JP2018146712A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着装置において複数の電源コードを用いた場合でもフリッカーの発生を効果的に抑制する。【解決手段】画像形成装置100は、定着ユニット200と電源コード110,112とスイッチ部120,130と制御部150とを備える。定着ユニット200は、第1のヒーター群210と第2のヒーター群220とを有する。第1のヒーター群210は、スイッチ部120を介して電源コード110に接続される。第2のヒーター群220は、スイッチ部130を介して電源コード112に接続される。制御部150は、第1のヒーター群210の点灯制御と第2のヒーター群220の点灯制御とを独立して実行する。これにより、点灯制御の簡易化を図ることができる。また、第1のヒーター群210および第2のヒーター群220の点灯制御時における配列パターンは、フリッカー規制値を満たすように構成されるのでフリッカーの発生を効果的に抑制できる。【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来から、プリンタ、複写機等として電子写真方式を採用した画像形成装置が広く知られている。画像形成装置では、画像形成部により用紙にトナー像を転写し、その後、定着装置を用いて用紙にトナー像を定着させる、という一連のプロセスを通じて用紙に画像を形成している。定着装置は、熱定着を行う複数の定着ヒーターを有している。
近年では、生産性の向上を目的として、画像形成処理の高速化が要求されている。これに伴い、定着ヒーターのワット数やモータのワット数が増大し、画像形成装置の消費電力が増大している。また、画像形成装置のカラー化や高精度化によっても高圧負荷が増大し、消費電力がさらに増大する傾向にある。さらに、画像形成装置の電源である交流電源は、コンセントの規格による規制があるので、画像形成装置はこの規格値以下で使用する必要がある。
そこで、消費電力が大きい画像形成装置に対して、複数の電源コードを介して電力供給を行う構成が知られている。例えば、特許文献1には、100V、15Aの定格を有する第1および第2の電源コードを有し、第1の電源コードを定着制御部に接続し、第2の電源コードをAC/DCコンバート部に接続した画像形成装置が記載されている。また、特許文献2には、DC電源及び第1定着ヒーターが制御系電源コードに接続され、第2〜第4定着ヒーターが定着系電源コードに接続される画像形成装置が記載されている。また、特許文献3には、本の電源コードのうちいずれか一方の電源コードを介した電力供給が遮断された場合、リレーを切断状態から導通状態へ切り換えると共に、優先順位に基づいて処理部を順次に選択し、選択中の処理部に含まれる負荷機器を駆動させる画像形成装置が記載されている。
特開2003−244359号公報 特開2013−140253号公報 特開2013−140254号公報
ところで、冬期夜間といったように低温環境に画像形成装置が放置されている場合、定着ヒーターも低温となっており、定着ヒーターの抵抗も通常小さい状態となっている。このような状態で定着ヒーターの点灯を行うと、突入電流が増大する傾向となり、この突入電流の増大に伴ってフリッカーが発生してしまうという問題がある。上述した特許文献1〜3に記載の画像形成装置では、複数の電源コードに分けて複数の定着ヒーターを点灯制御しているが、各定着ヒーターの点灯制御時におけるオン(点灯)およびオフ(消灯)の配列パターンについては何ら考慮されていないので、フリッカーの発生を効果的に防止することができないという問題があった。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、定着装置において複数の電源コードを用いた場合でもフリッカーの発生を効果的に抑制することが可能な画像形成装置を提供する。
本発明に係る画像形成装置は、複数のヒーターを含む第1のヒーター群と複数のヒーターを含む第2のヒーター群とを有する定着部と、前記第1のヒーター群に交流電源からの交流電力を供給する第1の電源コードと、前記第2のヒーター群に交流電源からの交流電力を供給する第2の電源コードと、前記第1のヒーター群と交流電源とを接続するオン状態と、前記第1のヒーター群と交流電源との接続を解除するオフ状態とを切り替える第1の切替部と、前記第2のヒーター群と交流電源とを接続するオン状態と、前記第2のヒーター群と交流電源との接続を解除するオフ状態とを切り替える第2の切替部と、交流電源の半波周期を単位としたオン区間およびオフ区間で構成されると共にフリッカー規制値を満たすように構成された配列パターンにより前記第1および第2の切替部を切り替えることで前記第1および第2のヒーター群の点灯制御を行う制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1のヒーター群の点灯制御と前記第2のヒーター群の点灯制御とを独立して実行するものである。
なお、本発明において、フリッカーとは、定着ヒーターの点灯・消灯の度に生じる急激な電圧変動により、画像形成装置と同じ交流電源に接続されている機器、例えば照明装置がちらつく等の現象をいう。
本発明によれば、第1および第2のヒーター群をそれぞれ独立して点灯制御するので、一方のヒーター群のデューティー比に変更があった場合でも、他方のヒーター群のデューティー比を変更する必要がないので、点灯制御の複雑化を防止することができる。また、フリッカー規制値を満たす配列パターンで第1および第2のヒーター群のそれぞれの点灯制御を行うので、フリッカーを効果的に抑制することができる。
本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 スイッチ部および定着ユニットの機能構成の一例を示すブロック図である。 第1のヒーター群における各ヒーターを所定のデューティー比で点灯制御する場合の配列パターンの構成例を示す図である。 第2のヒーター群における各ヒーターを所定のデューティー比で点灯制御する場合の配列パターンの構成例を示す図である。 図4に示す第1のヒーター群のうち一つのヒーターのみのデューティー比を変更する場合の配列パターンの構成例を示す図である。 図4に示す第1のヒーター群のうち一つのヒーターのみのデューティー比を変更する場合の配列パターンの構成例を示す図である。 定着処理時における画像形成装置の動作の一例を示すフローチャートである。 第1のヒーター群等のデューティー比を決定する場合における画像形成装置の動作の一例を示すフローチャートである。 第1のヒーター群のデューティー比が80%の場合の配列パターンの構成例を示す図である。 第1のヒーター群のデューティー比が66.7%の場合の配列パターンの構成例を示す図である。 第1のヒーター群のデューティー比が40%の場合の配列パターンの構成例を示す図である。 第1のヒーター群のデューティー比が20%の場合の配列パターンの構成例を示す図である。 第1のヒーター群のデューティー比が20%の場合において、第1のヒーター群のうち1本のヒーターを用いて点灯制御を実施する場合における配列パターンの構成例を示す図である。 第1のヒーター群のデューティー比が20%の場合において、第1のヒーター群のうち2本のヒーターを用いて点灯制御を実施する場合における配列パターンの構成例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置において、第1のヒーター群の各ヒーターが所定のデューティー比の場合の配列パターンの構成例と、各フリッカー規格での測定結果とを示す図である。 第1のヒーター群のヒーターが所定のデューティー比の場合の配列パターンの構成例と、各フリッカー規格での測定結果とを示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る他の画像形成装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態に係る他の画像形成装置の機能構成の一例を示すブロックである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上拡張されており、実際の比率と異なる場合がある。
<第1の実施の形態>
[画像形成装置100の構成例]
図1は、本発明に係る画像形成装置100の構成の一例を示している。図1に示すように、画像形成装置100は、タンデム型の画像形成装置と称されるものであり、自動原稿搬送部80と装置本体102とを備えている。自動原稿搬送部80は、装置本体102の上部に取り付けられ、搬送台上にセットされた用紙を、搬送ローラー等により装置本体102の画像読取部82に送り出す。
装置本体102は、操作表示部84と、画像読取部82と、画像形成部10と、中間転写ベルト8と、給紙部20と、レジストローラー32と、定着ユニット200と、自動用紙反転搬送ユニット(Auto Duplex Unit:以下ADUという)90とを有している。
操作表示部84は、表示部と入力部とが組み合わされたタッチパネルと、タッチパネルの周辺部に設けられたスタートキーや決定キーを含む複数の操作キーとを有している。操作表示部84は、メニュー画面等を画面上に表示したり、メニュー画面でのタッチ操作や操作キーの操作により入力された画像形成条件や定着条件等の情報を受け付けたりする。
画像読取部82は、原稿台上に載置された原稿、または自動原稿搬送部80により搬送された原稿を走査露光装置の光学系により走査露光し、走査した原稿の画像をCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサにより光電変換して画像情報信号を生成する。画像情報信号は、図示しない画像処理部によりアナログ処理、アナログ/ディジタル(以下A/Dという)変換処理、シューディング補正、画像圧縮処理等が行われた後に、画像形成部10に出力される。
画像形成部10は、電子写真方式により画像を形成するものであり、イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成ユニット10Yと、マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成ユニット10Mと、シアン(C)色の画像を形成する画像形成ユニット10Cと、黒(K)色の画像を形成する画像形成ユニット10Kとを有している。この例では、それぞれ共通する機能名称、例えば、符号10の後ろに形成する色を示すY,M,C,Kを付して表記する。
画像形成ユニット10Yは、感光体ドラム1Yと、その周囲に配置される帯電部2Y、露光部(光書込み部)3Y、現像装置5Yおよびクリーニング部6Yを有している。画像形成ユニット10Mは、感光体ドラム1Mと、その周囲に配置される帯電部2M、露光部3M、現像装置5Mおよびクリーニング部6Mを有している。画像形成ユニット10Cは、感光体ドラム1Cと、その周囲に配置される帯電部2C、露光部3C、現像装置5Cおよびクリーニング部6Cを有している。画像形成ユニット10Kは、感光体ドラム1Kと、その周囲に配置される帯電部2K、露光部3K、現像装置5Kおよびクリーニング部6Kを有している。
画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kにおけるそれぞれの感光体ドラム(像担持体)1Y,1M,1C,1K、帯電部2Y,2M,2C,2K、露光部3Y,3M,3C,3K、現像装置5Y,5M,5C,5K、クリーニング部6Y,6M,6C,6K、一次転写ローラー7Y,7M,7C,7Kは、それぞれ共通する内容の構成である。以下、特に、区別が必要な場合を除き、Y,M,C,Kを付さずに表記することとする。
帯電部2は、感光体ドラム1の表面をほぼ一様に帯電する。露光部3は、例えばLEDアレイと結像レンズとを有するLPH(LED Print Head)や、ポリゴンミラー方式のレーザー露光走査装置により構成され、画像情報信号に基づいて感光体ドラム1上をレーザー光により走査して静電潜像を形成する。現像装置5は、感光体ドラム1上に形成された静電潜像をトナーにより現像する。これにより、感光体ドラム1上に可視画像であるトナー像が形成される。
中間転写ベルト8は、複数のローラーにより張架されると共に回動可能に支持されている。中間転写ベルト8の回動と併せて、一次転写ローラー7と感光体ドラム1とが回転し、一次転写ローラー7と感光体ドラム1との間に所定の電圧が印加されることで、感光体ドラム1に形成されたトナー像が中間転写ベルト8上に転写される(一次転写)。
給紙部20は、A3やA4等の用紙Pが収容された複数の給紙トレイ20A,20Bを有している。各給紙トレイ20A,20Bから搬送ローラー22,24,26,28等によって搬送された用紙Pは、レジストローラー32に搬送される。なお、給紙トレイの数は2つに限定されるものではない。また、必要に応じて大容量の用紙Pを収容することが可能な大容量給紙装置を単数または複数連結させても良い。
レジストローラー32は、ループローラー対30による用紙Pの先端部の突き当てによりループを形成することで用紙Pの曲がりを補正する。用紙Pの曲がりが補正された用紙Pは、所定のタイミングで二次転写ローラー34に搬送される。二次転写ローラー34では、中間転写ベルト8上に転写されたY色、M色、C色、K色トナー像が用紙Pの表面に一括転写される(二次転写)。二次転写された用紙Pは用紙搬送方向D1の下流側の定着ユニット200に搬送される。
定着ユニット200は、加圧ローラーと加熱ローラーとを有している。定着ユニット200は、二次転写ローラー34でトナー像が転写された用紙Pに加圧、加熱処理を行うことにより用紙P表面のトナー像を用紙Pに定着させる。
定着ユニット200の用紙搬送方向D1の下流側には、用紙Pの搬送経路を排紙経路側またはADU90側に切り替えるための搬送路切替部48が設けられている。搬送路切替部48は、選択されている印刷モード(片面印刷モード、両面印刷モード等)に基づいて搬送経路の切り替え制御を行う。
片面印刷モードで片面の印刷が終了した用紙P、または、両面印刷モードで両面の印刷が終了した用紙Pは、排紙ローラー46により排紙トレイ上に排出される。
また、両面印刷モードで、用紙Pの裏面側に画像を形成する場合、表面側に画像が形成された用紙Pは、搬送ローラー92等を介してADU90に搬送される。ADU90のスイッチバック経路では、ADUローラー94の逆回転制御により用紙Pの後端を先頭にしてUターン経路部に搬送され、Uターン経路部に設けられた搬送ローラー96,98等により表裏反転された状態で二次転写ローラー34に再給紙される。
[画像形成装置100のブロック構成例]
図2は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。図3は、スイッチ部120,130および定着ユニット200の機能構成の一例を示すブロック図である。
図2および図3に示すように、画像形成装置100は、電源コード110,112と、スイッチ部120,130と、AC/DC電源部140と、制御部150と、温度センサ160,162と、記憶部170と、定着ユニット200とを備えている。なお、電源コード110は第1の電源コードに相当し、電源コード112は第2の電源コードに相当している。また、スイッチ部120は第1の切替部に相当し、スイッチ部130は第2の切替部に相当している。
電源コード110,112のそれぞれは、交流電源に接続可能に構成されており、交流電源からのAC電力を画像形成装置100の制御部150や定着ユニット200等に供給する。交流電源は、例えば100V〜200V程度である。電源コード110には、スイッチ部120が接続されている。電源コード112には、スイッチ部130およびAC/DC電源部140のそれぞれが接続されている。
定着ユニット200は、第1のヒーター群210と第2のヒーター群220とを有している。第1のヒーター群210は、3個のヒーター212,214,216から構成されている。各ヒーター212,214,216は、例えば定着ローラーの長手方向の端部のそれぞれに配置されている。つまり、第1のヒーター群210には、端部用の同一機能(第1の機能)のヒーター212,214,216が割り当てられている。本実施の形態において、ヒーター212の電力は600Wであり、ヒーター214の電力は800Wであり、ヒーター216の電力は700Wである。なお、600W〜800Wの電力は、第1の電力量に相当している。
第2のヒーター群220は、3個のヒーター222,224,226から構成されている。各ヒーター222,224,226は、例えば定着ローラーの長手方向の中央部に配置されている。つまり、第2のヒーター群220には、中央部用の同一機能(第2の機能)のヒーター222,224,226が割り当てられている。本実施の形態において、ヒーター222の電力は1100Wであり、ヒーター224の電力は1150Wであり、ヒーター226の電力は1000Wである。なお、1000W〜1150Wの電力は、第2の電力量に相当している。
スイッチ部120は、第1のヒーター群210を交流電源から遮断してオフ状態に切り替えたり、第1のヒーター群210を交流電源に接続してオン状態に切り替えたりする。スイッチ部120は、スイッチ基板122と、スイッチ基板122上に取り付けられるスイッチ124,126,128とを有している。スイッチ124は、一端部が電源コード110に接続され、他端部がヒーター212に接続されている。スイッチ126は、一端部が電源コード110に接続され、他端部がヒーター214に接続されている。スイッチ128は、一端部が電源コード110に接続され、他端部がヒーター216に接続されている。スイッチ124,126,128には、例えば、トライアック(双方向サイリスタ)やトランジスタ、IGBTといったスイッチング素子等を用いることができる。
スイッチ部130は、第2のヒーター群220を交流電源から遮断してオフ状態に切り替えたり、第2のヒーター群220を交流電源に接続してオン状態に切り替えたりする。スイッチ部130は、スイッチ基板132と、スイッチ基板132上に取り付けられるスイッチ134,136,138とを有している。スイッチ134は、一端部が電源コード112に接続され、他端部がヒーター222に接続されている。スイッチ136は、一端部が電源コード112に接続され、他端部がヒーター224に接続されている。スイッチ138は、一端部が電源コード112に接続され、他端部がヒーター226に接続されている。スイッチ134,136,138には、例えば、トライアック(双方向サイリスタ)やトランジスタ、IGBTといったスイッチング素子等を用いることができる。
AC/DC電源部140は、電源コード112から供給されるAC電力(交流)をDC電力(直流)に変換し、変換したDC電力を制御部150やその他の負荷のそれぞれに供給する。
温度センサ160は、第1のヒーター群210の近傍に配置され、第1のヒーター群210の端部側に配置されるヒーター212等の温度を検出して第1のヒーター群210の温度情報を制御部150に供給する。
温度センサ162は、第2のヒーター群220の近傍に配置され、第2のヒーター群220の中央部に配置されるヒーター222等の温度を検出して第2のヒーター群220の温度情報を制御部150に供給する。
制御部150は、例えばCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)等を有している。制御部150は、温度センサ160により検出された第1のヒーター群210の温度情報から、第1のヒーター群210を点灯制御する際のデューティー比を算出する。また、制御部150は、算出したデューティー比に対応した配列パターンを記憶部170のテーブルから読み出し、読み出した配列パターンに基づいてスイッチ部120のオン/オフを切り替えることで第1のヒーター群210の点灯制御を行う。この切り替え制御は、交流電源の半波周期を単位として行われる。なお、第2のヒーター群220についても同様の制御により配列パターンを決定して点灯制御を行う。
記憶部170は、第1のヒーター群210のヒーター212,214,216および第2のヒーター群220のヒーター222,224,226のそれぞれの各デューティー比に対応した配列パターンを記憶するテーブルを有している。配列パターンは、例えば、半波周期の整数倍を1制御区間として、スイッチ部120,130のオフ状態を指定するオフ区間およびオン状態を指定するオン区間のいずれかが半波周期毎に配列されて構成されている。
[配列パターンについて]
図4は、第1のヒーター群210における、ヒーター212を53.3%のデューティー比で点灯制御する場合における配列パターン(電流波形)を示し、ヒーター214を26.7%のデューティー比で点灯制御する場合における配列パターンを示し、ヒーター216を26.7%のデューティー比で点灯制御する場合における配列パターンを示している。
なお、図4および後述する図5〜図7、図10〜図17では、交流の電流波形のうち、オン期間(点灯)を「1」で表し、オフ期間(消灯)を「0」で表している。また、15個の半波周期を一つの点灯制御区間(単位)としている。
図4に示すように、第1のヒーター群210のヒーター212,214,216の3つの配列パターンは、デューティー比に対応する点灯数に設定されると共に、フリッカー規定値(例えばpst=0.8)を満足するようにオン区間およびオフ区間の配列が調整された組み合わせで構成されている。
図5は、第2のヒーター群220における、ヒーター222を93.3%のデューティー比で点灯制御する場合における配列パターン(電流波形)を示し、ヒーター224を26.7%のデューティー比で点灯制御する場合における配列パターンを示し、ヒーター226を93.3%のデューティー比で点灯制御する場合における配列パターンを示している。
図5に示すように、第2のヒーター群220のヒーター222,224,226の3つの配列パターンは、デューティー比に対応する点灯数に設定されると共に、フリッカー規定値(例えばpst=0.8)を満足するようにオン区間およびオフ区間の配列が調整された組み合わせで構成されている。
図6は、図4に示す第1のヒーター群210のうちヒーター216のみのデューティー比を26.7%から40%に変更する場合の配列パターンを示している。
図6に示すように、第1のヒーター群210のヒーター216のみのデューティー比を26.7%から40%に変更する場合、予め設定されたフリッカー規制値を満足するように、ヒーター216の配列パターンが変更されると共に、第1のヒーター群210の残りのヒーター212,214のデューティー比をそのままとして配列パターンが変更される。
本実施の形態では、第1のヒーター群210を電源コード110に割り当て、第2のヒーター群220を電源コード112に割り当てているので、第1のヒーター群210のフリッカー測定と、第2のヒーター群220のフリッカー測定とを切り離すことができる。これにより、第1のヒーター群210のデューティー比が変更された場合でも、第2のヒーター群220のデューティー比を変更する必要がない。その結果、第1のヒーター群210と第2のヒーター群220とで独立した点灯制御を実行することが可能となる。なお、第2のヒーター群220のみのデューティー比を変更した場合についても同様の効果を奏することができる。
図7は、図4に示す第1のヒーター群210のうち、ヒーター216のみのデューティー比を26.7%から53.3%に変更する場合の配列パターンを示している。
図7に示すように、第1のヒーター群210のヒーター216のみのデューティー比を26.7%から53.3%に変更する場合、予め設定されたフリッカー規制値を満足するように、ヒーター216の配列パターンが変更されると共に、第1のヒーター群210の残りのヒーター212,214のデューティー比をそのままとして配列パターンが変更される。
この場合でも、上述したように、第1のヒーター群210と第2のヒーター群220とは独立した構成となっているので、第1のヒーター群210のデューティー比が変更された場合でも、第2のヒーター群220のデューティー比を変更する必要はない。
[画像形成装置100の動作例]
図8は、定着処理時における画像形成装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
図8に示すように、ステップS10において、制御部150は、ジョブの開始に伴って、定着処理を開始する。ステップS10が終了したら、ステップS20に進む。
ステップS20において、制御部150は、第1のヒーター群210の温度を温度センサ160から取得すると共に、第2のヒーター群220の温度を温度センサ162から取得する。ステップS20が終了したら、ステップS30に進む。
ステップS30において、制御部150は、取得した第1のヒーター群210の温度と予め設定された目標温度との差分値に基づいて第1のヒーター群210を点灯制御する際のデューティー比を算出する。同様に、制御部150は、取得した第2のヒーター群220の温度と予め設定された目標温度との差分値に基づいて第2のヒーター群220を点灯制御する際のデューティー比を算出する。なお、第1のヒーター群210および第2のヒーター群220のデューティー比は、過去の温度履歴を用いるPI制御等の方法により算出することもできる。ステップS30が終了したら、ステップS40に進む。
ステップS40において、制御部150は、算出した第1のヒーター群210のデューティー比に対応した配列パターンを記憶部170のテーブルから選択して設定する。同様に、制御部150は、算出した第2のヒーター群220のデューティー比に対応した配列パターンを記憶部170のテーブルから選択して設定する。ステップS40が終了したら、ステップS50に進む。
ステップS50において、制御部150は、設定した配列パターンに基づいて第1のヒーター群210を点灯制御する。同様に、制御部150は、設定した配列パターンに基づいて第2のヒーター群220を点灯制御する。
[デューティー比を決定する場合の動作例]
図9は、第1のヒーター群210等のデューティー比を決定する場合における画像形成装置100の動作の一例を示すフローチャートである。また、図10は第1のヒーター群210のデューティー比が80%の場合の配列パターンを示し、図11は第1のヒーター群210のデューティー比が66.7%の場合の配列パターンを示し、図12は第1のヒーター群210のデューティー比が40%の場合の配列パターンを示し、図13は第1のヒーター群210のデューティー比が20%の場合の配列パターンを示している。
図9に示すように、ステップS100において、制御部150は、端部加熱用の第1のヒーター群210の温度情報を温度センサ160から取得すると共に、中央部加熱用の第2のヒーター群220の温度情報を温度センサ162から取得する。ステップS100が終了すると、ステップS110に進む。なお、以下では、便宜上、第1のヒーター群210の点灯制御を行う際のデューティー比を決定する場合について説明する。
ステップS110において、制御部150は、定着制御の目標温度から温度センサ160から取得した温度を減算して温度差を算出し、算出した温度差が−20℃以上であるか否かを判断する。つまり、画像形成装置100を使用する環境の温度が目標温度よりも20℃以上低いか否かを判断する。制御部150は、算出した温度差が−20℃以上であると判断した場合、ステップS120に進む。
ステップS120において、制御部150は、算出した温度差から第1のヒーター群210の点灯制御におけるデューティー比を100%近傍に設定し、このデューティー比に対応する配列パターンに基づいて第1のヒーター群210を点灯制御する。
一方、ステップS110において、制御部150は、算出した温度差が−20℃未満であると判断した場合、ステップS130に進む。
ステップS130において、制御部150は、定着制御の目標温度から、温度センサ160から取得した温度を減算して温度差を算出し、算出した温度差が−7℃以上であるか否かを判断する。つまり、画像形成装置100を使用する環境の温度が目標温度よりも7℃以上低いか否かを判断する。制御部150は、算出した温度差が−7℃以上であると判断した場合、ステップS140に進む。
ステップS140において、制御部150は、算出した温度差から第1のヒーター群210の点灯制御におけるデューティー比を80%近傍に設定し、このデューティー比に対応する図10に示す配列パターンに基づいて第1のヒーター群210を点灯制御する。
一方、ステップS130において、制御部150は、算出した温度差が−7℃未満であると判断した場合、ステップS150に進む。
ステップS150において、制御部150は、定着制御の目標温度から温度センサ160から取得した温度を減算して温度差を算出し、算出した温度差が−2℃以上であるか否かを判断する。つまり、画像形成装置100を使用する環境の温度が目標温度よりも2℃以上低いか否かを判断する。制御部150は、算出した温度差が−2℃以上であると判断した場合、ステップS160に進む。
ステップS160において、制御部150は、算出した温度差から第1のヒーター群210の点灯制御におけるデューティー比を66.7%近傍に設定し、このデューティー比に対応する図11に示す配列パターンに基づいて第1のヒーター群210を点灯制御する。
一方、ステップS150において、制御部150は、算出した温度差が−2℃未満であると判断した場合、ステップS170に進む。
ステップS170において、制御部150は、定着制御の目標温度から温度センサ160から取得した温度を減算して温度差を算出し、算出した温度差が0℃以上であるか否かを判断する。つまり、画像形成装置100を使用する環境の温度と目標温度との差が0℃以上2℃未満であるかを判断する。制御部150は、算出した温度差が0℃以上であると判断した場合、ステップS180に進む。
ステップS180において、制御部150は、算出した温度差から第1のヒーター群210の点灯制御におけるデューティー比を40%近傍に設定し、このデューティー比に対応する図12に示す配列パターンに基づいて第1のヒーター群210を点灯制御する。
一方、ステップS170において、制御部150は、算出した温度差が0℃未満であると判断した場合、ステップS190に進む。
ステップS190において、制御部150は、定着制御の目標温度から温度センサ160から取得した温度を減算して温度差を算出し、算出した温度差が2℃以上であるか否かを判断する。制御部150は、算出した温度差が2℃以上であると判断した場合、ステップS200に進む。
ステップS200において、制御部150は、算出した温度差から第1のヒーター群210の点灯制御におけるデューティー比を20%近傍に設定し、このデューティー比に対応する図13に示す配列パターンに基づいて第1のヒーター群210を点灯制御する。
一方、ステップS190において、制御部150は、算出した温度差が2℃未満であると判断した場合、ステップS210に進む。ステップS210において、制御部150は、取得した温度が目標温度以上なので、第1のヒーター群210および第2のヒーター群220を消灯させる。
[デューティー比が20%の場合のヒーターの構成例]
次に、第1のヒーター群210の点灯制御時のデューティー比が20%である場合におけるヒーターの組み合わせの一例について説明する。例えば、算出したデューティー比が20%である場合には、図13に示した3本のヒーター212,214,216を用いる場合の他に、以下のようなヒーター構成を採用することもできる。
図14は、第1のヒーター群210のうち1本のヒーター214を用いる場合におけるヒーター214の配列パターンを示している。図15は、第1のヒーター群210のうち2本のヒーター212,214を用いる場合におけるヒーター212,214の配列パターンを示している。
制御部150は、算出したデューティー比が20%である場合、第1のヒーター群210であれば、合計の電力が420Wに相当する。そのため、第1のヒーター群210の合計の電力が420Wであれば良いので、例えば1本のヒーター212のみを用いて点灯制御を行うこともできる。この場合、図14に示す配列パターンを選択し、800Wのヒーター214を53.3%のデューティー比で点灯制御する。第1のヒーター群210の合計電力は424Wになる。
また、例えば2本のヒーター212,214のみを用いて点灯制御を行うのであれば、制御部150は、図15に示す配列パターンを選択し、600Wのヒーター212を33%のデューティー比で点灯制御し、800のヒーター214を26.7%のデューティー比で点灯制御する。第1のヒーター群210の合計電力は411.6Wになる。
なお、他のデューティー比の場合についても同様の手法により、種々のヒーター構成を採用することができる。また、上述した例では、第1のヒーター群210の場合について説明したが、第2のヒーター群220についても同様の配列パターンを採用することができる。
以上のように、第1の実施の形態によれば、第1のヒーター群210を電源コード110に割り当て、第2のヒーター群220を電源コード112に割り当てているので、第1のヒーター群210および第2のヒーター群220をそれぞれ独立して半波周期を単位とした点灯制御を実行することができる。これにより、第1のヒーター群210の例えばヒーター212のデューティー比を変更する場合でも、第2のヒーター群220のデューティー比および配列パターンを変更する必要がないので、点灯制御の簡易化を図ることができる。
また、第1のヒーター群210のヒーター212,214,216の各配列パターン、および第2のヒーター群220のヒーター222,224,226の各配列パターンは、フリッカー規制値を満足するような組み合わせで構成されているので、フリッカーの発生を効果的に防止することができる。
さらに、例えば、仮に、端部加熱用ヒーターが第1のヒーター群210および第2のヒーター群220のそれぞれに混在した構成が採用されると、端部加熱用ヒーターのデューティー比(制御値)を変更する場合に、第1のヒーター群210および第2のヒーター群220の双方の配列パターンを変更する必要があり、点灯制御が複雑化するという問題があった。これに対し、本実施の形態によれば、端部加熱用ヒーターを第1のヒーター群210に割り当て、中央部加熱用ヒーターを第2のヒーター群220に割り当てているので、例えば、端部加熱用ヒーターのデューティー比を変更する場合、第1のヒーター群210の各ヒーターのみの配列パターンを変更すれば良いので、点灯制御の簡易化を図ることができる。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態では、フリッカー規格を考慮して各ヒーターの配列パターンを選択する点において、上記第1の実施の形態と相違している。なお、その他の画像形成装置100の構成等については、上記第1の実施の形態と同様であるため、共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
電源コード1相当たり16A未満の定格電流では、IEC61000−3−3規格(第1のフリッカー規格)によりフリッカー試験が実施される。この場合、測定器側インピーダンスは0.4Ωであり、このインピーダンスを介して電圧変動が判断されることでフリッカー値が測定される。また、電源コード1相当たり16A以上の定格電流では、IEC61000−3−11規格(第2のフリッカー規格)によりフリッカー試験が実施される。この場合、測定器側インピーダンスは0.25Ωであり、このインピーダンスを介して電圧変動が判断されることでフリッカー値が測定される。
図16は、第1のヒーター群210の各ヒーター212,214,216のデューティー比が26.7%の場合の配列パターンと、各フリッカー規格での測定結果とを示している。なお、図16では、IEC61000−3−3規格をA規格と称し、IEC61000−3−11規格をB規格と称する。
IEC61000−3−3規格のフリッカーの測定において、図16に示す配列パターンで第1のヒーター群210の点灯制御を実施した場合、フリッカーの測定結果(PST)は0.715であった。また、IEC61000−3−11規格のフリッカーの測定において、図16に示す配列パターンで第1のヒーター群210の点灯制御を実施した場合、フリッカーの測定結果(PST)は0.451であった。これらから明らかなように、配列パターンが同じでも、フリッカー規格が異なればフリッカー値に差異が生じる。
ここで、フリッカー値(PST)の目標値を例えば0.8以下で設定した場合、上述した図16に示した配列パターンでは、IEC61000−3−3規格およびIEC61000−3−11規格の双方の規格に対しても0.8以下となるので、何れのフリッカー規格でも選択することができる。
図17は、第1のヒーター群210における、ヒーター212のデューティー比が20%の場合の配列パターン、ヒーター214のデューティー比が26.7%の場合の配列パターン、ヒーター216のデューティー比が46.7%の場合の配列パターン、および各フリッカー規格での測定結果を示している。なお、図17では、IEC61000−3−3規格をA規格と称し、IEC61000−3−11規格をB規格と称する。
IEC61000−3−3規格のフリッカーの測定において、図17に示す配列パターンで第1のヒーター群210の点灯制御を実施した場合、フリッカーの測定結果(PST)は0.891となり、目標値の0.8を超えた。一方、IEC61000−3−11規格のフリッカーの測定において、図17に示す配列パターンで第1のヒーター群210の点灯制御を実施した場合、フリッカーの測定結果(PST)は0.745となり、目標値の0.8以下となった。これにより、IEC61000−3−3規格では、図17に示す配列パターンを選択できないことが分かる。
また、図2において、電源コード110の定格電流を15Aとし、電源コード112の定格電流を20Aとした場合には、電源コード110でのフリッカー規格は定格電流が16A未満のIEC61000−3−3規格が対応し、電源コード112でのフリッカー規格は定格電流が16A以上のIEC61000−3−11規格が対応する。また、上述した図17の配列パターンを選択する場合、電源コードとしては、フリッカー値の目標値である0.8以下の条件を満たしかつIEC61000−3−11規格に対応する電源コード112を選択し、電源コード112に接続される第2のヒーター群220の点灯制御を実施する。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態では、電源コードの定格電流を考慮して第1のヒーター群210および第2のヒーター群220における各ヒーターの組み合わせを決定している。なお、その他の画像形成装置100の構成等については、上記第1の実施の形態と同様であるため、共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
第1の実施の形態の図3等で説明したように、ヒーター212の電力を600Wとし、ヒーター214の電力を800Wとし、ヒーター216の電力を700Wとし、ヒーター222の電力を1100Wとし、ヒーター224の電力を1150Wとし、ヒーター226の電力を1000Wとする。また、ヒーター以外の電力としては、AC/DC電源部の電力を800Wとする。このうち、制御系が200Wであり、駆動系が600Wである。
このような条件の場合において、本実施の形態では、1000W未満の電力のヒーター212,214,216を第1のヒーター群210に割り当て、1000W以上の電力のヒーター222,224,226を第2のヒーター群220に割り当てている。言い換えると、第1のヒーター群210および第2のヒーター群220のうち、電力量の小さい3つのヒーター212,214,216を第1のヒーター群210に割り当て、電力量の大きい3つのヒーター222,224,226を第2のヒーター群220に割り当てる。
ここで、電源コード(プラグ)の定格電流には、一般的に15A、20A、25A、30Aがある。この場合、電源コード110側では、第1のヒーター群210とAC/DC電源部140の合計電力量が2900Wとなり、日本国内であれば定格電圧が200Vと定められているため、定格電流は14.5Aとなる。したがって、電源コード110としては、定格電流が小さい15Aの電源コードを選定することができる。
また、電源コード112側では、第2のヒーター群220の合計電力量が3250Wとなり、日本国内であれば定格電圧が200Vと定められているため、定格電流は16.25Aとなる。したがって、電源コード112としては、定格電流が大きい20Aの電源コードを選定することができる。
図18は、第3の実施の形態に係る他の画像形成装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。図18では、AC/DC電源部140を電源コード112側に接続している。
図18に示すように、電源コード110側では、第1のヒーター群210の合計電力量が2100Wとなり、欧州であれば定格電圧が230Vと定められているため、定格電流は9.13Aとなる。したがって、電源コード110としては、定格電流が15Aの電源コードを選定することができる。
また、電源コード112側では、第2のヒーター群220とAC/DC電源部140の合計電力量が4050Wとなり、欧州であれば定格電圧が230Vと定められているため、定格電流は17.6Aとなる。したがって、電源コード112としては、定格電流が20Aの電源コードを選定することができる。
<第4の実施の形態>
第4の実施の形態では、第1のヒーター群210および第2のヒーター群220の電流を考慮して電源コード110,112を決定している。なお、その他の画像形成装置100の構成等については、上記第1の実施の形態と同様であるため、共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図19は、第4の実施の形態に係る画像形成装置100の機能構成の一例を示すブロックである。図19に示すように、定着ユニット200の第1のヒーター群210は、2個のヒーター212,214により構成されている。電源コード110は120V/60Hzの交流電源に接続され、電源コード112は230V/50Hzの交流電源に接続される。なお、各ヒーターの電力等は、第1のヒーター群210のヒーター216を設けていない点を除いて上述した第1の実施の形態と共通している。
図19のように定着ユニット200を構成した場合、電源コード110側では第1のヒーター群210の合計電力量が1400Wとなり、電源コード112側では第2のヒーター群220およびAC/DC電源部140の合計電力量が4050Wとなる。
一般に、負荷に供給する電力が同一である場合、電圧が小さければ、電流は大きくなる。そこで、第4の実施の形態では、第1のヒーター群210および第2のヒーター群220のそれぞれの電流増加を抑制するために、合計電力が小さい方の第1のヒーター群210を120V/60Hzの電源コード110に割り当て、合計電力が大きい方の第2のヒーター群220を230V/50Hzの電源コード112に割り当てている。これにより、電源コード110,112の電流が大きくなることを防止できる。また、200Vの交流電源が全て使用されている場合でも、代わりに100Vの交流電源を使用することもできる。
なお、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施の形態に記載の範囲には限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能である。例えば、図1に示す画像形成装置100はカラー画像を形成するものであるが、本発明はカラー画像を形成する画像形成装置に限らず、モノクロ画像を形成する画像形成装置にも適用することができる。
100 画像形成装置
110 電源コード(第1の電源コード)
112 電源コード(第2の電源コード)
120 スイッチ部(第1の切替部)
130 スイッチ部(第2の切替部)
140 AC/DC電源部
150 制御部
170 記憶部
210 第1のヒーター群
220 第2のヒーター群

Claims (9)

  1. 複数のヒーターを含む第1のヒーター群と複数のヒーターを含む第2のヒーター群とを有する定着部と、
    前記第1のヒーター群に交流電源からの交流電力を供給する第1の電源コードと、
    前記第2のヒーター群に交流電源からの交流電力を供給する第2の電源コードと、
    前記第1のヒーター群と交流電源とを接続するオン状態と、前記第1のヒーター群と交流電源との接続を解除するオフ状態とを切り替える第1の切替部と、
    前記第2のヒーター群と交流電源とを接続するオン状態と、前記第2のヒーター群と交流電源との接続を解除するオフ状態とを切り替える第2の切替部と、
    交流電源の半波周期を単位としたオン区間およびオフ区間で構成されると共にフリッカー規制値を満たすように構成された配列パターンにより前記第1および第2の切替部を切り替えることで前記第1および第2のヒーター群の点灯制御を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第1のヒーター群の点灯制御と前記第2のヒーター群の点灯制御とを独立して実行する、画像形成装置。
  2. 前記制御部は、16A未満の画像形成装置に適用される第1のフリッカー規格を満足するように、前記第1および第2のヒーター群の点灯制御時における配列パターンの組み合わせを選択する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、16A以上の画像形成装置に適用される第2のフリッカー規格を満足するように、前記第1および第2のヒーター群の点灯制御時における配列パターンの組み合わせを選択する、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1の電源コードと前記第2の電源コードとは定格電流が異なる、
    請求項1から3の何れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1の電源コードが接続される交流電源と前記第2の電源コードが接続される交流電源とは電圧が異なる
    請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1のヒーター群には、第1の機能を有するヒーターが割り当てられ、
    前記第2のヒーター群には、第2の機能を有するヒーターが割り当てられる、
    請求項1から5の何れか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1のヒーター群には、第1の電力量のヒーターが割り当てられ、
    前記第2のヒーター群には、前記第1の電力量よりも大きい第2の電力量のヒーターが割り当てられる、
    請求項1から6の何れか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記第1のヒーター群および前記第2のヒーター群における各ヒーターの配列パターンの組み合わせを記憶する記憶部を備える、
    請求項1から7の何れか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記第1の電源コードまたは前記第2の電源コードには、交流電源からの交流電力を直流電力に変換するAC/DC電源部が接続される、
    請求項1から8の何れか一項に記載の画像形成装置。
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