JPH11276154A - 試料の同時転写装置 - Google Patents

試料の同時転写装置

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JPH11276154A
JPH11276154A JP10198698A JP10198698A JPH11276154A JP H11276154 A JPH11276154 A JP H11276154A JP 10198698 A JP10198698 A JP 10198698A JP 10198698 A JP10198698 A JP 10198698A JP H11276154 A JPH11276154 A JP H11276154A
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transfer device
pedestal
sample
container
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Takahisa Matsue
登久 松江
Takamitsu Take
隆光 武
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    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M33/00Means for introduction, transport, positioning, extraction, harvesting, peeling or sampling of biological material in or from the apparatus
    • C12M33/04Means for introduction, transport, positioning, extraction, harvesting, peeling or sampling of biological material in or from the apparatus by injection or suction, e.g. using pipettes, syringes, needles
    • C12M33/06Means for introduction, transport, positioning, extraction, harvesting, peeling or sampling of biological material in or from the apparatus by injection or suction, e.g. using pipettes, syringes, needles for multiple inoculation or multiple collection of samples
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M23/00Constructional details, e.g. recesses, hinges
    • C12M23/02Form or structure of the vessel
    • C12M23/12Well or multiwell plates

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器の複数のウエルに試料を転写する場合
に、試料が個々のウエルの転写先に確実に転写されるよ
うにする。 【解決手段】 複数のウエルに試料を充填した転写元の
マイクロプレートMPを位置決めスタンド20に位置決
めして載置するとともに、複数のピン11をマトリクス
状に立設した転写器具10を位置決めスタンド20に取
り付ける。この状態から転写器具10をコイルスプリン
グ25の伸張弾力に抗して押下し、各ピン11の先端を
各ウエルに挿入し、各ピン11の先端に試料を付着させ
る。次いで、転写先のマイクロプレートMPを位置決め
スタンド20に位置決めして載置し、各ピン11に試料
が付着した転写器具10をコイルスプリング25の伸張
弾力に抗して押下して各ピン11を各ウエルに挿入し、
試料を同時にかつ正確に転写する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は試料の同時転写装置
に関し、特に生物学,医学,医療検査等の分野で、蛋白
質,核酸,酵素,菌,ウイルス,細胞等の検体やこれら
検体に対する試薬,検査薬,培養液等(以下、試料と総
称する)を同時に転写するのに使用される試料の同時転
写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、蛋白質,核酸,酵素,
菌,ウイルス,細胞等の検体を多数同時に検査したり培
養したりするために、マイクロプレート(測定容器),
培養容器,インキュベーション容器等の複数のウエル
(穴)を有する容器が用いられている。
【0003】図6(A)〜(C)は、マイクロプレート
MPの一例を示す平面図,側面図および要部拡大断面図
である。図示の如く、マイクロプレートMPは、合成樹
脂,ガラス等で基台部51とウエル形成部52とからな
る長方形板状に形成されており、ウエル形成部52の短
辺側の2ヵ所の角には方向識別用の切欠52aが設けら
れている。
【0004】ウエル形成部52には、例えば8×12の
マトリクス状に合計96個のウエル53が形成され、各
ウエル53は、例えば直径6.5mm,深さ10mmの
丸底53aの穴に形成されている。
【0005】なお、マイクロプレートには、縦横寸法,
ウエル数,ウエル容量,底の形状(丸底,平底)等の異
なる種々のものが市販されている。
【0006】従来は、マイクロプレートMPの個々のウ
エル53に貯留された培養液に検体である細菌の希釈液
を転写したり、ウエル53に貯留された細菌の希釈液に
試薬を転写したりする等の場合には、研究員,補助員等
が転写元の試料をピペット,ステンレス棒等により手作
業で個々のウエル53に転写していた。
【0007】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、上述し
た従来の人手による試料の転写方法では、試料がきわめ
て微量(例えば、1〜25μl程度)であるので、図6
(C)に示すようにウエル53の壁面53bに表面張力
により液粒53cとして付着することがあり、このよう
に付着した場合には、当該試料を用いた所望の培養,試
験等を正確に実施することができないという問題点があ
った。
【0008】また、試料のウエル53の壁面53bへの
付着を防止し、試料を正確にウエル53内の転写先に転
写させるためには細心の注意が必要であり、そのためウ
エル数が増加するにつれて試料の転写に要する時間が莫
大なものになるという問題点があった。
【0009】本発明の第1の目的は、上述の点に鑑み、
複数のピンをマトリックス状に立設し試料を転写先の容
器のマトリックス状に形成された各ウエルに同時に転写
できるようにした転写器具を提供することにある。
【0010】また、本発明の第2の目的は、前記転写器
具の各ピンが前記容器の各ウエルに同時にかつ確実に挿
入されるように案内する位置決めスタンドを提供するこ
とにある。
【0011】また、本発明の第3の目的は、前記転写器
具と前記位置決めスタンドとからなる試料の同時転写装
置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の転写器具は、容
器にマトリクス状に形成された複数のウエルに対して同
時にそれぞれ挿入可能な複数のピンをマトリクス状に立
設したことを特徴とする。
【0013】また、本発明の位置決めスタンドは、複数
のウエルをマトリクス状に形成した容器を位置決め可能
に載置する台座と、この台座に立設され転写器具を取り
付けて該転写器具にマトリクス状に立設された複数のピ
ンを前記台座に載置された前記容器の複数のウエルに対
して同時にそれぞれ挿入するように案内する複数のシャ
フトと、これらシャフトに取り付けられた前記転写器具
に前記台座に向かうのとは反対方向の付勢力を与える弾
性手段とを有することを特徴とする。
【0014】さらに、本発明の試料の同時転写装置は、
容器にマトリクス状に形成された複数のウエルに対して
同時にそれぞれ挿入可能な複数のピンをマトリクス状に
立設した転写器具と、前記容器を位置決め可能に載置す
る台座と、この台座に立設され前記転写器具を取り付け
て該転写器具の複数のピンを前記台座に載置された前記
容器の複数のウエルに対して同時にそれぞれ挿入するよ
うに案内する複数のシャフトと、これらシャフトに取り
付けられた前記転写器具に前記台座に向かうのとは反対
方向の付勢力を与える弾性手段とを有する位置決めスタ
ンドとからなることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0016】(1) 第1の実施の形態
【0017】図1〜図3は、本発明の第1の実施の形態
に係る試料の同時転写装置T1を示す図であって、図1
(A)および(B)は全体側面図および要部(転写器
具)斜視図、図2は全体平面図、図3はピンおよびピン
の挿入状態を示す図である。
【0018】試料の同時転写装置T1は、多数の転写ピ
ン(以下、単にピンという)11をマトリクス状に立設
した転写器具10と、試料を転写する際に転写元のマイ
クロプレートMP1および転写先のマイクロプレートM
P2を摺動自在に載置する位置決めスタンド20とから
構成されている。
【0019】ピン11は、図3に示すように、ステンレ
ス等の耐食性の金属で丸棒状に形成され、中央部11a
は、例えば、長さ40mm,直径3mm、上端の固定部
11bは、例えば、長さ6mm,直径1.25mm、下
端(先端)の挿入部11cは、例えば、長さ10mm,
直径0.8mmに形成されている。
【0020】一方、マイクロプレートMPのウエル53
の寸法は、前述の如く、例えば内径6.5mm,深さ1
0mmである。したがって、ピン11とウエル53との
位置決めを正確にしておけば、ピン11の挿入部11c
をウエル53に挿入した場合に、ウエル53の側壁53
bとピン11とが接触するおそれはない。よって、ピン
11の挿入部11cに予め付着させた試料をウエル53
内の転写先に確実に転写することができる。
【0021】転写器具10は、図1(B)に示すよう
に、アルミニウム,鉄等の金属板からなるやや厚手の長
方形の基板12の下面にマトリクス状に96(=8×1
2)本のピン11を平行かつ同一高さに立設し、各ピン
11の間隔はマイクロプレートMPのウエル53の中心
間の間隔に一致させて構成されている。
【0022】基板12の4隅の孔には、シャフト24に
摺動自在に挿通されるシャフト挿通部材13が固着され
ている。また、基板12の上面中央部には、転写器具1
0を掴むための把手14が配置されている。
【0023】また、位置決めスタンド20は、厚手のア
ルミニウム,鉄等の金属板からなる長方形板状の台座2
1と、マイクロプレートMPを案内する一対のガイドレ
ール22と、転写器具10の上下動をガイドする4本の
シャフト24とを備えている。
【0024】一対のガイドレール22は、台座21の長
手方向に平行にそれぞれ3本のビス23により台座21
に固定されている〔図2参照〕。一対のガイドレール2
2は、台座21上に載置されたマイクロプレートMPの
長手方向の位置決め手段である。ガイドレール22のビ
ス23を挿通する孔は、長孔となっており、一対のガイ
ドレール22間の間隔Lを微調整可能にしている。
【0025】4本のシャフト24は、台座21の略中央
部であって、基板12に固定した4個のシャフト挿通部
材13のそれぞれの位置に対応するように立設されてい
る。各シャフト24は、太軸部と細軸部とからなり、細
軸部にはコイルスプリング25が外嵌されている。この
コイルスプリング25は、人手で転写器具10をA方向
に押し下げた際の衝撃吸収と、押下終了後に転写器具1
0を上方に自動的に押し戻す役割をする。この転写器具
10の作動ストロークは、例えば30mmであり、最下
方まで押し下げたときであってもピン11の挿入部11
cはウエル53の底面53aに到達する直前で停止する
ようになっている〔図3参照〕。
【0026】また、台座21の下辺には、位置決め用の
2本の位置決めピン26が台座21に穿設された穴に着
脱自在に嵌着され、同様に台座21の上辺には、2本の
位置決めピン27が台座21に穿設された穴に着脱自在
に嵌着されている。台座21に位置決めピン26,27
を配置した場合の位置決めピン26,27間の距離M
〔図2参照〕は、マイクロプレートMPの短辺の長さの
3倍の長さに相当し、マイクロプレートMPを用いての
転写操作を行う際に、マイクロプレートMPの位置決め
を行えるようにしている〔図4(A)〜(D)参照〕。
【0027】次に、このように構成された第1の実施の
形態に係る試料の同時転写装置の動作について説明す
る。
【0028】まず、図4(A)に示すように、台座21
に位置決めピン26を取り付けない状態で、転写元のマ
イクロプレートMP1を横長にしてガイドレール22間
に挿入して台座21上に載置する。このマイクロプレー
トMP1は、予め滅菌処理等が施されており、全てのウ
エル53(この場合は96個)には予め転写元の試料3
2が充填されているものとする。
【0029】次いで、図4(B)に示すように、さらに
転写先のマイクロプレートMP2を横長にしてガイドレ
ール22間に挿入して台座21上に載置する。このマイ
クロプレートMP2は、予め滅菌処理等が施されてお
り、全てのウエル53(この場合は96個)には予め転
写先の液体等が充填されているものとする。転写先のマ
イクロプレートMP2が挿入されると、転写元のマイク
ロプレートMP1は、転写先のマイクロプレートMプ2
に押し動かされて、転写器具10の下位位置まで移動す
る。この後、位置決めピン26を台座21に取り付け
て、転写元のマイクロプレートMP1を手前側(下方)
に押し戻し、転写元マイクロプレートMP1と転写先の
マイクロプレートMP2との長辺同士を密着させ、さら
に転写先のマイクロプレートMP2の長辺を位置決めピ
ン26に密着させる。この密着操作により、転写元のマ
イクロプレートMP1の転写器具10に対する位置決め
が行われる。
【0030】この位置決め終了後、人手により把手14
を掴んで転写器具10をコイルスプリング25の伸張弾
力に抗して矢印A方向に押し下げると、位置決めされた
各ピン11は対応した各ウエル53に挿入され、各ウエ
ル53に予め充填された試料32が各ピン11に同時に
付着される。この付着の際、ピン11とウエル53との
位置決めが完全に行われているので、各ピン11には正
確に試料32が付着される。付着後、把手14から手を
離すと、転写器具10は、コイルスプリング25の伸張
弾力により自動的に上方に押し戻される。
【0031】この転写器具10が上方に押し戻された状
態では、図4(C)に示すように、各ピン11の先端に
は微量の試料32が付着している。この状態で、人手に
より転写先のマイクロプレートMP2を矢印B方向に押
し出すと、転写元のマイクロプレートMP1と転写先の
マイクロプレートMP2とが同時にスライド移動され
る。そして、転写元のマイクロプレートMP1の長辺を
位置決めピン27に密着させると、転写先のマイクロプ
レートMP2の転写器具10に対する位置決めが行われ
た状態となる。
【0032】この位置決め状態で、図4(D)に示すよ
うに、人手により把手14を掴んで転写器具10をコイ
ルスプリング25の伸張弾力に抗して矢印A方向に再び
押し下げると、位置決めされた各ピン11は対応した各
ウエル53に挿入され、ピン11の先端に付着した試料
32は各ウエル53内の転写先に同時に転写される。転
写後、把手14から手を離すと、転写器具10は、コイ
ルスプリング25の伸張弾力により上方に自動的に押し
戻される。これにより、試料32の同時転写が完了す
る。
【0033】このように、転写元のマイクロプレートM
P1の多数のウエル53から転写先のマイクロプレート
MP2の多数のウエル53への試料32の転写であって
も、転写器具10の2回の押下動作により、同時にかつ
確実に試料32の転写を行うことができる。
【0034】なお、複数枚のマイクロプレートMPに対
して試料32の転写を実施する場合には、前述の操作を
繰り返せばよい。
【0035】(2) 第2の実施の形態
【0036】図5は、本発明の第2の実施の形態に係る
試料の同時転写装置T2を示す図であって、(A)は転
写器具10の斜視図、(B)は位置決めスタンド20A
の斜視図、(C)は転写器具10と位置決めスタンド2
0Aとを組み合わせてなる試料の同時転写装置T2の斜
視図である。
【0037】第2の実施の形態と第1の実施の形態との
相違点は、第1の実施の形態が台座21上に複数のマイ
クロプレートMPをスライド自在に載置できるようにな
っていたのに対して、第2の実施の形態は台座21Aが
マイクロプレートMPを1つ載置する面積しかない点で
ある。
【0038】転写器具10は、第1の実施の形態におけ
る転写器具10と全く同様に構成されているので、その
詳しい説明を省略する。
【0039】位置決めスタンド20Aは、厚手のアルミ
ニウム,鉄等の金属板からなる長方形板状の台座21A
と、転写器具10の上下動をガイドする4本のシャフト
24Aと、4本のシャフト24に外嵌された4個のコイ
ルスプリング25Aとから構成されている。
【0040】台座21Aの中央位置には、マイクロプレ
ートMPを位置決めして載置するために、マイクロプレ
ートMPの外形と同等の大きさの浅い凹部(図示せず)
が形成されている。
【0041】また、台座21Aの4隅には、4本のシャ
フト24Aが立設されている。シャフト24Aは、太軸
部と細軸部とからなり、細軸部にはコイルスプリング2
5Aが外嵌されている。なお、位置決めスタンド20A
の構成部材の材質は、前記第1の実施の形態における位
置決めスタンド20と同一である。
【0042】次に、このように構成された第2の実施の
形態に係る試料の同時転写装置T2の動作について説明
する。
【0043】転写器具10のシャフト挿通部材13を、
台座21Aのシャフト24Aにそれぞれ挿入してセット
状態にする〔図5(C)参照〕。
【0044】次いで、ウエル53に予め試料を充填済の
転写元のマイクロプレートMP1を台座21A上に位置
決めして載置し、把手14Aに手を添えて転写器具10
をコイルスプリング25Aの伸張弾力に抗して下方に押
し下げる。すると、転写器具10の各ピン11はマイク
ロプレートMP1の各ウエル53に挿入される。この
後、転写器具10から手を離すと、転写器具10がコイ
ルスプリング25Aの伸張弾力によって自動的に上方に
押し戻される。この転写器具10の1回の押下により、
転写器具10の各ピン11の先端に試料32が付着され
る。
【0045】次いで、転写元のマイクロプレートMP1
を台座21Aから取り外し、代わりに転写先のマイクロ
プレートMP2を台座21A上に位置決めして載置し、
把手14Aに手を添えて転写器具10をコイルスプリン
グ25Aの伸張弾力に抗して下方に押し下げる。する
と、転写器具10の各ピン11は、マイクロプレートM
P2の各ウエル53に挿入され、各ピン11の先端に付
着していた試料32が各ウエル53内の転写先に転写さ
れる。この後、転写器具10から手を離すと、転写器具
10がコイルスプリング25Aの伸張弾力によって自動
的に上方に押し戻される。
【0046】このように、第2の実施の形態において
も、第1の実施の形態と同様に、転写元のマイクロプレ
ートMP1の多数のウエル53から転写先のマイクロプ
レートMP2の多数のウエル53に対する試料の転写で
あっても、転写器具10Aの2回の押下動作により、同
時にかつ確実に試料の転写を行うことができる。
【0047】なお、前記各実施の形態では、容器がマイ
クロプレート(測定容器)である場合を例にとって説明
したが、その他に培養容器,インキュベーション用容器
等の各種容器に対しても本発明を同様に適用することが
できることはいうまでもない。例えば、マイクロプレー
トMPのウエル53の深さが10mmの場合を例にとっ
て説明したが、培養容器等のウエルの深さがより深い容
器であっても、ピン11の作動ストロークが30mm程
度と長いので、十分に対応可能である。
【0048】また、前記各実施の形態では、96個のウ
エルを有するマイクロプレートの場合を例にとって説明
したが、このようなマイクロプレートとは各種寸法の異
なる容器を使用する場合には、予め当該容器のウエル
数,ピン間隔等に適合した転写器具および位置決めスタ
ンドを用意して、前述と同様の操作を行えばよいことは
いうまでもない。
【0049】ところで、本実施の形態における転写器具
10の使用方法は、上述の手順による場合に限られるも
のではない。例えば、転写器具10に試料を付着させる
段階では、シャーレ,バット等に入れられた試料に転写
器具10の各ピン11をジャブ漬けし、しかる後に位置
決めスタンド20,20Aを用いて転写先のマイクロプ
レートMP2の各ウエル53内に試料を転写するように
してもよい。また、位置決めスタンド20,20Aを用
いて転写元のマイクロプレートMP1から転写器具10
の各ピン11に付着された試料を、転写器具10を手に
持ってメンブランフィルタ等に接触させることにより、
メンブランフィルタ等へのドットプロッテング作業に使
用することも可能である。
【0050】また、転写器具10は、全てステンレス,
鉄等の金属材料で形成されているので、転写器具10の
全てのピン11をアルコールに浸漬後にガスバーナ等で
燃焼処理することにより、オートクレーブ等の滅菌装置
を使用することなしに、簡単に滅菌処理を行うできる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明の転写器具に
よれば、容器のマトリクス状に形成された複数のウエル
に一致するようにマトリクス状にピンを立設したので、
各ピンを容器の各ウエルに同時に挿入することができ、
転写元の試料の各ピンへの付着や、各ピンに付着した試
料の転写先の容器の各ウエルへの転写を同時に行うこと
ができるという効果がある。
【0052】また、本発明の位置決めスタンドによれ
ば、複数のウエルがマトリクス状に形成された容器を位
置決めして載置するとともに、容器の各ウエルに一致す
るようにマトリクス状に複数のピンを立設した転写器具
を取り付けて案内するようにしたので、各ピンを容器の
各ウエルに同時に挿入することができ、転写元の試料の
各ピンへの付着や、各ピンに付着した試料の転写先の容
器の各ウエルへの転写を同時にかつ確実に行うことがで
きるという効果がある。
【0053】さらに、本発明の試料の同時転写装置によ
れば、複数のウエルがマトリクス状に形成された容器の
各ウエルに一致するようにマトリクス状に複数のピンを
立設した転写器具と、容器を位置決めして載置するとと
もに転写器具を取り付けて案内するようにした位置決め
スタンドとを組み合わせるようにしたので、転写元の容
器の各ウエル内に充填された試料の各ピンへの同時付着
および各ピンに付着した試料の転写先の容器の各ウエル
への同時転写を一連の動作として短時間に容易に行うこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る試料の同時転
写装置を示す図であって、(A)は全体側面図、(B)
は要部(転写器具)斜視図である。
【図2】第1の実施の形態に係る試料の同時転写装置を
示す平面図である。
【図3】図1中の転写器具に立設されたピンとそれが挿
入されるウエルとの拡大図である。
【図4】(A)〜(D)は第1の実施の形態に係る試料
の同時転写装置の動作過程を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る試料の同時転
写装置を示す図であって、(A)は転写器具の斜視図、
(B)は位置決めスタンドの斜視図、(C)は転写器具
と位置決めスタンドとを組み合わせてなる試料の同時転
写装置の斜視図である。
【図6】マイクロプレートを示す図であって、(A)は
平面図、(B)は側面図、(C)はウエルの拡大断面図
である。
【符号の説明】
10 転写器具 11 ピン 12 基板 13 シャフト挿通部材 14,14A 把手 20,20A 位置決めスタンド 21,21A 台座 22 ガイドレール 23 ビス 24,24A シャフト 25,25A コイルスプリング 26,27 位置決めピン 32 試料 53 ウエル T1,T2 試料の同時転写装置 MP,MP1,MP2 マイクロプレート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器にマトリクス状に形成された複数の
    ウエルに対して同時にそれぞれ挿入可能な複数のピンを
    マトリクス状に立設したことを特徴とする転写器具。
  2. 【請求項2】 複数のウエルをマトリクス状に形成した
    容器を位置決め可能に載置する台座と、 この台座に立設され転写器具を取り付けて該転写器具に
    マトリクス状に立設された複数のピンを前記台座に載置
    された前記容器の複数のウエルに対して同時にそれぞれ
    挿入するように案内する複数のシャフトと、 これらシャフトに取り付けられた前記転写器具に前記台
    座に向かうのとは反対方向の付勢力を与える弾性手段と
    を有することを特徴とする位置決めスタンド。
  3. 【請求項3】 前記台座が、一対のガイドレールを有
    し、これらガイドレールによって前記容器を複数スライ
    ド可能に載置できるようになっていることを特徴とする
    請求項2記載の位置決めスタンド。
  4. 【請求項4】 前記台座が、前記一対のガイドレールに
    よってスライド可能に載置された前記容器のスライド位
    置を位置決めする位置決めピンを着脱自在に備えること
    を特徴とする請求項3記載の位置決めスタンド。
  5. 【請求項5】 容器にマトリクス状に形成された複数の
    ウエルに対して同時にそれぞれ挿入可能な複数のピンを
    マトリクス状に立設した転写器具と、 前記容器を位置決め可能に載置する台座と、この台座に
    立設され前記転写器具を取り付けて該転写器具の複数の
    ピンを前記台座に載置された前記容器の複数のウエルに
    対して同時にそれぞれ挿入するように案内する複数のシ
    ャフトと、これらシャフトに取り付けられた前記転写器
    具に前記台座に向かうのとは反対方向の付勢力を与える
    弾性手段とを有する位置決めスタンドとからなることを
    特徴とする試料の同時転写装置。
  6. 【請求項6】 前記台座が、一対のガイドレールを有
    し、これらガイドレールによって前記容器を複数スライ
    ド可能に載置できるようになっていることを特徴とする
    請求項5記載の試料の同時転写装置。
  7. 【請求項7】 前記台座が、前記一対のガイドレールに
    よりスライド可能に載置された前記容器のスライド位置
    を位置決めする位置決めピンを着脱自在に備えることを
    特徴とする請求項7記載の試料の同時転写装置。
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