JP2014231385A - 吐出容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内容器2及び外容器3を備える容器本体4と、容器本体4の口部4aに装着され、内容物を吐出する吐出口13が形成された吐出キャップ24とを備え、外容器3には、内容器2との間に外気を吸入するための吸気孔7cが形成され、吐出キャップ24には、外部と吸気孔7cとを連通する外気導入孔5d及び吐出口13と内容器2の内部とを連通する連通孔9fが形成されるとともに、吸気孔7cと外気導入孔5dとの連通及び遮断を切り替える空気弁45と、連通孔9fを開閉する吐出弁36と、が備えられる。吐出キャップ24内には、吸気孔7cと外気導入孔5dとを連通する吸気通路Y内に位置して空気弁45を外気導入孔5dに対向させて離反自在に着座させる弁座筒部91bが備えられ、空気弁45は弁座筒部91bと外気導入孔5dとの間を移動自在に配設されている。
【選択図】図1
Description
この場合、空気弁の受圧面積を確保できるため、空気弁をスムーズに移動させることができる。
この場合には、空気弁と弁筒体とが成形直後では一体成形体であり、空気弁を組付け途中で本体筒から分離させて空気弁を形成できるため、空気弁を容易に形成できる。
この場合、内容器と外容器との間の外気を利用して好適に内容物を発泡させることができる。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る吐出容器1は、内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器2、及び、内容器2が内装されるとともに弾性変形可能な外容器3を備える容器本体4と、容器本体4の口部4aに装着され、内容物を吐出する吐出口13が形成された吐出キャップ24と、吐出キャップ24に着脱自在に配設されたオーバーキャップ6と、を備えている。
本実施形態において吐出容器1は泡吐出容器であり、吐出キャップ24には、気液混合体を発泡する発泡部材100が2つ備えられている。
容器本体4は、例えば、共押出し成形した二層構造のパリソンをブロー成形することにより成形され、外容器3は例えばポリエチレン樹脂製等とされるとともに、内容器2はポリエチレン樹脂に対して相溶性のない例えばポリアミド系の合成樹脂製等とされている。
有頂筒状部50の周壁部50bの内周面には、容器本体4の口部4aの雄ねじ部7bに螺着された雌ねじ部5cが形成されている。また、周壁部50bの下端部内に、口部4aの下筒部8が気密状態で嵌合されている。これにより、吸気孔7cが、吐出キャップ本体5における有頂筒状部50の周壁部50bの下側からこの吐出容器1の外部と連通することが防止されている。なお、本実施形態では、有頂筒状部50の中心軸線が容器軸Oと同軸となるように、吐出キャップ本体5が容器本体4に装着されている。
本実施形態の発泡部材100は、吐出筒部51の内周面に嵌合された本体筒101と、本体筒101の一端開口内に設けられた例えばメッシュ状の発泡エレメント102と、を備えている。本実施形態では、2つの発泡部材100のうち上側の発泡部材100では、発泡エレメント102が本体筒101の上端開口内に設けられ、下側の発泡部材100では、発泡エレメント102が本体筒101の下端開口内に設けられている。
また、天壁部50aの下面には、下方へ向けて延びる環状の空気弁受け筒18が形成されている。
図1及び図2を参照し、基板部90は、中央部に連通孔9fの一部を構成する上下方向に貫通した貫通孔9f1が形成されるとともに口部4aを閉塞する円板状の基板主面部90aと、基板主面部90aの外周縁から上方に向けて突設され、吐出キャップ本体5における有頂筒状部50の周壁部50b内に嵌合された装着筒部90bと、口部4a内に嵌合されたシール筒部90cと、基板主面部90aの上面における貫通孔9f1の外周縁部から上方に向けて突設された連通筒部90dと、連通筒部90dの上端縁から上方に向けて突設された嵌合突起90eと、を備えている。
また、装着筒部90bにおいて外気流通孔9gが形成されない領域には、第1係合突部92が周方向に間隔をあけて複数形成されている。第1係合突部92は、装着筒部90bの下端部における外気流通孔9gが形成されない領域から径方向の外側に突出している。本実施形態では、第1係合突部92は、周方向で略45度の範囲に延び、装着筒部90bにおいて周方向に90度間隔で4つ形成され、隣接する外気流通孔9gの間に位置している。第1係合突部92は、有頂筒状部50の周壁部50bの内周面において径方向の外側に向けて窪んで形成された係止凹部に係止されて、基板部90の有頂筒状部50に対する上下方向の移動を規制している。
図3(c)に示すように、支持板部91の下面には、貫通孔9f2を径方向の外側から囲い、かつ基板部90の連通筒部90dが嵌合される、上下方向に非貫通の環状溝91cが形成されている。また、図3(b)に示すように、環状溝91cを画成する壁面のうち下方を向く上面には、嵌合突起90eが嵌合される嵌合孔91dが形成されている。
また、図示の例では、支持板主面部91aの中央部には上方に向けて膨出する膨出部91xが形成されている。そして、貫通孔9f2及び嵌合孔91dは膨出部91xの上面から上方に開放している。また、支持板主面部91aの上面には、下方に向けて窪んで全周わたって連続して延びる弁支持溝91fが形成されている。
第2係合突部94は周方向で略45度の範囲に延び、支持板主面部91aの外周面において周方向に90度間隔で4つ形成され、外気流通孔9gを形成する壁面のうち下方を向く上面に下方から対向し、支持板部91の基板部90に対する上下方向の移動を規制している。
また、外気流通孔9gは、基板部90と支持板部91との間に形成される補助孔95に連通している。補助孔95は、補助孔形成溝93と、支持板部91における支持板主面部91aの下面、環状溝91cの内周面、及び嵌合孔91dの内周面と、により形成され、その一端部で外気流通孔9gに連通するとともに、他端部で吐出口13と連通孔9fとの間に形成される連絡路Xと連通している。
ここで、本体筒35の径方向の内側の空間は、上記した連絡路Xの一部を構成している。すなわち、連絡路Xは、本体筒35の径方向の内側の空間及び吐出筒部51の径方向の内側の空間で構成されている。一方、本体筒35の径方向の外側において、本体筒35と吐出キャップ本体5の有頂筒状部50の内周面との間に形成される空間は、吸気孔7cと外気導入孔5dとを連通する吸気通路Yの一部を構成している。
吸気通路Yは、上記した本体筒35と吐出キャップ本体5の有頂筒状部50の内周面との間に形成される空間、上記した周方向で隣り合う第2係合突部94同士の間の隙間、外気流通孔9g、口部4aの外周面と有頂筒状部50の周壁部50bの内周面との間の空間、及び吸気孔7cによって形成されている。
また、本実施形態では、板体40の移動により補助孔95が開放され、詳細は後述するが、連絡路X内に内容器2と外容器3との間に吸気した外気を供給することが可能となっている。そして、本実施形態では、連絡路X内で内容物と外気とを気液混合した上で、発泡部材100に気液混合体を供給可能となっている。
当該一体成形体は、組付けの際に、閉塞板部9における支持板部91に上方から組み込まれる。そして、この組み込みの際には、空気弁45の下面を弁座筒部91bで押圧するようにして、空気弁45を本体筒35から分離させるのが好ましい。なお、本体筒35と空気弁45とが連結した一体成形体の状態において、本体筒35と空気弁45とを分離させた後に、本体筒35を支持板部91に組みつける等してもよい。また、本体筒35と空気弁45とを別部材に構成して、別々に支持板部91に組みつけてもよい。
これにより、内容器2が外容器3とともに変形して減容される。そして、この減容変形に伴い内容器2の内圧が上昇し、この内圧の上昇に伴い、吐出弁36の連結部41が弾性変形して板体40が閉塞板部9の支持板部91の膨出部91xから吐出口13側へ向けて離間し、連通孔9fが開放され、連絡路Xと連通する。これにより、内容器2の内部と吐出口13とが連通し、内容器2に収容された内容物が連絡路Xを通って吐出口13から吐出される。ここで、押圧体60は、板体40の変位に伴って吐出口13側へ弾性変位される。なお、連絡路Xに流入した内容物等は、板体40の径方向の外側を通って吐出口13側へ流れる。
また、さらに上述したスクイズ変形が解除されると、外容器3は復元変形しようとする。このとき、外容器3と内容器2との間に発生した負圧が吸気孔7cを通して空気弁45に作用することにより、この空気弁45が吸気孔7c側へ向けて開いて吸気孔7cと外部とが連通され、外気が吸気通路Yを通して吸気孔7cから外容器3と内容器2との間に吸入される。そして、内容器2の減容形状が保持される。
なお、吐出後は、オーバーキャップ6を吐出キャップ24に装着する。
また、この吐出容器1では、空気弁45が、弁座筒部91bの先端縁上に配設された環板部46と、環板部46から下方に向けて突出し、かつ弁座筒部91bより径方向の外側に配置された突出部47と、を備えていることで、空気弁45の受圧面積を確保できるため、空気弁45をスムーズに移動させることができる。
また、この吐出容器1は泡吐出容器であり、吐出キャップ24には、吸気孔7cと、吐出口13と連通孔9fとの間の連絡路Xと、を連通する補助孔95が形成されるとともに、補助孔95と連絡路Xとの連通及び遮断を切り替える補助弁として吐出弁36が機能し、連絡路Xには、内容物及び外気を通過させて発泡させる発泡部材100が配設されている。これにより、内容器2と外容器3との間の外気を利用して好適に内容物を発泡させることができる。また、本実施形態では、連通孔9fと補助孔95との弁が共通であることで、部品点数が少なく抑えられている。
図6は、本発明の第2の実施形態の吐出容器を示している。本実施形態における第1の実施形態と同一の構成要素については、同一符合で示し、説明を省略する。
本実施形態では、空気弁45が、第1の実施形態で説明した突出部47を備えておらず、環板状に形成されている。
図7は、本発明の第3の実施形態の吐出容器を示している。本実施形態における第1の実施形態と同一の構成要素については、同一符合で示し、説明を省略する。
本実施形態では、第2の実施形態と同様に空気弁45が、第1の実施形態で説明した突出部47を備えておらず、環板状に形成されている。
さらに、支持板部91の支持板主面部91aに形成された弁座筒部91bが、第1の実施形態の形成位置よりも径方向で内側とされ、弱化部48に径方向で近接している。
このような第3の実施形態の構成では、弁座筒部91bによって弱化部48を容易に破断でき、組付け性の向上を図ることができる。
2 内容器
3 外容器
4 容器本体
4a 口部
5 吐出キャップ本体
5d 外気導入孔
7c 吸気孔
9 閉塞板部
9f 連通孔
13 吐出口
17 弁筒体
24 吐出キャップ
35 本体筒
36 吐出弁(補助弁)
45 空気弁
46 環板部
47 突出部
48 弱化部
91b 弁座筒部(弁座部、環状突部)
95 補助孔
100 発泡部材
X 連絡路
Y 吸気通路
Claims (4)
- 内容物が収容されるとともに前記内容物の減少に伴いしぼみ変形する可撓性に富む内容器、及び、前記内容器が内装される外容器を備える容器本体と、
前記容器本体の口部に装着され、前記内容物を吐出する吐出口が形成された吐出キャップと、を備え、
前記外容器には、前記内容器との間に外気を吸入するための吸気孔が形成され、
前記吐出キャップには、
外部と前記吸気孔とを連通する外気導入孔、及び、前記吐出口と前記内容器の内部とを連通する連通孔が形成されるとともに、
前記吸気孔と前記外気導入孔との連通及び遮断を切り替える空気弁と、
前記連通孔を開閉する吐出弁と、
が備えられ、
前記吐出キャップ内には、
前記吸気孔と前記外気導入孔とを連通する吸気通路が形成されるとともに、前記吸気通路内に位置して前記空気弁を前記外気導入孔に対向させて離反自在に着座させる弁座部が備えられ、
前記空気弁は、前記弁座部と前記外気導入孔との間を移動自在に配設されていることを特徴とする吐出容器。 - 請求項1に記載の吐出容器であって、
前記吐出キャップは、前記口部を閉塞するとともに前記連通孔が形成された閉塞板部を備え、
前記閉塞板部には、前記容器本体の外側に向けて突出し、かつ前記連通孔を径方向の外側から囲う環状突部が形成され、
前記環状突部が、前記弁座部を構成し、
前記空気弁は、前記弁座部の先端縁上に配設された環板部と、前記環板部から前記容器本体の内側に向けて突出し、かつ前記弁座部より径方向の外側に配置された突出部と、を備えていることを特徴とする吐出容器。 - 請求項1又は2に記載の吐出容器であって、
前記吐出キャップは、
前記口部に装着されるとともに前記吐出口が形成された吐出キャップ本体と、
前記吐出キャップ本体内に配設されて前記口部を閉塞するとともに前記連通孔が形成された閉塞板部と、
前記吐出キャップ本体と前記閉塞板部との間に配設された弁筒体と、
を備え、
前記弁筒体は、
内側が前記連通孔に連通する本体筒と、
前記本体筒の内周面に弾性変位自在に連結された前記吐出弁と、を備え、
前記空気弁は、前記本体筒の外周面側に移動自在に配設され、
前記空気弁は、前記本体筒の外周面に破断自在な弱化部を介して連結された当該空気弁と当該本体筒との一体成形体から前記弱化部が破断されて前記本体筒から分離されていることを特徴とする吐出容器。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の吐出容器であって、
前記吐出キャップには、
前記吸気孔と、前記吐出口と前記連通孔との間の連絡路と、を連通する補助孔が形成されるとともに、前記補助孔と前記連絡路との間の連通及び遮断を切り替える補助弁が備えられ、
前記連絡路には、前記内容物及び前記外気を通過させて発泡させる発泡部材が配設されていることを特徴とする吐出容器。
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