JP2008238356A - 工作機械、工作機械の工具マガジン制御プログラム及び工具マガジン制御プログラム記録媒体 - Google Patents

工作機械、工作機械の工具マガジン制御プログラム及び工具マガジン制御プログラム記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 工具ホルダを工具マガジンの工具ポットに収容する割出し作業の簡単化及び割出しの際の間違いを確実に防止できるようにすること、工具交換作業を迅速に行な得るようにすることである。
【解決手段】 工具マガジンの工具ポット番号と工具ホルダの工具番号とを対応させてマガジン設定テーブルに記憶しておき、工具ホルダの一部に固有IDタグを取付けておく。工具マガジンに収容する工具ホルダに取付けた固有IDタグから工具情報を読み込み(S11:Yes)、その工具情報がマガジン設定テーブルに登録されている場合には(S12、S13:Yes)、マガジンモータの駆動により、工具ホルダを収容する工具ポット43が所定の受け渡し口に移動する(S16)。このとき、作業者は工具ホルダを受け渡し口を介して工具ポットに装着する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、複数種類の工具ホルダを装着可能な工具マガジンを有し、この工具マガジンに工具ホルダを取付けるに際して、工具マガジンを回転駆動可能な工作機械と、工作機械の工具マガジン制御プログラム及び工具マガジン制御プログラム記録媒体に関する。
従来、NC工作機械においては、不揮発性の記憶部に予め記憶した複数種類の加工プログラムの何れかを用いて、加工工程が変わる毎に、自動工具交換装置により主軸に装着する工具ホルダが交換され、この工具ホルダをX軸とY軸とに夫々移動させて、ワークに加工を施すようになっている。そこで、加工プログラムによる加工制御に先立って、使用する工具ホルダを自動工具交換装置の工具マガジンにおける所定の工具ポットに予め装着準備しておく必要がある。
例えば、特許文献1に記載の工具管理システムは、複数のツールホルダの各々の側面に、登録されている突き出し量と自動測定装置で測定した突き出し量との差の補正量であるID情報を記憶させたRFIDタグを取付けて、多数のツールセットの各々はATCの任意のポットに差し込んである。加工作業を行なうに際して、ローラ式軌道の最下端に順々に搬送されてくるツールセットのID情報を、ATCの交換用アームの先端に設けたRFIDリーダーで順々に読み出す。そこで、マシニングセンタに指示されたID情報を有するツールセットが最下端に来たとき、交換用アームがそのツールセットをポットから抜き出し、マシニングセンタのヘッドに装着するようにしてある。
特開2003−25177号公報(第5〜6頁、図20)
特許文献1に記載の工具管理システムにおいては、複数のツールホルダの側面にRFIDタグを取付けてあるものの、多数のツールセットの各々はATCの任意のポットに差し込んであるので、ATCにおけるツールセットの配列順序が分からないため、加工途中でツールセットを交換するその都度、ローラ式軌道を任意の方向に回転駆動する。この場合、例えば、ローラ式軌道を時計回りに回転させると、次のツールセットを短時間で取込めるのに、ローラ式軌道を反時計回りに回転させる場合もある。
このように、多数のポットを有するローラ式軌道の回転方向を間違える虞があり、この場合には、ツールセットの交換に多大の時間を要するという問題がある。そこで、複数のツールセットの配置順序を予め設定し、この配置順序にツールセットを順々に収容する場合には、このような問題を解決することができる。しかし、配置順序通りにツールセットを収容する際に、ツールホルダに設けたRFIDタグを活用することができないという問題がある。
本発明の目的は、工具ホルダを工具マガジンの工具ポットに収容する割出し作業の簡単化及び割出しの際の間違いを確実に防止できるようにすること、工具交換作業を迅速に行な得るようにすることである。
請求項1の工作機械は、複数の工具ホルダを複数の工具ポットに収容した工具マガジンを有する工作機械において、複数の工具ホルダの各々に取付けられた、少なくとも工具番号を含む工具情報を記憶したRFIDタグと、工具ポットに収容してない状態で工具ホルダのRFIDタグから工具情報を読み取り可能なRFIDリーダーと、複数の工具ポットについて工具ポット番号と工具番号とを対応させたマガジン設定テーブルを記憶した記憶手段と、工具マガジンに収容予定の工具ホルダのRFIDリーダーから読み込まれた工具情報とマガジン設定テーブルとに基づいて、工具ホルダを収容する工具ポットを予め設定された工具着脱位置に移動させるように工具マガジンを駆動制御する駆動制御手段とを備えたものである。
工具マガジンに収容予定の工具ホルダをRFIDリーダーに接近させると、その工具ホルダに取付けられたRFIDタグに記憶している工具情報がRFIDリーダーから読み込まれる。この場合、マガジン設定テーブルに、複数の工具ポット番号と工具番号とを対応させた対応情報が記憶されているので、RFIDリーダーで読み込まれた工具情報と対応情報とに基づいて、工具ホルダを収容する工具ポットが予め設定された工具着脱位置に移動する。そこで、作業者はこの工具着脱位置の工具ポットに工具ホルダを収納する。
請求項2の工作機械は、請求項1において、前記マガジン設定テーブルに基づいて複数の工具ポットのうちの工具ホルダを装着していない空きポットを検索する空きポット検索手段を有し、マガジン設定テーブルに設定してない工具ホルダを工具マガジンに装着する場合、駆動制御手段は、空きポット検索手段で検索された空きポットを工具着脱位置となるように工具マガジンを駆動制御するものである。
請求項3の工作機械は、請求項1又は2において、前記複数の工具ホルダの少なくとも工具寿命情報を含む使用状態に関する使用情報を記憶した使用情報記憶手段と、工具ポットに収容されていた工具ホルダを新規な工具ホルダに交換した場合に、使用情報記憶手段に記憶している該当する工具寿命情報をクリアするクリア手段とを有するものである。
請求項4の工作機械の工具マガジン制御プログラムは、複数の工具ホルダを複数の工具ポットに収容した工具マガジンと、複数の工具ホルダの各々に取付けられた少なくとも工具番号を含む工具情報を記憶したRFIDタグと、工具ポットに収容してない状態で工具ホルダのRFIDタグから工具情報を読み取り可能なRFIDリーダーと、複数の工具ポットについて工具ポット番号と工具番号とを対応させたマガジン設定テーブルを記憶した記憶手段とを有する工作機械のコンピュータを、工具マガジンに収容予定の工具ホルダのRFIDリーダーから読み込まれた工具情報とマガジン設定テーブルとに基づいて、工具ホルダを収容する工具ポットを予め設定された工具着脱位置に移動させるように工具マガジンを駆動制御する駆動制御手段として機能させるものである。
請求項5の工具マガジン制御プログラム記録媒体は、請求項4に記載の工具マガジン制御プログラムをコンピュータに読取り可能に記録したものである。この場合、工具マガジン制御プログラム記録媒体から工具マガジン制御プログラムを読み出して、工作機械のコンピュータで工具マガジン制御が実行されるので、請求項1と同様に作用する。
請求項1の発明によれば、複数の工具ホルダを複数の工具ポットに収容した工具マガジンを有する工作機械において、RFIDタグと、RFIDリーダーと、記憶手段と、駆動制御手段とを設けたので、作業者は工具マガジンに収容予定の工具ホルダをRFIDリーダーに接近させてから、工具着脱位置に移動した工具ポットにその工具ホルダを収納するだけなので、工具ホルダを工具マガジンの工具ポットに収容する割出し作業を格段に簡単化でき、割出しの際の間違いを確実に防止できる。しかも、工具交換作業を迅速に行なうことができる。
請求項2の発明によれば、前記マガジン設定テーブルに基づいて複数の工具ポットのうちの工具ホルダを装着していない空きポットを検索する空きポット検索手段を有し、マガジン設定テーブルに設定してない工具ホルダを工具マガジンに装着する場合、駆動制御手段は、空きポット検索手段で検索された空きポットを工具着脱位置となるように工具マガジンを駆動制御するので、新規の工具ホルダを工具マガジンの空きポットに迅速に収容することができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
請求項3の発明によれば、前記複数の工具ホルダの少なくとも工具寿命情報を含む使用状態に関する使用情報を記憶した使用情報記憶手段と、工具ポットに収容されていた工具ホルダを新規な工具ホルダに交換した場合に、使用情報記憶手段に記憶している該当する工具寿命情報をクリアするクリア手段とを有するので、使用していた古い工具ホルダを新品の工具ホルダに交換した場合の工具寿命を、クリアして自動的に初期化することができる。即ち、工具ホルダの寿命管理の自動化を図ることができる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
請求項4の発明によれば、複数の工具ホルダを複数の工具ポットに収容した工具マガジンと、複数の工具ホルダの各々に取付けられた少なくとも工具番号を含む工具情報を記憶したRFIDタグと、工具ポットに収容してない状態で工具ホルダのRFIDタグから工具情報を読み取り可能なRFIDリーダーと、複数の工具ポットについて工具ポット番号と工具番号とを対応させたマガジン設定テーブルを記憶した記憶手段とを有する工作機械のコンピュータを、工具マガジンに収容予定の工具ホルダのRFIDリーダーから読み込まれた工具情報とマガジン設定テーブルとに基づいて、工具ホルダを収容する工具ポットを予め設定された工具着脱位置に移動させるように工具マガジンを駆動制御する駆動制御手段として機能させるので、この工具マガジン制御プログラムを工作機械のコンピュータに実行させることにより、請求項1と同様の効果を奏することができる。
請求項5の発明によれば、請求項4に記載の工具マガジン制御プログラムをコンピュータに読取り可能に記録媒体に記録したので、この工具マガジン制御プログラム記録媒体から工具マガジン制御プログラムを読み出して、工作機械のコンピュータで工具マガジン制御を実行させることができ、請求項1と同様の効果を奏することができる。
本実施例の工作機械及び工作機械の工具マガジン制御プログラムは、工具番号を含む工具情報を記憶したRFIDタグを各工具ホルダに取付けておき、工具マガジンに収容する工具ホルダのRFIDタグからRFIDリーダーにより読み取った工具情報に基づいて工具番号を認識し、この工具番号に対応する工具ポットが所定の工具着脱位置に移動するようにしてある。
本発明に係るNC工作機械HMは、図示しない床面基礎上に固定支持される基台1の上側に矩形箱形をなすスプラッシュカバー2を備えている。スプラッシュカバー2には、前面から上面にかけてワークの搬出入口20が開設されている。この搬出入口20は、観音開き式の左右1対のスライド扉21により開閉自在に覆われている。
図1には、1対のスライド扉21を開放した解放状態が図示されており、搬出入口20から見通せるスプラッシュカバー2の内部には、基台1の上側に加工テーブル7が設置されている。スプラッシュカバー2の内側後部に立設されたコラム(図示略)に、主軸を保持する主軸ヘッド(図示せず)が支持され、この主軸ヘッドに装着される工具ホルダ10の工具15により、加工テーブル7上に載置されたワーク(図示略)に各種の加工を施せるようになっている。
加工テーブル7は、後述するX軸モータ65及びY軸モータ66(図4参照)により水平面内において相互に直交する2方向(前後及び左右方向)に移動可能である。主軸ヘッドは、コラムに設けたZ軸モータ63(図4参照)により上下方向に移動可能である。主軸は主軸ヘッドに設けられた主軸モータ64(図4参照)により回転可能になっている。図示のNC工作機械HMによる一連の加工プロセスについて簡単に説明する。
開放された搬出入口20から搬入されたワークが加工テーブル7上に位置決め固定され、主軸が加工プログラムに基づいて、工具ホルダ10を装着した状態で上下動するとともに、加工テーブル7が前後方向及び左右方向に独立に移動するので、工具ホルダ10に有する各種の工具(ドリル、タップ、エンドミル等)15によりワークに種々の加工が施される。
スプラッシュカバー2の右側前面には、加工処理のための種々の設定情報や加工中の加工状態を表示可能な液晶ディスプレイ23と、作業者により操作可能な複数の機能キーを有するキーボード24とを有する操作パネル22が設けられている。
また、スプラッシュカバー2の右側の側板の上部には、外側に張り出すようにマガジンカバー3が設けられ、このマガジンカバー3の内部には、主軸に選択的に着脱される複数の工具ホルダ10を収容する工具マガジン4が配設されている。マガジンカバー3には、工具マガジン4に対向するようにスライド開閉可能な窓孔30が設けている。図1には、開放された窓孔30から見通されるマガジンカバー3の内部に工具マガジン4の一部が図示されている。尚、窓孔30は、工具マガジン4に保持された工具ホルダ10の交換及び点検のために使用される。
図2に示すように、マガジンカバー3の内部は、底板31及び内側板32と、図示しない前板とによりスプラッシュカバー2の内側の加工領域と分離するように構成されている。前述した加工プロセスの実行中に、その加工領域内に発生する切り屑の侵入を防止し得るように構成されている。
工具マガジン4は、マガジンカバー3の内側板32に突設支持された前後一対の駆動スプロケット40及び従動スプロケット41と、これらの間に張架された循環チェーン42と、この循環チェーン42の周上に所定の間隔毎に支持された複数の工具ポット43とを有している。工具ポット43は、図示の如く、開口側を外向きとして並設された円筒体であり、ドリル、タップ、エンドミル等の工具ホルダ10の基部を開口側から差し込み保持する構成となっている。
以上の如く構成された工具マガジン4においては、マガジンモータ67による駆動力により駆動スプロケット40が正逆両方向に回転されるので、駆動スプロケット40と従動スプロケット41との間に張架された循環チェーン42が、マガジンカバー3内部の略鉛直面において、前後に長い長円形の経路に沿って循環し、循環チェーン42に支持された工具ポット43が、夫々に保持された工具ホルダ10と共に、側面視にて正回転移動又は逆回転移動される。
マガジンカバー3の底板31は、手前側が低く、内奥側が高い段差を有しており、底板31には、工具マガジン4の循環経路の前部下位置に面し、段差の上下に亙って矩形に開口する受け渡し口(所定の工具着脱位置)33が設けられている。この受け渡し口33は、底板31により分離されたスプラッシュカバー2の内側の加工領域に連通しており、底板31の内面に沿ってスライド移動する蓋板5により開閉自在に覆われている。図2には、蓋板5が開放された状態が示されている。
蓋板5を開閉動作させる開閉シリンダ50は、底板31の縦面の後部に固設された支持ブラケット51により固定支持され、前方に延びる出力ロッド52の先端を蓋板5の一部に突設された連結ブラケット53に連結してある。開閉シリンダ50へのエアの給排に応じた出力ロッド52の進退動作により、連結ブラケット53が蓋板5をスライド移動させる構成となっている。
蓋板5による受け渡し口33が開放されると、マガジンカバー3の内部とスプラッシュカバー2内側の加工領域とが連通する。従って、加工領域中の主軸と、工具マガジン4の循環動作により受け渡し口33の上側に位置決めされた工具ポット43との間で、工具ホルダ10の受け渡しが行なわれる。この受け渡しは、工具ポット43が鉛直面内にて略90°傾倒され、保持された工具ホルダ10が開放された受け渡し口33内に垂下することで行われる。この受け渡しのための機構は、従来から種々提案され、実用化されているため、ここでは、その説明を省略する。
次に、種々の工具15を有する工具ホルダ10について簡単に説明する。
図3に示すように、工具ホルダ10は、例えばBT30用であり、NC工作機械HMの主軸のテーパ孔(図示略)に嵌合するシャンク部11と、そのシャンク部11の後端側に連結されたフランジ部12と、シャンク部11の先端側に固着されたプルスタッド13等を有する。
フランジ部12には、チャック14を介して各種の切削工具(例えばドリル)15が着脱可能に装着される。尚、フランジ部12には断面ほぼV字状の環状V溝12aが形成され、工具ホルダ10はその環状V溝12aを介して、図示外の自動工具交換装置のアームに把持されるようになっている。
チャック14の一部に凹部が形成されている。そこで、この凹部の奥に固有IDタグ(RFIDタグ)17が埋設され、その外部は合成樹脂で蓋されている。この固有IDタグ17は、記憶部と送受信部と整流部とを有する半導体チップと、アンテナコイルにより構成されている。この固有IDタグ17の記憶部には、この工具ホルダ10に装着された工具15の工具番号が工具情報として予め記憶されている。
そこで、固有IDタグ17は、後述するRFIDリーダー62から電磁波を受信すると、内蔵しているコイルの電磁誘導により発生する起電力を電源として作動し、記憶部に記憶している工具情報をアンテナを介して外部に発信するように構成されている。
RFIDリーダー62は、例えば、マガジンカバー3の窓孔30の近傍部に設けられている。それ故、作業者が工具マガジン4に収容すべき工具ホルダ10を窓孔30に近づけたとき、RFIDリーダー62は、接近する固有IDタグ17の記憶部に記憶した工具情報を読取り可能になっている。
次に、NC工作機械HMを制御する制御装置55について説明する。
図4に示すように、制御装置55は、操作パネル22の内部に設けられ、CPU56と、ROM57と、RAM58と、不揮発性メモリからなるNCプログラムメモリ59と、入力インターフェース60と、出力インターフェース61等からなるマイクロコンピュータから構成されている。
入力インターフェース60には、操作パネル22に有するキーボード24と、RFIDリーダー62とが接続されている。出力インターフェース61には、Z軸モータ63と、主軸モータ64と、X軸モータ65と、Y軸モータ66と、マガジンモータ67と、開閉シリンダ50と、液晶ディスプレイ23等が接続されている。ここで、液晶ディスプレイ23及びこれを制御する表示制御プログラムを実行する制御装置55等から表示手段が構成されている。
ROM57には、NC工作機械HMを駆動制御する各種の制御プログラム、液晶ディスプレイ23に各種の表示情報を表示させる表示制御プログラムと、後述する本願特有の工具マガジン制御の制御プログラムが記憶されている。RAM58には、マガジン設定テーブル(図5参照)と、各工具ホルダ10に有する工具の使用情報テーブル(図6参照)や加工制御及び工具マガジン制御を実行中に必要に応じて記憶するデータのためのメモリやバッファ等が設けられている。但し、このRAM58は常にバックアップ電源でバックアップされており、NC工作機械HMのメインスイッチが遮断されても、RAM58の記憶内容は記憶保持されるようになっている。
マガジン設定テーブルには、工具マガジン4に有する全ての工具ポット番号(1、2、3・・・・30)の各々と、現時点において工具マガジン4に収容されている工具ホルダ10の工具番号とを対応させた対応情報が記憶されている。但し、工具ポット43に収容する工具ホルダ10が交換されると、交換毎に、交換後に収容された工具ホルダ10の工具番号に変更される。
使用情報テーブルには、各工具番号「10」,「12」,「13」・・と、「工具種類」と、「工具径」と「工具長」と、「寿命カウント値」と「最大寿命値」とを対応させて記憶されている。工具種類には「ドリル」、「タップ」等がある。この収容情報テーブルの情報は、所定の操作により液晶ディスプレイ23に表示させることができる。そこで、ユーザーは表示された各項目の数値に関して、使用状態に応じて画面上で適宜修正することができる。
次に、NC工作機械HMの制御装置55により実行される工具マガジン制御について、図7のフローチャートに基づいて説明する。但し、図中の符号Si(i=11、12、13・・・)は各ステップである。
NC工作機械HMに電源が投入された後、初期設定が実行されてから、CPU56に対する微小時間毎のインターバル割込みが行なわれるその都度、この制御が実行される。この制御が開始されると、RFIDリーダー62から所定周波数の信号(電磁波)が出力されている。そこで、この信号により、RFIDリーダー62に接近する工具ホルダ10の固有IDタグ17から工具情報が入力された場合には(S11:Yes)、この工具情報に含まれる工具番号がマガジン設定テーブルに予め登録されているか検索される(S12)。
次に、工具番号がマガジン設定テーブルに登録されている場合には(S13:Yes)、液晶ディスプレイ23に「工具ポットの※※番に収容します。よろしいですか」が表示される(S14)。そこで、その工具ポット番号でよければ、作業者はキーボード24に有する「はい」キーを操作すると(S15:Yes)、工具ホルダ10を収容する工具ポット43が所定の受け渡し口33に来るように、マガジンモータ67の駆動により工具マガジン4が駆動される(S16)。このとき、作業者は工具ホルダ10を受け渡し口33を介して工具ポット43に装着する。
次に、この工具ホルダ10が、何れかの工具ポット43に収容されていた工具ホルダ10と交換する新規の工具ホルダ10である場合には(S17:Yes)、使用情報テーブルに記憶されている使用情報のうちの「工具寿命カウント値」に「0」がセットされてクリアされる(S18)。次に、使用情報テーブルの使用情報に基づいて、液晶ディスプレイ23に使用状態設定画面が表示される(S19)。
そこで、作業者は、今回、工具マガジン4に収容した工具ホルダ10について、「工具種類」、「工具径」や「最大寿命値」等の使用状態に関する数値を設定する処理を行なうと(S20)、この制御が終了する。ところで、工具番号がマガジン設定テーブルに登録されていない場合には(S13:No)、マガジン設定テーブルに基づいて、複数の工具ポット43のうちの工具ホルダ10を装着していない空きポット43が検索される(S21)。
次に、その検索の結果、空きポット43がある場合には(S22:Yes)、工具ホルダ10を収容する空きポット43が受け渡し口33に来るように、マガジンモータ67の駆動により工具マガジン4が駆動され(S23)、S17以降が実行される。しかし、空きポット43が無い場合には(S22:No)、液晶ディスプレイ23に「空きポットがありません」が表示され(S24)、この制御を終了する。
ここで、マガジンモータ67及び工具マガジン制御のS16とS23を実行する制御装置55が駆動制御手段に相当する。工具マガジン制御のS18を実行する制御装置55がクリア手段に相当する。
このように、工具マガジン4に工具ホルダ10を収容する場合、作業者は工具マガジン4に収容予定の工具ホルダ10をRFIDリーダー62に接近させてから、受け渡し口33に移動した工具ポット43にその工具ホルダ10を収納するだけなので、工具ホルダ10を工具マガジン4の工具ポット43に収容する割出し作業を格段に簡単化でき、割出しの際の間違いを確実に防止できる。しかも、工具交換作業を迅速に行なうことができる。
また、マガジン設定テーブルに設定していない、つまり新規の工具ホルダ10を工具マガジン4に装着する場合、検索された空きポット43が受け渡し口33となるように工具マガジン4が駆動制御されるので、新規の工具ホルダ10を工具マガジン4の空きポット43に迅速に収容することができる。
更に、使用していた古い工具ホルダ10を新品の工具ホルダに交換した場合には、新品の工具ホルダ10の工具寿命を、クリアして自動的に初期化することができる。即ち、工具ホルダ10の寿命管理の自動化を図ることができる。
前述した工具マガジン制御プログラムを記録する記録媒体は、ROM57に限定されるものではなく、フレキシブルディスク、CD−ROM、メモリスティック、等の種々の不揮発性メモリであってもよく、これらの不揮発メモリに工具マガジン制御プログラムを読出し可能に記録するようにしてもよい。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更形態について説明する。
1)工具マガジン4は円形のものであってもよく、工具ホルダ10を収容する工具ポット43の数は30個に限られるものではない。
2)工具マガジン4に設けられた受け渡し口33は、下側の前側に限るものではない。
3)固有IDタグ17に記憶される工具情報には、工具番号以外に、工具種類、工具径、工具長・・等の加工に必要な種々の情報を記憶するようにしてもよい。更に、NC工作機械HMに、工具長測定機が装備されている場合には、この工具長測定機で測定した工具長を更新しながら工具情報として記憶するようにしてもよい。
本発明のNC工作機械の斜視図である。 工具マガジンの要部部分拡大図である。 工具ホルダの正面図である。 NC工作機械の制御系のブロック図である。 マガジン設定テーブルのデータ内容を説明する図表である。 使用情報テーブルのデータ内容を説明する図表である。 工具マガジン制御のフローチャートである。
符号の説明
HM NC工作機械
4 工具マガジン
10 工具ホルダ
17 固有IDタグ
23 液晶ディスプレイ
33 受け渡し口
43 工具ポット
55 制御装置
62 RFIDリーダー
67 マガジンモータ

Claims (5)

  1. 複数の工具ホルダを複数の工具ポットに収容した工具マガジンを有する工作機械において、
    前記複数の工具ホルダの各々に取付けられた、少なくとも工具番号を含む工具情報を記憶したRFIDタグと、
    前記工具ポットに収容してない状態で工具ホルダのRFIDタグから工具情報を読み取り可能なRFIDリーダーと、
    前記複数の工具ポットについて工具ポット番号と工具番号とを対応させたマガジン設定テーブルを記憶した記憶手段と、
    前記工具マガジンに収容予定の工具ホルダのRFIDリーダーから読み込まれた工具情報と前記マガジン設定テーブルとに基づいて、前記工具ホルダを収容する工具ポットを予め設定された工具着脱位置に移動させるように前記工具マガジンを駆動制御する駆動制御手段と、
    を備えたことを特徴とする工作機械。
  2. 前記マガジン設定テーブルに基づいて前記複数の工具ポットのうちの前記工具ホルダを装着していない空きポットを検索する空きポット検索手段を有し、
    前記マガジン設定テーブルに設定してない工具ホルダを工具マガジンに装着する場合、前記駆動制御手段は、前記空きポット検索手段で検索された空きポットを前記工具着脱位置となるように前記工具マガジンを駆動制御することを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記複数の工具ホルダの少なくとも工具寿命情報を含む使用状態に関する使用情報を記憶した使用情報記憶手段と、
    前記工具ポットに収容されていた工具ホルダを新規な工具ホルダに交換した場合に、前記使用情報記憶手段に記憶している該当する工具寿命情報をクリアするクリア手段と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の工作機械。
  4. 複数の工具ホルダを複数の工具ポットに収容した工具マガジンと、前記複数の工具ホルダの各々に取付けられた少なくとも工具番号を含む工具情報を記憶したRFIDタグと、前記工具ポットに収容してない状態で工具ホルダのRFIDタグから工具情報を読み取り可能なRFIDリーダーと、前記複数の工具ポットについて工具ポット番号と工具番号とを対応させたマガジン設定テーブルを記憶した記憶手段とを有する工作機械のコンピュータを、
    前記工具マガジンに収容予定の工具ホルダのRFIDリーダーから読み込まれた工具情報と前記マガジン設定テーブルとに基づいて、前記工具ホルダを収容する工具ポットを予め設定された工具着脱位置に移動させるように前記工具マガジンを駆動制御する駆動制御手段として機能させる、
    ことを特徴とする工作機械の工具マガジン制御プログラム。
  5. 請求項4に記載の工具マガジン制御プログラムをコンピュータに読取り可能に記録したことを特徴とする工具マガジン制御プログラム記録媒体。
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