JP6302456B2 - 積層セラミックコンデンサ - Google Patents

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Description

本発明は、略直方体状のコンデンサ本体の高さ方向両面のうちの一方に、第1外部電極と第2外部電極を長さ方向に間隔をおいて設けた積層セラミックコンデンサに関する。
積層セラミックコンデンサの小型化と大容量化の両方を実現するために、略直方体状のコンデンサ本体の高さ方向両面のうちの一方に、第1外部電極と第2外部電極を長さ方向に間隔をおいて設けた構造が知られている(例えば後記特許文献1)。この構造について補足すれば、コンデンサ本体は、複数の第1内部電極層と複数の第2内部電極層が誘電体層を介して幅方向に交互に積層された容量部を内蔵している。また、各第1内部電極層の引出部はコンデンサ本体の高さ方向両面のうちの一方で露出していて、該露出部分それぞれを第1外部電極に電気的に接続され、各第2内部電極層の引出部はコンデンサ本体の高さ方向両面のうちの一方で露出していて、該露出部分それぞれを第2外部電極に電気的に接続されている。
この積層セラミックコンデンサは、第1外部電極と第2外部電極がコンデンサ本体の高さ方向両面のうちの一方に設けられているため、外部電極形状がL字形やコ字形や有底4角筒形等である場合に比べ、第1外部電極と第2外部電極によってコンデンサ本体の外形寸法が制限されることを極力防止できる。つまり、積層セラミックコンデンサの外形寸法が小さい場合でもコンデンサ本体の外形寸法を極力大きく設計できるため、これにより第1内部電極層と第2内部電極層それぞれの輪郭寸法を増加し対向面積を増加させて容量増加を達成できる。
しかしながら、第1外部電極と第2外部電極をコンデンサ本体の高さ方向両面のうちの一方に設けた積層セラミックコンデンサは、外部電極形状がL字形、コ字形、有底4角筒形等である場合に比べ、第1外部電極と第2外部電極それぞれの剥離強度が概して低い。
即ち、コンデンサ本体の高さ方向両面のうちの一方に対する第1外部電極と第2外部電極それぞれの密着面が平面状であるため、積層セラミックコンデンサを回路基板に実装した後に各々の密着面に力が作用すると、第1外部電極と第2外部電極それぞれがコンデンサ本体に対し相対的に変位してコンデンサ本体から剥離する現象を生じる懸念がある。とりわけ積層セラミックコンデンサが小型になると、第1外部電極と第2外部電極との間に短絡防止用の隔たりを確保する必要があることも相俟って、コンデンサ本体の高さ方向両面のうちの一方に対する第1外部電極と第2外部電極それぞれの密着面積を広く取ることが難しくなるため、前記の剥離現象が顕著化し易い。
特開2014−160693号公報
本発明の課題は、容量増加の利点を損なうことなく、回路基板に実装した後に第1外部電極と第2外部電極がコンデンサ本体から剥離する現象を改善できる積層セラミックコンデンサを提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明に係る積層セラミックコンデンサは、略直方体状のコンデンサ本体の高さ方向両面のうちの一方に、第1外部電極と第2外部電極を長さ方向に間隔をおいて設けた積層セラミックコンデンサであって、前記コンデンサ本体は、複数の第1内部電極層と複数の第2内部電極層が誘電体層を介して幅方向に交互に積層された容量部を内蔵しており、前記複数の第1内部電極層は、各々の引出部を前記高さ方向両面のうちの一方で露出していて、該露出部分それぞれを前記第1外部電極に電気的に接続されており、前記複数の第2内部電極層は、各々の引出部を前記高さ方向両面のうちの一方で露出していて、該露出部分それぞれを前記第2外部電極に電気的に接続されており、前記複数の第1内部電極層のうち、前記コンデンサ本体の幅方向の両面それぞれに近い幾つかの第1内部電極層の少なくとも引出部は内側に曲がっていて、該各引出部の露出部分の面積は曲がりを有しない引出部の露出部分の面積よりも広くなっており、前記複数の第2内部電極層のうち、前記コンデンサ本体の幅方向の両面それぞれに近い幾つかの第2内部電極層の少なくとも引出部は内側に曲がっていて、該各引出部の露出部分の面積は曲がりを有しない引出部の露出部分の面積よりも広くなっている。
本発明によれば、容量増加の利点を損なうことなく、回路基板に実装した後に第1外部電極と第2外部電極がコンデンサ本体から剥離する現象を改善できる積層セラミックコンデンサを提供することができる。
図1は本発明を適用した積層セラミックコンデンサを幅方向一面側から見た図である。 図2(A)は図1に示した積層セラミックコンデンサを長さ方向一面側から見た図、図2(B)は図1に示した積層セラミックコンデンサを長さ方向他面側から見た図である。 図3は図1に示した積層セラミックコンデンサを高さ方向他面側から見た図である。 図4(A)は図1のS1−S1線に沿う断面図、図4(B)は図1のS2−S2線に沿う断面図、図4(C)は図4(A)の部分拡大図、図4(D)は図4(C)に示した第1内部電極層の態様を説明するための図である。 図5(A)は図2(A)のS3−S3線に沿う断面図、図5(B)は図2(A)のS4−S4線に沿う断面図である。 図6は図3から第1外部電極と第2外部電極を排除した図である。 図7(A)及び図7(B)は第1の製法例の説明図である。 図8は第2の製法例の説明図である。
先ず、図1〜図6を用いて、本発明を適用した積層セラミックコンデンサ10の構造について説明する。なお、図4(A)及び図4(B)には後記第1内部電極層14と後記第2内部電極層15それぞれを12層ずつ描いているが、これは図示の都合に依るものであって後記第1内部電極層14の層数と後記第2内部電極層15の層数を制限するものではない。つまり、後記第1内部電極層14の層数と後記第2内部電極層15の層数は13層以上であっても良いし、11層以下であっても良い。
図1〜図3に示したように、積層セラミックコンデンサ10は、略直方体状のコンデンサ本体11と、コンデンサ本体11の高さ方向両面のうちの一方(後記高さ方向他面f6)に設けられた第1外部電極12と第2外部電極13を備えており、その外形寸法は長さLと幅W(後記高さ方向一面f5の幅)と高さHによって規定されている。なお、図1〜図3(図4〜図6も同様)に示した積層セラミックコンデンサ10は、長さLが1200μmで幅Wが700μmで高さHが700μm(何れも公差を含まない設計上の基準寸法)の試作品に基づいて描いているが、長さL>幅W=高さHであれば長さLと幅Wと高さHそれぞれの数値に特段の制限はない。また、図1〜図3(図4〜図6も同様)に示した積層セラミックコンデンサ10の外形寸法は長さL>幅W=高さHであるが、外形寸法は長さL>幅W>高さHであっても良いし、長さL>高さH>幅Wであっても良い。
図1〜図3に示したように、コンデンサ本体11は、互いが略平行な長さ方向一面f1と長さ方向他面f2、互いが略平行な幅方向一面f3と幅方向他面f4、互いが略平行な高さ方向一面f5と高さ方向他面f6、を有している。また、コンデンサ本体11の高さ方向他面f6に隣接する位置には、長さ方向全体に亘ってその幅が高さ方向他面f6に向かって徐々に狭くなる先細り部11aが設けられている。さらに、先細り部11aの一方の幅方向外面f3aは幅方向一面f3と段差無く連続し、且つ、外側に膨らんだ曲面によって構成されており、先細り部11aの他方の幅方向外面f4aは幅方向他面f4と段差無く連続し、且つ、外側に膨らんだ曲面によって構成されている。さらに、先細り部11aの幅方向外面f3aの長さ方向中央と幅方向外面f4aの長さ方向中央には、幅方向外面f3a及びf4aそれぞれの高さ方向途中から高さ方向他面f6に達する凹部11bがそれぞれ設けられており、各凹部11bは幅方向外面f3a及びf4aそれぞれと段差無く連続し、且つ、内側に窪んだ曲面によって構成されている。なお、先細り部11aの幅方向外面f3a及びf4aそれぞれは平面であっても良いが外側に膨らんだ曲面である方が望ましく、加えて凹部11bは必ずしも必要なものではない。また、図1中のHaは、コンデンサ本体11の高さ方向他面f6を基準とした先細り部11aの高さ方向寸法を示す。さらに、図1中のTは、コンデンサ本体11の高さ方向他面f6を基準とした第1外部電極12と第2外部電極13それぞれの厚さを示す。
即ち、図3及び図6に示したように、コンデンサ本体11の高さ方向他面f6の形状は、幅方向両側の凹部11bの存在によって長さ方向中央がくびれた砂時計のような形状となっている。つまり、高さ方向他面f6の長さ方向一面f1に隣接する部分と長さ方向他面f2に隣接する部分の幅は高さ方向一面f5の幅Wよりも狭い幅Waとなっており、高さ方向他面f6の長さ方向中央の部分の最小幅は幅Waよりも狭い幅Wbとなっている。また、高さ方向他面f6の長さ方向中央の部分の幅方向両側縁それぞれは、長さ方向両側に存する幅Waの2つの部分の幅方向両側縁それぞれと段差無く連続し、且つ、内側に窪んだ曲線によって構成されている。なお、図3中のD1は、コンデンサ本体11の幅方向一面f3と幅方向他面f4それぞれから高さ方向他面f6の幅Waの部分までの幅方向寸法、つまり、(W−Wa)/2を示す。また、図3中のD2は、コンデンサ本体11の幅方向一面f3と幅方向他面f4それぞれから高さ方向他面f6の幅Wbの箇所までの幅方向寸法、つまり、(W−Wb)/2を示す。
図4〜図6に示したように、コンデンサ本体11には、複数の第1内部電極層14と複数の第2内部電極層15が誘電体層(符号無し)を介して幅方向に交互に積層された容量部(符号無し)が内蔵されている。各第1内部電極層14と各第2内部電極層15は輪郭寸法が略等しい矩形状であり、容量部の長さ方向両側と幅方向両側と高さ方向両側(後記引出部14a及び15bの存在部分を除く)は誘電体からなるマージン部(符号無し)によって覆われている。また、各第1内部電極層14は高さ方向他面f6に近接する辺の長さ方向一面f1に近い位置に矩形状の引出部14aを一体に有しており、各引出部14aの端縁は高さ方向他面f6の長さ方向一面f1に近い幅Waの部分で露出している。さらに、各第2内部電極層15は高さ方向他面f6に近接する辺の長さ方向他面f2に近い位置に引出部14aと輪郭寸法が略等しい矩形状の引出部15aを一体に有しており、各引出部15aの端縁は高さ方向他面f6の長さ方向他面f2に近い幅Waの部分で露出している。
図4に示したように、各第1内部電極層14のうち、コンデンサ本体11の幅方向一面f3と幅方向他面f4それぞれ、具体的には先細り部11aの幅方向外面f3a及びf4aそれぞれに近い幾つかの第1内部電極層14は、各々の高さ方向他面f6に近い部分(引出部14aを含む)が、幅方向外面f3a及びf4aそれぞれの形と見合うように内側に曲がっている。また、各第2内部電極層15のうち、コンデンサ本体11の幅方向一面f3と幅方向他面f4それぞれ、具体的には先細り部11aの幅方向外面f3a及びf4aそれそれに近い幾つかの第2内部電極層15は、各々の高さ方向他面f6に近い部分(引出部15aを含む)が、幅方向外面f3a及びf4aそれぞれの形と見合うように内側に曲がっている。詳しく述べれば、幅方向外面f3a及びf4aそれぞれに最も近い第1内部電極層14と第2内部電極層15それぞれの高さ方向他面f6に近い部分(引出部14a及び15aそれぞれを含む)は、幅方向外面f3a及びf4aそれぞれの形と同じように内側に曲がっており、これらよりも内側の第1内部電極層14と第1内部電極層15それぞれの高さ方向他面f6に近い部分(引出部14a及び15aそれぞれを含む)は、内方に向かうに従って曲がり度合が徐々に小さくなるように内側に曲がっている。なお、引出部14a及び15aそれぞれの高さ方向寸法を増加すれば、引出部14a及び15aのみが内側に曲がるようにすることも可能である。
加えて、図6に示したように、各第1内部電極層14のうち、コンデンサ本体11の幅方向一面f3と幅方向他面f4それぞれ、具体的には先細り部11aの幅方向外面f3a及びf4aそれぞれに近い幾つかの第1内部電極層14の引出部14aは、各々の凹部11bに近い部分が、凹部11bそれぞれの形と見合うように内側に曲がっている。また、各第2内部電極層15のうち、コンデンサ本体11の幅方向一面f3と幅方向他面f4それぞれ、具体的には先細り部11aの幅方向外面f3a及びf4aそれぞれに近い幾つかの第2内部電極層15の引出部15aは、各々の凹部11bに近い部分が、凹部11bそれぞれの形と見合うように内側に曲がっている。詳しく述べれば、幅方向外面f3a及びf4aそれぞれに最も近い引出部14a及び15aそれぞれの凹部11bそれぞれに近い部分は、凹部11bそれぞれの形と同じように内側に曲がっており、これらよりも内側の引出部14a及び15aそれぞれの凹部11bそれぞれに近い部分は、内方に向かうに従って曲がり度合が徐々に小さくなるように内側に曲がっている。
図1〜図6に示したように、第1外部電極12は、コンデンサ本体11の高さ方向他面f6の長さ方向一面f1に近い幅Waの部分に、同部分の表面全体を覆うように設けられており、第2外部電極13は、コンデンサ本体11の高さ方向他面f6の長さ方向他面f2に近い幅Waの部分に、同部分の表面全体を覆うように設けられている。また、第1外部電極12には各第1内部電極層14の引出部14aの露出部分が電気的に接続され、第2外部電極13には各第2内部電極層15の引出部15aの露出部分が電気的に接続されている。図示を省略したが、第1外部電極12と第2外部電極13は、コンデンサ本体11の高さ方向他面f6の幅Waの部分に密着した下地膜と、この下地膜の外面に密着した表面膜との2層構造、或いは、下地膜と表面膜との間に少なくとも1つの中間膜を有する多層構造を有している。
先に述べたコンデンサ本体11の第1内部電極層14と第2内部電極層15を除く部分は、好ましくは組成が略同じで誘電率も略同じ誘電体セラミックスからなり、第1内部電極層14と第2内部電極層15の間に介在する誘電体層の厚さは略同じである。ここでの「組成が略同じで誘電率も略同じ誘電体セラミックス」は、組成と誘電率が同じ誘電体セラミックスの他、焼結度合等の関係から組成と誘電率の少なくとも一方が許容範囲内で異なる誘電体セラミックスを含み、また、「厚さは略同じ」は厚さが同じ場合の他、積層時の圧縮度合等の関係から厚さが許容範囲内や製造公差内で異なる場合を含む。この誘電体セラミックスには、好ましくはチタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸カルシウム、チタン酸マグネシウム、ジルコン酸カルシウム、チタン酸ジルコン酸カルシウム、ジルコン酸バリウム、酸化チタン等を主成分とした誘電体セラミックス、より好ましくはε>1000又はクラス2(高誘電率系)の誘電体セラミックスを使用できる。
また、先に述べた第1外部電極12及び第2外部電極13の下地膜は例えば焼き付け膜からなり、この焼き付け膜には好ましくはニッケル、銅、パラジウム、白金、銀、金、これらの合金等を主成分した良導体を使用できる。表面膜は例えばメッキ膜からなり、このメッキ膜には好ましくは銅、スズ、パラジウム、金、亜鉛、これらの合金等を主成分とした良導体を使用できる。中間膜は例えばメッキ膜からなり、このメッキ膜には好ましくは白金、パラジウム、金、銅、ニッケル、これらの合金等を主成分とした良導体を使用できる。
さらに、先に述べた各第1内部電極層14と各第2内部電極層15は、好ましくは組成が略同じ良導体からなり、各第1内部電極層14と各第2内部電極層15それぞれの厚さは略同じである。ここでの「組成が略同じ良導体」は、組成が同じ良導体の他、焼結度合等の関係から組成が許容範囲内で異なる良導体を含み、「厚さは略同じ」は厚さが同じ場合の他、積層時の圧縮度合等の関係から厚さが許容範囲内や製造公差内で異なる場合を含む。この良導体には、好ましくはニッケル、銅、パラジウム、白金、銀、金、これらの合金等を主成分した良導体を使用できる。
次に、図4を用いて、各第1内部電極層14の引出部14aの露出部分と第1外部電極12との電気的な接続、並びに、各第2内部電極層15の引出部15aの露出部分と第2外部電極との電気的な接続について説明する。
図4(A)及び図4(B)から分かるように、幅方向外面f3a及びf4aそれぞれに近い幾つかの第1内部電極層14と第2内部電極層それぞれは、幅方向外面f3a及びf4aそれぞれに最も近い第1内部電極層14と第2内部電極層15それぞれの高さ方向他面f6に近い部分(引出部14a及び15aそれぞれを含む)が、幅方向外面f3a及びf4aそれぞれの形と同じように内側に曲がっており、これらよりも内側の第1内部電極層14と第1内部電極層15それぞれの高さ方向他面f6に近い部分(引出部14a及び15aそれぞれを含む)が、内方に向かうに従って曲がり度合が徐々に小さくなるように内側に曲がっている。
図4(A)の右下部分を拡大した図4(C)を用いて具体的に説明すると、幅方向外面f3aに最も近い第1内部電極層14の高さ方向他面f6に近い部分(引出部14aを含む)は、幅方向外面f3aの形と同じように内側に曲がっている。また、これよりも内側に存する2つの第1内部電極層14それぞれの高さ方向他面f6に近い部分(引出部14aを含む)と、3つの第2外部電極層15それぞれの高さ方向他面f6に近い部分は、内方に向かうに従って曲がり度合が徐々に小さくなるように内側に曲がっている。
例えば、図4(C)に示した幅方向外面f3aの曲率半径を120μmとすると、幅方向外面f3aに最も近い第1内部電極層14の高さ方向他面f6に近い部分(引出部14aを含む)は略120μmの曲率半径にて内側に曲がっており、幅方向外面f3aに3番目及び5番目に近い2つの第1内部電極層14それぞれの高さ方向他面f6に近い部分(引出部14aを含む)と、2番目、4番目及び6番目に近い3つの第2外部電極層15それぞれの高さ方向他面f6に近い部分は、内方に向かうに従って曲がり度合が徐々に小さくなるように内側に曲がっている。なお、図4(C)にあっては、幅方向外面f3aに7番目に近い第1内部電極層14の高さ方向他面f6に近い部分(引出部14aを含む)と、幅方向外面f3aに8番目に近い第2内部電極層15の高さ方向他面f6に近い部分は、何れも曲がっていない。
即ち、図4(C)中の幅方向外面f3aに最も近い第1内部電極層14を示した図4(D)からも分かるように、図4(C)に示した3つの第1内部電極層14は、各々の曲がっていない部分を高さ方向他面f6と平行に切断したときの厚さt1よりも高さ方向他面f6に現れる各々の引出部14aの露出部分14a1の厚さt2が大きくなっている。つまり、曲がり部分BPを有する3つの引出部14aの露出部分14a1の面積は、曲がり部分BPを有しない引出部14aの露出部分14a1の面積に比べて広くなっている。
例えば、前記3つの第1内部電極層14のうち、幅方向外面f3aに最も近い第1内部電極層14の曲がり部分(引出部14aを含む)BPを曲面状としその曲率半径を120μmとし高さ方向寸法を120μmとすると、この引出部14aの露出部分14a1の面積は、曲がり部分BPを有しない引出部14aの露出部分14a1の面積の1.03倍となる。また、残り2つの第1内部電極層14も図4(D)に示した曲がり部分BPよりも曲率半径が大きな曲がり部分BPを有するため、各々の引出部14aの露出部分14a1の面積も、曲がり部分BPを有しない引出部14aの露出部分14a1の面積よりも当然ながら広くなる。
図4(C)及び図4(D)を用いて説明した引出部14aの露出部分14a1の面積拡大は、図4(A)の幅方向外面f4aに近い幾つかの第1内部電極層14にあっても同様であるため、これらの面積拡大に基づいて、第1外部電極12に対する第1内部電極層14の引出部14aの総接続面積の増加と該増加による総接続力の増加を実現できる。また、図4(C)及び図4(D)を用いて説明した引出部14aの露出部分14a1の面積拡大は、図4(B)の幅方向外面f3a及びf4aそれぞれに近い幾つかの第2内部電極層15にあっても同様であるため、これらの面積拡大に基づいて、第2外部電極13に対する第2内部電極層15の引出部15aの総接続面積の増加と該増加による総接続力の増加を実現できる。
次に、図7と図8を適宜用いて、前記積層セラミックコンデンサ10の製造に適した2種類の製法例について説明する。
〈第1の製法例〉
製造に際しては、誘電体セラミックス粉末を含有したセラミックスラリーと、良導体粉末を含有した電極ペーストを用意する。続いて、キャリアフィルムの表面にセラミックスラリーを塗工し乾燥して、第1グリーンシートを作製すると共に、この第1グリーンシートの表面に電極ペーストを印刷し乾燥して、内部電極パターン群が形成された第2グリーンシートを作製する。
続いて、第1グリーンシートから取り出した単位シートを所定枚数に達するまで積み重ねて熱圧着する作業を繰り返して、幅方向一方のマージン部に対応する部位を作製する。続いて、第2グリーンシートから取り出した単位シート(内部電極パターン群を含む)を所定枚数に達するまで積み重ねて熱圧着する作業を繰り返して、容量部に対応する部位を作製する。続いて、第1グリーンシートから取り出した単位シートを所定枚数に達するまで積み重ねて熱圧着する作業を繰り返して、幅方向他方のマージン部に対応する部位を作製する。最後に、積み重ねられた全体を本熱圧着して、未焼成積層シートを作製する。この未焼成積層シート作製工程では、合成ゴム等からなる圧着用弾性板の厚さ又は形を変える等して、図1〜図3に示した先細り部11a及び凹部11bの前身となる凹みが未焼成積層シートの所定位置に形成されるようにする。
続いて、未焼成積層シートを格子状に切断して、図7(A)に断面図として示した積層チップMC11を作製する。図7(A)中のIEP11は図5に示した第1内部電極層14に対応する内部電極パターン、IEP12は図5に示した第2内部電極層15に対応する内部電極パターンである。なお、切断後の積層チップMC11は、長さ方向両方のマージン部及び高さ方向片方のマージン部を有していない。換言すれば、この未焼成積層シート切断工程では、長さ方向両方のマージン部及び高さ方向片方のマージン部が形成されないように未焼成積層シートを切断する。
続いて、図7(A)に断面図として示した積層チップMC11の長さ方向両側と高さ方向片側に、前記セラミックスラリーを用いて作製しておいたシートを貼り付ける手法、或いは、前記セラミックスラリーをディップし乾燥する手法等によって図7(B)に断面図として示したマージン部M11〜M13を形成して、未焼成チップMC12を作製する。
続いて、図7(B)に断面図として示した未焼成チップMC12を、前記セラミックスラリーに含まれている誘電体セラミックス粉末と前記電極ペーストに含まれている良導体粉末に応じた雰囲気下、並びに、温度プロファイルにて多数個一括で焼成(脱バインダ処理と焼成処理を含む)を行って、図1〜図3に示したコンデンサ本体11に対応する焼成チップを作製する。
続いて、焼成チップを多数個一括でバレル研磨して角及び稜線に丸み付けを行って、図1〜図3に示したコンデンサ本体11を作製する。
続いて、図1〜図3に示したコンデンサ本体11の高さ方向他面f6に電極ペースト(前記電極ペーストと同じ電極ペースト、或いは、良導体粉末の種類が異なる別の電極ペースト)をディップし乾燥した後、焼き付け処理を行って第1外部電極12と第2外部電極13それぞれの下地膜を形成する。続いて、下地膜を覆う表面膜、或いは、中間膜と表面膜をメッキ処理で形成して、図1〜図3に示した第1外部電極12と第2外部電極13それぞれを作製する。
〈第2の製法例〉
製造に際しては、誘電体セラミックス粉末を含有したセラミックスラリーと、良導体粉末を含有した電極ペーストを用意する。続いて、キャリアフィルムの表面にセラミックスラリーを塗工し乾燥して、第1グリーンシートを作製すると共に、この第1グリーンシートの表面に電極ペーストを印刷し乾燥して、内部電極パターン群が形成された第2グリーンシートを作製する。
続いて、第1グリーンシートから取り出した単位シートを所定枚数に達するまで積み重ねて熱圧着する作業を繰り返して、幅方向一方のマージン部に対応する部位を作製する。続いて、第2グリーンシートから取り出した単位シート(内部電極パターン群を含む)を所定枚数に達するまで積み重ねて熱圧着する作業を繰り返して、容量部に対応する部位を作製する。続いて、第1グリーンシートから取り出した単位シートを所定枚数に達するまで積み重ねて熱圧着する作業を繰り返して、幅方向他方のマージン部に対応する部位を作製する。最後に、積み重ねられた全体を本熱圧着して、未焼成積層シートを作製する。この未焼成積層シート作製工程では、合成ゴム等からなる圧着用弾性板の厚さ又は形を変える等して、図1〜図3に示した先細り部11a及び凹部11bの前身となる凹みが未焼成積層シートの所定位置に形成されるようにする。
続いて、未焼成積層シートを格子状に切断して、図8に断面図として示した未焼成チップMC21を作製する。図8中のIEP11は図5に示した第1内部電極層14に対応する内部電極パターン、IEP12は図5に示した第2内部電極層15に対応する内部電極パターンである。なお、切断後の未焼成チップMC21は、長さ方向両方のマージン部及び高さ方向片方のマージン部を有している。換言すれば、この未焼成積層シート切断工程では、長さ方向両方のマージン部及び高さ方向片方のマージン部が形成されるように未焼成積層シートを切断する。
続いて、図8に断面図として示した未焼成チップMC21を、前記セラミックスラリーに含まれている誘電体セラミックス粉末と前記電極ペーストに含まれている良導体粉末に応じた雰囲気下、並びに、温度プロファイルにて多数個一括で焼成(脱バインダ処理と焼成処理を含む)を行って、図1〜図3に示したコンデンサ本体11に対応する焼成チップを作製する。
続いて、焼成チップを多数個一括でバレル研磨して角及び稜線に丸み付けを行って、図1〜図3に示したコンデンサ本体11を作製する。
続いて、図1〜図3に示したコンデンサ本体11の高さ方向他面f6に電極ペースト(前記電極ペーストと同じ電極ペースト、或いは、良導体粉末の種類が異なる別の電極ペースト)をディップし乾燥した後、焼き付け処理を行って第1外部電極12と第2外部電極13それぞれの下地膜を形成する。続いて、下地膜を覆う表面膜、或いは、中間膜と表面膜をメッキ処理で形成して、図1〜図3に示した第1外部電極12と第2外部電極13それぞれを作製する。
次に、前記積層セラミックコンデンサ10によって得られる効果について説明する。
(1)前記積層セラミックコンデンサ10にあっては、第1外部電極12と第2外部電極13がコンデンサ本体11の高さ方向他面f6に設けられているため、外部電極形状がL字形やコ字形や有底4角筒形等である場合に比べて、第1外部電極12と第2外部電極13によってコンデンサ本体11の外形寸法が制限されることを極力防止できる。つまり、積層セラミックコンデンサ10の外形寸法が小さい場合でもコンデンサ本体11の外形寸法を極力大きく設計できるため、これにより第1内部電極層14と第2内部電極層15それぞれの輪郭寸法を増加し対向面積を増加させて容量増加を達成できる。
(2)前記積層セラミックコンデンサ10にあっては、複数の第1内部電極層14のうち、コンデンサ本体11の幅方向一面f3と幅方向他面f4それぞれ、具体的には先細り部11aの幅方向外面f3a及びf4aそれぞれに近い幾つかの第1内部電極層14の少なくとも引出部14aが内側に曲がっていて、該各引出部14aの露出部分の面積が曲がりを有しない引出部14aの露出部分の面積よりも広くなっている。また、複数の第2内部電極層15のうち、コンデンサ本体11の幅方向一面f3と幅方向他面f4それぞれ、具体的には先細り部11aの幅方向外面f3a及びf4aそれぞれに近い幾つかの第2内部電極層15の少なくとも引出部15aが内側に曲がっていて、該各引出部15aの露出部分の面積が曲がりを有しない引出部15aの露出部分の面積よりも広くなっている。つまり、前記の面積拡大に基づいて、第1外部電極12に対する第1内部電極層14の引出部14aの総接続面積の増加と該増加による総接続力の増加を実現でき、且つ、第2外部電極13に対する第2内部電極層15の引出部15aの総接続面積の増加と該増加による総接続力の増加を実現できるため、第1外部電極12と第2外部電極13それぞれがコンデンサ本体11から剥離する現象を改善できる。
(3)前記積層セラミックコンデンサ10にあっては、コンデンサ本体11の高さ方向他面f6に隣接する位置に、長さ方向全体に亘ってその幅が高さ方向他面f6に向かって徐々に狭くなる先細り部11aが設けられており、前記幾つかの第1内部電極層14の少なくとも引出部14aそれぞれと前記幾つかの第2内部電極層15の少なくとも引出部15aそれぞれが、先細り部11aの幅方向外面f3a及びf4aそれぞれの形と見合うように内側に曲がっている。つまり、コンデンサ本体11の高さ方向他面f6に隣接する位置に先細り部11aを設けることによって、少なくとも引出部14aが内側に曲がっている前記幾つかの第1内部電極層14と、少なくとも引出部15aが内側に曲がっている前記幾つかの第2内部電極層15を確実に得ることができる。
(4)前記積層セラミックコンデンサ10にあっては、先細り部11aの幅方向外面f3a及びf4aそれぞれが、コンデンサ本体11の幅方向一面f3と幅方向他面f4それぞれと段差無く連続し、且つ、外側に膨らんだ曲面によって構成されている。つまり、先細り部11aの幅方向外面f3a及びf4aそれぞれを外側に膨らんだ曲面とすることによって、前記幾つかの第1内部電極層14の少なくとも引出部15aの曲がり部分の形状を曲面状に仕上げることができ、且つ、前記幾つかの第2内部電極層15の少なくとも引出部15aの内側曲がり形状を曲面状に仕上げることができるので、鈍角状の折り曲げによって曲がり部分を得る場合に比べて、内側曲がりによって得られる露出部分の面積を拡大できる。加えて、先細り部11aの幅方向外面f3a及びf4aそれぞれとコンデンサ本体11の幅方向一面f3と幅方向他面f4それぞれとの間に段差があるとこの段差に応力が集中して割れや欠け等を生じる懸念があるが、このような懸念を払拭できる。また、幅方向外面f3a及びf4aそれぞれが内側に窪んだ曲面からなる場合に比べて、コンデンサ本体11における先細り部11aの強度低下を極力防止できる。
次に、前記効果の検証結果、特に剥離強度の検証結果について説明する。
検証に際して、前記積層セラミックコンデンサ10に対応した評価用積層セラミックコンデンサと、前記積層セラミックコンデンサ10に対応しない比較用積層セラミックコンデンサを、それぞれ100個製造した。
〈評価用積層セラミックコンデンサの仕様〉
評価用積層セラミックコンデンサは、前記〈第1の製法例〉に準じて作製されたものであって、その仕様(数値は何れも公差を含まない設計上の基準寸法)は以下のとおりである。
・積層セラミックコンデンサの長さが1200μmで幅が700μmで高さが700μm(長さは図1のL、幅は図2のW、高さは図1のH)
・コンデンサ本体の長さが1200μmで幅が700μmで高さが685μm(コンデンサ本体は図1の11、長さは図1のL、幅は図2のW、高さは図1のH−T)
・コンデンサ本体の第1内部電極層と第2内部電極層を除く部分の主成分がチタン酸バリウム(第1内部電極層は図4の14、第2内部電極層は図4の15)
・第1内部電極層と第2内部電極層の引出部を除く長さ方向寸法が1170μmで高さ方向寸法が650μm、各々の引出部の長さ方向寸法が435μmで高さ方向寸法が20μm(引出部は図5の14a及び15a)
・第1内部電極層と第2内部電極層の主成分がニッケル、各々の厚さが0.5μm、各々の層数が335層
・第1内部電極層と第2内部電極層の間に介在する誘電体層の厚さが0.5μm
・コンデンサ本体の先細り部の高さ方向寸法が120μm、先細り部の幅方向外面の曲率半径が120μm(先細り部は図1の11a、高さ方向寸法は図1のHa、幅方向外面は図2のf3a及びf4a)
・コンデンサ本体の高さ方向他面の広い方の幅が600μmで狭い方の幅が500μm(高さ方向他面は図3のf6、広い方の幅は図3のWa、狭い方の幅は図3のWb、図3のD1は50μm、図3のD2は100μm)
・コンデンサ本体の長さ方向両方のマージン部の厚さが15μm、幅方向両方のマージン部の厚さが15μm、高さ方向一方のマージン部の厚さが15μm、高さ方向他方のマージン部の厚さが20μm(高さ方向一方は図5(A)及び図5(B)の上側、高さ方向他方は図5(A)及び図5(B)の下側)
・第1外部電極と第2外部電極の長さ方向寸法が470μmで幅方向寸法が600μm(第1外部電極は図1の12、第2外部電極は図1の13)
・第1外部電極と第2外部電極の長さ方向間隔が260μm
・第1外部電極と第2外部電極は3層構造で各々の厚さが15μm、下地膜の主成分は銅で厚さが10μm、中間膜の主成分はニッケルで厚さが2μm、表面膜の主成分はスズで厚さが3μm(第1外部電極と第2外部電極それぞれの厚さは図1のT)
〈比較用積層セラミックコンデンサの仕様〉
比較用積層セラミックコンデンサは、評価用積層セラミックコンデンサと同様、前記〈第1の製法例〉に準じて作製されたものであって、評価用積層セラミックコンデンサとはコンデンサ本体が先細り部を有していない点(コンデンサ本体は図1の11、先細り部は図1の11a)と、第1内部電極層と第2内部電極層それぞれの高さ方向他面に近い部分に曲がり部分がない点(第1内部電極層は図4の14、第2内部電極層は図4の15、曲がり部分は図4のBP)で相違する。なお、比較用積層セラミックコンデンサは評価用積層セラミックコンデンサのような先細り部を有していないため、第1外部電極と第2外部電極の幅方向寸法は700μm(第1外部電極は図1の12、第2外部電極は図1の13)である。
効果の検証に際しては、100個の評価用積層セラミックコンデンサと100個の比較用積層セラミックコンデンサに対して、25mmあたり10Nの付着力を有する粘着テープ(ニチバン製、CT−24)を、各々の第1外部電極と第2外部電極それぞれに押しつけてはがす実験を行った。実験の結果、100個の評価用積層セラミックコンデンサのうちで第1外部電極と第2外部電極の両方が剥離した個数は0個であったのに対し、100個の比較用積層セラミックコンデンサのうちで第1外部電極と第2外部電極の両方が剥離した個数は3個であった。つまり、比較用積層セラミックコンデンサに比べて、評価用積層セラミックコンデンサの方が第1外部電極と第2外部電極それぞれの剥離強度が優れていることが確認できた。
以下に、評価用セラミックコンデンサの仕様等を考慮の上で、図4を用いて説明した第1内部電極層14の曲がり部分BPの曲率半径と第2内部電極層15の曲がり部分BPの曲率半径について補足する。
評価用セラミックコンデンサでは第1内部電極層14の曲がり部分BPの最大曲率半径(図4(A)の右下部分を参照)と第1内部電極層14の曲がり部分BPの最大曲率半径(図4(B)の左下部分を参照)は何れも略120μmであった。先に述べたように第1内部電極層14と第1内部電極層15それぞれの曲がり部分BPの曲率半径は内方に向かうに従って徐々に大きくなるため、第1内部電極層14と第1内部電極層15それぞれの最大曲率半径によって前記「総接続面積の増加と該増加による総接続力の増加」の度合いが変わってくる。評価用積層セラミックコンデンサを製造したときに併せて製造した試作品の仕様を踏まえると、第1内部電極層14と第2内部電極層15それぞれの曲がり部分BPの最大曲率半径が75μm未満では前記「総接続面積の増加と該増加による総接続力の増加」はさほど見込めなかったため、実用上は、第1内部電極層14と第2内部電極層15それぞれの曲がり部分BPの最大曲率半径が75μm以上となるようにすれば前記「総接続面積の増加と該増加による総接続力の増加」を確実に実現できる。
10…積層セラミックコンデンサ、11…コンデンサ本体、f1…コンデンサ本体の長さ方向一面、f2…コンデンサ本体の長さ方向他面、f3…コンデンサ本体の幅方向一面、f4…コンデンサ本体の幅方向他面、f5…コンデンサ本体の高さ方向一面、f6…コンデンサ本体の高さ方向他面、11a…コンデンサ本体の先細り部、f3a,f4a…先細り部の幅方向外面、11b…先細り部の凹部、12…第1外部電極、13…第2外部電極、14…第1内部電極層、14a…第1内部電極層の引出部、15…第2内部電極層、15a…第2内部電極層の引出部。

Claims (2)

  1. 略直方体状のコンデンサ本体の高さ方向両面のうちの一方に、第1外部電極と第2外部電極を長さ方向に間隔をおいて設けた積層セラミックコンデンサであって、
    前記コンデンサ本体は、複数の第1内部電極層と複数の第2内部電極層が誘電体層を介して幅方向に交互に積層された容量部を内蔵しており、
    前記複数の第1内部電極層は、各々の引出部を前記高さ方向両面のうちの一方で露出していて、該露出部分それぞれを前記第1外部電極に電気的に接続されており、
    前記複数の第2内部電極層は、各々の引出部を前記高さ方向両面のうちの一方で露出していて、該露出部分それぞれを前記第2外部電極に電気的に接続されており、
    前記複数の第1内部電極層のうち、前記コンデンサ本体の幅方向の両面それぞれに近い幾つかの第1内部電極層の少なくとも引出部は内側に曲がっていて、該各引出部の露出部分の面積は曲がりを有しない引出部の露出部分の面積よりも広くなっており、
    前記複数の第2内部電極層のうち、前記コンデンサ本体の幅方向の両面それぞれに近い幾つかの第2内部電極層の少なくとも引出部は内側に曲がっていて、該各引出部の露出部分の面積は曲がりを有しない引出部の露出部分の面積よりも広くなっており
    前記コンデンサ本体は、前記高さ方向両面のうちの一方に隣接する位置に、長さ方向全体に亘ってその幅が前記高さ方向両面のうちの一方に向かって徐々に狭くなる先細り部を有しており、
    前記コンデンサ本体の幅方向の両面それぞれに近い幾つかの第1内部電極層の少なくとも引出部と、前記コンデンサ本体の幅方向の両面それぞれに近い幾つかの第2内部電極層の少なくとも引出部のそれぞれは、前記先細り部の幅方向外面それぞれの形と見合うように内側に曲がっている、
    積層セラミックコンデンサ。
  2. 前記先細り部の幅方向外面それぞれは、前記コンデンサ本体の幅方向の両面それぞれと段差無く連続し、且つ、外側に膨らんだ曲面によって構成されている、
    請求項に記載の積層セラミックコンデンサ。
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