン19及びピン穴14の代わりに、識別部材保持領域としてスリット31を備える。なお、スリット31以外の標本ホルダ30の各部の構造は、実施の形態1と同様である。
スリット31には、スリット31の長手方向と直交する方向に突出する凸部32と、該凸部32と対向する凹部33とが、2箇所ずつ設けられている。これらの凸部32及び凹部33は、スリット31に挿入される識別部材4を若干湾曲させて挟持することにより、該識別部材4の脱落を防止するストッパである。
図16に示すように、フランジ部12下面の一部には、切り欠き34が設けられている。これにより、円筒部11を固定板20(図12参照)の開口21に挿入して、フランジ部12の下面35を固定板20に当接させたときに、スリット31の下方に空間が形成されるようになっている。
標本ホルダ30に識別部材4を取り付ける際には、フランジ部12の上面からスリット31に識別部材4を挿入する。これにより、凸部32及び凹部33がストッパとなって識別部材4を保持する。また、スリット31からフランジ部12の下方に飛び出した識別部材4の一部4aは、切り欠き34によって形成される空間に入り込むため、識別部材4をスリット31に深く挿入することができる。
以上説明したように、実施の形態2によれば、複数の部材を用いることなく、識別部材4を標本ホルダ30に簡単に取り付けることが可能となる。
なお、実施の形態2においては、スリット31に先端の尖った凸部32及び凹部33を2箇所に設けたが、凸部32及び凹部33の形状及び数はこれに限定されない。例えば、半円状の凸部及び凹部を設けても良い。或いは、スリット31そのものを湾曲させても良い。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。図17は、本発明の実施の形態3に係る標本ホルダの一部を示す断面図である。
図17に示すように、実施の形態3に係る標本ホルダ40は、図11に示すピン19及びピン穴14の代わりに、ビス42によってフランジ部12の上面に締結されたクリップ41を備える。なお、クリップ41及びビス42以外の標本ホルダ40の各部の構造は、実施の形態1と同様である。
クリップ41は、ステンレスやアルミニウム等の金属材料により形成されている。クリップ41の湾曲した先端部41aはフランジ部12の上面と接しており、弾性力によりフランジ部12の上面を押圧している。
識別部材4を標本ホルダ40に取り付ける際には、識別部材4をフランジ部12の上面と先端部41aとの間に差し込む。それにより、識別部材4がクリップ41とフランジ部12とに挟持される。
以上説明したように、実施の形態3によれば、識別部材4を標本ホルダ40に簡単に取り付けることが可能となる。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について説明する。図18は、本発明の実施の形態4に係る標本ホルダを示す上面図である。
図18に示すように、実施の形態4に係る標本ホルダ50においては、フランジ部12上面に円筒部11を周回するように切削した凹部51が形成されており、この凹部51に、凹部51と略同形状(リング状)に成形された弾性部材52が配置されている。なお、凹部51及び弾性部材52以外の標本ホルダ50の構造は、実施の形態1と同様である。また、図18には、弾性部材52に先端が刺し込まれたピン53も示されている。
弾性部材52は、凹部51に嵌めこまれて接着剤等により固定されている。弾性部材52は、例えば、プラスチックやゴム等のように、先端が尖ったピン53の刺し込みが可能な材料によって形成されている。
識別部材4を標本ホルダ50に取り付ける際には、ピン53の先端で識別部材4を刺して挿通させ、さらにピン53を弾性部材52の任意の位置に刺し込めば良い。
以上説明したように、実施の形態4によれば、フランジ部12の上面に弾性部材52を設けるので、ピン53を用いて、弾性部材52上の任意の位置に識別部材4を取り付けることが可能となる。
また、実施の形態4によれば、凹部51内に弾性部材52を配置するので、弾性部材52を厚くしても、フランジ部12の表面から上方への弾性部材52の突出量を抑えることができる。従って、ピン53を深く刺し込んで、識別部材4を確実に保持することが可能となる。
なお、上記説明においてはリング状の弾性部材52を設けたが、フランジ部12の上面であれば、弾性部材52の形状や位置は特に限定されない。また、凹部51を設けることなく、フランジ部12の上面に弾性部材52を貼付しても良い。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5について説明する。図19は、本発明の実施の形態5に係る標本ホルダを示す上面図である。
図19に示すように、実施の形態5に係る標本ホルダ60においては、フランジ部12の上面61を、汎用的な筆記用具による文字や記号の書き込みが可能で、且つ書き込んだ内容を識別可能な表面状態とすることで、この上面61そのものを識別領域として用いる。なお、上面61の表面以外の標本ホルダ60の構造については、実施の形態1と同様である。
上面61には、書き込まれた文字等の識別が可能となるように、上面61における可視光の反射率を固定板20やステージ本体2表面における可視光の反射率よりも高くする表面処理がなされている。表面処理の例としては、白色の塗装処理が挙げられる。また、上面61に白色を呈する部材(フィルム)を貼付しても良い。さらには、フランジ部12がアルミニウムからなる場合には、白アルマイト処理を施しても良い。
或いは、フランジ部12の上面61に対し、顕微鏡等の光学装置において通常施される表面処理(黒色の塗装処理等)を省略することにより、可視光の反射率をステージ本体2等よりも高くしても良い。例えば、フランジ部12をステンレスやアルミニウム等の金属で形成する場合、上面61は金属反射を呈することになる。
このような実施の形態5によれば、ディッシュ3に関する情報(位置座標や観察条件等)を、油性マーカー等を用いてフランジ部12の上面に直接書き込むことができるようになる。従って、上記情報を標本ホルダ60に付加する作業を非常に簡単に行うことができる。
以上説明した実施の形態は、本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。また、本発明は、各実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成できる。本発明は、仕様等に応じて種々変形することが可能であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施の形態が可能である。
1 標本ステージ
2 ステージ本体
3 ディッシュ
3a 本体容器
3b 蓋
4 識別部材
4a 識別部材の一部
10、30、40、50、60 標本ホルダ
11 円筒部
11a 内底面(ディッシュ載置部)
11b 段部
11c、11d 内周面
11e 外周面
12 フランジ部
13 開口
14 ピン穴
15 固定用切り欠き
16 当て付け用切り欠き
16a 一端面
16b 他端面
17 貫通孔
18 ネジ
18a 先端(尖り先)
18b 六角穴
19 ピン
20 固定板
20a 丸角
21 開口
22 内周面
23 ネジ穴
24 ツマミネジ
24a ツマミ部
25 位置決めピン
26 矢印表示
27 切り欠き
31 スリット
32 凸部(爪部)
33 凹部
35 下面
41 クリップ
41a 先端部
42 ビス
51 凹部
52 弾性部材
53 ピン
61 上面
101 下板
102 中板
103 上板
104 ハンドルユニット
105、106 ハンドル
107 開口
107a 切り欠き部
107b、107c 内壁
108 固定機構
108a 腕
108b 軸
109 固定部
110、112 目盛り
111、113 指標

Claims (16)

  1. 顕微鏡に備えられたステージに直接又は間接的に着脱可能な標本ホルダにおいて、
    円形の開口部と、観察対象を収容する容器を保持する内底面を有する円筒部と、該円筒部の周囲に設けられた同心円形のフランジ部と、からなる保持部を備え、
    前記フランジ部に、位置決め用の第1の切欠き部と、固定用の第2の切欠き部と、前記容器を識別する情報を表示可能な識別部材を保持する識別部材保持領域が設けられていることを特徴とする標本ホルダ。
  2. 前記識別部材保持領域は、前記識別部材に挿通可能なピン部材を挿入可能な開口を含むことを特徴とする請求項1に記載の標本ホルダ。
  3. 前記識別部材保持領域は、前記識別部材を挿入可能なスリットを含むことを特徴とする請求項1に記載の標本ホルダ。
  4. 前記スリットに、前記識別部材の脱落を防止するストッパが設けられていることを特徴とする請求項3に記載の標本ホルダ。
  5. 前記識別部材保持領域に一部を固定されたクリップ部材をさらに備え、
    前記識別部材は、前記識別部材保持領域と前記クリップ部材とによって挟持されることを特徴とする請求項1に記載の標本ホルダ。
  6. 前記識別部材保持領域は、前記識別部材に挿通可能なピン部材を刺し込み可能な弾性部材を含むことを特徴とする請求項1に記載の標本ホルダ。
  7. 前記弾性部材は、プラスチック又はゴムからなることを特徴とする請求項6に記載の標本ホルダ。
  8. 前記フランジ部の上面に、汎用的な筆記用具による書き込みが可能であって、且つ書き込んだ内容の識別が可能な表面状態とされた識別領域が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の標本ホルダ。
  9. 前記識別領域は、可視光の反射率が前記ステージにおける可視光の反射率よりも高くなるように表面処理を施した領域であることを特徴とする請求項8に記載の標本ホルダ。
  10. 前記表面処理は、白色の塗装処理と、白色を呈する部材の貼付と、白アルマイト処理との内のいずれかであることを特徴とする請求項9に記載の標本ホルダ。
  11. 前記識別領域は、金属反射を呈することを特徴とする請求項8に記載の標本ホルダ。
  12. 前記標本ホルダは、前記ステージに対して着脱可能な形で位置決めされる板状の固定部材を介して前記ステージに保持され、
    前記固定部材は、前記円筒部が挿入される円形の位置決め開口部と、位置決め用の位置決めピン状部材と、固定用のネジ部材と、を有し、
    前記標本ホルダは、前記第1の切欠き部と前記位置決めピン状部材の当て付けと、前記円筒部の外面と前記位置決め開口部の内面との接触によって前記固定部材に位置決めされることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載の標本ホルダ。
  13. 前記標本ホルダは、前記円筒部に配置される前記容器を固定するための、容器固定部材を有することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一つに記載の標本ホルダ。
  14. 前記容器固定部材は、前記容器の接する先端が尖り先形状であることを特徴とする請求項13に記載の標本ホルダ。
  15. 顕微鏡に備えられたステージに直接又は間接的に着脱可能な標本ホルダにおいて、
    観察対象を収容する容器を保持する保持部を備え、
    前記保持部の周囲に、前記容器を識別する情報を表示可能な識別部材を当該標本ホルダに機械的に保持する識別部材保持領域が設けられ、
    前記識別部材保持領域は、前記識別部材を挿入可能であって、前記識別部材の脱落を防止するストッパが設けられているスリットを含むことを特徴とする標本ホルダ。
  16. 請求項1〜15のいずれか一つに記載の標本ホルダを有することを特徴とする倒立顕微鏡システム。
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