JP2013205975A - 数値制御装置、数値制御方法、及び数値制御プログラム - Google Patents

数値制御装置、数値制御方法、及び数値制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】工作機械の工具交換動作をより高速化できる数値制御装置、数値制御方法、及び数値制御プログラムを提供する。
【解決手段】数値制御装置は、加工領域とATC領域で昇降可能な主軸ヘッド7と、主軸ヘッド7が回転可能に支持する主軸9と、複数のグリップアームが外周に設けてある回転可能な工具マガジンを備えた工作機械を制御する。次の工具4を保持するグリップアームがZ軸移動可能角度まで旋回した場合、主軸ヘッド7がATC原点からZ軸原点に向けて下降する。
【選択図】図9

Description

本発明は工作機械を制御する数値制御装置、数値制御方法、及び数値制御プログラムに関する。
従来、ワークに対して「ネジ切り」「孔開け」「座ぐり」等の加工を単一の装置で複合的に実行できる工作機械が公知である(例えば、特許文献1参照)。図11及び図12に例示する工作機械100は、工具交換装置(ATC)101が付設してある。工具交換装置はタップやドリル等の工具102を予め所定の収納箇所に多数収納する工具マガジン103を備える。工具マガジン103は複数のグリップアーム104を放射状に備えて回転可能である。複数のグリップアーム104は次の工具102を適時選択して、使用済みの工具102と自動交換する。
数値制御装置は以下のような工具交換動作を制御する。主軸ヘッド105が所定の位置(Z軸原点)まで上昇して、使用済みの工具102をグリップアーム104で保持する。更に主軸ヘッド105がATC原点まで上昇して、使用済みの工具102を主軸106から抜き取る。次に工具マガジン103が回転して、次の工具102を把持したグリップアーム104が所定の位置(割出位置)に移動する。その後主軸ヘッド105がZ軸原点まで下降して、次の工具102を主軸106に嵌挿する。
特公平7−22860号公報
従来の工作機械100の工具交換動作では、主軸ヘッド105の下降開始タイミングは移動中のグリップアーム104の位置が割出位置から一定の許容幅(M軸インポジション幅)に収まったときである(図12参照)。故に移動中のグリップアーム104がM軸インポジション幅に収まっていない場合、主軸ヘッド105は下降しないので待機時間が生じる。
本発明は、工作機械の工具交換動作をより高速化できる数値制御装置、数値制御方法、及び数値制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の第一態様である数値制御装置は、原点位置よりもワークが配置してある側の前記ワークに対する加工動作を行う加工領域と、前記原点位置よりも前記加工領域とは反対側の工具の交換動作を行う工具交換領域で移動可能な主軸ヘッドと、前記主軸ヘッドが回転可能に支持し、前記主軸ヘッドの前記加工領域側に向けて開口する筒孔状をなし、前記工具を装着可能な主軸と、前記工具を保持可能な複数のグリップアームが外周に設けてあり、一軸線を中心に回転可能な工具マガジンとを備えた工作機械を制御する数値制御装置であって、前記工具の交換動作開始時に、前記主軸ヘッドを前記原点位置に移動する原点復帰手段と、前記原点復帰手段が前記原点位置に移動した前記主軸ヘッドを、前記工具交換領域内の特定位置まで移動することで、所定の割出位置に位置する前記グリップアームが前記主軸に装着してある前記工具を抜き出す第一移送手段と、少なくとも前記第一移送手段が前記主軸ヘッドの移動を開始した後、前記工具マガジンを回転して、前記主軸から抜き出した使用済みの前記工具を保持する前記グリップアームを前記割出位置から離間する方向に回転し、且つ、前記主軸に装着する次の前記工具を保持する前記グリップアームを前記割出位置に向けて回転する回転割出手段と、前記回転割出手段が前記次の工具を保持する前記グリップアームを所定のヘッド起動位置まで回転した場合、前記主軸ヘッドを前記工具交換領域内で前記特定位置から移動することで、前記割出位置に位置する前記グリップアームが保持する前記次の工具を、前記主軸に装着する第二移送手段を備え、前記ヘッド起動位置は、前記次の工具が前記主軸の開口に対向する前記グリップアームの回転範囲であって前記割出位置を含むアーム許容幅よりも前記グリップアームの回転方向上流側に設けてあり、且つ、前記次の工具を保持する前記グリップアームの回転中に前記主軸ヘッドの移動を開始しても前記次の工具に干渉しない前記グリップアームの回転位置である。
第一態様の数値制御装置は、加工領域と工具交換領域で移動可能な主軸ヘッドと、主軸ヘッドが回転可能に支持する主軸と、複数のグリップアームが外周に設けてある回転可能な工具マガジンを備えた工作機械を制御する。主軸ヘッドが原点位置から工具交換領域内の特定位置まで移動することで、割出位置のグリップアームが主軸に装着してある工具を下方へ抜き出す。このように主軸ヘッドが移動を開始した後、工具マガジンが回転して、使用済みの工具を保持するグリップアームを割出位置から離間する方向に回転し、且つ、次の工具を保持するグリップアームを割出位置に向けて回転する。次の工具を保持するグリップアームが所定のヘッド起動位置まで回転した場合、主軸ヘッドが工具交換領域内で特定位置から移動することで、割出位置のグリップアームが保持する次の工具を主軸に装着する。ヘッド起動位置は、割出位置を含むアーム許容幅よりも回転方向上流側にある、次の工具を保持するグリップアームの回転中に主軸ヘッドの移動を開始しても次の工具に干渉しないグリップアームの回転位置である。
これにより、次の工具を保持するグリップアームが所定のヘッド起動位置まで回転すると、グリップアームがアーム許容幅まで回転する前に、主軸ヘッドが特定位置から移動する。グリップアームがヘッド起動位置から割出位置に向けて回転する間に、グリップアームが保持する次の工具に干渉しない。グリップアームをアーム許容幅内に位置決めする前に主軸ヘッドの移動を開始できるため、グリップアームの位置決め時に生じる主軸ヘッドの待機時間を削減でき、ひいては工作機械の工具交換動作をより高速化できる。
前記次の工具を保持する前記グリップアームの回転位置を検出する回転検出手段と、前記回転位置と、前記主軸ヘッドが移動可能な最も前記ワークに近い位置である移動限界位置の対応が定めてある移動制御テーブルと、前記第二移送手段は、前記回転検出手段が検出した前記回転位置に基づいて、前記移動制御テーブルを参照して前記移動限界位置を特定し、特定した前記移動限界位置に向けて前記主軸ヘッドを移動し、前記移動制御テーブルは、前記ヘッド起動位置よりも前記回転方向上流側にある前記回転位置に、前記移動限界位置として前記特定位置が対応付けてあり、前記ヘッド起動位置よりも前記回転方向下流側にある前記回転位置に、前記回転位置が前記割出位置に近接するほど前記原点位置に近接する前記移動限界位置が対応付けてあってもよい。この場合、次の工具を保持するグリップアームの回転位置に対応する移動限界位置まで、主軸ヘッドが移動するように制御する。次の工具に干渉しない範囲で、主軸ヘッドの移動位置を制御できる。ひいては、次の工具が他部材と接触して損傷することを確実に抑制しつつ、主軸ヘッドを最大限移動することができる。
前記移動制御テーブルは、少なくとも前記主軸ヘッドの移動速度及び前記グリップアームの回転速度に基づいて、前記次の工具に干渉することなく前記主軸ヘッドの待機時間が最短となる、前記回転位置と前記移動限界位置の位置関係が定めてあってもよい。この場合、主軸ヘッドの移動速度及びグリップアームの回転速度に基づいて、グリップアームの回転位置に対応する最適な移動限界位置を定めることができる。
本発明の第二態様である数値制御方法は、原点位置よりもワークが配置してある側の前記ワークに対する加工動作を行う加工領域と、前記原点位置よりも前記加工領域とは反対側の工具の交換動作を行う工具交換領域で移動可能な主軸ヘッドと、前記主軸ヘッドが回転可能に支持し、前記主軸ヘッドの前記加工領域側に向けて開口する筒孔状をなし、前記工具を装着可能な主軸と、前記工具を保持可能な複数のグリップアームが外周に設けてあり、一軸線を中心に回転可能な工具マガジンとを備えた工作機械を制御するための数値制御方法であって、前記工具の交換動作開始時に、前記主軸ヘッドを前記原点位置に移動する原点復帰ステップと、前記原点復帰ステップが前記原点位置に移動した前記主軸ヘッドを、前記工具交換領域内の特定位置まで移動することで、所定の割出位置に位置する前記グリップアームが前記主軸に装着してある前記工具を抜き出す第一移送ステップと、少なくとも前記第一移送ステップが前記主軸ヘッドの移動を開始した後、前記工具マガジンを回転して、前記主軸から抜き出した使用済みの前記工具を保持する前記グリップアームを前記割出位置から離間する方向に回転し、且つ、前記主軸に装着する次の前記工具を保持する前記グリップアームを前記割出位置に向けて回転する回転割出ステップと、前記回転割出ステップが前記次の工具を保持する前記グリップアームを所定のヘッド起動位置まで回転した場合、前記主軸ヘッドを前記工具交換領域内で前記特定位置から移動することで、前記割出位置に位置する前記グリップアームが保持する前記次の工具を、前記主軸に装着する第二移送ステップを備え、前記ヘッド起動位置は、前記次の工具が前記主軸の開口に対向する前記グリップアームの回転範囲であって前記割出位置を含むアーム許容幅よりも前記グリップアームの回転方向上流側に設けてあり、且つ、前記次の工具を保持する前記グリップアームの回転中に前記主軸ヘッドの移動を開始しても前記次の工具に干渉しない前記グリップアームの回転位置である。
本発明の第三態様である数値制御プログラムは、原点位置よりもワークが配置してある側の前記ワークに対する加工動作を行う加工領域と、前記原点位置よりも前記加工領域とは反対側の工具の交換動作を行う工具交換領域で移動可能な主軸ヘッドと、前記主軸ヘッドが回転可能に支持し、前記主軸ヘッドの前記加工領域側に向けて開口する筒孔状をなし、前記工具を装着可能な主軸と、前記工具を保持可能な複数のグリップアームが外周に設けてあり、一軸線を中心に回転可能な工具マガジンとを備えた工作機械であるコンピュータに、前記工具の交換動作開始時に、前記主軸ヘッドを前記原点位置に移動する原点復帰ステップ、前記原点復帰ステップが前記原点位置に移動した前記主軸ヘッドを、前記工具交換領域内の特定位置まで移動することで、所定の割出位置に位置する前記グリップアームが前記主軸に装着してある前記工具を抜き出す第一移送ステップ、少なくとも前記第一移送ステップが前記主軸ヘッドの移動を開始した後、前記工具マガジンを回転して、前記主軸から抜き出した使用済みの前記工具を保持する前記グリップアームを前記割出位置から離間する方向に回転し、且つ、前記主軸に装着する次の前記工具を保持する前記グリップアームを前記割出位置に向けて回転する回転割出ステップ、前記回転割出ステップが前記次の工具を保持する前記グリップアームを所定のヘッド起動位置まで回転した場合、前記主軸ヘッドを前記工具交換領域内で前記特定位置から移動することで、前記割出位置に位置する前記グリップアームが保持する前記次の工具を、前記主軸に装着する第二移送ステップ、を実行させ、前記ヘッド起動位置は、前記次の工具が前記主軸の開口に対向する前記グリップアームの回転範囲であって前記割出位置を含むアーム許容幅よりも前記グリップアームの回転方向上流側に設けてあり、且つ、前記次の工具を保持する前記グリップアームの回転中に前記主軸ヘッドの移動を開始しても前記次の工具に干渉しない前記グリップアームの回転位置である。
第二態様の数値制御方法及び第三態様の数値制御プログラムは、第一態様と同様に、次の工具を保持するグリップアームが所定のヘッド起動位置まで回転すると、グリップアームがアーム許容幅まで回転する前に、主軸ヘッドが特定位置から移動する。グリップアームがヘッド起動位置から割出位置に向けて回転する間に、グリップアームが保持する次の工具に干渉しない。グリップアームをアーム許容幅内に位置決めする前に主軸ヘッドの移動を開始できるため、グリップアームの位置決め時に生じる主軸ヘッドの待機時間を削減でき、ひいては工作機械の工具交換動作をより高速化できる。
工作機械1の斜視図である。 主軸ヘッド7の一部破断拡大図である。 工作機械1及び数値制御装置30の電気的構成を示すブロック図である。 フラッシュメモリ35の記憶領域の概念図である。 移動制御テーブル90の概念図である。 工具交換処理のフローチャートである。 主軸ヘッド7及びグリップアーム73を拡大した側面図である。 工具4を主軸9から抜き出す過程の主軸ヘッド7を拡大した縦断面図である。 工具4を主軸9に装着する過程の主軸ヘッド7を拡大した縦断面図である。 主軸ヘッド7及び工具マガジン21のタイミングチャートである。 従来の工作機械100の全体図である。 従来の工具102の着脱過程を示す、主軸ヘッド105を拡大した縦断面図である。
本発明の一実施形態である、工作機械1を制御する数値制御装置30について、図面を参照して説明する。
工作機械1の構成を説明する。図1に示すように、工作機械1は、鉄製のベース2、ベース2の上部に位置してワークを切削する機械本体3、機械本体3の上部に位置して主軸9に装着する工具4の交換を行う工具交換装置20、機械本体3及び工具交換装置20の周囲を取り囲むカバー(図示省略)等を備えたマシニングセンタである。カバーの前面に、操作パネル(図示省略)が設けてある。操作パネルは、入力部24(図3参照)、及び表示器25(液晶ディスプレイ)(図3参照)を備える。作業者は、表示器25の表示情報を確認し、入力部24を用いて、加工プログラム、工具の種類、工具情報、及び各種パラメータ等を入力する。
機械本体3の構成を説明する。図1に示すように、機械本体3は、角柱状のコラム5、主軸ヘッド7(図2参照)、主軸9、テーブル10等を備える。コラム5は、ベース2の上部後方に立設する。主軸ヘッド7は、コラム5の前面に沿って昇降する。主軸ヘッド7は、Z軸モータ53(図3参照)の駆動により、Z軸方向に移動する。主軸9は、主軸ヘッド7の下部に設けてある。主軸9には、工具4が装着され、主軸モータ54(図2参照)の駆動により回転する。テーブル10は、ベース2の上部中央に設けてある。テーブル10は、X軸モータ51(図3参照)、Y軸モータ52(図3参照)、ガイド機構(図示省略)によって、X軸方向、Y軸方向に移動する。コラム5の背面側に位置する制御箱6は、数値制御装置30(図3参照)を格納する。
テーブル10の移動機構を説明する。図1に示すように、テーブル10は、下部に直方体状の支持台12が設けてある。支持台12は、上面にX軸方向(機械本体3の左右方向)に延びる一対のX軸送りガイド(図示省略)を備える。一対のX軸送りガイドは、テーブル10を移動可能に支持する。
ベース2は、上部にY軸方向(機械本体3の奥行き方向)に延びる一対のY軸送りガイド(図示省略)を備える。一対のY軸送りガイドは、ベース2の長手方向に沿って延設する。一対のY軸送りガイドは、支持台12を移動可能に支持する。ベース2は、上部にY軸モータ52(図3参照)を備える。Y軸モータ52は、テーブル10をY軸送りガイドに沿ってY軸方向に移動駆動する。支持台12は、上部にX軸モータ51(図3参照)を備える。X軸モータ51は、テーブル10をX軸送りガイドに沿ってX軸方向に移動駆動する。X軸モータ51及びY軸モータ52は、サーボモータである。
テーブル10の左右両側は移動方向に収縮可能なカバー13,14を備える。支持台12の前側は移動方向に収縮可能なカバー15を備える。支持台12の後側はY軸後ろカバーを備える。カバー13,14,15、及びY軸後ろカバーは、X軸送りガイド及びY軸送りガイドを常に覆う。故に工作機械1は、加工領域から飛散する切粉、及びクーラント液の飛沫等が各軸送りガイド上に落下するのを防止できる。
主軸ヘッドの昇降機構を説明する。図2に示すように、コラム5の前面側(図2における左側)で上下方向に延設するガイドレール(図示外)は、リニアガイドを介して主軸ヘッド7を昇降自在に支持する。主軸ヘッド7の上部には、主軸9を回転させる主軸モータ54が固定してある。
コラム5の前面では、上側軸受部27と下側軸受部28が、上下方向に延設したボールねじ26を回転可能に支持する。主軸ヘッド7の背面に固定したナット29に対して、ボールねじ26がねじ込まれて挿通する。ボールねじ26の上端部は、カップリング(図示外)を介して上側軸受部27の上部に固定したZ軸モータ53(図3参照)の駆動軸に連結する。ボールねじ26は、Z軸モータ53の駆動によって正逆両方向に回転する。ボールねじ26が正逆方向に回転すると、ボールねじ26に螺合するナット29が昇降し、ナット29に連結する主軸ヘッド7がZ軸方向(図2の矢印A方向)に昇降移動する。
テーブル10(図1参照)上に固定したワーク(被加工物)に対して、主軸ヘッド7が昇降すると共に、主軸9が回転して、工具4は切削加工を行う。具体的には、図7に示すように、主軸ヘッド7は、Z軸の機械原点であるZ軸原点よりも下方の加工領域で加工動作を行う。主軸ヘッド7は、Z軸原点よりも上方の工具交換領域(ATC領域)で、工具4の交換動作を行う。尚、機械原点とは、X軸、Y軸の機械座標が0である位置、及びZ軸の機械座標が加工可能な上限位置である。主軸ヘッド7がZ軸原点にある場合、Z軸位置は「480.000」である。主軸ヘッド7がATC領域内の基準位置であるATC原点にある場合、Z軸位置は「615.000」である。尚、Z軸位置は、主軸ヘッド7の下端面の高さであり、単位はmmである。
主軸ヘッド7の内部構造を説明する。図2に示すように、主軸ヘッド7の前方下部の内側では、上下方向に回転軸を有する主軸9が回転可能に支持してある。主軸9は、カップリング23を介して主軸ヘッド7の上部に固定した主軸モータ54の駆動軸に連結する。主軸9は主軸モータ54の回転駆動によって回転する。主軸9の先端部(下端部)には、工具ホルダ17のテーパ装着部17aを装着するためのテーパ穴18が設けてある。テーパ穴18にテーパ装着部17aを装着すると、主軸9の内部に設けたホルダ挟持部材19が、テーパ装着部17aから上方に突出するプルスタッド17bを挟持する。主軸9は内部にドローバー81を備える。ドローバー81がホルダ挟持部材19を下方に押圧すると、ホルダ挟持部材19はプルスタッド17bの挟持を解除する。
主軸ヘッド7の後方上部の内側では、逆L字型(図2参照)のクランクレバー60が支軸61を介して揺動自在に軸支してある。クランクレバー60は、垂直方向に延びる垂直レバー60bと、垂直レバー60bの下端部から前方に向かって略水平に延びる水平レバー60aを主体に構成してある。水平レバー60aの先端部は、ドローバー81に直交して突設するピン65に係合可能である。垂直レバー60bの背面上部には、板カム体66が固定してある。板カム体66は、上側軸受部27に固定したカムフォロア67と接離可能である。垂直レバー60bと主軸ヘッド7の間には、引張コイルバネが弾力的に介装する。クランクレバー60を右側面から見た場合、クランクレバー60は時計回りに常時付勢してあるので、工具交換動作時以外、水平レバー60aはピン65から離れている。
例えば、主軸9のテーパ穴18に工具ホルダ17のテーパ装着部17aを装着した状態では、主軸ヘッド7が上昇すると、クランクレバー60に設けた板カム体66がカムフォロア67に摺動する。この場合、クランクレバー60は、右側面から見た場合に、支軸61を中心に反時計回りに回転する。すると、水平レバー60aはピン65に係合しつつ下方に押圧するので、ドローバー81がホルダ挟持部材19を下方に付勢し、ホルダ挟持部材19がプルスタッド17bの挟持を解除する。このように、工具4を保持する工具ホルダ17は、主軸9に対して着脱可能である。
工具交換装置20の構造を説明する。図2に示すように、工具交換装置20は、工具マガジン21を備える。工具マガジン21は、鍔付き円筒状のマガジン本体71と、マガジン本体71の鍔部72の裏面の外周に沿って揺動可能に列設した複数のグリップアーム73を主体に構成してある。フレーム78に固定したマガジン支持台87は、工作機械1の前側に向かって斜め下方に延びる支軸75を回転可能に支持する。マガジン本体71は支軸75に外挿してある。マガジン本体71は、工作機械1の前方に、円形状の鍔部72の正面を向けて配置してあり、回転可能に支持してある。
マガジン本体71は、支軸75を内挿した筒状のボス部74と、ボス部74の外周面の前端側に鍔状に設けた鍔部72を主体に構成してある。ボス部74の後端部には、支軸75を中心とする割出円板77が外挿して固定してある。割出円板77の背面側(主軸ヘッド7に対向する面)には、ローラ形状のカムフォロア(図示外)が複数のグリップアーム73の配設位置に対応して各々設けてある。
マガジン支持台87の上部には、ケーシング82が固定してある。ケーシング82の上部には、マガジン本体71の回転割出用のマガジンモータ55が固定してある。ケーシング82の内側では、マガジンモータ55の回転軸に対して、複数のギヤ(図示外)とカム(図示外)からなる回転割出機構の一部が連結する。この回転割出機構のカムに形成したカム溝(図示外)に対して、割出円板77の複数のカムフォロアが順次嵌合する。これにより、割出円板77は間欠的な割出回転を行うことができ、複数のグリップアーム73の中の1つをマガジン本体71の最下方に位置決めできる。
複数のグリップアーム73の先端側に、工具ホルダ17を保持可能な把持部73a(図7参照)が設けてある。複数のグリップアーム73のうち、マガジン本体71の最下方位置に割り出された1本のグリップアーム73のみが、図示外のカム機構を利用することで、主軸ヘッド7の昇降動作に伴って揺動する。最下方位置のグリップアーム73の把持部73aは、主軸9に近接する「近接位置」と、主軸9から離間する「退避位置」との間を移動する。該最下方位置は割出位置である。
工作機械1の電気的構成を説明する。図3に示すように、工作機械1は数値制御装置30を備える。数値制御装置30は、CPU31、ROM32、RAM33、フラッシュメモリ35、入出力インタフェース34、タイマ36、軸制御回路41a〜45a、サーボアンプ41〜44、微分器51b〜54b等を備える。ROM32は、加工プログラムを解析して実行する本発明の制御プログラム等を記憶している。RAM33は、後述する制御プログラムの実行中に算出した値等を一時的に記憶する。図4に示すように、フラッシュメモリ35には、後述の移動制御テーブル(図5参照)を記憶するテーブル記憶領域351、作業者が入力して登録した種々の加工プログラム記憶領域352等が設けてある。
サーボアンプ41〜44は、X軸モータ51、Y軸モータ52、Z軸モータ53、主軸モータ54に接続している。X軸モータ51及びY軸モータ52は、テーブル10を夫々X軸方向、Y軸方向に移動駆動する。Z軸モータ53は、主軸ヘッド7をZ軸方向に移動駆動する。主軸モータ54は、主軸9を回転駆動する。軸制御回路45aは、マガジンモータ55に接続している。マガジンモータ55は、工具マガジン21を回転移動する。マガジンモータ55は、エンコーダ55aを備える。軸制御回路45aは、エンコーダ55aの角度フィードバック信号に基づいて、角度のフィードバック制御を実行できる。
X軸モータ51、Y軸モータ52、Z軸モータ53、主軸モータ54は、エンコーダ51a〜54aを備える。軸制御回路41a〜44aは、CPU31からの移動指令量を受けて、電流指令量(トルク指令値)をサーボアンプ41〜44に出力する。サーボアンプ41〜44は、この指令を受けてモータ51〜54に駆動電流を出力する。エンコーダ51a〜54aは、軸制御回路41a〜44aに位置フィードバック信号を入力する。軸制御回路41a〜44aは、位置のフィードバック制御を行う。微分器51b〜54bは、エンコーダ51a〜54aが入力した位置フィードバック信号を微分して速度フィードバック信号に変換し、軸制御回路41a〜44aに速度フィードバック信号を出力する。軸制御回路41a〜44aは、速度フィードバックの制御を行う。
電流検出器41b〜44bは、サーボアンプ41〜44がモータ51〜54に出力する駆動電流を検出する。電流検出器41b〜44bが検出した駆動電流は、軸制御回路41a〜44aにフィードバックする。軸制御回路41a〜44aは、フィードバックした駆動電流によって電流(トルク)制御を行う。軸制御回路45aは、CPU31からの移動指令量を受けてマガジンモータ55を駆動する。入力部24及び表示器25は、入出力インタフェース34に接続している。
移動制御テーブル90を説明する。図5に示すように、移動制御テーブル90には、主軸ヘッド7のZ軸位置と、工具マガジン21のM軸角度(つまり、工具マガジン21の回転位置)が対応付けてある。尚、移動制御テーブル90が定めるM軸角度は、複数のグリップアーム73のうちで、工具交換動作時に寄与するグリップアーム73(基準アーム)が割出位置に位置する時を基準(0度)としている。
本実施形態の基準アームは、主軸9から使用済みの工具4を抜き出す場合は、使用済みの工具4を保持するグリップアーム73(第一基準アーム)であり、主軸9に次の工具4を装着する場合は、次の工具4を保持するグリップアーム73(第二基準アーム)である。第一基準アームの回転方向は、割出位置から離間する方向であり、第二基準アームの回転方向は、割出位置に近接する方向である。
移動制御テーブル90は、基準アームの保持する工具4が正常に工具交換できる主軸ヘッド7のZ軸位置及びグリップアーム73のM軸角度の位置関係を定める。正常に工具交換できるとは、工具4がホルダ挟持部材19以外の他部材(例えば、主軸ヘッド7、テーパ穴18の下端部)に衝突しない(工具4に干渉しない)ことをいう。
より詳細には、移動制御テーブル90では、主軸9から使用済みの工具4を抜き出す場合に、上昇中の主軸ヘッド7のZ軸位置に対応付けて、第一基準アームが回転可能(工具マガジン21が回転可能)な最も回転方向下流側のM軸角度(M軸回転限界角度)が定めてある。第一基準アームのM軸角度がM軸回転限界角度より大きい場合、第一基準アームはM軸回転限界角度よりも回転方向下流側(つまり、M軸回転限界角度よりも割出位置から離間した側)に位置する。この場合、主軸ヘッド7のATC原点へ向けた上昇量が不十分な状態で、第一基準アームが割出位置から離間する方向に大きく回転することになるため、使用済みの工具4はホルダ挟持部材19以外の他部材に衝突する。
更に移動制御テーブル90では、主軸9に次の工具4を装着する場合に、回転中の第二基準アームのM軸角度に対応付けて、主軸ヘッド7が下降可能な最も低いZ軸位置(Z軸移動限界位置)が定めてある。主軸ヘッド7のZ軸位置がZ軸移動限界位置より小さい場合、主軸ヘッド7がZ軸移動限界位置よりも下側(つまり、Z軸移動限界位置よりもZ軸原点に近接した側)に位置する。この場合、第二基準アームの割出位置へ向けた回転量が不十分な状態で、主軸ヘッド7がZ軸原点に向けて大きく下降することになるため、次の工具4はホルダ挟持部材19以外の他部材に衝突する。
図5に例示する移動制御テーブル90では、ATC原点にある主軸ヘッド7のZ軸位置が、「615.000」である。主軸ヘッド7がATC原点から下降するのに応じて、Z軸位置が小さくなる。Z軸位置が「614.500」を超える場合、対応するM軸角度に「干渉しない」が定めてある。これは、Z軸位置が「614.500」を超える場合に工具マガジン21の回転を開始すると、第一基準アームの保持する使用済みの工具4に干渉することなく、第一基準アームを割出位置から離間できることを示す。
つまり、Z軸位置「614.500」〜「615.000」は、従来と同様に第一基準アームを適正に割出位置から回転可能な工具マガジン21の回転開始タイミングとなる、主軸ヘッド7の昇降範囲(つまり、Z軸インポジション幅)である。具体的には、Z軸インポジション幅は、使用済みの工具4が主軸9の外部に抜け出す主軸ヘッド7の昇降範囲であって、その上端にATC原点を含む(図7参照)。尚、Z軸インポジション幅のうちで最も小さいZ軸位置を、Z軸INP位置という。
Z軸位置「550.000」には、M軸角度「0.300」が対応している。本実施形態では、Z軸位置「550.000」が、第一基準アームの回転を開始する、上昇中の主軸ヘッド7のZ軸位置(M軸回転可能位置)である。上昇中の主軸ヘッド7がM軸回転可能位置にある場合、第一基準アームは「0.300」のM軸角度まで回転可能である。
一方、移動制御テーブル90では、割出位置にあるグリップアーム73のM軸角度が「0.000」(単位:度)である。グリップアーム73が割出位置から離間するのに応じて、M軸角度が大きくなる。M軸角度が「0.300」未満である場合、対応するZ軸位置に「干渉しない」が定めてある。これは、M軸角度が「0.300」未満である場合に主軸ヘッド7の下降を開始すると、第二基準アームの保持する次の工具4に干渉することなく、主軸9に次の工具4を装着できることを示す。
つまり、M軸角度「0.000」〜「0.300」は、従来と同様に次の工具4を主軸9に適正に装着可能な主軸ヘッド7の下降開始タイミングとなる、第二基準アームの回転範囲(つまり、M軸インポジション幅)である。具体的には、M軸インポジション幅は、次の工具4が主軸9のテーパ穴18の直下に位置する第二基準アームの回転範囲であって、その範囲の中心に割出位置を含む(図8及び図9参照)。尚、M軸インポジション幅のうちで最も大きいM軸角度を、M軸INP角度という。
M軸角度「5.000」には、Z軸位置「614.500」が対応している。本実施形態では、M軸角度「5.000」が、主軸ヘッド7の下降を開始する、回転中の第二基準アームのM軸位置(Z軸移動可能角度)である。回転中の第二基準アームがZ軸移動可能角度にある場合、主軸ヘッド7は「614.500」のZ軸位置まで下降可能である。
更に移動制御テーブル90では、M軸角度が「0.300」〜「5.000」の範囲では、M軸角度が大きくなるほど、対応するZ軸位置が「550.000」〜「614.500」の範囲で大きくなるように、M軸角度とZ軸位置を対応付ける。つまり、上昇中の主軸ヘッド7のZ軸位置が大きくなるほど、第一基準アームはより大きいM軸角度まで回転可能であり、回転中の第二基準アームのM軸角度が小さくなるほど、主軸ヘッド7はより小さいZ軸位置まで下降可能である。
移動制御テーブル90は、工作機械1の種類、サイズ、形状等に応じて、あらかじめ製造者等が設定する。具体的には、主軸ヘッド7の下降時に次の工具4に干渉することなく基準アームの待機時間が最短となり、且つ、基準アームの回転時に使用済みの工具4に干渉することなく主軸ヘッド7の待機時間が最短となる、Z軸位置とM軸角度の位置関係を定めればよい。例えば、製造者等は、少なくとも主軸ヘッド7の昇降速度及びグリップアーム73の回転速度に基づいて、工作機械1を用いた実験または計算を行って、上記のZ軸位置とM軸角度の位置関係を定めればよい。
工作機械1の工具交換動作を説明する。工作機械1の工具交換動作は、数値制御装置30が以下の工具交換処理によって制御する。工具交換処理は、ROM32の制御プログラムに基づいて、CPU31が加工プログラム記憶領域352の加工プログラムを解析して実行する。
図6に示すように、工具交換処理では、CPU31は主軸ヘッド7をZ軸原点まで移動するように指令する(S1)。具体的には、CPU31の移動指令によってZ軸モータ53が回転して、主軸ヘッド7はワークの加工位置からZ軸原点まで上昇する。また、CPU31の制御によって主軸モータ54が回転して、主軸9の回転角度位置が自動工具交換を行う所定位置になる。これにより、主軸オリエント動作が完了する。
ステップS1の実行後、CPU31は主軸ヘッド7をATC原点まで移動するように指令する(S3)。具体的には、CPU31の移動指令によってZ軸モータ53が回転して、主軸ヘッド7はワークのZ軸原点からATC原点に向けて上昇する。ステップS3で上昇する主軸ヘッド7のZ軸位置を、エンコーダ53aの位置フィードバック信号によってモニタリングする。モニタリングしたZ軸位置を、Z軸モニタ位置という。CPU31はZ軸モニタ位置が移動制御テーブル90の定めるZ軸INP位置以上であるか否かを判断する(S5)。本実施形態では、Z軸モニタ位置が「614.500」以上である場合、CPU31はZ軸INP位置以上であると判断する(S5:YES)。Z軸モニタ位置が「614.500」未満である場合、CPU31はZ軸INP位置以上でないと判断する(S5:NO)。
Z軸モニタ位置がZ軸INP位置以上でない場合(S5:NO)、主軸ヘッド7はZ軸インポジション幅よりも下側にある。この場合、CPU31はZ軸モニタ位置が移動制御テーブル90の定めるM軸回転可能位置以上であるか否かを判断する(S7)。本実施形態では、Z軸モニタ位置が「550.000」以上である場合、CPU31はM軸回転可能位置以上であると判断する(S7:YES)。Z軸モニタ位置が「550.000」未満である場合、CPU31はM軸回転可能位置以上でないと判断する(S7:NO)。Z軸モニタ位置がM軸回転可能位置以上でない場合(S7:NO)、主軸ヘッド7はM軸回転可能位置よりも下側にあるため、処理はステップS5に戻る。
Z軸モニタ位置がM軸回転可能位置以上である場合(S7:YES)、CPU31はZ軸モニタ位置に対応するM軸回転限界角度を特定する(S9)。具体的には、CPU31は移動制御テーブル90を参照して、Z軸モニタ位置(Z軸位置)に対応するM軸回転限界角度(M軸角度)を特定する。尚、移動制御テーブル90がZ軸モニタ位置に対応するZ軸位置を定めていない場合は、CPU31はZ軸モニタ位置に最も近い2つのZ軸位置に対応する2つのM軸角度を線形補間して、Z軸モニタ位置に対応するM軸回転限界角度を算出する。
CPU31は工具マガジン21をステップS9で算出したM軸回転限界角度まで回転するように指令する(S11)。具体的には、CPU31の回転指令によってマガジンモータ55が回転して、使用済みの工具4を保持するグリップアーム73(第一基準アーム)がM軸回転限界角度まで回転する。その後、処理はステップS5に戻る。これにより、主軸ヘッド7がM軸回転可能位置からZ軸INP位置まで上昇する間、第一基準アームがZ軸モニタ位置に対応するM軸回転限界角度まで回転する。
Z軸モニタ位置がZ軸INP位置以上である場合(S5:YES)、主軸ヘッド7はZ軸インポジション幅内にあるから、CPU31は工具マガジン21をM軸目標割出角度まで回転するように指令する(S13)。具体的には、CPU31の回転指令によってマガジンモータ55が回転して、次の工具4を保持するグリップアーム73(第二基準アーム)がM軸目標割出角度まで回転する。M軸目標割出角度は、CPU31が算出した、第二基準アームを現在位置から割出位置まで回転するのに必要なM軸角度である。これにより、主軸ヘッド7がZ軸INP位置からATC原点まで上昇する間、第二基準アームが割出位置に向けて回転する。ステップS13で回転する第二基準アームのM軸角度を、エンコーダ55aの角度フィードバック信号によってモニタリングする。モニタリングしたM軸角度を、M軸モニタ角度という。
ステップS13の実行後、CPU31はM軸目標割出角度からM軸モニタ角度を減じた絶対値であるM軸進捗角度を算出する(S15)。M軸進捗角度は、割出位置のM軸角度「0.000」を基準とした第二基準アームの傾斜角度である。CPU31は算出したM軸進捗角度が移動制御テーブル90の定めるM軸INP角度以下であるか否かを判断する(S17)。本実施形態では、M軸進捗角度が「0.300」以下である場合、CPU31はM軸INP角度以下であると判断する(S17:YES)。M軸進捗角度が「0.300」を超える場合、CPU31はM軸INP角度以下でないと判断する(S17:NO)。
M軸進捗角度がM軸INP角度以下でない場合(S17:NO)、第二基準アームはM軸インポジション幅よりも回転方向上流側にある。この場合、CPU31はM軸進捗角度が移動制御テーブル90の定めるZ軸移動可能角度以下であるか否かを判断する(S19)。本実施形態では、M軸進捗角度が「5.000」以下である場合、CPU31はZ軸移動可能角度以下であると判断する(S19:YES)。M軸進捗角度が「5.000」を超える場合、CPU31はZ軸移動可能角度以下でないと判断する(S19:NO)。M軸進捗角度がZ軸移動可能角度以下でない場合(S19:NO)、第二基準アームはZ軸移動可能角度よりも回転方向上流側にあるため、処理はステップS15に戻る。
M軸進捗角度がZ軸移動可能角度以下である場合(S19:YES)、第二基準アームはZ軸移動可能角度に達しているため、CPU31はM軸進捗角度に対応するZ軸移動限界位置を特定する(S21)。具体的には、CPU31は移動制御テーブル90を参照して、M軸進捗角度(M軸角度)に対応するZ軸移動限界位置(Z軸位置)を特定する。尚、移動制御テーブル90がM軸進捗角度に対応するM軸角度を定めていない場合は、CPU31はM軸進捗角度に最も近い2つのM軸角度に対応する2つのZ軸位置を線形補間して、M軸進捗角度に対応するZ軸移動限界位置を算出する。
CPU31は主軸ヘッド7をステップS21で算出したZ軸移動限界位置まで移動するように指令する(S23)。具体的には、CPU31の移動指令によってZ軸モータ53が回転して、主軸ヘッド7はワークのATC原点からZ軸原点に向けて下降する。その後、処理はステップS15に戻る。これにより、第二基準アームがZ軸移動可能角度からM軸INP角度まで回転する間、主軸ヘッド7がM軸進捗角度に対応するZ軸移動限界位置まで下降する。
M軸進捗角度がM軸INP角度以下である場合(S17:YES)、第二基準アームはM軸インポジション幅内にあるから、CPU31は主軸ヘッド7をZ軸原点まで移動するように指令する(S25)。具体的には、CPU31の移動指令によってZ軸モータ53が回転して、主軸ヘッド7はZ軸原点まで下降する。これにより、第二基準アームがM軸INP角度から割出位置まで回転する間、主軸ヘッド7がZ軸原点に向けて下降する。その後、工具交換処理(図6)が終了する。
工具交換処理(図6)によって実行される工具交換動作の具体例を説明する。工具交換時には、加工領域に位置する主軸ヘッド7が、図7に示すZ軸原点に移動する(S1)。このとき、割出位置のグリップアーム73が、退避位置から近接位置に移動する。主軸ヘッド7がZ軸原点に到達すると、グリップアーム73の把持部73aは、主軸9に装着されている使用済みの工具4を保持する。その後、主軸ヘッド7がATC領域内を上昇するのに伴って(S3)、ホルダ挟持部材19がドローバー81を押圧してプルスタッド17bの挟持を解除する。
図7及び図10に示すように、上昇中の主軸ヘッド7がM軸回転可能位置に達すると(S7:YES)、使用済みの工具4を保持したグリップアーム73(第一基準アーム)が割出位置から回転を開始する(S9、S11)。すなわち、主軸ヘッド7がM軸回転可能位置からZ軸INP位置まで上昇するのに伴って、第一基準アームがZ軸位置に応じたM軸回転限界角度まで回転する。主軸ヘッド7が上昇するほど、第一基準アームは回転方向下流側に大きく回転する。これにより、図8に示すように、主軸ヘッド7の上昇中に第一基準アームが割出位置から離間する方向に回転して、使用済みの工具4をホルダ挟持部材19以外の他部材に干渉しないように主軸9から下方に抜き取る。
図7及び図10に示すように、上昇中の主軸ヘッド7がZ軸INP位置に達すると(S5:YES)、次の工具4を保持したグリップアーム73(第二基準アーム)が割出位置に向けて回転する(S13)。図9及び図10に示すように、回転中の第二基準アームがZ軸移動可能角度に達すると(S19:YES)、主軸ヘッド7が下降を開始する(S21、S23)。すなわち、第二基準アームの回転に伴って、主軸ヘッド7がM軸角度に応じたZ軸移動限界位置まで下降する。第二基準アームが回転するほど、主軸ヘッド7は大きく下降する。これにより、図9に示すように、第二基準アームの回転中に主軸ヘッド7が下降して、次の工具4をホルダ挟持部材19以外の他部材に干渉しないように主軸9に挿入する。
図9及び図10に示すように、回転中の第二基準アームがM軸INP角度に達すると(S17:YES)、主軸ヘッド7がZ軸原点まで下降する(S25)。これにより、ホルダ挟持部材19がドローバー81の押圧を中断してプルスタッド17bを挟持することで、工具4が主軸9に装着する(図2参照)。その後、主軸ヘッド7がZ軸原点位置から加工領域内を下降するのに伴って、割出位置のグリップアーム73が近接位置から退避位置に移動する。加工領域では、新たな工具4を使用してワーク加工が実行される。
以上説明したように、本実施形態の数値制御装置30は、加工領域とATC領域で移動可能な主軸ヘッド7と、主軸ヘッド7が回転可能に支持する主軸9と、複数のグリップアーム73が外周に設けてある回転可能な工具マガジン21を備えた工作機械1を制御する。主軸ヘッド7が原点位置からATC原点(特定位置)まで移動することで、割出位置のグリップアーム73が主軸9に装着してある工具4を抜き出す。このように主軸ヘッド7が移動を開始した後、工具マガジン21が回転して、使用済みの工具4を保持するグリップアーム73を割出位置から離間する方向に回転し、且つ、次の工具4を保持するグリップアーム73を割出位置に向けて回転する。このように次の工具4を保持するグリップアーム73が回転を開始した後、主軸ヘッド7がATC領域内でATC原点から移動することで、割出位置のグリップアーム73が保持する次の工具4を主軸9に装着する。
詳細には、主軸ヘッド7がM軸回転可能位置(アーム起動位置)まで移動した場合、工具マガジン21が回転する。M軸回転可能位置は、ATC原点を含むZ軸インポジション幅(主軸許容幅)よりもZ軸原点側にある、主軸ヘッド7の移動中に使用済みの工具4を保持するグリップアーム73の回転を開始しても使用済みの工具4に干渉しない主軸ヘッド7のZ軸位置(移動位置)である。これにより、主軸ヘッド7がM軸回転可能位置まで移動すると、主軸ヘッド7がZ軸インポジション幅まで移動する前に、使用済みの工具4を保持するグリップアーム73が、割出位置から離間する方向に回転する。この場合、主軸ヘッド7がM軸回転可能位置からATC原点に向けて移動する間に、グリップアーム73が保持する使用済みの工具4に干渉しない。主軸ヘッド7をZ軸インポジション幅内に位置決めする前にグリップアーム73の回転を開始できるため、主軸ヘッド7の位置決め時に生じるグリップアーム73の待機時間を削減でき、ひいては工作機械1の工具交換動作をより高速化できる。
また、次の工具4を保持するグリップアーム73がZ軸移動可能角度(ヘッド起動位置)まで回転した場合、主軸ヘッド7が移動する。Z軸移動可能角度は、割出位置を含むM軸インポジション幅(アーム許容幅)よりも回転方向上流側にある、次の工具4を保持するグリップアーム73の回転中に主軸ヘッド7の移動を開始しても次の工具4に干渉しないグリップアーム73のM軸角度(回転位置)である。これにより、次の工具4を保持するグリップアーム73がZ軸移動可能角度まで回転すると、グリップアーム73がM軸インポジション幅まで回転する前に、主軸ヘッド7がATC原点から移動する。グリップアーム73がZ軸移動可能角度から割出位置に向けて回転する間に、グリップアーム73が保持する次の工具4に干渉しない。グリップアーム73をM軸インポジション幅内に位置決めする前に主軸ヘッド7の移動を開始できるため、グリップアーム73の位置決め時に生じる主軸ヘッド7の待機時間を削減でき、ひいては工作機械1の工具交換動作をより高速化できる。
更に移動制御テーブル90に基づいて、以下のような制御が行われる。すなわち、主軸ヘッド7のZ軸位置に対応するM軸回転限界角度(回転限界位置)まで、使用済みの工具4を保持するグリップアーム73が回転するように制御する。使用済みの工具4に干渉しない範囲でグリップアーム73の回転位置を制御できるので、使用済みの工具4が他部材と接触して損傷することを確実に抑制しつつ、グリップアーム73を最大限回転できる。また、次の工具4を保持するグリップアーム73のM軸角度に対応するZ軸移動限界位置(移動限界位置)まで、主軸ヘッド7が移動するように制御する。次の工具4に干渉しない範囲で主軸ヘッド7の移動位置を制御できるので、次の工具4が他部材と接触して損傷することを確実に抑制しつつ、主軸ヘッド7を最大限移動することができる。
上記実施形態では、原点復帰手段の一例が「ステップS1を実行するCPU31」である。第一移送手段の一例が「ステップS3を実行するCPU31」である。回転割出手段の一例が「ステップS11及びS13を実行するCPU31」である。第二移送手段の一例が「ステップS23及びS25を実行するCPU31」である。原点復帰ステップの一例が「ステップS1」である。第一移送ステップの一例が「ステップS3」である。回転割出ステップの一例が「ステップS11及びS13」である。第二移送ステップの一例が「ステップS23及びS25」である。
本発明の数値制御装置は、上記実施形態に限らず、各種の変形が可能である。例えば、主軸ヘッド7の移動位置を、Z軸位置(機械座標)ではなく、相対座標や絶対座標で制御してもよい。グリップアーム73の回転位置を、M軸角度(相対角度)ではなく、絶対角度や位置座標で制御してもよい。
移動制御テーブル90は、工作機械1に複数設けてもよい。例えば、主軸ヘッド7の昇降速度やグリップアーム73の回転速度等が異なるモード毎に複数の移動制御テーブル90を設けて、実行中のモードに応じて最適な移動制御テーブル90を使用してもよい。また、移動制御テーブル90は、主軸9から使用済みの工具4を抜き出す場合に使用するテーブルと、主軸9に次の工具4を装着する場合に使用するテーブルに分けてもよい。尚、工作機械1は、主軸ヘッド7が昇降するものではなく、主軸ヘッド7が前後に移動する横型のものでもよい。
1 工作機械
4 工具
7 主軸ヘッド
9 主軸
21 工具マガジン
30 数値制御装置
31 CPU
53a エンコーダ
55a エンコーダ
73 グリップアーム
90 移動制御テーブル

Claims (5)

  1. 原点位置よりもワークが配置してある側の前記ワークに対する加工動作を行う加工領域と、前記原点位置よりも前記加工領域とは反対側の工具の交換動作を行う工具交換領域で移動可能な主軸ヘッドと、前記主軸ヘッドが回転可能に支持し、前記主軸ヘッドの前記加工領域側に向けて開口する筒孔状をなし、前記工具を装着可能な主軸と、前記工具を保持可能な複数のグリップアームが外周に設けてあり、一軸線を中心に回転可能な工具マガジンとを備えた工作機械を制御する数値制御装置であって、
    前記工具の交換動作開始時に、前記主軸ヘッドを前記原点位置に移動する原点復帰手段と、
    前記原点復帰手段が前記原点位置に移動した前記主軸ヘッドを、前記工具交換領域内の特定位置まで移動することで、所定の割出位置に位置する前記グリップアームが前記主軸に装着してある前記工具を抜き出す第一移送手段と、
    少なくとも前記第一移送手段が前記主軸ヘッドの移動を開始した後、前記工具マガジンを回転して、前記主軸から抜き出した使用済みの前記工具を保持する前記グリップアームを前記割出位置から離間する方向に回転し、且つ、前記主軸に装着する次の前記工具を保持する前記グリップアームを前記割出位置に向けて回転する回転割出手段と、
    前記回転割出手段が前記次の工具を保持する前記グリップアームを所定のヘッド起動位置まで回転した場合、前記主軸ヘッドを前記工具交換領域内で前記特定位置から移動することで、前記割出位置に位置する前記グリップアームが保持する前記次の工具を、前記主軸に装着する第二移送手段を備え、
    前記ヘッド起動位置は、前記次の工具が前記主軸の開口に対向する前記グリップアームの回転範囲であって前記割出位置を含むアーム許容幅よりも前記グリップアームの回転方向上流側に設けてあり、且つ、前記次の工具を保持する前記グリップアームの回転中に前記主軸ヘッドの移動を開始しても前記次の工具に干渉しない前記グリップアームの回転位置である数値制御装置。
  2. 前記次の工具を保持する前記グリップアームの回転位置を検出する回転検出手段と、
    前記回転位置と、前記主軸ヘッドが移動可能な最も前記ワークに近い位置である移動限界位置の対応が定めてある移動制御テーブルと、
    前記第二移送手段は、前記回転検出手段が検出した前記回転位置に基づいて、前記移動制御テーブルを参照して前記移動限界位置を特定し、特定した前記移動限界位置に向けて前記主軸ヘッドを移動し、
    前記移動制御テーブルは、
    前記ヘッド起動位置よりも前記回転方向上流側にある前記回転位置に、前記移動限界位置として前記特定位置が対応付けてあり、
    前記ヘッド起動位置よりも前記回転方向下流側にある前記回転位置に、前記回転位置が前記割出位置に近接するほど前記原点位置に近接する前記移動限界位置が対応付けてある請求項1に記載の数値制御装置。
  3. 前記移動制御テーブルは、少なくとも前記主軸ヘッドの移動速度及び前記グリップアームの回転速度に基づいて、前記次の工具に干渉することなく前記主軸ヘッドの待機時間が最短となる、前記回転位置と前記移動限界位置の位置関係が定めてある請求項2に記載の数値制御装置。
  4. 原点位置よりもワークが配置してある側の前記ワークに対する加工動作を行う加工領域と、前記原点位置よりも前記加工領域とは反対側の工具の交換動作を行う工具交換領域で移動可能な主軸ヘッドと、前記主軸ヘッドが回転可能に支持し、前記主軸ヘッドの前記加工領域側に向けて開口する筒孔状をなし、前記工具を装着可能な主軸と、前記工具を保持可能な複数のグリップアームが外周に設けてあり、一軸線を中心に回転可能な工具マガジンとを備えた工作機械を制御するための数値制御方法であって、
    前記工具の交換動作開始時に、前記主軸ヘッドを前記原点位置に移動する原点復帰ステップと、
    前記原点復帰ステップが前記原点位置に移動した前記主軸ヘッドを、前記工具交換領域内の特定位置まで移動することで、所定の割出位置に位置する前記グリップアームが前記主軸に装着してある前記工具を抜き出す第一移送ステップと、
    少なくとも前記第一移送ステップが前記主軸ヘッドの移動を開始した後、前記工具マガジンを回転して、前記主軸から抜き出した使用済みの前記工具を保持する前記グリップアームを前記割出位置から離間する方向に回転し、且つ、前記主軸に装着する次の前記工具を保持する前記グリップアームを前記割出位置に向けて回転する回転割出ステップと、
    前記回転割出ステップが前記次の工具を保持する前記グリップアームを所定のヘッド起動位置まで回転した場合、前記主軸ヘッドを前記工具交換領域内で前記特定位置から移動することで、前記割出位置に位置する前記グリップアームが保持する前記次の工具を、前記主軸に装着する第二移送ステップを備え、
    前記ヘッド起動位置は、前記次の工具が前記主軸の開口に対向する前記グリップアームの回転範囲であって前記割出位置を含むアーム許容幅よりも前記グリップアームの回転方向上流側に設けてあり、且つ、前記次の工具を保持する前記グリップアームの回転中に前記主軸ヘッドの移動を開始しても前記次の工具に干渉しない前記グリップアームの回転位置である数値制御方法。
  5. 原点位置よりもワークが配置してある側の前記ワークに対する加工動作を行う加工領域と、前記原点位置よりも前記加工領域とは反対側の工具の交換動作を行う工具交換領域で移動可能な主軸ヘッドと、前記主軸ヘッドが回転可能に支持し、前記主軸ヘッドの前記加工領域側に向けて開口する筒孔状をなし、前記工具を装着可能な主軸と、前記工具を保持可能な複数のグリップアームが外周に設けてあり、一軸線を中心に回転可能な工具マガジンとを備えた工作機械であるコンピュータに、
    前記工具の交換動作開始時に、前記主軸ヘッドを前記原点位置に移動する原点復帰ステップ、
    前記原点復帰ステップが前記原点位置に移動した前記主軸ヘッドを、前記工具交換領域内の特定位置まで移動することで、所定の割出位置に位置する前記グリップアームが前記主軸に装着してある前記工具を抜き出す第一移送ステップ、
    少なくとも前記第一移送ステップが前記主軸ヘッドの移動を開始した後、前記工具マガジンを回転して、前記主軸から抜き出した使用済みの前記工具を保持する前記グリップアームを前記割出位置から離間する方向に回転し、且つ、前記主軸に装着する次の前記工具を保持する前記グリップアームを前記割出位置に向けて回転する回転割出ステップ、
    前記回転割出ステップが前記次の工具を保持する前記グリップアームを所定のヘッド起動位置まで回転した場合、前記主軸ヘッドを前記工具交換領域内で前記特定位置から移動することで、前記割出位置に位置する前記グリップアームが保持する前記次の工具を、前記主軸に装着する第二移送ステップ、を実行させ、
    前記ヘッド起動位置は、前記次の工具が前記主軸の開口に対向する前記グリップアームの回転範囲であって前記割出位置を含むアーム許容幅よりも前記グリップアームの回転方向上流側に設けてあり、且つ、前記次の工具を保持する前記グリップアームの回転中に前記主軸ヘッドの移動を開始しても前記次の工具に干渉しない前記グリップアームの回転位置である数値制御プログラム。
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