JP6264252B2 - 光走査装置およびこれを備える画像形成装置 - Google Patents

光走査装置およびこれを備える画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、光源から出力された光線を偏向して感光体に対する光線の走査を行う光走査装置及びこれを備える画像形成装置に関する。
カラー印刷可能な画像形成装置に搭載される光走査装置では、複数の光源から照射される複数の光線が互いに異なる入射角でポリゴンミラーの同一の偏向面に入射されることがある。また、この光走査装置では、前記偏向面で反射する複数の光線のうち予め定められた一つの光線がBDセンサーで検出されるタイミングに基づいて前記光源各々による感光体への静電潜像の書き出しタイミングが決定されることがある(引用文献1参照)。
特開平10−104537号公報
ところで、この種の光走査装置においては、前記BDセンサーによって前記1つの光線が検出される際に複数の光源が点灯していることがある。例えば、前記複数の光線のうち前記BDセンサーにより検出される第1光線で感光体への静電潜像の書き出しが行われるに際し、各光源を発光させて、各光源の発光量をフィードバック制御により調整するAPC(Automatic Power Control)処理が実施される場合がある。ここで、前記第1光線が前記BDセンサーに入射するときに、その第1光線と同一の偏向面に入射される第2光線が同一のfθレンズに入射すると、前記第2光線に起因するフレア光が前記第1光線とともに前記BDセンサーに入射するおそれがある。このとき、BDセンサーの検出信号にノイズが生じ、感光体への静電潜像の書き出しタイミングに誤差が生じる。
本発明の目的は、フレア光による悪影響を回避して各感光体に静電潜像を形成するための各光源の点灯制御を適切なタイミングで開始することのできる光走査装置及びこれを備える画像形成装置を提供することである。
本発明の一の局面に係る光走査装置は、回転多面鏡と、駆動部と、複数の光源と、結像素子と、光線検出部と、点灯制御部とを有する。前記回転多面鏡は、複数の偏向面を有する。前記駆動部は、前記回転多面鏡を回転させる。複数の前記光源は、同一の前記偏向面対し、主走査断面においてに異なる入射角度で入射する光線を照射する。前記結像素子は、前記偏向面で反射した前記光線を感光体表面上に結像する。前記光線検出部は、前記駆動部により回転される前記偏向面で反射する前記光線の走査経路上において前記感光体表面に入射する前に前記光線を検出可能な位置に設けられている。前記点灯制御部は、前記光源各々から照射される前記光線のうち前記光線検出部で最初に検出される第1光線の検出タイミングに応じて前記光源各々による前記感光体への静電潜像の書き出しタイミングを制御する。そして、複数の前記光源が、前記第1光線が前記光線検出部に入射するときに前記光線のうち前記第1光線とは異なる第2光線が前記走査経路上において前記結像素子の端部の外側に照射される位置に設けられている。
本発明の一の局面に係る画像形成装置は、前記光走査装置と、複数の感光体と、現像装置とを有する。複数の前記感光体は、前記光走査装置により表面に静電潜像が形成される。前記現像装置は、前記感光体表面に形成された静電潜像を顕像化する。
本発明によれば、フレア光による悪影響を回避して各感光体に静電潜像を形成するための各光源の点灯制御を適切なタイミングで開始することのできる光走査装置及びこれを備える画像形成装置を提供することができる。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態の構成を示す図である。 図2は、光走査装置の構成を示すブロック図である。 図3は、ポリゴンミラー周辺のレーザー光の経路を示す図である。 図4は、fθレンズの構成を示す拡大図である。 図5は、光源各々による前記感光体への静電潜像の書き出しタイミングの制御を示すタイムチャートである。 図6は、ポリゴンミラーの回転方向及びBDセンサーによる検出対象のレーザー光源の少なくとも一方が図3の構成と異なる一変形例を示す図である。 図7は、ポリゴンミラーの回転方向及びBDセンサーによる検出対象のレーザー光源の少なくとも一方が図3の構成と異なる他の変形例を示す図である。 図8は、ポリゴンミラーの回転方向及びBDセンサーによる検出対象のレーザー光源の少なくとも一方が図3の構成と異なる別の変形例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る画像形成装置の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態である画像形成装置1の構成を示す図である。図1に示されるように、画像形成装置1は、入力された画像データに基づいてモノクロ画像又はカラー画像をシートに印刷するプリンターである。なお、画像形成装置1はプリンターに限らず、ファクシミリー、複写機、或いはこれらの機能を有する複合機なども本発明に係る画像形成装置の一例である。
画像形成装置1は、いわゆるタンデム方式のカラー画像形成装置であり、画像形成部2〜5と、中間転写ユニット6と、二次転写装置7と、定着装置8と、光走査装置9と、給紙部10と、排紙部11とを有する。
画像形成部2〜5は、シートの搬送方向に一列に並設されている。画像形成部2〜5は、互いに色の異なるトナー像を形成する。画像形成部2はブラックトナーでトナー像を形成し、画像形成部3はイエロートナーでトナー像を形成し、画像形成部4はシアントナーでトナー像を形成し、画像形成部5はマゼンタトナーでトナー像を形成する。
画像形成部2〜5のそれぞれは、感光体ドラム12〜15、帯電装置16〜19、現像装置20〜23、一次転写装置24〜27、クリーニングユニット28〜31を備えている。現像装置20〜23は、感光体ドラム12〜15の表面に形成された静電潜像をトナーによって顕像化する。中間転写ユニット6は、中間転写ベルト6Aと、駆動ローラー6Bと、従動ローラー6Cとを有する。中間転写ベルト6Aは、駆動ローラー6B及び従動ローラー6Cによって回転駆動可能に支持されることにより、その表面が各感光体ドラム12〜15の表面に接しながら移動(走行)可能となる。中間転写ベルト6Aには、その表面が感光体ドラム12〜15と一次転写装置24〜27との間を通過する際に、感光体ドラム12〜15からトナー像が順に重ね合わせて転写される。
二次転写装置7は、中間転写ベルト6Aに転写されたトナー像を給紙部10から搬送されてきたシートに転写する。トナー像が転写されたシートは、定着装置8に搬送される。定着装置8は、加熱ローラー8Aと加圧ローラー8Bとを有する。
図2は、光走査装置9の構成を示すブロック図である。図3は、ポリゴンミラー周辺のレーザー光の経路を示す図である。なお、図2において、1本線の矢印は光路を示し、二重線の矢印は、電気信号の伝達経路を示している。
図2に示されるように、光走査装置9は、光源部40と、第1光学系部41と、偏向部42と、結像部43と、第2光学系部44と、制御部64と、記憶部67とを有する。前記各部40〜44は、樹脂により成形された筐体(不図示)に内蔵されている。なお、以下では、図3で定義された上下方向及び前後方向を用いて説明することがある。
光源部40は、複数の光源45〜48を備える。光源45〜48は、例えば、レーザーダイオードである。本実施形態に係る画像形成装置1では、光源45〜48が感光体ドラム12〜15に対応して設けられている。すなわち、光源45は、感光体ドラム12に照射するレーザー光線LD1を出力し、光源46は、感光体ドラム13に照射するレーザー光線LD2を出力し、光源47は、感光体ドラム14に照射するレーザー光線LD3を出力し、光源48は、感光体ドラム15に照射するレーザー光線LD4を出力する。なお、光源45〜48各々が、複数のレーザー光線を照射可能なモノリシックマルチビームレーザーダイオードであっても、感光体ドラム13各々に複数ラインの静電潜像が同時に形成されてもよい。
第1光学系部41は、複数の第1光学系49〜52を備える。第1光学系49〜52は、光源45〜48に対応して設けられている。第1光学系49〜52の各々は、コリメーターレンズ及びシリンドリカルレンズ(いずれも不図示)を含む。前記コリメーターレンズは、光源45〜48から出力されるレーザー光線LD1〜LD4を平行光束に変換する光学素子である。前記シリンドリカルレンズは、副走査方向にのみパワーを有し、副走査方向に線状に集光して、偏向部42の後述するポリゴンミラー53の偏向面上に結像する。
偏向部42は、ポリゴンミラー53と、ポリゴンモーター54とを有する。ポリゴンミラー53は、光源45〜48から出力されるレーザー光線LD1〜LD4を感光体ドラム12〜15の表面上に走査させる回転多面鏡である。本実施形態では、ポリゴンミラー53は、図3に示されるように、平面視で正六角形状をなし、前記正六角形の各辺に沿って複数の偏向面が形成されている。なお、ポリゴンミラー53の形状は平面視正六角形状に限らず正多角形状を有していればよい。
前記正六角形の中心Q1は、ポリゴンミラー53の回転中心である。すなわち、前記正六角形の中心位置Q1にはポリゴンモーター54の回転軸が連結されており、ポリゴンミラー53は、ポリゴンモーター54により回転駆動される。これにより、回転する感光体ドラム12〜15の表面に対し、レーザー光線LD1〜LD4がポリゴンミラー53の主走査方向の一方側から他方側へ繰り返し偏向走査される。本実施形態では、ポリゴンミラー53は、ポリゴンモーター54により図3の時計回りに回転される。そのため、レーザー光線LD1、LD2は図3の矢印X1の方向に走査され、レーザー光線LD3、LD4は図3の矢印Y1の方向に走査される。ポリゴンモーター54は、ポリゴンミラー53を回転させる駆動部の一例である。
ポリゴンミラー53には、前方(図3では下側)からレーザー光線LD1〜LD4が入射する。ポリゴンミラー53は、前方から入射してくるレーザー光線LD1〜LD4を複数の偏向面によって振り分ける。具体的には、図3に示されるように、レーザー光線LD1〜LD4が、複数の偏向面のうち2つの偏向面P1、P2各々に2本ずつ前方から入射される。すなわち、レーザー光線LD1、LD2は偏向面P1に入射され、レーザー光線LD3、LD4は偏向面P2に入射される。そして、偏向面P1は、レーザー光線LD1、LD2を図3の右側方に反射し、偏向面P2は、レーザー光線LD3、LD4を図3の左側方に反射する。
結像部43は、結像レンズであるfθレンズ55、56を有する。fθレンズ55、56は、図4に示されるように、スティック状のレンズである。fθレンズ55、56は、透光性を有する樹脂材料を用いて金型モールド成形により作製されている。fθレンズ55、56は、ポリゴンミラー53の左右両側方に一定の距離を隔てて対向配置されている。すなわち、fθレンズ55、56は、ポリゴンミラー53の中心Q1を通り前後方向に延びる基準線H1を線対称に配置されており、fθレンズ55はポリゴンミラー53の左側方に、fθレンズ56はポリゴンミラー53の右側方に設けられている。fθレンズ55、56は、その長手方向が主走査方向に沿うように設置されている。
図4は、fθレンズ55、56の拡大図である。図4に示されるように、fθレンズ55、56は、レンズ本体部55A、56Aと、保持部55B、56Bとを有する。レンズ本体部55A、56Aは、長尺形状を有する。保持部55B、56Bは、レンズ本体部55A、56Aの長手方向両端部に設けられている。保持部55B、56Bは、レンズ本体部55A、56Aに比べて小さい部位であり、光走査装置9の筐体(不図示)に設けられた取付部(不図示)により例えば挟み込まれる形で保持される。
fθレンズ55、56のポリゴンミラー53と対向する入射面側のうちレンズ本体部55A、56Aに属する第1面551、561に、レーザー光線LD1、LD2又はレーザー光線LD3、LD4が入射される。また、fθレンズ55、56の出射面側のうちレンズ本体部55A、56Aに属する第2面552、562は、第1面551、561と反対側にあり、第2面552、562からレーザー光線LD1、LD2又はレーザー光線LD3、LD4が出射される。
一方、本実施形態では、保持部55B、56Bは、光走査装置9の前記筐体に設けられた前記取付部により挟み込まれるため、レーザー光線LD1〜LD4が入射しない。
このような構成を有するfθレンズ55、56は、ポリゴンミラー53及びポリゴンモーター54により偏向走査されるレーザー光線LD1〜LD4を結像し、感光体ドラム12〜15の回転軸方向(主走査方向)に等速度で走査させる。これにより、感光体ドラム12〜15の表面上の電荷が除去され、感光体ドラム12〜15の表面に静電潜像が形成される。fθレンズ55、56は、本発明における結像素子の一例である。
第2光学系部44は、複数の反射ミラー(不図示)などを有し、fθレンズ55、56により結像されたレーザー光線LD1〜LD4を感光体ドラム12〜15に導く。
光走査装置9は、BD(Beam Detect)センサー61を有する。BDセンサー61は、感光体ドラム12〜15に静電潜像の書き出しを開始するタイミング、すなわち、画像データに基づく光源45〜48の点灯制御を開始するタイミングを検出するためのセンサーである。BDセンサー61は、ポリゴンモーター54により回転される偏向面P1で反射するレーザー光線LD1の走査経路上において感光体ドラム12の表面に入射する前にレーザー光線LD1を検出する。BDセンサー61は、本発明における光線検出部の一例である。
フォトダイオード62は、光源45〜48各々に対応して設けられており、光源45〜48各々からレーザー光線LD1〜LD4の反対画に照射されるレーザー光線の強度(光量)を検出する。フォトダイオード62で検出された光源45〜48各々のレーザー光線の強度は強度調整回路63に入力される。なお、図3には、フォトダイオード62のブロックを1つしか図示していないが、フォトダイオード62は、光源45〜48の数の分だけ設けられている。
強度調整回路63は、フォトダイオード62による強度の検出結果に応じて、光源45〜48から照射されるレーザー光線LD1〜LD4の強度が予め定められた一定の値になるように調整するAPC(Automatic Power Control)処理を実行する。このAPC処理は、前記第1光線によって感光体ドラム12への静電潜像の書き出しが行われる前に実施される。APC処理は、例えば主走査方向1ラインごとに実施される。光走査装置9では、このようなAPC処理が実行されるため、レーザー光線LD1がBDセンサー61に入射する際に、光源45だけでなくレーザー光線LD2を出射する光源46が点灯状態となる。
制御部64は、CPUと、ROMと、RAM(いずれも不図示)とを備える。制御部64は、前記CPUが前記ROMに記憶されているプログラムを実行することにより、画像形成装置1の動作を制御する。制御部64のROMには、制御部64の前記CPUに後述の処理(図5のタイムチャート参照)を実行させる為の処理プログラムが予め記憶されている。なお、前記処理プログラムは、CD、DVD、フラッシュメモリなどのコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されており、前記記録媒体から制御部64の前記ROMにインストールされてもよい。記憶部67は、EEPROM(登録商標)又はハードディスク等の不揮発性メモリーを有する。
制御部64は、駆動制御部65と、点灯制御部66とを有する。駆動制御部65は、ポリゴンモーター54の駆動制御を行うものである。駆動制御部65は、本実施形態においては、ポリゴンミラー53を図3の時計回りに回転させる。
点灯制御部66は、各光源45〜48の点灯制御を行うものである。点灯制御部66は、BDセンサー61の出力信号に基づいて、感光体ドラム12〜15への静電潜像の書き出しを開始する。
具体的に、点灯制御部66は、図5に示されるように、光源45から出力されるレーザー光線(第1光線)LD1がBDセンサー61により検出されると、その検出時刻T1から時間Δt1経過後の時刻T2に光源45の点灯制御を開始する。また、点灯制御部66は、前記検出時刻T1から時間Δt2経過後の時刻T3に光源46の点灯制御を開始する。また、点灯制御部66は、前記検出時刻T1から時間Δt3経過後の時刻T4に光源47の点灯制御を開始する。また、点灯制御部66は、前記検出時刻T1から時間Δt4経過後の時刻T5に光源48の点灯制御を開始する。
時間Δt2、Δt3、Δt4の情報は、画像形成装置1の製造過程で行われた測定によって予め得られており、これらの情報は例えば記憶部67に格納されている。記憶部67は、制御部64に電気的に接続されており、点灯制御部64は、記憶部67に格納されている時間Δt2、Δt3、Δt4の情報を読み出して、各感光体ドラム12〜15への静電潜像の書き出しを開始する。
ところで、第1光線LD1がBDセンサー61で受光されるときに、その第1光線LD1と同一の偏向面P1に入射される第2光線LD2が前記APC処理のため発光する。そのため、第2光線LD2に起因するフレア光が第1光線LD1とともにBDセンサー61で受光される虞がある。このとき、BDセンサー61から出力されるBD信号にノイズが生じ、感光体ドラム12に静電潜像を形成するタイミングに誤差が生じる。
本実施形態では、前記フレア光による悪影響を回避して各感光体ドラム12〜15に静電潜像の書き出しを適切なタイミングで開始できるようにするため、以下のような構成が採用されている。
まず、本実施形態においては、光源45〜48による感光体ドラム12〜15への静電潜像の書き出しタイミングを制御するために用いられるBDセンサー61が1つである。また、本実施形態においては、そのBDセンサー61は、ポリゴンミラー53の右側方の位置であって、偏向面P1で反射するレーザー光線LD1の走査経路上において感光体ドラム12の表面に入射する前にレーザー光線LD1を検出可能な位置に設けられている。なお、図3においては、矢印Q1で示されるように、第1光線LD1は、BDセンサー61に受光されるときの光路上に設けられたミラーによって反射されている。このミラーは、第2光学系57の構成要素である。そして、本実施形態では、レーザー光線LD1、LD2のうちBDセンサー61で最初に検出されるレーザー光線LD1(第1光線)の検出タイミングに応じて、光源45〜48各々による感光体ドラム12〜15への静電潜像の書き出しタイミングを制御する。
さらに、ポリゴンミラー53の右側方に反射されるレーザー光線LD1、LD2を出力する光源45、46は、偏向面P1に異なる入射角度で入射する光線を照射する。偏向面P1に入射されるレーザー光線LD1、LD2の主走査断面における入射角をφ、θ(θ>φ)とすると、レーザー光線LD1、LD2の入射角度差は、(θ−φ)となる(図3参照)。
ここで、本実施形態では、前記入射角度差(θ−φ)は、次の条件を満たすことが考えられる。すなわち、第1光線であるレーザー光線LD1がBDセンサー61で検出されるときの偏向面P1におけるレーザー光線LD1の入射点D1からfθレンズ55の走査方向上流側の端部へ向かう方向(第1方向)は、図3の線分K1の方向となる。また、入射点D1から反射されるレーザー光線LD1の反射方向(第2方向)は、矢印K2で示すラインの方向となる。ここで、本実施形態では、前記入射角度差(θ−φ)は、前記第1方向と前記第2方向とが成す角度γより大きい。
つまり、光源45、46は、レーザー光線LD1がBDセンサー61に入射するときに、レーザー光線LD2が、偏向面P1で反射するレーザー光線LD1の走査経路上においてfθレンズ55の走査方向上流側の端部の外側に照射される位置に設けられている。
これにより、第1光線LD1がBDセンサー61で受光されるときに、その第1光線LD1と同一の偏向面P1に入射される第2光線LD2を出力する光源46をAPC処理のために発光させても、第2光線LD2に起因するフレア光がBDセンサー61に受光されることがほとんど無い。よって、BDセンサー61から出力されるBD信号にノイズが生じ、感光体ドラム12に静電潜像を形成するタイミングに誤差がほとんど生じない。その結果、第2光線LD2がfθレンズ55に入射することに起因して発生するフレア光の悪影響を回避し、光源45〜48各々による感光体ドラム12〜15への静電潜像の書き出しを適切なタイミングで制御することができる。
ところで、本実施形態では、前述したように、保持部55B、56Bは、光走査装置9の前記筐体に設けられた前記取付部により挟み込まれているため、レーザー光線LD1〜LD4は前記取付部により遮光され、当該保持部55B、56Bに入射しない。よって、本実施形態において、fθレンズ55の走査方向上流側の前記端部とは、走査方向上流側の保持部55Bとレンズ本体部55Aとの境界G1である。ただし、保持部55B、56Bが異なる保持形態によって保持されることにより、保持部55B、56Bにレーザー光線LD1〜LD4が入射可能となっている場合には、fθレンズ55の走査方向上流側の前記端部は、保持部55Bの先端部G2となる。
また、光源47、48は、偏向面P2に異なる入射角度で入射する光線を照射する。なお、偏向面P1に入射する2本のレーザー光線LD1、LD2の光路と、偏向面P2に入射する2本のレーザー光線LD3、LD4の光路とは、ポリゴンミラー53までの光路範囲において、ポリゴンミラー53の回転軸を通る前後方向に延びる直線H1に対して線対称である。つまり、レーザー光線LD1の光路とレーザー光線LD3の光路とは、直線H1に対して線対称であり、レーザー光線LD2の光路とレーザー光線LD4の光路とは、直線H1に対して線対称である。
ところで、図3においては、ポリゴンミラー53が図3の時計回りに回転され、且つ、ポリゴンミラー53の図3の右側方に配置されたfθレンズ55によって結像されるレーザー光線LD1、LD2がBDセンサー61の受光面に入射する。この場合、最先のタイミングでfθレンズ55に入射するレーザー光線はレーザー光線LD1であるため、このレーザー光線LD1がBDセンサー61で検出されたタイミングを基準として光源45〜48の点灯制御をする。具体的に、点灯制御部66は、前ラインの画像データに基づく感光体ドラム13への静電潜像の書き込みが終了した後、最初にBDセンサー61でレーザー光線が検出された場合に、BDセンサー61でレーザー光線LD1が検出されたと判断する。
ただし、ポリゴンミラー53の回転方向及び何れのfθレンズによって結像されるレーザー光線をBDセンサー61の検出対象とするかに応じて、最先のタイミングでfθレンズ55に入射するレーザー光線が異なる。そのため、BDセンサー61の検出対象とすべきレーザー光線も異なる。以下、この点について述べる。
図6に示す構成においては、図3に示す構成と同様、ポリゴンミラー53が時計回りに回転される。ただし、ポリゴンミラー53の左側方に配置されたfθレンズ56によって結像されるレーザー光線LD3、LD4がBDセンサー61の受光面に入射する。この構成の場合、最先のタイミングでfθレンズ56に入射するレーザー光線は、レーザー光線LD4であるから、レーザー光線LD4が前記第1光線としてBDセンサー61で検出される。
図7に示す構成においては、図6に示す構成と同様、ポリゴンミラー53の左側方に配置されたfθレンズ56によって結像されるレーザー光線LD3、LD4がBDセンサー61の受光面に入射する。ただし、ポリゴンミラー53が反時計回りに回転される。この構成の場合、最先のタイミングでfθレンズ56に入射するレーザー光線は、レーザー光線LD3であるから、レーザー光線LD3が前記第1光線としてBDセンサー61で検出される。
図8に示す構成においては、図7に示す構成と同様、ポリゴンミラー53が反時計回りに回転される。ただし、ポリゴンミラー53の右側方に配置されたfθレンズ55によって結像されるレーザー光線LD1、LD2がBDセンサー61の受光面に入射する。この構成の場合、最先のタイミングでfθレンズ55に入射するレーザー光線は、レーザー光線LD2であるから、レーザー光線LD2が前記第1光線としてBDセンサー61で検出される。
図3及び図6〜図8に示される各構成において前記第1光線として設定されるレーザー光線は、ポリゴンミラー53の回転方向及びBDセンサー61の設置位置に応じて大別される。
すなわち、図3及び図7に示される構成においては、偏向面へのレーザー光線の入射角がポリゴンミラー53の回転に伴って徐々に小さくなる回転方向にポリゴンミラー53が回転される。この場合には、同一の偏向面に対して同時に入射されるレーザー光線のうち入射角が小さい方の光線を、BDセンサー61で検出すべき第1光線とすればよい。
一方、図6、図8に示される構成においては、偏向面へのレーザー光線の入射角がポリゴンミラー53の回転に伴って徐々に大きくなる回転方向にポリゴンミラー53が回転される。この場合には、同一の偏向面に対して同時に入射されるレーザー光線のうち入射角が大きい方の光線を、BDセンサー61で検出すべき第1光線とすればよい。
前記実施形態では、1つのBDセンサー61により4本のレーザー光線LD1からLD4のうち1本のレーザー光線LD1が前記第1光線として検出される構成であるが、偏向面に対応してBDセンサー61が設けられ、各光源各々による感光体ドラム12〜15への静電潜像の書き出しタイミングの制御を、入射される偏向面に対応するBDセンサー61による検出タイミングに基づいて行うようにしてもよい。
1:画像形成装置
9:光走査装置
12〜15:感光体ドラム
20〜23:現像装置
45〜48:光源
53:ポリゴンミラー(回転多面鏡)
54:ポリゴンモーター(駆動部)
55、56:fθレンズ(結像素子)
55A、56A:レンズ本体部
55B、56B:保持部
61:BDセンサー(光線検出部)
65:駆動制御部
66:点灯制御部
67:記憶部

Claims (7)

  1. 複数の偏向面を有する回転多面鏡と、
    前記回転多面鏡を回転させる駆動部と、
    同一の前記偏向面に対し、主走査断面において異なる入射角度で入射する光線を照射する複数の光源と、
    前記偏向面で反射した前記光線を感光体表面上に結像する結像素子と、
    前記駆動部により回転される前記偏向面で反射する前記光線の走査経路上において前記結像素子の走査方向上流側の端部を通過して前記感光体表面に入射する前前記光線を走査方向下流側へ向けて反射させる反射ミラーと、
    前記反射ミラーによって反射された前記光線を検出可能な位置であって前記結像素子の走査方向下流側の端部の外側の位置に設けられた光線検出部と、
    前記光源各々から照射される前記光線のうち前記光線検出部で最初に検出される第1光線の検出タイミングに応じて前記光源各々による前記感光体への静電潜像の書き出しタイミングを制御する点灯制御部と、
    を備え、
    複数の前記光源が、前記第1光線が前記光線検出部に入射するときに前記光線のうち前記第1光線とは異なる第2光線が前記走査経路上において前記結像素子の走査方向上流側の前記端部の外側に照射される位置に設けられている光走査装置。
  2. 前記第1光線が前記偏向面に入射する主走査断面における入射角度と前記第2光線が前記偏向面に入射する主走査断面における入射角度との角度差は、前記第1光線が前記光線検出部で検出されるときの前記偏向面における前記第1光線の入射点から前記結像素子の走査方向上流側の前記端部へ向かう方向と前記入射点から反射される前記第1光線の反射方向とが成す角度より大きい請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記結像素子は、レンズ本体部と、前記レンズ本体部の長手方向の端部において前記光走査装置の筐体で保持される保持部とを備え、
    前記結像素子の走査方向上流側の前記端部は、走査方向上流側の前記保持部と前記レンズ本体部との境界である請求項1又は2に記載の光走査装置。
  4. 前記駆動部は、前記偏向面への前記第1光線の入射角が前記回転多面鏡の回転に伴って徐々に小さくなる回転方向に前記回転多面鏡を回転させ、
    前記第1光線は、同一の偏向面に対して同時に入射される光線のうち入射角が小さい方の光線である請求項1乃至3の何れか一項に記載の光走査装置。
  5. 前記駆動部は、前記偏向面への前記第1光線の前記入射角が前記回転多面鏡の回転に伴って徐々に大きくなる回転方向に前記回転多面鏡を回転させ、
    前記第1光線は、同一の偏向面に対して同時に入射される光線のうち前記入射角が大きい方の光線である請求項1乃至3の何れか一項に記載の光走査装置。
  6. 前記第1光線が前記光線検出部により検出されてから前記光源各々の点灯制御を開始させるまでの経過時間を予め記憶する記憶部を備え、
    前記点灯制御部は、前記記憶部に記憶されている前記光源各々の経過時間に基づき、前記光源各々の点灯制御を開始する請求項1乃至5の何れか一項に記載の光走査装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の光走査装置と、
    前記光走査装置により表面に静電潜像が形成される複数の感光体と、
    前記感光体表面に形成された静電潜像を顕像化する現像装置と、
    を備える画像形成装置。
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