JPH05313720A - 数値制御装置 - Google Patents

数値制御装置

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JPH05313720A
JPH05313720A JP14007492A JP14007492A JPH05313720A JP H05313720 A JPH05313720 A JP H05313720A JP 14007492 A JP14007492 A JP 14007492A JP 14007492 A JP14007492 A JP 14007492A JP H05313720 A JPH05313720 A JP H05313720A
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JP
Japan
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program
operation program
stored
ram
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JP14007492A
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English (en)
Inventor
Takenori Matsumoto
剛典 松本
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 実施不可能な運転プログラム名が指定された
としても、その実行を回避することができる。 【構成】 指示された運転プログラム名がRAMのプロ
グラム番号記憶用RAMに記憶されていれば(S2:Y
ES)、CPUが指示された運転プログラムをプログラ
ムセーブ用RAMから読み出して実行する。これに対し
て、指示された運転プログラム名がプログラム番号記憶
用RAMに記憶されていなければ(S2:NO)、指示
された運転プログラムの実行が不可能であることが表示
装置に表示され(S5)、指示された運転プログラムの
実行が回避される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は数値制御装置に関するも
のであり、特に、実行不可能なプログラムの実行の回避
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】数値制御装置は移動部材を数値データに
より指令された指令位置に移動させる装置であり、工作
機械,溶接装置,産業用ロボット,搬送装置および工業
用ミシン等において使用されている。数値制御装置は、
一般に、(a)移動部材と、(b)その移動部材を駆動
するモータと、(c)運転プログラムを記憶する運転プ
ログラム記憶手段と、(d)その運転プログラム記憶手
段に記憶された運転プログラムを実行し、モータを制御
して移動部材を数値データにより指令された指令位置に
移動させる制御手段と、(e)その制御手段に次に実行
すべき一連の運転プログラムを指示する指示手段とを含
むように構成される。運転プログラムは予め設定されて
運転プログラム記憶手段に格納されており、制御手段は
指示手段により実行を指示された運転プログラムを運転
プログラム記憶手段から読み出して実行するのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、運転プ
ログラム記憶手段には数値制御装置によって実行不可能
な運転プログラムが格納されていることがある。例え
ば、編集途中であって未完成の運転プログラムや、種類
の異なる移動部材の移動のために作られていて、装置の
機械的な構成上実行が不可能な運転プログラム等であ
る。通常、運転プログラムは、作業者による入力および
編集、磁気ディスクの内容読取りによる入力、あるいは
外部装置からの自動的な入力等によって運転プログラム
記憶手段に記憶されるのであるが、作業者の入力ミスに
より実行を予定されていない運転プログラムが入力され
たり、あるいは多種類の数値制御装置用の多種類の運転
プログラムが一括して外部装置から全部の数値制御装置
に入力される場合等には、実行不可能な運転プログラム
が入力されることがある。そのような場合に、実行不可
能な運転プロラグムの実行が指示されれば、数値制御装
置はその運転プログラムを実行しようとするので、移動
部材が予定されていない量あるいは方向に移動して不良
品が発生したり、加工工具や装置が破損したりする恐れ
がある。本発明は、実行不可能なプログラムの実行を回
避することができる数値制御装置を提供することを課題
として為されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る数値制御装
置は、上記の課題を解決するために、図1に示すよう
に、前記移動部材1,モータ2,運転プログラム記憶手
段3,制御手段4および指示手段5を含む数値制御装置
において、実行可能な運転プログラムを表す実行可能プ
ログラム名を記憶する実行可能プログラム名記憶手段6
と、指示手段5により指示された運転プログラムを表す
プログラム名が実行可能プログラム名記憶手段6に記憶
されていない場合に、指示された運転プログラムの実行
が不可能である旨の情報を出力する実行不可能情報出力
手段7とを備えたことを要旨とするものである。なお、
プログラム名は、日本語や外国語の名称,番号等、およ
びそれらの組み合わせで付けることが可能である。ま
た、実行可能プログラム名記憶手段6には、当該数値制
御装置によって実行可能な全部の運転プログラム名が予
め格納されてもよく、あるいは実行可能な運転プログラ
ムの一部のみが格納されてもよい。例えば、現に加工さ
れるべきワーク用の運転プログラムのみが格納されるよ
うにするのである。
【0005】
【作用】このように構成された数値制御装置において
は、指示手段5により次に実行すべき運転プログラムが
指示されたとき、その指示された運転プログラムを表す
プログラム名が実行可能プログラム名記憶手段6に記憶
されていれば、制御手段4は指示された運転プログラム
を運転プログラム記憶手段3から読み出して実行し、移
動部材1を数値データにより指令された指令位置に移動
させる。それに対し、指示された運転プログラムを表す
プログラム名が実行可能プログラム名記憶手段6に記憶
されていなければ、指示された運転プログラムの実行が
不可能である旨の情報が出力される。この情報は、実施
例の項において述べるように、例えば、アラーム音の発
生あるいは表示装置への表示により作業者に対して出力
され、あるいはフラグのセットにより制御手段4に対し
て出力されるようにすることができる。それにより作業
者が運転プログラムの実行開始を指示せず、あるいは制
御手段4が運転プログラムを実行することがないように
することができ、実行不可能な運転プログラムが実行さ
れることがない。
【0006】
【発明の効果】このように本発明によれば実行不可能な
運転プログラムの実行が指示されても数値制御装置が作
動することがなく、移動部材1が異常に移動して不良品
が発生したり、加工工具や装置を破損したりする恐れが
なくなる効果が得られる。
【0007】
【実施例】以下、本発明をNCタッピングマシンに適用
した場合を例に取り、図面に基づいて詳細に説明する。
図2および図3において10はベースである。ベース1
0上に取り付けられたハウジング12内には、図6に示
すように主軸ヘッド14および0°/180°回転ワー
クテーブル装置16(以下、ワークテーブル装置16と
略称する。)が設けられ、主軸ヘッド14に保持された
後述する加工工具60がワークテーブル装置16のワー
クテーブル18上に位置決めされたワークに加工を施す
ようにされている。
【0008】ベース10上には、X軸方向(紙面に直角
な方向)に延びる一対のガイドレール22が設けられ、
X軸スライド24を摺動可能に支持している。X軸スラ
イド24にはナット26が固定されるとともにボールね
じ28に螺合されており、ボールねじ28がX軸方向駆
動モータ30(図6参照)によって回転させられること
によりX軸スライド24はX軸方向に移動させられる。
X軸スライド24は、X軸方向駆動モータ30が数値デ
ータに基づいて所定量回転させられることにより、NC
データにより指令された指令位置へ移動させられるので
あり、直線移動する移動部材である。
【0009】X軸スライド24上には、一対のガイドレ
ール32が水平面内においてX軸方向と直交するY軸方
向(図5において左右方向)に設けられ、Y軸スライド
34を摺動可能に支持している。Y軸スライド34は図
4に示すようにボールねじ36にナット38において螺
合され、ボールねじ36がY軸方向駆動モータ40(図
5参照)によって回転させられることにより、Y軸方向
に移動させられる。Y軸スライド34もX軸スライド2
4と同様に直線移動する移動部材である。
【0010】Y軸スライド34上にはコラム44が立設
されている。コラム44の前面には一対のガイドレール
46(図4参照)がZ軸方向(上下方向)に設けられ、
Z軸スライド48が摺動可能に嵌合されている。Z軸ス
ライド48に固定の図示しないナットはボールねじ50
に螺合されており、ボールねじ50がZ軸方向駆動モー
タ52(図5参照)によって回転させられることにより
昇降させられる。Z軸スライド48も、X軸,Y軸スラ
イド24,34と同様に直線移動する移動部材である。
【0011】前記主軸ヘッド14はZ軸スライド48に
取り付けられている。主軸ヘッド14の本体54はZ軸
スライド48と一体に形成され、主軸56がZ軸方向に
平行な垂直軸線まわりに回転可能に支持されるととも
に、主軸駆動モータ58によって回転させられるように
なっている。主軸56は主軸駆動モータ58の回転量の
制御によりNCデータにより指令された指令回転位置へ
回転させられる。主軸56は回転によって指令位置へ移
動する移動部材なのであり、また、Z軸スライド48の
移動により回転軸線に平行な方向に移動させられる。主
軸56内には図示しないドローバーが設けられ、加工工
具60を保持する工具ホルダ62の後端部に設けられた
プルスタッドに係合して主軸56内に引き込み、主軸5
6に固定するようにされている。
【0012】ドローバーによる工具ホルダ62の引込
み,解放は、Z軸スライド48,本体54内に設けられ
た図示しないカムおよびZ軸方向駆動モータ52の外側
に取り付けられたカムフォロワ64を有するドローバー
駆動用カム装置によって為される。主軸56はZ軸スラ
イド48の移動により昇降し、それに伴ってカムフォロ
ワ64がカムに係合,離脱するのであり、主軸56の上
昇時にドローバーによる工具ホルダ62の把持を解き、
下降時に把持するように構成されているのである。な
お、この構成は特開昭63−267136号公報に記載
の装置と同じである。
【0013】上記コラム44にはまた、図5に示すよう
に、その前面に固定のフレーム66に工具マガジン68
が取り付けられている。工具マガジン68は主軸ヘッド
14より前側に設けられており、フレーム66に主軸5
6の回転軸線と交差する軸線まわりに回転可能に取り付
けられた回転体70を有している。回転体70には、そ
れぞれ工具ホルダ62を保持する10個のグリップアー
ム72が等角度間隔にかつ回動可能に取り付けられてお
り、回転体70がインデックスモータ74を駆動源とす
るバレルカム装置(図示省略)によって間欠回転させら
れることにより、10個のグリップーム72が順次最も
下方の工具交換位置に移動させられる。なお、これら回
転体70およびグリップアーム72は、フレーム66に
固定のカバー76によって覆われている。
【0014】グリップアーム72は、グリップアーム7
2に取り付けられた2個のカムフォロワおよび主軸ヘッ
ド14の本体54に設けられたカムを含む工具交換用カ
ム装置によって回動させられ、主軸56との間で工具の
交換を行う。主軸56の上昇に伴ってグリップアーム7
2は主軸56に保持された工具ホルダ62に係合し、ド
ローバーによる工具ホルダ62の把持が解かれた後、更
に主軸56が上昇することにより工具ホルダ62が主軸
56から抜け出させられる。
【0015】主軸56が上昇端位置へ移動した後、回転
体70が回転させられて次に主軸56に保持させる工具
ホルダ62を把持したグリップアーム72が工具交換位
置に位置決めされ、主軸56の下降により、グリップア
ーム72が工具ホルダ62が主軸56に嵌合される位置
に回動させられた後、主軸56に工具ホルダ62が嵌合
され、更にドローバーによって把持された後、グリップ
アーム72が工具ホルダ62から離脱させられるのであ
る。
【0016】なお、主軸ヘッド14のZ軸方向における
機械的原点は予め設定されている。この原点は主軸ヘッ
ド14の下降端と上昇端との間に設定され、加工は原点
より下方の領域で行われ、工具の交換は主として原点よ
り上方の領域で行われる。
【0017】前記ワークテーブル装置16は、図5に示
すようにベース10上のコラム44の前側の位置に設け
られ、前記ワークテーブル18は軸78により垂直軸線
まわりに回転可能に取り付けられている。ワークテーブ
ル18は矩形を成し、長手方向の両端部がパレット8
0,81とされている。すなわち、ワークテーブル18
の長手方向の両端部にはそれぞれ複数本のTスロットが
形成されてパレット80,81を構成し、ワークが直接
あるいは治具を介してワークテーブル18に固定される
ようになっているのである。このワークテーブル18が
テーブル駆動モータ82によって反転、すなわち180
度ずつ回転させられることにより、2つのパレット8
0,81が択一的に主軸ヘッド14の真下の加工位置に
位置決めされ、主軸56がX軸,Y軸およびZ軸のスラ
イド24,34,48により三次元の空間内を移動させ
られて、加工工具60が加工位置に位置決めされたパレ
ットに固定のワークの所定部位に加工を施す。ワークテ
ーブル18も回転によって指令位置へ移動する移動部材
である。
【0018】これら主軸ヘッド14,ワークテーブル装
置16および工具マガジン68を覆うハウジング12の
前壁86には扉88が設けられており、作業者が扉88
を開いて、工具マガジン68に収容された加工工具60
の交換やワークテーブル18に直接あるいは治具を介し
て固定されたワークの交換等の作業を行うことができる
ようにされている。また、工具マガジン68は扉88と
の間に開閉可能に設けられたカバー90によって覆われ
ている。
【0019】本マシンは、図6に示す制御装置100に
よって制御される。制御装置100は、CPU102,
ROM104,RAM106およびそれらを接続するバ
ス108を有するコンピュータを主体とするものであ
り、図3に示すようにハウジング12の背面に設けられ
ている。バス108には入力インタフェース110が接
続され、操作パネル112および入力装置114が接続
されている。
【0020】操作パネル112は、データ入力,プログ
ラム編集,モード切換えおよび起動・停止の指示等を行
うものであり、図示しない数字キー,アルファベットキ
ー等のキーを始めとし、図7に示すように電源スイッチ
118,起動ボタン120,停止ボタン122,非常停
止ボタン124,編集・モード切換スイッチ126等が
設けられている。編集・モード切換スイッチ126は、
プログラムの編集が不可能であるがモード切換は可能で
ある状態と、編集とモード切換との両方が可能である状
態と、編集とモード切換との両方が不可能である状態と
に切り換えるスイッチである。モードには、例えば、工
作機械を自動運転する自動運転モードおよび手動運転す
る手動運転モードがある。
【0021】また、入力装置114は、プログラムを実
行するためのNCデータ(数値データを含む運転プログ
ラム)を入力する装置であり、入力は、紙テープに穿孔
されたNCデータを読み込むことにより行われる。
【0022】バス108にはまた出力インタフェース1
30が接続され、駆動回路132,134,136,1
38,140,142および制御回路144を介してX
軸方向駆動モータ30,Y軸方向駆動モータ40,Z軸
方向駆動モータ52,主軸駆動モータ58,インデック
スモータ74,テーブル駆動モータ82および表示装置
146等が接続されている。
【0023】また、RAM106には、図8に示すよう
に、プログラムセーブ用RAM150,プログラム運転
用RAM152,ワークRAM154,プログラム番号
記憶用RAM156および起動禁止フラグ158等が設
けられている。プログラムセーブ用RAM150は、本
マシンの運転プログラムが格納されるメモリであり、複
数の運転プログラムの格納が可能である。
【0024】運転プログラムは、例えば、加工工具60
によってワークを加工するためのプログラム,工具交換
用のプログラム等から成っている。運転プログラムは、
入力装置114を用いて作業者により入力,編集され、
あるいは外部コンピュータから入力され、あるいは外部
コンピュータから入力された運転プログラムを作業者が
編集して格納される。運転プログラムにはそれぞれ、運
転プログラムを表すプログラム番号が付されて格納され
る。なお、このプログラムセーブ用RAM150は、電
源スイッチ118が切られても記憶内容が消えないよう
にバックアップされたバックアップRAMである。
【0025】また、プログラム運転用RAM152は、
プログラムセーブ用RAM150に格納された運転プロ
グラムのうち、現に運転されるプログラムを読み出して
記憶するメモリである。さらに、ワークRAM154は
演算処理等に使用されるRAMである。
【0026】プログラム番号記憶用RAM156もバッ
クアップRAMであり、本マシンによって実行可能な運
転プログラムの番号が記憶されている。運転プログラム
に付された番号が実行可能な運転プログラムを表す実行
可能プログラム名なのであり、その番号が操作パネル1
12を用いて作業者により入力される。また、起動禁止
フラグ158は本マシンが作業者により入力された番号
に対応した運転プログラムに従って運転されてもよいか
否かを表すフラグであり、起動禁止フラグ158のセッ
トは運転禁止を指示し、リセットは運転許可を指示す
る。さらに、ROM104には、図9にフローチャート
で示す運転プログラム指示ルーチンおよび図10にフロ
ーチャートで示す運転プログラム実行ルーチンが格納さ
れている。以下、運転プロラグムの指示および運転の実
行について説明する。
【0027】まず、運転プログラム指示ルーチンのステ
ップS1(以下、S1と略記する。他のステップについ
ても同じ。)が実行され、実行すべき運転プログラムの
指示がプログラム番号の入力により行われる。作業者が
操作パネル112を用いて運転プログラムの番号を入力
し、入力完了を指示すればS2が実行され、指示された
プログラム番号がプログラム番号記憶用RAM156に
記憶されているか否かの判定が行われる。記憶されてい
れば指示されたプログラム番号に対応する運転プログラ
ムは実行可能であり、S2の判定結果はYESとなり、
S3において指示された番号に対応する運転プログラム
がプログラムセーブ用RAM150からプログラム運転
用RAM152に読み出される。読出し後、S4が実行
されて起動禁止フラグ158がリセットされ、マシンの
運転が許可される。
【0028】次に運転プログラム実行ルーチンが実行さ
れ、S6において起動が指示されたか否かの判定が行わ
れる。作業者が起動ボタン120を押すことにより起動
が指示されればS6の判定結果がYESとなり、S7に
おいて起動禁止フラグ158がセットされているか否か
の判定が行われる。今、起動禁止フラグ158はセット
されていないためS7の判定結果はNOとなり、S8が
実行されてマシンが運転される。指定された運転プログ
ラムが入力装置114から入力されたNCデータに従っ
て実行され、X軸,Y軸,Z軸の各スライド24,3
4,48や主軸56,ワークテーブル18等の移動部材
が移動させられ、ワークの加工や加工工具60の交換,
パレットの選択等が行われるのである。
【0029】それに対し、指示された運転プログラムの
番号がプログラム番号記憶用RAM156に格納されて
いなければS2の判定結果はNOとなり、S5において
表示装置146にその旨が表示され、かつ、アラーム音
が発せられるとともに、起動禁止フラグ158がセット
される。そのため運転プログラム実行ルーチンにおいて
起動が指示されてもS7の判定結果がYESとなり、運
転プログラムは実行されず、実行不可能なプログラムに
従ってマシンが作動させられてワークが不良品となった
り、加工工具60や本マシンに損傷を与えたりすること
がない。
【0030】このようにアラーム音が発せられ、かつ、
表示装置146に表示されることにより実行不可能な運
転プログラムの実行を指示したことが作業者にわかる。
そして、作業者がプログラムを指示し直してS2の判定
結果がYESになればS4において起動禁止フラグ15
8がリセットされ、その後、起動が指示されると操作パ
ネル112により指示されたプログラム番号に対応する
運転プログラムが実行されて、上述したワークの加工,
加工工具60の交換,パレットの選択等の所定の動作が
行われる。
【0031】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、プログラムセーブ用RAM150が運転プ
ログラム記憶手段3を構成し、ROM104のS8を記
憶する部分ならびにCPU102およびRAM106の
S8を実行する部分が制御手段4を構成し、操作パネル
112が指示手段5を構成し、プログラム番号記憶用R
AM156が実行可能プログラム名記憶手段6を構成
し、ROM104のS2およびS5を記憶する部分およ
びCPU102のそれらステップを実行する部分が実行
不可能情報出力手段7を構成しているのである。
【0032】なお、アラーム音はS2の判定結果がNO
になった後、一定時間のみ発生させてもよく、プログラ
ムが再指示されるまで発生させておいてもいずれでもよ
い。
【0033】また、上記実施例においては、プログラム
番号記憶用RAM156に、NCタッピングマシンによ
って実行可能な全部の運転プログラムが格納されるよう
になっていたが、一部の運転プログラムのみが格納され
るようにしてもよい。例えば、パレット80,81に固
定されたワークに加工を行うための運転プログラムの番
号をプログラム番号記憶用RAM156に記憶させ、そ
れ以外のプログラム番号が指定されたときにはアラーム
が出力されるようにするのである。
【0034】具体的には、加工されるべきワークが自動
的に供給される場合に、そのワーク用の運転プログラム
の番号が自動的にプログラム番号記憶用RAM156に
格納されるようにしておき、作業者がそのワークを加工
するためのプログラム番号を指示したとき、指示された
プログラム番号がプログラム番号記憶用RAM156に
格納されているか否かによって実行可能であるか否かが
判定されることがその一例である。このようにすれば、
実行不可能な運転プログラムに基づくマシンの作動を回
避することができるとともに、プログラム番号記憶用R
AM156にプログラム番号を記憶させることにより、
作業者によるプログラム番号の指示ミスやワークの自動
供給ミス等を検出することができる。
【0035】また、加工されるべきワーク名とそのワー
クの加工に必要な運転プログラムの番号とを対応付けて
予め記憶させておき、作業者がワーク名を入力すること
により対応する運転プログラムの番号がプログラム番号
記憶用RAM156に自動的に格納され、作業者が加工
時にプログラム番号を指示したとき、その番号がプログ
ラム番号記憶用RAM156に格納されているか否かに
より実行可能であるか否かの判定が行われるようにする
こともできる。このようにすれば、実行不可能な運転プ
ログラムに基づくマシンの作動を回避することができる
とともに、プログラム番号記憶用RAM156にプログ
ラム番号を記憶させることにより、作業者によるワーク
名の入力ミスやプログラム番号の指示ミス等を検出する
ことができる。
【0036】さらに、上記実施例においては、指示され
た運転プログラムの実行が不可能である旨の情報は、表
示装置146における表示,アラーム音発生および起動
禁止フラグ158のセットによって出力されるようにな
っていたが、それらのうち少なくとも1つのみによって
指示するようにしてもよい。さらに、情報の出力態様は
これらに限らず、その他に、例えばランプの点灯,点
滅,電源のOFF等により出力するようにしてもよい。
【0037】さらにまた、実行可能プログラム名は、運
転プログラムに付された番号に限らず、アルファベッ
ト,記号,一連の運転プログラムを構成する一部のステ
ップや言葉等でもよい。
【0038】さらに、上記実施例においてマシンの起動
は作業者が起動ボタン120を押すことにより指示され
るようになっていたが、外部コンピュータから指示され
るようにしてもよい。
【0039】さらにまた、本発明は、NCタッピングマ
シンに限らず、工業用ミシン,溶接装置,産業用ロボッ
トあるいは搬送装置等の数値制御装置にも適用すること
が可能である。
【0040】その他、特許請求の範囲を逸脱することな
く、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した
態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を概念的に示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の一実施例であるNCタッピングマシン
の外観を示す正面図である。
【図3】上記NCタッピングマシンの外観を示す側面図
である。
【図4】上記NCタッピングマシンをハウジングを取り
外して示す正面図である。
【図5】上記NCタッピングマシンをハウジングを取り
外して示す側面図である。
【図6】上記NCタッピングマシンの制御装置を示すブ
ロック図である。
【図7】上記NCタッピングマシンを操作する操作パネ
ルの一部を示す図である。
【図8】上記制御装置の主体を成すコンピュータのRA
Mのうち、本発明に関連の深い部分を取り出して示すブ
ロック図である。
【図9】上記コンピュータのROMに格納された運転プ
ログラム指示ルーチンを示すフローチャートである。
【図10】上記コンピュータのROMに格納された運転
プログラム実行ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
18 ワークテーブル 24 X軸スライド 30 X軸方向駆動モータ 34 Y軸スライド 40 Y軸方向駆動モータ 48 Z軸スライド 52 Z軸方向駆動モータ 56 主軸 58 主軸駆動モータ 60 加工工具 82 テーブル駆動モータ 100 制御装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動部材と、 その移動部材を駆動するモータと、 運転プログラムを記憶する運転プログラム記憶手段と、 その運転プログラム記憶手段に記憶された前記運転プロ
    グラムを実行し、前記モータを制御して前記移動部材を
    数値データにより指令された指令位置に移動させる制御
    手段と、 その制御手段に次に実行すべき一連の運転プログラムを
    指示する指示手段とを含む数値制御装置において、 実行可能な運転プログラムを表す実行可能プログラム名
    を記憶する実行可能プログラム名記憶手段と、 前記指示手段により指示された運転プログラムを表すプ
    ログラム名が前記実行可能プログラム名記憶手段に記憶
    されていない場合に、指示された運転プログラムの実行
    が不可能である旨の情報を出力する実行不可能情報出力
    手段とを設けたことを特徴とする数値制御装置。
JP14007492A 1992-05-02 1992-05-02 数値制御装置 Pending JPH05313720A (ja)

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JP14007492A JPH05313720A (ja) 1992-05-02 1992-05-02 数値制御装置

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JP14007492A JPH05313720A (ja) 1992-05-02 1992-05-02 数値制御装置

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