JP5959268B2 - 標本ホルダおよび倒立顕微鏡システム - Google Patents
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Description
上記標本ホルダにおいて、前記スリットに、前記識別部材の脱落を防止するストッパが設けられていることを特徴とする。
上記標本ホルダにおいて、前記弾性部材は、プラスチック又はゴムからなることを特徴とする。
上記標本ホルダにおいて、前記フランジ部の上面に、汎用的な筆記用具による書き込みが可能であって、且つ書き込んだ内容の識別が可能な表面状態とされた識別領域が設けられていることを特徴とする。
上記標本ホルダにおいて、前記表面処理は、白色の塗装処理と、白色を呈する部材の貼付と、白アルマイト処理との内のいずれかであることを特徴とする。
上記標本ホルダにおいて、前記識別領域は、金属反射を呈することを特徴とする。
上記標本ホルダにおいて、前記標本ホルダは、前記ステージに対して着脱可能な形で位置決めされる板状の固定部材を介して前記ステージに保持され、前記固定部材は、前記円筒部が挿入される円形の位置決め開口部と、位置決め用の位置決めピン状部材と、固定用のネジ部材と、を有し、前記標本ホルダは、前記第1の切欠き部と前記位置決めピン状部材の当て付けと、前記円筒部の外面と前記位置決め開口部の内面との接触によって前記固定部材に位置決めされることを特徴とする。
上記標本ホルダにおいて、前記容器固定部材は、前記容器の接する先端が尖り先形状であることを特徴とする。
本発明に係る標本ホルダは、顕微鏡に備えられたステージに直接又は間接的に着脱可能な標本ホルダにおいて、観察対象を収容する容器を保持する保持部を備え、前記保持部の周囲に、前記容器を識別する情報を表示可能な識別部材を当該標本ホルダに機械的に保持する識別部材保持領域が設けられ、前記識別部材保持領域は、前記識別部材を挿入可能であって、前記識別部材の脱落を防止するストッパが設けられているスリットを含むことを特徴とする。
本発明に係る倒立顕微鏡システムは、上記のいずれか一つに記載の標本ホルダを有することを特徴とする。
図1は、実施の形態1に係る標本ステージの構造を示す斜視図である。
図1に示すように、実施の形態1に係る標本ステージ1は、ステージ本体2と、生体標本を収容するディッシュ3を保持する標本ホルダ10とを備える。標本ホルダ10は、固定板20を介してステージ本体2に対して着脱可能に固定されている。また、標本ホルダ10には、ディッシュ3を識別する情報を表示可能な識別部材4が設けられている。ここで、ディッシュ3は、例えばペトリディッシュ等と呼ばれる市販の培養容器であり、生体組織や細胞等を収容する円柱状の本体容器3aと、該本体容器3aよりも径が一回り大きく、本体容器の上方から被せられる蓋3bとを含む。
円筒部11は、全体として軸Pを中心とする中空の円柱状をなしている。円筒部11の内底面11aは、ディッシュ3が載置されるディッシュ載置部となっているである。また、内底面(ディッシュ載置部)11aには、顕微鏡(図示せず)において照明光及び観察光を透過させるため、軸Pを中心軸とする円形の開口13が設けられている。
円筒部11の外周面11eは、円筒部11を固定板20に設けられた開口21(後述)に嵌合される嵌合面となっている。
固定用切り欠き15は、標本ホルダ10を固定板20に装着する際に用いられる固定部であり、円筒部11を挟んで対向する2箇所に設けられている。
当て付け用切り欠き16は、固定板20に対する標本ホルダ10の円周方向における位置決めに用いられる。
ディッシュ3の寸法は、典型的には、容器本体3aの底面の直径d1が35mm〜38mm程度、容器本体3aの底面から蓋3bの下面までの高さh1が約4mm以上となっている。これに対して、標本ホルダ10においては、ディッシュ載置部11aの直径d2が41mm程度、ディッシュ載置面11aの底面から段部11bまでの高さh2が3.6mm程度、ネジ18の外径d3が3mm程度となっている。
また、位置決めピン25の近傍には、標本ホルダ10を固定板20に固定する際の標本ホルダ10の回転方向を示す矢印表示26が設けられている。
次に、本発明の実施の形態2について参照しながら説明する。図13は、本発明の実施の形態2に係る標本ホルダの構造を示す上面図であり、図14は、図13の一部を示す拡大図である。また、図15は、図14に示す標本ホルダに識別部材4を取り付けた状態を示す上面図であり、図16は、図15のF−F断面図である。
次に、本発明の実施の形態3について説明する。図17は、本発明の実施の形態3に係る標本ホルダの一部を示す断面図である。
図17に示すように、実施の形態3に係る標本ホルダ40は、図11に示すピン19及びピン穴14の代わりに、ビス42によってフランジ部12の上面に締結されたクリップ41を備える。なお、クリップ41及びビス42以外の標本ホルダ40の各部の構造は、実施の形態1と同様である。
次に、本発明の実施の形態4について説明する。図18は、本発明の実施の形態4に係る標本ホルダを示す上面図である。
図18に示すように、実施の形態4に係る標本ホルダ50においては、フランジ部12上面に円筒部11を周回するように切削した凹部51が形成されており、この凹部51に、凹部51と略同形状(リング状)に成形された弾性部材52が配置されている。なお、凹部51及び弾性部材52以外の標本ホルダ50の構造は、実施の形態1と同様である。また、図18には、弾性部材52に先端が刺し込まれたピン53も示されている。
識別部材4を標本ホルダ50に取り付ける際には、ピン53の先端で識別部材4を刺して挿通させ、さらにピン53を弾性部材52の任意の位置に刺し込めば良い。
次に、本発明の実施の形態5について説明する。図19は、本発明の実施の形態5に係る標本ホルダを示す上面図である。
図19に示すように、実施の形態5に係る標本ホルダ60においては、フランジ部12の上面61を、汎用的な筆記用具による文字や記号の書き込みが可能で、且つ書き込んだ内容を識別可能な表面状態とすることで、この上面61そのものを識別領域として用いる。なお、上面61の表面以外の標本ホルダ60の構造については、実施の形態1と同様である。
2 ステージ本体
3 ディッシュ
3a 本体容器
3b 蓋
4 識別部材
4a 識別部材の一部
10、30、40、50、60 標本ホルダ
11 円筒部
11a 内底面(ディッシュ載置部)
11b 段部
11c、11d 内周面
11e 外周面
12 フランジ部
13 開口
14 ピン穴
15 固定用切り欠き
16 当て付け用切り欠き
16a 一端面
16b 他端面
17 貫通孔
18 ネジ
18a 先端(尖り先)
18b 六角穴
19 ピン
20 固定板
20a 丸角
21 開口
22 内周面
23 ネジ穴
24 ツマミネジ
24a ツマミ部
25 位置決めピン
26 矢印表示
27 切り欠き
31 スリット
32 凸部(爪部)
33 凹部
35 下面
41 クリップ
41a 先端部
42 ビス
51 凹部
52 弾性部材
53 ピン
61 上面
101 下板
102 中板
103 上板
104 ハンドルユニット
105、106 ハンドル
107 開口
107a 切り欠き部
107b、107c 内壁
108 固定機構
108a 腕
108b 軸
109 固定部
110、112 目盛り
111、113 指標
Claims (16)
- 顕微鏡に備えられたステージに直接又は間接的に着脱可能な標本ホルダにおいて、
円形の開口部と、観察対象を収容する容器を保持する内底面を有する円筒部と、該円筒部の周囲に設けられた同心円形のフランジ部と、からなる保持部を備え、
前記フランジ部に、位置決め用の第1の切欠き部と、固定用の第2の切欠き部と、前記容器を識別する情報を表示可能な識別部材を保持する識別部材保持領域とが設けられていることを特徴とする標本ホルダ。 - 前記識別部材保持領域は、前記識別部材に挿通可能なピン部材を挿入可能な開口を含むことを特徴とする請求項1に記載の標本ホルダ。
- 前記識別部材保持領域は、前記識別部材を挿入可能なスリットを含むことを特徴とする請求項1に記載の標本ホルダ。
- 前記スリットに、前記識別部材の脱落を防止するストッパが設けられていることを特徴とする請求項3に記載の標本ホルダ。
- 前記識別部材保持領域に一部を固定されたクリップ部材をさらに備え、
前記識別部材は、前記識別部材保持領域と前記クリップ部材とによって挟持されることを特徴とする請求項1に記載の標本ホルダ。 - 前記識別部材保持領域は、前記識別部材に挿通可能なピン部材を刺し込み可能な弾性部材を含むことを特徴とする請求項1に記載の標本ホルダ。
- 前記弾性部材は、プラスチック又はゴムからなることを特徴とする請求項6に記載の標本ホルダ。
- 前記フランジ部の上面に、汎用的な筆記用具による書き込みが可能であって、且つ書き込んだ内容の識別が可能な表面状態とされた識別領域が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の標本ホルダ。
- 前記識別領域は、可視光の反射率が前記ステージにおける可視光の反射率よりも高くなるように表面処理を施した領域であることを特徴とする請求項8に記載の標本ホルダ。
- 前記表面処理は、白色の塗装処理と、白色を呈する部材の貼付と、白アルマイト処理との内のいずれかであることを特徴とする請求項9に記載の標本ホルダ。
- 前記識別領域は、金属反射を呈することを特徴とする請求項8に記載の標本ホルダ。
- 前記標本ホルダは、前記ステージに対して着脱可能な形で位置決めされる板状の固定部材を介して前記ステージに保持され、
前記固定部材は、前記円筒部が挿入される円形の位置決め開口部と、位置決め用の位置決めピン状部材と、固定用のネジ部材と、を有し、
前記標本ホルダは、前記第1の切欠き部と前記位置決めピン状部材の当て付けと、前記円筒部の外面と前記位置決め開口部の内面との接触によって前記固定部材に位置決めされることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載の標本ホルダ。 - 前記標本ホルダは、前記円筒部に配置される前記容器を固定するための、容器固定部材を有することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一つに記載の標本ホルダ。
- 前記容器固定部材は、前記容器の接する先端が尖り先形状であることを特徴とする請求項13に記載の標本ホルダ。
- 顕微鏡に備えられたステージに直接又は間接的に着脱可能な標本ホルダにおいて、
観察対象を収容する容器を保持する保持部を備え、
前記保持部の周囲に、前記容器を識別する情報を表示可能な識別部材を当該標本ホルダに機械的に保持する識別部材保持領域が設けられ、
前記識別部材保持領域は、前記識別部材を挿入可能であって、前記識別部材の脱落を防止するストッパが設けられているスリットを含むことを特徴とする標本ホルダ。 - 請求項1〜15のいずれか一つに記載の標本ホルダを有することを特徴とする倒立顕微鏡システム。
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