JP6304131B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
また、フリッカーを抑制するために、半波制御に代えて位相制御によりヒーターの消費電力を僅かずつ逓増させるようにすると、加熱ローラー(定着部)が所望の温度に加熱されるまでに時間がかかるという問題が生じる。
記録媒体を加熱して当該記録媒体に付着した色材を定着させる定着部と、
前記定着部を加熱する第1のヒーターと、
前記定着部を加熱し、前記第1のヒーターより定格電力が小さい第2のヒーターと、
前記第1のヒーターによる前記定着部の加熱を開始させる場合に、前記第1のヒーターに通電を行わずに前記第2のヒーターに通電を行う予備制御と、前記予備制御の実行後、前記第1のヒーターの消費電力及び前記第2のヒーターの消費電力の和が変化する際の変化量がフリッカーの程度を示すフリッカー値を所定の規格値以下とさせる値となるように、前記第1のヒーターの消費電力を逓増させるとともに前記第2のヒーターの消費電力を逓減させる通電制御とを行う制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記予備制御において、前記第2のヒーターについて、交流電源の電圧波形の各半周期のうち当該電圧波形の印加期間が占める割合であるデューティー比を変化させて前記第2のヒーターの消費電力を逓増させ、
前記通電制御において、前記デューティー比を、前記第1のヒーター及び前記第2のヒーターの各々について独立に変化させることを特徴としている。
前記制御部は、前記予備制御において、前記第2のヒーターの消費電力が変化する際の変化量がフリッカーの程度を示すフリッカー値を所定の規格値以下とさせる値となるように前記第2のヒーターの消費電力を逓増させることを特徴としている。
記録媒体を加熱して当該記録媒体に付着した色材を定着させる定着部と、
前記定着部を加熱する第1のヒーターと、
前記定着部を加熱し、前記第1のヒーターより定格電力が小さい第2のヒーターと、
前記第1のヒーターによる前記定着部の加熱を終了させる場合に、前記第1のヒーターの消費電力及び前記第2のヒーターの消費電力の和が変化する際の変化量がフリッカーの程度を示すフリッカー値を所定の規格値以下とさせる値となるように、前記第1のヒーターの消費電力を逓減させるとともに前記第2のヒーターの消費電力を逓増させる通電制御と、前記通電制御の実行後、前記第1のヒーターに通電を行わずに前記第2のヒーターの通電を終了させる通電終了制御とを行う制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記通電制御において、交流電源の電圧波形の各半周期のうち当該電圧波形の印加期間が占める割合であるデューティー比を、前記第1のヒーター及び前記第2のヒーターの各々について独立に変化させ、
前記通電終了制御において、前記第2のヒーターについて前記デューティー比を変化させて前記第2のヒーターの消費電力を逓減させることを特徴としている。
前記制御部は、前記通電終了制御において、前記第2のヒーターの消費電力が変化する際の変化量がフリッカーの程度を示すフリッカー値を所定の規格値以下とさせる値となるように前記第2のヒーターの消費電力を逓減させることを特徴としている。
前記フリッカー値は、短時間フリッカー値であり、前記規格値は、1であることを特徴としている。
前記フリッカー値は、長時間フリッカー値であり、前記規格値は、0.65であることを特徴としている。
前記第1のヒーターは、ハロゲンヒーターであることを特徴としている。
記録媒体に色材を付着させて画像を記録する画像形成部と、
請求項1〜7の何れか一項に記載の定着装置と、
を備えることを特徴としている。
図2は、画像形成装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。
C,M,Y及びKに対応する4つの感光体172上に各々C,M,Y及びKのトナーで形成された画像(単色画像)は、各感光体172から転写体174上に順次重ねられて転写される。これにより、転写体174上にC,M,Y及びKを色成分とするカラー画像が形成される。転写体174は、複数の転写体搬送ローラーに巻き回された無端ベルトであり、各転写体搬送ローラーの回転に従って回転する。
2次転写ローラー175は、転写体174上のカラー画像を、給紙装置2又は給紙トレイ22から給紙された用紙上に転写する。詳しくは、用紙及び転写体174を挟持する2次転写ローラー175に所定の転写電圧が印加されることにより、転写体174上においてカラー画像を形成しているトナーが用紙側に引き寄せられて用紙に転写される。
加熱された定着ベルト181及び下加圧ローラー184は、用紙Pを定着ニップで挟持して図3の矢印により示される搬送方向Rに搬送しながら用紙Pを加熱及び加圧する。これにより、定着ベルト181及び下加圧ローラー184は、記録媒体P上のトナーを溶融させて定着させる。用紙Pと接触する際の定着ベルト181の温度は、例えば180℃以上200℃以下の範囲とされる。従って、加熱ローラー182は、定着ベルト181の温度がこの条件を満たすように定着ベルト181を加熱する。
第1、第2のヒーター186,187としては、ハロゲンヒーターの他、誘導加熱ヒーターや抵抗発熱体が用いられても良い。
この駆動回路は、商用の交流電源31に並列接続された第1のヒーター186及び第2のヒーター187と、第1、第2のヒーター186,187に各々直列に接続されたトライアック321,322と、トライアック321,322に各々並列に接続されトライアック321,322のゲートにトリガー電圧を印加するフォトトライアックカプラ331,332と、フォトトライアックカプラ331,332の発光ダイオードへの通電を各々制御するトランジスタ341,342と、交流電源31の電圧波形におけるゼロクロスポイント(位相が0度及び180度であるポイント)を検出するゼロクロス検出回路36と、を備える。このような駆動回路において、CPU101は、交流電源31の電圧波形の半波ごとに通電を制御する半波制御により第1、第2のヒーター186,187への供給電力、即ち第1、第2のヒーター186,187における消費電力を制御する。ここで、半波とは、交流電源31の電圧波形のうち当該波形の半周期分の長さを有し位相0度及び180度の位置で区分される波形を言う。
CPU101は、トランジスタ341及び342に対してオン信号を出力するタイミングを制御することで、第1、第2のヒーター186,187の動作を独立に制御することができる。
このフリッカーの程度を示す指標(フリッカー値)としては、IEC(国際電気標準会議)の規格(IEC61000−3−3)により定められた短時間フリッカー値(Pst値)及び長時間フリッカー(Plt値)が知られている。Pst値は、10分間に測定されたフリッカーの程度を示す。Pst値が1である場合には、50%の人が不快と感じるちらつきが生じているとされ、IEC規格では、Pst値≦1が規格値として定められている。また、Plt値は、Pst値を12回(2時間)計測して3乗平均したものであり、IEC規格ではPlt値≦0.65が規格値として定められている。画像形成装置1においては、例えば、画像形成動作中ではPst値が1以下、スタンバイ中ではPlt値が0.65以下であることが求められる。
これに対し、従来、半波制御によりヒーターへの供給電力を徐々に増大させることで供給電力の変動を抑えてフリッカーを抑制する技術が知られていた。
図5(a)では、所定の長さを有する期間T0〜T10の各々において、3つの半波のうち第1のヒーター186に対して電圧が印加される半波に対応する部分が着色されて示されている。例えば、期間T1〜T4までの各期間では、3つの半波ごとに1つの半波に対応する期間において電圧が印加され、電圧印加期間のデューティー比は1/3である。同様に、期間T5〜T8におけるデューティー比は2/3、期間T9,T10におけるデューティー比は1である。また、図5(b)には、定格電力を100%とした場合の期間T0〜T10の各々における電力消費率が示されており、期間T0では0%、期間T1〜T4では33%、期間T5〜T9では67%、期間T9,T10では100%となっている。この結果、図5(a)に示されるように、この従来例における第1のヒーター186の消費電力は、期間T0から期間T10に亘って0W、350W、700W、1050Wと350W刻みで逓増する。
詳しくは、図6(a)に示されるように、まず第2のヒーター187が期間T1,T2において半波制御によりデューティー比1/3で動作され、期間T3,T4においてデューティー比2/3で動作され、期間T5においてデューティー比100%で動作される。続いて、期間T6,T7では、第2のヒーター187のデューティー比が2/3に低減されるとともに、第1のヒーター186がデューティー比1/3で動作される。また、期間T8,T9では、第2のヒーター187のデューティー比が1/3に低減されるとともに、第1のヒーター186のデューティー比が2/3に増加される。そして、期間T10では、第2のヒーター187の動作が停止され、第1のヒーター186がデューティー比100%で動作される。
なお、期間T0〜T10の各々の長さは、互いに等しくなるように設定されても良いし、一部又は全部の期間の長さが互いに異なるように設定されても良い。各期間の長さは、例えば数百ミリ秒から数秒の範囲のうち良好なフリッカー値が得られる長さに設定される。
このように制御されることにより、期間T5から期間T6に移行する際の消費電力の増加は、第1のヒーター186の消費電力の増加分と第2のヒーター187の消費電力の減少分との差に対応する値に抑えられる。期間T7から期間T8に移行する際の消費電力及び期間T9から期間T10に移行する際の消費電力についても同様である。
この結果、図6(a)に示されるように、第1、第2のヒーター186,187の消費電力の合計値は、期間T5から期間T10に亘って540W、710W、880W、1050Wと、170W刻みで逓増する。また、期間T0〜T5においても半波制御により第2のヒーター187の消費電力を逓増させることで、消費電力は、0W、180W、360W、540Wと180W刻みで逓増する。
また、図6のうち期間T6〜T10における第1、第2のヒーター186,187の消費電力は、第1、第2のヒーター186,187の消費電力が変化する際の変化量がフリッカー値(Pst値及び/又はPlt値)を所定の規格値以下とさせる値となるように設定される。また、図6のうち期間T1〜T5における第2のヒーター187の消費電力は、第2のヒーター187の消費電力が変化する際の変化量がフリッカー値を所定の規格値以下とさせる値となるように設定される。
なお、期間T10の経過後に第2のヒーター187を再度動作させても良い。
図7において、実線のグラフは、図6に示される本実施形態の加熱開始動作における第1、第2のヒーター186,187の消費電力の合計値の変化を示し、破線のグラフは、図5に示される従来の加熱開始動作における第1のヒーター186の消費電力の変化を示す。本実施形態の加熱開始動作によれば、実線のグラフにより示されるように、従来の加熱開始動作(破線のグラフ)と比較して消費電力を増大させる際の消費電力の変化量が低減される。この結果、第1、第2のヒーター186,187への突入電流の発生が抑えられ、交流電源31の電圧の変動が抑制される。これにより、フリッカーの発生が抑制される。
これに対し、図6に示される本実施形態に係る加熱開始動作を行ってPlt値を計測したところ、規格値(0.65)を下回る0.41となり、フリッカーの発生を抑制する効果が得られることが確認された。また、本実施形態の加熱開始動作によれば、第1のヒーター186単独で位相制御により消費電力を僅かずつ逓増させてフリッカーを抑制させる場合と比較して短時間で加熱ローラー182が所望の温度に加熱されることが確認された。
この加熱終了動作は、図6に示される加熱開始動作を逆方向に進行させたものに相当する。即ち、図8(b)に示されるように、まず期間T0〜T5に亘って第1のヒーター186の消費電力が100%から0%まで逓減するとともに、第2のヒーター187の消費電力が0%から100%まで逓増する(通電制御)。そして、期間T6〜T10に亘って第2のヒーター187の消費電力が100%から0%まで逓減し、第1、第2のヒーター186,187の動作が停止する。
詳しくは、図8(a)に示されるように、期間T0では第1のヒーター186がデューティー比100%で動作され、第2のヒーター187は動作が停止している。続く期間T1,T2では半波制御により第1のヒーター186のデューティー比が2/3に低減されるとともに第2のヒーター187がデューティー比1/3で動作され、期間T3,T4では、第1のヒーター186のデューティー比が1/3に低減されるとともに、第2のヒーター187のデューティー比が2/3に増加される。そして、期間T5では、第1のヒーター186の動作が停止され、第2のヒーター187がデューティー比100%で動作される。その後、第2のヒーター187のデューティー比が、期間T6,T7では2/3に、期間T8,T9では1/3に低減され、期間T10では第2のヒーター187の動作が停止する。
また、図8のうち期間T1〜T5における第1、第2のヒーター186,187の消費電力は、第1、第2のヒーター186,187の消費電力の和が変化する際の変化量がフリッカー値(Pst値及び/又はPlt値)を所定の規格値以下とさせる値となるように設定される。また、図8のうち期間T6〜T10における第2のヒーター187の消費電力は、第2のヒーター187の消費電力が変化する際の変化量がフリッカー値を所定の規格値以下とさせる値となるように設定される。
図9に示されるグラフは、図7に実線で示される本実施形態の加熱開始動作に係るグラフを左右反転させたものに相当する。よって、図9のグラフの傾きの絶対値は、図7の実線のグラフの傾きの絶対値と等しい。従って、本実施形態の加熱終了動作では、加熱開始動作と同様に、消費電力を減少させる際の消費電力の変化量が低く抑えられ、第1、第2のヒーター186,187への突入電流に起因する交流電源31の電圧の変動及びフリッカーの発生が抑制される。また、本実施形態の加熱開始動作によれば、第1のヒーター186単独で位相制御により消費電力を僅かずつ逓減させてフリッカーを抑制させる場合と比較して短時間で加熱ローラー182の温度が降下することが確認された。
この加熱開始処理は、画像形成装置1による画像形成動作が行われる場合において、第1のヒーター186の動作が停止しており、かつ温度センサー185の測定データにより示される温度が画像定着部18による定着を行うことが可能な下限温度を下回っている場合に実行される。
第2のヒーター187の消費電力を減少させる(ステップS13)。即ち、制御部10は、波数制御により第1のヒーター186における電力供給期間のデューティー比を半波1つ分減少させるとともに第2のヒーター187における電力供給期間のデューティー比を半波1つ分増加させる。
この加熱終了処理は、第1のヒーター186が動作している場合において、画像形成装置1による画像形成動作が中止される場合、或いは画像形成動作中に温度センサー185の測定データにより示される温度が画像定着部18による適切な定着を行うことが可能な上限温度を上回った場合に実行される。
次に、上記実施形態の変形例を説明する。
本変形例は、第1、第2のヒーター186,187における電力供給期間のデューティー比を位相制御により変更するものである。その他の点は、上記実施形態と同様であるので、以下では上記実施形態との相違点について説明する。
図12では、電圧波形の各半波のうち電圧が印加される期間が着色されて示されている。このように、本変形例では、位相制御によって第1、第2のヒーター186,187に対する各期間における電圧印加期間のデューティー比が制御される。各期間での第1、第2のヒーター186,187の消費電力は、上記実施形態と同様である。
また、加熱終了動作についても同様に、位相制御により各期間における電力供給期間のデューティー比が制御される。
例えば、上記実施形態及び変形例では、第1のヒーター186が加熱ローラー182内に設けられ、第2のヒーター187が下加圧ローラー184内に設けられる構成を例に挙げて説明したが、これに限定する趣旨ではない。例えば、加熱ローラー182内のうち回転軸方向の中央部及び両端部近傍に各々別個のヒーターを設け、これらのヒーターのうち何れかを第1のヒーターとし、他の何れかを第2のヒーターとしても良い。
また、加熱ローラー及び加圧ローラーからなるローラー対の間の定着ニップにおいて用紙Pを挟持して用紙Pを加熱及び加圧する構成とし、加熱ローラー及び加圧ローラーのうち一方に第1のヒーターを設け、他方に第2のヒーターを設けても良い。
これらの例の他にも、用紙Pを挟持し加圧する定着部を加熱するために画像定着部18内に設けられた2つ以上の複数のヒーターのうち何れかを第1のヒーターとし、第1のヒーターより定格電力が小さい他の何れかのヒーターを第2のヒーターとしても良い。また、第1のヒーターが複数のヒーターから構成されていても良く、また第2のヒーターが複数のヒーターから構成されていても良い。
また、半波制御を3つの半波を単位として行う態様に代えて、2つ又は4つ以上の半波を単位として行っても良い。
同様に、加熱終了動作において第2のヒーター187の消費電力を逓減させる制御を省略し、消費電力を図8の期間T5における値から0Wまで一度に減少させるようにしても良い。
同様に、図8の加熱終了動作において、期間T0から期間T5に亘って第2のヒーター187の電力消費率を0%から100%に増大させる態様に代えて、100%未満の所定の電力消費率まで増大させる態様としても良い。
10 制御部
101 CPU
17 画像形成部
18 画像定着部
181 定着ベルト(定着部)
182 加熱ローラー(定着部)
183 上加圧ローラー(定着部)
184 下加圧ローラー(定着部)
185 温度センサー
186 第1のヒーター
187 第2のヒーター
31 交流電源
P 用紙(記録媒体)
Claims (8)
- 記録媒体を加熱して当該記録媒体に付着した色材を定着させる定着部と、
前記定着部を加熱する第1のヒーターと、
前記定着部を加熱し、前記第1のヒーターより定格電力が小さい第2のヒーターと、
前記第1のヒーターによる前記定着部の加熱を開始させる場合に、前記第1のヒーターに通電を行わずに前記第2のヒーターに通電を行う予備制御と、前記予備制御の実行後、前記第1のヒーターの消費電力及び前記第2のヒーターの消費電力の和が変化する際の変化量がフリッカーの程度を示すフリッカー値を所定の規格値以下とさせる値となるように、前記第1のヒーターの消費電力を逓増させるとともに前記第2のヒーターの消費電力を逓減させる通電制御とを行う制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記予備制御において、前記第2のヒーターについて、交流電源の電圧波形の各半周期のうち当該電圧波形の印加期間が占める割合であるデューティー比を変化させて前記第2のヒーターの消費電力を逓増させ、
前記通電制御において、前記デューティー比を、前記第1のヒーター及び前記第2のヒーターの各々について独立に変化させることを特徴とする定着装置。 - 前記制御部は、前記予備制御において、前記第2のヒーターの消費電力が変化する際の変化量がフリッカーの程度を示すフリッカー値を所定の規格値以下とさせる値となるように前記第2のヒーターの消費電力を逓増させることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 記録媒体を加熱して当該記録媒体に付着した色材を定着させる定着部と、
前記定着部を加熱する第1のヒーターと、
前記定着部を加熱し、前記第1のヒーターより定格電力が小さい第2のヒーターと、
前記第1のヒーターによる前記定着部の加熱を終了させる場合に、前記第1のヒーターの消費電力及び前記第2のヒーターの消費電力の和が変化する際の変化量がフリッカーの程度を示すフリッカー値を所定の規格値以下とさせる値となるように、前記第1のヒーターの消費電力を逓減させるとともに前記第2のヒーターの消費電力を逓増させる通電制御と、前記通電制御の実行後、前記第1のヒーターに通電を行わずに前記第2のヒーターの通電を終了させる通電終了制御とを行う制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記通電制御において、交流電源の電圧波形の各半周期のうち当該電圧波形の印加期間が占める割合であるデューティー比を、前記第1のヒーター及び前記第2のヒーターの各々について独立に変化させ、
前記通電終了制御において、前記第2のヒーターについて前記デューティー比を変化させて前記第2のヒーターの消費電力を逓減させることを特徴とする定着装置。 - 前記制御部は、前記通電終了制御において、前記第2のヒーターの消費電力が変化する際の変化量がフリッカーの程度を示すフリッカー値を所定の規格値以下とさせる値となるように前記第2のヒーターの消費電力を逓減させることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
- 前記フリッカー値は、短時間フリッカー値であり、前記規格値は、1であることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の定着装置。
- 前記フリッカー値は、長時間フリッカー値であり、前記規格値は、0.65であることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の定着装置。
- 前記第1のヒーターは、ハロゲンヒーターであることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の定着装置。
- 記録媒体に色材を付着させて画像を記録する画像形成部と、
請求項1〜7の何れか一項に記載の定着装置と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
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