JP6322896B2 - 工作機械 - Google Patents

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Description

本発明は、工具を把持する把持部を複数配列して該把持部を搬送するマガジンを有し、工具交換を行う工作機械に関する。
工作機械は種々の加工を行う。工作機械は工具を把持する把持部を複数配列して該把持部を搬送するマガジンを有し、マガジンから取り出した工具を主軸に装着した工具と交換し、目的の加工を行う。
特許文献1は、マガジン、記憶部及び報知部を有する工作機械を開示する。マガジンは複数の把持部を配列している。複数の把持部のうち少なくとも1つの把持部は、隣り合う把持部を空きにしないと把持できないような大径の工具(以下、大径工具と表記する。)を把持する。工作機械の記憶部は、複数の把持部に把持している工具に関する工具情報を記憶する。報知部は例えばディスプレイであり、工具情報を表示する。一の把持部に大径工具を設定した場合、隣り合う把持部に工具を把持させてはならない旨を報知部により報知する。例えば、ディスプレイ上に禁止する旨の情報を隣り合う把持部に対応して表示する。大径工具を設定した把持部に隣り合う把持部に敢えて工具を設定した場合には、工作機械はブザーを吹鳴させて設定ミスを知らせる。
特開平11−42533号公報
しかし、大径工具を把持した把持部に隣り合う把持部が工具の交換位置にある場合、工作機械に工具交換動作を行わせると、大径工具と工具交換のための機構が機械的に干渉してしまう問題があった。機械的干渉が生じないように、大径工具を把持した把持部に隣り合う把持部を交換位置へ搬送することを禁止する制御を行うことも考えられる。しかし、把持部に把持した工具をメンテナンス等のため手作業で取り換える際に、手動操作でマガジン搬送を行うことがある。手動操作でマガジン搬送するため、大径工具を把持した把持部に隣り合う把持部が交換位置へ搬送されてしまう蓋然性があり、その後に工具交換動作をさせると機械的干渉が発生してしまうという問題があった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、工具の把持を禁止する把持部が交換位置にある場合、工具交換によって生じる機械的干渉を防止することができる工作機械を提供することにある。
本発明に係る工作機械は、工具を把持する把持部を複数配列してあり、工具を交換する交換位置に前記把持部を搬送するマガジンと、工具を装着してワークを加工する加工部と、前記加工部がワークを加工する加工領域内の位置、及び前記マガジンによる前記把持部の搬送が可能となる搬送位置の間で前記加工部を移動させる制御を行う制御部とを備え、前記加工領域内の位置及び搬送位置の間で前記加工部を移動させることで前記加工部に装着した工具を他の工具に交換する工作機械において、複数の前記把持部夫々に対応して、該把持部に把持する工具により隣り合う把持部への工具の把持を禁止する旨の情報を記憶する記憶部を備え、前記制御部は、前記記憶部が工具の把持を禁止する旨の情報を記憶している把持部が前記交換位置にある把持部に隣り合っているか否かを判定する判定手段、該判定手段による判定結果が隣り合っている旨を示す場合に、前記搬送位置から前記加工領域内の位置への前記加工部の移動を禁止する禁止手段と、前記判定手段による判定結果が隣り合っていない旨を示す場合に、前記搬送位置から前記加工領域内の位置への前記加工部の移動を実行する第1移動手段と、前記禁止手段によって前記搬送位置から前記加工領域内の位置への前記加工部の移動を禁止した後、隣り合う把持部について、工具の把持を禁止する旨の情報を前記記憶部が記憶していない把持部を決定する決定手段と、該決定手段にて決定した把持部を前記マガジンによって前記交換位置に搬送する搬送手段と、該搬送手段にて前記把持部を前記交換位置に搬送した後、前記搬送位置から前記加工領域内の位置への前記加工部の移動を実行する第3移動手段とを有することを特徴とする。
本発明に係る工作機械は、工具の把持を禁止する旨の情報には、大径工具であることを
示す情報が含まれており、前記判定手段は、大径工具であることを示す情報を前記記憶部
が記憶している把持部が前記交換位置にある把持部に隣り合っているか否かを判定するこ
とを特徴とする。
本発明にあっては、マガジンは工具を把持する把持部を複数配列してあり、工具を交換する交換位置に把持部を搬送する。加工部は工具を装着してワークを加工する。制御部は、加工部がワークを加工する加工領域内の位置、及びマガジンによる把持部の搬送が可能となる搬送位置の間で加工部を移動させる制御を行う。工作機械は、加工領域内の位置及び搬送位置の間で加工部を移動させることで、加工部に装着した工具を他の工具に交換する。記憶部は、複数の把持部夫々に対応して、把持部に把持する工具により隣り合う把持部への工具の把持を禁止する旨の情報を記憶する。制御部は、記憶部が工具の把持を禁止する旨の情報を記憶している把持部が交換位置にある把持部に隣り合っているか否かを判定手段によって判定し、判定結果が隣り合っている旨を示す場合に、禁止手段によって搬送位置から加工領域内の位置への加工部の移動を禁止する。これにより、工具の把持を禁止する把持部が交換位置にある場合、工具交換によって生じる機械的干渉を防止する。
本発明に係る工作機械は、工具を把持する把持部を複数配列してあり、工具を交換する交換位置に前記把持部を搬送するマガジンと、工具を装着してワークを加工する加工部と、前記加工部がワークを加工する加工領域内の位置、及び前記マガジンによる前記把持部の搬送が可能となる搬送位置の間で前記加工部を移動させる制御を行う制御部とを備え、前記加工領域内の位置及び搬送位置の間で前記加工部を移動させることで前記加工部に装着した工具を他の工具に交換する工作機械において、複数の前記把持部夫々に対応して、該把持部への工具の把持を禁止する旨の情報を記憶する記憶部を備え、前記制御部は、前記記憶部が工具の把持を禁止する旨の情報を記憶している把持部が前記交換位置にあるか否かを判定する判定手段、該判定手段による判定結果が前記交換位置にある旨を示す場合に、前記搬送位置から前記加工領域内の位置への前記加工部の移動を禁止する禁止手段、前記判定手段による判定結果が前記交換位置にない旨を示す場合に、前記搬送位置から前記加工領域内の位置への前記加工部の移動を実行する第2移動手段と、前記禁止手段によって前記搬送位置から前記加工領域内の位置への前記加工部の移動を禁止した後、隣り合う把持部について、工具の把持を禁止する旨の情報を前記記憶部が記憶していない把持部を決定する決定手段と、該決定手段にて決定した把持部を前記マガジンによって前記交換位置に搬送する搬送手段と、該搬送手段にて前記把持部を前記交換位置に搬送した後、前記搬送位置から前記加工領域内の位置への前記加工部の移動を実行する第3移動手段とを有することを特徴とする。
本発明に係る工作機械は、工具の把持を禁止する旨の情報には、工具交換の否を示す情報が含まれており、前記判定手段は、前記記憶部が工具交換の否を示す情報を記憶している把持部が前記交換位置にあるか否かを判定することを特徴とする
本発明にあっては、マガジンは工具を把持する把持部を複数配列してあり、工具を交換する交換位置に把持部を搬送する。加工部は工具を装着してワークを加工する。制御部は、加工部がワークを加工する加工領域内の位置、及びマガジンによる把持部の搬送が可能となる搬送位置の間で加工部を移動させる制御を行う。工作機械は、加工領域内の位置及び搬送位置の間で加工部を移動させることで、加工部に装着した工具を他の工具に交換する。記憶部は、複数の把持部夫々に対応して、把持部への工具の把持を禁止する旨の情報を記憶する。制御部は、記憶部が工具の把持を禁止する旨の情報を記憶している把持部が交換位置にあるか否かを判定手段によって判定し、判定結果が交換位置にある旨を示す場合に、禁止手段によって搬送位置から加工領域内の位置への加工部の移動を禁止する。これにより、工具の把持を禁止する把持部が交換位置にある場合、工具交換によって生じる機械的干渉を防止する。
本発明に係る工作機械は、前記加工部を前記搬送位置から前記加工領域内の位置へ移動させる制御を前記制御部に行わせる手動操作部を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、手動操作部は、加工部を搬送位置から加工領域内の位置へ移動させる制御を制御部に行わせる。手動操作部によって、加工部を搬送位置から加工領域内の位置へ移動する場合にも、工具交換によって生じる機械的干渉を防止する。
本発明に係る工作機械は、前記マガジンは、前記把持部を搬送する経路に沿って移動させる駆動部を有し、前記制御部は、前記加工部を前記加工領域内の位置から前記搬送位置へ移動させ、前記把持部を搬送すべく前記駆動部に指令した後、前記加工部を前記搬送位置から前記加工領域内の位置へ移動させる制御を行うようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、マガジンの駆動部は把持部を搬送する経路に沿って移動させる。制御部は、加工部を加工領域内の位置から搬送位置へ移動させ、把持部を搬送すべく駆動部に指令した後、加工部を搬送位置から加工領域内の位置へ移動させる制御を行う。これにより、制御部は工作機械に加工領域内の位置及び搬送位置間での工具交換動作を行わせ、工具交換動作における機械的干渉を防止する。
本発明に係る工作機械は、前記マガジンは、前記把持部を搬送する経路に沿って移動させる駆動部を有し、前記制御部は、前記加工領域及び前記搬送位置間に定める工具を交換するための待機位置から前記搬送位置へ前記加工部を移動させ、前記把持部を搬送すべく前記駆動部に指令した後、前記加工部を前記搬送位置から前記待機位置へ移動させる制御を行うようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、マガジンの駆動部は把持部を搬送する経路に沿って移動させる。制御部は、加工領域及び搬送位置間に定める工具を交換するための待機位置から搬送位置へ加工部を移動させ、把持部を搬送すべく駆動部に指令した後、加工部を搬送位置から待機位置へ移動させる制御を行う。これにより、制御部は工作機械に待機位置及び搬送位置間での工具交換動作を行わせ、工具交換動作における機械的干渉を防止する。
本発明に係る工作機械は、前記マガジンは、円環状に複数の前記把持部を配列するタレット式であることを特徴とする。
本発明にあっては、円環状に複数の把持部を配列するタレット式のマガジンを備える工作機械にて工具交換によって生じる機械的干渉を防止する。
本発明によれば、工具の把持を禁止する把持部が交換位置にある場合、工具交換によって生じる機械的干渉を防止することができる。
工作機械の斜視図。 主軸ヘッド及び工具マガジンの正面図。 主軸ヘッドの斜視図。 把持アームの斜視図。 工作機械の電気的構成を示すブロック図。 操作部の構成を示すブロック図。 工具交換を説明するための模式図。 主軸ヘッドが加工領域にある時のカム機構、把持部を略示する右側面図。 主軸ヘッドがZ軸原点位置にある時のカム機構、把持部を略示する右側面図。 主軸ヘッドがZ軸原点位置より上にある時のカム機構、把持部を略示する右側面図。 主軸ヘッドがATC原点位置にある時のカム機構、把持部を略示する右側面図。 MDIによるプログラムを例示する模式図。 工具情報の例を示す図表。 工具交換単動キー押下時の制御処理の手順を示すフローチャート。 主軸ヘッドの下降処理の手順を示すフローチャート。 MDIによるプログラムに基づく制御処理の手順を示すフローチャート。 主軸ヘッドの下降禁止後の復帰処理の手順を示すフローチャート。
本発明の実施形態の工作機械を図面に基づき説明する。以下の説明では図中に矢印で示す上下、左右、前後を使用する。工作機械1の左右方向、前後方向、上下方向は夫々、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向である。作業者は前方で工作機械1を操作し、ワークの着脱を行う。図1〜図6に基づいて工作機械1の構成を説明する。
図1を参照し、工作機械1の構造を説明する。工作機械1は基台11、コラム12、主軸ヘッド2(加工部)、工具交換装置3、テーブル15、制御ユニット6等を備える。基台11は床面上に固定する。コラム12は基台11の上部後方寄りに立設する。主軸ヘッド2はコラム12の前面に沿ってZ軸方向(上下方向)に昇降可能である。主軸ヘッド2の主軸2b(図2参照)は工具ホルダ5を装着する。工具ホルダ5は工具tを保持する。工具tは標準工具t1、大径工具t2等の種々の工具を含む。大径工具t2は外形寸法が大きい工具である。主軸2bは主軸モータ84の駆動により高速回転する。
工具交換装置3は支持台14によって支持する。支持台14はコラム12の上部左右に固定した1対のフレーム13の前端部に固定する。工具交換装置3のマガジン31はタレット式であり、複数の工具ホルダ5を把持する。工具交換装置3は主軸2bに装着した工具ホルダ5を他の工具ホルダ5に交換する。
テーブル15は基台11上に設置し、ワークを着脱可能に固定する。テーブル15はX軸送り機構16によってX軸方向(左右方向)へ移動可能であり、Y軸送り機構17によってY軸方向(前後方向)へ移動可能である。X軸送り機構16はX軸モータ81(図5参照)によって駆動し、Y軸送り機構17はY軸モータ82(図5参照)によって駆動する。主軸ヘッド2は、主軸2bに装着した工具tを主軸モータ84の駆動により高速回転させ、テーブル15に固定したワークを加工する。制御ユニット6はコラム12の後方に設け、各モータ等を制御する。
図2を参照し、工具交換装置3を説明する。工具交換装置3は、工具tを固定した複数の工具ホルダ5を支持するマガジン31、主軸ヘッド2の前部に設けたカム機構20を備える。マガジン31は、マガジン本体32、複数の把持部4を備える。マガジン本体32は円盤状をなす。図1に示す支持台14は前方下がりに傾斜した支持軸33を固定する。支持軸33は軸受等を介してマガジン本体32を回転自在に軸支する。マガジンモータ85(図1参照)はマガジン本体32を回転駆動する。
複数の把持部4はマガジン本体32の外周部に所定の中心角(本実施形態では約17度)で周方向に等間隔に設け、全体として円環状をなすように配列する。本実施形態では把持部4は21本ある。各把持部4は工具tを装着した工具ホルダ5を把持する。一の把持部4に大径工具t2を把持したとき、隣り合う把持部4に把持する工具tが該大径工具t2と干渉することを防ぐ為、大径工具t2の隣り合う把持部4に工具tを把持することを禁止する。一方、把持部4が把持する工具tが標準工具t1である場合、隣り合う把持部4に工具tを把持することを許可する。
図3を参照し、カム機構20を説明する。カム機構20は主軸ヘッド2の前端側部分である主軸支持部2aの前側面に設ける。カム機構20は接近カム21、離反カム22を備える。接近カム21、離反カム22は主軸支持部2aの前面から突出し且つ上下方向に長い板状である。接近カム21は上端から下方に向けて突出幅(前後幅)が一定の平坦部21aを有し、下端よりやや上方で突出幅(前後幅)がテーパ状に増大して頂点21bを形成する。離反カム22は、下端から上方に向かうに従い突出幅(前後幅)がテーパ状に増大するテーパ部22aを有し、テーパ部22aより上方で突出幅(前後幅)が一定の平坦部22bを形成する。
主軸支持部2aは内部に主軸2bを回転自在に支持する。主軸2bは上下方向の回転軸を有し、主軸支持部2aの上端部に装備した主軸モータ84に連動して回転する。主軸2bは下端部に工具ホルダ5を装着する円錐状の工具保持穴を有する。主軸2bは内部にドローバー(図示略)を有し、該ドローバーによって工具保持穴に嵌挿した工具ホルダ5を主軸2bに固定する。主軸ヘッド2はコラム12の前面に上下方向に延びる1対のガイドレール(図示略)によって支持し、ガイドレールに平行に延設したボールネジ機構(図示略)により昇降可能である。ボールネジ機構はZ軸モータ83(図5参照)によって駆動する。
図4を参照し、把持部4について説明する。把持部4はアーム40、把持ピン43、接近カム従動子45、離反カム従動子46、当接部47等を備える。アーム40は上下に延び屈曲した形状である。アーム40は上端部に支持軸41を有し、支持軸41回りに揺動可能である。支持軸41は支持台42で支持し、支持台42はマガジン本体32に固定する。支持軸41はマガジン本体32の円周接線方向に平行である。故にアーム40は、マガジン本体32が回転して上下方向の最下部にあるときに、支持軸41が左右方向となり、下端部が前後方向に揺動する。アーム40の下端部は二股に分かれ、各先端部に互いに対向する把持ピン43を有する。2つの把持ピン43は圧縮コイルバネによって付勢することで互いに相手方向へ突出しており、圧縮コイルバネによる付勢力に抗して力を受けることで後退可能である。
アーム40は上端部にレバー44を有する。レバー44は主軸ヘッド2側に突設している。レバー44は、先端部において支持軸41と平行な軸心回りに回転自在に接近カム従動子45を支持する。アーム40は、中途部において支持軸41と平行な軸心回りに回転自在に離反カム従動子46を支持する。接近カム従動子45及び離反カム従動子46は例えば遊転コロである。接近カム従動子45はカム機構20の接近カム21に当接する。離反カム従動子46はカム機構20の離反カム22に当接する。当接部47は、圧縮コイルバネによる弾性付勢でアーム40の上端部から上方へ突出する鋼球からなる。
アーム40は、主軸ヘッド2とともに昇降するカム機構20に接近カム従動子45及び離反カム従動子46が当接することで、支持軸41回りに前後方向に揺動する。アーム40の揺動によって、アーム40の下端部が主軸2bに対して接近及び離反する。上述のようにアーム40の下端部は二股に分かれており、二股の先端部に設けた2つの把持ピン43が工具ホルダ5の全周に亘って設けた溝5a(図2参照)に嵌合する。アーム40は、揺動によって下端部が主軸2bに接近することで、2つの把持ピン43が溝5aに嵌合して工具ホルダ5を把持する。アーム40は、揺動によって下端部が主軸2bから離反することで、2つの把持ピン43が溝5aから外れて工具ホルダ5を離す。工具交換時の主軸ヘッド2及び把持部4の動作については後述する。
図5を参照し、工作機械1の電気的構成を説明する。制御ユニット6はCPU61(制御部、判定手段、禁止手段)、ROM62、RAM63、EEPROM64(記憶部)、入力インタフェース65、出力インタフェース66、操作部67を備え、これらの構成をバスNで接続する。CPU61はROM62に記憶された制御プログラムをRAM63に読み出して実行することによって、ワークの加工処理及び工具交換処理等を行う。ROM62はマスクROM又はEEPROM等の不揮発性のメモリ素子であり、CPU61にて実行される制御プログラム及び処理に必要な各種のデータ等を予め記憶する。RAM63はSRAM又はDRAM等のメモリ素子であり、ROM62から読み出した制御プログラム及び処理過程で発生した種々のデータ等を一時的に記憶する。EEPROM64はデータ書き換えが可能な不揮発性のメモリ素子であり、処理に必要な各種のデータを記憶する。EEPROM64は、ワークに対する加工手順及び加工条件等が記載された加工プログラム、マガジン31の各把持部4が把持する工具に関する工具情報を記憶する。EEPROM64に代えて、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ素子を使用してもよい。
工作機械1はX軸センサ71、Y軸センサ72、Z軸センサ73及び主軸センサ74等を備える。各センサは制御ユニット6の入力インタフェース65に接続する。X軸センサ71及びY軸センサ72は夫々テーブル15のX軸方向及びY軸方向の位置を検出する。Z軸センサ73は主軸2bのZ軸方向の位置を検出する。主軸センサ74は主軸2bの回転速度を検出する。入力インタフェース65は、X軸センサ71、Y軸センサ72、Z軸センサ73及び主軸センサ74が出力する情報をCPU61へ与える。外部入力装置75は、例えばパーソナルコンピュータであり、加工プログラムの作成及び保存が可能な装置である。外部入力装置75は、作成した加工プログラムを制御ユニット6へ出力する。制御ユニット6は外部入力装置75からの加工プログラムを入力インタフェース65により取得し、EEPROM64に記憶する。
工作機械1はX軸モータ81、Y軸モータ82、Z軸モータ83、主軸モータ84、マガジンモータ85(駆動部)を備える。各モータは制御ユニット6の出力インタフェース66に接続されている。X軸モータ81及びY軸モータ82はテーブル15をX軸方向及びY軸方向へ移動駆動する。Z軸モータ83は主軸ヘッド2をZ軸方向へ昇降駆動する。主軸モータ84は主軸2bを回転駆動する。主軸モータ84の駆動により主軸2bが回転し、主軸2bに装着した工具tによりワークを加工する。マガジンモータ85はマガジン本体32を回転駆動する。
図6を参照し、操作部67を説明する。操作部67は、表示パネル67c、データ入力キー67d、制御キー67e(手動操作部)等を備え、加工プログラムの手入力、及び工作機械1の手動操作を受け付ける。以下、操作部67における加工プログラムの手入力をMDI(Manual Data Input)と表記する。MDIは通常の自動運転(複数のブロックを連続して実行する)と異なり、1ブロックのみ実行する。尚、ブロックとはGコード、Mコード等の加工プログラムコードで構成する1行の命令である。表示パネル67cは、グラフィック制御回路67bが出力する表示画面の画像信号に基づいて画像を表示する。信号処理部67aは操作部67が提供する機能に応じて表示画面を構成し、表示パネル67cへ出力する。信号処理部67aはデータ入力キー67dへの作業者の操作を受け付け、MDIによる加工プログラムの作成を行う。
制御キー67eは工具交換単動キー91、マガジン駆動キー92等を有し、作業者による工作機械1の手動操作を可能とする。工具交換単動キー91は工具交換時の主軸ヘッド2の昇降を手動操作するためのキーである。信号処理部67aは、工具交換単動キー91に対する作業者の操作を受け付け、工具交換のための主軸ヘッド2の移動指令をCPU61へ入力する。マガジン駆動キー92はマガジン31の搬送を手動操作するためのキーである。信号処理部67aは、マガジン駆動キー92に対する作業者の操作を受け付け、マガジン31の搬送指令をCPU61へ入力する。
図7〜図11を参照し、工具交換時の主軸ヘッド2及び把持部4の動作を説明する。主軸ヘッド2はATC(Automatic Tool Change)原点位置(搬送位置)及び加工領域内の任意の位置の間をZ軸方向に移動する。主軸ヘッド2の位置は主軸2bの下端面を基準として説明する。ATC原点位置に主軸ヘッド2があるときに、マガジン31におけるマガジン本体32の回転が可能となる。Z軸原点位置(待機位置)は工具交換後に主軸ヘッド2を待機させる位置である。ATC原点位置及びZ軸原点位置の間で主軸ヘッド2を昇降させることによって、主軸2bに装着する工具ホルダ5を交換する。
図8には主軸ヘッド2が加工領域にある状態を示す。把持部4の離反カム従動子46が離反カム22の平坦部22bに当接し、アーム40は支持軸41を中心に前側へ揺動した状態となっている。マガジン本体32は同軸で円環状の位置決め部34を有する。位置決め部34は軸方向に沿って円弧状をなす外周側面を有する。この外周側面の円弧形状は、支持軸41を中心とする。位置決め部34は軸方向の一端側における外周側面の全周に亘って溝34aを、他端側における外周側面の全周に亘って溝34bを有する。図8に示すように、当接部47は溝34aに嵌合することでアーム40の前後方向への動きを止める。
図9には主軸ヘッド2が加工領域からP方向に上昇してZ軸原点位置にある状態を示す。把持部4の接近カム従動子45は、接近カム21の平坦部21aから頂点21bへ向かう傾斜部分に当接する。アーム40は支持軸41を中心に後方へ揺動し、下端部が主軸2bの下端へ接近した状態となっている。尚、アーム40の下端部に設けた2つの把持ピン43は工具ホルダ5の溝5aには嵌合していない状態であり、主軸2bを主軸モータ84によって回転することが可能である。
図10には主軸ヘッド2がZ軸原点位置から更にP方向へ上昇した状態を示す。把持部4の接近カム従動子45は、接近カム21の頂点21bに当接する。アーム40は支持軸41を中心に下端部が最も後方へ揺動した姿勢になる。アーム40の下端部に設けた2つの把持ピン43が工具ホルダ5の溝5aに嵌合し、工具ホルダ5を把持した状態となっている。当接部47は溝34bに嵌合することでアーム40の前後方向への動きを止める。
図11には主軸ヘッド2がATC原点位置まで上昇した状態を示す。把持部4の接近カム従動子45及び離反カム従動子46は夫々、接近カム21及び離反カム22から離れる。アーム40は下端部が最も後方へ揺動した姿勢を維持する。当接部47は溝34bに嵌合することでアーム40の前後方向への動きを止める。下端部に設けた2つの把持ピン43が工具ホルダ5の溝5aに嵌合して工具ホルダ5を把持する。主軸ヘッド2がATC原点位置まで上昇したことで、工具ホルダ5が主軸2bからZ軸方向に離間する。この状態でマガジン本体32が主軸ヘッド2と機械的に干渉することなく回転可能となる。制御ユニット6からの指令によってマガジンモータ85がマガジン本体32を回転し、主軸2bに装着すべき工具ホルダ5を主軸2bの直下に割り出す。
主軸ヘッド2をQ方向に下降させることで、図8から図11の順序と逆順を辿り、工具を主軸2bに装着する。図11に示すATC原点位置から主軸ヘッド2をQ方向へ下降させる。図10に示すように、主軸ヘッド2が下降してくると離反カム従動子46が離反カム22のテーパ部22aの下端部に当接し始める。主軸2bの下端部に設けた工具保持穴に工具ホルダ5が嵌合する。更に主軸ヘッドを図9に示すZ軸原点位置までQ方向へ下降させる。図9に示すように、離反カム従動子46が離反カム22のテーパ部22aの中腹部に当接する。アーム40の下端部が下方へ押し出され、2つの把持ピン43が工具ホルダ5の溝5aから離れる。工具ホルダ5はドローバーによって主軸2bに固定する。主軸ヘッドを更にQ方向へ下降させ、図8に示すような加工領域内の任意の位置に移動させる。尚、図8に示す状態については上述のとおりである。
図12を参照し、MDIにより手入力で作成した加工プログラムの一例を説明する。作業者はデータ入力キー67dを操作し、表示パネル67cに表示される情報を確認しながら加工プログラムを作成する。図12に示す加工プログラムは「M6 T12」との指令を有する。「M6」は工具交換を指令するものであり、具体的には主軸ヘッド2をATC原点位置まで上昇させ、マガジン本体32を回転させた後、主軸ヘッド2をZ軸原点位置まで下降させる指令である。「T12」は工具番号12を示す。マガジン本体32は、「T12」に基づいて、主軸2b直下の交換位置に工具番号12の工具を把持する把持部4を搬送する。
図13を参照し、工具情報を説明する。上述のようにEEPROM64は工具情報を記憶する。工具情報は、マガジン31内の把持部番号に対応して、工具番号、工具寸法、工具種別、交換可否の各情報を有する。把持部番号は一連番号であり、工具番号は工具t毎に付けた番号である。工具寸法は工具tの寸法を表わす。工具tの寸法は、例えば主軸2bの下端面に当接する工具ホルダ5の当接面から工具tの先端までの寸法とする。工具種別は標準工具t1であるか大径工具t2であるかを示す。交換可否は把持部番号で示される把持部4への工具交換の可否を示す。図13に示す工具情報の例では、把持部番号が4番の把持部が把持する工具tが大径工具であり、隣り合う3番及び5番の把持部に対応して工具交換を否とする情報が入っている。
図14を参照し、制御ユニット6のCPU61による工具交換単動キー押下時の制御処理を説明する。CPU61は工具交換単動キー91(図6参照)を押下したか否かを判定する(ステップS1)。工具交換単動キー91を押下したか否かは操作部67の信号処理部67aからの入力信号に基づいて判定する。工具交換単動キー91を押下していないと判定した場合(S1:NO)、ステップS1に戻って判定を繰り返す。工具交換単動キー91を押下したと判定した場合(S1:YES)、CPU61は主軸ヘッド2のZ軸位置がATC原点位置より下であるか否かを判定する(ステップS2)。ATC原点位置より下であると判定した場合(S2:YES)、CPU61は主軸ヘッド2をATC原点位置まで上昇すべくZ軸モータ83(図5参照)へ指令し、主軸ヘッド2をATC原点位置まで移動させる(ステップS3)。Z軸モータ83は、CPU61からの指令に基づき主軸ヘッド2をATC原点位置まで移動する。CPU61はステップS3の後、制御処理を終了する。ATC原点位置より下ではないと判定した場合(S2:NO)、CPU6は主軸ヘッド2の下降処理に移行する(ステップS4)。
図15を参照し、主軸ヘッド2の下降処理を説明する。CPU61は、EEPROM64から工具情報(図13参照)を読込む(ステップS11)。CPU61は現時点で主軸2b直下に割り出している把持部4に隣り合う把持部4に大径工具があるか否かを判定する(ステップS12)。CPU61は工具情報のうち工具種別に関する情報を用いてステップ12の判定を行う。例えば、CPU61は、現時点で主軸2b直下に割り出している把持部4の番号が2番であれば、隣り合う把持部4に大径工具がないと判定し、3番であれば、隣り合う把持部4に大径工具があると判定する。
隣り合う把持部4に大径工具がないと判定した場合(S12:NO)、CPU61は主軸ヘッド2をZ軸原点位置まで下降すべくZ軸モータ83に指令し、主軸ヘッド2をZ軸原点位置まで移動させる(ステップS13)。Z軸モータ83は、CPU61からの指令に基づき主軸ヘッド2をZ軸原点位置まで移動する。隣り合う把持部4に大径工具があると判定した場合(S12:YES)、CPU61は主軸ヘッド2の下降を禁止し、ブザー等の警報装置(図示略)によって警報を発し(ステップS14)、CPU61はステップS13及びS14の後、主軸ヘッド2の下降処理を終了し、図14に示すフローチャートに戻って制御処理を終了する。
図15に示すステップS12では、工具情報のうち工具種別に関する情報を用いて判定を行ったが、工具の交換可否に関する情報を用いて判定するようにしてもよい。この場合、CPU61は、ステップS12にて、現時点で主軸2b直下に割り出している把持部4に対応する工具交換が可であるか否かを工具情報に基づき判定する。CPU61は、工具交換が可であると判定した場合、ステップS13へ移行して主軸ヘッド2をZ軸原点位置まで下降させる。CPU61は、工具交換が否であると判定した場合、主軸ヘッド2の下降を禁止し、ステップS14へ移行して警報を発する。
図16を参照し、図12に示すMDIによる加工プログラムを実行する場合の制御処理を説明する。「M6 T12」指令の実行を開始したCPU61は、主軸ヘッド2をATC原点位置まで上昇すべくZ軸モータ83へ指令し、主軸ヘッド2をATC原点位置まで移動させる(ステップS21)。Z軸モータ83は、CPU61からの指令に基づき主軸ヘッド2をATC原点位置まで移動させる。CPU61はEEPROM64から工具情報を読込む(ステップS22)。CPU61は、「T12」であるため、12番の工具番号が把持されている2番の把持部4を主軸2b直下の交換位置へ割り出すべくマガジンモータ85に指令し、マガジン本体32を回転させる(ステップS23)。マガジンモータ85は、CPU61からの指令に基づきマガジン本体32を回転する。次にCPU61は主軸ヘッド2の下降処理を行う(ステップS24)。CPU61は、ステップS24の下降処理を図15に示す処理手順により行う。上述のように、図15に示す手順によって、主軸2b直下の交換位置にある把持部4に隣り合う把持部4が大径工具を把持している場合、CPU61は主軸ヘッド2の下降を禁止し、警報を発する。
図17を参照し、主軸ヘッド2の下降を禁止した場合の復帰動作を説明する。CPU61は、EEPROM64から工具情報を読込み(ステップS31)、隣り合う把持部4が把持する工具が大径工具でない把持部4を検索し、一の把持部を決定する(ステップS32)。CPU61は決定した一の把持部4を主軸2b直下の交換位置に割り出すべく、マガジンモータ85に指令し、マガジン本体32を回転させる(ステップS33)。マガジンモータ85は、CPU61からの指令に基づきマガジン本体32を回転する。CPU61は、主軸ヘッド2をZ軸原点位置まで下降すべくZ軸モータ83に指令し、主軸ヘッド2をZ軸原点位置まで移動させる(ステップS34)。Z軸モータ83は、CPU61からの指令に基づき主軸ヘッド2をZ軸原点位置まで移動する。
以上のとおり本実施形態によれば、マガジン31は工具tを把持する把持部4を複数配列してあり、工具tを交換する主軸2b直下の交換位置に把持部4を搬送する。主軸ヘッド2は主軸2bに工具tを装着してワークを加工する。制御ユニット6のCPU61は、主軸ヘッド2がワークを加工する加工領域内の位置、及びマガジン31による把持部4の搬送が可能となるATC原点位置(搬送位置)の間で主軸ヘッド2を移動させる制御を行う。工作機械1は、加工領域内の位置及びATC原点位置の間で主軸ヘッド2を移動させることで、主軸ヘッド2の主軸2bに装着した工具tを他の工具に交換する。EEPROM64は、複数の把持部4夫々に対応して、把持部4に把持する工具により隣り合う把持部4への工具tの把持を禁止する旨の情報を記憶する。具体的には、EEPROM64は、複数の把持部4夫々に対応して、標準工具t1又は大径工具t2のいずれを把持しているかの情報を記憶する。CPU61は、EEPROM64が工具tの把持を禁止する旨の情報(大径工具t2を把持しているとの情報)を記憶している把持部4が交換位置にある把持部4に隣り合っているか否かを判定する。判定結果が隣り合っている旨を示す場合に、CPU61は、ATC原点位置から加工領域内の位置への主軸ヘッド2の移動を禁止する。これにより、工具tの把持を禁止する把持部4が交換位置にある場合、工具交換によって生じる機械的干渉を防止する。
また本実施形態によれば、EEPROM64は、複数の把持部4夫々に対応して、把持部4への工具の把持を禁止する旨の情報を記憶する。具体的には、EEPROM64は、複数の把持部4夫々に対応して、工具交換の可否の情報を記憶する。CPU61は、EEPROM64が工具tの把持を禁止する旨の情報を記憶している把持部4が交換位置にあるか否かを判定する。判定結果が交換位置にある旨を示す場合に、CPU61は、ATC原点位置から加工領域内の位置への主軸ヘッド2の移動を禁止する。これにより、工具tの把持を禁止する把持部4が交換位置にある場合、工具交換によって生じる機械的干渉を防止する。
また本実施形態によれば、操作部67は、主軸ヘッド2をATC原点位置から加工領域内の位置へ移動させる制御を制御部に行わせる。操作部67によって、主軸ヘッド2をATC原点位置から加工領域内の位置へ移動する場合にも、工具交換によって生じる機械的干渉を防止する。
また本実施形態によれば、マガジン31のマガジンモータ85はマガジン本体32を回転させることで、把持部4を搬送する経路に沿って移動させる。CPU61は、主軸ヘッド2を加工領域内の位置からATC原点位置へ移動させ、把持部4を搬送すべくマガジンモータ85に指令した後、主軸ヘッド2をATC原点位置から加工領域内の位置へ移動させる制御を行う。これにより、CPU61は、工作機械1に加工領域内の位置及びATC原点位置間での工具交換動作を行わせ、工具交換動作における機械的干渉を防止する。
また本実施形態によれば、マガジン31のマガジンモータ85はマガジン本体32を回転させることで、把持部4を搬送する経路に沿って移動させる。CPU61は、加工領域及びATC原点位置間に定める工具を交換するための待機位置、例えばZ軸原点位置からATC原点位置へ主軸ヘッド2を移動させ、把持部4を搬送すべくマガジンモータ85に指令した後、主軸ヘッド2をZ軸原点位置からATC原点位置へ移動させる制御を行う。これにより、CPU61は工作機械1にZ軸原点位置及びATC原点位置間での工具交換動作を行わせ、工具交換動作における機械的干渉を防止する。
また本実施形態によれば、円環状に複数の把持部4を配列するタレット式のマガジン31を備える工作機械1にて工具交換によって生じる機械的干渉を防止する。
本実施形態は各把持部4が夫々独立して揺動するが、各把持部を工具マガジンに固定し、該工具マガジン全体が揺動するようにしてもよい。
1 工作機械
2 主軸ヘッド(加工部)
31 マガジン
4 把持部
61 CPU(制御部、判定手段、禁止手段)
64 EEPROM(記憶部)
67e 制御キー(手動操作部)
85 マガジンモータ(駆動部)

Claims (8)

  1. 工具を把持する把持部を複数配列してあり、工具を交換する交換位置に前記把持部を搬送するマガジンと、工具を装着してワークを加工する加工部と、前記加工部がワークを加工する加工領域内の位置、及び前記マガジンによる前記把持部の搬送が可能となる搬送位置の間で前記加工部を移動させる制御を行う制御部とを備え、前記加工領域内の位置及び搬送位置の間で前記加工部を移動させることで前記加工部に装着した工具を他の工具に交換する工作機械において、
    複数の前記把持部夫々に対応して、該把持部に把持する工具により隣り合う把持部への工具の把持を禁止する旨の情報を記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、
    前記記憶部が工具の把持を禁止する旨の情報を記憶している把持部が前記交換位置にある把持部に隣り合っているか否かを判定する判定手段
    該判定手段による判定結果が隣り合っている旨を示す場合に、前記搬送位置から前記加工領域内の位置への前記加工部の移動を禁止する禁止手段と、
    前記判定手段による判定結果が隣り合っていない旨を示す場合に、前記搬送位置から前記加工領域内の位置への前記加工部の移動を実行する第1移動手段と、
    前記禁止手段によって前記搬送位置から前記加工領域内の位置への前記加工部の移動を禁止した後、隣り合う把持部について、工具の把持を禁止する旨の情報を前記記憶部が記憶していない把持部を決定する決定手段と、
    該決定手段にて決定した把持部を前記マガジンによって前記交換位置に搬送する搬送手段と、
    該搬送手段にて前記把持部を前記交換位置に搬送した後、前記搬送位置から前記加工領域内の位置への前記加工部の移動を実行する第3移動手段と
    を有すること
    を特徴とする工作機械。
  2. 工具の把持を禁止する旨の情報には、大径工具であることを示す情報が含まれており、
    前記判定手段は、大径工具であることを示す情報を前記記憶部が記憶している把持部が前記交換位置にある把持部に隣り合っているか否かを判定すること
    を特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  3. 工具を把持する把持部を複数配列してあり、工具を交換する交換位置に前記把持部を搬送するマガジンと、工具を装着してワークを加工する加工部と、前記加工部がワークを加工する加工領域内の位置、及び前記マガジンによる前記把持部の搬送が可能となる搬送位置の間で前記加工部を移動させる制御を行う制御部とを備え、前記加工領域内の位置及び搬送位置の間で前記加工部を移動させることで前記加工部に装着した工具を他の工具に交換する工作機械において、
    複数の前記把持部夫々に対応して、該把持部への工具の把持を禁止する旨の情報を記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、
    前記記憶部が工具の把持を禁止する旨の情報を記憶している把持部が前記交換位置にあるか否かを判定する判定手段
    該判定手段による判定結果が前記交換位置にある旨を示す場合に、前記搬送位置から前記加工領域内の位置への前記加工部の移動を禁止する禁止手段
    前記判定手段による判定結果が前記交換位置にない旨を示す場合に、前記搬送位置から前記加工領域内の位置への前記加工部の移動を実行する第2移動手段と、
    前記禁止手段によって前記搬送位置から前記加工領域内の位置への前記加工部の移動を禁止した後、隣り合う把持部について、工具の把持を禁止する旨の情報を前記記憶部が記憶していない把持部を決定する決定手段と、
    該決定手段にて決定した把持部を前記マガジンによって前記交換位置に搬送する搬送手段と、
    該搬送手段にて前記把持部を前記交換位置に搬送した後、前記搬送位置から前記加工領域内の位置への前記加工部の移動を実行する第3移動手段と
    を有することを特徴とする工作機械。
  4. 工具の把持を禁止する旨の情報には、工具交換の否を示す情報が含まれており、
    前記判定手段は、前記記憶部が工具交換の否を示す情報を記憶している把持部が前記交換位置にあるか否かを判定すること
    を特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  5. 前記加工部を前記搬送位置から前記加工領域内の位置へ移動させる制御を前記制御部に行わせる手動操作部を備えること
    を特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の工作機械。
  6. 前記マガジンは、前記把持部を搬送する経路に沿って移動させる駆動部を有し、
    前記制御部は、前記加工部を前記加工領域内の位置から前記搬送位置へ移動させ、前記把持部を搬送すべく前記駆動部に指令した後、前記加工部を前記搬送位置から前記加工領域内の位置へ移動させる制御を行うようにしてあること
    を特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の工作機械。
  7. 前記マガジンは、前記把持部を搬送する経路に沿って移動させる駆動部を有し、
    前記制御部は、前記加工領域及び前記搬送位置間に定める工具を交換するための待機位置から前記搬送位置へ前記加工部を移動させ、前記把持部を搬送すべく前記駆動部に指令した後、前記加工部を前記搬送位置から前記待機位置へ移動させる制御を行うようにしてあること
    を特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の工作機械。
  8. 前記マガジンは、円環状に複数の前記把持部を配列するタレット式であること
    を特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の工作機械。
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