JP6277308B1 - ガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置、ガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布方法、ガラスびん製造装置、および、ガラスびん製造方法 - Google Patents

ガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置、ガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布方法、ガラスびん製造装置、および、ガラスびん製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】離型潤滑剤塗布後のガラスびん裾部の肉厚変化を小さくすることのできるガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置、ガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布方法、ガラスびん製造装置、および、ガラスびん製造方法を提供する。【解決手段】ガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置5は、粗型10の内面のうち口型11側に設定された第1領域41、および、この第1領域41よりも口型11から遠い箇所に設定された第2領域42に関して、第1領域41の離型潤滑剤膜厚T1が、第2領域42の離型潤滑剤膜厚T2(ゼロを含む)よりも大きくなるように離型潤滑剤を塗布する。【選択図】 図2

Description

本発明は、ガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置、ガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布方法、ガラスびん製造装置、および、ガラスびん製造方法に関する。
ガラスびんは、通常、金型内にゴブ(高温の溶融状態のガラス塊)を充填し、このゴブを圧縮空気で膨らませる、またはプレスすることによって成形されるパリソンをさらに圧縮空気で膨らませ最終成形される。通常、金型には離型潤滑剤が塗布される(例えば、特許文献1参照)。この離型潤滑剤は、パリソンを金型から離型させ易くする目的(離型性確保)や、金型とゴブとのすべり性を確保する目的で、金型内面に塗布される。しかしながら、離型潤滑剤は、離型性およびすべり性の低下を防止する為、例えば数十分毎に定期的に金型内面に塗布される必要がある。
特許文献1に記載されている中空ガラス製品形成型は、2つの金型部分を有している。そして、2つの金型部分が互いに閉じられた閉位置にある状態で、可動吹き付け管によって、金型のキャビティを区画している内面の全面に均一の油被膜を形成する構成が開示されている。
特表2009−538818号公報
しかしながら、キャビティを区画している内面の全面に離型潤滑剤を塗布すると、金型とパリソンの密着性の低減に起因して、例えばガラスびん裾部の肉厚が変化し易くなる。
本願発明は、上述の課題に鑑み、より肉厚の変化が小さいガラスびんを確保できるガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置、ガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布方法、ガラスびん製造装置、および、ガラスびん製造方法を提供することを目的とする。
本願発明者は、鋭意研究の結果、ガラスびん製造用粗型の内面の全面に離型潤滑剤を塗布することが、ガラスびんの成形にとって必ずしも最適ではないとの着想を得て、本願発明を完成するに至った。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わるガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置は、離型潤滑剤を粗型へ噴霧する塗布部と、前記塗布部を前記粗型に対して出し入れさせる変位機構と、前記変位機構の動作および前記塗布部からの前記離型潤滑剤の供給を制御する制御部と、を備え、前記変位機構は、前記塗布部が前記粗型のキャビティ内に進入した位置で前記離型潤滑剤を前記粗型の内面へ塗布するように前記塗布部を変位させるように構成され、前記塗布部は、前記粗型のキャビティ内に進入した位置において、前記粗型の内面のうち口型側に設定された第1領域、および、この第1領域よりも前記口型から遠い箇所に設定された第2領域に関して、前記第1領域の離型潤滑剤膜厚が、前記第2領域の離型潤滑剤膜厚(ゼロを含む)よりも大きくなるように前記離型潤滑剤を塗布するように構成され、前記制御部は、前記変位機構を動作させることで前記塗布部を前記粗型に対して前記第1領域および前記第2領域が延びる方向に沿って直線変位させながら、前記塗布部から前記離型潤滑剤を噴霧させている。
この構成によると、口型側に設定された第1領域は粗型内面においてゴブ充填時に、例えばゴブと擦れながら当たる領域であり、すべり性が必要となるため、離型潤滑剤が塗布されていることが必須である。一方、第2領域は、第1領域よりも口型から遠い箇所に設定されている為、ゴブ充填時はゴブと接触しない。このため、第2領域においては、ゴブとのすべり性を確保するために離型潤滑剤が塗布される必要性に乏しい。この構成のように、第2領域における離型潤滑剤の膜厚を、第1領域における離型潤滑剤の膜厚よりも小さく設定することで、びん裾部における肉厚の変化を小さくできる。
(2)前記第2領域は、前記粗型におけるびん底側形成部を含み、前記びん底側形成部には前記離型潤滑剤を塗布しないように構成されていてもよい。
上記びん底側形成部とは、粗型の内面におけるバッフル側部分をいう。
この構成によると、びん底側形成部における粗型とパリソンの密着性の低下を抑制することに起因してびん裾部の肉厚の変化を小さくできる。
(3)前記第1領域と前記第2領域の境界は、前記粗型の前記内面のうち前記口型側の一端から前記粗型内面の全長の30%〜80%の位置に設定されていることが好ましい。
この構成によると、境界の位置を上記の下限値以上に設定することで、すべり性向上の観点から粗型のうち離型潤滑剤を十分に塗布する必要のある箇所へ、より確実に離型潤滑剤を塗布できる。また、境界の位置を上記の上限値以下に設定することで、びん裾部の肉厚変化をより確実に小さくできる。
(4)前記塗布装置は、前記粗型としてのブロー成形用粗型へ前記離型潤滑剤を塗布するように構成されており、前記第1領域は、前記ブロー成形用粗型におけるセッツルブローラインに対応する位置から前記口型側に延びる領域を含んでいることが好ましい。
この構成によると、セッツルブロー工程において圧縮空気がゴブを口型側に加圧したときに、ゴブが擦り付けられる粗型内面の箇所に、確実に離型潤滑剤を供給できる。一方で、セッツルブロー工程において粗型内面のゴブが擦り付けられる可能性の低い箇所の離型潤滑剤の膜厚は、ゼロまたは第1領域の膜厚より小さい値にできる。これにより、びん裾部における肉厚の変化を小さくできる。
(5)前記塗布装置は、前記粗型としてのプレス成形用粗型へ前記離型潤滑剤を塗布するように構成されており、前記プレス成形用粗型のうちゴブが前記プレス成形用粗型に充填されたときにこのゴブが擦れながら当たる領域が前記第1領域として設定されており、前記制御部は、前記第1領域に向けて前記塗布部から前記離型潤滑剤を噴霧させることが好ましい。
この構成によると、ゴブが擦れるためすべり性が要求される第1領域に十分な離型潤滑剤を供給することができる。
(6)前記制御部は、前記粗型の前記キャビティを形成する一対の割型の開閉動作に連動して前記塗布部の変位動作および離型潤滑剤噴霧動作を制御することが好ましい。
)前記塗布部は、前記第1領域と前記第2領域の境界側、および、前記粗型の内面のうち前記口型側の一端の何れか一方側の位置において前記離型潤滑剤の噴霧を開始し、他方側へ向けて変位しながら前記離型潤滑剤を噴霧するように、前記制御によって制御されることが好ましい。
この構成によると、例えば、塗布部が、第1領域と前記第2領域の境界側から口型側に向けて変位しながら離型潤滑剤を噴霧する場合、第2領域における不要な離型潤滑剤の付着をより確実に防止できる。また、塗布部が、口型側から第1領域と前記第2領域の境界側に向けて変位しながら離型潤滑剤を噴霧する場合、第1領域と第2領域の境界において、より明瞭な膜厚差を実現し易い。
)前記塗布部は、前記第1領域と前記第2領域の境界から前記粗型内面のうち前記口型側の一端まで前記離型潤滑剤を噴霧した後、前記口型へ前記離型潤滑剤を噴霧することなく前記離型潤滑剤の噴霧を停止するように構成されていてもよい。
この構成によると、口型に離型潤滑剤が塗布されないようにすることができる。
)前記塗布部は、前記第1領域と前記第2領域の境界から前記粗型内面のうち前記口型側の一端まで前記離型潤滑剤を噴霧した後、前記離型潤滑剤の噴霧を維持したまま、前記粗型の一対の割型が開かれることに伴い前記口型の上面を噴霧し、さらに、前記口型内の空間に進入して前記口型内面を噴霧するように構成されていてもよい。
この構成によると、塗布部からの離型潤滑剤の噴霧状態が安定したまま粗型および口型に離型潤滑剤を塗布できる。
10)前記塗布部は、前記第1領域と前記第2領域の境界から前記粗型内面のうち前記口型側の一端まで前記離型潤滑剤を噴霧した後に前記離型潤滑剤の噴霧を一旦停止し、その後、前記粗型の一対の割型が開かれることに伴い前記口型内の空間に進入し、前記口型の内面に続いて前記口型の上面を噴霧するように構成されていてもよい。
この構成によると、塗布部は、口型の上面のうち広い範囲に離型潤滑剤を塗布できる。その結果、粗型と口型との摺動性(摺動し易さ)をより向上できる。
11)前記変位機構は、複数のを有する多ロボットを含み、前記塗布部が前記多ロボットの動作によって、異なる位置に配置された複数の前記金型の前記キャビティのそれぞれに挿入されるように構成されていてもよい。
12)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わるガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布方法は、粗型の内面のうち口型側に設定された第1領域、および、この第1領域よりも前記口型から遠い箇所に設定された第2領域に関して、前記第1領域の離型潤滑剤膜厚が、前記第2領域の離型潤滑剤膜厚(ゼロを含む)よりも大きくなるように離型潤滑剤を塗布する。
13)また、上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わるガラスびん製造装置は、前述のガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置を備えている。
14)また、上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わるガラスびん製造方法は、粗型の内面のうち口型側に設定された第1領域、および、この第1領域よりも前記口型から遠い箇所に設定された第2領域に関して、前記第1領域の離型潤滑剤膜厚が、前記第2領域の離型潤滑剤膜厚(ゼロを含む)よりも大きくなるように離型潤滑剤を塗布する離型潤滑剤塗布ステップと、前記粗型を用いてパリソンを成形する成形ステップと、を含んでいる。
上記(1)〜(1)の構成によると、口型側に設定された第1領域は粗型内面においてゴブ充填時に、例えばゴブと擦れながら当たる領域であり、すべり性が必要となるため、離型潤滑剤が塗布されていることが必須である。一方、第2領域は、第1領域よりも口型から遠い箇所に設定されている為、ゴブ充填時はゴブと接触しない。このため、第2領域においては、ゴブとのすべり性を確保するために離型潤滑剤が塗布される必要性に乏しい。この構成のように、第2領域における離型潤滑剤の膜厚を、第1領域における離型潤滑剤の膜厚よりも小さく設定することで、びん裾部における肉厚の変化を小さくできる。
本発明によると、離型潤滑剤の塗布によるびん裾部の肉厚変化を小さくできる。その結果、ガラスびんの肉厚が規格外の値となることを防止することで離型潤滑剤塗布による破棄本数を低減でき、生産効率の向上に寄与する。また、塗布領域を分けることによって離型潤滑剤の使用量を抑制することができる。
本発明の第1実施形態にかかるガラスびん製造装置の概略図である。 塗布装置および粗型を示す模式図である。 (A)、(B)および(C)は、粗型工程の要点を説明するための図であり、(A)はゴブが粗型に充填された状態を示し、(B)はセッツルブロー工程を示し、(C)はカウンターブロー工程を示している。 (1)塗布装置が粗型の内面に離型潤滑剤を塗布するが、口型の内面には離型潤滑剤を塗布しない場合のノズルの動作を説明するための図である。 (A)および(B)は、(2)塗布装置が粗型の内面および口型の内面と上面に離型潤滑剤を塗布する場合のパターンAについて説明するための図である。 (A)および(B)は、(2)塗布装置が粗型の内面および口型の内面と上面に離型潤滑剤を塗布する場合のパターンBについて説明するための図である。 (A)〜(C)は、(2)塗布装置が粗型の内面および口型の内面と上面に離型潤滑剤を塗布する場合のパターンCについて説明するための図である。 (A)〜(C)は、(2)塗布装置が粗型の内面および口型の内面と上面に離型潤滑剤を塗布する場合のパターンDについて説明するための図である。 (A)および(B)は、(2)塗布装置が粗型の内面および口型の内面と上面に離型潤滑剤を塗布する場合のパターンEについて説明するための図である。 本発明の第2実施形態にかかるガラスびん製造装置の概略図である。 塗布装置および粗型を示す模式図である。 粗型工程の要点を説明するための図であり、(A)はゴブが粗型に充填された状態を示し、(B)は粗型におけるプレス工程を示している。 実施例および比較例のガラスびんの側面図である。 実施例の参照ガラスびん、および、比較例の参照ガラスびんのそれぞれについて、びんの接地面からx(mm)の高さ位置のそれぞれにおけるガラス肉厚の平均値を示している。 (A)は、びんの接地面からx(mm)の高さ位置のそれぞれにおけるガラス肉厚の平均値について、離型潤滑剤塗布後1ラウンド〜5ラウンドの比較例(全面塗布)のそれぞれと比較例の参照ガラスびんとの肉厚差をプロットした図である。(B)は、びんの接地面からx(mm)の高さ位置のそれぞれにおけるガラス肉厚の平均値について、離型潤滑剤塗布後1ラウンド〜5ラウンドの実施例(第1領域塗布)のそれぞれと実施例の参照ガラスびんとの肉厚差をプロットした図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態にかかるガラスびん製造装置1の概略図である。図2は、ガラスびん製造装置1の塗布装置5および粗型10を示す模式図である。図1〜図2を参照して、ガラスびん製造装置1(以下、製造装置1ともいう。)は、ブロー&ブロープロセスによってガラスびん103の製造中間体としてのパリソン102を製造する。
製造装置1は、粗型部2と、塗布装置5と、を有している。
粗型部2は、パリソン102を成形するために用いられる。粗型部2には、ゴブ101(溶融したガラス塊)が供給(充填)され、粗型部2がこのゴブ101をパリソン102に成形する。
粗型部2は、粗型10と、口型11と、ファンネル12と、バッフル13と、シンブル21と、プランジャー22と、を有している。
ゴブ101をパリソン102に成形する領域としての粗型10の内面は、カーボンコーティング等によってコーティング層が形成されている。そして、この内面には、さらに、定期的に離型潤滑剤が塗布される。
粗型10は、ガラスびん103のうち口部101aを除く部分を成形するために用いられる。粗型10の内面は、ゴブ101が充填されるためのキャビティ17を形成している。本明細書では、粗型10の表面のうち、キャビティ17を形成している面を粗型10の内面という。粗型10は、長手方向L1と直交する方向に向かい合った一対の割型10a,10bを有している。これらの割型10a,10bが互いに組み合わされることで、キャビティ17が形成されている。本実施形態では、キャビティ17は、口型11から遠ざかるに従い幅広となるテーパ状に形成されている。なお、キャビティ17は、円筒状でもよい。そして、粗型10の上端(バッフル13側部分)は、びん底側形成部10cを含んでいる。粗型10の下端10dは、上向きに窪んだ形状に形成されており、この窪んだ部分に、口型11が配置されている。
口型11は、ガラスびん103の口部101aを形成するために用いられる。口型11は、粗型10の下端10dに嵌合されている。口型11の上面11cは、粗型10の下端10dの下面に向かい合っている。また、シンブル21およびプランジャー22が、口型11を塞いでいる。口型11は、長手方向L1と直交する方向に向かい合った一対の割型11a,11bを有しており、これらの割型11a,11bが互いに組み合わされている。口型11の内面には、螺旋状の溝または凹凸部が形成されている。
割型10a,10bは、図示しない開閉機構によって、互いに分離した開状態と互いに閉じられた閉状態とに適宜切り替えられる。同様に、割型11a,11bは、図示しない開閉機構によって、互いに分離した開状態と互いに閉じられた閉状態とに適宜切り替えられる。
ファンネル12は、筒状であり、キャビティ17内へのゴブ101の進入を補助する。また、ファンネル12は、セッツルブロー工程においてバッフル13と協働して粗型10の上端を閉じる。この閉じ動作の後、圧縮空気がバッフル13の通風孔を通ってキャビティ17内のゴブ101に向けて噴射される。
プランジャー22は、図示しないコンプレッサから供給される圧縮空気をキャビティ17内のゴブ101に向けて吹き込むことが可能に構成されている。プランジャー22は、筒状のシンブル21にガイドされており、上下(粗型10の長手方向L1)に移動可能である。
上記の構成を有する製造装置1による粗型工程(パリソン成形)の要点を以下に説明する。粗型工程(パリソン成形)に際しては、まず、図3(A)に示すように、ファンネル12が取り付けられた状態の粗型10のキャビティ17に、ゴブ101が充填される。このとき、プランジャー22が上昇し、プランジャー22の先端部分がゴブ101を受ける。その後、図3(B)に示すように、ファンネル12にバッフル13が取り付けられる。
次に、バッフル13から矢印で示すようにキャビティ17に向けて圧縮空気が噴射される。これにより、ゴブ101が口型11に押し付けられるように変形する。この結果、ゴブ101に口部101aが形成されるとともに、ゴブ101の全体が粗型10の内面に押し付けられる。このとき、キャビティ17における圧縮(加圧)状態のゴブ101と空気との境界線が、セッツルブローラインに対応する位置18となる。
次に、図3(C)に示すように、粗型10の上端がバッフル13によって塞がれた状態で、プランジャー22が下降し、プランジャー22の下部より圧縮空気がプランジャー22の内部を通りゴブ101の内部に向けて矢印で示すように圧縮空気が吹き込まれる。すなわち、カウンターブロー工程が行われる。これにより、ゴブ101が粗型10の内面の全体に押し付けられるとともに、ゴブ101の内部に空洞が形成される。このような工程により、パリソン102が成形される。なお、パリソン102は、図示しない仕上げ工程を経て、ガラスびん103となる。
前述したように、上記の工程において、粗型10のキャビティ内面には、ゴブ101とのすべり性およびパリソン102との離型性(分離のし易さ)を確保するために、離型潤滑剤が定期的に塗布される。この離型潤滑剤を塗布するために、塗布装置5が用いられる。
図1〜図2を参照して、塗布装置5が塗布する離型潤滑剤として、黒鉛粒子を固体潤滑剤として含有する鉱物油を例示できる。本実施形態では、塗布装置5は、ブロー成形用粗型である粗型11内面(キャビティ17を形成している内面)に離型潤滑剤を塗布するように構成されている。
塗布装置5は、制御部(制御ユニット)31と、変位機構32と、図示しない離型潤滑剤供給機構と、ノズル34と、を含んでいる。
制御部31は、所定の入力信号に基づいて、所定の出力信号を出力する構成を有し、例えば、プログラマブルコントローラ(PLC)等を用いて形成することができる。なお、制御部31は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)を含むコンピュータ等を用いて形成されていてもよい。また、制御部31は、電気回路を含まない、機械仕掛けによってノズル34に離型潤滑剤を噴霧させるとともにノズル34を変位させてもよい。
制御部31は、変位機構32(ノズル34)の動作と、ノズル34の後述する噴霧口38からの離型潤滑剤の供給量(噴霧量)を制御するように構成されている。粗型10の内面の各領域への噴霧量の制御は、ノズル34からの噴霧量自体(液圧)の制御や、噴霧量を固定した状態でのノズル34の上昇・下降速度の制御や、ノズル34からの離型潤滑剤の噴霧タイミングの制御によって行うことができる。もちろんノズル34からの離型潤滑剤の噴霧のオン−オフ制御でも所望の塗布が可能である。
制御部31は、粗型10の一対の割型10a,10bの開閉状態を検出可能に構成されている。例えば、一対の割型10a,10bの開閉位置を検出するセンサが制御部31に接続されていることで、制御部31は、一対の割型10a,10bの開閉状態を検出してもよい。また、例えば、一対の割型10a,10bの動作を制御する制御回路が制御部31に接続されていることで、制御部31は、上記制御回路からの信号を受けて一対の割型10a,10bの開閉状態を検出してもよい。また、例えば、制御部31が、一対の割型10a,10bの開閉動作を制御する構成が採用されていてもよい。
変位機構32は、ノズル34を粗型10に対して変位させるとともに、ノズル34の位置を維持するために用いられる。変位機構32は、例えば、6軸ロボット等の多関節のロボットを用いて形成されている。なお、変位機構32は、少なくとも、ノズル34を、粗型10のキャビティ17に出し入れすることが可能であればよく、具体的な機構は限定されない。好ましくは、変位機構32は、粗型10が複数設けられている場合に、何れの粗型10のキャビティ17に対しても、ノズル34を出し入れ可能に構成される。また、変位機構32は、口型11に対してもノズル34を変位させることができ、さらに口型11が複数設けられている場合にも、いずれの口型11の内面および上面11cに対しても噴霧できる。これにより、口型11が細長い形状であっても、確実に口型11内面の全面に離型潤滑剤を塗布できる。
前述の離型潤滑剤供給機構は、ノズル34へ離型潤滑剤を供給するために用いられ、例えば、ノズル34へ離型潤滑剤を輸送するためのホース、ポンプ、および、制御弁を有している。そして、この離型潤滑剤供給機構は、制御部31と電気的に接続されており、制御部31の制御によって、ノズル34への離型潤滑剤の供給および供給停止が制御されるように構成されている。
ノズル34は、離型潤滑剤を噴霧するために用いられる。ノズル34は、細長い棒状に形成されており、ノズル34の基端が変位機構32の先端に支持されている。ノズル34の先端に、スリット等によって形成された噴霧口(塗布部)38が設けられている。噴霧口38は、例えば、ノズル34の中心軸線を中心としてノズル34の外周面に複数配置されている。離型潤滑剤は、ノズル34の内部の図示しない経路を通って噴霧口38へ至り、噴霧口38から対応するキャビティ17(粗型10の内面、口型11の内面および上面11c)へ噴霧される。このように、噴霧口38は、離型潤滑剤を粗型10へ塗布する塗布部としての機能を発揮する。
なお、噴霧口38からの離型潤滑剤の噴霧方法は、ポンプ(例えばプランジャーポンプなど)を使用した方法でもよいし、圧縮空気を使用した二流体混合(離型潤滑剤と空気の混合)を使用した方法でもよい。噴霧口38は、例えば、ホロコーン状の噴霧パターン39を形成するように、離型潤滑剤を噴霧する。ホロコーン状の噴霧パターン39は、対応する粗型10に取り囲まれた位置から例えば下方を向くように形成される。このホロコーン状の噴霧パターン39が形成される領域の角度θ(鉛直線に対する角度)は、噴霧口38の形状を設定することで、適宜設定される。
なお、ノズル34の外周面のうち噴霧口38の近傍に、ノズル34と同軸に配置された環状板を取り付けてもよい。この環状板が設けられている場合、この環状板によって、離型潤滑剤が意図しない箇所まで過度に広く飛散することを防止できる。
本実施形態では、粗型10の内面のうち口型11側に設定された第1領域41、および、この第1領域41よりも口型11から遠い箇所に設定された第2領域42に関して、第1領域41の離型潤滑剤の膜厚T1が、第2領域42の離型潤滑剤の膜厚T2(ゼロを含む)よりも大きくなるように、塗布装置5が離型潤滑剤を塗布するように構成されている。
具体的には、ガラスびん103の製造の合間であって、キャビティ17内にゴブ101が充填されていないときに、変位機構32の動作によってノズル34がキャビティ17内に挿入される。そして、このノズル34の噴霧口38が少なくとも第1領域41へ離型潤滑剤を噴霧することで、第1領域41の離型潤滑剤の膜厚T1が、第2領域42の離型潤滑剤の膜厚T2(ゼロを含む)よりも大きくされる。例えば、噴霧口38からの流量が同じで且つ第1領域41への離型潤滑剤の噴霧時間を、第2領域42への離型潤滑剤の噴霧時間よりも長くすることで、このような膜厚T1,T2の関係を実現できる。
ノズル34からの離型潤滑剤の単位時間当たりの噴霧量(液圧)は、第1領域41のうち第2領域42側の領域で比較的小さくされ、第1領域41のうち口型11側の領域で比較的大きくされてもよい。
ノズル34は、キャビティ17内において静止状態で離型潤滑剤を噴霧してもよいし、変位機構32によって長手方向L1に沿って移動されながら離型潤滑剤を噴霧してもよい。好ましくは、ノズル34の中心軸線は、キャビティ17の中心軸線と一致するように配置される。
第1領域41は、粗型10の内面のうち、粗型10におけるセッツルブローラインに対応する位置18から口型11側に延びる領域の全域に設定されている。例えば、第1領域41は、粗型10の内面のうちセッツルブローラインに対応する位置18から口型11側の一端10eまでの全域と、に亘って設定されている。
なお、第1領域41と第2領域42との境界19(本実施形態では、セッツルブローラインに対応する位置18に相当する箇所)は、粗型10の内面のうち口型11側の一端10eから、長手方向L1における粗型10の内面の全長A1の30%〜80%の位置に設定されていることが好ましい。すなわち、第1領域41と第2領域42との境界19の位置は、粗型10の内面の一端10eから全長A1の30%の位置であってもよいし、粗型10の内面の一端10eから全長A1の80%の位置であってもよいし、これらの位置の間の位置であってもよい。
第1領域41と第2領域42との境界19を粗型10の内面のうち口型11側の一端10eから全長A1の30%以上の位置に設定することで、ゴブ101がキャビティ17内に充填されたとき、第1領域41、すなわち、離型潤滑剤が十分に塗布されている領域でゴブ101をより確実に受けることができる。これにより、粗型10に対するゴブ101のすべり性を十分に確保できる。また、第1領域41と第2領域42との境界19を粗型10の内面のうち口型11側の一端10eから全長A1の80%以下の位置に設定することで、粗型10の上端、すなわち、びん底側形成部10cに離型潤滑剤が塗布されることをより確実に防止できる。より好ましくは、第1領域41と第2領域42との境界19は、粗型10の内面のうち口型11側の一端10eから全長A1の40%〜70%の位置に設定される。
第2領域42は、粗型10の内面のうち第1領域41を除く領域である。第2領域42は、粗型10におけるびん底側形成部10cを含んでいる。本実施形態では、第2領域42は、何れも、粗型10の内面の周方向全域に形成されている。
第1領域41における離型潤滑剤の膜厚T1は、第1領域41において離型潤滑剤が垂れない程度に設定されている。また、第2領域42における離型潤滑剤の膜厚T2は、離型潤滑剤の膜厚T1未満であればよい。本実施形態では、離型潤滑剤の膜厚T2は、ゼロに設定されている。すなわち、びん底側形成部10cを含む第2領域42には離型潤滑剤は塗布されない。
ノズル34の噴霧口38は、第1領域41と第2領域42の境界19側(上側)、および、粗型10の内面のうち口型11側の一端10e(下側)の何れか一方側の位置において離型潤滑剤の噴霧を開始し、他方側へ向けて変位しながら離型潤滑剤を噴霧するように、制御部31によって制御される。
次に、塗布装置5が離型潤滑剤を塗布する工程について、より具体的に説明する。なお、以下では、(1)塗布装置5が粗型10の内面に離型潤滑剤を塗布するが、口型11の内面には離型潤滑剤を塗布しない場合と、(2)塗布装置5が粗型10の内面および口型11の内面と上面11cに離型潤滑剤を塗布する場合の、2つの場合を説明する。また、上記(2)の場合において、5つのパターン(パターンA,B,C,D,E)を説明する。
(1)塗布装置5が粗型10の内面に離型潤滑剤を塗布するが、口型11の内面には離型潤滑剤を塗布しない場合について、図4を参照しながら説明する。なお、この場合、口型11はあってもなくてもよい。
上記(1)の場合、粗型10の一対の割型10a,10bは、最初、閉じていてもよいし、開いていてもよいが、閉じていることが好ましい。また、ノズル34による離型潤滑剤の噴霧開始は、噴霧口38がキャビティ17内に挿入されてからが好ましい。そして、制御部31で設定されたノズル34の位置、移動速度、および、離型潤滑剤の液圧で、噴霧口38からの離型潤滑剤の噴霧が開始され、所定箇所に離型潤滑剤が塗布される。ノズル34の噴霧口38は、粗型10の内面のうち境界19から口型11側の一端10eまで離型潤滑剤を噴霧した後、口型11へ離型潤滑剤を噴霧することなく離型潤滑剤の噴霧を停止する。このとき、ノズル34は、境界19側から口型11へ向けて降下しながら離型潤滑剤を噴霧してもよいし、粗型10の内面の一端10eから境界19側へ向けて上昇しながら離型潤滑剤を噴霧してもよい。
上記(1)のパターンの場合、口型11に離型潤滑剤が塗布されないようにすることができる。
(2)塗布装置5が粗型10の内面および口型11の内面と上面に離型潤滑剤を塗布する場合。
次に、(2)のパターンAについて、図5(A)および図5(B)を参照しながら説明する。
図5(A)を参照して、このパターンAでは、粗型10の一対の割型10a,10bは、最初、閉じていてもよいし、開いていてもよいが、閉じていることが好ましい。また、ノズル34による離型潤滑剤の噴霧開始は、噴霧口38がキャビティ17内に挿入されてからが好ましい。そして、制御部31で設定されたノズル34の位置、移動速度、および、離型潤滑剤の液圧で、噴霧口38からの離型潤滑剤の噴霧が開始され、所定箇所に離型潤滑剤が塗布される。ノズル34の噴霧口38は、図5(A)に示すように、粗型10の内面のうち境界19から口型11側の一端10eまで離型潤滑剤を噴霧する。その後、噴霧口38は、離型潤滑剤の噴霧を維持したまま、図5(B)に示すように、粗型10の一対の割型10a,10bが開かれることに伴い口型11の上面11cに離型潤滑剤を塗布し、さらに、矢印D2Aに示すように口型11内の空間に進入し、口型11の内面に離型潤滑剤を塗布する。その後、噴霧口38からの離型潤滑剤の噴霧が停止される。なお、粗型10a,10bが予め開かれている場合も、ノズル34は、上記と同様に口型11に離型潤滑剤を噴霧する。なお、このパターンAにおいて、一対の割型10a,10bは、口型11の上面11cへの離型潤滑剤の噴霧時には半開き状態となっており、完全には開かれていない。
上記(2)のパターンAの場合、ノズル34の噴霧口38からの離型潤滑剤の噴霧状態が安定したまま粗型10および口型11に離型潤滑剤を塗布できる。また、口型11が細長い形状であっても、ノズル34の噴霧口38によって、より確実に口型11内面の全面に離型潤滑剤を塗布できる。
次に、(2)のパターンBについて、図6(A)および図6(B)を参照しながら説明する。
図6(A)を参照して、このパターンBでは、粗型10の一対の割型10a,10bは、最初、閉じていてもよいし、開いていてもよいが、閉じていることが好ましい。また、ノズル34による離型潤滑剤の噴霧開始は、噴霧口38がキャビティ17内に挿入されてからが好ましい。そして、制御部31で設定されたノズル34の位置、移動速度、および、離型潤滑剤の液圧で、噴霧口38からの離型潤滑剤の噴霧が開始され、所定箇所に離型潤滑剤が塗布される。ノズル34の噴霧口38は、図6(A)に示すように、粗型10の内面のうち境界19から口型11側の一端10eまで離型潤滑剤を噴霧した後、離型潤滑剤の噴霧を一旦停止する。その後、図6(B)に示すように粗型10の一対の割型10a,10bが開かれることに合わせて、ノズル34の噴霧口38は、口型11内の空間に進入する。続いて、ノズル34の噴霧口38は矢印D2Bに示すように上昇しながら口型11の内面および口型11の上面11cに離型潤滑剤を噴霧する。その後、噴霧口38からの離型潤滑剤の噴霧が停止される。なお、粗型10a,10bが予め開かれている場合も、ノズル34は、上記と同様に口型11に離型潤滑剤を噴霧する。なお、このパターンBにおいて、一対の割型10a,10bは、口型11の上面11cへの離型潤滑剤の噴霧時には完全に開かれた状態となっている。
上記(2)のパターンBの場合、ノズル34の噴霧口38は、口型11の上面11cのうち広い範囲に離型潤滑剤を塗布できる。その結果、粗型10と口型11との摺動性(摺動し易さ)をより向上できる。
次に、(2)のパターンCについて、図7(A)、図7(B)および図7(C)を参照しながら説明する。
図7(A)を参照して、このパターンCでは、ノズル34の噴霧口38は、粗型10の一対の割型10a,10bが開かれた状態で、離型潤滑剤の噴霧を停止しつつ口型11内の空間まで進入する。その後、図7(B)に示すように、噴霧口38は、離型潤滑剤を噴霧しながら矢印D2Cに示すように第2領域42側に向けて上昇変位することで、口型11の内面に続いて口型11の上面11cを噴霧する。続けて、噴霧口38は、図7(C)を参照して、矢印D2C’に示すように一対の割型10a,10bが閉じられる最中の粗型10の内面に離型潤滑剤を噴霧する。その後、噴霧口38からの離型潤滑剤の噴霧が停止される。このとき、噴霧口38からの離型潤滑剤の噴霧が完了する頃に、一対の割型10a,10bが閉じきる。
上記(2)のパターンCの場合、ノズル34の噴霧口38は、口型11の上面11cのうち広い範囲に離型潤滑剤を塗布できる。その結果、粗型10と口型11との摺動性(摺動し易さ)をより向上できる。さらに、粗型10が閉じる動作に必要な時間を利用して噴霧口38から粗型10に離型潤滑剤を塗布できる。これにより、離型潤滑剤の塗布に伴う粗型10でのロスタイム(パリソン102を形成できない時間)をより短くできる。
次に、(2)のパターンDについて、図8(A)および図8(B)を参照しながら説明する。
図8(A)を参照して、このパターンDは、制御部31で設定されたノズル34の位置、移動速度、および、離型潤滑剤の液圧で、噴霧口38からの離型潤滑剤の噴霧が開始され、所定箇所に離型潤滑剤が塗布される。ノズル34の噴霧口38は、図8(A)に示すように、まず、口型11内に挿入される。そして、図8(B)に示すように、粗型10の一対の割型10a,10bが開かれた状態で離型潤滑剤を噴霧しながら第2領域42側に向けて矢印D2Dで示すように上昇変位することで、口型11の内面に続いて口型11の上面11cを塗布する。その後、噴霧口38からの離型潤滑剤の噴霧が一旦停止される。続けて、図8(C)に示すように、噴霧口38は、一対の割型10a,10bが完全に閉じられた後に、矢印D2Dに示すように上昇変位しながら粗型10の内面を塗布する。その後、噴霧口38からの離型潤滑剤の噴霧が停止される。
上記(2)のパターンDの場合、ノズル34の噴霧口38は、口型11の上面11cのうち広い範囲に離型潤滑剤を塗布できる。その結果、粗型10と口型11との摺動性(摺動し易さ)をより向上できる。さらに、噴霧口38は、閉じられた状態の粗型10に離型潤滑剤を塗布できる。これにより、噴霧口38は、粗型10の所望の箇所へ向けてより正確に離型潤滑剤を塗布できる。
次に、(2)のパターンEについて、図9(A)および図9(B)を参照しながら説明する。
図9(A)を参照して、このパターンEでは、図9(A)に示すように、予め一対の割型10a,10bは、開かれている。そして、ノズル34の噴霧口38は、矢印D2Eに示されているように、粗型10における一対の割型10a,10bが閉じられる動作の最中に粗型10の内面のうち境界19から口型11側の一端10eまで離型潤滑剤を噴霧する。
その後、パターンE−1では、噴霧口38は、離型潤滑剤の噴射を維持したまま、図9(B)において矢印D2E’に示すように粗型10の一対の割型10a,10bが開かれることに伴い口型11の上面11cに離型潤滑剤を塗布し、さらに、口型11内の空間に進入し、口型11の内面に離型潤滑剤を塗布する。その後、噴霧口38からの離型潤滑剤の噴霧が停止される。
また、パターンE−2では、粗型10の内面に離型潤滑剤が噴霧された後(図9(A)の工程の後)、ノズル34の噴霧口38は、離型潤滑剤の噴霧を一旦停止される。その後、図9(B)において矢印D2E’に示すように粗型10の一対の割型10a,10bが開かれることに合わせて、ノズル34の噴霧口38は、口型11内の空間に進入する。続いて、噴霧口38は、上昇しながら口型11の内面および上面11cに離型潤滑剤を噴霧する。その後、噴霧口38からの離型潤滑剤の噴霧が停止される。
上記(2)のパターンEの場合、粗型10が閉じる動作に必要な時間を利用して噴霧口38から粗型10に離型潤滑剤を塗布できる。これにより、離型潤滑剤の塗布に伴う粗型10でのロスタイム(パリソン102を形成できない時間)をより短くできる。
以上説明したように、本実施形態によると、塗布装置5のノズル34は、第1領域41への離型潤滑剤の膜厚T1が、対応する第2領域42への離型潤滑剤の膜厚T2(ゼロを含む)よりも大きくなるように離型潤滑剤を塗布する。この構成によると、口型11側に設定された第1領域41は、粗型10の内面においてゴブ101の充填時に、ゴブ101と擦れながら当たる領域であり、すべり性が必要となるため、離型潤滑剤が塗布されていることが必須である。一方、第2領域42は、第1領域41よりも口型11から遠い箇所に設定されている為、ゴブ101の充填時はゴブ101と接触しない。このため、第2領域42においては、ゴブ101とのすべり性を確保するために離型潤滑剤が塗布される必要性に乏しい。この構成のように、第2領域42における離型潤滑剤の膜厚T2を、第1領域41における離型潤滑剤の膜厚T1よりも小さく設定することで、びん裾部における肉厚の変化を小さくできる。
また、本実施形態によると、びん底側形成部10cには離型潤滑剤を塗布しないように構成されている。この構成によると、びん底側形成部10cにおける粗型10とパリソン102の密着性の低下を抑制することに起因してびん裾部の肉厚の変化を小さくできる。
また、本実施形態によると、第1領域41と第2領域42との境界19は、粗型10の内面のうち口型11側の一端10eから粗型10の内面の全長A1の30%〜80%の位置に設定されている。この構成によると、境界19を上記の下限値以上に設定することで、すべり性向上の観点から粗型10のうち離型潤滑剤を十分に塗布する必要のある箇所へ、より確実に離型潤滑剤を塗布できる。また、境界19の位置を上記の上限値以下に設定することで、びん裾部の肉厚変化をより確実に小さくできる。
また、本実施形態によると、第1領域41は、粗型10におけるセッツルブローラインに対応する位置18から粗型10の口型11側の一端10eまでの領域に設定されている。この構成によると、セッツルブロー工程において圧縮空気がゴブ101を口型11側に加圧したときに、ゴブ101が擦り付けられる粗型10の内面の箇所に、確実に離型潤滑剤を供給できる。一方で、セッツルブロー工程において粗型10の内面のうちゴブ101に擦り付けられる可能性の低い箇所における離型潤滑剤の膜厚T2は、ゼロまたは膜厚T1より小さい値にできる。これにより、びん裾部における肉厚の変化をより小さくできる。
また、本実施形態によると、制御部31は、ノズル34を制御することで、実際の離型潤滑剤膜厚T1,T2を制御できる。さらに、制御部31は、変位機構32を動作させることで、ノズル34の噴霧口38の位置を変えながら噴霧口38から粗型10に向けて離型潤滑剤を供給させることができる。これにより、粗型10の内面の各部における実際の離型潤滑剤の膜厚T1,T2を制御できる。
また、本実施形態によると、ノズル34の噴霧口38が、第1領域41と第2領域42の境界19側から口型11側に向けて変位しながら離型潤滑剤を噴霧する場合、第2領域42における不要な離型潤滑剤の付着をより確実に防止できる。また、ノズル34の噴霧口38が、口型11側から境界19側に向けて変位しながら離型潤滑剤を噴霧する場合、第1領域41と第2領域42の境界19において、より明瞭な膜厚差(T1−T2)を実現し易い。
<第2実施形態>
図10は、本発明の第2実施形態にかかるガラスびん製造装置1Aの概略図である。図11は、ガラスびん製造装置1Aの塗布装置5および粗型10Aを示す模式図である。ガラスびん製造装置1A(以下、単に製造装置1Aともいう。)は、ガラスびん103Aを製造するために用いられる。製造装置1Aは、プレス&ブロープロセスまたはナローネックプレス&ブロープロセスによってガラスびん103Aを製造する。
なお、以下では、第1実施形態と異なる構成について主に説明し、第1実施形態と同様の構成には同様の符号を付して詳細な説明を省略する場合がある。
図10および図11を参照して、製造装置1Aは、粗型部2Aと、塗布装置5と、を有している。
粗型部2Aは、ガラスびん103Aの製造中間体としてのパリソン102Aを製造するために用いられる。粗型部2Aには、ゴブ101Aが供給され、粗型部2Aがこのゴブ101Aをパリソン102Aに成形する。
粗型部2Aは、プレス成形用粗型としての粗型10Aと、口型11Aと、バッフル13Aと、プランジャー22Aと、を有している。
粗型10Aのうち、ゴブ101Aをパリソンに成形する領域としての粗型10Aの内面は、カーボンコーティング等によってコーティング層が形成されている。そして、この内面には、さらに、定期的に離型潤滑剤が塗布される。
粗型10Aは、ガラスびん103Aのうち口部101aA以外の部分を成形するために用いられる。粗型10Aの内面は、キャビティ17Aを形成している。粗型10Aは、長手方向L1と直交する方向に向かい合った一対の割型10aA,10bAを有している。これらの割型10aA,10bAが互いに組み合わされることで、キャビティ17Aが形成されている。本明細書では、粗型10Aの表面のうち、キャビティ17を形成している面を粗型10Aの内面という。
本実施形態では、キャビティ17Aは、長手方向L1に沿って直径が広がる箇所と狭くなる箇所とが交互に配置された形状を有している。より具体的には、キャビティ17Aは、口型11Aに隣接し直径が相対的に狭い第1部分61と、この第1部分61から長手方向L1に沿って口型11Aから遠ざかるに従い直径が一旦広くなりその後狭くなる、直径が相対的に大きい第2部分62と、第2部分62に連続し第1部分61の直径と略同じ直径を有する第3部分63と、を有している。そして、粗型10Aの上端は、びん底側形成部10cAを含んでいる。粗型10Aの下端10dAは、上向きに窪んだ形状に形成されており、この窪んだ部分に、口型11Aが配置されている。
口型11Aは、ガラスびん103Aの口部101aAを成形するために用いられる。口型11Aは、粗型10Aの下端10dAに嵌合されている。口型11Aの上面11cAは、粗型10Aの下端10dAの下面に向かい合っている。口型11Aから突出するプランジャー22Aが、口型10Aの下端10dAを塞いでいる。口型11Aは、長手方向L1と直交する方向に向かい合った一対の割型11aA,11bAを有しており、これらの割型11aA,11bAが互いに組み合わされている。口型11Aの内面には、螺旋状の溝または凹凸部が形成されている。
割型10aA,10bAは、図示しない開閉機構によって、互いに分離した開状態と互いに閉じられた閉状態とに適宜切り替えられる。同様に、割型11aA,11bAは、図示しない開閉機構によって、互いに分離した開状態と互いに閉じられた閉状態とに適宜切り替えられる。
プランジャー22Aは、口型11Aに取り囲まれるように配置されており、図示しないシリンダ装置等によって長手方向L1に変位可能に構成されている。プランジャー22Aは、先端が半球状に形成された円錐状部分を有しており、粗型10A内に進出した状態と、に退避した状態との間で変位可能である。
また、バッフル13Aが設けられており、このバッフル13Aは、粗型10Aの上端を閉じる。
上記の構成を有する製造装置1Aによる粗型工程の要点を以下に説明する。粗型工程に際しては、まず、図12(A)に示すように、粗型10Aのキャビティ17Aに、ゴブ101Aが充填される。このとき、ゴブ101Aは、キャビティ17Aの狭い第1部分61の内面に擦れながら当たった後、プランジャー22Aに受け止められる。その後、図12(B)に示すように、粗型10Aにバッフル13Aが取り付けられる。
次に、プランジャー22Aがバッフル13A側に押し出され、粗型10Aとプランジャー22Aとの間でゴブ101Aがプレスされる。これにより、ゴブ101A全体が粗型10Aの内面に押し付けられるとともに、口部101aAが形成され、ゴブ101Aは、パリソン102Aとなる。
図10および図11を参照して、上記の工程において、粗型10Aの内面には、ゴブ101Aとのすべり性およびパリソン102Aとの離型性を確保するために、離型潤滑剤が定期的に塗布される。この離型潤滑剤を塗布するために、塗布装置5が用いられる。
塗布装置5の変位機構32は、ノズル34を、粗型部2Aのキャビティ17Aに出し入れ可能に構成されている。より好ましくは、変位機構32は、粗型部2Aが複数設けられている場合に、何れの粗型部2Aのキャビティ17Aに対しても、ノズル34を出し入れ可能に構成される。また、変位機構32は、口型11Aに対してもノズル34を変位させることができ、さらに口型11Aが複数設けられている場合にも、いずれの口型11Aの内面および上面11cAに対しても噴霧できる。これにより、口型11Aが細長い形状であっても、確実に口型11A内面の全面に離型潤滑剤を塗布できる。
ノズル34は、キャビティ17A内において静止状態で離型潤滑剤を噴霧してもよいし、変位機構32によって長手方向L1に沿って移動されながら離型潤滑剤を噴霧してもよい。好ましくは、ノズル34の中心軸線は、キャビティ17Aの中心軸線と一致するように配置される。
本実施形態では、粗型10Aの内面のうち口型11A側に設定された第1領域41A、および、この第1領域41Aよりも口型10Aから遠い箇所に設定された第2領域42Aに関して、第1領域41Aの離型潤滑剤の膜厚T1Aが、第2領域42Aの離型潤滑剤の膜厚T2A(ゼロを含む)よりも大きくなるように、塗布装置5が離型潤滑剤を塗布するように構成されている。
具体的には、ガラスびん103Aの製造の合間であって、キャビティ17A内にゴブ101Aが充填されていないときに、変位機構32の動作によってノズル34がキャビティ17A内に挿入される。そして、このノズル34が少なくとも第1領域41Aへ離型潤滑剤を噴霧することで、第1領域41Aの離型潤滑剤の膜厚T1Aが、第2領域42Aの離型潤滑剤の膜厚T2A(ゼロを含む)よりも大きくされる。例えば、塗布装置5からの流量が同じで且つ第1領域41Aへの離型潤滑剤の噴霧時間を、第2領域42Aへの離型潤滑剤の噴霧時間よりも長くすることで、このような膜厚T1A,T2Aの関係を実現できる。
第1領域41Aは、粗型10Aの内面のうち口型11A側の一端10eAから狭い第1部分61にかけて設定されている。このように、第1領域41Aは、ゴブ101Aがプレス成形用粗型10Aに充填されたときにこのゴブ101Aが擦れながら当たる領域を含んでいる。
第2領域42Aは、粗型10Aの内面のうち第1領域41Aを除く領域である。第2領域42Aは、粗型10Aにおけるびん底側形成部10cAを含んでいる。本実施形態では、第1領域41Aおよび第2領域42Aは、何れも、粗型10Aの内面の周方向全域に形成されている。
なお、第1領域41Aと第2領域42Aとの境界19aは、粗型10Aの内面のうち口型11aA側の一端10eAから長手方向L1における粗型10Aの内面の全長A1Aの30%〜80%までの範囲に設定されていることが好ましい。すなわち、第1領域41Aと第2領域42Aとの境界19Aの位置は、粗型10Aの内面の一端10eAから全長A1Aの30%の位置であってもよいし、粗型10Aの内面の一端10eAから全長A1Aの80%の位置であってもよいし、これらの位置の間の位置であってもよい。
第1領域41Aにおける離型潤滑剤の膜厚T1Aは、第1領域41Aにおいて離型潤滑剤が垂れない程度に設定されている。また、第2領域42Aにおける離型潤滑剤の膜厚T2Aは、離型潤滑剤の膜厚T1A未満であればよい。本実施形態では、離型潤滑剤の膜厚T2Aは、ゼロに設定されている。すなわち、びん底側形成部10cAを含む第2領域42Aには離型潤滑剤は塗布されない。
塗布装置5による、粗型部2Aへの離型潤滑剤の噴霧の工程は、第1実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
以上の次第で、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、びん裾部における肉厚の変化を小さくできる。
また、第2実施形態によれば、ゴブ101Aが粗型10Aに充填されたときにこのゴブ101Aが擦すれながら当たる第1部分61が、第1領域41Aとして規定されている。ゴブ101Aが擦れるためすべり性が要求されるこの第1領域41Aに十分な離型潤滑剤を供給することができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。本発明は上記実施形態に限られず、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。
前述の実施形態では、塗布装置5を用いて離型潤滑剤を塗布する形態を例に説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。例えば、作業員による手作業で離型潤滑剤が塗布されてもよい。また、塗布装置5は、ノズル34に代えて、ハケ等の他の塗布部材を用いて離型潤滑剤を塗布してもよい。
<ガラスびんの厚みの均一性の評価>
実施例および比較例として、図13に示すガラスびんを作製した。ガラスびんは、口部を除く本体部の高さが約100mmである。本体部は、首部から底部に向けて直径が連続的に増加した後、略一定の直径で底まで円筒状に延びている。ガラスびんは、第1実施形態で示す構造と同様の構造のガラスびん製造装置によって作製された。すなわち、ブロー成形によってパリソンを成形し、その後このパリソンをブロー成形によってガラスびんに成形(ブロー&ブロー成形)することでガラスびんが作製された。
実施例の作製に際しては、まず、ガラスびん製造装置の粗型に離型潤滑剤を塗布する前に、このガラスびん製造装置で連続して2回、ガラスびん(参照ガラスびん)を作製した。その後、ガラスびん製造装置の、口型の内面全面および上面と、粗型の内面のうちキャビティ長手方向の半分の領域であって口型側の領域と、に離型潤滑剤を塗布した。そして、離型潤滑剤が塗布されたガラスびん製造装置で、連続して5回(5ラウンド)実施例(ガラスびん)を作製した。上記の工程を10セット行った。セット間では、離型潤滑剤の効果が無くなるまでガラスびんの製造を繰返した。
比較例(ガラスびん)の作製は、離型潤滑剤を塗布する際に粗型の内面全面に離型滑剤を塗布した点以外は、実施例と同様に行った。
ガラスびんの肉厚計測に関して、各ガラスびんの接地面からx(mm)の高さ位置のそれぞれにおけるガラス肉厚を、高さ位置毎に円周方向45°毎の8点で計測した平均値を算出した。
図14は、実施例の参照ガラスびん、および、比較例の参照ガラスびんのそれぞれについて、びんの接地面からx(mm)の高さ位置のそれぞれにおけるガラス肉厚の平均値を示している。なお、x=0(接地面),8,12,20,30,40,50,60,70,79.5,90,100と底面である。なお、底面は、上向きに窪んでいる底の最も窪んだ位置をいう。
図14から明らかなように、実施例の2種(各10セット)の参照ガラスびん、および、比較例の2種(各10セット)の参照ガラスびんのそれぞれについて、びんの接地面からx(mm)の高さ位置のそれぞれにおけるガラス肉厚の平均値は、実質的に一致しているといえる。
図15(A)は、びんの接地面からx(mm)の高さ位置のそれぞれにおけるガラス肉厚の平均値について、1ラウンド〜5ラウンドの比較例のそれぞれと比較例の参照ガラスびんとの差をプロットした図である。図15(B)は、びんの接地面からx(mm)の高さ位置のそれぞれにおけるガラス肉厚の平均値について、1ラウンド〜5ラウンドの実施例のそれぞれと実施例の参照ガラスびんとの差(肉厚差)をプロットした図である。
図15(A)において、横軸は、y(y=1〜5)ラウンド目の比較例を示しており、縦軸は、肉厚差を示している。同様に、図15(B)において、横軸は、y(y=1〜5)ラウンド目の実施例を示しており、縦軸は、肉厚差を示している。
図15(A)および図15(B)を参照して、肉厚差がゼロに近いほど、離型潤滑剤を塗布する前後における肉厚の均一性が高いことを示している。比較例では、特に、接地面(0mm)の高さ位置と、8(mm)の高さ位置において、肉厚差が顕著に大きくなっている。接地面(0mm)の高さ位置では、実施例のほうが、比較例と比べて1ラウンド早く離型潤滑剤塗布前の状態近くまで復帰している。また、8(mm)の高さ位置では、比較例では肉厚差が最大で約0.4(mm)と大きくなっているのに対して、実施例では肉厚差が最大でも約0.1(mm)未満の小さな値となっている。すなわち、8(mm)の高さ位置では、実施例の肉厚差は、比較例の肉厚差の1/4未満の極めて小さな値となっている。このように、実施例は、ガラスびんの肉厚の変化が小さく、特に、ガラスびん裾部における肉厚の変化が小さいことが実証されたことから、ガラスびんの肉厚が規格外の値となることを防止することができ、生産効率の向上に寄与することは明らかである。
本発明は、ガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置、ガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布方法、ガラスびん製造装置、および、ガラスびん製造方法として、広く適用できる。
1,1A ガラスびん製造装置
5 塗布装置
10,10A 粗型
10a,10b,10aA,10bA 割型
10c,10cA びん底側形成部
10e,10eA 粗型の内面うち口型側の一端
11,11A 口型
11c,11cA 口型の上面
18 セッツルブローラインに対応する位置
19,19A 境界
31 制御部(制御ユニット)
32 変位機構
38 噴霧口(塗布部)
41,41A 第1領域
42,42A 第2領域
101,101A ゴブ
A1,A1A 粗型の全長
T1,T1A 第1領域の離型潤滑剤膜厚
T2,T2A 第2領域の離型潤滑剤膜厚

Claims (14)

  1. 離型潤滑剤を粗型へ噴霧する塗布部と、
    前記塗布部を前記粗型に対して出し入れさせる変位機構と、
    前記変位機構の動作および前記塗布部からの前記離型潤滑剤の供給を制御する制御部と、
    を備え、
    前記変位機構は、前記塗布部が前記粗型のキャビティ内に進入した位置で前記離型潤滑剤を前記粗型の内面へ塗布するように前記塗布部を変位させるように構成され、
    前記塗布部は、前記粗型のキャビティ内に進入した位置において、前記粗型の内面のうち口型側に設定された第1領域、および、この第1領域よりも前記口型から遠い箇所に設定された第2領域に関して、前記第1領域の離型潤滑剤膜厚が、前記第2領域の離型潤滑剤膜厚(ゼロを含む)よりも大きくなるように前記離型潤滑剤を塗布するように構成され
    前記制御部は、前記変位機構を動作させることで前記塗布部を前記粗型に対して前記第1領域および前記第2領域が延びる方向に沿って直線変位させながら、前記塗布部から前記離型潤滑剤を噴霧させることを特徴とする、ガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置。
  2. 請求項1に記載のガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置であって、
    前記第2領域は、前記粗型におけるびん底側形成部を含み、
    前記びん底側形成部には前記離型潤滑剤を塗布しないように構成されていることを特徴とする、ガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置であって、
    前記第1領域と前記第2領域の境界は、前記粗型の前記内面のうち前記口型側の一端から前記粗型内面の全長の30%〜80%の位置に設定されていることを特徴とする、ガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置であって、
    前記塗布装置は、前記粗型としてのブロー成形用粗型へ前記離型潤滑剤を塗布するように構成されており、
    前記第1領域は、前記ブロー成形用粗型におけるセッツルブローラインに対応する位置から前記口型側に延びる領域を含んでいることを特徴とする、ガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置。
  5. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置であって、
    前記塗布装置は、前記粗型としてのプレス成形用粗型へ前記離型潤滑剤を塗布するように構成されており、
    前記プレス成形用粗型のうちゴブが前記プレス成形用粗型に充填されたときにこのゴブが擦れながら当たる領域が前記第1領域として設定されており、
    前記制御部は、前記第1領域に向けて前記塗布部から前記離型潤滑剤を噴霧させることを特徴とする、ガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置であって、
    前記制御部は、前記粗型の前記キャビティを形成する一対の割型の開閉動作に連動して前記塗布部の変位動作および離型潤滑剤噴霧動作を制御することを特徴とする、ガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置。
  7. 請求項〜請求項の何れか1項に記載のガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置であって、
    前記塗布部は、前記第1領域と前記第2領域の境界側、および、前記粗型内面のうち前記口型側の一端の何れか一方側の位置において前記離型潤滑剤の噴霧を開始し、他方側へ向けて変位しながら前記離型潤滑剤を噴霧するように、前記制御によって制御されることを特徴とする、ガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置。
  8. 請求項に記載のガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置であって、
    前記塗布部は、前記第1領域と前記第2領域の境界から前記粗型内面のうち前記口型側の一端まで前記離型潤滑剤を噴霧した後、前記口型へ前記離型潤滑剤を噴霧することなく前記離型潤滑剤の噴霧を停止するように構成されていることを特徴とする、ガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置。
  9. 請求項に記載のガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置であって、
    前記塗布部は、前記第1領域と前記第2領域の境界から前記粗型内面のうち前記口型側の一端まで前記離型潤滑剤を噴霧した後、前記離型潤滑剤の噴霧を維持したまま、前記粗型の一対の割型が開かれることに伴い前記口型の上面を噴霧し、さらに、前記口型内の空間に進入して前記口型内面を噴霧するように構成されていることを特徴とする、ガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置。
  10. 請求項に記載のガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置であって、
    前記塗布部は、前記第1領域と前記第2領域の境界から前記粗型内面のうち前記口型側の一端まで前記離型潤滑剤を噴霧した後に前記離型潤滑剤の噴霧を一旦停止し、その後、前記粗型の一対の割型が開かれることに伴い前記口型内の空間に進入し、前記口型の内面に続いて前記口型の上面を噴霧するように構成されていることを特徴とする、ガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置。
  11. 請求項1〜請求項10の何れか1項に記載のガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置であって、
    前記変位機構は、複数のを有する多ロボットを含み、
    記塗布部が前記多ロボットの動作によって、異なる位置に配置された複数の前記金型の前記キャビティのそれぞれに挿入されるように構成されていることを特徴とする、ガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置。
  12. 粗型の内面のうち口型側に設定された第1領域、および、この第1領域よりも前記口型から遠い箇所に設定された第2領域に関して、前記第1領域の離型潤滑剤膜厚が、前記第2領域の離型潤滑剤膜厚(ゼロを含む)よりも大きくなるように離型潤滑剤を塗布することを特徴とする、ガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布方法。
  13. 請求項1〜請求項11の何れか1項に記載のガラスびん製造用粗型への離型潤滑剤塗布装置を備えていることを特徴とする、ガラスびん製造装置。
  14. 粗型の内面のうち口型側に設定された第1領域、および、この第1領域よりも前記口型から遠い箇所に設定された第2領域に関して、前記第1領域の離型潤滑剤膜厚が、前記第2領域の離型潤滑剤膜厚(ゼロを含む)よりも大きくなるように離型潤滑剤を塗布する離型潤滑剤塗布ステップと、
    前記粗型を用いてパリソンを成形する成形ステップと、
    を含んでいることを特徴とする、ガラスびん製造方法。
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