JPH11114757A - 工具交換制御方法 - Google Patents

工具交換制御方法

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Publication number
JPH11114757A
JPH11114757A JP28363997A JP28363997A JPH11114757A JP H11114757 A JPH11114757 A JP H11114757A JP 28363997 A JP28363997 A JP 28363997A JP 28363997 A JP28363997 A JP 28363997A JP H11114757 A JPH11114757 A JP H11114757A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tool
pot
diameter
magazine
changing
Prior art date
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Pending
Application number
JP28363997A
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English (en)
Inventor
Yuzo Ishibashi
雄三 石橋
Iwao Sakoguchi
巌 砂古口
Yoshihiro Masayama
佳宏 昌山
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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  • Automatic Tool Replacement In Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大径工具の工具交換を良好に行ないつつ、工
具交換の時間短縮を図る。 【解決手段】 主軸に装着されている工具が大径工具で
あることが判断され(ステップR1の「YES」)、且
つ、次に交換される工具(マガジン側の工具)が大径工
具であることが判断されると(ステップR2の「YE
S」)、次に交換される工具が収納された工具ポットに
ついての割出処理を実行し(ステップR3)、そして、
工具交換動作を実行する(ステップR4)。このとき主
軸側の大径工具と工具ポット側の大径工具とが同時に交
換されることとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工軸の工具とマ
ガジンの工具ポット内の工具とを交換するについて改良
を施した工具交換制御方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】NC工作機械例えばマ
シニングセンタでは、主軸(加工軸)に装着された工具
を工具マガジンに収納された工具と交換しながらワーク
を加工するようにしている。ここで、工具交換方法につ
いて概略的に説明する。図13には主軸1、交換アーム
2及びマガジン3を概略的に示している。また、工具と
しては大径工具KLと標準工具KNとがある。
【0003】マガジン3には複数の工具ポット4が設け
られていて、これは工具交換位置3aに順次案内される
ようになっている。なお、図示しない制御部には、記憶
部が設けられていて、各工具ポット4の番号とこれに収
納された工具の番号とが対応付けされた工具番号・ポッ
ト番号データテーブルが記憶されていると共に、主軸1
に装着されている工具の番号も記憶されている。
【0004】上述の工具交換方法は、図14に示すよう
になっている。さて、図14のステップS1では、主軸
1に大径工具KLが装着されているか否かを判断し、大
径工具が装着されていない場合には(ステップS1の
「NO」)、ステップS2に移行して、次に交換する工
具が大径工具であるか否かの判断をする。大径工具でな
い場合(標準工具の場合)には、ステップS3に移行
し、このステップS3で、次に交換するマガジン3側の
工具の工具ポット4を割出す処理を実行し、ステップS
4にて、交換動作を実行する。
【0005】上記ステップS3のポット割出処理は、工
具番号・ポット番号データテーブルにおいて、次に交換
する工具の番号からポット番号を検索し、検索したポッ
ト番号の工具ポット4を工具交換位置3aまで至らせる
ことを行なうようになっている。また、工具交換動作
は、工具交換モータを1回転させる間に、アーム2の両
フィンガ2a,2aにより主軸1及び工具ポット4の両
工具を掴む動作と、アーム2を180度回転させる動作
と、掴んだ工具を工具ポット4及び主軸1に装着する動
作とを行なうようになっている。なお、上記工具交換動
作に際して、主軸1及び工具ポット4の一方のみに工具
が装着されている場合には、一方の工具を他方へ移載す
ることになる。
【0006】上記ステップS2において次に交換する工
具が大径工具であることが判断されると、ステップS5
移行する。このステップS5では、次に交換する工具の
工具番号を記憶する。そしてステップS6に移行し、主
軸側工具のポット割出処理を実行する。すなわち、主軸
1の工具を収納するポット番号を検索しそのポット番号
に該当する工具ポットを工具交換位置へ至らせる。次の
ステップS7では、ステップS4と同様の工具交換動作
を実行する。
【0007】そして、ステップS8においては、ステッ
プS5で記憶したポット番号を読み出し、ステップS9
では、マガジン側工具のポット割出処理を実行する。す
なわち、次に交換する工具の工具番号から、工具番号・
ポット番号データテーブルに基いてポット番号を検索す
ると共に、そのポット番号の工具ポットを工具交換位置
へ至らせる。そしてステップS10では、工具交換動作
を実行する。従って、このステップS5〜ステップS1
0を通るルーチンでは工具交換動作が2回実行されるも
のである。
【0008】また、前記ステップS1において主軸1に
大径工具KLが装着されていることが判断されると(ス
テップS1の「「YES」)、ステップS2の「YE
S」の場合と同様に、ステップS5〜ステップS10を
通るルーチンで制御が実行され、工具交換動作が2回実
行されるものである。上述した工具交換制御において、
主軸1側の工具の大きさと、次に交換する工具ポット側
の工具の大きさと、工具交換動作回数との関係は下記表
1に示す通りである。
【0009】
【表1】
【0010】ここで図13(a)には、主軸1に大径工
具KLが装着されている状況を示しており、以下、この
大径工具KLと工具マガジン3の大径工具KL′とを交
換する場合(大径工具KL′の工具番号で工具割出指令
があって且つ工具交換指令があった場合)について述べ
る。図13の(a)に示す状態ではポット番号5の工具
ポット4にあった大径工具KLが主軸1に装着された状
態にあるものとする。従って、制御部の記憶部には、主
軸1に大径工具KLがあることが記憶され、またポット
番号5は大径工具用のポットの番号であることが記憶さ
れている。ここで大径工具用の工具ポットとは、その両
側の工具ポットが空き状態とされるものをいう。その趣
旨は、大径工具KLが、工具ポット収納時において隣の
工具ポットの工具と干渉することがないように両側の工
具ポットは空き状態とするものである。
【0011】この場合、ポット番号5とポット番号1と
が大径工具用の工具ポットとして記憶されている。従っ
て、それらの両側のポット番号4、6、さらにはポット
番号8、2が空き状態であり、ポット番号3、7には標
準工具KNが装着されていることが記憶されている。
【0012】しかして、図13(a)の状態から、図1
4の制御が実行されると、ステップS1、ステップS2
を経て、ステップS5が実行される。このステップS5
ではポット番号1が記憶されるものである。この後、ス
テップS6が実行されると共に、ステップS7の交換動
作が実行されるが、この場合、図13(b)に示すよう
に主軸1側の大径工具KLがポット番号5の工具ポット
4に戻される。この後、ステップS8及びステップS9
が実行されることにより、図13(c)に示すようにポ
ット番号1の工具ポット4が工具交換位置3aに位置さ
れる。この後、ステップS10の交換動作が実行され
て、ポット番号1の工具ポット4の大径工具KL′が主
軸1に装着される(図13(d))。上述から分かるよ
うに従来においては、工具が大径工具であるときに工具
交換の際の工具干渉が起きないようにして工具交換を良
好に行ない得るようにしている。
【0013】ところで、従前よりマシニングセンタにお
いては、工具交換の時間短縮を図って製造性の向上を目
指している。この観点からすると、2回の工具交換動作
を行なうことは時間短縮を阻害する一因となっている。
特に、従来では、交換する工具(マガジンの工具ポット
側の工具)あるいは交換される工具(主軸側の工具)の
いずれかに大径工具があると、一義的に2回の工具交換
動作が行なわれるものであり、時間短縮の点で問題があ
った。
【0014】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、大径工具の工具交換を良好に行な
いつつ、工具交換の時間短縮を図ることができる工具交
換制御方法を提供するにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、加工
軸の工具とマガジンの工具ポット内の工具とを交換する
について、加工軸に装着されている工具が大径工具か否
かを判断する手段と、マガジンの工具ポットに収容され
ている工具が大径工具か否かを判断する手段とを備え、
加工軸の工具が大径工具であることが判断され、且つ次
に交換するマガジンの工具が大径工具であることが判断
されたときには、マガジン側の大径工具が収容されてい
る工具ポットを割り出し制御した後、両大径工具の工具
交換を同時に行なうようにしたところに特徴を有する。
【0016】この請求項1の発明においては、加工軸の
工具が大径工具で、且つ、次に交換するマガジンの工具
も大径工具であるときには、両大径工具の工具交換を同
時に行なうから、工具交換動作が1回で済み、工具交換
の時間短縮が図れる。この場合、主軸側の大径工具は、
もともと大径工具が収納されていた工具ポットに収納さ
れるから、工具交換時に工具干渉が起きることはなく、
工具交換が良好に行なわれるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
き図1ないし図11を参照して説明する。まず、図2に
おいて、スプラッシュカバー11の前面には操作パネル
12が配設されており、操作パネル12の内部には、図
6に示す制御装置13が配設されている。この制御装置
13は、マイクロコンピュータからなるものであり、C
PU13a,ROM14a,RAM14b,入力インタ
ーフェース15a,出力インターフェース15b等から
構成されている。
【0018】尚、操作パネル12の前面には,自動運転
キーや、MDI運転キー、手動運転キー、コード入力キ
ー、さらには始動キー等の各種キーを備えたキーボード
16(図6参照)が装着されており、NCプログラム
は、キーボード16の操作に基づいて制御装置13に入
力されている。
【0019】スプラッシュカバー11の内部には、図3
に示すように、数値制御装置に相当するマシニングセン
タ17が収納されている。以下、マシニングセンタ17
について概略的に説明する。ベース18にはコラム19
が固定され、このコラム19の上面には、サーボモータ
からなるZモータ20が装着されている。このZモータ
20は送りねじ21を正逆方向へ選択的に回転駆動する
ものであり、これに基いて、ガイドレール19a,19
aをガイドとして加工ヘッド22を上下方向(矢印Z方
向)へ移動させるようになっている。
【0020】加工ヘッド22には、加工軸に相当する主
軸23が回転可能に装着されていて、これの下端部に、
工具24が着脱可能に装着されるようになっている。こ
の主軸23は主軸モータ25により回転駆動され、従っ
て、工具24が回転駆動されるようになっている。
【0021】加工ヘッド22の下方にはワークテーブル
26が配設されている。このワークテーブル26は、サ
ーボモータからなるXモータ27およびYモータ28
(いずれも図6参照)により矢印X,Y方向へ移動制御
されるものである。制御装置13は、自動運転モードが
選択されている場合、NCプログラムに基づいて前記X
モータ27,Yモータ28,Zモータ20,主軸モータ
25を駆動制御する。これにより、ワークテーブル26
を矢印X方向(左右方向),矢印Y方向(前後方向)へ
搬送し、主軸23を矢印Z方向へ移動させながら、ワー
クテーブル26上のワーク(図示せず)に加工を施す。
【0022】マシニングセンタ17は、工具交換手段た
る工具交換装置29を備えている。この工具交換装置2
9は、主軸23の工具24を別の工具24と自動交換す
るものであり、これについて簡単に述べる。加工ヘッド
22には工具マガジン30が固定されている。この工具
マガジン30には、図4に示すように、円環状の工具通
路30aが形成され、この工具通路30a内には複数の
工具ポット31が収納されている。これら各工具ポット
31は別の工具24が着脱可能に格納し得るようになっ
ている。
【0023】工具マガジン30には、下方へ開口する工
具交換部30bが設けられている。そして、複数の工具
ポット31は、マガジンモータ32(図6参照)により
工具通路30a内を移動されるようになっている。
【0024】図6のポット識別板33は、複数の工具ポ
ット31と一体的に回転するものであり、ポット識別板
33には、工具ポット31毎に異なるパターンの光透過
部(図示せず)が形成されていて、各工具ポット31を
個別に識別し得るようになっている。尚、図6のZ軸原
点センサ34は、主軸23の原点(主軸23の工具交換
高さ位置)を検出するものであり、制御装置13は、Z
軸原点センサ34からの検出信号に基づいて主軸23を
原点に位置決め制御する。
【0025】図6のポット識別センサ35は投光素子3
5aおよび受光素子35bから構成され、これらは、ポ
ット識別板33を挟んで対向配置されたものである。制
御装置13は、受光素子35bからの信号に基いて工具
マガジン30の工具交換部30bにいずれの工具ポット
31が搬送されたかを検出する。そして、搬送されたこ
とを検出すると、マガジンモータ32を停止させ、所定
の工具24を工具交換部30bに位置決めする。
【0026】制御装置13のRAM14bには、各工具
ポット31のポット番号と、これに配置されている工具
24の工具番号とを対応させた工具番号・ポット番号デ
ータテーブルを記憶しており、制御装置13は、所定の
工具24が指定されると、所定の工具24の工具番号に
対応するポット番号の工具ポット31を検索し、検索し
た工具ポット31を上述の工具交換部30bに至らせる
ようになっている。また、制御装置13は、工具ポット
31の工具24が交換されたときには、その工具24の
工具番号について、RAM14bの上記工具番号・ポッ
ト番号データテーブルを書き替える(更新記憶する)よ
うにして工具の所在が判別できるようにしている。さら
に制御装置13は、工具番号・ポット番号データテーブ
ルに、主軸23に装着されている工具24の工具番号も
記憶しており、工具交換ごとにその工具番号も更新記憶
するようになっている。さらに、工具番号に対応してそ
の工具が大径工具か通常工具であるかも記憶されてい
る。
【0027】工具マガジン30にはポット昇降機構(図
示せず)が配設されている。このポット昇降機構は、エ
アシリンダ36(図6参照)を駆動源とするものであ
り、制御装置13は、エアシリンダ36を一方向へ動作
するように駆動してポット下降機構を作動させるように
なっており、もって、所定の工具ポット31が下方へ略
90°回動し、所定の工具24が工具交換部30bを通
して下方へ突出する。また、制御装置13はエアシリン
ダ36を一方向へ動作するように駆動することにより、
所定の工具ポット31を上方へ回動復帰させるようにな
っている。なお、図6のポット下降センサ37aは、工
具マガジン30の工具24が下降した(工具交換部30
bから突出した)ことを検出するものであり、また、ポ
ット上昇センサ37bは、工具ポット31が、ポット下
降状態から上方へ回動されて上昇位置(元の待機位置)
に復帰したことを検出するものである。
【0028】加工ヘッド22には、図5の(a)に示す
ように、円筒状のアーム旋回軸38が回転可能および上
下動可能に装着されている。このアーム旋回軸38の下
端部には工具交換アーム39が固定されており、工具交
換アーム39の両端部には、図5の(b)に示すよう
に、フィンガ40,40が回動軸40a,40aを介し
て回動可能に装着されている。これら各組のフィンガ4
0,40間には圧縮コイルスプリング41が介在されて
おり、各スプリング41は、フィンガ40,40を閉塞
方向(矢印A方向)へ付勢している。
【0029】アーム旋回軸38の内部には、図5の
(a)に示すように、中軸42が収納されている。この
中軸42は、加工ヘッド22に回転可能および上下動不
能に装着されたものであり、中軸42の下端部には、幅
狭な係合部42aが形成されている。また、工具交換ア
ーム39には、円筒状のカム軸43が回転可能に装着さ
れており、アーム旋回軸38と一体的に工具交換アーム
39およびカム軸43が上方の原点に移動すると、カム
軸43が中軸42の係合部42aに係合する。
【0030】カム軸43の外周部には、図5の(b)に
示すように、カム部43a,43aが形成されており、
各組の一方のフィンガ40がカム部43a相互間の隙間
に落込んだ状態では、各組の一方のフィンガ40がスプ
リング41のばね力で矢印A方向へ回動し、各組のフィ
ンガ40,40が閉成されている。また、各組の一方の
フィンガ40がカム部43aに乗上げると、各組の一方
のフィンガ40がスプリング41のばね力に抗して反矢
印A方向へ押圧され、各組のフィンガ40,40が開放
される。
【0031】アーム旋回軸38は、運動伝達装置(図示
せず)を介して工具交換モータ44(図6参照)に連結
されている。この運動伝達装置は、工具交換モータ44
の回転力をアーム旋回軸38に伝達するカム機構,工具
交換モータ44の回転力を中軸42に伝達するカム機
構,工具交換モータ44の回転力を上下方向への直線運
動力に変換してアーム旋回軸38に伝達するクランク機
構を有するものであり、工具交換モータ44あるいはこ
れによって駆動される駆動軸が1回転する間に、フィン
ガ40,40の開閉動作、工具交換アーム39の上下動
作及び旋回動作を図7のように制御するようになってい
る。すなわち、工具交換アーム39が原点に上昇されて
いる状態において、まず、フィンガ40,40が閉成し
(工具チャッキング動作をし)、次いで工具交換アーム
39が下降し(工具抜脱動作をし)、この下降途中から
工具交換アーム39が旋回し(工具を移動し)、そし
て、ある時点から工具交換アーム39が今度は上昇し、
その途中で上記旋回が停止し(該アーム39は180度
回転することになる)、工具交換アーム39の上昇最終
位置までの間に移動した工具が相手側のポット31ある
いは主軸23に装着され、そして、フィンガ40,40
が開放する。
【0032】図6のアームセンサ45は、工具交換アー
ム39が原点に上昇した場合にオンされる近接センサ
(例えばホール素子)からなるものであり、制御装置1
3は、アームセンサ45のオンに基づいて工具交換アー
ム39が原点に位置している(原点に復帰したこと、換
言すれば図7で示す1サイクルの交換動作が終了したこ
と)ことを検出するようになっている。
【0033】制御装置13は、工具交換動作を開始する
と、Z軸原点センサ34からの出力信号に基づいてZモ
ータ20を駆動制御する。そして、加工ヘッド22と一
体的に主軸23を原点から下降させ、主軸23の工具2
4を一組のフィンガ40,40間に挿入する。制御装置
13は、主軸23の工具24を一組のフィンガ40,4
0間に挿入すると、工具交換モータ44を作動させる。
【0034】尚、図6の符号46はCRTディスプレー
を示している。また、この実施例においては図示はしな
いが他の各種センサや制御機構が備えられているが、本
発明と直接関係しない部分については図示及び説明を省
略した。
【0035】さて、制御装置13は、そのROM14a
に、例えば工具交換用プログラムや、工具割出用プログ
ラム等の種々のシーケンス用プログラムを予め記憶され
ており、各シーケンス用プログラムは、キーボード16
から入力された指令コードに従って読みだされて実行さ
れるようになっている。
【0036】この制御装置13は、NCプログラムに基
いて、工具交換制御を図1、図8及び図9に示すように
実行する。この場合、このNCプログラムには、次に交
換する工具指定コード「T××」が設定されており、ま
た工具交換指令コード「M06」が設定されているもの
である。まず、ステップR1においては、工具番号・ポ
ット番号データテーブルから、主軸23に装着されてい
る工具24の番号を検索し、この工具番号から大径工具
であるか否かを判断する。次のステップR2では、工具
番号・ポット番号データテーブルから、次に交換される
工具の番号から該当工具が大径工具であるか否かを判断
し、大径工具であれば、ステップR3に移行して、次に
交換される工具(マガジン30側の工具)が収納された
工具ポット31についての割出処理を実行する。
【0037】この割出処理は図9に示すように、次に交
換する工具24が収納された工具ポット31のポット番
号を工具番号・ポット番号データテーブルから検索し
(ステップQ1)、そして検索したポット番号の工具ポ
ット31を工具交換部30bまで移動させる(ステップ
Q2)。このステップQ2の移動制御は、マガジンモー
タ32をオンして各工具ポット31を移動させ、該当す
るポット番号の工具ポット31が工具交換部30bに至
ったことが識別センサ35により検出されたときにマガ
ジンモータ32をオフすることを行なう。
【0038】図1のステップR3の後、ステップR4の
工具交換動作を実行する。これの内容を図8に示し、工
具交換動作は、ステップV1のポット下降動作と、ステ
ップV2のアーム旋回動作と、ステップV3のポット上
昇動作とからなる。ポット下降動作は、エアシリンダ3
6を動作させて、工具交換部30bの工具ポット31を
図4の二点鎖線のように下降させ、この後、ポット下降
センサ37aが工具ポット31の下降を検出すれば、エ
アシリンダ36の駆動を停止させることを行なう。
【0039】アーム旋回動作は、工具交換モータ44を
駆動して、フィンガ40,40の開閉動作、工具交換ア
ーム39の上下動作及び旋回動作を既述した図7のよう
に行なわせ、この図7に示す1サイクルの動作の終了が
アームセンサ45により検出されると、工具交換モータ
44の駆動を停止させる。これにて、主軸23側の工具
24(この場合大径工具)と工具ポット31側の工具2
4(この場合大径工具)とが同時に交換されることとな
る。
【0040】ポット上昇動作は、エアシリンダ36を下
降動作とは逆方向へ動作させて、工具交換部30bの工
具ポット31を上方へ回動させ、この後、ポット上昇セ
ンサ37bが該工具ポット31の上昇を検出すれば、エ
アシリンダ36の駆動を停止させることを行なう。
【0041】図1のステップR2において次に交換する
工具24が標準工具である場合(ステップR2の「N
O」)、ステップR5〜ステップR10を実行する。ス
テップR5では、次に交換する工具の工具番号を記憶す
る。ステップR6では、主軸23の工具24を収納する
工具ポット31の割出処理を実行する。この割出処理は
図10に示している。図10のステップW1では主軸2
3の工具24の工具番号からこの工具24を収納する空
き工具ポット31のポット番号を前記データテーブルに
基いて検索し、ステップW2では検索した空き工具ポッ
ト31を工具交換部30bまで移動させる。
【0042】図1のステップR7では、ステップR4と
同様の工具交換動作を実行する。この場合、主軸23側
の工具24が空き工具ポット31に戻される。そして、
ステップR8においては、ステップSR5で記憶したポ
ット番号を読み出し、SR9では、このポット番号の工
具ポット31(次に交換されるべきマガジン側工具を収
納した工具ポット)について割出処理を実行する。この
後、ステップ10に移行してステップS4と同様の工具
交換動作を実行する。従って、このステップS5〜ステ
ップS10を通るルーチンでは工具交換動作が2回実行
されるものである。
【0043】また、図1のステップR1において、主軸
23の工具24が標準工具であることが判断されると、
ステップR11に移行し、次に交換する工具が大径工具
であるか否かを判断し、大径工具でない場合(標準工具
である場合)には、前述のステップR3及びステップR
4を実行し(交換動作は1回)、また大径工具である場
合にはステップR5〜ステップR10を実行する(交換
動作は2回)。上述した工具交換制御において、主軸2
3側の工具の大きさと、次に交換する工具ポット側の工
具の大きさと、工具交換動作回数との関係は下記表2に
示す通りである。
【0044】
【表2】
【0045】ここで図11(a)には、主軸23に大径
工具24Lが装着されている状況を示しており、以下、
この大径工具24Lと工具マガジン30の大径工具24
L′とを交換する場合について述べる。なお、この図1
1では、説明を分かりし易くするためにマガジン30の
工具ポット31の図示を若干変形してモデル化している
(ポット下降動作・上昇動作を考慮しない図示状態とし
ている)。
【0046】図11(a)に示す状態ではポット番号5
の工具ポット31にあった大径工具24Lが主軸23に
装着された状態にあるものとする。従って、制御装置1
3のRAM14bには、主軸23に大径工具24Lがあ
ることが記憶され、またポット番号5は大径工具用の工
具ポットの番号であることが記憶されている。ここで大
径工具用の工具ポットとは、その両側の工具ポットが空
き状態とされるものをいう。
【0047】この場合、ポット番号1とポット番号5と
が大径工具用の工具ポットとして記憶されている。従っ
て、それらの両側のポット番号8、2、さらにはポット
番号4、6が空き状態であり、ポット番号3、7には標
準工具24Nが装着されていることが記憶されている。
【0048】しかして、図11(a)の状態から、図1
の制御が実行されると、ステップR1、ステップR2を
経て、ステップR3が実行される。このステップR3で
は、次に交換する大径工具24L′のポット割出動作が
実行される(図11(b)参照)。この後、ステップR
4が実行されて交換動作が行なわれる(同図(c)参
照)。この場合、主軸23の大径工具24Lとマガジン
30側の大径工具24L′とが同時に交換され、もっ
て、工具交換動作が1回で済む。この結果、工具交換の
時間短縮を大いに図ることができる。
【0049】またこの場合、マガジン30側の大径工具
24Lが収納されている工具ポット31は、その両側の
工具ポット31が空き状態とされているから、工具交換
時に工具干渉が起きることはなく、工具交換を良好に行
ない得る。
【0050】図12は本発明の第2の実施例を示してお
り、この実施例について述べる。ステップF1において
は、工具番号・ポット番号データテーブルから、次に交
換される工具の番号から該当工具が大径工具であるか否
かを判断し、大径工具であれば、ステップF2に移行し
て、次に交換される工具(マガジン30側の工具)が収
納された工具ポット31についての割出処理を実行し、
そしてステップF3に移行して工具交換処理を実行す
る。
【0051】ここまでの記載から理解できるように、次
に交換される工具24が大径工具であれば、主軸23側
の工具24の種類もしくは空き状態に関係なく一義的に
交換動作が1回となる。つまり、主軸23側の工具24
が大径工具及び標準工具のいずれであっても、また工具
24がない場合でも交換動作は1回とされる。このよう
な制御としても、両大径工具の工具交換は同時行なわれ
ることとなる。なお、次に交換される工具24が大径工
具であるときには、この大径工具が収納されている工具
ポット31の両側は空きポットとされているので、主軸
23側の工具24は大径工具及び標準工具並びに空き状
態のいずれであっても交換動作に支障を来すことはな
い。
【0052】また、上記ステップF1において「NO」
と判断されると、ステップF4に移行し、主軸23側の
工具24が大径工具であるか否かを判断する。大径工具
でない場合には、上述のステップF2及びステップF3
を実行する。大径工具であるときにはステップF5ない
しステップF10を実行する。このステップF5ないし
ステップF10は第1の実施例の図1のステップR5な
いしステップR10と同じであり、すなわち交換動作が
2回行なわれる。上述した工具交換制御において、主軸
23側の工具24の大きさと、次に交換する工具ポット
側の工具24の大きさと、工具交換動作回数との関係は
下記表3に示す通りである。この表3から分かるよう
に、この第2の実施例においては、2回の交換動作を行
なう機会がさらに少なくなり、工具交換の時間短縮をさ
らに良好に図ることができる。
【0053】
【表3】
【0054】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、加工軸の工具が大径工具で、且つ、次に交換するマ
ガジンの工具も大径工具であるときには、両大径工具の
工具交換を同時に行なうから、大径工具の工具交換を良
好に行ないつつ、工具交換の時間短縮を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す工具交換制御のフ
ローチャート
【図2】スプラッシュカバーを示す正面図
【図3】マシニングセンタの外観を示す斜視図
【図4】工具マガジン部分の正面図
【図5】(a)は工具交換装置の要部を示す縦断面図、
(b)は下面図
【図6】電気的構成を示すブロック図
【図7】工具交換動作のタイミングチャート
【図8】工具交換動作のフローチャート
【図9】交換する工具のポット割出動作のフローチャー
【図10】主軸側工具のポット割出動作のフローチャー
【図11】工具交換の様子を示すための概略構成図
【図12】本発明の第2の実施例を示す工具交換制御の
フローチャート
【図13】従来例を示す図11相当図
【図14】図1相当図
【符号の説明】
13は制御装置、17はマシニングセンタ、22は加工
ヘッド、23は主軸(加工軸)、24は工具、25は主
軸モータ、29は工具交換装置、30は工具マガジン、
30bは工具交換部、31は工具ポット、39は工具交
換アーム、40はフィンガ、44は工具交換モータを示
す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工軸の工具とマガジンの工具ポット内
    の工具とを交換するについて、 加工軸に装着されている工具が大径工具か否かを判断す
    る手段と、 マガジンの工具ポットに収容されている工具が大径工具
    か否かを判断する手段とを備え、 加工軸の工具が大径工具であることが判断され、且つ次
    に交換するマガジンの工具が大径工具であることが判断
    されたときには、マガジン側の大径工具が収容されてい
    る工具ポットを割り出し制御した後、両大径工具の工具
    交換を同時に行なうようにしたことを特徴とする工具交
    換制御方法。
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