JP6322514B2 - スクイズ吐出容器 - Google Patents
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Description
この吐出容器は、内容液が収容され、スクイズ変形可能な容器本体と、容器本体の口部に装着された2段筒状のキャップ体と、容器本体の口部の内側に配置され、上端部がキャップ体よりも上方に突出した吐出筒と、容器本体の内側に配置された状態でキャップ体に装着され、吐出筒を保持すると共に容器本体内に向けて延びたパイプが取り付けられた筒状のパイプ付き部材と、吐出筒及びキャップ体の上側筒部に装着され、吐出筒内に連通する吐出孔が形成されたノズルを有するヘッド部材と、を備えている。
また、内容液の吐出後、スクイズ変形を解除することで容器本体は復元変形する。すると、この復元変形に伴って、第1外気導入孔及び第2外気導入孔を通じて容器本体内に空気が流入する。これにより、次の吐出に備えることができる。
そのため、発生した泡がパイプ内に入り込み易く、連続して吐出を行う場合には、パイプを通じて容器本体の空気を吐出筒側に適切に流入できなくなるおそれがあった。
(1)本発明に係るスクイズ吐出容器は、スクイズ変形可能とされ、内部に内容液が収容される容器本体と、前記容器本体の内部に配置され、前記容器本体の口部側から前記容器本体の底部に向けて延びる空気供給パイプ及び外気導入パイプと、前記容器本体の口部に装着され、吐出孔が形成されたキャップ体と、を備え、前記キャップ体には、前記キャップ体の外部に連通する外気導入孔と、前記容器本体の内部に連通する連通孔と、前記空気供給パイプ内に連通する空気孔と、前記吐出孔に連通し、且つ前記連通孔を通じた前記容器本体内の前記内容液と前記空気孔を通じた前記容器本体内の空気とを混合させる気液混合室と、が形成され、前記キャップ体は、前記容器本体の口部に装着された下キャップと、前記下キャップに装着されると共に前記吐出孔が形成された上キャップと、前記容器本体の口部内に配置されると共に前記連通孔及び前記空気孔が形成された中栓と、を備え、
前記外気導入孔は、前記下キャップに形成され、前記下キャップの内部と外部とを連通すると共に外部からの空気を流入させる第1外気導入孔と、前記中栓に形成され、前記中栓の内側と前記容器本体内とを連通すると共に前記第1外気導入孔に連通する第2外気導入孔と、を備え、前記外気導入パイプは、前記中栓に装着され、前記第2外気導入孔に連通し、前記第1外気導入孔と前記第2外気導入孔とを連通する通路は、前記連通孔及び前記空気孔と前記吐出孔とを前記気液混合室を通じて連通する通路に対して独立し、且つ該通路を取り囲むように環状に形成されていることを特徴とする。
従って、続けて容器本体をスクイズ変形させて、内容液の吐出を繰り返し行ったとしても、空気供給パイプを通じて適切に空気を気液混合室に供給することができ、所望する吐出状態で内容液を安定して吐出することができる。
(スクイズ吐出容器の構成)
図1に示すように、本実施形態のスクイズ吐出容器1は、内部に内容液Wが収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2の内部に配置された空気供給パイプ3及び外気導入パイプ4と、容器本体2の口部10に装着され、吐出孔5が形成された筒状のキャップ体6と、を備えている。
これら口部10、肩部11、胴部12及び底部13は、上方から下方に向けてこの順に連設されていると共に、容器軸Oに直交する横断面視形状が例えば円形状とされている。また、胴部12は径方向内側に向けてスクイズ変形可能とされている。
この際、第1係合突起37は、下キャップ20を捩じ込み方向(周方向の一方向)に向けて容器軸O回りに回転させたときに第2係合突起38を乗り越え可能とされ、且つ下キャップ20を緩み方向(周方向の他方向)に向けて回転させたときに第2係合突起38に対して周方向に係合する。これにより、下キャップ20は、緩み止めがされた状態で容器本体2の口部10に螺着されている。
但し、第1外気導入孔40の形状や数は、これらの場合に限定されるものではない。例えば、側面視円形状の第1外気導入孔を1つだけ形成しても構わない。
さらに、頂壁部34には、第1保持筒42と第2保持筒43との間に位置する部分から上方に向けて突出したガイド筒44が形成されている。
よって、図4に示すように、第1係止突起32aと第2係止突起50aとが係止し合う位置が、上キャップ21の上死点となる。一方、図2に示すように、上キャップ21の第1外郭筒50の下端部が下キャップ20の第1フランジ部35に接触した位置が、上キャップ21の下死点となる。そのため、上キャップ21は、容器軸O回りの回転によって、これら上死点と下死点との間で上下動可能とされる。
これにより、図3に示すように、上キャップ21が下死点に位置している場合、シール突起50bは第1外気導入孔40への空気の流入を規制している。
これにより、上キャップ21が上死点に位置した場合には、シール突起50bと窪み面32bとの間の隙間を通じて、第1外気導入孔40への空気の流入が許容される。
従って、上キャップ21は、ガイド筒44に対して径方向内側から吐出筒52が接し、且つ径方向外側から縦リブ55が接するので、安定した上下動が可能とされている。
天壁部61の中央部分には、上キャップ21の吐出筒52に係合する係合筒63が下方に向けて突設されている。これにより、オーバーキャップ23は不意に開いてしまうことがさらに抑制されている。
プラグ筒70は、下キャップ20のシール筒39よりも下方に突出している。プラグ壁71は、容器本体2の口部10の内側をほぼ覆っている。これにより、中栓24は、シール筒39と協働して容器本体2の口部10を塞いでいる。
特に、連通孔73は窪み部72の周壁に形成されているので、キャップ体6のうちプラグ壁71に対して容器本体2の底部13側に配置されている。
供給筒76の外周面には、該供給筒76の全長に亘って延びると共に連通孔73に繋がる縦溝76aが形成されている。この際、縦溝76aは、複数の連通孔73に対応するように、周方向に間隔をあけて複数形成されている。また、供給筒76の上端部には、該供給筒76を径方向に貫通する横溝(横穴)76cが形成されている。この横溝76cは、例えば周方向に間隔をあけて複数形成されている。
なお、供給筒76の内面には、径方向内側に向けて突出する縦リブ76bが周方向に間隔をあけて複数形成されている。
第2外気導入孔81は、例えば平面視円形状に形成され、中栓24の内側と容器本体2内とを連通している。これにより、第1外気導入孔40と容器本体2内とは、第2外気導入孔81を通じて連通している。
従って、環状弁95は、第1外気導入孔40を通じた外部からの空気(外気)の流入を許容し、且つ第1外気導入孔40を通じた外部への空気の流出を規制する逆止弁として機能する。
具体的には、弁体92は平面視円形状に形成され、第3支持筒90c内の中央部に位置する弁本体92bと、周方向に延びると共に、内端部が弁本体92bの外周縁に連結され、且つ外端部が弾性ヒンジ部92aに連結された複数(3本)のアーム状の弾性連結片92cと、を備えた例えば3点弁とされている。
従って、弁部材25の成形段階では、第1弱化部及び第2弱化部が破断していないので、弁体92は第3支持筒90cの内部を完全に閉塞している。なお、弁部材25の成形後、キャップ体6を製造する段階では、例えば弁体92に外力を加える等して第1弱化部及び第2弱化部を予め破断させておくことが好ましい。但し、例えば第1弱化部及び第2弱化部を微小な力で破断可能である場合には、スクイズ変形によって上昇する容器本体2の内圧を利用して、第1弱化部及び第2弱化部を破断させる構成としても良い。
容器本体2のスクイズ変形が解除されると、弾性連結片92cは復元変形して、弁本体92bを元の位置に復帰させる。これにより、弁本体92bと弾性連結片92cとの間の隙間が閉じるので、内容液Wの流通を規制することが可能とされている。
これにより、中栓24は連結筒26によって安定に保持された状態で、容器本体2の口部10の内側に配置されている。
なお、ドーム部103の天壁には、下方に向けて突出し、供給筒76の縦リブ76b同士の隙間に上方から差し込まれる挿入部材103aが形成されている。これにより、気液混合室R内に供給される空気は、挿入部材103aによって拡散しながら気液混合室R内に入るので、空気との混合がより一層積極的に促される。
発泡部材110は、下キャップ20における第1保持筒42内に配設されており、気液混合室Rと吐出孔5との間に位置している。発泡部材110は、第1保持筒42内に装着された2つの発泡エレメント111を備えている。
この際、2つの発泡エレメント111のうち、第1保持筒42の下側に位置する発泡エレメント111はメッシュ部材111bが下側を向き、第1保持筒42内の上側に位置する発泡エレメント111はメッシュ部材111bが上側を向くように配置されている。
また、発泡部材110の位置としては、第1保持筒42内に限定されるものではなく、気液混合室Rと吐出孔5との間に位置していれば良い。例えば、上キャップ21における吐出筒52内に発泡部材110を配置しても良い。
なお、空気供給パイプ3の下端部3bは、容器本体2の底部13付近まで達しており、底部13に向けて開口している。
なお、外気導入パイプ4の下端部4bは、容器本体2の底部13付近まで達しており、底部13に向けて開口している。
次に、上述のように構成されたスクイズ吐出容器1の使用について説明する。
内容液Wの吐出を行う場合には、まず引上突片62を利用してオーバーキャップ23をヒンジ部22回りに回転させ、上キャップ21に対してオーバーキャップ23を開操作する。このとき、天壁部61に形成された凹部64を、上キャップ21の凸部65に係止させる。これにより、オーバーキャップ23を開状態で安定に保持することができる。
そして、容器本体2を倒立姿勢にした状態において、容器本体2の胴部12を押圧してスクイズ変形させる。
これにより、容器本体2の胴部12の復元変形に伴って、図6に示すように、第1外気導入孔40、第2外気導入孔81及び外気導入パイプ4を通じて外部から空気を取り込んで、容器本体2内に導入することができる。
従って、続けて、容器本体2をスクイズ変形させて、内容液Wの吐出を繰り返し行ったとしても、空気供給パイプ3を通じて適切に空気を気液混合室R内に供給することができ、泡状の内容液Wを安定して吐出することができる。
さらに、外気導入パイプ4及び空気供給パイプ3を別体のパイプとしたが、2本のパイプ同士を一体に組み合わせても構わない。
R…気液混合室
1…スクイズ吐出容器
2…容器本体
3…空気供給パイプ
4…外気導入パイプ
5…吐出孔
6…キャップ体
10…容器本体の口部
13…容器本体の底部
40…第1外気導入孔(外気導入孔)
71…中栓のシール壁部(被覆壁部)
73…連通孔
74…空気孔
81…第2外気導入孔(外気導入孔)
Claims (2)
- スクイズ変形可能とされ、内部に内容液が収容される容器本体と、
前記容器本体の内部に配置され、前記容器本体の口部側から前記容器本体の底部に向けて延びる空気供給パイプ及び外気導入パイプと、
前記容器本体の口部に装着され、吐出孔が形成されたキャップ体と、を備え、
前記キャップ体には、前記キャップ体の外部に連通する外気導入孔と、前記容器本体の内部に連通する連通孔と、前記空気供給パイプ内に連通する空気孔と、前記吐出孔に連通し、且つ前記連通孔を通じた前記容器本体内の前記内容液と前記空気孔を通じた前記容器本体内の空気とを混合させる気液混合室と、が形成され、
前記キャップ体は、前記容器本体の口部に装着された下キャップと、前記下キャップに装着されると共に前記吐出孔が形成された上キャップと、前記容器本体の口部内に配置されると共に前記連通孔及び前記空気孔が形成された中栓と、を備え、
前記外気導入孔は、前記下キャップに形成され、前記下キャップの内部と外部とを連通すると共に外部からの空気を流入させる第1外気導入孔と、前記中栓に形成され、前記中栓の内側と前記容器本体内とを連通すると共に前記第1外気導入孔に連通する第2外気導入孔と、を備え、
前記外気導入パイプは、前記中栓に装着され、前記第2外気導入孔に連通し、
前記第1外気導入孔と前記第2外気導入孔とを連通する通路は、前記連通孔及び前記空気孔と前記吐出孔とを前記気液混合室を通じて連通する通路に対して独立し、且つ該通路を取り囲むように環状に形成されていることを特徴とするスクイズ吐出容器。 - 請求項1に記載のスクイズ吐出容器において、
前記中栓は、前記容器本体の口部を覆う被覆壁部を備え、
前記連通孔は、前記キャップ体のうち前記被覆壁部に対して前記容器本体の底部側に形成されていることを特徴とするスクイズ吐出容器。
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